テレビウム・ロック!~デッド・ロック
キマイラフューチャーを駆け抜ける一人のテレビウム。テレビウムが走り回るくらいはこの世界の日常のはずだが、彼は慌てた様子で都市内をジグザグに走り抜けている。
「わぁ~~~~~!!」
そして、その背後には怪人・紫御殿の集団が迫っていた。
「テッドが何をしたっていうのさ! ちょっと画面に鍵マークが出てるだけじゃないのさ!」
「そうでござるな。それゆえ……お覚悟」
「その首頂戴するでござる!」
「やだ~~~~~!! 子供相手にそんなにいっぱい、卑怯じゃないのさぁ~~~~~~~~!!」
テッドと名乗ったテレビウムは、手裏剣を避けたり狼の爪や牙を危ういところでかいくぐったりしつつ、道という道を縦横無尽に走り回る。だが相手はオブリビオン、しかも忍者だ。やがて行き止まりへと追い詰められ、逃避行も遠くない未来に終わることになる。その時彼がどうなるかは……まだ、誰も知らない。
という予知を見たんです、とヌヴィエム・ローズ(九番目の薔薇・f13097)は金属の鍵を落ち着き無くもてあそびながら、集まった猟兵たちに告げた。
「お顔に鍵マークが表示されたテレビウムさんが、怪人に襲われて逃げ回っている……なんていう事件があちこちで起きているみたいなんです」
顔であるテレビの部分に鍵マークが出たテレビウムたちに、テレビウムであること以外の共通点は無い。テッド少年は青いテレビウムだが、この事件に巻き込まれたテレビウムたちは身体の色も様々。年齢性別立場を見ても、法則性も一貫性も無い。
「ヌヴィが見たのは、テッドという男の子のテレビウムさんが襲われるところで……今はまだ怪人の攻撃をなんとか回避できているみたいなのですが、一般人さんなので」
テッド少年は格闘技どころかスポーツもしていない、いつか動画配信でバズることを夢見るごく普通のテレビウムにすぎない。猟兵ですらない。強運がいつまでも続くとは、期待も出来ないのだ。
「なので、急いで助けにいってあげてください。敵はくノ一の集団ですが……それだけではないような気がするんです」
ヌヴィエムは言うと同時に転送の準備を始める。何故このような事件が起きるのか、オブリビオンは何故、テレビウムたちを狙うのか。気になることは多々あるが、まずは鍵マークのテレビウムを救出することが先決だ。
廉内球
猟兵の皆さまこんにちは、廉内球(かどない・きゅう)です。顔に鍵マークが表示されたテレビウムがオブリビオンに追い回されるという事件が起きています。狙われたテレビウムのテッド少年の救出をお願いします。
このシナリオは第一章・第二章が集団戦、第三章がボス戦となります。まずは、くノ一オブリビオン・紫御殿の集団と戦うことになりますので、撃破してください。その後何が起こるかは……今はまだ、分かりません。
それでは、素敵なプレイングをお待ちしています。
第1章 集団戦
『紫御殿』
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POW : 仮面合身の術でござる!
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【男子がカッコいいと思うもの】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : 仮面手裏剣の術でござる!
【懐】から【自動追尾する真っ白な仮面】を放ち、【相手の視界を塞ぐこと】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 仮面狼群の術でござる!
【仮面を被った狼の群れを召喚、爪や牙】が命中した対象を切断する。
イラスト:りょうま
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
眼健・一磨
最初に【オーラ防御】と【力溜め】で防御底上げ。
〔絶望の福音〕で敵の行動の先を読みつつ、【残像】と【見切り】で回避し敵を惑わす。
また【盾受け】に【カウンター】を合わせ、【鎧砕き】に【傷口をえぐり】【生命力吸収】
積極的な攻撃は敵が背を見せてから【スナイパー】と【誘導弾】のサイコガンの【2回攻撃】で敵を撃ち抜く。
「ニンジャは居ない。いいね?」
敵を排除した後は、他の敵からの急襲を警戒しながらテッドを護衛。
紫谷・康行
なにか、ゲームみたいだね
鍵を手に入れる事が最初の目的で
それで何かを開けることができたりするような、ね
これは仮説に過ぎないけど、何かが起きてることには間違いが無いだろう
ならこちらからも仕掛けるべきだろう
まずは追われているテレビウムを助けるところからだね
まずはテッドくんを探して見つけたら助けに来たと告げる
追いかけてくる忍者に対して【コード・ポテンシャル・ゼロ】を使い動きを止めて味方をサポートするとともにテッドくんが逃げる時間を稼ごうとする
その後は周囲に気を配り近づいてくる忍者にコード・ポテンシャル・ゼロを使ってテッドくんを守りながら進む
基本はサポートに徹するが必要なら自らとどめを刺しにいく
くノ一たちの手裏剣が無数の流星の如く投げつけられる。テッド少年は目を固く閉じ(画面が鍵マークのままなので端からは分からないが)その時に備えた。……だが、いくら待っても痛みはない。少年が恐る恐る目を開けると、自らの前に立つ黒ずくめの化身忍者、眼健・一磨(右腕にサイコガンを持つ男・f09431)の背が目に入った。。一磨は決断的にテッドと怪人の間に飛び込むと、鎖鎌を盾代わりに振り回して全ての攻撃を撃ち落としていたのだ。
一磨が走り出す。余りにも素早いその動きは捉えたと思っても残像。たった一人にもかかわらずオブリビオンの集団へ縦横無尽の攻撃を仕掛け、蹂躙していく。
「あれは……良いニンジャ?」
「味方だよ、テッド君。君を助けに来たんだ」
追いついた紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)がくノ一衆を見据えて言う。焦茶の瞳の前には他者には見えぬスクリーンが展開され、そのコマンドラインに明滅するカーソルもまた、康行にしか見えない。
「隙ありでござる!」
一対多数の『乱戦』から飛び出した紫御殿が、まずは康行から排除せんと仮面の狼を差し向ける。怯えたテッドが頭を覆ってうずくまる中、康行はまっすぐに狼を、そしてその奥にいる紫御殿を見据えている。
康行の視界の中でカーソルが動いていく。入力完了。送信。コード・ポテンシャル・ゼロ、起動。
「電子の海に浮かぶ0と1が君のエネルギーをゼロにする」
その言葉通り、エネルギーを失った狼が、康行を切り裂く寸前で停止する。同じく動くエネルギーを奪われた紫御殿、仮面の奥の表情は恐らく驚愕。
「こうなることは分かっていた。隙ありは俺達の台詞だ」
一磨のサイコガンが紫御殿の背後を狙う。放たれるは二発。一発は紫御殿の急所を穿ち、二発目は崩れ落ちる怪人を回避して狼へと導かれていく。
一撃の下に消滅した怪人とその手下。康行は次々と怪人たちの動きを止め、その隙を逃すこと無く一磨が敵を刈り取っていく。
「すごいじゃないのさ……まるでニンジャ対戦だ!」
「ニンジャは居ない。いいね?」
「アッハイ」
いつの間にか隣に来た一磨に、テッドは反射的に言葉を返した。それを言い終わる頃には、一磨の姿は既に敵中に消えていたが。
(「なにか、ゲームみたいだね」)
テレビウムの画面に現れた鍵。今のところ、それは猟兵が確保している。例えばこの鍵で閉ざされた何かを開けることが出来るのかもしれない。
(「仮説に過ぎないけど、何かが起きてることには間違いが無いだろう」)
テレビウムたちの身に起きる、不可解な現象。その手がかりを探るべく、猟兵たちはテッドを守りながらの戦いを続ける。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
城島・冬青
鍵マークかぁ
顔?画面?にそーゆーのが出てるけどテレビウムの視界は大丈夫なのかな
まぁ見えてなかったらもっとパニックになってるだろうから視界に問題はないんだろうね
大丈夫、猟兵が来たからもう安心ですよ!
テッドくんを守りながらくノ一集団と戦闘
仮面狼群の術は【武器受け】で凌ぎ
テッドくんがくノ一に囲まれないよう【衝撃波】で蹴散らします
隙を突かれてテッドくんが狙われたら間に入りくノ一の攻撃から【かばう】よ
どうして鍵マークが出てるテレビウムを狙うんですか?
きっと答えなさそうだけど一応聞いちゃいます
年上には敬語に名前+さん付け
年下同い年はタメ口で喋る
アドリブ歓迎でーす
数を減らしつつある紫御殿の集団に、鮮やかなオレンジ色が飛び込んだ。
「猟兵が来たからもう安心ですよ!」
城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)は【花髑髏】を抜き払い、テッドを守るべく彼の前へと至る。テッドの顔の真ん中には鍵マーク。おかげで表情はいまいち分からない。
「それ、前見えてる?」
「なんと見えてるのさっ!」
胸を張るテッド。目や口が表示されていなくとも、なんやかんやで視界は大丈夫らしい。
「じゃあ大丈夫だね。……いくよ!」
冬青は刀を構えて紫御殿の集団に突進する。応じた忍者軍団は狼を召喚。冬青へと襲いかかった。牙を受け流し、爪の一撃を弾いた冬青は紫御殿が突破を図る姿を目視。狼と紫御殿に向かって刀の切っ先を向けた。ユーベルコードが旋風を生み、衝撃波が怪人たちを襲う。吹き飛ばされた狼たちは消滅し、紫御殿もたたらを踏んで停止した。
好機。冬青は一気に怪人に接近すると、刀を振りかぶり唐竹割りを繰り出す。激しい金属音。大振りの苦無を両手で支え、冬青の刃を受ける紫御殿。そのまま押し合う姿はさながら鍔迫り合いだ。
「一応聞きますけど、どうして鍵マークが出てるテレビウムを狙うんですか?」
「内緒でござる、忍びゆえ。そういうのうっかりバラしちゃうと後が怖いのでござるよ」
「……そうです、か!」
予想通り、有用な答えが得られないと分かると、冬青は力を込めて苦無を弾き飛ばす。大きな隙を作ったくノ一を一刀の下に切り伏せると、冬青は次の敵へと向かった。
成功
🔵🔵🔴
硲・葎
【P】うぉ、くノ一さんかー。
でも男の子を傷つけるのはいただけないな。テッド君にかばうを使いつつ、戦闘しよう。ロボ変形には足元を狙おうか。忍び足、目立たない、ダッシュを使って後ろから足元に先制攻撃。零距離射撃、鎧無視攻撃、鎧砕きで装甲を剥がそう。防御が下がったらUC発動。「咲き誇れ!彼岸花!」
仮面手裏剣には、残像、ダッシュ、第六感、野生の勘で回避しつつ、カウンターから2回攻撃から懐に入り、力溜めして、捨て身の一撃を入れよう。仮面狼も残像、ダッシュで爪と牙を回避。
「ほら、こっちまでおいで?」
相手が攻撃してきたらカウンターから2回攻撃を入れつつ、Skullcapの
属性攻撃。炎で焼き尽くすよ。
怪人軍団もそろそろ減ってきたかと思われた頃。一人の猟兵が緑髪をなびかせて加勢に現れた。
「うぉ、くノ一さんかー」
硲・葎(流星の旋律・f01013)の声に紫御殿の一体が反応し、周囲の無機物を集め始める。路地ゆえにそこら辺にあった一斗缶や廃材の類いを寄せ集めて全長三メートルはあろうかという巨大ロボへと変身する。
「相手にとって不足なし、かな。ところでテッド君、男子としてあれってカッコいいと思う?」
「いまいち」
テレビウム男子の手厳しい評価に苦笑して、葎は妖刀【彼岸花之葬】を抜き払う。その真紅の刀身をロボと化した忍者怪人に向けると、足音を殺して高速で接近した。
「鎧なんて無駄だよ!」
足を覆う鉄板を斬り飛ばし、関節部を破壊してロボに膝をつかせると、葎は高く飛び上がって【彼岸花ノ葬】の切っ先を真下に向ける。
地すら砕く轟音と共に寄せ集めロボを貫くと、剣先は一斗缶を傷つけていた。流れ出した液体は恐らく灯油。臭いに顔をしかめながら、葎は振り回された豪腕を回避しつつ装甲を砕き、その勢いで距離を取る。
「じゃ、これでおしまいっ!」
葎が投げるは【Skullcap】、即ち――火のついた煙草。透明な水たまりに落ちたその瞬間、業火が寄せ集めロボを包んだ。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『戦闘員・ナグルド』
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POW : 強靭で無敵だド!
全身を【頑丈なサンドバッグ 】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : バチバチするド!
【触れると爆発する砂 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 飛び道具卑怯だド!
【ボクシンググローブ 】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
イラスト:井渡
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🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
紫御殿を退けた猟兵たち。一体何が起きたのかとテッドの顔を見た彼らは、鍵の向きが変わっていることに気がついた。
「うーん、ここはこっちに行ってみるのさ」
先ほどまで怯えて逃げ回っていたテッドは何事も無かったかのように、勝手にひょこひょこと歩き出す。……が。
「見つけたド!」
「捕まえるド!」
小道からサンドバッグの群れがわさわさと現れる! 無論オブリビオン、その狙いは鍵のテレビウム、テッドであることは明白だった。
「いや~~~~~~~~~!!」
再び走り出すテッド。猟兵たちも追いかけざるを得ない。テッドを見失わないよう、走りながらオブリビオンを倒す。事態はさらに、厄介になってきたようだ。
フルム・サーブル
頑丈なサンドバッグか…相手にとって不足なし、といったところだね
ほぼ無敵だそうだが、完全な無敵ではないんだろう?
ならばあえてそこへ妖精さんパンチを叩き込もう
力溜め・怪力を活かして打つ!
それに、仮に攻撃が通らなかったとしても
頑丈になっている最中は攻撃ができないはずだから
足止めの意味合いも出てくるだろうしね
その間に他の猟兵が数を減らしてくれれば、戦線を押し上げられる…はず
城島・冬青
ちょっ?!さっきまで彼はあんなに怯えてたのにあの突然の行動はおかしすぎます!
もしかしてあの謎の鍵マークはコンピュータウィルスとか乗っ取り的なものなのかも…?まずは彼に追いついてちゃんと調べたいところですね
とりあえずはこのサンドバッグの群れをなんとかしなきゃ!
歩き回るテッドくんを守りながらの戦闘
【かばう】と【武器受け】でテッドくんへの攻撃は全部阻ませて貰いますね!
UC死神の矢で応戦しつつ
相手のボクシンググローブは当たらないよう【ダッシュ】で避けるか【残像】で惑わせる
サンドバッグは残体力の低い個体から攻撃して数を減らしていくよ
年上には敬語に名前+さん付け
年下同い年はタメ口で喋る
アドリブ歓迎
紫谷・康行
鍵がどこかを指し示しているならそこを目指すことにしようか
ルールに乗ってみるのもいいだろうね
体感してみれば後ろにいる「何か」が何を考えているかもわかるかもしれないしね
まずは露払いだね
テッドくんが先に進めるよう道を作りながら付いていくことにしようか
周囲の様子に気を配りながら
【無言語り】を使い相手を足止めしながら鍵の指し示す方に向かう
サンドバッグの攻撃手段と移動手段を奪うことを目的にグローブ、サンドバッグの底、中身の砂を狙い虚無の言葉を浴びせてそれらを消そうとする
できるだけ進行方向にいる相手を攻撃して道を作ろうとするがテッドくんの近くまで来る相手がいたときはそれを優先
「答えまで辿り着くためにね」
眼健・一磨
「いるさ! ここに1人な!」
真の姿は中の人で色違い(ステシ参照)のスペースコ●ラ。
先ず【オーラ防御】と【力溜め】で防御底上げ。
常に〔絶望の福音〕で先読みし、基本的には【フェイント】を掛けたサイコガンで撃ち抜き、対WIZには其れに即した対応。
可能なら敵がUCを使う前に〔咎力封じ〕で完全に封じる。
敵の攻撃は【第六感】に【見切り】と【残像】【武器受け】で回避。
万が一の場合はテッドを担いで【ロープワーク】を使った【逃げ足】。
敵を手早く倒す為、サンドバックは【鎧砕き】を使った刃物と【零距離射撃】で中身をぶちまける。
「ニンジャではない。ニンジャはいない。いいね?」
硲・葎
【P】さ、サンドバッグ!?うわ、インパクト強烈……!!!でも、タコ殴りして許されるよね。イエス!(シュッとシャドウボクシングの構え)
頑丈はひたすら残像とダッシュでかわしつつ、テッド君をかばうを使って守るよ。
無敵が切れたらカウンターからの2回攻撃で反撃。
爆発する砂は激痛耐性、オーラ防御で守りを固めて、残像、カウンター、スライディングで回避して、距離を詰めよう。零距離射撃、捨て身の一撃を使って吹き飛ばしの連撃。
さらにダッシュでもう一度距離を詰めて、UC発動。
「はい、腹パンドーン!!」
ボクシンググローブはルールを破らないよう慎重に動きつつ、忍び足で近づいて彼岸花之葬で思いっきり串刺しにしてやる。
「ちょっ?! さっきまで彼はあんなに怯えてたのにあの突然の行動はおかしすぎます!」
驚いてテレビウム少年の後を追う城島・冬青。そこに殺到する、真っ黒なサンドバッグの集団。怪人の戦闘員・ナグルドである。
「何でもいいからあいつらやっつけて~~~~~!!」
逃げるテッド少年はしかし、ある方向を目指しているようだ。彼を突き動かすのはコンピュータウイルスのようなものか、それとも。テレビウムに浮かぶ鍵マークの謎は深まるばかり。
「うわ、インパクト強烈……!!!」
厳つい顔のサンドバッグに、硲・葎は思わずドン引きする。しかも中身がちょっとこぼれている。大丈夫なのだろうか、あれは。
「でも、サンドバッグならタコ殴りして許されるよね。イエス!」
即座に心持ちを切り替えて内蔵兵器を展開した葎は、プロボクサーもかくやという勢いで素早く拳をたたき込み、宣言通りのタコ殴りにしていく。
「無駄だド! この身体は強靱で無敵だド! 防御こそ最強の攻撃だド!」
そんなオブリビオンに耳も貸さず、葎は攻撃を続ける。バシンバシンとジャブと呼ぶには余りにも猛烈なパンチを連続で撃ち込まれ、ナグルドもほぼ無敵となって耐えてはいるが、サンドバッグが揺れるたびに中の砂がこぼれて骸の海に消えていた。
「ほぼ無敵……ならば完全な無敵ではないということだ」
フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)はするりと怪人に近寄ると、たった三十センチの身体からは考えられない重い一撃をサンドバッグにたたき込んだ。破裂音にも似た大音響が周辺を揺らす。怪人は身体を頑丈にして耐えているが、その一撃が一発のみとは限らないのだ。二度、三度と拳を振るえば、受けるナグルドは防戦一方、ユーベルコードの制約と衝撃によって全く動けず、目標のテレビウムからは距離を離される一方であった。
「この隙に戦線を押し上げてもらえれば……」
それは他の猟兵たちに期待するほか無い。フルムが選んだのは足止めだ。それでも、わずかでも無敵に近いオブリビオンの防御を削るために、渾身の力でサンドバッグを殴り続ける。黒い巨体が揺れるたびに、砂が少しずつ地に撒かれては消えていく。難敵ではあるが、叩き続ける意味は必ずある。
一方で、慎重な動きを取るのは冬青。飛び道具禁止を叫びながらのユーベルコードは脚力を活かして回避するが、攻撃の隙を突かれてはたまらない。敵もそれを知っているのか、次々とボクシンググローブを飛ばし、隙を全く与えてくれない。
「誰か敵の注意を引ける人いませんか!?」
「いるさ! ここに1人な!」
応えたのは眼健・一磨。怪人が砂を撒くタイミングを完璧に見切るのは、先を見通すユーベルコードの力にもよる。残像を残してナグルドを翻弄し、刃物を使って黒いサンドバッグの布地を切り裂いていく。
「助かりまーす!」
ナグルドが一磨の対応に追われている間に、冬青は【花髑髏】の切っ先をぴたりと向けた。四つのボクシンググローブは一磨を殴ることに集中しているようだ。冬青は口元に笑みを浮かべ、高らかに命じる。
「切り裂け、疾風!!」
戦闘員・ナグルドが気がついたときには既に、黒い布が幾筋もの切れ込みをつけられて崩壊していく。
一磨はそれを見届けること無く、次の一体に狙いをつける。素早く接近を試みるが、第六感が危険を告げ、素早くバックステップ。一磨の目の前で砂が撒かれてパチパチとはじけていく。だがそれは、届かない。
「むっ! バチバチが避けられたド!?」
攻撃直後の隙を狙ってサンドバッグに【妖刀不知火】の刃を深々と埋め込むと、真一文字に振り抜き切り裂く。砂がぱっと散り、次第に切り口からざらざらと床に落ちていく。二体目を片付けた一磨は、冬青とともにテレビウムの追跡を再開する。
「今のうちだね、ルールに乗ってみるのもいいだろう」
他の猟兵が足止めしているうちに、紫谷・康行は走り回るテッド少年を追う。その先に、この事件を動かしている『何か』の考えを知るための何かがあると信じて。しかし。
「飛び道具禁止だド!」
「……」
テッドの足を止めようとしたのであろう、オブリビオンのボクシンググローブを受けた康行は、やむを得ずナグルドの対応に回る。
「なら試してみようか。この言霊は飛び道具かな」
康行が唱えるは虚無の言霊。それが飛び道具と見なされるか否か、賭けではあるが。
「虚ろなる眼窩に見出された全き無。お前は世界に在る真なる虚」
サンドバッグの中身が急速に消えていく。康行の身体にもわずかながら、しびれるような痛みが走る。だが、この程度なら押し切れる。
「在ることは無く、虚ろにして全。残るはただ静寂のみ……」
無言語り(ムゴンガタリ)を終えれば、後に残るは中身の抜けた黒いサンドバッグのなれの果て。
「さて、早く追いかけないと……答えまで辿り着くためにね」
襲撃の第二波は打ち破られた。後方から猟兵たちが合流してくる。
「ところで黒い人、やっぱ君ってニンジャ」
「ニンジャではない。ニンジャはいない。いいね?」
「アッハイ」
天丼めいたやりとりを一磨と交わしながら、テッドはなおも足を止める気配がない。
「やはり一度きちんと調べた方がいいのでは……?」
心配そうに追いかける冬青に、テッドはちょっと警戒したように、足を止めずに軽く振り返る。
「調べるって何をする気なのさ? 僕は大丈夫なのさ。ただ……行くべき場所へは行かなきゃなのさ」
目的地には一体何が。猟兵たちの疑問はつきないが、ひとまずは鍵が指す場所へと移動を続ける。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『マルチプル・アースムーバー』
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POW : タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ
【放り投げた瓦礫や、ドリルの一撃など】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を瓦礫の山に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD : シャリョウガ トオリマス ゴチュウイクダサイ
【ブルドーザー形態による猛烈突進攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ゴメイワクヲ オカケシテオリマス
【排気マフラー】から【環境に厳しい有害物質たっぷりの黒煙】を放ち、【強烈な粘膜刺激と視界の悪化】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:おおゆき
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠グァンデ・アォ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ここだ」
テッド少年が立ち止まったのは、何の変哲も無い道の真ん中だった。追ってきていた猟兵たちも、訳も分からぬまま立ち止まる。特にめぼしいものが無い場所で、鍵マークのテレビウムは確かにここだと言った。
その直後、青いテレビウムが光を放った。驚く者、手をかざして光を遮る者、思わず目を背ける者。それぞれに光に対処する中、前方から機械音が聞こえてくる。
音の方の発生元はテッドではない。道の向こうから、黄色と黒色をした二足歩行の重機が近寄ってくる。猟兵たちには分かる。あれもまた、鍵のテレビウムを狙う怪人なのだと。
「ピピー、ピピー、ヒョウテキヲハッケンシマシタ」
「あ~、今動けないじゃないのさぁ~~~~! 十五分くらい待って欲しいのさ!!」
だがオブリビオンが正直に十五分も待ってくれるはずもない。猟兵たちはボス怪人に対抗すべく、戦いを開始する。
紫谷・康行
少し時間がかかりそうだ
なら先にあの怪人を倒さないとね
できればテッドくんに何かあっても対応出来るようにしたいところだけど
【イーゴーの見えざる刃】を使い
世界の果てより呼び出した風を吹かせて黒煙を吹き飛ばしテッドくんと仲間に被害が行かないようにしようとする
「果てより吹く風よ、黒き汚れを切り裂き、彼方へと消し去れ」
相手の構造を観察し、関節、電装系などもろそうな場所を狙い攻撃
移動力や思考力を削ごうとする
他のものに気を取られている瞬間を狙い、排気口から風を吹かせ内部の機構を切り裂こうとする
仲間と連携してテッドくんを守りつつ戦う
戦闘後はテッドくんの様子を注意深く見て何かあったら助けられるよう備えておく
城島・冬青
あと15分で何かが起こる?
一体何が起こってるのか全く予測がつかないけれど私達にはオブリビオンを吹っ飛ばしながらひたすら待つしかありません
テッドくんを守りながらひたすら応戦します
今回はテッドくんがちょこまか動かないから楽……でもなかった!
UC【廃園の鬼】を発動させマルチプル・アースムーバーに斬りかかります
屍山食らいて実を結び
血河飲み干し咲き誇れ、花髑髏!
瓦礫やドリルの一撃は【ダッシュ】や【残像】で避けるけど
避けた時にテッドくんに当たるとなるのなら避けるわけにはいかない!避けずに【武器受け】で受け止め盾になるよ
…15分って案外長いね
年上には敬語に名前+さん付け
年下同い年はタメ口で喋る
アドリブ歓迎
「あと15分で何かが起こる?」
テッドの言葉に城島・冬青は首をかしげる。
「少し時間がかかりそうだ。なら……」
紫谷・康行の瞳がマルチプル・アースムーバーを射貫く。
「先にあの怪人を倒さないとね」
「そうですね。あのオブリビオンを吹っ飛ばしながらひたすら待つしかありません」
テレビウムに、キマイラフューチャーに何が起きているのか、冬青にはまだ分からない。ただ一つ確かなのは、猟兵としてオブリビオンと戦うべきだということ。
「あいつの注意を引けるかい?」
「はい、任せてください!」
隙をうかがう康行に対し、冬青は【花髑髏】を手に飛び出す。抜き払われるは白銀の刃、少女が突進すると共にキマイラフューチャーの派手な電光をその身に映す。
身を低くして瓦礫を回避し、横に跳んでドリルを飛び越え、ためらい無く突き進む冬青。その手の刃が、おもむろに漆黒に飲まれていく。
「花髑髏の本当の姿を見せますね」
封印解放の代償は、自身の熱量実に丸一日分。それだけのエネルギーを対価に、黒の刃は鉄板をも穿つ力を取り戻す。
「屍山食らいて実を結び、血河飲み干し咲き誇れ、花髑髏!」
直後、真黒の刃が分厚い装甲を貫いた。血を持たぬ重機の怪人、しかし血の如く重要な液体は存在する。……油だ。油圧機構からオイルを抜き取られた怪人はやむなく一時停止する。
「ピピピピッ! キンキュウジタイデス。メンテナンスシテクダサイ」
「それはさせられないね。星空も見えぬ世界の果て、辿り着くこと叶わぬイーゴーに吹く無慈悲な風よ。全ての因果を絶つ決別の刃よ。我が言葉に導かれ今ここに吹け」
康行が言ったその瞬間、排気口から噴き出そうとした黒煙が逆流する。狭い管の中で風の刃が圧縮され、鋭さと力強さを兼ね備えながら内部を蹂躙する。
脆い部分から破断し吹き飛ぶマルチプル・アースムーバー。黄色い胴体の内部でも部品が破壊されたようで、冬青が開けた穴から金属片がこぼれ落ちている。
「これで、今何分ですか?」
投げられる破片を【花髑髏】で切り落としながら、冬青は康行に問う。だが康行のARスクリーンの表示は無慈悲だ。
「まだ五分」
これだけのエネルギーを使ってなお、三分の一しか耐えていない。二人がかりでテッドを守るべく敵の攻撃を防ぎながら、つい冬青はひとりごちる。
「……15分って案外長いね」
成功
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フェン・ラフカ
騒がしく眩しいので来てみれば……
良いでしょう、(私の休暇の為に)手を貸しましょう。
ガスマスクを着けて有害そうな煙に対して『毒耐性』を。
視界は…仕方ありません、目を瞑ってしまいます。
重機の様な相手ならば音で大体の方向は分かりますし、『野生の勘』で攻撃を躱すように行動。
単発式のショットガンにはアルダワ魔法学院製ドラゴンブレス弾を装填し装甲を焼いて、『2回攻撃』で間髪入れずにUC【フレイ・カ・グル】を撃ち込みます。
弾はこれで撃ち納めですね、すべて撃ってしまいましょう。
※アドリブ・連携等歓迎です。
硲・葎
【S】わあ、なんかこう、強そう。
重機?
連携は第六感と野生の勘で。
テッド君にはかばうを使い、守りを固めよう。
投げてくる瓦礫とドリルは残像、ダッシュで回避しつつ、カウンターから2回攻撃。瓦礫の山ができたら、地形の利用をして、ダッシュして捨て身の一撃。突進してきたら残像、スライディングで回避しつつ、UC発動!
「バイクさん、行って!踏みつけちゃえ!」
踏みつけたら飛び降りながら、鎧砕き、鎧無視攻撃で連撃。
排気マフラーは忍び足で近づいて、早業でマフラーを1部外しちゃおう。ついでに口にくわえてたSkullcapを投げて突っ込んで時間差で属性攻撃。爆発はダッシュで回避しよう。「環境破壊は許さないからね!」
「わあ、なんかこう、強そう」
硲・葎は素直な感想を述べた。だが、いかに強そうな相手でも背を向ける葎ではない。テッドを背にかばいつつ、全力で移動を開始する。重機怪人もまた、二本の足で道路を揺さぶりながら近づいてきた。
「ピピー、ピピー、シャリョウガトオリマス。チュウイシテクダサイ」
「はいはい!」
懇切丁寧に注意を促してくるが、怪人自身は葎を踏み潰すつもりだ。双方の突進は交錯のその瞬間、姿勢を低くし、スライディングでマルチプル・アースムーバーの股下をくぐり抜ける。そのまま怪人に向き直った葎は、怪人が振り返るより早くユーベルコードを発動。葎の傍らに大型バイクが召喚される。即座に騎乗した葎は、エンジン全開でAIに叫ぶ。
「バイクさん、行って! 踏みつけちゃえ!」
『了解、捕まっていろ!』
身長の二倍もある巨大バイクのエンジンがうなりを上げて跳躍。つかの間の浮遊感を葎は楽しむ。黄色い巨体が足下に消え、同時にバイクごと落下を開始。その瞬間、葎は火のついた煙草を真上へ放った。
大質量での踏みつけにより、敵の装甲が歪む。重量ある金属同士のぶつかり合いは大きな音を立てて衝撃を周りに伝えるが、その時には既に、バイクの上に葎の姿は無かった。
この時に至り、新たな猟兵が加勢する。狐、あるいは狼の要素を持つキマイラ、フェン・ラフカ(射貫き、切り拓く、魔弾使い・f03329)は、現場を確認するなりため息をついた。
「騒がしく眩しいので来てみれば……」
この大騒動である。発光する謎のテレビウム、怪人相手に大立ち回りを演じる猟兵。何にせよ、彼女も猟兵である以上、オブリビオンは倒さねばなるまい。
「良いでしょう、手を貸しましょう」
それは猟兵としての使命感ゆえ……と思わせておいて、実は主に自分の休暇の為だ。平穏な生活をいいように乱されてはたまらない。
見れば怪人は排気ガスを煙幕代わりに身を隠そうとしている。フェンは愛用のガスマスクで顔の下半分を隠し、粘膜を保護する。だがこのガスマスクでは目は守れず、見ていても黒煙の向こうがどうなっているか、わかりはしない。
「……仕方ありません」
フェンはおもむろに目を閉じる。それでもこの機械怪人相手なら、音でおおよその位置は分かる。【単発式ショットガン】の狙いを定め、引き金を引くと、装填済みのドラゴンブレス弾が装甲へと突き進んでいく。間髪入れずにユーベルコード【フレイ・カ・グル】により再装填。籠められた魔弾を、全く同じ場所に向かって射出した。
その素早い射撃により、発射音が連なって一つにさえ聞こえる。一発目がオブリビオンの装甲に風穴を開けた次の瞬間、勢いを削がれること無く魔弾が飛び込み、内部で暴れ回る。
そこに、葎が投げていた煙草が落ちてきた。赤い光が黒煙に消え、直後内部の燃料に引火したのか、大爆発が起きた。排気ガスと真っ赤な炎が混ざり、その中心にいたマルチプル・アースムーバーはその機能を停止した。
ボスを倒して一段落、時計を見つつ15分の経過を待つ猟兵たち。長針がぴったり九十度傾いたその時、テッドの光がゆっくりと弱まり始める。その画面は、張り切っているかのような顔文字の、他のテレビウムとさして変わらぬものに戻っていた。
「おお、元に戻ったじゃないのさ」
テッドはぺちぺちと自分の顔に触る。ひとまず猟兵たちも安堵した、その時だった。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
猟兵たちは突如響いた声に、辺りを見回した。しかしオブリビオンの影どころか、一般市民もここにはいない。音響設備も見当たらず、強いて言うならそれは――周囲の建物、それ自体から聞こえてきた。
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり。テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
至急の救援を。その言葉に、猟兵たちの間に緊張が走った。
「うーん、何言ってるか分からないじゃないのさ。僕はもう帰るのさ」
空気を読まないテッドの足音だけがその場に響く。猟兵たちはしばし待ったが、続きの音声は、もう流れないようだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
最終結果:成功
完成日:2019年04月25日
宿敵
『マルチプル・アースムーバー』
を撃破!
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