テレビウム・ロック!~海辺のパニック
●うみからせめてきたぞ
春の麗らかな日差しが照らせども、潮風吹く海岸は少々肌寒い。
冬の終わり、春の始まりの季節を楽しむように一体のテレビウムがてくてくさくさく歩いている。目指すは最近見つけた遺跡、今日はどんな面白い発見があるかを想像しているのか、足取りは軽い。
その顔、テレビ画面に突如鍵のような映像が映しだされる。自慢のぴかぴかの顔に、何の脈絡もなく現れた変化に戸惑うテレビウムがわたわたしていると、その背後に水飛沫。
水兵のような帽子と襟飾りに顔に笑顔を浮かべた白い海の獣は、その愛嬌溢れる外見に秘められた『全て消す』という意志を眼前のテレビウムに向け、襲い掛かった。
「キマイラフューチャーのテレビウムの一部に異変が起きているみたいだね」
猟兵達に世間話でもするかのような口調で話すのはヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)。首にかかった鍵型のグリモアを撫でながら、見た予知の内容の説明を始める。
「今回予知できたのは海岸でテレビウムの少年が襲われる、という事件だ。海辺だからか海っぽいオブリビオンが襲撃してきてる。今追いかけているのは白いイルカ……の群だね。笑顔のまま追いかけてるのがちょっと怖いかも。とりあえずキミ達にはこの少年を助けに行って欲しい」
ああ、あとねとシャチのキマイラは続ける。
「その追われているテレビウムの少年、顔に何だかレトロな感じの鍵? のような映像が顔に映ってるみたいなんだ。本人にもなぜそうなったのかわかってないみたいだけど、タイミング的にオブリビオンに狙われる理由に関係しているのかもしれない。まあ原因を考えるのは危機を乗り越えてからでいいんじゃないかな」
まあ、頑張って無事に帰ってきてね。そうヴィクトルは言うと転送の準備を始めた。
寅杜柳
オープニングをお読み頂き有難うございます。
今回は顔に鍵の画像が映し出されたテレビウムに関連する事件に挑んで頂きます。
まずはベルーガがテレビウムの少年を追いかけていますのでどうにか対応してください。
少年は一般人なのでひたすら逃げていますが、追跡を阻止出来れば落ち着いて話を聞いてくれると思われます。
今回は可能な限り速やかなシナリオの完結を目指していきますので、宜しくお願い致します。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『何も答えてくれないベルーガ』
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POW : おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
イラスト:ケーダ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●少年はひた走る
青天の霹靂。少年の心境としては、まさにそのようなものであった。
上機嫌で歩いていただけなのに、なんでか顔に変な絵が浮かんで笑顔のベルーガに追いかけまわされる。短い人生の中で最大の不幸と言っても言い過ぎじゃないと、少年は砂を蹴り小柄な体で必死に走りながらそんな事を考えていた。
とびきりに嫌な予感がして振り向けば明らかに危なげな光線銃とガトリングガンを構えたベルーガの姿が見え、横に跳び跳ねる。
直後、光線と銃弾がつい先程まで彼の居た場所を通り過ぎた。
少年は急いで起き上がり再び走り出す。怪しげな中年を乗せたベルーガの姿も見えた。逃げているうちに白いイルカの頭数も増えてきたような気がする。というか明らかに増えている。
「誰か助けて―!」
テレビウムの少年は必死に叫びながら生きる為にひた走り。
ベルーガの群はそんな彼を消そうと笑顔に見える表情のまま追いかけていた。
待宵・アルメ
うーん、さすがはキマイラフューチャーだ。
イルカも陸を走る(?)とは知らなかった。
というかイルカって正面から見ると意外と顔怖いのに更に笑って追いかけてくるとかゆめにでるよ……怖……。
戦闘では《フールボッコ》で20個に増やしたグローブで対応酢るよ。
1体につき3個か4個で牽制して動きを封じつつタコ殴りだ!
調教師とやらは摘んでどこかにポイッ!と捨てちゃおう。
余裕があるなら少年もグローブで回収しちゃおう。
自分で走らせるより猟兵が運んだほうが逃げやすいだろうし話も聞けるだろうし。
こういう時、両手が戦闘以外に使えるから《フールボッコ》本当に便利だなぁ。
うんうん、我ながらいいユーベルコードだ。
カイジ・レッドソウル
テレビウムに【かばう】
ベルーガ1体をサイコキネシスで動かして【敵を盾にする】
「保護対象発見」
テレビウムの保護を優先に考え、戦闘を行います
【サイコキネシス】で中年のおっさんや軍用ベルーガそのものを動かし【なぎ払い】【範囲攻撃】
近づいてくる敵には、テイルブレードによる【串刺し】そのまま【敵を盾にする】【怪力】で投げつける
テレビウムを保護ガ目的なので彼をいつでも庇える距離で走りながら
「我々モ理解シテイナイガ、恐ラクもにたーノ鍵ガ原因ト思ワレル」
「この場ヲ切り抜けた後、聞キタイコトガアル」
「必ズ守ル信ジテ欲シイ」
彼を安心させつつ
いざとなれば抱えて逃げつつ戦闘します
共闘アドリブ歓迎
テレビウムの少年は必死に逃げ――必死さで足元への注意が疎かになったのか、小さな砂のくぼみに足を取られ転んでしまう。
こんな理不尽に、と思わず泣いてしまいそうになる。画面が変えられたならそんな表情になってただろうけれど、今は鍵が映し出されるばかり。
そんな彼の心境など無視するかのように、ベルーガが柔らかな表情のまま彼を消そうと飛び掛かる。もう駄目だ、と少年は身を縮こまらせる。
けれど、そのベルーガは突如飛来した拳のような物――廃材製のグローブに弾き飛ばされる。それと同時に転んだテレビウムの少年にもいくつかのグローブが飛来、彼を掴み上げるとレインコートの少年の元へと移動させる。
「うーん、さすがはキマイラフューチャーだ。イルカも陸を走る? とは知らなかった」
グローブを飛ばした少年、待宵・アルメ(路地裏のミュルクリエイター・f04388)はマイペースに口にする。ベルーガは邪魔者と認識したか、アルメへと一斉に敵意を向ける。
(「というかイルカって正面から見ると意外と顔怖いのに、更に笑って追いかけてくるとか夢にでるよ……」)
真正面から相対し、別角度とか状況なら愛嬌のある物に見えただろうベルーガの顔にちょっと怖れを抱きつつ、アルメはユーベルコードで複製した廃材製のグローブを念力で操作し、ベルーガに攻撃を仕掛ける。しかしベルーガの一体に乗った謎の中年が合図をすると、ベルーガ達はグローブの群を回避してのけアルメ達との距離を詰める。
「あらら、まずいね」
グローブの操作は可能だがこの数をいっぺんに足止めするのは難しい、そう判断したアルメは踵を返しテレビウムの少年を抱えたまま走り出す。
(「こういう時、両手が戦闘以外に使えるから『フールボッコ』、本当に便利だなぁ」)
自身のユーベルコードの使い勝手にうんうんと頷きながらアルメは走る。
けれど、ベルーガの一体の纏う雰囲気が変わる。全て消すモードに変化したベルーガはその逃走を許さない。強化された身体能力で尾びれに思い切り力を込め跳躍、真上からアルメとテレビウムに真上から叩き落すような、強烈な尾びれの一撃を喰らわせようとする。
けれどその一撃は突如現れたウォーマシンに防がれる。炎の揺らめきのような輝きを映すフェイスマスクの彼はカイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)。
「保護対象発見」
けれど、全て消すモードのベルーガはそれだけでは止まらない。背後に飛び退くと、着地と同時にカイジへと頭突きを喰らわせようとする。しかしその一撃を受けたのはカイジではなく他のベルーガの一体。飛びのいたその間に、アベルの不可視のサイキックエナジーで引き寄せられ盾にされたのだ。
さらにカイジは盾にしたベルーガを高速で弾き飛ばす。すると理性を失ったベルーガはそれを追いかける。二体のベルーガの向かう先には後続のベルーガ。
そしてサイコキネシスに操られるベルーガが突っ込まされ薙ぎ払うように後続を弾くと、それを追いかけてきた全て消すモードのベルーガが暴れまわり隊形をずたずたに引き裂いた。
「今がチャンスだね!」
更にアルメの操作する廃材のグローブが難を逃れたベルーガへと襲い掛かる。頭数が減った事でグローブの数を集中、調教師の指揮でも対応しきれない数の攻撃は、数体のベルーガの顎を捉え吹き飛ばした。
そしてさらに、ベルーガを吹き飛ばされて狼狽える中年調教師の背後に念力で操作されたグローブが回り込む。そして調教師の首根っこを摘み上げると、ベルーガの群から引き離すよう海へと放り投げた。
「我々モ理解シテイナイガ、恐ラクもにたーノ鍵ガ原因ト思ワレル」
アルメに抱えられ身を縮こまらせた少年に、カイジが話しかける。
聞きたい事はあるが、それはこの状況を切り抜けた後。
言葉を続けようとした彼だが、その前に猟兵達の攻撃を何とか掻い潜り寄って来たベルーガが迫る。けれどテレビウムの少年を護る事を心掛けていたウォーマシンはすぐに反応、背中に装着されたテイルブレードで真っ向から迎え撃ち、カウンターで串刺しにする。そしてそれに続く熱線やガトリングの弾丸を串刺しにしたベルーガを盾にして防ぎ、さらにテイルブレードを振るってぶん投げて一体のベルーガへとぶつけた。その召喚主へのダメージにより、熱線やガトリングを持つ軍用ベルーガの召喚は解除された。
「必ズ守ル。信ジテ欲シイ」
表情には現れずとも、その声は真摯なもの。
少なくとも彼らは味方なのだと納得した少年は安心し、身体に込めた力を緩めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アーサー・ツヴァイク
※アドリブ共闘大歓迎
子供を集団で追いかけ回すとは鬼畜の所業…絶゛対゛に゛許゛さ゛ん゛!゛
大型バイクのライドランに【騎乗】した状態でエントリー。【フルスピード・スカイドライブ】で超高速移動しながらイルカをぶっ飛ばすぜ!
あのイルカ、こっちの技に反応すると速く動くものを追いかけるようになるみたいだし…このまま高速で移動して、敵の注意をこっちに向けさせよう。
後はタックルで【吹き飛ばし】たり、ブーストアームやレイシューターを撃って【吹き飛ばし】たりしてイルカを蹴散らす!
全て消すとかなんか言いやがって…消えるのはお前らだけだ!
蝶ヶ崎・羊
危ない武器を持って小さい少年を追い回す前に自分の行いを正すことをお勧めします
『こちらをどうぞ、身を守る魔法です』
まずは怪我をしないように少年に【オーラ防御】の魔法をかけておきましょう
破壊されそうになれば【かばう】よう動きます
戦闘では【戦闘知識】を使って少年に被害が来ないよう動きます
軍用ベルーガが攻めてきたら双方に一発づつと、【二回攻撃】して二体を引き付けて、動けないベルーガをユーベルコードのイタチさん達で斬って貰いましょう
そして意識がイタチさんに向けば【全力魔法】で竜巻で切り刻みます
敵からの攻撃は【武器受け】で守り、【呪詛】で【恐怖を与える】
そしてその隙をイタチさんと叩きます
アドリブ大歓迎
けれどベルーガ達は執念深い。
数を減らされたものの、体勢を立て直し再びテレビウムの少年を追ってきていた。
振り返ったテレビウムの少年がその姿に不安を抱いたその時、砂浜に奇妙な音が響く。
一つはバイクのエンジン音、もう一つは大型の四足の動物の走る音。いずれも砂浜で聞く類のものではない。
正面をみれば、正面から大型バイクと赤毛の馬が並走して彼の方に向かってきていた。挟撃か、と身構えるがそのバイクはするりと横を抜けベルーガへと突っ込んでいく。
「子供を集団で追いかけ回すとは鬼畜の所業……絶゛対゛に゛許゛さ゛ん゛!」
バイクを駆るアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)が怒りに震える声で言い切ると同時、大型バイク『ライドラン』を加速させた。
「【Select……FLYING ACTION!!】 行くぜ、ライドラン! 」
ベルト型のドライバーにライフォンを翳し、アーサーがそう口にするとライドランから放出される蒸気が主を覆い、地を駆ける乗り物とは思えぬ速度まで一気に加速する。急加速に伴う重力はサイボーグである彼には慣れたモノ、いくら早く動くものを執拗に追跡するベルーガでもその速度までは易々とは捉え切れない。
その姿を見ていたテレビウムの少年をふわりと柔らかなオーラが覆う。
「こちらをどうぞ、身を守る魔法です」
赤毛の馬を一旦止め、穏やかに話しかけるミレナリィドールは蝶ヶ崎・羊(伽藍堂の歌箱・f01975)。安心させるような穏やかさで話しかけつつその視線は少年に向かってくるベルーガ達を注視している。
(「危ない武器を持って小さい少年を追い回す前に自分の行いを正すことをお勧めしますが……」)
そんな事を考えているうちに、ベルーガの群の一匹が軍用ベルーガを召喚、ベルーガが銃を向け引鉄を引こうとするが、羊が鎌鼬の引き金を引く方が速い。ほぼ間を置かず発射された二つの風の刃はベルーガに命中、その動きを一瞬止める。
羊の攻撃は止まらない。
「風の神よ……目の前の罪人に罰を与えたまえ!」
その言葉と共に羊の周囲に小刀を咥えたイタチの群が召喚され、一斉にベルーガへと殺到する。羊が発射した疾風の軌道に沿うように移動する彼らはすれ違い様にベルーガを斬りつけた。
さらにアーサーが、ベルーガを操り羊を狙おうとしていたベルーガの調教師に空から突撃、激しい衝突は調教師を水平線まで吹き飛ばした。
調教師を失い動揺するベルーガに打刀を加えたイタチが切り込む。数体のイタチが手を繋ぎ、合体してより強力な力を発揮するようになった彼の刃はベルーガを一瞬にして斬り捨てる。
アーサーと戦場を駆けるイタチの群、素早く動き回る彼らの存在感に、もう一人の存在は完全に意識の外に置かれていた。
「さあ、そろそろ終わりにしましょう」
牡牛の表紙の魔導書を捲って十分に集中し、全力を注ぎ込んだ羊の竜巻の魔術が解き放たれる。砂浜に出現した巨大竜巻はベルーガの群を飲み込み、その暴威を以てずたずたに引き裂いた。
だけれどもベルーガはそのままで終わろうとはしなかった。
竜巻を強引に突き抜け満身創痍のベルーガが少年に突っ込んでくる。ぎゅっと体を縮めた少年だが、その突撃はアーサーが右腕を発射し食い止められる。獅子の顔を模った聖痕が浮かび上がったその右腕はベルーガの勢いと拮抗し、そして弾き飛ばした。
「……消えるのはお前らだけだ!」
吐き捨てるようにアーサーが叫ぶ。彼の眼前に既に動くベルーガはいなかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ゲソフレイム』
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POW : 汚物は消毒でゲソーッ!
【松明に油を吹き付け発射した火炎放射】が命中した対象を燃やす。放たれた【油の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 俺色に染めてやるでゲソーッ!
レベル分の1秒で【ベタベタするイカスミ】を発射できる。
WIZ : 見るがいい、これが俺の変身ゲソーッ!
対象の攻撃を軽減する【激情体】に変身しつつ、【右腕に装備された火炎放射器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:ケーダ
👑7
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●蛸に非ず
ベルーガの群を返り討ちにしてくれた猟兵達に、テレビウムの少年は抱えられていた腕から降りてぺこりと頭を下げてお礼を言った。
「けれどなんで狙われたんだろう? この顔と関係あるのかな?」
彼の名前はライムと言うようで、襲撃から解放されたことで自分の顔の異変に首を傾げる余裕もできたようだ。
そしてライムの顔に変化が現れる。鍵のマークから矢印の表示へと変化する。顔をあちこちに向けても矢印は常に一つの方向を示していた。
この方向に何かあるのだろう。もしくは行かないとこの異常は直らないのだろう。
あれこれ考えた末、意見が一致した猟兵達とライムは矢印の示す方向へと歩き始める。
そして、暫く歩くとこじんまりとした遺跡が見えてきた。
「ここお気に入りの遺跡なんだー……けど?」
首を傾げるライムの前には沢山の灯火が壁のように連なっている。
よく見ればただの灯火ではない。赤いゲソの群が松明を掲げていたのだ。
状況から推測するなら、こいつらも先程襲撃を仕掛けてきたベルーガの同類だろう。
その赤ゲソ――オブリビオン達はライムを視界に捉えると一斉に殺気を彼へと向ける。そして怯えるライムの顔の矢印が示すのは、赤ゲソの群の向こう側。
戦いは避けられない。突破しなければならないのだろう。
カイジ・レッドソウル
「サセナイ」
ライムの前に立ち呪剣を抜き【武器受け】【かばう】からの【敵を盾にする】
「少し窮屈カモ知レナイガスマナイ」
ライムを左に抱え守るように戦いながら遺跡に向かいます
【火炎耐性】で火炎攻撃は問題ないが
念の為【オーラ防御】で防御力あげます
追いかけて来る相手にはテイルブレードで電撃【属性攻撃】【なぎ払い】【マヒ攻撃】【2回攻撃】
【串刺し】【傷口をえぐる】【恐怖心を与える】
【天獄の雷】で逆に雷炎攻撃などで対応
アーサー・ツヴァイク
※協力アドリブ大歓迎
今度はイカか…炎を使うのが得意みたいだが、太陽の戦士たるこの俺に挑むには火力不足だぜ!!
ライム君に近づかれないよう、こっちから接近しよう。遺跡だし、自分の足で移動した方がよさそうだな。盾モードのバスターホーンを左手に構えて【盾受け】の用意、ライドランは槍モードにして右手に構えて【ダッシュ】でイカに接近だ!
炎の熱は【火炎耐性】【オーラ防御】で耐えつつ、射程距離に入ったら【槍投げ】を駆使して【エクスプローシブ・ドラゴンライド】で攻撃だぜ!
爆発から逃れた奴は、攻撃後に光の鎖でふんじばったイカを【怪力】を使ってぶん回してぶん回して…残ってる群れに投げ飛ばしてやるぜ!!
蝶ヶ崎・羊
ライムさんを見た途端に目の色を変えましたね
もしや矢印の先を守って…いえ、今は戦いに専念しましょう
【火炎耐性】があるので炎の攻撃は少しの無茶は許されるはず…ということで、できるだけ敵に近づいて【呪詛】を混ぜた歌を【衝撃波】として放ちます
これでも周りに響かせる【歌唱】には自信がありますよ
敵が攻撃してきた場合はC・Cで【武器受け】
POWの攻撃の場合は奪い喰らう貪欲な牡牛でコピーしてヒアデス・グリモアールから行使しましょう
『さぁ、焼きイカを作りましょう』
じっくり焼いて、【恐怖を与える】立ち回りをします
亜儀流野・珠
遺跡か!面白そうだな!
ゆっくり見てみたいが…その前にこいつらを何とかしないとな!
こいつら火を使うし火っぽい色してるが…焼こうと思えば焼けるだろう!イカだしな!しかも油っぽい!
「纏い火」で薙刀「狐の爪」に炎を纏わせる!
切る!焼く!イカの調理がこれ一本でできるという訳だ!
…まあ旨くなさそうだから食べるのは遠慮するがな!
近くの奴から手当たり次第【なぎ払い】、斬り払う!
薙刀のリーチを活かしてなるべく距離を取りつつだ。炎が厄介だからな。
近寄れん程攻撃されたらむしろ突っ込んで斬り、攻撃を止める!【捨て身の一撃】と言う奴だ!
攻撃はなるべく避けるがライムに当たりそうなら壁となろう!
大丈夫だ!俺は頑丈だからな!
待宵・アルメ
矢印の先に何があるのか、興味は尽きないけどまずはイカの相手だね。
イルカにイカとくれば昔聴いた子供向けの歌を思い出すなぁ、ふふふふふんふんふーん♪
ご丁寧に炎まで持って自ら焼きイカにでもなりに来たのかな?
【ダッシュ】で攻撃を掻い潜りながら接近しつつ、右手のグローブをスクラップを集めて【怪力】任せに《奇妙な拳骨》を叩き込んでいくよ!
敵の炎は【火炎耐性】を活かして【武器受け】で防ぎつつ、燃えたスクラップは即座に廃棄。次のスクラップを呼び出して組み替えながら戦おう。
周りの熱気がスクラップの鉄材に乗るなら炎と熱の【属性攻撃】も拳に乗せてぶん殴る!
共闘&アドリブ歓迎
「今度はイカか……」
戦場は遺跡前、ならばバイクよりは此方の方が戦い易いと判断したアーサーは騎乗していたライドランを槍へと変形させ構える。
「ライムさんを見た途端に目の色を変えましたね」
ゲソの様子に羊が思案しつつ、ヒアデス・グリモアールのページを捲る。
(「もしや矢印の先を守って…いえ、今は戦いに専念しましょう」)
「遺跡か! 面白そうだな!」
一方で、遺跡の前に待ち構えるオブリビオンより遺跡に興味を惹かれた様子の妖狐の少女は亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)。
「ゆっくり見てみたいが…その前にこいつらを何とかしないとな!」
にかっとライムに笑みを向け、向かってくるゲソ達へと視線を移し、薙刀『狐の爪』を構えて狐火を灯す。
「矢印の先に何があるのか、興味は尽きないけどまずはイカの相手だね。ふふふふふんふんふーん♪」
イルカにイカの組み合わせに、昔聴いた子供向けの歌を思い出したアルメは鼻歌を歌いつつ、廃材製のグローブを装着。
そして薙刀でギリギリ届かない位の距離まで接近したゲソ達は同時に足を止め、松明を眼前に翳し油を吹きかけ火炎放射。
呼吸を合わせ同時に放たれた油混じりの炎は周囲にばら撒かれ、ライムと猟兵達を飲み込まんと一気に勢いを広げた。
「サセナイ」
ライムを狙うその炎の前にカイジが立ちはだかり、魂喰の呪剣で防ぎきる。
常より持つ火炎耐性に加えその身に纏うオーラの障壁が炎を軽減し、背後のライムへは決して通さない。
同時にアーサーが炎に対し真っ向からダッシュで切り込む。ライムを守るなら近づけさせないようにした方がいい。
これ以上近づけさせまいとゲソは火炎放射の出力を上げるが、、
「……炎を使うのが得意みたいだが、太陽の戦士たるこの俺に挑むには火力不足だぜ!!」
盾と化したバスターホーンを構えたアーサーが吠え、ライドランを振るい炎を吹き飛ばす。耐性に加えオーラで身を包んだサイボーグの彼にはさしてダメージは通っていないようだ。
さらに炎の嵐をグローブで正面をガードしつつ、ダッシュで潜り抜けたアルメがゲソの懐に潜り込み、
「ご丁寧に炎まで持って、自ら焼きイカにでもなりに来たのかな? っと!」
廃材製のグローブで超高速の右拳を叩き込む。真下から突き上げるような一撃に吹き飛ばされたゲソはそのまま受け身も取れず墜落、ピクリとも動かなくなった。
その攻撃に乗じ接近した羊が至近距離からよく通る歌声を響かせる。呪詛を混ぜ込んだその歌は衝撃波を伴いゲソを吹き飛ばし陣形を崩す。
「イカだし油っぽいし焼こうと思えば焼けるよな!」
さらに珠が吹き飛ばされたゲソに詰め寄り、炎の薙刀で薙ぎ払う。
長物である分のリーチを活かし、至近距離から火炎放射を受けない絶妙な距離から放たれる斬撃はゲソの頭部を切り飛ばした。
そんな彼女を集中的に狙おうと、激情態となったゲソ達が火炎放射器を向ける。が、銀の髪の妖狐は逆に捨て身で深く踏み込み、薙刀を一閃。
火炎が放たれる前にその腕を切り飛ばし、さらに同士討ちになる可能性に一瞬躊躇したゲソ達を斬り払った。
「切る! 焼く! イカの調理がこれ一本でできるという訳だ!」
旨くはなさそうだから食べるのは遠慮するがな! と言い切る珠にゲソ達は殺到するが、アルメとアーサーがそのゲソ達の前に立ちはだかり盾と拳で食い止め、迎撃する。
アルメのグローブは交戦開始時の物とは多少形が変化している。
耐性はあってもただの廃材で構築されたグローブでは限界もある。けれどアルメはすぐに燃えた廃材をグローブの構成から廃棄し、次のスクラップを召喚して組み合わせ再構築していた。
戦場の熱気、そして火炎に熱された廃鉄材を叩き込むたびにゲソから食欲をそそるような、こんがりとした匂いがほんのり香る。
インファイタースタイルで次々に距離を詰め殴り飛ばしていくアルメを焼かんと離れた位置のゲソが火炎を放つ。
だがアルメとゲソの間に割り込んだ羊が大きめの指揮棒で切り裂くように防ぎ、そして、
「そんな興味をそそられる技を魅せられたら、お借りしたくなるではないですか」
静かに羊が呟くと、青年の影が一瞬彼の隣に浮かび上がり、消失する。魔導書に記録されたそのユーベルコードを羊は即座に行使する。
その効果で火炎の影響が弱まったことを確認すると、魔導書を持つ右腕を構えそれを覆うように魔力で編んだ火炎放射器を起動。
「さぁ、焼きイカを作りましょう」
羊の火炎はじっくりと逃げ場を塞ぐように広がる。それを厭う――恐怖を煽られたゲソは徐々に右側へと纏められていく。
ゲソの守りが薄くなったこと、そして押し込むように猟兵達が攻めていった事により左側にぽっかりと道が開いた。
「少し窮屈カモ知レナイガスマナイ」
そしてカイジがライムを左に抱え、僅かに炎の残る砂を蹴りつつ遺跡へと走り出す。これだけ個体数を削ったなら、遺跡側に回り込んで包囲し、纏めて仕留める事もできるだろうという判断だ。ライムを抱えていくのは仲間達が前に出ているため、彼の安全を確保するためである。
当然ゲソは食い止めようとする。炎の恐怖を抑え込み突っ切りカイジへと迫る個体もいたが、カイジは其方に視線をやることすらなく背部に装着したテイルブレードを連続で振り回し迎撃。
雷の属性をまとう刃は掠めただけでゲソを痺れさせ、痛みで拭い難い恐怖を刻み、怯ませる。
自在に刃を振るい、迫るゲソを切り付け串刺しにする彼の動きを鈍らせようとゲソが遠距離からイカ墨を放とうとする。
だがその前に、
「【Select…DRIVE ACTION!】 行くぜ、ライドラン!」
ベルトにスマホを翳し、ユーべルコードを発動したアーサーがライドランを振りかぶり気合と共に投擲。少々離れた位置にいたゲソは突然の攻撃に躱せず直撃、それにより生じた爆発で遺跡の外壁へと吹き飛ばされる。
けれど、急にその身体が空中で急停止する。体に繋がった光の鎖、ライドランから伸びるそれがゲソを引き止めていた。
さらにライドランを回収したアーサーは鎖を手繰り寄せ振り回すと、一方へと押し込められたゲソ達に鎖月の鉄球を振り回すかの如く叩き付け、
「俺たちの一撃……受けてみやがれ!!」
仕舞に叩き付けるようにぶん投げ陣形を崩した。
「天獄の雷始動」
更に遺跡側に回り込んだウォーマシンが無機質な声で告げる。同時に、テイルブレードより高圧電流が放たれ、一箇所にまとめられたゲソ達を感電させ炎上させる。高圧電流の放出が終わった後には焼かれたゲソが山積みになっていた。
これで全て倒したか、そう猟兵達が思った瞬間、焦がされたゲソの山から一匹が飛び出しカイジへと突進する。
恐らくは抱えられたライムを狙った突進、けれどゲソの前に珠が割り込む。
「俺の炎で燃え尽きろ!」
小柄な彼女に合わせた狐の爪、珠はそれを自身の体の一部であるかのように扱い突撃を食い止める。そしてカイジの魂喰の呪剣と共に、返す薙刀でゲソを鮮やかに切り捨てた。
カイジに抱えられたまま見上げるライムに、
「大丈夫だ! 俺は頑丈だからな!」
そう珠は笑って返した。
こうして遺跡前に陣取っていたゲソを全て撃破した猟兵達は、ライムの矢印の示す遺跡内部へと歩みを進めていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『シーディーメーカー』
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POW : 人生一発逆転!
レベル×1体の、【背負った負債】に1と刻印された戦闘用【ヴァーチャルキャラクター】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD : レディースアンドジェントルマン!
予め【聴衆を盛り上げる司会進行を行う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ : ジャックポット!!
【大量のカジノコイン】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を覆う程の紙幣が舞い飛び】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:ケーダ
👑7
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ネミ・ミミーニーズ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●終点にて
テレビウムの少年、ライムの画面の鍵の導きに従って猟兵達は遺跡の中を歩いていく。
まるでデパートのような内装の遺跡は静かで、ライムと猟兵達の足音がよく響く。
やがて矢印が真下を指す場所へと辿り着いた。その場所は遺跡の屋上、メダルゲームコーナーと屋上遊園地をまぜこぜにしたようなこの場所がどうやら終点らしい。
するとライムの画面が突然ぴかぴか輝き、奇妙なバーのような画面に切り替わる。
「ええっと、なんかここから動けないみたい」
ライムがそう呟いたのと同時、コーヒーカップのような遊具が突然回転を始める。加えてまだ左程暗くもないのにスポットライトが点灯し、それをライトアップする。
よく見ればその遊具にシルクハットの何かが座っていた。
「苦難を乗り越えやってきたのはそう、イエーガー! ここで敗れるルーザーか、はたまたウィナーとなるか!」
とうっ、とコーヒーカップから飛び上がり、着地をキメたバーチャルキャラクター……ではなくオブリビオンが指を弾くとカジノじみた音楽が流れ始める。
「命賭けを始めよう! 勝てば総取りのゼロサムゲーム、大事な物を賭けた大勝負!」
自分に酔ったような、芝居がかった語り口調のこのオブリビオンがどうやら元凶のようだ。
ライムを見ればまだ暫くは動けそうにない。
ここでこのオブリビオンを倒さねばならないと、猟兵達は各々の武器を構えた。
亜儀流野・珠
別の世界では見慣れた雰囲気だ。キマフュ的な遺跡だな!
これはこれで探検し甲斐がある…が!やはり邪魔が入るか!
俺は賭け事はやらん!俺は16の子供だしな!
それにここ数十年だけでも身を滅ぼした奴を何人も見て…ん?矛盾してるな?まあ気にするな!
まあともかくやる事は変わらん!覚悟だ鍋のフタのつまみよ!
扇「尾踊」を閉じたまま使い相手の攻撃を弾く!
燃えそうな攻撃が飛んで来たら尾踊を開き一振り、炎で焼いて落とす!
本体も燃えそうな質感だな?
攻撃を耐えつつ隙を見てフォックスファイア…狐火を全て一纏めにして撃ち込もう!
もちろん今回もライムを守りつつ戦う!
動けないようだが安心して待っていてくれ!
リステル・クローズエデン
迷彩+目立たない+ダッシュで戦闘地点に
視力+暗視+第六感+見切りで敵味方の行動を見切り。
遠距離から
スナイパー+属性攻撃+呪詛+マヒ攻撃+暗殺+投擲+援護射撃で
【炸裂穿牙】。動きが鈍る呪いを込めた苦無を投擲します。
さらにダッシュ+ジャンプで移動し
クイックドロウ+早業で投擲準備を終え
先ほどと同じ組み合わせで【炸裂穿牙】を放ちます。
「同じ所にいるわけないでしょう。」
戦闘用バーチャルキャラクターが出現している場合は
援護射撃+スナイパー+投擲+マヒ攻撃+毒使いで苦無を投げつつ
挑発でおびき寄せます
「こいつらはこっちに任せてください。」
防御は見切りでかわし、オーラ防御で防ぐ
戦闘後は即座に立ち去ります。
蛇塚・レモン
物陰に潜んで『ワードローブ』の神通力で周囲の景色に溶け込む
(迷彩+目立たない)
そして足音を立てないように息を止めて念動力で浮遊しながら接近
(念動力+空中戦)
敵の背後に接近したら至近距離からの『オーラガン』をぶっ放すよっ!
(先制攻撃+零距離射撃+念動力+鎧無視攻撃+衝撃波+だまし討ち+吹き飛ばし+気絶攻撃)
すかさず蛇神様を召喚!
そのUCは反則だから禁止~っ!
蛇神様に破壊念動波で攻撃してもらうよっ!
捕縛効果もオマケしちゃうねっ!
(念動力+鎧無視攻撃+衝撃波+呪詛+マヒ攻撃)
敵の動きを封じたら、蛇神様と一緒に連携攻撃
締め上げて噛み付いちゃって!
(怪力+毒使い+2回攻撃)
あたいも空から援護射撃するよ!
アーサー・ツヴァイク
※アドリブ共闘大歓迎
面白そうに適当なことぬかすみたいだが…けしかけてくるのは負債を背負ったバーチャルキャラクターか。
だがそんなんで一発逆転を狙おうなんて甘い話は、俺達には通用しないぜ!
レイシューターを構えて【一斉発射】の技能を使ったフルバーストをぶっ飛ばす。合体される前に出来る限り各個撃破を狙うぜ!
合体された場合…こっちも合体で対抗だ!
自分の武器のレイシューター、バスターホーン、ブーストアームをユーベルコードで変形・合体!
【合体ロボット・サンライザー】でバーチャルキャラクターをぶっ飛ばすぜ!
紫谷・康行
ここでもか
敵がいるなら倒さないとダメだね
俺も手伝うことにしようか
ライムくん達がいる場所に向かい
後方から電脳魔術で仲間をサポートする
人知れず敵が見える場所に行き
物陰から【コード・ポテンシャル・ゼロ】を使い敵の動きを止めようとする
狙うのは敵が大技を繰り出す瞬間や味方の必殺の一撃を避けようとする瞬間
少し止めるだけで遅らせるだけで大きな効果が期待出来る瞬間
「デジタルデータならこの魔法と相性がいいだろう。電脳の海を漂う数多の0と1よ。有無を分ける無慈悲な値よ。かの者の値を全て0と成せ。その意志を、記録を、熱情を無に帰せ。」
可能なら敵のプログラムに侵入する鍵を探しハッキングして敵の内部に直接魔法を展開する
蝶ヶ崎・羊
なんとまぁ…ギャンブルに長けてそうな方が現れましたね…
『それではお望み通り、ワタシのライフをチップはとしましょう』
ユーベルコードを発動
【戦闘知識】をフルに使用して、風の【属性攻撃】、【衝撃波】、物理での【二回攻撃】しつづけます
SPDの攻撃をする場合は直ぐ様近づき至近距離から【全力魔法】
POWの攻撃が増えれば【衝撃波】で足止めを試みます
敵からの攻撃は【見切り】ながら攻撃出来るタイミングを見極めたいですね
『ワンサイドゲームで終わラせてあげましょう』
カイジ・レッドソウル
アドリブ共闘歓迎
「おぶりびおん視認迎撃開始」
UB【太陽の馬車】で距離を詰めるのと同時に黒剣呪剣を抜き【先制攻撃】電撃【属性攻撃】【マヒ攻撃】からのテイルブレードの【串刺し】【2回攻撃】からの【怪力】【なぎ払い】でライムとは反対方向に飛ばします
POWで増えた敵には【なぎ払い】【範囲攻撃】
WIZには【武器受け】しつつUB【太陽の馬車】で全速力で【咄嗟の一撃】体当たりだ
機械的に淡々と仕事をこなしていく
他の世界では見慣れた雰囲気の建物、これがキマイラフューチャー的な遺跡だという事を珠は知っていて、ここまで登ってくるまでの道でもそれを確認していた。
「これはこれで探検し甲斐がある……が!」
やはり邪魔が入るか! と目の前のオブリビオンを見る。
いずれにせよ探索は、このぴかぴか輝いているライムの安全を確保してからになるだろう。
「動けないようだが安心して待っていてくれ!」
珠の言葉に、こくりとライムが頷く。
「なんとまぁ……ギャンブルに長けてそうな方が現れましたね……」
これまでの戦い、その終点に現れたオブリビオンの姿に羊はいつもの穏やかさを崩すことなく呟いた。
「キミ達は苦手なのかい? おおっとこれは驚いた! だがビギナーズラックという言葉もあるから油断は禁物!」
「俺は賭け事はやらん! 俺は16の子供だしな!」
やかましく喋るオブリビオンに対し、胸を張って珠は言う。
「それにここ数十年だけでも身を滅ぼした奴を何人も見て……」
「おおっと? 幻の存在と言われる永遠の十……」
「まあ気にするな!」
それ以上言わせないようにか、珠が戦闘用扇『尾踊』を構えびしっとシーディーメーカーに向ける。
「おぶりびおん視認迎撃開始」
ウォーマシン・カイジが機械的に口にし、全身に電気を纏う。そして爆発的な加速でシーディーメーカーに接近すると、呪剣と黒剣を抜き放ち斬りつけた。双剣はオブリビオンのディスクに防がれるが、間髪入れずに後背からテイルブレードが鋭く伸びる。ウォーマシンの怪力による三連撃、その全ての勢いを殺しきる事はできずシーディーメーカーはコーヒーカップの向こう側にに吹き飛ばされる。
けれど、さして堪えた様子もなく近くの柵に飛び乗って、
「真っ向勝負は得じゃあない。初っ端からだが人生一発大逆転!」
大仰な仕草でぱちんとオブリビオンが指を弾けば数十体のバーチャルキャラクターが召喚される。そして背負わされた負債に駆り立てられるかのように、散開して猟兵達に襲い掛かる。
(「面白そうに適当なことぬかすみたいだが……」)
けしかけてきたバーチャルキャラクターを見て、アーサーは思う。負債を背負った彼ら、オブリビオンの話す言葉とは逆の賭博のマイナス面のような存在をけしかけようとする辺り、本性が透けて見えると。
「そんなんで一発逆転を狙おうなんて甘い話は、俺達には通用しないぜ!」
真っ赤に燃えるサイボーグヒーローはベルトにライフォンを翳し、すぐレイシューターを構える。
「【Select……BURST ACTION!】」
その言葉と同時、砲弾を放つ。ソーラーパワーを変換したそれは、最大出力でバーチャルキャラクターを薙ぎ払う。
けれど幾分数が多く散開している。全てを巻き込むことは難しい。
しかし猟兵は一人ではない。リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)が、アーサーの一斉射撃から逃れたバーチャルキャラクターに苦無を投擲、その頭部に突き立てる。直後、苦無が爆発。その爆発に、バーチャルキャラクター達が一斉にリステルの方へと振り向く。
「こいつらはこっちに任せてください」
淡々と苦無を滑らかな動作で取り出し、リステルが告げる。挑発されたと感じたか、バーチャルキャラクター達はリステルへと一直線に駆けだす。迫ってくる彼らの圧に表情を変えることなく、彼女も真横に走り出し、ゴンドラのような建造物の上に飛び乗り再度苦無を投擲。麻痺毒を込めたそれは驚くほどの早業で放たれ手前側の個体へと命中させた。その直後、一瞬苦無へと注意を惹かれた瞬間には既にリステルは別方向へと駆け出している。
「同じ所にいるわけないでしょう」
冷たく告げる声、同時に苦無が別の個体の足に突き刺さり、その動きを麻痺させ鈍らせる。
その言葉を受け、カイジは強化された戦闘力で双剣を存分に振るい、さらにその隣を羊が走りつつ衝撃波を発生させ、シーディーメーカーに向かう障害となるバーチャルキャラクターを薙ぎ払っていく。
「ここでもか。敵がいるなら倒さないとダメだね」
戦場から少し離れた後方に陣取り、淡々と口にする灰色ローブの青年は紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)。魔法使いのような恰好をした彼は、ライムが発光した直後に屋上へと上がってきた彼はすぐに状況を理解しその支援を行う事に決めていた。
「……デジタルデータならこの魔法と相性がいいだろう」
コード・ポテンシャル・ゼロ、熱振動停止コードを送ることにより熱エネルギーを零に近づけ動きを停止させるそれを、バーチャルキャラクターの一体に放つ。アーサーを狙おうとしていたその個体は不自然に一瞬停止し、気づいたアーサーのライドランに貫かれた。
ここからなら敵は視認できる。相手はオブリビオンとはいえバーチャルキャラクター。ならば相性はいい。そして康行は再び端末を操作し、次の標的へと贈るコードを準備し始める。
やがて本体まで肉薄したカイジが強化された戦闘力で双剣を叩きつける。ディスクで防ぎ、鍔迫り合いをしている彼らから少し離れた所で羊は魔力を高める為の歌を歌う。
「邪悪なる皇太子よ……黒き湖から我が歌を頼りに、我が身に顕現したまえ」
それは歌声、詠唱へと覚醒するもの、いつの間にか羊の姿が黄衣を纏う王へと変わっていた。
「それではお望み通り、ワタシのライフをチップとしましょう」
寿命を削るユーベルコード、けれどもその分戦闘力は上昇する。
羊も鎌鼬より鋭い疾風の衝撃波を連続で放ち、宇城から迫ろうとするバーチャルキャラクターの足元を狙い妨害。
接近した個体には黄衣を翻し掌底、風の属性を乗せた一撃で弾き飛ばした。
(「今が狙い時だよね!」)
そんな彼らの様子を見つつ、建物の影に隠れていた蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)は静かにシーディーメーカーへと忍び寄っていた。
神通力で周囲に溶け込み、足音すら念動力で浮遊し消すという念の入れようの彼女は気付かれる事無く移動している。そして敵の意識は眼前のカイジへと向いている。
そしてその至近距離から指鉄砲――オーラガンの衝撃波をぶち込んだ。突然の衝撃に意識を一瞬奪われたシーディーメーカーは床にはじき出され、意識を取り戻すのたと同時に攻撃した檸檬へと振り返る。
「そのUCは反則だから禁止~っ!」
その言葉に悪寒を感じたオブリビオン、背後に出現した巨大な白蛇へと振り返ろうとするが、その前に破壊念動波に弾き飛ばされる。
「……おおっと突然の奇襲に司会者大ピンチ! だが卑劣に幸運は味方しないとも言われますが、私に勝機はあるのでしょうか!」
それでも茶化すような物言いは変わらず、シーディーメーカーは実況し続ける。
「蛇の皮は金運のお守り、それなら派手にぶち当てた貴方様にはこちらをプレゼント!」
そういうや手を檸檬の方へと向け、カジノコインを雨霰と放つ。
「蛇神様お願い!」
更なる追撃を仕掛けようとしていた檸檬が一旦動きを止め、空へと舞い上がり、飛来するコインを迎撃する。
「ともかくやる事は変わらん! 覚悟だ鍋のフタのつまみよ!」
飛来するカジノコインからライムを守る為、珠は尾踊を閉じたまま叩き落し弾く。コインに混じり紙幣も飛んでくるが、
「燃えそうなのはこっちだ!」
尾踊を開き一振りすれば、狐火の塊が扇の動きに合わせ踊るように動き、紙幣を焼き落す。
「勿体ない事をするお嬢? さん! だけれど博打からは逃れられない!」
そう言ったシーディーメーカーは急に速度を上げ、ディスクを回転させ珠に斬りかかる。周囲に散乱した紙幣がオブリビオンの戦闘力を強化しているのだと珠は理解しつつも狐火の操作に思考を集中できない。
「これで終わりだ!」
一方、アーサーはバスターホーンをハンマーへと変形させ、召喚されたバーチャルキャラクターの最後の一体を叩き潰していた。
多数のバーチャルキャラクターが援軍に向かええば状況が崩される、そう判断したアーサーは此方をまず潰す事に専念していた。
援軍もあったからか、合体する前にほぼ全ての召喚されたバーチャルキャラクターは消滅している。
「ワンサイドゲームで終わラせてあげましょう」
だがそんなオブリビオンに羊が一瞬で距離を詰め、至近距離から風の魔法を解き放つ。
「おおっと黄衣の青年が決めに来た! 果たして私はどうなってしまうのでしょうか!」
だがオブリビオンはそんな風に実況し、急加速して羊から距離を取り直撃を避けた。
さらに電気を纏ったカイジが全力で体当たり、紙幣に覆われた床の上からシーディーメーカーを弾き飛ばした。陣地から弾き出され強化された戦闘力が元に戻る。
「言ったでショう、ワンサイドゲームで終わらせると」
そこに羊が身動きを拘束しようと迫りくる。
だが横合いから苦無が投擲され、シルクハットに命中。炸裂穿牙――リステルが遠間から投擲したその苦無にはオーラを込められており、直後爆発する。苦無に込められた呪いも前進に拡散し、気を散らされたシーディーメーカーに、羊の全力の風魔法が命中、真上へと跳ね上げる。
「……電脳の海を漂う数多の0と1よ。有無を分ける無慈悲な値よ。かの者の値を全て0と成せ。その意志を、記録を、熱情を無に帰せ」
端末を操作し、コマンドラインから熱振動停止コードを放つ。完全停止、とまではいかないだろう。だけれども熱エネルギーの低下、運動の一時停止位ならできる。
一度使えばこちらに意識が向いて抵抗されやすくなるかもしれない。だからこの時、この瞬間。最大の効果を発揮できる瞬間を待っていたのだ。
一瞬の隙に、珠が狐火をひとまとめにし、巨大化したそれをシーディーメーカーへと放つ。風で拘束され、地面に足も付いていない回避のしようもない状況、
「ここで終わり、勝者には……」
最後までシーディーメーカーが言い終わる前に命中した炎は、一際大きく燃え上がる。そして炎が消失した後にはきれいさっぱり何も残っていなかった。
そして戦闘が終わり、程なくしてライムの輝きが収まっていく。表示されている画面も鍵や矢印ではなく普通のテレビウムの表情に戻っていて。
そして不意に、奇妙な声が響く。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「この声は……建物から響いている?」
珠が呟いた通り、だれか個人が喋っているような響き方ではなかった。
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
「侵入者? まだ敵がどこかにいるのか」
カイジとアーサーが周囲を見渡すが、今この場に敵はいないようだ。
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
その言葉を最後に、奇妙な声は響かなくなった。
「この声……救援要請がテレビウムの異変の原因なのでしょうか」
羊がそう口にするがそれを肯定する証拠はない。
ただ、猟兵達の戦いで何かが変わった事は間違いない。そして、テレビウムの少年、ライムの無事も彼らが戦ったからこそ得られたものだ。
新たな謎は生まれたが、今はこの無事を喜ぼう。
そして猟兵達とライムは遺跡を後にした。
大成功
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