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テレビウム・ロック! 画面ジャックは誰の仕業?

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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●キーエルの受難
 キマイラフューチャーに住む、テレビウムの女性、キーエル。
 今日は友人達と街へと繰り出して、遊び倒した後。
 寄った喫茶店のオープンテラスでコーヒーを楽しみながら話し込んでいた。
「そうそうそれで……ってキーエル。アンタ、顔どうしたの?」
 友人の話に合わせて変わっていた表情を写していたテレビ画面が突如、
 鍵を映した画面となったのだ。
「ほんとだ!?って意識してるのに画面が変えられない!?」
 友人に鏡を渡されて確認するも原因に心当たりがある訳も無く、首を傾げるキーエル。
「それやばくない?どっかで診て貰った方が……」
「そこのテレビウム、一緒に来てもらうプリ!!!」
 友人の心配する声に被せる様にして、自称『ウコンソフトクリーム』怪人達が、
 オープンテラスの向いにあるアイスクリーム屋からキーエルをビシッ!っと指差すと、
 ドドドドドドドドドと土煙を上げる様な勢いで迫ってくる。
「わ、私!?って怪人に来て貰う!って、断固拒否だから!!!」
 荷物を友人に頼むと、キーエルは逃亡を開始するのだった。

●キーエルを保護し、鍵を得よ!?
「皆さん、お集まり頂いてありがとうございます」
 郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は猟兵達に深く一礼すると、
 自らが垣間見た予知について話し始める。
「既に聞き及んでいる方もいらっしゃると思いますが……。
 キマイラフューチャーにおいて、テレビウムの方々の顔であるテレビ画面が、
 突如「鍵のような映像」が浮かび上がる事象が確認されています」
 さらにその鍵の画面が浮かび上がったテレビウムを怪人、
 オブビリオンたちが襲うという事件が同時多発的に起きている事を伝える。
「私が予知で見たのはその中の一つのようです。鍵の画面が映ったテレビウムの女性、
 キーエルさんが自称『ウコンソフトクリーム』怪人の集団に追われています」
 グリモアにて追われている現場へと接続するので、
 怪人たちを蹴散らし、キーエルを保護して欲しいと語る。
「私達猟兵の接触で新たな展開があるかもしれません。
 鍵の謎を解く意味でも皆さんのお力添えをよろしくお願い致します」

 一通り説明を終えた瑞莉は意識を接続するワールド、
 キマイラフューチャーへ向ける。
「それでは行きますよ。くれぐれも油断なきよう気を付けて下さい。
 頼みましたよ、皆さん!」


義助次郎
 義助次郎と申します。
 少々間が空いた後のシナリオ。
 何やらキマイラフューチャーの行く末に関わる内容の様です。

 という事で全体シナリオのお話を書かせていただきます。
 内容としては怪人たちはバッタバッタと倒していくシナリオですので、
 皆さんの猟兵としての冴えを見せていただければと思います。

 今回は章が変わる毎に状況変化の説明をさせて頂きますので、
 書かれた後にプレイングを送って貰えれば幸いです。

 それでは、皆さまからのプレイング、心よりお待ちしております。
26




第1章 集団戦 『自称『ウコンソフトクリーム』怪人』

POW   :    たべられません
【硬化させた頭部を回転させること】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    それじゃないプリ!!
【自分を排泄物扱いした相手に連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    芳醇な香り
【頭部】から【奇妙なニオイ】を放ち、【困惑】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:笹にゃ うらら

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●猟兵VS自称『ウコンソフトクリーム』怪人

 キーエルは鍵の画面に固定されたことを嘆く暇もなく、
 自称『ウコンソフトクリーム』怪人達に追われていた。
 怪人の見た目は一応コーンの上にソフトクリーム、
 それに手足が生えたものであるが。
 甘く美味しそうな香りとは程遠く、そこはかとないく漂う奇妙な香りであった。
 ちなみにウコンの香りを補足しておくと土の様な匂いが微かにするだけである。
 決してそこはかとないく漂う奇妙な香りでは決してないのだ!
 
「ちょっと、ソフトクリームの形しているのなら美味しそうな匂いさせなさいよ!」
 キーエルは飲食店が立ち並ぶ通りを走りながら、抗議の声を思わずあげてしまう。
「なっ!失礼プリ!断じてそれじゃないぷり!!! 
 確保したら教えて差し上げるプリ!」
 そこはかとないく漂う奇妙な香りを持ち、冗談みたいな体つきではあるが、
 身体能力に優れるオブビリオン。
 その手は彼女を捕らえようとしていた……。
チャド・アランデル
【心情】
故郷で何かが起こってるみたいだねー!
オブリビオンを倒し彼女を【救助活動】するのは勿論、
異変についても何かしら【情報収集】したいよねー!

【戦闘】
僕はキーエルさんを守るように動くよー!
その際【チャドの追跡用デバイス】で彼女に魔力の乱れが無いか、
あるならどこから行われているのかを【追跡】するよー。

同時に、音楽は根源に作用する力があるから選択UCを使用。
皆を強化しつつ音での異変ならこれで緩和されないかなー。

戦闘は鋼線とダガー2本を括って【投擲】、鎖鎌のような使い方だね。
危なそうなら彼女を【怪力】で抱えて【ロープワーク】の要領でダガー引掛けて逃げて【時間稼ぎ】、【逃げ足】は自信あるよー。

アド可


片桐・公明
【SPD】
適当なビルの上から飛び降りて、踏みつぶすように初撃を加える分身
そのまま武器である血吸を振るって敵を斬っていく。
本体は後方から銃撃で分身の支援。二人の連携は完璧。
分「紙片手に来るって、あからさまにアレのことだよな。」
本「それ以上はいけない。」

連続攻撃は刀で受け流すように弾き、連撃が終わった瞬間袈裟懸けに斬る。
分「はっ。数ばかりいる雑魚が、次に斬られたいのはどいつだ?」

本「鍵って何の意味があるのかしら。何かを開放することができるとか?」
分「理由なんてどうでもいいさ。敵を斬れればなんでもいいさ。」
本「……敵を煽ること言うのは流石にやめて。」


燈夜・偽葉
突然テレビウムさん達の画面がジャックされて、しかもオブリビオンに狙われるようになるなんて
テレビウムさん達がかわいそうです
助けなければ!

ウコンソフトクリームですか
…ウコンってちょっと微妙じゃないです?
キャラメルとかチョコとかあったでしょうに…
あと左手のトイレットペーパー…いえ、もはや何も言うまい…(憐みの視線)

早業、先制攻撃から範囲攻撃、なぎ払いを込めて「剣よ、天を斬って」で出来るだけ多くの怪人を巻き込んで切り捨てます
一撃で足りなければ2回攻撃によってもう一度切り捨てます

最低でも31cm以上の距離を保ちつつ戦いますね
敵の攻撃は見切り、第六感で感知し残像、フェイントを交えて回避します


月山・カムイ
あっはい、ウコンソフトクリームですね……身体には良さそうですね、名前だけ聞きますと
ところで、その手に持ってるものはなんですか???

正直、匂いが凄くいやな感じがするんですよね
そういえば、ウコンってカレーに入っているのでしたっけ

等と現実逃避しつつ、追われているテレビウムを助けに現れる
なにが起きているかは判りませんが、大勢のテレビウムの方たちがひどい目に合っているようですからね
大丈夫ですよ、過去からの怪物にキーエルさんを渡したりはしません

近づかれるとまずそうなので、攻撃範囲に相手が入った端から無響剣舞・絶影にてきっちり斬り刻む
特に手足を攻撃して、移動手段等を奪う事を優先する



 自称『ウコンソフトクリーム』怪人の一人の魔の手が、
 キーエルに触れようとした瞬間。
 片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)の分身体たる邪悪なる別人格は、
 出現したビルの屋上から躊躇なく飛び降りると、
 踏みつぶすように怪人を叩き切リ伏せる。
「紙片手に来るって、あからさまにアレのことだよな。」
 間髪入れずに公明の本体も続いて飛び降りると銃撃で牽制し、
 怪人たちの足を止める。
「それ以上はいけない。……敵を煽ること言うのは流石にやめて」
 だが、二人のやり取りは当然と言えば当然の様に怪人たちには聞こえている訳で。
「違うプリ!!!お前もそう言うプリか!許さないプリよ!」
 血吸を振るって敵を斬ろうとしていた分身体に怒りをの矛先を向け、
 超高速の連続攻撃を見舞う。
 怒りの囚われた怪人の嵐の様な連続攻撃を口角を上げ楽しそうに、
 しかしながら冷静に刀で受け流すように弾き続け、
 連撃が終わった瞬間に袈裟懸けに斬る。
「はっ。数ばかりいる雑魚が、次に斬られたいのはどいつだ?」
 分身体がそう啖呵を切り、更に斬り込んでいくのに合わせて、
 本体の公明も後方から銃撃で分身の支援し、
 二人の連携は完璧な調和を見せるのであった。

 怪人たちは公明達と相対する者が足止めをする間に、
 銃撃による牽制を抜けて逃げるキーエルへと迫る。
 再び怪人の手がキーエルを捕らえようとした瞬間。
 横合いからチャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)が、
 キーエルをその怪力を以って抱きかかえると。
「故郷で何かが起こってるみたいだねー!っとキーエルさん、失礼するよー」
「えっ、あの、きゃあああああああああああああああ」
 紅刃、白刃ダガー2本を鋼線で繋げた武装、
 その一方のダガーを引っ掛けると卓越したロープワークで囲いを脱出。
 着地すると引っ掛けたダガーを戻す際に、
 鎖鎌のようにタガ―を背後から怪人へと見舞い、追跡を阻む。
「逃がさないプリ!
 我が自称『ウコンソフトクリーム』怪人の超威力の一撃、喰らうプリよ!」
 怪人達はキーエルを確保したチャドを葬らんと頭部を硬質化、
 回転させてドリルの様にさせ突っ込んでくる。
 逃げ足に自身があるチャドも流石にこれはまずい!と思った次の瞬間。

「突然テレビウムさん達の画面がジャックされて、
 しかもオブリビオンに狙われるようになるなんて……。
 テレビウムさん達がかわいそうです。助けなければ!」 
「なにが起きているかは判りませんが、
 大勢のテレビウムの方たちがひどい目に合っているようですからね。
 大丈夫ですよ、過去からの怪物にキーエルさんを渡したりはしません」
 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)と月山・カムイ(絶影・f01363)、
 二人の剣士による横薙ぎの斬撃による空間切断と秒間数千万にも及ぶ斬撃が、
 数多の怪人達を文字通り切り刻み、倒していく。
 運よく免れ、残ったのは両手で数えられるほどの人数。
 そんな彼らを見る猟兵達は彼らの存在意義を揺るがす発言を紡ぐ。
「ウコンソフトクリームですか。…ウコンってちょっと微妙じゃないです?
 キャラメルとかチョコとかあったでしょうに……」
 ウコンソフトクリーム怪人に対して至極ご尤もなご意見を述べる偽葉。
「あっはい、ウコンソフトクリームですね……。
 身体には良さそうですね、名前だけ聞きますと」 
 一応ウコンソフトクリームの存在は認めてあげよう、
 そんなニュアンスを込めた優しい発言を行うカムイ。
 だが、ウコンソフトクリーム怪人たちは。
 自分達がそうだと言っているだけの自称なのだ!
「ところで、その手に持ってるものはなんですか???
 正直、匂いが凄くいやな感じがするんですよね」
 カムイが向ける視線の先の怪人たちの手。
 彼らは例外なく木の枝と、トイレットペーパーが装備しているのだ!
 匂いも先に述べた通り、ウコンの匂いとはとても思えないものであった。
「左手のトイレットペーパー……。いえ、もはや何も言うまい……」
 憐みの視線で見つめる偽葉に怪人達は怒りを爆発させる。
「それじゃないって何度も言っているプリ!!!
 もう、絶対許さないプリよ!(自称)ウコンソフト塗れにしてやるプリ!」
 ぎゅいぎゅいんと唸るウコンソフトクリームドリル。
 
 人数が少なくなり、逃げ回る必要が無くなったチャドは、
 脇に抱えていたキーエルを降ろすと武器を構えると共に、
 自身の虫の因子より虫の楽団を召喚。
「響き、奏でて、僕達の音楽をー!」
 虫の楽団は猟兵が奮い立つ様なBGMを奏で始め、
 その音楽の力は武器や防具の力を高めていく。
 そうして集まった猟兵達は怪人達に襲い掛かる。
 分身体の斬撃が敵の足を止め、公明がその脳天を撃ち抜き。
 偽葉は距離を詰め過ぎない様に留意しつつ。
 もう一撃を放ち、敵を横薙ぎに切り捨て。
 カムイも攻撃範囲に入った瞬間に斬撃を放ち敵を血煙を吹かせ。
 チャドも二本のダガーを鋼線を用いて操り、トリッキーな一撃で沈めていく。
 程なくしてキーエルを追っていた、
 自称『ウコンソフトクリーム』怪人達は全て倒されるのであった。

「助けて貰ってありがとうございます!」
 キーエルは頭を下げて御礼を言う。
 だが、画面は鍵の表示のままだ。
「鍵って何の意味があるのかしら。何かを開放することができるとか?」
「理由なんてどうでもいいさ。敵を斬れればなんでもいいさ。」
 公明の疑問に分身体は刀を構えてこの先の強敵に想いを馳せる。
「ちょっと調べさせてもらっていいかなー?」
 チャドは自身の追跡用デバイスを用いて、キーリエに魔力の乱れが無いか、
 あるならどこから行われているのかを調べ始めた次の瞬間。
 キーリエの画面表示が切り替わる。
 画面が2分割されて、一方には変わらず鍵の表示が。
 もう一方は地図が現れてカーナビの目的地の如く、
 鍵のマークがピンとなって打たれたものが表示されていた。
「ど、どいうことですか!?」
 キーリエはアタフタと頭を動かす度に鍵の表示もコンパスの針よろしく動く。
「これは、この場所までキーリエさんを連れていけ、という事でしょうか?」
 画面表示を見た偽葉はそう疑問を口にする。
「どうやらその様ですね。
 キーリエさんの鍵が向く先に行けば迷う事もないでしょう。
 申し訳ありませんが、事態解決の為、協力をお願いしますね、キーリエさん」
 頭を下げるカムイにキーリエも同じく頭を下げて。
「そ、そんな迷惑かけているのはこちらですから。
 変なのが出ないうちに行きましょう!」
 そうしてキーリエと猟兵達は地図が指し示す場所へと動き始めるのであった。
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『ゲソフレイム』

POW   :    汚物は消毒でゲソーッ!
【松明に油を吹き付け発射した火炎放射】が命中した対象を燃やす。放たれた【油の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    俺色に染めてやるでゲソーッ!
レベル分の1秒で【ベタベタするイカスミ】を発射できる。
WIZ   :    見るがいい、これが俺の変身ゲソーッ!
対象の攻撃を軽減する【激情体】に変身しつつ、【右腕に装備された火炎放射器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:ケーダ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

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 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 
●猟兵VSゲソフレイム

 キーリエが画面に表示しているナビゲーションに従って、
 目的地へと移動する猟兵とキーエル達。
「テレビウムっていつからナビゲーションシステムな画面表示を強制されたの!?」
 そんな彼女の嘆きに、事態解決の為とはいえ何処どなく申し訳なさが漂う中。
「見つけたゲソ!そこのテレビウム、一緒に来てもらうゲソ!」
 道半ばでの事、今度はたいまつを持った赤いイカ、
 ゲソフレイムが近くにあった寿司屋から出てくると。
 ビシッ!とキーエルを指差して、
 これまたドドドドドドドドドと土煙を上げる勢いで大量にやってくる。
「今度はイカの怪人!? 
 しかもまた食べ物店から出て来てるし。いったい何やっていたのか気になる!?」
 そんなキーエルの疑問をよそに、
 ゲソフレイムたちは彼女を確保せんと迫るのであった。
片桐・公明
【SPD】
イカスミを的確によけながらイカを斬っていく分身。
胴体を輪切りにしていく。
分「…こうやって斬ると食い物を思い出すな。」
本「お腹すくようなこと言わないで。」
分「戦いが終わったらイカ飯でも食べに行くか」
本「雑魚敵なのに死亡フラグ立てるようなこと言わないでよ!!」

足での攻撃は本体の銃撃で弾いていく。
再び完璧な連携を見せる二人

分身に飛ぶ流れ弾は刀で弾いて弾道をずらしていく。
(絡み、アドリブ歓迎です。)


チャド・アランデル
【心情】
宝探しみたいでちょっと面白いねー!
けど、何が起こるか分からないからキーエルさんを連れてくのはちょっと気が引けるねー。
そのままにしてオブリビオンに襲わせる訳にもいかないんだけどねー。
彼女を危険に晒す以上何があっても守らないとねー!

【戦闘】
鋼線を選択UCの魚同士に繋げて【時間稼ぎ】、敵の動きを阻害するよー。
僕自身は紅刃と白刃で応戦だー!

【野生の勘】で攻撃を【見切り】【カウンター】を叩き込むよー。
時には【敵を盾にする】事で同士討ちを狙おうかなー。

イカスミは動きが阻害されるのかなー?
視界を奪ってくるなら【暗視】が役に立つかなー?

【その他】
どうでも良いけど、キーエルさん結構余裕あるよねー。

アド○


燈夜・偽葉
この怪人たち、自分のゲソを寿司ネタとして提供でもしていたんですかね
ならばいいでしょう、捌いて差し上げます
キーエルさんを連れて行かせないためにも!
覚悟!
油だろうが炎だろうがイカスミだろうが切り裂いてあげます!

出来るだけ沢山のゲソフレイムを攻撃範囲内に収めてから
「剣よ、天を斬って」で攻撃します
範囲攻撃、なぎ払い、先制攻撃、2回攻撃あたりの技能も生かして
見切りで確実に当てていきます

ゲソフレイムの攻撃は、見切り、第六感、戦闘知識で感知
ダッシュやジャンプで回避
避け切れなければ武器受けから弾き
炎は刀を振るって起こした衝撃波で打ち消します


月山・カムイ
ゲソ……烏賊ですか
なにが目的かは知った事ではありませんが、彼女を渡すつもりは毛頭無いですね
逆に炙って食べてやるべきかもしれません
……冗談ですよ?

なんだか油臭そうなので、食べるは冗談ですが
足がアレほど大量にあるのなら、切り刻んでも問題ないですね、そうですね

等と冗談を飛ばしつつ、大量に飛ばされる炎やイカスミ攻撃を見切ってカウンターで斬り刻む
キーエルさんを守りながらの戦いになると思いますが、ユーベルコードの手数で押し切る他はないでしょうね

ところで、彼女をどこへ連れて行くつもりか教えてもらえますか?
なに、臭いものは元から絶たないといけないな、と思いますので
と、脅して情報を引き出す
なお、最後には始末する



「キーエルさん、さっきから結構余裕あるよねー?」
 寿司屋からこちらにやってくるゲソフレイムに疑問を呈する件のテレビウムであるキーエルに、
 チャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)は率直に疑問をぶつける。
「いいえ、この鍵の画面が表示されてから自分で言うのもなんですけど。
 波乱万丈過ぎて逆に度胸が付いてきました!」
 女は度胸です!と言わんばかりに胸を張るキーエルに癒されている一方。
「ゲソ……烏賊ですか……」
「この怪人たち、自分のゲソを寿司ネタとして提供でもしていたんですかね?」
 月山・カムイ(絶影・f01363)と燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は、
 キーエルと同じ疑問を抱き思わず口に出していた。
「逆に炙って食べてやるべきかもしれません」
「いいですね……、ならばいいでしょう、捌いて差し上げますよ?」
 カムイと偽葉のゲソフレイム調理法を聞いて、慌てるのはゲソフレイム達。
「「「「俺達はお前達の食糧じゃないゲソ!!!!!!!!!!!」」」
 ゲソフレイムの魂のツッコミにも動じず、
 片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)の分身体が一言。
「戦いが終わったらイカ飯でも食べに行くか」
 公明の分身体の言葉にキーエルも含めて何故か頷く一同。
「それ行くのには賛成だけど、一言言わせて。
 あんた達ノリ良いわね!?
 後、雑魚敵とはいえ、今の言葉は典型的な死亡フラグだって分かってる!?」
 思わずこの流れにツッコミを入れずにはいられない公明(本体)。
 そんな軽口を叩き合っている間に、間合いも詰まってきて。
「なんだか油臭そうなので、食べるは冗談ですが。
 なにが目的かは知った事ではありませんが、彼女を渡すつもりは毛頭無いですね」
 カムイが軽口に一区切りつけると、キーエルを護る様に前へと出る。
「そのままにしてオブリビオンに襲わせる訳にもいかないんだけどねー。
 彼女を危険に晒す以上何があっても守らないとねー!」
「キーエルさんを連れて行かせないためにも!覚悟してもらいます!」
 チャドと偽葉も真剣な表情になると己が武器を構えて。
「それじゃあ、イカを捌きにいくぜ!」
「もうそのノリは良いから!! 皆、後ろは任せて」
 公明の分身体が敵へと突っ込み、
 公明本体の銃撃と共に怪人との戦いが再び始まる。

「これでも喰らうゲソ!」
 前列にいたゲソフレイムの妙にべたべたするイカスミが、
 人の目には捕られられない速度で放たれる。
 しかし公明の分身体はイカスミの弾幕の合間を縫って一気に接敵すると、
 ゲソフレイム達の胴体を輪切りにしていく。
「…こうやって斬るとやっぱり食い物を思い出すな」
「お腹すくようなこと言わないで……」
 分身体はあくまで食べ物をと絡めていく為、
 つい目の前のイカが食べ物に見えてしまい、空腹を覚えてしまう。
 そんな軽口を叩き合っている間も、
 輪切りにしている分身体に迫るゲソフレイムの脚による攻撃を、
 両手の拳銃でを用いて叩き落していっていた。
 分身体にも銃弾が放たれていたが、弾を刀ではじき防御に利用する、
 互いが自分という存在の裏表だからこそできる連携を見せていた。

 カムイはゲソフレイムが一定距離に近づくや否や。
「足がアレほど大量にあるのなら、切り刻んでも問題ないですね、そうですね?」
 手に持つ刀を構えると無響剣舞・絶影(アウトレイジ・ソードダンス)を発動。
「油だろうが炎だろうがイカスミだろうが切り裂いてあげます!」
 偽葉も先制攻撃として多くの敵を巻き込むように、
 剣よ、天を斬って(ザンクウ)の技を以ってゲソフレイムを切り刻んでいく。
 
 俺達は食べ物では無いと言っているゲソ!汚物は消毒でゲソーッ!!!!」
 敵の反撃もカムイは炎やイカスミを見切るとカウンターを仕掛けて、
 反撃した側が細切れとなっていく。
 戦いの最中、彼女を何処へ連れて行くのか尋ねるも、
 その問いには敵に教えるバカはいないゲソ!と何をしても口は割ら無かった。

 一方の偽葉もゲソフレイムの攻撃兆候を今までの戦闘知識から見切り、
 死角からの攻撃も第六感で感知するとダッシュやジャンプで回避。
 避け切れな駆った攻撃も刀で受けつつ弾き
 残った炎は刀を振るって起こした衝撃波で打ち消していた。
「さあ次です、ぶった斬ってあげます!」

「彼女を危険に晒す以上何があっても守らないとねー!
 お魚君達いってらっしゃーい!」
 そんなゲソフレイムに立ち向かう仲間達を支援すべく、
 チャドは自身の体に宿る魚の因子から生み出した、
 ステルス能力を持つ水陸両用偵察魚に鋼線を幾重に結び、トラップを仕掛ける。
 しかし、食べ物扱いについにブチ切れたゲソフレイム。
「見るがいい、これが俺の怒りの変身ゲソーッ!」
 激情体へと変貌を遂げると、右腕の火炎放射器を一閃。
 召喚された魚が焼き払われてしまう。
 だが、チャドへの攻撃は野生の感を頼りに見切ると、
 別の個体が放っていたイカスミ攻撃を当てて、
 出来た一瞬の隙をついて紅刃と白刃を叩き込んでいく。
 
 程なく戦いも終わり、キーエルと猟兵達はご飯の相談をしつつも、
 彼女に表示された画面を頼りに、画面が示した目的地を目指す。
(何が起こるか分からないから、
 キーエルさんを連れてくのはちょっと気が引けるねー)
 和やかな雰囲気ではあるが、2度もオブビリオンが襲ってきている現状、
 目的地で何があるか分からないと、チャドはじめ猟兵達は思いつつ。
 一行は画面が示す目的地へと到達するのであった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『フードファントム』グラトニー姫』

POW   :    フードスペシャリテ・フルコースモード怪
戦闘中に食べた【料理 】の量と質に応じて【全身の細胞及び潜在能力が限界突破】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    スパイス・ミル
単純で重い【全てを粉砕する拳 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    グラトニー戦闘員
戦闘力のない【グラトニー戦闘員達 】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【おだてられたり、甘やかされたりする事】によって武器や防具がパワーアップする。

イラスト:ケーダ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は秋山・軍犬です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●猟兵VS『フードファントム』グラトニー姫

 キーエルに映し出された鍵の画面が示す場所は、
 限定スイーツがおいしいと評判のお菓子屋さんが見える小さな公園であった。
「あそこのスイーツ、美味しいんだよね~。ってこの鍵は食べ物に縁があるのかな!?」
 それは怪人側の方では?という猟兵達の心のツッコミが引き金となったのか。
 突如としてキーエルの全身がが眩しく光りはじめる。
「ちょ、なにこれ!?今度のはものすごく身体がだるいんだけど……」
 へなへなとへたり込んでしまうキーエルを慌てて支える猟兵たち。
 そんな彼女の頭部も画面表示は三度の変化があった。
 プログレスバーが表示されて、水平方向のバーが徐々に右へと動いている。
 ご丁寧に終了予定時刻も約15分後と表示されていたのだ。
 これは……?と首を捻る猟兵達に突如として響き渡る、
 ケーキキキキッキ!!!の高笑い。
「ケーキキキッ!美味しい物は独り占めケキ! 
 ここのケーキも、そしてそこのテレビウムも私の物ケキ!!!」
 そう、お菓子屋さんと言われて、二度ある事は三度ある予感はあったのだ。
 その予感を裏切ることなく、ビシッ!とフォークでキーエルを指差して。
 もう片方の手には色とりどりのケーキが乗ったお皿を持った、女怪人が姿を現す。
 動けないキーエルを公園のベンチに座らせると、猟兵達はグラトニー姫を迎え撃つ。
チャド・アランデル
【心情】
キーエルさん大丈夫かなー?
でも、彼女の位置なら巻き込まれそうにないねー!
僕も戦いに集中できるよー!

【戦闘】
前線より少し下がった位置から【忍び足】で攻撃出来る位置を確保、【力溜め】てチャンスを待つよー。
【野生の勘】で期を【見切り】例え強化されていても【鎧無視攻撃】による【暗殺】で深手を負わせに行くよー。
例え第一の撃で決まらなくても、僕には紅刃と白刃の2つの刃があるからねー。
【2回攻撃】でもう1回決めに行くよー。
攻撃の際は選択UCを使用するねー。

【その他】
ケーキは美味しいけど、皆で食べるからもっと美味しくなるんじゃないかなー?
可哀想に、君は一人なんだねー。

ケーキ入刀、行っくよー!

アドリブ可


月山・カムイ
ケーキとテレビウムの相関性がよくわかりませんが、彼女を渡す訳にはいきませんね
悪いですが、とっとと骸の海へお帰り下さいな

にこやかにそう返すと、むしろ彼女の持っている料理に対して攻撃をしかける
食べ物に攻撃をしかけるような真似はしたくありませんが、この場合仕方ないでしょうね

15分間守りきれば良い、ということならグラトニー姫へ挑発を行い、攻撃をこちらに引き付けつつ足止めをする
粉砕する拳の一撃を、その衝撃ごと真っ二つにしましょう
彼女をおだてたり甘やかしたりする戦闘員は、近づく端から斬り捨てていきましょう
例えなにがあろうとも、キーエルさんへ手出しはさせませんよ


片桐・公明
【POW】
空腹でちょっと不機嫌な公明(本体)
怪人の食事前に接近して料理を奪い取る
本「さっきから食欲をそそるものを見せられてお腹すいているの。あなたの料理、いただくわ。」
分「…お前って、そんな食いしん坊キャラだったっけ?」

これまで通り2人の完璧な連携を見せつける

戦闘不能になるくらいに弱ったところで拘束
本「趣味ではないけれど、情報収集は大事だものね。」
分「つーわけで、楽しい楽しい拷問の時間だ。」

本「テレビウムの鍵の意味、教えてくれるかしら。」
分「まるで貴族の遊びだな。何本骨を砕けば口が緩くなるか楽しみだ。」
本「空腹が辛い?話してくれれば開放するわよ?」
(絡み、アドリブ歓迎です。)


燈夜・偽葉
ん、なるほど…あなたがグルメファイター系の人だから、先の怪人2種が食べ物っぽい奴だったんですかね
まぁいいです
あなたを倒せばそれで終わり…キーエルさんの安全の為にも、推し通りますよ

基本的には黄昏の太刀(サムライブレイド)を構えて斬りかかりますよ
敵が戦闘員を呼び出したらすかさずカウンター、早業で「剣は雨の炎」を発動
範囲攻撃、スナイパー、串刺しにてグラトニー姫は勿論ですが全ての戦闘員にも攻撃します
戦闘員におだてられたりしなければパワーアップしないでしょう?多分


メンテナンスルートが解放されるとの事ですが…この近くに入口でもあるのでしょうか?
ここにキーエルさんが来ること自体が重要なだけかもしれませんけど



「ケーキとテレビウムの相関性がよくわかりませんが……、
 彼女を渡す訳にはいきませんね」
 刀を構え一触即発の雰囲気の中、
 月山・カムイ(絶影・f01363)の口から付いた疑問に律儀にグラトニー姫は答える。
「それはたまたまケキ。今日は限定ケーキ祭りで訪れたら、
 件のテレビウムに会うなんてとってもラッキーケキ!!」
 たまたまかい!と猟兵達は内心で突っ込みつつ。
 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)もグラトニー姫を見ての疑問を呈する。
「ん、なるほど……。でも、あなたがグルメファイター系の人だから、
 先の怪人2種が食べ物っぽい奴だったんですかね?」
 偶然も3度続けば必然となる……なのかは分からないが。
 縁が結ばれてしまったのはあるのかもしれない。
 そんな感慨に囚われるも、首を軽く振って黄昏の太刀を構えると、
 意識をグラトニー姫の挙動へと集中していく。
「まぁいいです。あなたを倒せばそれで終わり……。
 キーエルさんの安全の為にも、推し通りますよ」
 一方でキーエルへと心配そうな視線をチラリと向ける、
 チャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)。 
(キーエルさん大丈夫かなー?)
 視線に写るのは相変わらず光を全身から放ってぐったりとベンチに座るキーエル。
(でも、彼女の位置なら巻き込まれそうにないねー!僕も戦いに集中できるよー!)
 戦闘に巻き込みそうにない事に安堵しつつ、ダガーを取り出し戦いに備える。
 そしてこの場にいる最後の猟兵、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)は
 不機嫌な雰囲気を隠しもせずにグラトニー姫……では無く。
 彼女が持っているケーキのお皿に視線が釘付けとなっていた。
 もう一人の自分たる分身体はもう一人の自分を見つめ、
 その理由は自分だけに何となく辺りを付けて苦笑を浮かべていた。

「悪いですが、とっとと骸の海へお帰り下さいな」
 カムイはにこやかに言い残すと、
 戦いの火蓋を切ってひと呼吸で間合いを詰めて、刀を一閃する。
 その狙いはグラトニー姫が持つ色とりどりのケーキが乗ったお皿。
(食べ物に攻撃をしかけるような真似はしたくありませんが、
 この場合仕方ないでしょうね)
 ケーキを狙うという、グラトニー姫からしたら戦慄の狙い。
 慌てて刀の軌道からケーキを避けて。
 しかし追いすがる刀に回避一辺倒になりながら、抗議の声を上げる。
「お前はなんてひどい奴ケキ!
 徹夜して一番乗りで買い占めた珠玉のケーキたちを何するケキか!?
 食べ物に罪は無いケキ!!!」
 そんな両者の応酬の中、前二戦では後方で銃による援護を行っていた公明(本体)。
 彼女はつかつかと、恐れる事も無くカムイとグラトニー姫の戦いに歩み寄ると。
 カッと目が煌いた次の瞬間、右手がブレる。
「さっきから食欲をそそるものを見せられてお腹すいているの。
 あなたの料理、いただくわ」
 その手にはグラトニー姫から奪い取ったより取り見取りのケーキが乗った皿があった。
「な、何するケキーーーー!!!」
 しかし、彼女には奪い返す暇は無かった。
「……お前って、そんな食いしん坊キャラだったっけ?」
 ケーキ奪取が目的と察していた分身体。
 入れ替わるようにグラトニー姫に前に立ち塞がると血吸による斬撃を見舞う。
 公明(本体)もいつの間にケーキ皿を持つ反対側の手に銃を出しており、
 グラトニー姫の回避を阻害する様に銃弾が放たれる。
「そうかしら?でも、貴女が言う通り、食べ物には罪は無いわ。
 私達がきっちりと食べてあげるから安心して」
「安心なんてとても出来ないケキ!!
 というか泥棒ケキ!!!返すケキーーーーーーー!!!!」
 怒りの拳を振るうグラトニー姫。
 怒りの力も乗せたその一撃にカムイは衝撃波ごと断ち切り、
 公園の地面に地割れと刀傷、弾痕が幾重にも刻まれていく。
 猟兵達と攻防をしながらも、公明(本体)に追いすがろうとするグラトニー姫。
 奪われたケーキ達はグラトニー姫のパワーの源の一つでもあったのだ。
 身体能力が上がらないグラトニー姫はカムイと公明達の攻撃を捌くのに忙しく、
 公明の本体まで辿り着けない。
「このままでは厳しいケキか!ならば、カモン!我が戦闘員ケキ!」
 ケキーーーー!!!と叫び声と共に。
 地面に描かれた召喚陣からグラトニー戦闘員達が現れれる。
 だが、それは彼女にとって終局の始まるの合図となってしまった。
 もう一つのパワーアップ手段に備えていた偽葉の早業のカウンターが発動する。
「空に突き立て、空を焼き、空より来たる、それはきっと空の涙」
 偽葉が生み出した185本にも及ぶ狐火の妖力を宿した太刀と、
 350本にもなる妖力で作られた短刀が次々に現れると。
 飛び去ったカムイと公明の分身体と入れ替わるように、
 刃の雨がグラトニー戦闘員を始めグラトニー姫に突き刺さる。
「戦闘員におだてられたりしなければパワーアップしないでしょう?」
「ケ、ケキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 戦闘員たちは倒れ、グラトニー姫も苦痛に呻くも、辛うじてい命は繋いでいたが。
 その背後から忍び寄る影が一つ。
「ケーキは美味しいけど、皆で食べるからもっと美味しくなるんじゃないかなー?」
 間髪入れず、猟兵達がグラトニー姫に仕掛ける中で気配を殺して近づき、
 力を溜めて機会を窺っていたチャドはここぞとばかりに攻撃へと移行する。
「……、でも可哀想に、君は一人なんだねー」
 紅刃と白刃の2つの刃の鋭い一閃がグラトニー姫に深く突き刺さり、
 その命脈を絶つのであった。
 
 「ケーキ入刀、行っくよー!」
 チャドが嬉しそうにケーキにフォークを入れる。
 グラトニー姫を退けた猟兵達は彼女が残したケーキをキーエルと共に食して、
 残り時間が過ぎるのを待っていた。
「お腹がペコペコで、動き回った後のデザートは贅沢ですね……」
「あれだけ食べ物を見せつけられましたからね。
 ケーキも無駄にならなかったのは良かったです」
 ほうと頬に手を当てて幸せそうに美味しいケーキを食べる偽葉に、
 カムイも苦笑しつつも、ケーキを口に入れるとその美味しさに一息つく。
「出来れば情報収集をグラトニー姫からしたかったのだけど。
 ま、それはそれかしら。これ美味しいわね」
 グラトニー姫が倒れていた場所を見つつも、
 美味しいケーキに舌鼓を打つ公明(本体)。
「楽しい楽しい拷問の時間、何本骨を砕けば口が緩くなるか楽しみだったんだけどな。
 いや、限定品だけあるな、うまいぜ!」
 拷問も辞さない分身体の物騒な物言いとは違って、
 表情はケーキの美味しさにゆるんでいた。
「三度も助けて頂いてほんと感謝です!そしてこのケーキ美味しいですね~」
 キーエルもケーキによって大分復活していたが、
 15分が経ってプログレスバーも右へと全て埋まり。
「……あっ、光が収まっていきます!」 
 彼女の画面から鍵の表示が消えて、通常通りの表情が戻ってきた。
 それと同時に、周囲の建造物から突如声が鳴り響く。

「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、
 開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」

 キーエルや猟兵達は互いに顔を見合わせる。
「メンテナンスルートが解放されるとの事ですが……。
 この近くに入口でもあるのでしょうか?」
 首を傾げる偽葉に他のキーエルや猟兵達も周りをキョロキョロと見回すのであった。

 テレビウムの少女、キーエルの身に起こった、
 鍵の画面が引き起こした一連の騒動。
 それはキマイラフューチャーに起きている事態へと続く鍵を開く……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月29日
宿敵 『『フードファントム』グラトニー姫』 を撃破!


挿絵イラスト