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テレビウム・ロック!~ブラウン管の呪縛~

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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「やはり横丁の琥珀塩は最高だ。香り高い川魚の出汁に絡むすっきりとした油……」
 キマイラフューチャーのとある麺モノ通りの一角で、独りでラーメンをすするテレビウム。ここはコンコンするとラーメンがいろいろ出てくる通りの裏道にある、ちょっとした通好みの隠れスポットなのだ。
「縮れ麺がすべてを絡めとってゆく。スープとメンが渾然一体となるこの瞬間こそ至高のひととき」
 彼がレンゲに掬った最初の一口を喉へと通し胃へ収めたあたりで、異変は起こった。
「いたド! テレビウムだド!」
「捕まえるド! そこの鍵持ち、俺たちと一緒にシェイプアップをしていくといいド!」
 グローブを宙に浮かべ、壊れたサンドバッグの形をした怪人たちが、いつの間にか裏通りを塞ぐように陣取っている。
「なんだ君たちは!? 食事の邪魔をするなんて最低だぞ!」
 憤慨するテレビウムだが、多勢に無勢。
 テーブルにゆっくりとラーメン鉢を下げると、彼の顔であるブラウン管に『鍵』が映っているのが澄み渡ったスープに反射して見えたのを果たして自覚しただろうか。
 そして食べ残しをすることを申し訳なく思いつつ、彼は一目散に裏通りの奥の方向へと逃げ出すのだった。


「急ぎの事件だ。手の空いて人はいるかな。空いてなくても話だけ聞いてくれるかな」
 フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)が詐欺まがいの手口でグリモアベースに集まった猟兵たちに声をかける。
「テレビウムばかりが襲撃される事件が立て続けに起こってしまうんだ。君たちに向かって欲しいのは、さびれた裏通りの飲食スペースだ」
 フルムの話によると、今から転送を行えばテレビウムが襲われる直前に間に合うのだという。怪人『戦闘員・ナグルド』たちを倒せば、袋小路を抜けて大通りへと向かうことができるだろう。
「しかし、敵はナグルドたちだけじゃない。大通りでもまた……アルパカマッスルブラザーズと戦うことになるし、その先にも戦闘が予想される」
 連戦に次ぐ連戦である。
「まあ、君たちにやってもらう事は簡単だ。襲ってくる敵を速攻で倒せばいい。詳しい事件の裏事情は、敵を倒した後にでも考えればいいさ」
 いかにも脳筋らしいまとめ方をしつつ、フルムは急ぎグリモアをネモフィラの形へと変える。
 差し迫った危機を前に、小さな空色の群生は慌てないようにゆっくりと花開いて広がってゆくのだった。


みづかぜ
 みなさんこんにちは、みづかぜです。初めましての方は初めまして。オープニングをご覧いただき、ありがとうございます。
 微力ではありますが全力で猟兵の皆様の冒険をお手伝いする所存でございますので、宜しくお願い致します。

 今回は、いま流行りのテレビウム・ロック事件でございます。
 フルムも言っているように、とにかく敵を倒せばオッケーです。
 今回はタイムリミットがあるため、速度重視で執筆させていただきます。
 また、プレイングが集中してしまった場合は大変恐縮ですが却下が発生する可能性が高いです。
 毎回キャパシティが小さくて申し訳ございません……!

 それでは、皆さまのプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『戦闘員・ナグルド』

POW   :    強靭で無敵だド!
全身を【頑丈なサンドバッグ 】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    バチバチするド!
【触れると爆発する砂 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    飛び道具卑怯だド!
【ボクシンググローブ 】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。

イラスト:井渡

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

三神・恭夜
行った、見た、斬った…要はそうすれば良いんだね?
任せてよ、剣の速さには自信がある。

◉戦術
「こんにちは、さようなら」
現地に着いた瞬間に敵を捕捉、そしてUC【絶一閃】を目にも留まらぬ【早業】で幾重にも繰り出して、敵が守りを固める間もなく撫で斬りにするよ。
「私の剣は速いだろう?」
もし敵が仕掛けて来ても落ち着いて攻撃を【見切り】それを刀で斬り払い【武器受け】して防ぐだけさ。
私の絶一閃の方が敵より射程が遠いようなら【ダッシュ】で随時移動して、敵の反撃不能な位置から一方的に攻撃するのも良いね。
「たかが刀使いと舐めないでくれよ、これでも神と呼ばれた使い手さ」

◉アドリブ歓迎


御宮司・幸村
【SPD】
「詳しい事件の裏事情は、敵を倒した後にでも考えればいいさ」か…だよねー
っていうか、あんまり知的生命体には見えないし、なる早でサクッと追いかけよー
HMDにヒーリング効果のある動画を流してリラックス
そんなに肩の力を入れてもしょうがないっしょ
まあ、右手くらいは構えておくよ

敵の攻撃を確認したらUC発動
右手で受け流しつつ、左手で指鉄砲を作って【クイックドロウ】
さらに【鎧無視攻撃、鎧砕き、武器落とし、目潰し、2回攻撃】で火力とデバフを兼ねた攻撃しちゃうよー

連携可
連携の場合は相手次第で火力重視、デバフ重視、受け流しによるタンク役の何れかを臨機応変で行動
役割分担はPTの基本だからねー

アドリブ歓迎



「こんにちは、さようなら」
 そう穏やかな声が聞こえたときには、真っ二つにされたサンドバッグの断面から砂を落としそのまま崩れ去ってゆくナグルドの姿があった。
「うわあ、なんだか凄いことになっちゃったぞ……」
 ピンチと思ったところにいきなり怪人の自滅。
 襲撃を受けていたテレビウム、イノ(40代・男性・独身)は思わずその場にとどまった。
 黒い戦装束の裾を靡かせて、堂々たる様で三神・恭夜(永遠神剣・f15676)が刀を構え直す。
 イノを護るように立ちはだかったかと思えば、刹那、数歩離れた所に居たはずのナグルド達の体から血のように砂がこぼれた。
 文字通り目にも止まらぬ速さで繰り出される絶一閃によるものである。
「私の剣は速いだろう?」
 子供を落ち着かせるような恭夜の優しい語り口は、子供でなくとも頼もしさを感じさせる。イノも、首を縦にふって戦況を見守っていた。
「ブン殴れないなら、これでも喰らうド!」
 しぶとく残っているナグルド達が、爆発する砂を撒いて周囲を黄土色に染める。
 せっかくの屋台(風に設えられた飲食スペース)が砂まみれになりそうなところで暖簾をつまんで、のんびり屋台から出てくる人間がいた。
「GAME OVERか……なら、心を穏やかに……」
 屋台客、すわ巻き添え――の光景だが、彼は猟兵の御宮司・幸村(いいかげんサマナー・f02948)である。脱力してすべてを諦めたような言葉も、ユーベルコード『一般人究極奥義、のんべんだらりの術』の詠唱であった。
 いきなりやってきた『触れると爆発する砂』を右手で受け流し、左へと受け流す。
 すると爆発するはずの砂は、ただの砂としてそのまま排出された。
「そんなに肩の力を入れてもしょうがないっしょ」
 HMDにヒーリング系の動画を流しつつ、全力でリラックスの構えである。軽く握った右手の五指をすぐ開いてみせて、次なるナグルドの攻撃を待つ。
「無効化! そういうのもあるのか」
 猟兵の戦いを間近で見る機会に一般テレビウム・イノは顎に手を当て、独白のように感想を漏らす。平素なら流し目の顔を表示するところだが、未だ『鍵』が表示されていた。
「あちらが気になるかな?」
 幸村によって爆発する砂が無効化されたことに動揺していたナグルドの群れの真っ只中に、いつの間にか刀を振るう恭夜の姿があった。
「し……しまったド!」
 悪戯に鋏で切られたお手玉のように、一つ二つ、サンドバッグが砂を吐いてしぼんでゆく。
 グローブを飛ばす暇も与えられず、恭夜の間合いに入ったものは、次々と斬り払われていった。
「たかが刀使いと舐めないでくれよ、これでも神と呼ばれた使い手さ」

「うーん。これひょっとしておじさんが出るまでもない感じ?」
 主に恭夜の死角へと援護射撃を行う幸村だが、かなり順調に敵の数が減っている。
「いやいや、居ていただけるのがいいんですよ。それに、牽制になってたじゃないですか、あのリセット技」
 イノが不安げに幸村の服の裾を掴む。
 逃げ場のない状況で、新手でも来たら一般テレビウムなどひとたまりもない。
「ならいいんだけどー。あ、そろそろ向こうが見えてきたかな?」
 恭夜が切り拓いた先に、開けた通りが覗く。
 戦闘員・ナグルドの数は、あと少し――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

高柳・源三郎
源三郎はすでにユーベルコード【源三郎の裏の顔】を使って敵の背後に潜んで攻撃の機会を伺っていた。【源三郎の裏の顔】は【暗視、忍び足、暗殺、迷彩、鍵開け、逃げ足】を強化する能力、要は潜入したり、気づかれずに近づき強烈な一撃を食らわす能力なのだ。「取り敢えず一匹は致命傷与えればいいのう。後は姿を現して全力で攻撃だな。」そう思うと行動を開始した。



 狭い裏通りの喧騒をよそに、壁沿いを蠢くように伝う『およそ人間大の何か』がある。
 ナグルド達は『それ』に背後を取られているにもかかわらず、指摘できる者はただ一人として居なかった。
「早く鍵持ちを捕まえるド! 一人でも生きて、攫って戻れば解決だド!」
 焦りからか、イノを守る猟兵に順番も考えず殺到している。
「もしもーし」
 聴き慣れない声とともに、壁際に居たナグルドがどさりと崩れる。サンドバッグの表面は強い力で裂かれたようにボロボロだ。
「何だド! これはカタナや銃の跡じゃあ……」
 振り向きざまに、また一つ、どさり。
「タヌキ、だド!?」
「はなとたろう、そしてわしじゃ」
 二体の犠牲を糧に目(らしき部位)を凝らしたナグルドたちの視界に、二体のたぬき人形を従えた高柳・源三郎(流浪の酔いどれおやじ、たぬき人形と共に・f15710)が映る。
「やっぱりタヌキだド!」
 人形と共にある彼の姿は、三体のタヌキにも見えたのだろう。
「そう言われるのも光栄じゃのう……さて、今日は酔ってないから」
 楽になる、という続きの言葉を捉えた者はいない。
 源三郎の裏の顔(ザ・バックオブ・ゲンサン)によってすうっと消えたようにしか見えず、迷彩状態に忍び足、逃げ足の速さが加わり、ナグルド達に知覚することは困難だ。
 暗殺者の姿無き刃が生き残りのナグルド達を仕留めきるまでに、そう時間はかからなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』

POW   :    ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。

イラスト:ヤマトイヌル

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「どうも、ありがとうございます」
 あくまで何かの事件に巻き込まれてしまったと思い込んでいるイノは、お礼を言ってそのまま大通りから家路につこうとする。若い住民たちと違って猟兵に会っても握手やサインを求めるタイプではないのだ。もちろんちょっとだけ慣れない動画を撮ってしまうぐらいにテンションは上がってはいるのだが、圧倒的に内向的な性格のせいもありそこまでに至れない。
「さて……、あれ?」
 自分が思っているよりにやけているのではないかと窓ガラスに映った顔を見て、やっとイノが異変に気付く。
「鍵っぽいものが、しきりに……」
 表情が変わらない。
 顔の向きを変えても、ブラウン管に表示された『鍵』はMAPアプリのように一定の方向を示し続ける。

「マッソゥ! ハッソゥ!」
「俺たちが~?」
「行かせないぜ!!」
 異変を解明しようとした一行の前に、色んな意味で暑苦しい集団が襲って来た。
 まずはこれを片付けるのが先決だが、ちょっとだけ方角も気にしてくれると嬉しいな!
三神・恭夜
やれやれ、今度は暑苦しい連中が出てきたね…早く片付けてしまおうか。

◉戦術
「ほう、いい身体をしているね…本気を出そうか」
鞘を捨て短距離転移術を発動した刀を霞に構え、転移で間合いに入り目にも留まらぬ『早業』でUC【秘剣・燕返し】を繰り出して、1匹ずつ瞬殺していくよ。
「私の剣に斬れないものはない…たとえ鍛え上げられた筋肉でも、だよ」
反撃は確実に『見切って』刀で軌道を逸らして斬り払い『武器受け』する、もちろん隙を見せたら即座に燕返しで斬り捨てるよ。

◉方角
とりあえず鍵が示す方向に行こうよ、そこに何が待っていたとしても…私が道を切り拓いてあげるからさ。
フフ、安心してよ。

◉アドリブ歓迎



「鍵の導き……それは、マッソゥの輝き!」
 筋肉を強調するポージングでイノと猟兵たちに迫る量産型アルパカマッスルブラザーズ。
 初夏の陽気にもかかわらず、顔から首元にかけてを覆うアルパカの上質な毛皮から流れる汗は滝の如く筋肉を伝う。
 キレのあるポーズとともに跳ねる汗が、太陽に煌めいている。
「ほう、いい身体をしているね……本気を出そうか」
 鍛え抜いた武闘家のような身体を一瞥し、恭夜は駆ける。
 神剣の鞘を投げ捨て、刀身は霞と化す。
「ナイル!」
「黄河!」
「インダス!」
「「「チグリス・ユーフラテス!!!」」」
 流れる汗を河川に見立てた躍動感あふれるポージングで迎え撃つアルパカマッスルブラザーズは、筋肉を硬化させ万全の防御態勢だ。
「秘剣……燕返し!」
 恭夜の霞は刃へと戻る。ひとところに集う、特性の異なる三つの鋭い斬撃が同時に襲い掛かり、アルパカマッスルブラザーズの一体を斬った。
「か……はっ」
 河を氾濫させたような血飛沫が舞い、膝をつくアルパカマッスル。
「私の剣に斬れないものはない……たとえ鍛え上げられた筋肉でも、だよ」
 恭夜は切先を斜めに傾け、血振りでさっと汚れを落とす。
「ブラザーの仇! マッソゥ・リベンジャー!」
 正道かつ単純な拳が恭夜を狙う。
「……見切った」
 下手に刀を振れば自身へと峰打ちを喰らってしまいそうな拳の軌道へと正確に剣筋を当てて恭夜は攻撃を逸らす。
「俺のマッソゥが入らないだと!?」
 痛みに悶え一旦距離を取るアルパカマッスルブラザーズをよそに、恭夜はもう次の手を考えていた。
「とりあえず鍵が示す方向に行こうよ、そこに何が待っていたとしても……私が道を切り拓いてあげるからさ」
 あまりの出来事(怪人の濃さや猟兵の達人芸的な意味で)に放心していたイノも、恭夜から柔らかく声を掛けられて我に返る。
「そ、そうですよね……このまま一生鍵の顔なんて、不便ですし」
「フフ、安心してよ」
 恭夜はまた空を斬るように血振りして、切れ味を保つ。
 おっかなくも頼もしい剣豪の紳士的な申し出を、緊張しながらもとてもありがたく感じるイノであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

高柳・源三郎
共闘:御宮司・幸村 呼称:幸村殿 「敵達のあの筋肉、強そうじゃのう。よし景気付けに一杯やるかのう。」そう言うと愛用の【銘酒・狸酔】(飲むと力が強くなる気がする)をぐびぐび飲んだ。「力がみなぎる様じゃ!!」(*個人の感想です)だが急に飲んで酔いが回りすぎて敵達に「さぁ飲め飲め、何!【わしの酒が飲めんのか!!】と敵達の口の【銘酒・狸酔】を大盤振舞いする源三郎。幸村の酒が勿体無いと言う言葉を聞くと「大丈夫じゃ!狸酔はいくら飲んでも無くならん。じゃからこんなに大盤振舞い出来るんじゃ!」と敵達をどんどん酔い潰すのだった。最後にイノ殿に自己紹介をして、調査はよく分からないので幸村殿に丸投げするにだった。


御宮司・幸村
【SPD】
源さん(f15710)と共闘
源さん、彼奴らの足止め任せた!出来れば「敢えて不利な行動」を止めて貰えるとありがたい

っとその前に…君、敵の狙いは君みたい
おじさんらは猟兵だ、何とかするからなるべく離れないでねー?

アイテム「情報の妖精さん」を飛ばして、周囲の情報確認
来ると解っていれば、数なんて他愛ない
直近の敵は源さんに足止めを要請
そんな良いお酒もったい…ナイス足止め!

攻撃はおじさんにお任せ
詠唱、エンドブレイカー!
2人は彼のボディーガードに、残りは源さんの足止めした奴から順に倒していくよ

事後は改めて自己紹介
鍵についてヒアリング、詳しい事が当人にも不明の場合
承諾を得て、イノにハッキングして調査



「幸村殿、敵達のあの筋肉、強そうじゃのう」
 裏の顔を解き、姿を現して知己の幸村と合流した源三郎が品定めのような目線をアルパカマッスルブラザーズへと向ける。
 確かに筋肉の形状だけで言えば強そうなのだ。すごく。
 そこで何やらひらめいた幸村が、源三郎へと申し出た。
「源さん、彼奴らの足止め任せた! 出来れば『敢えて不利な行動』を止めて貰えるとありがたい」
「うむ、承知した」
 答える源三郎は何かを企むようににやりと笑う。
「っとその前に……君、敵の狙いは君みたい」
「はあ……俺、ですか」
 イノは未だに全容が把握出来ていない。急な事件だ、無理もなかろう。
「おじさんらは猟兵だ、何とかするからなるべく離れないでねー?」
 幸村はそう言うと偵察型極小ドローン『情報の妖精さん』を飛ばす。周囲に潜む敵戦力を割り出す心算だ。なるべく敵と遭遇しにくい経路を行くに越したことはない。
「ええ、ぜひ。そうさせて貰います」
 本当は精いっぱい誠実な顔で答えたいのに、鍵が表示されたままのイノは格好がつかない。
 ひとまず、イノを連れて鍵の示す地点へと猟兵達は向かうことにするのだった。

「よし、景気付けに一杯やるかのう」
 源三郎は先程までは封印していた愛用の【銘酒・狸酔】を盃に注ぎ、一気にぐびぐびと飲み干してゆく。
「力がみなぎる様じゃ!!」
 酒の力は偉大だ。酔いが回れば体が軽くなって、何でもできる気がする。
「酒だとぉ?」
「だったら俺たちは」
「「杯だぜ!!」」
 急に一杯やり始めた源三郎に対してアルパカマッスルブラザーズは怪訝な目を向けるが、ダブルバイセップスで脚付杯をイメージしたポージングを決める。
 全身で形作る逆三角形に刻まれた筋肉の割れ目が洗練された工芸品の様相を呈しているらしい。
「それなら、さぁ飲め飲め」
 だが大胆にも源三郎は身体強化を行ったアルパカマッスルの元へ酔拳のような素早い千鳥足で駆け寄ると、その口へと徳利から直接『銘酒・狸酔』を注ぎ始める。
「いや、今は仕事中なんでちょっと……」
「何! わしの酒が飲めんのか!!」
 アルパカマッスルの拒絶も意に介さず、源三郎は敵の口へと向けて『銘酒・狸酔』を滝のようにじゃんじゃん注ぎまくる。
 先程形作った脚付杯になみなみと注がれるぐらいに、文字通り浴びるように多量のアルコールがアルパカマッスルを襲った。
「そんな良いお酒もったい……ナイス足止め!」
 幸村は情報収集の最中ではあったが縁起物の樽酒のお値段が脳裏をよぎり、思わず先に本音が漏れる。
「大丈夫じゃ!狸酔はいくら飲んでも無くならん。じゃからこんなに大盤振舞い出来るんじゃ!」
 そう、実はユーベルコードだったこの一連の行動は、アルパカマッスルブラザーズを酔い潰してその動きを封じている。
「似て非なる世界で生きし異世界の者よ、今こそ並列世界の門を開け、我が呼び声に応え顕現し理不尽な終焉を破壊せよ。終焉を終焉させる者!」
 すかさず幸村が詠唱を行うと、三十人を超える歴代の勇者が呼応してその姿を現す。指示通り二体はイノの護衛に就くと残りはアルパカマッスルブラザーズへと雪崩れるように攻撃を行う。
 そして理不尽なダブルトリガー大回転がアルパカマッスルブラザーズを襲う。
 【チャージ】! 【術】発動! プラスワン! プラスワン!
 KO! アルパカマッスルは力尽き倒れた。
 KO! アルパカマッスルは力尽き倒れた。
 しかしアルパカマッスルは倒れない!
「あら、凌駕残りしちゃったかー」
 バトルロワイヤルではよくあることだが、相手はもう虫の息だ。
 追撃を振り払えば、目的地は――すぐそこまで迫っている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御宮司・幸村
🔴真の姿を解放、源さん、彼を頼む
おじさん、ちょーっと本気で行くからさ
彼を安全な所へ避難よろしくー

なんか、このUCを発動させると、意識飛んで
気がついたら片がついてるから嫌なんだ……

《ユーベルコード強制発動》
『天の意志』の解釈はMS様に一存します
以降「御宮司・幸村」はPLまたはMSの操作へ譲渡し
操られるがまま適切な活性化UCと技能を使い対象と戦闘を行います
無意識状態はどちらかが倒れるまで継続し、決着が着いた時解除されます

……けど、な…
ほら、終わってる

さて…鍵の指す方向へ向かおうか
向かいながら、自己紹介
おじさんはおんぐーじゆきむらって言うんだ
そっちは源さん、高柳源三郎さん
――君の名前は?



「源さん、彼を頼む。おじさん、ちょーっと本気で行くからさ」
 幸村はHMDに隠したその表情を真剣なものへと変える。
 表面上は誰にも見えないようだが、内なる真の力を解放しつつあった。
「彼を安全な所へ避難よろしくー」
 そう言って仲間へとイノを任せると、『Metafiction †Ambivalent†』を発動させる。
「なんか、このユーベルコードを発動させると、意識飛んで気がついたら片がついてるから嫌なんだ……」
 視界が身体を離れてゆくように上昇する。魂だけが空へと吸い寄せられる。
 この光景には見覚えがある。ゲーム中に視点をFPSモードから後方カメラへと切り替える時のような……。
 幸村は無意識に『画面』を把握しようとするが、そのまま眼球を暗幕が覆うように視界が消え、意識は途切れた。

「……けど、な……」
「人らしさが戻ってきましたね」
 駆け寄ってきたイノの声で、幸村は戦闘が終わっていることに気付く。その辺に転がるアルパカマッスルブラザーズだったものは今まさに溶けて骸の海へと還っているところだ。
「ほら、終わってるー」
 幸村にとってはついさっきの言葉の続きを紡いだに過ぎないが、一連の幸村の戦いを見ていたイノはそのタイムラグに不思議そうに首を傾げるのだった。

「さて……鍵の指す方向へ向かおうか」
 道すがら、急でできなかった自己紹介を済ませる。
「おじさんはおんぐーじゆきむらって言うんだ。そっちは源さん、高柳源三郎さん。――君の名前は?」
「イノ、といいます。食べ歩きが生きがいの、しがない中年テレビウムですよ」
 もしかすると未発見グルメのコンコンポイントを指しているのかもしれない、などと夢のある話をしながら、一行は鍵の示す場所を目指すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ザニーユ・モア』

POW   :    ぺちゃんこになっちゃえ!
【対象の頭上】から【対象のレベルの二乗tの重さの金床】を放ち、【ぺちゃんこにする事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    スラップスティックショータイム!
いま戦っている対象に有効な【コミカルな結果を引き起こす道具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    もっと笑わせる為に!
戦闘力のない【カートゥーン風に変換されるテレビカメラ】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【出演者の滑稽な姿を見た視聴者の笑い】によって武器や防具がパワーアップする。

イラスト:笹にゃ うらら

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はクロ・ネコノです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「何もない……」
 イノのブラウン管に表示された『鍵』が指すポイントは、テンションがダダ下がりになるほど何もない。
 名店を探しに来たのに古いカーナビに騙されて、区画整理後の土地に来てしまったかのような空振りだ。
 だが、その時。急にイノの体が光り始める。
「うおォン!? 何だこりゃミラーボールか」
 ミラーボールなら回るぐらいはできるが、どうにも体がへたり込んで動くことができない。
 折り悪く、同じポイントを追って来たであろう怪人まで現れる始末だ。
「はぁ……。こんな映(ば)えないところでオッサンなんか撮影したくないんだけどー。これも仕事だしー」
 いかにもな悪戯小僧が(嫌々)カメラを片手に追ってくる。
「再生数は期待できないけど、せいぜいグロ画像にはならないでよ!」

 酷い言いようだが、戦え、イェーガー!
三神・恭夜
私を撮影してもつまらないものしか撮れないよ、やめた方がいい。
何故かって?
私の剣は速いからね、見映えはしないからだよ。

◉戦術
「さて、そろそろイノ君の問題も進展がありそうだ…邪魔者には死んでもらうよ」
敵の攻撃を『見切って』刀で斬り払い『武器受け』しながらダッシュで距離を詰め、目にも留まらぬ『早業』で回避不能の必殺剣UC【十六夜】を繰り出して斬り刻む。
「多少は見映えのする剣技だろう?」
私自身は見映えはどうでもよいが、期待されているから全力を出すのが礼儀だろ?
「イノ君との約束、何とか果たせそうかな」

◉アドリブ歓迎



「私を撮影してもつまらないものしか撮れないよ、やめた方がいい」
 自己申告を行う恭夜に対してザニーユ・モアはプンスコという擬音を背負ってカートゥーン風に不機嫌を露わにする。
「くぁーっ! 渋くてかっこいい猟兵はそれはそれで需要あるんだよ。ボクの好みじゃないけどさー、あー腹立つ」
 言葉の意図を違えたザニーユへ、恭夜は補足を入れてやる。
「何故かって? 私の剣は速いからね、見映えはしないからだよ」
 常人の目や普通のカメラに止まらぬ映像は、まるで編集を行ったように見えてしまう。そういう事なのだ。
「うるさーい! これでも喰らえ、スラップスティックショータイム!」
 悪戯小僧の取り出したるは、忍者風のオモチャの兵隊セットである。サムライエンパイアに端を発するような忍者ではなく、ニンジャと言った方がより正確であろう。
「イヤーッ!」
 ニンジャ達はトイとは思えぬほどの機動力で恭夜へ襲い掛かる!
「さて、そろそろイノ君の問題も進展がありそうだ……邪魔者には死んでもらうよ」
 恭夜は取り付こうとする小さなニンジャ達を正確に一太刀のもとに斬り払い、投げられるクナイを刀で叩き落とす。
「このサムライ強いぞ……ドラゴンに乗り込んで反撃だ!」
 ニンジャの使い方を心得たザニーユは組み上げたブロック玩具でフォローを行う。ニンジャにも色々あるようだ。
 だが即席で組んだドラゴンは、縮地で迫り早業で叩き込まれた恭夜の剣技『十六夜』によって十六連にも及ぶ斬撃を受け、ふたたびバラバラのブロックへと還る。
 ザニーユが回していたカメラの配信映像は、『せっかく作ったのに秒で壊される残念動画』としてウケてしまった。
「多少は見映えのする剣技だろう?」
 視聴者の期待に応え、イノとの約束も確りと果そうとする恭夜であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御宮司・幸村
【WIZ】
可能ならUC【自宅警備室ポータブル】をイノに使用
大丈夫、ここの中が世界で一番安全だ
それに、出ようと思えばいつでも出られるから安心してねー

先ずはじっくり観察
敵戦力を『ハッキング、情報収集、戦闘知識』で解析
得た情報は仲間と共有

攻撃は仲間に任せて、おじさんは敵の弱体化を担う

何々…再生数欲しい?
良いギャルゲーあるよ、動画も映えるじゃん?と自然な流れで『言いくるめ、だまし討ち』しつつ「詠唱」

ときめいた?発動【ラブストーカー・デス・クリムゾン】!


そんなキツイ粘着じゃ、コミカルな結果も視聴者の笑いも起きないだろうねー

戦闘後
イノの安否を確認、周囲の調査を行うよー

他猟兵と連携、絡み、アドリブ大歓迎


高柳・源三郎
連携希望
「本気を出すとするかのう。」そう言うと源三郎は真の姿となった。「どんな攻撃をするか知らんがわしの【たぬき人形はな】の加護の力ならなんとか何とかなるじゃろう。」天女の姿となった【はな】の加護の力に包まれた源三郎は一気に敵に詰め寄り持ち前の素早さで敵を撹乱しつつ武者鎧を着た【たぬき人形たろう】による一撃を加える。



「イノ君、この鍵と招待状で安全なところに……」
「いえ、何か、呼ばれているような感覚があって。もう少ししたら分かるかもしれない」
 意外にもイノは幸村の提案を遠慮する。何もなくとも、この場に留まるつもりのようだ。
「そんじゃま、観察しつつ護衛といきましょうかねー」
 ザニーユが配信しているチャンネルへアクセスし、基本的な情報からハッキングしなければ分からない個人情報まで調べ上げてゆく。
「ザニーユ・モア'sチャンネル☆世界に笑顔を……? またまたご冗談を……うーん普通に怪人の一種だねー」
「わしは本気を出すとするかのう」
 それに対して源三郎は先程まで飲みに飲んでいた銘酒の徳利を仕舞い、いぶし銀の男前な風貌を見せる。手繰る糸の先には天女の姿となったたぬき人形『はな』と、武者鎧に身を包み武将めいた姿のたぬき人形『たろう』があった。
「ぺちゃんこになっちゃえよ!」
 ザニーユがとてつもなく重い金床を源三郎の頭上へと落とす。
 物理法則を超越した金床は源三郎を押し潰してぺちゃんこにする……はずであったが、『はな』の祈りがヴェールのように源三郎の周囲を覆い、金床をそのまま脇へと落とす。
 見事に舗装を貫通した金床は、周囲をひび割れさせて地面へめり込んだ。
「はぁ? 避けないでよ、もー!」
 思うような画が撮れずに腹を立てるザニーユへ向けて、源三郎の手繰る糸の先で『はな』が舞う。こちらを撮ったほうがぶっちゃけ芸術的で惚れるまである。
「ちょ、こっちはカメラ回ってなっ……」
 そのままザニーユへと近づいた源三郎が振り下ろした腕を防ごうとしたザニーユは、あらぬ方向からの痛みに目を白黒させカメラを取り落とす。
 ザニーユが振り向くと、『たろう』が器用に背中から刀を突きたてていた。
「うわー放送事故極まりないじゃん! ああ待って視聴者のみんな、チャンネルはこのままで!」
 慌てて『たろう』を振りほどきカメラの無事を心配するザニーユへ、幸村の追撃が襲う。
「……再生数欲しい? 良いギャルゲーあるよ、動画も映えるじゃん?」
 それは悪魔の囁きか。しばらくお待ちください画像へ切り替えなくて良いかもしれないという誘惑がザニーユの判断を一瞬遅らせる。
「チートに裏技、改造した君好みのキャラを告白直前はモチロン、イベント毎にセーブしてある。とりあえず、やってみてよ?」
「ここでゲーム実況か……や、やってやろうじゃん。もっと笑わせる為に!」
 ザニーユは落としたカメラの代わりに、カートゥーン風に変換されるテレビカメラを召喚する。
 幸村が調べ上げた、ザニーユ好みの俺様系妹キャラクターがPOPするとその場のたぬき人形たちを威嚇し始める。
「ウザい人たちは黙っててくんない?」
 幼女がぶんぶん振り回す腕が実にキュートだ。改造によってザニーユの妹っぽく耳と尻尾までついている。
 そんな健気な姿に思わずキュンっとときめいたザニーユに、妹(仮)の小指から赤い糸が向かう。いやちょっと、運命の糸にしては心なしか太くない?
「おにいちゃん、だーいすき」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
 ザニーユが思わず叫び声をあげるほどに、その糸は――粘着質だった!
 配信しているカートゥーン風の映像は妹(仮)の萌え度が半減し、微妙にミスマッチだ。むしろ動きが無い分、カートゥーンとの相性は致命的ともいえる。
「やめだやめ! 都合により、一時的に番組を変更してお送りします!」
 そのとき、配信中の映像は空を映す美しい湖面を優雅に進む船に切り替わったのだとか。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

雷田・龍子
【POW】
「貴様を成敗する!」
龍子はザニーユ・モアの頭上に飛ぶ。
「喰らえ!」
UCを発動。拳を帯電させる。
ザニーユ・モアのUC攻撃は【見切り】で避けるかUCで叩きつけザニーユ・モアにぶち当てたい。


峰谷・恵
「あいにくそっちの撮れ高に貢献するつもりも無いよ」

空在渾で高速飛行して上空から乱入、上から敵に空在渾で強化した全射撃武器一斉射撃(先制攻撃、一斉発射、誘導弾、鎧砕き、2回攻撃)を叩き込む。
その後は上空を飛び回りながらMCフォートの連射を敵に撃って牽制し他の猟兵が仕掛ける隙を作りながら(MCフォートリロードの間は熱線銃連射で埋める)敵が攻撃を食らうなど隙を見せたらアームドフォートの砲撃を叩き込む。
敵がテレビカメラを出したら熱線銃で撃ち抜いて破壊する。
敵の攻撃はできる限り回避。避けた攻撃がイノに向かわないよう注意。

「グロ画像にはなるなとは言われたけどグロ画像にするなとは言われなかったし」



「貴様を成敗する!」
 配信を中断したザニーユに襲い掛かったのは、雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)だ。
「空からメイドさんが!? ちくしょう、これはけっこう画になるのに!」
 帯電した拳を振りかぶる龍子を相手にザニーユは金床を召喚するが、すでに龍子に上を取られた現状では自分ごとぺちゃんこになってしまう。
「これが私の全力だ!」
「ボクのこと護って!」
 金床を囮にして拳の直撃を逃れたザニーユであったが、周囲の地形が雷龍拳による衝撃と金床の重みの両方で凄まじい変化を遂げる。
 割れた地面に足を取られて転ぶ様子が配信されていなかったのはザニーユにとって幸運であった。
「あいにくそっちの撮れ高に貢献するつもりも無いよ」
「空から今度はセクシーなお姉さんが!?」
 白黒が入り混じるオーラに身を包んだ峰谷・恵(神葬騎・f03180)が上空を飛翔する。地に降りればなかなかの画になりそうだが、そのつもりはないらしい。
「逆光なんじゃないかな?」
 カメラを取り出し配信を再開しようとするザニーユだが、恵の言う通り非常に撮り辛い。そして初夏の日光にしては異様な熱さが――いやこれは熱線銃だ!
 そのまま恵の固定砲台からは一斉に弾丸が降り注ぐ。
「なしよりのなしでしょ! 上を取るのはずるいよ!」
 金床による攻撃を得意とするザニーユも、自分が下の状況ではその召喚もままならない。
「真横もお忘れなく」
 龍子の拳が上空に気を取られたザニーユのノーガードな横っ腹を吹き飛ばす。
「ぐえっ……」
 これでも一応は怪人であり、見た目よりはタフなザニーユもたまらず膝をつく。
「そこッ!」
 砲台すべての照準をザニーユへと合わせて再び恵が一斉に砲弾を降らせると、怪人らしく倒れて爆発四散するザニーユの姿があった。
「グロ画像にはなるなとは言われたけどグロ画像にするなとは言われなかったし」
 ふふ、と笑って見せる恵の顔はどこか凄みがあり、誰にも反論を許さななかった。

「あっ……あれ?」
 イノの光がおさまると、ブラウン管に表示されていた鍵も消える。
 本来の顔はテレビウムの可愛らしい体躯にしては渋めな劇画調の顔であった。
 それと同時に、何の変哲もない壁面がスピーカーの役割を果たすようにして、細かに震える。

 ――システム・フラワーズより緊急救援要請
  ――全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり
   ――テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う――

「至急の救援と言っても、一体どこへ……」
「ボクにはさっぱり。イノは心当たりあるのかな」
 タイプの異なる美女二人に、急に話題を振られたイノ(独身男性)は慌てる。
「えっ!? いえ……、自分にもわかりません。たぶん初めて聞いたと思いますけど……」
 知ったかぶりをする度胸もなく、正直に申告を行う。いいところは見せられなかった。
「ただ、飯の美味いポイントなら案内できますよ」
 長いテレビウム生で得てきた経験はキマイラフューチャーの住民らしく娯楽に特化している。
 幾多の謎を残しつつも、猟兵たちはひとまず戦いの疲れを癒しに向かうのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月30日
宿敵 『ザニーユ・モア』 を撃破!


挿絵イラスト