Lock, Unlock?
●逃走
「誰かー助けてー!!」
「あーん、ラックー!」
鍵のような画像が表示された小さな黄緑のポンチョのテレビウム、ラックとその友達のリック。
二人は怪人に追いかけられていた。
●始まりは突然に
「おっさんぽたのしいな〜♪」
「ぴくにっくに〜ごーごー♪」
ラックとリックのテレビウムの二人組が都市の郊外を歩いていた。
ピクニックに行くためバスケットを持って、うきうきとした表情のアイコンを表示し、歌いながら歩いている。
「ん?なんか変ー」
「ラック、顔に鍵が出てる」
「ええ、なんだろ。リックは出てないねー」
突然ラックの顔に鍵のアイコンがぽん、と表示される。
一緒にいるリックは特に変化なく首を傾げていた。
どうしよー、もどらないー、おいしゃさんー?などわちゃわちゃしている二人に迫る影。
「アルパカマッスルブラザーズ!アキクサさま!ナゾウキウキングダム設立の為に、あの鍵の出たテレビウムを追うんじゃぞい!」
「ぴゃー!?」
「あー、怪人だー!」
突然現れ、ラックを追いかけだしたのは、むっきむきなアルパカ頭の怪人に、ピンクの丸い鳥の群れ、そして?マーク頭の怪人だった。
●救援求ム
「急ぎのお願い、なんですー……」
珍しく焦ったような戸惑ったような雰囲気で、普段よりは早口な寧宮・澪(澪標・f04690)がグリモアベースに現れる。
「今、お顔に鍵のような画像が表示されたテレビウムさんを、怪人が狙っているという事件が起こってましてー……」
今回澪が見たのはラックというテレビウムが追い回されている場面だった。
たまたま側に別のテレビウムがいたから怪人達も迷ってすぐに捕まえられなかったようだが、このままでは捕まってしまう。
そうなる前に助けてもらいたいのだ。
「追いかけられているテレビウムさん、ラックさんが、逃げ込んだアスレチック公園のそばに転移しますのでー……保護してあげて、くださいなー」
まずそばに迫っているのはアルパカマッスルブラザーズの群れ。
ラックを保護し、怪人の群れを撃退してもらいたい。
その後も怪人が迫ってくるようなら、対処を。
同行していたリックは無事に逃げのびており、追跡もされていないので心配することはない。
「ぜひラックさんを助けてあげてください……どうぞ、お気をつけて。よろしく、お願いしますー」
澪はすぐに一音謳うと青と黒の道を紡いだのだった。
霧野
鍵のモチーフ好きです。
でも実体の鍵(色々な種類)をうっかり見失うと悲しい思いをすることもあります。
よろしくお願いします。霧野です。
※このシナリオは4/30までの完結を目指しています。
早めに受付け、リプレイをお返ししたいと思います。
キマイラフューチャーで鍵のアイコンが表示されたテレビウムを迫る怪人から守る、そんなシナリオです。
皆様のプレイング、お待ちしております。
●シナリオについて
一章:アルパカマッスルブラザーズとの集団戦です。
二章:アキクサさまとの集団戦です。
三章:なぞなぞハカセとのボス戦です。
●複数人で参加される方へ
どなたかとご一緒に参加される場合、プレイングに「お相手の呼び名(ID)」を。
グループ参加を希望の場合は【グループ名】をご記入いただけると、助かります。
●アドリブなどについて
結構アドリブやお一人参加でも、他の方との絡み多めかもしれません。
以下の記号はプレイングの文字数削減としてプレイングの頭にご利用下さい。
◎ アドリブ歓迎・絡み歓迎。
△ アドリブ歓迎・絡みNG。
× アドリブNG・絡みNG。
第1章 集団戦
『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』
|
POW : ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ : ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
イラスト:ヤマトイヌル
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●逃げる逃げる
「やーん!」
ラックは小さな体でアスレチックをくぐって登って。
大きな体のアルパカマッスルブラザーズをうまくかわしている。
けれど元気は有限だ、助けて猟兵達!
弥久・銀花
◎ アドリブ歓迎・絡み歓迎。
ピンチシーンも歓迎です。
アニマルパニックホラーな光景がテレビで行われていますね……。
じゃない、動物の被り物をした変質者が子供を誘拐しようとしている!?
斬り捨ててしまいましょう、これはきっと善い行いだと思うのです。
【ダッシュ】でラック君を追い駆けているアニマルモドキ達を後ろから追い駆けて、愛刀の白嵐玉椿で襲い掛かります。
止まりなさい。 止まれば懺悔する暇も無く首を刎ねてそのアニマル要素を切除してあげますから。
……、止まらないようですね、では【誘導弾】で足を狙い打って、転んだ者から鋭刃線閃で首を落としましょう。
ラック君、必ず助けるので安心して下さい。 (返り血で血塗れ)
●ずんばらり
「アニマルパニックホラーな光景がテレビで行われていますね……」
弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)がついた先には、アルパカ頭の筋肉集団が子供を追いかける光景だった。
「え、そうじゃない……ですね」
よく見なくてもアルパカ頭の下は筋肉だった。
「これは、動物の被り物をした変質者が子供を誘拐しようとしている!?」
被り物でなくくっついた頭だが、どっちにしても事件である。
「ならば斬り捨ててしまいましょう、これはきっと善い行いだと思うのです」
悪即斬のちょっぴり残念な思考に基づいて、銀花は走り出した。
「止まりなさい」
アスレチックの山を超え、ロープの網を渡り。
白髪をなびかせ、愛刀の白嵐玉椿を構えてラックを追うアルパカマッスルブラザーズを追いかける。
「止まれば懺悔する暇も無く首を刎ねてそのアニマル要素を切除してあげますから」
え、あの勘弁っす、とでも言いそうな雰囲気のまま突っ走るアニマルなアルパカマッスルブラザーズ。
止まったら終わりだ、俺達はまだまだ走れるんだ!
いや、ならば一度止まってヒラメ筋を浮き立たせ、パワー増大すれば──。
「……」
そう思うアルパカマッスルブラザーズ達が止まる前に、銀花は封刃の鞘杖を向ける。
自慢のヒラメ筋が盛り上がる前に膝裏を誘導弾が叩いていた。
マッソウパワーを溜める所だったアルパカマッスルブラザーズはお互いを巻き込んで倒れ込む。
じたじたもがいているところに少女の足音は近づいて。
「ひとつ」
ざっくり。
「ふたーつ、みっつ」
ざくりざくり。
手際よく転んだアルパカマッスルブラザーズの首を鋭刃線閃で切っていく。
ひとまず近寄ってくるアルパカマッスルブラザーズがいなくなった。
ブラザーズが転んだときにアスレチックの影に隠れ、うずくまってるラックを励まそうと優しく声をかける。
「ラック君」
「うううー……う?」
ゆっくり顔をあげるラックに、
「必ず助けます。安心してくださいね」
にっこり、優しいお姉さんの顔で微笑む銀花だったが。
「きゃー!真っ赤なのー!!」
返り血で白い髪も顔も赤く染まったその姿は、ラックにはちょっぴり怖かったようで悲鳴が上がるのだった。
成功
🔵🔵🔴
シャルロット・クリスティア
◎
……おーぅ、まっそー……。
……いえ、呆けている場合ではないですね。
事情はよく分かりませんが、オブリビオンが民間人を襲っている。
ならば、救助に当たるのは当然です。
……しかし、すごい筋肉ですね。ただの銃弾ならば物ともしなさそうな迫力があります。
案外通るのかもしれませんが、ここは確実に行きましょう。
いかに筋肉が強固とて、構造上どうしても脆くなる箇所……すなわち、狙うは『関節』です。
膝、肩……脚の付け根も良いですね。動いている相手に中てるのは簡単ではないですが、私の【視力】と【スナイパー】としての力量をもってすれば不可能ではありません。
手早く処理させていただきましょう。
●
「……おーぅ、まっそー……」
いえす、まっそー。
あまりの筋肉に目を点にしたシャルロット・クリスティア(ファントム・バレット・f00330)の眼前では、再びアルパカマッスルブラザーズがラックを追いかけていた。
実用の筋肉も含むとはいえ、アルパカ頭のむきむきマッチョ半裸が小さなテレビウムを追う姿は、少々シャルロットには刺激が強かったかもしれない。
「……いえ、呆けている場合ではないですね」
今回の事件、情報が少ないため事情はよくわからないが「オブリビオンが民間人を襲っている」、それが目の間で起こっている事実。
ならば救出を行う。
それはシャルロットにとって当然の行いだ。
一度頭を振り、冷静になった彼女は彼女は高くなっているアスレチックの頂上に軽々登り、エンハンスドライフルを構える。
「……しかし、すごい筋肉ですね」
ライフルのスコープを通してみると、躍動する筋肉がより細かに見える。
脚を上げれば盛り上がるまっそー。
腕を降るたび盛り上がるまっそー。
「……まっそー……」
何だか通常の銃弾では通らず、弾かれそうな迫力の筋肉。
目前に迫ってきそうな躍動感に、シャルロットは遠い目になるが気を取りなおし。
呼吸を落ち着け、冷静に、確実に、正確に。
ピンポイントでダメージが入る箇所を狙う。
狙うべきは、たとえ筋肉を鍛え上げても、どうしても周りに比べれば脆くなる筋肉のつなぎ目──『関節』だ。
「──果てないソラの向こうまで、見通してみせます」
無論、オブリビオンの筋肉のつなぎ目も。
走り回るアルパカマッスルブラザーズの関節を狙うのは簡単なことではない。
けれどシャルロットの『目』と、修練を重ね鍛え上げてきたスナイパーの腕でなら可能なのだ。
「ラック君を助けるため、平和のため──手早く処理させていただきましょう」
どこまでも見通す青がスコープの中心にターゲットを捉えた。
3度、エンハンスドライフルの銃声が響く。
膝、肩、足の付け根。
走り回っていながらも、正確に関節を穿たれたアルパカマッスルブラザーズはポージングで筋肉を披露する暇もなく、筋肉を痙攣させながら静かに倒れ伏した。
「倒れてもまっそーですね……」
ちょっぴりげんなりするシャルロットだった。
成功
🔵🔵🔴
宮落・ライア
◎
ボクが来た!
ん?
(ポージングを見る)
(ポージングを見る)
(ポージングを見る)
(ポージングを見る)
うるせぇ!
敵に直接【グラウンドクラッシャー】
【怪力】と筋肉という名の【鎧砕き】つき!
暑苦しい!
【二回攻撃・薙ぎ払い】!
へーい猟兵さんですよー。
あれは大きいからここなら逃げやすそうだけど次のはそうでもないからおいでー。
とりあえず抱きかかえて保護。
●めりこみ
「ボクが来た!」
ばばーん!と宮落・ライア(英雄こそが守り手!(志望)・f05053)がアスレチックの高所から登場する。
英雄にして守り手(志望)たるライアには、困っているテレビウムが追われるのを見過ごせなかったのだった。
そのヒーローっぽい登場に怪人アルパカマッスルブラザーズは惹き付けられる。
あれはなんだ、少女だ、いや猟兵か、ならばポージングだ。
自らの筋肉を誇示せねば。
「ん?何かなー?」
ライアの立つアスレチックの周りに集ったアルパカマッスルブラザーズは、各々自身のあるポージングを決め始めた。
ライアの見た目は筋骨隆々とはしていなかったが、本能で怪力を持つ好敵手を認めたのである。
盛り上がる上腕二頭筋。
盛り上がる大胸筋。
盛り上がる広背筋。
盛り上がる大腿二頭筋。
次々に盛り上がる筋肉、筋肉、筋肉の群れ。
語るのは筋肉でいい。
そう、筋肉が語るんだ──。
「……うるせぇ!」
筋肉が口ほどに物を言う。
結果、完全にライアの堪忍袋の緒が切れた。
なぜポージングを四方八方から見せられなければいけないのか。
苛立たしげに赤い目を眇め、高所から飛び降りる。
運動エネルギーに自身の筋力のバネを加え、筋肉を砕く勢いで骨肉の剣を振り下ろせば、直撃した数体が足だけ残し地面にめり込む。
「暑苦しいんだよ!筋肉がぁ!」
返す刃で、筋肉が存在意義になっている怪人を否定しながら周りを薙ぎ払い。
とりあえずアスレチックに集ったのは一掃された。
ふん、と鼻を鳴らして、小さなテレビウムの姿を探す。
「おーい、少年。猟兵さんですよー」
「猟兵さんー?」
離れたアスレチックの陰からこわごわのぞき込んでいるラックに近づき、ライアはしゃがんで目線?を合わせる。
「あれは大きいから、障害物の多いここは君には逃げやすそうだけどね」
いまや地面にめり込んで筋肉の足だけ突き出た一群を親指で示した。
足だけでもラックの二倍の長さがありそうだ。
「次のはそうでもないからおいでー」
「次ー!?」
次があるという言葉に、やーんと頭を抱えるラックを、抱っこして保護したのだった。
成功
🔵🔵🔴
落浜・語
◎
うわぁ…かかわりあいたくない気もするが、そうも言ってられないよなぁ…
いや、うん。ちゃんと仕事はするけどな…これは見ていたくない…
近づきたくないから遠くから行こうか。
「そこの気持ち悪いの。さっさとおかえり願いたいんだが?」
そう声をかけて、反応を返せばこちらの物。白雪姫の贈り物で踊ってもらおうか。
いくら筋肉があろうとも、熱さには耐えられないだろ?焼けた靴で、死ぬまで踊ってくださいな?
……うん、これも絵面がひどい。失敗したな…
まぁ、いいか。
●おどれ
「うわぁ……見たくない……」
落浜・語(ヤドリガミのアマチュア噺家・f03558)が見たのは、アルパカマッスルブラザーズの包囲と、その外にある首のない筋肉に撃ち抜かれた筋肉、地面にめり込む筋肉だった。
凄惨な現場に筋肉が溢れていてよりひどい絵面である。
正直この状況に関わりたくない。
帰って噺の練習をしたほうがよっぽど生産的ではないか。
そう思いつつも放って置くわけにも行かない。
ラックは保護されたけれど、アルパカマッスルブラザーズはまだ残っているのだ。
じりじり包囲を狭めてくる筋肉が迫る。
送られたポイントはよりにもよって包囲のど真ん中。
「いや、お仕事しますけど……」
正直その筋肉に近づいて来ないでほしい。
まだ距離のあるうちにさっさと終わらせよう。
そう思い、ため息をついてから語はアルパカマッスルブラザーズへ語りかける。
「おい、そこの気持ち悪いの共。さっさとお帰り願いたいんだが?」
気持ち悪いとはひどい言い草。
この至高の筋肉がわからないのか。
我らの筋肉を見るがいい。
かけられた声に素早く反応し、ポージングを決めるマッスルブラザーズ。
盛り上がる筋肉に彼らのパワーが増してより筋肉に磨きがかかる。
だがそれは悪手であった。
「へえ、帰る気はないと。なら踊ってもらおうか──焼けた靴で死ぬまで、な」
声に反応した途端、彼らの逞しい足に履かされたのは焼けた鉄の靴。
語の使う、言葉によって引鉄が引かれた白雪姫の贈り物の効果だ。
焼けた靴の熱と痛みがアルパカマッスルブラザーズを襲う。
どんなに筋肉を鍛えようと熱さは感じるものだ。
熱さに耐えられずに彼らは踊りだす。
ぶぉんぶぉんと筋肉を振り絞り、ぐいんぐいんと筋肉をぶん回し、びょいんびょいんと筋肉で飛び上がる。
輝く汗と筋肉。
盛り上がり広がる筋肉。
跳ねて躍る筋肉。
まさに筋肉の博覧会。
アルパカマッスルブラザーズの筋肉のすべてがそこにあった。
ただそれを見せられる語にとっては。
「地獄絵図だ……」
意図したわけではないが、筋肉ダンスを延々と見せつけられる羽目になった語は、呆然と立ち尽くしたのだった。
背中はちょっぴり煤けていたかもしれない。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『アキクサさま』
|
POW : ぽかぽかの風
【召喚したヒーターの熱風】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : どっちが本物?
【もう一羽のアキクサさま】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 究極の平和主義
全身を【スーパーもふもふモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
イラスト:橡こりす
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●まるまるふんわか
「猟兵さん達、ありがとー!」
助けられたラックは怪我もなく、元気いっぱいにお礼を言ってくれた。
常ならば笑顔が浮かぶであろう画面には鍵のマークが表示されている。
「その鍵、直らないですか?」
「どうしたんでしょうね」
「大変だね、どうしたらいいんだろ」
「お医者に見せる、とかですかね」
「ちゅうしゃはやー」
ラックの顔の鍵を見つめていると、別の画像が浮き上がってきた。
鍵が少し変形して画像の一点を指し示す。
「これ、地図?」
「そうみたいですね、これって」
「この地形はあの設備ですね」
「ここの公園だね」
「きゃー♪」
どうやらこのアスレチック公園の地図のようだ。
間近で見つめられラックは照れり照れり。
「この鍵が指すのは、そこの広場」
「行ってみましょう、何か解決の鍵になるかもしれません」
鍵が示す地点、現在地から少し離れた自然の川を利用した広場に向かう猟兵達とラック。
そこに新たな刺客が現れた。
「ぴちゅ」
「おお、まん丸い」
「またこりゃ可愛らしいもんで」
アキクサさまが上空からラックを見つけ、ふんわか舞い降りてきた。
弥久・銀花
◎
え、やだ……、丸々太って美味しそうなのが一杯……。 (ジュルリと何か音がしました)
公園で、広い所の真ん中なら類焼する物も無いですよね。
そこの少年、こっちです!
追われてる少年をこっちに近付かせて、私も【ダッシュ】で少年に近寄ります。(まだ血塗れです)
少年をお米様抱っこしてダッシュを続けてオブリビオンを追跡させて狙いを絞り易くする積りです。
ある程度纏まったら背後にエレメンタル・ファンタジア(炎)を撃ち込んで焼き鳥パーティーです、焦げてても不味くなければ食べます。
生きてるのが居たら動けないでいるうちに地面か砂場に穴を掘って埋めたら上に何か錘を置いておきます。
息絶えたら掘り出して焼き鳥追加ですね。
●やきとり
「え、やだ……」
銀花から戸惑うような声がもれる。
彼女もアキクサさまの可愛らしさに攻撃の手をためらったのだろうか。
ふんすっとよりまるみを帯びて羽ばたくアキクサさま達。
「まんまるで、ぷくぷく。ふっくらお肉……美味しそう。それもいっぱい」
が、続いた言葉とジュルリという音に、アキクサさま達の動きが一瞬止まった。
赤と紅玉の瞳が肉食獣の目に見える。
戸惑ったのは獲物が溢れんばかりにいるという、うれしい現実にであった。
「きゃーん!」
どう調理しようかなぁ、なんて考えていたら、ひとまず戸惑いから復活したアキクサさまの一群が、早速ラックが追いかけられ始める。
ここに来ているアキクサさまの飛ぶスピードはあまり速くないので、何とか走って逃げられていた。
「はっ、いけないいけない。ラック君、こっちです!」
「はーい!」
先程の戦闘の名残でまだ赤く染まった衣服のままだが、挨拶してあれば惑うことはない。
素直に駆け寄ってきたラックをお米様担ぎで抱え上げ、囮になってアキクサさまを広場の真ん中、空いたスペースに誘導する。
「うふふ、集まりましたね」
銀花の後ろにたっぷり集まったアキクサさまは何かいけない予感を感じる。
「ぴちゅ」
「ちゅん」
ここはあぶない。
離脱しよう。
追跡をやめて上空へ羽ばたいて逃れようと──
「焼き鳥、美味しいですよね」
「食べるのー!?」
時すでに遅し。
銀花の手から打ち出されたエレメンタル・ファンタジアの炎に包まれて、アキクサさまの一群が燃え上がった。
炎が収まってから確認すれば、真っ黒に焦げたものもいるが、見た感じ良い色に焼けたものもいるようだ。
「あ、調味料忘れました」
早速一体拾い上げてかぷり。
そのままでも結構おいしかったらしい。
成功
🔵🔵🔴
落浜・語
◎
地図、ねぇ。なんか面倒そうなものがありそうだが…
にしても、その鍵がなんだかは知らないが、まぁ、オブリビオンに好かれていることで。
もふもふは正義と言うが、害があるなら仕方がない。駆除だな。
鳥には鳥で対抗って訳で。カラス、頼むな。
実質どつきまわすだけだが、カラスの体格的に負けることはないだろう。
二匹いる?関係ないな、両方まとめてやってしまえば。
にしても……お前よりあっちの方がもふもふしてんのな。
…悪かったって!だから、振り落とそうとするな!
●からす
(地図、ねぇ)
広場を見渡しながら、語は考える。
(いきなりテレビウムに介入して、映し出された謎の鍵と地図。そんなものが指すここには、なんか面倒そうなものがありそうだが……)
少し怪しい鍵に思いをはせている間に、またアキクサさまが追加でやってきた。
「これだけ次から次にやってくるって……随分とあの鍵はオブリビオンに好かれてるみたいだな」
よくわからない鍵だが、オブリビオンが狙ってくるようなものだ。
あまり良いものと言う予感がしない。
「ぴちゅー」
「ちゅちゅん」
「うーん……もふもふは正義だというが、ねぇ」
ラックを庇うように立って語はアキクサさまを見つめる。
彼としてももふもふは嫌いではないので、害がなければ追い払うくらいでいいのだが。
今回はテレビウムを狙っている。
駆除決定である。
「カラス、頼むな」
普段は普通のサイズと変わらぬ、首の周りが白いカラス。
語がユーベルコードを発動すれば、3mを超える大きな鴉となってその場に羽を広げた。
「よし行くぞ」
「カァ!」
カラスの背に乗って、アキクサさまに空中戦を挑んだ。
やんのかちゅん。
負けないぞぴちゅ。
そっちこそさっさと帰るべきカァ。
きりっと二体で並ぶアキクサさまだったが、カラスの体格差には勝てなかった。
ちゅぴー、ちゅーん、と二羽ともどつき回される。
その様をカラスの背から眺めた語はあることに気づく。
アキクサさまがどつかれる度に、カラスのくちばしや足、羽がもふ、もふぁっとふかふかの体に埋もれていたのだ。
「……カラスよりもっふもふだな」
そう呟いた瞬間、語を振り落とそうとカラスが思いっきり体を捩った。
「うわっ」
落とされぬようしがみつき直す語に、抗議するかのように鳴くカラス。
不満があるならあっちにしたらどうだカァ。
幻聴だろうか、そう聞こえた気がする。
「ちょ、待て!……すまん、悪かったって!お前が勝ってるから。だから、振り落とそうとするな!」
何げない一言はカラスのプライドを傷つけたようで。
錐揉み回転しだした相棒に、語は慌てて謝るのだった。
成功
🔵🔵🔴
宮落・ライア
??? ホント何なんだろうねこの現象。
なぞだなー。
【見えざる手・怪力・薙ぎ払い・武器受け】
なんかちいさそうと言うか、手の中に納まりそうだよね。
そう思えばほら、見えざる手の中にすっぽりと入る。
あとはくしゃりくしゃりとしていくだけで
●みえないて
「ホント、何なんだろうね。この現象」
鍵だけでなく、地図まで浮かびだしたこの謎の現象に、ライアは小首を傾げる。
まるで誘導するかのようなこの不思議な事態には謎が多い。
「とりあえず、オブリビオンは対処しないとねっ」
ラックが危ないのには変わりない。
英雄にして守り手志望たる彼女は、胸を張ってアキクサさまを見る。
また一羽飛んできたアキクサさまに立ち向かいながら、彼女は左手を広げた。
その左手は見えなくなり、ライア自身の認識に合わせて大きさを変えるのだ。
ほら、アキクサさまってちいさそうじゃない?
まるまっこくて、ふかふか。
片手の中に、納まっちゃいそうな感じの大きさ。
そう思えばほら、この手の中に、入っちゃうようになる。
見えないこの手は、アキクサさまを包んじゃうの。
彼女の受け継がれた見えない手は、大きくなってアキクサさまを薙ぎ払い、包み込む。
あとはもふもふの感触をくしゃりくしゃりとしていくだけで──。
「何があるんだろ。なぞだなー」
怪力でぎゅっと左手を握りしめながら、ライアは謎に思いを馳せた。
よくわからない鍵に地図。
たどり着いた広場に謎があるのかと思えば特に何もなく、ただオブリビオンが襲ってくる。
「まだ、何かあるのかな……」
アキクサさまが骸の海に帰るまで握りしめればおしまい。
左手を開けば、何も残っていなかった。
成功
🔵🔵🔴
龍之・彌冶久
はて、この身空での頼まれごとは初だが……妙な世界だな、然し。物見遊山でふらふらしていたら出遅れてしまった。
さておき、俺にできるのは棒振りだけだ……できることをやるとしよう。
【POW】
これはまた随分めんこい……
これは斬ってよいのか?
いや、斬るが。
……おぉ、温いな。
然しもう春だ、自然の風で構うまいよ。
では、いざ。
『霆脈』より賜り奉るは雷のひと紡ぎ、其を此度此の場の我が『十束』の刃とせむ。
……変わった世界だな、こんなにも電が満ちているのか。
嗚呼、まあ関係ないな。
と言うわけで、雷の〝属性攻撃〟で【剣刃一閃】、ずんばらり。
すまんな鳥公、次の世はもっと愛いものとして生れ変るといい。
●りゅうみゃく
「はて、この身空での頼まれごとは初だが……」
久方ぶりに目覚め、猟兵となった龍之・彌冶久(斬刃・f17363)は初めてのキマイラフューチャーを堪能していた。
「うむ。妙な世界だな、然し」
こんこん叩けばぽんっと出てくる品々。
彼が眠る頃には想像もしなかった様々な姿の人々。
色鮮やかなサイバーポップな建物群。
ついつい目を奪われ、ふらふら散策し、辺りをこんこん叩いていたら、アルパカマッスルブラザーズは無事殲滅されていたのだった。
共有された情報に基づいて駆けつければ、そこにいるのはもふもふまんまるいアキクサさま。
「おやまあ、これは随分とめんこい鳥だ」
「ぴちゅっ」
もふっていいのよ?
ぬくぬくしよ?
「うんうん、それもありだがな」
愛いものを見る目でもふもふを眺めるも、手は腰の刀に添えられたまま。
ほらぬくぬくよー?
彌冶久にちゃんと当たるように命中力を高めたヒーターの温風がふわふわ襲う。
「……おぉ、温いな。然しもう春だ、自然の風で構うまいよ。」
ぬくぬくはせいぎ!
もっとぬくぬくしよー!
ちゅぴぴちゅ騒ぐアキクサさまは斬りすてていいものか悩む可愛さ。
「まあ、斬るんだが」
では、いざ。
「『霆脈』より賜り奉るは雷のひと紡ぎ、其を此度此の場の我が『十束』の刃とせむ」
彌冶久が祝詞を呟けば、彼の十束に集う、天から振り降り轟く雷。
それは想定よりも数多く集う。
「……変わった世界だな、こんなにも電が満ちているのか」
サイバーパンクなキマイラフューチャー、こんな公園の片隅でも雷──すなわち電気は神代の時代よりも容易く溢れている。
「嗚呼、まあ関係ないな」
彌冶久はミヅチの如く伸びた雷を振り払い──アキクサさまはずんばらり。
「すまんな鳥公、次の世はもっと愛いものとして生れ変るといい」
できればふかふかのまま、また相見えた時は愛でさせてくれ。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『なぞなぞハカセ』
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POW : なぞなぞハカセの初製作マシーン
【なぞなぞがわからなくてモヤモヤ】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【全自動罰ゲームマシーン「おしおきくん」】から、高命中力の【しっぺとかデコピンとかそんな感じのやつ】を飛ばす。
SPD : なぞなぞハカセのお気に入りマシーン
戦闘力のない【全自動なぞなぞ考案マシーン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【ワシの考えた最強のなぞなぞ(自称)】によって武器や防具がパワーアップする。
WIZ : なぞなぞハカセの試作マシーン
自身に【スーパーウルトラハイパーなぞなぞジェット】をまとい、高速移動と【究極かつ至高のなぞなぞ(個人の感想です)】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
イラスト:荒雲ニンザ
👑7
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「コトト・スターチス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●輝くラック
「ふえーありがとー」
無事守ってもらったラックが、猟兵達の側に行こうと広場を横切ったその時。
突然小さなテレビウムが輝き出した。
「やーん!何ー!?」
「また何か異常が!」
「あ、鍵が示したポイントじゃないか、あそこ」
「やっぱり何かあるんだ!」
「ふむ、面妖な」
光ったラックをその場から動かすこともまずかろうと頭を突き合わせていると。
「アルパカマッスルブラザーズ……アキクサさま……お主らの犠牲は無駄にはせんぞぉ!猟兵共、そのテレビウムを渡すんじゃ!!」
なぞなぞハカセが駆けつけ、襲いかかってきた。
宮落・ライア
うーんなんと言うか悪いんだけどさ。
今は態々付き合ってあげてるほど暇じゃないんだよね。
だから問答は無用なんだよ。
また今度出直して来て?
ゴーイングマイウェイ敵の都合なんか知るかの精神で
なぞなぞを無視する子。
今は!そんなことより!この子の!問題が!最優先なのだよ!
とりあえず出てきた機械は出てきた側から切り壊す
弥久・銀花
◎
ピンチシーンとかも歓迎
うーん、何か知ってそうですが……、斬っちゃいましょう。
これはきっとこちらからの質問には答えてくれないパターンです、私には分かります。
ですが私は悪人ではない(けど刀で敵を斬り殺すのは割りと好き)ので一応聞いておきましょう。
「アキクサとやらは割と美味しかったので、問答無用で殺す前に問答をしてあげましょう、アキクサに感謝して下さい」
「このラック君に何をしたんですか?」(怖い感じに目を細めつつ)
「OK、それだけ聞いたら十分です、では殺しますね」(無返答でもこうなります)
(ちなみに、銀花は理知的で風紀委員っぽい雰囲気ですが割りとお馬鹿です、クイズには恐らく何一つ答えられません。)
落浜・語
◎
……うん、深く考えたら負けだ。深く考えずに、早く終わらせよう。それがいい。
前は他の人らに任せて、後ろから援護、基語っておきますか。
「語りますは、テレビウムの顔に写った謎の鍵。それを狙ったオブリビオンを片付けて。最後に出てきた、オブリビオンをも片付ける。猟兵方の話でございます」
なぞなぞを出された場合は、【第六感】でそれっぽい答えを、適当に【言いくるめ】る。
俺は適当なんか言ってないぞ。お前と一緒にするな。
…口で俺に勝とうなんざ、思うんじゃない。こっちは語ることが仕事なんだからな。
シャルロット・クリスティア
すいませんなぞなぞと言うかこの状況自体が未だに理解しきれてないんですけど!?
あっちょっとまってしっぺ痛いデコピン痛い
ちょっと待ってくださいよなぞなぞじゃないのに理不尽じゃないですか今の!?
……ごほん。
気を取り直しまして、状況はわからずともなんだか嫌な予感がするのでその要求に応じることはできません!
早業で足元中心に狙い撃ちして足止め、接近までの時間を稼ぐと同時に足止めして他の猟兵さんへの援護射撃です!
守り抜いて見せますよ、後ろはお任せください!
……と言うかコレ、なぞなぞは無視を決め込めばいいだけなのでは?
●ふるぼっこ
「うーん。なんと言うか悪いんだけどさ。今はお前のなぞなぞに態々付き合ってあげてるほど、暇じゃないんだよね。だから文字通り、問答は無用なんだよ。また今度出直して来て?」
「なんとぉ!?」
腰に手を当てて仁王立ちしたライアにさっくりきっぱちなぞなぞを否定されて、落ち込むなぞなぞハカセ。
なぞなぞを出すことにこだわる彼としては、聞かれすらしないことに涙目であった。
目ないけど。
「今は!そんなことより!この子の!問題が!最優先なのだよ!」
ばーんと、まだ光ってるラックを示し、主張するライア。
ラックはピカピカ光り続けている。
「いやじゃから、わしに渡してくれれば」
「解決するの?」
「こう画面をぱりーんと」
「却下」
却下の言葉と同時に、召喚されていたなぞなぞハカセの全自動罰ゲームマシーン「おしおきくん」を刀でもって剣刃一閃で斬る。
「ああっわしのおしおきくんがっ」
「解決してないじゃん。じゃあ斬られてもいいよね」
出しても出しても斬られていくなぞなぞ考案マシーン。
哀れ。
「あのなぞなぞは」
「聞いてる暇ないってば」
ゴーイングマイウェイ。
敵の都合なんか知るか。
ライアはとりつくしまもなく、今召喚された分のマシーンを全て斬り伏せた。
しょんぼりうつむくなぞなぞハカセに、銀花は思う。
(うーん、何か知ってそうですが……斬っちゃいましょう。これはきっとこちらからの質問には答えてくれないパターンです、私には分かります)
間違っているかいないかわからないが、一方的に思い込んだ銀花はそれでも一応、と口を開く。
「アキクサとやらは割と美味しかったので、問答無用で殺す前に問答をしてあげましょう、アキクサに感謝して下さい」
「え?え?……アキクサさま、ありがとじゃよ?」
アキクサさま食べられちゃったん?と疑問符浮かべるなぞなぞハカセ。
それはさておき刀で敵を斬り殺すのは割りと好きだけれど、悪人ではないと自認する銀花は一応、事情をなぞなぞハカセに聞いてみた。
「このラック君に何をしたんですか?」
「いやわしは何もしとらんけど」
怖い目で聞かれたのでなぞなぞハカセはないない、と手を横に振って。
「OK、それだけ聞いたら十分です。では斬り殺しますね」
「何もしとらんっていったじゃろー!?あとわしなぞなぞ出せとらんじゃないかー!」
問答無用とはこれこの通り。
白嵐玉椿で切りかかる銀花になぞなぞハカセはなぞなぞを放つ。
「『朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足』この生き物はな〜んじゃ?」
「え?うーんと……朝は、四本……昼には、二本……?」
手を止めて悩む銀花。
割と有名ななぞなぞだが──銀花は意外と、その。
お馬鹿だった。
「隙ありじゃ!」
「きゃん!」
ぺしーんぺしん!となぞなぞがわからずもやっとした銀花に全自動罰ゲームマシーン「おしおきくん」のしっぺが襲いかかった。
「……どんな攻撃にも負けません。さあ、掛かって来なさい。(痛くても気合で痩せ我慢!)」
が、不死身の人狼で超再生状態になった銀花にはあまり効いていないような。
「ぜぇ、ぜぇ……なんじゃ、お主……」
なぞなぞハカセは疲れていた。
そんな光景を見ていた語は頭を抱える。
「……うん、深く考えたら負けだ。深く考えずに、早く終わらせよう。それがいい」
「え、なぞなぞ聞いてくれてもええんじゃよ?」
語は視線を合わせず目を伏せて、構って構ってしてくるなぞなぞハカセを視界に入れない。
彼は後ろに下がり、支援するために援護のため、語り始める。
「語りますは、幼いテレビウムの顔に写った謎の鍵」
滔々と語られる活劇譚。
「それを狙った……アルパカ頭の筋肉オブリビオン、ふんわり丸い鳥オブリビオンを片付けて。最後に出てきた、ハテナマークのオブリビオンをも片付ける。猟兵方の話でございます」
「おおー、落語じゃな」
語られる活劇譚は今日起こったテレビウムの救助について語るもの。
流れるように語られる芸に共感する猟兵は多い。
──そして彼の芸はオブリビオンも魅了した。
「すんごいのぅ、ええのぅ!もう一席!」
ぱちぱち拍手するなぞなぞハカセ。
「おいこら。お前敵だろ」
「はっ、そうじゃった!なぞなぞじゃ!!パンはパンでも食べられないパンは!」
「絵に書いたパンは食えんだろ」
「ぐぬ、『子子子子子子子子子子子子』何と読むんじゃ?」
「猫の子、子猫、獅子の子、子獅子」
「ブッブーじゃ、これはの」
「出題者がちゃんと回答書いてるじゃねえか、それの答え歪めてどうするんだ。それじゃなぞなぞじゃないだろうが」
「ぐぎぎぎ……!!て、適当を!」
「それは昔からの古典の問題だろ、適当なんて言ってないぞ。お前と一緒にするな。
……口で俺に勝とうなんざ、思うんじゃない。こっちは語ることが仕事なんだからな」
ハカセ、惨敗。
「すいませんなぞなぞと言うかこの状況自体が未だに理解しきれてないんですけど!?」
「ほ?わからんのじゃな!?」
「あっちょっとまってしっぺ痛いデコピン痛い」
テレビウムが光り出した状況、問答無用で斬り伏せられてる状況、落語が語られ感銘を受けるなぞなぞハカセに理解が追いついていないシャルロット。
そこを、なぞなぞハカセの召喚した全自動罰ゲームマシーン「おしおきくん」のしっぺやらでこぴんやらが襲う。
「ちょっと待ってくださいよなぞなぞじゃないのに理不尽じゃないですか今の!?」
「ぬ。そうじゃの。すまんかったのぅ」
「あ、わかって下さればいいんです」
お互い頭を下げて仕切り直し。
ごほん、と一つ咳払いしてシャルロットは気を取り直す。
「状況はわからずともなんだか嫌な予感がするのでその要求に応じることはできません!」
「よかろう、ならば力づくでも!」
なぞなぞハカセが接近しようとする足元に早業で構えた魔導銃を打ち込んで制圧射撃。
「うひょっ」
「近づかせません!」
接近までの時間を稼ぐと同時に足止めによる援護射撃。
穿たれる弾丸で持ってなぞなぞハカセはその場に釘付けだ。
「守り抜いて見せますよ、後ろはお任せください!」
きりっと啖呵を切るシャルロットだった。
「……と言うかコレ、なぞなぞは無視を決め込めばいいだけなのでは?」
「無視しないでくれんかのー!?」
叫んだなぞなぞハカセの声は、近づいてきた猟兵によるふるぼっこで悲鳴に変わったのだった。
●システム・フラワーズより緊急救援要請
「ふえー、おしまい?」
なぞなぞハカセが倒れた後。
ようやく光が収まったラックが猟兵達にまた駆け寄ってきた。
その顔からは鍵が消えて、きょとんと?が浮いている。
「あ、ラック君。鍵が消えてますよ」
「おー、よかったよかった」
「何だったんでしょうか」
「うーん、やっぱり何かあるんじゃ……」
「テレビウム・ロックの解除確認。メンテナンスルートの追加を行う」
突如、広場に声が響き渡る。
まるでその声は猟兵達を囲んでいるアスレチック設備や、施設の建物から出ているようだ。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
謎の声はそう言って、沈黙する。
「また何か、おこっちゃうのー?……でも、猟兵さんたちなら大丈夫だよね!」
笑顔で応える者。
表情の変わらない者。
真剣に悩む者。
けれど猟兵達はきっと頷くのだろう。
幼いテレビウムの輝いた笑顔を守るために。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年04月23日
宿敵
『なぞなぞハカセ』
を撃破!
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