キマイラフューチャー大騒動~鍵達の願いよヒーローに届け
●緊急事態発生!
「お前、顔に鍵出てるぞ?」
「そういうお前だって」
「えっ、マジか。さっきまでなかったよな?」
キマイラフューチャーの某所、ペントハウスのあるビルなどが立ち並ぶ区域。現在、キマイラたちは突然顔に現れた鍵に困惑していた。
――突然の出来事は、疑心を呼ぶ。
「お前、なんかハッキングしただろ!」
「違う、ただゲームしてただけだから!」
「そのふりをしてハッキングしたんだろ俺たちに!」
嗚呼、なんということか。テレビウムたちはそこらのキマイラたちに突っかかっている。特に電子機器やゲームを持っているキマイラたちはハッキングをしたのではないかと、疑われる始末。猟兵もいないのに、このキマイラフューチャーは、まるで即売会のような、しかし殺意の高い、大盛況ができていた。
「お前らが絶対、y」
――大盛況は、一つのテレビウムが肘鉄で気絶させられたことでおさまった。
しかしそれを止めたのは現地住民ではない。
腕の筋肉。
割れた腹。
アルパカの顔。
そう。キマイラフューチャーではちょこちょこ出ている、アルパカマッスルである。
しかも1体じゃない。次々にアルパカマッスルが奥から見える。そしてその眼光は――鍵を見据えていた。
「――逃げるぞ!」
誰が発したかわからないその声を発端とし、鍵の出たテレビウムも疑われたキマイラも皆一目散に逃げる。しかしその途中も疑心が晴れないテレビウムの中には一緒に走るテレビウムやキマイラを信頼できないと吹っ飛ばす者もいた。結果――一人一人の状況が多々生まれてしまう。これでは各個撃破で、鍵はやられてしまう――。
「……猟兵が! 猟兵がいれば!」
キマイラフューチャーでは猟兵はヒーローだ。こんな時にこそ、神にすがるように、彼らは猟兵に祈るのだ。
●というわけでヒーロー見参せよ!
「――よく聞いてね」
珍しく真の姿で説明会の場に出た水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)は真剣な表情で猟兵たちを見渡した。
「テレビウムの顔に鍵が出てきて、それをオブリビオンが襲う事件が起きた。――あまりに突然だし、何よりキマイラフューチャーだからね。ハッキングの疑いをかけたりかけられたりで阿鼻叫喚になっている」
オブリビオンが一発肘鉄で気絶させたのがなかったらもっとひどかっただろう。その点では感謝、ではあるが――。
「鍵のついたテレビウムが集中的にオブリビオンに狙われている。散り散りに逃げているけど、幸い相手は1つのグループとなって団体行動している。ここに堂々攻めこみ、倒す! 正面突破だよっ! 現地のみんなもヒーローとしての私達猟兵を望んでいる!」
可奈はすぐに光と共にグリモアを取り出し準備をした。
「今回は最初から最後まで戦いになることが予測される。しかも、守りながらのね。
――銀河帝国の戦いでわかった。みんなには、確実に、騒動や世界を鎮静させる力がある、って」
だから、と可奈は一つ心配そうに水色の髪に手を触れつつも、すぐに右手をばっ、と前に出して。
「出番だよ、猟兵(ヒーロー)! キマイラフューチャーでのヒーローとしての在り方、存分に見せつけてやって!」
結衣謙太郎
結衣です。イベント物は書ければいつでも書いていきたい所存。
ちょっとキマイラフューチャーにしてはシリアスかもしれません。
「注意事項」
今回のシナリオは早期完結、個数勝負のものとなっております。
そのためいつも結衣が心掛けている「全員採用」は今回はできない場合があります。
結衣もゼロタイムラグ、とはいきませんがなるべく早く返していきます。
あと見逃す恐れがあるので連携はその旨を描いてくれると幸いです。
第1章 集団戦
『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』
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POW : ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ : ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
イラスト:ヤマトイヌル
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
竹城・落葉
【SPDで判定】
新たな動きが出たようだな。しかし、今回は住民達がパニックになっている。敵を倒す、住民達を落ち着かせる。この両方、元武将の我が何とかしてやろう。
我は『森の賢者』を発動。詠唱と共に大量のゴリラを召喚し、敵を食い止めるぞ。そして、他の猟兵達が有利になるよう、サポートしよう。
そして、神聖なゴリラを目にすれば、住民達も心穏やかになり、我先にと争って逃げる真似はしなくなる筈だ。そして、【礼儀作法】を組み合わせれば、その効果は増すだろう。……と、勢いで考えたが、上手く行くのだろうか。
*アドリブ&共闘、歓迎です
●言っとくけど食べられないよ!
「そうか、残念だ」
竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)は到着するなりどこかシュンとした顔でそうつぶやいたがこいつのどこを食えと?
「それはともかく……」
落葉は目の前の騒動を見て事態のまずさは予想以上と感じた。
「敵を倒す、住民達を落ち着かせる。この両方、元武将の我が何とかしてやろう」
と、取り出した刀でアルパカマッスルに向かい――
「――出でよ! 森の賢者――その名も『豪力羅』たちよ!」
いや斬りかからないんかい!
『ウッホゴリラ!』
『ウッホウッホァ!』
『ウホウホァ!』
なんか別世界のぬめぬめだった迷宮とかから出荷されたようないと神聖なるゴリラたちがアルパカマッスルに襲いかかる! 筋肉と筋肉のぶつかり合い! ここはレスリング会場か! 違う! 戦闘現場だ!
「見よ、あの神聖なるゴリラたちを! 我先にと逃げず、平然と落ち着いてあることこそ、重要ではないか! ここは我ら猟兵も手助けするゆえ、落ち着いて――」
あのー、落葉。
「なんだ?」
「すいません……もう、私しかいないんですけど……」
「……」
もうみんなさっさと逃げちゃってて、今ここにいるのは鍵テレビウムが1体だけなのよ。
「それに、神聖なゴリラって、何ですか……?」
ゴリラは確かに神聖かもしれない、がそれは某世界の某地域だけで、ここでも通用するとは限らない。
「……」
完全に顔を赤くして呆然とする落葉とは逆に、ゴリラはアルパカマッスルを数体ほど倒していた。いくつかビル壊れているけどこれくらいなら許容範囲だよね!
『くっ、ここはだめだ! 方向を変えるぞ!』
『よし! 大腿四頭筋を右へ!』
「あっ、待て!」
落葉は鍵テレビウムを安全な場所に避難するよう落ち着かせると、ゴリラ共々アルパカマッスルを追いかけた。
苦戦
🔵🔴🔴
葛乃葉・やすな
ようわからん状況じゃが捨て置けぬのう。
テレビウムを見つけたらはぐれぬよう、そして安心させるよう【手をつなぐ】と【優しさ】で一緒に安全な場所まで移動じゃ。
敵も近くにおるじゃろうからUC【奥義・傾国美女】で二人の妖狐を呼び出し撃退してもらおう。
【衝撃波】【範囲攻撃】【吹き飛ばし】【2回攻撃】あたりが良いかのう。
戦闘時は【地形の利用】でテレビウムが狙われ難いよう遮蔽物に隠れさせておくべきじゃな。
それから敵に攻撃をすることでわしの【存在感】を放って注意をこちらに引き付けておくことも忘れぬようにせんとな。
※アドリブや絡み歓迎じゃ
●子供好き担当本領発揮か
「えーん、なんでこうなるのー!」
アルパカマッスルが追いかける方向に1体の鍵の出たテレビウムの子供がいた。もちろんオブリビオンは子供だろうと関係なしに襲うわけで。
『うおおおおお!!』
「ひーーー!! こわいよーーー!! りょうへいさーーん!!」
泣きながら走る子供テレビウムだが、つまずいてこけてしまう。
「あ……」
絶体絶命、そこに。
「――【奥義・傾国美女】」
白と黒、二人のぼんきゅぼんな妖狐がアルパカマッスルの前に立ちはだかる。
「大丈夫かの? ワイルドハント【子供好き担当】のわしが来たからにはもう安心じゃ」
「わ……ワイルドハント……? りょうへいさんだ!」
そう、現れたのは猟兵、葛乃葉・やすな(子供好きの妖狐・f14023)。にこりとちょうどこのプレイングのアイコンのような笑顔で子供テレビウムにほほ笑むと、その小さな手を握って安心させる。
「あやつはわしに任せるがよい。見ておれ。わしの手を放すでないぞ。危ないからの」
そしてやすなが右手をばっ、と前に出すと二人の理想的やすなが衝撃波でアルパカマッスル軍団に攻撃、返す刀でもう一発。アルパカマッスルたちはポージングで受けきろうとするが、おーっとアルパカマッスルくん吹き飛ばされたー!
「わぁ……やっぱりかっこいい!」
「ふふん、そうじゃろ。でも、ここにいるのは危険じゃ」
やすなはアルパカマッスルのヘイトを理想的やすなに引き付けつつ遮蔽物を探す。――幸い、戦闘で倒壊したビルがあった。
「ここにいるのじゃ。あとはわしらに任せておれ」
「うん! がんばってね、りょうへいさん!」
やすなは鍵の映像で見えないその笑顔に一つ頷くと理想的やすなのすぐそばに出て。
「さあ、わしらはここじゃ。来るなら来い。守るべきものを持った存在の強さを見せてやるぞ」
突撃するアルパカマッスル軍団に相対するやすな3体。理想的やすなが範囲攻撃とかをしてくれるので突撃してきたアルパカマッスルを吹き飛ばしていくという、ブロック崩し的なことになっているが、やすな自身が攻撃されると理想的やすなが消えるので形勢が逆転してしまう。なのであくまで後衛として、やすなは腕を組み存在感を放って注目を向けさせるのだった。
「なぜこんなことになっておるかわしにもわからぬ――だが、今は目の前のオブリビオンを退治することのみよ! かかってこい、わしはここじゃ!」
啖呵を切るやすなの姿は、まさに後衛としての【嵐】だった。
成功
🔵🔵🔴
セラフィール・キュベルト
状況は混沌としていますが、命脅かされ助けを求める御方がおられるならばお救いするのみ、です…!
追われるテレビウムの方のもとへ向かい、助けに来た猟兵であると告げた後、追ってきた敵の前へ立ちはだかります。
「罪なき御方に手出しはさせません…!」
攻撃は聖花乱咲・浄魂霞流を主体に、可能な限り多くの敵を巻き込む形で攻撃。
勿論、テレビウムの方へ迫ろうとする敵を最優先に攻撃します。
敵の肉薄を許しユーベルコードが間に合わないなら、angelus luxisによる【目潰し】を試み、距離を取る時間を稼ぎます。
他の猟兵の方がおられるならば、そちらとの連携も行いつつ戦闘。
「在るべき地へ、お還りください…」
●足止めをせよ!
「状況は混沌としていますが、命脅かされ助けを求める御方がおられるならばお救いするのみ、です」
セラフィール・キュベルト(癒し願う聖女・f00816)は倒壊したビルに隠れている先ほどの子供テレビウムをはじめとした数体のテレビウムに後ろから近寄り。
「大丈夫、私も来ましたので、皆さんに手は出させません」
それにうなずくテレビウムたちに頷き返すと戦闘現場に向かう、そして今まさに戦うやすな(本体)とアルパカマッスルの間に立ちはだかる。
「罪なき御方に手出しはさせません…!」
衝撃波や範囲攻撃の嵐に団体で突撃することで正面突破を図ろうとするアルパカマッスルに対し。
「純潔の証たる白花、貴き母の徴たる聖花――秘めたる光解き放ち、以て万物を清め癒し給え! そして、骸どもを在るべき地へ、お還し給え!」
光のような花びらが衝撃波に混ざりアルパカマッスルを足止めする。ポージングでいい感じに軽減しようとするが嵐のような衝撃波にその間にやられてしまうアルパカマッスル。
『ふん、脆弱な!』
あ! 数体のアルパカマッスルが足止めを突破してきた! 思いっきりジャンプして二人を飛び越えるという方法で!
「くっ――angelus luxis! 我が声に応えよ!」
その言葉に光の精霊が現れると、光の柱となり、ジャンプするアルパカマッスルの眼に光の柱となって刺しにかかる!
『ぐおお! 目が! 目がぁぁ!』
『こればかりでは筋肉でも……!』
『眼の筋肉も鍛えるべきだったか!』
次々に目を押さえたまま墜落していき、そして衝撃波と花びらに押されていく。足止めは十分、もう一手、一気に仕留めたいところ。アルパカマッスルの数は着実に減ってはいる!
成功
🔵🔵🔴
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
なにやら妙な騒ぎになってるみたいだねえ。
まあ、要はオブリビオンを殴ればいいんだから、いつも通りといえばいつも通りかね。
完全に倒しきるのは時間がかかりそうな相手だし、【蛮震揺打】で手早く気絶させて無力化していこうか。
いくら筋肉を鍛えても、打撃による衝撃波で内臓や脳を揺らせばダメージは入るだろうし。
横をすり抜けてテレビウムの方に向かう奴が居たら、手近なアルパカマッスルを掴んで投げつけて足止めしようかな。
何しに来たのかは知らないけど、人を傷つけるなら容赦はしないよ。
●蛮族の乱舞
「にゃはは、まあ要はオブリビオンを殴ればいいんだから、いつも通りだよね」
そう陽気に現場に現れたペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(蛮族キマイラ・f07620)。名前がわかりにくい? クイズゲームの順番当てや並び替え問題で出そうな名前? 猟兵にはそういう名前の存在も割といるからノープロブレム!
「何しに来たのかは知らないけど、人を傷つけるなら容赦はしないよ」
ンゴゥワストードは指の骨を鳴らしながらアルパカマッスルと対峙する。おお……蛮族とアルパカマッスルが向かい合う……筋肉と筋肉のぶつかり合いだ……
「いくら筋肉を鍛えても、打撃による衝撃波で内臓や脳を揺らせばダメージは入るだろうし、一気に行こうじゃないか」
衝撃波の有効性はやすなたちが示してくれたが、確かに【打撃の】衝撃波の影響はまだわからない!
ンゴゥワストードは足に力を入れ一気にアルパカマッスルたちとの距離を詰めると、さっそく思いっきり頭に拳骨を一発(衝撃波)!
『グアーッ脳震盪!』
毎回お借りしてすいません、でも今回ほどこれが似合うものもないよね。え? 他の表現方法探せ? もちろん考えとくから!
『Aマッソゥ! 大丈夫か!』
『Bマッソゥ……俺はもう駄目だ……世界が、歪んで見える……』
『くっ、Cマッソゥ! お前横から行け!』
『Bマッソゥ……わかった!』
Cマッソゥが団体から抜けて猟兵たちの脇から再びテレビウムを襲おうとしている!
「おーけー」
『え』
ンゴゥワストードはBマッソゥを掴んで……そのままジャイアントスイングして……何をするおつもりで?
「こうだ!」
『グアーッ!』
『アギャーッ!』
なんとハンマー投げのように投げられたBマッソゥが後ろからCマッソゥにクリーンヒット! これにはさすがのアルパカマッスルも共倒れ! しかし後ろに気を取られてもいられない、前からアルパカマッスルはどんどん来る!
「よし、手早く行こう」
黙らせるにはこれが一番、とばかりに両手をグーの形にして合わせる。肉体言語と肉体言語のぶつかり合い、これより始まるのは熱いバトル……!
「てりゃ!」
まずはンゴゥワストードの跳び蹴りローキック!アルパカマッスルたちの腹に命中し数体脱落! お腹を跳び蹴りすると悶絶するからよい子のみんなは真似しないようにね!
「とりゃ!」
さらに心の臓を的確に狙って中身を破壊しにかかるボディブローの連打! 数体のアルパカマッスルが口から赤いものを吐いて倒れ伏す!
「そして最後に……」
ぐっと力をためて放つは。
「もう一発だー!」
アッパーカット! 決まったー! ゲームなら多分青いエフェクト出る奴! 感覚器を衝撃で揺らすアッパーカットは残ったアルパカマッスルを星にして骸に還す!
「……これがあたしの、蛮震揺打(デイジィ・ブロウ)だよ。さあ、かかってきな」
右手を前に出し挑発するが、倒れたアルパカマッスルはもはや起き上がる力もなく。
「なぁんだ、もうおわりなのかい。じゃ、サヨナラ」
その後のアルパカマッスルの運命は語るまでもない。全員骸の海行き直行便だよ。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『紫御殿』
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POW : 仮面合身の術でござる!
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【男子がカッコいいと思うもの】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : 仮面手裏剣の術でござる!
【懐】から【自動追尾する真っ白な仮面】を放ち、【相手の視界を塞ぐこと】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 仮面狼群の術でござる!
【仮面を被った狼の群れを召喚、爪や牙】が命中した対象を切断する。
イラスト:りょうま
👑7
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●鍵の指し示す場所は
猟兵たちがどうにかアルパカマッスルを片付け、テレビウムたちの方を向く。と、猟兵たちがある違和感に気づいた。
それまではただ鍵の映像が出ているだけだったのだが、今度は何やらマップのようなものが出ていて、その一点に鍵のマークがついている、そんな画面になった。
テレビウムたちに心当たりがないか聞いてみると。
「あれじゃない? この位置だと……このエリアで一番大きいビルとか」
「あー、そうかも。この座標位置はまさにそれだ! 僕が動画配信で行こうとしてたから間違いない!」
などなど、テレビウムたちの知識をまとめると、今猟兵たちがいる地域、そこで一番大きなビルの辺り。そこに鍵マークが出ているようだった。
猟兵たちはテレビウム達に案内されるままそのビルへ向かう、が――
『アルパカどもはやはり使えんか。しからば今度はNINJAがお相手致そう、猟兵たちよ! 命が惜しくばその【鍵】を渡すがよい!』
前からその声がするや否や、流石NINJAと言わんばかりの展開力であっというまに包囲されてしまう! おまけに後ろからも次々に来ている! どうにか包囲を突破し、追撃をかわし、ビルへ向かうのだ、猟兵たちよ!
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
次は忍者かー。まあ、今は突破するのに集中しますか。
【獣相変貌】で巨大な恐竜…ブラキオサウルスあたりに変身して、突進で包囲を突破してビルを目指すよ。
相手はロボと言っても大きくて4m前後だろうから、体格差で押し負けることはたぶん無いし、道幅だけ気にしながら進めば何とかなるかな。
出来ればテレビウム達に道案内してもらいたいところだねえ。
テレビウム達は後ろからついてきてもらうか、乗り心地は保証しないけど背中に乗せるかかなあ。
他の人が守ってくれれば楽なんだけど、いなかったらどうにか体を盾にかばうしかないか。
まあ、その辺は臨機応変にだねえ。
さあ、道を開けてもらうよ。
葛乃葉・やすな
ふーむ。
早いとこビルに向かいたい所じゃが、あやつらが邪魔じゃな。
時間もないようじゃし早い所倒してしまおうかのう。
UC【招来符・千年鼬】を使用じゃ。
雷獣殿の雷による【範囲攻撃】【マヒ攻撃】【2回攻撃】で相手を攻撃じゃな。
ロボットになったところでこの強烈な雷を受けたらたまらんじゃろうて。
それと、わしはテレビウムたちを【かばう】ように前に出ておくぞ。
躱した敵の攻撃がテレビウムにあたるのは避けたいので攻撃は【オーラ防御】【激痛耐性】で受け止めていく。
さてさて、件のビルの中には何があるやら。
平和的なモノであれば良いのじゃがな。
※アドリブと絡み歓迎じゃ
●包囲突破せよ
「やれやれ、しつこいねー」
ンゴゥワストードは一つため息をつくと、その影をゆがませる。姿は怪物、戦は蛮族、知性は程々、性根は悠々。彼女はまさに不定形。この程度の変身はお手の物。
「そこを、突破させてもらうよ!」
彼女の姿はいつの間にか1体のブラキオサウルスになっていた。そのまま突撃しようとする、が。
『我らの術を侮るでないぞ! 変身なら我らもできる! いくぞ、ブルー!』
色あったの!?
『御意! パープル!』
『よし! あと3人は!』
『ちょっと向こう側にいて声が届きません!』
『何をやっておるのだ!』
包囲しちゃったからね、人員が分散しちゃうのは仕方ないね。
『くっ、2人だけでもいい、いくぞ!』
その声と共に2人はその辺にあったスクラップに飲み込まれていき、いつしかそこにはまるでゴーレムのようなロボたちが2体! キマイラたちからかっこいいと声が上がる!
「くっ、1体だけならまだしも2体とは――」
しかもテレビウムを守りながら、だ。これは難しいか。歯ぎしりをした、その時――
「おいでませ、雷獣殿。その雷で敵を討て」
2体のロボに突如雷が幾度となく落ちる!
「そこなテレビウム、しばらくわしの後ろにいるのじゃ。巻き込まれるからの」
やすながテレビウム達を庇うように前に出る――いや、ブラキオサウルスの背に乗り腕を組んでいる! その横にいるのは、あれは……!
「あれは、まさか雷獣ヤスナミカヅチ!?」
「知っているのかライジン!」
後ろのテレビウム達が何か話し出したぞ!?
「うむ、昔読んだ本で見たことがある……」
【雷獣ヤスナミカヅチ――その雷は相手がたとえロボットであろうと感電、マヒさせて動けなくしてしまうほどの電圧、電流を誇り、キマイラが当たればひとたまりもない。その咆哮は嵐を呼び、その突撃はまさに神速。しかし基本霊術系のため、肉体言語には走らず、また肉体言語には弱いという弱点がある。小さな妖狐になつきやすいという特徴もある。――キマ明電子書房刊:「霊獣隷従のすゝめ」より抜粋】
「まさか、そのヤスナミカヅチか!?」
「ふっ」
その後ろからの言葉にニヤケで答えるやすな。そしてそれが乗っているブラキオサウルスはというと。
「テレビウムのみんな、後ろからついてきて案内してほしいんだ。目的地の方向を叫んでほしい。これから――」
そう言うとブラキオサウルスは相手がマヒしているところを見計らい、一歩後ろに下がり――
「――一気に、突破する!」
駆け抜ける! ロボ2体を弾き飛ばし、キマイラフューチャーの道を音を立てながら駆け抜ける!
「っ!」
後ろからの追撃が来る!やすなとヤスナミカヅチが素早く跳び下りて間に立ちふさがり迎撃!
「ここは任せるのじゃ! おぬしらは――」
「――いや、みんな一緒だよ!」
「はい! あ、そこを左です! で、次を右、突き当たりの壁を飛び越えてください!」
チームとなって包囲網を抜け、NINJAの迎撃を振りはらっていった。しかしNINJAも負けるものかとまだ横からついてくる奴らがいる!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
竹城・落葉
【POWで判定】
ん、地図が表示されたようだな。どうやら、ここへ向かえばいいようだな。……さて、「命が惜しくば」と言ったな?予言しよう、その言葉は後に、「命だけはお助けを」という言葉へ変わるだろう。冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情で戦うぞ。
我は名物竹城を手に『支柱一閃』で切り伏せる。【残像】しか見えないほどの【早業】により、大勢居る敵を片っ端から切り伏せてやろう。相手が量なら、此方は速さで勝負するぞ。
しかし、腹が減って来たな。相手が食べれそうにないオブリビオンなのは、ちょっと残念だ。
*アドリブ&共闘、歓迎です
しかしその並走NINJAにさらについてくる猟兵がいた!
「……さて、『命が惜しくば』と言ったな?予言しよう、その言葉は後に、『命だけはお助けを』という言葉へ変わるだろう」
落葉だ! しかもこの無表情かつ冷酷な感じは、戦闘モードの奴だ!
『何を言う! いるか! ブラック! 思い知らせてやるぞ!』
『御意! ピンク! 仮面合身――』
「遅い」
先ほどもあったスクラップとの合体を見せる前に、落葉は一閃、ブラックとピンクのNINJAの体を真っ二つにする!
時にはブラキオサウルスに乗りながら、時には並走しながら大量の並走NINJAを1体ずつ、早業で斬っていく!
「まだ、ここからだ」
後ろからやすなたちが処理しきれなかったNINJAがどっさり来るのを確認すると、ひとつ目を閉じて集中して。
「竹城落葉――貴様らを骸に還す女の名だ」
瞬間、ブラキオサウルスの尻を蹴とばすように踏み切り、まるで残像の見える速さでNINJAたちが何かを仕掛ける前に斬っていく! 怯んだNINJAがブラキオサウルスに跳ね飛ばされる! あるいはスピードにおいてかれる!
落葉はついていくために必死に走りながら、あれを考えていた。そう、あれ。すなわち、このオブリビオンは食べられるか。勿論無理です。
ぐぅ~。ずっと激しい運動をしているからか落葉は腹の音を立ててしまった。
(相手が食べれそうにないオブリビオンなのは、ちょっと残念だ)
心の底からそう思っていた。
成功
🔵🔵🔴
桐生・明澄
あともうちょっとね。
わたしも参加させてもらうよ。
相手は忍びの者…いえ、NINJA?
どちらでもいいわ。
折角なのだからこの事件を楽しませてもらおう。
鍵よりもアンタたちNINJAの腕前の方が気になるわ。
「わたしは桐生明澄よ」
名乗りを上げて敵に向かって〈礼儀作法〉で丁寧にお辞儀をする。
「さぁ、死合ましょう」
刀に手を伸ばす戦闘に入る。
〈早業〉とUC〈剣技之一・稲妻〉で視界に入ったNINJAを次々に居合で斬り伏せていくよ。
NINJAからの攻撃は〈武器受け〉で防御してからの〈カウンター〉だよ。
NINJAには期待してるよ。
あまり失望はさせないでね。
※アドリブ歓迎
●戦う前にあいさつは基本となんかの歴史書に書いてあった!
「もう少しで到着します!」
テレビウム達の叫び声に頷くブラキオサウルス。
『くそっ、我らが押されている!?』
NINJAも逃げきられてしまううえに人数も減っていて一大事だった。そんな中でNINJAの1人がふと見上げると、和服の羅刹が1人。羅刹は父に教えられたとおりに丁寧に手を合わせると。
「ドーモ、NINJAの皆さん。わたしは桐生明澄よ」
『あ、ドーモ、アスミ=サン。NINJAレッドです』
なんか赤いマフラーをしたNINJAをはじめとしたNINJAたちもまた丁寧にお辞儀をする。お辞儀をせずに獲物を交えることは失礼だと、なんかの歴史書に書いてあった気がした。
「さぁ、名乗ったところで――」
と、一瞬で刀に手を伸ばしてNINJAレッドに近接すると。
「死合ましょう」
抜刀、居合。アンブッシュ。NINJAレッドの首が空を飛ぶ。相手がお辞儀しているところを好機と見た卑怯な気もする戦闘だ!
『馬鹿な、アンブッシュだと!? すごく失礼なのでは!』
『いや、アンブッシュは1回までなら大丈夫というルールがあった気がする!』
『マジで!? ところでお腹すいたんだけど! 早く帰りたいんだけど!』
1名ほどなんかやる気ないNINJAがいる!
「そうか、じゃあ帰りなさい――骸の海にね」
『なっ――』
会話しているうちに近寄られたのか。否。つい1秒前までは確かに向こうにいた、なら――その1秒にも満たないうちに、距離を詰められたというのか。それを思考する脳は、すでに胴体と切り離されており。
「わたしには鍵よりもアンタたちNINJAの腕前の方が気になるわ。期待しているんだから、幻滅させないでよね」
『ば、馬鹿な、スピードで勝てないとは……NINJAとしてあってはならぬこと!』
『こうなれば必殺の――』
NINJAたちが何やら仮面を取り出すと、適当に放り投げる。しかしその仮面はゆっくりと明澄を追尾し、視界を塞ぎに行く。よくゲームで行動を抑制させるために敵が放つ、ゆっくりとしたエネルギー弾とかあるでしょ、あれに近い感じ。
「ふん」
しかし明澄はそんなの関係ないといわんばかりに刀を自分の前に立てて受けて動きを止めると、居合で真っ二つにしながらNINJA達に向かう。ええい彼女に止まるという選択肢はないのか!
「――ないね、一気に突破させてもらう」
NINJAたちを仮面ごと居合で斬っていった。
「もう少し――あ、あそこです!」
『くっ!』
到着される――NINJAたちが最後の力を振り絞る中。
――ブラキオサウルスが、その歩みを止め、元の姿に戻った。目の前にはとても巨大なビル。
――到着。1テレビウムも欠けることなく。その事実はNINJAたちに絶望を与えるには十分だった。なぜなら、今までは走りながらの戦いだったが、ここからは――
「さて――まだ終わりじゃないよね、まさかね? 小細工なしの真剣勝負といこうか」
先ほどまでで圧倒されていたのにかなうはずがなく――
「なんだ、もう終わりか」
数刻後、そこには一人残らずNINJAは倒れていた。その様子に明澄はまた深々とお辞儀をするのだった。礼をこめて。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『暗黒面『斬裂の支配者ロード・リッパー』』
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POW : 魂を蝕む触手の群れ
【暗黒面 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【蠢く蒼の触手のかたまり】から、高命中力の【魂を蝕む触手の一撃】を飛ばす。
SPD : シンクロ・ザ・ネメシス
【暗黒面の感情で塗潰す事により支配した 】【一般人のイケメンな猫耳キマイラ男子の体に】【斬裂の支配者 ロード・リッパーの身体能力】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ : 次はどんな子にしようかなぁ?猫耳は外せないよね。
対象のユーベルコードに対し【支配していたイケメンな猫耳キマイラ 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:夜月蓮華
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ティアー・ロード」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●虹の先には何があるのか
そのビルは、一見するとただ高い以外には何の変哲もない場所だった。猟兵たちが試しに外観を見てみるが、何の変哲も違和感もない。どういうことだろうと、思ったその時。
「――テレビウムが!」
一人の猟兵が叫ぶ。見ると、連れてきたテレビウムたちが何やら虹色の光を出し始めていた。これでは居場所がばれちゃう、と慌てて叫んだ猟兵がテレビウムの虹色の光を隠そうとする、が。そこで猟兵は気づいた。
「……900?」
テレビウムの画面には鍵と共に、900から減っていくカウントダウンがあった。0になると何が起こるのか、それは気になる、が――
『へっ、よーやく追いついたぜ! NINJAやアルパカどもは使えなかったようだな! 所詮その程度か! だが暗黒面に目覚めた俺は一筋縄じゃないぜ! その鍵、奪わせてもらう!』
追いついてきたこいつは今までのボスなのか。テレビウムを追わせた元凶なのか。カウントダウンも気になるが、とりあえず元凶退治のために武器を構え、そして――
「あいにく、鍵は奪わせないから!」
誰かが発した啖呵と共に戦闘が始まった。
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
んー、こいつ、本体は仮面なのかな?
それだと、あんまり派手な攻撃はしない方がいいかな。
暗黒面の感情ってのはよくわからないけど、まあ触手が出てくるんだよね?
【超獣祇我】で状態異常力を重視して全身に電撃を纏って、近づいてくる触手を焼いてしまえばそう簡単に攻撃は届かないかな。
それでも攻撃が届いたら、魂への攻撃は肉体の再生関係なさそうだし我慢するしかないかなあ。
無事攻撃を凌いだら、右手の出糸突起から蜘蛛の糸を伸ばして捕まえて、糸を伝った電撃によるマヒと気絶で動きを止められないか試してみよう。
カウントダウンも気になるし、さっさと終わらせたいねえ。
「んー、こいつ、本体は仮面なのかな? それだと、あんまり派手な攻撃はしない方がいいかな」
ンゴゥワストードは顎に指を当てて考え始める。思いっきりやっちゃえばいいかと考えていたし、その方が楽なのだが、それでは宿主の体がどうなるかわかったもんじゃない。
「よし、じゃあ動きを止めに行く方策で行こっか。あとはみんなに任せて」
ンゴゥワストードは右手を掲げて指パッチン。それは挑発の意味もあるが、自分のUCを引き出すための合図でもあった。ンゴゥワストードの全身を電気が覆う。
『へっ、止められるもんかよ!』
ロード・リッパーが素早くンゴゥワストードの頭上から青い触手を伸ばす。それを勘で察知し一歩後ろに引いたンゴゥワストード。不意打ちを防いだら次は真っ向勝負。伸びてくる触手を獲物の斧を振り回しながら、近づくものは纏った電気で焼き焦がしていく。
――だが、使役系は、これだけで終われないのがつらいところだ。
『もらった!』
ロード・リッパーがいつの間にかンゴゥワストードの頭上に。そのまま触手を盾にするようにあえて焦がさせながらナイフでンゴゥワストードに刺しに行く。
「っ――」
斧では機動力の問題でこれは止められないか、そう判断したンゴゥワストードは攻撃してきたロード・リッパーの手を殴ることでどうにか攻撃の軌道をそらす。そしてそのまま。
「っと!」
自分の体を横に回転、かかと落としでロード・リッパーを床にたたきつける。すぐに立ち上がるロード・リッパーだがこの一瞬の隙があれば十分。
「さて、さっさと終わらせるかなー」
くいっと右手の手袋を外すような動きをすると、右の手首から蜘蛛の糸のようなものが出てきてロード・リッパーに巻き付く。ンゴゥワストードは右手首に出糸突起があり、そこから蜘蛛のように糸を出すことができる。もちろんこれも彼女の体の一部だ、ということは?
『なっ――』
「痺れて動けなくなっちゃえ!」
先ほどのUCによる電気がロード・リッパーに巻き付いた糸にも流れる。巻き付かれて動けない状況につき、ロード・リッパーには確実に電気攻撃が渡る。拘束されている中、拘束具から電気を流されているその状況はさながら電気椅子。これでどうにか動きを止められないか、というのが狙いだった。
『が――なめてんじゃねえぞ、テメェら……!』
マヒしつつも触手を召喚し糸をちぎらせロード・リッパーは脱出する。マヒさせることはできたが、気絶まではいかなかった。それでも、本体の動きを鈍らせるには十分だっただろう。
成功
🔵🔵🔴
竹城・落葉
【POWで判定】
どうやら、元凶まがいの奴が現れたようだな。悪いが、テレビウムは渡さん。貴様には、骸の海へ帰って貰おう。
我は『極術一閃』を発動する。我は、その場で仁王立ちして迎え撃つ。そして、「斬れろ」と一言放つ事で、相手を切断するぞ。相手が放った触手、または、体を乗っ取られたキマイラに害が及ばぬよう、本体のみを攻撃する。
しかし、今回の騒動は、実に不可思議だ……。一体、何が起きているのだろうか……。
*アドリブ・共闘、歓迎です
「今回の騒動は実に不可思議だ、何が起こっているかわからない――だが」
落葉は刀を構えるとロード・リッパーの方を向き。
「悪いが、テレビウムは渡さん。貴様には、骸の海へ帰って貰おう」
『テメェらこそ――天に還ってもらおうか……!』
落葉の冷酷な人格の言葉に言い返すロード・リッパー。マヒしていたとしてもそういう口を叩ける程度にはまだ元気だ。
先ほど近接して拘束されたのもあってか遠距離から触手を飛ばそうとするロード・リッパー。落葉の上下左右から触手が彼女を拘束するように蠢く――危ない!
「【斬れろ】」
一言。それだけで、何があったかというように彼女に近づく触手がすべて刀で斬られたように地に落ちる。
『な、何があったっていうんだ!?』
「それもわからぬ貴様に言うことなどない。お前も【斬れろ】」
瞬間、ロード・リッパーの顔面に斬傷がつく。ほんとに何があったのか――
――唐突だが、【言霊】というものをご存じだろうか。古来より言葉には霊的なものが宿ると信じられており、言った通りに運命は動くとも考えられている。ネガティブなことを言えば自分も不幸になり、ポジティブなことを言えば自分も幸福になる。あるいは、神に言葉に出して願えば神風が吹いて勝利する、そんなふうなものだ。魔術の呪文にも近いものがある。
ではこれがもし、使えるとしたら? 自分が攻撃だと思う発言が、言霊として表れたとしたら――? それはその通りに現実を引き寄せるだろう。つまり。【言っただけで相手は斬れる】。
『――っざけんなよ……テメェの言葉ごときに――!』
斬られながらもなおも触手を飛ばすロード・リッパー。すぐに言葉で斬られるのならその隙をつけばいい。数で勝負だ。隙をついて後ろから現れた触手が落葉を縛り、暗黒の感情を与えようとする。
――だが。
「生憎だが、そんな感情は我には通用しない」
『なぜだ! 生きている以上、感情から逃れられるはずが――!』
と、落葉の刀が巻きついた触手を、そしてロード・リッパーの仮面を斬る。仮面に再び斬傷がついたそれを見て冷酷に一言。
「感情を殺さなければ――そして、元よりそのような感情に飲まれなければ、このようなものなどやれていない」
実際は落葉は感情は豊かなのだが、戦闘では心を殺して無心で相手に立ち向かわないといけない。そこに情はない。かけたら死ぬのは自分だ。それは元武将として彼女が感じたことだった。だからこそ、戦闘時の人格は冷酷なのかもしれない。
『クソったれが――!』
ロード・リッパーは仮面に二度も斬傷をつけられ、怒り心頭だった。
成功
🔵🔵🔴
フェン・ラフカ
はい、お邪魔します。
颯爽と喧嘩キックを繰り出しながら乱入します。
お仕事が終わって帰ってみれば、そこら中で戦闘音にサーチライトの様な明かりでおちおち休息も取れません。
さっさと終わらせましょう。
UC【レプリカクラフト】で刃を潰した鉈剣を投影して接近戦に持ち込みます。
相手が距離を取った瞬間、『クイックドロウ』で電気スタン弾を込めたショットガンを相手に撃ちます。
大丈夫、非殺傷弾なのでちょっとしびれるだけでですから。
そのまま『2回攻撃』でUC【フレイ・カ・グル】を撃ちだして本体の仮面を狙います。
この子達を追い回す理由は知りませんが、(私の休暇の為に)さっさと骸の海へと帰りなさい。
※アドリブ等歓迎です。
「お邪魔します」
言葉を吐き捨てるロード・リッパーの後ろから頭に跳び蹴りをしながら乱入してきたフェン・ラフカ(射貫き、切り拓く、魔弾使い・f03329)。
「お仕事が終わって帰ってみれば、そこら中で戦闘音にサーチライトの様な明かりでおちおち休息も取れません。さっさと終わらせましょう」
同時多発的に起きている事件なだけあり戦闘音もすごいのだろう。さっさとUDCアースのGuNs 'N Noobsに行きたい気分だっただろうが、いや行ってたのだろうが、帰る一人暮らし部屋はキマイラフューチャーなのだろう、それでこんなに音や明かりが出てたらそりゃ休めないわな!
フェンは剣鉈を投影すると、ロード・リッパーに一気に詰め寄る。
『へっ、容赦なくやる気だな』
「いえ?」
この剣鉈、実は刃をつぶしてある。それ剣鉈と言えるのか怪しいが、逆刃刀みたいなものだろう、たぶん。
しばらくナイフと斬りあいをして一度距離をとる、その瞬間に懐から素早く出したショットガンから電気スタン弾を一発!
『なっ!?』
「大丈夫、痺れるだけですし、殺傷設定にしてません」
そのままショットガンの銃口をロード・リッパーにロックし、弾を込める。
「この子達を追い回す理由は知りませんが、さっさと骸の海へと帰りなさい……私の休暇のためにも」
おい今少し本音が漏れたぞ!?
「魔弾よ、我らが往く道を阻む障害、仇なすモノを射抜く力と成れ」
相手がマヒしていると判断し、詠唱破棄をせず正式な呪文で詠唱し、仮面に魔弾が放たれる――
――状況判断が甘かった。
『そっちが本題か、ならこれでどうだよ!』
と、ロード・リッパーから仮面が外れる。取りついていたキマイラ(イケメン気味)は正気に戻るや否や非殺傷ではないその凶弾に――
(なっ……うそ、でしょう……)
――動揺の色を隠せないフェン。だがこれはロード・リッパーがよく使う手である。――罪のないキマイラが、凶弾に倒れた。マヒさせる作戦は確かによかったが、仮面までマヒはできなかった。それは先ほど電撃でマヒさせられて耐性がついたからかもしれないしあるいは――
これ以上やらせるわけにはいかないとあらためて仮面を狙う、が、ふよふよ動いていて狙いが定まらない。焦りばかりがつのる。それは被害者を出してしまったこともあるが――
(……くそっ! あんなにいては! いくらでもやりようはあるのか!)
その時目の前、ロード・リッパーの近くに見えたのは、今回の騒動で疑心暗鬼になっているキマイラたち。――そう、この疑心暗鬼は、暗黒面として支配するにはうってつけだ、つまり。素材はいくらでもいる。下手にやってしまえば何体のキマイラが犠牲になるかわかったもんじゃない。
その中から1人、新しい宿主に取りついたロード・リッパーがフェンを嘲笑う。
『さあ、第2ラウンドと行こうぜ、殺し屋さんよぉ! ヒャハハハハ!』
「――」
歯をギリリとするしかなかったフェン。その顔にはいつの間にか汗が出ていた。
苦戦
🔵🔴🔴
葛乃葉・やすな
テレビウムの画面が気になる所じゃな。
なにやらカウントダウンしているようじゃし、そこの敵にはそんなに時間をかけとうないのう。
よし、ここはUC【絶技・九尾解放】で一気に攻め立てようか。
わしの妖気を【衝撃波】にして敵へ放つ。
衝撃波はダメージを目的では無く【範囲攻撃】【マヒ攻撃】【気絶攻撃】の効果を乗せて支配されているキマイラも斬裂の支配者もまとめて動きを封じるために使う。
斬裂の支配者の動きを封じたら【2回攻撃】で【生命力吸収】をさせてもらうぞ。
一般人のキマイラには申し訳ないが後でちゃんと手当てをしてやろう。
まずはこの事態の解決を優先させてもらうぞ。
※アドリブ歓迎じゃ
「正直、テレビウムが気になるからそこまで時間はかけたくないのう。じゃから」
やすながいつになく真剣な表情をしている。そしてその全身から妖気がほとばしり、その身を九尾の妖狐に変身させる――この九尾の妖狐が真の姿なのか前から気になっているんだよなぁ。
「ここはさっさと終わらせてもらう。じゃから――わしの、全力全開、じゃ」
瞬間、妖気がどこかの人型の放つキャラクターを人形にする波動のように、やすなの妖気がロード・リッパーに放たれる。
そしてそれはダメージではなく、相手を【気絶させることにより】マヒさせる、範囲攻撃。それはさながら【嵐】。ロード・リッパーは2体目のキマイラを射出して後ろの疑心暗鬼キマイラから3体目の宿主を選ぼうとする。まさにより取り見取り、盾なんかいくらでもいる、そんな状況である。一見するとロード・リッパーの圧倒的な有利である。
――だが。その【嵐】となりし妖気はロード・リッパーも、その宿主も、そして後ろで疑心暗鬼になっているキマイラたちもすべてまとめて、気絶させていく。全部範囲攻撃してしまえば、先のような悲劇は起きないだろうと考え。ついでに、疑心暗鬼なキマイラたちに頭を冷やしてほしいという考えもあった。
(きゃつらの手当ては後じゃ。まずはこの事態の解決をさせてもらうぞ……これ以上、被害を出すわけにはいかんのじゃ)
やすなは素早くロード・リッパー――正体であり本体である仮面を動かないように地面に叩きつけると、いかつい顔でその生命を吸収し始める。己が力が奪われていく、その感触にようやく目を覚ましたロード・リッパーが目にしたのは、小さな妖狐の大きな手、そしてその隙間から見える、その妖狐の顔。それはまさに、仮面であるロード・リッパーにとっては絶望でしかない。動くことを封じられ、じわりじわりと力を奪われながら、ただ死ぬ時を待つしかない状況は、屈辱的で、絶望的で、嗚呼――
「放せ……放せ!」
「放せ? ほう」
やすなは一気に生命力吸引のギアを上げる。
「その言葉、その感情、どれだけのここにいるキマイラが感じたと思うてる」
屈辱的で、絶望的で、その感情は。
「今までおぬしが与え、取りつき、支配した感情そのものではないか」
これを、やすなのいた世界では表す言葉がある。
「そうじゃのう――知らないであろうおぬしに教えてやる」
もはや生命の力消えかかり、冷たくなりだしたその仮面を持ち上げ――
「――【因果応報】、というのじゃ」
――パキン。
軽快な音と共に、その仮面は真っ二つに割れ、やすなが手を離すとそのまま地に落ちた。
●カウントダウン
猟兵たちは手当てをしながらもテレビウムのカウントダウンを見ていた。
「10」
カウントダウンを読み上げる猟兵が。
「9」
その終わりを告げる秒読み。
「8」
それが始まったのを告げ。
「7」
他の猟兵も。
「6」
手を止め、その方向を見る。
「5」
何が起こるのか。
「4」
何が狙われていたのか。
「3」
きっとわかるのかもしれない。
「2」
そう、信じて。
「1――」
カウントダウンの――
「0!」
終了を、見届けた。
途端に、鍵が表示されていたテレビウムたちから放たれていた虹色の光はやみ、テレビウムたちの画面から鍵も消えていた。
「……鍵が!」
「消えている!」
やったー! これでまたいつも通りだ! と喜ぶテレビウムたち。疑って済まなかった、これはお前じゃなかったのか、と謝罪しあうキマイラたち。そして何より、これで状況は解決か、と安堵した猟兵たち。
各々、いつも通りの生活、そして状況終了に帰る準備をしていた。明日からはまた、適当に生き、適当に過ごし、適当に動き、適当に在り続ける、そんな自由な日々なのだろう。
『――ガガッ、ピー――』
しかしその想いは、一つの音で一蹴される。それは、ビルからも、路地裏からも、銅像からも、公園からも――誰がどこから発信したとかではなく、まるで世界そのものが発信したかのような音で。
『システム・フラワーズより緊急救援要請――システム・フラワーズより緊急救援要請。全自動物資供給機構【システム・フラワーズ】に、侵入者あり。テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う。繰り返す――』
その音に、猟兵たちは思考する。テレビウム・ロック。それは今回の件で扱った鍵なのか。システム・フラワーズとは何か。この何よりも自由で活発なキマイラフューチャーに――いったい何が起きようと――否、何が起きているのか。
今はまだ――わからない。だが、時は近く、来るだろう。それは、確実に言えることだった。
大成功
🔵🔵🔵