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テレビウム・ロック!~或るテレビウムくんのピンチ

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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●『鍵』が浮かぶその時
 あれえ?
 どうしてボクの顔に、「鍵」が映っているのかなぁ?

 別にボクが映したわけじゃないのに。
 えいっ、えいっ……消えないなぁ。

 あれ? 遠くからカラフルな鳥さんが……
 ……ってボクを狙っている!? 逃げなきゃ!?

 りょ、猟兵さーん!!
 お願いだから、ボクをたーすーけーてーーー!!

●グリモアベースにて
「忙しいところ申し訳ないが、緊急の案件だ。」
 集まった猟兵たちを前に、グリモア猟兵館野・敬輔が切羽詰まった表情で説明を始める。
「キマイラフューチャーに住むテレビウムの顔に、突然【鍵のような】映像が浮かび上がる事件が起こった。1体じゃない……多数にだ。」
 テレビウム全ての顔に鍵が浮かび上がったわけではないが、浮かび上がったテレビウムに共通項は全く見られない。浮かび上がった理由も現時点ではわからない。
「そしてここからが問題なんだが……鍵が浮かび上がったテレビウムを怪人オブリビオンが襲撃しているんだ。」
 猟兵らの顔が一様に強張る。おそらく鍵が浮かび上がったテレビウム『全て』が襲われているのだろう。確かに緊急の案件だ。
「キマイラフューチャー全体で何かが起こっているとしか思えない。皆には鍵が浮かび上がったテレビウムを助けてほしいんだ。頼めるだろうか。」
 頭を下げる敬輔に、猟兵たちはそれぞれの表情でうなずいた。

「僕の予知で具体的な行動を把握したテレビウムは……名前まではわからなかったが、青と黄の鮮やかなテレビウムだ。もちろん顔に鍵が浮かび上がっている。」
 テレビウム本人も、正直なぜ浮かび上がったのかはわかっていない。今は襲撃してきた怪人たちから逃げるのに必死のようで、周りに気を配る余裕はないようだ。
「このまま放っておくと間違いなく倒される。その前にテレビウムと合流して怪人を撃退してほしい。」
 ただし怪人に襲われるのはその1回だけではない、何度も追い払う必要があると敬輔は付け加える。
「だが、追い払い続ければ文字通りの【鍵】となる情報が手に入る可能性もある。できれば手がかりとなる情報を手に入れて帰ってきてほしい。」
 キマイラフューチャーの未来をオブリビオンに奪わせぬよう頼んだ、と頭を下げる敬輔に、猟兵らはひとつうなずくと彼の開いた転送ゲートをくぐった。


北瀬沙希
 北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
 至らないところもあるかもしれませんが、よろしくお願い致します。

 キマイラフューチャーにて一大事が起こっているようです。
 猟兵の皆様に、早急な解決をお願い致します。

※本シナリオは、期間限定シナリオ「テレビウム・ロック!」に関連するシナリオです。

●本シナリオの構造
 第1章と第2章は集団戦です。
 第1章はアキクサインコ型のオブリビオンと戦ってもらいます。
 (※状況が切迫しているため、もふもふを堪能することはできません。)
 第2章はベルーガと戦いつつ、ある場所へ向かってもらいます。

 第3章はボス戦です。
 たどり着いた場所で15分程度の時間を稼いでいただく必要がありますので、その間に追いかけてきた敵のボスと戦ってもらいます。

 登場するオブリビオンがオブリビオンですのでノリは軽めになるかもしれませんが、戦闘判定はしっかり行いますので、油断ならぬようお願いします。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『アキクサさま』

POW   :    ぽかぽかの風
【召喚したヒーターの熱風】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    どっちが本物?
【もう一羽のアキクサさま】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    究極の平和主義
全身を【スーパーもふもふモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。

イラスト:橡こりす

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●もふもふに追われるテレビウム
 キマイラフューチャーに転移した猟兵らが見たのは、もふもふした桃色アキクサインコに追われているテレビウム。グリモア猟兵が話した通り、そのテレビウムの顔には鍵が映し出されている。

「あっ猟兵さーん!! た~~す~~け~~て~~~~~!!」
 ほっとした様子で全速力で猟兵らに駆け寄るテレビウムを追って、アキクサインコの群れが猟兵らに襲いかかる。
 なぜ鍵が映し出されたのか、なぜ襲われているのか、テレビウムから話を聞きたいところだが、まずはこの群れをどうにかせねばなるまい。
アトシュ・スカーレット
あー、もふもふ可愛い…!!
でもそんな時間ないんだよなぁ…!!

【行動】
【付与術・天災式】を高速詠唱しながら走ってテレビウムさんを追いかけるよ!
雷の魔力が付与できれば残像が見えるレベルで速く走れるからね!

テレビウムさんを保護したら、もふもふさんを…一体ずつ…うぅ、こんなに可愛いけど頑張って倒すよ!
武器を銃形態にして、接近戦を得意としてる仲間の援護とテレビウムさんの護衛だね
庇うの任せて!

銃弾に属性と腐敗の呪詛も乗せてどんどん打ってくよ!



●もふもふよりテレビウムさんの保護を
「あー、もふもふ可愛い……!!」
 テレビウムを追いかけているアキクサインコ型オブリビオン『アキクサさま』の集団を目にしたアトシュ・スカーレット(銀目の放浪者・f00811)の口から本音が漏れる。
「でもそんな時間ないんだよなぁ……!!」
 アトシュは走りながら【付与術・天才式】を高速詠唱し、業火・氷雪・雷の魔力で自己強化。残像が見えるレベルまで走る速度を上げてあっという間にテレビウムに追いつき、合間に割り込んだ。アトシュに気づいたテレビウムが情けないながらも安堵した声をあげる。
「りょ、猟兵さ~~~~ん!! 来てくれたんだ~~~!!」
「「ぴぃぃぃぃぃ!!」」
 アキクサさまの「邪魔すんな」とばかりの可愛い鳴き声とともに召喚されたヒーターの熱風がアトシュとテレビウムに吹き付けるが、アトシュはテレビウムをかばいつつ氷雪の魔力でそれを防ぐいだ。
「……うぅ、こんなに可愛いけど頑張って倒すよ!!」
 アトシュはアキクサさまに銃形態にしたJoyeuseを向け、接近戦に入った他の猟兵らを援護するように1体ずつ撃ち抜く。時々業火や氷雪、腐敗の呪詛も乗せながら、羽を……いや足を止めようとしないアキクサさまを次々と打ち抜いていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイチェル・ケイトリン
おてつだいするね。

「念動力」の技能で「パイロキネシス」をつかってだした37の炎に「吹き飛ばし」の技能を加えた爆発を敵に叩き付けて焼きながらふっとばすよ。
よく燃えそうなかんじだしね。

敵の攻撃や敵がだしたヒーターも爆発でふっとばすの。

おそわれてたテレビウムさんやほかの猟兵さんへの攻撃もおなじようにふっとばすね。「かばう」技能もつかえるから。

防御をかためた敵がいたら、爆炎をひとつ、かさねておいておいて、防御を解除したらすぐこんがり焼けるようにして、壁として利用するね。
そういう敵がほかにもいたら念動力で移動してまとめて炎にいれて壁にしとくの。
まとめとけばおいとかなきゃいけない炎の数もへらせるしね。



●もふもふしているから炎に弱い?
「「ぴぴぃぃぃぃぃ!!」」
 レイチェル・ケイトリン(心の力・f09500)が目にしたのは、撃ち抜かれる同族を横目にテレビウムを狙い続けるアキクサさまの群れ。他の猟兵も奮闘しているが、まだアキクサさまは残っている。
「わたしも、おてつだいするね。」
「うわ~~~~んありがとう猟兵さあ~~~~ん!!」
 レイチェルはしがみついてきたテレビウムをかばいつつ、【パイロキネシス】で生み出した37の炎のうち、いくつかを非常に精度の高い念動力で急加速。炎の弾丸と化したそれをアキクサさまの群れに叩き込み、吹き飛ばして燃やしていく。他の猟兵やテレビウムに向かう個体や、召喚されたヒーターを見つければ、それも炎の弾丸で随時吹き飛ばす。
 アキクサさまも超高速の炎の弾丸の雨に危機感を覚えたか、全身をスーパーもふもふモードに変化させて弾く構えを見せるが、レイチェルは頭に爆炎をひとつ重ねておいておく。ついでにもふもふモードを取った個体がいたら念動力で移動させ、まとめておいて壁にする。
「ぴ、ぴぴぃ?」
 もふもふっとしたまま1か所に纏めて壁にされたアキクサさま達が首を傾げるが、それ以上レイチェルが何もしてこないと見てもふもふモードを解除……した途端。

 どかーーーん!!

 レイチェルの置いておいた爆炎が爆発し、まとめてこんがりと焼かれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アカネ・リアーブル
なんて愛らしいオブリビオンなのでしょう
もふもふしたいところですが、そうも言っていられませんね

【2回攻撃】【なぎ払い】【範囲攻撃】を駆使しながら、茜花乱舞でアキクサさまを攻撃いたします
テレビウム様へ攻撃が行かないように、派手に立ち振舞います
鎖舞扇を手に、舞うように攻撃して踊るように回避
【ダンス】の技能を戦闘にも活かしましょう

究極の平和主義が発動しましたら、警戒しながらそっと撫でます
これはもふもふチャンスです
ああ、なんてもふもふなのでしょう
UCを解除して攻撃してくる気配を感じましたら、即座に距離を取って茜花乱舞で攻撃いたします
テレビウム様をお守りするためには、もふもふを攻撃することも厭いません



●実はもふもふできちゃう?
「なんて愛らしいオブリビオンなのでしょう」
 アカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は、アキクサさまの群れを見て満面の笑顔。
「あぅ~~~猟兵さぁ~~~ん……」
 数が減ってもなお追いかけてくるアキクサさまの群れに、テレビウムは既に涙声。
「もふもふしたいところですが、そうも言っていられませんね。」
 アカネは苦笑いしながらテレビウムの前に立つと、【茜花乱舞】で鎖舞扇を無数の茜の花びらに変え、テレビウムにこれ以上攻撃が行かぬよう、舞うように踊るように派手に立ち振舞いながらアキクサさまを一気に薙ぎ払った。

「ぴぴぃっ!?」
 アカネの攻撃で数えるほどにまで減ってしまったアキクサさま、命の危機を感じてスーパーもふもふモードでほぼ無敵に。ただしもふもふモードを取っている間は一切動けない。
「これはもふもふチャンスです。」
 待ってましたとばかりにアカネは警戒しながらそっと撫でる。ああなんてもふもふなのでしょう。オブリビオンとは思えません。
 しかしこのもふもふはオブリビオン。もふもふモードを解除し、再びアカネとテレビウムをつつこうとするが、アカネは即座に距離を取り、再び【茜花乱舞】で攻撃。
「テレビウム様をお守りするためには、もふもふを攻撃することも厭いません。」
「ぴぃーーーっ!!」
 無数の茜の花びらが残るアキクサさま全てを巻き込み、ようやくテレビウムを追うアキクサさまの群れはいなくなった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『何も答えてくれないベルーガ』

POW   :    おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。

イラスト:ケーダ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
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 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●テレビウムに示された【鍵】
「ありがとう猟兵さぁ~ん……えぐえぐ。」
 ようやくアキクサさまの群れから解放されたテレビウムは、サミーと名乗った。どうやら子供のテレビウムらしく、緊張感から解放されて泣き出してしまったが。
猟兵たちはひとまずサミーを落ち着かせ、表示されている鍵について聞いてみる。
「この鍵? え、えっと……え?」
 首を傾げたサミーの顔の表示が、突如変化する。

 ぴこっ
「え? え? え?」
 ぽーん♪
「ま、また変わったー!?」

 サミーの顔に効果音とともに新たに映し出されたのは、この近隣の地図。先程まで顔いっぱいに浮かんでいた鍵のマークは、形はそのままに小さくなり、ある1点に浮かんでいる。鍵が示す場所は今の居場所から1km程移動したところだろうか。
「え、そこって、ただの学校だよ?」
 鍵に指示された場所に困惑するサミー。一見すると何の変哲もない場所なのだが、なぜ鍵はそこを指しているのか。表示された以上、何らかの手がかりがあるようにも思えるのだが……。

「うーん、わかんないしとにかく行ってみよ~よ~?」
 サミーが考え込んだ猟兵らに促し、移動しようとした……その時。
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
 新たに現れたのは、『何も答えてくれないベルーガ』の大群。調べますかと聞いてはいるが、猟兵とサミーが求める情報を調べるどころかサミーに襲いかかる気満々。
「うわぁぁぁぁんまたあああああ!?」
 サミーは泣きながら学校のほうへ駆け出す。今はサミーと一緒に学校に向かいつつ、ベルーガの大群を振り払わねばなるまい。
アトシュ・スカーレット
【POW】
待って!?そんな急に走らないで!!

【行動】
【暴走術式・天災】を発動するよ!
なるべくサミーの方向へ行かないように誘導しつつ、業火と氷雪の斬撃で攻撃するね!

この状態なら、高速移動も出来るし、囮になるねー

…あー、でも、なるべく早めに決着つけないとね
肌が焼けるように痛い…なんかゴリゴリなにかが減ってる気もする…

アドリブ、共闘大歓迎



●調べる気がないベルーガより知りたいサミーが優先です
 ベルーガの大群に驚いて再び走り出したサミーを見て、猟兵たちは慌てて追いかけ始める。もっとも、同じ見た目のオブリビオンが揃いも揃って一斉に「何について調べますか?」と聞いたら普通は驚くだろう。逃げ出したくもなるが……。

「待って!? そんな急に走らないで!!」
 アトシュ・スカーレットも慌てた1人。目的地に向かって走り出したのは有難いが、サミーひとりにはさせられない。
「我が身に宿りし……ああ面倒! 【暴走術式・天災(エルガー・カタストローフェ)】!」
 アトシュは詠唱するのも手間とばかりに色々省略して暴走させた付与式(ユーベルコード)を身に纏い、高速移動でサミーを追うついでに囮となってベルーガを引き付ける。ベルーガの大群の一部がアトシュを追うが、いつの間にか口元に浮かんでいる噴き出しの中身が『何について調べますか?』から変わっている。それは……『お前を消す方法』。
「消されるのはそっちだよね!?」
 その中身通り全てを消そうと猛烈な攻撃を繰り返すベルーガにツッコミつつ、業火と氷雪の斬撃で次々と屠っていくアトシュ。しかし付与式を纏っているだけで肌が焼けるように痛い。
「あー……なんかゴリゴリなにかが減ってる気もする……」
 実際付与式の代償で毎秒のように寿命が削れているため、なるべく早めに決着をつけたい。アトシュは再度斬撃を繰り出し、さらにベルーガの一群をまとめて撃退していった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アカネ・リアーブル
泣かないでくださいませ、サミー様。
アカネ達が必ずお守りいたします。だからどうか落ち着かれますように。

学校へ向かう前に、まずはベルーガを倒さなければなりませんね。
アカネは引き続き、【茜花乱舞】及び2回攻撃と範囲攻撃、なぎ払いでベルーガを倒して参ります。
【ベルーガがせめてきたぞ】は、本体が傷を受ければ解除されます。
なので、広く浅く攻撃することでベルーガが攻撃してくる機会を奪っていきましょう。

テレビウム様達に起きた異変。どうも嫌な予感もいたします。
早く何とかしなければなりませんね。



●泣き虫テレビウムは猟兵が守る
『何について調べますか』
『何について調べますか』
「調べるつもりないじゃないか~~~~うわあああああん!!」
 ベルーガの大群の狙いは相変わらずサミー。
「泣かないでくださいませ、サミー様。」
 アカネ・リアーブルは、泣き止まないサミーの頭を撫でながら落ち着かせようとする。
「アカネ達が必ずお守りいたします。だからどうか落ち着かれますように。」
「うぅぅぅ……ありがとう~~~」
 アカネに宥められて泣き止むサミー。

 ベルーガが追ってくることに変わりはないため、学校へ向かう前にベルーガの数を減らさないといけない。アカネはアキクサさまとの戦の時と同様、【茜花乱舞】で舞い踊り、無数の茜の花びらでベルーガを薙ぎ払っていく。
 生き残ったベルーガ達は対抗して仲間を召喚し、召喚された仲間達が手にする熱線銃とガトリングガンの銃口がサミーとアカネ達に向けられた。一斉射撃されたらひとたまりもない。サミーが恐怖で震えて縮こまってしまう。
「あぅ~~~~こわいよ~~~」
「心配なさらないで、サミー様。」
 熱線銃とガトリングガンが火を噴く前に、アカネは茜の花びらを広く浅く舞わせる。花びらは次々とベルーガの本体に張りつき傷を与えると、召喚された仲間が一斉に消滅した。さらに花びらを激しく舞わせ、残った本体も一気に掃討する。

(しかしテレビウム様達に起きた異変。どうも嫌な予感もいたします。)
 アカネの脳裏に舞いながらも不安がよぎる。早くこの状況を何とかしなければならないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイチェル・ケイトリン
『何について調べますか?』→●おまえを消す方法

テレビウムさんをたすけにきたんだからそんなのあたりまえだよね。

「念動力」と「吹き飛ばし」と「範囲攻撃」の技能で「刹那の想い」をつかって敵の群れをまとめて攻撃してふっとばすよ。

敵の攻撃にはとびこませる「吹き飛ばし」でほかの「敵を盾にする」ね。

テレビウムさんやほかの猟兵さんへの攻撃もおなじようにふせぐね。
「かばう」技能もつかえるから。

あばれだした敵がいるなら、はやく、もっとはやく、
その敵のところに別の敵をだれよりもはやくふっとばして無差別攻撃させるの。

一秒間を38分割した時間でうごくわたしの心が全力で放つ念動力の吹き飛ばし。

瞬間速度だったらまけないよ。



●実は「消す」じゃなくて「変える」方法も……え、今は関係ない?
『何について調べますか』
「おまえを消す方法、だよ。」
 執拗にサミーに迫るベルーガたちに、レイチェル・ケイトリンはきっぱりと断言。ベルーガ達の吹き出しの内容が変わる。
『その理由を教えてください』
「テレビウムさんをたすけにきたんだからそんなのあたりまえだよね。」
 何か不思議なことがある? とばかりに首を傾げるレイチェル。

 サミーの前に立ちはだかったレイチェルは、大胆かつ精緻に念動力を操り、次々とベルーガを吹き飛ばしていく。時には【刹那の想い】を併用し、体感時間を38秒分の1にまで減速させて精密に念動力を操り、ベルーガに何が起こったのかを悟らせることなく吹き飛ばす。
(一秒間を38分割した時間でうごくわたしの心が全力で放つ念動力の吹き飛ばし。瞬間速度だったらまけないよ。)
 ベルーガが仲間を召喚してサミーや他の猟兵に熱線銃やガトリングガンを連射するようなら、レイチェルは別のベルーガを念動力で吹き飛ばして盾代わりにする。『お前を消す』ために暴れ出したベルーガに対しては、別のベルーガをもっと早く吹き飛ばしてぶつけ、無差別攻撃を誘発。サミーや他の猟兵を守るために、誰も傷つけさせぬために、レイチェルはひたすらベルーガを吹き飛ばし続けた。

 やがて、念動力で吹き飛ばされ、ぶつけられ、怒ったベルーガ達による同士討ちが勃発する。
 レイチェル達とサミーは混乱の隙に急いでその場を離れ、ようやくベルーガ達の追撃を逃れることができた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『なぞなぞハカセ』

POW   :    なぞなぞハカセの初製作マシーン
【なぞなぞがわからなくてモヤモヤ】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【全自動罰ゲームマシーン「おしおきくん」】から、高命中力の【しっぺとかデコピンとかそんな感じのやつ】を飛ばす。
SPD   :    なぞなぞハカセのお気に入りマシーン
戦闘力のない【全自動なぞなぞ考案マシーン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【ワシの考えた最強のなぞなぞ(自称)】によって武器や防具がパワーアップする。
WIZ   :    なぞなぞハカセの試作マシーン
自身に【スーパーウルトラハイパーなぞなぞジェット】をまとい、高速移動と【究極かつ至高のなぞなぞ(個人の感想です)】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。

イラスト:荒雲ニンザ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はコトト・スターチスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●開かれる【鍵】
 なんとかベルーガの大群を振り切り、学校に到着したサミーと猟兵たち。サミーの言う通り、一見すると何の変哲もない場所だ。
「ぜえ、はあ……こわかったよ~~~~」
 青と黄が鮮やかなテレビウムは猟兵たちにしがみついて泣き出す。猟兵たちが守ってくれたとはいえ、今日1日で既に何度も命の危機を、恐怖を感じて来たのだ。精神的にはもう限界なのだろう。幸い、他のオブリビオンが来る気配はない。ここで少しサミーを休ませるのも悪くはなさそうだ。

 猟兵たちが一息ついたのもつかの間、突然サミーの顔が激しく光り出す。
「え? え!? な、何が起こるの~~!?」
 慌てるサミー。これでは振り切った怪人たちのいい目印になってしまう。再度逃げようと猟兵のひとりが提案するが……サミーの悲鳴に愕然とする。
「逃げたいけど、足が動かないよ~~~~!!」
 猟兵がサミーを持ち上げようとしたが、足が地に縫い付けられたかのように離れない。これでは逃げることはできない。

 さらに間が悪いことに、サミーに近づく足音と不気味な笑い声。
「おーひょっひょっひょ。鍵のテレビウムを見つけたわい。」
 現れたのは、顔面に「?」マークの浮かぶ怪人『なぞなぞハカセ』。
「さあ、そこのテレビウムを渡してもらおうかのぅ?」
 断る、と叫びながらサミーを守るように前に出る猟兵たち。怪人オブリビオンたちの狙いが【鍵】が浮かんだテレビウムにあることがはっきりしている以上、サミーを渡すわけにはいかないからだ。

 都合のいいことに、猟兵らはなぞなぞハカセの習性を知っている。
「なぞなぞハカセ」の名の通り、彼は最初になぞなぞを出してくるが、普通に解答するとつまらんと言って手痛いしっぺ返しをしてくる。だが一方で【なぞなぞに対してオリジナルの答えを返せば感動して弱体化する】特性がある。
 この特性を利用すれば、サミーが動けるようになるまでの時間を稼ぎ、その間に撃破することも不可能ではないはずだ。15分も稼げば突破口は見えるだろうか。

「さぁ~て、なぞなぞじゃ。」
 なぞなぞハカセはにやりと笑って、なぞなぞを口にする。

「朝は3本、昼は2本、夜は4本。これな~んだ?」

※マスターより補足
 前述のなぞなぞに対し、オリジナルの回答をしてなぞなぞハカセを感動させた場合、プレイングボーナスがたくさんつきます。
 もちろん、手痛いしっぺ返しへの対策をした上で普通に戦ってもOKです。
亜儀流野・珠
テレビウムの子がいた。
付け尻尾集めが趣味でな。お気に入りの三本…犬、狼、狐尻尾を常に持ち歩いていた。
昼だ。狐尻尾が無いことに気付く。
遊んでいたキマイラ二人が一緒に探してくれたが見付からん。
同じ物はもう手に入らないかもしれない。テレビウムはとぼとぼと帰って行った。
夜、テレビウムの元をキマイラ二人が同時に尋ねてくる。
二人共同じ狐尻尾を持ってだ。
それぞれが夜まで探し回り手に入れて来てくれた訳だ。
その日から三人は更に仲良くなり、「四本」になったお気に入りを大切にしたそうだ。

…あろうことか狐の尻尾を盗み、テレビウムを悲しませるとは!
許せん!覚悟だハカセ!
【大薙ぎ】で「砕」を巨大化、不意打ちの全力殴りだ!



●イイハナシダナー……ってあれ?
「テレビウムの子がいた。」
 なぞなぞハカセを前に、突然語り出したのは亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)。
「付け尻尾集めが趣味でな。お気に入りの三本……犬、狼、狐尻尾を常に持ち歩いていた。」
「ほぅ。」
『3本』というキーワードになぞなぞハカセが食いつく。
「昼だ。狐尻尾が無いことに気付く。遊んでいたキマイラ二人が一緒に探してくれたが見付からん。同じ物はもう手に入らないかもしれない。テレビウムはとぼとぼと帰って行った。」
「ほほぅ。」
「夜、テレビウムの元をキマイラ二人が同時に尋ねてくる。二人共同じ狐尻尾を持ってだ。それぞれが夜まで探し回り手に入れて来てくれた訳だ。」
「ほほぅ……?」
「その日から三人は更に仲良くなり、『四本』になったお気に入りを大切にしたそうだ。」
「おおおおおおおおおおおっ!!」
 あ、なぞなぞハカセが感動している。
「なぞなぞをテレビウムとキマイラふたりの友情物語にするとは、ワシ感動した!!」
 なぞなぞハカセは目元を拭いつつ感動の涙をざばざばと流していた。

 しかし、突然珠が態度を変え、キッとなぞなぞハカセを睨みつける。
「……あろうことか貴様が狐の尻尾を盗み、テレビウムを悲しませるとは!」
「なぬ、ワシ犯人!? 言いがかりじゃ!!」
 なぞなぞハカセは潔白を主張するが、珠は聞く耳持たず。実際言いがかりですよね……。
「許せん! 覚悟だハカセ!」
 珠は【大薙ぎ】で巨大な木槌「砕」をさらに巨大化し、なぞなぞハカセの不意を突いて全力のフルスイングでなぞなぞハカセの頬をぶん殴る。
「おぶっ!!」
 あ、変な声立ててなぞなぞハカセが吹っ飛んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アトシュ・スカーレット
なぞなぞ…?

えーと、セオリー通りなら、人間だけど、ここはキマイラフューチャー、それはないよね
逆さまだし

……君らオブリビオン?
だって、逆さまなのは過去に遡るってことでしょ?
『人』なら問題はないはず…だよね?

【戦闘】
ルルディを槍に変身させて戦うよ!
【付与術・天災式】を使うよー
腐敗の呪詛もかけておくね
馬鹿力(身体強化の魔術使用)で串刺しにしていこっと

…まぁ、しっぺ返しも考慮しておくよ…
殆どセオリー通りに考えちゃったし…

防御は魔力障壁(オーラ防御)とルルディで受け止めようかな…



●絶対最初でハードル上がりましたよね?
「なぞなぞ……?」
 首を傾げるどころか頭を抱えたのは、アトシュ・スカーレット。まさかここに来てなぞなぞを出されるとは思ってもいなかった。
「えーと、セオリー通りなら人間だけど、ここはキマイラフューチャー、それはないよね。」
 なぞなぞハカセが出題した問題は、アトシュの知識と異なり、数値が『逆さま』なのだ。悩み、こめかみを押さえつつも導き出した答えは……
「……君らオブリビオン?」
「ほぅ、どうしてそう思ったんじゃ? 少年や。」
 先ほど別の猟兵にぶん殴られた頬をさすりながら、なぞなぞハカセは問いかける。
「だって、逆さまなのは過去に遡るってことでしょ? 『人』なら問題はないはず……だよね?」
「ふぅむ……ワシらオブリビオンそのものが答えというのは面白いが、感動する程ではなかったのぅ。」
 どうやら、なぞなぞハカセは感動しなかったようだ。

 なぞなぞハカセが感動しなかったと見るや、アトシュはフードの中に住まう旅のお供、ルルディを槍に変身させ、さらに【付与式・天災式】で業火・氷結・雷の魔力を纏い自己強化。腐敗の呪詛もかけて準備万端。同時になぞなぞハカセが「全自動罰ゲームマシーン「おしおきくん」」を召喚、アトシュの顔面目がけて強烈なデコピンを放つ。
「……まあ、しっぺ返しは考慮していたよ……。」
 殆どセオリー通りに考えちゃったし……とアトシュは心の中で苦笑しながら、おしおきくんのデコピンを魔力障壁とルルディでがっちり受け止め、弾き飛ばす。その勢いで馬鹿力も乗せて槍形態のルルディでなぞなぞハカセを串刺しにした。
「ぐおぉっ、痛い痛い痛い!!」
 あ、綺麗に胴体ぶち抜いてる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アカネ・リアーブル
まずは時間稼ぎです

えーと……
今考えているのです
もう少しお待ちくださいませ

分かりました!
田舎のローカル線の、時刻表ですね!
朝は1時間に3本、昼は2本、夜は4本
そのような鉄道があるのです

違いますか?
では、女子力高めの動物園のお猿さんが食べるバナナの本数ですね
朝と夜はお客様の目がございませんのでたくさん食べて、昼は少食なフリをするどこぞのOLのようなお猿さんです
え? そのような猿はいらっしゃらない?

でしたら……

という具合に、それっぽい回答を繰り返します
サミー様が動けるようになられましたら
範囲を絞った茜花乱舞で攻撃いたします

答えは
朝は3本、昼は2本、夜は4本の茜花乱舞で攻撃されるなぞなぞ博士様、ですね



●とにかく15分稼ぐのです
 アカネ・リアーブルが狙ったのは、時間稼ぎ。
「えーと……」
「まだかの? お嬢ちゃん?」
「今考えているのです。もう少しお待ちくださいませ。」
 考える事数秒。
「わかりました! 田舎のローカル線の、時刻表ですね!」
「田舎? ローカル線? 何じゃそれは?」
「朝は1時間に3本、昼は2本、夜は4本。そのような鉄道があるのです。」
「残念ながらこの世界にそのような鉄道はなぁい!!」
 どこかでぐさっと何かが刺さって呻くような声が聞こえた気もするが、なぞなぞハカセは黙殺。
「違いますか?」
「違うわあ!」
 残念、と首を傾げるアカネ。
「では、女子力高めの動物園のお猿さんが食べるバナナの本数ですね。」
「女子力とはなんじゃ女子力とは!? というかどんな猿じゃそれは!?」
「朝と夜はお客様の目がございませんのでたくさん食べて、昼は少食なフリをするどこぞのOLのようなお猿さんです。」
「そんな猿がおったら怖いじゃろうがあああああ!!」
 ボケなのか本気なのか、しかも感動させる気があるのかすら不明な解答に、さすがになぞなぞハカセも絶叫交じりのツッコミをするしかできなかった。

 こんな具合に問答を繰り返すこと15分。なぞなぞハカセを感動させることはできなかったものの、ツッコミを誘発させたことでサミーの足が動くようになるまでの時間を稼いだ後、試作マシーンによる究極のなぞなぞの放射を回避しつつ、【茜花乱舞】の花びらをなぞなぞハカセに集中させた。
「なぞなぞの答えは、朝は3本、昼は2本、夜は4本の茜花乱舞で攻撃されるなぞなぞハカセ様、ですね。」
「ぬおおおおおお多すぎやせんか!?」
 もはやなぞなぞハカセはズタボロです。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイチェル・ケイトリン
こたえは「人間」じゃないよね。朝が三本、夜が四本だもの。

えと、「足」という言葉もないし……うーんと、こたえは「それぞれの頭文字のカタカナの線」、かな。

朝、「ア」は横線一本、短い斜め線一本、長めのまがった線一本。
昼、「ヒ」は斜め線一本と長めのまがった線一本。
夜、「ヨ」は横線三本と縦線一本。

ってかんじかな。

ところでね、算数で「偶数を書け」という問題に「2」と答えた相手に「答えは4だから間違い」っていえるのかな?って聞いてみるね。

たたかいになったら念動力をつかったサイコキネシスで敵も、敵がよびだした機械もぶんなぐるね。

敵からの攻撃もサイコキネシスで叩き落としてふせぐよ。

15分をまもるために。



●実はなぞなぞハカセが出題ミスをしていました
「こたえは『人間』じゃないよね?」
 満身創痍のなぞなぞハカセ相手に、いきなり問題の穴の指摘にかかる、レイチェル・ケイトリン。
「なんじゃと?」
「朝が三本、夜が四本だもの。」
 なぞなぞハカセの背筋に冷や汗がつたい落ちる。
(ワ、ワシの言い間違いを的確に指摘しおるこの小娘は……。)
 ……とは決して口にしない。

 そう、確かになぞなぞハカセは「朝は3本、昼は2本、夜は4本」と言った。しかし、答えが「人間」であるなぞなぞとして成立させるためには「朝は4本、昼は2本、夜は3本」でなければいけないのだ。わずかな言い間違いが、結果として猟兵たちにオリジナルの解答を考えさせる余地を与えてしまったことになる。
 ……格好よく書いておりますが、実際は作者の出題ミスです。大変申し訳ございませんでした。伏してお詫び申し上げます。

 なぞなぞハカセが冷や汗たらしているのも気にせず、真面目に考察するレイチェル。
「えと、『足』という言葉もないし……うーんと、こたえは『それぞれの頭文字のカタカナの線』、かな。
 朝、「ア」は横線一本、短い斜め線一本、長めのまがった線一本。
 昼、「ヒ」は斜め線一本と長めのまがった線一本。
 夜、「ヨ」は横線三本と縦線一本。
 ってかんじかな。」
「なるほどのぅ……」
 画数ではなく線の数に着目した解答に感銘するなぞなぞハカセ。その発想はなかった。
「ところでね、算数で『偶数を書け』という問題に『2』とこたえた相手に『答えは4だから間違い』っていえるのかな?」
「言えないじゃろそれは。」
「じゃあ、このこたえも間違いとはいえないよね。」
 レイチェルは見えないサイキックエナジーで召喚された機械ごとなぞなぞハカセをぶん殴り、吹っ飛ばす。既に他の猟兵が時間を稼いでくれたから、ここで確実に倒すのみ。
「ぬぼぉっ……もう少しで手に入ったのに……無念っ!」
 吹き飛ばされたなぞなぞハカセはその場に崩れ落ち、消滅した。

●緊急警報
 なぞなぞハカセを撃破する頃には、サミーの顔から発せられていた光は収まっていた。
「あ、やっと鍵が消えた~~~♪」
 猟兵らが駆け寄ったサミーの顔を覗き込むと、地図と鍵は消え、笑顔が映っている。
「足も動くよ~♪ 猟兵さ~ん、助けてくれてありがとう~~~!」
 サミーはぴょこん、と頭を下げる。

 猟兵たちとサミーが安堵したのもつかの間、突如周囲に声が響き渡る。
 それは男性とも女性ともどちらともつかぬ、穏やかだが危機感を煽るような声。

『システム・フラワーズより緊急救援要請。』

 声は周囲の建造物が一斉に喋ったかのように、周囲一帯から響いている。

『全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり。』
『テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う。』

 猟兵達とサミーが一斉に顔を見合わせる。
 どうやら、この世界を維持するためのシステムに只事ではない事態が起こっているようだ。

『繰り返す。システム・フラワーズより緊急救援要請。』
『全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり。』
『テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う。』

 繰り返される声は、この世界そのものからの救援要請。
 テレビウムの顔に突如現れた鍵は……そのための道標なのか。

「お願い猟兵さん。」
 サミーは真摯な顔つきで猟兵に向き直り、深々と頭を下げる。
「他にも襲われているテレビウムがいたら、助けてあげて!!」

 ――そして、ボクたちの世界を守って!

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月28日
宿敵 『なぞなぞハカセ』 を撃破!


挿絵イラスト