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鍵の開くその先は

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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#テレビウム
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●突然の、鍵
「たくさんあったねー!」
「飴ちゃんたくさん!」
 大きな袋を片手で抱えてもう一歩の手は友人と。大きな袋の中身は飴玉。今日のコンコンの戦利品だ。仲良く繋いだ手を楽しく揺らしながらどれから食べる? と楽しそうに笑っている少女がふたり。
「わっ、なになに?」
 けれど、それは突然の事だった。ピンク色のコートをきたテレビウムの少女の顔に鍵が現れたのだ。
「どうしたの? 鍵?」
「えっ、よくわかんないの」
 友人のテレビウムの少女が画面にクエスチョンマーク。けれど、その少女も何故それがでているのかはわからないのだ。
 けれど――その鍵が現れた事で異変が起こった。
 どこからともなく現れた怪人たちが鍵を映した少女だけを狙ってくる。
「このままじゃ……別に逃げよ!」
 それに気づいた少女は、友人と繋いでいた手を離して――人の気配のない路地のほうへと、走っていくのだった。
 きっときっと、逃げ切ってみせると強く思って。
 そして彼女の通った後には、飴玉がぽとぽとと落ちていく。

●猟兵さんにお助けお願い
「たいへんなのです! りょうへいのみんなに、おてつだいをおねがいしたいのです!」
 小さなキマイラの少女、メーアルーナ・レトラント(ゆうびんやさん・f12458)は青い羽根の耳をひこひこ動かしながら近くにいた猟兵達へと告げた。
 お願い、というのはキマイラフューチャーに向かって欲しいということ。
 そして追われているピンク色のコートをきたテレビウムの少女を助けてほしいというのだ。
 その少女は人気のない路地裏を走ったり、隠れたり。怪人の手をどうにか逃れているのだ。
「その子はピンクのかわいいコートをきたおんなのこなのです! それからそれから、そのおかおには鍵がうつしだされているのです!」
 だから、間違うことなく見つけられるはずとメーアルーナは言う。
 どうして鍵が映されているのかは今のところわからないが、きっと彼女と一緒にいればそれもわかるだろう。
「いま、ひとりできっと不安だとおもうのです……」
 彼女が逃げた路地裏の前まで送るので、彼女を追って欲しいとメーアルーナは言う。
 その子は沢山の飴玉を持っており道すがらぽとぽと落としているので目印にもなるだろうと、言って。
「はやくみつけて、たすけてあげてくださいなのです!」
 ひらり、と。虹色の手紙を輝かせて――メーアルーナは猟兵達をキマイラフューチャーへと送るのだった。


志羽
 お目通しありがとうございます、志羽です。
 プレイング締め切りなどのタイミングはお手数ですがマスターページの【簡易連絡】をご確認ください。
 多数のご参加を戴いた場合、今回はOP公開後、6の倍数の時間を目安にプレイングの確認を行ってダイス判定でプレイングを決め成功数に達するまで執筆。
 一章あたり、3~4人程度の執筆になるかと思います。
 が、誤差は勿論ありますのでこれ以上の人数がいけると思った場合場合、執筆します。

●シナリオについて
 第一章:集団戦『ジョン・ドゥ・キャット』
 第二章:集団戦『???』
 第三章:ボス戦『???』
 以上の流れとなっております。

 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。(続けて二章、三章参加の場合、IDについては必要ありません)

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 集団戦 『ジョン・ドゥ・キャット』

POW   :    キャスパリーグの災禍
【凶事を呼び込む巨大な怪猫】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ボイオティアの眼
【額に、全てを見透かす大山猫の目を開眼して】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ウルタールの猫葬列
【殺されて死んだ、無残な姿の猫たち】の霊を召喚する。これは【爪】や【牙】で攻撃する能力を持つ。

イラスト:ハレのちハレタ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●テレビウムの少女の行方
 大丈夫かな、また追いかけてくるかな。逃げられた、かな。
 不安そうにあたりを見つつ少女は物陰に隠れていた。
 抱えていた袋から飴玉が零れ落ちている。いっぱいなくなっちゃったなぁと少女は呟いてふぅと、溜息をついた。
「どこにいるニャア」
「あっちだニャア」
「ああ……気配が」
 近くでするニャア――薄暗闇の中から聞こえてきた声に、ひゅっと息を飲む。
 ああ、ああ……追いつかれて、しまったのか。吐息を殺して空気のように。
 少女は路地裏の、ゴミ箱の影で身を縮こまらせた。
 まだ――見つかってはいないがそれは時間の問題。
アール・ダファディル
鍵が何のヒントかは知らんが見過ごせんな
面白おかしく楽しく過ごす世界とやらに脅威は不要だ

「逃げろ。此処は俺が引き受ける」
少女らを逃がす為に敵らの前に姿踊らせては路地裏に琥珀糸を張る
【仮初一座による即興劇】、至り奏でる為の下準備
己自身を囮に不可視の糸を琥珀の糸に紛れさせて
更に思惑を悟られぬよう
≪彼女≫に彼らと遊ぶように言い聞かせて……奇襲を掛ける
糸で蝕まれようとも嗤い続けるのが我が矜持
より見つかり難く、より避け難く策巡らそう

時が満ちた暁には高らかに合図を一声
本日の第一演目は怪猫同士の不可解なキャットショー
さあ、互いに喰い合うといい
愚かな縄張り争いの果て――残った唯一と糸繰る限り踊ってやろうか


リル・ルリ
■アドリブや絡み等歓迎

大丈夫?助けに来たよ
飴玉拾って声を小さく、ゆうらりこっそり少女を追って

わぁ、怖い猫さんがいる……僕も、食べられそう……
だけど、君は絶対守るからね
優しく手を握ったり微笑んだりして安心させよう

その顔の鍵、を狙ってるのかな?
いじめるなんてだめだよ
こんなに怖がってる

キッと猫を睨んでみせて
【歌唱】活かして歌うのは動きをとめる「魅惑の歌」心蕩けて聞き惚れて
今のうちに逃げるんだ
そこに仲間がいれば協力して
追いつかれそうならまた魅惑を歌い、それでも来るならば「恋の歌」で足止めするよ
君一人なら抱っこして泳げるかな

大丈夫
ちゃんと守る
励まして笑っているよ

甘い飴玉を食べたなら
少し心が和らぐだろうか


仁科・恭介
※アドリブ、連携歓迎
飴玉が目印と聞き【失せ物探し】を使い捜索
捜索中は【携帯食料】を食み、脳細胞を活性化して【学習力】をフル活用
「同じようなものがあるが、歩幅からするとこの間隔で落としたのかな」
「相当精神的に追い詰められている感じがする…こっちか?」
また、時折トントンして壁から使えそうなアイテムを【目立たない】ように持つ

少女を見つけたら、隠し持ったアイテムを使うなどして一匹ずつ対処
保護優先のため【学習力】でしっかり周りの状況を把握する
隙があれば【携帯食料】を口に放り込み少女の「助けてほしい」というテンションを借りて斬る
「嬢じゃんちょっと怖いけど我慢してね」
「しかし、独りで頑張った。もう少しだ」


マリス・ステラ
【WIZ】他の猟兵と協力します

「彼女はこちらのようです」

飴玉の目印に加えて、星枢によるダウジング
ペンデュラムの導きが少女の行方を教えてくれます

発見したら彼女を背にジョン・ドゥの前に立ち塞がります

「主よ、憐れみたまえ」

『祈り』を捧げると星辰の片目に光が灯る
全身から放つ光は『オーラ防御』の星の輝きと星が煌めく『カウンター』

「あなたを助けにきました」

安心させるように告げて彼女を守ります
弓で『援護射撃』
重傷者には【不思議な星】
緊急時は複数同時に使用

「灰は灰に、塵は塵に」

星の『属性攻撃』でジョン・ドゥ達や可哀想な猫の亡霊達を浄化
指先が瞬けば、味方に『破魔』の力を宿す星の加護を与える

「骸の海に還りなさい」


バレーナ・クレールドリュンヌ
●絡み&アドリブOK

【WIZ】

飴玉が目印ね……急ぎましょう、涙に変わってしまう前に。

悪い猫さんね、少し声量を上げさせてもらおうかしら。
(UCを発動させ、霊と一緒に動きを封じるように歌いましょう)
歌唱の力を最大限に活かして、レクイエムで葬送しましょう、
歌で引き付けられれば、テレビウムの子から引き離せるチャンスにもなるはずだから、誰かと一緒に行動していれば、近づけさせないようにするように動きやすくなるかもしれないわね。
そして、遠くで聞こえているかもしれないテレビウムの子にも届くように、あなたを助けに来たことを伝えましょう。

【戦闘後】
無事に敵を退散させたら、テレビウムの子を保護しましょう。



 飴玉。それは少女にとって失われたものだ。
 仁科・恭介(観察する人・f14065)はぱくりと携帯食料を食んで、その脳細胞を活性化する。
 ひとつめ――慌てたのだろうか。
 ぽとぽとといくつもがほぼ等間隔で並んでいる。
「同じようなものがあるが、歩幅からするとこの間隔で落としたのかな」
「彼女はこちらのようです」
 すっと指さす。飴玉の目印に加えて、星枢によるダウジングを行っていたマリス・ステラ(星を宿す者・f03202)は指し示す。
 ペンデュラムの導きをもってその行方を。
 その先を恭介も目で追った。
「相当精神的に追い詰められている感じがする……こっちか?」
 と、ふと。目についた壁とコンコン、と恭介は叩いた。
 するところんと出てきたのも、飴玉。それをしまい込んで恭介は見定めた方向へと足を向けた。
 ころり、と。飴玉の転がる気配。
「大丈夫? 助けに来たよ」
 ふと動いた影を見つけ、リル・ルリ(瑠璃迷宮・f10762)は覗き込む。
 小さな声は見つからぬようにとの心遣いだ。
「ニャアー……いたぞ」
「どこだ、どこだ」
「あっちだ、こっちだ」
 誰が先に仕留めるか――そんな殺気だった声色の鳴き声が聞こえてくる。
 そんな怖ろしい気配にをリルも感じていた。
「わぁ、怖い猫さんがいる……僕も、食べられそう……」
 だけど、とリルは少女を優しく見遣る。
「君は絶対守るからね」
 そっと、その手に触れて。
 少女はありがとうと紡ぐのだけれどリルは知っている。触れた手がふるふる震えていたからだ。恐い気持ちは簡単には消せない。
「その顔の鍵、を狙ってるのかな?」
 いじめるなんてだめだよ、こんなに怖がってる――リルはキッと、現れた怪人達へと視線なげた。
 一体、二体、三体。一気に来られたら――うまく処せないだろう。
 それなら、動けなくするまで。
「何を見ているの どこを見ているの 何を聴いているの――そんな暇があるなら、僕をみて 僕の歌を聴いて。離して、あげないから」
 玲瓏たる銀細工の歌声が――永遠に移ろわぬ硝子の音色が。
 奇跡のように澄み切った透徹の歌声となって響く。
 蕩ける程に身も心も魅了して虜に。歌声に魅了された怪人達はその動きを止めて。
 けれど、他から現れた一体が襲い掛かる。
 巨大な巨大な――怪猫。牙を剥いて飛びかかられリルは少女を守るように背中に庇う。
 しかし――その怪猫を横から飛び蹴った。
「間に合ったか?」
 よし、と無事を確認して恭介は改めて敵と見合う。
「嬢ちゃんちょっと怖いけど我慢してね」
 ふと笑い向けて研ぎ澄ました刃を恭介は向ける。少女のその心を写し取るような攻撃を放ち敵の攻撃から遠ざけていく。
 そしてもう一人。
「あなたを助けにきました」
 マリスも敵の攻撃から守るように、遮るように立つ。
「主よ、憐れみたまえ」
 祈りをささげると、マリスの星辰の片目に光が灯る。
 灰は灰に、塵は塵に――マリスは弓を構え、恭介を援護するように矢を放つ。 
「骸の海に還りなさい」
 破魔の力をもって、この怪猫たちや、可哀想な猫の亡霊たちを浄化できれば、とマリスはその輝きを向けた。
 その光に飛び込む無残な姿の猫たち。その姿は掻き消えながらもその爪を、牙を猟兵達へと向けていた。
 だが――それも、この場から消え去る。
「しかし、独りで頑張った。もう少しだ」
 けれどこの場に留まるのは、危うい。その言葉にリルもまた頷いた。
「行こう、今のうちに逃げるんだ」
 君一人なら抱っこして泳げるかな、とリルは小さな少女を抱えあげた。
 しっかり捕まっていて、と微笑んで。
「大丈夫、ちゃんと守るよ」
 そうだ、とリルは自分の身を探る。
 さっき、拾って――どこに入れたか。
 すると、これかと一つ恭介が差し出した。それ、とリルは笑って少女へ。
 甘い飴玉を食べたら少し心が和らぐだろうか、とその口へと放り込む。
 甘い味に少女の心は少し落ち着く。
 けれどまだ周囲に敵はいる。
 だがここにいるわけにはいかないと少女を連れていく。目の前にもまた――立ち塞がる者がいるのだが。
「いた、邪魔者もいるニャア」
「どうするニャア?」
「囲んでやってしまうニャア」
 ニャアニャアニャアと猫たちの声が重なり、仲間をまるで呼んでいるようでもあった。
 また囲まれれば――先程よりも数が、多そうだ。
 そしてじりじり、路地裏へと集ってくる。
 戦うしか切りひらく道はない。ぎゅっとリルへと少女は抱きついていた。
 と――ある一方から、歌声が響いてきた。
 この声には、歌声には覚えがあるとリルはそちらをぱっと見た。
「あなたの心にも、優しい眠りが訪れますように……」
 紡がれた歌はバレーナ・クレールドリュンヌ(甘い揺蕩い・f06626)の奏でたものだった。
 白銀色の髪をなびかせて、海色の翠湛えた瞳の娘は手招きする。こちらが安全よと。
 バレーナの方へ向かうが、怪猫たちは諦めず追ってくる。
「悪い猫さんね、少し声量を上げさせてもらおうかしら」
 甘やかな、甘やかな。
 安寧を齎す波音のような波紋が歌声と共に広がる。抗いがたい安らぎに屈するものも、まだ立つ者も――それは様々だ。
 このままひきつけてれば、しばらく時間稼ぎにもなりそうだ。
 それにリルと視線会えば互いに頷き合う。
「あとで追いつきますね」
 しばしここで、足止めを。それに歌えば――リルならわかるだろう。そしてリルもまた、バレーナの歌声なら気付く。
「ひとりでは大変だ、手伝おう」
 と、そこへもう一人。
 鍵――それが一体、何を示しているのか。
 何のヒントかは知らんが、とアール・ダファディル(ヤドリガミの人形遣い・f00052)は――見過ごせんなと言葉継いだ。
「面白おかしく楽しく過ごす世界とやらに脅威は不要だ」
 すれ違いざまにアールもまた紡ぐ。三人、共にいるならば安全だろう。
「逃げろ。此処は俺が引き受ける」
 少女と合流した猟兵達をこの場から逃がすように、アールは仲間達とジョン・ドゥ・キャットたちの間に立つ。
「お兄ちゃんもお姉ちゃんも……ありがとう」
 少女の言葉にアールは口端を少しだけあげて、笑む。
 そしてバレーナへと視線を向け、互いになんとなくうまくやれると理解した。
 歌声と、操るための繰糸と。その戦いでの相性は決して悪くない。
「――……さあ、幕開けだ。糸縺れるまで踊り惑え」
 琥珀の繰糸をその身に絡めて、己が操る己の身。それとも何かに操られているのか――至り奏でる為の下準備。
 アール自身を囮に、不可視の糸に琥珀の糸を紛れさせて、決して思惑を悟られぬようにふるまう。
「今日の遊び相手は――猫。それだよ、存分に」
 よくよく言い聞かせていた≪彼女≫はどうやらご機嫌のようだ。
 アールの言葉よりも早く、影から飛び出して敵へと飛びかかる。
「あっちの影にも、いるよ、Echo」
 示せば、≪彼女≫は飛び出して。
 敵もそれに気づくが、バレーナの歌声に動きが少し、鈍っている。
 だからの瞳を大きく見開いて、アールの攻撃をかわしたのだ。けれどその瞳が次に映したのは――それを機嫌よく笑っているアールの表情だ。
 糸で蝕まれようとも嗤い続けるのが我が矜持と零して。≪彼女≫の糸を手繰り寄せる。
 かわいらしい姿の≪彼女≫ではあるがその攻撃は重いのだ。
 攻撃をかけながら、不可視の糸も紡いで――時が満ちる。
「本日の第一演目は怪猫同士の不可解なキャットショー」
 さあ、互いに喰い合うといいと指先手繰る。
「ショーには歌も必要でしょう?」
 そう言って、その指先手繰る動きに沿うように、即興でバレーナは歌って。
 安らぎと、狂騒のはざまにあるような。
 アンバランスで、かみ合っていないのにかみ合っているような舞台が繰り広げられる。
「愚かな縄張り争いの果て――残った唯一と糸繰る限り踊ってやろうか」
 けれどその前に、終わってしまいそうだとアールは零す。
 二人の向こう側に抜ける怪猫たちはおらず、やがてその姿も無くなる。
 他に気配はもうない。ここに居る必要はもう内容だ。
 急ぎ、二人は仲間達の後を追った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『アキクサさま』

POW   :    ぽかぽかの風
【召喚したヒーターの熱風】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    どっちが本物?
【もう一羽のアキクサさま】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    究極の平和主義
全身を【スーパーもふもふモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。

イラスト:橡こりす

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●鍵がしめす
 路地裏から抜け出て、一同は合流する。
 ジョン・ドゥ・キャットたちの攻撃を潜り抜けた猟兵達は――気付いた。
 少女の顔、その画面に変化があったのだ。
 鍵があるのは変わらず――けれど都市のある場所を指示していた。
「! ここ知ってる」
 近くにある広場だと、少女は言う。
 そこはイベントごとがあれば賑わいを見せるのだがきっと今日は何もなく閑散としている場所と続けて。
 道はわかるので少女はそこまで案内すると言う。何かその鍵の謎を解くためには、これは必要なことかもしれないと、そこに向かってみることになる。
 だが――歩み始めた猟兵たちと少女のもとに薄桃色の影が迫っていた。
仁科・恭介
※アドリブ、連携歓迎
少女は巻き込まれている。
いち早く謎を解いてこの子に危害が無いようにしなければ。

引き続き【携帯食料】を食み脳細胞を活性化させ【学習力】を強化
周囲に注意しつつ歩きながら考える
「そこに早く行ける裏道とかあるかな?」
煮詰まっている時は壁をトントン叩きながら
「安全にかつ迅速に目的地に行く方法は…と第二陣ですか」

目的地と敵の位置を確認して突破しやすい部分を確認
少女を守りながら突破できるよう【ダッシュ】と【残像】を使用し包囲に楔を打ち込む
防御に徹してモフモフモードになったら好都合
そいつを捕まえて投げつける
今は少女の安全と目的地へ行くが最優先
「怖い思いをさせてごめんな。早く終わらせようか」


リル・ルリ
■アドリブや絡み等歓迎

広場?ここに何か――鍵で開けるものがあるのかな?
行ってみればきっとわかるはず
なんだか、宝探しみたいだ

今度はもふもふの鳥!
僕はもふもふが大好きで……うずうずしてしまう
可愛い……けれど我慢
この子は傷つけさせないよ
お姫様はしっかり、守らなきゃ
安心させるように撫でて微笑む

【歌唱】活かし、少女を仲間を【鼓舞】するように歌う「氷楔の歌」
響かせて魅せて、熱いのなら冷やして凍らせて動きを奪ってあげる
仲間と協力して戦うんだ
僕も、頑張るからね

さぁ、今のうちに
何度でも歌って、凍らせて
鳥が君に近づけないようにするから大丈夫だよ

可愛くてもあの鳥は、危ない鳥なんだ
言葉は少し、自分に言い聞かせるように



「広場? ここに何か――鍵で開けるものがあるのかな?」
 行ってみればきっとわかるはず、とリルは言う。
 なんだか、宝探しみたいだと笑うと少女もうんと頷いた。
 そんな様子を見つつ、きっと巻き込まれている――いち早く謎を解いてこの子に危害が無いようにしなければと恭介は思っていた。
 その、気持ちは表情に少しばかり現れていたのだろう。ふと少女と目があい、大丈夫だと微笑返した。
「そこに早く行ける裏道とかあるかな?」
「裏道は無い……かな?」
 そうか、と笑って恭介はじゃあ行こうと紡ぐ。
「安全にかつ迅速に目的地に行く方法は……と第二陣ですか」
 けれど、薄桃色のまるい生き物が――アキクサさまたちが現れる。
「鳥さん!」
 わぁと嬉しそうな声をあげた少女をリルは制する。
「僕ももふもふが大好き……うずうずしちゃう、けど」
 可愛い。けれど、我慢だ。今、あのもふもふたちは少女を狙って、いるのだから。
「この子は傷つけさせないよ」
 そう言って、そっとリルは手を伸ばし少女の頭を優しく撫でる。少女は少しくすぐったそうに、それを受けいれていた。
「お姫様はしっかり、守らなきゃ」
 守られていてねと笑えばこくこくと少女は頷く。
 そして、リルは歌う。少女を、仲間を鼓舞するように。
 その歌声を耳にしつつ恭介は携帯食料を齧り、包囲されぬようと先を行く。
 少女を守りながら突破できるように――恭介が向かう。正面にいるアキクサさまたちはヒーターを召喚し、熱風を放っていた。
「怖い思いをさせてごめんな。早く終わらせようか」
 その、熱風の壁をこじ開けるように走り込む。残像とともに攻撃に移りその間に道をつくった。
 けれどアキクサさまたちはそこへ、さらに新たなヒーターを生み出してくる。
「それをのけてもらうよ」
 熱いのなら、冷やして凍らせて動きを止めればいい。
 ここにいるのはひとりではないのだ。
 リルの歌、その響きに抱かれぬようにアキクサさまたちは避けた。しかし、氷華の月下美人がヒーターの上に咲き乱れその動きを止めていく。
「お花、きれい!」
「ありがとう。さぁ、今のうちに」
 何度でも歌って、凍らせて。鳥が君に近づけないようにするから大丈夫だよと背中を押す。
「可愛くても、あの鳥は危ない鳥なんだ」
 リルのその言葉は少女にもであるが。自分にも言い聞かせるような響き。
 その道を、他の猟兵達も少女を連れて通り抜け先へ、先へ。
 けれど薄桃色の、アキクサさまたちの追撃は終わらない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アール・ダファディル
陰から忍び寄る刺客と評するには緊張感に欠ける
これがキマイラフューチャー文化というものか
Echo、大丈夫。張り合わずともキミの方がお洒落だよ

敵が増えるならば此方も対抗しようか
【錬成カミヤドリ】で増やした分身その一つを少女らの手に渡す
「御守代わりだ。持って陰に隠れているといい」

他の分身らと俺の役目は敵のささやかな悪戯
ヒーターを転がすモノ。敵に纏わりつくモノ。もふるモノ
個々は無害でも積み重ねれば立派な番狂わせへ
「おにさんこちら。手の鳴る方へ」
煽り手叩き注意を此方へ惹ければ思惑の内
真打ちである≪彼女≫が遊び易くなる

Echo、知っているかい
鸚鵡というイキモノは綺麗な声で歌うそうだ
――存分に鳴かせて御覧



 また新たなる一団が何処からともなく現れる。
 薄桃色のアキクサさまたちは間違いなく、少女を狙い追ってきていた。
「これがキマイラフューチャー文化というものか」
 陰から忍び寄る刺客と評するには緊張感に欠ける、とアールは紡ぎながらふと、視線を和らげる。
 アキクサさまたちをじぃ、と見つめる≪彼女≫は、どうやらライバル心を抱いている様子。そのふかふかの身体にだ。
「Echo、大丈夫。張り合わずともキミの方がお洒落だよ」
 そう言うと≪彼女≫はぴょんと跳ねて喜ぶの。
 そしてアールは≪彼女≫を見詰めているもう一つの視線に気づいた。少女が見ていたのだ。それに気づかれて、慌てて少女は視線を外していく。なんとなく、少女が何を思っているかもわかる。
 さすがに彼女は渡せはしないが――己の分身であれば。
 ひとつ、ヤドリガミの力でもって分身を生み出しアールは少女へとそれを差出した。
「御守代わりだ。持って陰に隠れているといい」
「いいの? ふかふか!」
 少女の嬉しそうな声。不安だった心が少し華やいだようでもあった。
 そして数が多いなら――と、アールは瞳細める。
 己の分身たちを生み出してささやかないたずらとばかりにアキクサさまたちへと向かわせる。
 転がすモノ、纏わりつくモノ、もふるモノ。個々は無害であるのに、積み重ねれば立派な番狂わせとなる。
「おにさんこちら。手の鳴る方へ」
 手を叩いて、気をひけばアキクサさまたちがアールに狙いを定める。
 けれど、その前には≪彼女≫がいて。集えば一層、遊び易くなる。
「Echo、知っているかい」
 鸚鵡というイキモノは綺麗な声で歌うそうだ、とアールは静かに紡ぐ。
 存分に鳴かせてご覧、と示せば≪彼女≫はアキクサさまたちの中へ。
 アールは楽しそうな≪彼女≫の姿に笑みを零す。
 この場のアキクサさまたちの数も減っていく。少女があっち、と示す方向へと猟兵達は再び、進み始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仲佐・衣吹
何だかひたすら可愛い敵に追われてるね
僕等が守らなきゃいけないのは薄桃じゃなくてピンクの子だから、ごめんね

まずは正面に出ず隠れながら追跡
アキクサさまが背中を向けたところでダガーを一投するよ
嗚呼、そのふっくらもふもふモード
出来ることなら飛び込んで顔を埋めたい!
頭の中で別人格の叱咤を聞きながら、ちゃんと分かってるよと独り言の返事

もちろん君なら――ご来場、歓迎するよ! でもドレスコードにご注意を!
先程も攻撃の通らなかった同じダカー、と見せかけて
闇色の招待状を投げてだまし討ち
もふもふモードを解除するよ
氷属性を宿したルーンソードで凍てつかせ氷漬けにしようか

そのもふもふ、もっと穏やかな場所で堪能したかったな



「何だかひたすら可愛い敵に追われてるね」
 猟兵たちが進む。その姿を見つけて――仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)はその後を追っていた。
 正面に出ず隠れながらの、追跡だ。
 そして衣吹の目に三体のアキクサさまが一行の背後に向かっていくのが見えた。
「僕等が守らなきゃいけないのは薄桃じゃなくてピンクの子だから、ごめんね」
 その一団が衣吹に気付かず通りすぎた直後に、背後からダガーを一投する。
 それは一体のアキクサさまをぽてっと地に落として、他の二体も衣吹に気付いた。
 そしてもふもふと。安全を確保するかのようにまず、もふもふとその毛をふくらませた。
 嗚呼、そのふっくらもふもふモード、出来ることなら飛び込んで顔を埋めたい! ――と、衣吹の頭の中で別人格の叱咤が響く。
「ちゃんと分かってるよ」
 それに応えるように独り言の返事をぽつり。
「もちろん君なら――ご来場、歓迎するよ! でもドレスコードにご注意を!」
 再びダガーを放つように構えれば、アキクサさまたちはもふんと胸を張る。
 その攻撃は、この身には通じぬというような自身だ。
 だが衣吹が放ったのはダガーではなく闇色の招待状だ。ぺちん、とその招待状がアキクサさまたちにあたりともふもふが心なしかしゅんとする。
 守りの代償に動けなかったアキクサさまたち。衣吹が狙いを外すことはなかったのだ。
 もふもふは解除され、衣吹は氷属性を宿したルーンソードを振るう。
 凍てつかせて氷漬けになればもふもふも失われるというもの。
「そのもふもふ、もっと穏やかな場所で堪能したかったな」
 この場であったのが残念と零して。衣吹はアキクサさまたちをこの先へは行かせぬ様、倒すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バレーナ・クレールドリュンヌ
●アドリブ&絡みOK

【WIZ】

場所はわかったようね、でも、狙いは相変わらず……。
足止めは任せてちょうだい、動けないようにするなら、わたしの歌がいいわ。

歌で一斉にもふもふモードに変えて、テレビウムの子に迫るアキクサさまを足止めします、その隙に守りや護衛の手を増やして、連携がしやすくなるように動いていきましょう。

「あら、かわいいお客さんね?でも、行儀が悪いのはダメよ?さぁ、お行儀よくお歌を聴いていきなさい」

(UCで行動を封じつつ、どさくさに紛れて一羽捕まえてふわふわしてる)
攻撃でもふもふの解除が必要なら、すぐに止めて攻撃に移りましょう。



「あとちょっと! この通りを抜けた先だよ!」
 人の気配が、薄い。細い道を示した少女。たしかにしばらく進んだ先は開けているようだ。
「場所はわかったようね、でも、狙いは相変わらず……」
 すっと、視線を上へと向けたバレーナ。
 それは影が落ちていたからだ。ぱたぱたと羽ばたきながらアキクサさまたちがやってくる。このままでは前も後ろも、塞がれてしまうような、そんな場面。
 それならやるべきことはわかっている。
「足止めは任せてちょうだい、動けないようにするなら、わたしの歌がいいわ」
 先に、とバレーナは皆を促す。辿り着くべき場所はもう目と鼻の先なのだからと。
 上から迫る、アキクサさまたちへと向けてバレーナは柔らかな笑みを向けていた。
「あら、かわいいお客さんね? でも、行儀が悪いのはダメよ?」
 さぁ、お行儀よくお歌を聴いていきなさい――声は柔らかで、表情も優しくあるというのにどこか、圧する声をもって。
 尾鰭をゆるりと揺らし、アキクサさまたちへと向かい合い甘やかな歌声を。
「あなたの心にも、優しい眠りが訪れますように……」
 波紋を描く歌声にアキクサさまたちは反射的にもふもふとその毛を柔らかに逆立てて。しかしその代償として動きを止める。
 歌声で、動きを狭められ。そしてそれに対するために動けなくなるアキクサさま。
 この隙に早くとバレーナが視線を投げれば、他の猟兵達は任せたと少女を守り、先に進んでいく。
 けれど、しばらくすればアキクサさまたちは再び動き出す。
 再び歌を紡ぎ、近くにいる手の届くアキクサさまへとバレーナは手を伸ばした。
 ふわふわ。ふわふわだ。少しだけ、少しだけと――しばらくもふもふ堪能に時間が費やされていた。
 じっとしていればふわふわもふもふでかわいらしいのに、とバレーナは零す。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マリス・ステラ
【WIZ】他の猟兵と協力します

「主よ、憐れみたまえ」

『祈り』を捧げると全身から放たれる光の『存在感』で敵を『おびき寄せ』る
光は『オーラ防御』の星の輝きと星が煌めく『カウンター』

「この子を傷つけさせはしません」

皆の盾となりながら弓で『援護射撃』
熱風は星の『属性攻撃』で迎撃
もふもふモードはついギュッと抱きしめる

「これは癒しです……」

と言いながら愛と『破魔』の力で浄化です

重傷者には【不思議な星】
緊急時は複数同時に使用

広場に辿り着けば『封印を解く』時は近い
少女の安全第一に、不安を和らげられるよう手を繋ぐ

「あなたは私たちが守ります」

何者が相手でも、それが困難であっても、抗わない理由にはならないのですから



 皆で協力し――広場へ。あともう少し、あともう少しというところ。
 一体、突出して飛び出してきたアキクサさまをひゅっと、矢が射抜いた。
 それはマリスが放った矢だ。
「主よ、憐れみたまえ」
 祈りを、捧げる。全身から放たれる光は、アキクサさまたちの意識を惹いた。
 今のうちに、とマリスもまた仲間達を先へと送り出す。
「この子を傷つけさせはしません」
 皆の盾となるように動く。もちろん他の猟兵たちも応戦してはくれるが少女に向かう敵を払う必要がある。
 多くをひきつけ、マリスは傷を負った仲間がいれば己の輝きを、皆へ。
「私のためではなく、あなたのためではなく、私たちのために」
 星の輝きは追った傷を、癒していく。その代償にマリスも疲労はするのだがそれは些末な事だった。
 アキクサさまたちは攻撃から身を守るようにもふもふと毛を膨らませる。
 ついギュッと抱きしめたりもしてしまうのだが、相手は倒すべきもの。
「これは癒しです……」
 マリスは己の愛と、そして破魔の力をのせて、怪人達を浄化していく。
 そして――敵の姿が見えなくなり。
 テレビウムの少女は目的の場所、広場へと到着していた。
 きょろきょろ、あたりを少女は見回すが別段変わったことは無いと言う。
 その姿に何か起こる。その予感を感じながら大丈夫とマリスはその手をとった。
「あなたは私たちが守ります」
 何者が相手でも、それが困難であっても、抗わない理由にはならないのですから。
 紡いで優しく微笑みかける。少女がうん、と頷いたその時――異変が、起こった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『チョコットキング』

POW   :    チョコレートテイルズ
【甘味への欲求 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【巨大な溶けかけのチョコレートの尻尾】から、高命中力の【滑らかトリフチョコ】を飛ばす。
SPD   :    蕩けるチョコボディー
【チョコットキング 】に覚醒して【熱々のチョコボディー】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    超硬化チョコボディー
【 超硬化したチョコボディー】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。

イラスト:笹にゃ うらら

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠柊・弥生です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●輝く、その
 異変は――眩しいほどの光。その光を放っているのは少女の顔、その画面だ。
「なに? なになに?」
 どうしてそうなっているのか――それは少女にはわからない。ただ、おろおろとするだけだ。
 どうすればそれが収まるのかも、もちろんわからず自分ではどうしようもないようだ。
 どうしよう、どうすればいい――そう、思っていると。
 甘い香りがどこからか、した。
「そのテレビウムを……こちらに、わたせ!!」
 その、乱暴な物言いに視線を向ければ真っ白な――狼のような。けれどチョコレートを纏い、シルクハットをかぶったチョコットキングがいた。
 つまり、オブリビオンだ。
 オブリビオンの言葉を、猟兵達が飲めるわけがない。それにまだ、少女の画面に映った鍵から始まる謎も解決してはいないのだ。
 今はこの少女を守ることが最重要事項。
 構える猟兵達の姿を見てふんと鼻を鳴らすとチョコットキングは猟兵達へと飛びかかったのだった。
アール・ダファディル
チョコか……今は戴けんな
笑顔が生まれぬ嗜好品など意味が無い

少女らに近付かせぬよう、
先んじ幾重にも糸張り結界代り
次いで四方八方へ
己が囮と為れる陣形を作る
【先見の繰糸】で回避続け乍ら、
時折油断を誘い隙を見せる
邪魔な弱者だと思わせられればいい

「……しかし何故テレビウムなんだ」
電脳化進んだ文明の中で、
どうして彼らが切掛と標的となったのか
問うも直ぐに「失礼」と口元歪ませる
「所詮、強襲係の下端には分からんか」
くだらん質問をしたものだな、俺も

いい加減このチョコも終いとしよう
いいかい、Echo
コツは渾身の力で一点を穿つ事
輝石の様に硬くともひび割れ砕ければ元には戻らない

ーーああ、ミルクに溶かし飲めぬのが残念だ


マリス・ステラ
【WIZ】愛をもって皆を支えます

「運命は望む者を導くのです」

私は『祈り』を捧げる
全身から放つ光は『オーラ防御』の星の輝きと星が煌めく『カウンター』

「大丈夫です。私たちがついています」

少女を守り励ましながら、弓で『援護射撃』
放つ矢は『破魔』の力を宿して流星の如く

重傷者には【不思議な星】
緊急時は複数同時に使用
星枢と聚楽第で力と輝きを集めて星の『属性攻撃』

「我思う。故に我あり」

疲労と負傷に途切れそうになる意識を繋ぎ止める
花霞に触れれば『第六感』が強く働き、桜の花びらがふわりと舞う

「死を忘れないで」

チョコットキングの力は絶大です
それでも死とは無縁ではありません
愛をもってあなたを骸の海に還しましょう


リル・ルリ
■バレーナ(f06626)
アドリブ歓迎

すごい、光ってる?!きっと鍵の秘密がわかるんだ
ちょこの狼?になんて君を渡さない
守るから、安心して
あともう少し

君なら約束を守ってくれると思ってた
嗚呼、そうだ
君と僕の歌があれば
乗り越えられるさ、なんだってね

バレーナに微笑んで
君が歌うなら僕も
合わせて歌えるなんて素敵だね

彼女が歌う鎮魂歌を同じく口ずさんで彩るよ
重なる歌声が心地よい
さぁ君が動きを止めてくれたんだ
次は、僕が歌う!
【歌唱】に嬉嬉と宿す仲間への【鼓舞】
「恋の歌」を歌おうか
溶かしてあげる
蕩かしてあげる

バレーナと僕の歌が聴けるなんて
君は幸せだね

これが僕らの戦い方だ
嗚呼、どこまでも響かせて魅せてやろうじゃないか


バレーナ・クレールドリュンヌ
■リル(f10762)

アドリブ〇

【WIZ】

この光は?
みんながあの子を守ったのね。

ようやく追いつけたわね。
約束が守れそうでなにより。

さぁ、あとは目の前にいるオブリビオンを倒せば良いの?
リル、わたしが相手を魂を眠らせる歌(UC)で足止めするわ、そして貴方の焦がれ溶けて蕩ける歌があれば、きっと乗り越えられる、そうじゃない?

一緒に歌を合わせましょう。
わたしの歌に貴方の声を乗せて、貴方の歌にわたしの声を、人魚たちのデュオを、安寧と情熱のサーフ(寄せ波)に乗せて。

お互いの歌(歌唱)に力を込めて一緒に歌い、戦うわ。
リルと一緒なら、きっとどこまでも響く歌が歌えるから。


仁科・恭介
※アドリブ、連携歓迎
少女の顔が輝くのに吃驚するも、一番混乱しているのは少女だと思いなだめる。
「今日一日でいろんなことがあるね。でも…最後まで護るよ」
「まずはこいつをどうにかしないとね」

POW
【携帯食料】を口に放り込み瞳を真紅に変えつつキングを見つめる
敵とは言え…正直美味しそう
どんな味なのか正直気になる…
甘い物は好きだが今はその欲望に負けたくない
少女を救うのが先だ
飛んでくるトリフチョコを【残像】で避けつつ【ダッシュ】で接近し斬る
食べ物を武器にする…それだけでダークセイヴァー出身として許せない
避けれないと判断したら、近づくことで背後の少女や猟兵の被害が極力する少なくなるようにあえて接近して受ける



「すごい、光ってる?! きっと鍵の秘密がわかるんだ」
 言って、リルは大丈夫と少女に笑いかける。
「ちょこの狼? になんて君を渡さない。守るから、安心して。あともう少し」
 その言葉にうん、と少女は頷き皆の影へと、隠れる。
「今日一日でいろんなことがあるね。でも……最後まで護るよ」
 一番混乱しているのは、少女だろう。少女を背中に隠すように、恭介は前に立った。
「まずはこいつをどうにかしないとね」
 口に携帯食料を放り込み、恭介は茶の瞳を真紅へと変えていく。
 敵とは言え、と恭介はその瞳を細める。
「……正直美味しそう。どんな味なのか正直気になる……」
 甘い物は好きだ。けれど、今はその欲望に負けたくはない。
 ちらりと視線を向けた少女――彼女を救うのが先なのだ。
「邪魔するものから倒してやる!」
 甘いにおい――チョコットキングは巨大なチョコレートの尻尾を奮う。その尻尾から放たれたのは滑らかトリュフチョコだ。
 それが恭介にあたり、チョコットキングはやったか! と楽しそうにする――のだが。
 それは残像。すでに懐へと恭介は迫っていた。
「食べ物を武器にするなんて、やっていいことじゃないんだよ」
 ダークセイヴァー出身である恭介にとって、それは許せることではないのだ。
 距離を詰め刃を振るう。チョコットキングの身の上に走る一閃。切り裂くと同時にチョコがとぷんと傷口上を走り塞いでいく。
 こうして近づくことで他の皆へと攻撃がむかないのであればこれでいいと恭介は思う。 チョコットキングは接した恭介へと、己の身を強化して襲いかかる。
 振り下ろされた爪はその身を裂いた。
 しかし痛みは――消えていく。
「運命は望む者を導くのです」
 祈り捧げ、星の輝きでこの場を満たす。
「私のためではなく、あなたのためではなく、私たちのために」
 星の輝きは恭介の傷を癒す。
 ふらりと、先でもみんなを癒しマリスの疲労は募っている。けれど、意識はまだここにしっかりとあった。
「我思う。故に我あり」
 神秘の力秘めた美しい髪飾りにふれると、桜の花びらがふわりと舞った。
「死を忘れないで」
 矢に破魔の力をのせてマリスは構えた。
 敵の、チョコットキングの力は絶大。それでも死とは無縁ではないはず。
 愛をもってあなたを骸の海に還しましょう――放たれた矢は輝きをもってチョコットキングを穿った。
 敵を抑えている間も、少女の画面の輝きはまだ収まらない。
「この光は? みんながあの子を守ったのね」
 その光に気付いてバレーナもまた広場へ。
 ようやく追いついたわね、と空を泳ぐ。約束が守れそうでなによりとバレーナが広場へ入ると、まずリルの瞬きと出会って。そして笑み迎えられた。
 君なら約束を守ってくれると思ってたと、リルは柔らかに口端を上げる。
 バレーナは笑み返し、状況を飲み込む。
「さぁ、あとは目の前にいるオブリビオンを倒せば良いの?」
 リルは頷く。バレーナはその頷きに応えるように海色の翠に信頼をたたえた。
「リル、わたしが相手を魂を眠らせる歌で足止めするわ、そして貴方の焦がれ溶けて蕩ける歌があれば、きっと乗り越えられる、そうじゃない?」
 その言葉にリルは微笑み、そしてチョコットキングへと視線を向ける。
「嗚呼、そうだ。君と僕の歌があれば」
「ええ、リルとわたしの歌で」
「乗り越えられるさ、なんだってね」
 一緒に歌をあわせましょう、とバレーナは先に紡ぎ奏で始める。
 その喉を、空を、声を振るわせて。
 わたしの歌に、貴方の声を。バレーナが目配せすればリルは微笑み君が歌うなら僕もと――声を重ねて合わせていく。
 こうして歌えるなんて素敵だね、と。
 戦いの場でなければもっと楽しく嬉しいものだったかもしれない。
 けれど心は、同じ方向を向いている。
 安寧と情熱――互いの声は波の如く引いて満ちて、重なって。
 バレーナの歌う鎮魂歌をリルが追いかけ、同じく口ずさんで彩を増す。
 抗いがたい安らぎをチョコットキングへと手向ける。
 チョコットキングはその歌に――右へ、左へ。ふらふらと体を揺らしてその場にぺたんと伏せた。
 重なる歌声は心地好く――人魚のディオにチョコットキングの動きが、とろりと蕩けるように止まった。
「さぁ君が動きを止めてくれたんだ」
 次は、僕が歌う! と、リルはすぅと息吸い込んだ。
 紡ぐのは――『恋の歌』だ。
 溶かしてあげる。
 蕩かしてあげる。
 やきつくす――蠱惑の歌声。チョコットキングの上で炎が華のように弾けた。
 灼熱の炎はその歌の如く、甘く熱く。チョコットキングを抱いて放しはしない。
「バレーナと僕の歌が聴けるなんて、君は幸せだね」
 これが僕らの戦い方だとリルは紡ぐ。
 歌は、リルにとって、バレーナにとって武器でもあるのだ。
 己の心を乗せて紡ぐ、一刀にも勝るもの。
 嗚呼、とため息交じりに。請う様に零れる。
 どこまでも響かせて魅せてやろうじゃないか、とリルの玲瓏たる銀細工の歌声は強さを秘めて響くのだ。
 お互いの歌を、声を。決して邪魔はせず共鳴し合う。
 リルと一緒なら、きっとどこまでも響く歌が歌えるからとバレーナの声が伸びればリルもそれに応えていた。
 二人の歌声に≪彼女≫がはしゃぐ。
 その様子にアールは微笑み、それにしてもとチョコットキングへと視線を投げた。
「チョコか……今は戴けんな。笑顔が生まれぬ嗜好品など意味が無い」
 幾重にも糸を張り巡らせる時間は十分にあった。
 琥珀の繰糸はアールの操るままに。
 リルたちの歌声で身を焼かれ、チョコットキングは荒れ狂う。
 暴れるように真っすぐ向かってくるのを、その手の指引けば足を捉えてその場に崩した。
「……しかし何故テレビウムなんだ」
 電脳化進んだ文明の中で、どうして彼らが切掛と標的となったのか――チョコットキングへと迫り、問う。
 けれど直ぐに「失礼」と口元歪ませる。
「所詮、強襲係の下端には分からんか」
 くだらん質問をしたものだな、俺もとアールは呟いてふとひとつ、息を吐く。
「いい加減このチョコも終いとしよう――いいかい、Echo」
 コツは渾身の力で一点を穿つ事。輝石の様に硬くともひび割れ砕ければ元には戻らない――そう教えると≪彼女≫はこくこくと頷いて。
 たんたんと張り巡らされた糸の上を楽し気に進みぴょんと、跳ねた。
「――ああ、ミルクに溶かし飲めぬのが残念だ」
 一撃が上から落ちる。≪彼女≫の突き。その一撃で砕け散る、チョコットキング。
 跳ねた欠片はリルの炎を纏ってとろりと融けて、やがてその存在すべてを消し去った。
 それと同時に――少女の画面の輝きも収縮していく。
「あ、弱くなってきた!」
「本当ね、よかったわ」
 でも、どうしてとバレーナは思う。リルもまた視線を合わせ、何だったんだろうねと小さく首を傾げた。
 その輝きがおさまると鍵の画像は消えて、少女はくるくると表情を変え始めた。
「なおった! いつもどおり!」
 恭介は収まってよかったなと少女の頭へとぽん、と手を置いてなでていると――。

「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」

 周囲から反響するように響く。
 誰かしゃべったかと思うがそんなことはない。
 まだ、事件は始まりに過ぎなくて――さらなる不穏を残していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月24日


挿絵イラスト