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転校生、半月の成果

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●グリモアベース
「みなさーん、模擬戦って興味ありますか?」
 コンラッド・アレグリアス(ケットシーの精霊術士・f01460)はぱたぱたと手を振って猟兵たちにそう呼び掛ける。
 背景をお馴染みのアルダワ魔法学園の光景に変えながら、にっと笑みを浮かべて見せながらグリモアを浮かべる。
「僕がグリモア猟兵として初めて皆さんにお仕事をお願いしてから、半月ほどしか経っていないんですけども。 その間の皆さんの戦いぶり、成長ぶりにはとても驚いています」
 いやーすごいですねーと肉球備えた手でぽふぽふと拍手をして、仲間を讃えているコンラッド。
 ただ賞賛するために呼んだのかと一人の猟兵が問えば、コンラッドはとんでもないと首を横に振った。
 もちろんお仕事もありますとグリモアを爪でつつけば、迷宮『アルダワ』内部にある大きな部屋が表示された。
 その傍らには、カラフルなスライムが積み重なったようなモンスターと、それこそ半月前にコンラッドが“案内”したドラゴンの姿がある。
「皆さんに今回討伐して頂きたいのは、蜜ぷにと呼ばれている災魔の集団、及び錬金術ドラゴンになります。
 蜜ぷにはとにかく仲間を呼ぶ習性がありまして、いつの間にかぷにぷに集団に囲まれちゃう恐れがあります……が、個々の戦闘能力は低いので、皆さんならどーんと、わーっと倒せちゃいますね。
 錬金術ドラゴンは、今の皆さんにとってはポピュラーな災魔かなって思います。 黄金化による無敵状態に各種ブレス、爪攻撃と魔方陣による自己強化などありますが、皆さん独自の攻略法を編み出した、なんて人もいるかもしれませんね」
 今の皆さんでしたら、もうそれほど苦戦しないと思いますよと挑戦的な笑みを浮かべるケットシーは、モノクルをくいっと上げながらここからが本番です、と大きな部屋を注目させる。
「そんな災魔をきちんと倒した後で、皆さんにちょっと模擬戦でもしてもらおうかなーって思ってます。 僕も普通の猟兵として戦いに出ることはありますけど、その時って他の人の戦いを見てる余裕がないんですよね。 だからせっかくなんで、この機会にじっくり見せてもらいたいな、と思いまして。 皆さんにとっても、仲間の戦いぶりを肌で感じてもらういい機会になると思いますよ」
 それでは“会場”でお会いしましょう、と転移の支度を始めるコンラッドへ、また誰かが尋ねる。
 ーーその模擬戦、お前は戦うのか?
「……? 僕はもちろん見学ですよ。 だって僕が倒れたら、皆さんどうやって帰るんですか?」


四季臣
 八度目まして、四季臣です。
 この度はここまでOPを閲覧していただき、ありがとうございます。

 皆さんの戦いぶりを、グリモア猟兵が直に見たがってるようです。

 第1章は集団戦です。
 とにかく増える災魔だそうです。
 第2章はボス戦です。
 錬金術ドラゴンはお馴染みのボスになってきました。
 第3章は日常パート、と書いて本番です。
 お二人で参加されて、お互いと模擬戦をしていただくパートになります。
 模擬戦相手に指定したいお方のお名前をプレイングに書いて頂けると、分かりやすくて助かります。
 お一人で参加されたお方は、こちらがランダムでお相手を決めちゃいます。
 一人だけで鍛練されたいお方や、人数の都合でペアを組めなかったお方は人形をボコボコにしてもらいます。
 コンラッドは見学です、仮に相手に指定されていた場合……話し相手にはなりますが戦いません。

 では、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『蜜ぷに』

POW   :    イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アドニード・プラネタリア
どれだけ増えようが、僕の1回80個の炎の矢だ♪(全力魔法)
敵数見計らって撃つ!

それまでは攻撃技能(衝撃波,範囲攻撃,破魔,生命力吸収,2回攻撃)などなど。

防御技能(残像,見切り,盾受け,敵を盾にする)などなど。

たかだか、スライム如きにやられると思うなよ?
不敵な笑みを浮かべるアドニードは、味方と敵を倒すのであった。



そのぷにぷにとした集団は、ぷにぷにと跳ねながら地上を目指していた。
 迷宮の中に咲く花の蜜がなんやかんやで意思を持ち、スライムのようなモンスター化したもの、それが蜜ぷにだ。
 彼ら蜜ぷには迷宮生まれの迷宮育ちなのだが、どういう訳か迷宮の外である地上に自分達の楽園があると信じている。
 だからこそ、こうして度々迷宮の外へ飛び出そうとしてくるのだが……こんなぷにぷにたちも災魔である以上、その楽園へ至る旅路を許すわけにはいかないのだ。

 グリモア猟兵の転移により、最初にそのぷにぷに集団と対峙することとなったのは、アドニード・プラネタリア(天文得業生・f03082)であった。
「ふん、この僕がたかだかスライム如きにやられると思うなよ?」
 ちょっと生意気盛りらしい六歳時だと言うアドニードは、その姿を確認した蜜ぷに達がさっそく仲間を呼ぼうとするところへ先制攻撃を仕掛ける。
「必神火帝、万魔拱服!」
 ユーベルコード、炎の術を唱えたアドニードの武器から放たれる炎の矢の群れは、ぷにぷにと跳ね回る蜜ぷにを次々と撃ち燃やしていく。
 蜜ぷに達と負けじと友情パワーぷにをたくさん呼び込もうとするが、それをするよりもアドニードの放つ炎矢の数がいくらか多かった。
 一体の蜜ぷにが撃たれて、その身を蒸発させるたびに甘い花の香りが広がっていく。
「どれだけ増えようが、僕の一回八十個の炎の矢で蹴散らしてやる♪」
 この戦闘を終える頃には、一回八十五個に増えるであろう術を振りかざし、不敵に笑うアドニードであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヘンペル・トリックボックス
おぉ、これは紳士的な紳士による紳士のための戦いかたを、未来ある学生たちに布教するまたとないチャンス!はい?蜜プニ?····サクッといきましょうサクッと!

数には数で対抗、と言うことで、ありったけの呪符を撒き散らして式神の群れを召喚します。合体した蜜プニには数体を差し向けて対処。苦戦する猟兵がいるようなら、そちらにも何体か割きます。

さぁハリーハリー、未来ある少年少女が我々を待っているのですから······!



この蜜ぷにもまた、迷宮『アルダワ』にとってはフラスコスライムと同じくらいポピュラーな災魔と言えよう。
 個体そのものの弱さもまたスライムっぽいもの同士で似た者だが、注意点はそれぞれ異なる。
 フラスコスライムはその回復力が厄介だが、蜜ぷには増殖力が面倒なモノの代表だ。
 その証拠に、あれだけ炎の矢を浴びせられてもすぐに減った分の仲間を呼び寄せてしまった。

 そこへ降り立ったのは、きちっとタキシードを着こなす、シルクハットがトレードマークの紳士風な男だ。
「おぉ、これは紳士的な紳士による紳士のための戦いかたを、未来ある学生たちに布教するまたとないチャンス!」
 ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)は紳士的にそんな機会を得たことにまず歓喜した……グリモアの映像データ焼き回しは後程相談して頂こう。
 ともあれまずは蜜ぷにをサクッと退治するため、ヘンペルはさっそく自らの奇術を一つ披露する。
「集いて唸れや獣の式。 散れや羽ばたけ禽の式。囲め囲め、いついつ出遣る──」
 ユーベルコード、式群招来・獣聚鳥散陣。
 数には数を、ヘンペルはその手からありったけの呪符を撒き散らして式神の群れを召喚した。
 数多の獣、数多の禽の形をした式紙は一斉に蜜ぷにの群れをまとめて攻撃していく。
 数多のぷにぷにを、ぷちぷち潰していく式神の群れをバックに紳士は両手を広げた。
「さぁハリーハリー、未来ある少年少女が我々を待っているのですから……!」
 確かに、紳士然としたスマートな戦いぶりを参考にしたがる学生は多いことだろう。
 紳士の心を持つ同志を増やすために、ヘンペルは迷宮の先の“会場”を目指す。

成功 🔵​🔵​🔴​

セツナ・アマギリ
あー…なんつーか、うまそうなやつだな。
ともあれ災魔であることには変わりないからさっさと片付けちまおうぜ。集団で囲まれるのは厄介だ。
お仲間のミナサンよろしくな。

って、言ってる側から増えてねーか?
まぁナニしても増えるなら、増える数より潰す数を増やせばイイだけだよな。
個々で撃破よりは一箇所に集めて一掃が理想的、か。
フック付きワイヤー持ってるから、こいつと足の速さを利用して奴らを一箇所に集める役目でもイイが…まぁ必要に応じてだな。
あとは、属性強化したルーンソードでスライム密集地をガンガン薙ぎ払う。
そんな感じかねー。お仲間サンが良い案あるなら、乗るぜー。


夜船・熊斗
蜜ぷに……カラフルな水ようかんみたいで美味しそうですね。冷蔵庫で冷やして、夏場に氷枕として使うのも良さそうな……
とのんびりしてるふりをしながら敵集団の出方や味方を観察

敵がイザ、ボクラノラクエンヘ!を使ったら、
錬成カミヤドリで複製した10個の白熊の敷物に、炎や雷属性を付加して、
召喚元の蜜ぷにへと念力で動かし、包み込んだり覆いかぶさったりして、属性攻撃で燃やしたりビリビリさせましょう
雷や炎が効くと良いのですが……

味方が前衛をやってくれるなら任せたいですが、ユーベルコードを使いながらあっしも動く余裕があるなら、
モップで敵を属性攻撃や二回攻撃で掃除します
力仕事は苦手ですが、こう見えて素早い熊さんですし



「あー……なんつーか、うまそうなやつだな」
「ですねぇ……カラフルな水ようかんみたいで美味しそうです」
 ぷにぷにっと炎の矢を射たれたり、式神にボコボコされてる蜜ぷに達を眺めていたのはセツナ・アマギリ(銀の魔器・f09837)と夜船・熊斗(白熊の敷物な熊獣人・f10387)。
「冷蔵庫で冷やして、夏場に氷枕として使うのも良さそうですねぇ」
 のんびり熊さんの敷物のヤドリガミである熊斗は、そんなことを呟きながらも蜜ぷにを用心深く観察している。
 蜜ぷにが美味しそうに見えるという感想は決して間違いではなく、蜜ぷにを倒すと採取できる花の蜜は美味と知られている。
 アルダワ魔法学園の学生にとって、ぷにぷに跳ね回るおやつのような扱いをされており、お菓子作りの材料として追いかけ回されたりすることもある。
 しかし、それはあくまで数が少ない場合の話だ。
「って、言ってる側から増えてねーか?」
 セツナがとある蜜ぷにを指差してみせれば、蜜ぷにの上になんか賢そうな蜜ぷにが乗っかっているではないか。
 その上、その蜜ぷにの周りにはちょっと偉そうに構えた二体の蜜ぷにまでいる。
「ぷにの上に乗ってるぷには賢者ぷにで、周りにいるぷには勇者ぷにと戦士ぷにだそうですよ」
「ぷにぷにぷにぷに……囲まれると厄介だ、さっさと片付けちまおうぜ」
 “ぷに”って言葉がゲシュタルト崩壊を起こす前に、セツナはワイヤーを、熊斗はモップを構えた。
 まずセツナがフック付ワイヤーを放って蜜ぷに達の移動を制限、それから熊斗が複製した白熊の置物の群れが炎やら雷などを纏って蜜ぷにたちに迫っていく。
 やはりここでも数には数をで追い込まれる蜜ぷにたちだが、意を決したらしい勇者ぷにと戦士ぷにが、ワイヤーと熊の敷物の群れを掻い潜って、セツナと熊斗目掛けて直接飛び込んできたのだ。
「うおっ」
「はうっ」
 ぷにっと強い衝撃を受け、くらっとふらつくヤドリガミ達。
 しかしここまで突っ込んできたぷにたちを黙って帰すはずもなく……セツナの属性強化されたルーンソードと、熊斗のモップ連撃でぷちっと玉砕されていた。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

グランディア・エストリア
対戦か、こりゃ、血湧き肉躍るってところだな!!
まぁ、その前に湧き出た連中をな…
邪魔くせぇから、さっさと片付けるぜ!!

と、出てきたのは、欲に言うスライムってところか。
まぁ、弱えぇ雑魚ってのは、やたらと群れる傾向があるからな。
じゃあ、オレ様は、そこで一気に周りを吹き飛ばすグラウンドクラッシャーを使わせていただくぜ!!
ぐるあぁああああ!!(全力でジャンプして右前足で着地点にグラウンドクラッシャー)
ここで2回攻撃1,グラップル1、捨て身の一撃1、野生の勘1を総動員して別の場所の群れにもグラウンドクラッシャーを仕掛ける

こうすりゃ、群れる前に個別に撃破が可能になるぜ。
そいつらには爪でガリッと斬るだけだぜ。


ファン・ティンタン
蜜ぷに…?
所謂スライム、かな
複数相手の戦いは得意じゃないのだけれど、今後を考えるとそうも言っていられない
試金石に出来る相手のようだし、ひとつ、慣らしておこうか

集団戦の基本は…包囲、分断、各個撃破
ひとつ、敵に囲まれてはいけない
ふたつ、集団をまとめて相手してはいけない
みっつ、確実に潰せるところから叩く

ユーベルコード【天羽々斬】で天華を複製
今の私だと、16振りまでか…どこまでやれるかな

大部屋な【地形の利用】を考慮、囲まれないよう常に動き続ける
【殺気】を乗せた【残像】と天華(複製)の斬撃によって敵をかく乱、可能な限り個体同士を分断する
【世界知識】で分かり得る敵の特性に鑑みて、倒すのが容易な個体から撃破



「蜜ぷに……?」
 所謂スライムかな、とファン・ティンタン(天津華・f07547)が首を捻るも、そう易々と侮るべきではない相手と見ればすぐさま一振りを握る手に力が入る。
 うかつに突っ込めば、あっと言う間にカラフルなぷにぷにに囲まれ、ぷにぷにっとぽこぽこされてしまう……可愛らしい外見ではあるものの、数の暴力の凄まじさを体現しているれっきとした災魔なのだ。
 それでもやっぱり、ぷにぷにと弱そうな見た目であるし、一体一体は実際に弱いのだから、グランディア・エストリア(猛虎蹂躙・f06203)のような個の強さを体現するかのような勇ましい者にとっては……。
「邪魔くせぇから、とっとと片付けるぜ!!」
 と、まぁ、こんな感じでさくさく倒されてしまうぷにぷにたちなのである。
 こんなぷに達よりも、“会場”での血湧き肉躍る戦いに意欲を見せるアムールトラのキマイラは、自前の爪による重い一撃を以て、ぷに達を地形ごと粉砕していく。
 ワイヤーや熊の敷物の効果で一ヶ所に固まったぷに達にグラウンドクラッシャーを放ってやれば、瞬く間に更地の出来上がりだ。
 そんな北方の森の王者の豪快な戦いぶりの横で、白い一振りたるファンは無茶をしない確実性のある戦い方を展開する。
 敵に囲まれずに、集団は相手にせずに、そして確実に潰せると判断できたところから叩いていく。
 ユーベルコード、天羽々斬で複製した刀“天華”は十六振り、これで自身の周囲に迫る蜜ぷに達を牽制したり、あわよくば遠方に飛ばして蜜ぷにを貫いたりもできる。
 グランディアが地形を砕く一撃を放つ度に、それから逃げようとした蜜ぷに達が四方八方へと散るので、ファンはその孤立したぷにを切り捨てて行くだけで十分だった。
 爆発的な火力による粗削りの粕を、着実に払い取るような連携をその場の感覚で成し遂げた二人の手によって、蜜ぷには着実にその数を減らしていった。
 あともう一息で、“会場”への道筋は確保出来そうだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ユウヤ・シュバルツ
相棒の結華(f01731)と戦闘に参加します。
「模擬戦ねぇ、楽しそうだ。さっととこいつら倒しちまおうぜ?」
釘を刺されても、気にせずゆったりとダガーを抜き、逆手持ちで二刀構えます。
「わかってるわかってる……それじゃ、いきますか」

戦闘では敵の攻撃を【見切り】ながら【残像】で回避する。
「遅い遅い、そんなんじゃ当たんねぇぜ?」
味方に当たらないよう、敵陣のど真ん中に侵入したら【旋風刃】による回転斬りで敵を纏めて薙ぎ払います。
「まとめて、吹っ飛びな!」
そして【2回攻撃】により、今度は斬り返すように逆回転で再び【旋風刃】
「まだまだぁ!」

敵を片付けたら、調子に乗って結華に話しかけ
「ざっと、こんなもんよ!」


御門・結華
ユウヤ(f01546)に注意しつつ戦闘行動に移ります。
「マスター、油断は大敵です」
フレイムソードを両手で構えると刃が紅蓮を纏い、髪や瞳も炎に呼応するように赤く染まります。
「力を貸して、サラマンダー」

先行するユウヤを邪魔しないように【火精の息吹】によって生み出した火球を操り、【全力魔法】による炎【属性攻撃】で敵を【なぎ払い】ます。
「マスター、援護します」
敵が賢者ぷにを呼び出したら、即座に攻撃します。
「敵の頭を潰せば、所詮烏合の衆です」

敵の攻撃は【見切り】とフレイムソードを使い【怪力】で【武器受け】します。
「無駄です」
そのまま【2回攻撃】で斬り返す。

「マスター、これからです。油断しないで下さい」



蜜ぷに達がぷちっと倒されていく度に、甘い花の香りが広がっていく。
 どれだけ仲間が倒されても、無垢に地上の楽園を目指そうとする蜜ぷに達へ引導を渡すべく降り立ったのは、二人の猟兵だった。
「模擬戦ねぇ、楽しそうだ。 さっさとこいつら倒しちまおうぜ?」
「マスター、油断は大敵です」
 ユウヤ・シュバルツ(人間のシーフ・f01546)と、御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)の二人は軽く言い合いながら、それぞれの武器を構える。
 数奇な導きによって出会い、共に旅する間柄である二人にとって、このやり取りは日常茶飯事だ。
「わかってるわかってる……それじゃ、いきますか」
 それぞれの手にダガーを握ったユウヤが駆け出し、蜜ぷに達の突進を見切りながら中央へ陣取る。
「マスター、援護します」
 結華はユウヤの後に付き従うように続き、ユーベルコード、火精の息吹によって生み出された火球で襲い来る蜜ぷにをなぎ払っていった。
 すべてのぷにを統括しているらしい賢者ぷにへ、結華が火球を放ってやれば、火を付けられた賢者ぷには慌ててぷよぷよとそこいらを跳び跳ねている。
 火球によってさらに追い詰められていくぷに達を、その中央で他のぷに達の猛攻を避けきったユウヤが両の手に持つダガーに力を込めた。
「まとめて、吹っ飛びな!」
 ユーベルコード、旋風刃は竜巻を生み出すほどの魔力を込めた回転斬りだ。
 強力な斬撃と風圧に、一体一体が軽い蜜ぷに達はあっさりと吹っ飛び、それぞれが迷宮の壁や天井にぶち当たって消滅していく。
 それでもなんとか地面で堪えていた蜜ぷに達を待っていたのは、ユウヤの旋風刃のおかわりだ。
「まだまだぁ!」
 二度の大技を連続で受けた蜜ぷにの吹っ飛んだ先には、残敵処理に勤しむ結華がおり。
 飛んでくる軌道すら見切った結華のフレイムソードによる一閃、二閃が、最後の蜜ぷにを蒸発させた。
 こうして、やたらと増えることに定評のある蜜ぷに軍団を制圧した猟兵たちは、再び“会場”へと歩を進めていく。
「ざっと、こんなもんよ!」
「マスター、これからです。 油断しないで下さい」
 その中で調子に乗った風なユウヤの軽口に、また釘を刺す結華。
 彼等が向かう“会場”には、排除すべき敵がまだ残っているのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『錬金術ドラゴン』

POW   :    無敵の黄金
全身を【黄金に輝く石像】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    ドラゴンブレス
【炎・氷・雷・毒などのブレス】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    アルケミックスラッシュ
【爪による斬撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に錬金術の魔法陣を刻み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


“会場”へ到達した猟兵たちを待ち受けていたのは、その身を金色に輝かせる一体のドラゴンだった。
 迷宮『アルダワ』においてフロアボス級の驚異であり、現地学生に多大な被害を与えることすらある、強敵と言うべき災魔、それが錬金術ドラゴンである。
 しかしこの半月の間で“転校生”達の手によって倒された錬金術ドラゴンの総数は、そろそろ五十に到達するそうだ。

 誰かがふと、グリモア猟兵の挑戦的な笑みを思い浮かべる。
 皆さんはこのドラゴンをどう攻略するのか、そう問いかけるような笑みを。
 そんな脳裏に過る光景をかき消すかの様に、黄金に輝く竜は吠え猛る。
 模擬戦を始める前に、もう一仕事だ。
ファン・ティンタン
えーと…錬ドラ…?
強敵ではあるけれど…相当数討伐されてるから、【世界情報】の蓄積は十分、セオリー通りいこう

機が熟すまでは回避タンク役を担う
【残像】を含め、自身を囮に敵の意識を誘導する
特に危険なブレスの予兆(大きな呼吸等)が見られたら他の仲間にも警告
…ッ、ブレス!

間が悪ければ【覚悟】と【オーラ防御】を頼りに仲間への射線を遮る
オラトリオの護刀、舐めんな…だよ

私が狙うのは敵の攻撃の隙
ブレスなら溜めの瞬間
爪撃なら魔方陣の上に陣取る時
石像化するなら、最高の好機

【天華泰平の儀】の三画(デルタ)を刻む
父なる大地よ、彼の者を包め
母なる大海よ、彼の者を抱け
祖なる時空よ、彼の者を縛れ
白き祈りと詩の下に…封じられよ



「えーと……錬ドラ……?」
 対峙して早々、UDCアースの連続ドラマ風な略語を発されるとは驚きました。
 ファン自身には錬金術ドラゴンとの戦いの経験はないものの、世界知識による情報の蓄積は十分、セオリー通りの戦いを心掛けようとしていた。
 出会い頭の錬金術ドラゴンと言えば、距離が開いていればとりあえずブレスを吐くのがパターンとされている……どのブレスを使ってくるかが問題視されることも多い、多いのだが。
 既に相当数を倒され、一定の攻略法を固められているらしいドラゴンにそもそも“ブレスを使わせる”選択肢を、わざわざ与えてやる道理がないのだ。
 ファンが想定した通り、錬金術ドラゴンはブレスを吐く予備動作として、大きく息を吸い込んでいる……そこが大きな狙い目の一つだ。
「これより刻むは無血の祝詞、」
 ユーベルコード、天華泰平の儀。
 これによって白の一振り、天華による一、二、三の太刀筋は敵を斬りつけた上にその力を封じる術式にまで昇華された。
「父なる大地よ、彼の者を包め。 母なる大海よ、彼の者を抱け。 祖なる時空よ、彼の者を縛れ。 白き祈りと詩の下に…封じられよ」
 三角形を描くように振るわれた義の型を、錬金術ドラゴンの身に深く刻み込んだ上で、仕上げとばかりに三角の中央を突き刺す。
 挨拶代わりのブレスを吐こうとしたら、それを封じられた上に喉を刀で突き刺されたーードラゴンにとっては新年早々に運のない年明けとなった、が、それはファンとはなんの関係もないだろう。
「オラトリオの護刀、舐めんな……だよ」
 あ、ファンさん舐められる前に思い切りぶっ刺してるのでその心配は微塵もないです。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヘンペル・トリックボックス
一般的に、金という貴金属は大変優れた熱伝導性と電気伝導性をもつ事で知られています。腐食し辛い上に電気が素通りに近いレベルで抜けるので、本来であれば電気による金の破壊というのは現実的ではありません。
ちなみに我々陰陽師の扱う陰陽五行において電気とは即ち木行にあたります。金は木に剋つので、やはり相性は悪い。
しかし、金気よりも木気が大きい場合、話は別です。五行相侮──逆相剋が発生します。落雷による瞬間的な空気の膨張による発熱は摂氏三万度。一方、金の融点は摂氏約千度です。即ち──貴方にこの術は有効ということです、えぇ。

まるで散歩でもするように悠々と、やたら上機嫌で蘊蓄を垂れながら、UCを使用します。



「一般的に、金という貴金属は大変優れた熱伝導性と電気伝導性をもつ事で知られています」
 黄金に輝くドラゴンの前に悠々と姿を表した紳士、ヘンペルはまるで学生の前で教鞭を取る者のような口取りで語り出した。
 実際、この“講義”は学生に宛てたものなのかもしれない……彼は未来ある少年少女のためにこの迷宮を進んでいるのだから。
「腐食し辛い上に電気が素通りに近いレベルで抜けるので、本来であれば電気による金の破壊というのは現実的ではありません」
 猟兵によるオブリビオンの討伐といえば、敵のユーベルコードに対し、こちらもそれに有効なユーベルコードを用いて突き崩す“攻略”が主軸とされている。
 ヘンペルの開示する攻略法はオブリビオンに宛てたものではなく、錬金術ドラゴンの肉体を構成している主成分……「金」の攻略法だった。
 ヘンペルは陰陽師であり、彼の語る陰陽五行において電気とは木行に該当するもの。
 錬金術ドラゴンの金は木に剋つため、相性は悪いとされている。
「しかし、金気よりも木気が大きい場合、話は別です。 五行相侮──逆相剋が発生します。 落雷による瞬間的な空気の膨張による発熱は摂氏三万度。 一方、金の融点は摂氏約千度です。 即ち──」
 紳士は呪符を取り出して錬金術ドラゴンへと向ける。
 金気よりも木気が大きい場合を今まさに再現するユーベルコード、帝釈天招雷符は金の融点を遥かに越える落雷を叩き落として、錬金術ドラゴンの身を激しく貫いた。
「貴方にこの術は有効ということです、えぇ」
 ご静聴ありがとうございます、と紳士は黄金の竜へ深々と頭を下げた。
 竜にその講義が理解できたかは分からないが、その効果の絶大さは身をもって体感したことだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御門・結華
ユウヤ(f01546)と一緒に前衛で戦います。
「マスター、私も前に行きます」

【精霊武装】を使用、ルビーをフレイムソードに装着。真の姿の開放でよりサラマンダーとの共鳴が高まり、武器や防具に強化装甲が加わり炎を模した意匠が加わります。
「力を貸して下さい、サラマンダー!」

敵の動きを見ながら、大剣に炎を纏った【属性攻撃】を放ちます。
「我が敵を焼き尽くせ、サラマンダー!」

防御は紅蓮の【オーラ防御】を纏いながら、大剣で【武器受け】します。
「正面から受け止めます」
味方やマスターが危ない時は躊躇なくかばいます。
「私が、守ります!」

魔法陣が刻まれたら、炎を纏った大剣を突き立てて破壊を試みます。
「させません!」


ユウヤ・シュバルツ
結華(f01731)の提案に了承しながら、二刀のダガーを逆手持ちで構える。
「そうだな。相手はドラゴン、全力で行こうぜ!」

【先制攻撃】で突っ込み、スピードを生かした二刀流による【2回攻撃】を繰り出します。
「いくぜ!」「流石に硬ぇなぁ!」

敵の攻撃は【見切り】つつ【残像】で回避する。
「そんなの当たるかよ!」

攻撃が躱しきれないなら【2回攻撃】【旋風刃】で相殺を狙います。
「そんなの打ち消してやらぁ!」「まだまだぁ!」

味方が危ないときは、敵に投擲用ダガーを放ち援護します。
「させるかよ!」

敵の隙を見て【見切り】【残像】の高速移動中に鋼糸を使い、敵の体を雁字搦めに拘束します。
「かかったな、もう動けねぇだろ?」



黄金をも裂く雷撃に続くべく、前線に立ったのはユウヤと結華の二人だ。
「マスター、私も前に行きます」
「そうだな。 相手はドラゴン、全力で行こうぜ!」
 まず先手を取るべく地を蹴ったのはユウヤだ、スピードにのった先制攻撃に加え二刀流による二連撃を錬金術ドラゴンに叩き込む。
「っと! 流石に硬ぇなぁ!」
「マスター、ここは私が。 力を貸して下さい、サラマンダー!」
 黄金の表皮に刃を突き立て、その衝撃に弾かれるユウヤの背後から結華もドラゴンの前に躍り出る。
 ユーベルコード、精霊武装によりルビーを装着されたフレイムソードと共に、結華はその真の姿を解放する。
 火の精霊サラマンダーとのより強い共鳴により、炎を模した意匠が浮かび上がるその剣には激しい炎を纏わせた。
 対し錬金術ドラゴンは、体制を整え直そうとしているユウヤに向けて大きく息を吸い込む……ブレスの予備動作だ。
 ユウヤは残像を纏いつつ見切りの姿勢に出るが、その前に立ちはだかったのは結華だった。
「私が、守ります!」
 大剣に纏わせた炎はオーラとなり、錬金術ドラゴンの火炎ブレスを真っ向から受け止めている。
「マスター、無事ですか!」
「おかげさまでな!」
 結華がブレスを止めている間、錬金術ドラゴンはブレスを吐いているそれ以外の方向に対し全くの無防備だ。
 ユウヤは結華が身を挺して作り出したチャンスを掴むため、ドラゴンの背後に回る。
「いくぜ、これが俺の全力だ!」
 がら空きの大きな背中に、ユウヤは渾身の力で旋風刃を叩き込む。
 風の魔力によって生まれた爆発的な竜巻は、錬金術ドラゴンの巨体を大きく弾き飛ばして迷宮の壁へと叩きつけた。
 ブレスが途絶え、大剣を担ぎ直す結華が次に目にしたのは、壁に叩きつけられてもなお爪を振るうドラゴンの姿。
 その爪には魔方陣の紋様が浮かび上がっている……ドラゴンは自己強化を施すつもりのようだったが、結華の判断は迅速だった。
「させません!」
 結華はなんと、ドラゴンが魔方陣を描こうとした地面に大剣を突き立てて破壊してしまったのだ。
 瓦礫と化した地に陣を描けず、思わず顔を上げたドラゴンへ、結華はその炎纏うフレイムソードをもう一凪ぎしてみせた。
「我が敵を焼き尽くせ、サラマンダー!」
 圧倒的な熱量を持つ鋼を叩き込まれ、またその巨体を飛ばされるドラゴンに待ち受けていたのは、ユウヤが張り巡らせていた鋼糸。
 ユウヤは高速移動中にしかけていたその糸を用いて、錬金術ドラゴンの巨体を雁字搦めに拘束してしまったのだ。
「かかったな、もう動けねぇだろ?」
 運命により同じ道を行くことになった二人の連携により、錬金術ドラゴンへ多大なダメージと行動制限を刻み込んだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

セツナ・アマギリ
いつ見てもえげつねー金ピカだな。
目が痛ぇ……さっさと片付けようぜ。

さて、こいつの厄介なところは無敵とブレスか。
無敵はゴメンだな、俺の持ち技じゃ不利だ。
そうなると…【錬成カミヤドリ】で俺の本体である「魔器」を13個複製してやるか。
この魔器は、とある魔女が杖変わりに使っていた天球儀だ。
サイズは片手で持てる程度。魔器だから当然魔力を帯びている。
ドラゴンがブレスを吐いてくるだろーから「逃げ足」で逃げ回りつつ、ブレスの範囲外から魔器をぶつけてやるぜ。
お仲間サンにはちょっと下がってて貰わないと危ないな…その辺りは気を遣いつつ、協力しつつ、だな。


グランディア・エストリア
まぁ、紛い物のドラゴンが出てきたか。
本物とやりたければ、アックス&ウィザーズに行けばできるんだろうしな。
まぁ、それはそれ。
ここいらで、オレ様を止められると思うなよ?

とまぁ、コイツは既に何十体も倒されていると聞くしな。
🔴印得て、ヤツのブレスも、野生の勘を使って避けてみせるし、アルケミックッスラッシュも、避けた後の魔法陣をガリって削ればいいようだしな。

やつが無敵使ったら、背中に乗って無敵が解除されるのを待つぜ。
なに、攻撃したければ、動くしか無いから、自ずと奴は動くぜ。
そこで、解除されたと同時に両方の翼を渾身の力(力溜め、気合い、怪力、2回攻撃、グラップル、捨て身の一撃)で剥がすだけさ。あとはUB



「いつ見てもえげつねー金ピカだな」
「まあ、その金も姿も紛い物だがな」
 セツナが軽く目を抑えているのに対し、グランディアは前肢に力を込めて準備完了だ。
 本物のドラゴンと戦いたければアックス&ウィザーズへ向かうべきなのだろうが、それはそれとして獲物を睨む。
 そもそも、グランディアにとってここは通過点に過ぎないのだ。
「ここいらで、オレ様を止められると思うなよ?」
 グランディアが威勢良く飛び出したのを見て、セツナもまた散開するように地を蹴る。
 ユウヤの鋼糸で動きを封じられた錬金術ドラゴンは、がむしゃらに火炎ブレスを吐き散らしてその接近を防ごうとしていた。
 そのブレスでさえも、ファンの天華泰平の儀によって威力を落とされているために、グランディアの突撃を阻むことは出来なかったのだが。
 グランディアはそんなことなどお構いなしに、開きっぱなしのドラゴンの口へ渾身の灰燼拳を叩き込んだ。
 下顎が裂けるのではないか、と言うほどの一撃に大きく仰け反ったドラゴンは天に向けて火炎を撒き散らす。
 そこへセツナもまたユーベルコード、錬成ヤドリガミによって己の本体である魔器を十三個複製していた。
 とある魔女が杖代わりに使っていたという天球儀は、さも当然のように魔力を帯びた品物である。
 複製された全ての天球儀をドラゴンの胴体へ向けて次々と放ってやれば、その度にドラゴンは呻き声と共に力なく炎を吐き出していた。
 たまらずドラゴンはその身を黄金へと変え、すべての攻撃に対しての無敵化を試みる。
 ぴっきりと固まったその背に、ずっしりと我が物顔で乗り上がったのは、北方の森の王たる風貌のグランディアだ。
「無敵化ってか? じゃあオレ様はそれが解除されるまでここで待っててやるぜ」
 これこそが、錬金術ドラゴン戦における最大の攻略法だとグランディアは獰猛に笑う。
 確かに無敵化は厄介だが、相手も全く動けないのならば、それが解けるのをただ待てばいい。
 その解けた瞬間……こちらを再び攻撃しようと動き出した時こそが、錬金術ドラゴンの最大の隙なのだ。
 そうしている間にも、ファンが一振りを構え、ヘンペルが新たな呪符を取り出す。
 ユウヤが再び旋風刃の構えを取り、結華が炎纏う剣を大きく振り上げている。
 ブレスの範囲外からそれを見ていたセツナは、思わずこう呟いた。
「もう詰んでるぜ、金ピカ」
 無敵化が解けた、その瞬間。
 “会場”の番人たる錬金術ドラゴンは、猟兵たちの一斉攻撃によって完膚無きまでに消し飛んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『鍛錬をしよう』

POW   :    拳と拳、体術勝負

SPD   :    技と技、技能勝負

WIZ   :    心と心、精神力勝負

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


“会場”から驚異が取り除かれた。
 その知らせを受けたグリモア猟兵は、数名の学生を引き連れて“会場”へやってくると、その道程を開放した猟兵たちに労いの言葉をかけていく。
 それでは早速、と模擬戦開始の合図を行おうとしたグリモア猟兵へ、待ったをかけた学生がいた。
 たっぷりとした白髭を蓄えた老人はニコラウス・ソルベルグと名乗り、猟兵たちに何やら紙を配っていく。
 見たところそれは、エントリーシートと……模擬戦におけるルールが記されていた。
「ま、これはあくまで模擬戦じゃからのぅ、ルールを守って楽しく……楽しいかどうかは分からんが、守るべき最低限のことは書かせてもらったからの。 参加表明の前に、きちんと読んでおくのじゃぞ?」

●模擬戦ルール
 1、使用ユーベルコードは一つに制限するものとする。
 プレイング送信時に選択できるユーベルコード以外は使用不可じゃ。
 これを無制限に認めると、ぶっちゃけキリがないからのぅ。
 模擬戦に参加した学生が互いに召喚魔法を乱発した時は、チェスでもやっとれと思ったわい。

 2、互いが選択したユーベルコードを一度発動させた所で模擬戦を終了とする。
 この場は互いの優劣を決めるような、いわゆる勝敗を決定付けることはせんよ。
 どうしてもと言うなら、互いのユーベルコードの受けっぷりで各々判断しとくれ。

 また、このルールの性質上、戦う者は互いにデカイのを一発受けることとなる。
 それが嫌じゃと言うなら、対戦相手に人形かコンラッドを指定しておくれ。
 人形は黙って諸君にボコボコにされるし、コンラッドは人形を召喚してお主の話に付き合いながら人形をボコボコさせてくれるじゃろ。
 尚、指定が一切なければワシが勝手に対戦相手を組むからの、そこは気を付けてな。

 3、如何なる理由であれど、模擬戦相手や周囲学生を殺傷するほどの破壊行為は断じて認めん。
 ……ま、これはみんな守れるとは思うがの、念のためじゃ。

「さて、ルールは把握できたかの? それでは改めて模擬戦開始じゃ!」
御門・結華
ユウヤ(f01546)との模擬戦。
「マスター、全力でいきます」
この条件ではサラマンダーの火力は悪手、ノームの小回りが利かない。
「力を貸して、ウンディーネ」
水を纏うアクアグレイブを構え、水【属性攻撃】を放つ。

スピードでは負けていても棒術の応用で【武器受け】で受け流していく。
投擲は水の【オーラ防御】で弾く。
「一番小回りの利くウンディーネでも、やはりダメですか」

「流石、マスターです……けれど、これで終わらせます」
高くジャンプして、ステージを覆うほどの【水精の嘆き】をマスターに向けて叩き付ける。
「私の勝ちです、マスター」
弾かれた水が雨のように降り注ぎ、ステージを水浸しにしたあと一気に凍り付く。
「凍れ」


ユウヤ・シュバルツ
結華(f01731)と模擬戦。

「勿論だ。オレがどれだけ強くなったか、見せてやる!」
二本のダガーを逆手で構え、様子を見る。
「ウンディーネの力か!」

攻撃を【見切り】【残像】で避けつつ、結華の隙を狙い【2回攻撃】を放つ。
「おっと、やっぱりおっかねぇな!」
「けど、当たんなきゃ意味ねぇよな?」

距離を取る場合や詰めるときは牽制に足元手前へ投擲用ダガーを放つ。
「足元注意だぜ?」

「やっぱりなんか考えてたな。よし、来いよ!」
避けられないとわかったら【旋風刃】の竜巻で斬り裂くと同時に逆回転で【2回攻撃】で防ぐ
「避けられねぇなら防いでやる!」「まだ終わってねぇ!」
受け切った後
「よし!……あれ?」
「う、動けねぇ!?」


ファン・ティンタン
【WIZ】コンラッドと相席見学、各対戦のユーベルコードにコメント

コンラッド、最初に自分が対戦で倒れたら転移出来なくなるって言ってたけど…
どっちかと言えば、この機会に多くのユーベルコードを見て、自分の技を編み出そうって魂胆じゃないの?

そう言って、自分も技を隠したままではずるいので【嘘針誕懐】を解説
5寸程度の半透明な魔力針を作って、コンラッドに投げつけるフリをする

この針が刺さった相手に質問をして、嘘をつかせたら、針鼠の出来上がり
…まぁ、ふわふわなケットシーの抱き心地が悪くなるのは嫌だからやらないけど

可能なら、コンラッドを抱っこして一緒に観戦
私、体温無いから…あなたみたいな温かい感じが、少し羨ましい



●ファンとコンラッド
 ファンは観戦席にいたコンラッドの隣の席に腰掛けた。
 一緒に見学しましょうかと言いながら手帳を取り出して、これから始まる模擬戦のあらゆる事柄を記録しようとしているケットシーの手元を、ファンは興味深そうに覗き込む。
 思えば、この依頼概要を話している彼の言動が妙に気になったのだ。
「最初に自分が倒れたら転移出来なくなるって言ってたけど……」
「ええ、言いましたね」
「どっちかと言えば、この機会に多くのユーベルコードを見て、自分の技を編み出そうって魂胆じゃないの?」
 ファンはそう尋ねながら、その手に五寸程度の半透明な魔力針を作り出してみる。
「ええ、そうですよ」
 ファンの問いを間も入れずに肯定したコンラッドは、ファンがそうしているようにその顔を見つめてきた。
 くい、とモノクルを上げたコンラッドは、出発時と同様の笑顔で応じる。
『ごにゃー』
 なんだか気の抜ける鳴き声がして。
 針を投げつけるフリをしようとしたファンの手が、ぴたりと止められた。
 コンラッドもまた、その手にぶさかわデザインのケットシー人形を構えていたのだ。
 ファンの魔力針はユーベルコード、嘘針誕懐……質問した対象の嘘に反応して急成長を遂げるという代物で。
 コンラッドが忍ばせた人形もまたユーベルコードであり、対象のユーベルコードを相殺する力を持つのだと説明された。
 コンラッドは変わらない笑顔で、ファンにごにゃーと鳴く猫人形をむぎゅっと押し付けてくる。
「さ、そろそろ始まりますよ」
 ごにゃごにゃと鳴く人形を抱かされつつも、ファンはしばらくコンラッドを見ていた。
 本当は人形よりもコンラッドを抱っこしたファンだが、この時はとてもそう言える雰囲気にはならなかった。

●結華VSユウヤ
 まず模擬戦の場に現れたのは、道中も息の合う連携を見せていた結華とユウヤの二人だった。
「マスター、全力でいきます」
「勿論だ。 オレがどれだけ強くなったか、見せてやる!」
 二本のダガーを逆手に構えるユウヤを見て、結華はどのユーベルコードを使うべきかを思考する。
 使用ユーベルコードは一つのみ、この条件ではサラマンダーの火力は悪手でありノームは小回りが効かない。
 考えた末、水の精霊の力を宿した薙刀を手にした結華はその属性の力を解放する。
「力を貸して、ウンディーネ」
 水流を纏った薙刀による属性攻撃が振るわれ、ユウヤの身を捕らえようと迫る。
 速度で上回るユウヤは、その攻撃の軌道を見切って回避し、水流を掻い潜って結華にインファイトを仕掛ける。
「おっと、やっぱおっかねぇな! けど、当たんなきゃ意味ねぇよな?」
 二刀流によるユウヤの連擊を、結華は武器受けで凌ごうとする……それでもユウヤの勢いを止めるには足りなかった。
「足元注意だぜ?」
 ユウヤが不意に放った投擲ダガーは薙刀の防御をすり抜けていくが、結華もまた水流のオーラで投擲ダガーを弾き返して崩御した。
「一番小回りの利くウンディーネでも、やはりダメですか」
「かといって、降参なんてしないだろ?」
「流石、マスターです……けれど、これで終わらせます」
 追撃のダガーを大きくジャンプして回避した結華は、このタイミングでユーベルコードを発動させる。
「やっぱりなんか考えてたな。 よし、来いよ!」
 ユウヤも次に来る一撃に身構えるが、避ける動作に入るには遅かった。
「私の勝ちです、マスター。 ……凍れ」
 結華のユーベルコード、水精の嘆きはユウヤの立つステージもろとも水浸しにして凍り付かせる。
 ユウヤもまたそのタイミングでユーベルコードを切った。
「避けられねぇなら、これで防いでやる!」
 結華が着地する前に、ユウヤは旋風刃による竜巻を起こし、足元の水や氷を弾き飛ばす。
 その竜巻と回転切りは結華の身を切り裂こうと迫るが、防御に長けたウンディーネの加護がそれを阻んだ。
「まだ終わってねぇ!」
 ユウヤが水流のオーラを貫くべく、再び前へ踏み出そうとするが……その足がなぜか動かない。
「……あれ? う、動かねぇ?!」
 ユウヤの足元に注がれた水は、旋風刃ではその全てを弾ききれなかったようだ。
 その水も瞬く間に凍り付き、ユウヤの足元も凍てつかせ、その素早い足を着実に止めてしまったのだ。

「なるほどー。 結華さんのユーベルコードでその地を氷漬けにして、それにより自己強化された分だけ結華さんが優位に立ったのですね」
「……地形効果か、それがもしもなかったら、ユウヤの旋風刃が結華の防御を突き破ってたかもしれない」
 結華とユウヤ、二人のユーベルコードの発動が確認されたため、この模擬戦は終了を告げられる。
 観客席にいた学生たちに加え、猫妖精と白の一振りも、二人の戦いを讃え拍手を送った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

グランディア・エストリア
コレを待っていたんだぜ!!
模擬戦相手は誰でもかかってきな!

使う技は灰燼拳。この技に「気合い1、捨て身の一撃1、グラップル1、力溜め1、怪力1」を込めて放つ。
相手の技は受けて立つぜ!!
オレ様の体力が残れば、何とでもなるからな、今回は!!

まぁ、今回は、邪魔者共が色々いたせいで、体力100%じゃないのが痛いところだがな。


セツナ・アマギリ
模擬戦相手は別段誰でもイイけど、出来れば男の方が助かるな…お嬢サンの顔に傷とか付けたくないんでね。
あーでも、人形とかになるくらいなら女性でも問題ないぜ?

迷宮でのお仲間サンの戦いを見てて思ったけど、真の姿を解放しないと厳しそうな印象、かな。
基本戦法はオブリビオン戦と同じだ。足の速さを生かして逃げ回りつつ、隙を見て属性攻撃+2回攻撃。
可能な限りユーベルコードはこちらから仕掛けたいな。
【錬成カミヤドリ】で遠方から魔器をぶつけてやるさ。
相手が接近戦だったら、フック付きワイヤーでうまいこと絡め取って遠くへぶん投げるかな…そしたら【錬成カミヤドリ】も当たるだろ。



●グランディアVSセツナ
「コレを待っていたんだぜ!!」
 誰でもかかってきな、と北方の王者たる威厳をふりかざしてグランディアは吠える。
 その対戦相手として選ばれたセツナは、なんとも言えない表情を浮かべていた。
 出来ればお嬢サンの顔は傷つけたくないんで、相手は男の方がいいとは確かに言ったが。
 錬金術ドラゴンの背中に乗り、その金ぴか装甲を容易くぶち抜いたキマイラが相手になるとは……。
「こりゃ、真の姿を解放しないと厳しそうな印象、って」
「ウオオオオオッ!!」
「来るの速いって?!」
 セツナの考察などお構い無しに、グランディアは真っ向からセツナを殴り飛ばそうと猛接近してくる。
 根っからのインファイターであるグランディアは、その爆発的な火力こそが最大の武器だ。
 そこに攻撃の射程範囲とか、防御や魔法などは一切関係なく、一発ぶん殴って相手が倒れていれば、それだけで十分なのだ。
 それを今まさに体現してみせようとこの模擬戦でもその武を振るおうとするが、セツナからしてみればたまったものではない。
 幸い、セツナも足の早さには自信がある方だったため、グランディアの執拗な追跡にもすぐには捕らわれなかった。
 それでも、気を抜けばグランディアの豪腕がセツナを思いきり叩き飛ばそうとしてくるので、攻撃をする隙を確保出来なかった。
 グランディアの大振りな攻撃をセツナが回避した時、二人の距離が大きく開く。
「こっちから、仕掛ける!」
 セツナはこのタイミングでユーベルコード、錬成カミヤドリで魔器を複製させ、その全てをグランディアへ向けて発射した。
「いいだろう、受けて立つぜ!!」
 森の王は決して怯まず、セツナの魔器をその身に受けながらもなお突進してくる。
「おいおい、マジかよ……!」
「ぶん殴る体力さえ残れば、何とでもなるからな!! 歯ぁ食い縛りやがれッ!!」
 錬成カミヤドリを強引に突破してきたグランディアによるユーベルコード、灰燼拳がセツナの胴へと放たれた。
「ぐあっ……!」
 そのあまりにも大きな衝撃に、セツナの身は場外に吹っ飛ばされそうになってしまう。
 その光景を見た審判役の老人が止めにはいるのではないか、と思われるほどだったが……ふとグランディアの方を見やれば、彼もまた膝を地につけていた。
「……っく、邪魔者どもが色々いたせいで、体力100%じゃないのが痛いところ、だな……」
「ったく……勢いありすぎて、ワイヤーで掴むことも出来なかったぜ」
 互いに大きなダメージを受け、ほぼ同時に膝をついたところで、グランディアとセツナの模擬戦もまた幕を閉じた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

五十嵐・達也
レーヴェ君(f04940)と模擬戦をしに来た
「模擬戦闘とは言え、手合わせが出来る事喜ばしく思う。楽しもうか」
咎狩りの長銃の弾丸を模擬弾に変えておこう
その上で魔血錬成を使用し、複製し宙に浮かせる
右手に鉈を、左手に長銃を握り構える
「では往こうか――いざいざいざ!!」
念力で長銃を追随させながら突撃し、左手の長銃をレーヴェ君に向けて撃ちながら懐に飛び込む
至近距離に届いたら撃った長銃を捨て浮かせた長銃を握って再度発射
「さあ、どう凌ぐか!」右手の鉈はレーヴェは君の攻撃に対しての受けに用いて攻防両立させる
彼の攻撃方法は良く解らないが、上手く対応してみせたいものだ


レーヴェ・ナハトシッフ
五十嵐・達也さん(f00485)と模擬戦の予定だ

さて……経験豊富な達也さんの方が強いだろうし、
あまり考えずに拳と拳、体術勝負で行くか

ぶっ放すのは大地粉砕、
ダッシュと足に装着してるレガリアスシューズ、ヴィントガングで加速し、
属性攻撃で蒼い炎をまとった一撃をぶっ放す!

達也さんの攻撃は野生の勘や第六感、視力のスキルでガードできないか頑張ってみる。ダガーだと小さくて受け止めにくくなるから、買い替えようと思ってるアサルトウェポンを盾にするか
アサルトライフルやショットガンならダガーより長くて力も入れやすいだろうし。
素早い攻撃だったらダガーナイフで受け止めたり、逸らそうとする努力をする
(アドリブ歓迎)



●達也VSレーヴェ
 模擬戦の“会場”が開放されたと知らせを受けたのは、グリモア猟兵と学生だけではなく、血の気盛んな一部の猟兵にも伝わっていたようだ。
 この迷宮へと新たに召喚された五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)と、レーヴェ・ナハトシッフ(バンダナマフラーが風になびく・f04940)は、互いに獲物を構え戦いの準備を進める。
「模擬戦とは言え、手合わせが出来る事喜ばしく思う。 楽しもうか」
 達也は模擬戦用の弾丸を積めた長銃にユーベルコード、魔血錬成を施して宙に浮かせる。
 その上で複製されたいくつもの銃を従え
、自身もまた右手に鉈、左手に銃を握った。
 弾丸が非殺傷弾になっただけで、フルパワーで戦う気に溢れる達也の姿に、レーヴェは思わず固唾を飲み込む。
 自分よりも経験豊富な達也の方が、レーヴェよりも強いだろう……しかしあれやこれやとは考えたりはせずに、体術勝負で行こうと身構えた。
 その体制を準備完了と受け取った達也が、まず動き出す。
「では往こうかーーいざいざいざ!!」
 達也は宙に浮かせた銃の群れを従えつつ、左手に持つ銃を撃ちながらレーヴェへと迫る。
 それに対しレーヴェは第六感や野生の勘、更にはアサルトウェポンを盾にしてその銃撃を凌いでいた。
「ほう、銃器を盾にするか!」
 まさかのアサルトウェポンの使い方にやや驚きつつも、達也はその足を止めずにレーヴェの懐に入ろうとする。
 弾切れになった銃は投げ捨て、追従させていた銃を取り再度発砲、接近。
 その猛攻にレーヴェのアサルトウェポンもぼろぼろに破壊され、レーヴェ自身も弾丸に晒されダメージを蓄積させていく。
 アサルトウェポンが盾として昨日しなくなれば、レーヴェはそれを投げ捨ててダガーナイフを握った。
「さあ、どう凌ぐか!」
 止まぬ達也の乱射を、ダガーナイフで防ぐのはかなり厳しい。
 このままでは押し負ける、そう判断したレーヴェは賭けに出た。
 手にしたダガーナイフに風の魔力を集中させ、それを勢いよく振り抜くことで達也の身を大きく弾き飛ばして距離を無理矢理稼ぐ。
 達也もその衝撃自体は右手の鉈で受け流したが、レーヴェに取ってはその空いた距離が重要だった。
 レーヴェは達也の方へ、レガリアスシューズのヴィントガングの力で急加速する。
「大地ごと、ぶち壊す勢いでーー」
 その足に蒼い炎を纏い、レーヴェはユーベルコード、大地破壊の一撃を。
「ーーぶっ潰す!!」
 渾身の飛び蹴りとして、体勢を僅かに崩している達也へと激しくぶつけた。
 咄嗟に鉈でガードした達也だったが、あまりの衝撃が右腕に直撃したために、鉈を場外まで弾き飛ばされてしまった。
 下手をしたら右腕もろとも吹っ飛びかけない一撃に学生たちがどよめくも、達也はすぐさまその右手に浮かせた銃を取って構えて見せる。
 二つの銃口の先には、先に多くの弾丸を受けて立ち止まってしまったレーヴェの姿があった。
 レーヴェのユーベルコードの発動が確認されたため、この模擬戦も先の二つと同じように幕切れとなる。
 達也とレーヴェは、お互いを讃え合うように固い握手を交わした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヘンペル・トリックボックス
はじめまして、私ヘンペルと申します。未来の紳士淑女のためにも、どうぞひとつ、健全なお手合わせをお願いしますよ、えぇ。
妙な使命感に燃えつつも【礼儀作法】でしっかりご挨拶。

初手でブラックボックスを召喚しておきます。中身はあとのお楽しみです♪
【存在感】と【目立たない】を交互にスイッチして相手を撹乱しつつ、【フェイント】を兼ねた【パフォーマンス】を披露します。具体的には杖先から花束を咲かせてみたり、シルクハットから鳩を出してみたり、記憶でっちあげ装置で唐突にフラッシュ焚いたり…とにかく「驚いてもらう」か「感動してもらえる」ように、あの手この手を尽くします

アドリブハプニング歓迎です。えぇ、紳士ですので。



●ヘンペルVS『???』
「はじめまして、私ヘンペルと申します。 未来の紳士淑女のためにも、どうぞひとつ、健全なお手合わせをお願いしますよ、ええ」
 未来ある少年少女を、未来の紳士淑女にするという使命感に満ち溢れた紳士ヘンペルは、いかなる相手にも徹底とした礼儀作法を欠かさない。
 そう、その相手が、たとえ。
『ごにゃー、ごにゃごにゃー』
 ぺっこりん、とお辞儀を返してくるぶさかわねこさんのお人形でも、である。
 対戦指定なし組の面々は、ヘンペルを含めて三名いたのだが、残念なことにヘンペルと対戦する相手は見つからなかったのだ。
 そんなわけで、こんなごにゃーと鳴くねこさんを相手取ることになってしまったが、それでもヘンペルの目的は一切ブレない。
 なんせ、この模擬戦を見ている少年少女はきちんと実在しているのだから。
「さてさて、ここに取り出したるはブラックボックス」
 中身はお楽しみです、とねこさんの前へ謎めいた立方体を設置するヘンペル。
『ごにゃー?』
「続きましてはこちらをご注目下さい、その次はあちらも」
『ごにゃっ』
 ヘンペルは自身の存在感と、目立たない技術を交互に発揮して己の存在を注目させたりさせなかったりして、ねこさんの意識を撹乱させていく。
「そーれ、杖からお花を出しますよ!」
「ややっ、シルクハットから鳩が飛び出した!」
『ごにゃっ、ごにゃーっ!』
 これはなんの模擬戦だろ、と思わせるほどに連発される奇術の数々は、ねこさんどころか観客席の学生達にも等しく驚きと感動を与えていく……。
 ごとごと、と最初に設置した箱がひとりでに動き出した。
「さあ、聞こえましたか? 聞こえましたね? それでは皆様お待ちかね! 箱の中身を暴きましょう! ハイ!」
 3、2、1ーーー!

 BOOOOOOOOOOOOOM!!

 箱の中から飛び出した大量のパーティーグッズは“会場”内をあっと言う間に覆いつくし、近くにいたねこさんをぱこーんと思いっきり吹っ飛ばしてKOさせていた。
 そのあまりにも特殊な下準備に加え、盛大な勝利を飾る紳士のショーに、学生たちから熱狂めいた完成がわあわあと上がっていた。
 ヘンペルはそんな学生達と、近くにごにゃっと降ってきたねこさんをバックに再び両手を広げた。
「紳士的な紳士による紳士のための戦いかた、」
 ーー布教、大・成・功ーーーー!!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月10日


挿絵イラスト