奥様ピンチ!急行せよイェーガー!
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「アラ、何かしらこれ。」
テレビウムの主婦、エイミーは家族で一番の早起きだ。
コンコンすれば物が出てくるキマイラフューチャーといえど、主婦の仕事は変わらない。
他の世界の奥様方よりも少し楽なのは否定できない。
それでも、ファンタジックなミソスープ作りや、ファビュラスなアイロンがけの動画配信とか、ヘルシーなケーキのレシピをブログに載せるとか、キマイラフューチャーならではの家事の一部もあるので中々に忙しい。
今日も今日とて夜が明ける前に起き出して、朝のメイクアップをしようとしていた。
テレビウムがメイク?と疑問符を浮かべる者もいるだろうが、テレビウムでもメイクはするのだ。
若く見えるRGBの調整とか、画面じゃないとこのお手入れとか。このコツもブログに載せていたり。
そのエイミーが鏡で見ている自分の顔には、でかでかと鍵が映し出されている。
どんなに念じても鍵は消えない。
「ええ、何なのよこれ……。」
困惑するエイミー。流石にこんなことで救急に駆け込むわけにはいかないし……と、他の家族も眠り込んだ静寂の中考え込む。
しかし、その夜明け前の静けさは、ガラスの割れる音で打ち破られる!
侵入してきたのは丸っこい鳥達……パッと見は愛くるしいが、ガラスを割って民家に侵入してきた時点で尋常ではない。
「きゃー!なんなのよアンタ達!しっしっ!」
悲鳴を上げて右往左往するエイミー。音を聞きつけて、家族も起きて駆け付ける。
夫や子供たちの顔には、鍵など表示されておらず、問題は無いようだが……。
侵入してきた不審な鳥達は、エイミーだけを執拗に狙って熱風を浴びせようとしたり、体当たりしてくる。
一家全員、種族柄体格が小さいのもあり、止めに入る夫も、邪魔だと言わんばかりに突き飛ばされる。
なぜこんなことに……一家を、困惑が包んだ。
●
「集まって頂戴な。」
小野・通(夕星・f10508)は、おっとりとした仕草で猟兵らを集める。手のひらには玉手箱のようなグリモアが。
「皆には、キマイラフューチャーに急行してもらうわねぇ。」
なんでも、突然顔に鍵のマークが表示されるテレビウムがいるのだそうだ。
そして、そのテレビウムだけが執拗にオブリビオンに襲われるらしい。
「こんな話聞いたことないのだけど……同様の事件が、いくつも同時多発的に起こっているらしいわよ。」
不安げな目線を向けるお通。だが、彼女はグリモア猟兵――仲間たちを送り出さなければならない。ゲートを開き、猟兵達を送り出す。
「襲われるテレビウムの人は、お家の中に居るわ。急げば、大怪我する前に間に合うかもしれない。……頑張って頂戴な。」
烏丸くろえ
いつもお世話になっております。烏丸くろえです。
今回はキマイラフューチャーで緊急任務、おばちゃんテレビウムを助けて来てください。
第一章は家の中での集団戦です。
第二章も集団戦ですが、進行に合わせてリプレイの中でご説明いたします。
家はツーバイフォー住宅(でも外壁や内装はやたらカラフルです)で、
エイミーは玄関上がってすぐの洗面所にいます。
テレビウム世帯向けなので、フェアリー以外の人にはちょっと狭苦しいです。狭いですが、判定の有利不利などはありません。
ちなみに旦那さんの名前はエイゾウ、子供の名前はエイジとエイルです。
では、皆様のプレイングお待ちしております!
第1章 集団戦
『アキクサさま』
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POW : ぽかぽかの風
【召喚したヒーターの熱風】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : どっちが本物?
【もう一羽のアキクサさま】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 究極の平和主義
全身を【スーパーもふもふモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
イラスト:橡こりす
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
二天堂・たま
ノックもせずに上がり込んで悪いな。
やたら騒がしい上に悲鳴まで聞こえてきたの、つい。
どうやら“アキクサ”なる連中に襲われているようだな。
UC:守護霊降臨で相棒(ひよこ)達を召喚し、“めろめろういんく”で(ハート)を撃ち落とし、“もふもふぼでぃーあたっく”で外に押し返すとしよう。
住人のテレビウム達まで押し出さないよう気をつけないとな。
住居はテレビウム向けのサイズか?まぁケットシーも体格的には変わらんから問題ない。
にしても突然テレビウムの画面に鍵が現れるのも、その者達が襲われるのも謎だな。
手が届くなら、UC:妖精の里で安全な場所に避難させてやりたいところだ。
花狩・アシエト
うわあ
家の中がもふもふだらけだあ
(この中に入れば天国では?)
靴ちゃんと脱いでな
奥さん!助けるぜ!
とりあえず敵の手が届かないところまで逃げとけ
「界刀閃牙」で一体ずつ攻撃していく
手近なやつを攻撃だ
「力溜め」と「二回攻撃」も使って追撃してく
もふもふな攻撃は「武器受け」でガードする
ヒーターは上着を脱ぐ
あつい!!!
でもなんでテレビウムなんだろうなぁ
RGB調整してメイクするのも初耳だわ…
テレビウムの女の子口説く時は気をつけなきゃ
アドリブ歓迎
●
ゲートから転移した猟兵達は、キマイラフューチャーらしくカラフルな住宅街を疾走する。
周囲の邸宅よりも一回り小さい家が見えた。あれが今回の案件の家だろう。
その家が入ると当時に、パリン、と硬質な割れる音、絹を裂くような女性の叫びが猟兵達の耳に響いた!
どうやら、オブリビオンがエイミーを見つけたようだ。急がねば!
「奥さん!助けるぜ!」
「ノックもせずに上がり込んで悪いな。騒がしい上に、奥方の悲鳴まで聞こえたので、つい。」
他種族の来客にも対応しているとはいえ、大柄なこともあり苦心して上がり込むのは、花狩・アシエト(アジ・ダハーカ・f16490)。行儀よく靴は脱ぐ。
モフモフとした老人……老人か?若者か?判別の付かない紳士、二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)は、小柄さもあってすいっと駆けてくる。
「なんですか貴方達!」
突然やってきた来訪者に、オブリビオンの援軍かと耳を逆立てる大黒柱のエイゾウ。
「アッ、もももも、もしかしてイェーガー!?」
まだ子供のエイジとエイルは、噂に聞いていた猟兵が家に来た!と目を輝かせる。その前に君たちのママがピンチなんだけどね。
「とりあえず敵の手が届かないところまで逃げとけ!」
アシエトの指示に従い、妻や母がどうなっているのか不安になりつつも、一旦家の外に出る家族たち。
敵はモフモフ、戦友もモフモフのモフモフ天国に、内心ワクワクが泊まらないアシエト。だが、任務には真面目に当たる。
「いっちょやっときますか!」
威勢よく、最も近いアキクサ様に斬りかかる。
界刀閃牙、アシエトの剣技が冴える!脳天から斬撃を喰らったアキクサ様はスプラッター……にはならず、フワフワの羽毛の塊になったかと思うと雲散霧消。
よかった、消え方までモフモフだった。とちょっと胸を撫でおろす。
(でも、なんでテレビウムなんだろうなぁ……。)
もふもふの攻撃をいなしつつ、頭に疑問を浮かべるアシエト。キマイラフューチャーには他の種族も住んでいる。何故テレビウムなのだろうか?
(RGB調整してメイクするのも初耳だわ……テレビウムの女の子口説く時は気をつけなきゃ。)
今回は人妻と幼女だ、口説いてはいけない。妙齢のテレビウム女性とお知り合いになれた時には気を付けようと、心に刻む。
一体が倒された隙に、アシエトはエイミーの盾になろうと移動する。が、無防備になった隙を突いて、アキクサ様がヒーターを召喚。
「うわ!あっっつ!!」
熱風が脇腹を直撃し、あまりの暑さにマントを脱ぎ捨てる。背の高い紳士物のそれは、テレビウムサイズの住宅だと、カーペットに出来そうだ。
防戦していたたまが、ついに打って出る!
「ワタシの秘められた力を見せよう!」
そう朗々と叫んだかと思うと、彼が召喚するは相棒のひよこの守護霊たち!
目には目を、モフモフにはモフモフを!
アイドルユニットどころか一学年位の数は居そうなひよこたちが次々と現れ、まだピンピンしている残りのアキクサ様を、もふの波で家の外へ押し流してゆく。
ともすれば、普通のテレビウム女性の腕力しかないエイミーも流されてしまう危険があったが、そこはアシエトがナイスな位置取り(モフモフを堪能できるポジションともいう)で盾になる。
アキクサ様を取り囲んだひよこたちも、ただ外に運ぶだけでなく、キュートなウインクでアキクサ様の戦意を削いでゆく。
すっかり玄関まで流されたアキクサ様。
それを追ってたまとアシエトも急いで外に出る。
まだ早朝だというのに、家の前は猟兵が戦っているという噂を聞きつけた、キマイラフューチャーらしく能天気なご近所さんでギャラリーが出来ていた。
オブリビオンの攻撃に巻き込まれたら危険なのだが……多くはパジャマ姿のまま、手に持ったデバイスで猟兵のカッコイイバトルを録画しようと構えている。
そこに、なんだかキャラも色も濃い猟兵達の援軍がやってきた!!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
神羅・アマミ
家庭内暴力バトル(通称DVB)案件じゃな。
自分で言っていて意味がわからない。
あと、今回オブリの奴らなんで大抵は窓ガラス割って侵入してくるんじゃ!?
恐怖新聞気取りか!?
そんじゃ妾もアメコミヒーローっぽく窓ガラス突き破りながら助けに入るぜ!
パリーン!
重症だ!
へへ、キマイラの住民たちよ、ちょっと血塗れだが妾は不審人物ではない。
咎なき人々を守護る盾にして最強の矛じゃぜー!?
狭い室内、小柄なテレビウム、飛んでいるのは鳥とくれば御しやすい!と思う。多分。
コード『特機』を発動!
住人には机の下にでも伏せてもらう形で身を隠していただき、ビットを出鱈目に中空でブン回す!
勝手に鳥の串刺しが出来上がるって寸法よー!
御形・菘
はっはっは、妾の治める世界で謎事件をブチかましてくれるとは、大したものであるな~
お礼に普段より割り増しして、ボッコボコボコにしてやろう!
ということで玄関から侵入、おはよう皆の衆!(扉の鍵は後で弁償するぞ)
速やかにエイミーの前に立ちはだかって迎撃よ
……ふむ、お主ら中々(美味しそうで)可愛らしいのう
動画のサムネに使いたいので、まずは一緒に撮影はどうであろう?
いやまあ最終的にはボコるのであるが、それはそれとして
鷲掴みして捕獲! はっはっは、よいではないか、ほーら怖くない怖くない~
数を増やしたりもふもふはむしろ大歓迎であるぞ!
それと当然、エイミーには指一本触れさせんし熱風も浴びさせんからな?
初里・ジン
【SPD】
「え?テレビウムサイズの家?大丈夫だよ。そんな時は身体を薄くすればいいからね。」とブラックタールの体質を利用して平べったくなりながら入る
敵が分身を使ってきたらこちらはバウンドボディで腕を伸ばして家具の隙間に入れる。敵の背後から家具の陰を利用して腕を伸ばし、片方の敵を左手でもう片方の敵を右手で掴み、二体の敵をまるでシンバルのようにかち合わせてダメージを与える
「家の中じゃ魔術は使うと迷惑だしね。そら、とどめだ!」
掴んだ敵を今度は伸ばした腕を縄のように縛り付けて二体同時に思い切り床に叩きつける
「何もないところから突然腕が伸びてくる…まさにイリュージョンですよ、奥様。」
※アドリブ、連携OK
●
「家庭内暴力バトル(ドメスティックバイオレンスバトル、略称DVB)案件じゃな!」
自分でも意味が分からないと自己ツッコミしながら、神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)が……さっき、アキクサ様が出現したエイゾウ邸の2階から、ガラスを割って玄関に飛び降りてきた!
どこかで見たような構図である。ヒーローの映画とか。
パリーンとガラスの割れる音と共に、血達磨の少女が転がってくる様子に、慄くキマフュー民。
実際のところ、家に突入したときに先着の猟兵のひよこ召喚が始まってしまい、1階がひよこまみれになったのでショートカットで2階に上がって落ちてきた次第。でもガラスは割る。
野次馬に向かって見得を切るアマミ。
「へへ、キマイラの住民たちよ、ちょっと血塗れだが妾は不審人物ではないっ!咎なき人々を守護る盾にして最強の矛じゃぜー!?」
「はっはっは、おはよう皆の衆!!妾の治める世界で謎事件をブチかましてくれるとは、大したものであるな~?」
お礼に普段より割り増しして、ボッコボコボコにしてやろう!と。
自信満々、ご近所の皆様にも手を振りやってくるのは、この世界出身の御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)
とぐろを巻くその威容は否応なしに人目を引く。
(その場に居る者であれば、アマミは年相応に幼く高い声で、菘は大人っぽい声と、どっちが喋っているのか判断もつくのだが、活字だとどうも分かりづらいのをお許しいただきたい。)
そして、パッと見はイケメンの初里・ジン(黒い奇術師・f10633)だが、やっぱり真っ黒は人目を惹く。
「はっはっは……アレ?僕ちょっと影薄い?」
「「な、なんかすごい猟兵が来たぞー!!」」
野次馬に集まったご近所さんがどよめく。
やってきたのが全身真っ黒の優男、なんかすごい地元(キマフュー)ギャル、赤備えの童女(血達磨)である。
まあ分からんでもない。
先手取って動いたのはアマミ。
「とくと見やれ、ガラクタより組み上げし妾の華麗なる剣舞!せめて一思いに骸の海の藻屑へと還してやろうぞ!」
彼女の持つスクラップビルダーの力が唸りを上げる!ガシャガシャと音を立てて組み上げられるは無数のソードビットからなる……槍!
これが彼女の必殺技、特機である!!
「死ねーッ!!」
ちょっと何らかの線を浴びていそうな目付きで叫ぶアマミ!
咄嗟に後ずさる野次馬達!
「ピョエッ!?」
真ん中にジャストミート、串に刺さったお団子のようになったアキクサ様は、血を流すことなくふんわりと羽と散る。
エイミーも外の様子が心配になったのか、遠巻きに、隠れるように玄関まで出てきて見ているのだが、パニクったアキクサ様は気付く様子もない。
一方、こちらは菘の相対するアキクサ様。
「……ふむ、お主ら中々可愛らしいのう?」
菘の一言にピヨッ!?という悲鳴を上げ、逃げようとする。彼女の言う『かわいい』には『おいしそう』の意味を内包する故、。
小鳥にとって、蛇は丸呑みにされかねない天敵だ。本能が警告したのだろう。喰われるぞと。
恐怖から仲間を増やそうとしたのだろうか。どこからともなくもう一羽のアキクサ様が姿を現す……が、やはり小鳥にとって以下略。
ワシッと二羽のアキクサ様を掴めば。
「はっはっは、よいではないか、ほーら怖くない怖くない~」
動画のサムネ用に、まずは自撮りをパチリ。
敵と写真を撮るなど、戦闘には不利なことこの上ないのだが、これこそが彼女の強み、『逆境アサルト』である。
映像を作る、ということを最優先に考えるがあまりに不利な行動をすると、彼女の身体能力は何倍にも高まるのだ!!
わしゃわしゃモフモフとアキクサ様をいじくり回し、色んなやあんな角度からのアキクサ様を撮影する菘。
ヒーターを出現させ、必死に熱風を浴びせるのだが、彼女は爬虫類のキマイラだからかなかなか堪える様子がない。
「あっ。」
いじりすぎたのがいけないのか。異形の左手と異能の右手で目一杯モフったのがいけないのか。
あっけなくポフンと音を立て、羽根となって消えてしまった……。
人が動くと同時に自分もアキクサ様を相手取るジン。
「逃がさないよ!」
玄関へ撤退しようとパタパタするのを、ブラックタールならではのしなやかな腕で掴んで引き寄せる。
やはりこのアキクサ様も仲間を召喚するものの、もう一羽も空いているもう片方の手に掴まれてしまった。
「「ぴょえーっ!?」」
彼の攻撃はというと……片方のアキクサ様を左手に。もう片方のアキクサ様は右手で鷲掴み。二体のアキクサ様を、シンバルのようにかち合わせて打撃を与えるというもの。やめたげてよぉ!
「家の中だと魔術は使うと迷惑だしね。外で良かった!そら、とどめだ!」
哀れなアキクサ様を、お次は縄のように伸ばした腕に縛り付け、二体同時に思い切りアスファルトに叩きつける!
……言うまでもないが、一発でアキクサ様はふわふわの羽になって消えてしまった。
「何もないところから突然腕が伸びてくる…まさにイリュージョンですよ。如何ですか、皆様。」
「いや君ブラックタールじゃん。」
若干ドン引きしている野次馬が、冷静に突っ込んだ。
そして菘が最後に一言。
「『妾がいろんな世界で怪人どもをボコってみた』好評配信中!皆、チャンネル登録よろしくの!」
●
余談だが、野次馬が録画したこの戦いの動画は、当日の午前中にはキマイラフューチャーの動画共有サイトやSNSにアップされた。
リアルタイムで起こったばかりの猟兵達の戦いは、そりゃあもうバズりにバズったのだが……
視聴者の付けたタグは、
【#個性の殴り合い】
【#どっちが敵か分からない】
だったとか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『何も答えてくれないベルーガ』
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POW : おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
イラスト:ケーダ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
アキクサ様を見事倒した猟兵達。
玄関に隠れるようにして戦いを見守っていたエイミーが駆け寄ってくるが……エイミーの顔の鍵は消えない。
しかも、その鍵が何やら方角を指し示しているように見える。
何しろ、この状況の手がかりは何もないのだ。この方角に従って、エイミーを護衛しながら進んだ方が良いだろうか……。
思案する猟兵達と、自分の身に起きた事態に不安な様子のエイミー。
……その目の前に、ベルーガの群れが現れた!オブリビオンだ!
猟兵達よ、エイミーの鍵が指し示す方角へ進みながら、追ってくるベルーガどもを全滅させるのだ!
二天堂・たま
とりあえず、エイミーを『画面の鍵が指し示す方向』へ誘導せねばならんのだな?
ならワタシのUC:タイラント召喚で呼び出した相棒(さっきよりビッグなひよこ)に力を借りよう。
エイミーに、ワタシのように相棒に騎乗してもらい移動するのだ。
ダッシュ・逃げ足・ジャンプと市街地を3次元軌道で駆け抜ける。
不安そうなら相棒達は優秀だから大丈夫、任せろと鼓舞しよう。
追ってに囲まれると戦いにくいからな。敵の集団の中にエイミーが埋もれないよう気をつけよう。
神羅・アマミ
大概の問題は、コーヒー一杯飲んでいる間に心の中で解決するものだっていう名言があるのー。
どうじゃ?解決したか?何っまだ解決してないじゃと!?
それどころか目の前にどうしても消し去りたくなるイルカが現れた!?
しゃらくせー!
とりあえず全員ブッ潰せばええんじゃろー!?
コード『結髪』を発動し、敵に向かって遮二無二ブラストを照射しまくって殲滅を試みる。
軍用の分身やら調教師やらはこちらがお相手してやれば本体は他の猟兵がきちんと対処してくれるじゃろ。
そこを思うと【全てを消すモード】の時も、機動力を駆使して囮に徹した方が御しやすいかもしれんのー。
じゃあ、もう一杯おかわりしてくるから、何か事態が進んだら呼んでくれ。
●
「鍵、消えないんだけどぉ……。」
夫や子供を家に残し不安な表情のエイミー。猟兵に護衛されつつ、方角を示す矢印に従って異動しているのだが……。
彼女が乗っているのは、とってもおっきなひよこの上だった。
護衛の一番槍を買って出たのは紳士なケットシーであるたまと、かわいいアマミちゃん。
たまの召喚した、さっきよりも実際タイラントめいてビッグなひよこにちょこんと座るエイミー。
召喚したひよこは群れを成し、彼自身も騎乗している。
巨大なひよこの大群が道路を歩く様子は、どことなくダチョウやエミューの群れを思い起こさせた。
なぜかアマミもひよこに乗って、優雅にモーニングコーヒーを一杯キメている。
大概の問題は、コーヒーを一杯飲んでいる間に心の中で解決するもの。というどこかのお医者様の名言もあるが。
『何について調べますか?』
機械的な声が周囲に響く。後ろから追ってくるのは白いベルーガの群れ!
「まだ解決してなかったじゃと!?」
ベルーガを見て、心に一つの感情が湧く。【消し去りたい】と!
「アマミくん、ここは任せた!」
「任された!!」
猟兵二人が目線を交わす。
「え?え?きゃーっ!!」
後ろから追跡してくるベルーガを一時でも振り切るため、たまはひよこたちの速度を上げる。
エイミーが騎乗した個体も例外ではない。
「エイミー、大丈夫。ワタシの相棒達は優秀だ!」
「ゆ、ゆうしゅ……!?」
軽やかに、市街地を立体機動し進むひよこ達。建物と建物の間を縫うようにスイスイと。
エイミーも振り落とされないようにしがみつき、黄色い大群は住宅街から繁華街の方へ舵を切る。
囮となったアマミは、エイミーを追おうとするベルーガ達を遮るようにひよこから飛び降りて。
「しゃらくせぇー!!とりあえず全員ブッ潰せばええんじゃろー!?」
朝から威勢のいい声と共に、和傘がガシャガシャと音を立てて変形する。
身に纏うは小手と鉄靴、髪飾りのような反重力装置。
『!?』
出会い頭に突然襲われたベルーガの吹き出しにも、混乱のマークが表示される。
ベルーガも、全てを消すモード……耐久にも攻撃にも優れた姿に移行するも、雨霰のように浴びせられるブラストに、ジリジリと削られる。
「さらばじゃ!死ねェーッ!!」
余剰エネルギーも全て攻撃に回した極太のビームが、真っ直ぐベルーガの群れを直撃!
真正面にいた一体がバシュンと蒸発し、他の個体も体が煤ける。
威力もさることながら、反動もばかにならない攻撃を終えて一息つくアマミ。後ろから走ってきたり、ショートカットで追い付いた猟兵達の姿も見えてきた。
「じゃあ、もう一杯おかわりしてくるから、何か事態が進んだら呼んでくれ。」
何だかんだで自分のペースというものを崩さないアマミは、キマフューらしくサイケデリックな看板のコンビニへ。
挽きたてコーヒーを求め消えていったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
御形・菘
次はイルカのお出ましか!
スベスベした身体が動画映えしてまた可愛らしいの~
お魚ならば割と同類よ、仲良くしようでないか!
……えっ、イルカは魚ではない?
許せん、お主らは妾の心を深く傷つけた! アルティメットにボッコボコにしてくれよう!
勢いつけて高く跳び上がり、群れの数が一番多い場所へと翼で着弾位置を調整して……
纏めて潰れるがよい、楽土裁断!
はーっはっはっは! 敵陣ド真ん中は妾の定位置よ!
ファンに囲まれているようで実に気分が良いぞ!
一匹たりとも逃さんとまでは言わんが、殺気を出しつつ攻撃を続けてやろう
ここで無差別攻撃を選ぶのならば、エイミーを追ったり注意は向けられまい?
さあ来い! 存分に相手してやろう!
花狩・アシエト
えっなにこの可愛いの…ていうかなんて?
なにこいつ何か恨み買ってるの?こんなに可愛いのに…
奥さんを守りながらか、燃えるな!
「第六感」で攻撃の気配を予感しながら奥さんの手を取って走る
大丈夫か、奥さん。もうちょっと頑張ってくれ!
攻撃は「武器受け」でガードしつつ矢印の方へ逃げる
追いついてきた敵は「界刀閃牙」振り落とす
間に合わなければ「二回攻撃」して武器「右の」で攻撃だ
危なかったら奥さんをお姫様抱っこして走る!
ごめんな、ちょっと我慢してくれ!
俺の背中がガラ空き?奥さんを危ない目にあわせるよりいいんだよ!
アドリブ、共闘歓迎
初里・ジン
【WIZ】
「ファンシーな見た目の割には物騒な奴だね。それじゃ、検索させてもらおうか。君達を倒す方法をね!」
最初は【全力魔法】の氷の魔術で氷の壁を作る。敵が戦闘用ベルーガを呼び出して熱線やガトリング砲で氷を溶かしてきて、周りに水気が満ち、敵の身体が水に濡れたらすかさず雷の魔力が乗ったM・T・Bで攻撃
「ふふ、かかったね。水だけに。水は電気をよく通すのは基本的な戦術さ。だから効果は抜群だ…なんてね。」
上記の作戦が失敗したらとりあえずエイミーとその家族だけでも守るために【かばう】を使用して他の猟兵が来るまで耐える
※アドリブ、連携OKです
●
ベルーガの追跡は止まらない。エミューめいたビッグひよこに追いつきそう……な、その時!
「次はイルカのお出ましか!!」
高速で爬行してきた菘!
「ファンシーな見た目の割には物騒な奴だね。それじゃ、検索させてもらおうか。君達を倒す方法をね!」
バウンドしたり、手足を伸ばしてやってきたジン!
「えっ、何。こいつ何か恨み買ってるの?」
こんなに可愛いのに、と目を潤ませるアシエト!
恨みの原因は、アシエトの世代ではもう馴染みが無いものかもしれない。
彼よりも少し上の世代なら、嫌という程見た光景。それがベルーガ達への恨みの根源。
「それにしても……美人の奥さんを守りながらって、燃えるな!」
テレビウムの人妻を守りつつ戦う、というシチュエーションにやる気がもりもり沸いてくるアシエト。
勘をフル稼働して攻撃の気配を察知しつつ、エイミーの乗るひよこに並走する。
「大丈夫か、奥さん!もうちょっと頑張ってくれ!」
アシエトの声掛けに、ちょっとぐったりしつつも頷いて答えるエイミー。
「スベスベした身体が動画映えしてまた可愛らしいの~!お魚ならば割と同類よ、仲良くしようでないか!」
魚なら鱗が生えているので仲間だ!という根拠で、ジタバタするベルーガを無理矢理撫でる菘。
しかし、ベルーガの吹き出しにパッと表示されたのは『イルカは哺乳類です!』という無慈悲な事実!
……えっ、イルカは魚ではないのか?と、菘の顔から表情が消える。
『キュルッ!』
菘の腕から逃れたベルーガが一鳴きすれば、二体の新手のベルーガが、どこからともなく姿を現す。
眉毛と目元の濃い個体は背中に熱線銃を装備しており、もう片方のサングラスをかけたベルーガはガトリング砲をお腹に付けている。
『キャルッ!』
『ギュルッ!』
新手のベルーガ達が、装備した重火器からスコールのように猟兵らに弾を浴びせかける!
「はーっはっはっは!ファンに囲まれているようで実に気分が良いぞ!」
弾丸の雨を多少食らうくらいではびくともしない菘。エイミーの盾になるように、攻撃をいなし続けている。
左の呪言剣で熱線を間一髪弾き飛ばしつつ、隙を突いてアシエトが攻勢に転じた。
「奥さんのために……いっちょやっときますか!!」
彼の奥義、界刀閃牙が二筋の弧を描く!さらに、右手に持った小太刀で眉毛ベルーガに追撃を加える!!
『きゅる!?』
間抜けな断末魔だけを残し、眉毛ベルーガは泡と消える。
先発の猟兵の操るひよこも数が減ってきた。マズい、このままでは。
思い切ってアシエトはエイミーをひよこから下ろし、自分でお姫様抱っこして走り出した!
「ごめんな奥さん!ちょっと我慢してくれ!」
「そんな、アナタ、背中がガラ空きじゃない!」
後ろから追ってくる軍用ベルーガの熱線銃が、すぐ横を掠めてゆく。こんな状況では、彼に直撃してしまうではないか!
「奥さんを危ない目に遭わせるよりいいんだよ!」
男前の放つ男らしい言葉に、ポッと赤くなるエイミー。
息つく暇は与えぬぞと、ジンもサングラスベルーガへ。
突如行く手を阻むように出現した氷の壁にとまどうベルーガ達。
サングラスをかけたガトリングベルーガが、なんの!と壁を砕こうと砲撃するも、それこそジンの思う壺で。
「ふふ、かかったね。水だけに。水は電気をよく通すのは基本的な戦術さ。だから効果は抜群だ…なんてね。」
彼が指を鳴らして現れたのは、電気を帯びた魔法剣。何本ものそれが、お返しとばかりにサングラスの武装ベルーガに雷を浴びせかけ、深々と突き刺さる!
『きゅぎゃっ!』
見事、イルカは爆発四散……はしなかったが、シャボン玉のように雲散霧消。
そして、ついさっき残酷な(?)事実を突きつけられた菘。
イルカは魚ではない、という新事実に表情がみるみる変わっていったのだが……。
「許せん、お主らは妾の心を深く傷つけた!!アルティメットにボッコボコにしてくれよう!」
怒髪天を衝く!
勢いよく飛び上がり、翼を広げた菘。最後のベルーガの脳天めがけて飛び降り……。
「潰れて果てるが良い!楽土裁断ッ!」
上から着地するのと同時に、彼女の太い尻尾がベルーガの身体をアスファルトにめり込ませる!
ズタボロのベルーガは、ピクピクとしばし痙攣したかと思えば泡となり地面に消えてしまう。
エイミーの鍵が指す方向へ走り続けた猟兵達。
ついに、彼女の鍵が示した目的地に着いたようだが……。
大成功
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第3章 ボス戦
『森主』
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POW : 自然の猛威
単純で重い【雷槌】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 獣返り
【野生を促す香り】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【凶暴にして同士討ちを誘う事】で攻撃する。
WIZ : 楽園への帰還
小さな【実から食べたくなる誘惑の香りを放ち、実】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【忘却の香りの満ちた森。故郷を思い出す事】で、いつでも外に出られる。
イラスト:クロジ
👑7
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ロク・ザイオン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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ついにエイミーの指し示す矢印の目的地にやって来た一行。
単なる公園、いや空き地にしか見えないが……。
「これで、私の鍵も消えるのかしら……?」
不安げにきょろきょろと辺りを見回すが、その瞬間。エイミーの顔面が激しく輝きだす!
「きゃーっ!何よ、何なのよこれー!!うわっ!動けないじゃない!」
突如として顔面が光りだした上に、全く身動きのとれなくなったエイミー。
ズン、という地響きが猟兵達を襲う!
空き地の木立の向こうから姿を表したのは、彼女を狙うオブリビオン……この任務のボスが姿を現した!!
神羅・アマミ
おいおい!
問題が解決するどころか、出てくる敵の規模が加速的に肥大化しとりゃせんか!?
妾、もうお腹タプンタプンじゃしこれ以上お茶は飲めんぜー?
じゃが、開けた土地でデカブツ相手は御しやすいかもしれんの。
オマケに相手も地形破壊の技使いときた。
なれば妾もコード『板付』を発動!
狙うは奴本体ではなく、土地そのもの!
「おーいウドの大木!こっちじゃこっち!」等と挑発を交えつつ回避を念頭に立ち回り、奴の雷槌の一撃を誘う。
同時にこちらも、隙あらば地面を穿ち岩山を隆起させるような攻撃を地面に向け放っていく!
地形に凹凸ができればできるほど、奴のいかにも小回りが利きにくそうな巨躯では移動にすら困難が伴うはずじゃ。
二天堂・たま
おや、エイミーの様子がおかしい…?戦闘に巻き込まれてしまうかもしれん。UC:妖精の里で安全な空間に退避させるか…。
その後はフェイントや残像を織り交ぜながら足元まで踏み込む。
ロープワークや早業を駆使して、装備のボビンケースの糸で足を絡めて動きを封じ込めよう。
なんだかキマイラフューチャーではあまり見かけないオブリビオンな気がするな?
テレビウムの画面に出てくる鍵…まるでコンパスだ。
同様の事件が多発している事を考えると、現れるオブリビオンには何か“共通性”を持っているように感じられるな。
●
ついに現れた、本任務のボス!
その偉容、そして前衛芸術めいた姿を見て、アマミはおいおいと肩をすくめる。呆れるやら、一抹の不安を感じるやら。
「問題が解決するどころか、出てくる敵の規模が加速的に肥大化しとりゃせんか!?」
自分はもうお茶やコーヒーでお腹は一杯だ。流石にもう飲めない。
年の功もあり(?)落ち着いた様子のたま。
現在多発しているテレビウムの画面に出てくる鍵は……さながら方位磁針のよう。この騒動で現れるオブリビオンは、何らかの共通性があると彼の髭は感じ取っていた。
「エイミー、こっちだ。安全な場所に退避してくれ。」
「うう……動けないんだけど……。」
肉球で触れ、妖精の里へ招くユーベルコードを発動させるたま。
肉球に吸い込まれるように姿を消したエイミーは、たまの「世界」……ひよこで一杯の妖精の里へご招待。
ここなら、オブリビオンの脅威から逃れ、暫し休めるだろう。少なくとも、身体は動かなくとも心の荷は下りる。
エミューのようなビッグひよこにしっかり掴まっていたりして忘れがちだが、エイミーは一般人。
巻き込んで万が一のことがあってはならない。彼女には、帰りを待つ夫と子があるのだから。
エイミーの安全を確保できたたまは攻勢に転じ、ボビンケースから伸ばす糸は森主の動きを阻害する。
「うーむ、このようなオブリビオンはこの世界ではあまり見かけないような気もするが……。」
雷槌……ハンマーのごとき枝の一撃をかわしつつ、彼は首を捻る。
「おーいウドの大木!猫爺じゃのうてこっちじゃこっち!目玉付いてないなら言っても無駄かの?」
大声で挑発し、足元を阻むたまから、己へ気を逸らせようとするアマミ。
開けた土地での巨体相手は有利を取りやすいと睨んだアマミは、大技に踏み切る!狙うは奴本体ではなく……。
再び、ハンマーにも似た枝の一撃が大きく振りかぶられると同時に、アマミの拳は地面を叩く!
「だあああしゃらくせー!デカブツ、死ねーッッ!!」
羅刹の拳の一突きが、地面を隆起させ、陥没させ、なだらかな空き地をデコボコの岩山のように変えてしまう。
「これで動くこともままならんじゃろ、デカブツ!!」
足元を阻まれ、地面すらデコボコにされ、思うように動けぬ森主。
この機に攻撃を叩き込めば、速攻戦も夢ではない!
大成功
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御形・菘
傷心の妾のテンションを復活させる、いかにも大ボスというビジュアル、素晴らしいぞ!
良かろう、真正面から相手をしてやるとしよう!
邪神オーラを大蛇の姿形へと変化、大口で丸ごと飲み込んでやる!
他にも色々とできるぞ、頭からの突進どーん!
はっはっは、目的を遂げるためにはまずは妾をブッ倒すことだ!
お主の渾身の一撃は、果たして妾をKOさせられるかの~?
というか、他の攻撃は食らいたくないので雷槌を誘うのよ
鼻には詰め物をしておくし……野性とか同士討ちとか、ぶっちゃけ妾には似合いすぎる!
しかし妾が視聴者に見せたいと望む姿ではない! 攻撃される分には構わんがな
……故郷は、攻撃の対応であっても思い出すのはゴメンだよ
初里・ジン
【POW】
「やれやれ…これから景気付けにこのテレビウム一家にマジックでも披露してやろうかと思ったのにまた敵か…」
まずはトリニティ・エンハンスで攻撃力を高める。その隙に自然の猛威が来たらジャケットだけを残して液状化してかわす
「上半身裸になったけどブラックタールだし問題ないよね。」
反撃に【全力魔法】で風の魔術を発動。葉を全部吹き飛ばし、さらに追加で氷の魔術を発動し、枝を凍らせて実の生成を封じることを試す。最後に【属性攻撃】でフルパワーの雷の魔術を纏わせたルーンソードで敵をぶった斬る
「雷の魔術を思い切り使ったけど家が停電してないよね?ブレーカー落ちたりとかしたらごめん。」
※アドリブ&連携OK
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動きを阻まれた森主へ、起伏の激しい地面もなんのそので接近するのは菘とジン!
「やれやれ…これから景気付けにこのテレビウム一家にマジックでも披露してやろうかと思ったのにまた敵か……。」
ジンはため息ひとつ、弾性に富む身体を活かして距離を詰める。と、同時にトリニティ・エンハンス……三色の魔力が彼を包む。此度重んじるは穿ちの力。
「良かろう、真正面から相手をしてやるとしよう!」
イルカは魚ではないという残酷な事実にうちひしがれた菘。しかし、彼女の傷心は強敵らしい巨体の森主を見てたちどころに回復する!
……こっそりと、鼻に詰め物を詰めたのはレディの秘密。
纏うは右腕から伸びる蛇神、もとい邪神の威風。オーラが身体を包めば、その姿は大蛇に!
「色々できるぞ!まずは突進どーん!」
手始めに、変化した大きな身体の質量を武器として頭から森主に突っ込む!
「はっはっは、エイミーが欲しくばまずは妾達をブッ倒すことだ!」
挑発に乗ってしまった森主は、それを理解したのか。腕のような枝を、菘目掛けて振り下ろす!
「今だ、黒い色男!」
「任されたよ!」
ジンが全力で発動した魔術は、遅い春一番のような突風となり森主の葉を吹き飛ばす!重ねて氷の術式を重ねれば吹雪となり、実をつけるべき枝は凍りついてその役をなさなくなる。無論、振り下ろすこともかなわない。
「そーら、これも喰らいな!」
渾身の魔力を振り絞るジン。目には目をとばかりに、雷槌に対抗するかのような稲妻を纏う魔術剣が、森主の幹に深々と突き刺さった!
「お主は、果たして妾をKOさせられるかの~!?」
蛇そのもののように、オーラの顎を広げて森主をまるごと飲もうとする菘。
巨木そのものの森主を呑むのは苦だ。しかし、ここで喰わねば女がすたる!
「喰い尽くしてやるぞ!後で食レポ書いてやるでのう!!」
バクン!と、全体を包むようにオーラの大蛇は……森主を喰らい尽くした!
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ついにオブリビオンを倒しきった猟兵達。
力が抜ける者、その場に倒れ込む者、皆疲れを隠せない。
大金星を上げた菘も、連戦の疲労がどっと押し寄せている。そんな中で一つ、疑問が頭を過る。
「…… 今喰ったモノ、何処へ行くのであろうか?」
少なくとも、胃袋ではないのは確かなのだが……謎が謎を呼ぶ。
「雷の魔術を思い切り使ったけど……この辺の建物、停電してないよね?ブレーカー落ちたりとかしたらごめん。」
空き地にまでギャラリーは来ていないが、流石に心配になるのか。ジンはキョロキョロと周囲を見回す。
皆が一息つき、エイミーが妖精の里から戻ってきた。鍵も消えて、ぱっちりとした目とおちょぼ口が表示されている。
「終わった……のよね?良かったぁー!イェーガーの皆さん、本当に、」
エイミーが猟兵にお辞儀しようとしたその瞬間だ。空き地を囲む建物から、無機質な声が響く。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
再びしんと静まり返る空き地。
テレビウム・ロック。それがこの異変の総称なのだろうか……?
ひとまず、エイミーの身から危険は去った。
家族の元に送り届けねばと、猟兵達はエイミーと共に来た道を引き返す。
気付けば、太陽はすっかり東の空に昇っていた。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年04月29日
宿敵
『森主』
を撃破!
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