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ハンサム戦士☆ナイスガイン

#ヒーローズアース

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#ヒーローズアース


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●説明しようッ!
 ハンサム戦士ナイスガインとは、ここヒーローズアースに現れた一条の綺羅星である。
 金髪碧眼の王子様フェイスから放たれる燦然とした輝きは世界を照らす希望の光。
 純白のヒーロースーツを纏い演武の如く華麗に戦う姿は、それはもう最ッ高に美しい。
 ブロマイドを売り出せば即日完売。道行くお嬢さん方にウィンクしればたちまち黄色い声が上がる。
 ハンサム戦士ナイスガイン。それは、皆の王子様になるべく生まれてきた次世代の美男子ヒーローなのである。

「怪我はないかい? 素敵なレディ。さぁ、僕が来たからにはもう安心だ。不埒なヴィランども、覚悟しろ!」

 そんなナイスガインにもひとつだけ弱点がある。
 その弱点とは――なんと! 戦闘力が非ッ常~~に低いのだ!
「くらえ、ブリリアントフラッシュ! ……かすり傷ひとつ付いていない、だと!?」
 雑魚ヴィラン相手ならばなんとか辛勝できるものの、怪獣クラスのヴィラン退治では完全にお荷物レベル。
 実は巷では「それでも必死に戦う姿に胸を打たれる、応援したくなる等身大ヒーロー」という扱いをされているのだが……それは本人の与り知らぬところ。


「……っていうヒーローが、オブリビオンに返り討ちにされる事件を予知したんだ」
 半ば呆れたような表情で、クロード・キノフロニカ(物語嗜好症・f09789)が溜息をついた。
「事件が起こるのは都心部のビル街。ヴィランの集団が暴れ回っているところに彼が駆け付け、騒ぎを止めようとしたんだけど……」
 実はそのヴィラン風集団の正体はオブリビオン。ただの雑魚と見くびったナイスガインは哀れ返り討ちに……というのが、予知の内容なのだという。
「今から現場に向かえば、彼がとどめを刺される前に駆けつけられるはずだ。現場の人払いは既に現地の警察が済ませているから、君たちは戦闘に専念してくれて大丈夫だよ」
 幸いにもまだ死者は出ておらず、今すぐ介入すれば犠牲者を出さずに解決することができるだろう。
「それとね、これはあくまで僕の見立てなんだけど。このナイスガイン君、単純に自らのユーベルコードの使い方を把握していないだけのように思えるんだ。彼の本当の実力を見つけることができれば、もしかしたら共闘することも可能かもね?」
 そう伝えると、クロードは猟兵達を現場へと送り出すのだった。


椿初兎
 椿初兎です。
 よろしくお願いします。

●登場するヒーローNPCについて
 第一章開始時点では大した戦力にならないため、協力してもらうことは難しいかもしれません。
 が、OPに記載した通り、皆さんのプレイング次第では共闘できるくらいの実力を発揮してくれる可能性があります。

 皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『オブリビオンソルジャー』

POW   :    バトル・アクション
【準備しておいた集団での連携攻撃作戦】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    デンジャラス・スローイング
【仲間達に全力で投げてもらう】事で【特攻モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    サポート・リクエスト
戦闘力のない【情報伝達用撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【後方部隊から届く援助物資】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

有澤・頼
テオドア【f14908】と共に戦うよ。

「テオ!ヒーローのピンチだよ!早く助けよう!」

敵の攻撃には「残像」や「見切り」で避けるよ。【咎力封じ】で相手の行動を封じていくよ。うまくいけば敵のユーベルコードを完全に封じることもできるしね。動きを封じた敵はテオドア…テオに斬ってもらうよ。
敵に私たちの連携を見せ付けなきゃね!
戦闘が終わったら「医術」でナイスガインさんを手当てするよ。
「ヒーローを手当てするなんて夢にも思わなかったよ」
テオ、私たちヒーロー助けたんだよ。なんか、凄いことじゃない?


テオドア・サリヴァン
有澤頼【f02198】と共に。

「おい、頼!早まるな!」
全くあいつは…

頼と連携して敵を倒すぞ。敵の攻撃には「見切り」で避けていくぞ。頼が「咎力封じ」を使って敵の動きを封じたらすぐ様に「妖剣解放」を発動して敵を斬っていくぞ。

戦闘が終わったらナイスガインの手当てをする頼の手伝いをすると同時に彼の話を聞くとするか。話を聞くことで彼が強くなれるきっかけもつかめるかもしれないしな。




 考えるより先に、有澤・頼(面影を探す者・f02198)は敵の前へ駆け出していた。
「テオ! ヒーローのピンチだよ! 早く助けよう!」
「おい、頼! 早まるな!」
 やれやれと内心溜息をつきながら、テオドア・サリヴァン(ダンピールの妖剣士・f14908)もそれに続く。
 ナイスガインから注意を逸らすように、二人はオブリビオンソルジャーの前に立ちはだかった。

『くらえっ、スローイングアタック!』
 敵群が騎馬戦のような陣形を組み、持ち上げられたひとりのソルジャーが二人めがけて投げつけられる。
「わ……っと。危ないっ!」
 飛んできた敵を横跳びで避けながら、敵に向かって拘束具を投げる。
「その攻撃、封じさせてもらうよ!」
 新たな騎馬を組もうとしていた敵の一人に手枷が嵌まり、登ろうとしていたソルジャーがバランスを崩し落下。
「その隙、貰ったぞ」
「貴様、いつの間にっ!?」
 体勢を立て直そうと慌てていた敵群の死角から、目にも止まらぬ速さでテオドアの斬撃が襲う。
「私たちの連携、もっと見せ付けるよ!」
 突然の斬撃に慌てふためくソルジャー達に追い討ちをかけるように頼がロープを絡め、攻撃を封じられた敵群にテオドアが衝撃波を浴びせかける。
「オマエラ、卑怯だぞ!?」
「先に仕掛けたのはお前らだろう」
 二人の連携は敵のフォーメーション攻撃を遥かに上回り、ソルジャー達は手も足も出ないのだった。

 ソルジャー達が拘束を解こうと必死になっている隙に、二人はナイスガインの元へ駆けつけた。
「怪我の様子は……うん、傷はそんなに深くないみたい。それにしても、ヒーローを手当てするなんて夢にも思わなかったよ」
 まさかヒーローを助けるなんてと目を丸くしながら、頼はナイスガインの傷にガーゼを巻き止血する。
「ありがとう、素敵なお嬢さん。君たちは強いんだね。それにあのユーベルコード……攻撃力はまったくないのに、とても効いているようだ」
「ナイスガイン……君のユーベルコードは、もしかして」
 ナイスガインの半身を支えながら、テオドアは彼の話に耳を傾ける。
 もしかしたらナイスガインのユーベルコードにはダメージを与える以外の役割があるのかもしれない。彼が強くなるきっかけを掴めないかと考えながら、テオドアはナイスガインの介抱を続けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シャルロット・リシュフォー
はわわ、なんとも難儀なヒーローさんですの
でも、誰かを守る為に戦う気持ちは本物だと思いますぅ
ここで無為に死なせたくは無いです。です!

【シンフォニック・キュア】で、まずは負傷をどうにかしませんと
回復したら後ろに下がって頂いて、オブリビオンの掃討の間待っていてもらいますです

オブリビオン達は、ルーンソード二刀流でお相手しますぅ
いくら装備が追加で届いても、現地で戦う戦闘員さんが倒れたらそれまでですの!

他の猟兵さんとはもちろん協力して一緒に戦いますっ!
特にナイスガインさん回復の間、敵を引き受けて貰えると非常に助かりますぅ




「続きは私に任せてくださいですっ」
 シャルロット・リシュフォー(歌声アステリズム・f00609)はナイスガインと目線を合わせるようにしゃがみ込むと、優しく包み込むような癒しの歌を紡ぎ始めた。
「~~♪」
「これは……力がみなぎってくるようだ。他人を癒せるなんて、君はすごいんだねぇ」
 次第に顔色が良くなってきた様子のナイスガインを見て、シャルロットはほっと胸をなで下ろした。
 なんとも難儀なヒーローだが、誰かを守る為に戦う気持ちは本物なのだと、ボロボロに傷付いた身体が語っている。
(ここで無為に死なせたくは無いです。です!)
 この街を支えるひとつの正義を守るため、シャルロットは懸命に歌ったのだった。

 彼女の歌が功を奏しナイスガインの傷が癒えた頃、拘束具から逃れたオブリビオンソルジャー達が再び戦おうとフォーメーションを正し始めた。
「ナイスガインさん、安全なところに下がっていてくださいです!」
 シャルロットはナイスガインと敵の間に割って立つと、二本のルーンソードを構えた。
「私がお相手しますぅ」
 敵群へ素早く駆け寄るとソルジャーめがけて鮮やかな太刀筋を一閃。
 追加装備の受け渡しを阻止するように、救援ドローンの軌道上にいるソルジャー達を次々と斬り伏せていく。
「いくら装備が追加で届いても、現地で戦う戦闘員さんが倒れたらそれまでですの!」
 戦況を冷静に捉えたシャルロットの攻撃に、後衛のソルジャー達も支援を諦め前衛に立つべくガチャガチャと装備を変え始めた。

「もしかして、必殺技一辺倒ではダメだったのか……?」
 柔らかな癒しと鮮やかな剣戟。
 異なる二つの特技を駆使して戦場に立つシャルロットの姿は、ナイスガインに確かな気付きを与えたようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紅葉谷・えり
ヒーローズアース…えりも何かヒーローらしく正体を隠すべきかしら…(いそいそと紙袋をかぶる)

ナイスガイン!すけだちするわよ!えっと、プリティガールよ!(精一杯のかっこいいポーズびしぃっ!)……良い衣装がなかったのよ!!可愛くキュートでせくしーな謎のヒロインプリティガールえりの正体はあとよ!!今はこいつらを倒す事にしゅーちゅーするのよ!あっ!!名前言っちゃったわ!?

【パフォーマンス】で正義のヒーローっぽくびしっときめて『グラウンドクラッシャー』でオブリビオンソルジャーの頭をギターでぼこぼこにするわ!ジャスティス暴力ね!おらーっ!おらーっ!!結構しんどいんだからナイスガイン手伝いなさいよ!おらーっ!




「ナイスガイン! すけだちするわよ!」
 ヨロヨロと立ち上がるナイスガインの元へ、紙袋で顔を隠した美少女(推定)が駆け付ける。
「君は……? というか、その袋はいったい……?」
「……良い衣装がなかったのよ!! 可愛くキュートでせくしーな謎のヒロインプリティガールえりの正体はあとよ!!」
 あっ、正体言っちゃった。
 改めて。紅葉谷・えり(献血推進系ナースアイドル・f15081)は紙袋を脱ぎ捨てると、びしっと格好よくオブリビオンソルジャー達を指差しポーズをきめた。
「愛と平和の名にかけて! プリティガールえりが……って、最後まで聞きなさいよこらー!」
 聞く耳持たずに突進してくるソルジャーを、逆手に持ったピンクのギターで迎え撃つ。
「ジャスティス暴力ね! おらーっ! おらーっ!!」
 次々と飛んでくるソルジャー達を、次々ギターで沈めるようにタコ殴り。衝撃で割れたアスファルトが舞い散り、周りのソルジャーをも巻き込んでいく。
「ナイスガインも手伝いなさいよ! おらーっ!」
「は、はいっ! ブリリアントフラーッシュ!」
 えりの気迫に気圧され、ナイスガインが掌からフレアビームを放つ。
 そのビームが広範囲のソルジャーに命中した瞬間。
 怯んだように、敵が一瞬動きをとめた。
「隙ができたわ! やるじゃないナイスガイン!」
 怯んだ隙を逃さず、えりがソルジャーのボディにギターを叩き込んでいく。
「僕が、役に立った……?」
 信じられないように、ナイスガインは自らの手を見つめた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

両角・式夜
ヒーロー……よいではないか!
相手を倒して、ついでに讃えられるのであれば
地竜の強さを知らしめられる絶好の機会だな!

どおれ、雑魚敵であればなんとかなるだろうて
ちょっと扱いは違うが、雷刃衝を思いっきり光らせて目眩ましにしてみようか
の身体捌きは悪く無さそうだからな
普段ならわしも突っ込むが、必殺技にも色々と使い方があるのを見せてみようか

敵は【怪力】と【なぎ払い】を併用しつつ
数を減らして、トドメはド派手に叩き付けたいな!
囲まれても【戦闘知識】で
どう動けば同士討ち出来るか予想して動こう




「ヒーロー……よいではないか!」
 この世界に来て知った、ヒーローという概念。
 両角・式夜(銀錫赤竜・f01415)は、それを相手を倒しついでに讃えられるものと捉え、ワクワクした様子で目の前の敵群を見た。
「地竜の強さを知らしめられる絶好の機会だな!」
 応戦するかのように、武器の換装を終えたオブリビオンソルジャー達が式夜へと駆けた。

「見ておれナイスガイン。必殺技にも色々と使い方があるのだぞ」
 余裕綽々の表情で、式夜が刀を振り上げる。
 次の瞬間、まるでプログラムされたロボットのように完璧なフォーメーションを組む敵群めがけ、白き雷光を纏った重い太刀筋を閃かせた。
 目眩ましをまともに受けた一番槍の頭めがけ、重い鋒を力任せに振り下ろした。
「綺麗な陣形を組むものだな。だがそれがお前達の命取りよ」
 重力の赴くままに横薙ぎ一閃。回避も防御も捨てた無防備なソルジャーが数体、胴に刀を受け崩れ落ちた。
「さて、残りはお前だけか」
 ひときわ仰々しい装備を着けた最後の一体――恐らく大将の役割を担っていたのだろう――のタックルを迎え撃つように、式夜は刀を天へ掲げる。
 青天に傷を刻み込むように突然稲妻が轟き、式夜の刀へと収束していく。
「これでトドメだ!」
 白く眩く輝く刀身を、大将へと振り下ろす。
 激しく鳴り響く雷鳴は、まるで猟兵たちとナイスガインに送られた祝砲のようであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『開発!新コスチューム!』

POW   :    シンプルなコスチュームを提案する。

SPD   :    テクニカルなコスチュームを提案する。

WIZ   :    ミステリアスなコスチュームを提案する。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ハンサム戦士の休息
 突如街に現れたオブリビオンソルジャーは、猟兵たちの手によって倒された。
 援軍や伏兵がないことを確認し、一同がほっと胸をなでおろしている頃。
 近隣のビルから出てきた一人の男が、気さくな様子で猟兵たちへ手を振った。
「やあ、さっきは助けてくれてありがとう。それにしても君たちはすごいなぁ」
 美少女アニメのTシャツにくたびれたジーパン。年季の入ったリュックと運動靴は、ところどころほつれている。
 どう見てもそのへんのギークでしかない出で立ちの男の顔をよく見てみると――。

 説明しようッ!
 ハンサムすぎるヒーローであるところのナイスガインが素顔のままで街を歩いていても騒がれない理由。それは!
 ナイスガインの私服センスは、そのへんのアニメショップによくいるオタクと同等か、それ以下だからなのだ!
「実はさっきの戦闘でパワードスーツが完全に故障してしまってね。新調する際に君たちの意見を聞きたいんだ。協力してくれるかい?」
 ナイスガインが指差す先にあるのは、ヒーロー用品専門店と書かれた看板。
 ナイスガインと一緒に、ヒーローの裏側を覗いてみよう!
 興味があれば、自分用のアイテムをオーダーするのも良い経験になるかもしれない。

==========
●マスターより
 第二章でご自身のヒーローアイテムをオーダーした場合、第三章で着用・使用することができます。
 判定に関わらないフレーバー扱いとなりますが、もしよろしければお試しください!
==========
シャルロット・リシュフォー
…はわっ!?(イケメンフェイスとギークファッションのギャップにフリーズしていた少女が解凍した音)

新しいコスチュームですの?
んん~難しいですの
パワードスーツで戦闘力を底上げは勿論した方が良いですけど!けど!
自身の強みを活かして伸ばすようなものが良いですよね…
ナイスガインさんの強み……その綺麗なお顔?

あふれるイケメンオーラで相手を威圧して、
意識をパワードスーツの機能に向かわせないカモフラージュとして豪奢な装飾を…
女性ヴィラン相手には効果が倍率ドン!更に倍…
ナイスガインさんのファンが増えれば戦闘中の応援も増えますし…
声援を受けたらヒーローは強くなるんですよね?ね!




 戦場で助けたイケメンの正体は、オタクファッションに身を包んだ残念なお兄さんでした。
「……お嬢さん? お嬢さーん?」
「……はわっ!?」
 ナイスガインに心配そうに声をかけられ、シャルロット・リシュフォー(歌声アステリズム・f00609)がようやく現実に戻ってきた。
 オンオフの差が激しすぎるヒーローとの遭遇は、ピュアな少女には刺激が強すぎたようだ。

 ともあれ。
 ショップに着く頃にはそのギャップにも慣れてきたようで、シャルロットは親身になってナイスガインのパワードスーツ選びを手伝い始めた。
「新しいコスチュームですの? んん~難しいですの」
 ショップに並ぶ装甲サンプルや試着用スーツをあれこれ手に取ってみながら、シャルロットはう~んと考え込む。
「せっかくなら、ナイスガインさんの強みを伸ばすようなものが良いですよね……」
「僕の強みって、一体何なんだろう……」
「……その綺麗なお顔?」
 それだ。
 方向性が決まったところで、改めてパワードスーツ選びを再開するのだった。

「このヘルメットなんてどうでしょう? お顔の綺麗さが際立ちそうです!」
 シャルロットが選んだのは、とりわけ目立つ場所にディスプレイされているヘルメットだった。
 高機能プロテクトエンジン搭載という売り文句もさることながら、特筆すべきはそのデザイン。
 まるで顔を飾る額縁のように、金色のパーツがあしらわれているのだ。
 これで顔に視線を集中させれば、あふれるイケメンオーラで相手を威圧し意識をパワードスーツの機能に向かわせないカモフラージュになるだろう。
「女性ヴィラン相手には効果が倍率ドン!」
「なるほど、それはいいね!」
 乗り気になったナイスガインがヘルメットを試着してみせる。
 その姿を見て、これならきっとファンも増えるはずだとシャルロットは満足げに声を上げた。
「声援を受けたらヒーローは強くなるんですよね? ね!」
 たくさんのファンの声援を受けたくましく戦う姿を想像し、シャルロットはわくわくした瞳をナイスガインへ向けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

両角・式夜
【SPD】寄り?

ほほう、カッコいい衣装か……
であればこのカッコいいー、強くてすごーい地竜のわしに任せて貰おうか!

格好よさに必要な物……それは『ひらみ』だ!
逆光を受けてはためくマント、翻るコートの裾……
何を隠そう、わしも和の雰囲気を取り込んで羽織でカッコいいひらみを表現しているからな!(ドヤァァ)

どれどれ、マントがよいかコートがよいか……
どうせなら防塵防弾とか機能付きの物が良さそうだな!
想像してみるがよい、窮地に現れるマントの奥から見えるイケメンフェイスのトキメキよ……
あ、わしの推しは赤いマントだぞ!
赤は血が目立たないし、目立って映えるからな!




「ほほう、カッコいい衣装か……」
 ナイスガインの希望を聞き、両角・式夜(銀錫赤竜・f01415)は自信ありげに頷いた。
「であればこのカッコいいー、強くてすごーい地竜のわしに任せて貰おうか!」
 頼もし気な笑みを浮かべ、式夜は衣装案を提案する。
「格好よさに必要な物……それは『ひらみ』だ!」
「ひらみ?」
 聞き慣れないワードに首を傾げるナイスガインに、式夜は解説を続けた。
「逆光を受けてはためくマント、翻るコートの裾……」
「なるほど、確かに!」
 自分の羽織をひらりと翻してみながら『ひらみ』のかっこよさを実践してみる式夜に感銘の眼差しを向けるナイスガイン。
 改めて、二人は何かひらひら翻るアイテムを選び始めるのだった。

「どうせなら防塵防弾とか機能付きの物が良さそうだな!」
「機能性が高いのは良いね! あ、このマントって薄いのに防弾性能が高いんだね」
 式夜はマントやコートをあれこれ手に取ってはナイスガインに当ててみて、ついでに自分でも試着したりしていた。
 ナイスガインもノリノリで色々試着しては、鏡の前で決めポーズをとったりファイティングポーズをとっている。
「想像してみるがよい、窮地に現れるマントの奥から見えるイケメンフェイスのトキメキよ……」
「フッ……お嬢さん、怪我はないかい?」
 マントを試着したまま即興で演技をしてみる二人。どうやらお気に入りのマントが見つかったらしい。
「あとは何色にするか、かな」
「わしの推しは赤いマントだぞ! 血が目立たないし、目立って映えるからな!」
 こうして、ナイスガインの衣装に軽やかに翻る赤マントが加わった。
 カッコよさと防弾性能がアップしたぞ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

有澤・頼
テオドア(f02198)と一緒に。
「おお…これは…めっちゃギャップが…」
【POW】
私は凝ったデザインよりシンプルなものが良いと思うな。
ナイスガインさんはとってもイケメンさんだからその方が映えるかもね。あと、防御力アップの機能をつけた方が良いかな。敵からダメージを受けても大丈夫だと思うよ!

「テオ、他にも何か良いアイディアないかな?テオ…あれ?目が心なしか輝いてない…?」


テオドア・サリヴァン
有澤頼(f14908)と共に。
「え…?え…?同一人物なのか…?」
【POW】
俺も頼と同意見だな。シンプルなものが良いと思うぞ。だが、ワンポイント何かつけても良いかもな。何か機能をつけるのも良いな。素早く移動することができるような機能はどうだろうか…?

(ヒーローか…憧れたな…)
「ん?頼どうした?俺の目が輝いている?見間違いじゃないのか?」




「え……? え……? 同一人物なのか……?」
「おお……これは……めっちゃギャップが……」
 テオドア・サリヴァン(ダンピールの妖剣士・f14908)と有澤・頼(面影を探す者・f02198)は、ナイスガインの意外すぎる私服に驚き顔を見合わせた。
「ん? どうしたんだい?」
 不思議そうに首を傾げるナイスガイン。あ、これ絶対自分のセンスに違和感持ってないやつだ。
 ともあれ、二人もナイスガインの新スーツ選びを手伝うこととなった。

 ヒーロースーツ売り場には、たくさんのスーツ見本が並んでいた。
 甲冑風のパーツがついたものやアーマー状のものなど、デザインは色々あるけれど。
「私は凝ったデザインよりシンプルなものが良いと思うな」
 頼が選んだのはシンプルなシルエットの一着――全身タイツともラバースーツとも表現できるような、身体のラインがはっきりと見えるタイプのスーツだった。
「ナイスガインさんはとってもイケメンさんだからこういう方が映えるかもね」
「そ、そうかな?」
 サンプルのスーツを身体に当ててみて、まんざらでもなさそうな表情で鏡を見るナイスガイン。
「俺も頼と同意見だな。シンプルなものが良いと思うぞ」
 そう提案するテオドアの声音は、幼い頃に抱いたヒーローへの憧れを思い出したように弾んでいて。
「あれ? 目が心なしか輝いてない……?」
「ん? 見間違いじゃないのか?」
 その楽しげな様子は、どうやら頼にも伝わっていたようだ。

 スーツのデザインが決まった後も、頼とテオドアは夢中で店内を見ていた。
「防御力アップの機能をつけた方が良いかな。敵からダメージを受けても大丈夫だと思うよ!」
「なるほど……防御が上がれば、被弾しても安心だ!」
 頼の提案に賛成したナイスガインが、オプションパーツをカートに追加すた。
「テオ、他にも何か良いアイディアないかな?」
「素早く移動することができるような機能はどうだろうか……?」
 頼に促され、テオドアがスピードアップ機構つきブーツをナイスガインに勧める。
「ワンポイントで何かつけても良いかもな」
「あ、じゃあライオンモチーフ付けたいなぁ!」
 最終的なスーツデザインが決まるまで、3人は和気藹々と買い物を楽しんだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ラティナ・ドラッケンリット
なるほど
その少女のイラストに視線誘導させているのだな
合理的だ

まず全身タイツ系のスーツを提案する
この世界のヒーロースーツ用繊維であれば防刃性も高いだろう
動き易さが戦いの上で重要だ

次に武器として槍を提案する
槍は訓練された戦士を農兵でも殺せるくらい扱い易い
リーチの長さから戦闘時に恐怖感が少ないのが利点だ
練度が低くてもよく恐怖感の少なさでいえば銃火器も悪くないが
走り回りながら使うには訓練が必要だ
アサルトライフルであれば連射性から命中力を担保できるが
私的には槍がおすすめだ
この世界の技術なら強度を保ちつつ伸縮可能な柄も作成可能だろう
携帯性が上がると同時に屋内でも短槍として取り回すことができるだろう




「なるほど」
 派手なヘルメットに赤マント、そしてシンプル全身タイツ。
 仮縫いのスーツを試着したナイスガインを見て、ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)は満足げに呟いた。
「動き易そうな全身タイツだな。この世界のヒーロースーツ用繊維であれば防刃性も高いだろう。合理的だ」
「合理的……」
 今までとはまったく違う方向性の褒め言葉に戸惑いつつ、ナイスガインはまんざらではない表情を浮かべた。
「先程の扮装も、少女のイラストに視線誘導させるためなのだろう? 合理的だ」
「はぁ……」
 どこまでも素直に、物事に合理性を見出すラティナなのであった。

「私からは武器を提案する」
 ラティナは壁に立て掛けられている槍のサンプルを手に取り、重心を確かめるように両手で持った。
「槍は訓練された戦士を農兵でも殺せるくらい扱い易い。リーチの長さから戦闘時に恐怖感が少ないのが利点だ」
「リーチの長さかぁ。でもそれって、銃とかじゃダメなんですか?」
「恐怖感の少なさでいえば銃火器も悪くないが、走り回りながら使うには訓練が必要だ」
 サンプルを色々と手に取りながら、ラティナの武器講座は続く。
 武器戦闘初心者のナイスガインからの質問に、ひとしきり答えきった後。
「おぉ、伸縮可能な槍か。これなら携帯性が上がると同時に屋内でも短槍として取り回すことができるだろう」
 この世界ならではの超技術で開発された伸縮槍が目に留まり、ラティナは感心しきった様子で感嘆の声を上げた。
「えーと、最大長は……よし、これなら近付かなくてもヴィランをやっつけられそうだ!」
 槍での戦闘という選択肢がすっかり気に入ってしまった様子のナイスガインもまた、声を弾ませながら伸縮槍をカートに入れるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロラン・ヒュッテンブレナー
【WIZ】
ん~、ぼくはヒーローさんのコスチュームはわからないの…
でも、パワーアップ、したいんだよね?
えと…、変身とか、興味ある?

あのね、魔術回路書いてるから待ってて
前着てたコスチューム、似てるのある?
儀式陣書いて、コスチューム置いて、起動、なの!

えとね、ナイスガインさん、合言葉決めて?
それでコスチュームの魔術陣が起動してハイパーモードになるの
眩しく輝く魔術障壁とか、手足に炎を纏ったりとか、掴んだ相手に電撃を流せたりできるよ

技は、派手な方がカッコいいでしょ?
ナイスガインさん、前のコスチュームカッコいいから、それを活かしてみたの
キラキラするのも、とってもカッコいいでしょ?
(無邪気な笑顔で尻尾振る)




 ロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)は、店の裏手の空き地へとナイスガインを誘い出した。
「えと……、変身とか、興味ある?」
 おずおずと訊きながら、地面に魔術回路を刻んでいく。
「変身! それは心ときめくなぁ。できるようにしてくれるのかい?」
「儀式陣の上に、コスチューム置いてみて……?」
 促されるままにナイスガインがコスチューム一式を置くと、ロランは描いた儀式陣と自己を繋ぐように魔術を起動した。
 ロランの唱える呪文に呼応するように魔術回路が煌めき、溢れた光がスーツに染み込むように集まっていく。
「えとね、ナイスガインさん、合言葉決めて?」
 ナイスガインが口にした合言葉を呪文に盛り込みながら、ロランがコスチュームに呪文を込めていく。
 その詠唱が終わる頃には、ヒーロースーツには見えない魔術陣が複雑に刻まれていたのだった。

 ロランとナイスガインは、引き続き強化魔術の試運転を行うことにした。
「さっきの合言葉、言ってみて……?」
「よーし……モード・フラーッシュ!!」
 ナイスガインが叫ぶと、全身が眩い光に包まれた。
「おぉ……すごいぞ! ナイスガイン・ハイパーモードだ!」
「その光ってるのは魔術障壁なの。他にも手足に炎を纏ったりとか、掴んだ相手に電撃を流したりできるの」
 尻尾をぱたぱたと振りながら、ロランが楽しげに説明する。
「キラキラするのも、とってもカッコいいでしょ?」
「あぁ。これなら怪獣クラスのヴィランともちゃんと戦えそうだ!」
 ナイスガインの喜んだ様子を見ていると、自分まで満足げな気分になるロランなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ブラックスピネル』

POW   :    常浄灼猟
全身を【知覚した物を自在に燃やす真紅の念動力の光】で覆い、自身の【念動力・属性攻撃・恐怖を与えるの合計Lv】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    バーニング・アクティブハート
【心拍数を上げる】事で【触れたモノを操る炎を纏った半鉱石体】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    星邪の攻侵
【邪銃フォマルハウトより放たれた邪神融合弾】が命中した対象を爆破し、更に互いを【スピネルを主とした絶対服従の関係】で繋ぐ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ユーノ・ディエールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 猟兵たちの手によりパワーアップしたナイスガインは、市街地で悪事を働くヴィラン『パリピ怪人ウェイヨッシャー』を鎮圧するために事件の現場へと向かう。
「ウェーーーーイ!!」
「そこまでだ! ウェイヨッシャー、そのお嬢さんを離せ!」
 びしっと名乗りを上げるナイスガイン。
 その隣に、不意に一人の美女が並び立った。
「おや? お嬢さんもこの街のヒーローなのかい?」
「ふふっ、そんなものかしらね?」
 艶やかな笑みを浮かべる女性。だがその身が放つオーラは、ヒーローともヴィランとも異なるこの世ならざるもの。
 気を付けろ! その女は『ブラックスピネル』。
 骸の海から蘇り、ヒーローもヴィランも無差別に皆殺しにする危険なオブリビオンだ!

「っと……どうやら先に貴方たちを倒す必要があるようね?」
 ナイスガインについてきた猟兵たちの存在に気付き、敵意のこもった視線を向けるブラックスピネル。
 猟兵という存在に本能的な脅威を感じ、先に排除すべきと考えたようだ。
 これは大チャンス! その矛先がナイスガインたちに向く前に、ブラックスピネルを撃破してしまおう!
シャルロット・リシュフォー
ナイスガインさん、一人で大丈夫でしょうか……
いえっ、きっと彼を応援するたくさんの市民の方々がついてるです
それに、私は猟兵。オブリビオンを前に、他のことをする訳にはいかないですっ

「だから、このシャルロット・リシュフォーがお相手致します!勝負ですの!」
そう名乗って【ハーモニックワールド】を展開ですっ
初手から全力で行きますです!
「今日の歌は、ナイスガインさん向けの応援歌ですのよーー!」
聞いていて元気の出る曲のほうが良いですの!
剣に付与するのは光属性です☆

敵の銃弾は絶対に体で受けちゃいけないやつですね
可能なら回避か魔法で迎撃を
無理でも最低、武器を盾にして絶対に直撃は避けるです

【アドリブ歓迎】


ルドルフ・エルランゲン
フフフ、現れたかナイスガイン!
パワーアップしたヤツは強敵だ、私が抑える。
パリピ怪人ウェイヨッシャー、組織には話を通しておいた。その目障りな女を先に、猟兵たちをも利用して始末するのだ!

と、ハッタリ(言いくるめ)でヴィラン側幹部のフリして登場

●悪役?
レギオン展開、スピネルからナイスガインが攻撃を受け無いよう視界から隠す
と同時にナイスガインには攻撃するフリをしつつ実戦形式で戦い方を学べるようレギオンを動かし、脆い特性を利用してナイスガインに壊させ、自信と経験を付けさせる

スピネルの射界に留意し標的にならぬよう、怪人を盾にするように位置取り

※他猟兵とナイスガインのスピネルへの共闘攻撃は抜かれたフリで通す




 猟兵たちへ敵意を向けるスピネルの前に、シャルロット・リシュフォー(歌声アステリズム・f00609)が躍り出た。
「このシャルロット・リシュフォーがお相手致します! 勝負ですの!」
 名乗りながら、金銀の双剣に光の加護を纏わせる。
「あらあら、威勢のいいお邪魔虫だこと」
 シャルロットの名乗り上げを鼻で笑いながら、スピネルが邪銃を構え邪神融合弾を発射。
 その射線はシャルロットを正確に捉えていたが――。
「受けるわけにはいかないですっ!」
 剣に纏わせた光をオーラ化して防御。
 明後日の方向へ逸れる弾を掻いくぐるように、シャルロットはスピネルへと近接した。
「全力でいきますです!」
「くっ……!?」
 眩く輝く刀身から放つ魔法と斬撃の波状攻撃に圧し負けたように、スピネルが後ずさる。
「(ナイスガインさんのほうは、一人で大丈夫でしょうか……)」
 戦いの最中、ちらりとシャルロットがナイスガインの方へ目を遣った、まさにその時。

「フフフ、現れたかナイスガイン! パワーアップしたヤツは強敵だ、私が抑える!」
 ヴィラン側の幹部然とした態度のルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)が、豪快にエレクトロレギオンを展開しながら現れた。
「はわっ!?」
 戸惑うシャルロットを安心させるようにさりげなく目配せをすると、ルドルフはナイスガインを隔離するようにレギオンで取り囲んだ。
「パリピ怪人ウェイヨッシャー、組織には話を通しておいた。その目障りな女を先に、猟兵たちをも利用して始末するのだ!」
「ウェ、ウェイッ!?」
 ルドルフのハッタリにのせられ、戸惑いながらもウェイヨッシャーがスピネルめがけて蹴り込む。
「もう、何なのよ! アンタの相手はあとで!」
「ウェーイ……」
 咄嗟に邪神融合弾を撃ち込まれたウェイヨッシャーが、しゅんとしながらスピネルに跪いた。
「大丈夫かウェイヨッシャー! しかしこれでスピネルに隙を与えたぞ!」
「……はっ! 今です、いきますですっ!」
 ルドルフのわざとらしいリアクションを合図に、シャルロットが歌を紡ぎ始める。
「~~♪」
 今日の歌は、ナイスガインへ向けた元気の出る応援歌。
 その歌詞に自分も気力を貰いながら、シャルロットはスピネルめがけ光を迸らせたのだった。

 一方その頃、ナイスガインは。
「すごいぞ、教わったとおりだ!」
 シャルロットの歌声に勇気づけられながら、無心にレギオンたちを撃破していた。
 両手で槍を構え、慣れない手つきながら次々と戦闘機械を突き壊していく。
「これでどうだ! うん、ちゃんと強くなれてるぞ!」
 確実に攻撃し、確実に撃破するという経験は、ルドルフの作戦通りナイスガインに勇気と自信を与えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

楜沢・玉藻
【HJC】で参加
ロランとチェリカが攻撃魔法の詠唱に集中できるように前に出るわ
八卦掌の歩法でスピネルが邪銃フォマルハウトを持っている手の
外側へ外側へと回り込みながら接近よ
両掌に纏った高圧電流を直接叩き込めればベストだけど
化勁で邪神融合弾を受け流せそうになければ
カウンターでスピネルに向かって掌からサイキックブラストを放電するわ
少しでも命中率を上げる為により近くから撃てたらベターね
さあ、みんな放課後猟兵クラブの仲の良さを見せてやるのよ!


チェリカ・ロンド
【HJC】で参加!

助けに来たわよ、ナイスガイン!
なんかすごい美人がいるけど、あれがオブリビオンね!ボコボコにするわ!

今回は友達がたくさんいるから、とても頼もしいわね。敵の攻撃は仲間に任せて、私は【力溜め】よ!
髪が純白に輝くまで聖なる光を溜めに溜めて……!
友達がブラックスピネルの動きを止めたら、光【属性攻撃】を強化した全身全霊【全力魔法】の【超チェリカ砲】!

「覚悟しなさい! 跡形もなく消し飛ばしてあげるわ!」

街になるべく被害が出ないように、敵が【常浄灼猟】で飛んでいるところを狙いたいな。もちろん、ナイスガインにも当たらないようにね!

見ててねナイスガイン、猟兵は子供だけでも強いんだからっ!


ハロ・シエラ
【HJC】で参加
今回は大勢ですね。
私の役目は守備。
ヒーローも皆さんも、私が守ります。

まずは皆さんを【かばう】位置に陣取ります。
多分敵の目の前に目立つ様に、と言う感じでしょうね。
【おびき寄せ】る為には気を引いてくれるジャックさんと一緒に動くのがいいでしょうか。
攻撃を誘いつつ【見切り】、【武器受け】で守りを固めます。
陽動と見抜かれないように【カウンター】を仕掛けながら防御を。
ミニョンさんの助けになる様、動きを鈍らせられれば良いですね。
敵のユーベルコードには私もユーベルコードで対処します。

ロランさんと玉藻さんが敵の動きを封じるまでの時間を稼げればいい。
後はチェリカさんが上手くやってくれるでしょう。


ロラン・ヒュッテンブレナー
【HJC】で参加するよ
えへへ、みんな、お手伝いありがとね!
みんなと力を合わせて、ナイスガインさんを助けるの

ジャックくんとハロちゃんが時間稼いでくれてる間に、ぼくは術式を作るの
魔術陣を、5つ
あのおねえさんを囲む様に設置するよ

おねえさんの周囲を走り回っておとりもするの
フォロー、まかせて
【残像】が残るくらい速く【ダッシュ】して弾丸は避けるの
相手をよく見て【第六感】と【見切り】で避けるよ
【学習力】で、動きも読むの

魔術陣は【高速詠唱】で設置するよ
5つ設置出来たら、タイミングを計って、術式を発動するの
【全力魔法】【範囲攻撃】なの
どれだけ高く飛んでも【誘導弾】で逃がさないよ
みんな、今なの!

☆アドリブ絡みOK


ミニョン・エルシェ
【HJC】で参加
勇気を与える者を「ヒーロー」と言うのなら、彼は弱くとも、立派なヒーローと言えるでしょう。
さて、新参者ではありますが、前衛としての任を果たします。

【POW】
ビル街という「地形を利用」し、特製鉤爪を使用しての「ロープワーク」と障害物を「踏みつけ」にする事で「空中戦」を仕掛けます。
敵の「邪神融合弾」を始めとする攻撃は「視力」を駆使し、銃口や体の動きを観察。
「第六感」と「野生の勘」で回避に繋げます。
敵の攻撃時には、幾ら早かろうと、確実に私の視界に納まっている事でしょう。
「カウンター」の「木菟ノ凶爪」で敵の時間を停止。
UCごと叩き斬り、地に落ちて貰うことにします。

※アドリブ歓迎なのです


ジャック・ソウル
【HJC】で参加

【心情】
ハンサム戦士、ナイスガイ。非力でも頑張ってる姿は応援したくなるヒーローだね。

お姉さん!ミーに目を付けるとはいい勘をしてるね。お姉さんはミーのトリック見破れるかな?

【存在感】で目立ち、UC【Jack the Trick】を使用して、ブラックスピネルの目の前でカボチャヘッドを【挑発】的動かして味方の攻撃準備までの【時間稼ぎ】と攻撃しやすい場所まで【おびき寄せ】隙があれば【だまし討ち】【2回攻撃】

お姉さん残念だったね。ミーは囮だったんだよね♪さぁ倒される準備はOKかな?

アドリブ大歓迎!



●放課後ヒーロー活動!
「助けに来たわよ、ナイスガイン!」
 チェリカ・ロンド(聖なる光のバーゲンセール・f05395)が、元気に名乗りを上げながら戦場に躍り出る。
 彼ら「放課後猟兵クラブ」は子供の猟兵だけで構成されたチームである。
 絆を活かした戦いの強さを見せつけるため、そしてナイスガインを助けるため。
 子供たちは、スピネルと対峙するのだった。

「ハンサム戦士、ナイスガイン。非力でも頑張ってる姿は応援したくなるヒーローだね」
 奮闘するナイスガインに心でエールを送りながら、ジャック・ソウル(パンプキンヘッド・f02764)はカボチャヘッドを宙に浮かせた。
「あら、そんな手品で私の邪魔をできるとでも?」
 取り囲むカボチャヘッドを払いのけ、超加速したスピネルがジャックを追い詰めようと駆けた。
「お姉さん! ミーに目を付けるとはいい勘をしてるね」
 挑発しながらジャックは更にカボチャを浮かべ、目くらましをするようにくるくると動かしてみる。
「ミーのトリック見破れるかな?」
 スピネルがカボチャを払いのける度、また新たなカボチャを生成。
 わざと追わせるように、ジャックは軽やかに逃げ回った。
「しつこいわね。でもこれで終わりよ!」
 一気に距離を詰めるように、スピネルが心拍数を更に上げジャックへ迫る。
 その時――。
「させません!」
 響く金属音。
 スピードの乗りきったスピネルの重い一撃を、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)のレイピアが受け止めていた。
「なんですって!?」
「ヒーローも皆さんも、私が守ります……っ!」
 アスファルトが砕け、地面にハロの足跡が刻まれる。
 燃える鉱石の一撃をなんとか耐えきると、レイピアに力を込めスピネルを跳ね返した。
「あらあら頼もしいこと。でもいつまで続くかしらね?」
 着地したスピネルが素早く銃を構え邪神融合弾を乱射。ハロを絶対服従のルールに捕えようと星邪の弾雨を降らせる。
「その技、その力全て……断ち斬ります!」
 一筆書きで降り注ぐ弾丸を追うように、ハロは剣先を閃かせる。
 それは邪なる力を打ち消す、現象をも打ち砕く一撃。
「何度撃っても、全て受けきってみせます!」
 レイピアを中段に構え、神経を研ぎ澄ませる。
 味方への流れ弾を決して許さぬように。そして敢えてスピネルを挑発するように。
「真っ向勝負のつもり? 無謀なお子様ね」
 スピネルの邪銃がハロに狙いを定めた瞬間。
 小さな金色が、死角からスピネルの視線の下に滑り込んだ。
「玉藻さん、後はお願いします!」
「いいわ、任せてちょうだい!」
 楜沢・玉藻(金色の天井送り・f04582)が、八卦掌の歩法で螺旋を描くようにスピネルへ近接する。
「なんて無謀な……っ!?」
 スピネルが銃口を向けようとするが、不思議なほどに狙いが定まらない。
 それもその筈。玉藻は卓越した体捌きで外側へ外側へ回り込みながら、射線を避けるように距離を詰めていたのだ。
「小娘のくせに小癪な……!」
「おっと、上がお留守ですよ!」
 玉藻に翻弄されるスピネルを牽制するように、ミニョン・エルシェ(木菟の城普請・f03471)が頭上から鉤爪を投げた。
「さて、新参者ではありますが、前衛としての任を果たします」
 非常階段のフェンスに鉤爪を引っ掛け、看板を足場にしてジャンプ。
 スピネルを誘うように、ミニョンは縦横無尽に宙を駆ける。
「邪魔よ!」
 怒りと苛立ちを真紅の熱光に変えるように燃え上がったスピネルが、ミニョンを追うように翔んだ。
「跡形もなく、燃やしてあげるわ!」
「ひぇ……こ、怖くないです」
 本能的な恐怖を呼び起こすオーラを纏う突撃を、ミニョンは研ぎ澄まされた第六感でギリギリ回避。
 さらに追い打ちをかけようと急降下するスピネルを、僅かに眼鏡をずらしたミニョンの眼が見据えた。
「捉えました」
 スピネルの動きが静止する。
 重力に任せ落下するスピネルを貫くように、ミニョンは馬手差を突き上げた。
「負けるわけにはいかないのです」
 すかさず二ノ太刀を浴びせかけ、ユーベルコードごとスピネルを斬りつける。
「さあ、放課後猟兵クラブの仲の良さを見せてやるのよ!」
 タイミングを見計らったように、落下してきたスピネルめがけ玉藻が高圧電流を叩き込んだ。
「きゃああ!?」
 感電し一瞬意識を失ったスピネルを、玉藻は広く開けた位置へ転がす。
 そこは、ロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)が描いた5つの魔術陣の中心であった。
「魔術回路装填……、1号投下……」
 ひとつ、ふたつ。設置した魔術陣が、バチバチとスパークし始める。
「な、何よコレ……!」
 意識を取り戻したスピネルが、悪足掻きをするようにロランめがけて弾丸を放った。
 狙いの定まらないその一撃を軽く回避しながら、ロランは更に魔術を紡ぎ続ける。
「回路接続……、励起。複合魔術陣、発火」
 システマティックな詠唱が終わった瞬間、魔術陣の上で躍る電流が漆黒の雷と化した。
「ぐっ……!?」
 重力と電流がスピネルを襲い、地面に縛り付け自由を奪った、まさにそのタイミングで。
「準備完了! いくわよ!」
 チェリカの声が、戦場に響いた。
 既に聖なる光の力は最大限に充填済み。全身に光が満ち、髪の先まで純白の輝きに満ちている。
「チェリカちゃん、今なの!」
 チェリカに信頼の眼差しを向けると、ロランは敢えて魔術陣の戒めを解いた。
「負けない! 私は! 絶対に!」
 自由を取り戻したスピネルが、チェリカめがけて飛翔する。
 だが、それこそが彼らの狙い。
「覚悟しなさい! 跡形もなく消し飛ばしてあげるわ!」
 破壊の奔流と化した聖なる光が、スピネルを包む。
 超チェリカ砲。彼女の全身全霊の力を込めた、重く強い一撃である。
「ハァァァァァァァッ!!」
 僅かにアスファルトを削りながら、光がスピネルを灼く。
「猟兵は子供だけでも強いんだからっ!」
 恨めし気な瞳で6人を睨み付けながら、満身創痍のスピネルが膝をついた。

●一方その頃
「いくぞ! モード・フラーッシュ!」
 ナイスガインが叫び、ロランに付与された強化術式をその身に纏わせる。
「ウェーイ!! ワンチャンヨッシャー!!」
 負けじとウェイヨッシャーも『ウェイヨッシャー・ハイパーテンアゲモード』へと覚醒。
 ヒーローとヴィランの戦いも、佳境を迎えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

有澤・頼
テオドア(f14908)と共に。

「ナイスガインさんすごい!敵を倒しているよ!」
最初に会った時とは大違いだね。すごいよ!さてと、私たちはオブリビオンと戦いますか!

テオがブラックスピネルを引き付けている時に彼女の背後から「忍び足」で近づいてぶっすりと刺してぐりぐりと「傷をえぐる」よ。まあ、闇討ちみたいで悪役っぽいけど…
敵の攻撃に対しては「見切り」や「残像」で避けるよ。
「剣刃一閃」でスッパリと切るよ。

「悪ーいやつらはみんな斬っちゃうよ」
え?テオ物騒なの?そうなの?


テオドア・サリヴァン
有澤頼(f14908)と共に

「こんな短期間で成長するとは、流石ヒーローだな。」
ナイスガインがブラックスピネルに標的にされないうちに倒すぞ。

正面からブラックスピネルに斬りかかる。俺が彼女の注意を引き付けているうちに頼が彼女を背後から刺す。更にダメージを与えるため「傷口をえぐるぞ」
敵の攻撃には「見切り」で避ける。そして、「妖剣解放」を発動し、ブラックスピネルを斬るぞ。

「頼…お前物騒なことは言うな。もう少しヒーローらしいことを言ってくれ…」


ルドルフ・エルランゲン
※全体的にオマカセテイスト。ヴィラン幹部の立ち位置で好きに使って♪

○心情
戦闘員との戦いで技の使い方を学び、衣装や武具で力を手に入れ、そして今、経験によって自信を得た
これで心技体揃った本物のヒーローに成れますね

○脚色
想像以上のパワーアップを果たしたようだなナイスガイン!
オブリビオンに世界を壊させるわけにはいかん。今は共闘するが最善であろう、協力したまえ!
ウェイヨッシャーも怪人としての意地を見せよ!
幸い猟兵も増援が来たようだ
ヒーロー、ヴィラン、イェーガー、三つの力を合せれば、オブリビオンに負ける事は無い!

○引き際
※ウェイヨッシャーの扱いに準じてアドリブで適宜

なんか妙に憎めない怪人なんだよなぁ……


ラティナ・ドラッケンリット
断山戦斧『しゅとれん』をぶん投げて囮にしつつ
ダッシュでブラックスピネルに接近し
デュエリスト・ロウで手袋をぶつけてルールを宣告
「飛翔を禁止する」
飛ばれて射程外に離れられては厄介だからな
「いくぞ、『たると』」
ナイスガインに槍を勧めた手前
槍捌きを見せてやらねばな
穿竜槍『たると』を構えて戦うぞ
スピネルの接近を槍で牽制しつつ
銃口を見切って間合いに踏み込み
急所を狙って突きを繰り出す
これが熟練した冒険者の槍捌きだ
ナイスガインの前で無様な姿は見せられないからな
存分に我が槍術の妙技を味わってもらおうか




「想像以上のパワーアップを果たしたようだなナイスガイン!」
 引き続きヴィラン幹部の演技を続けるルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)。
 眼鏡をくいっと上げながら、指揮官然とした台詞を続ける。
「オブリビオンに世界を壊させるわけにはいかん。今は共闘するが最善であろう、協力したまえ!」
「は、はい!?」
 戸惑いつつもユーベルコードの発動準備を始めるナイスガイン。
「そしてウェイヨッシャー。見事なパワーアップフォームだな。その力で怪人としての意地を見せよ!」
「ウェーーイ!!」
 一方、ウェイヨッシャーは何の疑問も抱かず、髪を派手な七色に輝かせながらスピネルへ突進し――。
「邪魔よ」
「ウェイ……」
 またもや邪銃に撃たれしゅんと跪くのであった。

「せめて、ヒーローたちだけでも皆殺しに……」
「お前の相手は俺たちだ」
 ナイスガインを狙おうとしたスピネルの前に、テオドア・サリヴァン(ダンピールの妖剣士・f14908)が立ちはだかった。
「そろそろ諦めたらどうだ?」
「邪魔をしないで……!」
 テオドアを排除しようと、スピネルは心拍数を上げ体温を上げていく。
「隙ありっ!」
 その背中を、有澤・頼(面影を探す者・f02198)の刀が捉えた。
「こういうの、闇討ちみたいで悪役っぽいけど……」
 これまでの戦いで負った傷をえぐるように、頼はぶっすりと刺した刀をぐりぐりと動かす。
「頼……お前物騒なことは言うな」
「え? 物騒なの? そうなの?」
 軽口を叩きながらも確実に、テオドアと頼の刀はスピネルの傷を深めていく。
「ぐっ……仕方ないわ、ここは一時撤退も視野に……」
 苦悶の表情で念動力の光を纏うスピネルめがけ、横合いから何か重たいものが投げつけられた。
「きゃあっ!? な、何なのよ!?」
 ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)の武器、断山戦斧『しゅとれん』であった。
 怯んだスピネルにラティナは全速力で駆け寄り、手袋を投げつけた。
「飛翔を禁止する」
 デュエリスト・ロウ。それはシンプルかつ強固なルールの宣告である。
「……どうやら、最後まで戦い抜くしかないようね」
「いくぞ、『たると』」
 覚悟を決め戦いの構えをとったスピネルに、ラティナは穿竜槍『たると』を構え向き合った。
 距離を詰められないよう切っ先で牽制しながら、攻めのタイミングを見計らう。
「こうなったら、この銃で……」
「その動き、見切ったぞ」
 銃に頼ったその隙こそが命取り。
 ラティナは銃口を避けるように回り込みながら間合いに踏み込み、脇腹めがけて突きを繰り出した。
「くぅ……っ!」
「これが熟練した冒険者の槍捌きだ」
 槍の扱い方をナイスガインに見せるように、銃口をいなしては突きを繰り出す。
 繰り返すこと三度、四度。そうしているうちに、ついにスピネルが膝をついた。
「ふはは、よくやった猟兵ども。いくぞ皆のもの、トドメだ!」
 いつの間にか猟兵側にいたルドルフの口上に乗せられるように、猟兵たちが同時に最後の一撃を浴びせかける。
「存分に我が槍術の妙技を味わってもらおうか」
 ラティナの槍が、スピネルの心臓を狙う。
「悪ーいやつらはみんな斬っちゃうよ」
 頼の刀が、スピネルの背を真一文字に切り裂く。
「もう少しヒーローらしいことを言ってくれ……」
 テオドアの斬撃が、衝撃波を帯びながらスピネルを襲う。
「素晴らしいッ! これぞ猟兵の妙技、三位一体アタックだァァ!」
 ルドルフの口上が響き、遂にスピネルは燃え尽きたのだった。

「って、まだこっちは終わってないぞ!」
「ウェーイ!」
 そう、ナイスガインとウェイヨッシャーの戦いはまだ終わっていない。
「ブリリアントフラーッシュ!!」
「ウェイ!?」
 ユーベルコードに怯んだ隙を突くように、ナイスガインはウェイヨッシャーに槍を向ける。
 ラティナが見せてくれたお手本通りに、攻撃を受け流し回り込むように。
「ナイスガインさんすごい! 最初に会った時とは大違いだね」
「こんな短期間で成長するとは、流石ヒーローだな」
 頼とテオドアの声援を受けながら、ナイスガインはウェイヨッシャーに決めの一撃を繰り出す。
「これで終わりだ!」
「ウェーイ!?」
 それは一人の弱いヒーローが掴んだ、確かな成長の証だった。

 こうしてヒーローズアースにまた一人、立派な一人前のヒーローが生まれた。
 だがこの世界は未だに猟兵たちの助けを待っている。
 戦えイェーガー、全てのオブリビオンを倒すために!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月08日
宿敵 『ブラックスピネル』 を撃破!


挿絵イラスト