4
クリスマスなぞくたばってしまえという呪詛

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




 その町のはずれにある広場にはもみの木があった。
 毎年、クリスマスが近づくと、クリスマスに相応しい飾り、ミラーボールや星やジンジャーブレッドマンや、他色々を町の皆が持ち寄って飾り付け、町全体がクリスマスムードに包まれていく、が、今年は違った。
 一番初めに飾られたのはリボンではなく、ジャガイモの皮。翌日に飾られていたのはミラーボールの代わりにドリアン、腐ったリンゴ。それからも使い古しの軍手やごみのようなものが飾られていく。
 ヒイラギ飾りには鰯が一緒に括り付けられていた。
「この奇妙な飾りつけは実は邪神の復活を望む者たちによる儀式なんだ」
 グリモア猟兵が語る。
 ツリーを見て、その姿に悲しむ者もいれば、逆にクリスマスというイベントを憎む者はこのおぞましいツリーの姿に喜びを見出す。そういった負の感情を利用し、邪神を復活させようと考えているようだ。
 例年、木のてっぺんには大きな星が飾られるはずらしいのだけれど、今年はまだ。おそらくは、その星飾りを付けることによって、ツリーの完成とするのだろうと思う。
 皆には、まずは町に本来、あるべきクリスマスを呼び戻してほしいんだ。
 けれど、ただ、あるべき姿に戻すだけでは、邪教徒以外に純粋にクリスマスを憎む者たちが逆上するかもしれない。そんな彼らを納得させる何かも皆には考えてほしい。
 ここまで負の感情が集まってしまった中、完全に儀式を無かったことにするのは難しい、完全な形ではないにせよ邪神は復活してしまうかもしれないが、だが、今は、悲しみと憎しみに包まれた町を救ってほしい。
 皆なら、この町を救うことができると信じている。じゃあ、今からUDCアースに送るからね、後は頼んだよ。


八雲秋
 まずは完全な儀式となってしまうことを防いでください。

 なお、邪教徒らは星の代わりに巨大なオニヒトデを飾り付けようと目論んでいます。
23




第1章 冒険 『ダーククリスマスツリー』

POW   :    魂を揺さぶる言葉で人々に本当のクリスマスとは何かを伝える。

SPD   :    華麗なパフォーマンスで人々を楽しませ負の感情を払う。

WIZ   :    ロンリーガール、ロンリーボーイでも楽しめるクリスマスを演出する。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

木霊・ウタ
心情
折角のXマスにつまんないことしやがって
この街を俺達で救おうぜ
この街を皆の笑顔で満たしてやるぜ!

技能
コミュ力、パフォーマンスを使用

手段
もきの木の近くで演奏会と洒落こむぜ

賑やかに行こうぜ!
BGMをかけてギターを奏でて

きっと同じ事を考える奴もいるから
セッションも出来そうで楽しみだぜ

クリスマスを嫌うって勿体ないぜ
小難しいことなんで関係ない
折角のイベントなんだから
楽しまなきゃ損ってモンだぜ

まずは自分が思い切り楽しむ
幸せなひと時をしっかりと味わう
きっとその楽しさや想いが人々に伝わる筈だぜ


エア・ルフェイム
俺を見てくれ!見ろ!!と言わんばかりのこの主張の激しさ!
これを媒介として降臨する邪神はきっとご同族ですね、分かります。さして興味ないけど!

エアちゃん華麗にロンリーガールだけど、クリスマス爆発しろとかは思わないナー?
だってそこらのスーパーではおいしいもの試食したい放題!夜中になればケーキもチキンも半額!!いつもは中々手が伸ばせないものをお手頃価格で楽しめる、最高にテンションあがるイベントじゃない!セールやってない店も無いもんね。ほんとよくできたイベントだわ。

クリスマスとは!年に一度のお財布に優しくない日!
だからみんなツリーで一喜一憂したりする暇があるなら、お家の大掃除に勤しんだ方がいいと思うナ?


當良邑・祈
【WIZ】

-クリスマス- 語源は聖人-Christ-と礼拝-Mas-に由来する。

町にある教会を訪ね、クリスマスの催しものについて相談を持ち掛ける、
「寄付をするので、キリスト教徒でない方々も広くお誘いする規模の大きなものにすることを考えていただけませんか?」

相手からすれば、突然の怪しい申し出、当然に優しいお断りの返事。

数件目でやっとのことで了承を得る。

ここまでやって前段階、町での活動を開始する。

黒い修道服に真っ赤なサンタ帽という我ながら奇異な恰好でチラシをくばる。受け取ってもらいやすいように手作りのお菓子を添えて。

人ごみのなか、常に周囲に気を遣う、今この行動も主犯の邪教徒には目障りだろうから。


セリエルフィナ・メルフォワーゼ
まず【レガリアスシューズ】でツリーのてっぺんまでジャンプ! 
てっぺんに着いたら【オーラ防御】で全身を発光させながら、【空中戦】技能を応用して跳びながらダンスするよ! バク転したりきりもみ回転したりして、アクロバティックな演技を見せてやるぞ! ついでに【歌唱】技能を使って、歌も歌おう!
そのとき一緒に【鈴蘭の嵐】を発動させて、紙吹雪みたいに花びらを巻いて場を華やかにするよ! ただ鈴蘭の花粉には猛毒が含まれてるから、見る人は必ずマスクを着用してね。


鉤山・瑠璃
うふふふ、いちゃついてるカップルを見ると爆破したくなるけれど…それはクリスマスのせいではなくって、これみよがしといちゃつくカップルが悪いからですわ…。
本来は海外の救世主様の誕生日をお祝いするお祭りのようですけれど来年の抱負を立ててもいいですし、大切な人と過ごしてもいいですし、自分へのプレゼントを用意してもいいと思いますわ。
神様が去りゆく一年に思いを馳せるために皆に平等に用意してくださったイベントですもの、それを破壊するのはリア充であろうと非リアであろうと益はないと思いますわ。
途中いちゃつくカップルで精神的に逝きそうになっても戦場の亡霊さんが演説を続けてくださるはずですわ。


ヴィルジニア・ビアジャンティ
クリスマス…このような神聖な日を邪神の儀式で汚す輩を見逃すわけにはいきませんね。
そしてお一人様で心が荒んでいらっしゃる方も見逃すわけには参りません。
さて、何もクリスマスとは大切な方と過ごすことのみが楽しみではありません。普段は食べれないような豪華な食事を食べられることも大きな楽しみの一つでしょう。生憎わたくしは料理の心得がありませんが、UDC組織の方にご協力いただいて広場に集まった方々に無償で豪華な食事を振舞って差し上げましょう。わたくしも料理を運ぶくらいのお手伝いはできますね。おいしい食べ物を口にしたら荒んだ心もきっと癒されることでしょう。


オリアナ・フォルケ
【POW】クリスマスをどう過ごすべきかを演説

まったく嘆かわしいですわ!
邪神召喚よりも恋人を作る努力の方がよっぽど実利ございませんこと?
恋人達のビッグイベントを邪魔する輩はトナカイにでも蹴られて死んでしまえというもの。

仕方がございませんから私のモテテクのうちの一つをお教えして差し上げますわ。
そう、ケーキ売りのバイト。狙いは夕方~夜。折角のイベントなのに仕事帰りという悲しき同志。
お買い上げ戴いたケーキに付ける使い捨てフォーク。
その袋に「お疲れ様です」の手書きメッセージを添えればほら…
自分だって寒い中売り子をしているというのにこの気遣い。
恋の目覚めというクリスマスプレゼント炸裂まちがいなしですわ!!


香神乃・饗
華麗なパフォーマンスを見せてやるっす

クリスマスミュージック!スタートっす!

ごみの一本釣りっす!
釣竿に剛糸をつけて釣り道具にしたて
音楽に合わせてツリーからごみを釣り上げて掃除してやるっす!
大きなごみから小さなごみまでひとつ残さずぽいぽいぽいっす!
どーっすか!
大物がつり上がったら大当たりの印の花火がどーん!

空を舞うひとで!?
すごいのが釣れたっす!
逃げる邪教徒がいたら妖剣解放で回り込んで取り押さえるっす


ツリーがキレイになったら、電飾コードを飾るっす
投網を投げるように華麗に広げるっす!
釣りをしながら木の地形をよく見ていたっす
地形を利用してキレイに広げるっす
メリークリスマスっす!
最後にどーん!と花火っす


フレイヤ・ジーナス
「こんなクリスマスツリーはいやなんだよ~」

え~、こんなツリー楽しくないよ~。UDCアースではこの時期、とっても楽しいって聞いて来たのに~。
…だったら私が楽しくなるようにしてあげるんだよ♪
私が歌って踊れば、そこはライブ会場に早変わり☆

「みんな~、フレイヤのライブに来てくれてありがと~☆」
ほらほら、そこのロンリーな人たちも楽しもうよ☆
年に一度のお祭りだよ、たのしまなきゃ♪
ほら、もっと盛り上げていくよ~。

「聞いてくれてありがと~☆次のナンバーいくんだよ♪」

みんながとっても楽しんでくれたところで、きちんとしたツリー飾りを出してきてもらってツリーに飾ろうよ♪
そうすればみんなハッピーになるはずだよ~!



當良邑・祈が訪れたのは町の教会。牧師にこう相談を持ち掛けた。
「寄付をするので、キリスト教徒でない方々も広くお誘いする規模の大きなものにすることを考えていただけませんか?」
 見覚えのない少女に唐突にそんなことを言われても。牧師は戸惑うように、
「は? あ、ああ、クリスマスでしたら例年のようにしておりますが、規模を大きくなどは気安く請け負いませんので」
「それは失礼致しました」
 さして食い下がらず、何カ所か回っているうちに訪れた教会の牧師が答える。
「いえ、寄付は常識の範囲で頂けるのなら。受け入れは、そうですね、来てもらう分には構いません、もし、予定より来るというなら、こちらもクリスマスには開放していますので」
「ありがとうございます。こちらのクリスマス会の参加を促してまいります」
 祈は頭を下げ、そう、礼を言った。
「クリスマス……このような神聖な日を邪神の儀式で汚す輩を見逃すわけにはいきませんね」
 ヴィルジニア・ビアジャンティは呟いた。
 しかし、それだけではない、お一人様で心が荒んでいる人も放ってはおけない。
 クリスマスの喜びとは。彼女は考える。大切な方と過ごすこと、確かにそれもある、が、それのみが楽しみな訳ではないはずだ。
「そう、普段は食べれないような豪華な食事を食べられることも大きな楽しみの一つでしょう」
 ならば、彼女自身が料理が得意という訳ではないが、UDC組織に頼んで、広場に集まった方々に無償で豪華な食事を振舞ったらどうだろう、自分もお手伝いぐらいならできる。おいしい食べ物を口にしたら荒んだ心もきっと癒されるだろうと考えた。
「……の、はずだったのですが、なぜ、私は自ら屋台をしているのでしょう」
 彼女は広場でお菓子の屋台を開いていた。
 無償のケータリングまではちょっと……と断られた中、屋台の貸し出しまでは許されたからだ。
「わぁ、これ見ていいですか? かわいい! これとこれ下さい!」
「ありがとうございます」
 売っているのはブール・ド・ノエル。釣り鐘型のマシュマロをチョコでコーティングし、飾り付けた、クリスマスらしいお菓子。クリスマスを盛り上げる役目は立派に果たしているようだ。
「け、リア充、爆発しろってやつだよな、くたばれクリスマス」
 ツリーを見上げながら石を蹴飛ばす男がいた。そんな男に鉤山・瑠璃が言葉をかける。
「それは、わかりますわ! けれども。それはクリスマスのせいではなくって、これみよがしといちゃつくカップルが悪いからですわ」
「そりゃ、そうだけどよ」
「本来は海外の救世主様の誕生日をお祝いするお祭りのようですけれど来年の抱負を立ててもいいですし、大切な人と過ごしてもいいですし、自分へのプレゼントを用意してもいいと思いますわ、ですから……」
 懸命に説得する瑠璃。その背後を、
「やぁーん、ヨシ君このクリスマスツリー、全然、ツリーじゃなくてキモイー」
「な、おもしろいべ、カンナちゃん」
 バカップ……必要以上にいちゃつくカップルが通り過ぎる。
 無意識にか瑠璃が拳を握り締める。その拳を震わせながら彼女は話す。
「……か、神様が去りゆく一年に思いを馳せるために皆に平等に用意してくださったイベントですもの、それを破壊するのはリア充であろうと非リアであろうと益はないと思い、ますわ……」
「ちょ、大丈夫ですか、わ、わかったよ」
 今にも倒れんばかりの瑠璃に男が慌てて答える。
 もしかしたら、その言葉は既に、彼女からではなく、戦場の亡霊から紡ぎ出されたものだったかもしれない。
 エア・ルフェイムはツリーを見上げ、ううむと唸る。
「俺を見てくれ!見ろ!!と言わんばかりのこの主張の激しさ! これを媒介として降臨する邪神はきっとご同族ですね、分かります。さして興味ないけど!」
 傍らをクリスマス滅べ、爆発しろなど言い合う、二人組の男に声をかける。
「エアちゃん華麗にロンリーガールだけど、クリスマス爆発しろとかは思わないナー? だってそこらのスーパーではおいしいもの試食したい放題!夜中になればケーキもチキンも半額!!いつもは中々手が伸ばせないものをお手頃価格で楽しめる、最高にテンションあがるイベントじゃない! セールやってない店も無いもんね。ほんとよくできたイベントだわ」
「うん、まぁそれはそうか」
 つまりとエアは続け、
「結論。クリスマスとは! 年に一度のお財布に優しくない日! だからみんなツリーで一喜一憂したりする暇があるなら、お家の大掃除に勤しんだ方がいいと思うナ?
「えー、さっさと帰れって事?」
 エアは重々しく頷いた。
「ツリー楽しいよなぁ」
「おー、ブラックサンタカモーン!」
「クリスマスいらねー」
 数人の男らが広場で騒いでいる。恐らくは邪教徒ではなく、単にクリスマスを嫌う人々なのだろう。
「そこのあなたたち」
 誰かが彼らに声をかける。男たちが振り返って声を上げる。
「え、本物のブラックサンタ?」
 黒の修道衣に真っ赤なサンタ帽。実は祈だ。
「いえいえ、私は、これをお配りしています」
 彼らに配ったのは、先程交渉した教会のクリスマス会のチラシに添えるのは、
「これは手作りのお菓子です、よろしかったら。チラシだけではさみしいですし。
-クリスマス- 語源は聖人-Christ-と礼拝-Mas-に由来するのですよ……よろしかったら一度お越しください」
「お、おお」
 彼女はまた別の人の所に行き、残されたのはすっかり毒気を抜かれた野郎ども。
「何だったんだろうな」
「ああ……クリスマス会、行くか?」
「何かお菓子もらっちゃったしな」
 彼らは教会に向かって歩き出す。一人が口を開く。
「俺、そういえば、幼稚園キリスト教系だったわ」
「まじかよ」
 フレイヤ・ジーナスが嘆きの声を上げた。
「え~、こんなツリー楽しくないよ~。UDCアースではこの時期、とっても楽しいって聞いて来たのに~」
 だが、悲しむだけのフレイヤではない
「……だったら私が楽しくなるようにしてあげるんだよ♪」
「よし、セッションと行こうぜ」
 木霊・ウタがギターを構える。折角のXマスにつまんないことしやがって、あおんな怒りもある、だが、そんな気持ちだけではなく、彼は広場を見渡し、フレイヤに言う。
「この街を俺達で救おうぜ、この街を皆の笑顔で満たしてやるぜ!」
「じゃあ、行っくよ~」
「おう!」 
 ウタがギターをかき鳴らす。
 シンフォニアでスカイダンサーなフレイヤが歌って踊れば、そこはライブ会場に早変わりだ。
「ごみの一本釣りっす!」
 釣竿を構えた饗が音楽に合わせて、釣竿をツリーに向かって振るう。
 音楽に合わせてツリーから次々とごみを釣り上げて掃除していく。
「大きなごみから小さなごみまでひとつ残さずぽいぽいぽいっす! どーっすか!」
 ゴミが片付いた所で電飾コードを構え、
「よーし、ここいらで……とぉっ!」
 地形で状況を見極めるように、木の形をよく見ていた饗の投げた電飾コードは投網のように華麗に広がり木にかぶさった。
「メリークリスマスっす!」
「それでは、まずは」
 セリエルフィナ・メルフォワーゼはツリーを見上げると、レガリアスシューズでツリーのてっぺんまで飛び上がった。 
 そしてセリエルフィナはオーラ防御で全身を光らせ、素敵な歌声を聞かせながら、まさに宙を舞うようにダンスする。バク転でも、きりもみ回転でも、どんなアクロバティックな演技でもお手の物だ。
「この辺で一緒に鈴蘭の嵐で花びらを舞わせて……」
 セリエルフィナが呟くのを、
「ちょっと、待って、猛毒はここでライブやってるからNGだよ!」
「屋台もね」
 下から皆が慌てて声をかけた。
「あ、ごめーん」
「ああ、ああ! 何だよ、人の力作の飾りを!」
 猟兵ではないらしい男が木の上で声を上げた。
「人が苦労して登ってきたってのに、何だよお前ら!」
 セリエルフィナが男の持ってるもの指さす。
「あ、オニヒトデ、もしかして、邪教徒?」
「それは、わ、うわぁ」
 動揺した邪教徒が木から落ちた。
「おい、大丈夫か」
 落ちた男の周囲に仲間らしきものたちが2人寄ってくる。
 オリアナ・フォルケが彼らを見て、
「そのオニヒトデ、あなたたち、邪教徒ですわね……まったく嘆かわしいですわ! 邪神召喚よりも恋人を作る努力の方がよっぽど実利ございませんこと? 恋人達のビッグイベントを邪魔する輩はトナカイにでも蹴られて死んでしまえというもの」
 彼女はフゥとあきれたように息をつき、
「仕方がございませんから私のモテテクのうちの一つをお教えして差し上げますわ。
そう、ケーキ売りのバイト。狙いは夕方~夜。折角のイベントなのに仕事帰りという悲しき同志。お買い上げ戴いたケーキに付ける使い捨てフォーク。その袋に「お疲れ様です」の手書きメッセージを添えればほら……自分だって寒い中売り子をしているというのにこの気遣い。恋の目覚めというクリスマスプレゼント炸裂まちがいなしですわ!!」
 彼女の言葉にいつの間にか人は集まり、それに紛れ、邪教徒らは逃走していた。
「それって、他の仕事でも応用できる?」
「そうですわね……」
 そして、その場は恋のテクニック指南所になっていた。
「どうにか逃げられるか?」
「そうだな、軽く腰を打ったけど」
「儀式成功とまではいかないよなあ、でも、今はここからいったん離れ……うわっ」
「そうはいかないっすよ」
 妖剣解放で俊敏さを増した饗が先回りし、彼らをあっという間にとらえていた。
 広場のクリスマスイベントは盛り上がっていく。
「みんな~、フレイヤのライブに来てくれてありがと~ ほらほら、そこのロンリーな人たちも楽しもうよ☆年に一度のお祭りだよ、たのしまなきゃ♪ほら、もっと盛り上げていくよ~」
 フレイヤが皆にクリスマスの飾りを手渡す。ツリーをまた街の皆に飾ってもらうために。
「クリスマスを嫌うって勿体ないぜ。小難しいことなんで関係ない、折角のイベントなんだから楽しまなきゃ損ってモンだぜ!」
「聞いてくれてありがと~☆次のナンバーいくんだよ♪」
 皆を楽しませるには自分たちも楽しまなきゃ、きっとその思いは町の皆にも伝わっていたはず。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『マガツアリス』

POW   :    古き神々の意志
【邪神「第零の蟻」】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
SPD   :    呪われし鉤爪
【異様に膨れた両腕の鉤爪】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    軍隊蟻の行進
いま戦っている対象に有効な【悍ましき妖虫】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「オニヒトデ係たちがやられたか」
 邪教徒Aが言った。
「あいつら『絶対、天辺のオニヒトデは俺たちが飾るんだ』って張り切ってたんだがな」
 邪教徒Bが言った。
「まぁ、仕方ないな」
 邪教徒Cが言った。
「他の仲間も捕らえられ、完全な儀式とまではいかなかったのが残念だな」
 邪教徒Aが言った。
「ああ、何か、ツリーを直されちゃったり、いつものクリスマスの雰囲気に戻されちゃったりしたしな」
 邪教徒Bが言った
「まぁ仕方ないな」
 邪教徒Cが言った。
「だが、完全な復活とは言わないまでも、あのお方はこの地に姿を取られるだろう」
「そうだな、それで、よしとしよう」

 そして、町はずれの広場にマガツアリスが現れた。
木霊・ウタ
心情
Xマスは皆で楽しむ場
友達や家族で温かな時間を過ごす為の時だぜ
それを邪魔されて堪るかよ

邪神をぶっ倒そうぜ

手段
ワイルドウィンドで歌い奏でながら戦い皆を鼓舞するぜ
絆を信じて掲げた未来へ勇気をもって進んでいく
それが俺達猟兵だぜ
そしてそんな気持ちこそが
何より邪神どもが嫌うものだろうぜ
;コミュ力&手をつなぐ&パフォーマンス&楽器演奏&歌唱

そして勿論サウンドOP!
イケイケだぜ

で、歌いつつ
炎を纏わせた焔摩天を振るってぶっ飛ばすぜ
甲羅を砕いたり
甲羅ごと炙りながら
他のマガツアリスにぶつけたりして纏めて攻撃するぜ
;鎧砕き&薙ぎ払い&属性攻撃


ヴィルジニア・ビアジャンティ
遂に姿を現しましたか…意外と楽しかったですが流石にもうお菓子作りをしている場合ではありませんね。
まずは集まった市民の皆様を退避させるのが先決です。【ガジェットショータイム】で拡声器を召喚し、避難誘導を行いましょう。
同時にオブリビオンを避難している人々に近づかせないように【援護射撃】として【ヴァリアブル・ウェポン】を流れ弾が発生しないよう命中率重視で使用しましょう。



ギャ、ギャーーン。
 木霊・ウタが彼の愛器のギター、ワイルドウィンドをかき鳴らした。
(「Xマスは皆で楽しむ場、友達や家族で温かな時間を過ごす為の時だぜ……」)
「それを邪魔されて堪るかよ」
「遂に姿を現しましたか」
 ヴィルジニア・ビアジャンティがもみの木の下に現れたマガツアリスの群れを見て眉をひそめ、屋台から出ながら呟く。
「……意外と楽しかったですが流石にもうお菓子作りをしている場合ではありませんね」  
 ガジェットショータイム。ヴィルジニアがまず召喚したのは! 拡声器だった。
 おもむろに口に当てると、
「皆さーーん、緊急事態でーす! 避難お願いしまーす!」
 広場にいる一般の人たちに大音量で声をかける。
「出口は南口、西口2カ所あります、そこまでの移動が難しい人たちは、とにかく、もみの木から離れてくださーい」
 まずは集まった市民の皆様を退避させるのが先決と、避難誘導を行う。
 ウタがワイルドウィンドを構え、歌い奏でながら戦い、仲間たちを鼓舞する。
「絆を信じて掲げた未来へ勇気をもって進んでいく、それが俺達猟兵だぜ!」
 焔摩天に炎を纏わせ、目の前にいる一体に叩き込む。甲羅は砕かれ、火に包まれ、消滅する。
「そんな気持ちこそが何より邪神どもが嫌うものだろうぜ、そうだろう、皆?」
 ウタは仲間の猟兵たちを振り返り、なお一層、音楽のボリュームを上げる。
「おら!」
 薙ぎ払うように大剣を振るえば、炎に包まれたオブリビオンらがぶつかり合い、ひとまとめの炎となり、やがて消えていく。
 ウタもヴィルジニアも攻撃を続けるが、敵の数は少なくない。
「く、仕損じたか」
 2体のオブリビオンがウタの剣をすり抜け、猟兵から逃れようとする、が。
「市民に手は出させませんよ!」
 ヴィルジニアがすかさず取り出したヴァリアブル・ウェポンで援護射撃する。無論、避難している人々が怪我をしないように注意を払い慎重に狙ったものだ。手負いのオブリビオンは彼女の弾丸を受け、消滅する。
「ありがとうよ!」
「どういたしまして」
 彼らの攻撃で確実にマガツアリスの群れは数を減らしている、だが、残った内の何体かは邪神第零の蟻を招き寄せ、自らの力を高めているようだった。
 奴らを殲滅するにはまだ戦闘を繰り返さなければならないだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

香神乃・饗
真打は最後に出てくるものっす!
ちょーっと出遅れたっす!
戦闘中の皆に気をとられてるならチャンスっす!
横槍を入れてやるっす!

妖剣解放で駆け回りつつ暗殺を狙うっす
死角に回り込み苦無で討つっす
仲間の攻撃で隙が出来たりしないっすかね

鉤爪で狙われたら敵を盾にしてガードするっす

戦いながら敵に気づかれないように糸を仕掛けて
地形を利用して戦えるように準備するっす
地形を利用しながら避けたり攻めたりするっす

逃げている人が居て狙われているなら
最優先して助けるっす
絶対、倒させやしないっす!

アリスっすか?蟻っすか?どっちっすか?
結局ケーキに群がる蟻っすか。
ひとかけらたりとも食わせてやらないっす!
甘い思いはさせないっす!


當良邑・祈
ブラックサンタ、そのようなモノもいるのですね。

素直に楽しめない者がいるのもまた事実、ならばその役演じましょう。

一時人々の目から逃れ身を隠す。

【降魔化身法】で姿を変化させる常人からすればその姿は禍々しくもあり、浮かれた祭りの中では一種の非日常としての余興でもある。


【レプリカクラフト】でソリを
作り出し4本の脚で駆け巡る、かっ攫うようにして避難を進め、拐かすようにして敵を引き込み鏖殺する。

避難と各個撃破、基本に従いつつ人々のクリスマスの演出を兼ねる。

敵を倒そうともクリスマスの楽しい空気を壊したのではこの任務は失敗であろう。



「真打、登場っす! ちょーっと出遅れたっすかね、でも」
 香神乃・饗は武器を構えながら、妖剣解放で得た速さで仲間たちの間を走る。
「戦闘中の皆に気をとられてるならチャンスっす!」
 対峙する他の猟兵に気を取られているマガツアリスらを、彼の技、暗殺を駆使し、脇から苦無でとどめを刺していく。
「これが横槍って奴っすかね、使ってるのは苦無っすけど」
逃げる市民の背にマガツアリスの鉤爪が振り上げられる。
「くっ!」
 市民をかばう饗の肩に鉤爪が食い込む。無表情にもう片方の腕を饗に振り上げるのを何度もは食らわぬと別のマガツアリスを盾に防ぐ。
「あんたらアリスっすか? 蟻っすか? どっちっすか?」
 市民らに襲い掛かろうと動くマガツアリスの前に立ちふさがり、市民を逃がす。
「……結局ケーキに群がる蟻っすかね」
 苦無でいなし、妖刀で斬り、マガツアリスを倒す。
「ひとかけらたりとも食わせてやらないっす! 甘い思いはさせないっす!」
「ブラックサンタ、そのようなモノもいるのですね」
 當良邑・祈はそう呟くと、物陰に隠れ、戦闘の態勢を整える。
 そして、再び木立から飛び出したのは悪鬼のオーラを負いつつ、ソリに乗った姿だった。
「つっ!」
 額をぬぐうと手に赤いものが付いた。
 降魔化身法で悪鬼を纏わせば、強大な力がその身に宿る。だが、それには代償が付きまとう。
 戦う前のダメージ、今回は流血。
「ブラックサンタでなくブラッディサンタになってしまいましたね」
 皮肉気に口元をゆがめる。
 脚はあえてレプリカクラフトを用い、ソリに見せかけて、その姿で祈は広場を駆け巡る。 
 好奇心からか、未だ逃げ切らずに戦闘の範囲にいる子供達の前にソリを止め、
「ここにいつまでもいると怖いことになりますよ、早く、あちらにお行きなさい、さあ」
 凄みを隠さぬ声色で伝える。
 その禍々しさは、しかし、この非日常なお祭り騒ぎの中では例えばクネヒト・ループレヒト――ブラックサンタのような者とも重なり、不思議と調和していた。
 勿論、ただ、市民に声をかけるだけではない。
「お前の相手はこちらだ、おいで」
 市民を追おうとするマガツアリスを、あたかも拐かすようにフックで引っ掛けては引き込み、確実に消滅させていく。
 敵を倒したとして、このクリスマスの楽しい空気を壊したのではこの任務は失敗だと祈は考える。
 この祭りを壊してしまわぬように、祈は時に守り、時に滅ぼしていく。
 マガツアリスは次々と数を減らしていく。
 殲滅までは、あと一息。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

木霊・ウタ
心情
んじゃ最後の〆は俺がもらうか
皆のクリスマスの為に押し通るぜ!

手段
炎を纏わせた焔摩天を振るってぶっ飛ばすぜ
甲羅を砕いたり
甲羅ごと焼き溶かしながら纏めて薙ぎ払うぜ
;鎧砕き&薙ぎ払い&属性攻撃&破魔

今度はBフレイムも重ねるぜ
踊ってもらうぜ、相手は地獄の焔摩だ
黒焦げになっちまいな!

鉤爪や妖虫は焔摩天で受けつつ炙って消毒だ
;武器受け&属性攻撃&破魔


マガツアリスを殲滅したらギターを爪弾き
奴等へ鎮魂曲を奏でる
:コミュ力&手をつなぐ&パフォーマンス&楽器演奏&歌唱

お前らも呼び出され戦わされた
邪神の傀儡だもんな
同情はしないけど哀れって思うぜ
あばよ、過去(パスト)
安らかにな

…さていよいよ大物相手だ
やるぜ(ぐっ


香神乃・饗
あーもう!数が多くて疲れたっす!

妖剣解放で加速し、剛糸でフェイントをかけて敵をからめとって木にくくるなど地形を利用して動きを封じて行くっす
他に戦っている、やり易いように下地を整えていくっす!
地域全体に巡らせた糸でどんどん敵をからめとっていくっす

足元に糸を巡らせておいてフェイントをかけ、足を引っ掻けると見せかけて、本命の投網の剛糸を放り投げ一網打尽っす
大量っす!ぱーっと終わらせて欲しいっす!



未だ残るマガツアリスらを見て、
「あーもう! 数が多くて疲れたっす!」
 香神乃・饗がうんざりしたように声を上げると、木霊・ウタも頷き返す。
「同感だ……けどな皆のクリスマスの為には押し通らなきゃな!」
 炎を纏わせた焔摩天を振るう。
 断罪の炎をもって、甲羅を焼き溶かすように薙ぎ払っていく。
「俺もいくっす!」
 饗もまた妖剣解放で加速する。剛糸を操り、敵を絡めとり、あるいはその地に罠を張るように、敵の動きを狭めていく。
「今度はブレイズフレイムも重ねるぜ」
 ウタが自らを傷つける。切り裂いた己が身から地獄の炎が噴き出す。
「踊ってもらうぜ。相手は地獄の焔摩だ、黒焦げになっちまいな!」
 その紅蓮の炎にまかれ、マガツアリスはその姿を失う。
 マガツアリスらが敵意を持って、あるモノは呪われし鉤爪を振り上げ、あるモノは悍ましき妖虫を引き連れ、ウタに襲い掛かる。
「鉤爪だろうが妖虫だろうが」
 攻撃を焔摩天で受けては、いなす。
 魔を焼く炎を浴びながら、あるモノは低い唸り声をあげ、あるモノは甲高い悲鳴を上げ、消滅していく。
「皆、炙って消毒だ!」
 マガツアリスらの足元にめぐらされる剛糸。操る饗がその糸を引くが、ひっかかるものかと言わんばかりに身をかわす。
「糸に気づいたっすか!?……なんて。そっちはフェイントっすよ!」
 彼らが足元に気を取られた瞬間を狙って、あたかも網で捕えるように上から剛糸でマガツアリスを捕らえる。彼が糸で締め付ければ、
既にダメージを受けていたマガツアリスは息絶える、が、わずかに一体がその糸の呪縛をすり抜けていた。
「ウタさん、そっち、行ったっす!」
「んじゃ最後の〆は俺がもらうか」
 剛糸で受けていた傷は浅くなく、速さはそれほどでもない。それでもマガツアリスは精いっぱいの抵抗を見せようと腕を振り上げる。
「これで終わりだ」
 ウタががら空きな胴めがけ、焔摩天で斬りつけた。
 マガツアリスはそのまま前に倒れると炎の中にその身を焼失させていった。

 マガツアリスたちが殲滅された広場に猟兵たちは立つ。
「饗たちも付き合ってくれるか」
「いいっすよ」
 ウタがギターを爪弾く。力強いようでいて、どこか悲しげな。彼が消えていったマガツアリスらに贈るのは鎮魂歌。
「お前らも呼び出され戦わされた邪神の傀儡だもんな。同情はしないけど哀れって思うぜ、あばよ、past、安らかにな」
 ジャーーン……。
 ギターの音が戦場に響いた。
「……さていよいよ大物相手だ……やるぜ」
 奏でるギターを再び戦闘用に構えなおす。
 遂にボスの出現となる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『鑼犠御・螺愚喇』

POW   :    友、死にたまふことなかれ
【友を想う詩 】を聞いて共感した対象全てを治療する。
SPD   :    怪物失格
自身の【友の帰る場所を守る 】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    永遠の怪
【皮膚 】から【酸の霧】を放ち、【欠損】により対象の動きを一時的に封じる。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は吾唐木・貫二です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

木霊・ウタ
心情
街の皆を救うぜ
邪神をぶちのめして還してやろうぜ

手段
降魔の炎を纏わせた焔摩天で薙ぎ払い邪神の防御を削っていく
;鎧砕き&薙ぎ払い&属性攻撃&破魔

此処にてめぇの居場所はない
この世界の
皆の未来を喰わせやしないぜ!

酸の霧は焔摩天で切り払いつつ炎で滅する
;武器受け&属性攻撃&破魔

そしてサウンドOPも行くぜ!
ワイルドウィンドを奏で歌い皆を鼓舞
未来は命の重みだ
今を生きる皆が未来を創っていくんだ
命を守り未来へ突き進もうぜ
;コミュ力&手をつなぐ&パフォーマンス&楽器演奏&歌唱

事後に邪神へ葬送の曲を

邪神を招いた邪教徒は人、なんだよな
だとしたらやるせないぜ…


當良邑・祈
「人間?」

邪神と云われるそれを見たときにこぼれた言葉だった。
異形である、不可解である、到底ヒトとは似ても似つかない敵、
にもかかわらず、目の前の存在がヒトであると、そう直感的に感じたのである。

人々の邪なる心から呼び出された化身だからかもしれない、そういった知覚干渉や精神汚染の能力をもつのかもしれない、あるいはヒトの本質とは本来・・・。

周囲の音で意識を引き戻す。
悲鳴、逃げ遅れたものがいるのかもしれない
轟音、猟兵がすでに戦闘を開始しているのかもしれない

アレが何であろうと、人がナンであろうと、今は戦うときだ、

相手をツリーから、また人だかりから遠ざけるように誘導しつつ、機械脚とワイヤーを使って翻弄する。


香神乃・饗
さーて!何がでるかって何某がでたっす!
なんっすか!?この黒いやつは!

暗い空気で祭りを台無しにする奴っすか?
急ぎ討つっす!

どこかに顔は……
光ってる所が目だったりするっすか?
片っ端から潰していくっす!
香神写しで苦無を増やし
フェイントをかけて貫くっす。

想う心、護る心
厄介な邪神もいたものっす
もし、成し遂げられたらどうするつもりっすか

成し遂げさせるつもりはないっすけど!
理由を聞けても聞けなくとも攻め手は緩めないっす!


ヴィルジニア・ビアジャンティ
いよいよ本命ですね。さっさと終わらせてクリスマスパーティーの続きをするとしましょう。
それにしてもあのUDCが持っている酸は武器に使えそうですね…余裕があれば回収を試みたいところです。
まずは「鵂狩り」で相手に掴みかかり【グラップル】、動きを牽制した上で【プログラムド・ジェノサイド】を使った「蟷螂狩り」による連撃で皮膚の採取を試みましょう。
その後は一旦距離をとり、後方から「狼狩り」による味方への【援護射撃】に徹します。



ヴィルジニア・ビアジャンティが黒い煙の塊を見つめる。邪神のボスがこの地に現れつつあるのだろう。
「いよいよ本命ですね。さっさと終わらせてクリスマスパーティーの続きをするとしましょう」
「さーて! 何がでるかって何某がでたっす! なんっすか!? この黒いやつは!」
 香神乃・饗が声を上げた。
 巨大な黒い塊にも見える邪神、鑼犠御・螺愚喇は体を揺らしながら広場の中央へと動き出す。
「暗い空気で祭りを台無しにする奴っすか? 急ぎ討つっす!」
 ヴィルジニアが饗の言葉に頷きながら、鵂狩りを構え射出する。その腕ががっしりと邪神の身を捕らえた。
 重ねてプログラムド・ジェノサイド作動させ、蟷螂狩りによる躊躇いのない連撃を食らわせる。
 木霊・ウタが焔摩天に降魔の炎を纏わせ、邪神に向かっていく。
「此処にてめぇの居場所はない、この世界の皆の未来を喰わせやしないぜ!」
 薙ぎ払い、邪神の表皮に傷を与えていく。
「どこかに顔は……」
 饗は呟き、全体像を確認するが、どうにも得体が知れない。
「光ってる所が目だったりするっすか?」
 簡単に数え切れぬほどの光球、それなら。
「一つが二つ、二つが四つ、香神に写して数数の」
 香神写しで苦無を増やす。
「片っ端から潰していくっす!」
「人間?」
 當良邑・祈は出現した邪神の姿を見て、そう言葉を漏らした。
 どの辺が人だというのだ、異形である、不可解な存在、到底ヒトとは似ても似つかない敵としか言えないはずなのに。
にもかかわらず、目の前の存在がヒトであると、そう直感的に感じたのだ。
 祈は戦闘の態勢を取ることもできないまま、茫然と前方の敵を見ている。
 ソレが人々の邪なる心から呼び出された化身だからか、それとも、、そういった知覚干渉や精神汚染の能力をもっているのか、あるいはヒトの本質とは本来……。
「アアアアァー!」
 異形のモノから悲鳴とも雄たけびともつかぬ音が響いた。
 祈は、その音によって、あったかどうかも分からない結論が出される前に戦闘の場に引き戻される。
 今の異形の悲鳴は本来、ソレやその周辺の仲間たちにとっての癒しの唄となるのだろう、仲間のいない今は己が身を癒すのみ、あるいは哀れな存在なのか。
「そう……戦闘はもう始まっているのですね、それなら」
(「アレが何であろうと、人がナンであろうと、今は戦うとき」)
 今、自分ができる事を。祈は再び走りだす。
 機械脚とワイヤー巧みに操り、使鑼犠御・螺愚喇をツリーから、また人だかりから遠ざけるように自分が攻撃する位置を変え、翻弄する。
「ガァー!」
 身にまとわりついてくるものを払わんするように鑼犠御・螺愚喇が表皮から酸の霧を放つ。
「くっ……あのUDCが持っている酸は武器に使えそうですね……」
 ヴィルジニアは攻撃に怯みつつも、冷静に相手を分析する。それから鑼犠御・螺愚喇から距離を置き、後方から狼狩りでの援護射撃に徹する。
「そうくるなら、こうだ!」
 ウタは酸の霧を焔摩天で切り払い、炎で滅する、上がる煙は酸によるのか熱によるのか。ただ、ひたすら払う。
「サウンド・オブ・パワーも行くぜ!」
 ウタがワイルドウィンドを奏で歌う。
「未来は命の重みだ、今を生きる皆が未来を創っていくんだ、命を守り未来へ突き進もうぜ」
 仲間の猟兵たちの心に歌は届き、彼らの中に更なる力が沸き上がっていく。
(「想う心、護る心……厄介な邪神もいたものっす、もし、成し遂げられたらどうするつもりっすか」)
「成し遂げさせるつもりはないっすけど!」
 晴れた酸の霧を縫うように饗が飛び込み、更に苦無を突き立てる。もし、その意図がわかったとしても。今、この攻め手を緩める気はない。
「街の皆を救わなきゃな、それだけじゃねえ、邪神、お前もぶちのめして還してやるよ」
 ウタがワイルドウィンドに触れながら言葉を続ける。
「それで……お前にも聞かせてやるよ、葬送の曲を」

 広場にいるのは最早猟兵たちと邪神のみ。後はただ、滅ぼすのみ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

化野・那由他
とんでもない怪物ね。クリスマスを呪う負の思念が実体化でもしたみたい。町の雰囲気には少々不似合いかもしれないけれど、こんな怪物には怪談話がうってつけね。加勢させて貰いましょう。

WIZで判定。重厚な奇書の所定の頁を開いて、ユーベルコード叢原火(ソウゲンビ)を発動します。
『昔々の話でございます。京の都に仏道に反する悪僧がおりました』
という語りだしから始まる奇譚を語ると鬼火が浮遊し始めます。

炎の【属性攻撃】である【呪詛】を放つ鬼火を可能な限り出現させ、【破魔】の力を込めて放ちます。
相手は邪神。加減なしの【全力魔法】で挑みましょう。
敵の攻撃は、気配を【第六感】で察し、距離を取りつつ【気合い】で避けます。


香神乃・饗
この物悲しい空気
だれかとクリスマスを一緒に過ごしたかったんっすかね
こんな姿になってまで待つとかどんだけ暇なんっすか。

香神写しで苦無を複製して投げつけるっす。
フェイントをかけて全弾命中を狙うっす!
もし近づいて戦う人が居なければ弾幕の影に隠れて近づいて苦無で暗殺を狙うっす!

もし近づく人が居るならば援護する様に戦うっす!
相手をかく乱させたり、視界を塞ぐことに専念するっす!

組み付くことが出来たら糸を放ち、締め上げるっす!
もう一度動きを止められるようぎゅっといくっす!
トドメをさせるならそのまま絞め殺すっす!

死んでほしくない気持ちはとってもわかるっす
でも送らなければならない時は必ずあるっす
今がその時っす!



 化野・那由他は鑼犠御・螺愚喇の姿を見て呟いた。
「とんでもない怪物ね」
 まるでクリスマスを呪う負の思念が実体化でもしたような、今日という日にもこの町の雰囲気気も少々不似合いな、そんな存在。
「けれど、こんな怪物には私の怪談話がうってつけかもしれないね」
 重厚な奇書を手にすると、とある頁を開いた。そして彼女は朗読するように発声する。
「昔々の話でございます。京の都に仏道に反する悪僧がおりました」
 ユーベルコード、叢原火。
 彼女が奇譚を語り続けるほどに、鬼火が生まれ、彼女の周りを浮遊し始める。
「この物悲しい空気……だれかとクリスマスを一緒に過ごしたかったんっすかね、いや……」
 香神乃・饗は同情に近い気持ちすら持ちそうになるのを首を振って払うようにする。それから、
「一つが二つ、二つが四つ、香神に写して数数の」
 饗は手持ちの苦無を香神写しで増やし、投げつけながら、
「……こんな姿になってまで待つとかどんだけ暇なんっすか」
 わざと憎々しげに聞こえるように言い捨てた。
 那由他の物語は続く。彼女は可能な限りの数の鬼火を出現させ、鑼犠御・螺愚喇に向かって放つた。
 炎の属性を持つ鬼火、ただ熱さのみではない、それには呪詛が込められる。
「相手が邪神というのなら、加減無しの全力魔法、破魔の力をもって挑ませてもらいましょう」
 鑼犠御・螺愚喇は一つの鬼火を握り締めると己が身に強く当てる。怪物失格の能力を用い、表皮に新しいただれを作りながらも、代わりに力を強めていく。とはいえ、その行為で自身にダメージを与えているのは確かだ。
「グルルル……グガァ!」 
 鑼犠御・螺愚喇はその力を示すように腕めいたものを振りかざしながら那由他に襲い掛かる。
 そんなただの攻撃を食らってなるものかと彼女は素早く距離をおき、かわす。
「お前の相手は、こっちにもいるっすよ!」
 なおも彼女に追いすがろうとする鑼犠御・螺愚喇の背に向かって饗が声を上げる。だが、鑼犠御・螺愚喇は動きを止めない。
「くっ、なら!」
 饗は鑼犠御・螺愚喇に組み付くと糸を放ち、動きを止めようとギリリと締め上げる。
「トドメとまではまだ行かないっすかね!」
 鑼犠御・螺愚喇が酸の霧を吹き出し、彼の肌を焼く。怯みはするが、まだ手は止めない。まるで鑼犠御・螺愚喇との間に絆でもあるかのように。
(「死んでほしくない気持ちはとってもわかるっす……でも送らなければならない時は必ずあるっす……今がその時っす!」)

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

香神乃・饗
しっかり送ってやるっす!
幾ら反撃されても退かない覚悟っす!耐え抜くっす!
別れの痛みに比べればこの程度どってことはないっす!

戦闘開始から剛糸で組ついたままなら、そのまま降魔化身法を使い締め上げて暗殺を狙うっす!
他に共闘できる人がいるなら動きをとめておくっす!

振り払われていたら、
降魔化身法を使って苦無をフェイントに使って近づき刀で暗殺を狙うっす。
討てなかったら近づいたときに放った剛糸で締め上げるっす

良い子は寝る時間っす。
次があるなら皆で正統派クリスマスを楽しむっす!
守ったものはいつか報われるものっす。いつかきっとっす。



 鑼犠御・螺愚喇は勢いよく身を震わせ、とりついていた香神乃・饗を強引に振り落とした。
「つっ!」
 地面に身体を打ち付けられる。そこを目がけて鑼犠御・螺愚喇は攻撃を仕掛けるが、饗はそれをかわし態勢を立て直す。 
 饗自身もこの戦闘の中で傷を負いはした。だが、鑼犠御・螺愚喇はより深手を負っている。
 自分を振り落とす動きも、すでに最後のあがきだろうことを饗は肌で感じていた。
「退かないっすよ、別れの痛みに比べればこの程度どってことはないっす!」
 決意するように拳を固め、鑼犠御・螺愚喇に宣言する。
「しっかり送ってやるっす!」
 饗は降魔化身法をもって、自身の身に魔を宿し強大な力を手に入れる、が、一瞬、視界が揺らぐ感覚を受ける。
「くっ、今日の代償は毒っすか!」
 声を上げ、苦無を投げつける。鑼犠御・螺愚喇はその攻撃を避けはした、だが、苦無に気を取られる間に饗は鑼犠御・螺愚喇に駆け寄り懐に潜り込んでいた。そして妖刀を思い切り突き立てる。
「良い子は寝る時間っす」
 そう呟き、刀を引き抜くと、鑼犠御・螺愚喇はその傷から体液を吹き出し、倒れ、それきり動きを止めた。
 次があるなら、こんな歪んでしまったりしていない、正統派クリスマスを皆で楽しめるよう、饗は願う。
 その身を溶かしながら、今まさに消えゆこうとする鑼犠御・螺愚喇に饗は言ってやる。
「守ったものはいつか報われるものっす。いつかきっとっす」
 あるいはその言葉は彼自身に言い聞かせていたものだったのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月16日


挿絵イラスト