ホットドック食べていたらオブリビオン戦に巻き込まれた件
#ヒーローズアース
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
●
グリモア猟兵であるキティは、言いにくそうにしながらホットドックを食べた。
「今日見た夢の話を、しますね」
どうぞ。
「ホットドックを食べていたら、時期に敵が来るので追い払ってください」
以上。
もっとなんか言う事無いの!?
「これ以上の説明は――その、とりあえず現地に言ってください!」
急ぎなんだって。
「ホットドックを食べていたら時期にわかります、わかりますから!
早くしないと始まっちゃうんですってーーー大食い大会が!
タダ飯ですよ!?
私、ダークセイヴァー出身の貧相な街とかよく見ていたからわかりますけど、食べ放題……じゃなかった、えと、大食い大会って平和のあらわれですよね!! 私も行きたかったなあーー(最後エコー)」
●
という流れで飛ばされたのが、このヒーローズアース。
大々的な舞台の上には、『ホットドック大食い大会!!』と、でかでかと書かれている。
どうやらここが件の場所であるらしい。
このホットドック大会は、ヒーローズアースでも有名で大人気で定期的に開催されてはかなり盛り上がるのだという。
優勝者には、『ホットドックキング』の称号が与えられたり与えられなかったりするらしい。いるかいらないかは別としても、ヒーローズアースでは有名たりえる称号らしい。
現地に立った猟兵はこのホットドック大会に参加する事となる。
さて、ホットドック大会の行方は如何に!?
羽鳴ゆい
5度目まして、羽鳴ゆいです。
シリアスを書くことが多いですが、ギャグもやります。
軽い気持ちで、是非、ご参加下さい。
ギャグなので、判定はかなり甘めです。
●第1章「ホットドック大食い大会」
猟兵はホットドック大会にご都合主義で強制参加となっております。
目の前には山積みにされたホットドック!
味は一定。スタンダードなもの(ソーセージにケチャップ)のみで、味を変えるにはマスタードが入った黄色い容器が置いてある感じです。
制限時間は1時間。食べたホットドックが一番多いのが優勝というルールです。
吐いたらその場でリタイアとなり、途中トイレ休憩は認められません。
飲み物は水のみ。
どうやらこのホットドック大会をやることで、敵が来るようなので、食べる=調査だと思ってください。
事前の避難や警戒活動などは、猟兵にとってマイナスの行動となります。
●第二章、第三章
騒ぎに乗じて敵がやってきますが、都度、OP的な執筆から開始となります。
それではプレイングお待ちしております。
よろしくお願いいたします!
第1章 日常
『かがやけ!ホットドックで大食い大会!!』
|
POW : 勢いで食べて食べて食べまくる!
SPD : ウィンナーとパンに分けて流し込むぜ!
WIZ : 心を無にして食べまくる!
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
松苗・知子
心情:
心を無に!
行動:
心を無に!
……できるかしらねえ。個人的には、マスタードより刻んだピクルスたっぷり載せて頂くのが好きなんだけど。
後ビール!
……水限定ね。うん、わかってるのよ。
一定のペースでゆっくり食べ続けるのよ。もくもくと。
いちおう、ホットドックの味付けを、ケチャップのみ、ケチャップとマスタード少々、ケチャップとマスタードたっぷり、マスタードだけ、みたいな感じで替えてなるべく飽きないように頑張るのよ「。
「……冷えたビールが欲しいわ」
百鬼・葛葉
ホットドック…つまり、お肉ですっ!
きつね的にお肉は大好物なのでがんばりますっ!
(ちいさな口でもぐもぐはむっと)
ん、おいしいですっ!
(ウィンナーとパンに分けて食べる人とかがちらりと横目で見える)
(思わず二度見)
ウィンナーだけでもいいんですね…!(きょうがくの新事実)
鉄板(という名の盾)を狐火でねっして、その上でウィンナーとかころころして皮がさらにぱりっとしたらおいしくいただきますっ!
ケチャップとかの焼ける匂いもたまりませんよねっ
盾の上のケチャップとかウィンナーの肉汁で簡単にソースを作ったらパンで拭ってはむはむしますっ!
ご飯の時は、こう…自由で、なんていいますか救われてなきゃダメだと思いますっ!
火神・五劫
ホットドッグとやら、なかなかに美味そうだな
どれ、存分に食わせて貰いに行くか
ちょうど新たな世界にも興味があったところだしな
優勝には拘らず、食事を楽しむとしよう
キティの話からするに、戦闘も控えているようだしな
しかし勝負事ゆえ、失礼に当たらんよう真剣に挑ませてもらうぞ
【フードファイト・ワイルドモード】発動
俺自身『大食い』の部類ではあるが、何処まで食えるだろうな?
いくらか食ってみたが
この…マスタード?を付けた方が好みだな
適度な辛さが丁度いい
(水分補給しつつ、周囲の様子を見て)
それにしても、活気に溢れた世界だな
他にも美味い物が沢山ありそうだ
敵を迎撃してから観光に行くかな
(再びホットドッグに食らいつく)
葛乃葉・やすな
ホットドックとやらを一度食べてみたいと思っておったところじゃ。
参加しようではないかその大食い大会とやらに。
まずは1個目。
うむ。美味しいのう。
今度自分でも作ってみるか。
次に2個目。
うーむ。
上手いが喉が乾くのう。
そして3個目。
……限界じゃ。
もとより少食なわしにはもう食べられぬ。
とりあえず敵が来るまでは自分のペースでゆっくりと食べ進めるとしよう。
優勝する必要は無いのじゃろう?
とりあえず一生懸命食べたている様に見えるよう【パフォーマンス】をしておこうかのう。
あぁ、お腹いっぱいで倒れそうじゃ…。
※アドリブや絡み歓迎じゃ。
●
さあ! 始まりました、ヒーローズアースでの名物イベント!!
『ホットドック大食い大会~~~!!』
どんどんぱふぱふ~~!!
優勝者には称号が送られ、ヒーローズアースで一目置かれるような存在になる、――――かもしれない!!
ルールは簡単!
目の前に置かれた山積みの食べ物、それはなんだと問われれば! そう、ホットドックだあああー!!
制限時間一時間で、いくつ食べられたかが勝敗を決めます!!
吐いたら減点!
途中トイレ休憩は無し!
水はいくらでも飲んでもヨシッッ!!
ルールは以上!
それではレディ―――――……。
GO!!
「――心を無に」
松苗・知子(天翔けるお狐・f07978)の瞳が、キラーンと光る。
「そう、心を無に!!」
二回言った。大事なことだからね!
とはいえ、心を無というもの。そんな事はできるものだろうかと、心の中で一人ごちた知子。
勝負は始まり、時間と共に流れていく情勢。後れを取るのは死活問題だ。まず一つ噛み締めた。
むむ?
これ、ピクルスが入っていないやつじゃないか。
本当にウインナーとケチャップしか入っていない。
味を変えるとしたら、この手元の黄色いボトルのみだ。
「ビールはないの?」
「あったらよかったんですけど……!」
隣に立っていた判定員らしき人物が、すいませんと申し訳なさそうに知子に頭を下げた。
「知ってた、大丈夫」
審判も、『水しかない』って言ってたし………でもでもでも、本当なら此処に冷たいキンキンのビールがあったら―――最高の楽園!!
……であったのだが。
流石大会、経費を抑えてきやがったかと再び知子はホットドックを噛み千切る。
「ヒーローズアースの盛大なイベントなら、それくらいケチんないでよねっ」
と言いながら、早くも3個目にかぶりつく。
ふと、隣をチラ見。
「いっただっきまーす!!」
百鬼・葛葉(百鬼野狐・f00152)は頭の上の耳をぴこぴこさせながら、両手で持ったホットドックの先を小さなお口で、かぷっ!
舌が、ケチャップとソーセージをぺろりと舐めた途端、葛葉の尻尾がぴん! と縦に伸びた。
「おひふっ!(お肉っ!) おひふっ!!(お肉っ!)」
「はい飲み込んで」
知子がすかさず一言。
「ごくんっ……、お肉です!」
「お肉よねぇ、ほんと、ビールに合うお肉なんだけどなぁー!」
「きつね的にお肉は大好物なのでがんばりますっ!」
「あたしも妖狐よ偶然ね……ハッ!!」
その時、知子は気づいた。
この狐娘(葛葉)確かに同じ妖狐であるのだが、属性が真逆だ。
小さい口で齧り取る食べ方は効率が悪いと思えたが、しかし葛葉のペースは恐ろしいほど――早い!
好きこそものの上手なれなんてことわざをあえて言い変えるならば、好きだからこそかぶりつけ! というやつか。違うか!
水を挟み、知子はペースを上げた。一気にかぶりつく。しかしペースは変えない。一定のリズムで食べ続けるのだ。
(なるほど、食べ方にも色々と個性が出るようだ)
火神・五劫(送り火・f14941)は大きな二つの手――その片手ずつにホットドックを持ちながら。右手、左手と交互に変えて食べていく。
羅刹らしい黒曜石の角に結ばれた赤い紐が左右に揺れながら、一定のペースで豪快に食い漁っていく。
彼の出身地柄か、ホットドックというものを見るのは初めてであった。故に興味があって参加してみたものだが、食べてみれば五劫の好みにフィットしていた。
新しい世界でもあるヒーローズアースの情景を眺めながら、五劫の強面もついつい綻ぶ。
そんな五劫の右耳あたりに、バタッ、と何かが倒れた音がした。
これがグリモア猟兵が言っていた敵の襲来というものか――それにしても早すぎないか――五劫は顔は動かさず己が武器マキリと呼ばれた小刀に指先が触れ――ようとしたところで。
「大丈夫か、お前……!?」
小刀に触れかけていた手は、ホットドックを掴んだ。
「ぅ、うーん……」
葛乃葉・やすな(子供好きの妖狐・f14023)がテーブルの上に上半身をうつ伏せの状態で乗っけて倒れていた。
やすなもこの大会の選手なのだろう。選手――いや、戦士の証であるホットドックの食いかけを離すまいと、利き手に持ったまま倒れているのだ。
倒れてもなお、ホットドックだけは離さない意地は、食べ物を粗末にしてはいけない精神に通じる。
「クッ、すでに死亡者が出ていたか……思った以上に、このホットドックとやら、強敵なのか」
五劫は戦場で味方が倒れたときにするかもしれない表情に、ちょっとだけなった。
――やすなに何があったか、ダイジェストで語ろう。
「ホットドックとやらを一度食べてみたいと思っておったところじゃ」
金色の尻尾が揺れる。ホットドックの香りにつられて、やすなは大食い大会へと出場した。
GO!!
開始の合図が聞こえ、やすなはホットドックをひとつ手に取る。自分の手よりも遥かに大きいホットドックに赤い瞳がきらきらと輝いていた。
まずは一個目。
「うむ。美味しいのう。今度自分でも作ってみるか」
食べながら、やすなの頭は上下に頷いた。ほのかに温かいパンに挟まったウインナーがパキっと音を出して折れる。中からジューシーな肉汁がやんわりとあふれ出し、ケチャップの刺激的な味がアクセントとなる。
成程、ハイカラな食べ物だ。やすなは、ひとつをあっという間にぺろりと食べ終えた。
次に2個目。ほのかに温かいパンに挟まったウインナーがパキっと音を出して折れる。中からジューシーな肉汁がやんわりとあふれ出し(以下略)。
「うーむ。上手いが喉が乾くのう」
味が変わらない。なんとなく飽きてきたような気がした。目に入った水をかきこむように飲み干す。何と無くお腹が、風船のように膨れたような気がする。
そして3個目。ほのかに温かいパンに挟まったウインナーがパキっと音を出して折れ(以下略)。
しかし一口食べたあと、進まない。手はホットドックを喰わねばと口元まで細長い棒状のそれを運ぶのだが……口が、拒否をしてしまう……!!
「……限界じゃ……もとより少食なわしにはもう食べられぬ……!!」
という所でテーブルに倒れたやすなを五劫が見つけたという形であった。
――尺が無くなってきた為、巻いて巻いて!!
後半戦!!
やすなは、食べられるだけ齧っていき戦闘に備える守りに入っていた。それも一種の戦いだ。
「ん、おいしいですっ!」
変わらず一定のペースで食べ続ける葛葉。
その隣で知子は、ケチャップのみのホットドック、ケチャップとマスタード少々のホットドック、ケチャップとマスタードたっぷりのホットドック、マスタードだけのホットドック、いっそ解体してみようか、ホットドックをパンとウインナーに分けて食べる、パンだけにケチャップをつけて食べてみるウインナーだけ食べる。いかに味を変えるかに思考を切り替えた知子は狂気を通り越して悟りを開きそうだ。
思わず二度見した葛葉。
「ウィンナーだけでもいいんですね……!」
知子は光の通さない瞳でサムズアップをした。
成程、ならばとここで葛葉は方法を切り替える。確かに少々、一定の味のホットドックには飽きてしまった。
チャララッチャッチャッチャ。わかる人にはわかる、3分で出来るクッキング的な音楽が流れ始めた。この会場の音響設備はガバガバである。
鉄板を取り出した葛葉。
「いやそれどこからよ!」
思わず知子がツッコミを入れる。
「細かいことは気にしたらいけないのですっ」
葛葉はそのまま狐火を召喚。敵のユーベルコードをぶつかり合うユーベルコードは今、ただのコンロを化している。
鉄板が十分に温まったところで、何故かどこからか持ち寄られた油をしき、その上でウインナーをころころころがして皮がいい感じの焦げ目がついたところで、ぱりっと頂く!
鉄板の上でケチャップが跳ねる。少しばかり赤みがかった煙が立ち込め、会場内での観客の腹が一斉に鳴り出した。
「こ、これは――」
五劫は、山奥の里では一切お目にかかれない光景に目を奪われた。
そう、今葛葉の鉄板の上でウインナーが転がる。それを指揮している箸が舞う。観客の腹が減る。お腹は戦せずとの空いて鳴る。そんな一種の演奏会が開かれているのだ。
「ご飯の時は、こう……自由で、なんていいますか救われてなきゃダメだと思いますっ!」
焼かれたウインナーを再びパンへと戻し、口へと頬張る葛葉。会場は今、彼女をアイドルのような形でほめたたえるコールが鳴り響いた。
「なんでもありねぇ」
それなら言わせてもらいたい。
そう、知子はテーブルの上を拳の側面で叩いた。
「……冷えたビールが欲しいわ!」
ビールが出てきた。
「出るんかい!」
鉄板がありなら、ビールもありかと。
「そ、それなら早く言いなさいよね、あるって」
知子のペースがぐーんと上がった。
ドーピング、或いは(不)正行為により五劫は焦りを感じていた。
「勝負事ゆえ、失礼に当たらんよう真剣に挑ませてもらうぞ」
「むしろここまでよぅ頑張ったのう、おぬし」
やすなの遺言を背中で受け止めてから、フードファイト・ワイルドモードを五劫は発動した。
説明しよう!
フードファイト・ワイルドモードとは。
『戦闘中に食べた【肉】の量と質に応じて【全身の細胞が活性化し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される』
「――というものなのじゃ!」
以上、解説のやすなさん(スマイルゼロ円)でした。
マスタードを付けたホットドックは何個でもいけると説いた五劫。ならばホットドックを片手に一個ずつ持つ二刀流は無しだ。これからは、片手にホットドックを、もう片手にマスタード容器を持つ二刀流となる。
最初はおぼついていたが、二個、三個と連ねて感覚を養っていけば効率は自然と上がっていく。まるで手品のように無くなっていくホットドック。
「あぁ、お腹いっぱいで倒れそうじゃ」
「もう倒れているじゃないか」
「そうじゃった……」
パフォーマンスにより、ホットドックを食べているようで食べていないやすな。しかしやすなの瞳は周囲の警戒に向いている。本当の意味での戦闘を警戒してだ。
「食わないのか、俺が頂くぞ」
「どうぞーなの、じゃー……(ばたっ」
再びホットドックを齧る、五劫。他の参加者たちの食べっぷりもいいものだ。きっとヒーローズアースには、他にも色々美味しいものがあるのだろう。
そう感じた五劫は、楽し気にホットドックを飲み込むのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
宮落・ライア
……………どういうことなのだよ!
とりあえず食べればいいのなら食べる!
という訳で
Theマイペース。
ゴーイングマイウェイで食べていこうかな。
別段急がず頬張らずに食べていくのだよ!
だっておいしく食べないともったいないじゃん!
おいしく楽しく感謝を込めて、そうすればどんどん食べられるのだよ。
●
そんな賑やかな会場である。
――一方。
参加しているのはもう一人いるのだ。
宮落・ライア(英雄こそが守り手!(志望)・f05053)は、キラキラと光る瞳でホットドックをもくもくと食べていた。たまにマスタードに手を出しながら、味を変えつつ。水を飲みつつ。
集中しているのか、静かであった。銀髪と揺れるリボンが彼女の存在感を際立たせている。
周囲をものともせずにライアは食べ続けていく。その胃袋の中身はどこの身体の部分に入っていくのか不思議なほどだ。
ゴーイングマイウェイ、THEマイペース。
焦らず、急がず、動揺せず、自分のペースを保ち続け、そして何より、周りの空気に飲まれないことが大事。←ここが一番大事。
「だっておいしく食べないと勿体ないじゃん!!」
感謝の気持ちを込め、そして一口一口感謝をするのだ。
パワーで解決するように、地道に。そうすれば、ホットドックの数はゆったりゆったりと減っていくのだから。
苦戦
🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『オブリビオンソルジャー』
|
POW : バトル・アクション
【準備しておいた集団での連携攻撃作戦】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD : デンジャラス・スローイング
【仲間達に全力で投げてもらう】事で【特攻モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : サポート・リクエスト
戦闘力のない【情報伝達用撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【後方部隊から届く援助物資】によって武器や防具がパワーアップする。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
五人の猟兵があくせくホットドックと戦っている中であった。
「む、なんじゃ!」
やすなは何かの気配に、耳をぴん! と高く上げた。
「もう終わりなのぉ?」
葛葉は残念そうに尻尾を垂らす。すると――遠くの遠くから、
「そこでホットドックを食べている奴らはどいつだ!!」
地に響くような通る声がした。途端に、会場の一般人からキャーキャー! という叫び声が上がっていく。
「来たか」
五劫は席を立ち、そして知子はビールジョッキをテーブルに叩きつけた。
「ホットドックを食べていて何が悪いっていうのよ!」
「の、飲みすぎじゃねえか?」
五劫の頬から汗が流れた。
一般人がオブリビオンから遠ざかるようにしていなくなっていく――その間から、堂々と現れたのは。
『オブリビオンソルジャー』
ライアは追加の情報を纏めていく。
*****二章
●敵:オブリビオンソルジャー
集団戦です。
そのため、敵の数は多いです。総勢30名前後(PCの目視が認めた数です)。
集団戦になれている彼等の連携はしっかりと取れております。
オブリビオンソルジャーは一般人を狙いにいくなどはしません。
真っ直ぐ、『第一章にてホットドックを食べていた人たち』を狙ってくることが多いです。
●場所:ホットドック大会会場
広いです!
場所により、椅子などが並べられた場所などがあるので、障害物は多くあると思ってください。
視界にペナルティはありません。
当依頼に一般人の危険性はありません、十分に、好き勝手思う存分戦闘してください!
*****
●
攻めてくる青色の集団。
ドドドドという音が着くのが、似合っているように雪崩れてくる。
「俺たちだって、そういったものを食べたいのにこんなヘルメット被っているから食べられないんだぞ!!」
「俺たちが町に出ると即ヒーローに通報されるから食べられないんだおぞぞおお!!」
「ウインナーを焼くなあああああ、腹が減るだルォ!!」
「ホットドックの中身とパン、分けて食べるなぁぁホットドックじゃなくてただのパンとウインナーになるだルォォオ!!!」
「「「絶対に許さないからなーーーー!!」」」
というのが、彼等の言い分であるという。
火神・五劫
(敵に言うだけ言ってみる。尚、まだホットドッグ食べてる)
お前ら。食いたいなら、その兜を脱げばいいだろう
いや、脱げんのか?そうか…
まあ、人に被害が及ばんなら御の字か
少しばかり気の毒な気がする奴らだが
さっさと骸の海へと送ってやろう
鉄塊剣で『なぎ払い』『衝撃波』を生み出して
会場の障害物ごと敵を吹き飛ばす
敵からの攻撃は『第六感』を駆使して察知
可能なら『見切り』で回避
間に合わんようなら『武器受け』『オーラ防御』で受け止める
仲間も庇えると尚直し、だな
敵の連続攻撃は特に厄介そうだな
【怪力乱神】で障害物の一部を動かし
敵と俺達の間に割り込ませ、バリケード代わりにして対処しよう
※連携、アドリブOK
葛乃葉・やすな
なんじゃ、あやつらは?
暴走するほどホットドックが食べたいのかのう。
確かにおいしい食べ物ではあるが…。
あやつら妙に連携が取れておるな。
であれば【おびき寄せ】で一網打尽に出来るやもしれぬな。
UC【フォックスファイア】を使用。
奴らに見えるようにウインナーを焼こう。
敵がこちらに向かってきたらフォックスファイアを全て合体させて巨大な炎にする。さらに【2回攻撃】【全力魔法】で、もう一度フォックスファイアを繰り出し両手に巨大な炎を持つ。
ある程度ひきつけたら敵に向かって炎を放ち、着弾したら【範囲攻撃】で爆発させ周囲を延焼させる。
そんなに食べたければヘルメットを脱げばよいじゃろうがぁー!
※アドリブ・絡み歓迎じゃ
●
遂にオブリビオンソルジャーとの衝突が始まった。
事前に打ち合わせがあったかのように丁寧に会場を取り囲んだオブリビオンソルジャー。
対して、猟兵は――。
「お前ら。食いたいなら、その兜を脱げばいいだろう」
「そんなに食べたければヘルメットを脱げばよいじゃろうがぁー!」
五劫はホットドックにマスタードをかけ、やすなは食べかけのパンをひとつ齧り――食べていた!
「いや食うなし!!」
「無視すんなし!!」
「俺たち敵だし!!」
「もう来てるし!!」
オブリビオンたちは、一斉に声を張り上げて己が存在をアピールしていた。
「ふむ、ツッコミの入れ具合も息ぴったりじゃの」
「「「「そこじゃなくて!!」」」
「はいはい、戦うっていうんだろ? その兜、脱げんのか? そうか……それは」
火影と呼ばれし大剣を肩に担ぎ上げる、五劫。
「難儀な事だな」
瞬間。
火影を横に凪いだ。
右から左へ通った大剣。
その後秒数、1秒、2秒、と間があいてから五劫の眼前を扇形に吹き飛ばす風の波が発生する。
吹き飛ぶパイプ椅子や、テント。電柱に捕まっていたオブリビオンソルジャーの一人が、力及ばず飛ばされていく。会場の檀上のホットドックたちはギリギリ扇形の攻撃範囲に巻き込まれずに、器用に無事だ。
少しばかり気の毒なオブリビオンたちではあるが。
「さっさと骸の海へと送ってやろう」
「か………、かかれー!!」
五劫のもとへ、一斉にオブリビオンソルジャーは飛び掛かっていく。
……一方、やすなは五劫の出した衝撃に吹かれて宙をくるくる舞っていた。
「なんでじゃー! 身体が小さいからかー!」
くるくるまわりながら、見事に猫の要領で着地。そのまま再び偶々何故か落ちていた鉄板を拾う。
暴走するほどホットドックが食べたいのだろう? ならばその腹の欲求のままに食べさせてやろうではないか!
やすなは再び狐火で鉄板をじりじりと焼き始める。尻尾で丁寧に掴んでいたウインナーたちを一斉に焼き始める。そして。
「――数が多いと面倒だな」
五劫を襲う敵の群れ。五段やぐらの頂上から落ちてきた一体を、小刀で受け止め跳ね返す。しかし五劫は動けない。その間に、這っていたオブリビオンソルジャーたちが彼の下半身に縋りつくように歩行を固定していた。
パンチが一発、二発と飛んでくる。視界で見切って上半身を右へ左へそらせて回避するが、がら空きのボディや背中には拳が入る。つい身体をくの字に曲げて五劫の顔ががくんと俯く。
「「「やったか!?」」」
「「「ククク、どうした手も足も出まい!」」」
しかしこれで終わる五劫では無い。
「舐めるなよ」
顔をあげた瞬間、眉間にシワを寄せたオブリビオンソルジャーがナイフを五劫の心臓目掛けて――しかし、放たれたオーラがオブリビオンソルジャーたちを弾き飛ばした。
「手も足も出ないなら、オーラってな」
「な、ぬぁに~~!!」
「ところでお前たち、あっちを見ろ」
五劫は会場の奥を指さした。
敵たちそっちの方向を一斉に見た。
ジューーーー……。
やすなの追撃――。
「わかるぞおぬしたち! この食べ物は確かに美味しい!! だが貴様たちは食べられない! 故に、わしが変わりに食べてやろうぞ!」
トングの先をカチカチしながらの演説であった。
それからトングでウインナーをひとつ掴んで鉄板へと押し付ける。焦げ目がついて、煙が立つ。ジューという音が響き、そして噛めばパリっとして美味しいウインナーが上手にできました。
「殺してやる!!」
「生かしておけん!!」
「良い気になるなよ……!!」
「絶許だからなァ!!」
オブリビオンソルジャーの群れが一斉にやすなの挑発にそのまま乗った。
「お前たち、それでいいのか……」
取り残された五劫は、額を抑えた。抑えてから、やすなを助けに走った。
やすなへと敵の流れが到達するまでに時間はかからない。しかしやすなとしても、敵がこっちに来ることはひとつの狙いだ。
まるでゾンビ映画の如く、顔は見えないがオブリビオンソルジャーたちは揃いも揃って血走ってくる。やすなの心臓の鼓動が早まった、好機を待つのだ。
一番手前のオブリビオンソルジャーが、あと数歩でやすなの――焼いたウインナーに手がかかろうとしたその瞬間。
「今じゃ!」
狐火は解放される。今までのんびり鉄板の火力調整を地道に行っていたその火は、今度はオブリビオンを海へと返す死神へと変わるのだ。
噴出し、爆発のように五劫とやすなの眼前が赤く――そして温度が上がり、フラッシュのように真っ白な光景が広がった。
「嗚呼……」
オブリビオンソルジャーたちが白に飲まれていく。
「願わくば」
一体ずつ消えていくオブリビオンソルジャー。
「最後のホットドックが食べたかった」
「あんたらほんと難儀だな」
五劫の言葉に背中を押され、やすなの火に飲み込まれたオブリビオンソルジャーたちは消えていく。
しかし。
「ぎにゃー!」
まだオブリビオンソルジャーいるんだ。
一体がやすなの首根っこを掴んで持ち上げ、やすなの足はぶらんぶらんした。
「おっと、まだ残っていたのか。待ってろ、今助ける」
「ウインナーが全部黒焦げなのじゃあ!! 炭になっているのじゃあ!!」
それは幼い頃よくみたヒーローショーで、司会のお姉さんが敵に捕まっているのを助けるようなシーンであった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
松苗・知子
心情?
うるせー!知らねー!!のよ!(とりあえずジョッキを投げつける)
今の時代デリバリーもうーばーいーつもあるんだから何とかしなさい!
つーか飲んでるのを邪魔するんじゃねーよの!
行動:
ユーベルコードで付喪神(ビール瓶&ジョッキ、おまけでお皿とケチャップ&マスタード)を召喚。
「しゃおらー!三隊に分かれなさい!右翼は側面を取るのよ!」
小型な体を活用させて、障害物の間や隙間を通して、付喪神たちを機動させるわ。
右翼は気持ち兵を多くして前進させて敵側面をとらせ、中央と左翼は隙間を埋めつつ戦線維持ね。綻びそうな時はあたしが特殊警棒構えて参戦して援護よ。
「おビール様の力なめんじゃねーよの!」
おビール様を崇めよ!
●
五劫の爆風で開戦したこの戦い。
猟兵とオブリビオンたちが一斉にぶつかりあったその時――知子は。
「うるせぇぇえ!!」
テーブルにジョッキの底を、ガンッッ!!
そのジョッキを正面から飛び掛かってくるオブリビオンに向けて投げ、ガンッッッ!!
「こっちは飲んでんのよ! 大衆居酒屋より煩いわよ、少しは静かにしなさいよね!!」
「ええっ」
オブリビオンの一体が身体を強張らせて、細いテントの支柱を盾にするように隠れている。
ジョッキの代わりに、知子は付喪神を呼び寄せる札を指に挟んで取り出した。それを再び、テーブルに張り付けるように叩けば淡い光が放たれる。
攻撃――そう思われて、オブリビオンソルジャーたちは衝撃に備えたのだが。
「え」
出てきたのは、ビール瓶とジョッキ。おまけにお皿に盛られたケチャップとマスタード。
「えええええええ!?」
「だぁから、うるさいっつーの!」
再び知子からジョッキが投げられ、支柱に隠れているオブリビオンソルジャー一体が倒れた(ジョッキはユーベルコードなので)。
再び召喚されたジョッキに、手酌でビールを注ぎながら――。
「しゃおらー! 三隊に分かれなさい! 右翼は側面を取るのよ!」
「え!? 攻撃してくるの!?」
「そうよ、他に何があるっていうのよ」
「てっきり飲むのかと……」
「飲むわよ! そりゃあ!」
でも。
「その前に、オブリビオン退治しないとゆっくり飲めないでしょーが!」
付喪神たちはその小さな身体を生かして、敵の合間の縫いながら飛んでいく。
「右翼は気持ち兵を多くして前進させて敵側面をとらせ、中央と左翼は隙間を埋めつつ戦線維持ね」
知子の指示は細かく、そして適当だ。
両側面と正面から適格に攻め、陣形を組み始めている。ただ、その陣形を組んでいるのが、お酒に関係がある小物ということで、取り囲まれるオブリビオンソルジャーもたまったものではない!
一人のオブリビオンソルジャーが、あまりの食欲故と飲酒欲に負けて、
「よ、よせ!」
「止めるな! 俺は、飲みたいんだビールを、冷たいジョッキでぐいっと!!」
「よせえええええ」
ビール瓶に触れ、そしてその付喪神は爆音を立てながら砕け、オブリビオンソルジャーにナイフのように突き刺さった。
「ふは! 瓶はねえ、割れたほうが攻撃力高くなるのよ!! おビール様の力なめんじゃねーよの! おビール様を崇めよ!」
「「「「そ、そんなーッ!」」」」
舞台上て笑う知子から逃げるようにオブリビオンソルジャーたちは走り出す。その走る軌跡は、映画のように爆発を起こしながら――。
大成功
🔵🔵🔵
宮落・ライア
あ、待ってたよー。
さて…ご馳走様でした。残ったのは周りの人に配られるのかなー
いやー何と言うか…オブリビオンも大変だねー
まぁ、同情も容赦もしないけど
さぁ、食後の運動だ。
この頃市街地で戦うことが多くて思ったけれど…
被害を出さないようにって結構難儀なんだなー
そう思うとヒーローってすごいよねー
適当な雑談を口にしながら戦う
ああ、そうだ。集団の連携攻撃って確かに強力だけどさ?
その間に一部が欠けたり、少しでも齟齬ができると大きな穴ができるんだよ
戦闘中にわざと【ジャンプ】を多用し着地を狙わせる
【野生の感・見切り】で察知し【空蹴・侵食加速・ダッシュ】で
タイミングをずらし一気に一人に肉薄し切り捨てながらすり抜ける
●
「ごちそうさまでした!」
両手をあわせて、響く大きな声でホットドックを食べ終えた宣言をした宮落・ライア(英雄こそが守り手!(志望)・f05053)。
さぁさ、待っていたのはこの状況だ。オブリビオンソルジャーたちの襲撃。
……それに、ライアが気になるのは残ったホットドックたちだ。今会場にいるのはオブリビオンと猟兵のみ。
この後、再度開催されたとしても残ったホットドックはきっと会場の人たちに振る舞われるのだろう。
つまり、どっちみち、オブリビオンソルジャーたちがホットドックを口にすることはできない。
「まあ、同情も容赦もないけど」
「同情くらいはしてほしかった!!」
一体のオブリビオンソルジャーが飛び掛かる。空中に綺麗な弧を描き、その着地点にはライアがいる。
食後の運動とばかりにライアは準備体操を軽く始める。そして。大剣を抜く。
剣風で飛び掛かってきた一体を弾き飛ばす。しかしオブリビオンソルジャーたちは連携が得意だ。背後から忍び寄る一体がライアの首を狙い剣を振るうが、半回転したライアの剣に弾き飛ばされる。
側面から挟み撃ちが如く、二体のオブリビオンソルジャーが迫った。一体を蹴り飛ばし、もう一体は下から切り上げるようにして叩き切って骸の海へと存在を還す。
「甘い」
ライアは唇の端を舐めた。
どこまでも敵の攻撃は甘い。ライアにとっては、止まって見えるが如く捌いていく。
「連携を主軸にしても、穴があればすぐに連携なんて崩れるのよ」
足を掴まれても、力尽くで蹴り飛ばし飛んできたオブリビオンソルジャー一体にぶつけた。跳躍、その二体を同時に斬り伏せる。
客席に着地したライア。そこへオブリビオンソルジャーが待っていたかのように360度から襲撃を開始。それを回転する勢いで切り飛ばす。会場中の椅子が吹き飛んだ――。
周囲の物体に被害を与えずに叩ける英雄というものは、ライアの心の中では尊敬にさえ値するものだった。
大成功
🔵🔵🔵
百鬼・葛葉
お肉のすばらしさを歌詞に込めて、歌いますっ!
ハレルヤ!びばお肉っ!
歌いつつ(肉の)誘惑と、おびき寄せ、盾受けなんかの技能を応用しつつあちあちのままの鉄板もとい盾を持ってぎゅってしーるどばっしゅですっ!
肉汁とかケチャップとか付いたままですがお肉はさいきょーなので構いませんよねっ!
そして肉汁とケチャップが付いた子は、この大会ではホットドッグ…すなわち、貴方たちが追い求めていたものですよっ!
なんて。その子を盾にしつつ言いくるめと催眠術を使って誘導&混乱を巻き起こします
大丈夫、貴方たちならきっとできます、諦めないでくださいっ!(鼓舞
応援して時間を稼ぎつつ鋼糸を拠点防御用に張り巡らせて乱戦に備えますっ!
●
猟兵たちの活躍により、敵の数も初期数より遥かに減ってきたとき、百鬼・葛葉(百鬼野狐・f00152)は自己アピールをするように、愛らしく片手を上げた。
「お肉のすばらしさを歌詞に込めて、歌いますっ!」
「どんな曲なのか聞かせてもらおうじゃねえか!!」
オブリビオンソルジャーたちが迫る。
――ハレルヤ! びばお肉っ!
「ぶち殺すぞ!!」
「肉食えねえのに嫌がらせか!!」
「くそ!! 食欲がわきやがる!!」
「可愛い顔して鬼か!!」
等と言いたい放題のオブリビオンソルジャーたちは、苛立ちを葛葉へと向けている。
それは葛葉にとっては作戦通りだ。
「鬼じゃないです、妖狐ですっ!」
にこっと笑った葛葉。あちあちのままの鉄板もとい盾を持ってぎゅってしーるどばっしゅですっ!(プレイング原文まま)。
「ぎゃあああああ!」
ジューという音と共に、半身がこんがりされながらオブリビオンソルジャーの一体が吹き飛んだ。
「次また鬼っていったら、ウインナーにしちゃいますからねっ」
天使のような笑顔を向ける葛葉だが、葛葉の半径3m円周をじりじりとオブリビオンソルジャーたちが取り囲む。しかし彼女の笑顔を恐れて、それ以上近づこうとするオブリビオンソルジャーは、いない。
「そっちから来ないなら、こっちからいくです」
「や、やめろ!」
「よせええ!!」
未だ煙が立ち上る鉄板を振りかぶる葛葉。一体、また一体と吹き飛ばす。
ウインナーの油だろうか、照りのあるねっとりとした液体、かつ、ケチャップをべったりとつけて吹き飛ばされるオブリビオンソルジャー達は、仮面の裏側では泣いていた事だろう。
「肉汁とケチャップが付いた子は、この大会ではホットドッグ……すなわち、貴方たちが追い求めていたものですよっ!」
「俺たちは……ホットドックだった……?」
「大丈夫、貴方たちならきっとできます、諦めないでくださいっ! アキラメナイデクダサイデスヨ」
「いや待ってくれ、最後のほう棒読み!! ていうか俺たちは、だから、ただ、その――」
――ちょっと食欲を満たせればそれだけでよかったのにィィイ!!――
そんな叫び声と一緒に、葛葉の鉄板はオブリビオンソルジャーたちの夢を骸の海へと還すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 集団戦
『機械鎧『ドミニオン』の着用兵士』
|
POW : シフト:ペネトレイトランス
技能名「【鎧砕き】【串刺し】【怪力】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD : シフト:クイックスタン
技能名「【早業】【先制攻撃】【マヒ攻撃】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ : シフト:カウンタースペル
技能名「【呪詛】【ハッキング】【カウンター】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
イラスト:エンシロウ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
全てのオブリビオンソルジャー達が葬られた会場は、静けさに満ちていた。
先程までの喧噪は忘れ去られ、猟兵たちも武器の構えを解こうとしたときだ。
頭上に光る星が落ちてくる。
それは広い会場の椅子やテントを吹き飛ばしながら、着地した。
衝撃に、地面が揺れながら、元凶はゆっくりと立ち上がった。
機械鎧『ドミニオン』の着用兵士――だがそれで終わりではない。次次と降り注ぐ流れ星は、会場中に衝撃を何度も与えた。
兵士の数は未知数だ。
恐らく先程のオブリビオンソルジャーたちよりも多い。
まだ戦いは終わっていなかったのだ。
――ホットドックを食べたやつ全員殺す。
今此処に、とばっちり以外の何者でもない戦いが始まった。
松苗・知子
心情?
どんだけホットドック食べたいのよあんたたち。
こうなったらあんたたちをこんがり焼いておつまみにしてくれるわ!
……うぃーヒック!
行動:
ステージの上に陣取ったまま
狐火を呼び出して、第一射はばらばらのまま、相手の頭上を通して退路を断つように後ろを燃やすのよ。
第二射以降は、敵前列を狙って狐火を三つずつとか、五こずつくらいにまとめて正面からぶつけていくわ。纏める狐火の数はランダムに変えて、打ち方を予測されづらくしていくのよ。
おらぁ!燃えろ燃えろぉ!あんたたち自身が、こんがり焼かれて挟まれのよ!
燃やしながら、思い出したようにホットドックとビールをたしなんで煽っていくのよ
●
「まだ出てくる訳? いい加減終わりにしなさいよ!!」
知子はステージ上に陣取ったまま、ジョッキの生ビールをぐいっと飲みほした。
この世界どんだけ飢餓めいている怪人がいるのというのか。それもホットドックという固定に縛られた形で!
知子を中心に、守るように発生した幾重もの狐火。それを四方八方へと飛ばす――もちろん、オブリビオンたちは身を護った。だがその火は、彼等オブリビオンを通過し、その先を焼いたのだ――まるで、出口は無いと言わんばかりに。
「これでもう、逃げられない」
知子は、まるで彼女こそがこの場の誰よりも悪の黒幕のような表情でほほ笑んでいる。
ゴクリと息を飲み込んだオブリビオンたち。一体が知子を危険と判断し、走り、そして焼却された――知子の狐火によって。
第二射である――一斉に動き出したオブリビオンたち。その紫の波は、常人が見れば恐ろしいもの以外で表現は不可能だ。
だが、この知子にとっては敵が向こうから来てくれているぜ、やったあ!! くらいの勢いでしかない。
「おらぁ! 燃えろ燃えろぉ! あんたたち自身が、こんがり焼かれて挟まれのよ!」
『め、めちゃくちゃだあああ!!』
青白い狐火は、本来ならどこの世界の戦場でも、美しく、そして盛んに敵を焼いてきた事だろう。
だが今は到底その面影はなく、最早最強のキャラが最強の火炎放射でチート的に敵を燃やしていくほどの、畏れ多いユーベルコードの変貌していた。
何が恐ろしいかと言えば、火力が高すぎてオブリビオンたちがまず知子に近づけないのだ。
「いやあ、よく燃えるねえ。何かに挟む予定だったのに、その前に骸ォ海に還っちゃ挟めないっつーの、ヒクッ」
再び片手のジョッキを天へと煽った知子。そのよく冷えたビールは、周囲の狐火がガンガンあげた気温があるからこそ、とても美味しかった。
大成功
🔵🔵🔵
百鬼・葛葉
目のまえに、こんがりと焼けていくものがある…つまり、ホットドッグ的ですねっ!
こんこんこん、来たれ百鬼野狐!お食事の時間ですよっ!
…いえ、大食い大会のときにこの子たちを呼んで食べれもらえばゆーしょうは確実だったんですが、私も食べたかったので呼ばなかったのですっ!(単に呼べるの忘れてたママ狐
ということで、お肉の歌を口ずさみながらこんこんこんこんとキマイラフューチャーに居たら別の物をたくさん呼べそうな勢いで百鬼野狐で呼び続けますっ
食事はみんなでした方が楽しいですもんねっ!
あっちのホットドッグはに~がいぞ、こっちのホットドッグはあ~まいぞ♪
次のホットドッグさんはあなたですっ!(びしっと指さしつつ
●
オブリビオンソルジャーたちが弾けたかと思えば、次に出てきたのはドミニオン着用の兵士だ。
彼等も彼等で何か悩みがあるのか、そんな人間性がありありとした世界嫌いな敵を目の前に、葛葉は――。
「つまり、ホットドックですね!!」
この依頼の方向性を見失わない。
言語から察するにドミニオン着用兵士も、結果的には食に困窮し、その欲のぶつけ先が今回たまたまホットドックであっただけだ。
「こんこんこん、来たれ百鬼野狐! お食事の時間ですよっ!」
葛葉の両手が狐の形を成し、ぽぽぽぽんと小規模な爆発音が響く。すれば、彼女を中心に出現した、群れる狐たち。
狐たちは各々の行動をしながら、葛葉を護るようにその場を動かず、彼女の指示を待ち続けている。その間にもドミニオン着用兵士たちは彼女へと襲い掛かるのだ。
「うおおおお許さん! 口があるのに食べられないとはこの理不尽許されん!!」
一番の理不尽を零しながら、ドミニオン着用兵士は仕掛ける。だがここで選んだ技はカウンター的スキルだ。詰まる所、葛葉が攻撃してこないとあまり意味がない。
「大食い大会のときにこの子たちを呼んで食べてもらえればゆーしょうは確実だったんですが……私が、私が!! たべたかったので呼ばなかったのですっ!」
てへぺろしながら、小さいおててで作った拳を頭の斜め上あたりにこつんと当てた葛葉。どうやら彼等野狐のことは、すっかり忘れてしまっていたらしい。
「そんな大勢の狐で食べたら、俺たちが食べる分が無くなるだろ~~!!」
「それはーー……それは! だいじょうぶです!」
「どういうことだ」
「こんこんこん♪」
ひとつ足を止めたドミニオン着用兵士。
その手前で、両の足でとんとんとテンポを刻みながら、葛葉は野狐を呼び続ける。
「食事はみんなでした方が楽しいですもんねっ! あっちのホットドッグはに~がいぞ、こっちのホットドッグはあ~まいぞ♪」
どこかで聞いた事のあるようなメロディで口ずさんだ後。
「次のホットドッグさんはあなたですっ!」
葛葉はドミニオン着用兵士を指さした。サァーと音がしながら、兵士たちの顔が、見えるように青ざめていく中で、葛葉の頬はふふんと、ほんのり紅潮していく。
「つまり」
「つまりですねっ♪」
召喚した野狐たちの瞳が、きらんと光る。
「う、うわ、うわあ、―――!!」
――少女の無邪気な微笑みとは反して、断末魔のような声が響いたという。
大成功
🔵🔵🔵
葛乃葉・やすな
ホットドックの恨みとは怖いものじゃなあ。猟兵をやってはいるが、あそこまで恨まれるようなことはそうはないぞ。
さて、相手が機械の鎧であれば電撃を与えれば大ダメージと動作不良を起こせるやもしれぬな。
行け、ヤスナミカヅキ!かみなりじゃ!!
UC【招来符・千年鼬】で雷獣を召喚し高威力の雷による【マヒ攻撃】と、さらに落雷の衝撃で【範囲攻撃】といった感じで敵を攻撃じゃよ。
マヒした敵の前でゆっくり味わうようにホットドックを食べてたあと距離を置いて【2回攻撃】でもう一回雷を落としておこうかのう。
あーホットドックは美味しいのう。
これを食べれぬとは人生の八割は損しておるのではないかのう?
※アドリブや絡み歓迎じゃ
●
――断末魔が響きながら、しかしてまだ兵士の数は流石の集団戦と呼べるように存在する。
うんうん――と頷きながら、やすなは兵士たちを哀愁漂う瞳で、赤色の瞳に映していた。
「ホットドックの恨みとは怖いものじゃのう」
猟兵という身分、恐らく恨まれない事は一切ないと断言が可能だ。しかし、食の恨みはその上を行くのか、ドミニオン着用兵士もそうだがオブリビオンソルジャーたちからも、あそこまで恨まれることは少ない事だろう。
やすなに気づいた兵士たちは、ここぞと恨みを晴らしに襲ってくる。きっとあの仮面の下は、食欲に負けて血走っている事なのだろう。
「さて!」
やすなは両手をぱちんと叩いた。
あの服装ならば、雷は大いに有効そうであると、やすなは感じ取っている。ならばと、この真骨頂を惜しむ事は無い。
「行け、ヤスナミカヅキ! かみなりじゃ!!」
指先の整った手で、その指で挟む形で術札を持っている、やすな。その術札が淡く光れば、やすなの周囲には静電気のようなものがばちばちと不規則に発生していく。
そしてやすなを取り囲む砂煙。煙が晴れたときには、傍らに雷獣を召喚。先行――即座に攻撃を開始した雷獣。
「召喚系のやつ多くね!!?」
この戦場では確かに多い。さっきは狐につままれたところだが、今度は雷獣だ。
先の戦場で骸の海へと返された兵士たちは多いが、こうも二度三度も召喚系のスキルにやられてなるものかと、兵士たちは己の武器を強く握り締めた。そう、逆境くらい飢餓に比べれば安いもの。
「俺たちの悲しみ、思い知れ!!」
主人公のように襲い掛かる兵士――そして。
ばちん! 今一度、巨大な雷撃が天高くより降り注いだ。
「ですよねー!」
降り注いだ瞬間、襲い掛かった兵士はぴゅー……と飛んでいく。
「当たり前じゃ! 主人公ロールがやりたいのじゃったら、猟兵になってからじゃ」
「ぐ、ぐうう……!」
飛ばされた兵士は、やすなの手前に盛大に落ちてきた。その兵士は身体が痙攣しており、動くことは叶わない。
その代わりに、やすなは兵士の手前でホットドックを可能な限り、ゆーーーーーーーー………っくり、ゆーーーーーーーーーーーっくりと食べた。
「あぁ、ぁぁ、ぁぁぁ、ぁぁあ」
「あーホットドック美味しいのう」
「お、お前!! 絶対に、絶対に許さないからな!!」
「これを食べれぬとは人生の八割は損しておるのではないかのう?」
「うわああああ」
気合で動き始めた兵士。その手には、武器。ある意味零距離だ。これなら兵士のほうが圧倒的に有利―ーと思われたが。
やすなは利き手の人差し指を上から下に向けるモーションをした刹那。
今一度巨大な雷撃の衝撃が響き渡った。
大成功
🔵🔵🔵
フィロメーラ・アステール
「流れ星のおかわりが到着したぞー!」
ホットドッグ? 食べてないぜ!
これから食べる!
そこで頑張ってる敵も、食べたきゃ食べていいんじゃないか?
あとで戦おう。
腹が減ってはなんとやら!
しかし会場がメチャクチャ!
【はじまりを刻む地の新星】を使うぞ!
【全力魔法】で……転がってるパイプ椅子とか?
他にも残骸とか、その辺の無機物を変換!
そいつらに自我を与えて会場修復を手伝ってもら……うん?
あっ、これはどうしたことか!
パイプ椅子達が敵に襲い掛かっていく!?
そうか、みんなで作る大会を邪魔され、怒りに火がついたのか!
わー、がんばれー、パイプ椅子がんばれー!
ホットドッグ食べながら【鼓舞】しつつ観戦するか。
もぐもぐ。
アレクシア・アークライト
・敵を見て、自分のへそ周りを指でぷにぷに押してみる。
え、何、あの腰の細さ。
やっぱりダイエットしなきゃ駄目ってこと?
-閑話休題-
骸の海から這い出してきて、鎧のせいで御飯が食べられない怨みをぶつけてくるなんて、なんて理不尽なのかしら。
いいわ。そんなにお腹がすいているなら、好きなだけ食べさせてあげる。
・鎧の構造から、ヘルメット内の隙間を把握。[情報収集]
・[念動力]でホットドッグを浮かび上がらせ、UCを用いてその隙間に転移させる。
・隙間を埋め尽くすように転移させていき、動けなくなったら念動力で一気に叩き潰す。
さぁ、しっかり食べなさい。
おかわりもあるわよ。
遠慮はいらないわ。今までの分、食べなさい。
いよいよ滅茶苦茶で混沌な状態になってきた会場。
どこかに消えていたはずの観衆は何時の間にか興味本位で戻ってきて、ドーナツ型のように会場を取り囲んでいる。
その中央で戦うのは、矢張り猟兵だ。
「流れ星のおかわりが到着したぞー!!」
星の光が輝くが如く、華やかな金髪を振り回しフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)が立ちあがる。
構えた両手は誰かを傷つける為では無く、あくまでその手はホットドックを掴んでいる。腹が減っては戦はできぬ――。
「いや戦えし!!」
敵から早速ツッコミが飛んできたが、星の姫君はそんなこと少しも頓着せずに首を横に振った。
「敵も、食べたきゃ食べていいんじゃないか? あとで戦おう!」
「今でしょ?!!」
ふふんと鼻を鳴らしたフィロメーラの耳を、敵の声が滑って消えていった。
一方、アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)はオブリビオンの腰回りに手を当てている。
驚き飛びのいた機械鎧の兵士。アレクシアと距離が開いたところで、彼女は兵士を見て厳しい顔をしていた。
機械鎧の兵士はそれを獅子が獲物を狙う目線だと構えたが、アレクシアは兵士の腰回りの細さに感心を示していた。
「むむむ」
あの腰の周径サイズ……うらやましいものがあったのだ、矢張りダイエットをした方がいいのか。
瞬時、機会鎧の兵士が動きを見せた。地面を蹴り、アレクシアの防御を砕かんと得物を振り上げ――アレクシアの口元が三日月のように曲がった。
「ああ?! あれ??」
フィロメーラの指が指揮者のように動いた。はじまりを刻む地の新星――それは周囲の無機物に意志を与えて自律させるものだ。
フィロメーラは会場の復興の為にその力を用いたのだが、会場を元に戻すよりも先に、パイプ椅子や机やら器具たちは一斉に兵士を取り囲んでリンチが始まっている。
最初は慌てたフィロメーラであったが、すぐにパイプ椅子たちは大会が邪魔された怒りをぶつけている事に気づき、応援へと自らの行動を変更する。
「わー、(もぐもぐ)がんばれー(もぐ)パイプ椅子たち(もぐもぐ)がんばれー!!」
野球観戦のように盛り上がる会場と一体になり、フィロメーラの鼓舞はよく響いた。
突然の家具の襲来に攻撃が中断された兵士はたまったものでは無い。集団戦の強みが、数の暴力で押さえ込まれたのだから。
やっと周囲の器具や家具を遠ざけ、立ち上がった兵士。
「もう、許さない」
拳を握りしめ、殺意を顕わにした兵士。その血走った瞳が捕らえたのが、アレクシアだ。
「殺してや――」
「さあ、しっかり食べなさい」
兵士の言葉が中断する、鎧の合間に差し込まれたように突き刺さったホットドック。
それは、兵士の口のなかに放り込まれていたのだ――!!
ああ、あああ、この、この熱さ、この味。
「今までの分もしっかり食べなさい」
アレクシアの言葉が虚空に響く。
そうこれが、食べたかったのだ――。
数秒前の殺意が一斉にかき消え、そして鎧兵士は自ら昇天していく。
後に残ったのは荒れた会場と、ホットドックの香り。会場の見た目とは裏腹に、戦闘があったとは思えない程の大団円が響き渡っていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵