#ヒーローズアース
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●誰かに捧げる鎮魂歌
あの日、この地で多くのヒーローやヴィランが死んだ。
ある者は運命に選ばれし戦士であったり、ある者は元々ただの人間であったり、ある者は誰かに造られた命であったり。
誰しもが儚く散っていき、倒れ、動かなくなった。
彼らに墓は建てられたのだろうか。いや、代わりに送られたものは冷たい雪であった。
積もり積もる白雪は死者を包み込み、真っ白な大地へと塗り替えていった。まるでその場所で壮大な戦いがあった事を隠すかのように。
何もなくなった真っ白な大地に一人、人間が立っていたという。
静寂だった空間の中、人間は歌を歌った。それは死んでいった者達へ捧げる歌であった。
姿は消えても、ここで起きた悲劇は忘れません。叶うならば、この大地のようにヒーローもヴィランも真っ白に生まれ変わり、次は安らかに過ごせますように、と。
それから長い月日が経った。そんな伝説が残るこの街では、老若男女様々なアーティストやパフォーマーで溢れ返っている場所となっている。
この街で彼らが歌う理由は一つ。過去の戦士達に平和を伝え、感謝を捧げる為だ。
伝え方も多種多様であり、楽器も演奏方法も表現方法も異なる。激しく叫ぶ者もいれば、静かに語りかけるように演奏する者もいる。
生きる者へのラブソング、若者への応援歌、過去を紡ぐ民謡……。種族も性別も年齢も関係なく、皆が観客の心へ何かを訴えかける。
この街へ訪れる観光客は皆口々にこう言う。この街は賑やかで眩しくも、清々しく優しい街であると。
●ダニエルの情報
「歌は良いモンっすよ」
知念・ダニエル(黄昏冥土・f00007)はそう呟いた。音楽を武器とする彼にとって、歌は欠かせないものだ。
「音楽芸術は世界を超えても通じるっす。ポップス、ロック、トランス、ジャズ、レゲエ、ケルト……まぁ数えきれないっすね」
と、語り出すダニエルだが、趣味の話をする為に呼んだ訳ではない。
「というのもね、ヒーローズアースに音楽で有名な街があるんすよ。残念ながらそこにオブリビオンの大群が襲ってくるっす」
しかし今すぐに向かった所で、すぐにオブリビオンが襲ってくる訳ではないようだ。
「いつ何処でオブリビオンが現れるのか……それだけが分からなかったっす。皆さんは予め向かって貰って、戦いに備えて潜んでおいて欲しいっす」
では市民の避難を、と一人の猟兵が提案するが、ダニエルは首を横に振った。
「いや、事前の避難や警戒活動を行うと、俺が見た予知が変わる可能性があるっす。オブリビオンが標的にする街を変えるなんて事が起きたら面倒っす。なんで、あくまで皆さんには何も知らない街の住民として居て欲しいっす」
ではオブリビオンが現れるまで何をすればいいのか。ダニエルは提案する。
「オブリビオンの目的は『人々の心に闇を植え付け、この地をかつての戦場に塗り替える事』っす。よって、人々を励ます行為である『歌う行為』をしている人をメインに襲うだろうと予測するっす」
つまり、路上ライブを行い、他の誰よりも人々を集め感動させられれば、オブリビオンも自ずと猟兵達の元へ現れるだろう、という事である。
オブリビオンが猟兵達の元へ現れれば、その場ですぐに戦闘に持ち込めるだろう。
「集まった観客はギリギリまで避難を呼び掛けちゃ駄目っすよ。予知が狂うっすからね。まぁ、もしオブリビオン登場でパニック状態になっても……現れるっすよ、ヒーローがね」
困った時に現れるのがヒーローだ。観客の中にも混ざっているかもしれない。避難は猟兵達がヒーローに呼び掛け手伝うよう指示を出せば、喜んで従ってくれる事だろう。
「手伝ってくれる人がいるのは頼もしいっすね。って事なんで、皆さんは指示を出した後は戦闘に集中して下さいっす」
何せ今回はオブリビオンの数がとても多く、そして手強い。体力と気力には気を付けるようダニエルは猟兵達に伝えた。
「過去にその戦場で戦った奴等なのか、あるいは誰かが蘇らせた奴等なのか、それは分からなかったっすが。ひたすら戦闘に特化したオブリビオンの大群が二種類、出て来るはずっす。それぞれ戦い方には気を付けるようにっす」
さて、説明はこれくらいっすかね、とダニエルは一息つくと、ふわりグリモアを手のひらに浮かばせる。
「歌の邪魔をする奴はろくな奴じゃないっす。そんな被害が広がらない為にも、宜しくお願いするっすよ」
彼のハート型のグリモアが輝く。目指すはヒーローズアース。ラブ&ピースを象徴する歌の都。
ののん
お世話になります、ののんです。
●状況
ヒーローズアースが舞台となります。
●路上ライブについて
音楽系ジョブでない方もお気軽に参加して下さい。
楽曲のジャンル、内容は人々の心に響けば何でもOKです。お任せでも構いません。
実在するアーティストや著作権諸々を表す記載は控えましょう(〇〇みたいな感じ! と直接的な記載をする、実在する曲名や歌詞をそのまま載せるなど)。
●プレイングについて
お気軽に、ご自由にお書き下さい。どの章からでも参加歓迎致します。
キャラ口調ですとリプレイに反映しやすいです。
お友達とご一緒する方はIDを含めた名前の記載、または【(グループ名)】をお願い致します。
同時に投稿して頂けると大変助かります。
申し訳ありませんがユーベルコードは基本的に【選択したもののみ】描写致します。
●リプレイについて
アドリブ等を入れる事が多いので、苦手な方はその旨をお伝え下さい。
以上、皆様のご参加お待ちしております。
第1章 日常
『サウンド・オブ・ヒーローズ』
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POW : ハードなロックで熱く燃え滾る魂を叫ぶ
SPD : テクノ、EDMなどのデジタルサウンドでクールに決める
WIZ : しっとりとしたジャズやクラッシックで癒しのひと時を
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ライラ・ムスタリンナ
POW、アドリブOK
(辺りを見回して)これは路上ライブにゃもってこいね。
…あたしが猟兵始めてまともに音楽活動するの今回が初めてな気がする。いつもギターで色々とぶん殴ってたから…。
音楽スタイルはギター一本弾き語りで歌う。
腐敗と暴力の世界を憤怒、絶望、悲哀、諦念、あらゆる負の感情を絡めてそんな世界で強く生きる人間の姿を激しい展開で全力で歌い、叫び、咆哮する。
(脳裏に浮かぶのはダークセイヴァーという歌のネタには困らない色々とクソな故郷)
その日も相変わらず街は賑わっていた。歩行者天国であるこの場所は様々な音楽で溢れ返っている。
良く言えば賑やかで飽きない。悪く言えば様々な音が混ざって喧しく聴こえる。
「これは路上ライブにゃもってこいね」
そんな中、愛用のギターを一本構えた長身の女性が簡素な折り畳み椅子に座り込む。ライラ・ムスタリンナ(ギターは鈍器・f00844)は手慣れた手付きで手早くギターのチューニングを終えると、あー、と一言声を漏らし。
「(……思えばあたしが猟兵始めて、まともに音楽活動するの今回が初めてな気がする)」
よく見ればギターには少し傷が付いている。猟兵になってからは、このギターで色々なものをぶん殴って来た。そりゃあもう、求めていた音とはかけ離れていた訳だが。
たまには自分の理想の音を鳴らしたい。そしてその音がこの世界でも通じるものか試してみたい。
ライラは一つ息を吐くと、静かにギターを弾き始めた。ギターコードはAmだ。
はらり、長く真っ直ぐな黒髪が肩から垂れ落ちる。それも気にせず彼女の細く長い指は弦を弾いた。
最初は静かな前奏。そして語り始める彼女の声。
彼女が語るは真っ暗闇な、腐敗と暴力の世界(そう、そんな世界にあたしは生まれた)。
その世界に飛び交う憤怒、絶望、悲哀、諦念――あらゆる負の感情(全てが××ッタレだ)。
歌の舞台はまさに故郷、ダークセイヴァー。
ギターは彼女の心に溜まった怒り、嘆き、恨み、苦しみを吐き出させた。徐々に激しくなっていく弦の音。彼女の声は真っ直ぐに響き、観客の脳に歌詞を焼き付ける。
しかし彼女の歌は決して自分勝手なヘイトスピーチではない。そんな世界だからこそ強く生きる人間がいる、僅かながらも存在する歓びを知っている。美しく輝く原石を持つ人々が居る事を、ライラは見事に観客に伝えきった。
演奏のクライマックスには、故郷にまで届くかもしれない咆哮。だけど不思議とうるさくはない。
かき鳴らす弦の音が消え、腕が止まった直後、ライラの耳に聴こえたのは観客達の大拍手であった。
大成功
🔵🔵🔵
月待・楪
歌、歌な…音痴じゃねェけど…今でも覚えてんのなんか、限られてんだよなァ…。
つーか、恥ずかしい……あんまし目立たなさそうなとこ見つけて歌うか。
【WIZ・ジャズ】
「俺の思考をアンタで満たして
永遠に眠らせて
欲しいのは眼差しだけ
崇拝して憧れたのはアンタだけ
”見つけてくれ” って意味なんだ
”止めて欲しかった” って意味なんだよ
俺の命をアンタで満たして
永遠に眠らせて
欲しいのは言葉だけ
夢に見て憧れたのはアンタだけ
これはさ”その手で終わりたかった” って意味なんだ
違う言葉で言うなら
違う言葉で言うなら
”待ってた”」
……ァー、くそ!
やっぱ、こういうのは俺の柄じゃねェんだよ…!
(アレンジetc歓迎)
月待・楪(crazy trigger happy・f16731)は歌う人々から少し離れた場所を選び、ひっそりと歌う準備をした。
何せこんな場所で歌を思い切りだなんて……。音痴という訳ではないが恥ずかしいものは恥ずかしい。
「あー、ゴホン」
喉の調子を念入りに整え、何処からか持ってきたラジカセをスイッチオン。
掠れた音で鳴り出したのは静かなジャズ。シンプルな編成ゆえ聴きやすい演奏が聴こえて来る。
ドキドキと緊張しつつも、楪は足でリズムを取りながら歌い出した。
『俺の思考をアンタで満たして
永遠に眠らせて
欲しいのは眼差しだけ
崇拝して憧れたのはアンタだけ
”見つけてくれ” って意味なんだ
”止めて欲しかった” って意味なんだよ
俺の命をアンタで満たして
永遠に眠らせて
欲しいのは言葉だけ
夢に見て憧れたのはアンタだけ
これはさ”その手で終わりたかった” って意味なんだ
違う言葉で言うなら
違う言葉で言うなら
”待ってた”』
強化人間として改造された後でも覚えていた歌。その歌詞に秘められた思いが、今なら分かる気がする。
俺はヴィラン。そして憧れていたのは――。
ふと夢中になって歌っている自分がいる事に気が付いた。歌詞の意味を一つ一つ噛み締めながら。
あぁ、悪くはないが俺の柄じゃないな、と己の行為にふと笑ってしまう楪。
あっという間に歌は終わり、演奏が終わり、カチリとラジカセが止まる音が聴こえた。
ふぅ、なんて楪が溜め息を終えると、その直後に響いたのは大きな拍手。
楪は驚いた。いつの間にか自分の周囲が観客だらけではないか。それもヴィランである自分に向かって、笑顔で歓声を送っている。
「……ァー、くそ! やっぱ、こういうのは俺の柄じゃねェんだよ……!」
すぐさまぐるりとラジカセの方へ向く楪。もぞもぞと心がむず痒くなった。
大成功
🔵🔵🔵
アヤカ・ホワイトケープ
音楽で有名な街!いいわね、非常に興味深いわ!
わたしも向こうで何か学べる物があるかしら?
敵が来るまでは、少しの間でも現地の音楽に触れてみないとね
うふふ、なんだかワクワクしてきたわ!
一通りの音楽はそれなりに理解してるつもりだけど、うーん、そうね…
やっぱりここは一番やりやすい物で行きましょう
と言う訳で、エスペランサをキーボードモードにチェンジ!
内容は明るく元気な、みんなに勇気を与えられるような曲で!
【歌唱、楽器演奏、パフォーマンス】をフルに駆使して楽しませるわ
もしかしたら、ギャラリーの中にヒーローがいるのかもしれないのよね?
彼らにも勇気を与える事が出来れば、わたしも嬉しいかな
さあ、どんどん行くよー!
歌声を武器とするアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)は音楽で溢れるこの街に感激した。
皆が歌を愛し、それを最大限に楽しむ。そんな恵まれた場所が存在するだなんて。
「いいわね、非常に興味深いわ! わたしも何か学べる物があるかしら?」
首を右へ左へ、何処へ向けても歌う人々と観客達だらけだ。目を輝かせ、ワクワクしながらアヤカは歩行者天国を闊歩する。
「任務が終わった後にゆっくり回るのもいいわね。よし、わたしも負けないようにしなきゃ!」
はしゃぐ気持ちは抑えきれず、声にもそれが表れていた。この勢いに乗って早く一曲披露しなければ!
丁度良さそうなスペースを見付け、アヤカは早速エスペランサを取り出した。が、まだ歌う曲を決めていない。
さて、どんなジャンルで行ってみようか。うーん、と悩み悩んで彼女が決めたものは。
「そうね……やっぱりここは一番やりやすい物で行きましょう」
慣れたもので攻めてみようと考えたアヤカ。そうと決まれば早速エスペランサをキーボードモードへチェンジさせる。
ド・レ・ミ・ファ・ソ。音量調整もバッチリ。これで準備は万端だ。
「それじゃあ……アヤカ・ホワイトケープ、行きます!」
キーボードから奏でられたものは、明るく楽しいサウンド。目の前を通り過ぎようとしていた人達が次々に足を止める。
彼女の歌う様子は幻想的なものに見えた。まるで一つ一つの言葉がシャボン玉のように浮かび上がり、それが太陽の光で輝き、キーボードの演奏でパチンと弾ければ、そこには満開に咲く花があるのだ。
自らが奏でる音楽という花に囲まれながら彼女は本当に楽しそうに歌い、演奏をした。
優しくも力強い歌声は聴く者を勇気付け、笑顔を与え、それが広がる度に彼女は更に輝く。
あぁ、もしかしたらこの中にヒーローがいるかもしれない。ならば彼らにも勇気を!
「さあ、どんどん行くよー!」
アヤカは大きく手を振った。観客達は喜んで手を振り返し、彼女へ声援を送った。
大成功
🔵🔵🔵
真幌・縫
音楽の街…って素敵だね。
ぬいは歌を歌うのも楽器を演奏するのも大好きだよ♪
だからそれを邪魔して街を攻撃なんてのは許せないなぁ。ぬいも街を守るためにがんばるね!
【楽器演奏】【歌唱】
おはようの声が聞こえる
君の声で始まる朝は最強
おやすみの声が聞こえる
君の声で終わる1日は最高
ぼくの声も言葉も君にとってそうだといってくれるなら。
ぼくは無敵になれてしまう。
君がぼくを強くする
ヒーローはねたぶんどこにでもいるんだ。
ヒーローはねたぶんだれでもなれるんだ。
ふふっ、聞いてくれてありがとー♪
敵が来たら【挑発】して【おびき寄せる】よ
その間にみんなが逃げてくれるといいな
アドリブ連携歓迎です♪
きょろきょろ、と街を見回す少女とぬいぐるみ。真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)とサジ太は音楽の街を楽しんでいた。
「音楽の街……って素敵だね」
縫は歌唱も演奏も大好き。サジ太だって好きに決まっている。
だからこそ、この平穏を邪魔してくる行為など許す訳にはいかない。
「この辺りでいいかな。よいしょ」
一人で使うには広い気もするが、空いているのなら使わせて貰おう。丁度空いていたスペースを陣取り(ちょこんと立っただけだが)、隣にサジ太を座らせる。
くるりと獣奏器を取り出せば、試しに一音を鳴らす。楽器の調子もバッチリそうだ。
準備が出来た所で、縫は静かに演奏を始める。獣奏器というこの世界では珍しい楽器の音色と演奏に、通行人が物珍しそうに足を止めていく。
静かな前奏を終えると、縫の穏やかな声が言葉を紡ぎ始める。
『おはようの声が聞こえる
君の声で始まる朝は最強
おやすみの声が聞こえる
君の声で終わる1日は最高
ぼくの声も言葉も君にとってそうだといってくれるなら。
ぼくは無敵になれてしまう。
君がぼくを強くする
ヒーローはね たぶんどこにでもいるんだ。
ヒーローはね たぶんだれでもなれるんだ。』
子供に優しく語るような、柔らかい歌声。
華やかな間奏も心を落ち着かせてくれる。
何処か幻想的で、それでいて聴きやすいフレーズの音楽に、人々は最後まで静かに聞き入った。
最初はサジ太だけだった観客も、今では数えられない程の人々で溢れ返っている。
それでも涼しげに、そして楽しそうに歌う縫。自然と笑みが零れてしまう少女の姿は観客達の心を確実に掴んでいった。
「……ふふっ、聞いてくれてありがとー♪」
歌が終わり、演奏が終わり、ぺこ、と頭を下げる縫。観客達は少女に向けて盛大で惜しみない拍手を送り続けた。
大成功
🔵🔵🔵
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ・共闘は歓迎しお任せ致します☆
ティファーナは「聖者×精霊術士」で『風のフェアリー』ですので、聖霊と風の精霊と共に“鎮魂歌”を唄い奏で歌います♪
“祈り”“鼓舞”“歌唱”“優しさ”“勇気”をもって『魂の安寧と安らかな眠り、新たな転生への門出を祝福』します☆
『生まれながらの光』『シンフォニック・キュア』『祝聖嬢なる光輝精』『シンフォニック・メディカルヒール』で癒し慰め疲れた魂を治して、新たな【次への光】へと導ける様に心を込めて精霊と聖霊と共に歌唱います♪
手伝ってくれた精霊・聖霊・猟兵には“こんぺいとう”を配って労います☆
他に求められたり、望まれたら極力答える様に努力します♪
噴水のある広場に人々は腰を下ろし休んでいた。
何せここは音楽の街。音楽を楽しむ為にいる訳だが、流石に聞き続けていると疲れてくるというもの。
噴水の水の音は、耳を癒すにはもってこいのものである。だからここにも人は多い。
屋台から買ってきた軽食を食べて雑談に花を咲かせていると。
――ひらり。
ふと目の前に何かが通った気がした。くるりと見回すが何も見当たらない。
しかし暫くすると、ひらり、と再び何かが目の前を通った。
おかしい、と思い目を擦ってみれば、今度こそその正体を知る事が出来た。
聖霊だ。ぼんやりとした光がふわふわと浮いている。
不思議な精霊を目で追い掛けていると、次に目に入ったものは金髪のフェアリーであった。
聖霊と風の精霊が彼女の周りで舞い踊り、温かく優しい風を送り込んでいる。
金髪のフェアリー、祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は目を閉じ静かに歌っている。
それは鎮魂歌。魂の安寧と安らかな眠り、そして新たな転生への門出を祝福するもの。
その幼くも透き通った歌声は、周囲の人々の魂を癒すと共に、あるものを思い出させた。
そう、この地にまつわる伝説だ。
かつてこの地で戦った者達のお陰で今がある。それだけはこの街において忘れてはいけない事だ。
ティファーナの歌声を聴いた者達は過去の戦士達に感謝と祈りを捧げた。
嗚呼、この街に限らず、今このように平穏に過ごせているのは貴方達のお陰だ、と。
少女の歌声が消えるように終わると共に静かに聞こえ始める水の音。忘れかけていた何かを思い出した人々は何処となく心が清々しくなったという。
「はい、こんぺいとう♪」
歌い終えたティファーナは何処からか取り出した袋から金平糖を取り出し、それを聖霊達に渡す。ぼんやりした光が嬉しそうに跳ねる。
その姿を見た人々はやっと現実に戻り、遅れて彼女に拍手を送った。にへ、と彼女は笑った。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『暗黒面『雷矢のラビラント』』
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POW : 暗黒に堕ちる雷雨
レベル×5本の【闇と雷】属性の【心の闇を増幅させ暗黒面を解き放つ矢】を放つ。
SPD : 神と金を屠る者
自身の装備武器に【【神】と【機械】に対して非常に強い特攻】を搭載し、破壊力を増加する。
WIZ : 迷宮を冠する一面
自身からレベルm半径内の無機物を【触れると感電する雷の通路】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:うぶき
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵達の歌声に聴き入る人々。
しかしその平和な時間は、あっという間に過ぎていった。
明らかに人の足音ではない音。歓声ではない、ざわ、とした人々の声。
周囲の様子が変わった事を感知した猟兵達はすぐさま武器を手に取りその場から離れる。
人を掻き分け、着いた先に待っていたのは真っ白な山羊の大群だった。
「オブリビオンだ!!」
誰かがそう叫んだ。そしてそれは伝染していく。人々は恐怖とパニックに陥り悲鳴をあげた。
「皆、落ち着くんだ!」
「私が来たからにはもう大丈夫よ!」
そんな声が空から、ビルの上から、人混みから、何処からともなく聞こえてくる。
そう、この世界には人々を守るヒーローがいるのだ。
ヒーローが現れたからには安心だ。人々は逃げ回りながらも落ち着きを取り戻していく。
「この辺りじゃあ見ない顔だね。逃げないという事は、キミ達もヒーロー? 僕達と一緒に協力しよう!」
一人のヒーローが猟兵達にそう声を掛けた。先程オブリビオンである事を叫んだ男のようだ。
猟兵達は戦闘を行うと共に、このヒーロー達に向けて何か指示を出さなければいけない。
ばちばちと光る弓矢。前足を上げ高らかに山羊が戦闘の開始を宣言する。
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ・共闘・支援協力はしてください☆
聖霊と共に鎮魂歌を歌唱して“光”が上がるのを見届けたティファーナたちの前に『雷矢のラビラント』が襲って来たので、ティファーナは「神様の愛は無限です!そして愛の怒りは痛くて怖いからね!☆」と怒りながら微笑みます♪
紅葉(f03588)やひかり(f00837)が居てくれたら…と想いながら戦います♪
『神罰の聖矢』と『エレメンタル・ピクシィーズ』で“光”で攻撃をして行きます☆
怪我人などには『生まれながらの光』と『祝聖嬢なる光輝精』で治し『シンフォニック・キュア』と『シンフォニック・メディカルヒール』で癒します♪
『クリスタライズライズ』は機会で☆
草剪・ひかり
POW判定
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎
ここがヒーローズアース……不思議な活気のある世界だね!
ティファちゃん(f02580)が先に来てる筈だけど、どこかな?
と、探し回っていたら何やら騒ぎが……彼らがこの世界の「ヒーロー」だね!
でも、何か押されてる感じ……なるほど、オブリビオンが相手じゃヒーローも分が悪いのね
高所から太陽を背に登場
「どんな悪事も、この私の“光”から隠れおおせることはできないよ!」
目立つ形で敵味方(?)の耳目を惹きつけ
ヒーロー達に
「ここは私が引き受けるから、アナタ達は人々の避難を!」
逃げる人々への攻撃は身を呈して防ぎ
「プロレスラーの生き様も、ヒーローの皆に負けてないんだよ!」
紬雁・紅葉
ひかり(f00837)
ティファ―ナ(f02580)
と同行
歌への冒涜…神への冒涜…不遜なり!
羅刹紋を顕わに戦笑み
【雷の魔力】を攻撃力と防御力に付与
主に弓を使い
するすると接敵し射程に入り次第
破魔雷属性の矢を以て範囲を衝撃波で薙ぎ払う
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでないならUCとオーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター属性衝撃波を狙う
雷鳴で雷を吸い電光で闇を潰す
雷の通路が来たら地形を利用し雷の魔力を増幅する
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
間合いを詰めてひかりさん始め接近戦向きの仲間の道を作る
下れじんぎすかん!(食い気茶目っ気)
※アドリブ、とっさの絡み、大歓迎です※
山羊達は立ち止まった。目の前に立ち塞がるのは猟兵達。歌で人々を魅了していた者達。
歌は邪魔である。歌は戦場には不要なものである。だから排除せねば。
祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)から見れば山羊の姿はとても巨大なものだ。しかし巨大だからといって恐れ戦く彼女ではない。
「神様の愛は無限です! そして愛の怒りは痛くて怖いからね!☆」
怒りを露わにするも笑顔は崩さず。ティファーナは勇敢に前へ出でる。
とは言え相手の数も侮れない。ヒーローが加勢してくれるとはいえ人々を守り通すには少々不安があるのも確か。
もう少しだけでも仲間が増えてくれれば……と思いながら、指先を山羊の方へ向けようとした。その時だった。
嗚呼、神はその祈りを聞いてくれたのだろうか。それとも単なる気紛れか。
きらり、突然太陽が眩しく光り出した。思わず人々も猟兵も山羊達もその方向を振り向く。
高層ビルの屋上に太陽が居座っている光景。いや、その太陽の中に誰かがいる!
「どんな悪事も、この私の“光”から隠れおおせることはできないよ!」
輝くチャンピオンベルト。その持ち主は世界に、宇宙に、ただ一人。
「ひかり!」
聞き覚えのある声にティファーナが歓声をあげる。草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)はにっこりと微笑み返すと、高台であるビルから颯爽と飛び降りる。ずん、と地面にめり込む足。しかしひかりには傷一つ付いていない。
「キミもヒーローだね! 来てくれて助かる!」
「ヒーロー? 私はチャンピオンよ! ここは私が引き受けるから、アナタ達は人々の避難を!」
近付いたヒーローに向け、高らかにひかりは名乗り上げる。分かった、とヒーローは頷き、一般人の避難誘導へと向かっていった。
彼女がここに現れたという事は、勿論もう一人も来ているという事だ。
「弐の式……来たれ」
ばちり、雷光が弓矢に纏う。力強く引いた弓弦を放すと、膨大な衝撃波を放ちながら弓矢は飛んで行った。破魔の矢は山羊達の脇腹を貫き、周囲を吹き飛ばしていく。
「紅葉も! 来てくれたんだね!」
ティファーナの視線の先に居たのは紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)。お待たせしました、と紅葉は一礼する。
「歌への冒涜……神への冒涜……不遜なり! ひかりさん、ティファーナさん、こちら側は私にお任せを!」
紅葉の攻撃を切っ掛けに、山羊達も反撃を仕掛け始める。闇と雷を纏った弓矢を空へ向け射ると、弓矢は砕け散り、まるで雷雨のように地上へと降り注いだ。
「! させないよ!」
心の闇を広げさせる訳にはいかない。ティファーナは雷雨に向けて指先を向けた。
再びきらりと光る太陽。するとそこから何かが降って来る。神の一撃、天からの光だ。降り注ぐ光は見事に雷雨だけを狙い当て、山羊の攻撃を相殺していく。
しかし相殺を免れた雷雨もあるというもの。それは逃げ遅れた一般人を貫こうとしていた。
「おっと、危ない!」
しかしそれを守るのもヒーロー、そして猟兵の使命というもの。咄嗟にひかりが一般人を庇い、雷雨を受け切った。
驚く一般人。しかしひかりは笑ってみせた。
「何、プロレスラーの生き様も、ヒーローの皆に負けてないんだよ!」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
真幌・縫
わぁ、ヒーローさんてこんなに近くに居るんだね!
たぶんね本当にヒーローは誰でもなれるんだ。
ヒーローさんに負けないようにぬい達も頑張らないとだね!
敵はヤギさんかぁ…前にアルダワ学園で見たヤギさんは可愛かったなぁ。
電気がバチバチだから気をつけないとね!
と言うことで遠距離から魔法で攻撃!
【全力魔法】【高速詠唱】を使ってUC【ウィザード・ミサイル】
後は【挑発】して【おびき寄せ】て【敵を盾に】して事故を起こさせるよ。
あとは…【野生の勘】でなんとかしよう!
アドリブ連携歓迎です♪
アヤカ・ホワイトケープ
どうやら来たようね…さあ、仕事の時間よ!
ヒーローの人達には街の住人の避難を最優先に行ってもらうとするわ
それまでの間、わたし達が敵を引き付けて時間を稼がないと…
敵に対して【挑発】を使い、こっちに【おびき寄せ】が使えるかしら
仲間と連携して敵の誘引が出来れば問題なくやれそうね
敵が雷の通路を展開したら、動かずに対処
通路そのものを操作するようなら、触れないように警戒しつつ移動して回避
電撃耐性は持ってるけど、喰らわないに越した事はないものね…
反撃のチャンスが来たら貫きし憤怒の歌を【範囲攻撃】で一気に叩くわ
数が減らせればこっちのものよ!
この素晴らしい街をやらせる訳にはいかない…わたし達とヒーローが、守る!
オブリビオンの登場により戦場と化したこの場所に、音楽が鳴り響く。
それはキーボードの音。激しい演奏が怒りを露わにしているようにも聴こえる。
アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)はエスペランサを手に山羊達の元へ歩み寄る。
演奏によって相手を引き付け、その間に一般人の避難をヒーローに行わせようという作戦だ。
少しでも気が引ければ構わない。アヤカはパフォーマンスを続けた。
しかし彼女の演奏を聴かない山羊が現れても問題はなかった。それを真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)が許さなかったからだ。
「こっちはダメだよ!」
無数の燃える矢が山羊達を襲う。山羊そのものよりも、山羊の足元を狙っている様にも見える攻撃により、山羊達は追い込まれるようにアヤカの元へと戻っていく。
「観客は揃ったようね。……さあ、仕事の時間よ!」
演奏が最後の音を鳴らし終えると、アヤカは奏者の顔から猟兵の顔へと変えていく。
「ヒーローさんに負けないように、ぬい達も頑張らないとだね!」
縫もやる気満々に頷いた。何せこんな身近にヒーローが潜んでいるとは思わなかったのだ。彼らに劣らない行動をしなければ! と気合いを入れる。
「……前にアルダワ学園で見たヤギさんの方が可愛かったなぁ」
残念ながら可愛くない山羊さんも世の中にはいるものだ。
周囲がばちばちと音を鳴らし始めた。この空間に異変が起きる前触れのようだった。
「! これは!」
身構えるアヤカ。その周囲には雷を纏った通路。迷宮に閉じ込められたようだ。
しかし彼女は慌てる様子を見せない。目を細め、しっかりとうねり動く通路を見極める。
「うーん、どのヤギさんの攻撃なのか……ん、いいや、いっぱい撃てば当たるもんね!」
縫は再び炎の矢を召喚し、山羊達に向けて一斉に放つ。多分この辺り! と、ある程度場所を絞り、多くの矢が降り注ぐように仕向けた。
燃える山羊の体と弓。炎の海と化したその光景を目の前に、雷の通路も歪み始める。
「……今ね!」
反撃の隙を窺っていたアヤカが動き出す。堂々とした立ち姿を見せると、上半身を突き出し真っ直ぐと敵に向かって歌い出した。
咆哮の如き歌声は魔弾へと姿を変える。憤怒の歌は雷の壁などものともせず突き抜け山羊達を襲った。
「たぶんね、本当にヒーローは誰でもなれるんだ。ぬい達もなるよ、ヒーローに!」
「えぇ、この素晴らしい街を……わたし達とヒーローが、守る!」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月待・楪
…ぁー、くそ、切り替えて、あの山羊だか羊だかをぶっ飛ばす!!
バァカ、いくら雷の通路を作ろうがその外から射抜けば関係ねェんだよ!
通路の外から【スナイパー】さながらに【Columbine】で蜂の巣にしてやる
ついでだ【ダッシュ】で勢いつけて通路を飛び越えるみてーに思いっきりジャンプ、勢いが足りないってんなら【念動力】で自分の身体を操って上空から落下するスピードも使ってその頭を【踏みつけ】て【2回攻撃】だ!
もし感電しそうになっても、残念、俺には【電撃耐性】があるんでな、大人しく沈め!
ヒーローに指示ィ?
んなこた、お断りだ
テメーらは弱いんだから、死なねェ程度に避難誘導でもしてろ
(アレンジetc歓迎)
予め今回の依頼の内容を聞いていたとはいえ、心はむず痒いままだし、そういう時に限って邪魔が入る。
月待・楪(crazy trigger happy・f16731)は苛つきながら敵の方へ振り向いた。
「……ぁー、くそ、山羊だか羊だか知らねーがぶっ飛ばす!!」
拳銃カルタをがちゃりと構えれば、すぐさま山羊達へ向けて銃口を向ける。
山羊も彼に気付き、雷を操り彼の周囲に痺れる通路を作り上げる。
しかし彼はへらりと笑ってやった。
「バァカ、いくら雷の通路を作ろうがその外から射抜けば関係ねェんだよ!」
腰を低くしてからの大ジャンプ。見事迷宮を脱出し、空中で体を翻しながらの発砲。糸繰草の色をした炎の弾丸が線を引きながら山羊達を貫く。
楪が迷宮の外へ着地した時には、打ち込んだ弾丸24発が24体の山羊を戦闘不能に陥らせていた。
「さて、まだだぜ?」
攻撃はまだ終わらない。楪は山羊達へ向けて勢いよく走り出した。そのスピードは緩む事を知らない。
まだ戦う力の残っている山羊が雷の通路を生成するが、もうその攻撃は彼には通用しない。
彼は再び力強く地を踏み込み、思い切り飛んでみせた。高々と飛んだその体は、一匹の山羊を目掛けて落下していく。
徐々に落下のパワーが高まっていく様子は流星の如く。やがて彼の足は山羊の頭部を踏み付け、地面に叩き付け、角を折った。
そして最後に銃弾を二発。脳天に打ち込み彼と山羊の戦闘は終わりを迎える。
「お、おい! なんだあれは!」
一人のヒーローが声をあげる。彼の視線の先には山羊ではない何か。
「皆、気を抜くな! まだ終わらないぞ!」
あぁ騒がしい。こんな奴等と協力? 指示出し? んなこた、お断りだ。
「テメーらは弱いんだから、死なねェ程度に避難誘導でもしてろ」
果たしてこの言葉は正解だったのだろうか。そんな自問自答をする自分も嫌になる。
楪は次の相手へとゆらり体を動かした。
成功
🔵🔵🔴
第3章 集団戦
『機械鎧『ドミニオン』の着用兵士』
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POW : シフト:ペネトレイトランス
技能名「【鎧砕き】【串刺し】【怪力】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD : シフト:クイックスタン
技能名「【早業】【先制攻撃】【マヒ攻撃】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ : シフト:カウンタースペル
技能名「【呪詛】【ハッキング】【カウンター】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
イラスト:エンシロウ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
嗚呼、使えない山羊め。所詮は家畜だったか。
ならば我々が、ワレワレガ、ワ、ガ、・、####。
山羊の大群の次に現れたのは、赤き鎧を纏った兵士達であった。
過去に起きた戦いから生まれた彼らは、機械鎧『ドミニオン』により莫大な戦闘力を手にしていた。
しかし、最強とも言われていた彼らには欠点があった。一度この機械鎧を身に纏えば、死ぬまで外す事は出来ない。そう、死ぬまで戦う運命を定められたのだ。
故に彼らは、戦う事以外を知らない。意思や感情を忘れたのはいつからだっただろうか。もはや人形のように動くしかないのだ。
さぁ戦え、戦い続けるのだ。我々と同じくこの機械鎧を身に纏え。
そして思い出すのだ、かつてこの地が永遠の戦場であった事を。
悲しき兵士達は何故蘇ったのか。それは誰も知らない。
ともかく今の猟兵達が行うべき行動は、彼らを再び眠らせる事。
彼らに、この街の想いは、願いは、歌声は、届くのだろうか。
真幌・縫
悲しき兵器…か。
それでも昔は誰かの為に何かの為に戦うものだったはずだよね…。
けれど残念だけどこの世界は『今』と『未来』が大事なんだ。
それに!ヤギさん達あんまり可愛くなかったけど頑張ってたからね!
(大きく息を吸って頬を両手でパシパシ)
うん、気合い入った!
頑張るよ!
UC【ぬいぐるみさん行進曲】
(ぬいぐるみさん達はちょっと物騒な武器を持ってる)
今だよ!突撃〜!!
敵の攻撃は【フェイント】とか【野生の勘】で避ける!
アドリブ連携歓迎です。
赤き鎧の兵士達は相手が誰であろうと容赦はしない。それがぬいぐるみを抱く少女であろうと。
真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)はサジ太をぎゅっと強く抱きしめた。怖いという感情よりも、可哀想だと憐れむ感情の方が滲み出たからだ。
彼ら一人一人、元々は誰かの為に、何かの為に戦っていたはずなのだ。蘇ってしまった今は、何を求めて戦っているのだろうか。
戦いはとうの昔に終わっている。今この場所は戦場などではない。悲しみの連鎖など、もう起こしてはならない。
この世界に大事なものは、『今』と『未来』なのである。
「……それに! ヤギさん達あんまり可愛くなかったけど、頑張ってたからね!」
いくら自分達の敵であったとしても、戦った仲間を侮辱するなど許せない。
大きく息を吸い、自分の頬を両手で叩き。気合いを入れて気持ちをリセット。
「頑張るよ! ぬいぐるみさん達!」
目の前の軍勢に負けじと召喚したのは、150体もののぬいぐるみ集団。普段と違い、何やら物騒なものを装備した状態での登場だ。
「今だよ! 突撃~!!」
縫の合図と共に兵士達へと襲い掛かるぬいぐるみ達。体の大きさは劣るものの、数の多さなら断然こちらの方が多い。
兵士達は手に持つ武器で薙ぎ払うと同時に、ぬいぐるみをハッキングし使役しようと試みた。ぬいぐるみの頭を片手で掴み、ばちばちと怪しい電気を纏わせる。
「あっ、ダメ! いじめないで!」
縫の悲痛な叫びにぬいぐるみ達も助けようと兵士の腕を武器で叩く。腕から解放されたぬいぐるみはぽとりと落ち、静かに消えていく。
「ぬいぐるみさん同士で戦わせるなんて……ダメだよ! そんな悲しいことはさせない!」
一匹は皆の為に、皆は一匹の為に。敵討ちだと言わんばかりにぬいぐるみ達が一斉に兵士一人一人の姿が見えなくなるまで囲い、覆い被さる。武器でポカポカと袋叩きにすると、次第に兵士は動かなくなっていった。
成功
🔵🔵🔴
アヤカ・ホワイトケープ
彼らも過去の戦争の犠牲者なのかもしれない…
けど、戦争はもう終わったのよ!あなた達が出てきてはいけないわ!
だから今こそ、わたし達が再び眠りに付かせてあげる!
この街を二度と…戦火に巻き込ませたりはしない!
攻撃時、敵の強化されたカウンターには十分警戒し【第六感、見切り】で避けられるようにし、呪詛には【呪詛耐性】で耐えてみせる!
燃え盛し炎の歌は【範囲攻撃、2回攻撃】で一気に攻めるわ
わたしの歌は浄化の炎、呪われた鎧ごと燃やし尽くす!
その悲しき魂、わたしの歌で送ってあげるわ…炎と共に天へと帰りなさい
そして、せめて来世ではあなた達に救いがあらん事を…
もしかしたら、彼らも過去の戦争の犠牲者なのかもしれない。
そうでないにしても、死して尚戦おうとする彼らには哀れみの思いしか抱けない。
戦争は既に終わりを告げた。今はその時ではないのだ。
「だから今こそ、わたし達が再び眠りに付かせてあげる! この街を二度と……戦火に巻き込ませたりはしない!」
その思いはわたしだけのものじゃない。この街のヒーロー、この街の人々のものでもあるはず!
だから捻じ曲げる事など出来ない!
アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)は勇気ある一歩を踏み出す。
「これはあなた達だけに捧げる歌。……聴きなさい、熱き心と魂の歌!」
両腕を広げアヤカは歌う。その歌声は高らかに。しかし叫びではなく、真っ直ぐとした力強い声。
歌声はやがて炎となり彼女の周囲を覆い始める。
【燃え盛りし炎の歌】。燃えるような熱き歌声は、その言葉の通り炎と化し、波となって兵士達に襲い掛かる。
――カウンターモード発動。
兵士達は武器を構え、カウンターとハッキング能力を兼ね備えた波動を放った。歌声を跳ね返そうとしたのだ。
波動と歌声が衝突しようとしていた。その時だった。
とん、と歌声の波が波動の上を飛ぶ様に跳ねて避けたのだ。
虹をかける如く円を描き、そのまま兵士達に降り注ぐ歌声。浄化の炎は赤き鎧を焼き尽くす。
未遂に終わった波動は時間経過と共にただの突風と化し、アヤカの長い髪とスカートを靡かせるだけで終わった。
「スタッカートって、知っているでしょう?」
その口調はまるで教師のようで。
「せめて来世ではあなた達に救いがあらん事を……そして叶うならば、一緒に歌える時を待っているわ」
炎の中で倒れていく兵士達を見つめながら、アヤカは静かに願うのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アレクシア・アークライト
貴方達は、さっきの獣と戦ったヒーローなのかもしれないわね。
昨日の敵は今日の友って言うけど、両方とも人の敵として蘇るなんて、悲しいわね。
ひょっとすると、貴方達が守ろうとした人やその子孫が今ここにいるのかもしれない。
鎧で顔が見えないのは救いね。可哀想だけど、何処の誰なのか分からないまま、骸の海に帰って貰うわ。
・敵は接近戦が得意なように見えるため、念動力で飛行して攻撃を回避。
・力場を展開して敵や味方の行動を把握し、仲間に対する攻撃を念動力で阻害。
・UCで電子機器に障害を発生させ、又は金属を磁場で捕らえて動きを鈍らせ、電撃で殲滅する。
――いつか私達にも、貴方達のように世界に牙を剥く日が来るのかしらね。
ぞろりぞろりと、何かに操られたかのように動く兵士達を見て、アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)は思う。
もしかしたら先程の獣とこの兵士達は、かつて争った敵同士だったのではないかと。故に、彼らは過去のヒーローだったのかもしれない。
どちらにせよ両方が人の敵として蘇るとは、なんと悲しい事か。
過去の争いからどれだけ時が経ったのかは分からないが……彼らの守ろうとした人やその子孫が、今を生きているかもしれない。
「鎧で顔が見えないのは救いね。可哀想だけど、何処の誰なのか分からないまま、骸の海に帰って貰うわ」
世の中、分からないままの方が幸せである事もある。アレクシアはふわりと空中に体を浮かばせ、戦闘を開始させた。
兵士達は徒党を組んで彼女に襲い掛かる。津波が人を飲み込むかのように彼女を囲み、手に持つ武器を振るう。
確実に彼女はそこにいた。皆で串刺しにした。したはずだった。
しかし、気付けば彼女はそこにはいない。
「残念ね、もう少し知能が高いと思ったんだけど」
そんな声が聞こえたのは自分達の頭上であった。
振り向こうとした矢先、ずん、とした重たい衝撃が突如兵士達に襲い掛かる。
何故か鎧が重たい。鎧に障害でも発生したか? いや、違う。重力に引っ張られている? どういう事だろうか、体が動かず、頭すら向ける事が出来ない。
「果たしてギガボルトの電撃に耐えられるかしら」
バチバチと電撃の音が聞こえると同時に、次に兵士達を襲ったのは高圧電流。アレクシアの声のする場所を中心に、電撃は兵士から兵士へと伝染していく。
電撃のショックにより倒れていく兵士達。からりと手から零れ落ちる武器。それは戦いの束縛から解放された事を意味するものでもあった。
――いつか私達にも、貴方達のように世界に牙を剥く日が来るのかしらね。
そう思ってしまうのは、彼らのように強い力を持ってしまった自分を、猟兵を、憐れむ気持ちから来たものだろうか。それとも――。
足を上に、頭を下に向けたまま浮かぶアレクシアは、倒れる兵士達を静かに見つめるのだった。
成功
🔵🔵🔴
未不二・蛟羽
戦うだけ、それだけって、どんな気持ちなんっすかね
それはなんか…きらきらじゃないかなって
お歌、俺は好きっす、きらきらっす!
だからそれを邪魔するのはダメっす!
そういう気持ち、俺は大事にしたいっす
【逆シマ疾風】を発動し風を纏ってこちらも【早業】で応戦っす。スピード勝負なら負けないっすよ!
【見切り】、【野生の勘】でタイミング合わせて、【捨て身の一撃】で風の弾丸を至近距離から打ち込むっす、カウンターってヤツっす!
一撃入れば、打ち出した風で敵の動きを妨害するっす!あとは速さでかく乱して、トドメっす!
戦うだけより、何かの為に戦う、の方がカッコいいっす!だから、お前らなんかに負けない、っす!
アドリブ歓迎
未不二・蛟羽(花散らで・f04322)は兵士達を見るなり顔を曇らせた。
――戦うだけ、それだけって、どんな気持ちなんっすかね。
「……それはなんか……きらきらじゃないかなって」
それは彼なりの表現だった。そう、彼らはきらきらしていない。何だかどんよりとした……いや、色さえないかもしれない。そんなように見える。
「お歌、俺は好きっす、きらきらっす! だからそれを邪魔するのはダメっす! そういう気持ち、俺は大事にしたいっすよ」
蛟羽は思う。過去よりも今を。今よりも未来を見てみたい!
今と未来の為に、俺は戦いたい!
「お前らなんかに負けない、っす!」
尻尾の蛇もやる気満々だ。彼(或いは彼女)に負けないよう自分も張り切らねば!
自慢の大きな翼に風の加護を纏うと、それに気付いた兵士達も武器に電撃を纏わせる。
直後、電光石火の如く次々と武器を投げ付け四方八方から蛟羽を襲う。
鋭い槍状の武器が蛟羽を覆う。しかし彼は微笑んだ。
「遅いっす!」
地面を軽く一蹴り。それだけで彼はその場から『消えた』。
消えた彼の代わりに残ったものは強烈な風圧。弾かれたかのように武器は散り散りばらばらと吹き飛んだ。
「スピード勝負なら負けないっすよ! こう、ばびゅーんと、やっつけてやるっす!」
得意げなその声は頭上から聞こえた。大きな翼を羽ばたかせているにも関わらず、その速さは目では追い付けない。
風を切る音は聞こえるのに、振り向いた時には既にそこにはいない。混乱する兵士達にただただ襲い掛かるのは蛟羽の放った風圧の弾丸。それを受けて耐えた者は誰一人としているはずがない。
この高速移動には自らの寿命を代償にしてしまっているが、そんなのは気にならない。
「戦うだけより、何かの為に戦う、の方がカッコいいっすからね!」
今日も蛟羽と尻尾の蛇は、絶好調だ。
成功
🔵🔵🔴
焔邑・彩
死ぬまで戦う運命を課せられるなんて、可哀想ね。
相手の境遇から油断してしまい、相手の攻撃を受けてしまいます。
どうにか致命傷は避けますが、怪我を負います。
その怪我の傷口からブレイズフレイムを使い至近距離からの攻撃を行います。
相手程の威力はありませんが、鎧砕きの技能を使い相手の機械鎧を炎で溶かします。
仲間(そもそも互いを仲間と思っているのかすら分からない)が減っても尚、戦いを止める者はいない。そんな彼らを見る焔邑・彩(終焔葬蒼・f18363)は心を痛める。
「死ぬまで戦う運命を課せられるなんて、可哀想ね」
もしここで倒しても、いつか再び生き返って戦い続けるんじゃないだろうか。そんな事さえ頭によぎる。
鉄塊剣を握るも、良いのだろうかと思わず足が止まる。
そんな彼女にも兵士達は無慈悲に襲い掛かる。誰かを憐れむ感情すら、彼らにはもうないのだ。
「っ……!」
四方八方から押し寄せる槍状の武器が彩を串刺しにしようとする。武器で防ぎながらも兵士達との距離を取る彩。自身の体に切り傷が出来る度に噴き出るのは、地獄の炎。
防ぎきれず傷は増えていくが、それと同時に炎が体を覆っていく。
でも、やはり逃げてばかりではいられない。今ここで彼らを止めなければ、この街の為にも、『彼ら』の為にもならない。
「……私はあなた達より、力はないけれど」
体に力を入れる。青白い炎が紅蓮色へと染まっていく様子は、まるで不死鳥が誕生したようにも見えた。
「燃やす事なら、負けないわ」
直後、不死鳥が飛び立つかのように大きく翼を広げた。翼に包まれた兵士達は粘土のようにどろりと溶けていく。彩の周囲にいない兵士達にも灼熱の熱風が襲い掛かり、為す術なく次々と倒れていった。
「次に目覚めるのは何年後……かしら」
鎧ごと熱で溶けて消えてしまった兵士達。跡形もなく消えた者から、微かに人型であった痕跡を残す者まで。
「もし次があったとするなら、それは戦う運命から外れたものでありますように」
彩の呟いたその言葉も、猟兵達の願いも、もう兵士達には届かないかもしれない。
だけどこの街なら、その思いは永遠に受け継がれる事だろう。そう、歌を愛するこの街ならば。
数日後、この街に新たな石碑が立てられる事が決まった。
過去の戦士が蘇ってしまった事、そしてそれを猟兵達が鎮めてくれた事。
私達は彼らの志を忘れず、これからも歌い続けよう。石碑にはそう刻まれていたという。
成功
🔵🔵🔴