広大な宇宙の中で、まことしやかに囁かれる噂がある。
人食い戦艦。
人口の多いコロニーシップの近くに突如現れ、圧倒的な火力で機関部を破壊。そして動けなくなった船に接岸すると、無数のアンドロイドを船内に送り込み、そこで生活する人間を根こそぎ生きたまま攫って行ってしまうという。
攫われた人間がどこに行くのか、どうなるのか。それは誰にも分からなかった。
しかし噂には、続きがある。
人食い戦艦の赴く先、宇宙のどこかの片隅に――脳髄を奪われた人間の死体が、山とうち捨てられるという。
●
『スペースシップワールドのものと思われる情景を予知致しました』
長身の女性型ウォーマシン「星天」が、猟兵達に声をかける。
『かの世界におけるオブリビオン、呼称「銀河帝国」の小型戦艦が、中型コロニーシップに接近中です。
皆様にはこの戦艦内に直接転移をして頂き、内部に存在する全ての敵性勢力を打倒。コロニーシップの安全を確保して頂きたいのです。
内部へと侵入した瞬間、皆様は敵と相対することになるでしょう。
なぜならば、この戦艦は居住性や快適性などが一切考慮されておらず、ほぼ全面が格納庫。まるで「寿司詰め」というもののように、無数の戦闘用ロボットが搭載されているようなのです。なので皆様に取れる行動はただ一つ、正面突破、だけでございます。
幸いにも、これは小型戦艦です。積載量もそれほど多くなく、司令塔と思われる強力な個体を破壊すれば、船の機能を完全に停止させることも可能でしょう。戦闘用ロボットの群れを突破できれば、の話にございますが。
更にもう一つ。留意すべき点がございます。
この船、普通の人間が生活する環境が全く整えられておりません。つまりは酸素濃度。これが平地の十分の一以下であり、宇宙空間ほどではありませんが、皆様が日常生活を送れるレベルに達しておりません。コロニーシップから宇宙服や酸素マスクなどを借り受けることが可能ですが、攻撃を受けることによる生命維持装置の破損は即時に戦闘能力の低下を招く事と存じますので、十分にお気を付け下さいませ。
……正直、このような危険な環境に皆様を送り込むことに、多大な不安を感じております。わたくしの予知のために、皆様方の生命を危険に晒しているのではないかと。
――いえ、詮無いことでございますね。もっと楽しいことを考えましょう。
今回、銀河帝国に狙われている中型のコロニーシップですが、この船は商業区画に力を入れた実験的な商業艦であり、特にアパレル産業に関して豊富な在庫を抱えて宇宙を回っているようです。
全てが終わったあとならば、時間はいくらでもございます。この船で、息抜きにショッピングでも如何でしょうか? ――もしかしたら、お礼にと値引きして頂けるかもしれませんよ?』
星天は装甲の隙間を明るく明滅させ、楽しげに電子的な声で笑った。
灰々
今回、宇宙にやって来ました灰々(はいばい)と申します。
単純な戦闘シナリオですが、第三章にお楽しみがございますので、良ければご参加下さいませ。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『バトルドロイド』
|
POW : バトルスイッチオン
【超戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 精密射撃
【狙撃用プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【熱線銃(ブラスター)】で攻撃する。
WIZ : シュートダウン
対象のユーベルコードに対し【正確にタイミングを合わせた射撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:雲間陽子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
スカルグリン・エースリー
【POW】
人ではない我輩なら酸素のことを心配する必要もあるまい
有象無象ども、我輩を討ち取ってみるがいい。この鋼鉄の巨駆を止めてみろ!
正面から堂々と迎え撃つ。
「この一撃を開戦の狼煙とせん」
【フルバースト・マキシマム】
敵のバトルドロイドとの戦闘に関して、多少のダメージは【超重装甲】の堅牢さを生かしもろともせず、【アームドフォート】の【一斉発射】で灰塵に帰す。近接攻撃は巨体をつかった突進攻撃や格闘攻撃で豪快に立ち回る。
「この程度か、これでは只の木偶ではないか」
機動力に支障をきたしたのなら【宇宙バイク】に騎乗し、それを補う
他プレイヤーさんとの連携も可能です
キアロ・マジェスタス
船いっぱいに人攫いの機械兵が詰まっている……
随分と楽しそうな絵面ではないか、うんざりするな
仕方あるまい、迅速に片付けることとしよう
「道を開けろ雑兵ども!吶喊、吶喊、吶喊である!」
我輩は速度を頼んで突入するのである
『ダッシュ』『ジャンプ』『スライディング』を織り交ぜ、敵の群れを縦横に切り裂くのだ!
走りながら手近な敵を蹴りと悪魔医師人形で攻撃するが
トドメまでは考慮せず奥へ進むのである
なにしろ我輩は一人ではないのでな、他の猟兵との連携は積極的に狙うぞ!
敵の攻撃は極力回避で凌ぎたいものである
借りた装備品が傷つくと大変なことになるらしいのでな
敵に囲まれたら【花の名は無情】を放つ
只管に前進あるのみである!
月守・咲凛
「正面突破なら得意です!」
武装ユニットを宙間戦闘用に調整して戦闘に臨みます。
最初にユーベルコード(マクロス的な、武装ユニットからの全弾発射)をブッパして外装を破壊し、仲間が動きやすいよう突入支援。
以後の雑魚戦は射撃戦に専念し、仲間の被弾等には特に注意。仲間への追撃を狙っている敵を積極的に攻撃します。
ボス戦は仲間に任せ、邪魔をしようとする雑魚を倒す方を優先します。
猟兵達が船内へとテレポートする――その瞬間、目に入ってきたのは見渡す限りの戦闘ロボット、バトルドロイドの群れだった。
十や二十ではきかない。視界を埋め尽くし個体同士の境目さえ曖昧になる。金属に覆われた薄暗い船内の雰囲気も相まって、余りに異様な光景だった。
そして――バトルドロイドの赤い目が、薄闇に浮かぶ無数の光が、全て全く同時に猟兵達を見た。
刹那の間。
一斉にそれらが起動する。
「ふん、有象無象共が」
スカルグリン・エースリーが前に出た。同時、物言わぬ無数の銃口が殺意を帯びた。
「我輩を討ち取ってみるがいい。この鋼鉄の巨駆を止めてみろ!」
その射線から逃れようともせず、スカルグリンは全武装を開放。
「この一撃を開戦の狼煙とせん」
砲撃がドロイドを貫き、爆炎の花がいくつも咲いた。
呼応するように、バトルドロイドが一斉に動いた。熱線銃をその手に構え、赤いライトがギラリと光る。
「正面突破なら得意です!」
月守・咲凛が武装ユニットに命令を送る。前進しながら展開し、より多くの目標をマークする。
「武装ユニット全開放、撃ちます!」
プログラムが走り、全ての武装が一斉に火を噴いた。連続する高速射撃が次々と敵を貫き、ドロイドから溢れた火花が船内を染める。
咲凜はちらりと仲間の位置を確かめると、その動きを支援するように射線を調整、突入の準備を整えた。
咲凜の開けた穴に向け、キアロ・マジェスタスが疾駆する。
襲い来る熱線を飛ぶように躱し、大挙するドロイドの群れへと飛び込んだ。
「道を開けろ雑兵ども! 吶喊、吶喊、吶喊である!」
速度に任せドロイドへと肉薄、蹴り飛ばすように飛び上がると、その手に操る大型の医師人形が流れるように敵を切り裂く。
トドメは考慮しない。ただキアロは敵の中を走り抜け、すれ違いざま一息に攻撃を叩き込む。
敵陣の正面でスカルグリンは仁王と佇み、空間を赤く貫く熱線を避けることなくその身に浴びる。断続的な射撃が彼を襲うも、その堅牢な超重装甲はそれをものともしなかった。
「この程度か、これでは只の木偶ではないか」
返す刀に火砲を浴びせ、スカルグリンは何体ものドロイドを鉄屑へと変えていく。近づく個体は殴り飛ばし、複数体ならば纏めて巨体が弾き飛ばした。
「だ、大丈夫ですかスカルグリンさん!」
「問題ない。貴殿は自らの身を案じるといい」
「でも……あ、危ないです!」
雨のような熱線の吹き付けるなか、何体ものドロイドがより強いエネルギーを銃に込め始める。
ユーベルコード。強力な攻撃が来ると判断した咲凜は、すぐさま武装をそちらへ向けた。
「キアロさんも、強力なのが来ますよ!」
声をかけながら、咲凜は武装に火を入れる。放たれた銃撃が、遠く足場に構えたドロイドを貫く。
咲凜はそのまま、仲間を狙う遠くのドロイドを狙って射撃を続ける。特に、遠距離戦の難しいキアロへの狙いは最優先だし、攻撃を避けようとしないスカルグリンも心配だ。
仲間達の背を守るべく、咲凜は戦場を砲火に染めていった。
「うむ、気を付けよう。借りた装備品が傷つくと、大変な事になるらしいのでな」
口元のマスクの位置を直しながら、キアロがまた一体のドロイドに蹴りを叩き込む。衝撃に吹き飛んだ一体が、別の一体にぶつかって細い手足を絡ませた。
キアロは既に敵陣に大きく斬り込んでいる。周りに人の気配はなく、無数のドロイドがこちらを見ている。
ドロイド達の熱線銃が、キアロに向けて一斉にエネルギーを集中させる。
「――馨らず、実らず、其の花は偽り。然れど怨敵を切り裂く刃なり!」
その瞬間、キアロの武装が、膨大な量の花弁と化した。花弁は嵐と舞い踊り、キアロに群がるドロイドの群れを切り裂いていく。
●
無数の熱線が猟兵達へと殺到し、同じく猟兵達の砲撃にドロイドは爆散、物言わぬ鉄塊と化し、群れの中で踊る一人が次々とドロイドに一撃を見舞っていった。
――だが、戦艦の奥から奥から、まるで減る気配もなくバトルドロイドの群れが補充され続ける。
この戦艦に、どれだけの敵が詰まっているのだろうか。猟兵達は辟易しながら、次の敵へと向かっていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
蔵方・ラック
準備:サイボーグではあるが、一応コロニーシップから酸素マスクを借りておく。
【POW】
正面突破!!自分そういうの大好きでありますよ!望む所であります!!
小型戦艦に乗り込んだらまず足パーツをローラーブレード状に変形させて【スライディング】で敵の群れのなるべく真ん中に突っ込むのであります!
いい位置に着けたら自分はその場から動かずに周囲の敵に向けて【パイルバースト】をぶっ放す!!
杭は出来るだけ勢いよく飛ばして、そっちの動きに反応するように仕向けるのであります!
倒されたロボットの瓦礫も取り込んでガンガンぶっ放しまくるでありますよぉ!!
(アドリブ、他の人との連携歓迎です)
触叢・アン
「オラオラオラ、ヤっちゃるでぇ!」
「蜂の巣にしちゃら~」
宇宙原付から射出したワイヤーを使い、騎乗4・操縦6・地形の利用1・空中戦3・ジャンプ2、等を駆使し、3D移動&ゴッドスピードライドで駆け抜けざまにサイコマシンガンでなるべく多くの敵がいる場所を範囲攻撃3。
そのまま逃げ足5で離脱、以後その繰り返し。
それなりに数を減らしたらそのまま次のフェイズまで、ゴッドスピードライド&逃げ足5で、離脱。
「こんなもんじゃろ」
「ほんなら後ぁ任せたでぇ」
尚、宇宙空間対策は装備アイテムのスペースデニムとスペースヘルムで対応。
「正面突破!! 自分そういうの大好きでありますよ! 望む所であります!!」
戦端を開いた仲間達の背を追って、意気も高らかに蔵方・ラックは文字通り、滑るように駆け出した。足のパーツをローラーブレード状に変形させ、並み居るバトルドロイドを掻い潜ってその中心へと突撃を試みる。
黙っていないのはドロイドだ。体勢も低くすり抜けようとするラックに向けて、無数の金属塊が上から振り下ろされる。
「おっとぉっ!! そんなもの、当たらないでありますよ!!」
器用に緩急を付け、身を逸らし、降り注ぐ一撃を紙一重に躱していく。攻撃が頬を掠め脇を抜け、ほんの一瞬の判断が狂えば直撃を貰うような状況であって、ラックの笑顔はより一層花咲いた。
触叢・アンは愛機のエンジンに火を入れる。跨がった宇宙原付が唸りを上げ、タイヤの空転もそこそこに爆発するような加速と共に飛び出した。
「オラオラオラ、ヤっちゃるでぇ!」
同時に原付からワイヤーを射出。
見える範囲の配管や機材に撃ち込むと、それを支点に空中へと飛び出した。ドロイドの群れの頭上を飛び越え、次いで急激に進路を変えて横方向に扇を描く。
「蜂の巣にしちゃら~!」
船内のあらゆる地形を駆け回り、アンは手にしたサイコマシンガンから弾をばらまく。
狙いは敵の密集地。高所からの眺めに、蠢くドロイドの流れをはっきりと視認。広範囲に降り注ぐ弾丸の雨に、ドロイド達が慌てふためく。
ラックは敵の中央に躍り出た。そこで足を止める。周囲に群がるドロイドを一瞥し、ラックは声も高らかに武器を構えた。
「串刺しのトゲトゲにしてやるであります!」
ラックを中心とした半球状に、無数の杭が飛散した。
スクラップ片から作った金属製の杭が次々と、ドロイドの体を貫いてく。
「ガンガンぶっ放しまくるでありますよぉ!」
ラックは近くに転がった、ドロイドの部品を鷲づかみ、それをも杭へと変換して射出する。
勢いよく放たれた杭が至る所へ突き刺さり、いくつもの機材や設備が火花を散らす。熱量につられたのか、何体ものドロイドが杭の行方に頭を巡らせた。
「おうおう、派手にやっちょるのう。ほんならわしも、便乗させて貰おうか」
立体的な軌道で自由自在に駆け回り、アンは飛来する熱線を躱す。不規則な動きは、性能の低いドロイド達には捉えきれない。
お返しにと、アンは幾度目かの引き金を引いた。弾丸が突き刺さり、ドロイドが爆散する。
「材料、貰うでありますよ!」
転がった鉄塊を元に、ラックが再び杭を打ち出す。
杭に動きを乱されたドロイドの群れに、アンはまた弾丸を叩き込んだ。
そして幾度も幾度も繰り返し、それなりに敵の数が減ってきた頃。
「こんなもんじゃろ」
アンは踵を返し、何かの設備の側面に着地。そこからワイヤーで振り子のように、転移してきた地点へと舞い戻る。
その思いきりの良い逃げ足にまた、ドロイドは反応できなかった。飛び回る彼女の後ろを数瞬おいて、熱線が虚空を貫いていく。
「ほんなら後ぁ任せたでぇ」
元の場所に戻るとひらひらと、アンは猟兵達に手を振った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
クネウス・ウィギンシティ
準備:私の種族は「サイボーグ」で呼吸器官も機械化されているため、酸素マスク等は不要です。
宇宙服だけ念のために宇宙服だけ借りていきます。破損個所があれば、技能:メカニックを使用して修理します。
戦闘方針:事前に手持ちの偵察用ドローンで敵の最も密集している地点を算出し、能力値「POW」でUV「ARTEMIS(アルテミス)」を使い、胴体を狙って可能な限りの敵「バトルドロイド」の数を減らします。
UV「ARTEMIS(アルテミス)」:
【ドローンの索敵】により、レベルの二乗(10×10=100)mまでの視認している対象を、【アームドフォート】で攻撃する。
セリフ:「CODE:ARTEMIS、まずは数を減らす」
レッグ・ワート
【POW】お邪魔してます。ってわけで手近なドロイドから鉄骨で殴っていこうか。広い場所なら「怪力」で「なぎ払い」。狭けりゃ「見切り」で「武器受け」しつつコツコツいこう。最初のうちは来た方や横手から敵の数増えて欲しくないし、道中でちょこちょこカーボン糸張って「時間稼ぎ」させて貰うぜ。他行く前には外すし、味方には早い外し方言うからさ。
それでもかなり数が増えてきたら「無敵城塞」で様子見かな。弾幕に隙が出来たら解いて殴りに行く。もし複数蹴散らす手を持ってる猟兵が来てくれたら、コードはすぐには解かずに俺ごとやってもらうのもアリかね。
それにしても味方で良かったグリモア猟兵。いきなり拠点内転送とは恐れ入る。
ソフィア・リューカン
「正面突破って……無茶じゃないのー!?ひぷっ!?」
・敵に見られていることを承知で、サイキック能力の超感覚を研ぎ澄まし、敵の攻撃を窺います。
・敵が精密な射撃を使用した際には、自身の力を全力で抜きつつ、敵にバレないように転んだふりをします。
・「……こんな馬鹿な真似したら、こうなるのは当然よね……!」自身に射撃の雨が降られる中、自身はただ力を抜いて耐え抜きます。一時、射撃がやんだと思ったらすぐに指を動かし、人形によって排出される射撃による攻撃を行います。
かなりの数のドロイドを撃破した。しかしそれでも敵は尽きない。船に敵が詰まっている、という表現は、誇張でも何でもない。
先陣が正面の敵を引き受けている間に、レッグ・ワートはカーボン糸でその全体的な動きを制限していた。
「悪いな、ちょっとどいてくれ」
手近なドロイドを頑丈な鉄骨で殴り飛ばし、回避や受け流しも駆使してレッグは糸を張っていく。細くも頑丈な糸の束は、あたかも壁であるかのようにドロイドの歩みを踏みとどまらせた。
しかしその動きはドロイドの注目を引く。妙な動きをする不穏分子だと、どうやら設定されてしまったのか、大量のドロイドがレッグに向けて引き金を引いた。
「これは、様子見かな」
広場で鉄骨を豪快に振り回しながら、レッグは冷静に敵の動きを鑑みた。
その場に強く足を下ろし、全身を防御モードに切り替える。その瞬間に、飛来した熱線は全てその表面で弾けて消えた。
いつか訪れる好機に向けて、レッグは辛抱強く待つことを選んだ。
視界を覆うほどの機械の群れを前に、ソフィア・リューカンは自身の感覚を研ぎ澄ませた。超感覚は空気の流れ、ドロイド達の軋みを感じ、その動きや思考をトレースし次の攻撃を教えてくれる。
エネルギーが集束する無数の気配を、ソフィアは嗅ぎ取った。そのとき。
「これを正面突破って……無茶じゃないのー!? ひぷっ!?」
ソフィアは思いきりすっころんだ。余りの出来事にパニックを起こし、受け身も取れずに地面を転がる。
その隙をドロイドは見逃さなかった。瞬時に何本もの熱線照射がソフィアを襲う。
だが。
生身をこんがり焼くはずの、高熱量のエネルギーの塊は、ソフィアを貫く寸前で何かに吸い取られるかのように消滅した。
「……こんな馬鹿な真似したら、こうなるのは当然よね……!」
次々に放たれる熱線をその身に浴びて、しかし少しも肌には届いていなかったが、ソフィアはいつ失敗するかもしれない不安に呑まれそうになりながらも必死に耐え続けた。
いくつもの火花が散り爆炎花咲く戦場を、一台のドローンが飛び回っていた。
偵察用のドローンは敵の位置を計測し、空中から最も敵の密集している場所を算出する。レッグの張った糸により、敵は動きを制御されて大まかに集団を形成しつつある。
まるで狩猟の女神が獲物を狙うように、一撃が最大の威力を発揮する地点に向け、
「CODE:ARTEMIS、まずは数を減らす」
クネウス・ウィギンシティが、纏う武装の全てを解放した。
ドローンの視認したドロイド達に向け、無数の砲火が突き刺さる。胴体を狙った一撃は敵に僅かな回避も許さず、その行動力を完全に奪い、または動力を貫き破壊して、ドロイドは瞬く間に数を減らしていく。
「――なあグネウス、いいユーベルコード持ってるな。ちょっと、俺ごと周りを撃っちゃくれないか」
防御に徹していたレッグは、敵の余りの手数の多さに辟易しながらグネウスに声をかけた。
「いいのですか?」
「ああ、思い切りやってくれ」
「わ、私の周りもいいーっ?」
脱力し、地面に俯せに寝たままのソフィアも、接近してくる敵には耐えかねず訴えた。
「分かりました……少し、我慢していて下さい」
グネウスはドローンを操り、仲間の位置を捉える。その周りにはドロイドが殺到し、それはあたかも砂糖に蟻が群がるが如きだった。
数え切れないほどのドロイドをロックする。手にしたアームドフォートをもう一度強く構えると。
グネウスは、あらん限りの力でそれらを解き放った。
「よし、そろそろ動こうか」
レッグの目の前で、ドロイド達が次々に火を噴いて倒れていく。レッグは防御形態を解くと、まだ息のある個体を鉄骨で叩き潰した。
そのままレッグは腕力に任せて鉄骨を振り回すと、船の奥へと向かって歩き始めた。
レッグは、船内の敵が大分減ってきているのを感じる。猟兵達の果敢な攻撃により、そこかしこでドロイドが破壊される音が木霊する。
レッグは思う。もしグリモア猟兵がいなかったら、こうはなっていないだろうと。いきなりの拠点内転送。その戦術も戦略も破壊する妙な力に、レッグは思いを馳せた。
ソフィアに向かう射撃が止んだ。その瞬間。
「よし、これで……!」
ソフィアは素早く指を動かした。それに呼応しからくり人形が立ち上がり――無数の熱線を吸収したことによりその体に蓄えた、膨大な熱を排出した。
瞬時、船内が光に包まれた。
溢れんばかりの圧倒的な弾幕が、空間を包み込んで蒸発させる。ドロイド達は為す術もなく、光の奔流に飲み込まれ消えていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クレア・フォースフェンサー
目標
敵戦艦の機関部等を破壊する。
動機
敵の戦力を分散できれば、同僚の猟兵が司令塔へと向かいやすくなる。
手段
寿司詰め状態にあるのであれば、一度近付きさえすれば、敵は同士討ちを避けるために接近戦を行うしかなくなる。
反応する間を与えないよう空を駆けて一気に近づき(エアステップ、残像、迷彩、目立たない、忍び足)、周囲の戦闘用ロボットをフォースセイバーで両断する(なぎ払い、剣刃一閃)。
倒した戦闘用ロボットにアクセスし、小型戦艦の情報を入手できれば(ハッキング、操縦、情報収集)、機関部など応急措置が必要となる部分を破壊する。
クレア・フォースフェンサーは空を蹴り、素早くドロイド達に接近する。
反応する暇すら与えない強襲に、一瞬遅れてその鋼鉄の腕を振り上げるが、
「遅いです」
フォースセイバーの輝きが、一刀のもとにドロイド達を切り伏せていた。
クレアの姿が残像を残し掻き消える。そして少し離れて、また別のドロイドが爆散する。空を駆け、気付かれぬように姿さえ見せることなく、クレアは次々とドロイドを切り裂いていった。
そうしてしばらく、仲間達の活躍により敵の数が減った頃合いを見て、クレアは転がったドロイドの中から比較的状態のいい残骸を見つけると、その内側へとアクセスを開始した。
「……どうやら、情報は得られそうですね」
自身の持つ技術を駆使し、銀河帝国製の電脳へと潜ってく。狙うのは、この戦艦の構造図。機関部や重要な設備を破壊すれば、ドロイド達もその修復に手を割くほかないはずだ。
なかなか倒しきれるほどの敵の数ではない以上、そうした手も打っておいた方がいい。
「これは」
そうする中で、クレアは見つける。
ドロイドの設計図。作成の手順書とも言える画像データが、ドロイドの電子頭脳内に残っている。
そこに見たのは、あの噂を裏付けるものだった。
――ドロイドの電脳には、人間から採取した脳髄を使用する。
人食い戦艦。どうやら噂は、真実だったらしい。
クレアは様々な情報を手に、再び戦場へと戻っていく。
目標の位置は分かった。それらを破壊すれば、ドロイドの動きを分断し、同僚の猟兵が司令塔の元へと辿り着く助けになるはずだ。
手にしたフォースセイバーを輝かせ、クレアは目の前のコンソールを両断した。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『二足歩行戦車』
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POW : 一斉砲撃
【機体各所に搭載した火器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レジェンダリーソルジャー
【伝説的な戦車兵を再現したAI】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : 胴体下部可動式ビームキャノン
【砲門】を向けた対象に、【ビームの連射】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:8mix
👑17
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
――それは突然、戦艦の奥へと急ぐ傭兵達を襲った。
一条のビームが迸り、無数の弾丸が飛来する。それはドロイドの群れの比ではない、圧倒的な弾幕だった。
たったの一瞬で理解した。それが、戦艦の奥から現れた巨大な二足歩行のロボットこそが、このドロイド達の長、司令塔であると。
キアロ・マジェスタス
(真の姿:翼が黒に、頭の花も黒紫色に変化する)
出てきおったか
貴様が親玉であるな!
良かろう、スクラップにしてやろうではないか!
我輩の武器はどうあっても速度なのである
『地形の利用』もしつつ『ダッシュ』と『スライディング』で側背へ回り込み蹴り攻撃を加える
『フェイント』を織り交ぜヒット&アウェイを繰り返すのである
味方猟兵と協力する機会は積極的に狙うぞ
我輩正面からぶつかるのも、遠距離攻撃も苦手なのでな
羽虫が如く飛び回って敵の行動を妨害するゆえ、味方が利用してくれれば重畳である
敵の大技の予兆が見えたらあえて正面へ回り込み
【悪魔医師の領分】で受けて返してやるのだ
「かかりおったな!これこそが我が妙技である!」
月守・咲凛
弾の雨、ですね。天候としては好きな方です!
空を飛ぶカラーひよこ、的にキリッとしようとしながらも微妙にピヨピヨしつつ。
出来るだけ目立つように目の前を飛び回りながらユーベルコードで敵弾を回避し、敵の関節や可動部など比較的装甲の脆そうな場所を射撃兵装で撃ち抜いて、二足歩行戦車の機動力を削ぎます。
凶悪な駆動音が戦艦という閉鎖空間に響き渡り、まるで咆哮のように猟兵達の耳朶を強く叩いた。
歩行戦車が再び各種火器を目標へと向ける。
「出てきおったか! 貴様が親玉であるな!」
キアロ・マジェスタスはその瞬間、怒濤のように前面へと飛び出した。その翼が黒に染まり、頭上の花は黒紫に。真の姿を見せたキアロは風のように駆け抜ける。
驟雨のように弾丸が降り注いだ。
キアロは前に進みながら射線を見切って、ぐんと進路を変えると壁を蹴り、頭上の足場に手をかけると振り子のように加速する。
だが、歩行戦車の射撃精度はバトルドロイドの比ではない。キアロの変幻自在な動きにも、機敏に反応し偏差も用いて追い詰めるように狙う。
「ふん、木偶とは違うようであるな!」
弾丸の軌跡は、時を待たずキアロの動きに追いつくと――
そのとき、歩行戦車の目の前を何かがふわりと横切った。
「さあ、こっちですよー!」
きりっと表情を引き締めて、月守・咲凛がピヨピヨと飛び回る。
途端に火器の一部がキアロの追従をやめ、彼女を狙う。冷たい無数の銃口が、瞬時に赤熱するばかりに弾を吐き出す。
「1ドット掠める所からが始まりです!」
しかし咲凜には当たらない。まるで曲芸のような動きで戦車の射線を誘導し、逆手にとっては弾を置き去りに舞い踊る。
「弾の雨は、天候としては好きな方なんです!」
迫る弾丸の隙間を縫って、咲凜は構えた兵装を起動。展開する。
狙うは間接等の可動部。比較的装甲の薄いであろう箇所を撃ち抜いて、その機動力を削ぎ落とす。
そしてその間に、キアロは歩行戦車の足下まで到達していた。
帝国製のAIには二正面の相手など造作もなかったが、火器の数は増やせない。
「スクラップにしてやろうではないか!」
暴風のように駆け巡る。羽虫の如くの忌避感を冷たい機械に覚えさせるように、キアロはすれ違いざまに攻撃を叩きつけていった。
当てては離れ、離れては当ててとフェイントを織り交ぜ、キアロは敵の動きを妨害する。
「ぜ、全然壊れてくれないです!」
幾度目かの射撃を歩行戦車の間接に撃ち込む。ドン、ドンと固い音を上げて砲弾や光弾が直撃するも、歩行戦車はまるで堪えた様子を見せなかった。
お返しにと放たれた弾丸をも華麗に躱し、諦めずに咲凜は次々と攻撃を加えていく。スラスターの炎を背に、縦横無尽に飛び回るはカラーひよこ。歩行戦車のカメラを幾度も横切るように咲凜が飛べば――やがて激高したように、歩行戦車は唸りを上げてユーベルコードを発動した。
その瞬間に、歩行戦車の挙動が劇的に変化した。
機械的な最大公約数の行動選択ではない。まるで息を吹き込まれたかのように、命を感じさせる動きへと。
「ひ、ひゃぁっ! あ、危ない、危ないです!」
敵の攻撃を読む咲凜の動きをさらに読み、銃撃がその身を掠め始める。
「どうしてもスクラップになりたいようであるな!」
側面から飛び込んだキアロの蹴りに銃身が跳ね上がり、咲凜の頭上を凶音が通り抜けた。
しかし戦車はその勢いを利用するように大きく飛び退ると、空中のキアロに向けて本体下部の銃身にエネルギーを充填した。
「は、待っていたぞ――」
次の瞬間、オレンジの光が迸る。
並の生物など即座に蒸発するような熱量が、キアロの体を包み込んだ。
『過去の残滓は虚ろへ還るのがさだめ。踊れ、悪魔医師よ、因果をあるべき環へ戻せ!』
「これこそが、我が妙技である!」
全くの無傷のままキアロが声を上げると、悪魔医師人形から同じくオレンジの光が迸った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
クネウス・ウィギンシティ
「遂に、敵方指揮官機の登場ですか。索敵機能は、そのモノアイに多くを依存していると見ました。その目から頂きましょう」
ステータス:POW
技能:メカニック(敵の弱点推定)、スナイパー(狙撃)
攻撃対象:モノアイ
UC:CERBERUS BLAZE(ケルベロスブレイズ)
連携:他の味方と連携可能であれば、味方の攻撃に乗じてモノアイ狙撃
「外見的には、単眼モノアイなので目さえ奪えば後は優秀な他の猟兵の皆様にお任せです」
(モノアイに命中した場合は、下)
「この炎は消えませんよ。モノアイの破壊は出来なくとも目くらましにはなるはず」
敵UCの反撃をくらうようであれば、ダメージを覚悟して味方を庇い攻撃を受けます。
ソフィア・リューカン
「さぁ、行きなさいジェファーソン!敵の攻撃を全部、受け止めちゃえ!」
【SPD】
・自身は物陰に隠れて様子を窺いつつ、ジェファーソン(人形)を戦車の真ん前に行かせて集中攻撃を食らわせてます。可能なら、他の猟兵さんたちへの攻撃を庇えるように動きたいです。
「……今のうちに、レイニー、お願い!」
・その側面からレイニー(人形)が特殊機構を用いて相手の脚部を攻撃……すると見せかけて、2つ見える砲門に二回攻撃を仕掛けます。
「あんなあからさまな弱点を狙うなんてのは、敵も分かっているはずね!なら、せめてその武装を僅かでも削ってあげる!」
レッグ・ワート
【POW】大物か。帰りたい。でも物騒から船を逃がすにゃあちらさん倒すのが一番なんだよな。とまれ俺は引き続き寄ってぶん殴る。とは言っても、こっちや仲間に向いてる火器の可動部を鉄骨で「なぎ払い」「吹き飛ばし」したり手やカーボン糸で引っ掴んで引いて逸らしたり、脚の結合部分や皆の攻撃で脆くなった部分がばき割れるか試すとかの妨害。各銃口や駆動音の変化警戒して、対処が間に合わなかったら「見切り」で警告しつつ自分も避けていく感じだな。
それで何とかなればいいが、もし攻撃や仕掛けの準備中の仲間が狙われてたら、射線上に出て「無敵城塞」で防ぐよ。そんで仕掛ける時にはとっとと解いてわきに退くさ。
先陣を切った猟兵達が歩行戦車の気を引いているうちに、クネウス・ウィギンシティは歩行戦車の姿を見やった。
「索敵機能は、あのモノアイに多くを依存していると見ました。外見的には単眼モノアイなので、あれを破壊することが出来れば」
先の猟兵が飛び回る度、遠くモノアイのレンズの奥が蠢いているのが見えた。
「でかい隙が出来ると。出来ればあんな大物、相手にせず帰りたいんだが。まあ、作戦があんなら話は別か」
どちらにしても、あれを倒さない限りは船は救えない。鉄骨を手に、レッグ・ワートは前に出る。
「大丈夫、ジェファーソンが全部、受け止めてくれるから!」
二体の人形を操って、ソフィア・リューカンは明るく勇ましく。グネウスとレッグの前にふわりと浮いた青髪の人形が、二人を守るように両手を広げた。
オレンジの光が辺りを染める。先の猟兵達の戦いで起こった閃光は、歩行戦車を正面から打ち据えその体勢を崩させていた。
揺らぎ暴れ回る銃口を前に、物陰に隠れたソフィアはその真正面に人形を展開。
「さあ、行きなさいジェファーソン!」
青髪人形が歩行戦車の気を引くように、あえてその一身に全てを被弾させ、同時にその背に味方を守り侵攻をサポートする。
「悪いなお嬢ちゃん、先に行かせて貰うぜ」
人形の後ろで頃合いを見て、レッグは鉄骨片手に歩行戦車が体勢を取り戻そうとする動きに合わせ、妨害するように横合いから思い切り叩きつけた。
打音が鳴り響き、少なくない衝撃に巨体が揺らぐ。
「追加だ、とっとけ」
そのまま流れるようにカーボン糸を銃身に放る。絡めるように巻き付けると、そのまま手近な柱にくくりつけた。
カーボン糸の引きちぎられるまでの僅かな時間、歩行戦車の動きが止まった。
「ではまず、その目から頂きましょう」
グネウスはその機を逃さず、狙撃姿勢へと移行する。体を安定させ、息を整え、両目で真っ直ぐ目標を見据える。
『CODE:CERBERUS』
ケルベロスブレイズ。地獄の火炎が如き蒼の炎を、グネウスは過たず歩行戦車の「目」に撃ち込んだ。
鈍い破裂音。かなり堅牢な作りをしているらしく、破壊までは至らない。
しかし着弾と同時、その「目」が一気に燃え上がる。揺らめく蒼炎が纏わり付き、周囲の大気を乱して視界を奪う。
だが、戦車はそれでも止まらなかった。
銃身が狂ったように回転し、機体各所に搭載されたいくつもの火器から銃弾の連なるような弾幕が放たれる。猟兵達を狙ったものというよりも、読まれづらい無差別攻撃といった様相だ。
「……今のうちに、レイニー、お願い!」
ソフィアの目には、歩行戦車はまるで慌てているように見えた。
その挙動に、ソフィアは隙を見て白髪の人形を解き放つ。青髪人形の側面から、回り込むように飛びつくと特殊機構を起動させた。
「今のうちに、その武装を僅かでも削ってあげる!」
二度の攻撃が、蛇のようにうねるビームの発射口を同時に襲った。鈍い音が響き、機能不全までは行かないまでもその表面が大きく凹む。
そこへレッグが大きく踏み込んでいた。
「あれ、壊れっかな」
レッグの目の前で、人形が二つの砲身に傷を付けた。凹み曲面が失われたということは、耐久力が下がっているのは間違いない。
暴れるように襲い来る銃弾を防ぎ、躱しながら、レッグは大きく鉄骨を振りかぶった。
「とまれ、ぶん殴るしかないか」
金属が激突し、凶悪な音を響かせる。火花を散らし、砲身の一つがぶらりと力を失った。
続く好機をグネウスは逃さない。
もう一度狙撃体勢を整えると、目へ、先ほどと全く同じ着弾点を狙って武装を精密に調整していく。
暴れる弾幕にその身を晒し、物陰に身を潜めるソフィアを庇いながらも、グネウスのアームドフォートは確実に勝機を伺っていた。
「……今度こそ、頂きますよ」
呟くと同時、アームドフォートが火を放つ。
着弾。炎上。レンズに僅かなヒビが入る。
先ほどの一撃よりも、歩行戦車の反応は大きかった。怨嗟のような軋みを各所駆動部から発すると――カーボン糸を引きちぎり、倒れるままに壁に体を打ち付けることで反動を使って体勢を立て直す。
その動きは、並のAIでは為し得ないような動きだった。
「まずいね、こりゃ」
足下のレッグが独り言つ。先ほど放たれたオレンジの閃光が、再び放たれようとしていた。
レッグはちらりと背後を見やると、咄嗟にその射線に割り込んだ。――同時、極大のビームの連射が空間を薙ぎ払っていく。
危うく防御モードに切り替えていなければ、三人纏めて消し炭になっているところだった。
●
歩行戦車が威嚇するように、ギラリとその目を光らせた。ビーム兵器の発射口を一つ潰されてもなお、その攻勢は弱まらない。
むしろ手負いの獣が発憤するように、より苛烈になっていく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
蔵方・ラック
むむ、こうもバカスカ撃ち込まれると厄介でありますね
……でも自分、遠くからやるのは苦手でありますから!
間違いない距離からガツンと喰らわせてやるであります!
【POW】
敵に肉薄し砲門の破壊を試みる
脚部は再びローラーブレードの形状に
同時に行動している味方と別方向に動くなど、縦横に駆け回って意識を分散させる
そして弾幕が少しでも途切れた隙を見計らい、敵の懐に突っ込んで行く
その際には《激痛耐性》《捨て身の一撃》で多少攻撃をくらっても意に介さず、勢いのままに突撃!
砲門内部に向かって、攻撃力重視の【ヴァリアブル・ウェポン】を使用
義手の掌に仕込まれた内蔵兵器による最大火力の一撃を叩き込む
「むむ、こうもバカスカ撃ち込まれると厄介でありますね、どんどん破壊していくでありますよ!」
船内を染める閃光を横目に、蔵方・ラックは脚部を再びローラーブレードへと変形させて地面を滑る。
味方が正面を攻めている隙に、ラックは側面へと回り込む。多数の砲門、銃身が正面に気を取られていたが、それでも、高度な演算能力の為せる技かいくつかのものはラックを冷たいセンサーの目で睨む。
「……自分、遠くからやるのは苦手でありますから!」
炸裂音と共に迫る弾幕を屈むように躱し、縦横に駆けながらもラックはその懐を目指す。
肉薄し、間違いのない距離からガツンと食らわせる。それこそがラックの求める結果であり、そのためには、
「痛くっ、ないのでっ、ありますっ!」
多少の被弾は想定内だった。
圧倒的な弾幕はラックに完璧な回避を許してくれず、いくつかの攻撃がラックを掠める。だが直撃さえ免れれば、ラックは如何様にも耐え抜く。
勇猛果敢な捨て身の突撃が、ラックにチャンスを与える結果となった。
弾幕に、ほんの少しの隙間が生まれる。銃身からは駆動音。リロードの挙動。
「突撃であります!!」
既に勢いは付いている。僅かにも速度を落とせば間に合わなかったであろう間隙に、ラックは滑り込むように体をねじ込むと、歩行戦車の足下から真上へ義手を振り上げた。
「――全力っ、全開でありますっ!!」
ラックの義手に仕込まれた内蔵兵器から、膨大なエネルギーが迸る。最大火力の一撃を、歩行戦車の武装へと叩き込んだ。
爆音が響き、炎が上がった。火花が散り、ラックの頭上から降り注ぐ。
ラックが慌ててその場を離れると、背後で、銃身の一つが完全に破壊されて地面に転がった。
成功
🔵🔵🔴
エコリアチ・ヤエ
酸素マスクを借りてくる。攻撃を受けなければ破壊の心配もなかろう。[先頭知識]と[見切り]により敵の攻撃を避けたり、柱や積荷の陰に隠れて攻撃の直撃を避ける。
リザレクト・オブリビオンの攻撃に加え、[杖]により[呪詛]をかけたり装備している[ファイブエレメンツソード]を使い[属性攻撃]なども仕掛けていく。
すでに傷ついているところがあるなら[傷口をえぐる]などでもいいだろう。
「我がきたからにはおぬしなどただの鉄くずにすぎん」
影から影へと身を潜め敵を蹂躙してやろう。
血を噴き出すように火花を散らし、大口径の銃身が轟音と共に落下する。
「おっと、でかい落としもんだな。丁度いい」
戦艦ごと傾くような衝撃に軋む積み荷に身を隠し、酸素マスクの位置を整えながらエコリアチ・ヤエは一人呟き、歩行戦車の様子を見やる。
激昂するように駆動音を増大させる戦車のそこかしこから、火花が飛び交い、炎が上がる。エコリアチは付近の柱の陰に二体の死霊を呼び出すと、戦車のカメラが別の方を見た瞬間を見計らって前線に送った。
死霊が駆け、歩行戦車の目前へと迫る。その瞬間、全ての砲門が一斉に此方を向いた。
エネルギーが集束し、オレンジの光が放たれる。
「まずいか……!」
その射線に嫌なものを感じ、咄嗟にエコリアチは通路へと飛び出していた。次いで背後の積み荷が光に包まれ蒸発する。
そのままの勢いで転がるように、別の柱へと飛び移る。歩行戦車付近では、死霊蛇竜が大きな損傷を受け消えかかっているのを感じた。
「乱雑な動きよ」
エコリアチは死霊を操り、降り注ぐ銃撃を躱させると隙間を縫うように攻撃を仕掛けた。
騎士の剣が装甲に入ったヒビを叩き、蛇龍の牙が砲身を抉る。応じて歩行戦車が脚部を交差、本体を勢いよく回転させて二体の死霊を弾き飛ばすと、そのまま空中でビームの連射が死霊に直撃する。
エコリアチはそれを見送ることなく駆け出していた。
攻撃の行えるようになった瞬間に杖を構え、呪詛を叩きつける。ほんの一瞬歩行戦車の動きが止まり、その隙に影から影へとエコリアチは滑り込む。
「破損部は……ふむ、あれがよい」
剣を構え、見定める。戦闘の流れ、敵の動き。培った知識に瞬時の判断を加え、的確に行動を選択する。
狙うは落ちた砲身の接続部。明らかに何らかの基部が奥に露出していた。
駆け出し、肉薄する。
銃撃の嵐を掻い潜り、柱を経由し回避すると、その足下を一歩駆け上がり、
「我がきたからにはおぬしなどただの鉄くずにすぎん」
そのまま切っ先を基部へと突き込んだ。
固いものを割り、何かを引きちぎる感触が腕に伝わり――そしてまた大量の火花が船内に散った。
成功
🔵🔵🔴
カチュア・バグースノウ
機械オンチなのよねあたし
叩けばいいんでしょう?任せて
前衛で攻撃手で戦うわよ!
人の怖さを教えてやろうじゃないの
自分で切ったり敵に殴られたりしてできた血を敵に飛ばしてやる
攻撃がきたらできるだけ逃げるわよ!
ちっ!生身のやつと違って攻撃が見えないわね!
血がびったりついたら、「血花応報」を発動!
燃えさかれ!
機械の敵って関節とかあるのかしらね
それも狙ってこうかしら
外れればよし、外れなかったら殴ればいい!
まだまだこれからよ!
触叢・アン
仲間らが戦ってるのを確認し、忍び足4・暗殺2・騎乗5・操縦7を駆使し、敵の脇腹目がけ鎧無視攻撃5っ、宇宙原付ど~~~ん!
「ほれ、ど~~~ん」
その弾みで…踏み付け1、ジャンプ2、騎乗5、操縦7、逃げ足6、地形の利用1、等と機体に付いたワイヤーを活用し高い場所に移動
「ほんならまぁ、ここで決めちゃらぁ!(タンクトップ破り捨て)」
ミリオンライドアタック、それは宇宙のエネルギーをその身に吸収し体内生成した幻影分身を放出する…つまり露出が多いほど分身が増えその威力が増すのだ!
「とぉ! ふぅらっしゅ!Ah~~~♪」
敵に目がけて降り注ぐ無数の原付サーフィン乗りのセクシーネーチャン、それが1点に集束し蹴り貫く!
クレア・フォースフェンサー
目標
歩行戦車を倒し、ドロイドの製造を止める。
心情
倒したドロイドに人の脳が使われていたことを知り、噂を失念していたことを悔やむ。
手段
近接戦になれば、銃砲は使用できなくなる(戦闘知識)。
AIがダメージに対応する前に死角から接近し(地形の利用、迷彩、目立たない、残像)、破損箇所を光掌で追撃する(刻印、捨て身の一撃、ヴァリアブル・ウェポン)。
歩行戦車を倒せたならば、同様の戦艦が他にないかを調べ、グリモアベースに送る(ハッキング、情報収集)。
ドロイドの情報も送り、脳を救う方法が得られない場合は戦艦ごと葬送する(操縦)。
台詞
「これはドロイドにされた人達の分!!」
「うーん、機械オンチなのよね、あたし」
カチュア・バグースノウは歩行戦車の威容を前に、襲い来る銃撃を躱しながら首を捻る。
どこをどう、攻撃したら効果が大きいのだろう。関節らしきものはあるが、それを狙うのも一つの手だろうか。
とはいえ先の戦いを目の当たりに、出てきた答えはシンプルだった。
「叩けばいいんでしょう? 任せて」
全体から火花を散らし、バランスを崩しながらも唸りを上げる巨体の前にカチュアは飛び出した。
「人の怖さを教えてやろうじゃないの!」
槍を振って銃弾を弾き飛ばすと、回転するように斬り付ける。
固い金属音。衝撃が腕に走って僅かに痺れる。だが、その装甲にはしっかりと刀傷が残っていた。
やはり、叩けばいいようだ。
歩行戦車のモーターが火花を散らして駆動し、いくつもの砲門がカチュアを狙う。
「ちっ、生身の奴と違って攻撃が見えないわね!」
カチュアは咄嗟に飛び退いた。
ほんの一瞬遅れて元いた地面が目の前で弾け、床の鋼板がめくれ上がった。
そのまま横に転がると、すぐ脇を弾が通り抜け、カチュアを追って弾丸の雨が辺りを薙ぎ払う。
躱しきれない。いくつかの弾丸がカチュアを掠め、真っ赤な血が宙に舞った。
「――あたしに血を流させたわね」
連続した射撃の反動や慣性に耐えきれず、歩行戦車は姿勢を崩す。受けたダメージは大きく、もはや姿勢制御に割くリソースは少ない。
カチュアは傷ついた腕に手をやると、その隙に大きく一歩を踏み出した。
「燃えさかれ!」
振りかぶり、足の関節へ向けて血の雫を叩きつけるように投げ放つ。
血は装甲の表面で弾け、真っ赤な花が咲いた。直後、血の花は爆発するように大きく燃え上がる。
「さあ、まだまだこれからよ!」
カチュアは赤熱した装甲に向け、攻撃を叩き込んだ。融解寸前の駆動部がぱっくりと裂ける。
カチュアが攻撃を加える度、歩行戦車の動きは鈍くなっていく。
「ほれ、ど~~~ん」
そして宇宙原付の一撃が、歩行戦車の脇腹に炸裂した。跨がる触叢・アンはアクセルも全開に、そのまま戦車の表面を駆け上るように上空へ。ワイヤーを放って高所に移動すると、ビーム連射を次々に躱していく。
「もう、虫の息じゃろうて苦しかろうよ」
カチュアの攻撃により膝を突き、もはや移動もままならない戦車を眼窩に、アンは身につけたタンクトップに手をかけた。
ぐ、と、布を掴む指に力を込める。
「ほんならまぁ、ここで決めちゃらぁ!」
そのまま思い切りよく、タンクトップを破り捨てた――
色黒の肌が薄暗い船内に閃き、アンの整ったスタイルが露わになる。それは伊達でも酔狂でもなく、宇宙のエネルギーをその身に吸収する、歴としたアンの戦い方だ。
宇宙エネルギーにより体内に発生するは無数の幻影。宇宙原付で空に飛び出し、アンは大きく声を張り上げた。
「とぉ! ふぅらっしゅ! Ah~~~♪」
同時、上空に無数のアンが放出される。原付をサーフィンと乗りこなすセクシーネーチャンの群れが歩行戦車に狙いを付け、集束し、頭上より襲いかかった。
歩行戦車は慌てたように、上空に向けて弾幕を形成する。だが、彼女達は止まらない。
――ミリオンライドアタック。
露出が多いほどに技は更に威力を増し、空気を切り裂く無数の蹴りが――過たず、次々と歩行戦車を貫いていった。
無数の蹴りが降り注ぎ、歩行戦車は決定的にバランスを崩す。巨体がぐらりと揺れ、もはや脚部も動かず為す術もなく、積み荷を破壊しながら地面に倒れ込んだ。
クレア・フォースフェンサーは敵の倒れ込むに併せて、勢いを利用するように死角から攻撃を叩き込んだ。そしてAIが反応するより早く、銃砲の内側へと潜り込む。
最接近さえ出来れば、もう銃撃も出来ないはずだ。
「……あのドロイド達は、どこの誰だったのですか?」
クレアの問いかけに、答えるものはない。
歯噛みし、クレアは内臓兵器を解放する。狙うは無数の破損箇所、その内の一つ。手の平に光を蓄え、反動など知ったことかと叩きつける。
「これはドロイドにされた人達の分!!」
金属のひしゃげ、砕ける音が響き渡る。至近距離から破損部位を攻撃されて、歩行戦車は狂ったように脚部や銃器を振り回す。
紫電が走り、火花が散る。機体の何処かから破裂音がいくつも聞こえた。
クレアは追撃を加えながら、周囲に転がったバトルドロイドの残骸に意識を向けた。
無数に転がる残骸は、ただの鉄屑のように力無く。その頭部から流れる黒い液体は、ただのオイルだった。
だが、クレアは見てしまった。ドロイド達の製造方法。宇宙で囁かれる一つの噂。
もはや、あの残骸達を助ける術はない。破壊された脳髄を戻すことなど、どう考えても不可能だ。
「なぜ、人を使う必要などあるのですか!」
光掌を叩き込む。銃身が潰れ、装填されていた弾丸が破裂し飛び回った。
そして、遂にそのときが訪れる。
――歩行戦車の駆動音が、止まった。モーターの回転数が急激に減り、AIはもはやまともな答えを紡げない。銃身の火は消え、ビーム発射口のレーザーポインターは眠るように消えていった。
もはや猟兵達が周りに集まっても、そこには何の変化も起こらなかった。
●
戦艦内のコンソールを見つけ、電脳空間にアクセスする。認証を時にごまかし、時に強引に突破して、奥にある情報へと近づいていく。
警報が鳴り響いた。端末がシャットアウトされる。
「駄目、ですか……」
データには、強力なプロテクトが掛かっていた。戦いによって破損し、崩壊しつつある艦の中では、圧倒的に時間が足りない。如何なハッキングのスキルを持っていても、それだけはどうしようもない。
手に入れることが出来たのは、僅かな情報。しかし、確かな情報だった。
――人を攫う戦艦は、一隻ではない。
猟兵達は、まだ何も終わっていないことを知る。これからも知らぬ間に人々は攫われ、ドロイドの製造に利用される。
銀河帝国の脅威は、未だ宇宙を覆い尽くしていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 日常
『アパレルショッピング』
|
POW : 爆買い。欲しかった服や狙っていた小物を片っ端から買っていくスタイル
SPD : 衝動買い。気に入ったものを思わず買ってしまうスタイル
WIZ : じっくり吟味。試着を重ね、予算を吟味して
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
人食い戦艦。
その脅威は去り、ひとときの安穏が訪れた。
猟兵達の戦いは、大局には何ら変化を及ぼさない。――しかし、ここにある笑顔は、間違いなく彼らの勝ち取った、途方もない成果であるのだ。
「おお! 皆様方、ようこそおいで下さいました! どうですこの活気、素晴らしいでしょう!」
商業船のリーダーであるふくよかな男が、猟兵達に満面の笑みで握手を求めた。
「皆様のお力なくば、今にどうなっていたかも分かりません。どうぞ、このあらゆる服飾の集まるわが商業船で、戦いの疲れを癒やしていって下さいまし! ……適度な散財は、いいリフレッシュになるそうですぞ?」
男はそう言って、握った猟兵達の手を離すと一礼し、楽しげに笑いながら去って行った。
――猟兵達の手の中に、一枚の小さなカードを残して。
『終日、全商品90%OFF! 各店舗の会計時に担当者にご提示下さい! ※当日限り』
カードの表面には、そう刻印されていた。
クネウス・ウィギンシティ
「商魂逞しいですね。目が生き生きしてるのがよく分かります」
・方針:【POW:UCなし】欲しかった服(装甲服)や(狙撃用の)小物(スコープなど)を爆買いします。
「9割引ということは、10個買っても本来1個買うのと同じ値段。買わねば」
「何処の艦でも、武器屋はあるものですね。ここのはオシャレ、射撃場とカフェも併設されてるんですかね」
(装甲服購入)
「今回は防御力不足を痛感したので防具も新調しますか。この装甲板、装備の強化にも使えそうですね」
(小物)
「弾とスコープは、やっぱり専門店に限りますね」
(最後に)
「この艦に愛着が湧きましたしエンジニア(【メカニック】)として、復旧のバイトでも受けていきますかね」
「何処の艦でも、武器屋はあるものですね」
表通りの喧噪から少し離れた静かな路地に、クネウス・ウィギンシティは探していた店を見つけた。
落ち着いたシックな佇まいのその店は、一見して武器屋には見えない。しかし扉を開いて中に足を踏み入れてみれば、硝煙と機械油の匂いがふわりと漂う。
紛れもなく、その筋の専門店といった様相だった。
「射撃場と、カフェも併設されているんですかね」
壁に掛けられた案内板には、射撃場への経路図と、手作り感溢れるチョークアートのメニュー表が描かれている。どうやらカフェのおすすめは、期間限定のフルーツタルトらしい。
そのオシャレさに目を引かれながら、クネウスは防具のコーナーへと足を運ぶ。
そこには、スペースノイドの宇宙服からウォーマシンの追加装甲まで、かなりの種類の装備が並んでいた。
「この装甲板、装備の強化にも使えそうですね」
今回のことで防御力不足を痛感していたクネウスは、防具の新調を考える。
「……9割引ということは、10個買っても本来1個買うのと同じ値段。買わねば」
小さなカードを手に、目に付いた装甲板を片っ端から買い物かごに突っ込んでいった。
防具の見立てが終われば、次は小物だ。クネウスは武器コーナーへと向かう。
武器コーナーは、射撃場の近くにあった。ここではサンプル品を実際に試射できるという。
クネウスは早速と、目当ての狙撃用高倍率スコープを物色し始めた。
装着し、覗き込み、店の銃を借りてその使いやすさを確かめる。流石に重火器やアームドフォートをここで試すわけにはいかなかったが、それでも納得できるものをいくつか見つけることが出来た。
「弾とスコープは、やっぱり専門店に限りますね」
まさに種類が違う。
ずらりと並んだ色とりどりの兵装を前に、クネウスは満足げに頷いた。
一通りの買い物を終え、クネウスはカフェで一息つく。その横に鎮座する大きな買い物袋は、爆買いの証だった。
細い通りに面した席に腰掛け、行き交う人々に目を向ける。クネウスはどこか、この艦に愛着の湧いていることを自覚していた。
「少し、復旧のバイトでも受けていきますかね」
先の事件では、この船も無傷とはいかなかった。戦艦が完全に崩壊するまでに放たれた攻撃によって、船後部の機関部がいくつか破損したと聞いている。メカニックの手は、いくつあっても足りないだろう。
クネウスは立ち上がり、ずっしりと重い袋を片手に歩き出す。バイトの受付は、確か船中央の管理センターだ。
大成功
🔵🔵🔵
カチュア・バグースノウ
衝動買いタイプね!
着ない服やアクセがいっぱいあるわ〜でも買っちゃうのよね
さーて!いざ戦場へ!
ワンピース欲しかったのよね
ちょっとシックなやつ…
あ、あの指輪かわいい
あーあのヒールもよくない?やばい
待って待って、このコートも可愛い!
店員さん、とりあえず今持っていったの全部キープ!
あら、帽子もなかなか…(試着してくるくる)
今の服に帽子似合うわね
髪を留めてもいいかも…
ワンピースこれいいわね
シックでちょっと可愛くて
ん!さっきのコートとヒールに合うわ!
あたし天才…?天才だわ
これ全部ちょーだい!
いい買い物できたわ!
「さーて! いざ戦場へ!」
カチュア・バグースノウは意気揚々と、大通りに繰り出した。
その両脇には華やかで煌びやかな店が建ち並び、行き交う人々の表情もまた、花の咲いたような笑顔に満ち溢れている。
目移りしながら商品の群れを眺めつつ、カチュアはテンションも高く歩いて回った。
「ワンピース欲しかったのよね、ちょっとシックなやつ……あ、あの指輪可愛い」
店頭のディスプレイから店内を眺め、少しでも気になれば中に入って物色する。
目的のものこそあるが、それはそれ。普段着るとか着ないとか、身に付けるとか付けないとか、そんなことはこの購買意欲の前では些細なこと。
臨機応変、その場その場でカチュアは並んだ商品に目を輝かせた。
「あー、あのヒールも良くない? やばい」
そう思った瞬間、カチュアの買い物カゴは重くなる。
「待って待って、このコートも可愛い! ねえ店員さん、とりあえずこれ全部キープね! あら、帽子もなかなか……」
見つけた指輪、ヒールやコートなどを店員に預けると、そのすぐ横手のポールハンガーにひょいと手を伸ばす。
鏡の前で気になった帽子を試着し、くるりと回る。
これはいまいち、しっくりこない。
こっちはどうだろう、今の季節には合わないか。
「あ、これならいいかも。今の服に似合うわね、髪を留めてもいいかも」
次から次へと試着して、カチュアはようやく丁度いいものを見つけると、また店員に預けて次へと向かう。
「ワンピースこれいいわね、シックでちょっと可愛くて……ん! さっきのコートとヒールに合うわ!」
店舗二階の落ち着いたコーナーで、カチュアはお目当てのものを見つけた。
それを手に一階へ。預けていたコートを取り出しヒールを置くと、鏡の前でそれらを体に当てて、
「あたし天才……? 天才だわ」
その余りの似合い具合に、ドヤと顔を綻ばせた。
「これ全部ちょーだい!」
カードを見せて精算を済ませる。そこそこ値段のする買い物だったが、カードのおかげで支払額はたったの一割。
気分も良く店を出ると、カチュアは大きく伸びをした。
「いい買い物できたわ!」
何の不安もなく、思う存分に日常を送る。それを戦い勝ち取ったからこその、満面の笑みだった。
成功
🔵🔵🔴
ソフィア・リューカン
「…………………………………………………………な、悩むの……」
【WIS】希望
・実家に仕送りをしているため、手元にある財布にはわずかにしかない……いくら90%オフとはいえ、懐が寒ければ買える物の数との選択肢は必然と削られる。なので、しっかりと考えましょう。考えまくりましょう。ひたすら考えて、知恵熱を出しそうになるくらい考えましょう。
「……やっぱり、今回は頑張ってくれたジェファーソンに、あげるわ!レイニーのは、また今度ね……」
・結局、手持ちの人形用にと小さな服や布、糸を数点買うことに決定しました。
「…………………………………………………………な、悩むの……」
ソフィア・リューカンは手芸店の棚の前、値札と財布の中身に、何度も何度も視線を行き来させていた。
どれを買うか、どれが買えるか。財布の中身も、選択肢も多くはない。
何度見ても、財布の中身は増えてくれないし、値札の数字も減っていない。いくら90%オフと言っても、お金が空から降ってくるわけではないのだ。
ソフィアはもう、どれだけ悩んだか分からない程に悩み続ける。
煙が出るほどに、熱が出るほどに考える。
考えて考えて。
考えて。
考えて。
悩んで。
悩んで悩んで悩み抜いて。
「……やっぱり、今回は頑張ってくれたジェファーソンに、あげるわ! レイニーのは、また今度ね……」
結局、選んだのは手持ちの人形用にと小さな服や布、糸を数点だった。
それを手に、ソフィアは会計へと向かう。対応したのは、優しげな雰囲気を持つ初老の女性だった。
「えーと、お会計が……あら」
カードを受け取り、女性は慣れた手つきでレジに通していく。その途中で、女性は何かに気付いたように声を上げた。
「どうしたの?」
ソフィアが尋ねると、困ったように女性は口を開く。
「これ、値札が間違ってるわ。こんなに高くしないもの」
そう言って、正しい金額として女性は半分の値段を提示した。
「え、それって……いいの?」
「こっちの間違いだもの、いいも悪いもないわ」
つまりはもう一セット、同じものが買えるということだ。ソフィアは自分の人形達に目をやって、呆気にとられたように、やがて頬を緩ませて笑いかけた。
「良かった、レイニーにも買ってあげる!」
ソフィアは急いで棚に戻ると、改めてレイニーに似合う服を探し始めた。
「あなた、奴らの戦艦を落としたんでしょ?」
「うん、私だけの力じゃないけど、私も頑張ったの。この子達もね」
「へえ、おばちゃんには、貴方がそんなに強いようには見えないけどねぇ」
商品を袋に詰めながら、ソフィアは女性と少し話をした。
「こんなことも出来るんだから」
ソフィアが二体の人形を、まるで生きているかのように操ると、女性は驚き目を丸くした。そういった人を超えた能力を、噂には聞いたことがあっても、実際に見たことはなかったらしい。
帰り際、ソフィアは何度も頭を下げてお礼を言う。女性は何のことか分からないといった表情を浮かべたが、ソフィアもその気遣いには気付いていた。
帰り道、ソフィアは手にした袋の重さを確かめる。それは、ソフィアが必死に戦った、その証であるように思えた。
成功
🔵🔵🔴
レッグ・ワート
【SPD】カード貰ったはいいけど、アパレル船なら俺買うもの無いだろ。まあ賑やかなの好きだしその辺適当ぶらついてるよ。
て思ってたら普通に派手だったり装飾細かい装甲とかホロデータの類売ってて正直びっくりする。なめてた。そりゃ船の護衛の鎧装騎兵とかウォーマシンはいるもんな。でオフもあるわな。いやマジで人権あるの忘れがちだわ。
かといって趣味じゃないから何か買う訳でも。あー、いや……。折角だから買うか。普段乗ってる船の面々には新鮮だろうし、刺激になる奴もいるだろ。そうと決まれば店内入って、話聞きながら幾つか揃えるよ。
あとそれとは別にもし宇宙バイクのパーツとかあったら見せて。いや買うとは限らないけども。
貰ったカードを手に、レッグ・ワートは船の中をぶらぶらと歩いていた。
正直なところ、ウォーマシンである彼に服飾などあまり必要ではない。いっそ必要ないのなら、そこらを歩いている誰かにカードを譲ってしまおうかとも思ったが、
「……まあ、何か勿体ないよなぁ」
使う当てがないとはいえ、折角自分にと貰ったものだ。レッグはカードを収納すると、また歩き出す。用がないとはいえ、賑やかさ自体は好きだった。
帰る前に、少し観光でもしよう。そう思って、レッグは一通り街を回ることにした。
「――いやこんなもんまであるとは。正直なめてた、びっくりするわ」
店頭に並んだ、色とりどりの装甲板や、多種多様のホロデータを前に、レッグは唸る。
「そりゃ、必要な奴もいるわな。つかマジで、人権あるの忘れがちだわ」
鎧装騎兵やウォーマシン。数こそ少ないものの、需要さえあれば扱うのが船のスタンスなのだろう。大通りに出店していないだけで、路地に入ればそれなりにマイナーな商店が並んでいた。
とはいえ基本的にはアパレル関係。防御力に関しても妥協はないが、見た目を気にした製品が多い。
「……かといって、趣味じゃないから何か買う訳でも」
ピンク色のラメ入り部分装甲など、隠密性の欠片もない。黒地に髑髏や蜘蛛の巣が彫り込まれているものは、どこの迷彩を想定しているのだろう。
どうもオリジナルブランドらしいが、一体どこを目指しているのか。レッグには理解出来なかった。
「あー、いや……折角だから買うか」
結局買う気もなく帰ろうとしたレッグだったが、ふと思い返し店に入ることにした。
こういったものでも、普段乗っている船の面々にはいい刺激になるかもしれない。
「こんちわー。ちょっと装甲とか追加したいんだけどさ、おすすめない?」
レッグは店員に声を掛け、いくつか見繕ってもらうことにした。
「そだ、宇宙バイクのパーツって取り扱ってない?」
「あー、申し訳ありません。うちは装甲の専門でして……バイクでしたら、向かいに大手のお店がありますよ」
「そっか、ありがとな」
丁寧に梱包して貰った装甲やデータチップを袋に詰めて、レッグは向かいの店へと移動する。
「どもー、宇宙バイクのパーツ見せて欲しいんだけど」
そうして案内された売り場には、これまた多彩な商品が並んでいる。どうやら装甲より需要があるらしく、より広い店内に外装や内部パーツ、電装系など豊富な品数が揃っていた。
何か良いものがあれば、買うのもいいかもしれない。そう思いながら、レッグは物色を始めた。
成功
🔵🔵🔴
クレア・フォースフェンサー
90%引きの割引券をいただきました。
この服は里からの配給品ですので服は買えませんが、グリモアベースに転送されるまでの間、アクセサリーとかなら見て回ってもいいかもしれないですね。
いえ、違います。違いますね。
ここは、スペースシップワールド。
地球にはないスイーツがもっとこう、バーってあるかもしれません。
せっかく割引券があるんですから、メニューの上から順に全部出してもらう……やってしまいますか、そんな事も…![POW]
あ。
よく考えたら、私、この世界のお金、持ってません。
えっと、あの、その……。どなたか、お金を貸していただけませんか?
「90%引きですか。服は買えませんが、アクセサリーとかなら見て回ってもいいかもしれないですね」
クレア・フォースフェンサーは、船の中を見て回る。アパレルに特化した船だけあって、どんな需要にも応えられるような品揃えは流石の様相だ。
暫く歩いた頃だった。クレアの鼻先を、とある匂いが掠める。
「これは」
甘い。クレアの嗅いだことがないような、甘い匂いだ。
知っているような、知らないような。何ともいえない様々な種類の香りが混じって漂う。クレアはいつの間にか、吸い寄せられるように飲食店街の入り口へと辿り着いていた。
「そうか、地球にはないスイーツがもっとこう、バーってあるかもしれません……!」
クレアはアクセサリーのことなど忘れ、早足に、大通りの脇に伸びる石畳のエリアへ入っていった。
目を付けたのは、豊富なメニューが売りの菓子店だった。店員に案内され、窓際の席に腰を下ろす。
「見たことのないお菓子が、たくさんありますね……」
早速とクレアがメニュー表を開くと、そこに踊る文字はあまり見たことのない並びを見せていた。
「せっかく割引券があるんですから、上から順に全部出して貰う……やってしまいますか、そんなことも……!」
意を決し、クレアは店員を呼ぶ。そしてメニュー表を開いて見せながら、
「あ」
気が付いた。――この世界の貨幣を、クレアは持っていない。
クレアは静かに、メニューをテーブルの上に置いた。
「……ごめんなさい、一度帰りますね」
途端に意気消沈し、クレアは肩を落とす。立ち上がって、店を後にしようとし、
「ああ、お客さん。お金は後で構いませんよ」
店の奥から現れた、パティシエらしき女性に声を掛けられた。
「え、でも」
「この船の英雄さんを、お金がないくらいで追い出したりしませんよ」
「えっと、あの、その……いいんですか?」
「もちろん。あ、ちゃんと九割引にするから、心配しないでね」
女性は半ば強引にクレアを元の席へ座らせると、
「メニュー、上から全部ですね。少々お待ちくださいませ」
そう言って、クレアが口を開く間もなく、そそくさと厨房へ戻っていった。
暫くすると、味の想像がつかないカラフルなスイーツが次々と運ばれ、テーブルを埋め尽くす。
「あの、ありがとうございます」
クレアが礼を述べると、パティシエの女性は何でもないことのように微笑んだ。
なめらかなクリームが口の中で溶け、その中に隠れていた酸味のある果実がプチリと弾ける。表面を種で覆われた果実は食感も良く、牛乳で出来たものとはまた違った風味を持つクリームと調和し何ともいえない味わいを口の中に作り出した。
この船でクレアが口にしたスイーツは、思った通り、材料からして地球のものとは違っていた。どれもがどこか少し控えめな、しかし奥深い甘みを感じさせる。
思わずといった風に頬を緩ませて、クレアは思う存分に甘味を堪能していった。
成功
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蔵方・ラック
【SPD】
90%OFFと聞くと何か買わないと損な気がしてくるでありますね!オシャレには詳しくないでありますが、とりあえず見るだけ見てみるのであります!
おおお、機械の服やパーツが沢山!!
UDCアースのお店ではこうはいかないでありますね……うーんカッコイイ……(キラキラした目で商品を眺め)
……ん?このお店は装甲の塗装とかもやってるのでありますか?
じゃあじゃあ自分の脚もコレと同じ色にして欲しいのであります!!このカッコイイ模様も入れて欲しいであります!!
(ピカピカになった脚部パーツを見て)ふっふっふ、男前が上がっちまったでありますな!ありがとうであります、店員さん!
「90%OFFと聞くと、何か買わないと損な気がしてくるでありますね!」
蔵方・ラックは元気も良く、船の中へと駆け出した。
どこまでも続くような店舗の並びにテンションも高く、ラックは様々な店を覗いていく。
「これが、オシャレでありますか!」
男物の服飾店に入店すると、ディスプレイされた煌びやかな服をラックは手に取る。繊維の隙間がキラキラと光り、袖には用途不明な布がひらひらとはためいていた。
「うん、よく分からないであります!」
店の中を一通り見て回ると、ラックはまた別の場所へと移動する。大きな通りから小さな通りへ、目移りしながらラックは歩く。
「お、おおお!」
散策を続ける中で、ラックは気になる店を見つけた。
店頭に並ぶのは、大小様々な鉄板や機械。装甲やパーツなどを扱う店舗だった。
「機械の服やパーツが沢山!! UDCアースのお店ではこうはいかないでありますね……うーんカッコイイ……」
キラキラと子供のように目を輝かせ、ラックは食い入るように商品を見つめる。
色や種類もさることながら、多種多様なペイントにワンポイントのエンブレムが、ラックの琴線に触れまくっていた。
そのままふらふらと、ラックは店の中へと導かれていく。溶剤の匂い漂う、工房の雰囲気を醸し出す内装に、またテンションが跳ね上がった。
「……ん? このお店は装甲の塗装とかもやってるのでありますか?」
カウンターの奥の張り紙を見つけ、ラックはバッと店員の男性を振り返る。
「この脚部パーツも、やってもらえるでありますかっ?」
「ええ、持ち込みも大歓迎ですよ」
「おおおお! じゃあじゃあ、自分の脚もコレと同じ色にして欲しいのであります!! このカッコイイ模様も入れて欲しいであります!!」
「はい、畏まりました。こちら少々お時間を頂きますが、よろしいですか?」
「よろしいでありますっ!!」
ラックは口早にあちこちを指差しながら、詳しい注文内容を店員に伝える。そのあまりのテンションの高さに注文が通るまで少し時間が掛かったが、やがて満面の笑みで作業場へと連れられていった。
「はい、完成ですね。乾きが甘いので、今日一日は擦ったり、水に濡らしたりしないようにしてください」
「了解であります! ……ふっふっふ、男前が上がっちまったでありますな! ありがとうであります、店員さん!」
ピカピカと光る脚部パーツを見て、ラックは満足げに頷いた。その場で数度足踏みし、飛び跳ねて、その具合を確かめる。
カッコイイ。実にカッコイイ。
照明を反射し光る脚部は、まさにラックの想像通りの出来だった。
ラックはまた店員に礼を言うと、料金を払って鼻歌交じりに店を出る。そして行き交う人々に脚部パーツを見せつけるように、意気揚々と大股で歩き出した。
成功
🔵🔵🔴