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嘘を流布する獣っ子達

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●電波ジャックされたラジオ番組
 キマイラフューチャーでは、こんなラジオ番組が昼間に流れている。
「OK、今日もDJナイチュがお送りする『そこんとこどーよ』。お暇な方は最後までお付き合いくださいませ」
 軽快な喋りで世間話を語る他、リスナーへのお悩み相談やリクエスト楽曲の提供など、幅広いコンテンツをお届けする番組だ。
「なるほど、それじゃ、次のリスナーからのお便り、紹介しましょうガッ、ガガッ……」
 電波が乱れるが、リスナーはまるで気にしない。それはあまりに自然な流れで割り込んできたからだ。
『今日は、私の武術について聞いてほしいの……』
 少女らしい人物が語るのは、明代の武将である天仁須の爆炎闘法。
 それは、現在のテニスの元になっていると「亜行参紗行伍」なる書物に記載されているという。
『また、ご紹介しますね! それでは……ガッ、ガガッ……』
 そして、番組は再び元に戻って。
「んー、なるほど、為になる話ありがとー!」
 番組は何事もなかったかのように続いていく。

 そのリスナーの武術は少しずつ、巷で広まりを見せていた。
 数々の遊戯、スポーツの原型となったと言われる武術。それから派生した各種武術がちょっとしたブームとなっている。
 ラジオを耳にするキマイラ達が集まり、それを実戦し始めていたのだ。
 だが、それは亜行参紗行伍……あ行3番目、さ行5番目。つまり、嘘であることを、彼らは知らない。

●嘘を広めるオブリビオンを許すな!
 グリモアベースにて。
「……ええ、キマイラフューチャーでオブリビオンの活動を確認したわ」
 セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)が事件に興味を示した猟兵達へと説明を行う。
 なんでも、とあるラジオ局において、オブリビオンらしき少女が電波ジャックを行い、でたらめな武術を語っているのだとか。
 巧妙なタイミングで番組に入り込んでくる為、リスナー達は全く電波ジャックに気づいていない。
 しかしながら、放送を行うラジオ局はそうもいかず、番組に携わるキマイラ達は対策を迫られている状況にあるようだ。
「この世界のキマイラ達は気ままに生きているイメージだけれど、物事に対する熱意は本物だと思うのよね」
 何者かに邪魔されるこの状況には、キマイラ達も思うことがあるようなので、助けてあげたい。
 とはいえ、彼ら達も、電波ジャックの状況までわからないのが実状だ。
 自分達のやりたいことには熱意を持つものの、関心のないことはとことん分からないというのがキマイラという種族である。
「だから、まずはどんなオブリビオンがどのような手段で電波ジャックをしているのか、皆に調べてほしいの」
 オブリビオンの正体、潜伏先さえわかれば、後は叩くだけ。
 できるだけ早く、番組を邪魔する不届き者達を退治してしまいたい。
「愉快犯と思われる相手よ。撤退的にのしてあげてね」
 セレインは改めて、猟兵達へとこの1件を託すのである。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。

 キマイラフューチャーにおいて、ラジオ番組が電波ジャックされております。
 どうやら、キマイラ達に嘘を流布しようとしているオブリビオンの仕業と思われますので、調査の上で撃破を願います。

 こちらのシナリオでは、
 第1章は、電波ジャックした者の正体などを調査します。
 第2章は、電波ジャックを実行する配下、『ジョン・ドゥ・キャット』達との集団戦。
 第3章は、黒幕『安西九郎・来伝・ペディア』のボス戦に臨む形です。

 まず、電波ジャックされているラジオ放送を耳にするか、直接ラジオ局に出向いて原因、きっかけを探っていただきますよう願います。
 皆で情報を集めることで、敵の正体、潜伏先の割り込みができるでしょう。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 冒険 『ねらわれたラジオ』

POW   :    ラジオ局へ向かい原因を探る

SPD   :    電波を解析して怪しい点がないかを調べる

WIZ   :    放送をよく聞き、その内容やかすかに聞こえるノイズなどから手がかりを探す

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マユラ・エリアル
【WIZ】
電波ジャックか、なかなかハイテクで難しいな
ラジオ局の面々はご愁傷様だ
運営としてはてんやわんやだろうに…
こーいうのは苦手なんだがな、まあやるだけやってみるさ

●行動
とりあえず電波ジャックされるラジオの放送エリアを見てみようか
ここ最近ジャックされたラジオ局を特定していけば、もしかしたら大体のエリアを絞れるかもしれないからな
あとはジャック放送の内容をしっかり聞くとしよう
周囲の音等が入っているかもしれないし、それが分かればあとは足を使って該当エリアでその音が入りそうな場所が特定できるかもしれん
まあやるだけやろう

●アドリブ等歓迎



●電波ジャックが行われている場所は……?
 依頼を受け、一足早くキマイラ・フューチャーで起きているこの事件の解決に乗り出した羅刹の女性、マユラ・エリアル(氷刃の行方・f01439)。
 自らを氷刃と称する彼女は、どうやって敵の素性を洗い出すべきかと考える。
 何せ、今回の敵が起こしているのは電波ジャック。
 なかなかにハイテクな手口であり、その解決は難しいとマユラも考える。
「ラジオ局の面々はご愁傷様だ。運営としてはてんやわんやだろうに……」
 こういう調査は苦手だと、マユラも自認している。
 それでも、やるだけやってみようと彼女は1人動き出す。

 まず、マユラは、最近電波ジャックされているラジオの放送エリアについて確認していく。
 そうして、彼女はある程度のエリアを絞り濃い、ラジオ局の特定を行う。
 もちろん、実際の放送もしっかりと確認し、周囲の雑音などが入っていないかなど、確認していく。
『今日は、私の武術について聞いてほしいの……』
 思った以上に少女の声が反響していることから、それなりに設備が整った場所を思わせる。
 敵はどこかの中継車、あるいはスタジオを乗っ取り、そこからジャックをしているのだろう。
 そして、マユラはかすかに入った「OKニャ」という言葉を聞き逃さない。
「ニャ……?」
 彼女はその声の主を気にかけながらも、さらに調査を進めていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

諏訪野・みすず
【spd】電脳魔術士の能力を使用し、電波ジャックの元をしらべます。「電波の流れを電脳世界で追えば、簡単に見つけられる……と思うのだ」元が見つかったらみんなでそちらへ向かいます。「電波ジャックなんて、悪いことだよ!めっ!」共闘、アドリブ歓迎です。



●電脳世界で元を調べよう
 続いて、この事件の調査に当たり始めたのは、茶色の髪をツインテールにした諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)だ。
「よし、頑張るよ!」
 バーチャルキャラクターの電脳魔術士である彼女は、自らの能力を駆使して、この事件の調査を始める。
 愛用の電脳ゴーグルを装着することで、彼女は電脳世界を展開して。
「電波の流れを電脳世界で追えば、簡単に見つけられる……と思うのだ」
 とはいえ、そう簡単にはいかないようで、みすずはしばらくあちらこちらを彷徨い、異常な電波を探す。
 やはり、問題のラジオ放送が開始したタイミングが勝負。
 みすずは電波ジャックされるその瞬間をじっと待ち続ける。
『OK、それじゃ、次のお便りは……ガッ、ガガッ……』
 来たと感じたその瞬間、みすずはその電波を素早くたどっていく。
「電波ジャックなんて、悪いことだよ! めっ!」
 それをたどっていく彼女は、それがとある地域から発せられているところまでは確認した。
 しかし、残念ながら、相手も巧妙に電波を操作しているのか、途中で追うことができなくなってしまった。
「あとは、他の人と情報共有かな?」
 次の放送を待つよりは、仲間を探す方が早そうだと、みすずは同じ依頼を受けた仲間との接触に動くのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

エドゥアルト・ルーデル
ラジオ乗っ取りで民明書房な情報流す少女…見たいネ!

元の放送を完全に乗っ取るには強力な電波が必要、まず間違いなく大型の電波発振器とそれを支える発電施設が要りますな
つまり大型建築物が怪しいってこと
大量の【サーチドローン】の打ち上げ、街の上空から定点カメラとして利用しますぞ
そして秘密兵器の投入ですぞ!

【軍用航空機】召喚!今回のビックリドッキリメカ、発進!
説明しよう!こいつは電子戦機だ、色々説明は省くが電波の逆探知が出来る
機体に乗り込んで上空で待機、電波ジャック時の電波を解析でござる
発振された方位は簡単に判るので、カメラの映像からそれっぽいアンテナや施設を絞り込んで現場に急行ですぞ!

アドリブ歓迎



●うさんくさいおっさんの調査
「ラジオ乗っ取りで、某架空出版社を思わせる情報を流す少女……見たいネ!」
 髭面のおっさんといった見た目のエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は、嘘情報を流す少女の素顔を直に確認したいと考えていた様子。
 それに当たって、エドゥアルトは元の放送を完全に乗っ取るには強力な電波が必要と考える。
「まず間違いなく、大型の電波発振器とそれを支える発電施設が要りますな」
 つまり、大型建築物が怪しいとエドゥアルトは目星を付けていた。
 彼はそこで、大量の【サーチドローン】を打ち上げ、街の上空から定点カメラとして利用。
 その上で、秘密兵器を投入する。
「【軍用航空機】召喚! 今回のビックリドッキリメカ、発進!」
 なんか、時間が爆発しそうなアニメの名セリフと共にエドゥアルトが出したのは……。
「説明しよう! こいつは電子戦機だ。色々説明は省くが、電波の逆探知が出来る」
 早速、機体に乗り込んだ彼は上空で待機。
 放送が始まり、電波ジャック時の電波を手早く解析して。
「発信された方位は簡単ですからな。あとは……」
 先ほど打ち上げたドローンを使い、カメラの映像からそれっぽいアンテナ、施設を絞り込むのみ。
 離陸したエドゥアルトは、手早くその解析を始めていくのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルー・カンガ
POWで。
それにしても、嘘八百で流行らせるなんて、怪人ってのは厄介な連中なんだな。
まぁ、オレとしても、色々確かめないとな。
確実に電波ジャックって言うなら、発信源を特定しないとな。
1:どっかしらの家や車から直接電波送信
2:電波塔やラジオ局の回線をいじって送信させている
どっちかなんだよな。
まぁ、ここは、ラジオ局に行ってくるよ。
ま、オレの足は早いから、跳んでいけば早く到着するだろうし。
何か、異常あるか、見てくるよ。
オブリビオンの仕業ってのは分かっているしよ。

回線さえなんとかすれば、大丈夫かもだけどよ。

アドリブ歓迎



●電波ジャックの発信源は?
 猟兵達が個々に動く中、バイオモンスターであるルー・カンガ(カンガルーボクサー・f16514)は事態を聞いて考える。
「それにしても、嘘八百で流行らせるなんて、怪人ってのは厄介な連中なんだな」
 ルーも色々と確かめようと考え、訪れたキマイラフューチャーの世界で調査に動き出す。

 確実に電波ジャックがあるというのであれば、発信源を特定する必要があるとルーは考えていた。
「おそらく、どっかから直接電波送信しているか、電波塔やラジオ局の回線いじって送信させてるかのどっちかなんだよな」
 ルーは、オブリビオンの仕業なのは間違いないと踏んでいる。
 その手段を調べるのはラジオ局に行くのが早いと考え、彼は直接出向いていく。
「回線さえなんとかすれば、大丈夫かもしれないからな」
 自らの足の速さを活かし、跳躍してラジオ局までひとっ飛びしたルーは何か異常がないかと建物周辺を一通り見て回る。
 その後、ルーはラジオ局のスタッフと接触し、スタジオ、アンテナなども見て回ってみたが、回線自体は特に問題はないと確認した。
「こんだけ調べて見つからないなら、やっぱ電波か?」
 ならば、最初の仮説の方が正しいのだろうと考えたルーは、この近辺の建物、あるいは車などを当たり始めるのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

諏訪野・みすず
【WIZ】「場所もある程度特定できたし、あともう少しで嘘情報流しているところに踏み込めるわ」電波ジャックの嘘放送をもう少し調べます。「最初からウソだって言っているけど、どこかに真実が紛れているんじゃないかな? 嘘を本当と思わせるには『ほんのちょっとだけ、真実を混ぜておく』のが一番だって」「あそこまで武術にこだわるのは、何かあると思うのだ」場所が特定できたら、みんなと一緒に突入します。【エレクトロレギオン】の機械兵器を盾にします。



●敵の正体は……?
 みすずは電脳世界から電波に干渉した後、同じくこの事件の調査に当たるマユラ、エドゥアルト、ルーと接触し、電波の発信源を特定していく。
 エドゥアルトの調査で、とあるスタジオを密かに乗っ取っていることまでは特定できた。
「あともう少しで、嘘情報流しているところに踏み込めるわ」
 その前に、もう少し嘘放送についてみすずは調べようと動く。
 オブリビオンについての情報は、「……ニャ」という喋り方くらいのもの。もう少し放送について調査を重ねたいと考えたのだ。
 とはいえ、敵は特定の番組しかジャックしない状況もあり、次の放送は少し先。みすずはやむなく、録画した放送を幾度か聞き直すことにする。
「最初からウソだって言っているけど、どこかに真実が紛れているんじゃないかな?」
 みすずは何度もその放送を聞き返し、さらに仲間のツテからスタッフと接触、過去の放送も少し聞かせてもらう。
「あそこまで武術にこだわるのは、何かあると思うのだ」
 ラジオネーム『武術大好きっ子』なるその少女が電波ジャックして話すことは全て、武術に関することばかりだ。
「嘘を本当と思わせるには、『ほんのちょっとだけ、真実を混ぜておく』のが一番だって」
 武術のことは嘘ばかりだが、この少女がただ純粋に武術が好きなのは間違いない。

 そんな少女について、分かったところで……。
 みすずは仲間と共に戦闘用【機械兵器】を召喚し、盾にしつつそのスタジオへと突入していくのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ジョン・ドゥ・キャット』

POW   :    キャスパリーグの災禍
【凶事を呼び込む巨大な怪猫】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ボイオティアの眼
【額に、全てを見透かす大山猫の目を開眼して】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ウルタールの猫葬列
【殺されて死んだ、無残な姿の猫たち】の霊を召喚する。これは【爪】や【牙】で攻撃する能力を持つ。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●電波ジャックするスタジオへ
 猟兵達が電波ジャックの現場として特定したそのスタジオはそれなりに大きな場所で、ラジオの公録に使われている場所。
 だが、表向きは何事もなく、そのスタジオは利用されている。
 ここで、黒幕の少女『安西九郎・来伝・ペディア』の指示で電波ジャックが行われているのは間違いない。
 少女、ペディアは事を荒立てることのないよう、スタジオを何事もなく利用できるようにしつつ、指令一つで電波ジャックを行うことが出来るようにしていた。
 そうして、ピンポイントで電波ジャックを行い、ペディアは自らが大好きな武術の素晴らしさを広く伝えようとしているらしい。
「普段通りに振る舞いながらでないと、武術の宣伝効果がないからね!」
 これも、好きな武術を広める為。
 書物『亜行参紗行伍』に記されていることが嘘だと分かっていても、好きなのだから仕方ない。
 その実行役となっているのは、多数の配下、猫人間の姿を取った『ジョン・ドゥ・キャット』達だ。
 本音としては、ジョン・ドゥ達はキマイラの為の放送など心底やりたくはない。
 キマイラ達を妬み、憎みすらしている彼らは普段のスタジオのお仕事は大義そうな態度をとっている。
 それでも、ジョン・ドゥ達がペディアの意向に同意し、こうして放送の手助けをしているのは、嘘情報に踊らされるキマイラを見るのに楽しみを抱き、憂さ晴らしをしたいからだ。
「もっと、嘘ばらまくニャ」
 両者の思惑は大きく異なるが、互いの利害は一致し、今回の電波ジャック事件が引き起こされていたというわけだ。

 さて、そのスタジオへ突入してくる猟兵達。
 嘘情報を流布する彼らを見過ごせぬと躍りこんできた一行に、ペディアは指示を飛ばす。
「ん、武術を広める邪魔はさせないんだよ!」
 そんなペディアの言葉を受け、多数のジョン・ドゥ達が立ち塞がる。
「こんな胸がすっきりすること、なかなかないのニャ」
「邪魔はさせないニャ!」
 電波ジャックをさせじとやってきた猟兵達へと抵抗すべく、ジョン・ドゥ達は巨大化したり、猫の霊を呼び寄せてくる。
 猟兵達も様々な想いを抱きながらも、この猫人間達の討伐へと当たり始めるのだった。
諏訪野・みすず
「ジョン・ドゥとか言ったね。みすずちゃんは、どんな理由があっても、嘘つきが大嫌いなんだよ!」そう言って、最初のユーベルコードの一撃にすべてをかけます。「この際、全部始末してやる!」アドリブ、共闘歓迎です。


マユラ・エリアル
お前らもなんというか…難儀しているんだな
だが人に迷惑をかけるのを見過ごすわけにはいかないのでな
ましてや、此処の住人が踊らされるのを楽しんでいるような奴を放置しておくわけにはいくまい
猟兵は猟兵の仕事をするまでだ

●戦闘
敵陣へと突入し、ジョン・ドゥ・キャットを対象とし【氷雪乱舞】を使用
エレメンタルロッド『Shadow of the Earth』を雪の結晶の花びらに変換し、複数の敵を一気に攻撃する
花びらを縦横無尽に展開し、『2回攻撃』を駆使して連続攻撃だ

雪花に翻弄され、倒れるがいいさ

敵の攻撃に対しては『フェイント』を交え、避けきれなければ『武器受け』で対処
そうそう当てられると思うなよ?

●アドリブ等歓迎



●憂さ晴らしをする猫人間達
 問題のスタジオへと駆け込む猟兵達。
 奥にいるはずの武術を配信する少女を守るべく、猫人間「ジョン・ドゥ・キャット」達が立ち塞がる。
「こんな胸がすっきりすること、なかなかないのニャ」
「邪魔はさせないニャ!」
 物事に対して斜に構えた態度をとる敵に、マユラ・エリアル(氷刃の行方・f01439)は表情にこそ出さないが、同情を見せる。
「お前らもなんというか……、難儀しているんだな」
 だが、だからと言って、全てが許されるはずもない。
「人に迷惑をかけるのを、見過ごすわけにはいかないのでな」
 氷刃を自称するマユラは、凍てつく空気をジョン・ドゥ達へと差し向け、包み込む。
 底冷えのするような寒さに敵も身震いしていたようだったが、敵も巨大な怪猫に変身したり、無残な姿をした猫の霊を呼び出し、応戦の構えを取ってくる。
「負けるわけには……いかないニャ!」
 そこで、諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)が大声で呼びかける。
「ジョン・ドゥとか言ったね。みすずちゃんは、どんな理由があっても、嘘つきが大嫌いなんだよ!」
「ああ。此処の住人が踊らされるのを楽しんでいるような奴を放置しておくわけにはいくまい」
 この猫達は、愉快犯の類だ。
 ならばこそ、猟兵は猟兵の仕事をするまでと、マユラはエレメンタルロッド『Shadow of the Earth』を手にする。
「この際、全部始末してやる!」
 すると、すでに仕掛けていたみすずは【最終武装モード】に変化していて。
「吹けよ嵐、すべてを破壊せよ!」
 超攻撃力と超耐久力を得た彼女は荒ぶるままに、ジョン・ドゥ達目掛けてバールのようなもので殴りかかっていく。
 だが、敵も数の利を生かして攻撃してくる。
 複数の巨大な怪猫がみすずへととりつき、鋭い爪や蹴りを繰り出して応戦してきていた。
 単体であれば、猟兵に分がある。
 だが、さすがに数の差がありすぎる状況とあって、みすずもやや苦しそうだ。
 一方で、マユラも大きく目を見開く敵と、猫の霊を相手取る。
 彼女は手にする杖を雪の結晶の花びらへと変えて。
「吹雪の刃よ。全てを切り刻め!」
 それらを縦横無尽に展開していき、マユラは敵陣を纏めて氷雪の嵐に包み込んでいく。
 連続して切り裂くその花びらは、ジョン・ドゥ達の体深くへと突き刺さり、その体を凍てつかせる。
「雪花に翻弄され、倒れるがいいさ」
 しかしながら、敵もオブリビオンだ。
 中には素早くその場から飛びずさり、あるいは完全に耐えきったりしてさらに反撃を繰り出す。
 理性をなくしたみすずはただ、ジョン・ドゥ達の攻撃を受け続けるのみ。その体の傷は、徐々に深まっていく。
 マユラはというと、フェイントを交えて相手の爪や蹴りを避け、展開する雪の結晶の花びらで受け止めてはいたが、やはり敵の数に苦しんでいたようだ。
「そうそう当てられると思うなよ?」
 それでもマユラは不敵に言い放ち、さらに氷雪の嵐をジョン・ドゥ達へと浴びせかけていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メルフローレ・カノン
遅れての推参ですいませんが、
オブリビオンの悪事を阻止に参りました。

……とりあえず、
目前の猫の方々を退治すればいいことは理解しました。
愉快犯のようですが、悪事は悪事ですので……
全力で行きますよ!

私の得物はメインはメイス、サブは剣です。
また遠い間合いには【神の見えざる手】で攻撃します。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」

敵の数は多いので、
[なぎ払い][2回攻撃]で対応していきましょう。
たかられる場合は[怪力]で突き飛ばし空間を確保します。

敵の攻撃は[見切り]でかわし、
[武器受け][盾受け](ビームシールド相当)[オーラ防御]で
防御です。
ピンチの人がいれば[かばう]で守ります。


ルー・カンガ
POWで
こいつらが…いや、どう見ても、ネコだな。
まぁ、オブリビオンのようだし、蹴散らしていくとしよう。

逃げ足とダッシュを利用して、ヒット&アウェイとばかりに接近攻撃と離脱を繰り返しながら敵を削っていく。
猫が巨大化した場合は、逃げに転ずる。
なるべく、大きな木のある所に近づいて、猫をダッシュ状態で木に衝突するように走る「デカいネコは、おれを捕食しようとするから、嫌いなんだよ!」

敵が落ち着いたら、咄嗟の一撃、グラップル、2回攻撃、ダッシュ、野生の勘、吹き飛ばし、踏みつけによるジャンプからの跳び蹴り兼踏みつけ攻撃兼UCで猫の顔面横に蹴りを食らわす。

「これで、黒幕の所に行けるな」


エドゥアルト・ルーデル
ん…猫ちゃん 猫ちゃん!
全くこちらを邪魔する悪い猫ちゃんでござるね!

変身するまでは牽制がてら銃撃ですぞ!変身してからが大事な大事なアタックチャンスでござるよ!
巨大な怪猫になって理性を失ったらサーチドローン発進!スタジオ内を自動操縦で動かして猫達の注意を引きますぞ!
理性の無い敵なんざ全く怖くねぇな!高速で動くものを狙うんなら自分以外に素早く動く物をお出しすればいい!

そのままサーチドローンは猫の頭上で届かない距離感を保たせ、自分は忍び足等で気づかれぬよう接近!
背後から猫のポッケに爆弾を【スリ渡し】!例え高耐久だろうが至近距離の爆発ならどうかな?

アドリブ・連携歓迎



●苦戦を聞きつけて
 猟兵とオブリビオンの交戦が続くスタジオ内へ、援軍が駆け付けてくる。
 このスタジオの特定にも動いていた、ルー・カンガ(カンガルーボクサー・f16514)とエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)だ。
「こいつらが……いや、どう見ても、ネコだな」
「ん……、猫ちゃん 猫ちゃん! 全くこちらを邪魔する悪い猫ちゃんでござるね!」
 赤い巨体を持つカンガルーと、ヒゲ面のおっさん軍人の登場に気づき、ジョン・ドゥの一部がこちらへと近づいてくる。
「邪魔なのが増えたニャ」
「全部やっちゃうのニャ!」
 この場の猫人間達はユーベルコードを使い、額に目を表して新手の2人に突撃し、あるいは呼び寄せた猫の霊をけしかけてくる。
「まぁ、オブリビオンのようだし、蹴散らしていくとしよう」
 グローブを手早く装着したルーは、向かい来るジョン・ドゥ達へと対していく。
 さらに、苦戦を聞きつけ、黒髪ロングに清楚な振る舞いのメルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)も姿を現して。
「遅れての推参ですいませんが、オブリビオンの悪事を阻止に参りました」
 続々と駆け付ける仲間の姿に、序盤から戦ってボロボロになっていたマユラは息をつき、前線から引いていくのだった。

●巨大化怪猫を危険視して
 文字通り、猟兵達へと飛び掛かってくるジョン・ドゥ・キャット達。
 直接殴りかかってくる猫人間に対し、ルーはフットワークを生かし、拳で反撃を繰り出す。
 さらなる敵の攻撃に対して、彼は飛び退いて距離を取り、次なる一撃を見舞う隙を窺う。
「まずは、牽制ですぞ!」
 エドゥアルトも序盤は相手の数をあってか、『マークスマンライフル』で銃撃を行う。狙うは、後方から霊をけしかけてくる敵だ。
「……とりあえず、目前の猫の方々を退治すればいいことは理解しました」
 序盤から暴れ続けるみすずがかなり危険な状態と判断したメルフローレは、彼女を庇うように立ち回る。
「愉快犯のようですが、悪事は悪事ですので……全力で行きますよ!」
 メイスとビームシールドを手に、敵陣へと突っ込んでいくメルフローレ。
 彼女はみすずを守ろうと、群がってくるジョン・ドゥ達を纏めて薙ぎ払い、倒そうとする。
 距離がある為、怪力で相手を突き飛ばし、移動する為の空間を作りながら進むメルフローレ。
 だが、先にエネルギーが切れたのか、みすずは糸が切れるように意識を失い、崩れ落ちてしまった。
 そうなると、巨大化した怪猫がルーやエドゥアルトに対し、荒ぶるままに近寄ってくる。
「デカいネコは、おれを捕食しようとするから、嫌いなんだよ!」
 ルーは巨大猫を危険視して、距離を取ろうと動く。
 戦場がスタジオの中ということを生かし、出来る限り逃げの一手を取っていた彼はダッシュしてくる相手を引き付ける。
 ギリギリのところでルーが身を翻すと、巨大猫は壁へと激突してずるずると床に落ち、元の大きさへと戻っていった。
「変身してからが大事な大事なアタックチャンスでござるよ!」
 逆に、これを待っていたとばかりに、エドゥアルトはサーチドローンを展開していく。
 動く物体へと無差別に巨大猫達が攻撃を仕掛けるのであれば、そいつらの気を引くにはそれで十分とエドゥアルトは考えていたのだ。
「理性の無い敵なんざ、全く怖くねぇな!」
 ただ、それだとエドゥアルトが無防備になってしまうとメルフローレが察して。
「神よ。その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」
 彼女は神の手を借り、見えない一撃を繰り出して猫の霊やジョン・ドゥ本体を倒していくのである。

●一転攻勢かと思いきや……
 そんな戦いの様子を、黒幕の少女、『安西九郎・来伝・ペディア』が奥から見つめていて。
「大丈夫と胸を張っていたけれど……」
 いざとなったら自分が出るとは考えているが、ペディアもここはジョン・ドゥの顔を立てて見守る。
 ただ、駆け付けてきた猟兵達が徐々に、ジョン・ドゥを圧倒しだす。
 メルフローレは時に剣に武器を持ち替え、猫の霊がむく牙を盾で防ぎ、なおも振るう爪をその身に展開したオーラで防ぐ。
 そして、素早く真横に薙ぐ剣でジョン・ドゥの体を裂き、スタジオの床へと沈めていく。
 メルフローレやドローンが敵の気を引いている間に、エドゥアルトはそっと足を忍ばせて敵の背後へと接近する。
 そして、彼は敵の着た縦縞のカッターシャツのポケットへと、ユーベルコード【Pickpocket】を使って爆弾をすり渡す。
「例え高耐久だろうが、至近距離の爆発ならどうかな?」
 にやりと口元を吊り上げ、離脱するエドゥアルト。
 直後に大きな爆発を起こし、その場数体のジョン・ドゥが白目を向いて崩れ落ちていった。
 仲間達の活躍もあり、ある程度落ち着いたと判断したルーは温存していた力を発揮し、敵の次々に殴り倒していく。
 ダッシュを生かして接近した彼は直感を生かして相手の猫パンチを避けつつ、その頬を殴りつけた相手を壁まで吹き飛ばす。
 また、ルーはその巨体を生かし、高く跳び上がってからの踏みつけで猫の顔面横に蹴りを食らわせ、完全に地を這わせた。
「これで、黒幕の所に行けるな」
 多少、ジョン・ドゥは残っていたが、これなら『安西九郎・来伝・ペディア』の元まで近づけるとルーは確信する。
 だが、そこで、そのペディアが大声で叫ぶ。
「まだよ。あなた達のこと、頼りにしているわ!」
「……こうなれば、奥の手ニャ」
 声援を耳にしたジョン・ドゥ達のうちの数人が指笛を吹く。
 すると、スタジオの裏手から続々と新手のジョン・ドゥ達が現れる。
 どこから現れたのかと、これにはペディアですらもポカーンと口を開いていた。
「ボク達の恨みつらみを甘く見ないことニャ……!」
 ただの愉快犯と思いきや、かなり根の深い憎悪を抱くジョン・ドゥ・キャット達に、この場の猟兵達もプレッシャーを感じてしまうのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

桐生・明澄
嘘をつくのは良くないわ。
人をだまして胸がすっきるするなんてアンタ達性格悪すぎ。わたしが切り伏せてあげる。

さて、気に入らない相手だけど挨拶はしておかないとね。

「わたしは桐生明澄。ジョン・ドゥ・キャット、わたしの相手をしたいものはいる?」

わたしのもとへ向かってきた敵に対して【礼儀作法】で丁寧にお辞儀する。

「さぁ、死合ましょう」

敵に向かって【ダッシュ】し【残像】を交えた【フェイント】で敵の隙を作りUC【剣刃一閃】で敵をしとめるわ。

敵が攻撃をしてきたら【武器受け】で敵の攻撃を受け流し【カウンター】で反撃。

アドリブと連携歓迎です


琥珀川・れに
【依頼掲示板前広場】
リム(リミティア)と、多分凛花とエウトティアと

嘘に引っかけるのは面白い、わかるよその気持ち。
でもね、あの嘘をついていい日ですら相手を傷つけてはいけないんだよ。

■戦闘
さあ、新技試してみるか。準備はOK?
UC「翼の投射台」間を通ったリム達のUCを強化する。
ただでさえ火力は強い、一気に破壊しよう。
僕は翼が重くて動けないが「カウンター」で居合切りのような事はできるよ

■嘘はこういう付き方をするもんだよ。
「実は僕、女の子なんだ。君は信じるかい?」
こういうのが誰も傷つかないし僕は楽しい嘘で……あ、
(そういえばそれで泣かせたオブリビオンはいたっけ…まあいっか)

※アドリブ大好き。ご自由に。


エウトティア・ナトゥア
チーム【依頼掲示板前広場】で参加するのじゃ。
また街の者達は変なものに熱をあげているようじゃな、どうせ面白半分に広めておるのじゃ。
とはいえ、放置する訳にもいかぬのう。
 
リミティア殿が大技を用意しているようじゃな、わしは準備が整うまで護衛するとするかの。
ナイフを抜いてリミティア殿の前に立ち、『ジョン・ドゥ・キャット』共をけん制するのじゃ。
 
それにしても中々すばやいのう。
マニトゥの「破魔」の咆哮で猫の霊ごとジョン・ドゥ共を吹き飛ばす方が早いかの?
範囲なら少々かわした所で問題ないであろう。
マニトゥ、蹴散らしてやるのじゃ!

※アドリブ歓迎


リミティア・スカイクラッド
【依頼掲示板前広場】の仲間と連携
悪戯の過ぎる猫さんですね。リムは目標を駆逐します

面白いユーベルコードですね。リムも使わせてもらいましょう
レニーさんの翼の投射台を通して強化した【魔女の火葬】による「全力魔法」の「属性攻撃」で目標を攻撃します
炎は分散させてなるべく多くの標的を狙い、仲間の作ってくれた隙を突いて火力を集中させましょう
なるべく距離を保つよう立ち回りながら、敵の攻撃は宝石剣による「武器受け」でガードします

どうせ吐くなら人を幸せにする嘘を吐きましょう。オブリビオンには難しいかもしれませんが
キマイラに恨みがあるようですが容赦はしません。せめて安らかに眠らせましょう
※アドリブ等歓迎


三原・凛花
【依頼掲示板前広場】で参加。

まあ色々嫌な事や辛い事もあるんだろうけどさ…
けどこんなことやってたって、余計自分が惨めになるだけだよ。

まずは【水子召喚】で子供達を呼ぶ。
それから子供達に<生命力吸収>を使わせて、敵の召喚した【殺されて死んだ、無残な姿の猫たち】の霊を取り込ませて『お友達』にするね。
そして【猫たち】の霊を<操縦>して、【爪】や【牙】による<目潰し>で、敵の<傷口をえぐる>(この時【猫たち】の霊を、れにさんの【翼の投射台】にくぐらせて強化)。

自分達の召喚した霊が逆に攻撃してきたら、敵も驚いて<恐怖を与える>ことが出来やすくなる筈。
これでリミティアさんの攻撃の為の<時間稼ぎ>をするよ。


セリエルフィナ・メルフォワーゼ
『ブットバース』で連携。

広めたいものがあるなら堂々と広めればいい。
言いたいことがあるならはっきり言えばいい。
こんなやり方じゃ誰も…君達自身も幸せになれないよ。

今回ボクは後衛に回って<援護射撃>するね。
まずは<2回攻撃>で、≪ブラスター≫と≪拳銃≫の二刀流に。
それから【コンセントレーション・スナイプ】で極限まで集中して『ゾーン状態』になり、<見切り、視力>で、敵に先読みされる前に、こっちが敵の行動を先読み!
<早業>【クイックドロウ(UC、技能両方)】による早撃ち連射で<先制攻撃>だ!
<スナイパー>技能で、【大山猫の目】を的確に狙い撃つよ!

どうせならもっとハッピーに行こうよ。
トリガーハッピーにさ。


木霊・ウタ
心情
猫人間とは愛らしいけど
オブリビオンなら倒すまでだ
骸の海へ還してやるぜ

手段
夢と希望を護り抜く決意を込め
Wウィンドを奏でる

過去を振り返らず
現在を頼み
雄々しく未来を見つめて進む勇者の歌と旋律で
皆を鼓舞し
過去である敵の力を削ぐぜ
;コミュ&パフォ&演奏&歌唱&手をつなぐ&鼓舞&勇気&優しさ&呪詛耐性&破魔

地獄の炎纏う焔摩天を喰らわせ薙ぎ払う
:属性攻撃&破魔&薙ぎ払い&鎧砕き&UC

敵攻撃に呼応する後の先として刃を振るう
つまり速く動かない

爪や牙は炎の壁で減弱させつつ
風切り音を「聞き耳」し「勇気」をもって
「破魔」の力宿した得物で「武器受け」

炎と熱で大山猫の目を閉じさせるぜ

戦闘後鎮魂曲
あばよ
ゆっくりと休みな



●さらなる援軍
 スタジオに多数のジョン・ドゥ・キャットの援軍がやってくるのとほぼ時を同じくして、猟兵サイドにもまた、2チームの援軍がスタジオ内へと駆け込んできた。
 まず、【依頼掲示板前広場】から駆け付けてきたチームメンバー達。見た目は少年少女といった風貌の猟兵達だ。
「また街の者達は、変なものに熱をあげているようじゃな。どうせ面白半分に広めておるのじゃ」
 とはいえ、放置するわけにもいかぬと、キマイラのビーストマスターであるエウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)が告げる。
「嘘に引っかけるのは面白い、わかるよその気持ち」
 この場の猫人間達へ、薄紫の髪と瞳を持つダンピール、琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)が同情も示すが、すぐ仲間達と共に身構える。
「でもね、あの嘘をついていい日ですら、相手を傷つけてはいけないんだよ」
「…………」
 この場のジョン・ドゥ達は猟兵達の主張をじっと聞きつつ、出方を窺っている。
「まあ、色々嫌な事や辛い事もあるんだろうけどさ……」
 そんな彼らに、しゃれこうべを抱く三原・凛花(『聖霊』に憑かれた少女・f10247)が淡々と言い放つ。
「けど、こんなことやってたって、余計自分が惨めになるだけだよ」
 仲間達の主張を聞いていた茶色のくせっ毛の髪を揺らす魔女っ娘、リミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)が最後に敵陣へと告げる。
「うるさいニャア!」
 だが、我慢ならず、躍りかかってくる猫人間達。
「悪戯の過ぎる猫さんですね。リムは目標を駆逐します」
 魔女の一族として、そして、グリモア猟兵として。
 リムことリミティアはチームメンバーと共に、目の前のオブリビオン達の殲滅へと当たり始める。

「また、邪魔ものが増えたニャ」
 もう1組駆け付けた猟兵のチームにも、ジョン・ドゥが集まっていた。
「猫人間とは愛らしい」
 右半身を露出せぬよう覆う少年、木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)がジョン・ドゥの見た目に素直な感想を口にする。
 しかしながら、その猫人間達が嘘を流布する手助けをしているとあって、ウタと所属を同じくする【猟兵の傭兵チーム「ブットバース」】のメンバー達は相手の行為に難色を示していて。
「広めたいものがあるなら、堂々と広めればいい。言いたいことがあるなら、はっきり言えばいい」
 銀髪に真白な翼とドレスを纏うセリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)は、猫人間達、そして、奥の黒幕の少女へと正論を突き付ける。
「こんなやり方じゃ誰も……君達自身も幸せになれないよ」
「そうね。嘘をつくのは良くないわ。人をだまして胸がすっきるするなんて、アンタ達性格悪すぎ」
 そのセリエルフィナの主張に、白い髪をサイドと後方の左右で纏めた羅刹の少女、桐生・明澄(駆け出しの剣豪・f17012)も同意して。
「わたしが切り伏せてあげる」
「させないニャ」
 殺気を放つ明澄に、ジョン・ドゥ達も額の目を開眼、さらに猫達の霊を召喚して、襲い掛かってくる。
 愛らしい猫人間だが、相手はオブリビオンならば倒すまでと、ウタはギターとインカムがセットになった『ワイルドウィンド』を手に取って。
「骸の海へ還してやるぜ」
 自チームの仲間と共に向かい来る敵と対するウタ。
 彼は夢と希望を護り抜く決意を込め、ギターの音色をスタジオ内に響かせていくのである。

●嘘を楽しむ猫達に仕置きを
 スタジオの交戦はいくつかに分かれる形で展開される。
 序盤から中盤に交戦開始したメンバーは、奥側で増援の抑えに当たっていた。
 こちらは、左手側の【ブットバース】の面々。
 突撃してくるジョン・ドゥ・キャット達が気に入らないながらも、明澄は挨拶だけはしっかりと行う。
「わたしは桐生明澄。ジョン・ドゥ・キャット、わたしの相手をしたいものはいる?」
 丁寧に、明澄はお辞儀までしてみせる。
「お望み通り、相手になるニャア!」
 キマイラへには憎悪を抱く猫人間達だが、邪魔する猟兵達にも同等の敵意を向けて飛び掛かってくる。
「さぁ、死合ましょう」
 明澄は前方へとダッシュし、本体や霊が振るう鋭い爪や牙を残像を交えたフェイントで避け、抜いたサムライブレイドで相手の体を切り裂いていく。
 前線で刃を振るう明澄を、ウタやセリエルフィナが後方から支援する。
 ウタはギターで演奏しながら唄うは、過去を振り返らず、現在を頼み、雄々しく未来を見つめて進む勇者の歌。
 チームメンバーはもちろんだが、この場で戦う猟兵達全てを鼓舞し、過去の存在であるオブリビオン……ジョン・ドゥ達の力を削いでいく。
 援護射撃を行うセリエルフィナもその曲で力が漲るのを感じ、拳銃と熱線銃を両手に構え、仲間達を狙う敵をビームで連続して撃ち抜いていく。
 ダンサーとして、人々に魅せることの多いセリエルフィナ。
 その銃撃すらもまた見る者からすれば、見惚れてしまうほどに鮮やかだった。

 そして、【依頼掲示板前広場】メンバー達。
 彼女達へと敵が繰り出すは、巨大怪猫への変身、猫達の霊の召喚。大山猫の目を開眼しての攻撃。
「面白いユーベルコードですね。リムも使わせてもらいましょう」
 敵が使うユーベルコードを一通り確認したリミティアはこくこくと頷き、ユーベルコードの準備に動く。
 その間、エウトティアや凛花が向かい来る敵の抑えに当たる。
「リミティア殿が大技を用意しているようじゃな。わしは準備が整うまで護衛するとするかの」
 エウトティアはナイフを抜いて仲間の前に立ち、荒ぶる猫人間達と刃と爪を交え始め、牽制を行う。
 凛花はというと、この場に水子達を呼び寄せる。
「遊んでもらいなさい」
 水子はいわば、凛花の子供達。
 友達が欲しいという思いを抱く小さな霊達はジョン・ドゥが呼び寄せた猫の霊達を取り込み、お友達としてしまう。
 その猫達の霊を操縦し、凛花はジョン・ドゥ達の傷口を抉らせて行く。
 仲間が襲ってきたとあって、ジョン・ドゥ達に動揺が走る。
 凛花のスキルの効果も合わさり、相手に恐怖を与えることもできていたようだ。
「さあ、新技試してみるか。準備はOK?」
 その間に、れにが試すユーベルコード。
 ダンピールであるれには、自らのその血の力を使って背に巨大な翼を現していく。
「背中を押してあげよう。さあ、行っておいで」
 そうして、支援に徹するれには、翼が重くてほとんど動けなくなってしまうが、その翼の間を通り抜ける者のユーベルコードを強化することができる。
 その間を通ったリミティアは、正面に勿忘草色の炎を多数生み出して。
「骸には火を、墓には花を」
 全力魔法で生み出されたその炎を彼女は分散させ、なるべく多くのジョン・ドゥ達を狙っていく。
 強化したリミティアの炎の威力はかなりのもの。
「は、早く、倒すニャ」
 危機を察した敵が近寄ってくるが、れにがしっかり魔法剣『エペ ド ルーン』でカウンターを食らわせる。
 敵も猟兵達を攻めきれず、リミティアの炎に焼かれて次々に倒れてしまっていたようだった。

●素早く先読みする敵に対して……
 中盤から参戦していたメンバーも、敵のさらなる増援を食い止めている。
 メルフローレがメイスと盾を構え、額に目を出現させて向かい来る敵を次々に叩き、ルーは再び、速力を生かして駆け回る。
 エドゥアルトは仲間達に気を取られるジョン・ドゥのポケットにそっと爆弾をスリ渡して起爆していく。
 みすずは倒れたままだが、マユラは気力を振りしぼり、氷雪乱舞を敵陣で浴びせかけていたようだ。
「これは……」
 ジョン・ドゥ達に信頼を置いていた黒幕の少女、『安西九郎・来伝・ペディア』も、猟兵達の力に身を震わせる。
「私も本気で戦うことが出来そうね」
 
 序盤こそ、数で圧倒していたジョン・ドゥ・キャット達。
 猟兵の増援が来てもなおその優位を保ってはいたが、徐々に個々の力の差が現れてくることになる。
 素早く動き、こちらの動きを先読みしてくるジョン・ドゥの群れに対し、セリエルフィナは極限まで精神を集中させて。
「何事も重要なのは、コンセントレーションだ」
 いわゆるゾーン状態にまで自身の感覚を高めたセリエルフィナは、相手よりもさらに速く先を読み、両手の銃を連射させていく。
 狙うは相手の額の目。それさえ潰せば、後はどうにかなるとセリエルフィナは判断していた。
「どうせなら、もっとハッピーに行こうよ。トリガーハッピーにさ」
 悉く先読みされ、回り込まれる感覚を味わいながら、猫人間達は額を撃ち抜かれて崩れ去っていく。
 逆に、明澄やウタは敢えて後手に回って動いていた。
 敵が攻撃を仕掛けてきたのを、しっかりとサムライブレイドで受け流し、そのままジョン・ドゥ目掛けてカウンターを叩き込み、昏倒させてしまう。
 スタジオに歌を響かせていたウタも近寄ってくる敵が振るってくる爪、牙の後に地獄の炎を纏わせた巨大剣『焔摩天』を振り払い、ジョン・ドゥを纏めて薙ぎ倒していく。
「速く動く必要なんて感じないな」
 ジョン・ドゥの額に開く目は、こちらの動きを予想し、回避する力を持つ。
 そのユーベルコードは、これだけ猟兵達が戦いを長引かせる一因ともなっている。
 だからこそ、受け身になるウタは相手の攻撃で伴う風切り音を聞き耳を立て、巨大剣『焔摩天』でその攻撃を一度防ぐ。
「炎と熱……大山猫の目を閉じさせてみせるぜ」
 そうして、ウタはジョン・ドゥを切り倒し、宣言通りにその目を塞いでいた。

 【依頼掲示板前広場】メンバーもまた、追い込みといった状況だ。
 ナイフを振るって敵と対していたエウトティアは、相手の素早さに難儀を示していた。
「それにしても、中々すばやいのう」
 エウトティアはいっそ纏めて吹き飛ばそうと考え、スタジオ内に巨大な白狼マニトゥを呼び出す。
 残る敵が群がってきたところで、その背に跨るエウトティアが指示を出す。
「マニトゥ、蹴散らしてやるのじゃ!」
 小さく応じて頷くマニトゥは敵陣目掛けて咆哮を放つ。
 それによって、ジョン・ドゥが呼び出す猫の霊は吹き飛び、本体をも壁まで吹き飛ばしてしまっていた。
 一方、凛花は自らが操る霊を退避させ、れにが巨大化させた翼の合間を潜らせていく。
 そうして強化した霊を凛花はさらにジョン・ドゥ達へとけしかけ、自らが呼び出したはずの霊の爪を浴びて崩れ落ちてしまう。
 れには劣勢に立つ相手へ、徐にこう告げる。
「実は僕、女の子なんだ。君は信じるかい?」
 こういうのが誰も傷つかないし、彼……もとい、彼女にとっては楽しい嘘だと主張するが、れには何か思い当たったことがあったようで。
(「そういえば、それで泣かせたオブリビオンはいたっけ……まあいっか」)
 麗しい姿ではあれど、れにの姿にすっかり男性だと信じていたジョン・ドゥ達。
「驚いたけど、今はそれどころじゃないニャー!」
 カッターシャツをボロボロにし、敵はなおも巨大な怪猫となって襲ってくる。
 距離を詰められてしまったリミティアが『宝石剣エリクシル』で理性を失った相手の攻撃を受け止めて。
「どうせ吐くなら、人を幸せにする嘘を吐きましょう。オブリビオンには難しいかもしれませんが」
 そして、リミティアはそれまで周囲に展開していた炎を合体させて。
「キマイラに恨みがあるようですが、容赦はしません。せめて安らかに眠らせましょう」
 集中させた火力を、リミティアはその顔面へと見舞っていく。
「ニャアアアアアア……!」
 その一撃に、巨大化した猫は卒倒して倒れていき、元の姿に戻って床に転がってしまった。

 あらかた敵を片付けたことを確認したウタが再びギターをかき鳴らす。
 それは、キマイラを最後まで敵視していたジョン・ドゥ・キャット達へと送る鎮魂曲だ。
「あばよ、ゆっくりと休みな」
 しばしの間、スタジオには彼の声が響く。
 それを聞いてか、ジョン・ドゥ達の体は次々に骸の海へと還っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『安西九郎・来伝・ペディア』

POW   :    これぞ明代の武将、天仁須(てにす)の爆炎投法よ!
【テニスラケット】から【球状の爆弾】を放ち、【着弾時の爆発】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    これぞ宋の侠客、春空琉(はる・くうる)の斬撃走法
自身に【謎の魔力】をまとい、高速移動と【移動の際の衝撃派】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    あれは○○闘法!知っている(つもりな)のか来伝!
対象のユーベルコードを防御すると、それを【亜行参紗行伍のページに写し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠水貝・雁之助です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●嘘の武術を使う少女
 ジョン・ドゥ・キャット達が倒れ、奥にいたキマイラらしき少女が動き出す。
 猫人間達と協力する形で、ラジオ番組を電波ジャックをした上で様々な武術について流布していた黒幕『安西九郎・来伝・ペディア』だ。
「あなた達すごいね。あれだけの数の猫くん達を倒すなんて」
 手に1冊の書物『亜行参紗行伍』を手にし、やってくるペディア。
 彼女はそこに書かれた武術の魅力に取りつかれ、様々な武術をキマイラ達へと布教していた。
 しかしながら、『亜行参紗行伍』なる書物は、あ行の3番目、さ行の5番目……つまり、嘘である。

 ペディアはジョン・ドゥ達とは違った理由で、電波ジャックを行っていた。
 ジョン・ドゥ達は嘘に踊らされるキマイラの姿を楽しむ為だったが、ペディアは嘘であっても自らが好きな武術を皆に知ってほしいという強い気持ちで電波ジャックを行っていた。
「嘘は良くないって言うけれど、嘘でもこの武術が好きだから、仕方ないじゃない!」
 それが間違っていることなのは間違いない。
 自分の主張ばかりを前に出すペディアは倒さねばならないと、猟兵達も自分達の慣れた戦法で戦う……のだが。
「どんな武術が確認できるかしらね!」
 ペディアはそれすらも書物『亜行参紗行伍』へと書き記し、自らの武術に転化しようと目を輝かせるのである。
諏訪野・みすず
【WIZ】最初の方は様子見をしている。(ぺディアに言いたいセリフ)「あなた、電波ジャックといい、ウソだらけの拳法といい、一人だと何にもできないんじゃ?」戦況を見て、ぺディアと周りが離れたところで、ロボットを一気に出して袋叩きにします。「もう少し、TPOを考えた行動をするんだね。またの機会があれば、だけど」アドリブ、共闘歓迎です。


エウトティア・ナトゥア
チーム【依頼掲示板前広場】で参加するのじゃ。

あー…うん。好きにしたら良いと思うのじゃ。
じゃが流言飛語の類は迷惑なので一人で楽しむがよいぞ?

さて、レニー殿とリンカ殿が駆け出して行ったのじゃが、レニー殿は相変わらず女子に一目散じゃし、リンカ殿は意外と血気盛んなのじゃのう。
まあ、元気なのは良いことじゃ。
はしゃぎすぎても問題がないようにわしは後方で備えておくかの。
マニトゥにはそんな二人の補助を頼むのじゃ。

(火だるまになったリンカ殿を見やりつつ)
おお、盛大に燃えとるのう。確かにいきなり火だるまになって突っ込んでくるのはある意味恐怖であろうよ。
リンカ殿、気が済んだら傷を癒してよいか?


三原・凛花
『依頼掲示板前広場チーム』で参加。

あなたとは前にも一度戦ったけど、相変わらずみたいで何だか安心したよ。
そのよしみってわけじゃないけど、わたしもとっておきの技を見せてあげる。

【呪詛の篝火】29個をわたしの体に纏わせ、自分の体に火を付ける。
<火炎耐性、激痛耐性>で何とか堪えながら、そのまま敵に向かって<捨て身の一撃>!
火だるまになった状態で<衝撃波>と共に敵に突っ込むよ!
敵も相当ビビるだろうから、<恐怖を与える>ことも可能な筈。

これぞ奥義『刃亜忍虞阿多苦(ばあにんぐあたっく)』!
マネできるものなら、その【亜行参紗行伍】に書き写してみなさい!

…あ、終わったらエウトティアさんに回復してもらうね。


琥珀川・れに
【依頼掲示板前広場チーム】

文化を知ってもらおうとしてイロモノにしちゃう外国人っているよね。
君はまさにそれだ。それって知ってる事になるのかな?

そもそも君は本当に「武術」を知っているのか?
試させてもらおうよ。

というわけで僕も物理で戦おう。
UC「血統覚醒」貴族仕込みの剣術で勝負だよ。
僕の得意技、相手の勢いをいなしてからの【カウンター】

…武術を知りたい君の助けにはなれたかい?
健やかで頑張り屋な可愛い君に僕の事を知ってもらいたかったんだ。
次は君の事も僕に教えてほしいな(【コミュ力】で口説く)

※アドリブ大好き。絡み追加省略お任せ歓迎。


リミティア・スカイクラッド
【依頼掲示板前広場チーム】で参戦
せめてジョーク番組という体裁なら弁護のしようもあったのですが
嘘と分かっていて騙すのは悪質ですね
リムは目標を撃破します

リムは武術には精通していないので、ここはサポートに徹しましょう
【魔女の薔薇】を発動
薔薇の花弁を舞い散らせ、攻撃と同時に相手の注意を散らし
仲間の攻撃のチャンスを作るのが狙いです

さらに薔薇の茨をペディアの『亜行参紗行伍』に絡みつけ
ページを開けなくなれば彼女も困るのではないでしょうか
「ちゃんと内容は暗記していますか? 抜き打ちテストです」
この方の技(仲間を示し)はなんという名前でしょう
間違えれば「残念、罰ゲームですね」(仲間の攻撃が当たるよう茨で拘束)


ルー・カンガ
ついに、ボスが出てきたな。
よって、ここで本気モード行くぜ!!
格闘をこよなく愛するからか、へぇ…っていう感じだがな。
ま、そうこうしても、隙を与えないぜ。

「じゃあ、お手並み拝見ってところで、こいつ、格闘じゃなくて遠距離攻撃じゃねぇかよ。」
その手に関しては、ダッシュと逃げ足で速攻で逃げる。
そして、普通に抱きついてからの蹴りを行う。
相手が「亜行参紗行伍」なる本を出したら、速攻で強奪を行ってみる。
それを取ったら、ここでUCを発動して跳び蹴りを行う。
「これさえ無ければ、コピーできないようだしよ」

アドリブ・チームプレイ歓迎


マユラ・エリアル
好きこそ物の上手なれという奴だろうか
例え嘘でもそれを極めれば何れ本物になっていくのだろうな
だが、それを広めるのは違うんじゃないか……とオブリビオンに言っても仕方ないか
『亜行参紗行伍』……それもここで終わりだ
ただそのハングリー精神は見習わないといけないと思うよ、本当に

●戦闘
【氷塊召喚】を使用
本人ではなく、地形に対して使用して自身の戦闘能力アップを狙う

折角だ、近接戦闘で決着といこう

接近して右手の鉤爪で攻撃
『2回攻撃』『なぎ払い』を駆使しながら連続攻撃
『フェイント』を入れつつ、敵の攻撃は『武器受け』でガードしていく

さあ、スタイリッシュにキメようじゃないか

●アドリブ等歓迎


エドゥアルト・ルーデル
これが噂の発信源ガールでござるな…
可愛い!これが見たかった!よーしお仕事終了!帰るで…冗談でござるよ

安西九郎氏に嘘を言わせなければいいんでござるよ
具体的には嘘にしか聞こえないような事実をお出しすればよろしい
という訳で【爆撃機部隊】をぽこじゃか大量に召喚!やることは当然急降下爆撃でござるよ!
亜行参紗行伍が本なら爆撃で燃えるかもしれん、少なくとも衝撃波で読んでる暇も無いでござろう

…こいつはとある空の魔王を模したUCだ…嘘みたいなホントの記録で有名な、ネ!
UDCの日本でも有名でござるね、『嘘を書かせなかった男』として…

アドリブ連携歓迎


セリエルフィナ・メルフォワーゼ
【オーラナイトダンサー】27体を一つにし、更にそれを【コンセントレーション・スナイプ】による集中で更に圧縮させ、弾丸サイズにまで縮小させる。
そうして出来た『オーラの弾丸』を≪拳銃≫に込める。
そして<視力、スナイパー>【コンセントレーション・スナイプ】で仲間を巻き込まないよう敵一人に狙いを定め、『オーラの弾丸』を≪拳銃≫から<クイックドロウ>で射出!
これに<衝撃波、吹き飛ばし>も加えて更に威力と速度を倍加させるよ(反動で壊れないよう≪拳銃≫を<オーラ防御>で包んでおく)!

これぞボクの必殺技『オーラショット』だ!
本なんかじゃなく、その目に焼き付けなよ!



●嘘武術を広める少女
 とあるスタジオでの戦いは、佳境に入っている。
 実行役となっていたジョン・ドゥ・キャット達はすべて倒れ、残っているのは黒幕である『安西九郎・来伝・ペディア』のみ。
 彼女もまた、生前はキマイラだったのだろうか。狐か狼を思わせるような耳と尻尾がある。
 いずれも、少なからず嘘をつくというイメージを持たれている生物だ。
「あなた達すごいね。あれだけの数の猫くん達を倒すなんて」
 猟兵達の強さに、ペディアは目を輝かせる。
 ようやく、ゆっくりとその姿を確認することができ、猟兵達は再度身構える。
「ついに、ボスが出てきたな。よって、ここで本気モード行くぜ!!」
 他メンバーよりもはるかに大きな体躯を持つアカカンガルーを思わせる姿のルー・カンガ(カンガルーボクサー・f16514)が拳を振るい、気合を入れる。
「これが噂の発信源ガールでござるな……」
 一方、アゴヒゲを生やす傭兵のおっさん、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)はペディアの姿を可愛い、これが見たかったと絶賛して。
「よーし、お仕事終了! 帰るで……冗談でござるよ」
 さすがに、他の猟兵から冷ややかな視線を感じたエドゥアルトは、にやつきつつ戦闘準備を整える。
「さて、この本の武術、あなた達にも見てもらうよ!」
 ペディアが手にするは、書物『亜行参紗行伍』。嘘の武術がそこには数多く書かれている。
「格闘をこよなく愛するからか。へぇ……っていう感じだがな」
 言葉を交わしあう間も、ルーはファイティングポーズをとり、相手を牽制していく。
「あー……、うん。好きにしたら良いと思うのじゃ」
 チーム後方で冷めた態度をとっていた猫耳巫女の少女、エウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)は一言告げてから、不敵に笑って。
「じゃが、流言飛語の類は迷惑なので、一人で楽しむがよいぞ?」
「例え嘘でもそれを極めれば、何れ本物になっていくのだろうな」
 氷刃を自称する銀髪の羅刹、マユラ・エリアル(氷刃の行方・f01439)が主観を語る。
 これも、好きこそ物の上手なれという奴だろうか。
「だが、それを広めるのは違うんじゃないか?」
 オブリビオン相手に言っても仕方ないとは分かっていても、マユラは言わずにはいられなかったようだ。
「嘘でもこの武術が好きだからね」
 とはいえ、多少言われてもブレないくらいに、彼女が好きなのは間違いない。
「……文化を知ってもらおうとして、イロモノにしちゃう外国人っているよね」
 それを聞き、男装のダンピール貴族、琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)がペディアに呼びかけ、さらに尋ねる。
「君はまさにそれだ。それって、知ってる事になるのかな?」
「当然よ。隅から隅まで読み込んでいるからね!」
 ペディアは良くも悪くもぶれず、この書物と武術ならば負けないと言わんばかりだ。
「せめて、ジョーク番組という体裁なら弁護のしようもあったのですが……嘘と分かっていて騙すのは悪質ですね」
 魔女の一族の末裔、リミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)は、敵のその考え方に難色を示して。
「リムは目標を撃破します」
「嘘でもこの武術が好きだから、仕方ないじゃない!」
 明らかな敵対の意思をリミティアが示すと、書物を手にしたままペディアは楽しそうに叫ぶ。
「あなたとは前にも一度戦ったけど、相変わらずみたいで何だか安心したよ」
 『聖霊』の力にとらわれ、少女の姿のままで世界を彷徨う三原・凛花(『聖霊』に憑かれた少女・f10247)は、ぶれぬペディアに同一人物なのだと実感を抱く。
「そのハングリー精神は見習わないといけないと思うよ、本当に」
「本当に武術を知っているというなら……、試させてもらおう」
 マユラに続き、れにも構えをとる。
 仲間達のやり取りを様子見していた諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)もまた、仕掛けるタイミングを見計らっていたようだ。
「一度戦ったよしみってわけじゃないけど、わたしもとっておきの技を見せてあげる」
 凛花は己の抱く呪詛を燃料とし、黒い鬼火を自らの周囲へと燃え上がらせていくのである。

●手合わせしましょう!
 書物『亜行参紗行伍』を手にしつつ、安西九郎・来伝・ペディアは楽しげに猟兵達を迎え撃つ。
 どこからか取り出したテニスラケットより、彼女は球状の爆弾を放ってくる。
「これぞ明代の武将、天仁須(てにす)の爆炎投法よ!」
 いくつも打たれてくる爆弾を、猟兵達はそれぞれ避けていく。
 お手並み拝見と構えていたルーは、これに少し呆れを覚えて。
「こいつ、格闘じゃなくて、遠距離攻撃じゃねぇかよ」
 地面に激突する爆弾を直接受ければ、動きを封じられてしまうと察したルーは、ダッシュと逃げ足を生かして速攻でスタジオ内を逃げ回る。
「さあ、どんな技を使ってくれるのかしら!」
 わくわくしながら、こちらを注視するペディア。
 その姿は愛らしくもあるが、相手は嘘を吹聴するオブリビオン。放置するわけにもいかない。
「氷よ、全てを凍てつかせろ」
 そこで、マユラがペディア目掛け、氷の塊を放つ。
 それほど速くはない一撃に、ペディアも悠然と避けてみせた。
 だが、マユラは始めからペディアを狙ったわけではなく、その周囲の床を凍り付かせる。そこに自らが立つことで、力を高めることができるのだ。
「折角だ、近接戦闘で決着といこう」
 マユラは理想世界の名を冠したガントレット『in vitro world』より鉤爪を現し、それで攻撃を仕掛けていった。
 やや遅れて、白くひらひらとしたドレスを纏うセリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)が駆け付け、そのまま戦線に加わる。
 セリエルフィナは先に戦う仲間達に注意が向いていることもあり、人型のオーラの炎をできる限り呼び出し、炎を1つに纏めて強化していく。
「後は、コンセントレーションで……」
 その炎をさらに圧縮し、セリエルフィナは弾丸サイズにまで縮小させていた。

 【依頼掲示板前広場チーム】の面々もタイミングをみて攻撃を仕掛ける。
 真紅の瞳に覚醒したれにはヴァンパイアとしての力を解放し、『エペ ド ルーン』で貴族仕込みの剣術を披露していく。
「さて、レニー殿とリンカ殿が駆け出して行ったのじゃが……」
 エウトティアは女子に一目散なレニーことれにを目にし、さらに、意外と血気盛んに準備を行うリンカこと凛花を後方から眺めて。
「まあ、元気なのは良いことじゃ」
 彼女達がはしゃぎすぎても問題ないようにと、エウトティアは巨狼マニトゥに援護を任せる。
 マニトゥが相手へと躍りかかり、その爪で引き裂き、牙で食らいつこうとする間、エウトティアは後方で回復支援できるよう備えていた。
 武術には精通していないリミティアは前に出る仲間達のサポート。
「エリクシルよ咲き誇れ、汝の敵はここにいる」
 手にする『妖精杖エリクシル』を使い、リミティアはスタジオ内に薔薇の花びらを舞い踊らせて攻撃を行い、ペディアの注意をそらそうとする。
「なるほどね」
 次々と繰り出されてくる猟兵の攻撃をペディアはやり過ごし、謎の魔力を纏って応戦する。
 スタジオ内をそれまでにない速さでかけ始め、さらにそれによって生じる衝撃波をこの場のメンバー達へと浴びせかけてきたのだ。
「これぞ宋の侠客、春空琉(はる・くうる)の斬撃走法よ!」
 書物『亜行参紗行伍』を熟読しているだけあって、ペディアは迷いなくそれをユーベルコードへと転化し、猟兵達を責め立ててくる。
「わたしのように、どす黒く燃えて……」
 そこで、凛花が攻勢に出る準備を整えて。
 自らの周囲に出現させた黒い炎を全て、凛花は自らの体へと引火させた。
 持ち前のスキルもあり、火だるまになりながらその炎に耐える凛花は、ペディア目掛けて捨て身の一撃を仕掛けていく。
「なっ……!」
 これには、ペディアもさすがに戸惑い、恐怖すら感じてしまう。
 凛花は構わず、衝撃波を伴ってペディアへと体当たりを繰り出す。
「おお、盛大に燃えとるのう。確かにいきなり火だるまになって突っ込んでくるのはある意味恐怖であろうよ」
 そんな凛花の姿にも、エウトティアは変わらぬ調子で淡々と語っていた。
 しかしながら、猟兵の攻撃はそれでは終わらない。
「安西九郎氏に、嘘を言わせなければいいんでござるよ」
 エドゥアルトはこの場へと爆撃機部隊を大量に呼び寄せ、どんどん急降下攻撃をペディアへと仕掛けさせていく。
 爆撃で動きを止めてしまうオブリビオン達の感嘆することが次々と聞こえてくる。
 そこで、敵本体目掛け、ルーが特攻してきた。
 彼は背後から飛びつき、ペディアを強く蹴りつける。
「きゃあっ!」
 それまで戦局を注視していたみすずもまた、動き出して。
「あなた、電波ジャックといい、ウソだらけの拳法といい、一人だと何にもできないんじゃ?」
 彼女は敵が大きく飛ばされたタイミングで多数のロボットを一気に出し、ペディアを袋叩きにしていくのである。

●一気に決めろ!
 猟兵達から攻撃を畳みかけられていたペディアだったが、彼女はしっかりと攻撃を防御していて。
「あれは……、絵例倶登呂(えれくとろ)闘法!」
 ペディアは書物『亜行参紗行伍』へとみすずのユーベルコードを写す。
 隙を見て、ペディアはこの場に機械兵器を呼び寄せ、みすずを含む猟兵の牽制へと当たる。
 機械兵器は強いが一撃で消滅する欠点もあり、次々に猟兵達はそれらを消しに当たっていく。
「それにしても……」
 ペディアは改めて、凛花の一撃に戸惑いを見せて。
「これぞ、奥義『刃亜忍虞阿多苦(ばあにんぐあたっく)』!」
 マネできるものなら書き写してみなさいと、胸を張る凛花。
「リンカ殿、気が済んだら傷を癒してよいか?」
 さすがに火だるま状態の彼女が見るに堪えないのか、エウトティアが【水精霊の唄】を響かせて回復に当たっていた。
 その一瞬の隙に、リミティアが敵の書物を薔薇の茨に絡み付けていく。
 そして、ルーが書物を素早く奪い取り、後ろ足で渾身の蹴りをペディアへと見舞う。
「これさえ無ければ、コピーできないようだしよ」
 改めて、エドゥアルトが爆撃機部隊を呼び寄せ、爆撃を浴びせかけていく。
 すると、ルーが投げつけた書物『亜行参紗行伍』が巻き込まれて燃え始める。
「ああっ、私の……本が……!」
「……こいつはとある空の魔王を模したユーベルコードだ……嘘みたいなホントの記録で有名な、ネ!」
 UDCの日本でも、『嘘を書かせなかった男』として有名だとエドゥアルトは語るが、もはやペディアの耳には入っていない。
「ちゃんと内容は暗記していますか? 抜き打ちテストです」
 そこで、リミティアがみすずを指し示して。
「この方の技はなんという名前でしょう」
「…………っ!」
 しかしながら、先ほど移したばかりの技をもう一度使うまでにはペディアは至らず。
「残念、罰ゲームですね」
「もう少し、TPOを考えた行動をするんだね。またの機会があれば、だけど」
 リミティアはペディアの体を縛り付けていくと、みすずは再度答え合わせと言わんばかりにロボットを出して、殴りつけていく。
 そこで、セリエルフィナは先ほど作ったオーラの弾丸を拳銃に込め、仲間達が離れるタイミングを見計らう。
「これぞ、ボクの必殺技『オーラショット』だ!」
 スキルを上乗せし、セリエルフィナは威力と速度を倍加させ、その目に焼き付けろと素早く射出する。
 ものすごいエネルギーが彼女の拳銃から放たれ、ペディアの体を包み込む。
「まだ、だよ……!」
 それでも、ペディアは再度テニスラケットを手にし、爆弾を放ってくる。
「貴族仕込みの剣術……いくよ」
 れにはそれを軽やかに避けてカウンターを浴びせかけると、マユラも仕掛けて。
「『亜行参紗行伍』……それもここで終わりだ」
 敵はほぼ棒立ちではあるが、マユラはフェイントを織り交ぜつつ、連続して鉤爪を薙ぎ払い、ペディアの体を痛めつける。
「さあ、スタイリッシュにキメようじゃないか」
 一気に、マユラはその鉤爪をペディアの腹へと埋め込み、引き抜く。
「私の、負けだね……」
 膝を突くペディアにれにが近づいて。
「……武術を知りたい君の助けにはなれたかい?」
 健やかで頑張り屋な可愛い君に、僕のことを知ってもらいたかったと、れにはコミュ力を使って口説きにかかる。
「次は君の事も僕に教えてほしいな」
「そうだね、考え……とく……よ……」
 力尽きた安西九郎・来伝・ペディアは、その体をゆっくりとかき消していった。

 かくして、事件は収束を迎える。
 ラジオの電波ジャック事件は起きなくなり、DJは軽い口調で武術に関して存在しない旨を伝えると、キマイラ達の武術のブームはすぐに収まっていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月23日


挿絵イラスト