●アックス&ウィザーズ
異変が起こったのは、今から数日程、前の事だった。
最初はウサギなどの小動物。
続いて、イノシシや、シカ。
最後はクマまで森から逃げてきた。
それ故に、村人達は思った。
森の中で、何か良くない事が思っている、と……。
しかし、誰ひとりとして森の中を調べに行こうと思う者はいなかった。
クマすらも逃げる『何か』と言う時点で、嫌な予感しかしない。
だからと言って放っておけば、森の中から逃げてきた動物達に畑を荒らされ、命を奪われる危険まであった。
「一体、森で何が……」
村の長老ルシアスが、何処か遠くを見つめる。
だいたいの事なら、想像はつく。
かつてこの地を荒らしまわっていたドラゴンの存在……。
てっきり御伽噺の類だと思っていたが、もしかすると……もしかである。
もちろん、現時点では、あくまで予想……。
単なる思い込みでしかないものの、万が一その考えが間違っていないのであれば、クマどころの騒ぎではない。
最悪、村が焦土と化し、沢山の命が失われる事だろう。
それ故に、ルシアスは思った。
ドラゴンなんている訳がない、と……!
●ガジルからの依頼
「ドラゴンなんていない♪ いる訳がないんだよ♪」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が奇妙な歌を歌いながら、猟兵達に対して今回の依頼を説明した。
数日ほど前から沢山の動物が森から逃げ出しているため、その調査をしてほしいという事である。
一体、森の中に何が潜んでいるのか分からないが、ドラゴンっぽい咆哮が聞こえる事もあり、村人達が不安な気持ちになっているようだ。
もちろん、実際にドラゴンを見たモノはいない。
そのため、村人達はドラゴンではない『何か』が森で暴れていると思うため、妙な歌を歌って気持ちを紛らわせているようである。
だからと言って、このまま何もしない訳にもいかない。
そういった意味でも、調査をしてほしいという事だ。
ゆうきつかさ
このシナリオは第一章が調査メイン、第二章は釣りメイン、第三章はドラゴン退治がメインになっています。
基本的に、物語はみんなで作っていくものだと思っているので、キャラクターらしく行動していただければ構いません。
第1章 冒険
『逃げ出す動物たち』
|
POW : 大胆に調査
SPD : 慎重に調査
WIZ : アイテムや技能を活用
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アスカ・ユークレース
偵察に小型ドローン【Cluster】を飛ばしつつ森を歩き回って探索
録画した映像や拾ったものは解析して、怪しいところにはマッピング
こんなところにドラゴンなんて、いる訳ないですよねー?(フラグ1
怪しいところをちょっとつついたり、不審物を拾ったところで何か起きる事って、そうないですよねー?(フラグ2
少し前に偵察用に飛ばしたドローンの数が飛ばす前より少し減ってるのも、気のせいですし?(フラグ3
等と盛大にフラグを建てていく
アドリブ歓迎
霧城・ちさ
何がいるか調べて村人さん達を安心させたいですわね
ドラゴンとはまだわかったわけではないですし大きさも大きいという先入観はなしで痕跡かその何ものかの生物をみつけますの
探索では迷わず探せるように目印を付けますわね。高い所に登って見てみたり水のあるあたりも確認しますの。大きな洞窟を見つけた場合他の方を待って中を捜索したいですわね。動物がどの方向から逃げてるかも確認できたらその方向も探したいですわっ
探索中怪我をした方がいましたら治しますの
ルク・フッシー
「ドラゴン…やっぱり強いんでしょうか…」(ぶるぶる)
ドラゴンと戦うのは初めてじゃないですけど…だからこそ、危険なのも知ってます…うう…
と、とにかく、調査はしないと…ここは逃げてきた動物に直接聞くのが1番確実…です、かね…?【技能:動物と話す】
でも、興奮して話してくれないかも…その時は…怖いけど、直接森に入って確かめるしかない、ですよね…【勇気】
なにか見つけたものや痕跡があれば、持ち帰ったり絵に描いたりして他の皆さんに伝えますね…
「……ぎゃあっ!?ドラゴン!」
……あ、水に写ったボクでした…
アストレア・ゼノ
◆SPD
確かに、動物達のあの様子は普通じゃないな
技能【情報収集】【動物と話す】で、話を聞いてみようか
「ああ、安心してくれ。今日は狩りじゃない」
「随分な大移動だな、一体どんな恐ろしい奴から逃げて来たって言うんだ」
なんて調子で、
あらかた情報を引き出せたら問題の森に向かってみよう
可能なら、
UC【グッド・ネイバー】で動物達の一体に案内を頼もうかな
◆竜槍のグウェン
動物達と話すゼノの隣に座って
たまにぎゃうぎゃうと相槌を入れます
◆アドリブ歓迎です
黒玻璃・ミコ
※スライム形態
◆心情
HAHAHA、幾らアックス&ウィザーズ世界ですからって
村の近くの森にドラゴンが潜んでいる訳がないじゃないですかー
まぁ、ドラゴン狩りに慣れたミコさんが居るので
万が一があっても全然問題ありませんけどねー
◆行動
【POW】で判定です
異変が森で起きているのならば森に行けば良いのです(直球)
まぁ、木々が深く多少薄暗くても【暗視】出来る私ならば支障ありませんし
【第六感】に訴えかけられるような窮地が起きてるならば察せられるでしょう
そもそも本当にドラゴンが居るのならばサイズにもよりますが
木が折れていたり足跡とかが見つけられてもおかしくないと思うのです
◆補足
他の猟兵さんとの絡み、アドリブOK
ステラ・オレオール
(アドリブ等何でも歓迎です)
【POW?】
ぱたぱたと空を飛び、森を上空から探索します
「ふん、ふん、ふ〜ん♪」
アックス&ウィザーズの空気はとってもキレイ。ここほど空の散歩が気持ちいい世界はありません。
歌でも歌いながら気楽に探しましょう
「ドラゴンなんていない♪いる訳がないんだよっ♪」
妙な歌ですが、私は結構気に入っています
(異変に気づくまでふわふわ探索)
「あれは…!?」
『何か』の痕跡が見つかる、もしくは大きな音や人の声が聞こえるなど、異変が見つかった場合は、急いでその元へ向かいます
地上が安全なら地上に降りて周辺を調べます。危険なら空から偵察します
ここでその『何か』の特徴だけでも知っておきたいですね。
ヴォルフ・ヴュンシェン
(ありえないことがありえないと思うが)
何もないことを信じたい気持ちが強いのかもしれない
森に入る前村人から旅人として様子見を申し出て話を聞く
情報は聞いてるが村人の体感を知りたい
また、可能なら森の中の視界のいい場所悪い場所を聞いておく
「あと、何か気が紛れる歌を教えてくれると嬉しい」
妙な歌、らしいが
(クマが成すすべなく捕食されるのか本能的な恐怖を覚えるモノか)
どちらにしろクマより強者がいるだろう
森の中折れた木や草がないか探し見つけたら追うように歩き、動物の死骸がないか調べる
咆哮が聞こえてきた場合は咆哮の数、大きさ、方角、頻度は具体的でなくとも確認
「ドラゴン退治だろうな」
認めたくない現実もあるもんだ
●それはドラゴンですか?
「HAHAHA、幾らアックス&ウィザーズ世界ですからって、村の近くの森にドラゴンが潜んでいる訳がないじゃないですかー。まぁ、ドラゴン狩りに慣れたミコさんが居るので、万が一の事があっても全然問題ありませんけどねー」
黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)はスライム形態で高笑いを響かせ、ウネウネと森の中を進んでいた。
森で異変が起こっているのであれば、そこに出向けばいい。
そんな単純な理由から……。
そもそも、こんな場所にドラゴンがいるとは考えにくい。
おそらく、村人達が勝手に妄想を膨らませ、巨大な岩をドラゴンだと勘違いしただけである。
そのせいか、ミコは強気ッ!
まるで探検隊の隊長の如く、凛々しく、恐れを知らなかった。
「まあ、あり得ない事もないが、今回の場合は何もないことを信じたい気持ちが強いのかもしれない」
ヴォルフ・ヴュンシェン(願う者・f13504)も、同じような気持ちになっていた。
そもそも、村人達がドラゴンの存在を認めていない。
ドラゴンっぽい『何か』がいる事は間違いないが、絶対にドラゴンはいないと言う考えのようである。
「とにかく、何がいるか調べて村人さん達を安心させたいですわね。確かに、ドラゴンと決まった訳ではありませんし……」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)が、警戒した様子で辺りを見回した。
森の中に『何か』が現れたせいで、辺りは異様なほど静まり返っており、風に乗って何処からか死臭が漂ってきた。
「ドラゴンなんていない♪ いる訳がないんだよっ♪」
そんな中、ヴォルフが村人達から教えてもらった歌を思い出し、自らの気持ちを紛らわせるようにしてゆったりと歌い出した。
次の瞬間、ドラゴンの咆哮にも似た風の音が辺りに響き、急にまわりが肌寒くなった。
一体、それが何を意味しているのか分からないが、何となく雲行きも怪しくなってきた。
「一瞬、ドラゴンの咆哮が聞こえてきたような気もしますが……気のせいですわね」
ちさが現実逃避をするようにして、頭の中に浮かんだ最悪の可能性を掻き消し、等間隔で目印をつけていく。
念のため、高いところに登って、辺りを見回してきたが、何処も同じような景色ばかり。
いや、一ヶ所だけおかしな場所があった。
まるで死の世界と繋がったのではないかと錯覚してしまう程、不気味な雰囲気が漂っているような場所が……。
それは動物が逃げてきた方向と同じであるため、そこに『何か』がいる事は間違いなさそうである。
「……待て。クマが……死んでいる」
それに気づいたヴォルフが、クマの死骸に駆け寄った。
クマは首から背中にかけて噛み千切られており、舌をだらりと垂らして、息絶えていた。
その雰囲気から食べると言うよりも、ウルサイので大人しくさせた、といった感じであった。
「どうやら、即死のようですね」
ちさもクマの死骸に駆け寄り、念入りに調べ始めた。
クマが殺されたのは、おそらく数日前。
動物達が森の中から逃げてきたのと、同じ頃……。
「クマが成すすべなく捕食されたという事は、それよりも大きな『何か』がいる事は間違いないな」
ヴォルフがクマの死骸を確認しながら、『何か』の正体を特定しようとした。
「でも、本当にドラゴンがいるのであれば、樹が折れていたり、足跡が……ありますね、バッチリと……」
ミコが、それらしき痕跡を見つけ、気まずい様子で汗を流す。
しかも、どう見てもドラゴンサイズ。
『ドラゴンですけど、何か?』と言わんばかりに、馬鹿デカイ足跡が、森の奥まで続いていた。
「これは、間違いなく……」
ちさが巨大な足跡を見下ろし、ボソリと呟いた。
「ドラゴン……いますね」
ミコも半ば諦めた様子で、乾いた笑いを響かせた。
「認めたくないが……これはドラゴンだろうな」
そう言ってヴォルフが確信した様子で、森の奥を睨みつけるのであった。
●のんびり気ままに上空散歩
「ふん、ふん、ふ~ん♪」
ステラ・オレオール(闇を照らす恒星・f15422)はパタパタと空を飛びながら、森に何が起こっているのか調査をしていた。
だが、そんな事を忘れてしまう程、上空の空気は澄んでおり、とても心地が良かった。
「ドラゴンなんていない♪ いる訳がないんだよっ♪」
あまりにも気持ちが良かったせいか、歌まで歌ってしまう程。
それは、とても奇妙な歌であったが、何やら癖になる歌詞であった。
(「……何やら凄く目立っているようですが、今は『何か』の正体を知る方が先ですね……」)
そんな中、アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)が、偵察用に小型ドローン【Cluster】を何機も飛ばし、森の中を歩き回っていた。
そもそも、こんなところにドラゴンなんている訳が無い!
そんな気持ちがフラグと一緒に立っているためか、何やら強気になっていた。
万が一、ドラゴンがいたとしても、先に襲われるのは、奇妙な歌を歌っているステラである。
例え、例えステラが襲われたとしても、小型ドローンがドラゴンの姿を撮ってくれる事は間違いない。
「……ん?」
その途端、ステラが異変に気付き、アスカを見下ろした。
小型ドローンもアスカがいる場所を撮影。
そこには巨大な足跡があった。
アスカがスッポリと入るほど、大きな足跡が……。
「……えっ? 何もないですよ?」
アスカが不思議そうに首を傾げ、上空にいるステラに答えを返す。
だが、小型ドローンを通じて、地上の足跡を確認しているため、本音を言えば……嘘だった。
しかも、森の奥に飛ばした小型ドローンが……、一機も帰ってきていない。
最初は気のせいだと思ったが、小型ドローンが最後に送ってきた映像に映っていたのも……ドラゴンだった。
「ドラゴンなんていない♪ いる訳がないんだよっ♪」
気がつくとアスカも、奇妙な歌を歌っていた。
……既に頭の中は、真っ白。
この時点で嫌な予感しかしない。
そして、体を覆いつくす程、巨大な影がアスカの身体を覆いつくした。
「ド、ドラゴンです……!」
ステラが驚いた様子で声を上げる。
「……あ!」
その途端、アスカが恐る恐る顔を上げ、ドラゴンと目があった。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
次の瞬間、ドラゴンが咆哮を響かせ、腐ったブレスを吐きかけた。
「む、無理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
それだけでアスカは、戦意喪失。
ステラも小型ドローンと一緒に、ふわふわ逃げる。
あれは間違いなく、ドラゴン。
しかも、ドラゴンのまわりには、赤い目をしたゾンビ達がおり、こちらを威嚇するようにして唸り声を上げていた。
とにかく、ドラゴンはいた。
それだけは間違いない事だった。
●ドラゴンの好きなモノ
「……まだ森の中に動物がいたのか」
アストレア・ゼノ(災厄の子・f01276)は『何か』が現れた森の中に足を踏み入れ、物陰に隠れて震えるリス達を見つけた。
おそらく、何処に逃げても同じだと判断し、森に留まる事を選んだのだろう。
少なくとも、肉食獣がいなくなった森の方が、ある意味マシだと思ったのかも知れない。
「ああ、安心してくれ。今日は狩りじゃない」
そんな空気を察したアストレアが、リス達に声を掛ける。
それにホッとしたのか、リス達がドングリを持って、物陰に姿を消した。
「ところで……ドラゴンって……やっぱり強いんでしょうか……?」
そんな中、ルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)が、不安げな表情を浮かべ、身体をぶるぶると震わせた。
ドラゴンと戦うのは、初めてではないが、だからこそ危険である事も知っている。
それ故に、想像するだけで、震えが止まらなくなった。
「まあ……強いだろうな」
アストレアが何処か遠くを見つめた。
もちろん、その『何か』がドラゴンであれば……だが。
あくまで現時点では可能性……。
相手がドラゴンであると確定した訳ではない。
「と、とにかく、調査はしないと……。ここは森の動物達に直接聞くのが、一番ですね」
ルクが森の中を調べつつ、キョロキョロと辺りを見回した。
残念ながら、森から逃げてきた動物達は、パニック状態。
みんな興奮し過ぎて、頭の中が真っ白になっていたため、詳しい話を聞く事が出来なかった。
そういった意味で、先程のリスがいれば、心強かった。
「……そうか。だったら、あれを使えば……」
アストレアが何かを思い出した様子で、【グッド・ネイバー】を使う。
その途端、先程何処かに行ってしまったはずのリスが現れ、アストレア達の前で……死んだフリ。
『ボク……死んでいるよ?』
リスが今にも消え去りそうな声で、死んでますよアピール。
「いや、死んでいるなら、何も言わないだろ……」
アストレアがマジマジとリスを見つめ、鋭いツッコミを入れる。
『そ、そうですね。でも……殺すでしょ?』
リスがひょこっと起き上がり、何やら確信した様子で、アストレア達に視線を送る。
「いや、殺さない。ただ、協力してほしいだけだ。あ、火の中に飛び込めとか、そう言う意味じゃないからな。ドラゴンの倒し方を知っていたら、教えてほしい」
アストレアがリスにツッコミを入れつつ、森の道案内も頼む。
その間、竜槍のグウェンはリスを刺激しないようにするため、アストレアの後ろに隠れ、家政婦の如き視線をリスに送っていた。
『あ、それなら……。どうやら、あのドラゴン……。魚が好きみたいですよ。毎日、ここまで食べに来てますし……』
リスがグウェンの視線を気にしつつ、ぴょこぽんと川まで跳ねていく。
「……ぎゃあっ!? ドラゴン!」
その途端、ルクが驚いた様子で悲鳴を上げ、ぺたんと尻餅をついた。
『えっ? えっ? ドラゴン!? ドラゴン!?』
これにはリスも、パニック状態。
ドングリを持ったまま、左へ右へ。
その途中でグウェンと目が合い、『これは、あげませんよ?』と言って、ドングリを後ろに隠した。
「……あ、水に写ったボクでした……」
そう言って、ルクがテヘッと笑う。
その拍子にリス達が豪快にズッコケ、土煙を上げる。
とにかく、ドラゴンを誘き寄せるために必要なのは……魚ッ!
川のヌシの如く、巨大な魚を釣り上げる事が、最も優先すべき事だった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『魚を確保しろ!』
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POW : 逃げられたって気合いだ!とにかく数撃ちゃ当たる!
SPD : 魚が居そうな橋の下や木の陰を狙って重点的に釣る
WIZ : 虫や水草、淡水エビなど、魚の好きなものをエサにして釣り上げる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
黒玻璃・ミコ
※スライム形態
◆心情
おぅふ、まさか本当にドラゴンが居るとは
ミコさんのつぶらな瞳でも見通せませんでしたね
◆行動
【POW】で判定です
生憎と私は魚釣りをした経験も知識もないのですよねー
……ですが方策はありますよ
そう、何事も【気合い】が在れば大丈夫
愛用の九振りの蛇腹剣で川の端から順番に【範囲攻撃】で【串刺し】にしながら巨大な魚を狙って行きましょう
運良く仕止められればそれこそ万歳ですし
他に確保しようとしている猟兵さんの処に追い込めれば良いのです
もしも釣り上げるのが難しい真の主様を見付けたなら
川の中に飛び込み【水泳】して
この【怪力】溢れるマイハンドで確保しますよー
◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK
ヴォルフ・ヴュンシェン
「釣りか……」
素潜り猟とかしたことないし、農村出身とは言え泳ぎが得意になる世界の出身でもない俺がやったら普通に溺死しそうだからやらない
水面近くならBlauで突くこともできるから、虫や水草で誘き寄せて釣る中で釣るのが難しい大きさのものや抵抗著しいものはBlauで突いて仕留めるのがいいか
岩陰に魚がいないか確認しつつ虫や水草を確保
試しに虫を幾つか水面に投げてみる
反応が出たら釣りしてみるか
「いい大きさのものが釣れればいいが」
小さいものならそのままエサにしより大きい魚を誘い込む
大きければドラゴンのエサ
他の猟兵が魚を追い立てていたり、大きいのを引き当てたら【加護のリヒト】で攻撃力強化、Blauで加勢する
霧城・ちさ
私釣は見た事がありますが経験はありませんわね
大きな魚を釣らないといけませんし餌も大きなものを準備しないといけませんわっ
私餌の持ち合わせはありませんし見様見真似でまず餌になりそうな小さな生き物を捕まえて普通のお魚を捕まえてみますの
ヌシほど大きなものになるならここのお魚を使って狙うのもいいと思いますの
川に住んでるお魚とかを餌にしていけばきっといつも食べてるものですしうまくいきますわっ
コツコツやっていくのも大事ですの
ヌシがかかったらうさぎさん達を出して皆様と協力して引き揚げますわっ
アストレア・ゼノ
◆SPD
共有した情報を振り返りながら釣りに挑む
森の『何か』はドラゴンで間違いなし、か
一緒にゾンビが居たっていうのも気になるが
相手が手下を引き連れているなら、
対処出来るよう心構えはしておかないとな
技能【釣り】【野生の勘】【地形の利用】で、
魚の居そうなポイントを狙って釣り糸を垂らそう
ドラゴンをおびき寄せるってなると相応の大物が必要だろう
急な事だったからその辺の虫くらいしか餌は無いが……
そうだな、釣った小魚を【料理】の要領で捌いて
切り身を餌に大物を狙うか
……しまった、玉網なんて持って来てないぞ
グウェン!
竿が折れる前に、直接喰らい付いて引き上げてくれ!
◆アドリブ歓迎です
ルク・フッシー
「ゾンビ…腐った息…ドラゴン…」(ぼそぼそ)
釣り糸を垂らすルクは、まるで無我の境地に達したかのように見える。
だが、実はドラゴンが想像以上に危険だという報告を聞き、半ば気絶しているだけだった。
ともあれ、ルクが垂らす糸からはまるで敵意を感じない(気絶してるし)。
これならば多くの危険を回避してきたであろう巨大魚も食いつくだろう…多分。
「……ひゃっ!?あわわ…!」
魚が食いついたら、パニック状態のままドラゴニアン腕力で強引に引き上げる
糸が切れそうなら【ドラゴニアン・チェイン】(氷属性)で捕らえて引き上げる
「さ、魚が釣れなかったら…ボクが地面に魚の絵を描きますね…ダメ?」
最上・空
魚釣りに美幼女が参戦です!
空は【井上さん召喚】で井上さんを呼び出し、川の中に直接入って魚を捕獲して貰いますよ!
世の中には鵜飼いみたいに鵜でも魚を捕獲出来ますので、オウサマペンギンの井上さんなら、きっと楽勝の筈です!……楽勝ですよね? 井上さん、その不安そうな顔は何ですか? しっかりしないとご飯抜きですよ?
ちなみに万が一にも失敗したり、ボウズだったりした場合は、「属性攻撃8」&「衝撃波14」で川に雷を打ち込んで一網打尽にしますよ!
「さぁ、井上さん!ペンギンの神髄を披露して下さい!」
「井上さーん、モタモタしていると、落雷があるかもですよ-?」
※アドリブ&まとめご自由に
ステラ・オレオール
(何でも歓迎です)
あのドラゴンと周りの集団は一体何だったのでしょうか。あんなに大きいのに、なぜ攻撃される直前まで気付けなかったのでしょうか…
【POW】
えっと、釣りですか?
あんな禍々しい見た目で好みは魚なんですね…
私は釣りに詳しい訳では無いので、得意の【念動力】で質より量の勝負をします
【マルチサテライト・ブレードダンス】を発動
これは本来炎で形成した剣を念動力で操るUCですが、今回はその念動力で釣り竿を操作します!(釣り具は村で買う、借りる等して調達します)
釣り竿の数は20本、岸から水面上まであらゆる場所に配置します。知識や技能が無くても、私には20倍の戦力があります!
いざ、豪快に参りましょう!!
●森に漂う死臭
「森の『何か』はドラゴンで間違いなし、か」
アストレア・ゼノ(災厄の子・f01276)は仲間達と情報を共有した後、野生の勘で魚がいそうなポイントを絞り込んだ。
ドラゴンと一緒にいたゾンビ達が気になるものの、今は……釣りッ!
思わずドラゴンが森の中から現れてしまう程の餌が必要であった。
もちろん、ただの魚ではドラゴンが現れる事はない。
そういった意味でも、大物を釣り上げる必要があった。
「それにしても、あのドラゴンと周りの集団は、一体何だったのでしょうか……?」
ステラ・オレオール(闇を照らす恒星・f15422)が、ドラゴンに遭遇した時の事を思い出す。
攻撃されるまでまったく気配を感じなかったが、それはドラゴンが死んだように動かず、森の中に溶け込んでいたせいかも知れない。
どちらにしても、まわりにいたのは、動物達のゾンビであったため、ドラゴンは死体を操る力を持っていると考えるべきだろう。
最悪の場合、ゾンビの群れが村を襲う事になるため、ここで決着をつけておく必要があった。
「ゾンビ……腐った息……ドラゴン……」
そんな中、ルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)がボソボソと呟きながら、川に釣り糸を垂らしていた。
まるで無我の境地に達しているようにも見えるが、実際にはドラゴンが想像以上に危険だと報告を聞き、半ば気絶しているだけだった。
それでも、ルクが垂らす糸からは、まるで敵意を感じない。
その甲斐あって、何かが掛かった。
「さ、魚……」
ルクがハッとした表情を浮かべ、釣竿を引っ張った。
そこには魚が掛かっており、ルクの目の前でピチピチと跳ねた【ネコ魚をゲット:猫っぽい顔をした魚、別名『猫面魚』】。
「そう言えば、釣りに来たんでしたっけ? あの禍々しい見た目で、魚が好きとは……」
すぐさま、ステラが得意の念動力で【マルチサテライト・ブレードダンス】を使い、20本の釣り竿を操った。
「……とは言え、餌をどうするか、だな。その辺の虫くらいしか餌はないが……」
アストレアが河原に転がっていた石を退け、そこに隠れていたガザガザ虫を餌にした。
「……意外と釣れませんね」
その間にステラが川魚を釣り、複雑な気持ちになった【川魚をゲット:寄生虫がいるため、刺し身には向かないようだ】。
「とりあえず、釣った魚を切り身にして、大物を狙ってみるか」
アストレアがステラから川魚を受け取り、それを綺麗に捌いて餌にすると、再び釣りをし始めた。
「おっ! 今度は反応がありましたね!」
ステラがハッとした表情を浮かべ、水面に浮かんだ魚影を追う。
それはアストレアを川の中に引きずり込む勢いで、釣り糸をグイグイと引っ張っていた。
「……しまった、玉網なんて持って来てないぞ!? グウェン! 竿が折れる前に、直接喰らい付いて引き上げてくれ!」
アストレアが困った様子で、グウェン(仔竜)に助けを求めた。
「!?」
そのため、グウェンが二度見。
それも、そのはず。
川の中にいるのは、正体不明の何か。
迂闊に齧りついて……大丈夫なのだろうか?
そう思ってしまうのが、普通の反応であった。
「……ひゃっ!?あわわ……!」
ルクも慌てた様子でアストレアと一緒に釣り竿を掴み、力任せに引っ張り上げた【化石魚をゲット:鱗が岩のようにゴツゴツした魚。かなりグロテスクで、デカイ】。
●困った時の井上さん!
「出番ですよ! 井上さん!」
最上・空(美幼女・f11851)は【井上さん召喚(ペンギンライド)】を使い、オウサマペンギンの井上さんを呼び出すと、川の中に直接入ってもらい、魚を獲ってもらう事にした。
そのためか、気分は鵜飼い。
「オウサマペンギンの井上さんなら、きっと楽勝の筈です! ……楽勝ですよね、井上さん?」
空が井上さんに対して、期待の眼差しを送る。
「……」
しかし、井上さんの気持ちは、複雑。
『いや、無理でしょ』と言わんばかりに、微妙な表情を浮かべていた。
「その不安そうな顔は何ですか? しっかりしないと、ご飯抜きですよ?」
そんな空気を察した空が、井上さんに釘をさす。
「……」
そのため、井上さんは思った。
最悪、自分の食い扶持だけは確保しておこう、と……。
よく見れば、小さな小魚達が、楽しそうに川の中を泳いでいた。
だが、空が求めている魚は、こんな雑魚ではない。
おそらく、自分と同サイズの大物。
それが分かっているためか、あえてスルー。
空が納得するだけの大物が、川の中にいるのか分からないが、やるだけの事をやるしかない。
「さぁ、井上さん! ペンギンの神髄を披露して下さい! あまりモタモタしていると、落雷があるかもですよ-?」
その間も、空が容赦のない言葉を、井上さんに投げかけていく。
『……ちょっと待て!』
井上さんは、思った。
今なんと……。
落雷って、何と……。
そんな事になれば、焼きペンギンになるのは、間違いなし。
そのため、井上さんは必死になった。
とにかく、デカイ魚を……!
とりあえず、デカければ、何でもいい。
そんな気持ちで捕またのは……川アザラシであった【川アザラシをゲット:川に迷い込んだアザラシ。円らな瞳がキュート】。
●気合があれば何でも出来るッ!
「おぅふ、まさか本当にドラゴンが居るとは、ミコさんのつぶらな瞳でも見通せませんでしたね」
黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)は仲間達と共に、川の前に立っていた。
「釣りか……」
ヴォルフ・ヴュンシェン(願う者・f13504)が、目の前の川を見下ろした。
農村出身とは言え、別に泳ぎが得意な訳でもなければ、素潜り漁をした経験がある訳でもない。
そんな状態で川に飛び込んだところで、結果は溺死。
まるでゴム毬の如くプッカリと浮かび、川下まで流れていくのがオチである。
「生憎、私は釣りをした経験もなければ、知識もありませんねー」
ミコも同じように川を眺め、乾いた笑いを響かせた。
「私も、釣りを見た事ならありますけど、経験はありませんわね。それに大きな魚を釣るのであれば、餌も大きなものを準備しなければいけませんわ」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)も困った様子で、目の前の川に視線を送る。
この時点で詰んでいるような気もするが、何もしないで帰る訳にもいかなかった。
「まあ、何事も気合があれば……大丈夫ッ!」
そんな中、ミコが妙に自信満々で、九振りの蛇腹剣を使い、川の端から順番に魚を串刺しにして行った。
もちろん、魚達も捕まるまいと必死だが、ミコの蛇腹剣からは逃げる事が出来なかった【沢山の魚をゲット:よくいる川魚】。
「このままバーベキューが出来そうですわね」
ちさが感心した様子で、蛇腹剣に突き刺さった魚を眺める。
「まあ、やるだけの事をやってみるか」
ヴォルフもサクッと気持ちを切り替え、Blau(竜騎士の槍)で魚を突く。
最初は上手く行かなかったものの、岩陰に隠れていた虫(ガザガザ虫)を潰して水面に投げたところ、魚がワラワラと集まってきた。
そのおかげもあり、何とか魚をゲット【川魚をゲット:塩焼きにすると美味しい】。
「この虫を餌にすれば、魚が釣れますの……?」
ちさが見よう見まねでガザガザ虫を餌にして、川に釣り糸を垂らした。
どうやら、ガザガザ虫は身の危険を感じると、独特なニオイを出すらしく、それに誘われるようにして、魚が集まって来るようだ。
その甲斐あって、ちさも何匹か魚をゲット【川魚をゲット:ガジガジ虫が大好物】。
「これで、いい大きさのものが釣れればいいが……」
ヴォルフが捕まえたばかりの魚を餌にして、さらに大きな魚を捕まえようとした。
「……!」
それと同時に川上から現れたのは、巨大な何かッ!
おそらく、ガジガジ虫の出したニオイに惹かれ、現れた『何か』がヴォルフの魚に気づき、勢いよく食らいついた。
だが、ヴォルフだけでは捕まえる事が出来ず、しばらくの間……戦いが続く。
「それなら、任せてください」
そんな空気を察したミコが、ヌシと思しき魚めがけて体当たり!
「……!!」
これにはヌシと思しき魚も怯み、その場から逃げ出そうとした。
「せっかく見つけた大物……逃がす訳にはいきませんわね」
それに気づいたちさが、覚悟を決めた様子で川の中に飛び込み、ヌシと思しき魚の行く手を阻む。
その後ろで、うさぎさん達もぴょこぽんと飛び跳ね、ちさを応援ッ!
「……捕まえたッ!」
そして、ミコはヌシと思しき魚を自慢の怪力で締め付け、ようやく大人しくさせるのであった【巨大ナマズをゲット:川のヌシではなく、川のギャング。悪食のため、他の魚から恐れられていた】。
大成功
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第3章 ボス戦
『ネクロポリス』
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POW : デス・ストマック
戦闘中に食べた【死体と死霊】の量と質に応じて【力を取り戻し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 生者への煽り
質問と共に【翼で煽ることによる腐臭を纏う風】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ : ジェ・ルージュ
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【赤い目のゾンビ】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アルト・カントリック」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ドラゴンさん、いらっしゃい♪
釣りあげられた魚は、ドラゴンを誘き寄せるため、一ヶ所に集められた。
その間も、川アザラシが不安げな表情を浮かべ、瞳をウルウルさせていた。
そんな空気を察したリスが、『さすがに可愛そうでは……?』と言わんばかりに、猟兵達を二度見。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
次の瞬間、森の中から現れたのは、赤い目をした動物達のゾンビであった。
その中には猟兵達が森の中で見つけたクマの姿もあり、何かに取り憑かれた様子で、魚に食らいついていた。
「きゅー!」
これには川アザラシも驚き、飛び跳ねるようにして、猟兵達のところまで逃げてきた。
そして、猟兵達の前に姿を現したのは、『ネクロポリス』という名のドラゴンだった。
霧城・ちさ
本当に大きなドラゴンがいましたの
魚は用意できましたが成果は出ないかもしれませんわね
ただ、動物さん達を操るのは許せませんわっ
今から助けても生き返らないかもしれませんがこんな事から解放してあげたいですの
このドラゴンは飛べそうですしそれはさせないように邪魔したり翼を狙っていきますの。全力の魔法をぶつけたり火力勝負ですわねっ
ルク・フッシー
「きゃーーーっ!?」
強さ以上にヤバさを感じさせるドラゴンの姿に、子供らしい悲鳴をあげるルク
だがそれでもしゃんと立って武器をしっかり構えている
「はぁ…ふぅ…」
UCによりドラゴンに石化攻撃を仕掛ける
特に足や翼、尻尾などを狙い、固めて砕いていく事で攻撃を邪魔する作戦でいく
ゾンビの対処はあえて他メンバーに丸投げする
「うう…ううー!」
「えっと、やらなきゃ…」
口調は完全に怯えているものの、しっかりと予備動作を見て攻撃をかわしていく
最上・空
幼気なアザラシさんを護りに美幼女が参上です!
アザラシさんが釣れるとは予想外の事態ですよ! このまま放置しては、残酷な美幼女と思われてしまい、空の美幼女力が全力で下がってしまいますので、最優先で確保して安全な場所に移動させますよ!
終了したら、アザラシさんを狙う悪鬼羅刹な外道ドラゴンに【ウィザード・ミサイル】を「高速詠唱5」で連射連打して正義の鉄槌をお見舞いしますよ!
「美幼女が安全な場所に案内しますので、大人しくして下さいよ?」
「……逃げたり暴れたりしたら大変な事になりますよ?」
「善良なアザラシさんを狙う、鬼畜ドラゴンは空が成敗です!」
※アドリブ&まとめご自由に
黒玻璃・ミコ
※スライム形態
◆心情
おやおや、森に潜んで居たのがネクロポリスとは吃驚ですね
てっきり別の竜種かと思っていたのですが……
◆行動
【黒竜の災厄】で攻撃回数UP
このまま放置しては大事ですからね
敵を強化させぬ様に
取り巻きのゾンビや死霊ごと【鎧砕き】【怪力】を乗せた
愛用の九振りの蛇腹剣で嵐の様な
【範囲攻撃】で蹴散らして突貫しましょうか?
無論、囲まれることになりますから
冴え渡る【第六感】を信じ
襲い掛かる敵は【カウンター】気味に斬り捨てちゃいますよー
そしてネクロポリスへの射線が通ったら【気合い】を入れて
【生命力吸収】する魔槍を【槍投げ】し【串刺し】にしてしまいましょう
◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK
ヴォルフ・ヴュンシェン
「…村の人には残念なレベルでのドラゴンっぷりだな」
【加護のリヒト】で攻撃力を特に強化
ゾンビとなった動物達には申し訳ないが、ネクロポリス討伐の障害になるので倒す
ネクロポリスの標的にならないよう大型動物を遮蔽物に移動、できるだけ多くを巻き込んで【破魔】の力を込めた【衝撃波】で【範囲攻撃】し、ネクロポリスへ早期専念を目指す
最中の動物からの攻撃は【見切り】【カウンター】で対処
ネクロポリスは随時目と耳、【第六感】で動きを確認
他の猟兵に合わせ、【破魔】と【光属性】の力を込め、【怪力】で【串刺し】…鎧のような鱗もシカトできればいいが
「ドラゴンなんていない♪ いる訳がないんだよっ♪」
だからお前はもう消えろ
ステラ・オレオール
鱗に包まれたドラゴンの巨体にダメージを与えるため、UC【マルチサテライト・ブレードダンス】の炎を全て合成して3m程の大剣に変えます
それを【念動力】で振り回し、ゾンビの集団を薙ぎ倒してからドラゴンの元へ
調査の時、私に大きな恐怖を与えたあの腐ったブレス。しかし、私達がなんとか逃げる事が出来たのは、そのブレスの放射までに少し隙があったからだと考えます
今回はその少しの隙を狙って勝負を仕掛けます。私はもう恐れも逃げもしません!
狙いはドラゴンがブレスを放とうとした瞬間。
念動力で炎の大剣を自分ごと投げ飛ばし、ドラゴンの懐に向かって突撃します
「はぁぁぁぁぁっ!!」
そして鱗を貫く渾身の一撃をドラゴンの首元に…!
アストレア・ゼノ
◆SPD
どうやら主菜は気に入って貰えたようだな
さあ、行くぞグウェン!
ドラゴンにはドラゴンの力で相手だ!
仔竜から槍へと姿を変えたグウェンを手に構え
UC【竜言語・騎竜召喚】で召喚した
騎竜(幻影ドラゴン)に【騎乗】し戦う
騎竜の尾で動物達のゾンビを【なぎ払い】ながら
騎竜を飛翔させ【空中戦】でネクロポリスに組み付かせる
相手の動きが鈍った所に【鎧無視攻撃】の【串刺し】で
奴の鱗すら貫く強烈な一撃をお見舞いしてやろう
◆アドリブ歓迎です
●ネクロポリス
「きゃ――っ!?」
ルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)はネクロポリスを目の当たりにして、腰を抜かすほど驚いた。
ネクロポリスは思っていたよりも……いや、想像以上にヤバかった。
そのため、気持ちより先に、声が出た。
それでも、シャンと立って、武器をシッカリ構えているのは、猟兵ゆえである。
「おやおや、森に潜んで居たのがネクロポリスとは吃驚ですね。てっきり別の竜種かと思っていたのですが……」
すぐさま、黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)が【黒竜の災厄(コクリュウノサイヤク)】を使い、屠竜の魔女の影に潜む黒竜の残滓でネクロポリスに攻撃を仕掛けた。
「……ゴミが……」
ネクロポリスが殺気立った様子で、腐臭が入り混じった咆哮を上げた。
「グオオオオオオオオオオオオオオン!」
それに応えるようにして、まわりにいた赤い目をした動物達も、恨めしそうに咆哮を響かせた。
どうやら、動物達はゾンビと化しており、血に飢えたケモノと化しているようだった。
それ故に、猟兵達を前にしても全く恐れておらず、今にも飛び掛かってきそうなほど殺気立っていた。
「これは……村の人には残念なレベルでのドラゴンっぷりだな」
ヴォルフ・ヴュンシェン(願う者・f13504)がネクロポリスに視線を送り、【加護のリヒト】で攻撃力を強化した。
ゾンビと化した動物達には申し訳ないが、ここで倒しておかなければ、村人達にも被害が及ぶ。
それが分かっているため、ここで手加減するつもりはないようだ。
むしろ、ここで全滅させておかなければ、取り返しがつかない事態に発展してしまう事が分かっているため、まったく迷いがないようである。
「この様子では、魚のニオイに誘われて、ここまで来たようですが……」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)が何やら察した様子で山積みにされた魚に視線を移す。
魚達は次第に目が赤くなっており、むせ返るほど濃厚な腐臭を漂わせ、不気味にピチピチと跳ねていた。
「きゅ……きゅー!」
これには川アザラシもドン引きした様子で、猟兵達を二度見!
『ひょっとして、ボクもああなるの? 目が真っ赤になって、キュピィーンなの!?』と言わんばかりに二度見であった。
「どうやら、主菜は気に入って貰えたようだな。さあ、行くぞグウェン! ドラゴンにはドラゴンの力で相手だ!」
すぐさま、アストレア・ゼノ(災厄の子・f01276)がグウェンに合図を送り、仔竜から槍に姿を変え、【竜言語・騎竜召喚(リュウゲンゴ・キリュウショウカン)】で召喚した幻影ドラゴンに飛び乗った。
「きゅ~!」
その間も、川アザラシは、パニック状態。
助けてプリーズと言いたげな様子で、瞳をウルウルさせた。
「幼気なアザラシさんを護りに美幼女が参上です!」
そんな空気を察した最上・空(美幼女・f11851)が、川アザラシを守るようにして陣取った。
そのせいか、川アザラシも『め、女神さま~!』と言いたげな様子で、尊敬の眼差しを送っていた。
空自身も、まさか川アザラシが釣れるとは思っていなかったものの、このまま放置したのでは、残酷な美幼女と思われてしまう。
その上、ドロンと化けて出られても困るため、これが最良の判断と言えた。
「それでは……ドラゴン退治と行きましょうか。輝く星の剣舞、しかとご覧あれ!」
ステラ・オレオール(闇を照らす恒星・f15422)が【マルチサテライト・ブレードダンス】を使い、剣を模った白蒼の炎を合体させ、3m程の大剣に変えた。
「龍殺シニデモ、ナッタツモリカ」
ネクロポリスが不気味に笑い、再び咆哮を響かせた。
次の瞬間、ゾンビと化した動物達が唸り声を響かせ、猟兵達を威嚇するようにして地面を蹴った。
「動物さん達を操るのは許せませんわっ。今から助けても生き返らないかもしれませんが、こんな事から解放してあげたいですの」
それを迎え撃つようにして、ちさがゾンビと化した動物達に攻撃を仕掛けていく。
動物達の大半は命を落としてから、だいぶ時間が経っており、その身体に纏わりついた蛆虫まで、ゾンビになっているようだった。
「善良なアザラシさんを狙う悪鬼羅刹な外道ドラゴンには正義の鉄槌を御見舞いですよ!」
それに合わせて、空が【ウィザード・ミサイル】を発動させ、ネクロポリスに炎属性の魔法の矢を放つ。
それと同時に炎の矢が降り注ぎ、ゾンビと化した動物達も巻き込み、肉の焼け焦げた臭いが辺りにもわんと漂った。
「きゅ~……」
川アザラシもあまりのグロさに、ガタブル状態。
完全に戦意を喪失させているものの、ゾンビと化した動物達の身体から漂う腐臭が纏わりつき、まるで『ここから逃がさない』と言っているようだった。
「美幼女が絶対に護りますので、大人しくして下さいね? 迂闊に逃げたり暴れたりしたら、大変な事になりますよ?」
そんな空気を察した空が、警告混じりに呟いた。
「きゅ、きゅ、きゅ~!」
川アザラシも頭が千切れそうな勢いで、力強くコクコクと頷いた。
とにかく、今は信じるしかない。
生きるか、死ぬ。
それしかないのだから……。
「私は、もう恐れも逃げも隠れもしません!」
すぐさま、ステラが念動力で炎の大剣で振り回し、ゾンビと化した動物達を薙ぎ倒していった。
「確かに、このまま放置しては大事ですからね」
それに合わせて、ミコが鎧砕きに怪力を乗せ、九振りの蛇腹剣で嵐の如く、ゾンビと化した動物達を蹴散らしていく。
その途端、ゾンビと化した動物達が肉片と化し、大量の血が腐臭に混ざって、雨の如く降り注いだ。
それは肉片と化した後も、まだビクビクと動いており、まるで別の生命体の如く、動き出しそうな勢いだった。
だが、次第に勢いが衰えていき、単なる肉片と化して動かなくなった。
「はぁ……ふぅ……」
その間にルクが呼吸を整え、【束縛塗装(バインド・ペイント)】を発動させ、ネクロポリスの足や翼、尻尾などに狙いを定め、振り抜いた絵筆から土属性の灰色などの絵の具弾を放ち、徐々に石化させていく。
「ユル……サン!」
ネクロポリスが殺気立った様子で、腐臭が混じったブレスを吐いた。
だが、ルクの攻撃は確実に効いており、あちこちでバリバリと石化した皮膚が砕ける音がした。
「まだまだ行きますよー」
それでも、ミコは冴え渡る第六感でブレスを避け、カウンター気味にネクロポリスを斬り捨てた。
しかし、ゾンビと化した動物達が、主であるネクロポリスを守るため、一斉に牙を剥いて襲い掛かってきた。
「ひょっとして、お腹が空いているんですか? それなら、これを上げますねー」
それに気づいたミコが生命力を吸収する魔槍を投げ、飛び掛かって来た動物ゾンビを串刺しにした。
しかも、その矢は動物ゾンビの身体を貫き、そのままネクロポリスの首に突き刺さった。
「許サン、許サンゾォォォォォォォォォォォォォ!」
ネクロポリスがギチギチと歯を鳴らし、両目をギロギロとさせた。
それに応えるようにして、森の中で息絶えた動物達がムックリと起き上がり、赤い目をギラリと輝かせた。
「許さない……か。だったら、どうする? 私達を殺すのか?」
だが、アストレアは怯まない。
幻影ドラゴンに乗ったまま、その尻尾でゾンビと化した動物達を薙ぎ払い、空中からネクロポリスに攻撃を仕掛けていった。
「アア、ソノ通リダ! 骨スラ残サズ、コノ世カラ消シ飛バシテ、ヤル!」
ネクロポリスが怒りに身を任せて咆哮を響かせ、大地を激しく揺るがせた。
「うう……ううー!」
その気迫に圧倒されつつ、再び【束縛塗装(バインド・ペイント)】を使う。
それだけでは致命的なダメージを与える事は出来ないものの、少しずつではあるが、確実にネクロポリスを弱らせていった。
「とにかく、翼を……! ここで飛ばれてしまうと、確実にこちらが不利ですわ」
ちさが【ジャッジメント・クルセイド】を発動させ、ネクロポリスに指先を向け、天から降り注いだ光をぶち当てた。
「ああ、任せておけ!」
ヴォルフもゾンビと化した動物の攻撃を見切り、カウンターを浴びせ、踏み台にして飛び上がると、ネクロポリスの翼を容赦なく切り裂いた。
「グググ……ヨクモ、ヨクモ、ヨクモォォォォォォォォォォォォ!」
ネクロポリスが苛立った様子で、ギチギチと歯を鳴らす。
度重なる攻撃で自慢の翼に穴が開き、既に飛び立つだけの力はない。
そのため、単なる飾り……それ以下のモノになっていた。
「だいぶ弱ってきたようだな。ならば鱗すら貫く強烈な一撃をお見舞いしてやろう」
アストレアが幻影ドラゴンに乗ったまま、空から雷の如く落下し、ネクロポリスの鱗を貫いた。
「グヌヌヌヌヌ! ヨクモ、ヨクモ、ヨクモォ……。死ネェェェェェェェェェェェェェェェェェ!」
それに腹を立てたネクロポリスが大きく息を吸い込み、腐臭混じりにブレスを吐こうとした。
「はぁぁぁぁぁっ!!」
その隙をつくようにして、ステラが念動力で炎の大剣を自分ごと投げ飛ばし、ネクロポリスの懐に向かって突撃すると、鱗を貫く渾身の一撃で首元を斬り裂いた。
「ウグ……グッ!」
それと同時に腐臭混じりの血が噴き出し、ネクロポリスが辺りに転がっていた死体に食らいつく。
そのおかげで何とか力を取り戻したものの、首元から流れ出た血が止まる事はない。
「ドラゴンなんていない♪ いる訳がないんだよっ♪ だから、お前はもう消えろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
次の瞬間、ヴォルフが第六感を駆使して、ネクロポリスの死角に回り込み、破魔と光属性の力を込め、串刺しにして完全に息の根を止めた。
その一撃を食らったネクロポリスが壊れた人形の如く崩れ落ち、ソンビと化した動物達が再び肉の塊に戻っていった。
そして、猟兵達は帰路につく。
今回の一件を村人達に報告するため……。
村人達にとって、不安の種であったドラゴンを倒し、脅威となる存在がこの世から居なくなった事を伝えるために……。
そこには川アザラシの姿もあり、何かを成し遂げたオトコのような表情を浮かべていた。
大成功
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