ループ&ウォール~正解は、どこに『いる』?~
#アルダワ魔法学園
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
●
デモンズ・ウォール――『動く「死(止)」の概念』『悪魔の如き巨大な壁』とも呼ばれる、壁型のオブリビオンだ。そのデモンズ・ウォールがとある学園迷宮の最奥に、絵画のように封印されていた。
されていた、そう過去形だ。かつては、豪奢な金縁で飾られた真紅の壁に過ぎなかった。だが、今となっては紫色の炎を身にまとい超然とそこに『いる』のだ。
デモンズ・ウォールの覚醒に伴い、学園迷宮の構造が変化していく。デモンズ・ウォールの影響で、壁が生まれていくのだ。これが第三者であれば、笑い話で終わらしてもいい。問題は、本来道がある部分を壁が塞ぎ道を無くす事と――この影響が拡大し、他の学園迷宮にも影響を与えかねない事だ。
考えても見てほしい、もしも迷宮攻略中に帰り道が壁で塞がれていたら? これは比喩でなく、壊滅の危機を招きかねない。
かくして、デモンズ・ウォールが最奥に構える三層の迷宮は変化を終えた。
第一層は完全に道を壁が塞ぎ、スタート地点に戻らされるループ迷宮。
第二層はすべての『シ』を望む壁へと変質した、動く壁が大量に襲ってくる迷宮。
そして、第三層。デモンズ・ウォールが封印されていた最奥の間である。
このまま、外の迷宮に影響が及べば、どれだけの二次被害が出るかわからない。早急な処置が、求められていた。
「……確かに、ダンジョンの道を壁に塞がれるのはぞっとせんの」
ガングラン・ガーフィールド(ドワーフのパラディン・f00859)は、顎髭を撫でながら唸った。世界こそ違えど、ダンジョンでの退路の確保がどれだけ重要か理解しているからこそだ。
「この学園迷宮に、おぬしらに挑んでほしい。まずは、ループする迷宮なのじゃが……」
変質して生み出された壁の向こうには、きちんと道が残っている。そうなると、壁を破壊して進むしかないのだが……。
「変質によって生まれた壁は、かなりの強度じゃ。それ相応の手段でないと破壊できん。そこは、おぬしらの頭の使いようとなるじゃろう」
それに加え、隠された通路のトラップは生きている。落とし穴や落ちてくる天井、仕掛け矢に熱した鉛と、それなりに殺意の高いトラップもある――十分に、注意してほしい。
「何にせよ、早急な対処が必要になるじゃろう。相手は壁と言えどオブリビオン、猟兵の出番じゃ。頼んだぞ」
波多野志郎
壁が生まれる障害、古典的と言うか新しいと言うか……世代で違う? どうも、波多野志郎です。
今回はアルダワ魔法学園の学園迷宮、そのひとつのフロアボスとなったオブリビオンを退治していただきます。
まず、壁が大量に生まれて道を塞ぐループ迷宮を攻略してもらいます。いかに壁を破壊し、トラップを攻略するかが鍵となります。
それでは、壁尽くしの迷宮でお待ち致しております。
第1章 冒険
『ループに勝利せよ』
|
POW : 体力と気力でなんとかする
SPD : 速さと技でなんとかする
WIZ : 魔法と知識でなんとかする
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
照崎・舞雪
悪魔の如き巨大な壁、ですか
……なんです?私のことじゃないのです
おいなんだその目は、誰の胸が恐ろしいほどに壁だこら
ふりだしに戻される程度ならまぁ、まだ可愛いものと言えなくもないのですが
放置してくとどんどん悪辣になりかねないのです
早いとこ解決しちゃいましょう
……私のあだ名がデモンズウォールになるとかそういうことはないのです
生まれた壁の材質をちょっと調べてみましょうか
敵のユーベルコードで生まれたものなら、ユーベルコードを打ち消す技でどうにかできるかもしれないのです
そうなら……コードレス・アイスエイジ!
壁を凍てつかせ砕け散らせること、できるでしょうか?
霧城・ちさ
壁が大量に生まれてループする迷宮であれば普通に移動してしては抜けられませんわね
猟兵としての力で全力で走ったりジャンプやスライディングを駆使して壁ができるより早く移動したり隙間を抜けられないか試してみますわね
難しいようならユーベルコードで破壊して進むしかありませんわっ
他の猟兵さん達とも協力してこの迷宮を攻略したいですわっ
フルール・トゥインクル
なるほどループしてしまう迷宮ですか
これはまた攻略が大変そうなのです
むやみに壁を壊して進むよりも効率的に進むことを考えることにするのです
マッピングをしつつ進むのですよ
トラップには気を配りますけど小さい体ですしあんまり当たらない気もしますです
……って油断したらダメですよね?
元は道があったということですし、壁を叩いてみたり痕跡をみたりして塞がれている道を特定するのです
特定できたら地図上で奥に続いていそうか推測してから、進めそうな時に壊しにかかるのです
エレメンタル・ファンタジアで氷属性の竜巻を作ってぶつけるのですよ
もし氷以外に有効そうな属性があったらそちらに切り替えるのです
ラザロ・マリーノ
【POW】
ただでさえ閉鎖環境のダンジョンで、壁が生えてくるなんてヤバすぎるだろ。
こいつは早めに片づけておいた方がよさそうだ。
既存の地図があるなら、それを基に地図を修正しながら下層へ向かうぜ。
トラップは【罠使い】【地形の利用】で場所・仕掛けを推測、床や壁を叩いた音と反響を【聞き耳】で確認しながら避けていく。
変質した壁は、UC「グラウンドクラッシャー」で破壊するが、周辺が壊れ過ぎるようなら威力を調整したほうがいいかもな。
地の利が敵方にあるって状況は珍しかねえが、敵の能力と地形がここまでハマってるのは初めてだな。
こいつは苦労しそうだぜ。
※アドリブ・連携歓迎
荒・烏鵠
なるほどォ、こいつは当人たちからすりゃ洒落にならんわ。
つーことなンで、オレサマは頭を使う。
頭を使って力業で押し通る。(SPD)
暴れ装甲イノシシ召喚!野生の暴走武装トラックをナメんなよ!!壁はぶち破る!天井は落ちてくる前に駆け抜ける!落とし穴は飛び越えて、仕掛け矢は風で鈍らせて装甲ではじく!熱した鉛はオレが妖力(念動力)と風(扇+風精)でなんとかする!
オラァどけどけェ!ナントカヌシサマのお通りだァ!!
メンカル・プルモーサ
……むう、勝手に壁が出来るのは厄介……
…ひとまず、壁その物は【尽きること無き暴食の大火】で穴掘り…存在を燃料にするから強度は関係ない……
……問題は隠し通路のトラップ…箒に載れば落とし穴の類は無視出来るけど……
…【夜飛び唄うは虎鶫】でガジェットを呼び出して…各種センサーで罠を見つけるしかないかな……
…何かに引っかかった人が居たら盾にして防げるなら【愚者の黄金】でガード……熱した鉛でも金の方が融点は高いから黄金を壁で防いでる間に【空取り降りたる静謐の魔剣】で冷やせば問題ないはず……
…それにしても、罠を作動させない形で壁を作るあたり、罠を利用する知能があるという事…警戒が必要…
●壁&壁
一直線に、道が伸びていく。フルール・トゥインクル(導きの翠・f06876)は、壁を見上げて呟いた。
「なるほどループしてしまう迷宮ですか、これはまた攻略が大変そうなのです」
このまま道なりに進めば、また入り口に戻されてしまう――これは、確かに厄介だ。メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)もアルゴスの眼越しに壁を見る。それでかろうじて、本来の壁と生まれた壁の違いがわかる程度だ。
「……むう、勝手に壁が出来るのは厄介……」
「ただでさえ閉鎖環境のダンジョンで、壁が生えてくるなんてヤバすぎるだろ。こいつは早めに片づけておいた方がよさそう――ん?」
ラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)は、ふと視線を下に落とす。
「悪魔の如き巨大な壁、ですか……なんです? 私のことじゃないのです。おいなんだその目は、誰の胸が恐ろしいほどに壁だこら」
「いや、誰も言ってねぇし思ってねぇ」
一人唸る照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)に、荒・烏鵠(古い狐・f14500)はそうツッコミを入れつつ、改めて壁を見回した。
「なるほどォ、こいつは当人たちからすりゃ洒落にならんわ。つーことなンで、オレサマは頭を使う」
宣言と共に、烏鵠は前へと出る。そして、高らかに言い放った。
「頭を使って力業で押し通る――煌神に帰依し奉る。契約に基づき、我に足を貸し給え」
烏鵠の足元から現れたのは、自身の身長の2倍の体高を持つ、立派な牙の巨大装甲イノシシ――十三術式:暴レ猪(アバレジシ)による召喚だ。
「野生の暴走武装トラックをナメんなよ!!」
ガッ! と石畳を蹴り砕いて疾走した巨大装甲イノシシが、文字通りその頭で眼前の壁を打ち砕いた。
●そして、迷宮へと侵入する
「壁が大量に生まれてループする迷宮であれば、普通に移動してしては抜けられませんわね――!」
烏鵠が駆る巨大装甲イノシシの後を追いかけ、霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)が走り出す。砕けた壁の先には、通路がある――本来の迷宮部分だ。
「おいおい、マジか。見てみろ」
ラザロの声に、仲間達は見る。砕けた壁が、すぐに修復しようとしている光景を。そうなっては、立ち止まる訳にもいかない――他の猟兵達も後を追いかける。
「ふりだしに戻される程度ならまぁ、まだ可愛いものと言えなくもないのですが……」
舞雪の手の中にあったのは、壊した壁の欠片だ。拳大あったはずの塊が、サラサラ、と粒子に変わっていく。その粒子が砕けた壁の方に戻っていくのを見て、舞雪は唸る。
「……放置してくと、どんどん悪辣になりかねないのですね」
「……手強い……」
メンカルも、さすがにその光景には目を見張る。だが、今のを確認したというのは大きい――箒に乗って加速、メンカルは烏鵠が乗るイノシシと併走した。
「……あそこの壁、いい……?」
「おう、任されたぜ!」
巨大装甲イノシシが、器用に丁字路を左折。地面から飛び出てくる槍を粉砕しながら、壁を破壊した。
ここまでは、先ほどと同じだ。しかし、ここからが違う。
「貪欲なる炎よ、灯れ、喰らえ。汝は焦熱、汝は劫火。魔女が望むは灼熱をも焼く終なる焔」
ゴォ! と壁の欠片が、白い炎に飲み込まれ燃えていく――メンカルの尽きる事なき暴食の大火(グラトニー・フレイム)だ。
「……存在を燃料にするから、強度は関係ない……それに……」
ちさは、白く燃える壁を飛び越える。先ほどと同じだったからこそ、よく分かる違いがあった。
「再生が遅いですわ!」
「……存在を燃やしてるから……」
一時的にでも、総量が減れば再生の材料が減る――ならば、元に再生するのに時間がかかるのも道理だ。
「次は、私が試しますね? っと――」
ガクン、と舞雪の体が揺れる。次の直線は、滑り台状になっていたのだ。先行する巨大装甲イノシシも、器用に足を畳んで滑っていき――!
「ハハハッ!」
ドォ! と壁を巨大装甲イノシシをぶち破った。ちょっとしたアトラクションだと、烏鵠も笑い声をこぼす。
「遥か古の大氷期よ、ここに再演あれ! 今、超常の力すらも凍てつかん!」
舞雪は立ったまま床を滑り、砕けた壁に右手をかざした。吹き荒れるのは特殊な冷気、コードレス・アイスエイジだ。ユーベルコードを凍結させる特殊な冷気は、壁の破片を凍てつかせ、完全に再生を封じた。
「やっぱり、ユーベルコードを打ち消す技でどうにかできますね」
舞雪は、自身の想定が正しかった事を確信する。このような大規模かつ不可思議な現象なら、ユーベルコードかそれに準じる力だと思ったのだ。これなら、壁の破壊も凍らせて停止させる事により可能だろう。
「結構、いい条件は揃ってるな。なら、後は迷宮部分とトラップか」
「お導きしますよー!」
ラザロの言葉に、フルールが元気に言う。別に、一人で攻略しなくてもいいのだ――力を合わせての、迷宮攻略が始まった。
●迷宮攻略
――迷宮の変化は壁だけ。その前提を、きちんとラザロは正しく理解していた。事前にこの迷宮の地図を入手していたのだ。
「方向がわかるだけでも、大きいな」
先行するのは、巨大装甲イノシシだ。その上には烏鵠が座り、彼の肩にフルールが座っていた。
「この先、ニつ目の十字路を右です!」
フルールサイズの地図を手に、彼女は指示を出す。地図の中身はラザロと確認済みだ、精度はかなりのものだ。
「おう!」
曲がった先に、壁が立っている。新たに生まれた壁だ。ただ、その前にラザロが告げる。
「上だ!」
巨大装甲イノシシが踏み込んだ時点で、罠が作動する。ラザロの警告と同時、熱せられた鉛が降り注いだ。
「えーい!」
しかし、ラザロの声で察したフルールのエレメンタル・ファンタジアによる氷属性の塊が、瞬く間に鉛を凍らせていく――その凍った鉛を、ジャッジメント・クルセイドの光によってちさは破壊した。
「お願いしますわ!」
「……任せて……」
メンカルの愚者の黄金(ミーダス・タッチ)による壁が、砕けた鉛を受け止めていく。巨大装甲イノシシが壁を破壊し――。
「おい!?」
そして、すぐ目の前に壁があった。さすがに、壁を破壊した直後では勢いが足りない――そこへ、ドラゴンハルバードを振りかぶったラザロが飛び込み、単純で重い斧槍の一撃で壁を先に破壊した。
「ちょっと洒落にならないですよね、これ」
コードレス・アイスエイジで壁の再生を遅らせ、舞雪がこぼす。それには、ラザロも肯定した。
「地の利が敵方にあるって状況は珍しかねえが、敵の能力と地形がここまでハマってるのは初めてだな。こいつは苦労しそうだぜ」
もしも足を止めれば、壁は更に増えていく。とはいえ、突っ切ろうと思えば、体力の消耗が激しい――今のように、ユーベルコードをうまく使わなければ突破は難しいだろう。そう考えれば、単純に壁が増えるだけというこの状況は、迷宮という場所もあって凶悪極まりない効果を発揮していた。
たかが壁、されど壁――こんなものが他の学園迷宮に波及すれば、潜れるような場所ではなくなってしまう。
――こうして、止まる事なく踏破し続けどれだけ経ったか? ついに、この第一階層の終点が近付ていた。
「この先に、下への階段があるはずなのです!」
フルールの指摘に、猟兵達は加速する――理由は、背後だ。
「この期に及んで水攻めか!」
本来なら水が逃げるはずの通路には、壁が栓をしている。本来のものとは比べ物にならない勢いの水が、彼らの背後に迫っていた。
(「……罠を作動させない形で壁を作るあたり、罠を利用する知能があるという事……」)
メンカルは、警戒していた。こと、ここに至れば確実だろう――壁は、迷宮さえも掌握している。
メンカルは空中で回転、頭上に掲げた右手を振り下ろす!
「停滞せしの雫よ、集え、降れ。汝は氷雨、汝は凍刃。魔女が望むは数多の牙なる蒼の剣」
ヒュガガガガガガガガガガガガ! とメンカルの意志で放たれたのは、命中箇所から凍結する、氷属性の魔剣の群れだ。ビキビキビキビキ! と突き刺さった部分から水が凍っていき、水の勢いを食い止めていく。
「手伝うのです!」
そこに、フルールがエレメンタル・ファンタジアによる氷の竜巻を重ねた。水の勢いから、氷が止めておける時間は多くない――それを理解するからこそ、ラザロは叫ぶ。
「突っ込め!」
「言われるまでもねぇ!」
烏鵠の操る巨大装甲イノシシが、眼前の壁を破壊した。階段は、もう目と鼻の先――だが、ここで最後のトラップが作動する!
ジャキン! と縦と横に格子状に刃が展開されたのだ。水に流され、押し付けられると――そういう類の、えぐいトラップだ。
「させませんわよ!」
「ぶち壊せ!」
ちさのジャッジメント・クルセイドが、ラザロのグラウンドクラッシャーが刃を破壊! そのまま駆け抜けたところで、舞雪が叫んだ。
「駆け抜けて!」
そう、ここで敢えてコードレス・アイスエイジを使わなかったのだ。猟兵達はそのまま階段へと走り抜け、見た。
再生した壁、その壁が猟兵達へと迫った水を食い止めたのを。
誰からともなく、歓声が上がる。迷宮を利用した壁に、完全勝利した瞬間だった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『すべての『シ』を望む壁』
|
POW : ヘビーパストクラッシャー
単純で重い【無数の過去を宿した身のボディープレス 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 時の終焉まで眠れ
【死のま星の紋章から放たれた魔力波 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【猛烈な睡魔に襲われる魔力波】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ : すべてを虐殺するモノ
【獅子頭の巨大蟻 】の霊を召喚する。これは【牙】や【念動力で砂や岩を操るなど】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:にこなす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●すべての『シ』を望む壁
階段を下り、第二層へと進んだ猟兵達が見たモノは――徘徊する、壁であった。
そう、ぴょんぴょんと迷宮を跳ねて、壁が動き回っているのである。しかも一体――いや、一枚が正確か?――だけではない、大量の壁がだ。
それこそが、すべての『シ』を望む壁。デモンズ・ウォールの活性化に伴い現れた、オブリビオンの群れである。
今度は動く壁を破壊しながら、迷宮を踏破しなくてはならない。猟兵達は、第二層へと挑むのであった……。
荒・烏鵠
イノシシ君お疲れー。他猟兵の方々もお疲れっすー。
第二層に来たのはイイが、ワーオ、いっつシュールレアリスム。しかも割とシャレにならんヤツ。
しゃーなし、今度はみんな大好きなアイツを喚びましょーか。
【WIZ】
ハイどっかーん!みんな大好きウサギ=サンだ!ふわふわでもふもふな白いアイツだぜ。マ、ちょっちデカいけど?2m強あっちゃうケド?
だいじょぶだいじょぶ、かわいいかわいい。
オレはこいつに乗りましてー……ウサギでGO!行っきマース!
蟻の頭を踏み潰せ!ライオン頭なら柔らけーし潰せる!岩や床は蹴り砕け!もろくなった床なら壁の重さに耐え切れねーハズ、そのままスポッとハマッちまえ!
後は皆サンにお任せだ!
照崎・舞雪
…あの壁の六芒星の中にある「ま」は、なんですかね?(笑ってない笑顔)
まさか私、舞雪(まゆき)の「ま」とかじゃないでしょうね?(被害妄想)
うん、壊そう。壊し尽そう
ヘビーパストクラッシャーを放ってきた壁を回避して水の三叉槍を全力で叩き込むのです
続けて発生する津波で周囲の壁ごと巻き込んで攻撃…とはいえ、敵の攻撃で床が壊されて穴も開いてますから、津波の水もそちらに大半流れて
仲間への被害はまぁ、抑えられるでしょう
霧城・ちさ
また壁、ですわね
今度は跳ねていますし元気が良さそうですの
この壁も壊すしかなさそうですわっ
私は壁に潰されないように全力魔法で挑みますわね。一体でも早く撃破出来るように皆様と狙いを合わせていきますの
接近された場合は思いっきり武器を振り破壊を狙いますの
多くの敵を相手にしますし緊急の傷の手当てなどは私に任せてほしいですわっ
フルール・トゥインクル
壁がこうも動いているのを見るのは不思議な光景なのです!
でも先の迷宮と同じ、突破させていただくのですよ
まずはライオンライドでライオンさんを呼んで乗せてもらうのです
そのまま敵の群れの中心付近を目指して駆け抜けてもらうのですよ
ある程度敵の多いところまで来たら茉莉花の夢を使ってジャスミンの花を敵それぞれ目掛けてぶつけるのです
2回攻撃も駆使して花びら大増量サービスするのですよ
蟻を召喚されたら花びらの多数を獅子頭目掛けて動かして、視界を塞ぐようにするのです
ラザロ・マリーノ
!?
動く壁って左右から迫って押しつぶしてくるとか、常にゆっくり動いててマッピング不可能になってるとかじゃねえのか!?
マジかよ!こんなのどうすりゃいいんだ!?
ま、まあとりあえず殴ってみるか。
【フェイント】をかけながらの【ダッシュ】で攻撃を回避しつつ、【怪力】で【衝撃波】【吹き飛ばし】付きのUC「雷神の槌」を叩き込むぜ。
特に魔力波は全力で回避。それ以外の攻撃は【盾受け】【オーラ防御】も使って防いでいく。
壁より先に壁の概念が壊れそうだぜ…。
※アドリブ・連携歓迎
メンカル・プルモーサ
……うわぁ……とてもシュール…ひとまず……ぴょんぴょんとんでるなら……
【支え能わぬ絆の手】で着地地点の摩擦を減らして転倒させてみるか……
……この壁、起き上がれるのかな……?起き上がってきたらそれはそれでシュール…
……起き上がれなくても巨大蟻の召喚は来るだろうし…
…【煌めき踊る銀の月】で蟻や壁を攻撃していく……
…睡魔に関しては医療製薬術式【ノーデンス】で嗅いで使うタイプの眠気覚まし薬を作って…眠気に襲われた仲間に嗅がせたり自分で嗅いだりして対処……
……でも、全部倒していくのも切りが無いから最短距離で次の階段を目指した方が良さそう……
火土金水・明
「相手は、大量の動く壁ですか。壁同士がぶつからないのが少し気にはなるのですが、オブリビオンだとしかたないですね。」
【WIZ】で攻撃です。【フェイント】を掛けつつ【先制攻撃】で【高速詠唱】した【属性攻撃】の【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、壁を纏めて攻撃します。
「私は、私が今できることを全力でするだけです。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
●壁という概念の挑戦
「イノシシ君お疲れー。他猟兵の方々もお疲れっすー」
荒・烏鵠(古い狐・f14500)は手を降ってイノシシを見送り、仲間と共に階段を下りていく。
「!?」
第二層にたどり着いて、ラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)は息を飲む。それは、目の前でぴょんぴょんと跳ねながら『壁』が行き交う光景を目にしたからだ。
「動く壁って左右から迫って押しつぶしてくるとか、常にゆっくり動いててマッピング不可能になってるとかじゃねえのか!? マジかよ! こんなのどうすりゃいいんだ!?」
「ワーオ、いっつシュールレアリスム。しかも割とシャレにならんヤツ」
「……うわぁ……とてもシュール……」
烏鵠がしみじみと、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)もそう同意するしかなかった。なるほど、予想の斜め上を狙って来られたらしい。
「また壁、ですわね。今度は跳ねていますし元気が良さそうですの」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)はそう受け入れるも、見上げるばかりのサイズの壁がぴょんぴょんと移動する姿をそう表現するのが正確かどうか考えられる者はこの場にはいなかった。擬人法というには見た目は壁だし、どんな原理で動いているのかも不明だ。そもそも、どうやって跳ねているのかもさっぱりで――ようするに、何もわからないので好きに表現するしかないのである。
「壁がこうも動いているのを見るのは不思議な光景なのです!」
「壁同士がぶつからないのが少し気にはなるのですが、オブリビオンだとしかたないですね」
フルール・トゥインクル(導きの翠・f06876)の歓声に、火土金水・明(人間のウィザード・f01561)がそう感心する。確かに、『壁』同士がぶつかる事はない。ならば、互いに何らかの方法で認識し合っているか――。
不意に、ぐるんと壁――すべての『シ』を望む壁達が、猟兵達の方を一斉に『向いた』。その壁達に書かれた文字に、照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)が低い声で言い捨てた。
「……あの壁の六芒星の中にある「ま」は、なんですかね? まさか私、舞雪(まゆき)の「ま」とかじゃないでしょうね?」
笑っていない笑顔、という形容詞同士が打ち消しあった表情で告げた舞雪に、壁は何も答えない。ただ、ぐるんと逆方向に「ま」を向けて逃げ出そうとしただけだ。
「うん、壊そう。壊し尽そう」
だが、舞雪からは逃げられない。ここに、猟兵達の第二層攻略戦が始まった。
●壁という概念の破壊
「しゃーなし、今度はみんな大好きなアイツを喚びましょーか」
逃げていく壁の背(?)を見ながら、烏鵠が唱える。
「暝神に帰依し奉る。契約に基づき、我に破壊者を貸し給え」
烏鵠の召喚に応じたのは、兎である。その兎を『見上げ』、烏鵠は再確認した。
「ハイどっかーん! みんな大好きウサギ=サンだ! ふわふわでもふもふな白いアイツだぜ。マ、ちょっちデカいけど? 2m強あっちゃうケド?」
シュシュ、とデカくて疾い妖怪兎が、巨体に似合わぬ俊敏な連続蹴りを見せる。それが兎アピールなら、アピールポイントを間違えているとしか言いようがないが――その蹴りは、鋭く速い。
「だいじょぶだいじょぶ、かわいいかわいい――ウサギでGO! 行っきマース!」
烏鵠を乗せて、妖怪兎が駆ける。その横に、フルールが黄金の獅子に乗って並走する――ただ、こちらはせいぜいフルールの二倍のサイズなので、猫サイズなのだが。
瞬く間に、距離が詰まっていく。相手はでかくて鈍い壁だ、無情にも追いつかれ――そうになった瞬間、最後尾の二枚がグルリと振り返った。
すべての『シ』を望む壁達が、烏鵠とフルールの背後に二体の獅子頭の巨大蟻を召喚する。誘い込んだのだ……この壁、なかなかに頭が切れる。
壁と獅子頭の巨大蟻の挟撃が、二人に迫る。しかし、妖怪兎は大きく跳躍。逆に黄金の獅子は身を低くした。
「蟻の頭を踏み潰せ!」
烏鵠の指示を受けた妖怪兎が、着地の勢いを利用した下段蹴り――ようするに、踏み潰し――を繰り出す。文字通り頭を踏み潰され、獅子頭の巨大蟻の体が跳ねた。
「心地よい香りに包まれて、どうぞおやすみなさい、なのですっ」
フルールが舞わせたのは、ジャスミンの花びらだ。茉莉花の夢(ドリーム・オブ・ジャスミン)によって眠りに誘われた獅子頭の巨大蟻はフルールと黄金のライオンを通り過ぎてそのまま自分を呼び出した壁に激突した。
轟音を鳴り響かせ、壁が踏ん張る。さすがは壁、獅子頭の巨大蟻がぶつかった程度何ともない――そう思った瞬間だ。
ツルン、と氷の上でも滑るかのように体勢を崩した壁が、床に倒れ伏した。メンカルの支え能わぬ絆の手(フリクション・ゼロ)によって摩擦係数を極限まで殺され、踏ん張れなかったのだ。
「……この壁、起き上がれるのかな……? 起き上がってきたらそれはそれでシュール……」
自分のやった事だが、メンカルは他人事のように言う。興味深いテーマだったからだ。その答えは、直後判明した。バチン! と全身に紫色の魔力を跳ねさせ、壁が宙を跳んだからだ。飛ぶ、ではなく跳ぶ、なのは魔力の衝撃を利用したからだ。クルンクルンと空中で捻りを加えた壁が、見事に着地……。
「繋ぎ止める絆よ、弱れ、停まれ。汝は摺動、汝は潤滑。魔女が望むは寄る辺剥ぎ取る悪魔の手」
……できない。無情にも着地地点の摩擦係数を殺され、再び床に転倒する。
『…………』
「…………」
しばし、壁とメンカルの心理戦が始まった。魔力の流れでいつどこに跳ねようとするのかメンカルは読み、支え能わぬ絆の手(フリクション・ゼロ)を使うとフェイントをかけては壁を揺さぶった――あ、これは心理的にという意味である。
『…………』
諦めた壁が、うつ伏せのまま獅子頭の巨大蟻を再び召喚。
「我が愛杖よ、舞え、踊れ。汝は銀閃、汝は飛刃。魔女が望むは月の舞い散る花嵐」
煌めき踊る銀の月(ダンシング・ムーン)によってシルバームーンを自動で動く花びらへと変えたメンカルは、獅子頭の巨大蟻ごと倒れた壁を切り刻んだ。
壁達は、誘い込みに失敗したと悟ったのだろう。グルリと反転。その瞬間を狙って、明が七色の杖を振るった。
「我、求めるは、冷たき力」
七色の輝きの軌跡に沿うように、大量の氷の矢が展開していく。明の高速詠唱が即座にコキュートス・ブリザードの起動、それを全力で広範囲へと射出していった。ドドドドドドドドドドドドドンッ! と複雑な軌道でフェイントを混ぜられた氷の矢は、すべての『シ』を望む壁へと降り注いでいった。
「この壁も壊すしかなさそうですわっ」
明のコキュートス・ブリザードに合わせて、ちさも全力で魔法の光を叩き込む! 着弾と同時に巻き起こった爆発が、複数の壁を宙に舞わせた。
「ま、まあとりあえず殴ってみるか」
ラザロが、格闘用ガントレットに包まれた拳を硬く握る。もともと、考えるより行動する派だ――殴って壊せるモノなら、殴った方が速い。
「風より速いこの拳。お前に見切れるか?」
全体重を載せた振り下ろし、ラザロの雷神の槌(ライジンノツチ)が壁を襖か何かのように破壊した。手応えは壁だ、これはすごく壁だ。壁に使うとすごくいい、動かなければだが。
「これ、これかな? いけない文字は、これなのかな?」
ガッガッガッ! と舞雪は祭礼剣ネプトゥナリアですべての『シ』を望む壁に記された『ま』の一文字を削っていく。何が彼女をそこまで駆り立てたのだろう? 少なくともこの場に察している者はいないし、察したとしても指摘する者はいないだろう……誰だって、命は惜しいものだから。
追い込まれた壁は、プルプルと震えた。それは命乞いのようにも、自分は悪い壁じゃないよと訴えているようでもあった。舞雪は、形容詞殺しの笑顔で言う。
「あー、悪い壁じゃないんですねー。仲間にしてほしいんですか? 仲間……誰が、仲間だッ!?」
ガゴン! と水属性の聖剣が、豪快な力技で透き通った刃を『ま』の文字へと突き立てられた。
●壁とは……? 概念とは……?
こうして、猟兵達は第二層を侵略――いやさ、攻略していった。壁側も、蹂躙されるだけではなかった。反撃を試み、迷宮の地形を利用しての襲撃をいくつも加えたはずだったのだ。
ただ、勢いづいた猟兵を止めるのに実力が足りなかっただけである。
『――――』
ヒュオン! と大量の壁が、宙を舞った。ヘビーパストクラッシャーの雨あられ、それを迎え撃ったのは舞雪だ。
「大いなる海帝の憤怒を識れ!」
舞雪は横へステップ、かわした直後に水の三叉槍を全力で投擲。直後に巻き起こった津波が、壁を押し流していった。
「ケケケ! 行け、ウサギ!」
「いい位置だ」
烏鵠を乗せた妖怪兎と、ラザロが跳んだ。妖怪兎の踵落としと、ラザロの跳躍からの突き上げた拳が、複数の壁を見事に破壊した。
水が、砕けた床や通路に流れて消えていく――ひょこん、と横から現れた壁が、死のま星の紋章から放たれた魔力波を放った。それをちさは身を低くしてやり過ごし、ブン! と魔法のピコピコハンマーを叩きつける!
「そっちからも来ますの!」
ちさの声に、明が振り返る。そこにあった三枚の壁が、獅子頭の巨大蟻を召喚した。明は即座に、コキュートス・ブリザードを生みだした。
「私は、私が今できることを全力でするだけです」
ヒュガガガガガガガガガガガガッ! と氷の矢が突き刺さり、壁を獅子頭の巨大蟻を貫いていく。
「花びら大増量サービスするのですよ」
「……この先、多分、階段……」
フルールのジャスミンの花びらと、メンカルの触れた物を切り裂く単分子の花びらが、共に迷宮の通路を満たしていった。咲き乱れる二色の花びらが、ことどとく立ち塞がる壁を倒し、切り刻んでいく。
――時間が有限であるように、迷宮もまた有限であった。迫りくる壁をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。ことごとく破壊した猟兵達の目の前に、ついに第三階層へ至るための下り階段が、姿を現した。
その階段には、こう記されている。
『汝等、ここに入るもの一切の壁という常識を棄てよ』
「壁より先に壁の概念が壊れそうだぜ……」
ラザロのその呟きを、笑う者はいなかった。むしろ、壁とは何なのか哲学的に真剣に考えさせられる日が来るとは、思ってもみなかった訳で。
それでも、先へ進まなくてはならない。オブリビオンがそこにいるのならば討つ、それが猟兵に課せられた使命なのだから……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『デモンズ・ウォール』
|
POW : 死と虚無の支配者
【恐怖 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【触手を纏う名状し難い地獄の王のようなモノ】から、高命中力の【死と虚無に満ちた触手】を飛ばす。
SPD : シリアス・デモンズ・ウォール
【巨大な全身 】から【それだけで人を殺せそうな程の殺気】を放ち、【蛇に睨まれた蛙の気分になる程の威圧感】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 世界も命も止める柱
レベル×5本の【時間停止(命中時、十三秒間) 】属性の【物理ダメージをともなった特殊な柱】を放つ。
イラスト:にこなす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠泉・星流」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●悪魔の壁
第三階層はシンプルだ。
ただ広い部屋があり、その壁の一面がデモンズ・ウォールであるという事だけだ。
ここまで踏み込んだ勇者ならわかるだろう、もちろんこの壁も動く。今はまだ大人しく壁の枠に収まっているが、敵が現れれば動き出すのだ。
だからこそ、この悪魔の壁に挑むキミよ。門に記された一文を、ここにもう一度送ろう。
『汝等、ここに入るもの一切の壁という常識を棄てよ』
荒・烏鵠
宝箱どころかボスモンスターすら居ないクセにダンジョン名乗るとか、キミちょっとおこがましいのでは??
まあ、壁だしネー。しかもオブリビオンだもんナー。そんな殊勝な思考回路なンざハナッからないかァ。
アラ、お怒りになられまして?うわ危なッ柱っつーか杭じゃねーかそれ!そんなモン人に投げるなんて何考えてるんですか親の顔が見たいですね!?
【WIZ】
UCを使い、飛んできた杭の方向を逆転させて壁自身に向かわせる。壁は壁なので当たると思う。でかいし。腕とかないし。
まあ壁に親とかイネーよな。そもそもオレサマ、人じゃねーし。
って今は聞こえねーかァ。
サ、ボコすか!
……なんだいシナト(狐精)くん眉間にシワ寄せて。ンー?
霧城・ちさ
また大きい壁ですわね。この壁も襲ってくるなら倒すしかありませんわっ
壁の常識も何も動いて襲ってくるだけでもう常識の範囲ではありませんわね
自動ドアみたいな便利なものなら良かったですわね。今からでもそのようなお仕事だけして頂けると良いのですが……
暴れるならお仕置きですわっ
不穏な漢字とかDの文字を削ったりすると何か変化したりするかもしれませんわね
何も起こらなければやはり破壊しかありませんわね。うさぎさん達で挑みますの
照崎・舞雪
なるほど、つまりあれが今回の騒動の原因であり
私にこれでもかと喧嘩を売って来た怨敵(被害妄想)なわけですね
オブリビオンとして発生したことを後悔させてあげるのです
(筋違いな)怒りに燃える私が恐怖を感じるなどと
そのような甘えは捨てるべし
普段は水や氷属性な私ですが今回は大盤振る舞いです
トリニティ・エンハウンス!炎よ、水よ、そして風よ、祭礼の剣に宿り給え!
攻撃力を限界まで上げて、その壁を粉砕してくれましょう!
ラザロ・マリーノ
『汝等、ここに入るもの一切の壁という常識を棄てよ』 ねぇ…既に常識が崩壊しつつあるけどな。
ってコレ誰が書いたんだ。まさか壁か?壁が文字を書いたのか?
そういやさっきの壁にも文字が書いてあったな。
まさか、壁が高度な知能を獲得して人間に反旗を翻したってのか!?
…いや完全に杞憂だわ。見た目が壁なだけで、ただのオブリビオンだし。
恐怖と威圧感は【覚悟】で抵抗。
【ダッシュ】で柱を回避しながら接近して、【衝撃波】付きのUC「グラウンドクラッシャー」を【怪力】で叩き込むぜ!
杞憂なのは解ってるが、念のため二度と復活できないように粉々にしておくぜ!
※アドリブ・連携歓迎
フルール・トゥインクル
壁が動いてしまうのなら残った枠が壁……?
いえでも動いているそれも壁で……はわわわわ、頭がぐるぐるするのですよ
壁ってなんでしたっけ?
気を取り直していくのです
先ほど見た壁が転ぶさまはなかなか面白かったですので、再現できるか試してみるのですよ、ネージュ!
エレメンタル・ファンタジアで氷属性の津波を起こして攻撃しながら足元を凍らせてしまうのです
転べば隙になって良し、そうでなくても面白いもの見れそうな気がするのですよ
柱が放たれたら高速でもう一度エレメンタル・ファンタジアを詠唱
時属性の竜巻を柱との間に出現させて、時間停止の無効化を狙ってみるのです
少なくとも竜巻の中では時間を早めたらマシ、ですかね?
メンカル・プルモーサ
…また壁が動く…しかも壁のくせにいっちょ前に殺気放ってるし…
…これ、オブリビオンって言うことは昔はこんなのが沢山……?
……柱に対しては【愚者の黄金】でこっちも壁を作って盾にして対処……
命中した瞬間に時間が止まるなら止めきれなくて崩れるとしても時間停止が解除されてからになるはず……
…・その隙に【闇夜見通す梟の目】を展開…あの理不尽に動く壁を解析して仲間の援護をする……と言うか、あれはもう壁じゃなくて「そう言う物」と認識した方が速そう……
……回避はしなさそうだけど、耐久性はありそう…一部を凍らせても問題も無さそうだし…【尽きる事なき暴食の大火】で片っ端から燃やしに掛かるよ……
火土金水・明
「最後の相手が、悪魔の壁、魔壁ですか。これは、みなさんと協力しないと勝てそうにないですね。」
【WIZ】で攻撃です。他の方の攻撃に【援護射撃】をする形で【高速詠唱】した【属性攻撃】の【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、壁がどこに移動しても巻き込めるように攻撃します。
「私は、私が今できることを全力でするだけです。」「逃がしませんよ。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
●悪魔の壁
「『汝等、ここに入るもの一切の壁という常識を棄てよ』 ねぇ……既に常識が崩壊しつつあるけどな」
階段を降りようとして、ふとラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)は足を止めて振り返った。
「ってコレ誰が書いたんだ。まさか壁か? 壁が文字を書いたのか? そういやさっきの壁にも文字が書いてあったな。まさか、壁が高度な知能を獲得して人間に反旗を翻したってのか!?」
こちらに意味が伝わる文字で書かれているのだ、ラザロは戦慄して――不意に、正気に戻る。
「……いや完全に杞憂だわ。見た目が壁なだけで、ただのオブリビオンだし」
身も蓋もない言い方だが、ラザロの結論は正しい。相手はオブリビオンだ、想像できたのならばやってのける――時として、斜め上を行くのが猟兵の敵なのだ。
階段を、猟兵達は降って行く。どれだけ降っただろう、不意に視界が拓けた。
「最後の相手が、悪魔の壁、魔壁ですか。これは、みなさんと協力しないと勝てそうにないですね」
敵はすぐ目の前に『いる』――見上げ、火土金水・明(人間のウィザード・f01561)が呟いた。
デモンズ・ウォールが、文字通り部屋の最奥で壁をしていた。紫の魔力を炎のように吹き出させ、その威圧感は凄まじい。
まして、それが動くとなればそのプレッシャーたるや凄まじいものだった。ゴ、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……! と部屋を揺るがして、デモンズ・ウォールは前進してくる。
「……また壁が動く……しかも壁のくせにいっちょ前に殺気放ってるし……これ、オブリビオンって言うことは昔はこんなのが沢山……?」
わずかに浮かんでゆっくりと進むデモンズ・ウォールに、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は小首を傾げる。
「壁が動いてしまうのなら残った枠が壁……? いえでも動いているそれも壁で……はわわわわ、頭がぐるぐるするのですよ」
壁ってなんでしたっけ? と、フルール・トゥインクル(導きの翠・f06876)も思考の迷路に迷い込んだ。壁とはなにか? 暇を持て余したギリシャ時代の哲学者なら凝った答えを出すかもしれないが、今は時間がない。
――何せこの壁、殺しに来ている。
「宝箱どころかボスモンスターすら居ないクセにダンジョン名乗るとか、キミちょっとおこがましいのでは?? まあ、壁だしネー。しかもオブリビオンだもんナー。そんな殊勝な思考回路なンざハナッからないかァ」
荒・烏鵠(古い狐・f14500)の挑発に、壁は答えない。ただ、応えるのみだ。
「アラ、お怒りになられ――」
まして? と続くはずだった烏鵠の言葉が途切れた。デモンズ・ウォールは、世界も命も止める柱を無数に召喚――猟兵達へと降り注がせた。
●壁という常識を捨てよ
ガガガガガガガガガガガガガガガ! と敷石や壁を、大量の柱が破壊していく。
「うわ危なッ!? 柱っつーか杭じゃねーかそれ! そんなモン人に投げるなんて何考えてるんですか親の顔が見たいですね!?」
烏鵠は柱をかいくぐりながら、言い捨てる。
「また大きい壁ですわね。この壁も襲ってくるなら倒すしかありませんわっ。壁の常識も何も動いて襲ってくるだけでもう常識の範囲ではありませんわね。自動ドアみたいな便利なものなら良かったですわね。今からでもそのようなお仕事だけして頂けると良いのですが……」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)も、淡い期待を抱いてそう言うものの――不可能な事は、百も承知だ。
「暴れるならお仕置きですわっ。私のうさぎさん、一緒に戦ってほしいですの。みなさまをお守りしますわっ」
ちさの目の前に現れるのは、やさしくかわいい白うさぎさんとワイルドでかっこいい黒うさぎさんだ。白うさぎさんが柱を受け止め、黒うさぎさんが疾走――跳躍からの飛び蹴りを、Dの文字めがけて叩き込む!
「なるほど、つまりあれが今回の騒動の原因であり、私にこれでもかと喧嘩を売って来た怨敵なわけですね」
怨敵――なお、一方的な――へと、照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)は怒りを滾らせる。
「オブリビオンとして発生したことを後悔させてあげるのです――トリニティ・エンハウンス! 炎よ、水よ、そして風よ、祭礼の剣に宿り給え!」
氷属性が得意な舞雪だが、今回は大盤振る舞いだ。祭礼剣ネプトゥナリアへと魔力を注ぎ込みながら、柱の雨を切り伏せる。
「先ほど見た壁が転ぶさまはなかなか面白かったですので、再現できるか試してみるのですよ、ネージュ!」
雪の精霊ネージュを雪の結晶を杖の先に乗せた水色の杖へと変身させ、フルールが氷属性の津波を巻き起こす! それに、明も七色の杖を振るって続いた。
「我、求めるは、冷たき力」
明のコキュートス・ブリザード――氷属性の魔法矢が、デモンズ・ウォールへ直撃していく。ビキビキビキ! と床が凍り、その上にデモンズ・ウォールが乗った。
「世に漂う魔素よ、変われ、転じよ。汝は財貨、汝は宝物、魔女が望むは王が呪いし愚かなる黄金」
愚者の黄金(ミーダス・タッチ)によってメルカルが生みだしたのは、黄金の壁だ。柱が激突する度に時間が止まり、その振動は床に伝わっては部屋を揺るがす。
「行くぞ――!」
タイミングを見たラザロが、黄金の壁を飛び越えて走り出す。それに、デモンズ・ウォールは複雑な軌道をたどる柱で迎え撃った。
「煌神に帰依し奉る。契約に基づき、我に宮司を貸し給え」
すかさず烏鵠が、十三術式:猿回シ(サルマワシ)によって烏帽子を被ったコビトガラゴの霊を召喚する。黄金の壁の上に立ったコビトガラゴが、パン! とその小さな手を打つと、放たれた柱の軌道が入れ替わりデモンズ・ウォールへと直撃した。
「おらあああ!!」
その間隙に、ラザロのドラゴンハルバードの一撃がデモンズ・ウォールへと叩きつけられる! ラザロのグラウンドクラッシャーは、しかし、壁に傷一つつける事は敵わなかった。
だが、氷の足場がその一撃による衝撃で奇跡を生んだ。グラリ、とデモンズ・ウォールが体勢――体勢と言っていいのか? ――を崩すと、轟音を立てて倒れたのだ。
「うわー、すごいですー! ……あれ?」
思わず拍手したフルールだが、すぐに気づく。ヒュルリ、と壁から床になったデモンズ・ウォールの表面から無数の触手が伸びた事を。
ぞぶり……! と瞬く間に溢れ出した死と虚無の支配者――触手を纏う名状し難い地獄の王のようなモノが、よいしょっという掛け声が聞こえそうな動きで、デモンズ・ウォールを再び起立させたのだ。
「……すごく、シュール……」
メンカルも、そう言うしかなかった。触手を纏う名状し難い地獄の王のようなモノは、思い出したようにデモンズ・ウォールの裏側から大量の触手を猟兵達へと射出した。
●Don't think , feel it!
シリアス・デモンズ・ウォールの殺気や威圧感は、凄まじいものだった。だが、だからと言って今更怯む者などいるはずもなく――猟兵達と壁の戦いは、足を止めての乱打戦となっていた。
だからこそ、『流れ』は出来ていたのだ。後は、それに乗るのみだった。
「賢き眼よ、出でよ、視よ。汝は検分、汝は助力。魔女が望むは黄昏飛び立つ森の知者」
メンカルの闇夜見通す梟の目(オウル・オブ・ミネルヴァ)によって召喚されたガジェットの群れが、仲間達に装着されていく。デモンズ・ウォールとの戦いの経験、その結果――それによって、状況にふさわしい強化をガジェットは施してくれる。
「今です!」
だから、フルールは小さなゴーグル越しにそのタイミングが見切れた。デモンズ・ウォールが放つ柱の群れを、エレメンタル・ファンタジアによる時属性の竜巻が受け止めたのだ。柱が出現する完全なタイミング、デモンズ・ウォールの眼前で柱が止まったのを確認すると、烏鵠が言い捨てる。
「まあ壁に親とかイネーよな。そもそもオレサマ、人じゃねーし。って今は聞こえねーかァ。サ、ボコすか! ……なんだいシナトくん眉間にシワ寄せて。ンー」
烏鵠の肩の上で眉根を寄せる科戸の狐精を、コビトガラゴの霊がポンポンと背中を叩いて慰める。その動きが合図だ、ヴン! とデモンズ・ウォールの柱と仲間達が入れ替わる!
「うさぎさん!」
ちさの声に、白うさぎさんと黒うさぎさんが同時に踵落とし――デモンズ・ウォールのDの文字を削り取った。もちろん、壁は止まらない。日本語的におかしいが、状況的には正しいのだ。
「合わせます」
明の言葉に、メンカルはこくりとうなずく。
「貪欲なる炎よ、灯れ、喰らえ。汝は焦熱、汝は劫火。魔女が望むは灼熱をも焼く終なる焔」
放たれた氷の矢と、如何なる存在も燃料にする白色の炎――明のコキュートス・ブリザードとメンカルの尽きる事なき暴食の大火(グラトニー・フレイム)が同時に降り注ぎ、デモンズ・ウォールを揺るがした。
「杞憂なのは解ってるが、念のため二度と復活できないように粉々にしておくぜ!」
「その壁を粉砕してくれましょう!」
柱と入れ替わり、上空からラザロと舞雪は落下。大上段からのドラゴンハルバードと祭礼剣ネプトゥナリアが、今まさに悪魔と呼ばれた壁を完全に破壊した……。
こうして、壁による壁のための壁が起こした壁の騒動に一時の終止符が打たれた。だが、忘れてはいけない。デモンズ・ウォールは、オブリビオンだ。遠くない未来、あるいはこうして終わった直後さえ、再び過去から現れるかもしれないのだ。
だから、キミよ。第二第三の壁に備えよ。人とは、文明とは、壁とは切っても切れない関係にあるのだから……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵