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プリムローズは夜に咲く

#ヒーローズアース #プリムローズ

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#ヒーローズアース
#プリムローズ


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「はァッ!!」
「ぐ……ッ!!なんて技の冴え!流石は魔装戦姫《マギアプリンセス》プリムローズ!」
「もうやめるのよ、ブラックシュバルツ・チェレン!これ以上のたたかいは無意味なの!」
 摩天楼立ち並ぶビルの合間に、2つの影がぶつかり合う。かたや、フリルとリボンを携えたシルエット。魔法少女やプリンセスといった形容が似合う少女だ。年の頃はローティーンといったところか。彼女は魔装戦姫プリムローズ。人々の夢を希望を護るため、女神の力を預かり戦うプリンセスだ。
 対するは、異国のシノビを思わせる漆黒の影……。彼の名はブラックシュバルツ・チェレン。その筋では有名なアサシンであり、彼は『断罪』のために多くの悪人を法に拠らず始末してきた。
「やめて、チェレン!」
「黙れッ!!俺の気持ちが……願いが、お前になどわかるものかッ!」
 プリムローズは淡く燐光を放つ魔法の剣を。チェレンは禍々しく赤いオーラを纏う妖剣を放ち切り結ぶ!2人の技量は互角だ。だが、その拮抗を崩す者が現れた!!
「おまエ、の、『セいギ』は、たダし、イ」
「え……?」
「なに……!?」
 オブリビオンである!かつてこの世界に存在した正義の味方を模した機械の兵士……その群れが、突如として戦場に乱入したのだ!
「く……ッ!なんだ、こいつら……!?いや、だが……好機とさせてもらおう!」
「待って、チェレン!」
「ぬルイ、言葉ばカりの、小娘」
「愚かナ、こども」
「精々切り抜けるんだな、プリムローズ!」
 悔しければ追いついてこい。ブラックシュバルツ・チェレンはそう言い捨てながら離脱していく。後に残されるのは、ビルに囲まれた路地に立つプリムローズと、彼女を取り囲むオブリビオンの群れだ。
「邪魔を、しないで……!」
「ターゲット。破壊、する」
 彼女の孤独な戦いが、始まる。

「……うむ。そういうわけだ」
 グリモア猟兵、ロア・メギドレクス(f00398)は、事件のあらましを説明する。
 事件現場はヒーローズアース。この世界で活動しているヒーローの1人が、オブリビオンによって命を狙われていることがわかった。
 ターゲットは魔装戦姫《マギアプリンセス》プリムローズ。本名ロゼット・ブルームフィールド。花と動物とママの焼いたパンケーキが好きな12歳。
「今回の事件では、プリムローズがヴィランを追っているところにオブリビオンが乱入する。我々の介入可能な段階では残念ながらヴィランが離脱した後になるが、現着後は速やかに彼女を救出してほしい」
 彼女にとっては強敵だが、我々猟兵の力であれば撃破はそう難しくない相手だ。
「敵を撃破した後は、しばらくロゼット嬢を見守ってあげてほしい。むつかしい年頃だ。助けられた感謝はもちろんあろうが、悔しさや無力感も出てくるであろ」
 買い物や食事など、気晴らしに付き合ってあげたらよいのではないかとロアは提案した。
「……余の見た未来では、その後再度敵が出現する。そうしたら、彼女と協力してことに当たってもらいたい」
 説明は以上。
 新しい世界での戦いだ。気を引き締めて挑んでほしい。よいな、とロアは最後に念押し。そうして、グリモアを輝かせた。


無限宇宙人 カノー星人
 ごきげんよう、イェーガー!!!!カノー星人です!!!!!
 ヒーローズアースだよ、諸君。カノー星人はこういうのを待っていたのだ!わかっているのか!おい!
 ……失礼。取り乱しました。
 この度もあなたがたとともに旅路をゆけることに感謝いたします。
 よろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『ジャスティストルーパー』

POW   :    フォールン・ジャスティス
全身を【機械部分から放出されるエネルギー】で覆い、自身の【戦闘を通じて収集した敵のデータ】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    イミテーション・ラッシュ
【ジャスティス・ワンが得意とした拳の連打】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    マシン・ヴェンジャンス
全身を【機械装甲】で覆い、自身が敵から受けた【物理的な損傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。

イラスト:もりさわともひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

白鳥・深菜
「やれやれ、狩りは一人で行うもんじゃないわよ。」

(【蒼空の槍の魔神】でかっ飛ばしながら)
ドーモ、ヒーローズアースの皆⁼サン。
キマフューから来ました、エレファンアーティストの白鳥デス。
悪いがオブリビオンはユベコで無慈悲に狩る。(【恐怖を与える】)

さて、今回は少しヒーローズアースらしい戦い方でいく。
というわけで、ここで繰り出すのは【翼より放たれし生命の種】
これを【蒼空の槍の魔神】製ロボに使って知性の高い生命に仕立て上げます。
知性……つまり戦闘AIが高度になる事で、私が直接操作しなくても戦ってくれるでしょう。

その間に私はプリムローズさんの様子を見よう。
(キマフュー民としての)【礼儀作法】は完璧よ?


ゾンビーナ・メロロディア
【共闘・アドリブ歓迎】
新しい世界を発見してすぐに、もうこんなピンチ発見なんて慌ただしいナ!

戦いは得意じゃないけド、やれるコトはあるからナ!プリムローズの救出はオレに任せロ!
カモン!『スケルトンボーイズ』!
プリムローズを守るように、スケルトンとオレでフォーメーションを組むゼ!

リズムに乗った動きで敵のパンチを誘ったラ、急激な変調で惑わして回避して隙を作るゼ!
スケルトンは避けられるかわかんないけド、当たっても骨は拾ってやるから大丈夫ダ!


エダ・サルファー
正義の味方の世界で、正義の味方の少女を助けながら、かつての正義の味方の模倣と戦う……。
良いじゃないの!ワクワクするよ!
そんなわけで、今日の私は正義の味方の味方だよ!

さて、まずは模倣正義の味方との戦闘だな!
機械部分から放出されるエネルギーで強化されるとのことなので、相対する場合は機械部分を狙うのが良さそうかな?
見たところ機械部分は体の各所にあるみたいだし、あんまり気にせず殴っとけば良いのかもしれないけど。
隙あらば聖拳突きを叩き込もう!

そうそう、正義の味方の味方になりにいく以上、プリムローズを手助けすることを第一に戦わないと。
彼女が危なそうなら助けるけど、頑張れそうなら他を引き受ける感じでやろう。



「うあ……ッ!」
「己のアまさを悔イて、シね」
「ぶざマだナ」
「キエろ、プリムローズ」
 正義の味方の姿を騙る心なき者たちは、数にあかせてプリムローズを攻め立てる。プリムローズは手にした魔法剣・ローゼンカリバーを振るい、果敢に立ち向かうが——
「はあ……はあ……だめ、これ以上は……」
 勝てない。……彼女は、膝を屈する。
「おワリだ」
 そして、オブリビオンたちは彼女にとどめを刺すべく拳を構え——
「聖ッ!拳、突きぃ!!」
 ——空中より襲いかかった鉄拳にブッ飛ばされた!!エダ・サルファー(f05398)である!
「グアーッ大破!!」
 爆発するオブリビオンから離れ鮮やかな着地を決めながら、エダは再び構えを取る!
「ここが新しい世界……ヒーローズアース!いいね、正義の味方の世界」
 エダは更に一歩踏み込み、突然の闖入者に困惑する敵軍団へと追撃をかけた!再び放つ必殺の聖拳突きッ!!
「グアーッ機能停止!!」
 直撃!重たい一撃を叩き込まれたオブリビオンはたちまち粉砕され爆散!!
「正義の味方の少女を助けながら、かつての正義の味方の模倣と戦う……ワクワクするよ!」
「あの……あなたは」
 突然の救援に困惑しながら、プリムローズは尋ねる。
「そうだね……今日の私は、『正義の味方の味方』だよ!」
 エダは彼女を勇気づけるように笑ってみせると、次の敵に拳を叩き込んだ。
「お、ノレ……!」
「プリムローズ、あレさえ、コロせば」
 だが、敵の数は膨大だ!襲い来る機械の兵士たちはエネルギー光に拳を覆いながらプリムローズへと襲い来る!
「やれやれ、狩りは一人で行うもんじゃないわよ」
「新しい世界に来て早々、もうこんなピンチ発見なんて慌ただしいナ!」
 ガァンッ!!あわや死を覚悟したプリムローズの耳に届いたのは、機械の兵士たちが派手にブッ壊される音である!
「な、ン、だト」
「ドーモ、ヒーローズアースの皆⁼サン。キマフューから来ました、エレファンアーティストの白鳥デス」
「そしテ、オレはダンサーのゾンビーナだゼ!」
 白鳥・深菜(f04881)、ゾンビーナ・メロロディア(f15802)——そして、深菜のユーベルコードによって構築された鋼の騎士、【蒼空の槍の魔神】。以上2名と一騎が戦列に加わった。
「助けに来たゼ、プリンセス!C‘mon Boys!今日はKnightの仕事だゾ!」
《Yeah!》
 更にゾンビーナのコールに応じて、地面から湧き出すように骸骨の姿をしたキャラクターたちがズバッと湧き出しポーズを決める!
《Coolな仕事だゼ!》
《Niceだアネさん!》
「Okey,Guys!フォーメーションだ!」
 ゾンビーナを含め計11体。イカしたダンスをキメながら、彼らはプリムローズの護りを固める配置についた!
「ごきげんよう、プリンセス。調子はいかがかしら?」
 深菜は屈んで目線を合わせながら、プリムローズへと手を差し出し立ち上がらせる。
「あの……みなさんは、一体」
「さっき彼女が言ってたでしょう」
 深菜は更にユーベルコードを起動。【蒼空の槍の魔神】へと【翼より放たれし生命の種】を放つ。
「正義の味方の味方、よ」
 鉄の騎士の心臓に炎が灯った。知性を得た機体は高度に自律し、素早く状況を判断する。
「狩りなさい」
《命令を受諾。状況を開始》
 深菜の指示に従い、戦騎は駆ける。
「Let’s dance!」
《Oh-yeah!》
「ふざケた、真似を」
 スケルトンダンサーたちとそれを率いるゾンビーナは、華麗なステップを刻みながら敵の猛攻を凌いでいた。
「骨は拾ってやるかラ安心しロ!」
《Okay アネさん!》
《粉骨砕身だぜ!》
《グアーッ肋骨!!!》
 いましがた一体が激しい拳のラッシュに捉えられ文字通り粉砕!
「させるかァ!」
「グアーッ頭部CPU!!」
 そこへエダが救援に駆けつける!強力な拳の一撃でお返しとばかりに強烈な拳を叩きつけ、敵を破壊!
「Thanks!」
「猟兵は助け合い、でしょ!」
 エダとゾンビーナは拳を軽く打ち付け合うアイサツを交わし、あらためて敵の群れへと向き直る。
《ブラウランツェ・ブリッツ!》
 更に【蒼空の槍の魔神】が敵集団を急襲!強烈な蹴り技が敵の軍団を次々に撃破する!
「そんな技教えたかしら……」
《当機が考案しました》
「なるほど」
 やる気でやってくれるならそれでいいけど、と苦笑いし、深菜はあらためてプリムローズへ向き直る。
「やれる?」
 深菜は短く問いかけた。
「……」
 プリムローズは、わずかな沈黙を置いた後。
「はい。……力を、貸してください!」
 視線を、上げた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

神羅・アマミ
うおー!ここがヒーローズアースか!ハイカラじゃぜー!
魔法少女が現実に存在する世界!
ならば妾もそれっぽく「助けに来たワヨー!私は鬼神戦姫《デモンプリンセス》ジゴクソバ!」とか二号戦士っぽく適当ブッこいて助太刀に入るのじゃ。

コード『結髪』を発動し、敵の持つ機動性に対抗を試みる。
そして拳の連打を誘い出すべく、回避を念頭に牽制を繰り返す!
ここぞというチャンスで殆ど強制的にプリムローズを巻き込み、決めポーズと共に合体攻撃!
指をハート型に取りつつフォトンブラストを照射!
(でも基本的に「いい加減死んどけやクソボケー!」とか「ゲハハー!こいつでバラバラじゃぜー!」とかおよそ魔法少女らしからぬ言動しかしない)


フィロメーラ・アステール
はあ……なるほどな!
ヒーローと協力して戦えばいいってわけだな!
よーし【スライディング】で流星の尾を引いて乱入だ!
「諦めるにはまだ、早いぜー!」

【生まれいずる光へ】を発動!
【鼓舞】してプリムローズちゃんの戦闘力をアップさせて、オブリビオンと互角以上に戦えるようにするぞ!
今の彼女は【残像】を発して動き、【オーラ防御】に守られたスーパーヒーローだ!
光っぽい魔法の剣を使ってるから、あたしの【破魔】の力とも相性がいいかもな!

後は【迷彩】魔法で身を隠して邪魔にならないようにしつつ、【失せ物探し】の観察力と【第六感】で、敵の弱点を探してみるぞ!
なんか無いか?
装甲の隙間とか、動力パイプとか、動きのクセとか!


ナイア・アルハズラット
「美少女魔導怪盗、リリカル☆ナイア!貴方の魔術を頂きに参上致しましたわ!なぁーんちゃって♪」

新しい世界なんてどんな魔術があるのか楽しみだわ!
プリズムローズちゃんも魔法系っぽいし気になるところ、恩を売ってお近づきになりたいわね~。
わざわざ彼を止めようとしてたって事は色々事情も抱えてそう……知り合いなのかしら?
それに、まだまだ若そう……悩みも多そうだし、恩を売る手段には事欠かなそう。
ということで、とりあえず……目の前の邪魔者を倒すのを手伝ってあげる。

さぁ、数には数を!来なさいダルダロイス!美味しくはないでしょうが餌の時間よ!



「ローゼンカリバー……!」
 プリムローズは一歩踏み出し、手にした剣の柄を握りしめた。その眼前に、正義の似姿をした敵が現れ、襲いかかる!
「オマえは、ヨわい」
「そん、なこと……!」
 ガァンッ!!偽りの正義が鉄拳を放つ!プリムローズはこれをローゼンカリバーで受け止めるが、あまりの衝撃に耐えきれず苦悶する。
「あきラめロ」
「く、うぅ……ッ!」
 悔しかった。自分の力がまるで届かないことに、プリムローズは焦れた。だが、現実は変えられない。負けたくないのに、進めない——瞳の端から涙が溢れる、その時だった。
「諦めるにはまだ、早いぜー!」
 きらめく光が流星のように尾を引いて、プリムローズのもとへ新たな猟兵が舞い降りる!フィロメーラ・アステール(f07828)だ!滑り込む勢いのまま彼女は敵に激突!
「ヌオ……!!」
「死ねーッ!!」
「グアーッ即死!!」
 更にここで神羅・アマミ(f00889)が参戦!
「助けにきたワヨー!私は鬼神戦姫《デモンプリンセス》ジゴクソバ!」
「ジゴクソバ……?」
「うむ!お主の仲間じゃ!」
 アマミは堂々とハッタリをかまし魔法少女ネームを宣言!プリムローズの横に並んだ!
「あタらしイ、ヒーローだと……!?」
「ヒるむナ、コロせ!」
 しかし、敵の群れは尚も数を増しながら襲いかかる!
「ダルダロイス!」
《GGggGggGGggrRrRrRRRrRwWwWwWwWW》
「グアーッ大腿部!!」
 だがここで響く獣の唸り声。虚空より染み出すように異形の猟犬が宙を駆け、機械兵士を喰い千切った!
「美少女魔導怪盗、リリカル☆ナイア!貴方の魔術を頂きに参上致しましたわ!なぁーんちゃって♪」
 ナイア・アルハズラット(f04959)!美少女魔術師の登場である!召喚術式により呼び出した“猟犬”たちを周囲に侍らせながら、ナイアは戦場を闊歩する!
「ごきげんよう、プリムローズ。恩を売……もとい、助けに来たわ」
「あなたも……ヒーローなの?」
「ええ、そんなものよ」
「うむ。そんなもんじゃな!」
「そしてあたしはプリンセスのお手伝いに駆けつけた妖精さんさ!」
「妖精、さん」
「いくぜプリムローズちゃん!ここからはヒーローの時間だ!」
 フィロメーラは羽を煌めかせ、金色の粒子を振りまく。それは明日へと物語を繋ぐための力であり、光。プリムローズと猟兵たちへと、煌めく星の燐光が降り注いだ。
「これは……」
「お、パワーアップイベントじゃな?」
「情緒のない言い方ねぇ」
「でも間違ってなかろ?」
「それはそうだけど——っと!ダルダロイス!」
《GgGrRrRRRrrwWwWWw》
 ナイアは彼女たちを包囲する敵軍団へと注意を払い、猟犬を差し向ける。敵を牽制し、押しとどめながら更に緋色の呪槍を構え、視線を向けた。
「やれるわね、プリムローズ!それから、えっと……ジゴ、なんでしたっけ?」
「ジゴクソバじゃ!」
「じゃあ改めて。プリムローズ!ジゴクソバ!3人で連携していくわよ!」
「は、はい!」
「よっしゃ、任せい!全員ブチのめしてやらー!」
 まず先陣を切るのはジゴクソバ——アマミだ!勢いよく飛び出しながら、彼女はユーベルコードを起動!【結髪】!反重力装置の応用による高速機動とフォトンブラストによる攻撃を行う戦闘形態である!
「ゲハハー!こいつでバラバラじゃぜー!」
 えっれえ下品な言葉遣いを叩きつけながらアマミはフォトンを放つ!光子の直撃を受け、敵がまた一体爆ぜた!
「グア……!」
「ちょっと!品がないわよ!?プリムローズに誤解されるじゃない!」
「グオオーッ!!」
 ナイアはアマミの奔放さに文句をつけながら猟犬を走らせ、それに続き槍を閃かせての追撃!魔槍が敵を貫く!
「えっと……だ、だいじょうぶです!」
 困惑の色を隠しながら、プリムローズは2人に続き敵へと向かい魔法剣の一閃を放った!
「すごい……身体が軽い!」
「でしょ!」
 フィロメーラはプリムローズにくっついて、ぴっと親指を立ててみせた。更にフィロメーラはプリムローズのそばで敵の様子を観察し、弱点を探る。
「あそこ!装甲の継ぎ目、あれが弱点だ!」
「わかったの!」
 プリムローズはフィロメーラの声に従い、魔法剣を振り抜いた!刀身に宿った破魔の光が残光を残し、機械兵士の胸部を貫通!また一体を機能停止に陥らせる!こうして3人の魔法少女と妖精は即席の連携を組み、華麗に敵を攻め立てたのである!形勢は逆転だ。プリムローズも今や勇気を取り戻し、果敢に剣を振るう!
「今よ、プリムローズ!」
「よっしゃ!それじゃあ妾と合わせていくぞ!ビームじゃ!」
「はい!」
「オラッ死んどけやクソボケ!!!」
「ええー!?」
 アマミはプリムローズと共に並び立ち、共に構える。アマミはエネルギーを、プリムローズは魔法の力を収束し、光を放った。2つのエネルギーの奔流が混ざり合いながら吼えたけり、敵の群れを飲み込んで炸裂!
「グアアーッ消滅!!」
「いやー、気分が良いぞ!さっすがヒーローズアース、ハイカラじゃぜー!」
 アマミはゴキゲンで高笑い!
「ええっと……」
「いいのよ、気にしないで。それにしてもプリムローズ、よく頑張ったわね」
「は、はい!」
 敵の数が減り始め、僅かだが余裕が出てきた。その隙間に、ナイアはプリムローズへ声をかける。
「あなたにも色々事情があるんでしょう?悩んでることがあれば、私が聞いてあげてもいいわよ」
「あ……は、はい!」
「うん、もちろんあたしもよければ聞くぜ!妖精さんは魔法少女の友達だからな!」
「うん……2人とも、ありがとう」
「とりあえず……今はまず、目の前の邪魔者を倒すのを手伝ってあげる。ちゃんと話すのはそのあとね?」
 ナイアが視線を向けた先からは、敵の増援が路地裏に向かってくる様子が見えた。まだいやがんのか!とアマミが吐き捨てながら応戦!プリムローズたちも迎撃に打って出る!
 路地裏の戦いは間も無く佳境に入る。猟兵たちよ、プリムローズとともにこの戦いを乗り越えるのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ブイバル・ブランドー
相手が正義の味方を模しているなら、こちらは悪役らしい振る舞いをしようか。それが様式美というものだろう?(悪役っぽい演技モードスタート)

正義のサイボーグの諸君、来るがいい。君達はお仕置きだぁ…

まずは相手のおおまかな動きを知るために、ミサイルポッドで牽制をしながら戦闘の内に【学習】する。

そして、相手の動きを読みきった上でカウンターで反撃だ。

どれだけ高く、速く、飛翔しても無駄だぁ…この爆雷の光は何処までも拡散するゥ…何度でも言おう。お 仕 置 き だぁ…。

…ん?でもやってることは正義の味方っぽいような……。ふはははは!正義はっっ!!勝つのだぁぁぁあ!!!はっはっは(ヤケクソ)

アドリブ連携歓迎です


メルト・プティング
ヒーロー!フッフッフ、ボク知ってますよ!
データベースで閲覧したことがあります!
信念と情熱の元に、独自のコスチュームを纏って戦う人たち!
中にはJK的伝統衣装であるセーラー服を纏った方々も居たとか居ないとか!

郷に入っては郷に従え、といいますしソレっぽい登場の仕方をしますね!
現場の高い建物の上に立ち、ビシッとキメポーズをしながら名乗りましょう!
可愛さと元気のヒーロー!ブレザーメルト!!です!!!

名乗りのあまりの素晴らしさに相手が感動して(?)固まっている間に華麗に着地、一気に【念動発火】を発動してオブリビオンを殲滅です!
炎は個別操作で、一気に敵全員に攻撃をしかけちゃいますよ!



「おのレ……!ドういうコとだ!」
「プリムローズにナカまなド、キいてイないぞ!」
 猟兵たちの加勢により、プリムローズを狙っていたオブリビオン部隊は困惑しながら一時後退。態勢を立て直す。
「偽りの正義諸君、来るがいい。君達にはお仕置きだぁ……」
 だが、そこに追撃をかける猟兵がいる!ブイバル・ブランドー(f05082)だ!ブイバルはショルダー・ミサイルポッドをオープンし、敵の群れに炎の雨を降らせた!
「グアーッ爆散!!」
「な、なンダ!?ドこカら!?」
「うんうん。たまには悪党みたいなのも悪くない」
 ブイバルはビルの上から路地を見下ろして頷いた。敵が正義の贋作ならば、今日は悪役気分で叩いてみようという魂胆であった。たまにやるとこういうのもたのしいね。ブイバルは実感する。
 そして同じく、高所から敵を見下ろして笑う影がある。
「ヒーロー!フッフッフ、ボク知ってますよ!信念と情熱の元に、独自のコスチュームを纏って戦う人たち、ですね!」
 メルト・プティング(f00394)だ!彼女はデータベースで閲覧した記録を思い起こす。
「中にはJK的伝統衣装であるセーラー服を纏った方々も居たとか居ないとか……うんうん。いいですね!」
 ここはヒーローズアースの流儀に則って名乗りをあげるべきでしょう。メルトはバッ!とカワイイポーズを取ると、高らかに宣言する!
「可愛さと元気のヒーロー!ブレザーメルト!!です!!!」
「なに!?」
「まダ増援がクるのカ!」
「フッフッフ!悪事はそこまでです!もし改めないというのなら〜……そう!このブレザーメルトが、銀河の星々にかわって」
「お 仕 置 き だぁ !!」
 ここでメルトの口上にズバッと割り込んだ鋭い声はブイバルである!!彼はここぞというタイミングで更にミサイルを一斉発射!更にブイバルは路地裏へと降下し、熱いバトルの構えを取る!
「く、悔しい!台詞をとられました!」
 メルトはこれに遅れて降下!すぱっと着地し戦闘態勢!
「フザけた真似をォ!」
 機械兵士たちはようやく認識した敵へと向けて攻撃開始!機械装甲を纏った強化態へと変異しながら襲撃する!その拳はメルトへと向けられていた!
「そういうわけにはいかないな!」
 だが、ブイバルはそれを見逃すことなく割って入る。敵の動作パターンはこれまでの経過で把握していた。向かい来る凶拳を、ブイバルは見切って見事にいなし、カウンターの一撃を叩き込む!
「グアーッ全損!!」
「助かりました!」
「ああ!……んん、いやでも今日は悪党っぽい感じでいこうと思ってたのだが……」
 今のはちょっとふつうにヒーローっぽかったような。ブイバルは釈然とせず首を傾ぐ。
「まあ、いいじゃないですか!」
「……そうだな!ふはははは!正義はッ!!勝つのだぁぁぁあ!」
 自身の行動に納得をつけたブイバルは戦闘機動!VALZA³、FCS連動!ビルドシステム・アクション!近接戦闘プログラム、ドライブ!雷光を放つ光の刃を抜き放ち、彼は偽りの正義を狩る!
「こっちも負けてられませんね!ヒーローズアースへ新たに名前をとどろかすニューヒーロー、ブレザーメルトの初陣ですよ!!」
 ここでメルトはユーベルコード【念動発火】を起動!夜の闇を焼き尽くすようにサイキックの炎が広がり、ブイバルの刃から逃げ延びた連中をまとめて、かつ一人一人丁寧にウエルダンに焼き焦がす!
「あらためて!銀河の星々にかわって〜……お仕置き!ですよ!」
 戦況はもはや決定的であった。残り僅かな機械兵士たちを、猟兵たちは更に追い詰める!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

目には目を、乱入には乱入を、なぁんてね。
手こずってるみたいだし、助太刀させてもらうわぁ。

壊れたら強くなる、ねぇ…
あたし一撃必殺ってあんまり得意じゃないんだけどなぁ。
空飛ばれたら厄介だし、〇クイックドロウから〇先制攻撃の●的殺で〇援護射撃メインに立ち回るわぁ。
いくらなんでもいきなりトップスピードに乗るわけじゃないでしょ。

隙があったら〇鎧無視攻撃の●封殺で〇暗殺狙ってもいいかしらねぇ。

まったく…オハナシ合いの邪魔するなんて。
いくらなんでもちょぉっと無粋なんじゃないかしらぁ?
あなたたちはお呼びじゃないの。おとといおいでなさいな。


イヴ・シュプリーム
心情:新しい世界……だけど、不思議と違和感が無いわね……何故かしら……?
今回の任務は……現地のヒーローの援護ね……『魔法』使いなら……助け合わないとね……

「『魔導士(The supreme one )』……イヴ、参上よ……ここは任せて……」

戦術:【叡智ノ光】と【守護スル従者達】の【2回攻撃】【一斉発射】による飽和攻撃を行うとともに、プリムローズに対しての【援護射撃】も実施します。
敵の生命力吸収については、【呪詛耐性】及び【オーラ防御】で対処します。

「一応……『魔法』使いの先輩らしいところが見せられるように……やってみるわ……」


※アドリブ可


八重森・晃
正義の味方、正義ってなんだろう。想起されるのは、カラスに啄まれる同じ年代の子ども。孤独に心を病み森を三年ぶりに出たあの日、死体の声を、糾弾を私は聞いたのだ。森深くに引きこもって幸福な日々の記憶に安らぐだけならば、きっと私も世界に加担している、未来を貪っている―想起を無理やり終わらせる、多分これしばらく終わらない奴だ。彼女に共感するにも、過去の正義と相対するにも、これ以上は不要だろう。火の魔法弾≪属性攻撃≫の形成を行い、ルクバト&アスケラの≪二回攻撃≫で敵を攻撃するよ。「正義の味方は名乗れないけど」だって私は少しも強くない「助太刀するよ!」ほんの少し世界に石を投げこむために、俯かないために



「やああああーッ!!」
 猟兵たちの救援を受け、プリムローズは奮戦する。魔法剣ローゼンカリバーは鋭く冴え渡り、敵を袈裟懸けに両断!
「はあ……はあ……」
 だが、プリムローズの呼吸は荒い。身の丈を超えた力を発揮して戦い続けることで、その身体には負荷がかかり始めていたのだ。敵はそれを見逃さず、プリムローズへと襲いかかる!
「それは捨て置けないわねぇ」
 だが、ここでとどろく銃声!鉄の躯体を撃ち抜く弾丸。ティオレンシア・シーディア(f04145)の正確無比な射撃である!
「目には目を、乱入には乱入を……なぁんてね。手こずってるみたいだし、助太刀させてもらうわぁ」
「お、オノ、れ……!!」
「ユルさん……!」
「アナタ達に、許される必要は、ないわ……」
「ナに!?」
 反撃の態勢を整えようとする敵の集団へと、新たに無数の光芒が襲いかかる!魔力をチカラへと変換した純粋なエネルギーの収束体による魔導レーザーだ。イヴ・シュプリーム(f13592)のユーベルコードである!
「『魔導士(The supreme one )』……イヴ、参上よ……ここは任せて……」
 プリムローズの傍らに降り立ったイヴは静かに声をかける。
「ごめんなさい……。わたし、助けてもらってばかりなの。わたしだって、ヒーロー、なのに」
 プリムローズは、ぜ、と荒く息を吐き出しながら、震える指先で剣の柄を握り直す。
「気に……しない……。『魔法』使いなら……助け合わないとね……」
 イヴはプリムローズの肩を優しく叩いてから、敵へと向き直り術式を起動した。新たに放たれた光条が敵へと襲いかかる!直撃!爆散!
「ヒーロー……正義の、味方」
 正義の味方って、なんだろう。……八重森・晃(f10929)は、静かに考える。晃は、正義を語る余地など存在しない世界で生きていた。死を身近に感じた経験すらある。……ひとまず、彼女はそれについて考えるのはやめにした。今必要なのは、目の前に助けなくてはならない人がいる。それだけだ。
「私には、正義の味方は名乗れないけど――」
 晃は手にした二挺の銃、ルクバトとアスケラをそれぞれ手にし素早く引き金を引いた。銃口から術式が吐き出され、火の魔法弾が燃え上がる軌跡を残して走った!
「グアーッ炎上!!」
 炎を浴びた敵が悲鳴をあげて燃え上がる!
「私は、俯かない」
「つ、ツよい……!」
「ダが、データは収集しタ……!コこからこソ、我々のハんゲきだ!」
 しかし敵はここで一斉にユーベルコードの起動を試みる!フォールン・ジャスティス!戦闘データを反映し、戦闘能力増強を行う能力だ!そして更に、飛行能力までも――
「フフ」
 ぱァン!鼻で笑う声とともに、乾いた銃声が響く。
「ヌあ……!」
「飛べるようになるからって、いきなりトップスピードに乗るわけじゃないでしょ?」
 ティオレンシアである。早撃ちは彼女の得意技だ。――攻撃に移る瞬間こそ、最も隙ができる。彼女はそこに銃弾を差し込み、敵の動きを挫いたのだ。
「すごい……」
 プリムローズはティオレンシアの鮮やかな手際にため息を吐く。
「私も……、一応……『魔法』使いの先輩。先輩らしいところが見せられるように……やってみるわ……」
 そして銃撃に加わるエネルギーの奔流!更にイヴはユーベルコードを多重起動。虚空へと描いた無数の魔法陣が一斉に輝き、残り少ない敵へと光を放つ!
「助太刀するよ!」
 魔法の光を目くらましに利用しながら、晃が敵の中へと飛び込んでゆく!ルクバドとアスケラの二挺が吼えた!迸る炎がまたしても敵を灼き尽くし――
「あなたたちはお呼びじゃないの。おとといおいでなさいな」
「グアーッ全滅!!」
 ティオレンシアが、最後の敵にとどめを刺した。
 こうして、路地裏における戦いは終息を迎える。

「はあ……はあ……」
 膝をついたプリムローズは、荒く息を吐きながら倒れ込む。ティオレンシアがそれを支えると、プリムローズの変身が解けた。魔法のドレスが燐光となって消え、普通の女の子、ロゼット・ブルームフィールドへと戻る。
「わた、し……、つよく、ないのね」
 か細い声が漏れ聞こえた。
「私もだよ。……私も、少しも強くない」
 ひとりごとのように晃は呟き、二挺の銃をしまい込む。
「とにかく……状況は、一旦、終了……」
 イヴは残存敵がいないことを確認すると、撤収の準備を始める。ロゼットにはいま休息が必要だ。今日のところは、はやく休ませてあげよう――。
 猟兵たちは少女とともに、帰途へとつくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 日常 『エピローグはほのぼのと。』

POW   :    食事で楽しむ!

SPD   :    ショッピングして楽しむ!

WIZ   :    観光して楽しむ!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 翌朝。
 ロゼットから猟兵たちへと連絡が届いた。
「助けてもらったお礼がしたいの」
 ロゼットは言う。……ほんの少しの陰りが残る、ちょっと無理した笑顔で。

 ロゼット・ブルームフィールドはアメリカ西海岸、大都市L.Aを拠点(ホーム)として活動するヒーローである。彼女と共に過ごすのであれば、必然的にL.Aが活動範囲になるだろう。
 特に、エンタメの聖地と呼ばれ数々の映画やヒーローたちの記録映像で全米を泣かせてきたホーリー・ウッドエリアは彼女のお気に入りだ。多くのスターやヒーローたちの記念品や手形、映像などが残る観光スポットには様々な商店やレストランが軒を連ねる。
 君たちは彼女の気晴らしに付き合ってあげてもいいし、もちろん自分たちで観光をしても構わない。
ゾンビーナ・メロロディア
アドリブ・絡み歓迎
ロゼットちゃんの気晴らしに付き合う方向で

Wow!ここがエンタメの聖地……!色々ありすぎて目移りしちゃうナ!
ナーナーロゼット!オススメの場所とかないのカ?良かったラ案内してくれヨ!

ロゼットの気晴らしになるように、行きたそうな所には積極的に突撃するゾ!

後は聖地にちなんデ、尊敬してル、憧れてルヒーローとか居れば聞いてみたいナ!

もしロゼットが沈んだ顔をしてたラ、手を差し伸べてこう言うゼ!
「Hey girl!一緒に踊ろうゼ!」
ダンスで体を思い切り動かせバ、沈んだ気持ちもどこかへぶっ飛ぶのサ!
気持ちよく踊れるように、【ダンス】技能でリードするのも忘れないゼ?


白鳥・深菜
あら、お礼してくれるの?
そうね、だったらお受けしようかしら。

ところで折角だから、お願いしたい事があるの。
大したことじゃないわ。何か別の事をしながらでいいわ。
で、お願いしたい事は「この世界の事。ヒーローやヴィランの事。そういった事を私に教えてほしい」って事ね。

私はこの通り、別世界の存在よ。
この世界に来なければいけない事情があるから、ここにいるだけ。
けれど、それでも。
ただ偶然、隣の席に座っただけの存在で終わるのも、味気ないから。

だから、教えて頂戴。ここはどういう世界なのかを。あなたの口から。
それに、私達の世界の事も……まあ、問題ない範囲でだけど、教えてあげられるし、ね?


メルト・プティング
えっ。お礼ですか?わぁい、それじゃぁ遠慮なく!

せっかくの新しい世界なので色々やりたいことが多くて決めきれませんね!
なので、ロゼットさんのお気に入りのヒーローを一緒に見たいのです!

一緒にヒーローの記録を見ている時に、ロゼットさんに声をかけましょう。
ロゼットさん、自分が弱いって言ってましたけど…そんなことはないですよ。
だってこんなステキなヒーローを目指している人が、弱いはずないじゃないですか。
強い思いを持つ人は、絶対に強い。
いえ、強く「なる」んです。
だって、揺るがない目標が心の中にあるんですから!

まぁ、かくいうボクはそういう目標を見つけれていないのですが!
ロゼットさんが羨ましいのです!



「おはようございます」
「おはよう、ロゼット」
 ロゼットの誘いに応じた猟兵たちは、ホーリー・ウッドの目抜き通りに待ち合わせていた。ロゼットは時間ぴったりに現地に到着。アッシュブロンドの長い髪をお気に入りのリボンで結び、白いワンピースをお行儀よく着こなしたロゼットは、猟兵たちにお辞儀をする。
「先日はほんとうにありがとうございました」
「そんなの気にしなくたっていいのに」
 白鳥・深菜(f04881)は笑いながら首を横に振る。
「でも、そうね。せっかくだしお願いしたい事があるの」
「はい。わたしにできることならなんでもしますの」
 ぎゅっと拳をつくるロゼット。深菜は「そんなに身構えなくてもいいわ」と笑いながら言葉を続ける。
「大したことじゃないわ。お願いしたい事は「この世界の事。ヒーローやヴィランの事。そういった事を私たちに教えてほしい」って事ね」
「あ、それいいですね!」
 話を聞いていたメルト・プディング(f00394)がここでぴっ!と挙手。
「ホーリー・ウッドはヒーローの記念品とか、記録映像なんかもたくさんあるそうですね!ボクもぜひ見たいです!」
「わかりました。そしたら、きっとHMTがいいと思うの」
「HMT?」
「HERO‘s memorial theaterなの。いろんなヒーローの歴史が記念品や映像で残されているのよ」
「それジャ、そこがロゼットのオススメの場所、ってことだナ!」
 ゾンビーナ・メロロディア(f15802)はロゼットの手を引き、早く行こうゼ、と進み始めた。ロゼットはすこしはにかんで、猟兵たちとともに歩き出す。

 HMTはアメリカ国内でも有数の資料館であると同時に、L.Aの中でも特に人気の高い観光施設になっている。スーパー・サムやナイトバッツ、フルメタルマンにウィドウガールといった有名どころは言うに及ばず、バッドアス&ショットガールといった比較的メジャーではないヒーローまで網羅し、衣装やガジェットのレプリカなどが所狭しと並べられていた。
「なるほど、こういう感じなのね」
「撮りますよー!」
「いいゼ!」
「はーい」
 猟兵たちはフルメタルマンやキャプテン・リバティなどのメンバーで構成される大人気のヒーロー・チーム、アドベンチャーズの等身大パネルの前で記念写真を撮影。更に記念映像を常時上映している館内劇場でヒーローたちの歴史を学んだ。
「本当に、ヒーローたちが歴史をつくってきた世界なのね……」
 世界の歴史を辿る……にしてはあんまりにも濃い記録映像を見終えて、深菜は嘆息とともに呟いた。
「たくさんのヒーローが支えてる世界なんですね……ちなみに、ロゼットさんのお気に入りのヒーローはどなたなんですか?」
「それ、オレも聞いてみたいナ!」
 メルトとゾンビーナの2人から水を向けられ、ロゼットはすこし逡巡してから喋り出す。
「えっと……憧れてる、のは、スターサファイアさん」
「スターサファイア?」
「うん。あのね、スターサファイアさんは、わたしと2歳しかちがわない女の子なんだけど……すごくかっこいいの。さっきの記録映像の中に、ナイトバッツっていう人がいたでしょ?あの人の相棒《サイドキック》だったロッドさんが独立してつくった『タイニー・マイティーズ』っていうチームにスターサファイアさんは入ってて……」
 ロゼットは急に早口になり、憧れのヒーローについての様々なことを話し始める。彼女は神様の娘で、いつも元気で明るくてチャーミングで、チームリーダーのロッドさんとのロマンスの噂もあって……
「わたしと違って、とっても強い」
 そして、ロゼットの表情に僅かな影が差す。
「そんなことはないですよ」
 即座に返したのはメルトだ。
「こんなステキなヒーローを目指している人が、弱いはずないじゃないですか。……それに、強い思いを持つ人は、絶対に強い。いえ、強く「なる」んです。だって、揺るがない目標が心の中にあるんですから!」
「強く、なる」
「ええ。それに、この世界の人ってすごいのよ?」
 深菜もまた言い添える。
「私達はこの通り、別世界の存在よ。ここに来るまでも、色々な世界を見てきたわ」
「別の世界……?」
「そう。その中でもここは特別かもしれない。……自分の力を、他人のために使えるヒーローが、こんなにいる世界は他にないわ」
 あなただって、その一人でしょう?深菜はロゼットの肩を叩いて勇気づける。
「Ok,Girl!それじゃア、一緒に踊ろうゼ!」
「踊る!?」
 深菜の反対側からゾンビーナがぐっとロゼットの肩を掴む!
「ダンスで体を思い切り動かせバ、沈んだ気持ちもどこかへぶっ飛ぶのサ!」
「で、でもわたし、バレエしか習ったことが……」
「いーかラいーかラ!オレに任せとケ!」
 ひゃあ、と悲鳴をあげるロゼットの手を引いて、ゾンビーナがHMTの中庭へと飛び出してゆく。ぱちりと指を弾けば流れ出す軽快なポップサウンド。ゾンビーナはタ・タ・タ!と鮮やかにステップを刻み、ロゼットは戸惑いながら見様見真似で身体を動かす。せっかくだからとダンスに加わるメルトと深菜が、ロゼットの背を支えた。
 ただ偶然、隣の席に座っただけの存在で終わるのも、味気ないから——。困ったような顔で、だけど、それでも次第に浮かんできたロゼットの笑顔を見ながら、深菜は静かに微笑んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

八重森・晃
ロゼットと一緒に食事をします。なんとなく元気がないのが気になっていて、適当に場が和んだあたりで切り出します「ねえ、ロゼット。私は君を見てヒーローについて分かったことがあるよ」「正義ってのはいろいろある。今回倒した彼らにだって、彼らの時代を鑑みれば、筋が通った正義があるんだ」「でもね、君は少しも負けてないと思う」「力が有るのが大切なわけじゃない、もちろん、あった方がかっこいいけどさ」「…勇気っていうのかな、それが人を動かすんだと思うんだよ」「私達は動かされた側、動かしたのは、君の勇気だよ」「沢山の人間を動かすだけの力が、君の勇気にはあるんだ」「君はすごいと思う、もっと胸を張ってよ、ヒーロー」


イヴ・シュプリーム
心情:……その表情……何か悩み事があるみたいね……
こういう時は……話を聞いてあげるのが……『先輩らしい』と聞いたわ……

「少し……歩きましょうか……?」

行動:LAを散策しながらロゼットの話を伺い……その影で密かに<魔法:精神感応>を使用し、深層心理を読み取ります。
また、散策の途中で【世界知識】を利用して『パンケーキが美味しいカフェ』を探します。

ロゼットと一緒にパンケーキをお茶請けにティータイムをしつつ、先程読み取った情報を活用しつつ、【コミュ力】【優しさ】によりカウンセリングを行います。
もし、強い精神的な負担を感じているならば【囚ワレル心身】で、そのその感情を緩和します。

※アドリブ可


エダ・サルファー
お礼をしたいという気持ちには応えたいし、気晴らしに付き合いたいってのもある。
が、それはそれとして観光はしたいよねってのが本音。
だって新たな世界のすっごい大都市なんだぜ?
そんなん色々見て回りたいし色々食べてみたいじゃん?
というわけで、彼女に付き合ってL.Aを満喫するのだー!
……まあ、変に気を回すより楽しんだほうが、彼女も気が紛れやすいんじゃないかなー、と。

さて、現地の観光スポットについてはロゼットに従って回るとして、せっかくだから本場のアメリカンなハンバーガーとかステーキとかを食べたいなぁ。
ロゼットはその辺りも詳しいかな?
よかったらおすすめのお店とか教えてもらおう。
昼間なんで飲酒は控える方向で。


ナイア・アルハズラット
まずはショッピングに連れまわすわ。
私の奢りよ!我が儘に散財するわ!
素敵なアクセサリーを買いましょう♪
ドレスを試着してみるのもいいわね!
美味しいランチはどうかしら?

貴女が悩んでる事が何であれ、忘れてはいけない事があるわ。
正義感は善性を保証しないし、
善性は正しさを保証しないし、
正しさは勝利を保証しないのよ。
だからね、最後には我が儘になるしかないの。
悪かもしれない、間違ってるかもしれない、勝てないかもしれない。
それでも、自分を信じて足掻くしかないのよ。
だから我が儘になりなさい、プリムローズ。
我が儘に欲しいものを欲しいと言いなさい。それはきっと、あなたの力になるわ。
大丈夫、我が儘は女の子の特権だもの!



「ショッピングに行きましょう」
 ナイア・アルハズラット(f04959)が提案する。
「ショッピングのあとは美味しいランチを楽しむの。素敵でしょう?」
「いいねぇ」
 エダ・サルファー(f05398)もそれに賛同した。せっかくの新しい世界、しかもこんなにすっごい大都市だ。お礼をしたい、というロゼットの気持ちにもこたえたいし、気晴らしにも付き合ってあげたい。しかし、観光はしたい、というのもまた偽らざる本音であった。
「はい。それじゃあ案内しますね」
「それじゃ……少し……歩きましょうか……?」
 ロゼットとともに、イヴ・シュプリーム(f13592)も歩き出した。
 L.Aの目抜き通りに出れば、そこには様々な名店が軒を連ねている。ちょっと値段が張る『いいとこ』が多いが、その分どのお店も値段相応に質の良い製品を売っているのが特徴だ。
「私の奢りよ!我が儘に散財するわ!」
「おお、豪勢だねえ」
「全員じゃないわよ!?」
「えー……」
「えっ、でも、いいの?」
「いいの。ほら、まずはアクセサリーよ。このネックレスなんて似合うんじゃないかしら?」
 ナイアがロゼットに商品を見繕う。まずは素敵なアクセサリー。その次はドレスだ。
「で、でも、わたし……」
 試着室の前でロゼットは控えめに目を伏せる。いいのかな、と小さな声で呟きながら。
「いいんだよ」
 エダが口を挟む。
「たまにはわがままでもいいんじゃない?」
「そう、それよ。私が言おうと思っていたのは」
 ナイアが頷き、言葉を引き継ぐ。
「あなたにね、教えておきたいことがあるの」
「……?」
「貴女が悩んでる事が何であれ、忘れてはいけない事があるわ。
 正義感は善性を保証しないし、善性は正しさを保証しないし、正しさは勝利を保証しないのよ。
だからね、最後には我が儘になるしかないの」
「わが、まま」
「そう。悪かもしれない、間違ってるかもしれない、勝てないかもしれない。それでも、自分を信じて足掻くしかないのよ。
 だから我が儘になりなさい、プリムローズ。
 我が儘に欲しいものを欲しいと言いなさい。それはきっと、あなたの力になるわ」
「……はい」
「大丈夫、我が儘は女の子の特権だもの!」
「それじゃあ……うん。このドレス、試着してきます!」
「フフ。それでいいのよ」
 試着室に飛び込むロゼットを見送って、ナイアは愉快そうに笑った。

「次はランチといこうじゃないか」
 荷物持ちを引き受けたエダが先頭を歩くロゼットに促した。
「そうね……。このあたり……いい、お店、あったはず」
 いつのまにか入手していたガイドブックを開きながらイヴが視線を彷徨わす。
「ハワイアンバーガーのお店で、有名なところがあるの。パンケーキもおいしいのよ」
「いいですね、パンケーキ。私も好きです」
 八重森・晃(f10929)も頷きながら目敏く目的のお店を見つけた。ロゼットに連れられた猟兵たちは店内へと入り、それぞれ席に着き注文を済ませる。
「これはたしかにすごいな」
 ばーん、と登場したハンバーガーは注文したエダも驚くアメリカンサイズである。アメリカ成人男性の握りこぶしほどもある大きなビーフパティにとろけたチーズが絡まり、挟みきれないためにバンズの片側が皿の中に別添えで載せられている。そちらにはレタスやスライストマトが載せられた他、皿の空いた部分にはこれでもかとオニオンリングフライやポテトが敷き詰められていた。女子なら2、3人でシェアしてやっと丁度いいくらいのサイズだ。種族として小柄なドワーフであるエダのサイズと比べれば、見た目にはそりゃあもうとんでもないサイズ感であった。
「これも……すごい」
「うん。これはすごい」
 一方、イヴと晃の前に登場したハワイアンパンケーキはバーガーとは別のベクトルで強烈な圧力を放っていた。ふわっと分厚く焼きあがったパンケーキが数枚。更にその上に宝石箱の中身をぶちまけたかの如く広がる、ベリー系を中心としたフルーツの数々。童話に登場する、巨人の城を想起させるホイップクリームの山……。仕上げとばかりに広がるベリーソースの赤が鮮やかに輝いていた。
「バーガーもパンケーキも、すっごくおいしいの。でも少し多いから……みんなで来れてよかったの」
 ちょっと圧倒される猟兵たちを横目にロゼットはちょいちょいとポテトをつつきはじめる。長めの時間をかけてランチとティータイムをいっぺんにとる、ちょっと贅沢なひとときだ。
「ところで」
 晃が口を開いて、ロゼットを見た。
「ねえ、ロゼット。私は君を見てヒーローについて分かったことがあるよ」
「わたしを?」
 ロゼットはきょとりと首を傾げる。
「正義ってのはいろいろある。今回倒した彼らにだって、彼らの時代を鑑みれば、筋が通った正義があるんだ」
「べつの正義、ってこと?」
「うん。でもね、君は少しも負けてないと思う。……いや、力が強いとか、弱いとか、そういうこととは別なんだ。力が有るのが大切なわけじゃない、もちろん、あった方がかっこいいけど……勇気、っていうのかな、それが人を動かすんだと思うんだよ」
「勇気……」
「そう。私達は動かされた側、動かしたのは、君の勇気だよ。沢山の人間を動かすだけの力が、君の勇気にはあるんだ」
「そう……。ロゼット。あなたは……あの戦いで、自分のことを、弱いと思った」
 ここでイヴが口を開く。彼女はここに至るまでに精神感応のちからでロゼットの内面を察していたのである。核心を突かれ、ロゼットは動揺しながら目をそらす。
「うん。……わたし、ヒーローなのに、って。思ってたの」
 なのに、助けられるばかりで。
「それで……いいの。それでも、いいの」
「でも」
「いま……、彼女が言っていたでしょう」
「うん、言った。ヒーローとして戦う君の勇気を、私は『強い』と思った」
「……勇気」
「そうだよ、私達は誰もロゼットのこと、弱いなんて思ってないしね」
 むしろこっちが勇気をもらったくらいさ。バーガーのパティを頬張りながら、エダも言い添える。
「そう……。あなたにも、あなたにしかできないことがある」
「だからさ、胸を張ってよ。ヒーロー」
「……うん」
 ロゼットは、溢れかけた涙を拭って微笑んだ。
「フフ。いい顔になってきたわね、プリムローズ」
「うん……。私達、『先輩らしい』こと、できたみたいね……」
 その表情を横目で見ながらはナイアとイヴ、そして晃は顔を見合わせ、3人の魔法使いもまた笑みを浮かべたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

神羅・アマミ
ロゼットの誘いとあらば喜んで観光案内をしてもらおう。
戦士なら羽休めもオフの切り替えも大事!
彼女の気丈に振る舞う姿が目に浮かぶが、そこは敢えて妾も余計な詮索は一切せずにショッピングやランチを楽しみたい。
グリモアベースってツケがきくんかのー。

無力感に苛まれ、屈辱を噛み締めているのは他ならぬ彼女自身。
個人的な悩みを聞き出したところで、気休めや慰めは所詮解決にはならぬ。
妾にできることとは、せいぜい極自然に振る舞い寄り添うことで支えになってやる程度じゃ。
とは言え気晴らしの返礼、そして古式ゆかしいヒーローの儀礼として、採石場にて重機とか相手に夕暮れ時まで特訓三昧というのもなかなか乙なもんじゃぜ…?


フィロメーラ・アステール
(ガイドブックを見る)
「おお、近くに天文台があるじゃん!」(本当)
街からはちょっと離れてるけど、有名な観光スポットみたいだし移動手段には困らないだろ!

ロゼットちゃんも気軽に足を運ぶような場所じゃないんじゃないか?
一緒に観光しに行こうぜー!
なんか有名な映画の舞台にもなったらしいぞ!

……あたしは人の細かい心の機微はわからないが。
大宇宙の広さを味わえば、悩みがちっぽけに感じるかもしれないぜ?

この天文台からは街を一望する夜景も見えるそうだぞ!
自分の守る街の姿を見たら、気づくさ!
ちっぽけな光が、力を合わせて形を作っている世界は、宇宙と同じ!
それを守り続けてきたことの誇りと、守り続けていくことの大切さに!


ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

お礼かぁ…それじゃ、どこかでお茶しましょ?
色々聞かせてほしいわぁ。
あなたのこととか…あのチェレン、だったかしらぁ?彼のこととか。
…何かあたしたちに聞いてほしいこととか、あるんじゃない?

誰かに相談するとき。ホントはもうその人の中で答えが出てて、他人の言葉の後押しが欲しい…
そういうこと、結構多いのよぉ?肯定か否定か、は別としてだけど。

別に全部一人でやる必要なんてないのよぉ?
この世界のヒーローにも相棒…サイドキック、だったかしらぁ?がいるのよねぇ?
なら、人に頼ってもいいのよぉ?
…例えば、あたしたちとか、ね?

あなたは、どうしたい?



「そうねえ」
 紅茶をひとくち啜りながら、ティオレンシア・シーディア(f04145)は艶やかに微笑む。
「それじゃ、折角の機会だし……あなたのお話をもうちょっと聞かせてもらいましょうか」
 あ、はい。……そうですね、みなさんにいろいろおはなししてもらってばかりだし……」
「ええ。何かあたしたちに聞いてほしいこととか、あるんじゃない?あなたのこととか……彼のこととか」
 彼。その言葉が出た時、ロゼットはわずかに表情を変えた。
「……チェレン。ブラックシュバルツ・チェレン」
「めちゃめちゃ黒いの、それ」
 ブラックもシュバルツもチェレンもぜんぶ黒じゃねーか。神羅・アマミ(f00889)がさらりと茶々を入れ、場の空気をちょっと緩和する。
「チェレンは、わたしと同じくらいの時期から活動を始めたヴィランなの。彼の目的は……『わるいひとを、ころす』こと」
 ロゼットは静かに目を伏せた。
「ふぅん。ダークヒーロー系の子なのねぇ」
「でも……どんなにわるいひとでも、命を奪うのはいけないことよ」
「なるほどねぇ」
 『悪は死を以って罰されるべきか』。それは、多くのヒーローが向き合ってきた命題だ。ロゼット——プリムローズとチェレンは、幾度となくぶつかってきた。
「『奴に殺された人々の墓前で、同じ言葉を吐いてみろ』……」
「……」
「わたし、なにも言えなかったの」
「でも、……彼が正しいとは、思ってないんでしょう?」
「……」
 僅かな沈黙が場を支配する。
 かちり。静寂を破ったのは、ティオレンシアがカップを置く音だった。彼女は言葉を続ける。
「誰かに相談するとき。ホントはもうその人の中で答えが出てて、他人の言葉の後押しが欲しい……そういうこと、結構多いのよぉ?」
 肯定か否定か、は別としてだけど。バーテンダーとして多くの人々の生き様を見てきた彼女は、経験に裏打ちされたアドバイスを言い添えた。
「さっき、言われてたでしょう。『わがままでいい』……ってねぇ」
「……うん」
「でも、別に全部一人でやる必要なんてないのよぉ?」
「え……」
「この世界のヒーローにも相棒《サイドキック》がいるのよねぇ?……なら、この世界だってヒーローは助け合い。そうでしょう?」
 ティオレンシアは半ば冗談めかしたような、そうでありながら、優しく穏やかにロゼットへと語りかける。
「それこそ、わがままになりなさい。人を頼ってもいいのよぉ?例えば、あたしたちとか、ね?」
「……はい」
 潤んだ瞳で、ロゼットは頷いた。
「よし」
 ここでアマミがロゼットの肩を叩き、フィロメーラ・アステール(f07828)がその反対側の肩に座る。
「しめっぽいのはこの辺じゃぜー!」
「そーさ!こっからは気分あげてこーぜー!」
 明るく声を張り上げるアマミはぱちりとウインク。——猟兵たちの助言は、きっとロゼットの胸に届いている。それなら、自分にできるのは自然に振る舞い寄り添うことで支えになってやる程度だ。アマミはそう気遣っていた。フィロメーラも、人の心の機微はわからないと自負しながらも隣でロゼットを支える。
「とゆーわけで、妾が手配しておいたスポットがあるのじゃ。今から行こうぞ」
「えっ」
「古式ゆかしいヒーローの儀礼として、採石場にて重機とか相手に夕暮れ時まで特訓三昧というのもなかなか乙なもんじゃぜ……?」
「ええーーー!?」
「がんばれ、ロゼットちゃん!!」
 フィロメーラの応援を受けながら、勢いよく立ち上がったアマミは『グリモアベースへのツケで!』と日本語で店員に言い添え、ロゼットを連行しながら飛び出していく。フィロメーラがそれに続いた。

 アマミ主催によるロゼットの特訓は非常に濃密な時間であったが、諸々の都合により一部抜粋のみでお許しいただきたい。

「どうしたプリムローズ!!お主の力はその程度か!!ガッツを見せい!!」
 ぱおーん。シナイ・ソードを片手に象の上で仁王立ちしたアマミは、岩と砂ばかりの採石場(※ホーリー・ウッド内の撮影スタジオの一部をお借りしています)でロゼットを追っかけ回しながら心を鬼にして教官役を務める!
「くッ……!」
「その顔は何じゃ!!その目は何じゃ!?その涙は何じゃ!!」
 挫けそうになるロゼットを叱咤!!
「ジゴクソバ……!でも、わたし……」
「あまったれるでなーい!!お主の涙でこの星が救えるのか!!」
「わ、わたしは……うああああああああああッ!!」
「がんばれ、プリムローズちゃん!!」
 フィロメーラはアマミの肩の上に腰掛けながらロゼットを応援!!
 このようにして、プリムローズの特訓は夕暮れまで続いたのである!!

「……着いたぞ!ここだな!」
「うん」
 アマミによる特訓を終えた彼女たちは、街を少し離れた場所にある天文台を訪れていた。フィロメーラの発案である。
 L.Aにあるグリフォン天文台は、市内でも有名な素晴らしい夜景を楽しめるスポットだ。ここからは、街を一望する夜景が見られる。
 天にあまねく星々の輝きと、眼下に広がる街の明かりはまるで闇の中に浮かぶ光の絨毯といった様相である。
「……きれい」
 ロゼットは、ヒーローでありつつまだジュニア・ハイスクールにあがったばかりの年頃だ。学業とヒーローとしての活動の両立は多忙である。……こうして、友人とも言える人々とゆっくり過ごせる時間は、彼女にとっても貴重だった。
「ひとつひとつ、いろんなひとたちのつくる光があつまって、あの夜景ができてるんだ」
 フィロメーラは、ロゼットの肩にちょいっと座りながら同じ景色を見下ろす。
「ちっぽけな光が、力を合わせて形を作っている世界は、宇宙と同じ!」
「ええ、そんなにおおげさなの?」
 くす、と小さく声を漏らして、ロゼットは笑った。
「そうさ!そして、この光を守り続けてきたのも……ロゼットちゃん、きみなんだぜ」
「……わたしが」
 そして。
 ロゼット・ブルームフィールドは、顔を上げた。

「休暇は楽しめたかい?ヒーロー」
 だが、そこへ突如何者かの声が割り込む!更に風を切る音!
「そろそろくると思ってたのよねぇ」
 ダダダッ!キィンッ!銃声!そして金属音!とす、と音をたてていくつものナイフが地面に突き刺さった。ロゼットを狙った凶刃を、ティオレンシアが撃ち落としたのである!
「この気配……オブリビオンじゃな!」
 アマミは得物を抜き、戦闘態勢!猟兵たちもそれぞれ構えをとる!襲撃者はグリフィン天文台の屋根の上に——2人!!
「オブリビオンだけではない」
「チェレン!」
 猟兵たちの前に現れたのはロゼットの敵であるヴィラン、ブラックシュバルツ・チェレンと——
「さァ、チェレン。せっかく強くしてやったんだ……仕留め損なうなよ?」
 6つの腕にそれぞれ武具を構えるオブリビオン、アシュラレディであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『アシュラレディ』

POW   :    阿修羅旋風
予め【六本の腕に持った刃物を振り回す】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    ブレイドストーム
自身が装備する【愛用の刃物たち】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    シックス・ディフェンス
対象のユーベルコードに対し【六本の刃物による連続斬撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:otomo

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「変身しろ、プリムローズ。お前を下し、二度と戦いなどできないようにしてやる」
 ニンジャめいた漆黒の戦装束に身を包んだヴィラン——ブラックシュバルツ・チェレンは、手にした剣を突きつけながら決闘を申し込む。
「……魔装《Magicalize》!」
 ロゼットは、それに応じるように叫ぶ。白く眩い光に包まれ、彼女は魔装戦姫《マギアプリンセス》プリムローズへと変わった。
「みんな、ありがとう。わたしは……わたしは、大丈夫」
 今日一日で、たくさんの素敵なものをもらえたから!プリムローズは叫び、虚空から魔法剣ローゼンカリバーを引き抜く!
「ハハ。弱虫のお嬢ちゃんがよくも吼えるねえ」
「そうよ。ひとりでたたかうわたしは弱い。でも、それだけじゃないの!」
 プリムローズは言葉を響かせ、その気勢でオブリビオンを圧倒する!
「今のわたしは、みんなの中のひとりなの。わたしは、ひとりで戦ってるんじゃない。みんなと力をあわせれば、わたしは、強い『わたしたち』になれるのよ!」
「小癪なことを」
「みんな。……ごめんなさい。わがままを言うの。わたしに、チェレンと戦わせて」
 プリムローズは振り返り、猟兵たちに願う。……決闘に、手出しをするな、と。
「安心しな。アンタたちの相手はアタイがしてやるよォ」
 猟兵たちの前には、オブリビオンであるアシュラレディが立ちはだかる。

 ……こうして。
 街を見下ろす天文台を戦場とし、星明かりに照らされた中——ヒーローと、ヴィランが相対する。
「お前には幾度となく邪魔ばかりされてきた。……今日こそここで、決着をつけるぞ」
「いいよ、チェレン。……のぞむところ、なの!」
 ローゼンカリバーに宿す輝きを更に強めながら、彼女は走り出し——プリムローズは、夜に咲く。
メルト・プティング
現れましたねオブリビオン!
なんかいっぱい武器を持っていますが、その数たった6本!
ならばそれを上回る数で圧倒するのみです!
名付けて数の暴力作戦!

《念動発火》を合体させず、22個の火球とした状態でアシュラレディに超連射です!
これが作戦段階その1!
相手も凄腕です、これくらいは凌がれてしまうでしょう。
ですがこの数の光源が降り注ぐ中、さらに他の猟兵が攻撃をしてきたら?
そう、そちらの攻撃は相殺するのは難しいはず!
いうなればこれは牽制にして目くらましなのです!
仲間による横合いからの攻撃、これが段階その2!
そして締めの最終段階!その攻撃で怯んでる隙を狙って、1個の巨大火球に合体した《念動発火》を叩き込みます!


白鳥・深菜
「そうね、わがままでいい。私はその想いを知るだけで充分よ。
狩りにおいては、善も悪も知ったこっちゃないわ。
猟兵(私)は忘却(オブリビオン)を狩るだけよ」

さて、強敵ともあれば手は考えるわ。
なのでここは【東雲の斧の魔神】を起動。
夜明けを告げる太陽の如き、新たな魔神の姿よ。

相手の注目を【釣り】し【おびき寄せ】て、盾役として動いていく。
自身が防御を担当することで、他の猟兵が攻める隙を生み出していくわ。
相手の攻撃は【見切り】と【武器受け】でいなしていきましょう。

「【ワイルドハント:遊撃担当】――好きに現れ、隙に現れる。そしてそれを狩る嵐は、そう簡単に油断してあげないわよ?」


八重森・晃
『戦う気にならないように』ねえ。なんだ、良い男の子じゃないか。ほっとけない系だけど、なるほど。まああれならロゼットも大丈夫そうだし、うん。お邪魔虫はお邪魔虫同士で遊ぼうかおねーさん、ガチ悪役とか出番あげないよ、これからは多分甘酸っぱいあれこれのお時間でしょう、誰も得しないよ、プロットは王道が一番安心するからね。これはどの世界でも変わらない、私もおとぎ話は大好きだよ。近距離で何とかしようとしたらひどい目に合いそうだから、そこらへんは前衛の出来る人にお願いして、私は予めサラマンダーを呼び出して、確実に全弾命中できるタイミングを見計らって動くよ。切り合いで一旦間合いを取った瞬間にブッパしてく感じ



「あーあ、坊やったら。甘ったれたこと言っちゃって……」
 アシュラレディは3対6本の腕を曲芸めいて巧みに操り、戦いの構えをとる。
「ちゃんと殺してくれないと困るんだよねえ」
「そうはいきませんよ!」
 メルト・プティング(f00394)はアシュラレディを睨みつけ、精神を研ぎ澄ます。戦いは、既に始まっている。
「だいたいなんですか、いきなり出てきて!」
「そりゃあアタイの企画だからねえ」
「それなら、あなたをやっつければお蔵入りってことね」
 白鳥・深菜(f04881)は横目でプリムローズの姿を見やる。プリムローズは今まさにチェレンと激突するところだ。手にした剣で、2人は切り結ぶ!
「少し見ない間に随分と雰囲気が変わったじゃないか、プリムローズ!」
「言ったはずなのよ。わたしは、1人で戦っているんじゃない。それがわかったの!」
「お前自身が強くなったわけじゃない!」
「違う!わたしは、みんなから強さをもらったの!」
「戯言をォ!」
「わたしは……わたしの意志を、とおす!!」
 剣と剣がぶつかり合い、離れ、もう一度打ち合って、踊るように剣戟の音が響く。深菜はその様子を目にすると、緩く笑んで息を吐いた。
「そう、わがままでいい。私はその想いを知るだけで充分よ」
「ハハ。……強い気持ちがあるから正義は勝つ、とでも思っているのかい?おめでたいねえ!」
 ダッ!土を蹴立て、アシュラレディが飛び出した!
「狩りにおいては、善も悪も知ったこっちゃないわ。
猟兵《私》は忘却《オブリビオン》を狩るだけよ」
「ハハハハハハハ!狩られる獲物はどっちかねえ!」
「もちろん、そちらの方ですよ!!」
「なに……!」
 アシュラレディの進路を塞ぐように、突如として出現した火球が降り注ぐ!メルトのユーベルコード、【念動発火】だ!
「そちらはたくさん武器を持っていますが、たった6本!それなら、上回る数で圧倒するのみですよ!」
「ハハハ!なるほどねぇ!面白い!」
だが、アシュラレディは手にした武具を操り、無数の斬撃でそれを迎え撃つ!
「けど、所詮二流の大道芸さァ!」
 ざァ、ッ!!閃く刃が次々に火球の群れを切り裂いてゆく!アシュラレディはオブリビオンであり、凄腕の剣士だ。この程度では目眩し程度にしかならない——だが、その“目眩し”こそがメルトの狙いだ!
「今ですよ!」
「OK、仕掛けるわよ!大地を拓け得物……獲物は俎上にあり!」
「ぬァ……!?」
 激突ッ!!メルトのユーベルコードへと対処することに気を取られていたアシュラレディへと、【東雲の斧の魔神】の装甲に身を包んだ深菜が一撃を叩き込む!アシュラレディは激突の衝撃に身を翻した。僅かに後退する。
「【ワイルドハント:遊撃担当】――好きに現れ、隙に現れる。そしてそれを狩る嵐は、そう簡単に油断してあげないわよ?」
「ワイルドハント……!?聞かない名前だね!新しいヒーローチームってわけかい!」
 アシュラレディは反撃に転じるべくして刃を構える。だが、そこへ横合いから新たに炎の矢が殺到した!
「【ワイルドハント:魔術担当】……お邪魔虫はお邪魔虫同士で遊ぼうか、おねーさん」
 八重森・晃(f10929)のユーベルコードだ!彼女の術式によって呼び支えた炎精サラマンダーが炎の矢へと化身し、アシュラレディへと襲いかかっていた!
「ハハ……!やるじゃないか、ワイルドハント!けどねえ!」
「これからは多分甘酸っぱいあれこれのお時間でしょう、誰も得しないよ、プロットは王道が一番安心するからね」
 炎を躱し切ることができず、アシュラレディの身体はたちまち業火に包まれる!
「良い男の子じゃないか、彼」
「戯れ言ばかり言ってんじゃないよ!」
「おとぎ話はめでたしめでたしで終わらなきゃだめだよ。バッドエンドにさせるガチの悪役とかお呼びじゃないし、出番あげないよ」
 晃は傷だらけの両手で火打石を叩く。かち、かち、かち!火種から更に炎精が生まれ、再び炎を放った!
「小賢しい!」
「逃がさないわよ!」
 逃れようとするアシュラレディの退路を深菜が遮る!回避動作を止められた彼女は炎の矢の直撃を受け、荒々しく怒声を叫ぶ!
「おのれッ!!」
「もー一発です!おっきいの、いっきますよー!!」
「なに……!」
 そして、この交錯の間に必殺の一撃の準備を進めていたのはメルトだ!頭上には恒星めいて巨大な火球が浮かび上がる!【念動発火】のもうひとつの使い方だ。無数の火球を1つに束ねることで巨大な炎の塊にしたのである!
「せーえのっ!!どっかーん!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」
 そして、激突!!燃え上がる炎塊が、アシュラレディへと叩きつけられる!大炎上ッ!煌々と燃える火が昼間のようにあたりを照らし出した!
「やったかしら?」
「それ言っちゃだめなやつだよ」
「そうだったわね」
「おおおおおおおおおッ!!!」
 斬、ッ!!炎が文字通り真っ二つに切断される!炎塊の中から、煤けたアシュラレディが飛び出した!
「ハハ……ハ!面白いじゃないか!あんたたち、強いねえ……想像以上だ。昂ぶってきたよ……向こうも“お楽しみ”なんだし……アタイも、楽しませてもらおうじゃないか!!」
 アシュラレディの双眸は、強敵への邂逅による歓喜で爛々と輝いている。
 そして、彼女は——その瞳と刃を、猟兵たちへと向けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ナイア・アルハズラット
さて……あの子が負けるとは思わないけど、せっかく発破をかけたんだもの健闘っぷりや決着を見届けたいんだけど……。
目の前のオブリビオンを放置するのは契約違反よねぇ?
仕方ない、パパッと片づけて観戦に行きましょうか!

相手も近接戦闘は得意そうだし、サポートに徹しましょうか。
一撃離脱で牽制しつつ、飛び回る刀剣類は召喚した猟犬でかみ砕いてあげるわ。
……よく見るといい感じの武器だし、剣技がメインっぽいし……。
隙を見て【盗み】と【盗み攻撃】で盗んじゃいましょうか。
腕があっても扱う武器がないのでは実力を発揮できないんじゃない?


ゾンビーナ・メロロディア
アドリブ・共闘歓迎

生まれ変わったヒーローの晴れ舞台!
こっちも負けてられないナ!
戦いは得意じゃないガ、出来ないとは言わないゾ?

曲を選ぶゼ!
今日は熱くテ激しい「ハードロック」ダ!
Are you ready? Okay Let's Dance!

音楽と戦いのビートにノってダンスをキメるゼ!
6本腕からの連続攻撃モ、飛んでくる刃物モ、連続ステップで華麗に回避!からのキックをくらいナ!
鍛えたからナ!足腰には自信があるんダ。

盛り上がって来たナ、ガンガンスピードアップ!
手加減なしダ、着いて来れなきゃ置いて行くゼ!

ところデ、アシュラレディ。その六腕……絶対ドラムに向いてルと思うんだヨ。興味とかなイ?ないよネ。



「自分だけが強くなったと思うなよ、プリムローズ!」
「くッ……鋭い!」
「俺はあの女から特訓を受けた。これまでの俺ではない!」
 チェレンは妖剣を振るい、斬撃による攻勢を強める。プリムローズは押され始めた。じりじりと後退する。
「それでも……負けないのよ。わたしは……救いたい!」
「現実を見ろッ!この街にも、どこにも!悪党は蔓延り弱者を虐げている!クズは死ぬまでクズだ。救いようのないゴミどもだ!お前の理想のように、改心して善行を積む奴など1人もいない!」
「それでも!」
「それでも、何だ」
「わたしは……救いたい!人を、心を、命を!チェレン、あなただって!」
「ッ……!だから、お前は甘い!命を奪う覚悟もない子供がッ!!」

「ハハ……向こうは随分楽しそうだねえ。こっちももっと熱くなろうじゃないか?」
 アシュラレディはゆっくりと歩き出す。
「ああ!こっちも負けてられないナ!」
 その眼前に飛び出し迎え撃とうとしているのは、ゾンビーナ・メロロディア(f15802)である。
「話がわかるねえ?じゃあ、付き合ってもらうよ!」
「上等サ!Are you ready?」
「Already!」
「Okay Let's Dance!」
 ゾンビーナが腕を掲げ、ぱちりと指を弾く。【わくわくチャレンジモード】の始まりだ!今回のテーマは熱くて激しいハードロック。彼女はリズミカルにステップを踏む。
「面白い芸だねえ!」
 アシュラレディはユーベルコードを起動!6本の腕より手にした剣を投げ放った。剣が6振——だけではない!アシュラレディは更に剣を投射!念動!【ブレイドストーム】!それはまるで濃密な刃の豪雨だ。とんでもない量の斬撃の嵐はハードモードどころかルナティック。こりゃちょっとヤバいナ!ゾンビーナは想像以上の高難度にちょっと焦る!
「ンガ・イバウ・ウル・ダルダロイス・ウグナガル・フグダン……」
 ここでナイア・アルハズラット(f04959)が術式を唱えた。【ンガ・イバウより来たる虚空を駆ける猟犬の召喚】である!
「せっかく発破をかけたんだし、あの子の健闘振りや決着を見届けたいんだけど……」
《gGgGGrRrRR》
 虚空より染み出すように現れるダルダロイスの猟犬たちが群れをなし、剣の嵐へと向かう!一頭が刃に食らいつき、噛み砕く!また一頭!あるいは逆に貫かれ消滅!ユーベルコード同士のぶつかり合いとなり、互いの力が拮抗!
「きっちり仕事はこなしていかないと、ね?パパッと片づけて観戦に行きましょうか!」
「つれないことを言わないでさあ!アタイともっと遊んでおくれよ!」
 アシュラレディは手にした剣を構えながら前進!
「OKOK!楽しみたい気持ちはわかるゼ!」
 猟犬たちによって大きく数を減らし、ハードモードくらいの難易度に下がったブレイドストームを掻い潜りながらゾンビーナが仕掛けにいく!巧みな身のこなしからの回転蹴り!ダンスで鍛えられた足腰から繰り出されるカポエイラめいた必殺の蹴りだ!
「Good!だけど、まだ甘いねえ!」
 しかしアシュラレディは剣をかざし、その蹴り足を受け止める!
「甘いのはそっちだゼ!」
「なに……?」
「ええ!その通り!」
 拮抗の瞬間、横合いからナイアが急接近!その手には盗賊王の短剣。ナイアは武具の軽さを活かし、素早く巧みにアシュラレディへと仕掛ける。狙いはその手元だ!
「私をただの魔法使いと侮らないことね!」
 一撃!そして、衝撃に態勢の崩れたアシュラレディからナイアは剣をひと振り奪い取る!そのまま一閃!
「ぐ……ッ!」
「私、少々手癖が悪くてよ!」
「オレは足癖が悪いぜ!」
 更にゾンビーナが蹴り足を叩き込み追撃!
「手加減なしダ、着いて来れなきゃ置いて行くゼ!」
 止まらない!リズムに乗り加速する足技が次々とアシュラレディを襲う!ダ!ダ!ダッ!打撃の音がビートを刻んだ!
「ハハハ!いいねえ、こんなに楽しいのはいつぶりだろう!」
「ところデ、アシュラレディ。その六腕……絶対ドラムに向いてルと思うんだヨ。興味とかなイ?」
「楽しそうなお誘いだけどねえ!今は本業が忙しいのさあ!」
「やっぱだめカ!」
「しゃッ!」
 軽妙なやり取りの合間にアシュラレディの放つ斬撃5連ッ!ナイアに奪われた一刀を欠いた五刀流である。ゾンビーナとナイアはそれを躱すも、剣圧の余波を受け後退する。
「思ったより剣筋が鈍いわね……扱う武器が足りないのでは、実力を発揮できないんじゃない?」
「自分でやっておいてよくも言うねえ!」
 六刀をもって完成する彼女の剣術は一刀を欠くことで左右のバランスが崩れ、技の冴えが鈍っていたのだ。
「フフ、ごめんあそばせ!」
「よし、そろそろ後退するゾ!」
 十分に役目は果たした。これ以上の戦闘継続はリスクだ。2人は未だ戦い続けるプリムローズへと視線を向けながら後退!次の猟兵たちとポジションを交代する!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エダ・サルファー
この物語は、プリムローズと黒黒が本編なんだよ。
つまり、我々はあくまで外伝。
だからな、本編視点だと、お前が爆発した後、私らが「プリムローズ、頑張れ……!」とか言ってるタイミングで、カメラが一瞬切り替わるくらいの盛り上がりが丁度良いのよ。
要するにだ……お前は特に見せ場もなく畳んでやるからな!!

というわけで真の姿開放!全力で叩き潰しにかかるよ!
6本の腕は脅威かもしれないが、こっちだって4つの拳だぜ!
どっちかって言うとヴィランっぽい?うるせー!気に入ってんだから余計なこと言うなや!
んな予備動作の大きい技、華麗に見切って殴ってやらぁ!
私の聖拳突きは、お前みたいなポッと出のボスを感慨無くブッ飛ばすのだ!


ブイバル・ブランドー
プリムローズの決意を蔑ろにするつもりはない。そして、財布を落とし、買い物に行けなかった鬱憤をここで晴らさせてもらうぞ阿修羅…詠唱始動ーー鋼の地獄へ堕すがいい。

…しかし、六刀流か。手数の差が圧倒的だな。こちらも【甲型多目的兵装】を双剣モードに変形させて応戦はするものの…まあやれるだけやるとするか。向こうには無いもので勝負するまでだ。

相手の動きが見破り切れるようになるまでは、ユーベルコードの斬撃とともに放つ遠距離攻撃をメインにして戦おう。

そしてタイミングを見計らい間合いを詰め、相手の剣戟を【乙型多目的兵装】のシールドで防ぎ、二回攻撃で傷を与える。


神羅・アマミ
「いくぜアシュラレディ!彼女の邪魔は誰にもさせんぜー!」
立ちはだかるように大見得を切りコード『特機』を発動。
大袈裟かつ出鱈目な動きで展開させオブリに猛攻を仕掛ける。
しかしこれこそは囮の目眩ましであり、真の目的とはビットのうち一本を誰にも視認できない死角からチェレンの背後へ刺すことにある。
ほんの一瞬の隙がアキレスの踵となってプリムローズの援護になるかもしれない。

オブリビオンの誘惑に屈し強化されたとあらば、挟持を捨てたはそちらが先。
よもや卑怯とは言うまい。
そしてロゼットにはライバルを下したという成長の物語さえあれば良い。
彼女の血闘を汚し心を傷つけるしれないが、それが猟兵として本来の冷徹なやり方だ。



「違うの、チェレン。……わたしは、誰の命も奪わないと覚悟しているのよ!」
「ぐあ……!」
 プリムローズの剣が刃の打ち合いを制した!態勢を崩されながらも、チェレンは後方に倒れ込むようにしながら後方へと宙返りし、間合いを取りながら態勢を立て直す!
「チェレン!あなただって、本当は……」
「黙れッ!!」
 チェレンはひときわ大きく怒声を放つと、再びプリムローズへと襲いかかった!
「知ったような口をきくなッ!お前に俺の何がわかる!」
「わからないわ!!」
「なッ……!!」
「だから、わたしはあなたを知りたい。傷つけ合うためじゃなく、手を取り合うために!」
「……やってみせろ、できるというのなら!!」
「通して、みせる!!」

「……ハハ。まったく。向こうは楽しそうにじゃれ合っちゃってねえ」
 アシュラレディは目を細めながら、ひと振り欠けた得物を構える。
「アンタたちを片付けたら、きっちりシメてやらなくちゃァ」
「そうはいかない。……我々は、プリムローズの決意を蔑ろにするつもりはない」
 ブイバル・ブランドー(f05082)がアシュラレディに相対する。
「そうさ。この物語は、あの2人が本編なんだよ……だからな、お前が爆発した後、私らが「プリムローズ、頑張れ……!」とか言ってるくらいがちょうどいいんだ」
 エダ・サルファー(f05398)もまた戦闘態勢に入り、拳を構えた。
「へえ……。このアタイを脇役扱いってことかい?」
「ああ!お前は特に見せ場もなく畳んでやるからな!」
「おーよ!彼女の邪魔は誰にもさせんぜー!」
 更に神羅・アマミ(f00889)が加わり、ユーベルコードを起動!攻防の口火を切る。
「とくと見やれ、ガラクタより組み上げし妾の華麗なる剣舞!」
「ハ!アタイに剣で挑もうってかい!」
「手数はこちらの方が多いぞ!」
 ざッ!『特機』により展開されたソードビットが散開!アシュラレディを四方八方より包囲し、曲芸めいてアクロバティックな不規則軌道を描いて襲撃!
「ハハハハハハ!なるほど、これは楽しいねえ!」
 アシュラレディは五振の刃をもってこれに対抗!高速の剣撃が乱れ舞い、30を超える刃と打ち合う!
「太刀筋は見えた。俺も仕掛けるぞ!」
「よし、私もいくよ!」
 ブイバルとエダもそこへ攻勢をかける!
「ゆくぞ、阿修羅……財布を落とし、買い物に行けなかった鬱憤をここで晴らさせてもらう」
「アタイ無関係じゃないかいそれ!」
 ギィンッ!硬質なもの同士がぶつかり合う音と共にブイバルがオブリビオンと激突!
「詠唱始動——鋼の地獄へ堕すがいい」
 ブイバルは甲型多目的兵装を双剣形態へと再構築!VALZA³-TWINSMode!アマミの繰るソードビットが乱れ舞う中、更に光の刃が攻め込んだ!
「はああああああああああああッ!!」
「ッ、ち……!!こっちもかい!!」
 横合いからここでアシュラレディに叩きつけられるのは、固く握られた巨大な拳だ。真の姿を解放したエダの技である!ガァンッ!!押し寄せる攻撃の波を捌き切れず、アシュラレディはとうとう痛烈な一撃を受けるッ!!
「ぐあ……ッ!!」
 叩き伏せられたアシュラレディは派手に地面を転がり、天文台の壁面へぶつかってようやく止まる。荒い呼吸。アシュラレディは咳き込みながら立ち上がり、
「い、ひッ。いッ、ひ、ひひひひ!いい、いいねえ、こんなの久しぶり……。こんなに楽しい……!」
 笑いながら、剣を拾い上げた。
「それならもっと楽しい目に合わせてやるわ!死ねーッ!」
 アマミの号令!ソードビットが更に襲撃する!
「ハハハハハハハ!アッッハハハハハハハ!!」
 アシュラレディは心の底から大笑し、剣を振るった!
「そろそろ倒れなッ!!私の聖拳突きは、お前みたいなポッと出のボスを感慨無くブッ飛ばすのだ!」
 そこへエダが追撃を加えにゆく!握り込んだ拳に祈りと力を込め——
「ハ!四つ腕なんてアタイらみたいな技を使って!」
「うるせー!気に入ってんだから余計なこと言うなや!」
 聖拳突きッ!!直撃だ!拳を叩きつけられたアシュラレディの骨格はミシミシと音を立てて悲鳴をあげる!
「これで、とどめだッ!!鋼の地獄は此処に在り!」
ここでエダとブイバルが入れ替わるようにポジションチェンジ!飛び込んだブイバルが——電光放つ刃を、振り抜くッ!
「が……ッ!」
「魔仏遍く……斬滅されるべし!」
 切り返す!返す刃でもう一閃!アシュラレディの身体を凄まじい爆雷の光が包み、燃え上がる!致命的なダメージ!
「これだけの攻撃なら……」
「あ、待て待て!それ言うと立ってくるやつじゃぞ!」
「あー、さっきもそうだったもんねえ」
「ハハハ、ハハハハハハハ!」
「本当に立った!」
「こんなお楽しみの最中に死んでられるかい!!」
 ……しかし、アシュラレディは満身創痍でありながら、それでもまだ折れた刃を握り猟兵たちへと戦意を向ける!
 戦いはもはや終局を迎えつつある。猟兵たちよ、オブリビオンへととどめをさし、この戦いに終焉をもたらすのだ!


 ——一方。
「なに……ッ!?」
 プリムローズとチェレンの剣の交錯の中、死角から“何か”がチェレンを刺す。
 アマミのソードビットだ。致命傷ではないにせよ、それは背後に気を取られることになるチェレンにとっては、致命的な隙となる。
「やああああああッ!」
 魔法剣ローゼンカリバーはその空隙に突き入り、チェレンを切り伏せる。一撃を受けたチェレンは荒く息を吐きながら膝をついた。
「ぐ、……ッ」
「はあ……はあ……」
「……背後からの攻撃とは、随分姑息な技を覚えたものだな。プリムローズ。それとも、お友達に“お願い”でもしたのか」
「え……」
 神羅・アマミは考える。
 ロゼットに必要なのは、ライバルを下したという成長の物語。彼女の血闘を汚し心を傷つけるしれないが、それが猟兵として本来の冷徹なやり方だ、と。
「それが、お前の“通し方”か」
「違う……!わたしは」
「いや、いい」
 チェレンは震える指先で剣を握り直し、ゆっくりと立ち上がる。そして、剣を構えた。
「……甘ったれのお前が、そこまでするとはな。勝つための“覚悟”をしたということか」
「あの」
「いいだろう。……決着をつけるぞ、プリムローズ。俺に勝てるというなら、話を聞いてやる!」
 ——かくしてこちらの戦いもまた、終幕へと続く!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フィロメーラ・アステール
信じて任せることも力の合わせ方だな!
こっちはこっちで、確実に敵を倒すぞー!
早く倒せば、もしもの場合の対応もしやすい!

「力を合わせたあたし達の相手が務まるかな、オブリビオン!」

【はじまりを刻む地の新星】を使うぜ!
【全力魔法】の波動を放ち、敵の持つ武器を魔力生命体に変換することで【盗み】取る!
武器を対象にするから、武器で反撃してくるなら無防備同然!
抵抗が予想されるけど【気合い】を込めて奪うぞ!

奪うことに成功したら、それを操って【空中戦】だ!
華麗な空中【ダンス】による【パフォーマンス】を見せてやる!

成功しなくても、奪い合ってる時間が十分なスキになるはずだぜ!
仲間がそのスキを見逃さないさ!


イヴ・シュプリーム
心情:自信……取り戻せたみたいね……安心したわ……
……さて、私は私の仕事をしなくちゃ……ね?

「5分だけ……遊んであげるわ……『おばさん』……」

戦術:【封印を解く】ことで真の姿(三対六枚の蒼白い光の翼が発現する)を解放。
【全力魔法】である【清浄ヲ創ル救イノ翼】を発動させます。
対象はアシュラレディの持つ6本の刃物(可能であるならば、アシュラレディ本体を対象に含めます)。
真の姿は5分間の時間制限があるため、可能な限り早期決着を狙います。

「大丈夫よ……痛くしないから……。それに……感じる暇も……ないはずよ……」

(※アドリブ、連携歓迎)


ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

あっちはオハナシ合いの最中だもの、お互い手を出すのは無粋よねぇ。
こっちはこっちで殺り合いましょ?

手数が増える分、得物が多いと単純に厄介なのよねぇ。
ただ撃ったって斬り落とされて終わりだろうし。
〇援護射撃で道を拓くのメインに立ち回ろうかしらぁ。
刃の嵐は軌道を〇見切って●鏖殺の〇範囲攻撃で撃ち落として。
ぶん回す一閃は〇先制射撃の●的殺で〇武器落とし狙って。
電撃とか氷とかの〇属性攻撃乗せたらもっと邪魔できるかしらねぇ。
もちろん、隙を見せたら〇スナイパーで●封殺叩き込んでやるけど。

プリムローズちゃんみたいなタイプって、迷ってる間はヘロヘロだけど。
…腹くくると、怖いのよぉ?



「ここまで楽しくなるともう仕事もどうでもよくなってくるねえ……アハハ、ハハハ!いいよお、もっとアタイを楽しませてくれよお、燃え尽きるまで遊ばせてくれよお!」
 アシュラレディはぎらぎらと双眸を輝かせながら猟兵たちへと迫る。
「それなら都合はいいわぁ。あっちはあっちでオハナシ合いの最中だもの、お互い手を出すのは無粋よねぇ」
 ティオレンシア・シーディア(f04145)はホルスターから愛銃オブシディアンを引き抜き、構えた。
「うん、信じて任せることも力の合わせ方だな!」
 フィロメーラ・アステール(f07828)も既に戦闘態勢だ。最後の輝きとばかりに燃え上がるアシュラレディへと向き合う!
「ええ……。私たちは私たちの仕事をしなくちゃ……ね?」
 そしてイヴ・シュプリーム(f13592)は瞳を開く。真の姿……即ち、彼女にかけられた制限《リミッター》を解除した状態へと移行を開始。胸の薔薇が青く輝いた。放射されるエネルギーが燐光めいて煌めき、彼女の背に翼を形成する。
「5分だけ……遊んであげるわ……『おばさん』……」
「ハハハハハハハ!5分?たったの5分だってえ?アハハ!ダメだねえ、ダメだ。そんなんじゃ物足りない!」
 だん、ッ!アシュラレディは地面を蹴立て飛び出す!ひび割れ、折れた五刀を手に猟兵たちへと襲いかかった!
「力を合わせたあたし達の相手が務まるかな、オブリビオン!」
 フィロメーラは両手の中に光を集める。術式を起動。魔法の力が燐光となって漏れ出た。
「こっちの台詞さァ!」
 オブリビオンはその光を見逃さない!半ば狂乱したようにけたたましく笑いながらアシュラレディは武具を構えてフィロメーラに迫る!
「随分と疲れてるみたいねぇ?」
 だが、ここで割り込む銃火の咆哮!アシュラレディの刃はフィロメーラに届くことなく剣筋を乱され、止まる!
「まるで冴えてないわよぉ」
 ティオレンシアの射術、【鏖殺】である!ファニングと呼ばれる技術による高速の連射によって撃ち出された無数の弾丸がアシュラレディの太刀筋を横合いからぶん殴り、その技を完全に“殺した”のだ。
「ひ、ヒヒヒ!ハハハ!」
「おっけー、いまだッ!めざめろー!」
 そしてフィロメーラが術式を放つ!【はじまりを刻む地の新星】!無機物へと意志を与える魔法である。そして彼女が魂を吹き込むのは——アシュラレディの持つ刃たちだ!
「えいやーっ!」
「ッあ……!」
 ここまでの猟兵たちとの戦いで既に余力を失っていたアシュラレディには、抵抗するための力もほとんど残っていなかった。フィロメーラが想定していたよりも呆気なく、かりそめの命を得た五振は宙を舞う。
「ハ、ハ……ああ、チクショウ。これで年貢の納め時かい……!」
「そう……よ。これで、おしまい……」
 イヴは翼を広げ、オブリビオンを見下ろす。
「大丈夫よ……痛くしないから……。それに……感じる暇も……ないはずよ……」
「ハ、」
 その手に光を宿し、イヴは力を解放する。魔力光が更に強まり——
「けど、死ぬ前に仕事は果たさないとねえッ!!」
 しかしアシュラレディは最後の力で地を蹴った!
「うえっ!?まだそんな気力あるの!?」
 これにはフィロメーラも驚きだ。アシュラレディは飛び上がった勢いのまま、宙を舞う剣のうちひと振りを乱暴に掴むと、未だ戦いの続くプリムローズへと向けて投射!
「アハ……」
「く……ッ!」
 その瞬間、アシュラレディはイヴの放つ眩い白光に呑み込まれて消滅の時を迎える。最期まで笑みを浮かべたまま、彼女は滅びた。
「と、止ま……っれぇ!!」
 フィロメーラはプリムローズへと投げ放たれた凶刃へと思念を向け、制動をかける!僅かに落ちるスピード!
 ガァンッ!
 激しい金属音。そして、砕ける刃!ゆらりと漂うのは硝煙の匂いだ。
「相棒《サイドキック》役の仕事は、これで果たせたかしらぁ?」
 ティオレンシアである。銃口からのぼる煙を吹き消し、くるりと回してオブシディアンをホルスターへと仕舞う。
「……こっちの、仕事は……おしまい。あとは、プリムローズ次第……」
 5分経過。リミッターが再起動し、胸元の薔薇を赤く染めながら翼を失ったイヴがゆっくりと地面に降り立つ。
「大丈夫でしょお。プリムローズちゃんみたいなタイプって、迷ってる間はヘロヘロだけど……腹くくると、怖いのよぉ?」
「あー、わかるー!」
 そして猟兵たちは、プリムローズの戦いを見守る。

「終わりだ、プリムローズ……これで、決める」
 チェレンの構えた妖剣から、赤い光が漏れ出す——
「目醒めろ、魔剣《クーデグラ》……!」
「こたえて、ローゼンカリバー!モード・フルブルーム!」
 対して、プリムローズの握る魔法剣ローゼンカリバーからも激しい光が溢れ出した!
「おおおおおおおおおッ!」
「やああああああああッ!」
 爆発的な光!そしてぶつかり合う2人——そうして、最後に立っていたのは…………



 ——2週間後。L.A市内にて。
「『お世話になった猟兵さんたちにお手紙を出す』だけじゃなかったのか」
 武装したヴィランたちが占拠する郵便局の中で——年頃は、ミドルティーンからハイティーンに差し掛かったくらいの頃か。黒髪の少年がぼやく。
「うーん……でもこれは仕方ないの。不可抗力なのよ」
 困ったような声を漏らしながら、その隣で首を傾ぐのはロゼット・ブルームフィールドであった。
「おい、そこのガキども!何をゴチャゴチャ言ってやがる!」
 武装ヴィランたちが威圧しながら2人へと銃口を向ける。2人は顔を見合わせながら——少年はため息をつき、ロゼットは笑った。
「それじゃ、せっかくだしここをわたしたちのデビュー戦にするのよ。猟兵さんたちへ、すてきな報告になるの」
「随分ワガママ娘になったものだ。付き合わされるこっちの身にもなってくれ」
「恨むならあのとき『いうことをきく』って約束した自分を恨むのよ、クロード」
「……やれやれ。クソ、恨むぞ猟兵ども。さっさと済ませよう」
「うん。それじゃ、いきましょ。ブラックシュバルツ・チェレン……いえ、シュバルツナイト!チーム《プリムナイツ》のデビュー戦なのよ!魔装《Magicalize》!」
「もっと他に名前はなかったのか!ああ、クソ。わかったよ、抜剣《Draw》!」
 ——こうして。
 猟兵たちとの共闘を経て少女はすこし成長を遂げ、あらたな仲間を得た。
 短い時間であったが、プリムローズは君たちと過ごした時を決して忘れないだろう。そして、決してくじけることもないはずだ。いつだって、自分はひとりではないと彼女は知っているのだから。
 プリムローズの戦いは、この先もつづく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月11日


挿絵イラスト