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鋼の軍勢

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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「みなさん、聞いてくだしゃい!」
 ……噛んだ。アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)がまだ慣れない様子で猟兵達に呼びかける。
「こほん。ええと、銀河帝国の艦隊が居住用スペースシップを襲撃しようとしているんです。みなさんにはこれを阻止して欲しいんです!」
 心配そうに見上げる狼のマリアを余所に、アリシアは続ける。
「銀河帝国の戦艦内に突入して、中の敵兵を一掃、切り札を撃破……というのが今回の大まかな流れです。転移先が戦艦の内部になりますから、どうやって乗り込むかは考えなくて大丈夫ですよ。」
 アリシアは自分の記憶を確認しているのか、空を指で叩きながら説明をする。
「今回の敵についてわかっている情報を。目標の戦艦は機械化が進んでいて、兵士も例外ではありません。……人を部品としているという噂もありますが。特に危険なのは、一時的に能力を強化して周囲への無差別攻撃を行う暴走とも言える状態。暴走状態でなくても機械ならではの正確な攻撃や最新の武装もあります。こちらにも十分な注意が必要ですね。」
 戦うために使われる命のことを想い、悲しげな顔をするアリシア。
「敵の切り札となるのは戦車です。戦車と言っても足があって歩くんです。なんだかおかしいですね。……こほん。全身に多くの武器を搭載していて、状況に合わせてAIを切り替えて戦うのが特徴です。単騎で十分な戦力になるので、目標の戦艦内に搭載されているのは一機のみです。これさえ撃破できれば作戦成功です。」
 何かを思いつき、笑顔になって猟兵達へと作戦終了後のことを提案する。
「そうだ、せっかくですし、作戦に成功したらこの世界ならではの娯楽……バーチャル休暇ってのをやってみませんか?私も初めてなのでよくは知りませんが、仮想空間でいろんな体験ができるらしいですよ!これも何かのご縁ですし、費用は私が負担しますので心配なさらず!」
 少し興奮気味に言ってから、アリシアは改めて猟兵達に頭を下げる。
「……失礼。私のお話は以上です。みなさん、どうかよろしくお願いします。」


白黒狼
 お世話になってます。白黒狼です。
 今回のシナリオは銀河帝国の戦艦に突入、敵を殲滅するシナリオです。戦闘がメインとなりますが、最後にお楽しみの時間もあります。
 みなさんが楽しめるよう頑張りますので、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『バトルドロイド』

POW   :    バトルスイッチオン
【超戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    精密射撃
【狙撃用プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【熱線銃(ブラスター)】で攻撃する。
WIZ   :    シュートダウン
対象のユーベルコードに対し【正確にタイミングを合わせた射撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

緋翠・華乃音
……さて、戦車と戦う前に先ずは雑魚を蹴散らさないとな。

転移と同時に周辺の地形や状況を確認。他の猟兵と行動を共に出来そうなら連携も視野に入れつつ行動開始。
基本は索敵をメインに、運良くコンソール等を見付けた場合には「ハッキング」を試みて有益な情報を探ったり、防衛システムがあるなら逆利用出来ないか試してみよう。

戦闘時は遠距離からの狙撃で味方の「援護射撃」に徹する。
敵に側近された場合は狙撃による攻撃を止め、ナイフや鋼糸、拳銃等の多彩な武器を使い分けて速度や手数、技能で翻弄する。
敵が強化を行ったら深追いはせず、行動を良く観察して「見切り」つつ、隙を見ては「二回攻撃」にて畳み掛ける。


木鳩・基
動いたり見たりしたものを攻撃するんだね?
とするなら、わたしはあんまり表に立たない方が安全かな?

ロボットって定位置をウロウロしてるイメージがあるんだよね。
ルート上に【レプリカクラフト】で【仕掛け罠】を作成して、物陰で待ち構えるよ。
罠は火炎とか電撃とかレーザーとか、SFっぽいのをつくっちゃおうか。
もし釣られないなら、あえて飛び出して行って、【逃げ足】で罠のところまで戻ってこよう。……危険だけどね。
もし見つかったら、やっぱりそのときも【逃げ足】で逃げちゃおう。逃げるが勝ちだよ!

最終手段は【盗み攻撃】で敵の銃を奪うことだけど、あとが怖いし、ホントの最終手段だね。



●潜入
戦艦の中へと転移してきた猟兵達。
「……とりあえずここは安全そうか?」
 緋翠・華乃音(ambiguous・f03169)が周囲を見回しながら言う。ざっと見た限りでは転移してきたこの場所は倉庫のようだ。部屋内に敵と思しき影は見当たらない。置かれている箱が金属製のものばかりであることが、異常なまでに進められた機械化を感じさせる。
「見つからないのが一番だけど、じっとしててもしょうがないし、部屋の外を見てみよう。」
 そう言って木鳩・基(完成途上・f01075)が扉に手を触れるとバシュン、と音を立てて扉がスライドした。注意しながらそっと通路をのぞき込む。幸いなことに敵の姿はない。
「敵地なんだからもう少し慎重に行動した方がいいぞ……」
「大丈夫だって。敵はロボットなんだから決まったルートをうろうろしてるんでしょ?たまたま鉢合わせるなんてことないって。ぱぱっと行って罠を仕掛けてくるね!それにかかったらみんなで突撃だ!」
 咎める華乃音に対して基はまるで気にしてない様子で返すと、止める間もなく飛び出していく。後を追うべきかとも一瞬考えたが、それよりは彼女が戻るまでの間に自分ができることをすることにした。
「あれは使えるかもしれないな。」
 華乃音が改めて周囲を見渡すと、扉から少し離れたところに端末のようなものがある。基が扉を開けようとしているのに気を取られてさっきは気が付かなかったのだろう。宇宙船なら非常時に区画を遮断するシステムがあるはず。そのシステムから戦艦のおおよその構造を把握できるかもしれない。そう考えて端末に手を伸ばしたその瞬間。
 ドカーン、と爆発音が響く。何があったのか、と慌てて廊下へと飛び出す。
「01110110101010100!」
「ごめーん、見つかっちゃった!」
 何やら電子音を発する敵の機械兵――バトルドロイドと、それに追われてこちらに向かってくる基が見える。
「世話の焼ける……慎重に行動しろって言ったのに。」
 華乃音はこぼしながら黒白の二丁拳銃で基を追うバトルドロイドの頭部を性格に撃ち抜く。猟兵達の戦いが始まった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

暁・エリカ
宇宙戦艦か、縁遠い物…というよりも故郷に居た頃は知ることも無かっただろうね。
凄いな…。

■UC
「フォックスファイア」

■戦闘
出せる限りの【狐火】を操り敵の集団を撹乱し、味方の攻撃を援護
狐火を上・左・右方向に散開させ、それぞれ各個に敵の集団に向かわせる
相手が【正確にタイミングを合わせた射撃】でこちらの狐火を打ち消して来たら再度狐火を召喚、攻撃させる
相手の対処能力を狐火に割かせて味方の接近戦役から目線を逸らさせる

接近戦役が敵陣に辿り着いたら味方の左右に狐火を移動、サイドからの攻撃に対処させて援護する
「さて、やりますか。
こちらだよ、見切れるかな?
横は任せてくれ、正面は任せた」


河南・聖
ほぁー、ここがスペースシップワールド。
やっぱり魔法学園とは全然違うんですね。

っと、早速のお出迎えですか。
機械が相手ならやっぱり雷属性ですよね!
数が多いですし【高速詠唱】で手数で勝負です!

囲まれないように立ち回るのはもちろん
他の猟兵さんとの連携も考えないとですよね。
最低でも邪魔にはならないように…。

後はあれです。
気合!



●応戦
「あとは私たちに任せて一度下がってください!」
 河南・(人間のマジックナイト・f00831)が先に通路で交戦していた二人に声をかけ飛び出すと先頭のバトルドロイドに向かって剣を振り下ろす。
「1000010111101010……!」
 悲鳴なのか電子音を発しながら崩れ落ち、機能を停止する。さらに続けて一閃。後方に続いていたバトルドロイドを傷つけるが、そちらは撃破には至らない。見ればさらに後ろから新たな敵が来ている。
「数が多い……機械が相手ならやっぱり雷属性ですよね!い……」
 詠唱しようとした聖に向かって傷ついたバトルドロイドが突撃しながら銃を連射する。とっさに振るった剣が幸運にも熱線を弾いて直撃は避けたが、聖の詠唱が早いといえどこうも狙われては集中を保つことができない。剣で戦うしかないか、と考えたその時。迫りくるバトルドロイドが炎に包まれ、機能を停止する。
「私が敵を引き付ける。河南さんは詠唱に集中して!」
 炎を放った暁・エリカ(妖狐の聖者・f06763)はそういうと再び後続の敵に向かって狐火を放つ。放たれた十数個の狐火のほとんどは敵の気を引くかのように周囲をふわふわと飛び回る。そして一部はそれが脅威であることをアピールするように突撃し、バトルドロイドを攻撃する。
「110100110100!」
 声をあげて狐火に向かってブラスターを発射するバトルドロイドたち。狙い通りだ。射撃は正確だが不規則に動き、比較的小さな狐火が相手ではすべては命中しない。さらに射撃を受けて消滅した分は随時補充していく。これでしばらくは時間が稼げる。
「ありがとう。それでは今度こそ……雷よ!目の前の敵を薙ぎ払って!」
 聖が詠唱を完成させると彼女の手から色とりどりの雷が放たれ、バトルドロイド同士を繋ぐように広がっていく。多くは機能を停止し、残ったものも暴走し同士討ちを始める。
「01110110101010100!」
 目の前の敵を全滅させてもその後方から新たな敵が現れる。さらに反対側からも聞き飽きた電子音が聞こえてくる。
「キリがないね……」
「いくらでもでてくる、ってわけではないはずです!気合いですよ、気合!」
 うんざりした様子で言うエリカだったが、聖に励まされ狐火を放つ。まだ体力も余裕がある。こちら側を支えるぶんには何の心配もないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユーイ・コスモナッツ
宇宙騎士ユーイ、いざ参りますっ!
使っていくユーベルコードは【流星の運動方程式】
大盾兼宇宙バイクの反重力シールドに乗って、
高速移動を可能とするユーベルコードです

思い切り加速をつけて、
バトルドロイドの射程外から、一息に突撃!
群れの一角を突き崩したら、
最高速度を維持したまま射程の外まで離脱、
Uターンして再び突撃……という流れを繰り返します

攻撃面で狙ったような成果が得られなくても、
最低限、敵陣を撹乱できたら良いですね


六波・サリカ
機械化された兵器や兵士ですか。
私の武装を作る際のヒントを得られるかもしれませんね。
まずは目の前の集団を駆逐しましょう。

「照覧式、起動!≪ラプラス・デーモン、ウェイク・アップ≫」

眼球の照覧式で敵の位置や戦場の地形を分析、優位に戦えるよう情報を収集。
敵の攻撃は持ち前の素早さやダッシュ、見切りの技能、電撃耐性などで回避や防御を行います。
範囲攻撃に味方を巻き込まないような良い位置を見つけたら移動し、ユーベルコードを発動。
味方にも注意喚起を呼びかけます。

「薙ぎ払え!大放電、急急如律令!≪ジャッジメント・ロア、エクセキュート≫」

大放電による範囲攻撃に敵を巻き込み、より多くの敵を駆逐します。



●挟撃
「反対からも来ました!」
「何か参考になると思って来たのです。無駄足にならずに済みそうです。」
 近づいてくる電子音に反応し飛び出すユーイ・コスモナッツ(宇宙騎士・f06690)と六波・サリカ(六道使い・f01259)。二人は通路があまり広くないので転移してきた倉庫から様子をうかがっていたのだ。
「まずは情報を収集します。照覧式、起動!≪ラプラス・デーモン、ウェイク・アップ≫」
 サリカがこめかみに指を当て、コードを発すると彼女の眼球に宿った式神が起動し、目に映る地形や敵の情報を分析をはじめる。
「宇宙騎士ユーイ、いざ参りますっ!ブースト・オン!」
 盾を変形させたボードに乗ってバトルドロイドの群れに突撃するユーイ。数体のバトルドロイドが彼女の手にした槍に貫かれて機能を停止する。敵もただやられるだけではない。急接近してきたユーイに対しブラスターを一斉に発射する。ユーイも当然反撃は予想していた。離脱の為に反転・加速しようとするが、予定通りに加速ができない。貫かれたバトルドロイドの残骸槍に残ったままなのが視界の隅に映った。おそらくこの重さで加速が遅れたのだろう。速度を威力に変えられる武器として槍を選んだはいいが、突っ込みすぎてうまく抜けなかったのだ。
「ぐっ……」
 ブラスターから放たれた熱線がユーイの体を掠める。槍を振って残骸を振り落とすと、再加速して距離を取る。
「……解析完了。敵を一掃します。ユーイ、先ほどのように一当てお願いできますか?足止めをすれば後続をより多く巻き込めると思いますので。」
 ちょうど解析を終えたサリカがユーイに提案する。
「まかせてください。もとよりそのつもりですから。」
「私の攻撃に巻き込まれないよう、今度はきちんと離脱してくださいね。」
 再び突撃するユーイに冗談とも本気ともつかない調子でサリカは言った。
「ブースト・オン!」
 ユーイはバトルドロイドの群れに向かってゆき、今度は重量オーバーなんてことにならないように敵の最前列を槍で薙ぎ払い、反転。再加速する。
 離脱するユーイとすれ違うように突撃するサリカ。
「薙ぎ払え!大放電、急急如律令!≪ジャッジメント・ロア、エクセキュート≫」
 サリカが術式を起動し、周囲へと凄まじい電流を放ってバトルドロイドを一掃する。
 ユーイが爆発音を聞いて振り返ると、すぐそこまで通路が焼け焦げていた。
●目的地
 電子音が耳に届くことはなくなり、とりあえず第一波をしのいだと思ったちょうどその時、倉庫の中に戻っていた仲間から声がかかる。端末から見取り図が読み出せた、と。これで目標となる戦車の場所はわかるだろう。途中でまた機械兵と出会うかもしれないだろうが、これだけ倒したとなれば確率は低いし、いても少数だろう。猟兵達は見取り図を確認し、格納庫へと向かって歩き出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『二足歩行戦車』

POW   :    一斉砲撃
【機体各所に搭載した火器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    レジェンダリーソルジャー
【伝説的な戦車兵を再現したAI】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    胴体下部可動式ビームキャノン
【砲門】を向けた対象に、【ビームの連射】でダメージを与える。命中率が高い。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

河南・聖
……戦車って戦の車ですよね。
車って、輪っかとか輪っかの回転を利用する道具に付くものですよね。
(改めて相手を見る)……動力炉が回転している、とか?

さておき戦闘です。
火器がたくさん搭載されてるみたいですし、氷漬けにして火器の暴発を誘う……のもいいですけど、全火器を一気に凍結させるのは難しいですし、何より宇宙ってすっごく温度低いんですよね。そんな所の機械に氷が効くとは思わない方が良さそうです。

というわけで雷!
まぁ対策されてる可能性はありますけど、【高速詠唱】も利用して数撃てば何とかなるでしょう!うん!


ユーイ・コスモナッツ
懐に潜り込む速さには自信がありますが、
なにしろあの巨体とあの火力です
迂闊に踏み込むのは命取りですね

遮蔽物などを利用して火線を遮りながら、
まずは様子を観察しましょう
射程、射角、反応速度などを、
ざっくりとでも把握します

それらを踏まえて、
突入するタイミングとコースを定めます
一度決めたら迷いは禁物、アクセル全開でいきます

一撃を与えることに成功したら、
前章の反省を生かして彼我の状況を素早く確認
離脱運動の妨げになるようであれば、
突撃槍を捨てて剣に持ち替えます

一連の攻撃行動で気付いたことがあれば、
近くの猟兵のかたにもそれを伝えます


シル・ウィンディア
大型機械かぁ…
ロマンあるけど、でも、今はこれを止めることが先決っ!
それじゃ、お相手しましょうっ!!

大型兵器なら、わたしの力じゃ真正面からだと
当たり負けしちゃうから
機動力で勝負っ!

側面や跳躍や壁を使ったアクロバティックな機動で
相手を翻弄していくよ
基本は、ヒット&アウェイで攻撃
攻撃は、【エレメンティア】と【六源和導】の光刃剣の二刀流なの

舞うように、斬りつけていくけど、深追いはしないよ
相手が射撃体勢に入ったら、回避専念で
避けられない場合は、光刃剣を結合させて大型の回転シールドとして使用

光刃剣にはこういう使い方もあるのっ!

隙を見せたらエレメンタル・ファランクスで一気に攻撃っ!
これがわたしの全力だっ!



●決戦
「はっ!」
「0000……0……0100……0110」
 扉を守っていたバトルドロイドがユーイ・コスモナッツ(宇宙騎士・f06690)の槍に貫かれる。倉庫前での戦闘からここまで、稼働しているバトルドロイドに遭遇したのはこれが初めてだった。挟撃を警戒して部屋の中も確認しながらやってきたが、見かけたのは全て待機中だった。艦内での戦闘は想定されていなかったのだろう。
「見張りもいたんだし、ここであってそうだね。」
 見取り図を確認しながらシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)が言う。目の前の扉には他と違い、上部にに赤いランプが付いていた。
「動いている気配はありませんが、慎重に行きましょう。」
 扉を開き、盾を構えたユーイが先行する。
 格納庫の中にはいくつもの整備用のハンガーが並んでいた。本来は複数の戦車を積み込み、運用するのだろう。居住用スペースシップ相手では十分ということなのか、目の前にある戦車は一機だけ。猟兵達に反応したのか、戦車のセンサーが光を発し、自信を固定していたハンガーを破壊しながら立ち上がる。
「先手必勝!」
 他の猟兵達が手近なハンガーや作業機械の陰に隠れる中、シルが突撃する。戦車は下部に搭載された主砲を連射。AIの正確な軌道予測と偏差射撃がシルを捕らえる。……はずだった。
「それそれっ!」
 主砲が動いたことに気づいたシルは急ブレーキを駆けて横へ飛び、戦車の側面へ回り込んだのだ。そして再び突撃、戦車に向かって手にした二本の剣を一閃させると反撃に備えて距離を取る。
 シルが再度攻撃に移ろうと駆けだしたその時、ガシャンガシャンと音を立てて戦車の各部が展開してゆき、砲塔が現れる。飛び回るシルを確実に捉えようと広範囲攻撃へと切り替えたのだ。
「危ない!」
 河南・聖(始まりの白き翼・f00831)がその攻撃を防ごうと、戦車に向かって氷の鳥を放つ。その翼が戦車の全身に配置された砲塔を凍りつかせ、動きを止める。しかし、戦車はそれをものともせず一斉砲撃。
「光刃剣にはこういう使い方もあるのっ!」
飛び込もうとしていたシルは二本の剣を結合し回転させて盾代わりにして回避を試みるが、全ては防ぎきれずに剣をすり抜けた弾丸が足を傷つける。今度こそ主砲を当てようと戦車はシルの方へと向き直る。
「やっぱり戦の車なのに足が生えてることに秘密が……?違いますよね。宇宙で活動してるから低温環境への対策はされているみたいですね。」
 正確には熱線であれ実弾であれ攻撃の際に高熱を発するからではあるが、冷気による攻撃は効果が薄そうであることに変わりはない。有効そうな攻撃方法に考えを巡らせる聖。
「いざ……突撃ぃーーっっ!!」
 敵の攻撃を分析し、狙いを定めたユーイがボードに乗り飛び出す。敵に気づかれにくいよう突出したシルの陰になるように距離を詰め、急加速しながら回り込む。各部の砲が動きを封じようと狙いを定めるが、ユーイはさらに加速。胴にある砲に狙いを定め、最高速度をのせた槍を叩き込む。
「くっ……!」
 正確に銃口を捕らえた槍が戦車に突き刺さる。バトルドロイドとの戦いが頭に浮かぶ。自分にはまだ剣があるし、槍は後で回収すればいい。ユーイはそう考え槍を手放して離脱する。
「……やっぱり雷ですよね。」
 そう結論付けた聖。戦車へと突き刺さった槍がその目に映る。
「あれだ!雷よ!目の前の敵を薙ぎ払って!」
 シンプル故に対策はされているかもしれない。でも、内部はどうだろうか?そう考え、槍に向かって電撃を集中させる。
 有効打ではあったようだ。戦車はガクガクと振動し、その体から槍が抜け落ちる。電撃がやむと戦車は動きを止めた。
「010010001111111!」
 しかしほんの数秒の後、電子音と共に戦車が再び動きだし、猟兵達へと砲を向けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルル・アークライト
【POW】
スペースナントカ世界のモンスター達ってほんと独特な外見してるわねー
オマケに飛び道具ばっか使ってくるから、んもーやり辛いったら!
まずは何とかして近づいて…えーと…んんん!
と、とりあえず、殴るっ!

飛んでくる弾やらビーム?やらは剣で斬ったり弾いたりしつつ接近。
間合いに入った所を【星剣一閃】!

狙うは関節っぽい所、目?みたいな所…つまり甲羅?の無い所!
そう言う場所を狙われたら、いくら表面が硬くたって堪えるでしょ?


木鳩・基
『単騎で十分な戦力になる戦車』かぁ……。
とにかく、ここまで来たら【勇気】を出して戦うしかないね。

【大砲パズル】で攻撃。
周りは格納庫みたいだし、ピースにできそうなモノは落ちてるでしょ!
ピースの数を揃えたら、機械砲台をつくってドカンとやっちゃおう。
完成したら、わたし本体は狙われないように陰に隠れるね。
もしかしたら敵の武装で簡単にやられるかもしれないけど、その度に何回でも作り直すよ。
ただ、構築中は棒立ちになるから注意しないとだね。

他の仲間がいたら、【鼓舞】で支えながらどんどん協力していくよ。
砲台を盾とか足場にしてもらう、とかね。


暁・エリカ
ん、無事に敵集団は切り抜けたか、良いね
敵の親玉、これまた派手だな

■UC
フォックスファイア

■戦闘
【ビームの連射】は厄介だな、【砲門】を攻撃して相手の火力を減らそう
敵の手数が減れば味方も近づきやすくなるしね
出せるだけの【狐火】で砲門を狙って潰して行こう、技能の【スナイパー】や【先制攻撃】で素早く、正確にね
砲門が減って味方が取り付いたら援護するように狐火の動きを切り替えようか
足回りやカメラ、センサーなんかが付いてる所を狐火で狙って味方を狙えないようにしてみよう



●猛攻
 猟兵達を脅威とみなしたのか、暴走しているのか。再起動した戦車の全身に配置された砲門が先ほどよりも激しく火を吹く。でたらめに放たれた攻撃が空のハンガーや作業機械、予備部品などを破壊する。
「こうめちゃくちゃに暴れられたら近づけない……」
 瓦礫の陰に隠れて隙をうかがうアルル・アークライト(星剣使い・f01046)だが、火線の多さに攻めあぐねていた。
「遠くから大砲で一撃、と行きたいけど……この調子じゃ準備してる間にやられそうだね……」
 手近にあった小さなガレキを手で弄びながら木鳩・基(完成途上・f01075)が言う。
「単なるでたらめというよりは弾幕だね……ほら、一番目立つ砲は動いてない。たぶんあれが本命だ。」
 暁・エリカ(妖狐の聖者・f06763)が戦車の動体下部の大きな砲を指さす。彼女の言うとおり、壊された砲以外で攻撃をしていないのはそれだけに見える。
「きっと狙う相手を見失っているんだよ。私の狐火をぶつけよう。囮として時間稼ぎになるし、うまくいけばいくつかの砲門は壊せるかもしれない。その間に木鳩さんは大砲を準備して。」
「わかった、できるだけ急ぐからがんばってね!」
 基が手にしていたガレキを握ると、それは小さなパズルピースへと変化した。彼女の能力『大砲パズル』だ。材料がいるのと組み立てる時間がかかるのが難点だが、それさえなんとかできれば十分な威力と射程を持つ大砲を作り出せる。
 基が準備を始めたのを見てエリカが狐火を放ち戦車へと向かわせる。でたらめに撃たれているように見えた砲撃のいくつかが狐火を正確に捉え撃ち落とすが、残った狐火が砲門を焼く。
「やっぱり。何度かやれば壊せそうだし、ちょっとした根比べだね……」
 少し疲れた様子のエリカ。それもそのはず、多くの狐火をバラバラに動かすには集中力がいる。その上、戦闘と警戒状態が続いて休めていなかった。それでも彼女は手は休めず、新たな狐火を生み出す。
「こうなったら私もやってやる!」
 ガレキに隠れていたアルルが飛び出す。狐火が囮になれば接近しやすいと判断したのもあるが、苦しそうにしながらも役目を果たそうとするエリカの負担を減らしたいと思ったのだ。砲門の一つがアルルを捉える。
「剣よ、そして星よ…力を貸して頂戴!」
 手にした剣が恒星の炎に包まれる。そして自らを狙う砲門へへ剣を向ける。戦車が放つ熱線は燃え盛る剣に切り裂かれアルルには届かない。そのまま砲門に剣を突き立てる。
「星剣……一閃!」
 そしてそのまま剣を振り抜き砲門を破壊すると、続けざまに戦車の足を斬りつける。可動のためにできた装甲の隙間を斬られ、戦車はバランスを崩す。
「ナイスタイミング!狙って狙って……ドカーン!」
 散乱していたガレキを使ってたった今完成した大砲パズル。基はその大砲を戦車へと向けて発射する。脚部を破壊された戦車には回避も迎撃もすることも叶わず、直撃。猟兵達の攻撃で傷ついた装甲は大口径の大砲の威力に耐えられるはずもなく砕け、炸裂の衝撃で内部を破壊され、今度こそ戦車はその機能を停止した。
 警戒しながら様子を見るが、再起動する気配はない。今度こそ戦車の破壊は完了。猟兵達はこの世界の脅威の一つを取り除くことができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『バーチャル休暇を楽しもう』

POW   :    仮想空間でスポーツをする、飲食を楽しむ

SPD   :    仮想空間でパーティや宇宙船レースを楽しむ

WIZ   :    凝った設定の仮想空間での生活を楽しむ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・非正規雇用
「みんなーっ! 俺が来たからには安心だ!! 今、助けるぞーっ!!」

と言いつつ、バカンスを楽しむ気満々の姿(麦わら帽子にアロハシャツ、浮き輪と虫取り網)。
そもそもVRを理解してない様子。

バカンスといえば海なので、常夏の浜辺に行く(映像を見る)。

おっ! あそこに超ホットな女の子(もちろんVR)がいるじゃん!
お姉さーん!!と追いかけて行ったら、現実世界の壁にぶつかる(またはエリアから落ちる)。



●バケーション
「みんなーっ! 俺が来たからには安心だ!! 今、助けるぞーっ!!」
 そう言いながらエントランスに現れたのは佐藤・非正規雇用(ベリーロール・f04277)だ。命いっぱい楽しむつもりなのだろう、麦わら帽子にアロハシャツ、浮き輪と虫取り網と気合の入った装いである。……だが、これから向かう先は仮想空間。そういった道具は現地で簡単に用意できる。
「えっ、そうなの!?」
 パンフレットを見た仲間からそのことを指摘されて驚く非正規雇用。仮想空間というのをよく理解できていなかったようだ。費用は気にしなくていいのならみんなで色んなとこを回ろう、ということでどこへ行こうか相談を始める猟兵達。
「バカンスの定番と言えば海だろ!まずは海に行こうぜ!」
 非正規雇用が興奮気味に声をあげる。最初のシチュエーションは母なる星が失われたこの世界において幻となった常夏の浜辺に決まった。
 今回利用する施設のシステムはカプセル式。猟兵達は各々装置に入り、目を閉じた。

 目を開くとそこは一面の砂浜。そしてどこまでも続く海。ビーチで楽しむ人々や海の家などの施設。かつての姿が克明に再現されていた。猟兵達の姿もシチュエーションに合った服装へと変化している。
 ビーチバレーや遠泳で勝負!などやりたいことを決めていくつかのグループに分かれ準備をしている途中、非正規雇用は離れたところにスタイルのいい女性がいるのを見つけた。
「おっ! あそこに超ホットな女の子がいるじゃん!お姉さーん!!」
 女性に向かって声を張り上げながら駆けだす非正規雇用。間にあった岩をスタイリッシュに飛び越え、彼女の前にかっこよく登場……するつもりだった。しかし、着地するはずのその瞬間、浮遊感が非正規雇用を襲う。オブジェクトの隙間に落ちたのだ。先ほどまで上にあったはずの空が足元に広がる。
 そもそもここは仮想空間。当然非正規雇用が声をかけようとした女性も当然仮想のもの。そのことに気づかないまま、短めのスカイダイビングを楽しむことになったのだった。(しばらく落ちた後に初期地点に戻されました)

成功 🔵​🔵​🔴​

河南・聖
ばーちゃる?かそーくーかん?
ふむふむ、要するに思い通りの幻影が見られるような感じなんでしょうか。
触った感触とかも感じられる?夢とかの方が近いんでしょうかね。

んー、よくわからないけど、もふもふパラダイスとかできるんです?
色んな動物のもふもふに囲まれながら至福の時間を過ごすとか
できるならやってみたいですね~。
できなさそうなら……うーん、どこか気持ちよくお昼寝出来そうな所でゆっくりできればいいかなって。




 次に猟兵達が草原と森が広がる自然の中。動物と触れ合いたいという河南・聖(始まりの白き翼・f00831)の希望によるものだ。
「これが幻影なんて信じられない……あ!触った感じも本物みたい!」
 聖が足元に広がる草に触れ、驚きの声をあげる。
「動物はどんな子たちがいるんだでしょう?」
 聖が期待しながら周囲を見回すと少し離れたとこにたくさんの動物がいた。不思議なことにウサギやシカのような草食動物と、トラやキツネのような肉食獣とが仲良さそうにふれあっている。自然の再現よりも、聖の希望の通り「動物とのふれあい」を重視しているのだろう。これなら一度にいろんな動物と遊ぶことができる。
「こんなにたくさん……!どの子と遊ぼうかな?」
 まずは小さい子と、と思いウサギに手を伸ばす。するとウサギは怯える様子もなく、聖の手に近づいて匂いをかぎ始める。大丈夫そうだ、と判断してそっと抱き上げる。ウサギは暴れることなく聖に体を任せていた。鼻の動きもゆっくりで、リラックスしているのが見て取れる。
「かわいい……!」
 膝の上に抱えたウサギをそっと撫で続け、癒しの時間を満喫していると、大きなトラが自分もかまって欲しい、と言わんばかりに近づいて頭をすり寄せてきた。
「大きいのに甘えん坊なのね。」
 トラを撫でてやると気持ちよさそうに目を細め、そのまま持たれるようにごろりと横になる。やわらかい毛の感触と体温が心地よい。気が付けば、他の動物たちも聖の近くに集まってきていた。
 聖は動物たちと一緒に横になって、様々な動物の個性的な毛の感触と温かさに包まれながら幸せなひと時を過ごしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エコリアチ・ヤエ
今なら待ち時間なしと聞いて俺参上。
今はまだこの世界になじみがないんだが、宇宙船レースがすげぇ気になってるんで、ここはいっちょチャレンジしてみるかね。
あれだろ、紅いスーツ着て手が銃とかになっておまけにサイボーグの美女パートナーとかいるんだろ?(偏る知識)
まぁレースってぐらいだし、順位とか気にせず爽快感が得られればいいかねぇ。
こういう風に遊ぶのはガキのころ以来だし存分に楽しもうじゃねーの。

アドリブ・改変ご自由に




 今度は広いドックの中。目の前には個人用の小型宇宙船がある。エコリアチ・ヤエ(多重人格者の戦場傭兵・f00287)の希望で宇宙船レース体験だ。
「へぇ、イカスじゃねーか。せっかくだからみんなで勝負といこうじゃないか!」
 エコリアチが勝負を持ちかけると何人かの仲間がそれぞれ気に入った宇宙船に乗り込む。よく見れば数多く並んでいる宇宙船はどれも微妙にデザインが違う。きっと性能も違いがあるのだろう。しかし、エコリアチにとって宇宙船の操作自体が初めての経験だ。難しい事は考えず目の前の宇宙船に乗り込む。
「さて……どうやって操作するんだ?」
 コクピットにつけられているコンソールには様々なボタンやつまみなどが付いている。
『操作方法を説明いたします……』
 どうしたものかと迷っていると、正面のモニターの隅にサイボーグと思しき人の顔が表示され、女性の声でガイドが行われる。右手のレバーで加減速、左手のレバーで旋回。使用制限のあるターボは足元のペダル。聞く限り操作はかなり簡単だ。ペダルの位置を確認するときに気が付いたが、いつの間にか体にフィットした赤いスーツを着ていた。自分の中の宇宙船乗りのイメージが実体化したかのようだ。
『それでは、スタートラインについてください。』
 ガイドの音声が促す。スタートラインまで移動するのがチュートリアルということだろう。
『全参加者の準備完了を確認しました。』
 スタートラインについてしばらくするとアナウンスが流れる。ここまで操作した感じでは問題なくレースができそうだ。順位はともかくめいいっぱい楽しむか、と思いながらレバーに手を掛ける。
『3……2……1……スタート!』
 合図に合わせ、思い切りレバーを倒す。モニターの隅に映るコースと現在地によると最初は長い直線が続き、それから緩やかなカーブ。レースの感覚を確かめるためにもまずは思いっきり加速して、カーブを攻める。コースを縁取っているのはブイだ。速すぎてコースアウトをしてもぶつかって大惨事……ということにはならず大回りになって遅れるだけ。
 カーブに差し掛かったところで左手のレバーをゆっくりと右へと倒す。視界にブイが迫り、遠心力がエコリアチの体にのしかかる。
「すげぇ本格的だな……!」
 コンソールの情報を見る限り、ギリギリではあるがカーブを無事に曲がりきれたようだ。中盤から後半にかけてはS字やヘアピンカーブなどのある長いコースが続く。
 少しではあるがコースアウトしたり、他の宇宙船とぶつかりそうになりながら走り抜ける。ゴール前最後のカーブを抜けた時、隣に仲間の宇宙船が見えた。順位を気にするわけではないが、隣にいるやつよりは速く走りたい。当然のことだった。
「行けぇ!」
 ゴールに向かう直線で、エコリアチは温存しておいたターボのペダルを力いっぱい踏み込んだ――

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルル・アークライト
ばあちゃるりありてぃ………………………………
ふんふんふんふん成程ね、大体わかったわ(わかってない顔)。
つまりやりたい事ができる道具って事よね!

そんな訳で地球っぽい舞台でグルメツアーを慣行するわ!
アリシアさんもどう?
自分の払いなのに楽しまないのも損でしょ!

そんな訳でごちゃごちゃした雑多なお店の並ぶ街に来たのである!
VRで!
食べた事無いのよねーってジャンクっぽいの中心に、
あれも食べたいこれも食べたいって食べ歩いてまわりまーす。
ふー満足お腹一杯に…一杯に…ならない!
食べてもお腹一杯にはならない、これがVRなのね…

あー現実に帰ってきたら途端にお腹すいちゃった。
なんか食べに行きましょ!

あどりぶおっけー!




 次に選ばれた舞台は雑多な店舗の立ち並ぶ繁華街。アルル・アークライト(星剣使い・f01046)の希望でグルメツアーだ。
「初めて見るものもいっぱいあるね……ほら、せっかくだからアリシアさんも一緒に行こ!」
「それではお言葉に甘えて。どこから回りましょうか?」
 アルルとアリシアは手近なお店に入っていく。最初に入ったのはハンバーガーショップだった。二人とも詳しいわけではないのでおすすめを注文する。
「これは……丸いサンドイッチ、でしょうか?」
「お肉がたくさん入ってる!」
 いただきます、とハンバーガーにかぶりつく二人。その姿は対照的だったが感想は同じだった。
「「おいしい!」」
 サイドメニューのポテトにも手を伸ばしながら食べ進める。
「出だしはよーし。次は……向かいのお店だ!」
 食べ終わるなり次の目標を見つけて立ち上がるアルル。
「ふふ、そんなに慌てなくても逃げたりしないですよ。」
 アリシアは楽しそうにその後をついていく。そんな二人が次に入ったのは牛丼屋。先ほどと同様におすすめを頼み、席に着いて一口。
「これもおいしい……!お肉もたくさんだし、すごく贅沢してる気分ね!」
 ハンバーガーに続きまたしても肉たっぷりのメニューに満足げなアルル。
「何でしょうこれ……初めての味です!」
 今まで味わったものとは一風ちがう味付けの料理に興味を示すアリシア。二人とも牛丼をぺろりと平らげてしまった。
 二軒目を出たところで、アルルがふと違和感に気づく。
「ふー……あれ?けっこうたくさん食べたのに、お腹一杯にならない……これがばあちゃる!」
「言われてみればたしかにお腹が……これならまだまだ行けそうですね!今度はあのお店なんてどうでしょう。」
 アリシアもそのことに気づき、それならばと嬉しそうに隣のドーナツショップを指さす。
「いいわね、ご飯が続いたし次はデザートにしましょ!」
 お店も、時間も、まだまだある。二人のグルメツアーは始まったばかりだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メイスン・ドットハック
貢献はしとらんがのー
じゃけど、バーチャル空間か。ちょっと面白いことをしてみようかのー

電脳魔術師とハッキング技術を駆使してバーチャル空間の強化に着手(ハッキング)
さらなる電脳空間を構成して、全員が楽しめるようにしようと心がける
新たな世界観を再現しようとしたり、絶景の場所、世界遺産なども観光できるようにプログラミングを構成(世界知識、地形の利用、情報収集)

最後は自分への娯楽も忘れずに、日本のある都市のお好み焼き村を再現
心行くまでお好み焼きを楽しむ




「せっかくじゃからちょちょいっといい感じにしてみるかの。」
 メイスン・ドットハック(引きこもり志望ハッカー・f03092)がいたずらっぽく笑みを浮かべる。
「ここをこうしてじゃな……」
 電脳魔術師としての能力とハッキングスキルを活かしてバーチャル空間を構成するプログラムを書き換える。観光名所のマップをつぎはぎして、景勝地やランドマークを一度で回れるようなマップを作り出す。
 巨大な滝、高い鉄塔、そこの見通せる美しい湖、荘厳な城。この仮想空間ですら並び立つことのなかった名所が並ぶさまはまさしく『小さな世界』といったところか。
「どうじゃ?すごいじゃろ!」
 自慢げにするメイスン。猟兵達も本来ならありえない景色に感嘆の声をあげる。城の中を探検したり、滝のしぶきを浴びたり、塔の上から別の名所を見下ろしたり、それぞれ違った方法でこの小さな世界を堪能していた。
 そんな中、メイスンは他とは趣の違う建物の中にいた。お好み焼きの専門店の立ち並ぶフードテーマパークだ。
「さーて、どこから行くかねぇ……せっかくのバーチャル空間じゃし、全店制覇しちゃるかのう。」
 一番手前のお店ののれんをくぐる。鼻を突くソースの香り。まずは定番、豚玉からだ……!

 次々と回り、お店ごとの味の違いを楽しむメイスン。彼女もこのもう一つの『小さな世界』を味わい尽くしたのだった。
 ――なお、ハッキングをしたせいでこの後めちゃくちゃ怒られたのは言うまでもない。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月07日


挿絵イラスト