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偉大なる神の名の下に

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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 まだ寒さが残り空には星が浮かぶ夜半に、突如それは起こった。
 怒声、悲鳴、嗚咽、それらが入り混じり、焼かれた村は空を赤く染める。
「カカカ、女子供はすべて回収しろ。四肢がなくとも生きていればいい。男は邪魔だ、殺せ」
 骨や歯がかち合い耳障りな音を奏でる。
「偉大なるあのお方が復活するまで贄を捧げ続けなければ、カカ、カカカカカ」
 骸骨の姿をした者たちの信仰により、罪なき村が1つ、滅ぼされた。


「事件だ。……いや、事件だった。猟兵、力を貸してくれ」
 エコリアチ・ヤエ(悪魔の呼び声・f00287)は仕事をするべくグリモアベースに集まっている猟兵たちに声をかける。
「ダークセイヴァーの世界だ。村が1つ、スケルトンたちによって滅ぼされた」
 これは覆らない事実。
「村自体は滅んだ。しかし連れ去られた村人たちがいる」
 それはすべて女子供ばかりだという。転送先は男の死体が転がり、家々は焼かれ崩れ落ちた村跡。そこから連れ去られた先を特定する必要があるという。
「敵は邪神を信仰する導師・サッシナスという骸骨。それが同じ骸骨であるスケルトンを率いてる」
 導師の目的は邪神復活の儀式。そのため村人を連れ去った先は儀式を行えるような場所のはずだと推測される。予知によれば骸骨たちは村に隣接する深い森の中へと進んでいくのが見えたと言う。
 いくら贄を捧げ、呪法を唱えようとも邪神は復活しない。しかしこのまま放っておけば邪神の存在を信じている導師は贄が足りなかったのだと信じ、また新たな犠牲が出ることは間違いない。
「連れ去られた村人が無事かどうかは正直わからん……」
 予知が遅かったのか、あるいはそれが運命だったのか。村はすでに滅んでしまっているようなタイミングなのだ。
「もし今回の被害者を誰一人助けられなかったとしても、これから先の被害は食い止められるはずだ」
 よろしく頼んだぞ、猟兵。そうエコリアチは声をかけ、猟兵たちを現地へと転送し始めた。


鬼騎
 1章 探索。
 2章 集団戦。
 3章 ボス戦。
 村は滅び、女子供が連れ去られた後からのスタートです。
 敵は女子供も簡単に人質にしたりしてきます。救助したい場合判定厳しめでいきます。
 流血沙汰必須な感じでいくつもりなのでご了承の上ご参加よろしくお願いします。
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第1章 冒険 『復活の儀式を阻止せよ!』

POW   :    勘で儀式の場所を探す

SPD   :    痕跡を辿って儀式の場所を探す

WIZ   :    情報収集や魔法で儀式の場所を探す

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

テリブル・カトラリー
本来ならば、埋葬の一つもしてやりたい所だが、
今は追跡が先だ。

【支援狙撃】発動。
上空にステルスドローンを飛ばして情報収集、
森の中に空けた場所等がないか調べる。

どの程度の人々を連れ去ったかは分からないが、人を運ぶとなれば
地面に足跡や血、亡骸、草木になんらかの痕跡が残る筈だ。
私自身は聴き耳と暗視、視力等を使い痕跡を調べ、
得られた情報とドローンから得た情報を基に方角に当りをつける。

相手側を刺激せぬよう、目立たないよう静かに、かつできるだけ
ダッシュで追跡しその方角へと進む。



 テリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)は転送された先、焼き崩れた村の跡地に降り立った。建物に押しつぶされた者やオブリビオンに切り捨てられ殺された生々しい死体が転がっている。
「埋葬の一つもしてやりたい所だが、生きている可能性が少しでもあるものが優先だ」
 テリブルは一度だけ目を伏せ、そして村に隣接する森へと視線を動かす。
 敵が村人を連れさった森を探るべくユーベルコードを発動し、上空にステルスドローンを飛ばす。極力音が出ないよう、また空を見上げたときに姿が見えないよう細工されたドローンは森上空を飛び回り、森の様子をテリブルへと伝達する。
 ドローンが様子を探っている間、自らも行動を行う。いくつも踏み荒らされた森の境界。外側から確認できる人間の死体もある。あちこちを素早く調べればそこには踏み倒されただけではない、血痕や何かをひきづった後が見て取れた。
「ここから入ったんだな」
 できるだけ目立たず、静かに、そして速やかに。上空に飛ばしているドローンで確認できるそれらしく場所への進行方向を現在地点と照らし合わせながらテリブルは森の中へと入っていく。
 追跡は時間がたてばたつほど不利だ。テリブルはドローンと自らで得た情報を駆使し森を駈けていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

三神・恭夜
悲しいね、邪神だか何だかよく分からないもののために命を奪われるなんて。
それがこの世界の現実、嗚呼…無情だなぁ。

◉追跡
私は襲撃者達の足跡を始めとした痕跡と気配から行く先を【見切り】追跡しよう。
「まだ間に合う命もありそうだね…急ぐとしようか」
【ダッシュ】で素早く、けれども慎重に敵の一団を追いかけていく。
速めに捕捉して、可能なら先回りして仕掛けるのに最適な場所とタイミングを見計らいたいね。
「相手は人間の命をゴミとしか思っていないだろう…慎重に、機会を最大に活かさなきゃ救出は難しくなる。
初手を最善にする為に今出来る事をしておかないとね」

◉アドリブ歓迎



 邪神だか何だかよく分からないもののせいで、いとも簡単に奪われた命。焼けた村跡に死体が無造作に転がっている光景が目にはいってくる。
「嗚呼……無情だね」
 三神・恭夜(永遠神剣・f15676)は転送ゲートをくぐった先のその光景を見て、自然とそう言葉がこぼれる。
 おそらく相手は人間の命をゴミのように、ただの生き餌としか思っていないのだろう。無残な死体からはじわじわと、死なぬよういたぶり遊ぶように切り刻まれた傷が見て取れる。
 しかし、しかしだ。その様子が語る1つの事実。つまりここを襲撃した者たちはこの村に比較的長時間、滞在していたということに他ならない。
「まだ間に合う命もありそうだね……急ぐとしようか」
 周辺を見渡すと同時に足跡や引きずった跡などの痕跡を探していた恭夜は、その痕跡の向かったであろう方向を見極め、森の中へ駆け込んでいく。
 慎重に、かつ大胆に。オブリビオンの一団を追いかけ、姿を捕捉したあとは先回りまでしたいと恭夜は考える。
「初手を最善にする為に今出来る事をしておかないとね」
 先回りし、できれば仕掛けるのに最適な場所とタイミングを見計らいたいと考えている恭夜。一団の足跡、引きずった痕跡、血痕。それらを瞬時に見分け、木々を縫うように痕跡が続き先へと走っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェン・ラフカ
酷い有様ですが、これを続けられては困りますね。
村を見渡して目を細める。


件の集団は森へと向かったとは聞いていますが、確実な方向を得る為に村周辺の足跡を探しましょう。
森に入ってからは痕跡を探して1つ前のモノと結んで大体の進行方角へと軌道修正しながら素早く進んでいきます。


…間に合うようなら救出したいですが、今回は厳しいかもしれませんね。
切れるカードを切って駄目ならば無理せず、ですね。


※アドリブ・連携等歓迎です。



「酷い有様です」
 フェン・ラフカ(射貫き、切り拓く、魔弾使い・f03329)は村の様子を見渡し、目を細める。炎こそ消えているものの、炭と化した木材などからは煙が立ちのぼり、村のあちこちに村人の死体が転がっている。その全ては男と老人たちの死体だ。
 傭兵をしているフェンにとって死体は見慣れたものかもしれないが、見ていて気持ちがいいものではないのも確かだろう。
「森へ向かったとは聞いてますが、具体的な方向を知る必要がありますね」
 この村を襲撃し、女子供を攫っていったオブリビオンの集団。このようなことを他の村などで起こされては堪らない。いったい幾つの村や町が滅ぼされることになることか。
 フェンは村周辺。主に隣接する森の方向にある痕跡を探る。村周辺を見て回るとそこが一番痕跡が多く残されているからだ。他の痕跡を見るに逃げようとした村人や、それを追いかけたオブリビオンのものといった様子だ。
「……間に合うようなら救出したいですが」
 フェンが痕跡を探っていくと獣道のようになっている箇所を見つける。よくよく見なければわからないが、かなり真新しいもののようだ。他の猟兵のものか、あるいはオブリビオンたちが通った場所か。
「切れるカードは切りましょう」
 ダメならば無理はせずにということは心に決め、フェンは他の痕跡も探りつつ、その道を辿っていくことに決めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ハロ・シエラ
村が滅んだり、人が連れ去られたり。
ダークセイヴァーでは特に珍しい事ではありません。
だからこそ他人事とは思えない。
不可能かも知れませんが、助ける気持ちは持って臨みたいです。

どんな儀式かは分かりませんが、ともかく複数を連れ去ったなら足跡くらい残っているでしょうか。
もしくは草や枝を折って進んだ跡もあるかも知れません。
そう言う物を見つけて辿って行こうと思います。
実の所、私は目や耳が良い訳でも追跡する知識や能力がある訳でもありません。
ですがこの【第六感】にはそれなりに実績があります。
無意識に察知した痕跡やかすかな臭い、そんな物が私を導いてくれるかもしれません。
まぁ、勘で探すという事になるでしょうかね。



 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は転送後、滅んだ村に隣接する森へと進んでいた。
 ダークセイヴァーでは村が滅んだり人が連れ去られたりするのはよく聞く話だ。ダークセイヴァー、ハロはこの世界が出身地である。自らも住んでいた村が襲われた経験があるため、他人事とは思えないという気持ちでこの現場へと足を運んでいた。
「たとえ結果がどうなろうと、助けられるという気持ちをもって臨みましょう」
 決意を言葉にすることで、より気持ちを固めていく。
 探索に関しては今の所順調であった。オブリビオンたちは身を隠すなどという考えはあまりなく森を突き進んでいたようで、きちんと観察すればあちらこちらに草や枝が折れた跡が見て取れる。
「これは罠と考えるにも値しないほどですね」
 ハロは追跡する知識や能力が特別あるわけでもなかったが、問題なく進行方向が定まっていく。罠にしては微かすぎるが、潜むというには無理があるといった様子の痕跡の数々。
 この痕跡を辿れば儀式場所までたどり着けるだろう事は確実だ。
「これは……」
 ふとハロは真新しい痕跡に目がいく。人の足跡だ。しかも一歩ずつの歩幅が広く、おそらく走ったと思われる痕跡。
 ハロはピンとくる。この足跡はおそらく先に向かっている猟兵であると。ならばこれを辿れば敵の元へとたどり着ける。
 そうと決まれば話は早い。ハロはこの足跡を追いかけることに集中し、その痕跡を辿っていくことにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

カネリ・カルティエ
おやおや、復活する筈がない邪神の為に贄を捧げ続けるとは。

(転送後、死体を一瞥するも通り過ぎ)

【SPD】
予知にあった、村に隣接する森を重点的に探索しましょうか。
これだけ壮大に焼けば、炭や灰が付着して、どこへ行ったか方角くらいはわかるかもしれませんね。あとは足跡。土の凹み、草木の折れた跡がないか。
拐われた女子供は「四肢がなくとも生きていればいい」ですか。怪我をしている可能性が高いので、血痕も探しましょうか。
痕跡をみつけたら、他の猟兵にも情報を共有。
耳を澄まして何か聞こえないか、臭いがしないか、儀式ができそうなところがないか調べながら進みましょう。
敵に察知されないよう、近づき過ぎないようにね。



「復活する筈がない邪神の為に贄を捧げ続けるとは」
 盲信とは恐ろしいものだとカネリ・カルティエ(ブラックタールの探索者・f10978)は思いながら森の中を進んでいた。
 進む方角は草木の折れた跡や地面の様子、また煤や灰が教えてくれる。あれだけ盛大に村が焼ければオブリビオンや連れ去られた村人たちにそのようなものが付着していてもおかしくないと見当をつけたのだが、やはりそのような痕跡がところどころ見受けられていた。
 しかし今カネリを導くのは大量に流血していると思われる血痕の数々だ。
 これまでの道中にも血痕の数々が見受けられたが、カネリはふと血なまぐさい臭いに気がつき、成人女性と思われる人間の手を発見していた。手首から切り落とされたその手がある場所から、血の跡がずっと森の奥まで続いていたのだ。
 痕跡を追跡するのは容易になったが、これはあまり喜ばしいことではない。カネリはあとから来る可能性のある他の猟兵に共有できるよう、周辺の木に矢印を付けて痕跡に誘導を残してきた。
「この痕跡の先に儀式ができそうなところがあるのでしょう」
 カネリは森へ入ってからかなり深いところまで進んできているのを感じ、敵の儀式場所に近づきすぎぬよう細心の注意を払いながら先へと進んでいくことにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

桜雨・カイ
連携・アドリブ歓迎
行っても助けられるかは分からないんですね…でも行かなければ助けられません、だから行きます。

この様子なら特に身を隠す行動は取ってないでしょうから、足跡や木の枝尾折れ具合を確認しながら後を追います。
物音や人の声、そして……相当の血が流れているはずです、それらも会わせて確認して追っていきます

後からくる人達の為にも木に印をつけておきます。
とにかく一人でも多くの人数で助けに行かないと…



 桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)は森の奥深くを突き進んでいた。辿るのは足跡や木の枝などが折れている場所、そして血痕の数々。
 相当な血が流れていると踏んできていたが、案の定、道すがら血痕があり、場所によっては血溜まりができていた。
 その血痕は奥に進めば進むほど増えていき、そしてたまに見つけてしまうのはそぎ落とされた人体のパーツ。
 ついには進んでいたカイの足が止まってしまう。
 まだ辿り着けない儀式が行われるはずの場所。相当に歩いてる。そしてこれだけの流血で、これだけの距離を歩いたらどうなるか。生きたまま贄にするため生かされてはいるだろう。しかしそれがどのような状態でかはわからない。
 俯き、目の前を見て、また俯く。しかし、カイは最後にはしっかりを前を向き、拳を一度握り込む。
「……まずは辿り着かねば助けられる人も助けられません。だから……行きます」
 カイは自分自身を鼓舞して気を取り直し、また痕跡を辿り道なき道を進んでいく。進んだあたりの木々には後から向かってくる猟兵たちのための印をつけることも忘れない。こうしておけば、この印を辿って一気に向かってくることができるだろう。
 兎にも角にも儀式が行われる場所まで急ぎ、一人でも多くの村人を救えればという一心でカイは森のさらに奥深くまで進んでいくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェイソン・スカイフォール
痕跡を辿って儀式の場所を探す。

村は滅びているため、敵は追跡されると考えていない。
流血もあったであろうし、痕跡を見つけるのは容易であるはず。

他の猟兵に呼びかけ、手分けして広範囲を捜索することを提案する。
敵の迎撃に備え、人手が足りるなら2人ずつくらいで行動すべきかも。

血痕の状態や、植物の損傷などから、移動の時間・ルートを推測する。
「まだそう遠くに行っていません。急ぎましょう。我々の到着が早ければ早いほど、生存の確率は高まります」

もし、遠くであっても敵影をみとめたら、「影の追跡者の召喚」を用いて追跡させる。

※共闘OK・アドリブ歓迎



 ジェイソン・スカイフォール(界境なきメディック・f05228)は森を進む道中、一度他の猟兵たちと合流していた。しかし今現在は他の猟兵と別れ、さらに森の奥へと突き進んでいる。
 他の猟兵たちに合流するのは簡単だった。なぜなら先発した猟兵たちが行くべき道を探し、印を残しながら進んできてくれたおかげで、ジェイソンはそこまでは簡単にたどり着くことができた。
 しかし一度合流した猟兵と現在別れて行動しているのには理由があった。
 他の猟兵と合流した後、すぐにオブリビオンの一団の背後を捉えることに成功したのだ。猟兵たちの迅速な行動のおかかげでオブリビオンたちが儀式場所にたどり着く前に捕捉できた以上、次にやることは先回りすることであった。
 そのためジェイソンはオブリビオンたちを発見した際即座にユーベルコードを発動。己の影から召喚されし追跡者を放ち、それがオブリビオンたちの後を追跡している最中だ。五感を共有できるそれから伝わる情報を元に、敵の進行ルートを探り、どう向かえば先回りできそうかを計算し、推測を行う。
「先回りできれば生存者の救出がより有利になるでしょう」
 今それができる可能性が出てきているのだ。ここが頑張りどころだ。
 他の猟兵たちも散会し、オブリビオンたちより先に儀式が行われる場所周辺へとたどり着けるよう敵から姿を隠しつつ森を進んでいく。
 猟兵たちはいかに敵を奇襲できるポイントを抑えられるかの勝負に出るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロダ・アイアゲート
村1つ滅ぼした、その導師はどんな邪神を信仰しているのでしょうか…
骸骨になっても、邪とはいえ神を信仰する…人間だったころの名残ですかね
どちらにしてもそこまで神を思うのは、機械の私からしたら羨ましくもありますが…犠牲を出してまで信仰して、一体何から救われたいのでしょう?

一先ず村跡を歩いて高度演算デバイスを使って【情報収集】及び、分析結果から儀式の場所を割り出してみましょう
他の方たちと照らし合わせて、儀式の場所を導き出し向かいます

連れ去られた方たちが無事だと良いのですが…

アドリブ歓迎



「村1つ滅ぼした原因。いったいどのような……」
 ロダ・アイアゲート(天眼石・f00643)は森の奥深く、さらに奥へ奥へと向かっていた。村跡から得た情報と、ここまでに向かってきていた進行ルートなどの情報を元に、高度演算デバイスの機能を持つ透明の超薄型HMDゴーグル、Arithmetic deviceが向かうべく先をロダに視覚的な案内を続ける。
 向かうのは儀式が行われると思われる場所周辺だ。道中に一度合流した猟兵たちと共に、すでにオブリビオンの一団は捕捉済みであり、それらが向かう進行方向も演算のためのデータの1つとして組み込まれている。
 少し大回りになるが、オブリビオンたちに察知されぬよう距離を取りつつ、できるだけ先回りができるよう急ぎ足で動いでいく。他の猟兵たちもまとまってこそいないが、それぞれの足で先回しするため先へと進んでいた。
「連れ去られた方たちが無事だと良いのですが……」
 生きてはいるだろうが、どのような状態であるのかは不確かだ。
 それにしても、とロダは考える。それらの犠牲を出してまで信仰する神とは。その邪神が復活することで、いったいどのようなことから救われたいと願うのか。
 機械の身であるロダにとって、その信仰の心というものは少しばかり羨ましく感じてしまうのか、邪神にまつわることが気にかかるのだ。
 ふと視界の先に、森の中にある自然物とは違うものが目に入ってきた。ロダは身をかがめ、じっくりとそちらへと寄っていく。
 そこは森の奥深く、大樹に囲まれた広めの空間。目に入った人工物はその空間を囲う木々に下げられた怪しげな模様が描かれた紙や造形物だったようだ。拓けた広場の中央付近には円を描いて松明が並ぶ。ここが儀式が行われる場所だということが状況から見て取れる。
 あとはオブリビオンたちがここへ入ってくるのを待ち、タイミングを見計らい仕掛けるだけであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎

酷い…です
丁寧に弔いたいですが
今は一秒でも早く連れ去られた人達を助けないと

短く祈りを捧げる


骸骨の集団がどの方向へ向かい
その先に何があり
連れ去られた村人は何名か
<動物と話す、コミュ力で情報収集>し

<暗視、視力、聞き耳で追跡>


(私の聖痕が疼く…いえ
純粋に私が助けたいからここにいるのね)

可能なら仲間に
村人さん達が盾に使われたらどうするか?
聞いておきたいです

でも
いきなり聞くのは失礼でしょうから
私の考えを伝えます

私は全員を助けたいです
でもそれで危険が伴うのなら…

私がこの身を捧げる事で
一人でも多く助けられるのなら躊躇いません
だから
その時は後をお願いします

(何かを覚悟している眼差し)



 シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は森の中を無言で進む。進むべき道は森に住む動物たちが教えてくれる。そうでなくとも、敵に、儀式の場所に近づけば近づくほど、シホの体に刻まれた聖なる傷跡であるアセビの聖痕が疼くのを感じていた。
 シホは転送された先、すぐに目に入った焼け落ちた村の跡地。それを見て弔いたい一心を抑え森へと進んだシホは、1秒でも早く連れ去られた村人たちを助けたい気持ちを胸に突き進む。
 野ざらしにされている村の遺体を丁寧に弔ってやりたい気持ちに、足がもつれてしまいそうになるほどの焦燥感も感じるが、それよりも不安なのは村人たちが人質にとられた場合。オブリビオンの盾として使われた場合のことだ。
 シホ自身は何があっても村人たちを助けたいと考えていた。助けられるのならば、この身を捧げることも躊躇などしないと断言できる。
 しかし他の猟兵たちにそれを求めることはできない。猟兵たちに危険が伴い、全滅でもしてしまったら、いったい誰が非道なオブリビオンたちを止めることができるのだろうか。
 森の奥深くまで進めば目の前には怪しげな森の中に拓けた広場。様子をうかがえば、そこにはオブリビオンたちがここへたどり着き、中央に設置された松明の中へと村から攫ってきた女子供を移動させているところであった。
 血を流し、泣き叫ぶ女や子供たち。注意深く伺えばこの広場の周辺には猟兵たちが潜んでいることが確認できた。
 ならばシホ自身がやるべきことはただ1つ。
「オブリビオンたちよ、そこまでです!」
 広場の正面に当たるところからシホは単身で広場へと飛びだし、オブリビオンたちの注目を集める。
 オブリビオンたちの視線はすべてシホへと向けられた。
 骸骨たちとの戦闘の幕開けである。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『スケルトン』

POW   :    錆びた剣閃
【手に持った武器】が命中した対象を切断する。
SPD   :    バラバラ分解攻撃
自身が装備する【自分自身のパーツ(骨)】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    骸骨の群れ
自身が戦闘で瀕死になると【新たに複数体のスケルトン】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。

イラスト:コツキアカネ

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 深い森の奥。オブリビオンたちの儀式が行われようとしている広場だ。
 空間を囲う木々には怪しげな模様が描かれた紙や造形物下げられている。広場の中央には円を描いて松明が並び、村から攫われた女子供はすべてこの中に移動させられている。
 泣きじゃくる子供、流血する女、怯える女の腕の中で眠る赤子。さまざまだ。
 その時、一人の猟兵が広場へと飛び出した。
「ほう、猟兵。我らの偉大なるあのお方の復活を邪魔しにきたか」
 その言葉を受けスケルトンたちは武器を手に広がり、広場を埋め尽くす。
「しかし貴様に何ができる。そうだ、その血をあのお方へと捧げようじゃないか。カカカカカ!」
 導師・サッシナスと思われる骸骨は楽しそうに猟兵の血を邪神復活のために使うことを考える。
 だが突如、広場の左右から猟兵たちが飛び出し、近くにいたスケルトンたちが切り捨てられたのを見てその態度を一変させた。
「猟兵……汚らわしい屑共め。全員殺せ! 女子供も他で調達すればいい、存分に使え!」
 導師・サッシナスはそう述べるとすぐに戦場から下がっていく。
 スケルトンたちは村人を盾のようにする者、あるいは武器だけを手に向かってくる者たちなどに分かれ、猟兵めがけ襲いかかってきた。
シホ・エーデルワイス
導師に<コミュ力、礼儀作法、挑発>で
村人を極力盾にしないよう交渉


距離があり過ぎるなら【翔銃】で上空から接近
武器は交渉失敗まで出さない


導師サッシナス!
貴方の神は数を揃えただけの生贄で復活する程度の安物ですか?

私が生贄になります

更に私を村人の前で嬲って絶望や恐怖を高めれば
生贄の質は高まりませんか?

だから
私を殺すまで村人は傷つけない方が良いでしょう

憎き猟兵を嬲れる機会
滅多に無いと思いますが?

少しでも村人の安全が高まりそうなら
投降


なるべく無抵抗を装って苦痛に喘いで見せ
敵の気を<誘惑、おびき寄せ>で惹き
<激痛耐性、覚悟、勇気>で耐える

止めを刺されそうなら【贖罪】

まだです
もっとじわじわ弱らせないと死ねない



 単身で広場へと飛び出したシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は他の猟兵の奇襲から戦場へと化した森の広場に、身一つでオブリビオンの一団の長である導師サッシナスに向かい飛翔していた。
 上空から導師に近寄ろうとするシホだが、地上からの投擲が激しく一定の距離から先へ近くことができずにいるのだ。もたもたしているうちに、地上から投擲されたナイフがシホの足へと突き刺さる。
 ナイフが突き刺さり血が流れるその痛みにシホは耐えながら、今いる位置から導師へと言葉を投げかける。
「導師サッシナス! 貴方の神は数を揃えただけの生贄で復活する程度の安物ですか?」
「なにっ?!」
 この言葉に無論、導師サッシナスは黙っているはずがない。崇拝する神を貶されているのだから。
 シホの言葉に耳を傾けているこのタイミングでさらにシホは畳み掛ける。
「私を生贄にしてはどうですか。それに私を村人の前でなぶれば村人の贄としての質も……」
 先ほど猟兵の血を欲しがっていた様子からも、村人より猟兵の血のほうが邪神復活への効果が高いと考えている可能性にシホはかけていた。
 しかし導師はシホが最後まで語り終わるより前に、その高笑いをもって言葉を遮った。
「カカカカカ。何を言い出すのかと思えば愚かなり」
 導師が片手を挙げると、シホの背中に激痛が走る。導師が直接指示をだし、地上の骸骨から投げられた槍が羽へと突き刺さったのだ。
「腹に何を抱えているかもわからん猟兵の言葉を鵜呑みにするとでも思うたのか」
「――!」
 シホは大きく崩れた体勢を空中で整えようとするが、地上からさらに槍が投げられようとしていることに気づき、その場を離れる決断を下す。
 邪神を狂信しているものに誰かの言葉など届かない。ましてそれがオブリビオンと猟兵という関係であれば本能的に悟るのだろう。
 互いが相まみえることはないのだという事を。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ハロ・シエラ
人質を使いますか、想定内ですね。
とは言え動き辛いのも、許し難いのも事実。

真の姿も使いますが、まずは動揺して見せましょう。
人質がいて反撃できない、もしくは人質ごと倒すと言うふりを【フェイント】とし、隙を突いて【早業】で仕留めます。
やられては困るので【見切り】で動けないほどの傷は受けないようにしたいですね。
【第六感】も傷付きそうな村人に導いてくれるでしょう。
スケルトンを倒すより人質を奪還する方に重点をおきます。
瀕死のスケルトンが召喚を行ったらユーベルコードで無効化し、トドメを刺しましょう。
人質全員無傷とは行かないでしょうが、生きてさえいれば何とかなります。
せめて一人でも多く助けたいですね。



 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は戦場の様子を見渡し、思考を巡らす。
 あちらこちらで猟兵と骸骨兵が斬り合い始めている中、ハロの眼前にもそれぞれの手に村人を連れ、盾にし迫り来る4体の骸骨兵が居た。
 やはりという言葉がぴったり当てはまるほど想定内の行動だが、予見できたからといって人質を取られているハロの動きづらさは変わらない。
 しかし想定内の出来事であるなら事前に考えていた作戦が決行できるというもの。
「ひ、人質をとるなんてっ」
 ハロは骸骨兵たちが近寄ってきたタイミングで動揺する演技をする。攻撃したくてもできないという様子を醸し出せば骸骨兵たちは調子にのり、人質をぞんざいに振り回しながら剣などでハロに攻撃を仕掛けてくる。
 ハロは確実に仕留め人質を解放するための隙を見極めるため、敵からの攻撃を甘んじて受け続ける。攻撃を見切りつつ、サムライエンパイアで鍛えられたレイピア、リトルフォックスを操り攻撃を受け流していく。
 しかし鍛え上げられたその洞察力をもってしても複数体からの攻撃は防ぎきることができず、頰に腕にとハロの体に切り傷が刻まれていく。
 来るべきその時までハロは防衛一方の状態を維持。その防衛の中、骸骨同士の立ち位置が絶妙な好機が訪れた。
「そこっ!!」
 妖狐の炎を灯したレイピアは素早く繰り出された突きで、2体の骸骨兵を貫く。それによりその2体に捕らえられていた人質を解放する事に成功する。
 しかし残った骸骨兵はハロ相手に人質が無意味であると結論付け、邪魔だといわんばかりに村人を斬り捨てようと剣を振り上げる。
「くっ!」
 ハロはそれを防ぐために再び攻撃を繰り出すも、その攻撃は1体を半壊させる程度の威力に止まる。目の前で斬り捨てられた村人の体から噴き出した血がハロの頬や髪を濡らした。
 半壊した骸骨兵は新たに別個体の骸骨兵を召喚しようとするが、ハロはそれを許さない。
 召喚しようとした魔術の流れごと斬り裂く強烈な一撃で、半壊した骸骨兵と残り1体の骸骨兵を一凪で斬り伏せた。
 周辺の骸骨兵の動きを警戒しつつ、急ぎ斬られた村人の息を確認するが、残念ながら2人ともにその鼓動が止まっていることが確認される。
 ハロは助けることができた2人の村人をこの森の広場から離脱させ、再び広場へと向き直る。
 せめて一人でも多く、捕らえられた村人を助けるためにハロは再び敵へと向かっていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

三神・恭夜
奇襲は上々…後は骸骨どもを斬り裂いて人質を助ければ黒幕に集中出来るね。

◉戦法
「人質を盾にするっていうのは、あくまで攻撃が1方向からしか来ないって前提でしか役に立たないんだよ」
ゆえに私はこの秘剣を使おう、離れた場所から剣を振るうだけで四方から対象を斬り裂く神技…UC【秘剣・四閃刀】を。
「見えない、躱せない、当然ながら人質の盾さえ意味がない」
骸骨の攻撃を【見切り】、目にも留まらぬ【早業】で斬り払い【武器受け】しながらひたすら神速の四閃刀を繰り出し、人質を傷つけないよう骸骨達を微塵に斬り裂いていく。
「本当の神様には届かないだろうが、私も剣神と呼ばれた男…剣術だけなら奇跡さえ起こすさ」

◉アドリブ歓迎



「奇襲は上々」
 一人の猟兵が飛び出したこともあり、先回りからの奇襲はかなりの効果を出していた。すでに広場の周辺にはただの骨と化した骸が散らばる。
 後は群れる骸骨兵を斬り裂き人質を救出できれば、導師サッシナスへと集中できるというもの。
 三神・恭夜(永遠神剣・f15676)は己の本体である神刀、永遠神剣《恭夜》を握りすでに何体かの骸骨兵を斬り捨てていたが、現在5体の骸骨兵と対峙していた。
 他を対処している間に囲まれていたのだ。5体中、村人を盾にしている個体は2体であり、人質にされているのは幼い少女と、泣きじゃくる赤子だ。
 人質の体には鋭利な剣が押し当てられ、恭夜に対し身動きをとらぬよう威嚇し、他の骸骨兵が恭夜へと斬りかかってくる。
「人質を盾にするっていうのは、あくまで攻撃が1方向からしか来ないって前提でしか役に立たないんだよ」
 その肌を斬り裂かれながらも恭夜は冷静に語る。これだけ冷静でいられるのは骸骨兵たちの攻撃は踏み込みが浅く、恭夜にとって致命傷にならぬということを瞬時に見極めていたからだ。
「見えない、躱せない、当然ながら人質の盾さえ意味がない」
 それは目にも留まらぬ早業で繰り出された斬撃。秘剣・四閃刀と呼ばれる技は狙った対象を四方から襲いかかる不可視の刃を放ち、人質をとっていた2体の骸骨兵を粉砕した。
 何が起こったのかを周囲が理解するよりもいち早く、恭夜は地を駆け砕けた骸骨兵の腕からこぼれ落ちた赤子を刀を持たぬ腕で受け止める。
 そしてようやっと自体を受け止めた骸骨兵たちは再び恭夜に向け、そして人質の幼い少女に対して攻撃を仕掛けようとする。
 2体の骸骨兵は自らの骨を複製し、恭夜に仕向ける。しかし再び放たれた秘剣により複製した骨ごと骸骨兵本体は微塵に切り裂かれた。
 また、悲鳴をあげ身を屈める幼い少女に向かい手にしていた剣をふりおろそうとした骸骨兵の攻撃は神刀により受け流され、そのまま頭蓋骨を真っ二つに叩き切られ、その生命活動を終える。
「私も剣神と呼ばれた男……剣術だけなら奇跡さえ起こすさ」
 恭夜は一旦安全な場所へ幼い少女と赤子を移動させるため、その小さな手を引き、小さな命を抱えて戦場外へと向かった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フェン・ラフカ
誰か飛び出しましたね…
丁度良いです、意識が取られている今の内に人質救助と参りましょう。

素早く森の淵を人質に近い所まで移動して狙撃でスケルトンの排除を狙います。(スナイパー+暗殺)
2回目は無理でしょうから大人しく森から飛び出しショットガンで障害を排除しながら接近。
人質が斬られそうならばUC【レプリカクラフト】で狙っている部分に鉄の板等を作り出して守ります。


とにかく懐へ飛び込んでユーベルコードの射程内を維持しつつショットガンで敵を減らすように暴れます。


全ては難しいかもしれませんが、せめて届く範囲は踏ん張りましょう。

※アドリブ・連携等歓迎です。



 フェン・ラフカ(射貫き、切り拓く、魔弾使い・f03329)は骸骨兵が広がる広場と森の境を隠密な動きで移動していた。つい先ほど広場へ誰かが飛び出し、敵の意識がすべてそちらへ移っているのだ。そのため今まさに人質救助のための絶好のチャンスと捉え、そのための行動をとることにしたのだ。
 フェンは射線が確保できる場所へと素早く膝をつき、長年愛用している狙撃銃ロキ・ストレェトを構える。狙いはすでに付けている。素早くスコープを覗き込めば狙いの骸骨兵の姿をすぐさま捕捉した。
 その骸骨兵は自分の盾にしようとした女に抵抗され、その村人を殺そうとしているところであった。その村人はすでに片足がなく、自力で逃げることもままならない。骸骨兵が振り上げた剣を振り下ろすより早く、トリガーが引かれ撃ち出された狙撃銃の銃弾により頭蓋骨が破壊された。
 響く銃撃音と射線を把握した骸骨兵はフェンの位置を把握し、一斉に向かってくる。
「――流石に2回目は無理なようですね」
 フェンは狙撃銃による2撃目は素直に諦め、単発式ショットガンを手に森の境から広場へと飛び出した。
 先ほど斬り殺されそうだった村人はその場に座り込んでおり、自力で動けないためフェンはその村人を助けに行くことに。
 広場へと飛び出したフェンに対し、骸骨兵は左右から迫り来る。右に居るものはショットガンで粉砕し、左から仕掛けて来るものはレプリカクラフトによって即興で作った鉄板により攻撃を防ぐ。
「ぐっ……」
 手早く様々な攻撃へと対処したフェンだが、敵の手数が多くすべての攻撃を防ぎきることができない。左から飛来した骸骨兵の骨がいくつかフェンの体へと叩きつけられた。
 しかしその程度の攻撃でフェンの足は止まらない。助けに向かった村人の元へは辿り着くことができたが、他にも人質にとられたり、戦場で逃げ惑い、骸骨兵に斬り伏せられる姿が目に入ってくる。
「すべてを助けるのは難しいですか」
 明らかに人質に対し猟兵の数が足りぬのだ。すべての命を助けることは不可能だと判断する。
 だがそうだとしても。せめて手の届く範囲はとフェンは助けた村人を抱え、安全圏まで移送するべくショットガンを構え直す。
 襲いかかってくる骸骨兵を排除しながら、比較的安全だと思われる位置にいた他の村人へ、助けた片足のない女を預ければフェンは再び広場へと飛び込んでいくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

テリブル・カトラリー
視力、暗視、聞き耳等の技能を使って情報収集を行い
敵スケルトンの位置、人質の有無や数等を確認

【加殺髪】発動
髪の毛を目立たないように操り
人質を持つ敵の近くに忍ばせる(破壊工作)

武器手のみの相手を狙い
クイックドロウ、敵の動きを見切り
拳銃で頭部へ銃撃(スナイパー)し仕留める

敵が人質を盾にすれば
やや逡巡して銃口を外す事で敵に人質が有効であると思わせる

更に敵が人質に刃を向ければ武装をその場に捨てて両手をあげ無抵抗を装う可能な限り髪を張り巡らせた所で、武装を手元に召喚

残像を伴う早業で鞘に納めた機械刀を鈍器に怪力で振るい
髪で範囲攻撃、人質を解放する

できれば木の後ろへ隠れろ
森の奥には逃げるな、迷えばどのみち死ぬ



 テリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)は己の能力をフル稼働させ刻々と変わる戦場の情報収集を行い、骸骨兵や人質の有無や数を確認していた。
 戦略的な攻撃を行うには戦場の状況を把握することは必須である。
 テリブルはユーベルコード、加殺髪を発動。伸縮自在の鋼鉄製の髪を敵の視覚につかぬよう注意を払いつつ、人質をとっている骸骨兵たちの付近へと忍びこませていく。
 しかしテリブルはその作業が終わるよりも前に大口径の大型マグナム自動拳銃、ラストデザートを手に広場へと進む。
「おい、こちらだ」
 加殺髪に気づかせないため、また人質をこれ以上傷つけさせないためにも注意を引きつける必要があるのだ。
 森から広場へと歩みを進めてきたテリブルに続々と骸骨兵たちが群がってくるのだが、ただの骸骨兵はもはやテリブルにとってなんの妨害にもならぬほどの雑魚であった。
 素早く的確な狙撃によりテリブルに群がっていった骸骨兵は次々と頭部を撃ち抜かれ、その場に崩れ落ちる。事前の情報収集、そしてなにより日々積み重ねた技術の賜物であった。
 だがすぐにテリブルの銃撃が止まる。それは村人を人質にした骸骨兵がテリブルを囲い始めたからだ。その数は4体。
 少し迷うふりをし、そしてテリブルは骸骨兵に向けていた銃口を外し、武器を捨てて両手をあげて無抵抗を装う。すれば人質が有効だと思い込む骸骨兵たちはさらにテリブルへとにじり寄ってきた。
 その命はすでにテリブルが掌握済みだとも知らずに。
 テリブルはギリギリまで骸骨兵を引きつけた後、反応すら許されぬ残像を伴う早業で、鞘に納めたままの機械刀を怪力のままに振るえば、目の前まで寄ってきていた人質をもつ骸骨兵の頭部は派手な音を鳴らし粉砕された。
 それと同時に張り巡らせていた加殺髪をテリブルの周囲に居た骸骨兵たちへとけしかければ、骸骨兵たちは一太刀も攻撃を繰り出すことを許されず。無残にもバラバラに切断されその命は潰えた。
 テリブルは見事救助することに成功した4人の村人たちの様子を見る。ところどころ血を流す女子供たちだが、どうやらこの4人の怪我は比較的浅いようだ。
「そこらの木の後ろへ隠れろ。森の奥には逃げるな、迷えばどのみち死ぬ」
 様子を確認したテリブルはすぐさま指示をだす。他にもまだ救える命があるはず。同じ作戦が通じるかはわからないが、一人でも多く助けるべくテリブルは再び戦場の情報を集め、策略を巡らせていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジェイソン・スカイフォール
「救護します……!」
敵と村人たちの間に駆け込み、かばうようにに立つと、アサルトウェポンを展開。
牽制の弾幕を張りつつ、後方でケガをしている村人へ「生まれながらの光」による高速治療を施す。
敵が近接してきた場合は、格闘で応戦する。

人命救助を優先で行動。可能なら村人は戦場外へ退避させることを試みる。
難しいようなら、村人をかばいつつ、スケルトンの撃破を目指す。
いずれにせよ一人では厳しいと思われるので、ほかの猟兵に協力を持ち掛けたい。

「非戦闘員の生命は必ず護ります。それが自分が戦場に立つときの、せめてもの矜持であります」


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎


浅はかでした
でも
一つオブリビオンとの距離感が掴めた気がします


乱戦に<目立たない、迷彩、忍び足>で紛れ
<オーラ防御、祈り、優しさ>を込めた【祝音】で
急ぎ手当が必要な人質を<第六感、聞き耳、視力、医術で見切り>
優先して回復
自身の回復は戦闘に支障が出ない程度に留める

ここへ来る道中の痕跡から急ぎ治療が必要な人もいるでしょう


敵が人質を連れて迫って来たら
攻撃できないフリをして極力近くまで<おびき寄せ>
【鈴蘭の嵐】を
<先制攻撃、第六感、見切り、視力、スナイパー、誘導弾、鎧無視攻撃>
で武器から優先して狙い撃つ

それでも人質が害されそうなら<聖剣での武器受けとオーラ防御を纏った身でかばう>


ロダ・アイアゲート
骸骨たちのお出ましですか…かつて人であったものが、人を攫う…何とも悲しい姿ですね

UCで銃を強化
瀕死になると新たな骸骨が召喚されるなら、瀕死にならないように仕留めましょうか
【2回攻撃】【一斉発射】【先制攻撃】【早業】使用
どこが弱点なのか演算デバイスを使って解析しつつ、粉々になるように撃ってしまいましょう

もし召喚されたら【武器受け】で攻撃を受け止め、仲間が襲われそうなら【かばう】

オブリビオンとはいえ骨相手に負けてなどいられませんからね…
人質の命が少しでも救えるように一気に片付けましょう

アドリブ・共闘歓迎


桜雨・カイ
アドリブ。連携歓迎

…どうしてそんな事ができるんですか?

人質を盾に取られるなら攻撃は出来ません。
人形をおろして指示に従います
(周囲の人にはアイコンタクトで合図)

攻撃を来ても抵抗せずそのまま攻撃を受けます(【柳桜】発動)
……ありがとうございます。これで怪我をした人達の傷を回復できます。

同時に【念動力】【念糸】で周囲のスケルトンを拘束
今です!お願いします!
他の人たちが攻撃するのと同時に人質を敵から引き離します

大怪我をした人達には【聖痕】で痛みや苦しみを癒やしましょう
……怖かったでしょう、もう大丈夫ですからね。
聖痕が効かない心の恐怖に対しては、大丈夫と何度も繰り返して落ち着かせます



「浅はかでした。でも、一つオブリビオンとの距離感が掴めた気がします」
 シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は一度後退したものの、自らの傷を癒し再びこの広場へと舞い戻ってきていた。
 広場のあちらこちらで斬り合いが発生している状態で、いまだに逃げ惑う村人たち。
「救護します……!」
 シホがこれから何をするのかを察したジェイソン・スカイフォール(界境なきメディック・f05228)はシホが動きやすくなるよう、骸骨兵と逃げ惑う村人の間に駆け込み、村人をかばうようにアサルトウェポンにより弾幕で敵の牽制を行う。
「なるほど、そういうことでしたら私もお手伝いできるでしょうか」
 ロダ・アイアゲート(天眼石・f00643)は携帯型蒸気銃Aiming at a shotに対し、Ubelcode01:Strengtheningを使用してその蒸気銃に対しガトリングガンの付いた小型ガジェットを搭載する。
 ロダは人質を取っていない骸骨兵めがけ、牽制も含め足元へとその弾丸をばら撒き始める。
 二人が敵を牽制している間にシホは隠れる必要性がないと判断し、大胆に行動を開始した。
「主よ、どうか慈悲と祝福をお与え下さい」
 シホが奏でる苦難を乗り越えて響く福音は広場に散る傷の深い村人たちを急速に癒し始めた。その力の使用者は代償として強い疲労を伴うが、今のシホには力強い味方がついている。
 一度失った体が戻るわけではないが、止血し、体に入り込んだ菌が取り除かれるだけでどれだけの生存率があがるだろうか。
 疲労を伴う力なだけに、シホ単体で行動していては身の危険を考えれば、ここまで大人数を同時に癒すことはできなかっただろう。
 しかし骸骨兵たちが村人に襲いかかる手が止まったわけではない。
 まさに村人が切り捨てられようとしていたその瞬間、ジェイソンはその身を挺し村人を守った。切りつけられた腕からは血が流れ出るが、そのようなことは御構い無しに骸骨兵の頭蓋骨めがけストレートを繰り出し、頭蓋骨を叩き割った。
 だがすべての事がそう簡単には進まない。救助活動を優先的に行う猟兵たちの前に村人を盾にした骸骨兵たちがにじり寄ってきたのだ。
 一人、他の面々とは別の場所で救助活動をしていた桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)は人質をとった骸骨兵たちにすっかりと囲まれる状況へと陥っていた。
 カイはその身を盾にするべく、自分とからくり人形の後ろに、救助途中であるシホの癒しの光が届かなかった人たちに下がるよう指示を出す。
 カイの状況に気づき、ロダがこちらへと近づいてこようとしていたものの、それに感づいた一体の骸骨兵は村人の首を剣で貫き、近づいてくることへと警告を行う。
「……どうしてそんな事ができるんですか?」
 殺された村人の体は地面へと投げ捨てられ、他の人質を抱えた骸骨兵たちも人質の首に剣をあてがいこちらを牽制してくる。 
 人質をとられ、攻撃をしかけられないカイは、骸骨兵たちのジェスチャーに従い、人形を操る腕を下ろす。
 ロダもそれ以上近づくことができず、その場でこちらの様子を固唾をのんで見守っていた。
 骸骨兵たちは抵抗をしないカイの態度に気を良くしたのか、すぐさま攻撃を仕掛けようと空中に複製した己の骨を浮かばせ、一斉にカイめがけそれを飛来させた。
 一気に飛来した骨はカイの体にあたり打撃を与えると思われたものの、それらの攻撃はすべて、カイが発動したユーベルコード、柳桜によって無効化される。そしてその力はカイの周囲にいる村人たちに糸編符から回復の力を排出し、その傷を癒していった。
 遠目から確認していたロダはカイが起こしたその現象により骸骨兵たちの動きが止まることを確認。即座にその演算能力を活かし人質をすべて避ける形で骸骨兵たちの頭蓋骨を銃撃を行い、骸骨兵だちを粉砕した。
 その銃撃を最後に、森の広場は静まり返る。辺りを見渡せばすべての骸骨兵が倒され、破壊されたおびただしい数の骨と、救えなかった村人たちの死体が転がるのみとなっていた。
 助けることができた村人たちを治療し、広場と森の境まで下がるよう指示をする。
 そして猟兵たちが見つめる先。広場の奥に鎮座していたのは導師サッシナスであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『導師・サッシナス』

POW   :    教団の御業・不惜身命の型
自身に【不可視化する呪詛】をまとい、高速移動と【呪詛を纏った両手の骨爪】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    暗殺者の外套
【装備者に同様の効果をもたらす影の外套】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
WIZ   :    暗殺者教団
【敵の死角】から【教団の暗殺者】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。

イラスト:黒江モノ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はリーヴァルディ・カーライルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「カ、カ、カ。まさかスケルトンどもが全滅するとは」
 いや、愉快。愉快。さきほどまで儀式を邪魔され怒っていたものを同じとは思えないほど楽しげな雰囲気で猟兵たちへと語りかけてくる。
「いやはや侮った。しかしこの淀んだ空気と、血が染み込んだ土地をみるがいい」
 助けることが叶わなかった村人たちの遺体が転がり、導師サッシナスの近くにあった遺体をその爪で大きく抉り、血と肉片を周囲へと撒き散らす。
「これだけの血が流れればあのお方もきっとお気に召してくれるはず」
 導師サッシナスは眼孔を猟兵たちへと向け、その骨爪を構える。
「あとは貴様らの血をあのお方へと捧げるのみ!」
 召喚されることもない、存在すらしない邪神を崇め讃える導師サッシナスはその存在のために自ら猟兵たちの前へと立ちはだかるのであった。
三神・恭夜
あのお方か…そんな存在さえ確認ままならないモノによくそこまで思い入れられるね。
理解は出来ない、する気もない、だからここで消えてもらおう。

◉戦術
UC【剣神覚醒】で一時的に能力を飛躍的に向上させて戦おう。
「暗殺者、隠密、忍…そういう手合いは確かに強いが、私も300年は生きているのでね、戦い慣れたよ」
敵は隠密に特化した技を持つようだ、ならば私は増強した【第六感】で気配を探り【追跡】し、心眼を以って位置を見極め【怪力】を用い軌跡すら残らぬ神速の【早業】で刀を振るい、【暗殺】の技で正確に敵を斬り裂いていこう。
「悪い夢から覚める時だよ、導師君」
敵の攻撃は【見切って】斬り払い【武器受け】で防ぐ

◉アドリブ歓迎


ハロ・シエラ
全員を助ける事は叶いませんでしたか。
それに思う所がない訳ではありませんが、今は戦いを続けなければ。
二度とこんな事はさせません。

ネクロマンサーかと思っていましたが、直接戦う事も出来るようですね。
しかも隠れるのがお得意な様です。
ならば私は下手に動かず攻撃を待ちます。
かわしきれはしないでしょうが、傷付いても【激痛耐性】で堪えます。
極めて発見し辛くともその内【第六感】が敵の動きを捉えてくれるはず。
痛みに耐え、感覚を研ぎ澄まし、反撃の時を待ちます。
機会が来れば、【毒使い】と【破魔】の力とを乗せた【咄嗟の一撃】を【カウンター】として放ちます。
咄嗟のダガーでの攻撃とは言えユーベルコード。
蛇の牙は痛みますよ。


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎


…やめて…
もうその亡骸を踏み躙らないで!(大絶叫)

真の姿(首と手首足首に枷が付き鎖が伸びている)が無意識に開放

鎖を【鈴蘭の嵐】で花弁に変えて舞わせ続ける
不可視でも少しは動きを掴め易くなるでしょう

<第六感と聞き耳>で周囲を警戒
死角から現れる暗殺者は見向きもせず聖銃を
<第六感、先制攻撃、カウンターで零距離射撃>

サッシナスの近接攻撃は急所だけ<第六感と見切り>で避けて
体に爪を埋め込ませ
<覚悟、勇気、カウンター、捨て身の一撃、激痛耐性、呪詛耐性>
で鎖を絡ませて【餐架】

逃がしません


戦後
負傷者を【祝音】と<医術>で癒し
犠牲者に<祈り>を捧げる

ごめんなさい
助けられなくて

でも挫けません



 ――やめて――
 誰かの声が小さく吐き出され、それが誰の声かと探る前に、声の主は大声を張り上げそれを主張する。
「それ以上亡骸を踏み躙らないで!!」
 それはシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)の魂から発せられるかのような叫び声。その叫び声と同時にシホの真の姿が無意識のうちに解放される。その姿は手足に枷が付けられ、枷からは鎖が伸びていた。
「カカカ、これがどうした。こんなものいくらでも手に入る。ただの人間の血と肉の塊ではないか! カッカッカッ」
 導師サッシナスは数歩前へと進み、先ほどとは違う遺体を踏み抜く。遺体はその衝撃で骨が折れる音を放ち、その衝撃で一度だけ体が跳ね上がった。
 三神・恭夜(永遠神剣・f15676)は刀を手に前へと進む。
「あのお方などという存在さえ確認ままならないモノのためにこの所業……」
 この行いを理解できるはずもなく、また理解する気もない。ここで斬り伏せるべく、金属音を鳴らし刀を構える。
 また恭夜に続き一歩前へと足を踏み出したのはハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)だ。
「全員を助ける事は叶いませんでしたが……これ以上そのような事はさせません」
 ハロは踏みにじられる遺体を見つめ、帽子とジャケットを脱ぎ捨てて短剣を構える。
 空が白み始めた頃、広場中央に設置されている松明の火が爆ぜる音と共に、両陣営が一斉に動き出した。
 導師サッシナスは影の外套を召喚しそれを纏えば、その姿はあたりへと擬態し姿が搔き消える。
「ネクロマンサーかと思っていましたが、直接向かってきますか」
 ハロは直接こちらから動くのは得策ではないと判断し、その場で何か会った時にとっさに動けるよう短剣を構え直す。その攻撃をかわしきれずとも攻撃を耐え抜き、反撃に勝機を見出すつもりなのだ。
 その横では恭夜が己の感覚全てに集中力を払い、剣神覚醒を発動させる。
「暗殺者、隠密、忍……そういう手合いとは戦い慣れてるよ」
 長く生き、そしてヤドリガミになった恭夜にとって、そのような手合いは散々経験してきている相手であった。
 より鋭くなった感覚により敵が紛れる空間を探ろうとした時、辺りに鈴蘭の花びらが大量に舞い散った。シホのユーベルコード、鈴蘭の嵐がシホの真の姿が身につけていた鎖を花びらに変え、空中に舞い散らされたのだ。
「これでっ!」
 敵は姿が見えなくなっただけであり、そこに存在はしている。目に見えぬ何かが花びらを押しのけ移動するのが目視により確認できる。シホは地を蹴り一気に目に見えぬ導師サッシナスへの距離を無防備に詰めていく。
 無論、無防備に突っ込めば敵の攻撃が飛んでくるのは間違いない。おおよその場所は把握できても、どのような体勢でどう動くかまではわからないのだから。
 導師サッシナスがいるあたりに飛び込めばその骨爪がシホの腹へと3本突き刺さる。
「――!」
 しかし導師サッシナスはすぐにシホの策にハマったことに気がつく。シホの腹に突き刺した爪をシホが握り返し、簡単に抜けぬよう押さえ込んだのだ。
「あぶないっ」
 すぐシホの死角から忍び寄ってきた教団の暗殺者は、シホが動きを封じることに成功した導師サッシナスへ攻撃を仕掛けようと動き出していたハロの短剣により体を貫かれ、その場に倒れこむ。
「蛇の牙は痛みますよ」
 サーペントベイン。蛇の血と毒で鍛えられたその短剣は貫かれた暗殺者の体にすぐさま回り、苦しみの声をあげ暗殺者は絶命する。
 導師サッシナスの爪を己の腹に食い込ませたままのシホは片手で聖銃を握り、導師サッシナスの頭部へと標準を合わせる。
「逃がしません」
 ゼロ距離で打ち込まれた光の精霊弾は未だ姿がはっきりとしない導師サッシナスの頭部の一部を破壊するも、その衝撃に合わせ導師サッシナスの爪は無理やり引き抜かれ、シホの腹からは血が噴き出す。
 導師サッシナスはすぐさま猟兵から距離を取ろうと背後へと飛びのくが、そのすぐ真横から発せられた声。
「悪い夢から覚める時だよ、導師君」
「っ!!」
 導師サッシナスが飛びのくタイミングに合わせ、長年の経験から位置を割り出して斬り込んできた恭夜の声である。とっさに爪を振るう導師サッシナスだが、その攻撃はほぼ刀で逸らされ、恭夜の頬をほんの少しだけ掠る。
 その直後、導師サッシナスの胴へと恭夜の素早い斬撃が飛び、肋骨を数本斬り裂いた。
 導師サッシナスは未だはっきりとしない姿のため、恭夜は一撃を入れた後すぐさまその場を離脱し、再び距離を取る。
 広場は未だ張り詰めた空気に包まれ、再び互いに牽制し始めた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​


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 一度すべてのプレイングを流します。
 そのため14日8:30以降が次回プレイング受付開始になります。
 そうする理由に関しての詳細はマスターページをご覧ください。
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フェン・ラフカ
貴方が妄信する神は応えるのでしょうかね?
まぁ良いです、仕事を終わらせましょう。


ショットガンをコートの中に『物隠し』して、UC【レプリカクラフト】でマチェットを投影し左手に持って『野生の勘』を頼りに肉薄して戦います。
武器を弾き飛ばす、体勢を崩せそうな隙を見つけたらショットガンを『クイックドロウ』で抜いて通常弾で『吹き飛ばし』。
そして本命のUC【フレイ・カ・グル】をサッシナスに撃ちます。

イワシの頭も信心から…でしたっけ?
信仰を続けて何かしらの神が顕現されても困りますからやはりここで一度倒れてください。

※アドリブ・連携等歓迎です。



「貴方が妄信する神は応えるのでしょうかね?」
 フェン・ラフカ(射貫き、切り拓く、魔弾使い・f03329)は骸骨兵を仕留めていたショットガンはコートの中に忍ばせ居場所の掴めぬ導師サッシナスへと語りかける。
「まぁ良いです、仕事を終わらせましょう」
 フェンはショットガンの代わりにユーベルコード、レプリカクラフトによって作り出したマチェットのような刃物を手に、辺りを探る。
「カ、カカ、たった一人で我に歯向かうか」
 敵を探し一人突出している形となったフェンだが、すぐに影の外套を脱ぎ去った導師サッシナスの姿が視界に入る。
 フェンは導師サッシナスの姿を確認すればすぐさま飛び出し、刃物を手に一気に導師サッシナスへと肉薄。刃物を振るえば鋭い戦闘センスにより導師サッシナスの動きを封じ込め、骨を削りとり圧倒していく。
「カッカッカッ!」
 導師サッシナスもただ防戦一方なわけではない。その骨爪でフェンへと向かい大きく振りかざす。その攻撃はフェンの体を掠るだけにとどまり、フェンは大きく動いた導師サッシナスの隙をつくため懐にしまい込んだショットガンを手にした。
 しかし瞬間、その腕に鋭い痛みが走る。腕を見れば一本のダガーが突き刺さり、投げられたであろう先を見れば教団の暗殺者がこちらへ距離を詰め走りこんできていた。
「――っ」
 その勢いは止まることがない。フェンは手にしたショットガンを懐から素早く取り出し、銃口を暗殺者へと向けて撃ち抜いた。走りこんできた勢いのまま暗殺者は地面へと倒れこみ、土煙を上げる。
 フェンは導師サッシナスが居た方向へとその銃口を向け構えるも、その姿は再び搔き消え、居場所の特定ができなくなってしまう。
 むやみやたらに攻撃を仕掛けるわけにもいかない。再び猟兵と導師サッシナスの探り合いが始まった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ロダ・アイアゲート
…哀れ、ですね
あのお方と言っていますが、貴方が崇拝する神はどんな名前、姿なのか知っているのですか?

UCを使って敵の弱点を指摘
不可視化出来るといっても、それは姿が確認出来ないだけで、触ることは出来ますよね?
銃で攻撃してダメージを与えられれば、立証成立
なんで私がガトリングガンを用いるか分かります?
拳銃よりも広範囲、そしてより多くの銃弾を放射出来るからですよ
下手な鉄砲何とやらといいますが、今のような相手が見えない状況下なら、乱射した方が効率が良いですからね
立証成立すれば、捕縛機能を搭載したガジェットで拘束し更に【2回攻撃】を使って銃を撃つ

貴方は何から救われたかったのですか?



「哀れ、ですね」
 ロダ・アイアゲート(天眼石・f00643)は導師サッシナスが身を隠している広場を見渡し、そう呟く。
「あなたが狂信するあのお方とやらは、いったいどんな名前で、どんな姿なのか知っているのですか?」
 ロダがそう言葉を投げかければ突如、広場に空を切る音が響き渡りあちらこちらで土煙が巻きおこる。それは導師サッシナスが力を解放し、高速移動を行なっていることがこの状況から伝わる。言葉ではなく行動によってその怒りを表しているかのように。
 そのスピードは予想やシュミレートが可能な域を超えていた。しかしロダは慌てず、ガトリングガンを構え、言葉を続ける。
「姿が見えず、捉えることができぬとはいえ、その実態ごと消えるわけではないでしょう」
 ロダが構えるガトリングガンが高速で回転し始めれば、薬莢が大量に飛び散り目の前の空間へとまさしく雨のように弾丸が降り注ぐ。
 ロダには導師サッシナスがどこに居るかは正確には把握できていない。しかし乱射された弾丸は導師サッシナスの可動範囲を狭め、すぐさまその実体を打ち抜くことに成功する。しかし――。
「――!」
 導師サッシナスの体を打ち抜くと同時に、導師サッシナスが放った呪詛をまとった骨爪がロダへと飛来し、そのボディを切り裂いた。
 ほんの一瞬。その攻撃により目を離した瞬間、導師サッシナスはその動きを止め、再びあたりが沈黙した空気に包まれる。
 確実に捕縛することは叶わなかったがそれでもロダの弾丸は導師サッシナスの体をいくらかでも吹き飛ばすことには成功しただろう。
 猟兵たちの攻撃は徐々に導師サッシナスを追い詰めつつあった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

テリブル・カトラリー
感傷は戦闘に持ち込まないよう、
気を付けているのだが…
この手の輩は殴るのに抵抗がなくて楽だ。

情報収集、地面等の変化や僅かな音から
敵の位置を追跡(視力、暗視、聞き耳)

換装済みの【加速・戦争腕】を発動
超加速移動状態(残像、ダッシュ、吹き飛ばし)になり、
敵の動きに追従

敵の攻撃等から位置を見切り(戦闘知識)
ダメージを無視して接近(激痛耐性、呪詛耐性、カウンター)
怪力で殴り飛ばし、追撃(二回攻撃、早業)
地面を踏みつけて跳び(ジャンプ)、再接近
機械刀でなぎ払い、敵を溶断する(属性攻撃)


こいつを片付けた後の話だが、
死んだ者達の埋葬、生き延びた者達を
何処か別の村なりに預けなければな…


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎


出血で意識が朦朧とする中
(私…もう…十分戦ったよね…
あとは他の猟兵の皆さんが終わらせてくれるよね…)
贖罪で休もうとするが
踏み躙られた犠牲者と目が合い
聖痕が疼く

…ダメ…やっぱり何もしないなんてできない
【祝音】の回復は一矢報いるだけ最小限

倒れたまま他の死体に紛れて<目立たない、迷彩>で気配を殺し隠れる

<第六感と聞き耳>で機会を待ち
【弾葬】を<誘導弾、スナイパー、楽器演奏で足狙いの援護射撃>

あとはお願いします


戦後
自分の手当ては後回しで村人を
【祝音】と<医術>で癒し
犠牲者に<祈り>を捧げようとして
限界がきて倒れて眠る

本当にごめんなさい
助けられなくて
オブリビオンへの理解が不十分で


桜雨・カイ
そんな事をしてもあなたの望む神は現れません。
意味の無いことにいくつもの命が奪われたんです…
あなたが信じる信じないは関係ありません
私が言いたいことはこれ以上の血は流させない、それだけです。

死角からくる暗殺者達は【第六感】【フェイント】で攻撃をかわしていきます。多少の傷は覚悟の上です、それよりも敵に姿を現してもらった方がいいです。
姿が見せたところで【念糸】を【念動力】によって暗殺者達を絡め取り、動きが鈍ったところで【巫覡載霊の舞】発動。衝撃波で攻撃します。

戦闘が終われば、すぐに助かった人たちの回復へ。
どうか一人でも多くの人が助かりますように
そのために私達は来たんですから



 猟兵により追い詰められていった導師サッシナス。その攻撃は次第になりふり構わぬものへと変化していた。
「捧げよ、偉大なるあのお方のために! その血肉を捧げよ!!」
 狂乱とでもいうべきか。傷を負っているその体で土煙を上げ骨爪を振り回す導師サッシナスは、あきらかにその寿命を削っていることは明白であった。空を裂く音とともに、骨の軋む音が猟兵たちの耳へと届き、時折そのスピードによって崩れた骨が宙を舞う。
「この手の輩は殴るのに抵抗がなくて楽だな」
 テリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)はその情報収集能力と己の体に換装したパーツにより超加速移動状態の維持を可能にし、導師サッシナスの動きに追従することが可能となっていた。目にも留まらぬ速さで走り、機械刀、超高熱サムライブレイドを振るい導師サッシナスへと攻撃を仕掛け、その骨を溶かしていく。
「こんなことをしても、あなたの望む神は現れないというのに……」
 導師サッシナスがその邪神の存在を信じていようがいまいが、関係ない。
「私が言いたいことはこれ以上の血は流させない、それだけです」
 桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)は念糸を念動力で操り、周辺から襲い来る暗殺者たちをまとめて絡めとる。姿形も定かではない邪神を信仰している導師サッシナスに協力する暗殺者たちは一体何を信じ猟兵達へと向かってくるのか。
「あなたたちにいかなる理由や信仰があれど、邪魔はさせません」
 カイは暗殺者たちに向かい、なぎなたを振るい衝撃波によって攻撃を行う。
 そんな光景が繰り広げられる中、地面に伏し、出血によって意識が朦朧としているシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)の聖痕が疼く。
 もう十分戦い、役割は果たしたという意識のもと、体が動かなくなってしまうがユーベルコード贖罪で己の傷を癒そうとしていた。しかし他の者たちが必死に戦う音、そして伏せたままの状態で目を開ければ犠牲者たちの遺体が目に入り、シホはその行動を別のものへと変える。
 未だ戦いは続いているのだ、何もしないなんてできやしない。シホは疲労感を犠牲に、一矢報いれるだけの最低限の回復を己の体に施し、手にした聖銃の銃口をテリブルと導師サッシナスが戦っている場所へと向ける。
 テリブルの機械刀と骨爪がかち合った瞬間、狙いをつけてその引き金を引いた。
「ガッ! ば、かな……!」
 倒れこみ、死、もしくは意識は失っていると思っていた予期せぬ人物から放たれた弾丸は見事、導師サッシナスの後頭部を撃ち抜いた。それでも一撃で死なぬのはオブリビオンだからか、あるいは骨だけで動く化け物だからか。
「これで終いだ」
 しかし一瞬でも動きが止まり、意識がそれたこの瞬間をテリブルは見逃さない。地面を蹴り跳躍により肉薄し、刀を振るってその骨を大きく溶断。そして最後だと言わんばかりに力任せに腕を大きく振りかぶり、その頭蓋骨を拳で殴り、粉砕。導師サッシナスの体はその場に崩れ落ち塵へと変わり、夜明けの空へと掻き消えていった。

「本当にごめんなさい」
 それはシホの謝罪の言葉。それは怖い思いをさせてしまった生き残った者たちに対し、そして助けられず殺されてしまった者たちに向けられた言葉。
「もう大丈夫です……さあ傷を見せてください」
 導師サッシナスを倒し終わった後、猟兵たちは周辺に散り隠れていた村人たちを集め、その傷の回復に努めていた。
 カイは怪我人に優しく声をかけ、その傷を癒していく。一人でも多くの人を助けられるようにと懸命に。
「こちらの子も頼む」
 自分で動けないような村人を、回復を行う者の元へとテリブルは抱えて運び込む。
「傷の治療を終えた後は亡くなった者たちを運んで村に戻り、埋葬しよう」
 そして生き残った者たちが今後生きていくための算段も。
 この世界はオブリビオンにより多くの土地が支配されている。今後生きていくための場所を探すのも一筋縄ではいかないだろう。
 猟兵たちは今それぞれにできる最大限の支援を行い、生き残った者、死した者のために祈りを捧げるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月18日
宿敵 『導師・サッシナス』 を撃破!


挿絵イラスト