●妖怪大空襲
戦火に巻き込まれた村、鉱山に面して賑わっていたが、そこかしこに焼け跡が残る。
原因は蜂の姿をしたオブリビオン。以前、猟兵たちの活躍により討伐された。村は平和を取り戻したものの、復興にはまだ時間がかかるだろう。
「……おい、また来たぞ!?」
「勘弁してくれ!」
蜂の姿をした炎が再度、いくつか襲来した。倒したはずのオブリビオンだ。火の蜂は復興中の建造物へと次々火を放った。
過去より来たりしオブリビオンは何度も蘇るの。
建て直している最中、火災となりて村は以前より酷い被害を負うことに。
●鉱山復興支援
「ぬ、よく集まってくれたんぬ」
ハンニバル・エルバッキー(キャプテン・ユニバース・f02423)がグリモアベースに集まった猟兵達を迎える。
「早速だが今回の予知を発表するんぬ。以前オブリビオンの被害を受けた村落があるんぬ」
ハンニバルがホログラム映像を投影すると、炎で出来た蜂の物の怪が映し出される。
「大火蜂というオブリビオンなんぬ、倒しきったと思っていたけれどまた湧いて出るんぬ。たまったもんじゃないぬ」
放っておけば村は再度戦火に包まれるだろう、と加えた。
「なので、村の復興を手伝いながらも原因を掴んでほしいんぬ。自然発生的なものだと思われるんで、現状、対処療法っぽくはあるけれど現れる箇所に注意しておくしかないんぬ」
村は鉱山に面して製鉄が盛ん、山から麓まで家屋が立ち並び、大きな製鉄場があるという。それじゃ始めよう、と言うとハンニバルはグリモアを吐き出した。
「復興支援に際してオブリビオンがどこから来るのか、村人たちから情報を集めてくださいぬ。んじゃ、あとは流れでヨロシク」
JUNK.O
どうも、隣家が全焼したことがあるJUNK.Oです。
今回は情報収集・オブリビオン探し・戦闘の流れになります。
第一章、日常パートでの情報集めが少し重要になってくるかもしれません。
こちら早め早めの納品を心がけていこうと思うので、ヨロシクオネガイシマス。
第1章 日常
『戦の跡と続く道』
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POW : 損壊した建屋や残骸の片付け、資材の運搬などの力仕事を引き受けます
SPD : 炊き出しや役立つ道具の作成、仮住居の設置など住人に今必要とされているものを手配します
WIZ : 怪我人の治療、復興を効率的にする手段の提供などを行います
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●火災の跡が残る村
ところどころ焼け落ちた長屋や蔵などが並ぶ。いまも大工が修復のために木材を組んでいる。
予知によると炎の蜂の物の怪、オブリビオンは未だ現れない。復興を手伝いながらもオブリビオンが現れそうな場所を突き止めよう。
レン・ランフォード
やっと復興しようとしているのに更に理不尽が襲ってくるとかあんまりです。
絶対阻止してみせます!
まず復興のお手伝いをしましょう。
私の持つコード総動員の総力戦です!
【分身・雪月花】で分かれ、錬は【絡繰覇王・大典太】で大きな瓦礫の撤去。
れんは【式神・鬼丸兄弟】たちを指揮してバケツリレーの要領で片付け運搬建設などを。
私は【口寄・数珠丸太郎】を呼んで荷車を引いて運搬の手伝いです。
合間合間で「情報収集」します。
燃えやすいもの置き場や森や林、川や池など周囲の地形確認しておきす。
後は昔の出来事とかも調べておきましょう。
アドリブ共闘等歓迎です。
ハロ・シエラ
なるほど、中々厄介そうですね。
今の所は現れないとの事ですが、復興後に現れたらより悪いです。
とりあえず情報収集と行きましょうか。
とは言え作業中の方々に話を聞くのは難しい。
まずは片付けを手伝い、休憩中とかにでも伺いましょう。
猟兵としてはさほど力持ちではない私ですが、まずはユーベルコードで瓦礫を斬って小さくしましょう。
ある程度運びやすいように切りそろえれば、私程度の【怪力】度合いでも運べるでしょう。
住民の方でも運べるくらいに小さくするのもいいですね。
無駄なく置き場所を使う事も出来ると思います。
一緒に作業して、どこかで休憩しようと言うことになったらお話を伺います。
【第六感】で情報を選別できるかも。
●復興のお手伝い
レン・ランフォード(近接忍術師・f00762)とハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)の二人は焼け落ちた村の復興をお手伝い。
「とりあえず情報を集めたいですね」
「そのまえに、まず復興のお手伝いをしましょう」
レンはユーベルコードを総動員。【分身・雪月花】で実体を持った多重人格の分身を呼び出し、三人に増える。
別人格の一人、錬は【絡繰覇王・大典太】で自身の身長の2倍……いや、5倍はある絡繰武者で瓦礫を撤去。
別人格の一人、れんは【式神・鬼丸兄弟】にて1.3メートル程度のデフォルメ感のある式神を呼び出して小さい瓦礫を撤去。
そして主人格のレンは【口寄・数珠丸太郎】で3メートルクラスの白い狼を呼び、荷車を引く。
一方のハロも、【剣刃一閃】で瓦礫を小さく切断して自身も運びつつ、れんの呼んだ式神へと渡していく。
ハロは次々と瓦礫を寸断して住民たちにも運びやすいようにしていくので、撤去には苦労しなかった。
また、住民がのこぎりで地道に切断していた修復用の木材も剣刃一閃なら綺麗に一瞬で斬れるために復興は捗る。
「おーいみんな、そろそろ休憩といこう」
大工の棟梁が休憩を呼びかけ、建築現場に座り込むとみんなで木材をおいただけの簡易的な卓を囲む。今日のお昼はおにぎりだ。
「お尋ねしたいのですが、燃えやすいものとか物の怪が来る方角についてわかることってありますか?」
レンが大工たちに話を伺う。棟梁が麦茶を飲みながら答えた。
「そうだな、燃えやすいもので言えば鉱山があるから枚挙に暇がないけれど、実際あの火蜂も鉱山から来るな」
話を聞いていたハロの第六感が働いた。
「ここ、鉄の鉱山ですよね。製鉄場もあると伺っています」
「ああ、たたら場のことだな」
「もしかしたら、そのたたら場から来ている、ということもあるのでは」
「なるほど、製鉄には火を使いますね」
レンが頷いた。
「たたら場は広いからなあ、たたら場のどこから来るのかイマイチわからなんだよ」
「ふぅむ、そうしたら実際に行って確かめてみましょう」
二人はおにぎりを頬張りながら腰を上げた。
「おう、頑張ってくれよ嬢ちゃんたち」
大工たちは復興を手伝ってくれた感謝を述べて、製鉄場へ赴く猟兵達に手を振るのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『タタラ場を手伝え』
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POW : 獣を追い払い、安全を確保する
SPD : タタラを踏んだり、タタラ場を手伝う
WIZ : 植樹や緑化を行い、自然を守る
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●たたら製鉄場
たたら製鉄とは、砂鉄や鉄鉱石を炉に入れてふいごで風を送り込んで熱で鉄を作り出すサムライエンパイアでは一般的な製鉄法である。
ふいごを踏む男衆は汗だく。肉体労働にくわえて炎の熱が加わる。
製鉄場は文字通りの熱気に包まれていた。さて、火蜂を見つけることができるだろうか。
レン・ランフォード
たたら場、製鉄場…実際目にするのは初めてですね。
お手伝いしながら発生場所を探していきましょう。
【雪月花】を使って三人に分れ行動開始。
私とれんは先に中に入るけど、どういう仕事があるか分からないし、洗濯や食事とか雑用を手伝おうかな。
れんは……たたら踏みたいの?じゃあお願いしてみよっか。
手伝いしながら「情報収集」、前の襲撃の時はどうだったか聞いてみます。
俺はまず発生した時の避難も考えてここの構造を把握しよう。
それと、原因を知っていながら非難を受けるのを恐れて隠しているという可能性も考えて探ってみる。
「忍び足」「聞き耳」を併用しつつ「目立たない」よう行動だ。
考えすぎならいいんだがねぇ。
アドリブ等歓迎
●たたら場大奮闘
レン・ランフォードはユーベルコード【分身・雪月花】により実体を伴った多重人格の三人に分身。
主人格の蓮は洗濯など雑用の手伝いにかかる。なにぶん熱気が凄まじいため男衆の衣類は汗だくだ。かなり生理的に嫌な感じがする。
「……うっ、これは」
蓮は眉をひそめながらもふんどしを洗う。サムライエンパイアに洗濯機があればどんなによかっただろうか……我々には手洗いしか出来ない。周囲の女性たちは嫌な顔ひとつせずふんどしを手洗いしている。これがサムライエンパイアの日常だ。レンは衣類を洗いながらも尋ねる。
「以前、村に襲撃があったときはこちらで何かありましたか?」
「うちには特になかったねぇ……」
逆に考えればたたら場は襲撃を受けていない、ということになる。発生原因がこの近辺にあるのは間違いない。
人格の一人、寡黙なれんはふいごを踏む。それにしても熱い。汗だくになりながらも巨大なふいごを踏んで風を吹かした。結構な重労働な上に煙が目に染みる。
サムライエンパイアの主な武器、刀の材料となる玉鋼はたたら吹きでしか作れない。たたら製鉄はサムライエンパイアにとって重要な産業だ。
炉の中からはノロと呼ばれる分離した成分も流れ出してくる。火傷の危険性も高い。ノロは冷えたあと、かき集めてたたら場の後ろに積み上げておく。
三人目、荒っぽい性格の錬はたたら場の構造把握に努めた。原因がここにあると知りながら隠している可能性も否めない、静かに現場を探る。
広い製鉄場には巨大な炉が合計8つ。各炉にはふいごが前後で2つ。出入り口は前方後方で2つ。あとは蓮が作業している休憩施設がはなれになっている。
どうやらたたら場の人々が原因を知っているということはなさそうだ。
成功
🔵🔵🔴
ハロ・シエラ
たたら場にも興味はありますが……暑いですね!
火の多い場所、火蜂の住処はこの辺かもしれませんが……私は他の方向から見て見ましょう。
とりあえず周辺を見て回ります。
獣がいれば追い払いますし、例えば落石や何かがあればその対処をします。
今回も色々と斬り裂けるユーベルコードが役に立つかもしれませんね。
とは言え本来の目的は火蜂の捜索です。
またもや【第六感】に従って歩き回り、自分の目で確かめます。
高い位置は【ジャンプ】して見たり、必要であれば【水泳】もしましょう。
どこかに痕跡くらいは見つけられるかも知れません。
お手伝いしながらですが、運良く発見できればそれを辿って行こうと思います。
●火蜂の巣?
周囲を警戒し、たたら場の安全を確保しているハロ・シエラ。
「えぇ、坑道埋まっちゃったの?」
「幸い怪我人はいないけど通れなくて困った、掘って一週間で済むかどうか」
鉱山に併設されているたたら場、近くで岩盤が崩れているという話を小耳に挟む。
「わかりました、お手伝いさせてもらいます」
ハロが赴いた先ではなるほど硬そうな岩が鉱坑の道を塞いでいた。
「では」
短剣を当てると岩盤は真っ二つに寸断される。ユーベルコード【剣刃一閃】により岩はザクザクと寸断して運びやすい大きさに。
「おぉ、すげぇなぁ。これで半日もありゃ終わるよ」
「ついでに頼んでいいかなあ。ノロが溜まっちゃって困ってるんだよね、これ切ることも出来ないし山積み」
鉱山とたたら場の間に積まれた鉱物成分のカス溜まりを指差す。
「お安い御用です!」
ハロは金属のカスを切断。すると内側に幾何学的に六角形の穴が複数開いていた。
「なんだぁこれ……?」
労働者たちは不思議そうに穴を眺める。穴の内側からは燻るような臭いがした。
「うん……?もしやこれは?」
内側に火蜂らしき存在は見受けられないが、大火蜂につながる手がかりかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵
一郷・亞衿
これはアレかな?こういう鉄滓から蜂の子が生まれて大火蜂になる、とか。
まあ普通の蜂と同じようにして成長するものなのかどうか知らないし、どっかで発生した大火蜂がノロを営巣に利用してるのかも解んないけど。蜂が先か、鉄滓が先か……
ノロって、ここ(鉱山とたたら場の間)じゃない場所にも置いてあったりするのかな?
もしくは何かに再利用されてたりする?こう、銅山遺構でカラミ煉瓦とかいうの見たことあるけど、例えばそういう建材の類とかに。
ともあれ、広範囲を捜索するべく『未詳生物:スカイフィッシュ』を使用。
昆虫めいた生物“ロッズ”をたたら場広域に放って様子見。大火蜂がロッズに反応して攻撃してきたりすればわかる、はず。
●スカイフィッシュパッシブレーダー
一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)はノロの断面、幾何学的六角形を眺めて推察した。鉄滓から蜂の子が生まれて大火蜂になるほでは。もしくはノロは他のどこかで自然発生し、住み着いたか。
確証はないが、現在はそう考えるのが妥当なところだ。ノロに住み着く習性があるのならば、現在ここが空っぽなのであれば、他のノロ置き場などに巣を移したかもしれない。
亞衿は火蜂の探知を行うべく、ユーベルコード『未詳生物:スカイフィッシュ』により棒状の謎生物・ロッズを放った。戦闘用のロッズが交戦を始めれば大火蜂はそこにいる。
100体にも及ぶロッズは視認するのが困難なほどの高速飛行をもって360度広域に展開していく。ノロというのは建材に転用されることもある。ノロを巣にするのが習性ならば、もしかしたらそういった箇所に巣食っている可能性もある。
しばらくの後、先に岩盤が崩落した坑道の中でロッズが消えた気配を察した。ロッズは一撃で消滅する。消えたということは攻撃を受けたに違いない。
他方向の探知に飛ばしていたロッズも坑道に集中させる。1体、また1体とロッズが消える。程々に戦闘能力を持っているにも関わらず、消滅するのが早い。次々と消えていくロッズの気配を知覚した亞衿は冷や汗を流した。
「嘘……、思ってたより多いかも……」
大成功
🔵🔵🔵
レン・ランフォード
坑道にあったノロで巣を作っていたけど
落盤で閉じ込められていたんでしょうか…?
兎に角、場所が分かったなら後はやれることをやっておきましょう。
まず件の坑道の見取り図があれば確認、
なければ構造を聞いたりして「情報収集」します。
「地形の利用」をする場合、把握は大切ですからね。
念の為、たたら場や村の人に避難勧告を。
これから巣を叩きに行くこと、想定より多そうな事などを
タタラ場の人に伝え、更に村の人に連絡をお願いします。
まぁ一匹も逃すつもりはありませんけど。
終わったら【数珠丸太郎】の乗って急いで現場へ。
もし途中で見かけたら確実に仕留めて進みます。
一郷・亞衿
さっきのノロの奴みたいな穴が岩盤に空いたせいで落盤が発生したとか?大火蜂、鉄鉱石から自然発生したりとかするのかな……
敵の数が多いのか攻撃範囲が広いのかも定かじゃないし、こういう時は現場参戦するしかない!
『都市伝説:ターボババア』!馬鹿でかくて足が速いババアを召喚&肩に乗って現場へ急行!
中で迷うかも知れないし、坑道内の地図とかがあれば貸して貰うなり嵩張りそうならスマホで写真撮るなりして所持しておきたい所。係員詰所とかに置いてないかな?漫画か何かでそういう展開見たことある気がする。
他の人と合流出来たら一緒に行動。
坑道内が暗かったら、ペン型デバイスの光量少し抑え気味にして光らせて視界確保しとこう。
●大火蜂はノロの中に
レン・ランフォードは一郷・亞衿からの報告を聞くと避難誘導を開始。
まずはたたら場に声掛け、たたら場から麓の村までは作業員に伝言を頼む。たたら場に半鐘を叩く音が響いた。
「坑道!坑道から物の怪!」
「避難!避難!急いで村に伝えて!」
一方で亞衿はロッズが捉えた反応から現場に向かおうと、坑道の地図を探す。
「こういうところに地図があるって映画か漫画かで見たことあるような」
直感により作業員の詰所を当たると、確かに地図がある。写真に収めた。
坑内の地図は猟兵達と共有し、二人はロッズの反応が途絶えた現場へ急ぐ。
ユーベルコード【都市伝説:ターボババア】を召喚、3メートルはあろうババアの肩に乗る。
同じく騎乗するユーベルコード【口寄・数珠丸太郎】により白狼を召喚したレンも坑道入口に駆けつけた。
「同着ですね。さて、火蜂を探しましょう」
「そうだね。敵の数が多いのか攻撃範囲が広いのか……」
地図を頼ってペン型デバイスの明かりを頼りに先陣を切る亜衿。香料は抑え気味に、視界は明瞭だ。
「鉄鉱石からの自然発生だったら厄介だなぁ……。それともノロに開けた穴みたいのが原因で落盤が起きたのかな?」
「私も同じことを推測していました。原因はとにかく、やれることをやりましょう」
「うん。この先でロッズが次々と消失していったんだけど……」
二人が進む先には先の落盤から復旧した坑道。ノロを含有したレンガが壁を補強している。
その先にはやや開けた空間。もうペン型デバイスの明かりも必要ないほどに明るかった。
やや冷えるここまでの坑道とはかけ離れた熱気、何かを燻したような目に染みる匂い、小型から中型まで様々な大きさの蜂の形をした炎。
薪が燃えるかのごとくパチパチと鳴る音は、スズメバチが威嚇するときの顎の音にも似ている。
「こいつらかぁ、数が多いほうだった」
「ここで仕留めましょう。一匹たりと村までは逃しません」
大火蜂はテリトリーに近付いてきた猟兵達に牙をむく!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 集団戦
『大火蜂』
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POW : 種火
【自身の身体】が命中した対象を爆破し、更に互いを【火事の炎】で繋ぐ。
SPD : 延焼
【周囲の炎が燃え広がること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【火事】で攻撃する。
WIZ : 不審火
自身が戦闘で瀕死になると【炎】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●火炎属性付与
燃え盛る炎、蜂の姿を象った物の怪、それが大火蜂だ。
スズメバチと大差ない習性を持つ。テリトリーに近付いた者を容赦なく焼き払う、生活圏に時折出現し火事を起こす等、迷惑極まりないオブリビオン。
此奴等を退治して再発の抑止になるかは定かではないが、現状は対処として見つけ次第駆除するしかない。さあ、戦いだ!
ハロ・シエラ
【芋煮艇】【WIZ】
確かにここでまた火を放つのは暑そうです。
髪が焦げるのも私の炎を吸収されるのも嫌ですし、大方はレンさんにお任せしましょう。
エミリィさんとサメさんが敵の注意を引いてくれるようなので、私はレイピアによる【早業】の【二回攻撃】を駆使して取りこぼしの火蜂を【吹き飛ばし】ます。
アエリさんが時を止めてくれているので楽そうですが、突きでは倒しきれないかも知れませんし。
それでも生き残らせてしまったら【パリイング・スラッシュ】を。
炎の召喚も延焼も、全て断ち斬って見せます。
忙しい戦いでしょうが【第六感】がそのタイミングを教えてくれるでしょう。
レン・ランフォード
【芋煮艇】【SPD】
原因はまだはっきりしていませんが、ここであったがなんとやらです。
この暑さもありますし速攻で仕留めましょう…お願い、錬!
さあ人格交代して俺の出番だ、最初から飛ばしていくぜ!
使うのは【光線式斬撃兵装・童子切】での「なぎ払い」による「範囲攻撃」。
居合のように「早業」(+「先制攻撃」)で制限解除しながら抜き放ち群れを両断、
さらに振り切る前に強引に手首を返して斜め上にかち上げる「二回攻撃」!
線ゆえ大分取りこぼすかもしれねぇが、仲間が通る道位はできるだろうよ。
体勢を立て直したらもう一発、いや全滅するまで何度も斬り払ってやる。
火事は【童子切】をぶつけて吹き飛ばそうか。
アドリブ歓迎
一郷・亞衿
【WIZ】
さっき合流したレンさん含め【芋煮艇】の皆と一緒に大火蜂を討伐だ!
敵の数も多いし水晶髑髏で範囲攻撃──と行きたい所だけど、このクソ暑い場所で更に熱波放つのは少し気が進まないかな。乱戦気味っぽいから狙い定めるのも大変そうだし、派手な攻撃は他の皆に任せてあたしは補佐役に徹するってことで。
『錯誤遺物:アンティキティラ島の機械』で手元に歯車式機械を召喚。
取りこぼしとか撃ちそびれになった奴らが攻撃して来そうになったら宇宙パワーを放ってそいつの周囲の時間を止めちゃおう。
相手が止まってる間に皆が倒してくれるならよし、余裕なさそうならあたし自身が何とかする方向で。魔力纏わせた金属バット叩きつけるとか。
エミリィ・ジゼル
【芋煮艇】
火蜂って燃える蜂なんでしょうか。それとも火で出来た蜂なんでしょうか。
微妙に生態が気になるところです。
まあ、気になってもやることは変わりないんですけど。
放置すると面倒ですし、ここで根絶やしにしてくれましょう。
今回はUC《メイド流サメ騎乗術》を使って、速度を生かしたかく乱戦に出ます。
蜂に囲まれように陸上を縦横無尽に駆け回りながら、
技能『範囲攻撃』『援護射撃』を使ってインクシューターでのけん制射撃で味方を支援。
さらには技能『毒使い』でインクに毒を混ぜて蜂の弱体化も狙ってみましょう。
念のため《グッドナイスブレイヴァー》で周囲にドローンを展開し、
討ち漏らしがないかも気をつけておきます。
カルキノス・マークスリー
ガシャン、ガシャン。
けたたましい金属音を立てながら、そこに巨大な蟹が歩いていた。
蟹が何を考えているのか、問うてもその目は黙して語らない。
ただ横へと歩み続け、その先に火蜂が有った。
すなわち闘争の幕開けである。
熱伝導の良好な装甲に火が走り、香ばしい匂いが立ち上ろうともその脚は止まらない。
けれども周囲をぐるりと巻かれ、火がその歩みを繋ぎ止めるならば。
全身の砲塔が一斉に火を吹き、障害物を排除しにかかる。
幾らの火蜂を叩き落としたか。それは蟹の考えるところではない。
鋼鉄の蟹は歩み続け、その場から去っていく。
(※連携無し、諸々自由です)
●チーム芋煮艇集結!
レン・ランフォードと一郷・亞衿が火蜂の群れに立ち向かう。ジグザグに飛ぶ火蜂。ここで根絶できれば麓の村には被害は及ばない。
「範囲攻撃、といきたいけど狭いし乱戦になりそう。あたしの水晶髑髏は熱光線だし……援護に回るよ」
「速やかに仕留めましょう、錬!」
ユーベルコードにより錆びついた歯車式の機械を召喚する亞衿、戦闘用の人格へと交代するレン。
「見つけましたね。……多いなぁ」
ハロ・シエラも到着。レイピアを構える。
「遅くなりました。ガス栓閉めたか確認しに戻ったらこんな時間に……鍵をかけたか心配なので早くやりましょう」
エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)はユーベルコード【メイド流サメ騎乗術】で呼び出した水陸両用のサメに騎乗しながら坑道内をぐるぐると移動してきた。メイドといえばサメですよね。
エミリィは火蜂の生態になんとなく興味を抱くが、それより倒さなければ。
「というわけで、芋煮艇アッセンブルです」
最後に到着した人が音頭を取ることはままある。
●混戦・大坑窟
「これはご挨拶です。神経毒でも食らっててください」
エミリィを乗せたサメが縦横無尽に坑道を駆け抜ける。インクシューターから放つ毒汁で範囲攻撃、水性毒インクは火でできた蜂に高い効果を発揮。
先に攻撃したものを敵とみなした火蜂の群れは周囲に火を放ちながらエミリィへと飛び向かう。
「っと、どっち見てんだ?」
多数の蜂が光線に薙ぎ払われ消失した。ユーベルコード【光線式斬撃兵装・童子切】は光線刃の機能制限を解除する。広範囲に向けて放たれる居合!
さらに横薙ぎの刃は手首を返して斜め上へと切り上げる!火蜂はエミリィ以上の害と判断し、全方位からレンを狙い突撃を仕掛けようと接近した。
「ちょっと待った!」
亞衿は歯車式の機械を起動。ユーベルコード【錯誤遺物:アンティキティラ島の機械】は宇宙の神秘的エネルギーで狙った相手の周囲に流れる時間を一時的に止める。
ここで火蜂一匹を静止させても、数が多くてレンへの攻撃は免れない。ならば、逆に考えよう。対象の“周囲の時間を”止めることができる。
火蜂がレンに集ってきたのを見計らい、レン自身へ向けて時間停止を放つ。レン自身の動きが止まるが、火蜂の群れも一斉に静止する。
「チャンスをありがとうございます!」
ハロのレイピアが一匹ずつ火蜂を貫く。素早く連突きしていき、確実に数を減らす。亞衿も金属バットを携えて火蜂を叩き落とす。
「そろそろタイムアップ……」
レンと火蜂が動き出す。仕留めるのが間に合わなかったうち、一匹がレンへと向かっている。ハロは咄嗟に間に割り入った。
「……断ち斬ります!」
ユーベルコード【パリイング・スラッシュ】で火蜂をいなしながら切り上げ、相殺することに成功。空中で姿勢を崩した火蜂はエミリィのサメに飲み込まれる。
「この調子で、一匹残らず殲滅しましょう」
放たれる延焼をも切り払うハロ、童子切により一度に多量の火蜂を斬り払うレン、金属バットで火蜂を叩き潰す亞衿、火蜂を飲み込んでいくサメ、サメの上で麦茶を飲むエミリィ。
高いチームワークで効率よく火蜂を撃墜していくが、消滅しても次から次へと火蜂が出てくる。幸いにして取りこぼしているということもないが、このままでは埒が明かない。
●最終兵器投入
「ぜんぜん減らないんだけど」
「困りましたね……」
亞衿とハロがやや息を上げている。それほどに火蜂が多いのだ。
「それでは最終兵器を投入しましょう」
エミリィがホイッスルを吹く。
坑道の入り口から、金属の駆動音が響いた。重厚感のある金属音は段々と戦場へと近付いてくる。
暗がりから現れたその姿は――横ばいに歩く巨大な蟹だった。
カルキノス・マークスリー(戦闘品種・f14553)は極寒の水域を故郷に持つ純血のウォーマシンの蟹だ。そしてバーバリアンだ。
蟹が何を考えているかはわからない。我々にわかることがあるとすれば「猟兵である」ということくらい。
「では皆さん、蟹の後ろに回りましょう。ゆけっ!蟹!」
カルキノスはエミリィの号令に答えるように全その場で向きを変えると、砲撃姿勢を取る。
その脚部はアウトリガーのように地面に食い込み、砲門は火蜂に向く。マルチロックオンしユーベルコード【フルバースト・マキシマム】を放つ。
火力を抑えめに放ったその砲撃により坑道が崩れるということはなかった。蟹は何かに気づいたように壁に爪を叩きつける。
「蟹!どうしたんですか、蟹!」
壁が崩れるとその内側は幾何学的に六角形になっている。内側で脈動する種火と丸々と肥えた通常種の三倍はあろう女王蜂。
「これは……女王蜂?」
「火蜂への理解が足りませんがそう解釈するのが妥当でしょうかね」
「どっちにしろ潰すまで!」
レンの童子切により火蜂の巣は消失。カルキノスは戦闘の終了を確認すると何処へともなく横歩きで去っていった。
●一時の終結
ハロと亞衿はたたら場、村へおもむき、火蜂の掃討を報告する。
「いやぁ、助かった」
「しかし原因は不明です。解決はしましたが、また現れないとも限りません」
「火蜂の生態がよくわからないからね」
「その時はまたお願いします」
ひとまずの解決。火蜂の生態も謎であり、鉄の残滓に巣食っていた、ということしかわからない。
このようにオブリビオンとの戦いは『現れたから対処として倒す』という一時しのぎなケースも少なくはない。
ともあれ、今回の鉱山に現れた火蜂は猟兵達の活躍により掃討することに成功した。いつまた火蜂が現れるともわからないが、その時も猟兵達は戦うだろう。
大成功
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