花見会場で煌めく無数の刃
●花見を襲う天使と闇の女剣士
サムライエンパイア。
この世界の江戸にも春が訪れ、住民達は花見へと興じる。
桜咲く広場のあちらこちらにゴザを引き、皆楽しく語らいながら飲食を行っていた。
この地は米所らしく、農家が米から作った飲料を振る舞う場ともなっている。
飲料は基本、清酒……お酒が多いが、それらを飲めない人の為にノンアルコールの甘酒も用意されているし、あられ、おかき、おこし、おはぎ、団子といった食べ物も振る舞ってくれる。
さらに、お茶、軽食の屋台もあるようなので、お酒が飲めずとも十分に飲み食いしながら花見を楽しむことができる場だ。
人々が楽しげなひと時を過ごしている中、突如として、煙を撒き散らしながらこの場に現れたのは、サムライエンパイアの地では異様とも取れる姿をした渡来人……オブリビオンの群れだった。
「いけ、全ての命を奪い去れ」
「「了解、行くよ兄弟!」」
青髪の女剣士の言葉に従い、見た目陽気な天使達が一斉に花見会場へと飛び出していく。
生前、それらの渡来人がどんな存在だったかはわからないが、第六天魔王「織田信長」が呼び出した以上、それらは破壊の使途となり果てる。
「に、逃げろおおっ!」
「たすけて、おねが……」
「兄弟、任せたよ」
「オッケー、ここはボクが」
天使の姿をした渡来人は逃げる者の背中から車輪で轢き殺し、助けを請う者の体を大斧で両断してしまう。
「……つまらんな」
天使達を従える闇の女剣士もまた、花見の参加者の命を手にする蒼い刃で奪い去っていく。
彼女にとってそれは作業でしかない。
強者のいないこの場において、女剣士はつまらなさそうに人々を斬り裂いていくのみだ。
気づけば、花見会場は血に染まってしまっていた。
生きている者がいなくなった会場を一通り見まわし、女剣士は退屈そうな表情を浮かべて天使達へと告げる。
「次の場所に行くぞ、人形ども」
「「了解。行こう、兄弟」」
彼女は配下の天使達を連れ、新たな獲物を求めてこの場から去っていくのだった。
●渡来人達を倒して楽しく花見を
グリモアベース。
そこで、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)がこんな話を持ち掛ける。
「皆、花見に行ってみない?」
セレインの話によれば、サムライエンパイアのとある地方にある広場が現在、桜で満開なのだとか。
ただ、そこに渡来人……オブリビオンの一団が現れるので、それを倒してからになるけれど、とセレインは付け加える。
配下として、多数現れる『万能従者型・渡来の天使』達。
それらの天使達はミレナリィドールであり、互いを兄弟と呼び合う。手にする斧と車輪を操り、人々の命を奪っていく。
そして、それらを統率するのは、ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』。
闇の力に囚われ、自らの力を高めるべく強者との戦いを求めることしか頭にない女剣士だ。
蒼い刃を操るダーク・クリンゲは、様々な斬撃を使いこなすだけでなく、闇の力を使って相手のユーベルコードを封じることもあるという。
それらを倒せば、花見会場でのんびり花を見ながら過ごすことができる。
この日、会場ではお酒のイベントもあるようなのだが、酒が飲めなくとも、甘酒、和菓子をいただくことができる。皆で楽しく花見をしながら飲み食いして過ごすとよいだろう。
「その為にも、骸の海から蘇ったオブリビオン達の討伐を。よろしく頼むわね」
そうして、参加を決めた猟兵を、セレインはすぐに現地へと案内するのである。
なちゅい
猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。
今回は、サムライエンパイア、桜咲く米所の地、花見会場に現れる渡来人……オブリビオンの群れを討伐願います。
こちらのシナリオでは、
第1章は、天使の姿をした人形の群れ、『万能従者型・渡来の天使』との集団戦。
第2章は、天使を引き連れる、ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』とのボス戦。
第3章は、梅や桜を見ながら、のんびりと出店を回ったり、お酒を飲んだり、甘酒、和菓子を口にしたりしてくださいね。
まず、花見会場に突入してすぐ、天使の集団が花見客を襲い始めますので、人々の避難を行いつつその撃破を願います。
花見パートでは、要望があれば、セレインも参加します。
また、飲酒喫煙に関しては、未成年の方、または未成年に見える方に関してはご遠慮いただく形となりますので、予めご了承願います。
シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
それでは、行ってらっしゃいませ。
第1章 集団戦
『万能従者型・渡来の天使』
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POW : 天使の一撃
単純で重い【天使の斧】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : くるくる回る天使の輪
自身が装備する【天使の車輪】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : 兄弟の危機を見過ごせない!
自身が戦闘で瀕死になると【新たな別の渡来の天使】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:つばき
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ラッセル・ベイ
楽しい花見を邪魔をするのは無粋ではないかね?
折角だ、お主等も花見を楽しんで行くと良い
……ま、ただの花ではないがな
●戦闘(WIZ)
天使の人形か……であれば、暗黒属性は恐らく通り易いだろう
「氷剣フロス」に暗黒ポーションを付与。氷結と暗黒の二属性を得る
【ウェポンブレイク】。舞い散れ、漆黒の氷花
その翼と車輪は邪魔だな。凍らせて使用不可能にしてしまおう
奴等が墜ちた所を「炎剣フラム」で仕留めるとしようか
しかし天使とは物騒な奴等だな
まぁ、此奴等は人形の様だが……いずれ本物を見てみたいものだ
宇冠・由
天使を見るのは恐らく初めてですが……人を襲うのですね
一般の方もそうですが、桜も傷つけてはいけません
敵の目を引き付け、人も桜へも攻撃が向かわないようにしなくては
【七草仏ノ座】により10Mの姿となり、その存在感で敵をおびき寄せます
私は周囲を守りかばう盾
身体から炎のオーラを噴出し複数展開、周囲にいる一般人を追跡させ、逃げ切るまで攻撃を代わりに受ける盾とします
私は全身が地獄の炎、傷はすぐに復元再生します
下手に暴れて桜が散っては意味がありませんので、天使の一撃を私に放ってきた相手だけを燃やしましょう
「さぁさぁ、鬼さんはこちらですのよ! 力比べをしたい方はいらっしゃいませ!」
駄目押しで挑発もしてみます
マキュラータ・ヘテロスコドラ
ワガハイのこの目が真っ黒なうちは、人々に危害を加えようとするなど断じて許さないのである!いざ、戦場に舞い踊らん!【SPD】
ワガハイは【大蜘蛛楽団】を使用!ワガハイの楽器である奏剣・響剣・調剣計八振りをそれぞれ複製し、其れ等を操り四方八方から攻撃を仕掛けるのである!その際には、人々に危害を加えようとしているヤツを第一目標とし、複製された天使の車輪が人々を狙う前に撃ち落とすことを第二目標とするのである!また、近づかれたらからくり人形の『アカンパニスト』を操り、八刀流で刻むのである!
人々の避難誘導であるが、複製した『響剣トレブル』を数本人々の方にやり、音声で避難場所に案内しようと考えているのである!
高柳・源三郎
「この羽の生えた奴らを倒せば後でゆっくり花見ができるんじゃな?」そう言って源三郎は前へ出て「酔いどれおやじ達よ、わしの活躍を見るんじゃー!!源さん張り切っちゃうぞ!」と叫び、苦戦しながらも渡来の天使の数を減らしていった。
推葉・リア
いい花見会場と目星をつけてた場所に……見たことある天使達ね…
ま、まぁ向こうは私のこと知らないし覚えてないでしょ……よね?
逃げ遅れてる人たちを誘導しつつ、『フォックスファイア』で死角から狐火を打ち込んでこっちに向かうようにするわ
斧は隙が多いだろうから【第六感】で察して回避、多数の迫り来る車輪には炎の【オーラ防御】で防御
隙を見て近くの天使には『バイフォックスファイア』で殴りこむ
そしてある程度倒せたら、【目立たない】と【忍び足】で一旦離れるわ…
……別に彼らはあの時の天使ではないのだろうし、…むしろあの時もよく話してくれていたけども…『過去』に直接会うのはまだダメなのかなぁ…(ぼそり)
【アドリブ歓迎】
クロエ・ウィンタース
む、花見の観光客を狙うのか。目的が判らんな。
殺戮だけが目的なのか。裏に誰かが指示を出しているのか。
まぁ、いい。叩きのめして吐かせるだけだ。
>行動選択
SPD
>行動
共闘、アレンジ歓迎。
俺は前衛に立つ。
車輪攻撃は【見切り】で見切って【カウンター】。
刀で叩き落とす、いなす、袖口や懐の懐刀や苦無を投げて撃墜する等で
車輪に対処する。
本体には速度と手数で勝負だ。
【フェイント】を織り交ぜて【2回攻撃】。
UC【無銘・壱】も使い剣速を上げどんどん切り伏せていくぞ。
倒したらきっちりとどめを刺そう。刀で刺すなり踏み砕くなりする。
奴らは見てる限り群れの繋がりが強そうだしな。
挑発なり気を引くなりの効果はあるだろう。
トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ自由
ふむ、ドールか、元々存在していないはずのものが災魔としてここにいる、気にはなるが、まずは倒さねばならんな
サンクを付けた魔導鎧を着て参戦
選択UCで装備を強化し敵に接近していく
車輪の攻撃は【盾受け】や【武器受け】で防ぎつつ、機械腕のグレネードで応戦
斧での攻撃はアンカーで牽制し、あわよくば斧を奪い、それが無理でも振るう暇を与えずに機械腕の【マヒ攻撃】で隙を作り、黒剣の【生命力吸収】と白剣の酸の【属性攻撃】での【二回攻撃】で一気に攻める
敵が瀕死になり上空に逃げそうならばアンカーやサンクの盾爪で掴み、【怪力】で地面に叩きつけ仕留める
仮に遠くで増援が召喚されれば、シスの射撃で吹き飛ばす
以上
●花見客を狙う渡来人達
サムライエンパイア某所。
その花見会場では桜の花々が広場を彩り、その下ではたくさんの花見客が飲めや歌えの大騒ぎ。
米所とあって、米を原料とした飲み物や食べ物が多く振る舞われており、人々は歓談しながら美しい花々を見上げ、楽しい一時を過ごす。
しかし……。
間もなく、この場に渡来人の群れが人々を襲ってくると予知されている。
「天使を見るのは恐らく初めてですが……、人を襲うのですね」
ふわりふわりと頭の高さで宙に浮かぶ、うさぎのヒーローマスク、宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)が仲間達へと確認するように呟く。
「む、花見の観光客を狙うのか。目的が判らんな」
そこで、銀髪蒼瞳のクロエ・ウィンタース(刃狼・f15418)が訝しむ。
殺戮だけが目的なのか、裏に誰かが指示を出しているのか……。
「まぁ、いい。叩きのめして吐かせるだけだ」
「ワガハイのこの目が真っ黒なうちは、人々に危害を加えようとするなど断じて許さないのである!」
蜘蛛の特徴を持つキマイラの少女、マキュラータ・ヘテロスコドラ(誘うは八脚の舞踊、煌くは八刃の颶風・f13941)はドヤ顔で言い放つ。
「いざ、戦場に舞い踊らん!」
彼女は仲間と共に、視界の向こうからやってくる敵へと向かう。
花見会場へと多数現れたのは、車輪のようなものに乗った翼を持つ青年の天使達。
そして、それらを青髪の女剣士が率いていた。
「いけ、全ての命を奪い去れ」
「「了解、行くよ兄弟!」」
天使達……『万能従者型・渡来の天使』が女剣士の指示を受け、花見会場へと飛び出してくる。
「に、逃げろおおっ!」
刃を振るう渡来人の姿に、花見客は大慌て。会場は早くも混乱し始めていた。
猟兵達がその迎撃にと向かう中、大きな黒い影の中から露わになった赤い瞳が相手の姿を見つめる。
「ふむ、ドールか」
いや、それは影ではなく、大きなブラックタールの塊。トレーズ・ヘマタイト(骸喰らい・f05071)その人だ。
「元々、存在していないはずのものが災魔としてここにいる。気にはなるが、まずは倒さねばならんな」
敵を牽制すべく、『黒魔導鎧・ヌフ』に『多目的飛行ユニット・サンク』を装着したトレーズは飛び出していくのだった。
●避難誘導と迎撃を
とりあえず、花見客を出来る限り助け出したいところ。
幸いにも、こちらの登場が若干早かったこともあり、猟兵達は迎撃と避難とに分かれて対処することにしていた。
マキュラータは複製した『響剣トレブル』を数本人々の方へと向かわせる。
『こっちは危険である。ワガハイ達に任せて逃げるのである!』
音声を使い、彼女は会場の避難場所へと花見客達を案内していく。
同じく、妖狐の推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)もまずは逃げ遅れた人々を誘導する。
この場所は実にいい花見会場だと目星をつけていたのだが、そこに現れたのは、見覚えのある天使達だった。
(「ま、まぁ向こうは私のこと知らないし、覚えてないでしょ……よね?」)
リアは多少の因縁がある様子だが、余り表に出すことなくこの場は避難優先で立ち回り始める。
一方で、直接天使達の抑えに回るメンバー達。
まだアラサーのドワーフだが、その見た目は老兵とも思わせる風貌のラッセル・ベイ(ドワーフのルーン鍛冶師・f12407)が相手を見上げ、問いかける。
「楽しい花見の邪魔をするのは、無粋ではないかね?」
「無粋? よくわからないな」
「僕達はただ、主の命に従うだけさ」
一見すれば、愛らしさを覚える天使達。その正体は量産万能従者型の天使を模したミレナリィドールだ。
あくまで、仕える者の意に従うだけの木偶人形でしかないが、その見た目が非常にさわやかな印象を抱かせるだけタチが悪い。
(「天使の人形か……であれば、暗黒属性は恐らく通り易いだろう」)
ラッセルは手早く、自らの愛用する『氷剣フロス』に暗黒ポーションを付与し、氷結と暗黒の二属性をもってこの天使達と相対する。
「この羽の生えた奴らを倒せば、後でゆっくり花見ができるんじゃな?」
前線には、陽気さも伺わせる人形遣い、高柳・源三郎(流浪の酔いどれおやじ、たぬき人形と共に・f15710)の姿もある。
背中に大きなたぬき人形を背負う彼もまた、花見を邪魔する渡来人との戦いに臨む心づもりだ。
(「一般の方もそうですが、桜も傷つけてはいけません」)
そこで、由が敵の目を引き付けようと、マスクから噴出する炎で女性の胴体を構成していく。
由はさらに、異形巨大化し、全長10mもある鬼を思わせる姿へと変貌していく。
「こ、これは何だい!?」
「ぼ、僕にもわからないよ、兄弟」
これには、天使達も戸惑い顔。どうすべきかとしばし顔を見合わせる。
(「私は周囲を守り、かばう盾」)
由は体から炎のオーラを噴き出して複数展開させ、逃げる一般人を追跡させつつ、天使達の攻撃を受ける盾としていく。
「さぁさぁ、鬼さんはこちらですのよ! 力比べをしたい方はいらっしゃいませ!」
ダメ押しに彼女が挑発すると、天使達も頷き合って。
「このでかいのを切り崩すよ」
「そうだね、行こう」
まんまと由の思惑通り、引き付けに成功していたようだ。
その由を前線での盾役としながらも、猟兵達は天使へと応戦を開始する。
飛行ユニットで接敵したトレーズは自らの血で装備を強化しつつ、天使が複製してくる車輪と直接対する。
サンクから展開する盾で車輪を受け止め、トレーズは『災魔の腕』からグレネードをばら撒いていく。
こちらも前線に立つクロエ。
彼女は跳んでくる天使の車輪を見切りながらも、無銘の刀で斬り落としていく。
「…………」
ほとんど言葉を発さぬクロエだが、周囲の仲間の存在を意識しながらも、しばらくは敵の攻撃を防いでいく。
袖口や懐から刀や苦無を投げつけ、車輪を次々に墜としていく。
その間に、ラッセルはユーベルコードの準備を整えて。
「折角だ、お主等も花見を楽しんで行くと良い。……ま、ただの花ではないがな」
『氷剣フロス』の力を解放するラッセル。先程用意した二つの属性の力を合わせ、この場に舞わせるのは漆黒の氷花。
「その翼と車輪は邪魔だな」
煌めき、舞い落ちる氷の花は、天使達の翼や車輪を凍てつかせてしまう。
「お、おわああっ!」
「大丈夫かい、兄弟!?」
さすがの天使達にも、やや焦りの色が見える。
そこに、ある程度花見客の避難を済ませたリアが狐火を個別に操って、天使達の体を燃やしていく。
「おわっ、ああああっ……」
「よくも、兄弟を」
別の天使が斧で斬りかかってくるが、リアは直感でそれを回避する。
(「斧は隙が大きいからね」)
また、車輪は仲間が対処してくれており、何とかなりそうだ。
同じく、避難誘導に当たっていたマキュラータ。
「レディースアンドジェントルメン! 大蜘蛛楽団へようこそ!」
彼女は所持する奏剣、響剣、調剣計八振りを複製し、四方八方から天使達へと切りかかっていく。
「行け、イディオ、メンブラノ、コード」
宙を飛ぶ車輪を見つければ、マキュラータは人々の元には行かせぬよう確実に操る剣で撃ち落とす。
「エアロ、エレクトロ、頼むのである」
もちろん、その操縦者である天使への攻撃も。
「バス、トレブル、シンセシス。そいつを切り刻むのである!」
3本の剣が文字通り天使の体を切り刻んで。
「きょう、だい……」
そいつは物言わぬ人形へと戻っていく。
乱戦の中、源三郎もまた奮闘する。
「酔いどれおやじ達よ、わしの活躍を見るんじゃー!! 源さん張り切っちゃうぞ!」
「「「おー、源さんがんばるのじゃぞー!!」」」
自在に宙を飛び回る天使相手では、源三郎もかなり相手は大変そうではあったが、召喚した酔いどれおやじ達が声援を送る。
それを力に変え、源三郎はたぬき人形に仕込んだ暗殺武器を手に飛び掛かり、天使へと切りかかっていたようだ。
●一気に切り崩せ!
再び、トレーズへと視点を戻して。
「すごいね、僕も負けてはいられないな」
見た目以上にパワフルな攻撃を仕掛けてくるトレーズに、天使も調子を崩すことなく斧を叩きつけてくる。
一撃で周囲の地面ごと破壊する程の威力のある一撃だが、トレーズはしっかりとアンカーで牽制し、自らの体に刃が及ぶのを避ける。
(「さすがに、斧を奪われるほど間抜けではないか」)
それでも、さらなる攻撃の暇は与えず、彼は機械腕で殴りかかっていく。
「うああっ……」
体に痺れを覚えて動きを止めた敵目掛け、トレーズは『黒剣改』と『白剣』で連続して斬りつけ、天使をガラクタと化していく。
そんな猟兵の戦いぶりに目を見張るのは、天使を引き連れていた女剣士、ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』だ。
「つまらない任務だと思っていたが……」
召喚した主は、この地に生きる者に害をなせと命じた。
力を持たぬ者の相手など、退屈なことこの上ないが……。
「少しは楽しめそうではないか」
彼女は小さく、口元を吊り上げていた。
猟兵達はなおも、向かい来る天使達へと立ち向かう。
由は前線で多くの天使を相手取る。多少の傷であれば、地獄の炎で構成されたその体はすぐに復元再生する為、問題はない。
桜の樹高は大型化した彼女よりもさらに高くはあるが、それでも、花や枝には十分触れられる大きさとなっている。
(「下手に暴れて、桜が散っては意味がありません」)
そう考え、由は自身に斧を振り下ろしてくる天使のみ相手取り、体の炎を放って燃やしていく。
地上では、源三郎が激しく息づきながら暗器で天使の相手にしている。
マキュラータも飛び掛かってきた天使へと、十指に結びつけた糸で8本の腕を持つからくり人形『アカンパニスト』を操る。
器用に操られたその人形は、天使を八刀流で刻み、細切れにしてしまう。
クロエもフェイントを織り交ぜながら、天使へと連撃を見舞っていく。
速度と手数で勝負するクロエに、天使は手も足も出せず。
「兄弟、手を貸してくれないか」
助けを呼ぶものの、傍のリアも腕を炎でできた狐の頭部へと変えて噛みつき、連携を取らせない。
(「やはり、群れの繋がりが強いな」)
クロエはその前に剣速を高め、天使の体に傷を増やす。
「逃さん」
素っ気なく言い放ったクロエは、相手の胸部を刃で貫き、きっちりと止めを刺していく。
ほぼ同時に相手を倒したリアは、目立たぬようにこの場を離れていた。
気づけば、天使の数もかなり減ってきている。
「態勢を立て直そう、兄弟……」
翼で飛び上がろうとした敵を、トレーズがアンカーでつかみ取り、怪力で叩き落とす。
そいつ目掛け、ラッセルが『炎剣フラム』を抜き、燃え上がる刀身で仕留めていった。
「しかし、天使とは物騒な奴等だな」
相手が完全に動きを止めたのを確認し、ラッセルは剣を収める。
「まぁ、此奴等は人形の様だが……、いずれ本物を見てみたいものだ」
一息つくものの、どうやら、後方の女剣士が冷ややかな視線でこちらを見つめていて。
「もう少し、楽しませてもらおうか」
まだ、こちらの力量をはかりかねている敵は、新手の天使の一隊を呼び寄せる。
トレーズは仲間と共にすぐさまその迎撃に当たり、『三連装大型火砲・シス』の射撃で応戦を再開していたようだった。
一旦、戦いから背を向けたリアは天使との邂逅に戸惑う。
「……別に、彼らはあの時の天使ではないのだろうし」
リアは以前に出会った天使との会話を思い出して。
「『過去』に直接会うのはまだダメなのかなぁ……」
ぼそりと小さく呟き、その再開を待ち詫びていたようだった。
大成功
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シーラ・フリュー
【廃墟】で参加
以前見たUDCアースの夜桜が綺麗でしたので、こちらのお花見もしてみたいと思い…後、大勢の方が犠牲になってしまうのも見過ごせませんでしたので。
急なお誘いを受けて頂いた獅郎さんとうららさんには感謝を。お二人とも信頼できるので心強いです…。
さて、まずは目の前の事をなんとかしないと…。犠牲者は出さないつもりで頑張ります…!
【SPD】
【鷹の目】を使用し【スナイパー】で【援護射撃】します。
近くの敵はお二人が何とかしてくれると信じてますので、その援護をしつつ見える範囲の花見客の安全確保を。
花見客に向かう敵や車輪を見かけたら倒せるなら倒し、もしくはこちらに注意を引いて早く避難して頂きましょう…!
仁上・獅郎
【廃墟】
花見のお誘い、幸甚の至り……ですが。
その前に蛮行を阻止しないとですね。
天使の相手はこいつにさせますか。
喚び出すは翼を持つ蛇、忌まわしき狩人と呼ばれるモノ。
……食い散らかしていいのは天使だけ。
存分に暴れ、腹を満たしてくると良い――往け。
蛇を囮にし、僕は避難誘導に専念。
怪我人は[医術]で手当をし、他の一般人に託しましょう。
余裕ある姿を見せられるのは、二人がいればこそ。
それでもすり抜ける敵や二人に迫る影あらば。
シーラさんの銃弾やうららさんの剣閃の合間を縫い、
[クイックドロウ][2回攻撃]――脳天に拳銃のマグナム弾2発。
人間なら一発で頭蓋が吹き飛ぶ代物です。
失敬。こちらも容赦できないので、ね。
五曜・うらら
【廃墟】
ほほう、伴天連の御使い達ですか!
おぶりびおんにもいろいろなものがいますね!
色んな相手を斬れるのは楽しみですっ!
ふむ、細そうに見えて獲物は大きいようですね!
受け止めるのは骨が折れそうですっ!
しかしその動きは単純……叩きつける事でしか攻撃できませんっ!
上方、後方は攻撃の死角となる……
躱すならば、すれ違うように跳べばよいのですっ!
無論、避けるだけで終わりではありませんよ!
すれ違いざまに手にした刀で斬り!
距離を取ってからも武器を叩きつけた隙を宙を舞う刀で斬りますっ!
シーラさんも獅郎さんもお気を付けくださいねっ!
終わったらお花見が待っています故!
こんなところで怪我をしてはめっ!ですよっ!
ピオニー・アルムガルト
イヴちゃんと同行よ!
花見に殺生沙汰なんて似合わないし許せないわ!
宇宙戦艦クロユニからイヴちゃんと一緒にとぉう!と流れと勢いで飛び降りたはいいけど私飛べたっけ?と疑問が横切るわ。
まあとにかく、あいつ落ちながら戦っているぞ…!的な感じで【全力魔法】【2回攻撃】【範囲攻撃】をユーベルコードにのせながら【高速詠唱】でビシバシっ!と集団で襲われない様に弾幕を張りつつ渡来の天使を倒してやりましょう!
着地は渡来の天使を引っ捕まえて【敵を盾にする】で着地時衝撃の緩衝材にするか、イヴちゃんに助けを求めてお姫様抱っこでもして貰おうかしら(てへぺろ)。
空中戦ではお荷物っぽい感じもするけど連携を重視していくわね!
テラ・ウィンディア
この世界の花は綺麗だな
ここの人達がこうして花を眺めるのも解るものだ
だから…それをめちゃくちゃにしようというなら止めない訳にはいかないよなぁ…!
戦闘知識で天使達の陣形把握
属性攻撃
剣槍太刀に炎付与
空中戦で飛び込み槍で串刺しに
そして早業で武器を太刀と剣に切り替えれば一刀の元切り捨て焼き燃やし
天使だけが空中に強いと思ったか?
そして密集した陣形の天使を捕捉すればグラビティブラストで殲滅
敵の攻撃は見切りと第六感を併用して更に残像も利用して幻惑して回避を試みて
その上で隙を見つければ容赦なく斬り捨てて
斬り捨てに着てるんだ
だったら切り捨てられる事も当然覚悟しているよなぁ?
(まさに剣鬼の如く暴れまわる
イヴ・クロノサージュ
同行者:ピオニーちゃん
アドリブ◎
アイテムご参照お願いします。戦艦イラストはバトルピンナップに有り
●宇宙戦艦《クロノトロン=ユニット》
お姫様抱っこ◎
ふぅー、間一髪
――
▽戦闘方針
登場シーンは宇宙戦艦クロユニから飛び降りる
機械の翼で飛行しながら戦闘(空中戦)
ピオニーちゃんとの連携攻撃を重視
▽心情
人を惨殺する天使様なんて……間違ってますよ!
その存在、認めませんっ!
▽戦闘
基本的に1VS1になるように動き
囲まれて複数戦にならないように注意して立ち回る
攻撃:防ぎきれない敵の攻撃をUCで弾き、神速槍撃を正確に叩き込む
回避:空中で敵の攻撃を予想して回避行動をする(空中戦、見切り、第六感)
『紫電一閃の一撃を。』
●新手の天使に猟兵
女剣士は再度、花見会場へと天使達を呼び出す。
「お呼びならば、いくよ」
「そうだね、兄弟」
円盤により、翼を羽ばたかせつつ飛ぶ『万能従者型・渡来の天使』。
再度、向かい来る敵を、猟兵達は迎撃し始める。
そんな中、猟兵達サイドにも援軍が駆け付けてきた。
飛来する天使達の更に上空に、全長275mもある宇宙戦艦《クロノトロン=ユニット》が現れる。
「「とぉう!」」
そこから、2人の女性が飛び降りてきた。
1人は、その戦艦の持ち主、イヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)だ。
「人を惨殺する天使様なんて……間違ってますよ! その存在、認めませんっ!」
花や自然を愛するイヴは花見会場が荒らされると聞き、友達である人狼の女性ピオニー・アルムガルト(ランブリング・f07501)を伴ってこの場へと馳せ参じていた。
「花見に殺生沙汰なんて似合わないし、許せないわ!」
勢いに任せ、彼女達は天使達の群れの中へと飛び込んでいく。
援軍は彼女達だけでなく、地上からもやってきていた。
「この世界の花は綺麗だな」
エルフの竜騎士、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は鮮やかな桜の花々に目を細める。
その美しさは、しばし目を奪われてしまう。ここの人達がこうして、花見に興じるのも分かろうというものだ。
「だから……、それをめちゃくちゃにしようというなら止めない訳にはいかないよなぁ……!」
彼女はまず紅龍槍『廣利王』を手に跳躍し、斧を手に飛び掛かってくる天使へと応戦していく。
そして、もう1組。
灰色の髪を靡かせるシーラ・フリュー(天然ポーカーフェイス・f00863)は無表情のまま、華やかな桜の木々を見上げて。
「以前見た、UDCアースの夜桜が綺麗でしたので」
だから、サムライエンパイアでも花見が行われていると聞き、彼女は2人を誘ってからこの依頼を引き受けていた。
「花見のお誘い、幸甚の至り……ですが、その前に蛮行を阻止しないとですね」
そのうちの1人、瑠璃色の右眼に片眼鏡を着用した仁上・獅郎(片青眼の小夜啼鳥・f03866)はその誘いに喜んでいた様子。
とはいえ、さすがにこの場の渡来人の強襲を放置できぬと、獅郎は何かを召喚する為の詠唱を始めていた。
「……そうですね。大勢の方が犠牲になってしまうのも見過ごせませんでしたので」
シーラは花見客の命を案じたこともあるが、もう1人の連れである茶髪の剣豪少女、五曜・うらら(さいきっく五刀流・f00650)が天使達に目を輝かせて。
「ほほう、伴天連の御使い達ですか! おぶりびおんにもいろいろなものがいますね!」
横文字はちょっとだけ苦手らしいうららだが、剣に手をかけて。
「色んな相手を斬れるのは楽しみですっ!」
「お二人とも、ありがとうございます……」
急な誘いを受けてくれた2人は、シーラにとってとても信頼でき、心強い仲間達だ。
「さて、まずは目の前の事をなんとかしないと……」
犠牲者を出さないつもりで。
シーラは飛んでくる天使達をライフル銃のスコープを覗き込んで視認し、銃弾を発射していくのだった。
●交戦は空中から地上まで
天使達は連携を取りつつ、多数の車輪を展開して襲ってくる。
車輪は地上ではしっかりと地面を走行して相手を引き潰そうとしてくるし、空中では縦横無尽に飛び回って相手を切り裂こうとしてくる。
空中の敵目掛け、飛び降りてくるイヴとピオニー。
ピオニーは落下しながら、ふと考える。
(「私、飛べたっけ?」)
だが、そんな細かいことは気にせず、ピオニーはそのままウィザードロッドを手に詠唱を始めて。
「退きなさい。私の道を阻むというのなら、燃やし尽くすまでよ!」
空中に展開する紅炎の矢を一気に発して天使達の体を焦がし、翼を穿って撃ち落としていく。
しばし、ピオニーは弾幕を張り続け、渡来の天使達を近づけさせぬようにしつつ空中を落下していった。
その相方イヴもピオニーをサポートするように、多数の聖なる光を発して天使の呼び出した車輪を撃ち抜き、手にする斧も砕こうとしていく。
「どうする、兄弟?」
「うーん、どうしようか」
2人の張る弾幕に天使達も攻めあぐねてしまっていたようだったが、イヴはさらにその天使達へと仕掛ける。
「――参ります」
聖槍を召喚した彼女は連続突きを放ち、天使達の体を貫いていった。
そこへ、テラも跳躍してくる。
彼女は天使達の陣形を把握しつつ、手にする槍で相手の胴体を串刺しにする。
「兄弟、そっちだよ」
「任せてくれ」
天使達は連携を取ってテラへと車輪を飛ばすが、彼女はそれらを足掛かりにし、早業で武器を太刀と剣に切り替えて一刀のもとに敵の体を切り裂いていった。
「天使だけが空中に強いと思ったか?」
テラは満面の笑みを浮かべ、さらに迎撃の手を強めていく。
地上では、【廃墟】の3人が立ち回り、降り立つ天使達を相手にしていた。
「天使の相手はこいつにさせますか」
獅郎が呼び出していたのは、翼や鉤爪を持つ、グロテスクで巨大な蛇。忌まわしき狩人と呼ばれるモノだ。
「……食い散らかしていいのは天使だけ。存分に暴れ、腹を満たしてくると良い――往け」
獅郎の指示に応じて飛び出す翼ある蛇は、手近な天使から喰らいかかっていく。
「ふむ、細そうに見えて、獲物は大きいようですね!」
5つの刃を獲物とするうららが注目するのは、天使達が持つ斧。
まともに受け止めるには骨が折れそうだと、彼女は瞬時に判断して。
「しかし、その動きは単純……叩きつける事でしか攻撃できませんっ!」
敵の上方、後方は攻撃の死角となる。
躱すのならば、すれ違うように跳べばいいと胸を張るうららは相手とすれ違いざまに斬りかかり、天使の体を切り裂く。
だが、うららは2つ失念していた。
1つ、敵は車輪という飛び道具を持っていること。
そして、天使達は連携して襲い掛かってくることだ。
「兄弟……」
「加勢するよ、兄弟」
瀕死の天使を助けるべく、飛来してきた別の1体がうららへと斧を振り下ろしてくる。
だが、うららを助けるべく、シーラが『リュエール・デ・ゼトワール』の引き金を引き、その天使の胸部を撃ち抜いて見せた。
「大丈夫ですか?」
「助かりましたっ!」
うららは礼を告げ、さらに友人達へと告げる。
「シーラさんも獅郎さんも、お気を付けくださいねっ!」
終わったら、楽しい花見が待っている。
「こんなところでけがをしては、めっ! ですよっ!」
もう、うららに油断はない。彼女は多角的な敵の連携も視野に入れつつ、切りかかっていく。
そして、シーラはさらに周囲を見回し、花見客の安全確保をと考える。
到着したタイミングは、交戦してからかなり経っていることにシーラは気づく。
ほとんどの花見客は、先発で訪れていたメンバーが避難させ終わっていたようだ。
ならばこそ、シーラはこの場で戦うメンバー、そして、大切な仲間達を援護すべく引き金を引く。
蛇を囮にしつつ、獅郎もまた会場を見回していたが、やはり一般客はほぼ避難を終えている。
「怪我人の手当ては、敵を倒してからの方が早そうですね」
余裕持って獅郎が戦場に立っていられるのは、他の2人がいるからこそ。
獅郎も直接天使にマグナム弾を撃ち込もうと、手にする回転式拳銃『Memento mori』の銃口を敵に向けていくのである。
●天使の動きが止まる時
上空から落下してきていたピオニー、イヴコンビ。
イヴは機械の翼で飛行し始めており、相手の飛ばす車輪を交わしつつ、紫電一閃の一撃を叩き込んでいく。
炎の矢を放ち続けるピオニーも、地面が近くなってくれば、さすがに対処を迫られて。
「天使をとっつかまえて、盾にしようかしら」
それで緩衝材とすれば、スマートに着地できるかなと考えたが。敢えて別の手段を講じることにする。
「イヴちゃん、助けて!」
すると、イヴがすぐにこちらへと飛んできて、ピオニーをお姫様抱っこして着地する。
「ふぅー、間一髪」
そんな彼女の助けに、ピオニーはてへぺろとウインクしながら舌を出して見せたのだった。
空中へと展開する天使達の集団。
それを捕捉したテラは掌を突き出して。
「大地の力……存在の維持を司る力……星の力……我が手に集いて我が敵を滅せよ……」
テラの手のひらに膨大な重力波は集まる。
敵はテラを危険視してこちらへと車輪を飛ばしてくるが、彼女は直感と残像を利用して避け、ユーベルコードの準備を整える。
「……グラビティ・ブラスト……往けぇ!!」
放たれるは、膨大なエネルギーの重力波砲。
それを浴びた天使達が次々に地面へと墜ちていく。
狙い外れた敵を、シーラは的確にライフル銃で狙い撃つ。
(「近くの敵は、お二人が何とかしてくれると信じてますので」)
実際、獅郎の翼を持つ蛇が敵陣で暴れ続けていたし、獅郎本人は天使の脳天へとマグナム弾を2発撃ち込み、頭を吹き飛ばしてしまう。
「失敬。こちらも容赦できないので、ね」
そして、うららは数が減ってきた敵へとすれ違いざまに刀で切り裂き続け、バッタバッタと天使達を切り伏せていく。
振り下ろされてくる天使達の斧を、うららは軽やかに避けて。
「天を舞う刃よ、私の敵をちょちょいと斬っちゃってくださいっ!」
念動力で刀を操るうららは、宙を舞う刀で敵を切り裂いてトドメを刺していった。
いつの間にかテラも地面へと降りていて、向かい来る天使達へと言い放つ。
「切り捨てられる事も当然、覚悟しているよなぁ?」
太刀と剣を再度手にしたテラは、まるで剣鬼の如く暴れ回るのである。
多数の天使をこの場に引き連れてきた女剣士、ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』。
彼女はこの場に現れる手練れの猟兵達の姿に、ゾクゾクと身震いし始めていた。
「いいねえ。どいつから斬ってやろうか」
間もなく、天使達は全てが猟兵に倒されるのは間違いない。
それまでの間、彼女は猟兵の力量をじっと見定めることにしていたのだった。
大成功
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第2章 ボス戦
『ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』』
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POW : 私の刃は鋼のみならず。闇雫流・水流刃
【刀身から水流を放射、微細振動する水流 】が命中した対象を切断する。
SPD : 貴様に見切れるか? 闇雫流奥義・三連自在刃!
【速さに秀でる水流の斬撃】【間合いに秀でる刀の斬撃】【自在に動かせる髪の鋭い先端による斬撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : 見切った技をもう見せるな。闇雫流・呪縛暗黒面!
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【対象に張りつき動きまでも封じる闇の仮面】が出現してそれを180秒封じる。
イラスト:すねいる
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「シズホ・トヒソズマ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●強者と出会う悦び
駆け付けた猟兵達は、花見会場に襲来した『万能従者型・渡来の天使』を討伐していく。
全ての天使達が倒れてから、ようやくそいつは動き出す。
「さすがは、猟兵と言うべきか」
青い長髪、鋭い瞳に、濃い紺色のラバースーツを纏う女剣士、ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』。
そいつがゆっくりと歩み寄ってくると、猟兵達は彼女を迎え撃つべく身構える。
「ただ、市民を手にかけてこいなどという指令では、私は満足できなくてな……」
彼女や天使達、渡来人は召喚主である第六天魔王「織田信長」の意志に従い、こうして暴れているのは間違いない。
しかしながら、だからといってそれが本人の意志とは限らないのだろう。
「ただ、こうして、強い者と戦う機会を得られる……それだけは感謝だ」
すらりと女剣士が抜いた刃。
それは、西洋剣ではなく、エンパイアで作られたと思われる刀。
女剣士はそこから水流を纏わせながら構えを取り、僅かに口元を吊り上げた。
「存分に楽しませてもらう。私を失望させるなよ」
ダーク・クリンゲは楽しげに猟兵達へと切りかかってきたのだった。
テラ・ウィンディア
…………この世界の剣士
この世界の技は美しいな
だが…だからこそおれは挑まねばならない
属性攻撃
剣と太刀に炎付与
随分と余裕じゃないか
頼りの天使はもう居ないぞ?(なんて軽口を言いながらも冷徹に相手の動きを観察。戦闘知識も利用して立ち回りを分析。相手も此方の動きを見ていた事は理解
相手の攻撃は第六感と見切りを利用して可能な限り回避
そして太刀と剣での斬撃での反撃
基本的に相手の回避も被弾も気にせず斬撃を繰り返し
…先に天使戦で見せたグラビティブラストの構えで掌を向け
その上で仮面を付けられようとも気にせず
迫る敵に対し
斬撃を行った空間に入った瞬間
「消えざる過去の痛み」
これはおれの痛み
避けて見せろ
斬斬斬斬斬斬斬ッ!!
ラッセル・ベイ
ほう、先程の天使より強いな
見た目はどう見ても天使とは程遠い存在だが
……さて、どう攻めたものかな
●戦闘(POW)
まずはフロスに氷結と神聖のポーションを付与
氷結属性を強化し、新たに神聖属性を得る
これで天使戦での暗黒属性も含め、三属性となった
受けてみよ、剣技【フロストスラッシュ】
属性攻撃力を高め、奴の攻撃に合わせてフロスを薙ぎ払う
薙ぎ払った時の凍気で、放射される水流を凍結させて無力化
聖なる波動で敵の動きを阻害し、漆黒の霧で敵の目を眩ませる
隙ができたら一気に近付き、フロスの直接攻撃を喰らわせてやろう
面白い刀だな。分解して構造を見てみたい所だ
クロエ・ウィンタース
第六天、織田信長…か。実在するのかも判らんが、
いずれにせよ貴様も、貴様を召喚したものも
民を害するというのならその首を落として死んでもらう。
(妖剣を抜きつつ)貴様の楽しみなんぞには沿わん。
名乗りも不要。いざ。
>行動選択
SPD
>行動
アドリブ、共闘歓迎。
俺は前衛に。
接敵し【フェイント】【2回攻撃】【見切り】【カウンター】で真向から打ち合おう。
他者との連携も忘れず、他者の攻撃と合わせて離脱、接敵を行う。
相手の奥義に対してはこちらも奥の手だ
妖剣を解放し【黒】を使用する。
黒雷じみた妖気を迸らせ速度を極限まで増加し、3撃を見切り、いなし、切り崩す。
相手を倒せたなら無駄とは思うが、
召喚主の居所を吐かせてみよう
高柳・源三郎
「見るからに手練れみたいじゃな、わしで何とかなるかのう」そう言うとUC恐怖!!源三郎大集合でたぬきの耳と尻尾をつけた源三郎たぬきを呼び出す。「お前達、相手は強そうじゃ。撹乱して仲間の猟兵のサポートを頼むのう」そう言うと源三郎たぬき達は仲間の猟兵をサポートしつつ相手に攻撃するのであった
マキュラータ・ヘテロスコドラ
ふむ、見るからに近接戦闘が得意そうであるな。遠距離から仕掛けた方が良さそうだが……ワガハイも刀剣使いの端くれ、あえて接近戦を挑ませてもらうのである!【SPD】
ワガハイはからくり人形の『アカンパニスト』で剣八振りをそれぞれ構え、八刀流での接近戦を試みるのである!その際には、【八脚舞踊・阿吽之息】で彼奴と呼吸を合わせ、攻撃を避けつ受け流しつつ、「フェイント」も交えて付かず離れずの位置どりを心がけるのである!
彼奴はあまり範囲攻撃は得意でないとみた!常に接近戦を仕掛けることで他の猟兵達に意識を向き辛くさせ、攻撃出来る隙を作り出すことを狙うのである!
「我流ではあるが、ワガハイも剣には自信があるのだ!」
宇冠・由
(あら、私との相性悪すぎませんこと……っ? ですが、ダークプルティア……響きがカッコいいですわ)
「それでは、炎の水、どちらが勝るか勝負と参りましょう」
挑発しながら炎のオーラを全力多方展開。相手の水流を追跡ぶつけて水蒸気へ
とにかく炎を盾にしてかばい水とぶつけ合って視界を塞いで、【十六夜月】で召喚した狼たちの接近が気づかれないように
狼たちは霧のなかでも行動でき、鼻が利くので大丈夫
そして近づいたところを狼たちと爪と牙で切り裂きます
ダークプルティアが狼に気を取られた隙に、炎のオーラで攻撃、相手の身体に直接ぶつけます
トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ自由
天魔王は渡来人を呼び出すのは本当のようだな、さて剣士か、どう戦うべきか
サンク付き魔導鎧姿で参戦
選択UCで装備を強化、UCインビジブルで自分の肉体とフォースアンカーのみ透明化しておく
サンクで一気に接近しそのまま黒剣での【生命力吸収】で削り、盾爪での【二回攻撃】で攻撃する
三連撃は鎧と【盾受け】【武器受け】で耐え、【カウンター】で【怪力】任せの透明化した肉体とアンカーでの打撃を叩き込む
水流刃は白剣の氷の【属性攻撃】で、完全に凍らせられないにしても水の動きを鈍らせ切れ味を落とし防ぐ
弱点などあって当たり前だ、だが疲労するなら短期決戦をし、血を失うなら補充すればいい、決定打不足は数で補え
以上
イヴ・クロノサージュ
同行者:ピオニーちゃん
アドリブ◎
一緒に頑張ろうねっ!
――
▽心情
あの刀には物凄い力が宿ってる気がするので、接近戦はきつそうです。
後衛に回り自分の役目に徹しますね
ちょっと術式を完成させるのに、時間掛かかるかも…!
▽戦闘
後衛・回復担当
ピオニーちゃんのUCポリアンナと効果が重複するように一緒に後方支援
私はUC聖槍聖域で周囲の仲間を回復する領域を作り、皆をサポートします!
傷付いた方々に祈りを捧げ癒します!
大規模術式完成―――《聖槍聖域》
聖域作成技能:属性攻撃=光、祈り、優しさ、拠点防御、オーラ防御
▽
聖域の力を使いオーラ状の膜(バリア)を張り
自分を含めた味方数名を範囲防御する
放射してくる水流⇒バリアで弾く
五曜・うらら
【廃墟】
ほう、なるほど……敵とはいえ剣には嘘がないようですねっ!
私も剣に生きる一人!お相手いたしましょう!
多対一だから卑怯などとは言いませんよねっ!
そしてふむ、直接の斬り合いも楽しそうですが……
獅郎さんが前に出るのならば
偶には後方よりお手伝いするのもいいでしょうっ!
猟兵たるもの、一人で戦い続ける訳にもいきませんからね!
色々な戦い方を知る必要があるのですっ!
では、此度は両の手ではなく
私の念ずるままに舞う5つの刀でお相手しましょうっ!
私、滝を斬り、滴を斬る修行もして参りました故っ!
水を断つにはまず穏やかなる心!
曇りなき心で荒ぶるものを見極めるのですっ!
そこっ!お二人に手出しはさせませんよっ!
シーラ・フリュー
【廃墟】で参加
強者と戦う機会…そう仰るなら、全力でお相手致します。ただ、今回は前衛にお任せして援護に回るのですけれど。
ですけど、獅郎さんやうららさん…他の方々が安心して戦えるよう努力致しますので。えぇ、手はもちろん抜きません…!
【SPD】
先ほどと同じく【鷹の目】で【援護射撃】です。
手と足を狙う方が恐らく移動や攻撃がしにくくなるので前衛が楽になるはず、なので積極的に狙っていきたい…そんな自論です。
後、一応【目立たない】ようにして、もし敵に来られても【早業】の【カウンター】でなんとかできるようにはしておきますけれど…こちらに向かってきても、きっと途中で止めてくれると信じてますので大丈夫でしょう…。
仁上・獅郎
【廃墟】
剣士ですか……僕も刀でお相手仕りましょう。
これでも男ですからね、少しは格好良い所を見せたいのですよ。
[見切り・第六感・戦闘知識]を総動員すれば、
剣豪ならざる身でも数合は斬り合えましょう。
後衛に視線が向くなら、[咄嗟の一撃]を。
余所見をする程、退屈にはさせませんよ。
隙を見せれば、間髪入れず一閃――という[フェイント]を見せ、
[早業]で鋼糸を刀に絡め、引っ張り、バランスを崩し、
同時に刀に一撃入れて[武器落とし]へ繋げます。
狙いが嵌れば重畳、無理でも良し。
本命は[高速詠唱]からの【白熱縛鎖】。
空間を歪め、高熱を帯びた幾条もの鎖による拘束。
失礼、僕は剣術一辺倒ではなく――勝利に貪欲でして。
ピオニー・アルムガルト
(イヴ・クロノサージュちゃんと同行)
第六天魔王「織田信長」の意志だか知らないけどここは花見を風情や季節を感じる所、ダーク・クリンゲ貴方みたいな血の花を好みそうな人は場違いなのよ!
とりあえず剣は扱い慣れていないので、ここは後方からのバックアップに徹し、Pollyannaにて戦闘力を増強、みんなを【鼓舞】するわね!
私達、百花繚乱の猟兵相手は貴方が思っているより簡単なものじゃないわよ?
※連携、アドリブ歓迎
●天使を率いる女剣士
花見会場で交戦が一区切りつき、猟兵達は歩み寄ってくる女剣士に気づく。
「さすがは、猟兵と言うべきか」
青い長髪を靡かせるダークプルティア『ダーク・クリンゲ』。
猟兵達の元へと近づいてくる彼女がすらりと抜いた日本刀の刀身からは、水流が迸っていた。
(「あら、私との相性悪すぎませんこと……っ? ですが、ダークプルティア……響きがカッコいいですわ」)
うさぎのヒーローマスクである宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)は自らの体を炎で構成している。
相手の攻撃方法を見て、彼女は人型サイズでの応戦を決めていた。
肩慣らしとダーク・クリンゲは刀を振るい、水流や長髪の先端も合わせて使って斬撃を繰り出す。
その剣技は実に美しいと、黒髪ポニーテールのエルフ、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はしばし見とれすらしてしまうが、すぐさま我を取り戻して。
「だが……、だからこそ、おれは挑まねばならない」
テラは太刀と剣を抜き、目の前の相手を牽制していく。
他の猟兵達もこの場へと少しずつ集まってくる。
「ふむ、見るからに近接戦闘が得意そうであるな」
蜘蛛のキマイラ、マキュラータ・ヘテロスコドラ(誘うは八脚の舞踊、煌くは八刃の颶風・f13941)は遠距離から仕掛けるべき相手と判断はするが。
「ワガハイも刀剣使いの端くれ。あえて、接近戦を挑ませてもらうのである!」
からくり人形の『アカンパニスト』を操り、マキュラータは剣八振りをそれぞれ構える。
【廃墟】チームの一員、茶髪の女剣豪、五曜・うらら(さいきっく五刀流・f00650)も相手の剣には嘘がないと見抜いて。
「私も剣に生きる一人! お相手いたしましょう!」
――多対一だから卑怯とは言いませんよねっ!
うららの問いと、女剣士は不敵な笑みを返してみせた。
「剣士ですか……、僕も刀でお相手仕りましょう」
うららと並ぶように、片眼鏡の青年、仁上・獅郎(片青眼の小夜啼鳥・f03866)が進み出る。
同伴チームの女性達が頑張っていることもあるのだろう。これでも男だからと、獅郎は少しばかり格好良いところを見せたいと語り、妖刀を手にする。
「強者と戦う機会……そう仰るなら、全力でお相手致します」
もう1人、無表情な灰色の髪の女性、シーラ・フリュー(天然ポーカーフェイス・f00863)はそう告げるも、獅郎、うらら、他メンバーが安心して戦えるよう全力を尽くす所存だ。
「えぇ、手はもちろん抜きません……!」
イヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)、ピオニー・アルムガルト(ランブリング・f07501)ペアも仲間達のバックアップに動くようで。
「一緒に頑張ろうねっ!」
先ほどは機械の翼で宙を舞っていたミレナリィドールのイヴが気合を入れると、人狼のピオニーは相手へと声高に呼びかける。
「第六天魔王『織田信長』の意志だか知らないけど……、ここは花見を風情や季節を感じる所」
人狼のウィザードであるピオニーは改めて、この場が花見の名所であることを腕で指し示して。
「ダーク・クリンゲ、貴方みたいな血の花を好みそうな人は場違いなのよ!」
「……花になど、興味ないな」
花々にまるで関心を抱かぬ女剣士は小さく笑みを浮かべ、こちらとの間合いをはかっている。
その間に、金色の髭と長髪が目を引くラッセル・ベイ(ドワーフのルーン鍛冶師・f12407)は『氷剣フロス』を手にし、氷結と神聖のポーションを付与していた。
「天魔王が渡来人を呼び出すのは、本当のようだな」
殺気を放ち始めた敵に対し、人間大程のブラックタールの塊に赤く大きな瞳を露わにした、トレーズ・ヘマタイト(骸喰らい・f05071)が呟き、どうしたものかと戦略について思考を巡らす。
「第六天、織田信長……か」
腰まで長い銀髪を雑に括っているクロエ・ウィンタース(刃狼・f15418)は、それが実在するのかも判らぬとしながらも、蒼い瞳で睨みつけて。
「いずれにせよ貴様も、貴様を召喚したものも民を害する相手であるなら、その首を落として死んでもらう」
「そうだ、貴様らの強さで私を満たしてみせろ」
クロエは真っ先に、楽しそうに主張する相手目掛けて飛び込んでいくのである。
●強き蒼刃の闇雫、ダーク・クリンゲ
猟兵達が仕掛けてきたことで、ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』もまた動き出す。
これだけの数の猟兵を相手に、女剣士はまるで臆する様子すら見せない。
むしろ、手練れの猟兵達との戦いを喜んですらいる。
「貴様の楽しみなんぞには沿わん。名乗りも不要。いざ」
クロエは妖剣『黒』を抜き、真っ向からフェイントを織り交ぜながら斬撃を繰り出す。
しかしながら、敵は涼しい顔をしてそれを捌いてみせて。
「いいぞ、もっと踏み込んで見せろ……!」
――【闇雫流・水流刃】。
刀身から水流を噴射し、ダーク・クリンゲはクロエを斬りつけてくる。
次にテラが仕掛け、両手の剣と太刀に炎を付与して。
「随分と余裕じゃないか。頼りの天使はもう居ないぞ?」
自身満々といった態度はテラも同じ。
彼女は軽口を叩きながら、相手の立ち回りを見ていた。
「貴様に見切れるか? 【闇雫流奥義・三連自在刃】!」
目の前の女剣士は水流、刀、そして髪の束と、同時に三種の斬撃を使い分け、テラの攻撃を避けてみせる。
とはいえ、その程度は想定内。テラはできる限り攻撃を繰り返し、焔を纏わせた刃をダーク・クリンゲへと浴びせかけようとしていく。
「それでは、炎の水、どちらが勝るか勝負と参りましょう」
仲間が攻撃を仕掛けるタイミング、由が女剣士を挑発しながら、炎のオーラを全力で展開していく。
戦場となる花見会場へと飛び回る水流にオーラをぶつけ、由は水流を無力化しようとしていたのだ。
敵を包み込む濃い水蒸気の霧の中、由は本命の攻撃で奇襲を仕掛ける。
「私に力を貸して」
由が呼び寄せていたのは、歴戦の狼の群れ。
それらが爪と牙で一斉に、ダーク・クリンゲの体を切り裂かんとする。
「甘いな」
だが、敵は冷静に、それらを刃となった髪で振り払う。
体力を十分に残している事もあるのだろう。女剣士は猟兵達の攻撃を軽くあしらうように捌いていく。
まだ、ダーク・クリンゲは手の内を全て見せてはいない。
そいつが持つ闇の力は、個々人の動きすら止めてしまうことがあるという。
できる限り、一気に切り崩したい相手ではあるが……。
多角的に何人もの猟兵達が切り込み、相手を休ませることなく攻撃を行う中、陽気な人形使いの中年男性、高柳・源三郎(流浪の酔いどれおやじ、たぬき人形と共に・f15710)が唸る。
下手に飛び込めば、それだけで相手の剣や水流で体を切り裂かれてしまいかねない。
「見るからに手練れみたいじゃな。わしで何とかなるかのう」
ともあれ、源三郎は自身に化けたたぬきの群れを飛び込ませて。
「お前達、相手は強そうじゃ。撹乱して、仲間の猟兵のサポートを頼むのう」
手数を増やしつつ、源三郎はしっかり攻撃も加えていく。
他にも、後方支援に徹するメンバー達がユーベルコードを展開していた。
前線では、刃を交えて戦いを繰り広げる状況。
剣は扱い慣れていないピオニーは、この場の仲間達の為にとすっと息を吸い込んで。
「貴方を信じる思いを歌に込めて」
ピオニーが花見会場に響くほどの声で、賛歌を歌う。
それに合わせ、イヴもまた効果が重なる様に、ユーベルコードを使用する。
「聖槍よ。私の声に応えてっ! 皆を守る力を……!」
イヴが呼び出した聖槍は攻撃にも使えるが、敢えて外して地面に突き刺す。
「大規模術式完成――《聖槍聖域》」
イヴの力はこの聖域に立つ仲間達の体力を回復させるだけでなく、戦闘力をも高めてくれるのだ。
そんな支援の手もあって、前線の猟兵達は絶え間なく攻撃を仕掛ける。
「受けてみよ、剣技【フロストスラッシュ】」
属性攻撃力を高めるラッセルは、相手が攻撃、回避と動くその隙を突くように氷剣を薙ぎ払う。
ラッセルの一閃は空気をも凍り付かせ、女剣士が放つ水流すらも凍結させていく。
すかさず、マキュラータが接敵して。
「我流ではあるが、ワガハイも剣には自信があるのだ!」
範囲攻撃が得意でないと見たマキュラータだったが、相手は思った以上に斬撃を使いこなし、多数の猟兵を相手にしている。
だが、彼女も手数では負けず、蜘蛛を模したからくり人形『アカンパニスト』は八刀流で女剣士を攻め立てる。
フェイントを織り交ぜ、つかず離れずの位置を保ちながら、マキュラータは人形を操って相手に接近戦を仕掛けていく。
『多目的飛行ユニット・サンク』付き魔導鎧姿で勝負を挑むトレーズも、一気に飛び込んでいた。
予め自らの血液を代償にして強化した武装をもって、彼は自らの肉体を透明化させて接敵する。
仲間達と攻撃を合わせ、トレーズは『黒剣改』の刃とサンクの盾爪で女剣士へと僅かに傷を入れていく。
敢えて、それらの武器をトレーズは見えるようにして攻撃する。
ダーク・クリンゲも彼が何を目論んでいるのかと一目置きつつ、猟兵達へと刃を浴びせ続けていた。
ダーク・クリンゲに対し、チーム【廃墟】の面々も示し合わせるように立ち回る。
「直接の斬り合いも楽しそうですが……」
うららも剣豪ではあるので、直接の斬り合いは望むところ。
ただ、獅郎が前に出てくれていることもあり、うららは後方からのお手伝いをと動いていた。
「猟兵たるもの、一人で戦い続ける訳にもいきませんからね!」
これも色々な戦い方を覚える機会と、うららは念動力を使って宙を舞う刀を操作する。
「私の念ずるままに、舞う5つの刀でお相手しましょうっ!」
それらを飛ばすことで、息を切らす仲間の穴を埋めるようにして女剣士へと切りかかっていく。
直接切りかかるメンバーが多いこともあり、シーラはスナイパーライフル『リュエール・デ・ゼトワール』のスコープを覗き込んで。
「ターゲット・ロックオン、です……」
眉一つ動かさず、シーラは相手の腕や胸部を狙い撃つ。
敵もそれらを水流でやり過ごしつつも、敵視したシーラ目掛けてとびかかろうと近づく。
しかし、シーラは動かない。
なぜなら、仲間がきっと途中で止めてくれると信じていたからだ。
実際、シーラの前方には獅郎が飛び込んできていた。
彼は自らの戦闘経験で得たスキルも合わせ、敵が舞わせる水流と髪の刃を妖刀『Corvas』で抑え、斬り合う
ダーク・クリンゲはなかなか隙を見せないが、シーラが銃弾で援護射撃を浴びせた隙を突き、獅郎は素早く妖刀を一閃……いや、フェイントをして敵の態勢を乱す。
彼は早業で鋼糸を刀に絡めて引っ張り、相手のバランスを大きく崩した。
「なんだと……?」
そこで、獅郎は女剣士の日本刀を叩き落そうとする。
しかしながら、舞う水流がそれを邪魔して。
「残念だったな」
相手は鼻で笑い、さらに応戦の手を強めるのである。
●流れるようなその剣技も……
猟兵達は入れ代わり立ち代わり、オブリビオンの女剣士ダークプルティア『ダーク・クリンゲ』を攻め立てる。
強力な力を持って呼び出されたオブリビオンとはいえ、攻め立てる猟兵達の数もあり、その動きは目に見えて鈍り始めていく。
「面白い刀だな。分解して構造を見てみたい所だ」
明らかに刀身から水流が飛び出しているのをラッセルは目にしながらも、再度氷剣フロスを薙ぎ払う。
「む……」
ラッセルの一撃に血を迸らせたダーク・クリンゲの態勢に、少しずつ乱れが見え始める。
ラッセルは聖なる波動で敵の動きを阻害しつつ一基に近づき、フロスで斬撃を直接見舞う。
相手の状態に隙が見えれば、猟兵達もそこを突いて一気に攻め立てる。
源三郎を模したたぬき達が攻撃を仕掛ける際も後方からピオニーの賛歌が響き渡り、イヴが再度戦場に聖槍を突き刺し、領域内の猟兵達をサポートしていく。
ただ、交戦が続けば続くほど、ダーク・クリンゲにとって有益となることもあった。
「ただ、遠くからちくちくするだけで、私は倒せん」
敵はそう告げると、シーラの傍に何やら怪しい仮面が現れて。
「見切った技をもう見せるな。【闇雫流・呪縛暗黒面】!」
現れた仮面はシーラへと張り付き、ユーベルコード【鷹の目】を封じようとしてくる。
ここまで、先の戦闘から猟兵達を注視してきた女剣士。
同じ技で攻め立てる猟兵目掛けて、その技を封じてしまおうと瞳を光らせる。
「時空の外神よ。その憤激を、深淵よりの光と鋼鉄の束縛と化し、我に貸し与え給え」
獅郎はここぞというで高速詠唱して白熱の鎖を放ち、相手の動きを捕えてしまう。
「なんだと……、うあああっ!」
「失礼、僕は剣術一辺倒ではなく――勝利に貪欲でして」
耐えがたい激痛にダーク・クリンゲが悶える。
そいつ目掛け、うららが再度5つの刃を浮遊させて。
「私、滝を斬り、滴を斬る修行もして参りました故っ!」
相手は鎖に捉えられた状態からでも、水流を操ろうとしている。
「水を断つにはまず穏やかなる心! 曇りなき心で荒ぶるものを見極めるのですっ!」
2人には手出しはさせぬと、うららは念動力で操る刃で水流を切り裂き、女剣士の体に傷を増やしていく。
その間に、拘束から逃れたダーク・クリンゲ。
しかしながら、マキュラータの人形が自由にはさせない。
仲間に意識は向けさせぬと、近場から彼女の操る8本の刃が攻め立てていく。
同時に、背後からは由の狼が爪や牙を煌めかせる。
これを、女剣士は闇の仮面で迎撃しようとするが、由はそのタイミングで炎のオーラを発し、相手の体へとぶつけていった。
ここぞと一気に仕掛けるメンバー達。
「くっ……、【闇雫流奥義・三連自在刃】!」
すでに、幾度目かの奥義。
相手がこちらのユーベルコードの弱点を見定めているのであれば、猟兵達もまた奥義を繰り出すタイミングで仕掛けるのみ。
ダーク・クリンゲも自らの剣技には自信を抱いている。
だからこそ、クロエはここぞと妖剣を解放して。
「いくぞ。『黒』」
真の姿となった妖剣から黒雷じみた妖気が迸り、彼女は女剣士の使う3種の斬撃全てを見切り、いなし、切り崩していく。
盾と武器で受け止める透明化したトレーズもまた、カウンターで仕掛ける。
トレーズは自らの体の他に、フォースアンカーを透明化していた。
武器が浮遊して攻撃するのを囮とし、自らの体とアンカーで女剣士の体を薙ぎ、強く殴打を繰り出す。
「あうぅっ……」
涼しい顔をしていたダーク・クリンゲもここにきて、大きく表情を歪ませる。
そこで、テラが手のひらを敵へと向けて。
「……もらった」
近づいてきた女剣士がその空間に入ったのを見計らい、テラはユーベルコードを発動させる。
「これはおれの痛み、避けて見せろ。斬斬斬斬斬斬斬ッ!!」
ダーク・クリンゲごと、テラはその場の空間を切り刻む。
すると、動きを止めた女剣士が全身から血を迸らせ、崩れ落ちていく。
「ふ、見事……だ……」
花見会場へと倒れ行くダークプルティア『ダーク・クリンゲ』。
桜の花びらの上で、そいつの体はすぐ消えてなくなってしまった。
「召喚主の居所を吐いてほしかったのだがな」
クロエは妖剣を収めつつ、小さく頭を振るのだった。
大成功
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第3章 日常
『蔵開き~梅は咲いたが桜はまだかいな~』
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POW : 花見で一献
SPD : 見知らぬ人と飲み交わす
WIZ : 野点や茶会に挑戦
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●花を愛で、楽しく飲み食いを
渡来人……オブリビオンによる脅威は去りて、花見会場に再び平穏が訪れる。
避難していた現地の人々も再び桜の木の下へと戻り、花見を再開させて楽しく飲み食いを始めていた。
ところで、サムライエンパイアにあるこの花見会場の周辺は、米所で知られる。
この為、会場で振る舞われるのは、米を原料としたお酒……清酒が多いが、未成年の為に甘酒も振る舞ってくれている。
また、餅を使った団子、おはぎ、加工したあられ、おかき、おこしなども食べることができる。
さらに、お茶や米製品以外の和菓子……例えば、饅頭、羊羹、カステラといった物を振る舞う屋台もあるので、寄ってみるといい。
特に、お茶は野点、茶会といった催しも行われているので、そちらに参加してみるのも一興だろう。
もちろん、仲間内で楽しく語らいながら飲み食いするのも楽しいもの。まったりとしながら交流を深めていくのもいいものだ。
華やかな桜の花々の下、花を愛でる猟兵達は、どんな一時を過ごすだろうか。
クロエ・ウィンタース
共闘アレンジ歓迎。
【SPD】
花見か、よいな。事の大元は絶てなんだが、今はそれを忘れよう。
今は花見を楽しむことにする。
俺はまだ成年していないから茶か酒気のないものを頼む。
お勧めがあればそれを。
和菓子があればそれも貰おう。そうだな…桜餅があれば是非。
若い衆に混ざってわいわいするのは苦手なので
現地のご老人たちに混ざって日向ぼっこをしながら
花見を楽しもう。のんびりまったり。
他愛無い世間話もしておこう。
今年の田畑がどうだとか体の調子だどうだとか
息子や孫の嫁にどうかと言うのを断ったり。
他の猟兵とは互いに勝利を喜んでおく。
自分が食べたお勧め和菓子をすすめておくぞ。
来年もまた、同じ桜が見れると良いな、うむ。
高柳・源三郎
【源さんと愉快な仲間】「みんなわしのために集まってもらってありがとうのう、今日は大いに飲もう!」源三郎は依頼の達成とこれから始まる宴会にウキウキしている。「幸村殿じゃあ遠慮なくここで一番うまい酒をご馳走になるかのう」仲間と一緒なので源三郎の酒が進む進む。御宮司・幸村の言葉に「やっぱり仲間と美味いもん食って、酒飲むのは最高じゃな〜。」源三郎は満面の笑みで仲間といれる幸せを噛み締めてた。
ラッセル・ベイ
これだけの桜があるのに花見をしない……そんな選択肢はあるまい
とはいえ、羽目を外し過ぎるのは良くないが
適度に、されど大いに楽しもうとしようか
まずは酒だ、これなくして宴など有り得ん
そこら辺の人に桜と合いそうな酒についてを聞いて見るか
さて、「ポイゼ」よ。飲み比べと行こうか
私はドワーフ。酒に強い種族
彼女は毒精霊。毒にもなる酒には滅法強い
勝機はある。が、相当厳しい戦いになるだろうな
それでは行くぞ……いざ、勝負!
御宮司・幸村
【源さんと愉快な仲間】で参加
メンバーは、おじさんと源さんとベル君(f12926)
なんでも此処は米が有名な所で、しかも今日は蔵開きなんだって
満開の桜の元飲めるなんて、超風雅!
上様ありがとう…サムライエンパイア、最&高ー
源さん、お疲れ様
依頼の成功もおめでとう、今日の宴の主人公だー
おじさん、屋台で何かご馳走するよ、遠慮無く言ってね!
ベル君も欲しい物あったら買ってくるよー
桜の木の下にゴザを敷いて、宴会開始
源さんとは知り合って日も浅いけど、気の合う仲間と杯を交わすのは時間なんて感じされない位古くからの友達の様
お酒もご飯も美味しいし、桜も綺麗…周りは気の合う仲間たち
幸せって、こういう事をいうのかもねー
アルベルト・サーシェス
【源さんと愉快な仲間】で参加します、よろしくお願いします。
高柳さんは依頼お疲れ様でした。
あの、お怪我とか、大丈夫でしょうか?
あれば、治療しますので、遠慮なく言ってくださいね。
わ、桜が満開で綺麗ですね…
僕、人が怖くて…余り陸地には行かなかったので、こんな近くで桜の木を見たのは久しぶりです。
ぐっさんのお言葉に甘えさせてもらうなら、僕甘酒が飲みたいです…良いでしょうか…すみません。
あ、僕お酒注ぎますね。
こうやって皆で楽しむのはとても新鮮です、誘って頂いて感謝しています。ありがとうございました。
マキュラータ・ヘテロスコドラ
ハッハッハ!ワガハイの予想などトンと超えた素晴らしい剣の使い手であったな!ワガハイもまだまだ未熟な身、良い経験になったのである!さてさて、では花見の時間であるな!【SPD】
ワガハイはお酒飲めないし、お茶も「かふぇいん」とやらで変な気分になるし、何を飲むか……む、甘酒?よし、それを頂くのである!
甘酒を飲みつつ、会場をまわり色んな人たちと語らうことにするぞ!せっかくだから【八脚舞踊・阿吽之息】も使って、初対面の人とも息を合わせて会話を盛り上げるのである!テンションアガって来たら「ダンス」も踊って、花見の席を存分に楽しむのである!
「花は美し菓子は美味い!この風景を守れて良かったのである!」
宇冠・由
大分暴れてしまったので、花見がてら桜の木が傷ついてないか見て回ります
来年も、その次も、ここのお花は沢山の人の笑顔を咲かせると思いますから
いつまでも変わらず奇麗に咲き続けてほしいです。それに傷ついては可哀想ですし
お米というのは、凄いですわ
色んな食べ物に変化します
(花見散歩中に食べ歩き、団子におかきなど)
変わらないもの、変わるもの
色んな世界には色んなものがあります
(これからも、沢山のものを守っていきたいですわ。そのためにももっともっと強くならなくては――)
沢山食べて、沢山強くなりましょう!
(目指せ食べ歩き全種目制覇。なお体重増加は考えないこととする)
●楽しい花見の席で
渡来人……オブリビオンを討伐した猟兵達。
「ハッハッハ! ワガハイの予想などトンと超えた素晴らしい剣の使い手であったな!」
蜘蛛のキマイラの少女、マキュラータ・ヘテロスコドラ(誘うは八脚の舞踊、煌くは八刃の颶風・f13941)は楽しそうに高笑いする。
まだまだ未熟な身であり、良い経験になったと満面の笑みを浮かべ、マキュラータは花見へと繰り出す。
戦いは終わったことで、続々と会場に戻ってくる花見客達。
あちらこちらで人々の賑わいが聞こえるようになってきた中、うさぎのヒーローマスクである宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)は炎の義体で会場を歩いて回る。
「大分暴れてしまいましたからね」
由は途中、花を見ながら木々に傷がついていないかと見て回っていた。
この木々は来年もその次も鮮やかに花を咲かせ、現地や遠くから訪れる人々にも笑顔を咲かせてくれるのだろう。
「いつまでも、変わらず綺麗に咲き続けてほしいです」
木々の傷を見つけては、由はしばしその手当てに当たっていたようだ。
「これだけの桜があるのに、花見をしない……。そんな選択肢はあるまい」
金髪の老兵を思わせるドワーフ、ラッセル・ベイ(ドワーフのルーン鍛冶師・f12407)は、羽目を外しすぎないくらい適度に、それでいて大いに楽しもうと考える。
「まずは酒だ。これなくして宴など有り得ん」
そこで、ラッセルはこの場で酒盛りをしていた現地民の集団へと、桜に合いそうな酒について尋ねる。
すると、甘味が多い場とあって、フルーティーで甘い米酒を勧める者がちらほら。
桜の香りと合わせ、それを口に含むと実にかぐわしく感じるのだとか。
誘われるままにラッセルは腰を下ろし、毒精霊のポイゼを呼び出して。
「さて、ポイゼよ。飲み比べと行こうか」
自身がドワーフであり、酒に強い種族と自負する彼は、毒にもなる酒にめっぽう強い毒精霊に飲み比べ勝負を挑む。
勝機はあるとラッセルは感じている……が、相当厳しい勝負になると彼も感じていて。
「それでは行くぞ……。いざ、勝負!」
「「「おおおおおおお!!」」」
周囲で掛け声が上がる中、ラッセルはポイゼと共に杯を口にしていく。
決着がどうなったのかは、現地で見ていた花見客が知っていることだろう。
それを遠目で見ていたマキュラータは、まだ未成年。
酒は飲めぬし、お茶も「かふぇいん」とやらで変な気分になってしまうとのこと。
「何を飲むか……。む、甘酒? よし、それを頂くのである!」
酒と名はつくが、米麹を発酵させた甘酒にはアルコールはほとんどなく、ソフトドリンクの扱いとされる。
これを飲みつつマキュラータは会場を回り、色々な人と語らう。
初対面の人もウェルカム。マキュラータは自身のユーベルコード【八脚舞踊・阿吽之息】でどんな相手とでも、息を合わせることができる。
サムライエンパイアの人々と楽しく語らうマキュラータは、その合間に食べ歩きしていた由を発見する。
「お米というのは、凄いですわ」
花見散歩中だった由は、米を原料とした団子におかきと色々口にしていた。
変わらないもの、変わるもの。
色んな世界には色んなものがある。
(「これからも、沢山のものを守っていきたいですわ。そのためにも、もっともっと強くならなくては――」)
たくさん食べて、たくさん強く。
目指せ食べ歩き全種目制覇と意気込む由。
なお、体重が増える可能性については考えないようにしていたようである。
そんな由を巻き込みつつ、テンションが上がったマキュラータは現地民とダンスを踊る。
「花は美し菓子は美味い! この風景を守れて良かったのである!」
これ以上ない笑顔で、マキュラータは花見の席を存分に楽しんでいた。
そんな仲間の姿を目にしつつ、腰まで伸ばす長い銀髪を雑にまとめたクロエ・ウィンタース(刃狼・f15418)は桜の花々を仰ぎ見て。
「花見か、よいな」
この世界を荒らす大元を絶つことはできなかったが、今はそれを忘れてクロエは花見を楽しむことにしていた。
この地は米所とあって、クロエも勧められるままに甘酒を口にする。
その柔らかい味にほっこりしつつ、彼女は要望を出した桜餅をいただく。桜の葉が巻かれていることで、より春の味わいを楽しむことができる。
そして、クロエは現地のご老人達とまったりと日向ぼっこしながら花を眺めつつ世間話。
桜の季節が終われば、田植えが始まると今年の田畑の状態を語るお爺さんがいれば、息子、孫の嫁にと進めてくるお婆さんの話をクロエはやんわり断って。
そこにやってくる由にクロエは桜餅をアピールしつつ、この勝利を喜び合う。
「来年もまた、同じ桜が見れると良いな、うむ」
再び、桜餅を口にしながら、彼女は花々を愛でるのである。
大きなたぬき人形を背負うほろ酔いの中年男性、高柳・源三郎(流浪の酔いどれおやじ、たぬき人形と共に・f15710)は、花見会場へと仲間を呼んでいた。
「わ、桜が満開で綺麗ですね……!」
下半身が魚となったキマイラの青年、アルベルト・サーシェス(泡夢・f12926)が見上げるばかりの桜雲に感嘆する。
「僕、人が怖くて……。あまり陸地には行かなかったので、こんな近くで桜の木を見たのは久しぶりです」
アルベルトはしばし、その美しさに認めてしまう。
「なんでも此処は米が有名な所で、しかも、今日は蔵開きなんだって」
一見、ごく普通のおっさんといった風体の御宮司・幸村(いいかげんサマナー・f02948)は、予め耳にしていた話をベルくんことアルベルトへと告げて。
「満開の桜の元飲めるなんて、超風雅!」
これも、この世界を治める上様がいてこそと、幸村は声を荒げる。
「上様ありがとう……。サムライエンパイア、最&高ー」
桜の香り漂うこの会場で、幸村は楽しげにゴザを敷く。
「源さん、お疲れ様。依頼の成功もおめでとう、今日の宴の主人公だー」
「高柳さんは依頼お疲れ様でした。あの、お怪我とか、大丈夫でしょうか?」
一仕事終えた彼を幸村に続き、アルベルトも労う。
とはいえ、源三郎は元気そのもの。
「みんな、わしのために集まってもらってありがとうのう。今日は大いに飲もう!」
そんな【源さんと愉快な仲間】のメンバーを前に、源三郎はこれから始まる宴会にウキウキしている。
「おじさん、屋台で何かご馳走するよ、遠慮無く言ってね! ベル君も欲しい物あったら買ってくるよー」
まずは、幸村が労いも兼ね、お使いを買って出る。
「幸村殿。じゃあ遠慮なく、ここで一番うまい酒をご馳走になるかのう」
「ぐっさんのお言葉に甘えさせてもらうなら、僕、甘酒が飲みたいです……」
程なくして、幸村が希望の飲食物を取り揃えると、この場でささやかな宴会が始まる。
アルベルトがお酌をすると、元三郎と幸村が杯を交わし、豪快に酒を呑み始める。
幸村は源三郎とはまだ知り合って日は浅いが、こうやって気の合う仲間と杯を交わす姿は、古くからの友のよう。
――酒も、ご飯も美味いし、桜も綺麗。周りには気の合う仲間達。
「幸せって、こういう事をいうのかもねー」
「やっぱり、仲間と美味いもん食って、酒飲むのは最高じゃな~」
幸村の言葉に源三郎は満面の笑みを浮かべ、仲間と共にいる幸せを噛みしめるのだった。
大成功
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五曜・うらら
【廃墟】
先の戦い、お二人ともお見事でしたっ!
そして念願のお花見ですよ!
世界が違えど桜の美しさというものは変わらぬものですが!
えんぱいあの桜も見事な物でしょうっ!
あら、お二人はお酒を……お花見と言えばお酒ですからね!
私、知ってます!こういう場では私の齢では飲んではいけないとっ!
ですから、お団子でご一緒しますね!
甘酒もいいのですが、やはりあうのはお茶だと私思いますっ!
あ、お酌くらいは致しますよ!
そうそう、あちらにはおはぎもありましたね!
流石に今披露するわけには参りませんが
私、おはぎを作るのは得意なのですっ!
今度機会がありましたらご馳走いたしますね!
仁上・獅郎
【廃墟】
お二人の技の冴え、見事でした。
僕も少しは貢献できましたかね?
さて、この世界での花見は初めてでして。
確かに見事な桜です。穏やかに見る事が出来て本当に良かった。
まずは自分とシーラさんの器にお酒を注いで、と。
うららさんは残念ですが……
成人された頃に、また皆で来ましょうね。
酒や団子を味わい花を愛でる。
至福のひと時とはこの事ですね。
故郷の桜も良いですが、何故でしょうね、この桜は殊更美しい。
理由は場所か、酒精か、友人か、……
……失礼、どうにも酔いが回っているようで。
ですが、こんな時が続けば……僕も本当に、そう思います。
うららさんの手作りのおはぎとは楽しみですね。
その時には僕も何かご用意しましょう。
シーラ・フリュー
【廃墟】で参加
お疲れさまでした。ご無事で良かったです…。
この世界の桜もとても綺麗ですね…。UDCアースの夜桜も綺麗でしたけれど、こちらの世界は風景も含めて風情があります…。
せっかくですのでお酒も頂いて。あぁ、獅郎さん、ありがとうございます。まだ飲まれるのでしたら、次はお酌致しますね。
うららさんはまた成長してから…そうですね、その時はまたご一緒できればと。あ、私も1本お団子を頂いても?
こうしてお二人と花見酒、正に至福のひと時です…。
…こんな時がずっと続けば良いのですけれどね…。
うららさんの手作りおはぎ…その時は是非御馳走になります…。
こうしてまた新しい楽しみが出来ていくのも、何だか良いですね。
●美しい桜に風情を感じて
少し離れた場所には、花見スポットを探す【廃墟】メンバーの姿がある。
「先の戦い、お2人ともお見事でしたっ!」
連戦を潜り抜けたチームの仲間達に、ふんわりとした茶髪の髪を揺らす五曜・うらら(さいきっく五刀流・f00650)は笑顔で労う。
「お2人の技の冴え、見事でした。僕も少しは貢献できましたかね?」
右目にモノクルを装着した仁上・獅郎(片青眼の小夜啼鳥・f03866)もまた仲間達の健闘を称えつつ、控えめに問いかける。
互いに十分な働きをしていたのは、この場の全員が認めるところだ。
「お疲れさまでした。ご無事で良かったです……」
灰色の髪の胸元くらいにまで伸ばしたシーラ・フリュー(天然ポーカーフェイス・f00863)は、この場の2人に大事がなかった事を安堵する。
いつの通りに無表情な彼女だが、人一倍仲間達を心配していることがその言葉の端々からも窺うことができた。
そんな彼らは大きな桜の木の麓となる良い場所をキープし、敷いたゴザの上に腰を下ろす。
「念願のお花見ですよ!」
「さて、この世界での花見は初めてでして」
うららは元気いっぱいに両手を広げると、獅郎が改めて頭上を仰ぎ見た。
会場では、見渡す限り満開の桜の花々が連なり、鮮やかに咲き誇っている。
「世界が違えど、桜の美しさというものは変わらぬものですが! えんぱいあの桜も見事な物でしょうっ!」
どやっと胸を張るうららはなんとも可愛らしい。
獅郎もシーラも、目に飛び込んでくる一面の桃色の花々に感嘆し、しばしの間見とれていた。
シーラはUDCアースで見た夜桜が綺麗だったことを思い出しつつ。
「こちらの世界は風景も含めて、風情があります……」
「確かに見事な桜です」
こんな素敵な光景を、穏やかに見ることができて本当に良かったと、獅郎は心から感じていた。
●花見酒にお茶を添えて
その後、【廃墟】の面々は花見酒を始め、獅郎が自身とシーラの器にお酒を注いでいく。
「あぁ、獅郎さん、ありがとうございます」
せっかくだからと、シーラもそれをいただくことにする。
「まだ飲まれるのでしたら、次はお酌致しますね」
「あ、お酌くらいは致しますよ!」
お花見と言えばお酒とうららも考えるのだが、残念ながらうららは未成年だ。
「成人された頃に、また皆で来ましょうね」
「……そうですね。その時はまたご一緒できればと」
お酒を勧めるわけにはいかぬ彼女に、獅郎とシーラは大人な気遣いを見せる。
気遣いをありがたく受け取るうららだが、彼女は彼女なりにこの席での楽しみ方を心得ていて。
「はい、ですから、お団子でご一緒しますね!」
甘酒もいいのだが、やはり合うのはお茶だとうららは語り、早速串に刺さった餡団子を一つ頬張っていた。
「あ、私も1本お団子を頂いても?」
シーラもうららから別の団子をいただき、甘いみたらしの味に舌鼓を打つ。
「酒や団子を味わい、花を愛でる。至福のひと時とはこの事ですね」
獅郎もまたそれを一ついただき、改めて風に揺られる桜の花々を愛でる。
「故郷の桜も良いですが、何故でしょうね、この桜は殊更美しい」
こういう花見の席だからそう感じるのか、はたまた酒精の影響か、それとも、気の合う友人がいるからか……。
「……失礼、どうにも酔いが回っているようで」
「いえ、こうしてお2人と花見酒、正に至福のひと時です……」
少しばかり、気分を良くする彼にシーラもまた頬を朱に染めつつ同意して。
「……こんな時がずっと続けば良いのですけれどね……」
「……僕も本当に、そう思います」
そんなまったりした中でも、うららはテンション高く2人に呼びかける。
「そうそう、あちらにはおはぎもありましたね!」
さすがに、今この場で披露とはいかないが、うららはおはぎを作るのが得意だと鼻を高くしていた。
「今度、機会がありましたら、ご馳走いたしますね!」
「その時には僕も、何かご用意しましょう」
そんなうららのおはぎに興味を示し、獅郎もその時は何か振る舞いたいと語る。
「……その時は是非、御馳走になります……」
こうして、また新しい楽しみができていくのもいいものだと、シーラはしみじみと感じるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
推葉・リア
【博愛祈願堂】
…(悩んでたらダーク・クリンゲ戦を逃した妖狐)………まぁ、うん、オブリビオン退治出来たからいいか!
そしてお花見に来てくれてありがとう! まずは…美味しいもの探そうか!
ん〜悩んじゃうなぁ…一通り少しずつ買っちゃおうかな?皆でシェア出来るように
私?私はやっぱりお団子かしら!みたらしあんこゴマ…よし、全部買おう
沢山食べ物買ったしそろそろ場所探そうか…【第六感】で場所を探して…あっ!あそこなんか良くない?物凄くきれいよ!
場所確保したらシートを引いて買ったもの広げて皆で乾杯!
…本当に桜って綺麗ね…と皆で桜を愛でて美味しいものも食べて暖かな春のひと時を過ごすわ
【アドリブ歓迎】
氏神・鹿糸
【博愛祈願堂】で参加
花もすっかり満開。風に散る花びらの雨も素敵だわ。……そして何より、この良い匂い!
羊羹に……カステラまであるの?
全部食べましょう。
素敵なお花には豪華な食べ物を添えて見たいものね。
まだ肌寒いから暖かいお汁粉も良いわよね。
お腹はさっきから鳴りっぱなしよ。色んなものに目移りしちゃうわ。
リアはお団子を買ったの?ゴマ団子、美味しそう…後で少しわけてちょうだいね。
満足いく分まで買ったら……リアが素敵な場所を見つけてくれたわね。
実はお酒も買っておいたのよ。
じゃあ、乾杯!
春を満喫しながらゆっくり桜を眺めましょうね。
(アドリブ等歓迎)
月舘・夜彦
【博愛祈願堂】で参加
サムライエンパイアは何処の場所でも桜も見頃ですね
しかし、腹ごしらえも大切です
甘味はどれも好きなのですが、これだけ種類が多いと迷ってしまいますね
とりあえず食べられる範囲という事で私は羊羹と饅頭にしました
花見をする場所はリア殿は見つけたようで、此処ならば花見が楽しめそうです
饅頭は人数分、羊羹は店で切り分けて頂きましたので皆で頂きましょう
リア殿が買って来た物も有り難く頂戴致しますね
花より団子とは良く言ったものですが花も見事なものです
今年は色々な場所で桜を楽しんでいたのですが、何度見ても飽きませんね
こうした賑わいを楽しむのも花見の醍醐味というものなのでしょう
●桜と甘味
戦いの最中、万能従者型・渡来の天使について、思い悩んでいた妖狐、推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)。
彼女はその間に、ダーク・クリンゲ戦を逃してしまったのだが……。
「…………まぁ、うん、オブリビオン退治出来たからいいか!」
気づけば、他の猟兵達が事態を収拾してくれていたこともあり、リアは折角だからと旅団【博愛祈願堂】の仲間達を呼び寄せていた。
「お花見に来てくれてありがとう!」
リアの言葉に、旅団の仲間達は微笑んで。
「花もすっかり満開。風に散る花びらの雨も素敵だわ」
土と火から生まれたヤドリガミである氏神・鹿糸(四季の檻・f00815)は、視界に広がる一面の桜と、時折舞い落ちてくる桜の花びらに柔らかな笑みを浮かべる。
「サムライエンパイアは何処の場所でも、桜も見頃ですね」
竜胆の簪のヤドリガミである月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)も、華やかな桜の花々に目を細めるが、腹ごしらえも大切と彼はまず甘味の屋台に興味を示す。
「まずは……、美味しいもの探そうか!」
リアに促される形で、メンバー達はそれぞれ屋台に食料確保へと散開する。
会場で米菓子が振る舞われていたこともあり、屋台ではそれ以外を原料とした和菓子やお茶などが提供されていた。
「どれも好きなのですが、これだけ種類が多いと迷ってしまいますね」
とりあえず食べられる範囲ということで、夜彦も羊羹と饅頭を購入していた。
あちらこちらから漂う甘い香りに、鹿糸も鼻腔をくすぐられて。
「羊羹に……カステラまであるの?」
現実の地球において、鎌倉~室町時代に中国から伝わった羊羹。
そして、カステラも南蛮渡来の品として16世紀に伝わった品なので、サムライエンパイアにあっても不思議ではないだろう。
先ほどからお腹が鳴りっぱなしなこともあり、色々なものに目移りさせる鹿糸である。
「全部食べましょう。素敵なお花には豪華な食べ物を添えて見たいものね」
鹿糸は屋台で提供される品を片っ端から頼んでいく。まだ肌寒さを感じるからと、彼女は温かいお汁粉も注文していた。
リアもしばらく、何を買おうかと悩んでいた。
「ん~、悩んじゃうなぁ……。一通り、少しずつ買っちゃおうかな?」
しばらくして、皆でシェアできるようにと考えた彼女は、みたらしあんこゴマ……団子を全種類購入していた様子。
そして、リアはそろそろ花見をする場所を探そうと直感を働かせる。
「あっ! あそこなんか良くない?」
そこは、桜の木々に囲まれていた場所。
スペースは広くないが、3人で楽しむ分には十分な場所だ。
「此処ならば、花見が楽しめそうです」
その場所の景観の良さに、歩み寄ってきた夜彦は満足そうに頷いていた。
●皆で乾杯!
【博愛祈願堂】の面々は確保した場所へとシートを敷き、買った和菓子を広げる。
鹿糸は満足いく量の和菓子を用意し、さらに会場でお酒も分けてもらっていた。
この場の全員が成人済みとあって、皆が手にした杯へと酒を注いで。
「「「乾杯!」」」
彼らは少しそれを口にしてから、改めて皆が買ってきた物を目にしていく。
先ほど、夜彦が購入した饅頭は人数分ある。
羊羹は予め店で切り分けていただいたとのことで、仲間達にも振る舞う。
「リアはお団子を買ったの?」
「ええ、花見と言えば、やっぱりお団子よね!」
ずらっと買った団子を見せるリアに、鹿糸も目を輝かせて。
「ゴマ団子、美味しそう……。少しわけてちょうだいね」
もちろんと答えるリア。夜彦もそのご相伴に預かっていたようだ。
「本当、リアは素敵な場所を見つけてくれたわね」
鹿糸は自身が購入した和菓子を口にし、ゆっくりと桜を眺めて春を満喫する。
「花より団子とは良く言ったものですが、花も見事なものです」
夜彦もまた羊羹の甘さにほっこりし、頭上の花々を見上げる。
すでに色々な場所で桜を楽しんでいる夜彦だが、何度見ても桜の花は飽きないと彼は語る。
「こうした賑わいを楽しむのも、花見の醍醐味というものなのでしょう」
「……本当に、桜って綺麗ね……」
リアは仲間と共に桜を愛でながら美味しい団子を食べ、暖かな春の一時をまったりと過ごすのである。
大成功
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ピオニー・アルムガルト
【もふごろ】で参加よ!
料理を作ろうって言ったはいいけど、私も男料理みたな大雑把な物しか作れないわね…ホワイトちゃんと、イヴちゃんが居ればなんとかなりそう?
植物知識を生かせば春の山菜や桜餅用の桜の葉の塩漬けぐらいは準備出来ると思うわ。
ピンッ!と私の【野生の勘】がつまみ食いの波動を感じたわ!本気で来るなら私も【ダッシュ】【追跡】で大人気なく本気で受けましょう!
ぽかぽかと春の陽気にみんなともふもふごろごろと寝っ転がり、青空のキャンパスに舞う桜を堪能するわね。
植物達の息吹が芽吹く季節を肌で感じ、みんなでのんびりと楽しいひと時を過ごせるって素敵な時間ね!
ホワイト・アイスバーグ
【もふごろ】で参加いたします。
ピオニーお嬢様にお食事の準備を託されましたがサムライエンパイア、流石といいますか四季折々の食材がありますね。
業に入れば郷に従えと言いますし、ここは旬な山菜や春告げ魚を【料理】してお重箱に詰めさせていただきましょう。
桜を始め花というのは然も人の心を惹きつけるのでしょうか?
皆様の楽し気な笑顔を見ると心が温かくなるのは陽気のせいだけではないようですね。従者としてとして不躾でございますが、ちょっと戸惑いながらも私も寝転がせていただきます。
イヴ・クロノサージュ
チーム参加:もふごろ
アドリブ◎
――
▽何するの?
お友達とまったり御花見します
ピオニーさんの料理を手伝いながら
茜さんがお花のお布団を作ってくれているので
一緒に寝そべってゆっくりします(もふごろ)
▽プロフィール
性格:妹分。準備やお片付けは積極的に行うマメな子です
仕事:ドジなので、運が悪ければ皿を割ってしまう事も
料理:お料理は普通の家庭料理級
へんなトコロ:機械弄りや歯車模様が好きなので、喜んだり頬を染めたりします
▽心情
今回の依頼は大変でしたぁ……
わたし、ちょっと疲れてしまいましたので
のんびりするよ
綺麗な桜を眺めながら、青空を見上げていたら
歯車模様の雲とか、ないかしら?
【◎アドリブ、会話多め大歓迎です】
クー・フロスト
チーム参加:もふごろ
アドリブ◎
――
▽何するの?
お友達とまったり御花見します
ピオニーさんの料理を
私の技能【早業】【ダッシュ】【覚悟】を駆使して
全力でつまみ食いします
▽プロフィール
性格:姉貴分。自分からは動きませんが、頼られた瞬間やる気が出ます
仕事:仕事は完璧。やる事はしっかりやります。料理以外。
料理:得意料理はカップラーメンです。(お察し下さい)
へんなトコロ:むきゅー。と鳴きます。
▽心情
皆、依頼お疲れ様だな!
無事仕事も終わったし、楽しく御花見しようではないか!
(ん?わたし何もしてない?いやいや!私の仕事は食っちゃ寝だ!むふー。)
もふもふの尻尾はどこだねー?
今私は凄くもふもふしたい気分なのだ!!
八幡・茜
【もふごろ】で参加よ!
ピオニーさんが一緒に料理を作ろうって言ってたけど、おねーさんは焼くか良く焼くかくらいしか料理方法をしらないのよね
ふふふ、大丈夫よね何人か居るんだし1人くらいはきっとお料理ができるはずよ!
多少難があってもみんなで食べれば美味しいものね!
出来上がった料理をつまみつつ、綺麗なお花を目で楽しみましょう!
お日様に照らされているとぽかぽかして気持ちが良いわね、お花も綺麗だし何だか夢見心地になっちゃうわ!
あ、落ちている花びらを集めて花びらのお布団を作って寝てみようかしら!
寝転んで花びらまみれ、みんなでもふもふごろごろぬくぬくよ!
そーれ、ピオニーさんもくーさんもイヴさんももっふもふよー!
●お疲れ様!
藍色の髪をした人狼のピオニー・アルムガルト(ランブリング・f07501)は、女の子ばかりの【もふごろ】のメンバーと共に花見会場にいた。
「皆、依頼お疲れ様だな!」
まず、和服を纏う自称死神の少女、クー・フロスト(《甦生氷姫》武人たる者、常に鍛えよ・f08503)が戦いに参加したメンバーを労う。
「今回の依頼は大変でしたぁ……」
実際に参戦していた1人、白髪のミレナリィドールの少女、イヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)はいささかお疲れモード。
「わたし、ちょっと疲れてしまいましたので、のんびりするよ」
そんな彼女達の活躍によって、のんびりと見られる桜の花々。
「無事仕事も終わったし、楽しく御花見しようではないか!」
クーはそう気心知れた仲間達へと促すのである。
●料理つくろ!
花見に当たり、【もふごろ】のメンバーは現地の甘味だけでは満足できなかったらしく、ピオニーが仲間達へと一緒に料理を作ろうと誘いかけていた。
(「とはいえ、おねーさんは焼くか良く焼くかくらいしか料理方法をしらないのよね」)
チームの中では年長の妖狐、八幡・茜(妖狐の戦巫女・f04526)はそんなことを考えて。
(「ふふふ、大丈夫よね。何人か居るんだし、1人くらいはきっとお料理ができるはずよ!」)
調理に関しては、茜は仲間達に丸投げの様子だ。
「ピオニーお嬢様にお食事の準備を託されましたが」
長い白髪をポニーテールにしたふくよかな胸の持ち主、ホワイト・アイスバーグ(ミレナリィドールの咎人殺し・f14288)はサムライエンパイアという世界に四季折々の食材があると感嘆し、会場から出てあちらこちらを巡ってきていたらしい。
食材を集めていただけでなく、しっかりと調理も合わせて行っていたホワイトは旬な山菜や春告げ魚を【料理】し、重箱へと詰めていた。
一方で、仲間達に料理を誘ったピオニーは会場で桜餅用の桜の葉を調達しつつ、それを塩漬けにと準備していく。
(「私も男料理みたいな大雑把な物しか作れないわね……」)
花見会場で一般料理の調理、食材調達が難しいとあって、彼女も会場の外で食材調達。春の山菜などを手に入れてこれも塩漬けにしていたようだ。
「わたしもお手伝いしますね」
そうして、戦いに疲れたと主張していたイヴもピオニーの妹分としてマメな様子も見せ、積極的に料理の手伝いに当たってくれていた。
時折食器を割ってしまってはいたが、それでもお料理は普通の家庭料理を作る程度の腕はあるらしく、山菜の煮物を作っていた。
そんな中、クーはボーっと突っ立っている自身に気づく。
「ん? わたし何もしてない?」
自慢じゃないが、得意料理がカップラーメンという残念さである。
「いやいや! 私の仕事は食っちゃ寝だ! むふー」
彼女はどや顔でスキルを行使して、全力でつまみ食いを行っていたらしい。
ピンッ!
ピオニーは野生の勘でつまみ食いをされていることに気づいて。
「本気で来るなら、私も大人気なく本気で受けましょう!」
彼女はダッシュ、追跡してクーを逃さない。
「むきゅー」
程なくして、クーはお縄についていたようだ。
●のんびりまったりもふもふごろごろ
簡単な料理を完成させた【もふごろ】のメンバーは、他のグループからはやや遅れる形で改めて花見会場へと入る。
ピオニーは大部分をホワイトやイヴに助けてもらう形で料理を用意し、シートの上に広げていく。
「多少難があっても、みんなで食べれば美味しいものね!」
結局、準備はノータッチな茜だったが、できたものをちょいちょい摘まみつつ、綺麗な花々を目で楽しむ。
お日様に照らされていると、ぽかぽかして非常に心地よい。
「お花も綺麗だし、何だか夢見心地になっちゃうわ!」
そうだと、茜は周囲に落ちている花びらを集めていく。
たくさんの花びらでお布団を作ってみせ、思いっきり寝転がっていく。
それにイヴも乗っかり、一緒に寝そべってゆっくりする。
茜のもふもふ尻尾を見つけ、彼女はもふもふしつつごろごろ。
「もふもふの尻尾はどこだねー? 今、私は凄くもふもふしたい気分なのだ!!」
そこに、クーも飛び込んでくる。
人狼のピオニーや妖狐の茜の尻尾はこれ以上ないもふもふ対象である。
「そーれ、ピオニーさんもくーさんもイヴさんももっふもふよー!」
花びらまみれになりつつ、茜は可愛らしい仲間達の体を逆に、もふもふごろごろぬくぬくしていく。
ぽかぽかと温かさを感じる春の陽気。
ピオニーはそれを感じながら、寝転がる。
そんな仲間達の姿に、ホワイトも目を丸くして。
「桜を始め、花というのは然も人の心を惹きつけるのでしょうか?」
ホワイトにとって、ピオニーはご主人様だが、皆が楽しげな笑顔を見せているのを見れば、心が温かくなるのを感じる。
それは陽気のせいだけではないと、ホワイトは察して。
「従者として、不躾でございますが……」
少し戸惑いながらも、彼女も寝転がらせてもらうことにしていた。
「歯車模様の雲とか、ないかしら?」
機械弄りや歯車模様が好きなイヴ。
桜の花々の隙間から見える青空から、其れらしい真ん中に穴の開いた雲を発見し、イヴは頬を綻ばす。
青空のキャンパスに舞う桜。
植物の息吹が芽吹く季節を肌で感じるピオニーは、改めて本心からこう告げる。
「みんなでのんびりと楽しいひと時を過ごせるって、素敵な時間ね!」
そんな時間を共に過ごす仲間達もピオニーに同意し、しばらく花びらの絨毯の上でのんびりするのだった。
大成功
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