楽しい雰囲気にさそわれて
●
「どうしよう」
「どうしましょうね」
シルバーレイン某所にて能力者達がため息をついていた。
彼らの視線の先。そこ立ち並ぶ屋台。
そして大量の毛玉、もといモーラットがもらもらぎゅっぎゅ、もっきゅーと飛び回っている。
「これで屋台を開こうもんなら……」
たこやき、すいか、ケバブにてり焼きチキン。そんな夏のご馳走を前にしたらモーラットは目を輝かせて集まってくるに決まっていた。
そうとなれば起こりうる惨状は運命予報士でなくても予知できるもんで。
そして悲しい事に、解決すべく彼らが対処するにはあまりにも、あまりにもモーラットが多い。
「……こうなったら、彼らに頼むしかない」
意を決して、能力者はスマホのロック画面を解除した。
●
「シルバーレインの能力者から応援要請がありました。彼らを助けていただけませんか?」
ディル・ウェッジウイッターがアイスティーをサーブしながら話を紡ぐ。
「茨城県の浜辺で今しがたお祭りが行われます。お祭りとはいえ集落で行われる規模の小さな物です。
これからお祭りが始まる……ところにどういう訳かモーラットが大量発生しました」
モーラット。猟兵にも覚醒している小さな可愛いモフモフした存在。そんな彼らが今屋台が並ぶ道の至る所に挟まったり飛んだりしている。
「彼らは大変愛くるしいですが、悪戯好きな気質も多いです。そして近くに賑やかな物、美味しい物があれば何をするかはまぁ、お分かりの通りでしょう」
つまみ食い、物をひっくり返す、火花を起こしてびっくりさせる……端から見れば可愛い物だが、巻き込まれたらたまった物ではない。
能力者も事態を解決すべく既に現地入りしているが何にせよ数が、とても多い。
ゆえに能力者は猟兵を頼ったのだ。
「皆さんには現地の能力者と共にこのモーラットを捕まえていただきたく。大丈夫です、結構簡単に釣れますので」
数は数、すばしっこく悪戯好きなモーラットだが、近くには準備中とはいえ屋台が勢ぞろい。少々場を借りて屋台の料理を作り、おびき出してもいいだろう。
「捕まえたモーラットは神社の裏で離せるように手筈は済んでいます。まずは皆さん、お祭りが始まるまでにモーラットを捕まえて捕まえまくりましょう」
遭去
●
遭去です。夏楽しんでますか?
ゆるい感じの依頼です。ボス戦もありますが、ゆるい雰囲気になると思います。
まずはモーラットを捕まえまくりましょう!
●
屋台にはまだ一般人は居ません(いるのは能力者だけです)が、能力者の協力もあり屋台の利用が可能です。
料理を作って釣ったり、輪投げの輪で捕まえたりといろいろ試してみて下さい。
第1章 冒険
『野良モーラットをつかまえて!』
|
POW : 走り回ってつかまえる
SPD : 罠をしかけてつかまえる
WIZ : お菓子でおびきよせる
イラスト:RAW
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ノネ・ェメ
離す手筈が整ってる。
マ?!?
とにかく目を引くもの、香りでも誘いたいので料理メインだけど、映えるものなら玩具でも何でも。
急いでるわたしの目についたものなら、それで間違いもなぃかと。
買い集めれるだけ買い集めたら。
放置!
残ってたら後で、ね。
目よりも視えるこの耳を澄ませば、死角で見えなぃ子とかでも手に取るよーに判るので、片っ端から何体ハグできるかチャレンジ、かの如くみーんな抱っこしたまままわります。もふもふ……うんん、何にもしてなぃょ??
然るべき所までみんなを連れて行けたとて、その後も一生念押しし続けてるかも。
ホント? ホントに大丈夫そ? こっそりやっつけたりとかないょね? ホンt
●
「離す手筈が整ってる……マ!?!?」
モーラットってそんな近所に放していいのか――そんな心配をしながらノネ・ェメ(o・f15208)は道なりに整然と並ぶ屋台へと惨状へと目を向ける。
『もきゅーもっきゅー』『もきゅきゅ?』『もきゅー!』
もふもふ。屋台にはモーラットの群れが所狭しと挟まっている。これがいわゆるモラ詰まりというものだろうか。
『こんな状況だから猟兵の皆さんにも助けてもらいたくて』
『もちろん俺たちも手伝うからさ!……ってその手にあるのは』
救援を求めてきた能力者達はノネの両手にあるそれらに注意が行く。
タコ焼き、やきとうもろこし、キュウリの一本漬け、焼きそば、から揚げ棒、おでんに綿あめ、一休団子、ハッカパイプにぬいぐるみ――。
ノネの両手は実に縁日を楽しむラインナップが充実していた。
「ふっふっふ……既に準備は整ってぃる」
つい先ほど急いで買ってきた、ノネセレクションの縁日ラインナップ。
それらをちょっとした休憩スペース――丁度冷やし甘酒や飲み物もあったのでそれらを追加して――に置いて、物陰に隠れて様子を伺う。
そうして暫くして、モーラットたちが集まって来た。
『アレで全部か……?』
「うぅん、まだ、死角にいるょ……」
様子を伺っているにも関わらず目を閉じ息をひそめる。しかし彼女には分かるのだ。
眼よりも視える、かの耳をもってすれば。
「君達は集まって来た子をお願ぃ」
『分かった。皆で』
「うぅん、わたしは――あっち」
能力者と共に飛び出したノネは休憩所とは別の方向へと向かう。
誰もいない屋台の隅、ゴミ箱の後ろ、木の上――迷いなく向かい、そして。
「何体ハグできるかチャレンジ、5体せぃこー!」
能力者が捕獲を終えた頃にノネは顔が隠れる程にモーラットを抱えながら休憩場へと集合した。
『さっすが猟兵だな。よしっ、あとはこいつらを神社の裏に連れてくぞ』
「ぁの、聞きたい事があるんですけど」
ノネはモーラットを抱く力を強め、震える声で能力者へと問う。これは彼女にとってとっても大事な事だから。
「この子達、やっつけたりしなぃ?」
『しないしない』
『大きな被害も無いしね』
能力者の答えにノネはホット安堵のため息をつく。
「ホント? ホントに大丈夫そ? こっそりやっつけたりとかないょね? ホンt」
『大丈夫だって』
それでもやっぱり不安がぬぐえず――。
ノネは神社の裏まで行く間に何度も何度も確認するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ(サポート)
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
基本は一般人の安全を優先で♪
多少の怪我は厭わず積極的に動くね♪
他の猟兵に迷惑はかけないよ♪
シリアスな場面では状況の解決を優先するよ
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動くね♪
えっち系・状態変化系もばっちこい♪
絡みOK、NG無しだよ★
UCは状況に応じてMS様が好きなのを使ってね★
後はMS様におまかせするね♪
よろしくおねがいします★
●
「わぁっ、モーラットちゃんたちがいっぱい~可愛い♪」
もっきゅもっきゅもっきゅっきゅ。屋台のいたるところに挟まるモーラット。
そんなKAWAII空間を前にクローネ・マックローネ(|闇と神《ダークネスとデウスエクス》を従える者・f05148)は目を輝かせた。
「でもこのままだとモーラットちゃんが被害を出しちゃうからね。クローネちゃん頑張っちゃうぞ★」
マックローネはユーベルコード『ワタシのご当地怪人ちゃん』の力を開放し、ご当地怪人の霊を召喚する。
「あのモーラットちゃんたちをメロメロにしちゃうご当地料理、作ってほしいな★」
『なるほど。茨城で屋台と言えば……あれだな!』
ご当地怪人は頭に思い浮かべた料理を提供できる屋台、焼きそば屋を見つけると直ぐに調理を開始する。
まずは油を引いて肉や野菜を炒め、火が通ったら焼きそばを投入。
――ここで使われる麺は普通のそれと違う。焼きそばに使われる麺は中太麺で蒸してから油を絡めるのだが、今回使われるのは蒸篭で蒸しあげたらば油をまぶさずに手でほぐした太麺。これが具材とソースのうまみを吸い上げるのだ。
『はいよ、おまち!』
麺と合わせソースを絡め、そうして提供された焼きそば――那珂湊焼きそばがクローネの前に差し出された。
「わぁ美味しそう……★」
心からの感想を前にマックローネは箸を付け一口。
「おいし……★」
野菜は火が通っているが食感はしっかりしている。そして具材のうまみとソースの味が染みこんだもちもちとした麺のマリアージュに、クローネはとりあえず一口の箸が止まらなくなる。
……ふと、視線を感じた。
『もきゅ……』
視線を追えば、そこには反対の屋台からきらきらと目を輝かせながら顔を覗かせるモーラット。
「よしっ、クローネちゃんについて来てくれる子にはこの焼きそばプレゼントしちゃうよ~★」
『もきゅ~♪』
クローネの提案にモーラットはぽこぽこぽこぽこ、至る所から飛び出してきた。
まるでわかったから美味しそうな焼きそばちょうだい、と言わんばかりに。
成功
🔵🔵🔴
ディアナ・ランディール
アドリブ可
今日はお祭りが行われるようだ。
楽しい雰囲気につられて、かわいいが悪戯っ子も集まるようだ。
「モーラット。あの可愛い子たちでしたね…」
ふわふわな毛並みの子を思い出す。でも悪戯は見過ごせない。
どう捕まえようか考えつつ、ユーベルコード「ふわもこモーラット」を使用し、数匹呼び出す。
「では、お友達を探して美味しいお菓子のこと伝えてきてください」
呼び出したコ達に飴玉やクッキーを渡すと、自分は使っていない屋台を借りる。
甘いもの好きのコ達はどれだけ引き連れてくるだろう。
仕上がったホットケーキやプリン、そして屋台の定番リンゴ飴が屋台に並ぶ
甘い匂いと仲間の話に誘われてモーラットは姿を見せ、簡単に捕獲成功
●
「モーラット。あの可愛い子たちでしたね……」
ほう、とうっとり溜息をついたディアナ・ランディール(鋼糸使いのドール/ビーストマスター・f41918)の脳裏に過るのはかつて出会ったモーラットたちの姿があった。
あの山奥にいるであろう彼らは今どうしているのだろうか。仲良く過ごしているのだろうか……。
『もきゅー♪』
そんな思案は近くで楽しそうに笑うモーラットの声にディアナは意識を引き戻された。
「いけませんね。目の前の事に集中しないと……おいでませ、モーラット」
気を取り直してディアナはユーベルコード『ふわもこモーラット』を発動し、3体のモーラットを召喚する。
『もきゅきゅ!』
「はぁ、可愛い……」
久しぶりと言わんばかりにディアナへ甘えるモーラットに、彼女もまた束の間のモフモフを堪能する。
再びの中断。でも可愛いから仕方ないね!
さて、再び気を取り直すとディアナは呼び出したモーラットに飴玉やクッキーを手渡し、彼らにお願いをする。
「では、お友達を探して美味しいお菓子のこと伝えてきてください」
任せてとお菓子を受け取ったモーラットが飛んでいくのを見届けた後、ディアナは早速目星をつけていた屋台で調理を始めた。
――美味しい物があるんだ、皆来て!
そんな会話があったかなかったかは分からないが、先ほど召喚されたモーラットたちはたしかにこの場にいるモーラットを引き連れてきた。
そんな彼らの目に飛び込んできたのはあまぁい香りと、見たことが無いほどにたくさん積まれたお菓子たち。
『『きゅ~~~~~~』』
鉄板の上にはきつね色に焼きあがったふんわりホットケーキ。
隣の蒸篭で蒸しあがったプリンは既に冷やされカラメルソースもかけられ、準備万端。
そして忘れてはいけない屋台でしか食べられないりんご飴。小さくて赤いリンゴ色とりどりの飴に包まれて目にした者を楽しませる。
彼らが遊んでいる間に、とても美味しそうなきらきらのお菓子の屋台ができていた。
「いらっしゃいませ。どうぞ楽しんでいってくださいね」
そんな声を掛けられれば食べない理由が無い!
モーラットたちは目を輝かせてお菓子の屋台へと飛び込んでいく。
とっても美味しいお菓子に彼らも大満足で。
「うふふっ、捕まえた」
『きゅ~』
モーラットはディアナのお菓子に満足したのか、抵抗することなく彼女の腕の中に大人しく収まるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
八坂・詩織
白夜さん(f37728)と
まあいつものことですね。
楽しそうなところには集まってきちゃうのかもしれませんね。
屋台を借りられるようですし、私雪女なのでかき氷でも作りますか。
私は氷の調達とトッピングを。白夜さんはかき氷をお願いします。
なんか昔ながらの演出で、この屋台には手動のしかないみたいですよ。
(【氷の吐息】で氷を量産しつつ)
白夜さんトマトジュース持ってますよね?
トマトジュースでシロップ作ってトマトかき氷でも作ろうかと。
駄目、モーラットさんが先です。
トマトジュースに砂糖とレモン汁を加えかき氷にかけて。
モーラットさん、気に入ってくれるでしょうか?
白夜さんつまみ食いしない!後で食べさせてあげますから!
鳥羽・白夜
八坂(f37720)と
まあいつものことだな(モーラット絡みの事件によく関わってる人達)
なんでモーラットって定期的に詰まったり大量に集まったりするんだろうな。
そういうもんかね…で、どうやって釣る?
かき氷かー。焼きそばとか鉄板使う料理よりは涼しそうでいいかもな。
…と思ってた。始めるまでは。
…あのー、今時かき氷機って電動じゃねえの?手動のやつしかないわけ?
(雪女の後輩が凍らせた氷を手動のかき氷機でガリガリ削りつつ)
マジか…何だよそのこだわり。
トマトジュースならもちろん持ってるけど…
トマトかき氷!?美味そう!食わせてくれ!
…だよな…
シロップのかかったかき氷をこっそり食べようとして。
いやこれは味見で…!
●
『まてー!』『もきゅ~』『きゅきゅっ』『もきゅあ~』
屋台が連なる通りには大量の毛玉ならぬモーラットがふよふよと飛んでいる。
だが能力者達が捕まえようとすれば俊敏な動きで逃げ、中々捕まらない。捕まえたとしても数が数でお手上げ状態、というのが現状である。
そんな状況に対し能力者の先輩に当たる猟兵は――。
「いつもの事ですね」
「まあ何時もの事だな」
まるで日常生活を目の当たりにするような答えだ。
だが事実、ふたり――八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)と鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)はいくつものモーラットの対処に追われてきたので、特におかしな反応ではない。
「しかしなんでモーラットって定期的に詰まったり大量に集まったりするんだろうな」
「楽しそうなところには集まってきちゃうのかもしれませんね」
モーラットとは狭い所に詰まる習性はあるものの、彼らの本質はきっとみんなでワイワイするのが好きなのかもしれない。
「そういうもんかね…で、どうやって釣る?」
「屋台を借りられるようですし、私雪女なのでかき氷でも作りますか」
そういって詩織が指し示した屋台には、かき氷機とカラフルなシロップが並べられていた。
「かき氷かー。焼きそばとか鉄板使う料理よりは涼しそうでいいかもな」
茹だる様な暑さは夕暮れでも変わらない昨今の暑さ、かき氷で釣るのは有効だろう。
「それじゃあ材料も拝借して……」
「白夜さん、大丈夫です。私、雪女ですよ?」
詩織が水が入った丸形の形にふぅと息を吹きかけると、瞬く間に型の中の水は凝固し、純度が高い氷が出来上がった。
「流石だな」
「私は氷の調達とトッピングを。白夜さんはかき氷をお願いします」
「おう、任せろ」
詩織の提案に白夜は快諾し、屋台の準備を始めた。
いちごにブルーベリー、メロンに宇治金時。
トッピングに練乳やシロップ漬けの果物……。
十分後。詩織プロデュースの屋台には多数のモーラットがもきゅもきゅ大集合していた。
モーラットも冷たい物はもちろん、シロップ以外にも色々と乗せられるのがとても気に入ったようだ。
おびき寄せる作戦は大成功だろう。
「……あのー、今時かき氷機って電動じゃねえの? 手動のやつしかないわけ?」
一方、白夜は必死にかき氷のハンドルを回していた。
「なんか昔ながらの演出で、この屋台には手動のしかないみたいですよ」
「マジか……何だよそのこだわり」
氷を削り切ったら|詩織《後輩》が持ってくる氷をセットしまたハンドルを回し……。
戦闘では大鎌を操れるほどの腕力を持つ白夜の腕にも限界が来そうだった。
「腕になんだか酸が……溜まる……」
「乳酸ですね。そういえば、白夜さんトマトジュース持ってますよね?」
「トマトジュースならもちろん持ってるけど……どうするんだ?」
「トマトジュースでシロップ作ってトマトかき氷でも作ろうかと」
「トマトかき氷!? 美味そう! 食わせてくれ!」
白夜は疲れた顔から一転、キラキラと目を輝かせるも、
「駄目、モーラットさんが先です」
「……だよな」
がっくり肩を落とすのだった。
さて、詩織はもらったトマトジュースを移し替え、砂糖とレモン汁を加えて混ぜ合わせ、トマトシロップを作る。
そこに白夜が削った氷に掛ければ、薄紅色のトマトかき氷の完成だ。
「モーラットさん、気に入ってくれるでしょうか?」
ドキドキしながらかき氷をモーラットへ。
『もきゅっ……!(トマトとレモンの酸味がシロップの甘さを爽やかな甘みにしてくれる……!)』
その反応を見た他のモーラットは僕もぼくもとトマトを注文し始めた。
「良かった、気に入ってもらえたみたい」
「良かったじゃん」
白夜はこそーり、ちょっとだけ削った氷にトマトシロップをかけようとする。
「白夜さんつまみ食いしない!」
「いやこれは味見で……!」
「後で食べさせてあげますから!」
「へーい……」
少しでもいいからトマトシロップ残ってくれ――そう願いながら白夜はかき氷のハンドルを再び回し始めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『モーラット・デビルキング』
|
POW : モーラット・スタンピード
【圧倒的もふもふ力】を籠めた【体当たり】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【敵対心】のみを攻撃する。
SPD : モーラット・オーバーラン
【周りを埋め尽くすモーラットの群れ】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : モーラット・カース
指定した対象を【モーラット】にする。対象が[モーラット]でないならば、死角から【大量のモーラット】を召喚して対象に粘着させる。
イラスト:熊谷狼
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠アルミィ・キングフィッシャー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
「もきゅ、もきゅきゅ~、もっきゅっきゅ!」
見事モーラットを捕獲、あるいは美味しい物で釣って誘導に成功した猟兵と猟兵達は現在神社の裏山に来ていた。
美味しい物を食べて満足した彼らはたくさんのお土産を手にそのまま山へ帰っていく――はずだった。
「もーっきゅっきゅっきゅ!」
山に放たれたモーラットの良く手を阻む様に現れたのはまたもモーラット。普通のモーラットと違ってかっこいい王冠に、黒いマント、そして蝙蝠の羽を背負う彼(?)は、とても悪そうだった。
「もきゅっ、もきゅきゅ!」
「も、もきゅ……」
悪そうなモーラットは仲間の持つ美味しそうなそれらに実に羨ましそうな目を向ける。
「もきゅきゅきゅ、も、もきゅきゅっ!」
「きゅ?」「きゅきゅきゅ……」「きゅ!」
しかし、その悪そうなモーラットが何やらもきゅもきゅと仲間に語り掛けていけばそれに同調する雰囲気が、彼らの空気に広まっていく。
――何を言っているか分からないが、絶対碌な事ではない。
その場にいる誰しもがそう思った。そしてその予想は当たった。
「もっっっきゅ~~~~!!」
『もっと美味しい物をちょうだい!くれないならばみんなにわるーい事しちゃう!』
そんな事を言ったか言わずかは分からないが、悪いモーラット……『モーラット・デビルキング』の号令と共にモーラットたちが猟兵と能力者達にとびかかって来た!!
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
仰木・弥鶴(サポート)
口調:俺、だね、~なの?
日常などで一般人に接する場合は
穏やかな言動で情報収集や避難を呼びかけ
興味を惹かれることがあれば面白がって真剣に取り組みます
冒険や戦闘において
足場が悪い場所ではディバインデバイスの空中浮遊を
目印や破壊が目的ならカラーボールなどで対処できます
集団敵やボス敵に対しては
ハンドガンやナイフなど戦いの状況にあった武器を使用して
設定されたユーべルコードが有効に使えるように全力を尽くします
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
●
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上」
きらっ☆
音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)はアイドルらしいポーズを決めた。
「……って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ」
スンッ。すぐに真顔になり小さく肩を落とす。前向きではないが、これも自分の番組の為。そう言い聞かせて鬱詐偽は事前に飛ばしていた動画撮影用ドローンの調子を見る。
「モーラット。この世界ではよく見かける個体だ、幾分、強力な個体のようだけど」
「強力っていうか、デカいっていうか、わるそうっていうか……」
鬱詐偽、仰木・弥鶴(人間の白燐蟲使い・f35356)と数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)の前にはモーラット・デビルキングがふよりふより。視線に気付くと悪そうな顔(どや顔)で3人を見返す。
『もきゅ~~~!!』
モーラット・デビルキング号令と共に周囲を漂うモーラットが群れを成して猟兵達へ襲い掛かる!
「邪悪な顔だが、脅威じゃない。なるべく穏便に制圧しよう」
「了解! じゃあ速攻で倒そう……鬱詐偽もそれでいいよな?」
冷静に作戦を練る弥鶴とそれに同意する多喜。
しかし、それに対して反応が無い鬱詐偽に多喜が問えば……。
「もきゅ」
「おお」「嘘だろ……」
二人が振り向くと、鬱詐偽がモーラットになっていた。
「あのモーラットの力だろうね」
「おいおいシャレに成んねぇ……」
突然の戦力減――。
『草』『【速報】鬱詐偽モフモフ』『鬱詐偽がモフモフになった』『可愛いのに他の個体より重い雰囲気なの草』『やっぱこいつ持ってんな』
――鬱詐偽が放ったドローンは彼女の番組でライブ配信されている。
それを見ていた視聴者には企画のハプニングと捉えられているようで大バズリしていた。
「もきゅ……(これも、番組の為なのね)」
『グッドナイス・ブレイヴァー』の力でそのバズリが、コメントが鬱詐偽の力となる。
鬱詐偽は迫りくるモーラットの群れへ弾丸のように飛び込むと、モーラットたちを一体ずつ無力化しはじめる!
『も、もきゅっ!?』
モーラットの波をかき分け向かってくる鬱詐偽(モーラットのすがた)を見てモデビルキングと一部のモーラットたちは戸惑い逃げ惑う。
逃げ惑うデビルキングの動きは意外にも俊敏。更には通常個体のモーラットがいる中で補足は難しい。
「私も負けれはいられないね」『もきゅっ!?』
1/162秒の間で弥鶴の手に握られたハンドガンより銃弾が放たれた。
正確無比に放たれたモーラットとモーラット・デビルキングの頭に直撃する。
『もきゅ~……』
縦横無尽に逃げ惑っていたモーラットはその一撃を受けるとぴたりと動きを止めた。
「お先に、」
「っしゃぁ、行くぜ相棒!」
弥鶴の|クイックドロウ《抜け駆け》で動きを止めた隙を多喜が引き取る。
宇宙カブが変形したパワードアーマーを纏い、音速を越えたスピードでデビルキングへと肉薄。デビルキングが反応する前に、その巨体をぐわしと捉えた。
『もゅきゅっ!?』
「反省しろ~!」
そのままジャイアントスイング!
『もきゅああああああ~~~~~!!!』
目をぐるぐるさせながらモーラット・デビルキングは空高く飛んでいった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
八坂・詩織
白夜さん(f37728)と
すみません、トマトかき氷予想以上の売れ行きで白夜さんの分なくなっちゃいました…
まあおかげでモーラットさん達を無事集められたんですし、ってこっちに来た!?
白夜さん、モーラットさんは傷つけちゃ駄目です!
ひとまず|起動《イグニッション》、髪を解き瞳は青く変化し防具『雪月風花』を纏う。
…腕冷やしてあげた方がいいかな?
まあ、今は元凶のこの悪そうなモーラットをなんとかするのが先ですね。
モーラットにされる前に「強制共生弾」で麻痺させてしまいましょう。
何でこんなことをするのかテレパシーで聞いてみてもいいですが…碌な答えじゃなさそう。
(白夜さん、そんなにトマトかき氷食べたかったんだ…)
鳥羽・白夜
八坂(f37720)と
トマトかき氷もうない、だと…(膝から崩れ落ちる)あんなに頑張ったのに…!
俺のトマトかき氷…と恨めしく山へ帰っていくモーラットを見送ってたらこっちに向かってきた。
えー!トマトかき氷全部食ったくせにまだ欲しがるのかよ!
分かってるけどさ、とりあえず|起動《イグニッション》!
紅い刃の大鎌を手に…うっ、かき氷機の回し過ぎで腕にくる…!筋肉痛なりそう!
あーもう、こうなったら…!
自身に「ブロッケンの魔物」を纏い、恐怖でUCを封じモーラット塗れを回避。
八坂のUCで麻痺してる隙にデビルキングに噛み付き【吸血】攻撃。
普段血は吸わねーけど、トマトかき氷食い損ねたんでな。【生命力吸収】してやる!
●
「すみません、トマトかき氷予想以上の売れ行きで白夜さんの分なくなっちゃいました」
「トマトかき氷もうない、だと……」
八坂・詩織の言葉に鳥羽・白夜はその場で膝をついた。その表情はまるで死刑を宣告された囚人の様で。
「あんなに頑張ったのに……!」
「そんなに、楽しみだったんですね……」
しかし、完売するまでに大好評だったのだ。彼らの舌は確かな物。と、モーラットに思いを馳せていたら。
『もっきゅ~~~~!!』
デカい毛玉が落ちて来た。
「うおっ、なんかまた来た。さっきよりデカい」
「この事件の首謀者、でしょうか?」
『もきゅきゅ~~~……』
いかにも悪そうな大きなモーラット――モーラット・デビルキングは二人をじっと見やり、
――美味しそうな、においがする! ちょうだい!!!
『もきゅっ~!』
そのまま大きなもふもふボディで二人の元へと接近する!
「白夜さん、モーラットさんは傷つけちゃ駄目です!」
「分かってる! 分かってるけどさ、とりあえず|起動《イグニッション》!」
詩織は瞬く間に纏めていた髪は解け、瞳を青く変化し、白く美しい着物を見に纏う。
対して白夜は衣装そのままに赤い刃の大鎌を手にした――時、腕を抑えその場に膝をつく。
「ど、どうしたんですか!?」
「……うっ、かき氷機の回し過ぎで腕にくる……! 筋肉痛なりそう!」
先の手動かき氷がよほど応えており、白夜の腕は既に悲鳴を上げていた。
「……腕冷やしてあげた方がいいかな?」
持続性のある冷気を白夜の腕へ纏う間にモーラット・デビルキングはその力を開放しようとする。
「あーもう、こうなったら……!」
腕を|癒し《冷やし》ながら白夜は『ブロッケンの魔物』の力を解き放った。
『も、もきゅ……っ!』
彼(彼女?)の目には映るは白夜ではなく、ゆらゆらと揺らめく闇を纏う黒い生き物の姿。余りの怖さに直ぐに角度を修正してそのまま詩織へと向かう!
「動かないでください!」
迫るモーラット・デビルキングへ向けて詩織は雪玉のように弾を放った。弾はモーラットのおでこに当たると、ぽんっ!と音と共に赤いきのこが頭の上に生える!
『もきゅっ、もきゅきゅ~~??!!(えー、なに? なんか生えた~!?)』
『強制共生弾』にて突然生まれた|異物感《きのこ》を取ろうとモーラット・デビルキングは手を頭の方へ向けるが、頭に手が届かないのでただ、わたわたしているだけに終わる。
「どうしてこんな事をしたのですか? いくらあなた達が可愛いからと言ってこんなに集まったら大変だって分かるでしょうに」
『もきゅ、もきゅ~~~!!(だってだって美味しそうなんだもん!楽しそうなんだもん~~!!)』
キノコを生やした事で意思疎通が可能となったモーラット・デビルキングの答えはしょうも無かった。
普段は静かな町だからこそ年に数回の賑やかで楽し気な空気に心を弾ませてしまうのは、理解はできよう。
「でもな、あと少しで祭り中止の危機だったんだ。ちったぁ反省しろよ」
ゆらり。白夜がモーラット・デビルキングの後ろに立ってその身をぐわしっ!と両手で掴み、
「普段血は吸わねーけど、トマトかき氷食い損ねたんでな。我慢しろ!」
『もきゅ~~~~~~~!!!!!(いや~~~~~~~~!!!!!)』
モーラット・デビルキングへ吸血。
――絵面がどう見てもモーラット・デビルキングに顔をうずめてモフモフを堪能する人にしか見えないのはご愛敬だ!
(「白夜さん、そんなにトマトかき氷食べたかったんだ……」)
あまりもの悔しがりを見て、『後でまた別の日に作ってあげよう』と、詩織は心の中のスケジュール帳にメモを取るのだった。
かくしてモーラット・デビルキングの悪事(?)はここに潰えた。
人知れず蔓延った悪い事件の事などつゆ知らず、住民は笑顔で祭りを楽しむのであった。
大成功
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