モフィンクスと夏の夢?〜モフィンクス★サマーイバーズ
幻武・極
【モフィンクスの冒険】
第13話 モフィンクス★サマーイバーズ2026 BC
ある日、アルダワののんびりモフモフゆるキャラ災魔モフィンクスのちょこっとやる気を出してお散歩や夢を渡っていた1匹の元に1通の年賀状が届きました。
何故今頃に?
というか、一度も手紙なんてもらったことの無いモフィンクスは年賀状を興味津々で開きます。
すると、年賀状に施されていたプログラムが始動し、今年の年始に猟兵達がプレイした『あおいちゃん★サバイバーズ』もとい『モフィンクス★サマーイバーズ』の開始画面に飛ばされたのです。
今回のモフィンクスの冒険は『モフィンクス★サマーイバーズ』です。
ゲームを開始したモフィンクスはバハムートキャバリアのステージに飛ばされます。
そこでモフィンクスは最初に手に入る猟兵カードからあなたのグリモア猟兵のカードを選び召喚します。
何のバグか分かりませんが、その後猟兵カードは出現せず、あなたのグリモア猟兵一人でモフィンクスを守り抜かないといけないようです。
ですが『あおいちゃん★サバイバーズ』と異なり、グリモア猟兵は自由に動くことができユーベルコードも使用できるようです。
あなたのグリモア猟兵はモフィンクスを10分間守り通すことができるのでしょうか?
登場する敵は幻武・極のバハムートキャバリアの宿敵やあなたのバハムートキャバリアの宿敵、またはバハムートキャバリアの公式敵のみでお願いします。
オムニバス形式で続けていくノベル企画になりますので、納品後にタグで#モフィンクスの冒険 と付けてください。
それでは、どうぞよろしくお願いします。
|蒸気と魔法の学園世界《アルダワ魔法学園》。そこに棲まう|災魔《オブリビオン》に、モフィンクスという存在が居る。ゆるもふっとしたスフィンクスめいた彼等のうちの1体が、今回の主役である。
●|招待《エントリー》は唐突に
「もふ?」
いつも通りにお気に入りの場所でのんびりとひなたぼっこをしていたモフィンクスが、ふと何かの気配を感じて目を開けた。眠たげに瞬きをしながら見回すと白い封筒がひとつ。赤い|見慣れない刻印《年賀の文字》のついたそれに首を傾げる。
「……|もふもふ?《お手紙?》」
当然災魔に手紙が来ることなどありえない。だからこそ、モフィンクスは興味津々。器用に鼻先と短い前足を駆使して封筒をひっくり返し、封を開けようとする。
「|もふふふー?!《何事ー?!》」
なんとか封を開けると、封筒から光があふれ出てモフィンクスの視界を真っ白に埋め尽くしたのだった。
●モフィンクス★サマーイバーズ
「……|もふぅ!?《何っ!?》」
唐突な光の洪水に目をしぱしぱと瞬かせたモフィンクスの周囲は一変していた。
モフィンクスからすれば巨大すぎる剣があちらこちらに突き刺さる空間。こんなダンジョン、あったっけ? と、首を傾げつつ、ほてほてと歩み始めようとすると、どこからともなく、ごぉっとあまり聞きなれない音がする。
モフィンクスがおそるおそるそちらの方へ顔を向けると、巨大な列車のようなものがモフィンクスめがけて真っ直ぐに向かって来つつあった。
身の危険を感じて慌てて駆けだすが、モフィンクスの丸っこいフォルムと短い手足は速さは望めない。
「|もふふもーー?!《助けてーー?!》」
そんなモフィンクスの叫びに応えるように、モフィンクスの前に光と共に1枚のカードのようなものが現れる。目の前に謎のカード、後ろからは巨大な列車。となれば、モフィンクスに残された手段はひとつ。
「|もふもふ、もふ!!《なんとか、して!!》」
鳴き声と共にカードに向かって体当たり。そのまま地面にぽてっと落ちるかと思いきや。
「……|もふぅ《痛い》」
「なんだ、こいつは」
硬い感触と共に聞こえた男性の声。そのままモフィンクスはひょいっと首根っこから持ち上げられる。
「|もふふもふもふー!《何をするのだー!》」
「何を言ってるのか、さっぱり判らん。判らんが……」
男性はモフィンクスを持ち上げたまま、疾走する列車を最小限の動きで避けると、周囲を見回す。モフィンクスも釣られて周囲を見回すと、先ほど駆け抜けていった列車と同じような列車が取り囲んでいた。
「もふー?!」
「ああ、もう。うるせぇなあ!」
列車が鳴らす金属音と、至近距離でのモフィンクスの絶叫が耳に障ったのか、男が声を荒げ、手にしていた盾の内から一振りの剣を取り出す。
「来い、カドワラデル!」
「も。もふ? ……もふー?!」
その声と共に、列車と遜色ない大きさの鋼鉄の騎士が姿を顕す。何が起きているのか判らずに悲鳴のような鳴き声をあげたあと呆然とするモフィンクスをぶら下げたまま、男は騎士の操縦席へと収まる。
「よくは判らんが、お前さんはアイツに乗りたい訳じゃぁなさそうだからな」
操縦の邪魔にならない所に、モフィンクスを降ろしながら男はそう言ってモフィンクスの頭を若干乱暴に撫でると、騎士を喚び出すための剣を操縦席に据えた。
「ただ……乗り心地については保証できんがな!」
「もふぅーーーー?!」
モフィンクスが乗せられたのは、ある世界のとある地方でその疾さたるや随一と言わしめた騎体。そもそもモフィンクスに|人造竜騎や鋼鉄機《キャバリア》に乗る機会などある訳がないのだが。
その速度故に振り回されるような感覚――時折実際に振り回されて転がっていたかもしれない――に苛まされるモフィンクス。
「|もふ……もふふ、もふ……《もう……勘弁、して……》」
息も絶え絶えにそんな鳴き声を零して、モフィンクスの意識は遠くなっていった。
●すべて世は事もなし?
ぐるぐるとかき回されるような感覚と共にモフィンクスが目を開けると、見慣れたダンジョンの景色。
いつもと変わらないお気に入りのひなたぼっこプレイスである。
(|……もふ、もふっふもふ《……あれは、なんだったんだろう》)
困惑するように周囲を見回すモフィンクス。周囲にあの列車の姿も、鋼鉄の騎士の姿も当然ながらある訳がなく。
(|もふ、もふふ。もふもふふも……《まあ、いいか。寝なおそう……》)
くらくらするような感覚が残る頭を軽く振ると、モフィンクスは改めてお昼寝に勤しむのだった。
成功
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