「可能性自体は、以前『はじまりの猟兵』が示唆してくれていたから、覚悟していた人もいると思う。けど、大神ザウスはオブリビオンと化してもなお、全ての生命に対して大恩があるから……と、僕たちに重要な情報を齎してくれたんだ」
「大神ザウスいわく、『二つの三日月』は、アーカイブ最強のオブリビオン。そして、これまでシルバーレイン世界で再現されてきた『過去の大戦』の多くは、アーカイブ達が『二つの三日月』を秘匿する為のものだという」
彼の地に隠されている『生命の龍脈』もまた、大神ザウスの手で可視化されているが、アーカイブも当然のように可視化されたことには気づいており、オブリビオンを配置し介入を阻止しようとするという。
不自然に群生している花園は、かつて『二つの三日月』が「物欲」「武器」「魔銃」「社会」「事故」「爆撃」「死病」「悪意」の概念から創造した「死をもたらすもの」のオブリビオンが、猟兵達を死に至らしめようと敷いた罠らしい。
「ユーベルコードも例外なく【神秘根絶】の影響を受けてしまうのだけど、第二次聖杯戦争で交戦した猟兵達から、神秘現象に該当しない攻撃……純粋な肉体や技術、機械文明を利用した攻撃やユーベルコードであれば、十分立ち回れるとの報告があがっている」
北瀬沙希
北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
よろしくお願い致します。
第二次サイキックハーツ大戦で解放された、大神ザウスが拓いた道は――二番目の猟兵『アーカイブ』最強戦力『二つの三日月』への道でした。
猟兵の皆様、『二つの三日月』が完全顕現を迎えるその日のために、『|生命の龍脈《ディアボロスペイン》』を集めて回って下さい。
●本シナリオの構造
集団戦→冒険→集団戦となります。
第1章は集団戦『ソードヴォルフ』。
二番目の猟兵『アーカイブ』が、猟兵の介入を阻止すべく配置したオブリビオンです。
全て蹴散らせば、先に進むことができます。
第2章は冒険『幻惑の花園』。
『死をもたらすもの』のオブリビオンが、猟兵を幻惑させ死に至らしめようと展開した花園を抜けて下さい。
なお、本章は通常の冒険フラグメントより、必要な🔵数が増えています。
第3章は集団戦『シルバーレイン』。
シルバーレイン世界を覆う世界結界の真の姿、無数に現れる「神秘を根絶するもの」です。
彼らが常時発動しているユーベルコード【神秘根絶】の影響を受けない手段で倒しましょう!!
●プレイング受付について
全章、断章執筆後からプレイングの受付を開始。
締切はマスターページとSNS、タグで告知致します。
なお、本シナリオはマイペースで運営します。
状況次第でサポートや全体リクエストの力もお借りしますので、予めご了承願います。
※もしプレイングが失効でお手元に戻った場合は、お手数ですが再送をお願いします。
全章通しての参加、気になる章のみの参加、どちらでも大歓迎です。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『ソードヴォルフ』
|
POW : 剣狼斬
【日本刀または体から生える刃】が命中した対象を切断する。
SPD : 無人刀
【刀に宿る残留思念の励起】によって、自身の装備する【日本刀】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
WIZ : 剣狼の呼び声
【体から生える刃】で武装した【狼型妖獣「剣オオカミ」】の幽霊をレベル×5体乗せた【巨大「剣オオカミ」】を召喚する。
イラスト:天野 英
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●シルバーレイン:岐阜県関ケ原町――関ヶ原古戦場
――関ヶ原。
彼の地はかつて、復活したメガリス『封神台』を巡り、銀誓館学園と妖狐、そして天下統一の野望と妄執を抱いたメガリス・アクティブ『ミスター鈴木ジュニア』率いるゴースト軍が激しい戦を繰り広げた、いわば古戦場。
シルバーレイン版『関ヶ原の戦い』と称される戦は、水のオロチ復活というイレギュラーがあったものの、最終的にメガリス・アクティブを討ち取った銀誓館学園が勝利を収め、『封神台』を入手した。
……ちなみに、後の世に長く語り継がれる(?)「クラッシャーバス」はこの戦の時に用意されたのだとか。
閑話休題。
そして現代、再び銀の雨が降り注ぎ始めて早数年。
かつて銀誓館学園がかかわった大戦の地には、かつての異形の祖であり、今や二番目の猟兵『アーカイブ』最強のオブリビオンと化した『二つの三日月』の在処への道標となる『|生命の龍脈《ディアボロスペイン》』が露出していた。
関ヶ原の地も例外なく、生命の龍脈が露出している。
古戦場の一角、やや開けた草原に転送された猟兵達は、迷わず生命の龍脈があると思しき地点に歩いていこうとし――だがすぐ剣呑な気配を感じ足を止めた。
「グルゥゥゥゥ……イカサヌ……」
「ディアボロスペイン……ワタサヌ……」
気配の先に目をやれば、猟兵達の行く手をオブリビオン『ソードヴォルフ』たちが遮っている。
その瞳に籠められているのは――まごうことなき殺気だ。
「イェーガー……トオサヌ!!」
「ココデ……シネ!!」
猟兵達が口を開く前に、ソードヴォルフたちは鋭く光る日本刀を手に猟兵達に襲い掛かる。
アーカイブ勢に配置されたと思しきオブリビオンに襲い掛かられた猟兵達は、すぐさまそれぞれの得物を手にし、迎え撃った。
儀水・芽亜
あの『二つの三日月』が蘇ったというなら、完全に復活する前に討滅しなければなりません。事は一刻を争います。
退いてもらえませんか、抗体ゴースト、いえ、妖獣オブリビオン。
刀を使うことは出来ても、言葉を交わせるほどの能は無し。では、私も力を持って押し通りましょう。
「全力魔法」「歌魔法」「音響攻撃」破砕の「属性攻撃」「範囲攻撃」「衝撃波」「なぎ払い」「楽器演奏(竪琴)」「歌唱」で、ブラストヴォイス。
広域を一斉に消し飛ばします。刀では音の波は防げませんよ。
飛んでくる刀は「見切り」「軽業」で回避していきましょう。その間も歌は止めることなく。
道が開けるまで、私は歌い続けます。さあ、どいてください!
●
――シルバーレイン、関ヶ原古戦場。
かつて銀誓館学園と妖狐、そしてメガリス・アクティブが三つ巴の戦いを繰り広げた地に、儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)が久方ぶりに足を踏み入れる。
(「あの『二つの三日月』が蘇ったというなら、完全に復活する前に討滅しなければなりません」)
関ヶ原に限らず、過去の大戦が再現された地には、かつての異形の祖であり、二番目の猟兵『アーカイブ』勢として蘇った『二つの三日月』の居所を明らかにする『|生命の龍脈《ディアボロスペイン》』が隠されているという。
だが、アーカイブ勢としては何としても強奪を阻止したいのだろうか、古戦場一帯にはオブリビオンと化した狼獣人型のゴースト『ソードヴォルフ』が多数配置されていた。
「イェーガー……モクテキハワカッテイル!!」
此の地の防衛を命じられているのか、ソードヴォルフたちは芽亜を目にするなり、刀に宿る残留思念を励起しつつ、得物たる日本刀を芽亜に向け投げつける。
おおよそ投擲に向かぬはずの日本刀は、しかし遠隔操作で真っ直ぐ、かつ高速で弾丸のように芽亜の心臓を狙い、飛び始めた。
「退いてもらえませんか、抗体ゴースト、いえ……」
妖獣オブリビオン、と呼び掛けようとして、芽亜は寸前でその言葉を呑み込む。
(「目の前のオブリビオンは言葉を操っている……妖獣化はしていないかもしれません」)
妖獣化オブリビオンは妖獣かどうかの見た目は関係なく、暴力衝動に支配されているのが特徴だが、目の前のソードヴォルフたちが暴力衝動に囚われているようには見えない。
むしろ、確実に芽亜を排除すべく、出会い頭に日本刀を投げつけ、遠隔操作で屠ろうとしている。
そもそも、彼らは猟兵たちの介入を確実に阻止するよう、アーカイブ勢から命令されている。
ゆえに、猟兵を見れば問答無用で襲い掛かるのは、ある意味必然とも言えよう。
「それでも、力を以て押し通ることには変わりないです」
目の前に迫る日本刀をかろうじて避けながら、芽亜は呼吸を整え、腹の底から声を出す。
『――コワレロ、世界!!』
声は人間の声帯から出たとは思えない絶唱となり、芽亜の周囲に無差別に放たれる。
その音の波に晒されたソードヴォルフは、肉体を内外から揺さぶられ、破壊された。
絶唱を真正面から受けた数体が倒れ、消滅するが、残ったソードヴォルフたちは日本刀を遠隔操作しつつ芽亜に接敵し、日本刀と身体から生える刃で芽亜の腕を斬り裂く。
「イェーガーハトオサヌ!! ココデシネ!!」
「道が開けるまで、私は歌い続けます。さあ、どいてください!」
体中に裂傷と痛みが走り、集中が切れそうになるが、それでも芽亜は歌うのを止めない。
『二つの三日月』の復活を許さぬとの決意を胸に、芽亜は痛みを堪えながらソードヴォルフの群れを揺さぶり、破壊し続けた。
成功
🔵🔵🔴
暗都・魎夜
【心情】
過去の『再現』、凝ったことやってくれたじゃねえか
『二つの三日月』の再現だけはマジに避けたいところだったからな
これを終えれば、うちの世界で起きてた問題のデカいのが片付く訳だ
3年間長かったが、そろそろ終わらせてやるぜ!
【戦闘】
シンプルに強い獣人オブリビオンだ
しかもこの数揃っていると、まあ多少手強いわな
が、今日の俺は止められないぜ
剣の攻撃を「心眼」「見切り」で回避
「天候操作」でUC発動してまとめて吹き飛ばしてやるぜ!
「……天雨豪流(ヘヴンリィ・レイン・プレッシャー)」
関ケ原来ると、水のオロチの時のこと、本当に思い出すな…
あの時のバス、ここまで語り継がれるとはねえ
※当時のクラッシャー
●
かつての古戦場であり、銀誓館学園と妖狐、そしてメガリス・アクティブの三つ巴の戦の部隊となった地に、暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)も足を踏み入れる。
「……|ここ《関ケ原》に来ると、水のオロチの時のこと、本当に思い出すな……」
あの大戦当時、クラッシャーだった魎夜はバスの準備に関わっていた。
まさか、関ヶ原から琵琶湖までの輸送に活用することになるとは、思ってもいなかったが……その結果、水のオロチに速攻で対応できたのは事実。
「あの時のバス、ここまで語り継がれるとはねえ」
本当に何が生きるかわからんな……としみじみ語る魎夜の視界を、突然日本刀が遮る。
いつの間にか、狼獣人型ゴーストのオブリビオン『ソードヴォルフ』が、魎夜に接敵していた。
「おっと!!」
咄嗟に身体を逸らし回避するも、魎夜の周囲はソードヴォルフたちに囲まれている。
「イェーガー……カギツケタカ!」
「コレイジョウイカサヌ!」
猟兵への怨嗟の声をあげつつ、ソードヴォルフたちは日本刀と二の腕から生える三対六本の刃を魎夜目がけて振り下ろした。
(「こいつはシンプルに強い獣人オブリビオン。しかもこの数揃っていると多少手強いわな」)
心眼で太刀筋を予測し、最小限の動きで避けながら、魎夜は周囲の天候を操作し始める。
「それにしても、過去の大戦の『再現』、凝ったことやってくれたじゃねえか」
それが二番目の猟兵『アーカイブ』の目論見だったことは、先日猟兵達が解放した大神ザウスの口から全て明かされている。
「銀誓館の能力者としては、『二つの三日月』の再現だけはマジに避けたいところだったからな」
雨雲が立ち込め、周囲の湿度が上昇し始めるのを肌で感じながら、魎夜はソードヴォルフたちの殺意と太刀筋を見極めようと目を凝らし続ける。
「これを終えれば、うちの世界で起きてた問題のデカいのが片付く訳だ」
命中すればあらゆるものを切断する刃が、容赦なく魎夜のいのちを断ち切らんと振り下ろされるが、魎夜もまた刃の軌道を見切り避け続ける。
「3年間長かったが、そろそろ終わらせてやるぜ!」
「オワラセヌ!! トメル!」
殺意を隠さぬソードヴォルフたちの全身に、水滴が付着し始める。
己の天候操作能力で十分過ぎる程湿度が上がり、今にも雨が降りそうだと判断した魎夜は、刃を避けながらユーベルコードを発動した。
「今日の俺は止められないぜ。『まとめて吹き飛びな!』」
――ドドドドドドォォォォォ……ッ!!!!
突然、空中に強大な水流が出現し、ソードヴォルフの群れを纏めて吹き飛ばす。
「グゥオォォォォ……!!」
避ける間もなく水流に巻き込まれたソードヴォルフたちは、関ヶ原古戦場から吹き飛ばされ……否、弾き飛ばされながら消滅した。
大成功
🔵🔵🔵
御鏡・幸四郎
関ヶ原の戦いではクラッシャーの皆さんの機転に助けられました。
クラッシャーバスの名は今後も語り継がねばなりませんね。
それはともかく。
二つの三日月の威容を目にしたことがある者ならば、
絶対にアレを顕現させてはならないことは理解出来るでしょう。
生命の龍脈は速やかに回収します。
刃が当たれば切断されるのならば、触れなければよい。
剣筋を見切り、受け流しながらガンナイフを一閃。
凝集した雑霊の力で加速された刃が生む衝撃波が、
ソードヴォルフを吹き飛ばします。
飛ばされた前衛が後衛を押し倒し、
身動き出来なくなったところを素早くトドメ。
ザウスから伝えられた情報を無駄にしないためにも、
今は一刻も早くここを突破しなければ。
●
かつてメガリス『封神台』を巡り、三つ巴の戦いを繰り広げた古戦場に、御鏡・幸四郎(菓子職人は推理する・f35892)も足を踏み入れる。
「関ヶ原の戦いではクラッシャーの皆さんの機転に助けられました。クラッシャーバスの名は今後も語り継がねばなりませんね」
過去を振り返る幸四郎の視界内で、別の猟兵らしき青年が、強大な水流でソードヴォルフを吹き飛ばしている。
その青年にバスを用意してくれたかつてのクラッシャーの面影を見出し、軽く会釈をした。
「……と、それはともかく」
幸四郎が青年から視線を外し、別の方角にちらと目を向けると、青年に吹き飛ばされたのとは別のソードヴォルフの群れが幸四郎に迫って来ている。
「イェーガー……ツギカラツギト……!!」
「サキニハイカサヌ!!」
狼獣人型ゴースト……否、オブリビオンは、幸四郎が猟兵だと気づいているのか、敵愾心を隠さない。
「二つの三日月の威容を目にしたことがある者ならば、絶対にアレを顕現させてはならないことは理解出来るでしょう」
――能力者時代に目にした、異形の祖たる『二つの三日月』の力は忘れられるものではない。
「だから、生命の龍脈は速やかに回収します……っておっと!!」
幸四郎は言の葉すら切断するかのように振り下ろされた日本刀の剣筋を見切り、回避する。
(「できればガンナイフで受け流したいところですが、ガンナイフ自身が切断されかねません」)
ソードヴォルフの手にする日本刀と肩から生える刃には、あらゆるものを切断するユーベルコードが込められいる。
下手に受ければ、ガンナイフだけでなく、四肢ごとあっさりと切断されかねない。
――ならば。
「雑霊を凝縮させて――『吹き飛びなさい!』」
幸四郎はガンナイフの刃に雑霊を凝縮し、ソードヴォルフを薙ぎ払うように振るう。
雑霊の力で超加速したガンナイフは、幸四郎の周囲のソードヴォルフを全員吹き飛ばしていた。
吹き飛ばされたソードヴォルフは、日本刀を手にしたまま後続のソードヴォルフに激突し、押し倒す。
「ググゥ!?」
「グァッ!!」
「ド、ドケ!!」
地面に倒れたソードヴォルフたちは、起き上がろうと必死にもがき始めた。
中には、吹き飛ばされたソードヴォルフの日本刀や肩の刃で斬られ悶絶している者もいる気がするが……。
「大神ザウスから伝えられた情報を無駄にしないためにも、今は一刻も早くここを突破しなければ」
――そのためにも、ここで時間はかけていられないから。
幸四郎は、ガンナイフを手に、起き上がろうともがいているソードヴォルフ達に近づく。
そして、倒れたソードヴォルフにガンナイフを振り上げ、躊躇なく止めを刺していった。
大成功
🔵🔵🔵
龍巳・咲花
二つの三日月でござるかあ
かつて先輩方が倒し退けた強力な存在……今までの戦争や経緯からいつかは再び相まみえるであろうとは思っていたでござるが、その足取りを追うチャンスでござるな!
ムシュマフの鱗を投擲武器と時限爆弾にそれぞれ変化させ、投擲武器は正確に敵を狙い、時限爆弾の方は外したと見せかけて相手の周囲に投擲設置するでござるよ
全て投げ終えた後は、相手に凌ぎ切ったと勘違いさせる様に、使い切った風を装うでござるな
相手が油断して攻撃に転じたところを、地面からはやした龍脈鎖で足をすくい体勢を崩したところで爆破にござる!
敵を騙し虚をつくのも忍者の戦いかたでござるぞ!
●
――『二つの三日月』。
シルバーレイン世界における異形の祖であり、本来の「死」に満ちた宇宙そのものの根源でもある存在は、1度は銀誓館学園の能力者の手で滅ぼされた……はずだった。
月日がたち、世界結界の復活、そして過去に滅せられたゴーストたちの復活に合わせたかのようにオブリビオンとして蘇った『二つの三日月』は、二番目の猟兵『アーカイブ』最強のオブリビオンとして居所を秘匿されているという。
龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)もまた、能力者から猟兵に覚醒した一人として、『二つの三日月』の存在は耳にしたことがあった。
「かつて先輩方が倒し退けた強力な存在……今までの戦争や経緯からいつかは再び相まみえるであろうとは思っていたでござるが、その足取りを追うチャンスでござるな!」
――そのためにも、今は『生命の龍脈』を集めねばならない。
咲花が関ヶ原古戦場に足を踏み入れると、狼獣人型ゴースト……否、オブリビオンの『ソードヴォルフ』たちが、猟兵に対する敵意を露わにしながら日本刀を投げつけて来た。
「イェーガー……ディアボロスペインハワタサヌ!!」
「ワレワレノジャマヲスルナラ、ココデシネ!!」
投げられた日本刀は、ソードヴォルフ達に遠隔操作されているのか、正確に咲花の心の臓を狙い、弾丸のように飛んでくる。
「おおっと!!」
日本刀に籠められた殺気と励起した残留思念の気配を察し、咲花は咄嗟に横っ飛びに回避した。
『龍陣忍法・バビロニアン・ムシュマフ・スケイル! の術でござる!』
そのまま印を切り忍術を発動し、炎竜ムシュマフの鱗を160個召喚し、投擲武器と時限爆弾に変形させる。
「近づけさせぬでござるよ!!」
咲花は変化した投擲武器と時限爆弾を手に取り、次々とソードヴォルフ達に投げつけた。
投擲武器は正確にソードヴォルフの四肢を貫き、一瞬だけ動きを止める。
だが、一方で時限爆弾はソードヴォルフの手前や奥に落下し、全く命中しない。
「ソレデサイゴカ?」
「ぐ、ぐぬぬ……」
瞬く間に全ての武器を投げ尽くしてしまい、咲花も思わず歯噛みする。
「シネ!!」
ソードヴォルフたちは攻め時とばかりに、一斉に日本刀を遠隔操作で飛ばしつつ走り出す。
――咲花の口端に、笑みが浮かんだ。
次の瞬間、鎖状に変化させた龍脈が地面を突き破るように生え、ソードヴォルフたちの足を掬う。
「!?」
不意を突かれたソードヴォルフたちは、鎖状の龍脈に足を取られ、次々と転倒した。
「今でござるよ!」
ソードヴォルフ達が起き上がろうともがいている間に、咲花は時限爆弾を一斉に起動する。
先ほど外したふりをしてばら撒いておいた時限爆弾が、咲花の合図で一斉に爆発した。
――ドドドドドドドドオオオン!!
そこかしこにばら撒かれた時限爆弾が一斉に爆発し、ソードヴォルフ達を爆風に呑み込む。
「グヌヌヌヌ!!」
「敵を騙し虚をつくのも忍者の戦いかたでござるぞ!」
わざと命中させずに油断を誘い、時限爆弾の効果範囲内に誘い込んだ咲花の目前で。
爆発に巻き込まれたソードヴォルフ達は、四肢を吹き飛ばされ、あるいは足を爆破され、次々と行動不能に陥っていった。
大成功
🔵🔵🔵
鈴鹿・小春
むー…オロチ大乱の初日な記憶が強烈だけど関ケ原の戦いもめっちゃ厄介だったんだよなあ。
破軍率いる精鋭妖狐と鮫王強かったし!鬼の手もこっそり仕掛けてたし!
それはともかく何とか生命の龍脈、奪取しないとね!
イグカ掲げ起動!
つうれんと猟銃の二刀流でソードヴォルフに仕掛けてくね。
接近戦では太刀筋見切って呪剣で受けて切り払い、距離離れたらUC起動、クロストリガーの破魔の銃弾で撃ち抜いてくね!
日本刀の遠隔操作もやってくるから挟撃とか上空からの奇襲を警戒、野生の勘も働かせつつ、つうれんは防御に主に使う感じで立ち回る。
包囲されたら厄介だからあまり攻め込み過ぎないよう、広く視界取りつつ戦うね!
※アドリブ絡み等お任せ
●
「むー…オロチ大乱の初日な記憶が強烈だけど、関ケ原の戦いもめっちゃ厄介だったんだよなあ」
シルバーレイン世界の関ヶ原に久方ぶりに足を踏み入れながら、鈴鹿・小春(万彩の剣・f36941)は銀誓館学園の能力者だった頃の記憶を振り返る。
「破軍率いる精鋭妖狐と鮫王強かったし! 鬼の手もこっそり仕掛けてたし!」
(「しかもその翌日から、1週間連続で全国を転戦することになるなんて思ってなかったなあ……」)
ちなみに、オロチ大乱も広く語り継がれているような気がしますが、それはさておき。
二番目の猟兵『アーカイブ』最強のオブリビオンであり、シルバーレイン世界の異形の祖でもある『二つの三日月』の脅威は、小春の記憶にも確りと刻み込まれている。
しかも、先月の第二次サイキックハーツ大戦で解放した『大神ザウス』の口から、この世界で幾度となく再現された『過去の大戦』は、全て『二つの三日月』を隠す為であったと明かされたのであれば、放置しておけない
「それはとも買う、なんとか生命の龍脈、奪取しないとね! ……ってわあ!!」
――ヒュンヒュンヒュン!!
残留思念が励起した日本刀が、正確に小春の四肢と心臓を狙い、弾丸のような速度で飛んでくる。
見れば、アーカイブ勢が配置したと思しき狼獣人型ゴースト……否、オブリビオンの『ソードヴォルフ』の集団が、手にしていた日本刀を一斉に投げつけていた。
遠隔操作されているからか、日本刀の狙いは極めて正確だが、正確だからこそ見切られやすいとも言えよう。
小春はつうれんで日本刀を切り払うように弾き飛ばし、直撃を避ける。
ソードヴォルフ達も、二の腕から生える三対六本の刃で直接斬りつけようと小春に肉薄するが、小春はその太刀筋をも見切り、妖殺しの鮫剣で受け止め、生命を喰らいながら切り払った。
その後もオブリビオンに包囲されぬよう、広く視界を取れるよう動きながら、小春はソードヴォルフの攻撃をさばきながら距離を取る。
そして、つうれんで大きく腕の刃を弾き飛ばした直後、詠唱猟銃を構えた。
熊撃ち用の猟銃の銃口に十字型の紋様が浮かび上がり、ソードヴォルフ達を追尾する。
『猟銃はあんまり慣れてないけどこれなら……!』
十字型の紋様がソードヴォルフに重なった瞬間、猟銃のトリガーを引き、破邪の弾丸を発射。
破邪の弾丸はソードヴォルフの心臓を撃ち抜き――その命脈を断っていた。
大成功
🔵🔵🔵
九段下・鈴音
二つの三日月か。
シルバーレイン出身者としてほっておけないのぅ。
頑張らせてもらうか。
遠隔操作された日本刀を【妖刀錬成】で生み出した刀で撃ち落とすのじゃ。
複数の敵に狙われた場合は複数同時に攻撃をするのじゃ。
妾に隙は無いぞ。
何度日本刀を飛ばしてこようと撃ち落としてやるのじゃ。
もし敵の攻撃が届くようなら『オーラ防御』で守るのじゃ。
敵が日本刀を飛ばすのをあきらめ本体で攻撃してきたら妖刀を集中させ一気にけりを着けるのじゃ。
妖刀を自在に操り戦場を支配するのじゃ。
最後は『エネルギー充填』『エネルギー弾』で妖刀からエネルギー弾を発射し辺りを一掃する。
綺麗に片付いたかの? まだ残っているようなら相手してやる。
●
シルバーレイン出身者にとって、関ヶ原古戦場は、かつて銀誓館学園と妖狐、そしてメガリス・アクティブが三つ巴の戦いを繰り広げた場所でもある。
「二つの三日月か」
目を細め空を見上げながら、九段下・鈴音(黒桔梗・f01929)はどこか懐かし気に呟いた。
――彼の異形の祖は、確かに銀誓館学園が滅ぼした。
だがそれがオブリビオンとして復活し、しかも二番目の猟兵『アーカイブ』最大戦力と聞けば――。
「――|シルバーレイン《この世界》出身者としてほっておけないのぅ」
頑張らせてもらうか、と己に活を入れるよう呟く鈴音に、かつての狼獣人型ゴーストであり、今はオブリビオンとして蘇った『ソードヴォルフ』達が迫る。
「イェーガー、トオサヌ!!」
ソードヴォルフたちは、それぞれ刀に宿る残留思念を励起させ、日本刀を虚空に浮かべ――放った。
浮かべられた日本刀は、時に真っ直ぐ、時には複雑な軌道を描きながら、鈴音を斬り刻まんと舞い踊り、迫る。
「ほう、遠隔操作かの、じゃが――」
鈴音は愛用の妖刀を手にしながら、うっすらと笑う。
「妾に隙はないぞ。『この数からは逃げられまい!』」
距離を詰める日本刀とソードヴォルフに目を向けながら、鈴音は妖刀の複製を169本生成し、念力で宙に浮かべた。
ソードヴォルフも走り出しながら、遠隔操作可能な日本刀を舞わせ、軌道予測を難しくする。
おそらく、空中で舞う日本刀と肉体から生やす肩の刃、その両方で鈴音を徹底的に斬り刻むつもりなのだろう。
「その心意気やよし。じゃがな――」
鈴音は複製した妖刀を、ソードヴォルフと遠隔操作された日本刀に集中させる。
妖刀の雨は四方八方からソードヴォルフに殺到し、数の暴力で肩の刃と日本刀の両方を抑え込んだ。
「グヌヌ、イェーガーメ!!」
「――戦場を支配するのは、この妾よ!!」
そうやって数々の刃を妖刀で抑え込み、ソードヴォルフの機動力を奪いながら、鈴音は妖刀全ての先端をソードヴォルフに向ける。
一瞬だけ、妖刀による拘束が解けた――そうソードヴォルフたちが思い込んだ、その時。
「いいや、終わりじゃよ」
鈴音は妖刀の先端からエネルギー弾を発射し、抑え込んでいるソードヴォルフはを片っ端から撃ち抜き一掃した。
周囲からソードヴォルフの気配が消失し、鈴音は妖刀を戻し一息つく。
「このあたりは、綺麗に片付いたようじゃの」
安堵の息をつき、顔をあげると――遠くに数体ほど残っているのが目に入った。
「――と思っていたら、まだ遠くに残っているの」
もっとも、其方はまだ残っているであろう猟兵達がなんとかしてくれるだろう。
そう判断した鈴音は、残る猟兵達に後を託し、先に進む――。
大成功
🔵🔵🔵
鳥羽・白夜
八坂(f37720)と
|起動《イグニッション》!
紅い刃の大鎌を手に。
俺引退してたから二つの三日月のことよく知らねーんだけど、やっぱり相当ヤバイ奴なんだよな?
…規格外すぎるだろ…
一瞬ほんとに勝てるのかとか引退したままでいればよかったかもとかいう思いが過るけど。
ま、まあ一回は勝ててるわけだしな…なんとかするしかねーよな。
ともかくまずはあいつらを蹴散らさないとな。
抗体ゴーストってやつか?いや今オブリビオンだからあんま関係ねーか。
分かった、纏めてカタつけてやるよ。
八坂のUCで凍ってる隙に「ヴァンパイアクロス」の爆破と吸血コウモリの群れで継続ダメージを与えつつ、大鎌の【斬撃波】で【追撃】。
八坂・詩織
白夜さん(f37728)と
|起動《イグニッション》!
髪を解き、瞳は青く変化。防具『雪月風花』を纏う。
過去の戦争の再現が二つの三日月を隠すためのものだったとは…
そりゃそうですよ、地球に足を下ろされた時点で敗北確定の相手ですから。何としても完全復活する前に倒さないと!
あ、昔ゴーストタウンでよく見ました、あの獣人。
まあオブリビオンに昔のこと言っても仕方ないですね。
私が纏めて凍らせます。
「氷結の嵐」で肉体と精神を凍らせてしまえば刀も振るえないはず。今のうちに片付けましょう。
白夜さんとの【連携攻撃】、これまでの【戦闘知識】や【心眼】で【急所を見抜き】、かんざしの刺突による【急所突き】で確実に仕留めます。
●
――シルバーレイン、関ヶ原古戦場。
かつて、銀誓館学園と妖狐、そしてメガリス・アクティブが三つ巴の戦を繰り広げた地に、鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)と八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)も駆けつけていた。
「イェーガー!! マダクルカ!!」
ふたりが転送されるや否や、狼獣人型ゴースト……否、オブリビオンの『ソードヴォルフ』たちが日本刀を手に襲い掛かる。
「いきなりですか!!」
「うおっと!!」
確実にふたりを屠らんと振り下ろされた刃を、詩織も白夜もかろうじて避けつつ、イグニッションカードを起動した。
「「|起動《イグニッション!》」」
カードから能力と武装が解放されると同時に、白夜の手に紅い刃の大鎌が現れ、詩織の瞳が青く変化し纏めている髪がさっと解かれる。
「過去の戦争の再現が、『二つの三日月』を隠すためのものだったとは……」
さらに衣装を洋服から白い着物『雪月風花』にチェンジしながら呻く詩織に、白夜が軽く頬をかきながら質問した。
「俺引退してたから『二つの三日月』のことよく知らねーんだけど、やっぱり相当ヤバイ奴なんだよな?」
白夜の疑問に、詩織が間髪入れずに断言する。
「そりゃそうですよ、地球に足を下ろされた時点で敗北確定の相手ですから」
「……いやそれ、規格外すぎるだろ……」
『敗北確定』の4文字を口に出され、白夜も言の葉を詰まらせる。
――彼の三日月は異形の祖であり、全てに死を齎す、文字通り『規格外』。
しかも、オブリビオンとして蘇った『二つの三日月』は、二番目の猟兵『アーカイブ』の最大戦力と言う。
ならば、過去の戦争を『再現』し、隠匿しようとするのも納得だろう。
(「これ、大神ザウスが全てを話してくれなかったらヤバかった?」)
内心冷や汗たらしながら、白夜は大鎌を握る手に力を入れる。
「ともかく、まずはあいつらを蹴散らさないとな」
「オマエタチハココデシヌ! サキニハススマセヌ!!」
ソードヴォルフ達は、今度は日本刀ではなく、二の腕から生える刃で斬り刻まんと肉薄してくる。
先程はいきなり切りつけられたため、確認する余裕もなかったが、今改めて観察してみると、残っているのは後数体ほどのようだ。
「そういえば、昔ゴーストタウンでよく見ました、あの獣人」
「抗体ゴーストってやつか? いや今オブリビオンだからあんま関係ねーか」
「まあ、オブリビオンに昔のことを言っても仕方ないですね――ってよっと」
詩織は二の腕から生える三対の刃を回避しながら、結晶輪に手をかける。
「私が纏めて凍らせます。『氷の嵐よここに。――凍てつきなさい』」
キーワードを唱えると、詩織の結晶輪から氷嵐が放たれる。
それは古戦場全体に広がりながら、詩織や白夜に敵意を持つソードヴォルフ達全てを呑み込み、荒れ狂い始めた。
「イェーガー!!」
「グヌヌ……ヌヌ……」
氷嵐に呑み込まれたソードヴォルフ達は、次々と肉体も精神も凍結し、氷像と化す。
「今のうちだな。『喰らい尽くせ――ヴァンパイアクロス!』」
今度は白夜が大鎌を振り下ろし、血塗られた巨大な逆十字架を放つ。
見る者全てを不安にさせるような逆十字架は、氷像と化したソードヴォルフ達に触れ――爆発した。
爆発と同時に、氷嵐が荒れ狂う戦場に吸血コウモリの群れが現れ、次々とソードヴォルフ達に噛みつき吸血してゆく。
肉体も精神も凍らされたソードヴォルフ達は、爆発に吹き飛ばされ、生命を吸い尽くされ、次々と倒れていった。
「ググ、ググ……!」
それでも、爆発と吸血の嵐を逃れたソードヴォルフ達が、無理やり凍り付いた身体を動かそうともがき始める。
「これで!」
「終わりにしましょう!!」
すかさず白夜が大鎌から斬撃波を放ち、ソードヴォルフの動きを封じた。
詩織もこれまでの戦闘知識からソードヴォルフ達の弱点を見抜き、かんざしを突き出す。
かんざしで弱点……否、急所を貫かれたソードヴォルフは、断末魔ひとつあげることなく頽れ――消滅した。
「これで全部のようだが……ソードヴォルフ達も必死だったな」
ソードヴォルフの気配が完全に消えた戦場を見渡しながら、白夜がオブリビオンから受けた印象を呟く。
「オブリビオンたちも、私達が全てを察したことに気づいているのでしょう」
だからこそ、『生命の龍脈』の在処にオブリビオンを配置し、猟兵達を阻止し時間を稼ごうとしているのだろう。
「ですから、何としても完全復活する前に倒さないと!」
「……一瞬、ほんとに勝てるのかとか引退したままでいればよかったかもとかいう思いが過るけどさ」
それでも、猟兵として戦い続けてきた以上、見逃せないなと、白夜は腹をくくる。
「ま、まあ一回は勝ててるわけだしな……なんとかするしかねーよな」
「ええ。今は先に進みましょう――って!?」
改めて進もうとした詩織が、改めて周囲を確認し……両手を口で覆いながら驚く。
「ってなんだこりゃ!!」
同じように驚く白夜が目にしたのは――花園だった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『幻惑の花園』
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POW : 花ごと蹴散らし突き進む
SPD : 花粉を吸わないよう防御して進む
WIZ : 花粉の作用を解毒して進む
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●シルバーレイン:岐阜県関ケ原町――関ヶ原古戦場
ソードヴォルフを倒し、先に進んでいた、あるいは先に進もうとした猟兵達は、周囲を見回し愕然とする。
いつの間にか、猟兵達の周りは――一面花園に変化していた。
「ってなんじゃこりゃ!!」
「いつの間にか迷い込んでいましたか……!?」
突然の変化に驚く猟兵達の鼻先に、心地の良い香りが漂って来る。
その香りを吸った瞬間――一瞬頭がクラリと揺らぎ、周囲の風景が変化した。
「!?」
急いで鼻を覆い、香りを遮断すると、周囲の風景がもとの花園に戻る。
花園に群生している花々を観察してみると、完全に季節感を無視して咲き誇っているようにも見えた。
――おそらくこれは、ソードヴォルフの全滅に気づいた『アーカイブ』勢が仕掛けた罠。
『二つの三日月』が「物欲」「武器」「魔銃」「社会」「事故」「爆撃」「死病」「悪意」の概念から創造した「死をもたらすもの」のオブリビオンが、猟兵達に永遠の死を齎さんと閉じ込めるために発動させた罠だろう。
花粉を吸いこめば、幻惑に陥ってしまう。
そうなれば、現実を知覚できないまま――「死をもたらすもの」のオブリビオンたちに殺されてしまう。
花粉を吸いこまないように、あるいは花粉を解毒するような術を講じながら。
――猟兵達は、花園の先へと進み始めた。
※マスターより補足
第2章は、花粉を吸った者を幻惑させる花園を抜け、『|生命の龍脈《ディアボロスペイン》』の在処に向かって下さい。
花粉を吸ってしまった場合に見る幻惑の内容は、自由に決めていただいて構いません。
ただし、幻惑に陥った場合、オブリビオンたちの接近に気づかぬまま行動不能にされてしまいますので、ご注意ください。
なお、断章では軽く吸った体で描写しておりますが、咄嗟に防御を固め吸い込まなかった……としていただいてもOKです。
――それでは、死の罠の先にある龍脈を目指して。
龍巳・咲花
辺りを|毒気《花粉》で満たし襲いかかる……此方は戦闘とこの場の突破で自然と呼吸も激しくなるでござる故、確かにこれは理に叶った罠でござるな!
しかしなれど、この手の罠や毒の修行も忍者ならば経験済みでござるぞ!
マフラーで口元を塞ぎ簡易的なマスクにして敵と交戦するでござる!
敵の攻撃を躱しつつカウンター狙いの忍者刀の一撃で、戦闘は極力最小限の動きに抑え、さらに敵の包囲網が薄くなったところを一気に突破していくスタイルで進むでござる!
無論完全には花粉を遮断はできぬでござろうが、そこはムシュマフに任せるでござるよ!
反射で幻惑に陥った敵に対しては、鈴付きクナイを別の敵の元に投げ音を立て同士討ちを狙うでござるぞ!
●
――関ヶ原古戦場に足を踏み入れている猟兵達の周囲が、花園に変化していく。
狼獣人型のオブリビオン『ソードヴォルフ』を撃退し、先に進もうとした龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)の周囲もまた、一面の花園に変化していた。
「これは……?」
驚き足を止める咲花の鼻孔を、心地よい香りがくすぐる。
直後、咲花の視界がぐにゃりと歪んだ。
「!!」
咄嗟にマフラーで口元を塞ぎ、花粉を遮断すると、やがて周囲の風景が元に戻った。
――この花園の何処かに、『死をもたらすもの』のオブリビオンがいる。
(「辺りを|毒気《花粉》で満たし襲いかかる……」)
探し出し撃破したいところだが、この花園自体がオブリビオンの可能性も否定はできない。
猟兵たちにとっては、戦闘とこの場の突破で自然と呼吸も激しくなるゆえ、極めて理に叶った罠と言えよう。
――だが、しかし。
「この手の罠や毒の修行も忍者ならば経験済みでござるぞ!」
咲花はマフラーをきつく口元に巻き付け、簡易的なマスクにする。
準備をしている咲花の背後に――死の気配が迫る。
(「『死をもたらすもの』のオブリビオンでござるか!」)
姿かたちが判然としない、不気味な敵が、至近距離から銃を乱射する。
咲花も弾丸をよけ、時には忍者刀で切り払いながら、隙を見てカウンターの如く忍者刀を突き出す。
忍者刀の切っ先が、深々とオブリビオンの胸を貫いた。
死の気配を纏ったオブリビオンは
「く……っ!」
だが、その間にも咲花の視界が徐々に揺らぎ、現実にあり得ぬ光景が視界にちらつくようになっていた。
(「やはり、完全には遮断できぬでござるか」)
龍脈の力を隠蔽や防御などの特性に変化できるマフラーであっても、完全に防ぐのは難しかったのだろう。
だが、この状況だからこそ――咲花に宿る加護は極めて効果的に、それも敵にとって絶望的な形で『刺さる』。
再び、死の気配が咲花に迫り、花粉が心地よい香りとなって咲花を惑わせようとする。
「グゥアゥゥゥゥ!!」
刹那、咲花の背後から炎竜ムシュマフが首をもたげ、咲花を幻惑に堕とそうとした花粉を反射した。
反射した花粉は、咲花の背後から迫るオブリビオンたちを巻き込む。
この花園の主である以上、花粉の影響を全く受けない可能性も高かったが、オブリビオンたちの反応は――驚愕だった。
「!?」。
驚愕のあまり、花粉を吸いこんでしまったのか、オブリビオンたちは幻惑に囚われ脱力したかのようにその場に頽れる。
(「ムシュマフに助けられたでござるな」)
それでも、これ以上戦闘を続けていれば、咲花もいずれ幻惑に堕とされるだろう。
幸い、ムシュマフの加護が発動している今なら、最小限の交戦で突破できそうだ。
「今のうちに進むでござるよ!!」
咲花は忍者刀を持たぬ手で口を覆い、防御を固めながら。
オブリビオンたちの気配が薄い一点を狙い、一気に駆け出した。
大成功
🔵🔵🔵
御鏡・幸四郎
「これは不味いですね」
一瞬クラっと来たものの瞬時に呼吸を止めて持ち直す。
ポーチの中の材料を思い浮かべてレシピを決定。
あとはもう10秒間、息を堪えられれば。
『お菓子は心の癒しです』
声を出さずにUCを発動。
手の中の食材がみるみる黄金色の飴玉に。
頭の靄を晴らすほろ苦い香りと活力を与える優しい甘み。
ダンディライオンと蜂蜜から作られたハーブキャンディの
解毒と滋養の効果で花園の対策は大丈夫。
獲物が幻惑されているものとして近づいて来る「死をもたらすもの」。
大きなネズミの姿は、なるほど|死病《ペスト》と言うわけですか。
生命の龍脈まではあと少し。速やかに駆逐して先を急がないと。
矢継ぎ早にガンナイフで仕留めます。
●
シルバーレイン世界の関ヶ原古戦場に、突如広がった季節感無視の花園。
此の地に存在し、大神ザウスの権能で可視化された『|生命の龍脈《ディアボロスペイン》』を目指す猟兵達を阻むかのように広がる花園は、御鏡・幸四郎(菓子職人は推理する・f35892)の足をも止めていた。
(「これは不味いですね」)
花園が広がり、心地よい香りを感じた瞬間、幸四郎の頭がクラりと揺らぐ。
だが、事前にグリモア猟兵から警告されていたのを思い出した幸四郎は、瞬時に呼吸を止め口を塞ぎ、花粉を遮断した。
意識を持ち直した後、幸四郎は改めて周囲を見回ながら、ポーチの中の材料を思い浮かべる。
(「今ポーチにある食材でさっと作れるのは……飴玉、でしょうか」)
ならば、あとは――作るまでの10秒間、息を堪えられればいい。
無節操で、しかし足を踏み入れた者を幻惑し死に至らしめる花園の中で、幸四郎はポーチの中の食材を取り出し、ユーベルコードを発動。
(『お菓子は心の癒しです』)
幸四郎の手の中で、手にした食材が混ざり合い、溶け合い――みるみるうちに黄金色の飴玉に変化した。
太陽に照らされ黄金色に輝く飴玉の出来に満足した後、急ぎ、それを口にする。
飴玉のほろ苦い香り頭にかかった靄を晴らし、優しい甘みが活力を与えてくれるような気がした。
(「ダンディライオンと蜂蜜から作ったハーブキャンディです。これなら……」)
解毒効果で幻惑の状態異常を治療し、さらに滋養効果をも与えるハーブキャンディを口にしていれば、たとえ花粉を吸ったとしてもすぐに持ち直せるはず。
そうして花粉と幻惑への対策を取った幸四郎に、死の気配が迫っていた。
――『死をもたらすもの』。
それは『二つの三日月』が「物欲」「武器」「魔銃」「社会」「事故」「爆撃」「死病」「悪意」の概念から創造したとされるオブリビオン。
概念から創造されたのならば、姿かたちも、そして性格も――千差万別だろう。
先程、別の場所で対峙した猟兵は、姿かたちが判然としない死の気配として認識している。
だが、幸四郎には……死の気配を纏った大きなネズミの姿に見えた。
(「成程。大きなネズミの姿は、|死病《ペスト》と言うわけですか」)
どこか納得しつつ、幸四郎はあえて立ち尽くしているフリをする。
(「生命の龍脈まではあと少し。速やかに駆逐して先を急がないと」)
そんな幸四郎の姿を見て、大きなネズミたちは鋭い目で幸四郎を睨みつけた後、跳躍した。
「キキッ……!!」
幸四郎が幻惑されていると思い込んでいるのだろうか、ネズミたちは四肢の爪を閃かせ、鋭い牙を見せつけながら幸四郎に噛みつき、引き裂かんと飛び掛かる。
だが次の瞬間、花園に発砲音が響き、数体のネズミが空中で吹き飛ばされた。
「キキッ……!?」
飛ばされなかったネズミたちは慌てて停止しようとするも、すでにつけた勢いは止められない。
そのまま幸四郎の至近まで迫ったネズミたちは、いつの間にか幸四郎が手にしていたガンナイフの刃で仕留められていた。
幸四郎の目の前で、倒されたネズミたちが一瞬にして消滅する。
今のところ、新たな敵が来る気配もない。
「ならば、今のうちに走り抜けましょう」
ひとまずの脅威を排除した幸四郎は、まだ口内に飴玉が残っているうちに花園を突破せんと走り出した。
大成功
🔵🔵🔵
儀水・芽亜
これはまた、地獄のお花畑ですか。あの死因オブリビオンが手入れをしているとも思えますけれど。
「毒耐性」があるので、毒花粉程度なら問題ありません。
では、参りましょう、ナイトメア。
ナイトメアに「騎乗」してアリスランスを構え、死因オブリビオン達に「騎乗突撃」「ランスチャージ」を敢行。速度の乗った一撃を前方に繰り出して、突破口を開きます。
毒花粉の効果が幻覚であるなら、ナイトメアが吸った毒の影響は私が手綱さばきを誤らなければいいだけ。
「見切り」で射撃や爆撃を察知したら、「フェイント」もかけて速度を落とさぬまま駆け抜け、攻撃を置き去りにします。
ここは速度が勝負。一気にこのお花畑を突破しますよ!
●
シルバーレインの関ヶ原古戦場にて、狼獣人型のオブリビオン『ソードヴォルフ』を撃退し、先に進もうとした、あるいは進んでいる猟兵達の周囲を、あらゆる季節の花々が埋め尽くしている。
猟兵達の進行を阻むかのように広がる花園は、先に進もうとした儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)の足をも止めていた。
突然のことに、芽亜も花々から漂う香りを一瞬吸いこんでしまう。
途端、軽く視界が歪むが、毒に対する耐性のおかげですぐに持ち直した。
「これはまた、地獄のお花畑ですか」
咄嗟に口を手で覆い、花粉を遮断しながら、芽亜は周囲を注意深く見渡す。
夏だけでなく、秋や春、果ては高山にしか咲かないはずの花々まで咲いている、ある意味無節操な花園を生み出した主に、芽亜は心当たりがあった。
――『死をもたらすもの』。
それは『二つの三日月』が「物欲」「武器」「魔銃」「社会」「事故」「爆撃」「死病」「悪意」の概念から創造したとされるオブリビオン。
(「『死をもたらすもの』が手入れをしているとも思えますけど」)
だからこそ不自然な植生なのだろうと感じながら、芽亜は何かを呼び寄せるよう虚空に向け手招きする。
『さあ、誰から《悪夢》の蹄にかかりたいのかしら?』
その声に応じ現れたのは――純白の白馬型来訪者『ナイトメア』。
「では、参りましょう、ナイトメア」
芽亜は白馬の背に騎乗し、一気に突破すべく駆けだした。
駆け行く芽亜とナイトメアの目前に、姿かたちが判然としない、何かの生き物のようなオブリビオンが立ちはだかる。
おそらくそれが――『死をもたらすもの』の一部なのだろう。
姿かたちが不定なオブリビオンは、芽亜を認めるなり銃を構え、あるいは爆弾らしきものを手に取る。
(「『魔銃』『爆撃』の概念を攻撃手段に変えてきましたか」)
「突破口を開きます!!」
芽亜はアリスランスを構え、オブリビオンたちに向けランスチャージを敢行。
速度の乗ったアリスランスの穂先は、次々と銃を弾き飛ばし、あるいは爆弾を貫きながら、オブリビオンを蹴散らしていった。
蹴散らされたオブリビオンを後方に置き去りにして、芽亜は只管真っ直ぐ目的地を目指す。
だが、その間にも花園に咲き誇る花々は花粉を吐き出し、芽亜を幻惑の罠に捕らえようとする。
(「もし、毒花粉の効果が厳格であるなら、ナイトメアが吸った毒の影響は私が手綱さばきを誤らなければいいだけですが……」)
芽亜とは異なり、ナイトメアは毒への耐性を持っていないゆえ、花粉を吸えば幻惑は免れないだろう。
予想通り、走っているうちにナイトメアの瞳が正気を失ったかのようにどんよりと曇り始めた。
「――――!!」
やがてナイトメアが足を止め、何かを威嚇するかのように前足を上げる。
ナイトメアを遮るものは、芽亜の目には見えないが――。
(「――おそらく、幻惑されたのでしょうね」)
まぼろしの壁か敵かに阻まれ、威嚇しているのだろう、と芽亜は推測する。
芽亜とナイトメアは思考を共有していないため、芽亜がナイトメアの幻惑に巻き込まれることはない。
だが、このままナイトメアが幻惑されたままでは、花園を抜け出すのは難しいだろう。
――ならば。
(「手綱さばきで無理やり抜け出しましょう」)
「ナイトメア、一気にこのお花畑を抜け出しますよ!!」
芽亜はいったん手綱を引き、ナイトメアに刺激を与えて正気を取り戻させる。
その刺激に反応し、ナイトメアが前足を下ろしたところで、芽亜は手綱を緩め、走るよう指示を与えた。
「――――!!」
白馬型のナイトメアが、芽亜の指示に従い一気に加速する。
再度幻惑に堕とそうと花粉が芽亜とナイトメアに纏わりつこうと迫るが、芽亜はナイトメアのスピードに任せて振り払い、花園を突破した。
大成功
🔵🔵🔵
暗都・魎夜
【心情】
随分と危険な代物を用意してくれるぜ、アーカイブ
ただまあ、こんだけ長い間アレコレやっていたにしてはまだまだ俺たちへの理解が足りねえな
「じゃ、命がけのピクニックと行きますか」
【行動】
実のところ、気を抜いてたつもりはねえが、直前まで気付かなかったぜ
普通に能力者組織が気付いて突っ込んで来ても、大抵の奴らはここで倒れるんじゃねえのか?
……って、そもそもソードヴォルフ抜けて来れる奴の方がすくねえか
「天候操作」を使用して、周囲の花粉を散らしながら進む
「心眼」で周囲に警戒しつつ移動
UCを利用して、不意打ちにも警戒
随分と凝ったマネしてくれるぜ
後で叩きのめしてやるから覚えてやがれ
●
暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)の目の前で、関ヶ原古戦場一帯が季節感も植生も無視して咲き誇る花々で埋め尽くされてゆく。
「随分と危険な代物を用意してくれるぜ、アーカイブ」
漂う香りを吸い込まぬよう、咄嗟に口を抑えながら、魎夜は周囲を見回した。
正直、気を抜いてたつもりは全くなかったのだが、直前まで花園に気付かなかったのも確か。
「……これ、普通に能力者組織が気付いて突っ込んで来ても、大抵の奴らはここで倒れるんじゃねえのか?」
もし、猟兵でない能力者が花園に踏み込めば、花粉の幻惑には耐えきれず、次々と倒されてしまっていただろう。
そう直感しつつ……だが魎夜はすぐに思い直す。
「……って、そもそもソードヴォルフ抜けて来れる奴の方がすくねえか」
それはさておき。
「さてどうするか……花粉を散らしながら進むか」
魎夜は花粉を吸わぬよう注意しながら、地面に目を向ける。
花園に隠れてはいるが、ソードヴォルフを吹っ飛ばした際に生成した水流の跡が残っていた。
魎夜はそれを媒介に天候を操作し、上空に雨雲を集め始める。
やがて、花園全体を覆うように広がった雨雲から、しとしとと雨が降り始めた。
降り注ぐ雨は、花々が吐き出す花粉にも平等に降り注ぎ、濡らして行く。
やがて、水をたっぷり含んだ花粉は、次々と地面に落ちていった。
無力化した花粉を踏みながら、魎夜は念のため、周囲を警戒しつつ前に進む。
だが、数歩も進まぬうちに、足を止めた。
――魎夜の背後から、銃口の気配がする。
(「『死をもたらすもの』のオブリビオンか?」)
明らかな死の気配に、魎夜もそう直感する。
背後に立つものの姿かたちは、全くわからない。
だが、なぜか……はっきりと銃が突き付けられていると感じるのだ。
(「『二つの三日月』が『武器』『魔銃』の概念を取り込んで『死をもたらすもの』を創造したからか? 全く面倒だな」)
だが、しとしとと降り注ぐ雨は……魎夜にとっては未来を齎す雨。
魎夜はにやりと笑いながら、ユーベルコードを発動した。
『雨よ、|嵐の王《ストームブリンガー》のために道を作りな!』
その言の葉と共に、雨が花園の各地に集まり、水鏡となる。
次々と花園に現れる水鏡を見て、魎夜の背後にいる気配が銃弾を発射した。
だが銃弾が発射される直前、魎夜はそれを予測していたかのように手近な水鏡に飛び込み、回避する。
銃弾を発射した気配もそれを追おうと水鏡に飛び込もうとするが、気配が足を踏み入れた途端、水鏡はただの水たまりになったかのように気配の足を濡らした。
「…………?」
気配が首を傾げながら、水たまりから離れてゆく。
それを確認したかのように、水たまりが水鏡に戻り、魎夜がぬっ、と姿を現した。
その後も、『死をもたらすもの』の襲撃を警戒し、時には異空間に繋がる水鏡に飛び込みやり過ごしながら、魎夜は花園を進む。
回避と前進を繰り返していると、いつのまにか、死の気配を漂わせるオブリビオンの姿は消えていた。
花粉を濡らされ落とされた挙句、水鏡で異空間に退避されれば、『死をもたらすもの』のオブリビオンたちも魎夜に手を出す隙を見いだせないのだろう。
「随分と凝ったマネしてくれるぜ。後で叩きのめしてやるから覚えてやがれ」
この先に待つ『|生命の龍脈《ディアボロスペイン》』を手に入れるとの決意を新たにしながら。
魎夜は新たな水鏡を配置し、花園を抜けるために進み続けた。
大成功
🔵🔵🔵
八坂・詩織
白夜さん(f37728)と
いつの間にか花畑に迷い込んだと思ったら、幻惑に誘う罠ですか。厄介ですね…(咄嗟に鼻と口を覆い)
…白夜さんには|そっち《トマト畑》の方が効くかもしれませんけど(ジト目)
私元シルフィードですから、【風を操る】ことである程度対処はできるかも。
UC「吹雪の竜巻」を展開し、吹き下ろす風で周囲を漂う花粉を減速させ地面へ落として吸い込みにくくします。
吸い込まない工夫も必要ですから、口と鼻を覆って【息止め】ながら進みましょう。
またトマトジュースって。そんなにトマト畑が恋しいんですか?
…って思ったらそういうことですか。まあ、ありがたくいただきますけど。
(ほんと、ブレない人だなぁ…)
鳥羽・白夜
八坂(f37720)と
知らずに匂い嗅いでたらヤバかったな…よっぽど生命の龍脈取られたくねーんだな。(手で鼻と口を覆いつつ)
どうせなら花畑じゃなくトマト畑にしてくれりゃいーのに。
…冗談だって。
で、どうやって進む?
風で、ってそういうやり方もあるのな。それなら少しは楽か。
まあ吸い込まないのが一番だしな…しんどいけどこのまま鼻と口覆って【息止め】しながら進むしかねーか。
その前にトマトジュース飲んどく?
「トマトジュース万能説」で2人分の搾りたてトマトジュースを出して飲み、八坂にも差し出して。
リコピンパワーで自動回復もできるし状態異常耐性もつくからな。万一花粉吸い込んでも耐性ついてりゃなんとかなるだろ。
●
――時は、ソードヴォルフが全滅した直後に戻る。
「今は先に進みましょう――って!?」
「ってなんだこりゃ!!」
関ヶ原古戦場がいつの間にか花園に塗り替えられていたのを見て、八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)は口を手で覆いながら驚き、鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は思わず声を上げていた。
驚いたのもつかの間、ふたりの鼻に心地よい香りが届く。
何か吸い込んだ――そう感じるより早く、ふたりの視界がぐにゃりと歪んだ。
(「不味い!!」)
咄嗟にふたりは口鼻を手で覆い、花粉を遮断する。
花粉を吸いこまぬよう防ぐと、徐々に視界は元に戻っていった。
内心、幻惑されなかったことに安堵しながら、詩織は周囲を見回す。
「幻惑に誘う罠ですか。厄介ですね……」
「知らずに匂い嗅いでたらヤバかったな……よっぽど生命の龍脈取られたくねーんだな」
白夜も口鼻を手で覆い隠しながら、じっと花園を見つめる。
今、花園に咲いている花は、夏の花だけではない。
季節的に咲かぬはずの秋や春の花だけでなく、標高的に育つはずのない高山にしか植生していないような花もあった。
――明らかに季節感を無視した無節操な、だがそれでも美しい花園。
突然、誰が花園を広げたのか……二人は既にその答えを知っていた。
「『死をもたらすもの』のオブリビオンが敷いた罠、ですね」
「どうせなら花畑じゃなくトマト畑にしてくれりゃいーのに」
本音を漏らす白夜に、詩織は思わずジト目を向ける。
「……白夜さんには|そっち《トマト畑》の方が効くかもしれませんけど」
「……冗談だって」
「……で、どうやって進む? いつまでもこうしているわけにはいかないぜ?」
相変わらず不自然に、しかし美しく咲き誇る花々を見ながら、白夜は問う。
この花園を広げたオブリビオンが襲撃してくる可能性もある以上、いつまでも両手で口鼻を覆っているわけにもいかないだろう。
詩織は口鼻を覆ったまましばし思案し……ひとつの案を出す。
「私、元シルフィードですから、風を操ってある程度対処はできるかもしれません」
「風で、ってそういうやり方もあるのな。頼めるかな」
「やってみますね。『私は雪女にして元シルフィード、風を操るのもお手のものです』」
詩織の言の葉に応じるように、日差し降り注ぐ空間に氷雪を帯びた竜巻が発生する。
それは詩織と白夜の周囲を覆うように渦を巻き、花園の花々を巻き上げながら荒れ狂い始めた。
ふたりを幻惑させんと漂っていた花粉も竜巻に巻き込まれ、吹き下ろす風で減速させられたうえで地面に落とされる。
「これで少しは楽になるか?」
白夜がいったん口鼻から手を離すと、先ほどまで漂っていた心地よい香りが吹き散らされている気がする。
それでも、完全になくなったわけではないらしく、若干視界が霞んだ気がした。
「それでも、吸い込まない工夫も必要ですから、口と鼻を覆って息を止めながら進みましょうか」
「まあ吸い込まないのが一番だしな……しんどいけど」
念には念を入れ、詩織と白夜は再度口鼻を手で覆い、息を止めながら進む。
進むに連れ、ふたりの背後かつ竜巻の向こう側に、オブリビオンの影がちらつくようになっていた。
今のところ、オブリビオンたちは吹雪の竜巻に巻き込まれないよう、遠巻きに眺めているようだが、竜巻が消えるかふたりが幻惑に堕とされれば、一気に襲って来るだろう。
(「あいつらに襲われたらたまったもんじゃないな」)
さすがに戦闘中に、口鼻を手で覆ったまま戦うわけにはいかないため、白夜は一計を案じる。
「……八坂、先に進む前にトマトジュース飲んどく?」
「またトマトジュースって。そんなにトマト畑が恋しいんですか?」
「違うって」
今度はちゃんと理由があるから、と呟きながら、白夜はユーベルコードで二人分の搾りたてトマトジュースを用意し、詩織に差しだす。
「リコピンパワーで自動回復もできるし状態異常耐性もつくからな。万一花粉吸い込んでも耐性ついてりゃなんとかなるだろ」
「……って思ったらそういうことですか。まあ、ありがたくいただきますけど」
(「ほんと、ブレない人だなあ……」)
内心ため息つきながらも、詩織は手を伸ばし、搾りたてのトマトジュースを受け取る。
口をつけると、バランスの取れた甘みと酸味が口内に広がった。
同時にリコピンパワーが全身を包み、花粉を寄せ付けぬ障壁と化す。
白夜も一気に飲み干し、その味に満足しながら詩織に声をかけた。
「24時間しか持たないが、それだけ持てば十分だろ」
「そうですね。吹雪の竜巻のおかげで敵も寄ってきませんから、急ぎましょう」
リコピンパワーの加護を得た詩織と白夜は、吹雪の竜巻を維持しながら走る。
リコピンパワーと吹雪の竜巻の二重の障壁のおかげで、花粉がふたりに寄り付く心配はほとんどない。
万が一吸い込んだとしても、リコピンパワーがすぐに花粉の毒性を中和し、無害化してくれる。
そして『死をもたらすもの』のオブリビオンも、吹雪の竜巻に翻弄されることを怖れているのか、遠巻きに見守り、ふたりに手出しはしない。
「予想通りですね」
「今のうちに一気に行こう!」
「はい!」
口鼻から手を離し、呼吸を確保しながら。
詩織と白夜は竜巻を維持しつつオブリビオンの気配を引き離すように、一気に花園を駆け抜けた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鈴鹿・小春
うーん綺麗だけどどう考えてもヤバいよねー。
…ここはさっさと抜けて花粉吸い込まないようにしよっか。
UC起動、芥子田くん召喚!
紅炎属性を乗せつつオーラ防御と結界術で僕と芥子田くんまるっとオーラで覆って花粉対策。
こう花粉も焼き払う感じで…花畑自体焼いたら何か逆効果かもだし刺激せぬよう纏わりついてくる花粉だけ焼くね。
…魔法的なのだったらこの熊の毛皮で魔力ごと弾けるかもだけど念のためにねー。
そして仕掛けてくる死を齎すものは魔銃とか爆撃等の遠距離攻撃っぽいの優先で猟銃で狙撃し破壊、それ以外もできるだけ機動力で撹乱しつつ撃って破壊、接近戦ではつうれんで切り払ったりしつつ道を切り開くね!
※アドリブ絡み等お任せ
●
「うーん綺麗だけどどう考えてもヤバいよねー」
関ヶ原古戦場に突然広がった、心地よい香りが漂う花園を目にした鈴鹿・小春(万彩の剣・f36941)は、咄嗟に目と鼻を手で覆いながらぼやく。
それでも目口を覆うまでのほんの一瞬で、僅かに花粉を吸いこんでしまい、視界が軽く歪んだ。
(「グリモア猟兵から聞いていたけど、『死をもたらすもの』って、僕たち猟兵を花園の養分にする気満々だよね?」)
頭を軽く振り視界を戻しながら、小春は思案する。
この花園を広げた元凶が、かつて『二つの三日月』が創造した『死をもたらすもの』であるならば、長居は無用だ。
「……ここはさっさと抜けて花粉吸い込まないようにしよっか」
「それじゃ、この手でいくかなー。『機動力重視で行くよ! 来て、芥子田君!』」
小春はケルベロスオメガの『芥子田君』を召喚し、その背に騎乗する。
直後、熊の毛皮が小春の全身を覆い、魔力を弾く鎧となった。
さらに小春は紅炎属性のオーラを結界のように広げ、小春と芥子田くんをまるっと覆う。
もし、花粉の効果が魔法的なものだったら、熊の毛皮だけで弾けるかもしれないが、弾けない可能性もあるゆえ、念には念を入れていた。
「行こう、芥子田君!!」
小春は芥子田君に指示を出し、走り出す。
走る都度、花粉が舞い上がるが、小春を護る紅炎属性のオーラに触れた途端、ぱっと炎を上げて消滅した。
それでも時々、熊の毛皮に花粉が付着するが、それも紅炎のオーラが燃やし、消し去る。
(「花畑自体焼いたら何か逆効果かもだし、刺激せぬよう纏わりついてくる花粉だけ焼いていくのは正解だったかな?」)
走り続ける小春と芥子田君の背後から、オブリビオンの気配が迫る。
それは魔銃だったり爆撃だったり、果ては死病だったり悪意だったりと、抱える概念は様々だが、いずれも小春には見覚えがあるものばかりだ。
(「『二つの三日月』が様々な概念をもとに創造したゴースト……今はオブリビオンだから、攻撃手段は色々ありそうとは思っていたけど」)
だが、もとにした概念が全てわかっていれば――対処は難しくない。
「そこっ!!」
小春は猟銃を構え、遠距離から狙撃し、あるいは爆弾を投げて来る魔銃や爆撃の概念を優先して破壊する。
遠距離攻撃に紛れるように、武器や死病の概念が接近しようとするが、小春は芥子田君の高速突撃も織り交ぜながら機動力で撹乱し、回避した。
――小春の死角から、悪意が迫る。
「そこだよ!!」
しかし小春は悪意たっぷりの攻撃をつうれんで弾き、返す刀で切り払い排除する。
その間にも新たな魔銃が向けられ、爆撃を受けそうになるが、小春は一気に花園を突破する勢いで駆け抜け、追いすがるオブリビオンたちを振り切っていた。
大成功
🔵🔵🔵
もし、手持ちのユーベルコードが全て神秘現象に分類されそうな場合は、あえてユーベルコードを使用せず(=指定せず)、技能と技量(プレイング)のみで殴ってもOKです。
『|生命の龍脈《ディアボロスペイン》』から現れた戦闘存在『シルバーレイン』を前に、龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)はクナイや手裏剣を握り締め、構える。
その虹の挙動ひとつひとつを観察し、受け流しながら、幸四郎はようやく相まみえる機会を得た戦闘存在との距離を詰め、その力を利用しながら次々と投げを打っていった。
ただそこに存在するだけで、全ての神秘現象を否定し、封殺し、根絶していく存在を前に、鈴鹿・小春(万彩の剣・f36941)はつうれんを握り締める手に力を入れていた。
銃口からあふれ出した光は、小春目がけて一直線に伸びていくが、小春は戦闘存在の身体の向け方や滅神詠唱兵器の状態や向きから発射タイミングと射線を予測し、発射と同時に斜線から逃れるようダッシュして光線そのものを回避した。