ヒュドラーコードの天蓋
「ヤァヤァ、猟兵の皆々サマ、ご機嫌よう!
さっそくだけど、|絶界詩篇領域《ゴッドゲーム》の『第二章』が開幕しているよォ〜!」
集まった猟兵たちの前へと姿を見せたバロン・ドロッセルは、大きく手を打ち鳴らしながら盛大に声をかける。
「前置きはいらないね。なにせ、皆々サマが絶界詩篇領域第一章の攻略を積み重ねたからこその進捗だ。おめでとう!」
どこからともなくクラッカーを取り出し、糸を引けば紙吹雪が舞い踊る。だが喜ぶのはまだ早いだろう。ゴッドゲームオンラインの最終クエストと目される絶界詩篇領域は続く二章が判明しただけなのだから。
「というワケで第二章が始まるんだけど、その入り口はなんと『ボスラッシュクエスト』の最初のボスとなっているよォ。
やり込み勢向けの美味しいコンテンツなんだけど、なんと特定の手順によって、第二章のクエストエリアへの扉をこじ開ける事ができるようだねェ」
ボスラッシュクエスト──それは、挑戦者が倒されるまで無限にボスと連戦し、撃破数に応じて大量の報酬を得る事ができる大人気クエスト。だが今回猟兵が挑戦するのは、その『入り口』のみである。
「ここで求められるのは『最初のボスの10秒以内の撃破』というタイムアタック!
しかも、次のボスが出現するまでのローディング中に特定の行動を成功させなければならないときた。
当然まともな手段じゃ間に合わないよ。何かチート級の手段でゴリ押すか、グリッチ…バグや不具合までもを意図的に利用する必要があるだろうねェ。
現在確認されているグリッチの例で言うと、ボスラッシュ開始時のムービーの開始直前に『遠距離攻撃を置いて』からムービーを開始、スキップすることで出現直後のボスに大ダメージを与えるものがあるよ。
これはタイムアタックのカウント開始前に準備するグリッヂだねェ。
他には、ボスラッシュの『最高難度』モードを選んだ上で、『ボスの攻撃すべてを反射』してダメージを与え完封できる、不具合だか仕様だかを利用するのなんかもあるよ。
自前の反射手段があれば準備はないけど、パターンを把握しないと辛いよねェ」
その他にも10秒以内を乗り越えられるならば、どんな手段を用いるかは自由だ。どんな手段を使うにしろ、10秒以内という壁を越える為には、準備や情報収集、そして時にはリトライも必要となるだろう。
「そして10秒以内に撃破したら、その次のボスが出てくるまでの短いローディング中…ボス撃破の『直後』に、ボスの初期出現位置へ、何らかの攻撃を命中させる事が必要となるんだ。
出現位置は固定だから、ボスが出現した場所は忘れないようにね」
こちらの猶予時間も長くはないが、タイムアタック条件を無事に満たした猟兵ならば容易いだろう。
「無事にクエストエリアに滑り落ちたら、絶界詩篇領域第二章の始まり始まり。バグプロコトルのボスとの戦闘が待ってるよォ。
強敵であるのは勿論だけど、ここは通常のゲームエリアの外でやたら危険なバグ空間。フィールド全体が異常なバグ地形に置き換わっているようなんだよねェ。
オマケに最後のボス戦じゃ、ボスラッシュクエストの仕様である『後の方に出てくる敵ほど能力値が上昇する』事を利用してくるせいで、ボスの全能力が強化されているときた!
バフ解除とかも効かないようなんだけど、それもクエストの仕様だってねェ。仕様って言ったらなんでも許されると思ってるんだねェ」
フィールド上の危険から始まり、最後にはボスそのものの攻略難度の上昇。禄でもないクエストが待っていようも、その先に統制機構打倒の手掛かりに近付く為には、危険を顧みず進む事も必要となる。
「ともあれ、どれほど危険であろうと異常な威力に強化されていようとも、最後のボスを撃破すれば晴れて第二章もクリアのようだ。
クリアさえすれば、元居た座標最寄りの冒険者ギルドまで帰還できるからねェ。帰りの心配はいらないよ。行きはモチロン、私のグリモアでご案内だ」
バロンがグリモアの輝きを捻れば、重厚な扉が開くのは絶界詩篇領域の入り口である、ボスラッシュクエスト──冷気漂う白亜のコロシアムの目の前だ。
「絶界詩篇領域の終わりはいつ訪れるのか知らないけど、できる限りをやって行こうじゃないか。
それでは皆々サマ、いってらっしゃい。二章の旅路が実りあるものとなることを願っているよ」
●
猟兵たちを迎えるのは、北方に位置する闘技場。白亜に凍える舞台はボスラッシュクエストに挑むゲームプレイヤーたちで賑わっていた。
「最初のボスはカムイオオカミだっけ」
「そ。当たり判定でかいし物理攻撃が痛いし行動も早いんだよなあ」
「ボスのリセマラってできんだっけ?固定?」
「一応できるけど…ラッシュの後ろに回ってきたら強化されて超痛くて超速くて超硬いから逆にキツイ」
「自分の相性的に有利とれるボスが連続で来るかって、運もあるよねー」
「めーっちゃ早く倒す手段もあるらしいぜ!」
──様々な言葉が行き交う賑わいの中に耳を傾ければ、それらがボス攻略にまつわるものである事もわかるだろう。
それでいて、絶界詩篇領域についての噂が猟兵たちの耳に聞こえてこなくとも…このボスラッシュクエストの『最初のボス』が入り口となっているのは、既に猟兵たちの知るところだ。
乗り越えなければならない壁に対して、どのような手段を取るのかは猟兵たちの自由だ。いよいよ|絶界詩篇領域《ゴッドゲーム》の『第二章』の幕が上がる──。
後ノ塵
後ノ塵です。はじめまして、あるいはこんにちは。GGOでの三章構成のシナリオとなります。
一章はオープニング公開後からプレイングを受け付けています。二章からは断章追加後からとなる予定です。
一章は冒険です。ボスラッシュクエストに挑戦し、10秒以内に絶界詩篇領域への扉をこじ開けましょう!
ボスは大体カムイオオカミですが、リセマラも可能です。指定がある場合はプレイングにお書きください。オープニングに記載した以外のグリッチもご自由にどうぞ。
二章は『グレイシャルタイガー』とのボス戦です。
フィールド全体が異常なバグ地形に置き換わっています。即死バグや不具合を避けて戦いましょう。
三章は『プロメテウス・キャレット』とのボス戦です。
元のボスラッシュクエストには「後の方に出てくる敵ほど能力値が上昇する」という仕様がある為、ボスは全能力を超強化しています。強化の解除はできません。
皆様のプレイングお待ちしております。奮ってご参加のほど、どうぞよろしくお願いします。
第1章 冒険
『ボスラッシュRTA!』
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POW : 無茶な手段で超高火力を叩き出し、ゴリ押しする
SPD : バグを使った手段でボスの撃破判定を呼び出す
WIZ : ヘンな手段で敵を超弱体化させる
イラスト:ハルにん
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フリル・インレアン
ふええ!?ボ、ボスラッシュなんて無理ですよ!!
アヒルさんもいないし、どうしたらいいんでしょう?
あ、アヒルさんが帰ってきました。
アヒルさん、どこに行ってたんですか?
ふえ?私のアイテムであるアヒルさんがボス部屋に入ってもイベントは発生しないからいろいろ仕掛けてきたって、それはズルなんじゃ……。
ふええ、つべこべ言うんだったら本当にボスラッシュをやらせるって、それは勘弁してください。
それで準備って何をしてきたんですか?
ボスさんが登場したら、そのまま落とし穴に落ちて場外KOになるって、やっぱりズル……。
ふええ、それなら攻撃したように見えるように私が空振りをするって、それ意味があるんですか?
「ふええ!?ボ、ボスラッシュなんて無理ですよ!!」
そう悲鳴を上げるのは、ボスラッシュクエストの会場まで何故か来ちゃったフリル・インレアンだ!いつもなら一緒にいるはずのアヒルさんもどこかへ行ったきり。どうしたらいいのかとクエストの目前でフリルはオロオロ。え?迷子?なんてヒソヒソ聞こえてくる事に不安を覚えた頃に、ようやくアヒルさんはフリルの元へと戻ってくる。
「アヒルさん、どこに行ってたんですか?」
フリルの問いかけにアヒルさんはニヤッとドヤッと笑みを浮かべる。なにせアヒルさんはアヒルさん型ガジェットでフリルのアイテムである。|プレイヤー《フリル》本人ではないので、入ったらすぐに戦闘クエストが開始するような場所に足を踏み入れたとて、クエストムービーが流れない…つまりアヒル建設しほうだいなのである!
「ふえ、それはズルなんじゃ……」
色々仕掛けてきたんだよねー、色々と。と宣うアヒルさんにフリルは眉尻を下げるが、アヒルさんはムッとするとフリルを嘴でげしり。つべこべ言うなら本当に『普通』のボスラッシュをやらせるんだから!などと返されたら、フリルはアヒルさんに言いくるめられる他ない。
「ふええ、それは勘弁してください。……それで準備って何をしてきたんですか?」
胸を張るアヒルさん曰く、ボスが登場したら、そのまま落とし穴に落ちて場外KOになる模様。それはズルなんじゃないだろうかとフリルが眼差しで訴えかければ、じゃあ攻撃したように見えるように空振りすればいいじゃない。とアヒルさん。
「それ、意味があるんですか?」
もちろん意味はあるのだが──アヒルさんは説明する間も惜しいから!なんてフリルをクエスト会場へグイグイ押し込む。
そうして始まるボスラッシュクエスト。ガオーッと勇ましく遠吠えする巨大なカムイオオカミのボス登場ムービーが終われば、攻撃の予備動作のままひゅーっと落下するだろう。だがしかし肝心なのはここからである。
「え、えーいっ!」
ムービーをスキップしたら、フリルはすかさず念動力で今まさに落下するカムイオオカミ……どっちかっていうと落とし穴に向かって攻撃のフリ!もちろんそれは当たることもなく空振りに終わるが、撃破判定の直後にそのポイントへ『命中』した攻撃は、当たり判定のジングルを響かせる。
「ふえ?」
大成功!なんて喜ぶアヒルさんと、首を傾げるフリルの姿がまるで床が消え去ったようにスルリと落下する。
戸惑い慌てるフリルの目の前に浮かび上がるのはどこか冷たいナビゲーション。
条件を達成しました。通常のゲームエリアから離脱します。|絶界詩篇領域《ゴッドゲーム》第二章を開始します──。
大成功
🔵🔵🔵
神臣・薙人
葛城さん(f35294)と
厳しい戦いになりそうですが
やるしかありませんね
全力を尽くしましょう
事前に葛城さんと流れを軽く相談
ムービー開始前に遠距離攻撃で行きましょう
その間に葛城さんに白燐奏甲を使用
多重詠唱で自分にも
はい、頑張りましょう
葛城さんに合わせて白燐蟲を飛ばし
出現直後のボスに噛み付かせます
ボスの出現位置はしっかり記憶
十秒以内の撃破が条件なら
余裕は殆ど無いでしょう
相手が倒れるまで手を休めず
絶え間なく蟲がボスに食い付くようにします
足を滑らせてダメージを受けるとか
不幸な事故が相手に起こってくれると良いのですが
ボスが倒れたら
即座に移動して初期出現位置を蟲で攻撃
うまく行ったら
葛城さんとハイタッチです
葛城・時人
ダチの神臣(f35429)と
元々ゲーム好き
だからこそこういう身勝手滅び系クエストなんて
「見過ごせないんだよね」
幸いダチが一緒で心強い
ムービー前に遠距離発動
それが一番勝率高そうって相談もすぐついた
「よし、頑張ろうだ!」
踏み込んで即、神臣から白燐奏甲がくる
火力アップいただき!
「残花ちゃんありがと!今度はこっちの番!」
俺も即時白燐大拡散砲を詠唱!
普通なら戦域に広がる白燐虫の群れを
脳裏で可能な限り収束した上で放つ!
「消えて!無くなれっ!」
所謂『弾幕はパワー』系ゴリ押しだけど
今はこれが大事!
撃破できたら素早く神臣が出現位置に入る
俺も追随して可能なら神臣と二人で一撃!
成功したらガッツポーズとハイタッチだね
神臣・薙人と葛城・時人は、ゲームプレイヤーたちで賑わうボスラッシュクエストの舞台──その白亜の闘技場の目前へと足を踏み入れる。
ゲームプレイヤーたちの賑わいからは少し離れ、ひと味違う緊張感の中で二人は相談を交わせる。なにせ、猟兵たちが挑戦するのは通常のクエストではなく、その先にある『|絶界詩篇領域《ゴッドゲーム》第二章』なのだから。
「十秒以内の撃破が条件なら、余裕は殆どありませんね」
「うん。となると…始まる前に全力を出して押し切るしかないだろうね。多分、それが一番勝率も高そうだよ」
要求されるタイムアタックのお陰で、攻略難易度は跳ね上がっている。だがムービー開始前に遠距離攻撃置いておくグリッチなら、そして二人の全力を合わせたなら、十秒の壁を超えるには充分事足りる。
「よし、頑張ろうだ!」
「はい。頑張りましょう」
極めて短い時間で条件を達成しなければならない今回のクエストは、今までとは違った意味でも厳しい戦いとなるだろう。けれど、クエストエリアへ足を進める二人の表情に曇りはない。心強い友と力を合わせた時、恐れるものなどないのだとよく知っているのだから。
ボスラッシュ開始のムービーが再生される、その一歩手前で二人は立ち止まる。薙人が白燐蟲の残花を強化に纏わせれば、時人もまた詠唱の中で白燐虫ククルカンの群れを収束するイメージを固める。
「見過ごせないんだよね」
空っぽの闘技場を見つめ時人は呟く。元々、時人はゲームというものが好きだ。だからこそゲームの楽しみを脅かすバグプロコトルの存在は見過ごせないし──|統制機構《コントロール》を打倒する手掛かりになるとも噂される絶界詩篇領域なるクエストが待っていると聞けば、動かずにはいられない。
「葛城さん、行きますね。残花、お願いします」
「残花ちゃんありがと!今度はこっちの番!」
残花がまとわり攻撃力を強化する。そしてバフを受け止めた時人は、天の川のように白燐蟲の大群を発生させる。狙いは一点──二人は揃ってそこに足を踏み入れる。
ムービー開始時ボスが出現したその位置を即座にスキップ。その刹那、白燐蟲の弾幕が瀑布の勢いで巨大な神狼へ襲いかかる!
「消えて!無くなれっ!」
ボスは初動の咆哮もキャンセルされたままに巨体はゆらぎ、ククルカンの凄まじい攻撃の勢いでHPは削られてゆく。狼の鋭い眼光が退く足を留め僅かに動こうとしようとも、絶え間なく残花が噛み付く足であればそれすら|不幸《バグ》を呼び起こすもの。想定外の挙動で不自然に滑った狼の足は転がるどころか床に嵌ってしまえば、その身に余すことなくククルカンの攻撃を受け止める。
カウントに余裕など殆ど無い。けれど一人では届かぬその条件も、二人の力を合わせれば──どれほどの難関でも届くだろう。だが、肝心なのはここからだ。
狼の巨体が倒れ、HPのすべてが削れた刹那、二人は消えゆくボスの足元へ接近し──その出現位置に向かって攻撃を与える。
「よしっ!」
ボスの姿が消え去った直後、当たり判定のジングルが響き渡り、時人は両腕を強く突き上げる。
それと同時に、二人の姿がスルリと床下へ落下する。
条件を達成しました。通常のゲームエリアから離脱します。絶界詩篇領域第二章を開始します──。
どこか冷たいナビゲーションが告げるのは、タイムアタックの成功と条件達成のアナウンス。
「神臣!」
「はい、葛城さん」
絶界詩篇領域のクエストエリアに辿り着いた二人は、笑顔を浮かべハイタッチ。入り口の難関は無事乗り越えた。だが、ここはバグプロコトルが待つ危険なバグ空間。本当の戦いは、ここからだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『グレイシャルタイガー』
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POW : グレイシャルファング
自身の【牙】を【極低温】化して攻撃し、ダメージと【凍結】の状態異常を与える。
SPD : ブリザードアサルト
【跳び掛かり】【鉤爪の薙ぎ払い】【牙の噛みつき】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ : フロストテリトリー
指定地点からレベルm半径内を【極寒の凍土】に変える。内部にいる者は活力(体温・燃料等)を激しく消耗する。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「セバスチャン・スチュアート」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
暗がりに落ちて、瞬きをひとつの間。『最初のボスの10秒以内の撃破』と『特定の行動』を成功させた猟兵たちが、通常のクエストエリアから落下し辿り着いたのは|絶界詩篇領域《ゴッドゲーム》の『第二章』だ。
目の前に広がるのは凍えるばかりの白亜の凍土──そこは、フィールド全体が異常なバグ地形置き換わった危険なバグ空間だ。下手に踏み入ればあらぬ方向へ滑り続ける氷の道に、落下座標がズレてあらぬ方向から落下してくる巨大な氷柱。
氷の道は動きを鈍らせ惑わせて、氷柱は即死を導くトラップとなるだろう。そんな場所で猟兵たちへ降りかかるクエストは、当然のようにバグプロコトルの強敵とのボスラッシュだ。
息を付く暇もなく、白亜の奥から喉を唸らせるのは獣の気配。
氷の道も氷柱も物ともせずに、バグプロコトル『グレイシャルタイガー』は、猟兵たちへ牙を剥く──!
フリル・インレアン
ふええ、やっぱりボスラッシュじゃないですか!!
それに私はどこに向かって滑っていっているんでしょうか?
さらに変な方向から氷柱が飛んできて、念動力で反らすの大変ですよ。
ふえ?大変でもやらなければ死ぬって、即死ってズルじゃないですか。
でも、あのボスさんには氷柱や氷の道は効果がないみたいですよ。
ふええ、そういう仕様だからしょうがないって、やっぱりズルじゃないですか!!
でも、どうしたらいいんでしょうか?
ふえ?やっぱりズルは良くないから美白の魔法でボスさんも滑らせようって名案ですね、アヒルさん!
さらに宙に浮けば、こっちは滑らないって、それはズル……。
いえ、何でもありません。
離れて攻撃ですね。
「ふええ、やっぱりボスラッシュじゃないですか!!」
ジェットコースターよろしくツルッツル滑る氷の床で、さっそくフリル・インレアンは大絶叫!一方のアヒルさんは、いえいえボスラッシュじゃないなんて言ってませんけど?なんて素知らぬ顔だ。
そしてどこと知れぬ方向へ滑っていく中でも、容赦なくバグった氷柱はあらぬ方から|落ちて《・・・》くる。その頻度も|落下方向《・・・・》もランダムだと、いくら避けたり逸したりする猶予があっても大変になるもので、フリルは唇を尖らせる。
「念動力で反らすの大変ですよ。…ふえ?大変でもやらなければ死ぬって、即死ってズルじゃないですか」
だが、もちろん当たれば即死級のギミックなので実は大変なんて愚痴っている暇もありません!
そして当然ながら、バグプロコトル 『グレイシャルタイガー』はそれらを物ともせずにフリルの元へ迫り寄る。だってそういう|仕様《バグ》ですから。
「ふええ、そういう仕様だからしょうがないって、やっぱりズルじゃないですか!!」
二度目の絶叫が響き渡るも、フリルもまた猟兵だ。なんとかしなければと頭を捻らせれば、ピコンと名案を閃くのはやっぱり頼りになるアヒルさん。
「ふえ?やっぱりズルは良くないから美白の魔法でボスさんも滑らせようって名案ですね、アヒルさん!」
さらに宙に浮けばこっちは滑らない、とアヒルさんはフフンと胸を張る。
「それはズル……。いえ、何でもありません」
なんだかフリルの胸はチクッとしたがバグ地形とバグプロコトルに、正々堂々とかそんな事は言ってられない。アヒルさんと共に空中に浮かび上がると方向転換して、グレイシャルタイガーの全身を美白の魔法でスキンケア。同時に敵は吹雪を纏ってフリルへ跳び掛かってくるが、摩擦抵抗を極限まで減らされた体は、間一髪でアヒルさんの翼にツルッと滑って失敗だ。
おまけに着地した足も蒸気でツルツルッと滑れば呆気無く転倒してしまうもの。子猫のように無防備な腹部を晒すグレイシャルタイガーに、すかさず叩き込むクリティカルなその一撃は、ボスのHPを大きく削っていった。
大成功
🔵🔵🔵
神臣・薙人
葛城さん(f35294)と
最初の関門は突破出来ましたね
でも本番はここからです
気を入れて行きましょう
寒い…ですが
そんな事を言っている場合ではありませんね
白燐蟲を呼び出し
氷柱が降って来そうになったら
光って知らせるよう指示
氷の道は表面をよく観察
溶けかかっている所や
硬くなっている所を避けるように立ち位置を取ります
敵に対しては白燐桜花合奏で対抗
攻撃が葛城さんに当たらないよう
追加で蟲を呼んで光で目眩ましも
寒さで活力が削られますが
こちらには蟲の加護があります
葛城さんのお命も心配ですし
速攻を狙いましょう
可能な限り演奏が途切れないようにしますが
氷柱が当たりそうな時等は
声を上げて注意喚起
その後すぐに演奏に戻ります
葛城・時人
ダチの神臣(f35429)と
ん、神臣の言う通り
此処からホントの本番だね
必ず勝って粉砕するよ
気合い入れてこう
すごい寒がりの神臣がこの温度大丈夫かなって
そこだけ心配だけど
だからこそ速攻が大事って思うんだ
氷は滑る
当たり前だけど真理だよね
ただしそれは地面に足を付けてたら、ってコトだ
勿論俺自身は寿命って対価を支払うけど
それも速攻ならリスク減らせるから問題ない
「征くね!」
「OKサンキュ!」
ククルカンウィングで超速攻撃だ
笛を奏でる神臣には決して向かわせないよう
纏いつき殴り突き穿ち貫く
飛翔する俺は的になっても柱が落下しても
直ぐ避けられる
風に舞うククルカンの群れも敵の目を奪う
「俺達が!絶対に勝ち残る!」
必ずだ!
最初の関門を突破した猟兵たちの目の前に広がるのは、凍てつく白亜のエリア──神臣・薙人は眉間に皺を寄せると顔を襟巻に埋め、衣の隙間を埋めるように体を縮こませる。
「神臣、大丈夫?」
「寒い…です…」
葛城・時人の問い掛けに薙人は渋い顔で返すも、すぐに首を横へ降った。
ゲームの中といっても、感覚はどこまでも|現実《リアル》だ。寒がりの身にはどうしても堪えようが、今はそんな事を言ってる場合でもないのだ。
「いえ…大丈夫です。…本番はここからです。気を入れて行きましょう」
「ん、神臣の言う通り。此処からホントの本番だね」
時人は湧き上がる心配を胸に留め置くと、冷気と共に現れるバグプロコトル『グレイシャルタイガー』へ鋭い眼差しを向ける。このエリアでの戦いはどうしても寒がりの薙人には負担がかかるだろう。時間をかけたくないからこそ──二人が選ぶのは速攻だ。
「征くね!その翼その速さその力を俺に!ククルカン!」
氷の道へと向かう時人の足を白燐蟲ククルカンが掬いあげれば、純白の羽毛は時人の命を削り力を与える翼となって飛翔する。あらぬ方向に滑り出す氷に触れることなく飛び出してゆく時人の後ろから、薙人は足元を見極め位置を取ると蟲笛を奏で暖かな音色を響かせた。
音色と共に呼び出された残花は、氷柱の落下を予期すると光を放ち知らせてくれるだろう。危険なバグの障害を時人はその速さで、薙人はその慎重さで乗り越えれれば、いよいよ逃れようのない脅威が二人の前へ立ちふさがる。
グレイシャルタイガーが鋭い牙をいからせ吠えれば、白亜を更に凍てつかせ活力を奪う極寒の凍土が広がりゆく。
活力を奪われ動きの鈍くなった獲物を仕留める──そんな思惑は、薙人の援護と残花の加護の前でそうやすやすと通りはしない。
大きく踏み込みかけたグレイシャルタイガーは、無数の刃となって引き裂く桜の花吹雪の前に動きを阻まれ、瞬く残花の光に目を眩ませる。
時人は生じた僅かな隙を逃さず素早く翼を広げ接近すると、超速攻撃を繰り出してゆく。
標的をそらさないようヘイトを稼ぐため、纏いつくように付かず離れぬままに殴り突き穿ち貫く。途切れぬ音色の花吹雪の援護と共に放つ攻撃の数々は着実に、そして凄まじい速度でボスのHPを削ってゆく。
グレイシャルタイガーは息を付く間すらない劣勢を強いられ唸り声をあげる。猟兵二人の攻撃の前にやすやすとは動けない──だからこそ、狡猾な虎はその時を待っていた。二人が極寒に活力を失う時を?否。この場にある危険なバグ地形が|自然《・・》の猛威を振るうその時を。
パキンと続け様に音を立てて折れた氷柱が、不自然にその方向を傾けた。重力に従って落下するべき氷柱は、座標がズレたまま|落下《・・》する。
残花が光を放ち氷柱の落下を警告する。幾つもの氷柱があらぬ方向から落下してくるが、増大している時人の反応速度は攻撃の手を緩める事なく回避する──死角から迫るただひとつを除いて。だが、この場に居るのは時人だけではない。
「葛城さん、後ろです!」
「OKサンキュ!」
演奏を止めて声をあげる薙人の警告に、時人は翼を羽ばたかせ氷柱を回避した。僅かな一瞬、薙人の演奏は止まり、時人の攻撃の手が離れる。その刹那の隙に、狡猾な虎は時人へ跳び掛かる。鉤爪を薙ぎ払い、大きく顎を開き噛み付き、狙うのは逆襲のカウンター。けれど──その程度では、二人の猟兵の意志を挫くに届きはしなかった。
再び響き渡る音色が桜の花吹雪を研ぎ澄ませ、共に舞い踊るククルカンが群れを成す。暴風のように押し寄せた花吹雪とククルカンが、グレイシャルタイガーの目を穿てば、たたらを踏んでたじろぐ虎に向かって、時人は再び大きく翼を広げる。
必ず勝って粉砕する──今この戦いも、この後に続く戦いにも、必ず!
「俺達が!絶対に勝ち残る!」
爆発的な速さに乗せて放つ時人のその攻撃はクリティカルダメージを叩き出し、ボスの残りHPを大きく削り取っていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、34歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
猟兵たちとの戦いの中で、バグプロコトル『グレイシャルタイガー』のHPはいよいよもう残り僅か。白い息を吐くボスの姿を睨みながら、諏訪野・啓太郎は異常なバグ地形を一瞥すると、宇宙バイクのエンジンを唸らせる。
「バグだなんだってな、俺の宇宙バイクを止められるもんじゃないんだぜ」
氷の床が踏み入るものをあらぬ方向へ滑らせるというならば、避けて通るまでのこと。啓太郎は宇宙バイクを変形させて騎乗すると、車体を持ち上げ高々と飛び上がった。増強された移動速度はやすやすとタイヤを壁に走らせる。落下座標のズレた氷柱が四方八方から襲いかかるも、野生の勘に任せてハンドルを切りながら、足場として乗り継ぎ宇宙バイクを縦横無尽に走らせる。
狙いを定めさせない啓太郎の動きと、スーパークラッシャーによる威嚇射撃で翻弄すれば、ボスのブリザードアサルトも虚しく空振りに終わる。そしてその大技の後の大きな隙を、啓太郎は逃す事はない。
「これで終わりだな!」
増強された移動速度で一気に距離を詰め、車体と共に突撃しながら放つ捨て身の零距離射撃。クリティカルヒットの小気味良い音と共に、啓太郎の攻撃は僅かに残っていたボスのHPを残らず削り取っていった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『プロメテウス・キャレット』
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POW : 炎の歌
見えない【炎を具現化したサイキックエナジー】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 鳥の歌
【己の骨格の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【超人皇帝機形態】に変化させ、殺傷力を増す。
WIZ : 六番目の歌
ランダムなユーベルコード(執筆マスターが選択)をひとつ使用する。種類は選べないが必ず有効利用できる。
イラスト:すずや
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ナイアルテ・ブーゾヴァ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵たちとの戦いによって、バグプロコトル『グレイシャルタイガー』のHPは残らず削り取られ──その巨体は崩れ落ちるように消えてゆく。
悪しきボスは倒された!だが、猟兵たちに息を付く暇などありはしない──このクエストもまた、ボスラッシュクエストなのだから。
張り詰めた空気の中で、ふいに猟兵たちの耳へ届いてきたのは、人ならざる声の歌だ。歌に呼応するように、クエストエリアが揺れる。凍てつく白亜の凍土が、凍える青に|燃え上がり《・・・・・》、それと同時に燃える赤が|凍てついた《・・・・・》。
猟兵たちの前に姿を表すのは、異なる色と違えた属性を重ね合わせた巨人の姿──この|絶界詩篇領域《ゴッドゲーム》『第二章』の最後のボス『プロメテウス・キャレット』が凍てつき燃え上がる。
体高五mとあるだろう巨人は体躯を揺らし歌を奏で、エリアのバグもまたさらなる異常の色に染まりゆく。
これまで観測していたバグに加えて、あらぬ方向へ滑らせる氷の床は更に燃える痛みを伴うものに、落下座標のズレた氷柱はそのものと共に、灼熱のマグマを滴らせ撒き散らすものへと変化してゆく──。
よりいっそうこの異常なバグ地形へ注意を払わねばならない上に、ボスラッシュクエストの『後の方に出てくる敵ほど能力値が上昇する』という仕様によって、プロメテウス・キャレットの全て能力は強化されている。
乗り越えなければならない障害はこれまで以上に強大だが、この強敵を倒せば絶界詩篇領域の第二章もクリアとなるだろう。
ボスラッシュクエストの最後の強敵が猟兵たちへ襲いかかる!
フリル・インレアン
ふええ、ボスラッシュはまだ続いていますし、
さっきより酷くなっているじゃないですか!!
これもう床に降りたら大変なことになりそうですよ。
ふえ?床に降りたら物理的にスリップして、スリップダメージを受け続けて……私の丸焼きが完成だ、ってアヒルさん変な想像してないでください。
ふえ!?危ないです。
あれはサイキックエナジーですね。
見えなくても何となく分かるから、どうにかなりますけど、どうしましょう?
ふえ?ボスラッシュは後の方のボスさんはどんどん強くなっていくって、それ絶対無理じゃ……それってつまり強化効果ですよね?
それならお洗濯の魔法で落としてしまいましょう。
「さっきより酷くなっているじゃないですか!!」
最後のボスラッシュクエストの開幕から、そうそうに悲鳴を上げるのは引き続きフワフワ空中に浮いてるフリル・インレアンだ!
ふええと上げる悲鳴はもう何度目かもわからないが、更にバグり散らかして危険度アップのエリアに全能力が強化されている強敵ボスにと目白押し。そのさんさんたる有り様には、アヒルさんもウンウン頷く。例えばうっかり床に降りようものならば、物理的にスリップして、スリップダメージを受け続けて、上からも下からもジュワッとされて、あっという間にフリルの丸焼きが完成だ。なんて、アヒルさんが広げる想像はトンデモないことこの上ない。
「ふええ、変な想像してないでください。そんな場合じゃないんですよ」
だって容赦なく強いボスは猟兵に襲い掛かってくるから!
プロメテウス・キャレットの半身に揺らめく炎が歌えば、激しく燃え上がり掻き消える。直後、見えない炎のサイキックエナジーは凄まじい速度でフリルに襲いかかった。
「ふえ!?危ないです!」
サイキックエナジーを扱えるフリルはなんとか感知し間一髪で回避するも、不可視の炎を掠めた頬には灼熱と極寒の痛みが襲う。だが感知はできても、回避できたのは偶然に助けられたまで。初手の一撃にすらもはや余裕などない。なにせ、ボスラッシュクエストの仕様によって敵は強化されているのだから。
「ふえ……それ絶対無理じゃ……あ、でも、それってつまり強化効果ですよね?」
全能力が強化されていようとも、|強化《バフ》ならきっと剥がせるもの!アヒルさんの言葉に閃いたフリルは覚悟を決めると、意気込み勇んでお洗濯の魔法。背中でアヒルさんの制止が聞こえても一気に接近。
「お洗濯の魔法で落としてしまいます。ぽんぽんぽんっと」
どんな頑固汚れや効果をはたき落とす連撃は見事に命中。しかしその高威力であるはずの攻撃が表示するのは、何故かひと桁かふた桁のダメージのみだ。
「ふ、ふえ?どうしてこんなにダメージが低いんでしょう」
残念ながら──ボスラッシュのステータス強化はクエストの『仕様』だから、強化解除ができないバフなのです!
「ふえっ!?そんなのズルじゃないですか!」
アヒルさんの補足説明にフリルは悲鳴をあげるがもう手遅れ。フリルは見えない炎に掴まれると、そのまま燃え上がる氷の床へ投げ落とされる。
そうして後はアヒルさんの想像通り。ツルッと滑ってジュワッと焼けて、ギミックを巡り巡って氷柱やら滴る溶岩やらの餌食。もう何度目かわからぬ悲鳴をあげてすっかりボロボロになったフリルを、アヒルさんがやれやれなんて言いながら救出する。
結局フリルの攻撃はボスのHPを殆ど削れはせず──弱体化効果だけをボスに付与するのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
神臣・薙人
葛城さん(f35294)と
これまで以上の難所ですね
でも葛城さんと一緒なら大丈夫です
引き続き白燐蟲を呼び
バグの予兆があれば
光って合図するよう指示
少しでも転倒や火傷のおそれが無い場所に位置を取ります
ギミック発動時は
声を上げて葛城さんにも注意喚起
敵は何をして来るか分かりません
動きを妨害するために
桜映しで麻痺を付与しつつ攻撃します
命中すれば何度でも
少しでも動きを止められれば
葛城さんが負傷した際は
同じく桜映しでの回復を優先
一度で傷が治り切らなければ
塞がるまで再発動
自身の負傷時は自分の治癒を先に
あう
すぐ元気になりますからね
回復後は再び攻撃に転じます
相手は強化されていますが
少しずつでも攻撃を積み重ねましょう
葛城・時人
ダチの神臣(f35429)と
流石ラストは桁外れだね
だけど諦めからは遠い
「絶対に倒して凱旋だよ」
神臣とならやれる
何をしても攻撃されるなら
俺がやる事は一つだけ
絶対逃げられない攻撃を全力で叩き込む!
燃えようが凍ろうが関係無い
粉砕すればいい
「治癒任せたよ神臣!けど自分からだからね!」
俺が受け持てない以上厳しい戦いであるほど
そこは至極大事
強い分発動に時間が掛かるから
怪我の心配をしないで済むのはホントにありがたい
炎と氷の間を舞う桜の花弁は本当に綺麗だしね
神臣を庇い庇われ癒されつつ
技能で武器で縦横無尽に避け敵を削って170秒!
俺の光使が氷も炎も全てを光で覆い尽くす
「これでクリアだ!」
勝てたら達成感半端ないよ
ボスクエスト最後の難関として『プロメテウス・キャレット』は猟兵の前へ立ち塞がる──。
猟兵からの弱体化を受けて尚、『仕様』によって全てが強化されたステータスは未だ猟兵に難関を強いるもの。だが文字通り桁外れの敵を目の前にしても、二人の猟兵の眼差しは揺るがない。
どれほどの難所であろうとも、どれほどの強敵が立ち塞がろうとも、諦めなど遥かに遠い。頼れる友と重ね合わせる力があれば、乗り越えられないものはないとよく知っているのだから。
「一緒なら大丈夫です」
「ああ。絶対に倒して凱旋だよ」
並び立つ葛城・時人と神臣・薙人は顔を見合わせ頷くと、頬を笑顔に緩ませる。二人ならやれる、それは無謀ではなく揺るがぬ確信だ。
呼吸を合わせれば、時人が勢い良く飛び出し、薙人は慎重に後衛の位置を取る。転倒や火傷の恐れが少ない場所で、再び白燐蟲の残花を呼び出してバグったギミックの予兆に備えてもらう。
そしてボスの目前へと飛び出した時人の役目はたったひとつ。
「絶対逃げられない攻撃を全力で叩き込む!」
己に発破をかけて、時人は臆することなくボスへ迫りゆく。燃えようが凍ろうが関係は無い。ただ猟兵たらしめる力を振り絞り、全てを粉砕すればいい。
「天より来たれ、百億の輝きよ…ククルカン!」
時人の呼び掛けに白燐蟲ククルカンは応えると、繭のようにとぐろを巻きながら力を溜める──ここから必要な時間は170秒だ。
「葛城さん、右と後ろから同時に来ます!」
「OK、こっちも見えてるよ!」
残花の瞬きと薙人の警告に導かれ、ギミックを乗り越え近付く時人を前に、プロメテウス・キャレットの半身の炎は高らかに歌い揺らめく。激しく燃え上がっては掻き消えて、見えない炎のサイキックエナジーが時人へ迫るその寸前、桜吹雪が二色の炎に重なった。
炎の揺らぎは疲労と麻痺に鈍り、凄まじい速度で襲いかる筈の攻撃が勢いを落とせば、不可視の攻撃は時人の体を掠める程度に留まった。──それでも、大幅に強化されたボスの攻撃は掠めただけでも灼熱と極寒が襲うもの。
けれど時人が歯を食い縛ったのはほんの一瞬だ。ボスに纏わる桜吹雪がほどけ、たちまち時人を包み負傷を癒やしてほどけると、花弁は再び二色の炎に纏わり付く。
「治癒は任せてください」
「サンキュ!任せたよ神臣!けど自分からだからね!」
負傷を避けられない戦闘で回復は頼もしくも、それはそのまま二人の生命線ともなる。ゲームの|敵対心《ヘイト》は回復行動が最も値を溜めやすい…時人は錫杖を強く握りしめ、留まることなく縦横無尽に動きながら、果敢に攻撃を食らわせヘイトを稼ぎ続ける。
戦闘の苛烈さに反し、炎と氷の間を舞う桜の花弁は美しく幻想的に戦場を彩る──。
激しく攻勢が入れ替わる中で、二人は互いを庇い合いながら負傷をその都度治癒し、時間稼ぎもあと少し。猟兵たちは着実にボスの膨大なHPを削ってゆく。
だがその時、ふいに響くのは不思議な耳馴染みのある歌だ。歌の響きは炎を広げ燃え上がる霊鬼を生み出した。霊鬼が鋭い咆哮を放つと霊妖術による攻撃は、僅かにヘイト値が上回った薙人へ真っ直ぐ向かってゆく。
「神臣!」
「あう…っ!」
薙人が負傷にあげる声で一瞬肝が冷えるも、時人は落ち着いて霊鬼を見据え迎撃する。桜吹雪がすぐに薙人の傷を癒やす様子は、信頼しているからこそ見ずともわかる──だからこそ、時人は焦ることなく強敵と向かい続ける。
「もう大丈夫です」
薙人の言葉と共に桜吹雪が霊鬼を包めば、疲労と麻痺にガクリと勢いを落とし、時人の攻撃は霊鬼の急所に命中する。霊鬼の炎が掻き消える中で襲いかかる追撃を避けきり──時人は口元に笑みを浮かべた。
ようやく、その時は訪れる。ククルカンの繭から眩い光が溢れ出し、全てを光が覆い尽くした。
「光使となりて来い!ククルカン!」
光剣を携え疑似的に翼人と化した白燐蟲ククルカンのその数は170体。光使の軍勢は炎も氷も物ともせずに、一斉にプロメテウス・キャレットへ光魔法を放ち、光剣を振り下ろす。
「これでクリアだ!」
薙人と残花と共に、死力を尽くした時人とククルカンの全力は視界を、この戦場を眩い光のエフェクトに白く染め上げた。
一分か、一秒か。時間を惑わせる程の激しい明滅と轟音が引いてゆく。
──プロメテウス・キャレットはまだ戦場に立っていた。
だが、その表示があと僅かである事は一目瞭然だ。ボスは膨大なHPを大きく削られて、その身に受けたデバフに動きを鈍らせる。燃え上がり凍える青と凍てつき燃える赤は、不安定に揺らめいていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!
バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?
戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!
「はっはっは、妾、推っ参!」
いよいよクライマックスなボスラッシュを盛大に彩るべく、ライブストーリーマーで邪神様、御形・菘は撮影用ドローンを携え舞い降りる。
戦場に響き渡るのは鳥の歌──『プロメテウス・キャレット』は骨格を代償に、その姿を超人皇帝機形態へと変えてゆく。炎に氷に燃え上がっては凍てつく盛大にバグった危険なエリアと、いよいよ最後を飾るボス姿に菘はニヤリ。
「ふ〜む、なかなかではないか!」
殺傷力を増したボスの姿も、このクエストも、そしてここまで善戦した猟兵たちも素晴らしい賞賛に値する。菘は惜しみなく賛美の言葉を贈り、故にこそ口角を釣り上げドヤッと笑みを浮かべる。
「妾の方が、もっとスゴくて強い!今ここで魅せてくれよう!」
菘は卓越した話術と演技で、巧みにボスの意識と思考を誘導し、攻撃を予測し回避する。それは対話である必要はない──少しでも知がある存在ならば、邪神の圧倒的な存在感から逃れることはできないのだから。
ボスは菘に踊り踊らされ、その身に増した殺傷力は充分な力を発揮することはない。これまでの猟兵たちとの戦いで付与されたデバフの上を、左腕と尾が唸りを上げてボッコボコ。そして同時に戦いをカッコ良く魅せる為なら、バグ地形すらも演出に利用して、見映えの良いアクションを最優先。時にギリギリまで引き付けあえて掠らせ、盛大にカウンターを叩き込む。燃え上がり凍てつく炎も鋭く凍てつく氷柱も燃え上がり滴るマグマでさえも、激闘の背景でしかない。
「はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!」
激しい攻防、さりとて邪神には余裕も余る。削られゆくボスのHPはクライマックスに向けて彩られていった。
成功
🔵🔵🔴
アラタマ・ミコト
ふむ、どうやらあらたまちゃんの出番のようなのです。
『ぼすらっしゅ』最後という事は『れあどろっぷ』を期待してよいのですね?
まずは金葉水連陣にて、この戦場をあらたまちゃんの『ふぃーるど』に書き換えるのです。
これで滑ることはなくなったのです。
そして、念動力で操作した武器をボスに投げつけるのです。
威力も射程も申し分なしなのです!!
『ぼす』の攻撃や氷柱や『まぐま』は浄化した上で『ぼす』に叩き返すのです。
この地の利はあらたまちゃんが取ったのです!
大人しく『れあどろっぷ』をよこすのです!!
猟兵たちとの戦闘を重ね、いよいよ絶界詩篇領域『第二章』、そのボスラッシュクエストの終わりは近付く。
己の身の丈もありそうな|陀威迦汰那《ダイカタナ》を筆頭に、霊験あらたかな数々の神剣、宝剣を携えて、このバグった戦場へ踏み込むのは荒魂鎮神命──アラタマ・ミコト。
「ふむ、どうやらあらたまちゃんの出番のようなのです」
焼けては凍てつき、凍えれば燃え上がる。もう僅かなHPを残すばかりの『プロメテウス・キャレット』と、地獄の八熱八寒を混ぜ狂わせたようなバグ地形の光景を見やり、頬を緩ませる。
「こんな戦場はあらたまちゃんの『ふぃーるど』に書き換えるのです」
この地の姿は極楽浄土あらざる姿。ならば浄めるが世の理。アラタマが瞼を落とし、宝剣のひと振りその尖先を地に伝わせる。ふ、とひと息に周囲を満たすのは涼やかな気配──凍える冷ややかな冷気とは異なる、破魔の浄化。
重力を失った爪先が降り立てば、それはたちまち蓮の葉へ変じ、清廉な波紋が水面に揺らめいた。
「此処は水面に浮かぶ蓮の葉の上でございます。邪なる心の持ち主は渡ることが叶わず、宝剣に貫かれることとなりましょう」
あわい笑みを浮かべ言紡ぎ、そうしてアラタマはニヤリと口角をもちあげる。
「この地の利はあらたまちゃんが取ったのです!」
フフンと自慢げに宣言すると──そのまま、念動力で神剣宝剣のありったけをぶん投げる!
足元の清廉さとは裏腹な思い切りの良い攻撃はされど、動けなくなる代わりに威力も射程もなんと三倍である。ボスのステータスがどれほど強化されていようとも、当たればガッスガスHPを削っていく。もちろん向こうもやられるばかりではない。炎が歌って響き渡り、不可視のサイキックエナジーがアラタマヘ襲いかかってくるも、ありったけの武器で浄化して上からボコり。バグった地形の氷柱やマグマが『落ちて』こようとも、やっぱり浄化して叩き返してボコり。
ボスが全快時ならばまだしも、これまでの猟兵たちとの戦いによってしっかり削られ、しっかりデバフが重なった状態では、強化されたステータスはもう形無し。アラタマのDPSは加速する。
「『ぼすらっしゅ』最後という事は『れあどろっぷ』がございましょう!大人しく『れあどろっぷ』をよこすのです!!」
そして俗世に塗れたアラタマの求めるものは、もちろん高難易度クエストの報酬の目玉のレアアイテムである!
高鳴る期待で胸を膨らませ、欲に染まって止まらぬラッシュは──そうしてようやくボスのHPの全てを削り切る。
神剣が深々と穿けば、燃え上がり凍てつく炎が掻き消た。巨人の骨が崩れ落ちて、ボスの姿が消えてゆく。頭上から響く壮大で軽やかなジングルと視界いっぱいに流れてゆく祝いのテロップは、勝利を飾るファンファーレだ。
──プロメテウス・キャレット撃破。絶界詩篇領域第二章クリア──。
猟兵たちの姿を光が包み、一瞬で元いた座標…北方に位置する闘技場の最寄りに位置する冒険者エリアに帰還する。
これで第二章は攻略完了だ。──しかしアラタマの一番の目的はそこではない!
「れあどろっぷ!」
帰還の余韻などそっちのけ、アラタマは急いでアイテムストレージを隅から隅まで確認する。
今回のクエストはボスラッシュクエスト──それは、挑戦者が倒されるまで無限にボスと連戦し、『撃破数に応じて』大量の報酬を得る事ができるコンテンツである。倒せば倒すほど大変美味しいクエストは、倒した数が少なければ報酬が残念なのだ。
どれほど敵が強大だとか、強敵だとか、絶界詩篇領域第二章の最後に戦うボスだとかは──残念ながら報酬面では関係がない。
今回、猟兵たちが得られる報酬は、最大でも三体分であった。
「……しょっぱいのです」
アイテムストレージをしっかり二度見して、すっかり眉を下げてしまうアラタマを、冷たい北風はどこか優しく撫でていった──。
大成功
🔵🔵🔵