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第二次サイキックハーツ大戦⑰〜黒牙に手向ける鎮魂歌

#サイキックハーツ #第二次サイキックハーツ大戦 #第三戦線 #クロキバ #アメリカンコンドル

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●サイキックハーツ:東京湾
 第二次サイキックハーツ大戦が第三戦線に移行すると同時に、東京湾に多数の大型戦艦が出現する。
 その戦艦のうちの一隻の甲板に、白紅の外套と白スーツを纏った白髪の男と、紅の焔を纏った黒髪の男が立っていた。
 白髪の男のほうは、右手にチェーンソーを持ち、左腕を水晶に変化させている。
 白髪の男は、黙りこくったままの黒髪の男を一瞥すると、慇懃無礼な口調で話し始めた。

「さて……帰ってまいりましたぞ、懐かしき故郷!
 私は陰陽師『安倍晴明』、またの名を『白の王セイメイ』。
 そして一時は、統合元老院クリスタル・ミラビリスの人類管理者がひとり、『ホワイト・ビヘイビア』とも申します。
 この世界の石油は全て、私共の一員『ブラッド・ペネトレイター』の血液。
 この世界の金は全て、『ゴールド・コンダクター』の創造物。
 石油と金を失った世界が、どのような代替手段を取るのかと注視していましたが……。
 予想通り、何の対策もしておられませんな。そうこなくては!」

『ホワイト・ビヘイビア』と名乗った白髪の男は、黒髪の男に向き直るも、黒髪の男は何も反応しない。
 そんな男をからかうように、ホワイト・ビヘイビアは声音に嘲りを籠めながら告げた。

「さあクロキバ殿、私がゾンビにしたとはいえ、少々愚図が過ぎるのではありませんか?
 私はこれこのように、人類の悪意の証『人甲兵』の大軍勢を、乗員共々オブリビオンとして蘇らせましたぞ!
 ユーベルコードも装填しておりますので、エスパーも問題なく射殺できまする。
 さあさあクロキバ殿、サイキックアブソーバーなどどうでも良うございます!
 軍勢を率いて、この辺りを出鱈目に殺して回りなさいませ!
 この後に控えるとんだびっくり神様も、お喜びになることでしょう!」

 ホワイト・ビヘイビアの命令とも煽りとも言える言の葉に、『クロキバ』と呼ばれた黒髪の男はこくりと頷く。
 そして、己が眷属たる炎の獣を従え――高層マンションが密集している沿岸部へ赴いた。

●意に沿わぬ殺戮からクロキバの解放を
「人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』……ノーライフキング『白の王セイメイ』がゾンビ化した『クロキバ』さんを止めてほしいなの」
 集まった猟兵達を前に、グリモア猟兵松原・なの(白き鍵の守護者兼マスコットナノナノ・f43989)は、ぺこりと頭を下げながら告げる。
「ゾンビにされて自由意志を奪われたクロキバさんは、東京湾沿いの市街地で配下のイフリートたちと一緒に無差別殺戮を引き起こそうとしているの」
 意図的にエスパーを狙わせるあたり、目的が猟兵達の戦力分散にあることは、火を見るより明らか。
 幸い、今すぐ向かえば犠牲者を出さず解決はできそうだが、猟兵達だけでは、配下のイフリートへの対応もエスパー達の避難もおぼつかないだろう。
「でも、ご当地幹部のひとり『アメリカンコンドル』の空母『スイミングコンドル2世』が現れて、クロキバさんの軍を迎え撃ってくれるの」
 ご当地幹部の首魁『グローバルジャスティス』の指令により、アメリカンコンドル、及び彼が率いるヤンキー怪人軍団は、積極的に猟兵たちに協力してくれるそうだ。
 ゆえに、となのはいつになく真剣な声音で告げる。
「みんなには、アメリカンコンドル率いるヤンキー怪人軍団と一緒に、ゾンビ化したクロキバさんの軍勢を市街地から一掃してほしいの!!」
 お願いなの、と頭を下げるなのに、猟兵達は其々の想いを胸に頷いた。

「なののご主人様からも聞いているの。クロキバさんは、武蔵坂学園とは概ね友好的な関係にあったって」
 一方で、白の王セイメイは、『王』の転生を阻む『黒牙』としての力を何としてでも封じたかったのか、クロキバをアンデッドダークネス化し、支配下に置いた。
 後にある邂逅の現場に赴いた灼滅者に灼滅され、解放されたかと思われたが。その姿のまま復活ダークネスとして復活してしまった今は、完全にホワイト・ビヘイビアの支配下に置かれてしまっている。
「これじゃクロキバさんも……浮かばれないの。だからみんなの手で撃破……ううん、解放してほしいなの」
 だからお願いなの、と頭を下げるなのに見送られながら。
 猟兵達はグリモアに導かれ、東京湾沿岸のある高層マンション街へと赴いた。

●サイキックハーツ:東京湾沿岸――ある高層マンション街
 ――これより先は、猟兵達が介入せねば確実に訪れる未来。

 高層マンションが密集する沿岸部に、突如四肢に炎を纏った男が現れる。
 その男――クロキバが手を一振りすると、高層マンションの間を縫うように豹のような炎の獣が駆けまわり、次々とマンションに火を放ち始めた。

「きゃあああ!!」
「逃げろ、急いで逃げろ……!!」

 たちまち広がる炎に追い立てられるように、住民たちがマンションから脱出し、逃げようとする。
 しかし炎の獣たちはマンションの外壁を崩し、避難路を断った上で住民に襲い掛かった。
 ――『通常攻撃無効』の加護を得ている住民たちでも、|ユーベルコード《サイキック》には抗えない。
 逃げ場を失った住民たちは、ユーベルコードの炎に焼き尽くされ、炎の牙に食いちぎられ肉片へと変わっていった。

「お前か、お前なのか……!!」
 そんな中、腕に覚えのありそうな青年が、クロキバを見つけ、無謀にも殴りかかる。
 だが、クロキバは無言で腕を炎獣へと変化させ、青年に向け突き出した。

 ――ザクッ。

 クロキバの炎獣化した腕が、青年の分厚い胸板を貫く。
 貫かれた青年は、ガクガクと全身を痙攣させながら事切れ――炎に巻かれた。

 炭化したヒトを其の場に投げ捨て、クロキバは新たな獲物を探す。
 彼の視線の前では、炎の獣が次々と住人に飛び掛かり、新たな犠牲者の山を築いていた。

 クロキバの瞳に、かつてのような強い意志の光はみられない。
 ――ただ、ホワイト・ビヘイビアの傀儡として……淡々と殺戮をこなすのみ。


北瀬沙希
 北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
 よろしくお願い致します。

 サムライエンパイアで陰陽師『安倍晴明』として暗躍してきた、サイキックハーツ世界の人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』が、かつて灼滅者と共闘したこともある穏健派イフリート『クロキバ』をゾンビ化し解き放ちました!
 猟兵の皆様、市街地を殺戮の嵐に巻き込まんとするクロキバを……止めて下さい。

 なお、本シナリオは有力敵戦につき、やや厳しく判定致します。
 それ相応の準備をした上での挑戦をお待ちしております。

※本戦場制圧効果
 この戦場を制圧してもホワイト・ビヘイビア(セイメイ)を完全に滅ぼす事は出来ないようですが、「何度蘇生しても絶対に回復不能かつ永遠に痛みが続く裂傷」を与える事ができます。ゾンビクロキバ及び⑩歓喜の門に登場した全ての有力敵は、この戦場を制圧すると完全に滅ぼされ、二度と蘇りません。また、⑬⑮⑯⑰⑱を全て制圧すると、魔術師ソロモンを完全に滅し、二度と蘇らないようにできます。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「第二次サイキックハーツ大戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

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 状況は全てオープニングの通り。
 今回は冒頭の追記はありません。

 補足として。
 ゾンビクロキバは一切喋らないため、会話はできません。
 ですが、クロキバに対する想いをぶつければ、何か起こるかも……しれません。

●本シナリオにおける「プレイングボーナス」
【クロキバによる一般人殺戮を阻止する】or【ヤンキー怪人軍団と協力して戦う】
 ※どちらか片方だけ達成すればOKです。

●【重要】プレイングの採用について
 受付期間は【オープニング公開後すぐ~タグで受付締切を告知するまで】。
 できるだけ第三戦線の締切に間に合うよう運営しますので、プレイングの採用は必要最小限とし、挑戦者多数の場合は問題ないプレイングでも採用を見送り返金する場合がございます。予めご了承の上での参加をお願いします。

 その他、シナリオ運営上の諸連絡は、マスターページを参照いただけますと幸いです。
 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『ゾンビクロキバ』』

POW   :    黒焔牙
【炎獣化した黒い腕】を構えて【炎の奔流】を纏い、発動前後が無防備となる代わりに、超威力・超高速・防護破壊の一撃を放つ。
SPD   :    三竜包囲陣
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【炎の牙】で包囲攻撃する。
WIZ   :    黒炎豹形態
【真紅の炎】を纏う「真の姿」に変身し、【炎のサイキック】で戦う【イフリートの群れ】の召喚能力を得る。同時にレベル体まで召喚可能。

イラスト:えまる・じょん

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
指定UCに装填するのはヒュンケる(動詞)と少年漫画の熱い展開。パージした武装の代わりに魔力具現化した特攻服を纏う。
ヤンキー怪人と協力するならやっぱりステゴロでの拳語りよね、とこのチョイスよ。
|魂が肉体を凌駕する。《リミッター解除、限界突破、継戦能力》
|拳を振るう腕の間合い、腰を入れる胴の間合い、踏み込む足の間合い、走りこむ歩の間合い、この間合いの内は私の領域。《亜空間創造、結界術、瞬間思考力、戦闘演算、心眼》タイマンもヤンキー漫画のお約束よねってことでクロキバとのタイマン領域を展開して一般人殺戮を阻止しましょう。
|拳に魂を込めて《欲望解放》殴るわよ




 サイキックハーツ世界の東京湾沿岸、高層マンションが密集する一帯に、突如四肢に炎を纏った男が現れる。
 その男こそ、かつて穏健派イフリートであった『クロキバ』がアンデッドダークネスと化し、そのまま|復活ダークネス《オブリビオン》として蘇った『ゾンビクロキバ』だ。
 クロキバは己に従う炎の獣たちに散開する指示を出すつもりで、手を上げる。
「私とタイマンでやり合いましょ」
 その手が振り下ろされるより先に、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)がぐっと拳を握り締め、クロキバの前に立ちはだかった。
 全ての武装をパージし、魔力で具現化した特攻服を身に着けるアリスの側には、ご当地幹部『アメリカンコンドル』の配下のヤンキー怪人たちが、アリスに倣ってずらりと並んでいる。
(「ヤンキー怪人と協力するなら、やっぱりステゴロでの拳語りよね?」)
「…………」
 だが、アリスとヤンキー怪人を見ても、クロキバは何の感銘も受けていない。
 それどころか、全身に真紅の炎を纏いながらイフリートとしての真の姿を露わにし、さらに大量のイフリートを召喚し始めていた。
「あら、あなたに一般人は殺させないわよ?」
 アリスはタイマン領域を展開し、クロキバとアリスの周囲だけ空間を切り離し、隔離する。
 これで、クロキバはもちろん、イフリートたちも一般人の元へは行けないだろう。
「ねーちゃんとクロキバのタイマンの邪魔はさせねぇぜー!!」
「野郎ども、イフリートを盛大に出迎えてやれよ!!」
 隔離したところで、ヤンキー怪人たちが率先して正面からイフリートの群れに突撃する。
 アメリカンなヤンキーたちの銃砲とイフリートたちの炎のサイキックが衝突し、瞬く間に領域内の気温が急上昇し始めていた。
 その間に、アリスはクロキバとの間を詰める。
 拳を振るう腕の間合も、腰を入れる胴の間合いも。
 踏み込む足の間合いも、走り込む歩みの間合いも。
「この間合い内は、全て私の領域なのよ」
 アリスは拳に魂を籠め、真紅の炎を纏うクロキバを思いっきり殴りつける。
 クロキバがガードをするより早く、渾身の左ストレートがクロキバの頬に刺さった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
真剣口調で話すよ

クロキバ…もう一度倒してあげるよ
今度こそ、安らかに眠れるように

【大軍指揮】でヤンキー怪人軍団を動かして、【集団戦術】や【救助活動】、攻撃から【かばう】といった方法で配下のイフリートによる一般人殺戮を阻止してもらうね
クロキバは…ワタシが止めるよ
彼と同じ、イフリートの力でね

UCは『ワタシのイフリートの炎の息』
竜種イフリート形態になるよ
【炎の息吹/焼却/ブレス攻撃】による炎のドラゴンブレス、【尻尾スイング/なぎ払い/怪力】による尻尾、【竜爪撃/切断/怪力】による爪で攻撃するよ
敵の攻撃は【空中機動/第六感/見切り/身かわし】で避けるよ




 サイキックハーツ世界の東京湾沿岸、高層マンションが密集する一角を、四肢に炎を纏った男が多数の炎の獣を従えながら歩いている。
 炎を纏いながら歩く男――ゾンビと化したクロキバの瞳には、意思の光は全く見られない。
 ただ、己を傀儡にした人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』の命により此の地に現れたかつての穏健派イフリートは、全身を真紅の炎に包みながらイフリートを召喚し、放つ。
 ――此の一帯を炎の海に変え、一般人達を大量に殺めるために。
 ――そして……猟兵達の戦力を分散させるために。
 かつてのクロキバを知る者であれば戸惑うであろう目的と動きを止めるために、己が裡に灼滅者の魂を宿すクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)も急ぎ駆けつけていた。
「クロキバ……もう一度倒してあげるよ」
 ――今度こそ、安らかに眠れるように。
 そう、囁くよう告げながら、クローネはヤンキー怪人軍団に頼む。
「ヤンキー怪人軍団のみんな、イフリート達を止めて、エスパー達を守ってあげてね」
「おうよ!」
「任せときな!!」
 ヤンキー怪人たちが一帯に散り、召喚されたイフリートたちを身体を張って止める。
 中には炎のサイキックで焼かれるヤンキー怪人もいたが、すぐさま他の怪人がカバーに入り、銃火器でけちらしてながら、逃げ遅れたエスパー達を避難させていった。
 その間に、クローネは真っ直ぐ紅の瞳でクロキバを見つめる。
「クロキバは……ワタシが止めるよ」

 ――彼と同じ、イフリートの力でね。

 クローネは己が取り込んだ数多の魂の記憶から、イフリートの記憶を探り当てる。
『その身の全てを焼き焦がしてあげるね!』
 刹那、クローネの全身が漆黒の竜種イフリートに変化した。
 クロキバも己と類同の存在を気づいたか、一気にクローネとの距離を詰め、真紅の炎を放とうとする。
 だが、真紅の炎が放たれる寸前、クローネは息を吸い込み、炎のドラゴンブレスを吐き出した。
 炎と炎が衝突し、周囲に無数の火の粉を散乱させながら相殺する。
 クロキバの足が止まった隙に、クローネは大きく尻尾を振り回し、クロキバの足を掬った。
 突然足を強打され、クロキバが大きくバランスを崩し、よろめく。
「今度こそ、止めてあげるよ」
 それでもなお、炎を放とうとするクロキバに、哀し気な視線を向けながら。
 クローネは躊躇なく金の爪を振り下ろし、クロキバの胴を深く抉った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミレア・ソリティス
任務了解しました。ミレア・ソリティス、出撃します

UC【コール・レギオン:α】を使用、
以降、この「私」を中継サーバーとし、転送した「ミレア」を「同型機」1機と「簡易機」50機の組み合わせで14部隊、中継サーバー護衛に同型機1と簡易機55機での1部隊に分け活動を開始、『system:AZOTH』によるミレア間の同期機能で情報を共有し、味方とも情報の共有を行います

交戦時は損耗は気にせず積極的に前衛を務め、必要なら部隊のミレアを盾として敵攻撃より味方や住民をかばい、部隊全員でのブラスター弾幕で応戦します。避難誘導や保護は味方に任せ、そのための敵の足止めと迎撃に徹しましょう

※アドリブ、連携等歓迎です




 サイキックハーツ世界の東京湾沿岸、高層マンションが密集する一角を歩く男に、猟兵達は次々と攻撃を仕掛け、足止めしている。
 瞳に意思の光を宿さず、己を傀儡にした人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』の命のみ従う男――かつての穏健派イフリート『クロキバ』は、猟兵達の攻撃を受けながらも真紅の炎を纏い、己が配下たるイフリートを呼び寄せた。
 ――己が主の命通り、此の地を殺戮で満たすべく。
 炎そのものとも言える獣の姿と、それを操る意思なき|オブリビオン《復活ダークネス》を見て、ミレア・ソリティス(軍団たる「私」・f26027)は即座にユーベルコードを発動した。
「任務了解しました。ミレア・ソリティス、出撃します――コール・レギオン:α」

『データ送信、同型機転送……』
『同時に簡易型の生成を開始』

 ミレアの周囲に、ミレアそっくりの同型機が15体と、装甲等を簡略化した簡易機が755体出現する。
 召喚されたミレアたちは、同型機1機と簡易機50機で1部隊を組もうとするが、それより早くイフリートたちがミレアの軍団に襲い掛かった。
 炎のサイキックが簡易機を焼き、炎の爪が同型機を引き裂く。
 先制攻撃で瞬く間に100以上の簡易機が蹴散らされたが、残ったミレアの軍団は瞬時にイフリートを敵と判断し、ブラスターを構えた。
 500をも超える射線がイフリートに集中し、一気に蒸発させる。
 そうして先陣を退けたミレアの軍団は、改めて部隊を編成し直した。

『以降、中継サーバモードへ移行します』
『全行程完了、全機……行動開始』

 編成が完了した12部隊が四方八方に散り、『system:AZOTH』による同期機能で情報を共有しながらクロキバを取り囲む。
 だがクロキバも軍団の性質を見切ったか、自身を取り囲む部隊を炎の腕で殴りつけながら本機たるミレアにイフリートの群れを嗾けた。
「うわあああああ!!」
 避難しようと走っていたエスパー達がミレアを狙う群れに轢かれかけるも、すかさず簡易機がエスパー達をかばい、ブラスターの弾幕を張る。
 一糸乱れぬ射撃でイフリートのうち何体かが散らされるが、残りはそのまま本機たるミレアに向かい疾走し続けた。
 中継サーバーたる今のミレアに、攻撃を避ける術はない。
(「ですが、|我々《私》は全て、情報を共有しています――撃て!!」)
 ミレアの命令が瞬く間にミレアの護衛役たる同型機と簡易機に伝わり、ブラスターを構え迎え撃つ。
 56本ものブラスター光線は炎を散らしながら次々とイフリートを貫き、無へと帰していった。
「ヒュゥ! ド派手だなあ!!」
「後の避難は任せろー! さあこっちだぜ!」
 ヤンキー怪人たちがイフリートの群れから護られたエスパー達を次々と保護し、安全な場所へと誘導する。
 彼等もクロキバと同じ|オブリビオン《復活ダークネス》だが、今のミレア達猟兵にとってはオブリビオンとしての宿命よりご当地愛を優先し『面』をカバーしてくれる、頼もしい味方だ。
(「避難誘導は彼らに任せれば問題ないでしょう」)
 ――ならば、|我々《私》は。
(「目の前のクロキバを骸の海に還すのみ――撃て!!」)
 ミレアの命に従い、同型機と簡易機が一斉にブラスターを発射。
 500をも超える火線が次々とクロキバとイフリートを貫き、紅の炎をブラスターの光線色に塗り替えながら、着実にクロキバにダメージを蓄積してゆく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

勝沼・澪
昔は友好的だったとかどうとかは関係ない。今は敵で、今人を殺した。それが事実。それ以上でもそれ以下でもない。だから倒す、簡単なことだ。

ヤンキー怪人軍団を肉壁にすればその場しのぎには出来るだろう。だが同盟を組んだ相手を犠牲に立ち回るのは性に合わないんだ。だからアメリカンコンドル、出来る限りの人を抱えつつ【フューチャーインサイダー】で徹底的に避けて避けて避けまくってくれ。

私は液状化して潜んで、奴が近づいたところで【DESアシッド】による特攻で消火活動と参ろう。蒸発による気管支への攻撃は不発に終わるだろうが、四肢を溶かされたら動けなくなるだろうて。

……私だってヒーローだよ。ヒーローに、なりたいんだよ。




 サイキックハーツ世界の東京湾沿岸、高層マンションが密集する一帯は、疾走する炎の獣たちにより徐々に火に包まれつつある。
 他の猟兵達、及び|オブリビオン《復活ダークネス》でもあるご当地怪人の首魁『グローバルジャスティス』の命を受けたご当地怪人たちによる避難活動が進んでいるからか、今のところエスパー達への被害は殆ど出ていないが、炎は少しずつ、だが確実にマンション街に広がりつつあった。
 勝沼・澪(デモノイドヒューマンのダークヒーロー・f44220)が駆け付けた。
「昔は友好的だったとかどうとかは関係ない。今は敵で、今人を殺した。それが事実だし、それ以上でもそれ以下でもない。」
 澪の視線の先には、炎の獣たちを嗾けているであろう、|復活ダークネス《オブリビオン》『クロキバ』が、感情だけでなく意思すら籠らぬ瞳で、炎とエスパー達を交互に見やっている。
 このまま放っておけば、クロキバは自らエスパーを手にかけてしまうだろう。
「だから倒す、簡単なことだ」

 少しずつ炎が広がりつつあるマンション街では、ご当地幹部のひとり『アメリカンコンドル』とその配下たるご当地怪人『ヤンキー怪人』たちが、エスパー達の避難活動にいそしんでいる。
 ヤンキー怪人軍団を肉壁にすれば、その場しのぎには出来るとは思われるが――澪はあえてそれを選ばない。
(「同盟を結んだ相手を犠牲に立ちまわるのは性に合わないんだ」)
 実際のところは、同盟と言うよりは一方的な申し入れなのだが、オブリビオンとしての宿命よりご当地愛を優先させ、猟兵達の支援を買って出てくれたご当地怪人たちにも犠牲は出したくないのは確か。
 ゆえに、澪はアメリカンコンドルに接触し、協力を要請する。
「アメリカンコンドル、出来る限りの人を抱えつつ、【フューチャーインサイダー】で徹底的に避けて避けて避けまくってくれないか」
「オーゥ、無茶言いますネ……でもやってみまショウ!!」
 澪の要請を快諾したアメリカンコンドルが、炎に進路も退路も遮られたエスパー達の集団に向け駆け出す。
「いやあああああ!」
「ああ、ああ、もう……」
 逃げられない、と諦めかけているエスパーに、炎を突破したアメリカンコンドルが手を差し伸べた。
「わわわっ!!」
「モウ大丈夫ですヨ!!」
 アメリカンコンドルは逃げ遅れたエスパーを一気に数名抱え込むと、炎の隙間を縫うように駆けながら安全地帯に運んで行く。
 だが、両手で抱え込める人数は限られており、1度で全てを抱え込むには……至らない。
 クロキバの視線が、一瞬逃げるアメリカンコンドルに向けられるが、直ぐに取り残されているエスパー達に戻る。
 その一瞬の隙に、澪は液状化し、地面に潜みながらクロキバに接近した。
 炎で退路を断たれたエスパー達に、クロキバが一歩、また一歩と迫る。
 一気に殲滅せんと考えたのか、クロキバが炎の牙を召喚したその瞬間――澪が動いた。
(「――今だ!!」)
 澪は液状化を解除しながら己が身体の一部を意図的に爆発させ、どんな装甲でも腐食させる強酸性の液体をクロキバに向けばら撒く。
 液体が炎に炙られ蒸発し、クロキバを包み込むが、咳き込んだりする様子はない。
(「アンデッドと化しているから、蒸発による気管支への攻撃は不発か」)
 だが、クロキバにかかった液体は、確かに四肢の一部を溶解させ――クロキバの動きを止めていた。

 少しずつ融かされてゆくクロキバの四肢をみながら、澪は独りごちる。
「……私だってヒーローだよ」
 ――自分がなりたいのは、あの時憧れた灼滅者たちだから。
「ヒーローに、なりたいんだよ……」

 澪のひとりごとは、炎に阻まれ誰の耳にも届かない。
 だが、そんな澪に――エスパーの子供が羨望の眼差しを向けていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

熊ヶ谷・咲幸
元々はこちらに友好的な方だったのに、それを操るなんて、セイメイさんは酷い人です!
それはそうと止めませんと

ヤンキー軍団の方と協力しますよ
「皆さん、こんにちは!この世界を守る為、力を貸してください!」
あとはパフォーマンスとしてイフリートさん達を【怪力】でぶん投げてぶっ飛ばして一般時の方々を守ります。その過程でファンができれば、私の戦闘力とファンの応援力は上がってきますよ!
クロキバさんには一撃を放たれる前に【浄化】を込めた【慈悲の抱擁】で力一杯抱きつく。ゾンビなら浄化が効くかもですし、超至近距離のハグで炎には焼かれても一撃発動を防げるかもですし
「貴方に誰も傷つけさせません!」
連携アドリブ歓迎です




 サイキックハーツ世界の東京湾沿岸、高層マンションが密集する一帯を襲撃した炎の獣の群れは、少しずつ他の猟兵達により掃討され始めている。
 突然の襲撃に驚き、しかし炎と瓦礫に退路を断たれていたエスパー達は、他の猟兵達、及び|オブリビオン《復活ダークネス》でもあるご当地怪人の首魁『グローバルジャスティス』の命を受けたご当地怪人たちが避難させているため、今のところエスパーへの被害はほとんど出ていない。
「…………」
 己が眷属たる|炎の獣《イフリート》たちが次々と掃討されるさまを、かつての穏健派イフリートであり、今や人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』の傀儡と化した|オブリビオン《復活ダークネス》『クロキバ』は、ただじっと見つめている。
 そんなクロキバの姿を、熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)は沈痛な表情を浮かべながら見つめていた。
「元々はこちらに友好的な方だったのに、それを操るなんて、セイメイさんは酷い人です!」
 真の元凶は、クロキバではなく――猟兵達の撹乱を狙ったホワイト・ビヘイビア。
 咲幸もそれは理解しているが、一方で意図せぬ凶行を行わされているクロキバも捨て置けない。
「それはそうと止めませんと!」

 マンション街では、クロキバが召喚したと思しきイフリートたちがマンションの間を、内部を駆けまわり、絶えず炎を放っている。
 一刻も早く止めるべく、咲幸はヤンキー怪人軍団に協力を持ちかけた。
「皆さん、こんにちは! この世界を守る為、力を貸してください!」
「もちろんだぜ!! ご当地が焼かれるのは見てらんねからな!!」
「グローバルジャスティス様に栄光あれ!!」
 咲幸の願いを快諾し、ヤンキー怪人たちはマンション街に散っていく。
 ふと、咲幸が熱を感じ振り向くと――走り回る炎の獣の姿が目に入る。
 反射的に炎の獣――イフリートの首根っこを怪力で掴み、持ち上げた。
「グルルゥゥゥゥゥ……!?」
「えーい!!」
 掌が炎で焼ける嫌な音が響くが、咲幸は気にせずイフリートを一気に海へと投げ飛ばす。
 投げ飛ばされたイフリートは、周囲の海水に自慢の炎を消され――沈んでいった。
 全ての存在が『通常攻撃無効』を持つこの世界の住人の理ゆえ、大量の海水だけでイフリートが倒れることはないだろうが、それでも浮上するまでにはかなりの時間を要するだろう。
「わ、わぁ、すげぇ……」
「あの子、アイドル……?」
「がんばれー!!」
 咲幸が猟兵でもあり、アイドルだと気づいたエスパー達が、マンション内から、そしてヤンキー怪人に避難誘導されながら応援し始める。
 それはアイドル☆フロンティアのアイドルでもある咲幸には大きな力となり、自然と咲幸自身の戦闘力も、そしてファンの応援力も上がっていった。
「…………」
 だが、そんなパフォーマンスも、クロキバには何の感銘も与えない。
 ……否、感銘を受ける程の感性は……ホワイト・ビヘイビアの傀儡と化した時点で消失してしまったのだろう。
 クロキバの右腕が炎獣化し、黒く変色し始める。
 その全身が炎の奔流を纏い始めた、その時。
「……クロキバさん!!」
 咲幸は迷わずクロキバに飛び掛かり、抱き着いた。
 炎の奔流が、咲幸の全身を焼き尽くさんと燃え盛る。
 だが、超至近距離でハグされホールドされたからか、クロキバも黒い腕を振り下ろせないでいた。
「貴方に誰も傷つけさせません!!」
 慈悲の心を胸に、浄化の祈りを籠めながら。
 咲幸は力いっぱいクロキバの腰に抱き着き、凶行を止めている――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

タシュラフェル・メーベルナッハ
…よりにもよって、その姿で蘇ってきちゃうなんて。
私も辛いし、あなたも屈辱でしょう。
終わらせてあげるわ、そんな様。

アメリカンコンドル達には周りの敵の掃討と住民の避難を依頼。
クロキバの事は、任せておきなさい。

白の炎域を発動、彼と彼の呼んだイフリート達を迷宮に閉じ込める。
生前ならともかく、今のあなた達に、これを壊せはしないわ。

迷宮の炎で配下共々クロキバを攻撃しつつ、私自身は遮蔽を取った上で【エネルギー弾】を放ち攻撃。
飛び込んでくるなら、槍の形に【武器変形】したDie Schwarzで迎撃、【串刺し】にしてみせるわ。

もう、こんなことをする必要は無いの。
おやすみなさい。いつか、今の世に生まれ変わるまで。




 サイキックハーツ世界で発生した凶行を聞きつけ、タシュラフェル・メーベルナッハ(夜闇の万華鏡・f43850)が東京湾沿岸のマンション街に駆け付けた頃には、一帯は少しずつ炎が広がりつつあった。

 マンション街を縫うように駆けまわり、炎を撒き散らすイフリート。
 四肢に炎を纏いながらも、その瞳には何の感情も宿さぬ|復活ダークネス《オブリビオン》の男。
 そして、災害の如き火事と建物の崩壊から逃れるべく、逃げ惑うエスパー達。

 様々な想いと悲鳴が交錯する中、タシュラフェルの視線は――この凶行を引き起こしている|復活ダークネス《オブリビオン》『クロキバ』に向けられている。
「クロキバ……よりにもよって、その姿で蘇ってきちゃうなんて」
 灼滅者として活動していた頃から、クロキバの話は聞いていた。
 ノーライフキング『白の王セイメイ』に、『王』の力を封じる『黒牙』の存在を警戒され、アンデッドダークネスに堕とされたことも、学園の仲間たちから聞いている。
 ……そして、最後には近江八幡の地で灼滅者たちに灼滅され、解放されたことも。
 そのはずだったのに……なぜアンデッドダークネスとしての姿で蘇ってしまったのか。
「私も辛いし、あなたも屈辱でしょう」
 だから、とタシュラフェルはクロキバに憐憫の眼差しを向けながら、声を絞り出すように告げる。
「終わらせてあげるわ、そんな様」

 東京湾沿岸部では、|復活ダークネス《オブリビオン》のご当地幹部がひとり『アメリカンコンドル』と、その配下たるヤンキー怪人たちが、猟兵達の支援に奔走している。
 タシュラフェルもまた、アメリカンコンドルとヤンキー怪人たちに接触し、協力を要請していた。
「アメリカンコンドル、そしてヤンキー怪人たち。周りの敵の掃討と住民の避難を」
「任せてクダサーイ!!」
「おう!! 任せとけ!!」
 オブリビオンとしての宿命ではなく、ご当地愛に突き動かされるように、アメリカンコンドルが積極的にイフリートを散らし、ヤンキー怪人たちが住民たちを安全な場所へ誘導する。
 もちろん、クロキバがそれを見逃すはずもなく、ご当地怪人ごとエスパーを屠らんと新たなイフリートを召喚した。
『この領域から逃げられると思わないことね?』
 タシュラフェルの言の葉が炎に包まれる空間に沁みると、たちまち幻の白い炎の迷宮が現れる。
 本来、幻のはずの炎は、瞬く間に半径154メートルの空間に広がり迷宮を形成し、範囲内にいたイフリートとクロキバを閉じ込めた。
(「この迷宮は、私より知恵の低い者には破壊されない」)
 ――だから。
(「生前ならともかく、今のあなた達に、これを壊せはしないわ」)
 アンデッドダークネスのまま蘇ってしまったクロキバは、自らの意思を、思考を持たない。
 ゆえに、タシュラフェルの形成した迷宮は……絶対に破れない。
 クロキバの目の前で、イフリートたちが白き炎で浄化されるかのように存在ごと焼かれ、消滅してゆく。
 クロキバも白い炎を振り払いながら迷宮の出口を目指すも、その身は少しずつ、白い炎に蝕まれていた。
「もう、こんなことをする必要は無いの」
 タシュラフェルは迷宮の壁で遮蔽を保ちながら、エネルギー弾を連射する。
「おやすみなさい。いつか、今の世に生まれ変わるまで」

 ――今度、蘇るなら。かつての誇り高き穏健派イフリートとしての姿で。

 その願いを込めたエネルギー弾は、クロキバの両腕を貫く。
 貫かれた瞬間、クロキバの眉が僅かに動いた……ように見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

椎那・紗里亜
マンションの構造を手早く把握。
ご当地怪人に避難経路を伝え、炎の獣に先んじます。
いざとなれば外壁を崩してでも脱出口を開いて下さい。

クロキバさんは炎の獣の後方でしょう。
急いで探し出して駆けつけます。
自分は直接関わることは無かったけれど、
友好的なイフリート達と関係を深めていた仲間がいました。
人間に歩み寄ってくれた貴方を、このままにはしておけない。
一刻も早くセイメイの呪縛から貴方を解放します。

「クロキバさん!」
注意を引いて構えを取ります。チャンスは一度きり。
黒焔牙の発動の瞬間を見切り、
懐に飛び込んで全力を乗せた掌底を叩き込みます。
「はああっ!」

安らかにお眠り下さい、クロキバさん。




 サイキックハーツ世界での大量殺戮の予知を聞きつけた椎那・紗里亜(言の葉の森・f43982)が現場に到着する頃には、既に一部の高層マンションに火が回り始めていた。
 紗里亜は急ぎマンションの構造を把握し、避難経路を導き出すと、ヤンキー怪人たちに指示を出す。
「ヤンキー怪人の皆さん、炎の獣が来る前に住民たちの避難を!!」
「おう、まかせとけ!!」
「あとは……そうですね」
 避難経路が塞がれていた時、壁を崩すかどうか……法学者としての紗里亜はしばし思案する。
 本来、消防隊員でない紗里亜やヤンキー怪人たちが外壁を崩せば、後々諍いになるかもしれないが……今は緊急事態と割り切った。
「いざとなれば、外壁を崩してでも脱出口を開いて下さい!!」
「任せとけ! 何としてでも逃がしてやる!!」

 高層部まで火が回り始めているマンションの外壁の一部が、吹き飛ぶ。
 吹き飛んだ外壁の穴から、住民のエスパー達がヤンキー怪人たちに誘導され、次々と脱出した。
 炎の獣も、他所でヤンキー怪人が押さえてくれているのか、今のところこれ以上の増援が来る気配はない。
 その間に、紗里亜はクロキバの姿を探す。
(「クロキバさんがいるとすれば……炎の獣の後方でしょうか」)
 そう考え、炎の獣が走って来た方角を見ると――アンデッドダークネスの姿で蘇った|復活ダークネス《オブリビオン》『クロキバ』の姿が目に入った。
(「自分はクロキバさんとは直接かかわることはありませんでした」)
 だが、紗里亜の仲間が、友好的なイフリート達と関係を深めてくれていた。
 そして、クロキバ自身も灼滅者とは友好的に接してくれている。
「人間に歩み寄ってくれた貴方を、このままにはしておけない」
 ――だからこそ、今。
「一刻も早くセイメイの呪縛から貴方を解放します」
 そう、心に決めて、紗里亜はクロキバの元に走る。
 そして、クロキバに近づきながら、紗里亜は腹の底から声を出し、呼びかけた。

「クロキバさん!!」

 その声に反応したか、クロキバはゆっくりと紗里亜に向けて歩き出す。
 クロキバの腕が炎獣化し、黒く変色した。
 ――おそらく、その腕から放たれる攻撃を受ければ、無傷の紗里亜でも一撃で倒されかねない。
 だが、一方で攻撃の発動前後は大きな隙が生じることも、紗里亜は知っている。
 ゆえに――攻撃チャンスはたった一度。
 クロキバが腕に炎の奔流を纏った瞬間――紗里亜が動いた。
「はああっ!!」
 瞬時に距離を詰め、懐に飛び込む。
 クロキバも腕を紗里亜に向け振り下ろそうとするが、ほんの一瞬早く、紗里亜がクロキバの腹に全力の掌底を叩き込んだ。

 ――ゴッッッッ!!

 サイキックエナジーで練られた発勁が、紗里亜の掌からクロキバの腹に伝わり、吹き飛ばす。
 吹き飛ばされたクロキバの顔は――痛みで歪んでいるようにも見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳥井・和馬
アドリブ連携歓迎
「チャシマの為にも……ここはは譲れないよね」
UCによる自己強化で14700倍に強化した各種技能で攻撃を見切り、オーラで防御しつつ受け流します
「エスパーの人達への攻撃を防いでくれる? オイラも出来るだけオーラで防いでゆくけどさ」
ヤンキー怪人には主に一般人殺戮阻止に協力して貰います
「オイラが攻勢をかければ、エスパーを攻撃する余裕なんて出てこないよね」
「相手してくれる?」
攻撃に関してはクロキバの攻撃を身かわし、攻撃後の隙をついてのサイキックソードによる浄化の力を籠めた一刀両断の斬撃からの剣舞
「これで」
「まだまだ!」
火炎耐性もあるので炎には怯みません、ファイアブラッドでもありますし




 アンデッドダークネスの|復活ダークネス《オブリビオン》『クロキバ』は、全身傷だらけになりながらもエスパー達を探し、東京湾沿岸の高層マンション街を彷徨っている。
 人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』の支配下に置かれているからか、瞳からは完全に光が失われ、どこか緩慢な動きをしているかつての穏健派イフリートを見て、鳥井・和馬(灼滅者のファイアブラッド・f43922)はどこか複雑な想いを抱いていた。
 ――和馬の脳裏に、あるイフリートの記憶が過る。
「チャシマ……」
 それはクロキバに与し、灼滅者たちとも交流を深めたイフリートの名。
 現在、チャシマは――大地の力と合一し、竜脈封印の礎となっている。
「チャシマの為にも……ここは譲れないよね」
 ゆえに、和馬は戦場を駆け巡り、エスパー達を救助し続けているヤンキー怪人たちに支援を要請する。
「エスパーの人達への攻撃を防いでくれる? オイラも出来るだけオーラで防いでゆくけどさ」
「おうよ! ここまで来たら徹底的に守ってやらあ!!」
 オブリビオンとしての宿命よりご当地愛が勝っているのか、それとも首魁たる『グローバルジャスティス』の命にどこまでも忠実に従うつもりなのか、ヤンキー怪人たちは積極的にエスパー達を庇い、避難誘導しながら戦場から逃がしていた。
 その間に、和馬は炎の翼を羽ばたかせ、一直線にクロキバに向け吶喊した。
「クロキバ、オイラの相手をしてくれる?」
「――――!!」
 同じ炎を持つ和馬にいたく興味を惹かれたか、クロキバは真紅の炎を纏い、黒炎豹としての真の姿を露わにしながら、声にならぬ呼び声でイフリートの群れを呼び寄せる。
 イフリートたちが炎を放ちながら、和馬の四方八方から殺到するが、和馬は己の炎で極限まで引き上げた身体能力と炎の翼による飛翔能力で次々と軌道を見切りつつ回避しながら急上昇した。
「まだまだ!!」
 イフリートたちが見失ったと判断し、和馬が急降下に転じる。
 狙いは最初からただひとり――クロキバのみ。
 クロキバも和馬を焼き尽くさんと、両腕から真紅の炎を放つ。
 視界が炎に閉ざされ、紅に染まるが、ファイアブラッドのルーツを持つ和馬は怯まない。
 そのまま和馬はサイキックソードを両手で握り締め、振り上げる。
「終わらせる!!」
 そして、サイキックソードに浄化の力を籠めながら、クロキバの頭上目がけて一気に振り下ろした。

 ――斬!!!!!

 和馬のサイキックソードが、アンデッドと化したクロキバの肉体を浄化しながら一刀両断する。
 両断された肉体は、切断面から徐々に光に変わり始めていた。

 ――アリガトウ、灼滅者。

 ふと、和馬の耳に、たどたどしい男の声が届く。
 それはクロキバの感謝の声だろうか、あるいはただの幻聴なのか?

 何れなのかは、和馬にも……否、もはや誰にもわからない。
 だが、クロキバは和馬たち灼滅者、そして猟兵達に感謝するかのように笑みを浮かべながら――光となり消滅した。

 ――|復活ダークネス《オブリビオン》『クロキバ』、灼滅完了。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2026年06月09日


挿絵イラスト