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第二次サイキックハーツ大戦⑱〜死と剣の頂点

#サイキックハーツ #第二次サイキックハーツ大戦 #第三戦線 #蒼の王コルベイン #大首領グローバルジャスティス

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●グリモアベースにて
「ついに蒼の王コルベインとの決戦の時が来たわ!」
 グリモア猟兵を務めている金髪ツインテールの少女、神夜・未来(f43869)の言葉には、これまで以上に熱が込められていた。
「サイキックアブソーバーを破壊する為にコルベイン自らが攻めて来ているわ。いくら学園内を迷宮要塞化していても、アラベスク・ソード・カタストロフの前には無力に等しいわ」
 「アラベスク・ソード・カタストロフ」……それは灼滅者やエスパー、猟兵さえも含めた全ての生命体をアラベスクに変える、剣樹卿アラベスクの恐るべき能力である。
 最強のノーライフキング『蒼の王コルベイン』が、大樹の如き影が指した方角全てを己の領域とするヴァンパイア『剣樹卿アラベスク』を纏った状態で攻めに来るというのだ。
「でもわざわざ向こうからやってきてくれたのだから、撃破してこの戦争を終わらせる最後にして最大のチャンスであると言えるわね」
 サイキックハーツ世界『最強』と称して問題ないオブリビオンではあるが、それ故にコルベインに追従出来るオブリビオンも存在せず、向こうも単独で乗り込まざるを得ないのである。
「更にあの大首領グローバルジャスティスも、この危機に全面協力してくれるみたいよ」
 なんと大首領グローバルジャスティスが自ら、援軍として『円形戦車ジャスティスベース』を操縦して駆けつけてくれるというのだ。
「ジャスティスベースは、グローバルジャスティス本人が発明した『対破局装甲』で作られていて、その装甲ならアラベスク・ソード・カタストロフを一度なら耐えられる事がわかっているわ」
 そして、アラベスク・ソード・カタストロフは事前に長めのチャージを必要とする為、短時間に連発することは出来ないのである。
「だから2発目が撃たれるまでに勝負を付ける必要があるわね」
 2発目を撃たれてしまえば、ジャスティスベースだけでなく猟兵達をも含めた学園側の戦力は、ほぼ壊滅してしまい、逆に戦争に敗北してしまうと言っても過言ではないだろう。
「戦車にはユーベルコード増幅砲塔も搭載されているから、これも上手く活用して短期決戦に挑んでもらえたらと思うわ」
 コルベインを相手に小細工は無用、最大火力を以て撃破にあたってもらいたいと未来は説明を終える。
「あと一息よ。これまでで一番の強敵だけれど、皆の力を貸して欲しいわ!」
 猟兵達に頭を下げてから未来は戦場にへと繋がる転送門を開くのであった。


吾妻 銀
 吾妻 銀です。

 第二次サイキックハーツ大戦の10本目のシナリオとなります。
 戦争シナリオとなりますので、1章構成となります。

 『蒼の王コルベイン』とのボス戦となります。
 難易度はやや難ですので判定は厳しめとなります。

 プレイングボーナスは「ジャスティスベースに乗り込んで戦う/2発目のアラベスク・ソード・カタストロフが発動する前にコルベインを倒す。」となります。
 1発目のアラベスク・ソード・カタストロフが発射された直後の開始となります。

 参加受付はOP公開後からとなります。
 断章はありません。
 締め切りは参加状況を見て、タグに記載します。

 それでは皆様の参加をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『蒼の王コルベイン』』

POW   :    剣持つ骸の群れ
レベル×1体の【聖剣・魔剣で武装したアンデッド軍団】を召喚する。[聖剣・魔剣で武装したアンデッド軍団]は【剣】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    我が身は剣にして死の具現なり
【自身の影から生える無数の剣】に密着した「己が武器とみなしたもの」全てを【サイキックエナジー】で操作し、同時一斉攻撃及び防御に利用できる。
WIZ   :    死剣大樹海
召喚したレベル×1体の【伝承に語られる聖剣・魔剣の数々】に【生命を喰らう蒼き水晶】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。

イラスト:カス

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携歓迎
ジャスティスベースに共に[騎乗]させてもらい、まずは初撃を防ぐ
そこからは時間勝負だ
2発目のチャージを終えるまでにできる限りの火力を叩き込まなくてはならない
故にUCを発動
この戦場に私の領域を展開する[結界術]で、この戦場に存在するすべての剣を我が支配下に置く
と言っても敵がもっている剣まで最初から奪い取れるわけではない
[心眼]で戦場を俯瞰し、敵アンデッド軍団の位置や攻撃の軌道を[見切り]GJ卿に伝えて適切に回避
[念動力]で操作した[破魔]の刀剣の[乱れ撃ち]からなる[範囲攻撃]でアンデッド軍団を蹂躙しその聖剣・魔剣の支配権を奪う
集まった剣に自前の剣も併せて蒼の王に一斉掃射しよう


フェル・オオヤマ
戦闘中は真剣な口調

・心境
グローバルジャスティスさん、ご協力ありがとうございます!
それとこの砲塔をお借りします!
コルベイン!2発目のアラベスク・ソード・カタストロフを撃たせる前にお前を討つ!穿つ!灼滅する!

・戦闘
[神穿ツ竜ノ顎]を装備して出撃
カタストロフの1発目が収まったらユーベルコード増幅砲塔を借り
神穿ツ竜ノ顎に連結!
ジャスティスベースから勢いよく飛び出し指定ユベコを発動
翼飛行で接近しながら【魔力ガトリング】でコルベインが操作する武器の迎撃や排除を
護りが固いなら【ハイグラビティカノン】でぶち抜き
【パイルバンカー】で吶喊し【大型ビームソード】で一気に勝負を決めるッ!

他キャラとの連携・アドリブ歓迎


空桐・清導
POW
アドリブ連携大歓迎

「ふう。マジでやべえ一撃だったな。
だが!耐えた!今度はこっちの番だぜ!
グローバルジャスティス!
ユーベルコード増幅砲塔ってのがあるんだったな?
そいつでオレを弾として撃ち出してくれ!
ちょうどいいUCがあるんでね!」
無茶な要求に面食らわせつつも、マジでUC発動の上砲撃される
砲撃のダメージを癒しながらコルベインめがけて飛んでいく
途中のアンデッド軍団はぶっ飛ばし、ダメージを受けるなら
それも癒し、炎を更に増大させながら突き進む
ただでさえ高出力のUCが増幅装置で爆発的に増大
更に射出速度も火力に乗る!
「食らえコルベイン!
超必殺!フェニックス・スーパーメテオ!!」
全力の拳でぶっ飛ばす!



 凄まじい衝撃が武蔵坂学園全体を揺るがした。
 『剣樹卿アラベスク』を纏った『蒼の王コルベイン』が、アラベスク・ソード・カタストロフを発動したのである。
 放たれた無数の剣による圧倒的な破壊力によって、このまま学園ごと全てが崩壊するかと思われたが、それをギリギリの所で、防いだのはグローバルジャスティス自らが操縦する超巨大戦車『ジャスティスベース』であった。
「どうやら私の発明した対破局装甲は無駄ではなかったようだ」
 ジャスティスベースが盾となったことで、アラベスク・ソード・カタストロフの1発目を凌ぐことが出来たのである。
「……さあ諸君、ここからが本番だ」
 グローバルジャスティスは四大ご当地幹部たちにもかけた言葉を、今度は猟兵達にもかける。
「ああ、その通りだ!」
 その言葉にジャスティスベースに搭乗していた、ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)が頷き、先陣を切って斬り込んでいく。
 2発目を撃たれる前にコルベインを討たねばならない、時間との勝負でもある。
「グローバルジャスティスさん、ご協力ありがとうございます!それとこの砲塔をお借りします!」
「ふう。マジでやべえ一撃だったな。だが!耐えた!今度はこっちの番だぜ!」
 同じく搭乗していたフェル・オオヤマ(氷焔操る紅の竜姫士・f40802)と空桐・清導(ブレイザイン・f28542)も、行動を開始する。
 ジャスティスベースには対破局装甲だけでなく、ユーベルコード増幅砲塔が備え付けられている。
 この難局を乗り切る為の切り札となるだろう。
「コルベイン!2発目のアラベスク・ソード・カタストロフを撃たせる前にお前を討つ!穿つ!灼滅する!」
 自身の武装である竜の頭部を模した多機能バスターライフル『神穿ツ竜ノ顎』とユーベルコード増幅砲塔を連結させて、フェルは意気揚々と出撃する。
「グローバルジャスティス!そいつでオレを弾として撃ち出してくれ!ちょうどいいUCがあるんでね!」
「いいだろう。健闘を祈る」
 清導の無茶とも思える要求に、グローバルジャスティスは面食らう素振りも見せずに、清導を増幅砲塔の弾として発射準備を始める。
「どうやら初撃は撃ち損じたようだな」
「グローバルジャスティスめ。今更我等の邪魔をしようとはな」
 アラベスク・ソード・カタストロフを再度発射するには、まだ時間を必要としていた。
「止むを得まい。この場に呼ぶまでも無いと思っていたがな」
 だがアラベスクもただ反撃を許す訳も無く、聖剣・魔剣で武装したアンデッド軍団を召喚し、防御を固める。
 十分な時間があれば強固な城を築く事も出来ただろう。
「所詮は急ごしらえだな。其れに却って都合がいい」
 一足先にアンデッド軍団に接近したハルは領域を展開する。
 結界内に存在するすべての剣を支配下に置くことが可能ではあるが、彼等が剣を手にしている内はそれも叶わない。
 だがハルはその前段階として、アンデッド軍団の1体1体の位置を特定し、そして繰り出される攻撃の軌道を見切って、その事如くを回避していく。
 それからグローバルジャスティスにも連絡を取り、得られた情報を伝える。
「状況開始!」
 念動力で操作したの刀剣の乱れ撃ちと的確な援護射撃により、アンデッド達を纏めて討ち取っていく。
 そして残された聖剣・魔剣の支配権を奪い取り、自らの剣とした。
 その直後、ハルの情報を元にジャスティスベースから増幅砲塔が発射された。
「邪魔だ、どけどけぇ!!」
 弾丸の代わりに発射されたのは、巨大な鳥のような炎を纏った清導である。
 射線上に居たアンデッド軍団を蹴散らしながら、その勢いを止める事無くコルベインに向かって突き進む。
 増幅砲塔から発射され、アンデッドとの衝突によるダメージは軽くはなかったが、炎がその傷を癒していく。
「進路ヨシ!突貫する!」
 そしてフェルが清導の後に続く形で、ジャスティスベースから勢いよく飛び出し、増幅砲塔と連結した神穿ツ竜ノ顎を手に突っ走る。
 かなりの重装備である為、2人に出遅れる形となったが、2人の奮闘により何の障害もなく、翼飛行でコルベインに接近する。
「役に立たぬ奴等よ。アラベスクよ。汝の剣を借りるぞ」
 アンデッド軍団が蹴散らされるのを見た、コルベインは自身の影から生える無数の剣をサイキックエナジーで操り、3人に向かって解き放つ。
「今度は私の番だ!」
 そこで射程圏内に入ったフェルが神穿ツ竜ノ顎をガトリングモードに切り替え、迎撃にあたる。
 増幅砲塔により強化された無数の魔力弾が無数の剣を瞬く間に撃ち落していく。
「食らえコルベイン!超必殺!フェニックス・スーパーメテオ!!」
 まず最初にコルベインに辿り着いたのは、清導であった。
 身に纏う炎をさらに増大させた清導の全力の拳がコルベインに炸裂したのである。
「我等の邪魔をするか!六番目の猟兵どもよ!」
 清導の一撃は万全の状態のコルベインを一撃で仕留めるにはいかなかったものの、アラベスクの鎧をも突き砕き、大きな隙を作り出す事に成功する。
「剣は十分に貯蔵させてもらった。行くぞ」
 そこへ大量の魔剣と聖剣を手に入れたハルが、その全てを操作してコルベインに向けて一斉掃射する。 
「ぐ…剣で我等に挑もうなどと!」
 清導の攻撃により怯んだ所への追撃をコルベインは避けることが出来ず、アラベスクの鎧が砕けたせいで、飛来する剣を防ぐことも出来なかった。
「自ら召喚した剣が突き刺さる気分はどうだ!」
 ゴルベインの巨体に次々と魔剣・聖剣が刺さっていき、最後にハル自身の剣を突き刺した。 
「射撃準備ヨシ!吶喊し撃滅する!」
 駄目押しとばかりに、フェルは神穿ツ竜ノ顎からハイグラビティカノンを発射する。
 超重力の魔弾がアラベスクの鎧を完全に粉砕し、ゴルベインに直撃した。
「たかが数名の猟兵にここまでやられるのか!」
 過去の灼熱者達でさえも、数百名がかりで数時間以上かけてようやく追い詰めた所を、3人の猟兵だけでそれも僅かな時間で、それを実現させている。
 グローバルジャスティスの支援があるとはいえ、ゴルベインにとっては信じ難い事実であった。
「どうやらお前等の能力を過小評価していたようだ」
「そっちが自分を過大評価しすぎなんだよ!」
 清導の勢いも留まる事を知らず、炎の拳を何度もコルベインに叩き込む。
「図に乗るなよ!」
 だが優勢であるだけでは足りない。
 2発目のアラベスク・ソード・カタストロフを防ぐ為には、ここで完全に倒しきらなければならない。
 どれだけ追い込もうともコルベインが健在である限りは、2発目は発射され、全てが覆される。
 後が無いのは猟兵達も同じなのだ。
「これで打ち止めだ。後は頼むぞ」
「一気に勝負を決めるッ!」
 ハルが剣を撃ち尽くした所で、フェルがパイルバンカーで吶喊する。
「あと少しだ!あと少しでお前達など!」
 深々と剣とパイルバンカーが突き刺さるも、コルベインは尚も倒れない。
 そこへトドメトばかりにフェルが大型ビームソードを掲げて、コルベイン目掛けて振り下ろすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

残雪・カムイ
アドリブ連携歓迎

……とんでもない攻撃だな……!
本来一度も耐えられるものじゃない、てのも納得だ。
この服にも【自動防御】の機構は組み込まれてるけど、防げるのは周りのやつだけだろう。あれをまともに受けたら、さすがにどうにもならないだろうな。
なら選択肢は一つ、受ける前に叩き潰すしかない。速攻撃破だ。
一番早いのはこの手かな……
借りるぞ、白翅蝶。【対空戦闘】といこう。
UC[白閃界断]で飛翔しつつ、周りのやつもまとめてぶった切りたい。
あまり使いたくないものだけど、魔眼解放……UC[白冠凍結]も重ねる。
完全に止めるのは無理でもいい。ほんの刹那、判断を鈍らせるだけで十分だ。
その間に、こっちの刃を届かせる。


アルテミシア・ルッシュリア
……アラベスク・コルベイン
それが君の答えなんだね…
…良いだろう
こちらも、答えをぶつけよう
即ちーーアラベスク・ソード・カタストロフの対極にして正逆、反転UCを

『全ての現行人類のソウルボード同士の繋がり』を非物質化させ、肉体を傷つけずに対象の『真理』とそれに由来する摂理・権能・原因のみを攻撃するUC

即ち…サイキックハーツを否定した上でその先を行くUC
形にならず、見えないつながりこそが…アラベスク・ソード・カタストロフを超える!
ジャスティスベースに乗り込み、グローバルジャスティスと共闘
UC増幅砲塔で、ボクのアセンションをアラベスク・コルベインに叩き込む!


秋風・葉月
怪人の戦車に乗って真の敵と対決とか、なかなかない展開ですわね。事実は小説よりも奇なりってこういうことでしょうか!
ええ、存分に使わせてもらいますわ!ジャスティスベース、出動ですわ!

先に飛び出してしまうと自分がアラベスク・ソード・カタストロフに当たってしまう危険性があるので、戦車の装甲の内側でまずは一発目を耐え忍ぎますわ。
耐えたら今度はこっちの番、前に出てレガリアスバスターでコルベインを撃ちに行きますわ!
サイキックエナジーによって武器になるようなものが操作されるでしょうけどだったらサイキック銃とかでサイキックエナジーの流れを乱してしまえば!
一気に仕留めて、祝勝会で盛大に温泉に入りますわよ!



 アラベスク・ソード・カタストロフの威力は想像を絶するものであった。
「……とんでもない攻撃だな……!」
 それを目の当たりにした残雪・カムイ(白銀の残響・f45914)は、本来一度も耐えられるものではない、と納得せざるを得なかった。
 カムイの出身世界であるゴッドゲームオンラインでも、ここまで強大な攻撃は、そう目にかかられるものではない。
 グローバルジャスティスがこの時の為に用意していた、『ジャスティスベース』の対破局装甲が無ければ、今この場に立っていることも無かっただろう。
「……アラベスク・コルベイン。それが君の答えなんだね…」
 彼等の本気を前に、アルテミシア・ルッシュリア(月を示す影・f44022)も決意を固める。
 シャドウとして生まれながらも、これまで武蔵坂と六番目の猟兵に協力してきた少女である。
「怪人の戦車に乗って真の敵と対決とか、なかなかない展開ですわね。事実は小説よりも奇なりってこういうことでしょうか!」
 『ジャスティスベース』甲板内で待機していた秋風・葉月(秋葉原のご当地ヒーロー・f44081)は、今置かれている状況を再確認する。
 秋葉原のご当地ヒーローにしてヒーローオタクでもある、彼女にしてみれば待ち望んでいた状況であるとも言えるのかもしれない。
「諸君達、後は任せるぞ」
 操縦席に居たグローバルジャスティスが猟兵達に檄を飛ばす。
 彼もまたご当地怪人達の頂点に立つ存在であり敵対する側である筈なのだが、世界を守るという目的は一致していた為に協力してくれている。
 そんな彼も今はジャスティスベースを操縦するのに手一杯のようである。
「ああ選択肢は一つ、受ける前に叩き潰すしかない。速攻撃破だ」
 カムイは自身の装備する白翅蝶と融合して飛翔して、真っ先にジャスティスベースから飛び出した。
「者ども出番だ。奴等を近づけさせるな」
 蒼の王コルベインは聖剣・魔剣で武装したアンデッド軍団を召喚し、猟兵達の足止めとして差し向ける。
「アラベスク・ソード・カタストロフを再度発射する時間を稼げれば問題ない。もっとも戦った所で負けはしないがな」
 必殺の切り札を凌がれても、コルベインは落胆している様子も無く、次の発射の準備を急いでいる。
 もう一度アラベスク・ソード・カタストロフを発射すれば、今度こそ防ぐ術がない事をコルベインも理解しているのだ。
「あまり使いたくないものだけど!」
 迫り来るアンデッド軍団を前にカムイは魔眼解放する。
 魔眼には視線を向けた敵を思考停止状態にする効力があり、アンデッドが相手であっても例外ではない。
 普段なら使用すら躊躇うのだが、出し惜しみ出来る状況ではないのだ。
「どうした?早く奴等の元に向かうのだ」
 魔眼に捉えたアンデッド軍団の動きが明らかに鈍り出す。
 完全に動きを止めるのは無理でも、アンデッド軍団の判断をほんの刹那でも鈍らせるだけでも十分であった。
「…良いだろう。こちらも、答えをぶつけよう」
 その間にアルテミシアのUCの発動準備が整った。
 アラベスク・ソード・カタストロフの対極にして正逆、反転UCをである。
「月よ示せ――企みの果てに導かれた運命を、全て拒絶し超克しよう。影は静かに、ボクという月は世界と人を許す」
 『全ての現行人類のソウルボード同士の繋がり』を非物質化させ、肉体を傷つけずに対象の『真理』とそれに由来する摂理・権能・原因のみを攻撃され、アンデッド軍団は何が起きたのかわからぬまま、カムイの魔眼の力と合わさって動きを完全に封じたのである。
「今度はこっちの番ですわよ!」
 戦車の装甲の内側で待機していた葉月も前に飛び出して、巨大な銃を召喚してゴルベインに狙いを付ける。
「小癪な真似をする。ならば我が剣を受けてみせよ!」
 今度はゴルベイン自らが、アラベスクの影から生える無数の剣をサイキックエナジーで操作して、猟兵達に向けて同時一斉に発射する。
「サイキックエナジーの流れを乱してしまえば!」
 だが灼滅者でもある葉月もまたサイキックエナジーの扱いには長けている。
「これでも、くらっておきなさい!」
 葉月はサイキックの白い炎による銃弾を、アラベスクの剣に向けて叩き込む。
 すると無数の剣は猟兵達に向かう事も無く、明後日の方向にへと飛んでいくのであった。
「ここならいけるな。切り開くぞ、白界断刃」
 アンデッド軍団と無数の剣による攻撃を凌いだところで、カムイの全てを切断貫通する刃をゴルベインに向けて放つ。
「よくも我等に傷を!!」
 アラベスクの鎧を易々と切り裂かれ、ゴルベイン本体にも届いた。
 だがダメージを負ったことでその怒りを露わにしたゴルベインとアラベスクは、3人の猟兵達に向けて無数の剣の雨を降らせた。
 深紅のサイキックエナジーに包まれた剣が、戦場を真っ赤に染めていく。
「そうはさせぬぞ。蒼の王よ!」
 グローバルジャスティスがジャスティスベースを前面に押し出して、猟兵達の盾となった。
 それでも決して軽くはない傷を負う3人であったが、攻撃の手を緩めることは無かった。
「ボクはサイキックハーツを否定した上でその先を行く」
「戯言を!シャドウになり損ないの小娘が!」
 アルテミシアはゴルベインの恫喝には耳を貸さず、傷ついた身体に鞭を打って、ジャスティススペースに備え付けられているUC増幅砲塔を通じて、自身のUCを更に強化する。
「形にならず、見えないつながりこそが…アラベスク・ソード・カタストロフを超える!」
「そのようなもので」
 ゴルベインは残っていたアラベスクの剣をその身に纏い、防御姿勢を取る。
「どうやらまだ理解していないようだね」
 だが肉体を傷つけずに対象の『真理』とそれに由来する摂理・権能・原因のみを攻撃するUCの前では無意味な行為であった。
「おい、どうなっている我の力が届かぬぞ」
 アラベスクが動揺する中、更にジャスティススペースからの砲撃も受ける。
「裏切者どもの分際で!」
 今まさにアラベスクとコルベインの繋がりが完全に断たれつつあった。
「少なくともボクは一度だって君達の味方だったことはないけれどね」
「お前の味方なんてもどこにも居ないということだ!」
 そこへカムイが渾身の力で白界断を放ち、アラベスクをコルベインから完全に切り離すことに成功する。
 傷を負いながらも、これまでで最大の一撃によって、猟兵達に最大の機会が訪れる。
「異世界の猟兵よ、見事だと言っておこう・・・だがここまでだ!アラベスク・ソード・カタストロフ、発射だ!」
 だが止めの一撃を繰り出せるだけの余力のある者は、この場には誰も居ない・・・否、一人だけ居た。
「一気に仕留めますわよ!」
 傷つきながらも懸命に立ち上がった葉月が、かつての灼滅者達がそうしたように、止めの銃弾をアラベスクとコルベインに叩き込んだのである。
 アルテミシアとカムイの攻撃によって完全に無防備になっていた両者にとって、致命的な銃弾であった。
「「ぐああああああ!!我等のサイキックエナジーが失われる!!勝利も真理の先も目の前なのだぞ!」」
「貴方がたは私達に何度でも敗北する。これが求めていた真理ですわ」
 その言葉がアラベスクとコルベインが聞いた最後の言葉となったのである。
 強大なサイキックエナジーの白い炎に包まれ、無数の剣は灰となり、両者も炎の中に消えた。
 その光景は学園内に居た全員が目にしたことだろう。
「諸君のおかげでこの美しき世界は守られたのだ!」
 攻撃を受け止め続けていたジャスティススペースもそこで限界に達したようで、全機能停止しながらも、グローバルジャスティスから感謝の言葉を猟兵達に送られる。
「さあ、祝勝会で盛大に温泉に入りますわよ!」
 そして葉月の勝利宣言が高らかに学園中に鳴り響いたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2026年05月30日


挿絵イラスト