第二次サイキックハーツ大戦⑦〜満点星☆クッキング
元大淫魔アイドル『ラブリンスター・ローレライ』──かつての力は失ったものの、『無差別籠絡術』と呼ばれる強大なラグナロク能力を取り戻した彼女は、巨大アスレチック「MUSASHI」の大ステージの前に立っていた。
「さあ、敵の第二波がやってきましたね……!
先生方、ここからはわたしにお任せください」
意気揚々と現れた彼女の目的は、大規模コンサートで猟兵の士気高揚と押し寄せるオブリビオン軍団の戦意喪失を同時に狙う、一石二鳥の無差別籠絡コンサート。
笑顔を浮かべたラブリンスターは、大きく声を張りながらソウルボード空間に出現した『バラエティステージ』を駆け上がる。
「皆さん、こーんにちはー!歌って踊ってエッチは……おあずけになった清純派アイドルにして元大淫魔!ラブリンスターです!
今回のステージはなんとなんと、クッキングショーのステージですよ!飛び込み参加も大歓迎!盛り上がればなんでもOK!
歌って踊って召し上がれ!最高に素敵なショータイムを作り上げましょう!」
●
「第二次サイキックハーツ大戦も、もう第二戦線ね。でもこれからが本番なのかしら…?引き続き頑張っていきましょう!」
グリモアベースに集まった猟兵たちへ、玻瑠璃子・セーラは笑顔を見せると、さっそく今回の依頼について語り始める。
「皆さんに向かってもらう場所は巨大アスレチック『MUSASHI』の大ステージよ。
なんでも、ラブリンスターさんという方が猟兵さん達を応援する為に、大規模の単独ステージを行って下さっているそうなの。
このステージでのプログラムはクッキングバトルのバラエティショーが予定されているから、皆さんにはそのお手伝いをお願いしたいの」
ラブリンスターは現在、『大規模コンサートで猟兵の士気高揚と押し寄せるオブリビオン軍団の戦意喪失を同時に狙う』という作戦を独自に展開している。その恩恵にあずかる為に、猟兵たちはショーの演者の一員として参加する事が求められる。
「今回のお題は『お星様☆クッキング』よ。お星様みたいに素敵な思い出のレシピも素敵だし、見た目をお星様にしても可愛いし…お星様みたいにキラキラ輝くスイーツだってあるかしら?
愛情をたっぷり込めた最高のお料理で観客を沸かせましょう!
それから、クッキング|バトル《・・・》の形式ではあるのだけど、戦う相手はいないの。楽しく素敵なお料理を作ってね。
でも、誰かと一緒に『クッキング勝負』したって楽しいかもしれないし、盛り上げる為なら何をしても大丈夫よ。…お料理するのは忘れちゃダメよ?」
小さく言い添えてセーラは微笑む。楽しく盛り上げる事は必須だがあくまでクッキングショー。料理は最低一品を完成させる事が必須である。もちろん作った料理は各々で食べたり持ち帰ったり、観客へ振る舞っても構わないが…完成品の出来はどんなものでも、難なく食べれる料理である方がトラブルは発生しないだろう。
「それからラブリンスターさんは、えーっと…清純派アイドルさんなのよね?
一緒に歌って踊ってお料理したって、きっと楽しくなれるわ!」
そしてステージにアイドルがいるとなれば、盛り上げ方には様々あるもの。どんな超☆バラドルショーを作り上げてゆくかは猟兵たちの自由だ!
「めいっぱい盛り上げて、キラキラ輝く満天の星みたいに素敵なショーにしましょう!」
セーラがグリモアを輝かせ、猟兵たちは水の泡へと飛び込んでゆく。
キッチンが並ぶ大きなステージの上で、とびっきりの笑顔で出迎えてくれるのはラブリンスター。ソウルボード空間のバラエティステージで、猟兵たちのクッキングショーが始まる!
後ノ塵
後ノ塵です。はじめまして、あるいはこんにちは。
一章完結の戦争シナリオとなります。クッキングショーのステージで料理を披露するシナリオです。
オープニング公開時からプレイングを受け付け、順次執筆させていただきます。
お題は『お星様☆クッキング』とさせて頂きます。
思い出のレシピから、シンプルに見た目が星型の料理や、或いはファンシーに星のように輝く創作料理など、星を絡めてもこじつけても自由です。スターゲイジーパイなども可。とにかく盛り上げて楽しみましょう!
プレイングボーナス:バラエティショーを盛り上げる。
皆様のプレイングお待ちしております。奮ってご参加のほど、どうぞよろしくお願いします。
第1章 冒険
『おいしく☆クッキング』
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POW : インパクトある映え料理を作る
SPD : 華麗な調理技術を披露する
WIZ : 調理の合間に愛情パフォーマンスを挟む
イラスト:yakiNAShU
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
熊ヶ谷・咲幸
「今日のコーデはクッキング☆スタイル! これでどんな料理も作れちゃいます!」
と、UCでエプロンデザインのアイドル姿に変身
「お料理は、このイカを使ってゃべふっ!?」
活きのいいイカに墨を吐きかけられるもなんのその。作るのはイカ墨パスタ。イカ墨の黒で宇宙を表します。
「で、これからお星様を散らしますよー」
そう言ってバラバラにしたカラスミを散らすようにかけて星々を表します
「で、最後に太陽をドーン!」
てっぺんに太陽に見立てた卵黄を乗っければ完成です
「そんな訳でギャラクシーイカスミパスタの完成ですよー」
そんな感じでお料理作って盛り上げます
「歌って踊って召し上がれ!さあ、クッキングショーの始まりですよー!
今回のお題はお星様☆クッキング、一番乗りで素敵なお料理を見せてくれるのは、こちらの方です!」
「よろしくお願いしますっ!」
マイクを片手に笑顔を振りまくラブリンスターが手を向ければ、スポットライトが照らし出すのはお辞儀をする熊ヶ谷・咲幸の姿。咲幸は緊張の滲む笑顔を見せると深呼吸。
「マイチケをレジェンドパクトにセット!」
ポップなリズムとキラキラエフェクトに包まれて、咲幸はあっという間にコーデ☆チェンジ!
ふわっと広がるエプロンデザインなアイドル姿へ一瞬で変身するとくるっとターン。
「今日のコーデはクッキング☆スタイル! これでどんな料理も作れちゃいます!」
チアフル☆ロッドをフライ返しに持ち替えて、自信に溢れた笑顔で決めポーズ!
バラエティショーにはゲストアイドルだって付き物だろう。咲幸の登場に観客席も盛り上がる。
「さあ、今日はどんなお料理を作っていただけるんでしょうかー!」
「はい! お料理は、このイカを使ってゃべふっ!?」
「おおっと! イカの鮮度がバッチリですねー!」
そしてさっそく咲幸は活きのいいイカに墨を吐きかけられるもなんのその。墨を拭って自慢の怪力でイカをキュッと締めると笑顔を浮かべる。
「今回はイカ墨パスタで宇宙を表現したいと思います!」
今日の咲幸はいつもとは一味違うクッキング☆スタイル。ドジっ子属性は控えめに、いよいよキッチンへ立ってクッキング!
寸胴鍋にたっぷりのお湯を沸かしながら、イカを捌くと墨袋を破かぬようにワタを抜いて綺麗に掃除すると、食べやすい大きさにササッと手際良くカット。パスタを茹でつつ熱したフライパンでニンニクと唐辛子の香りを立たせたら、イカを炒めてワインとトマトでベースのソースを作り、イカ墨をたっぷり投入。イカ墨の艶のある真っ黒のソースが出来上がったら、いよいよアルデンテに茹でたパスタと合流させる。
そんな華麗な調理の手際にラブリンスターは場を持たせるトークを広げる隙もない。
「なななんと! あっという間に出来上がっちゃいました! とっても美味しそう…お腹が空いちゃいますね!」
「えへへー。まだまだ、ここから宇宙を描きますっ!」
ラブリンスターの称賛に咲幸は照れくさそうに鼻を擦るも、最後まで気を抜かずにしっかり仕上げのトッピング。パスタ皿にトングでコンモリとイカ墨パスタを盛り付けると、ようやくオレンジ色のお星様の登場だ。
「で、これからお星様を散らしますよー」
「おや、これは…チーズでしょうか?」
「残念! これはカラスミです!」
そして咲幸は答える否や、チーズグレーダーで高級珍味をフワッと削り出して散らしてゆく!
「で、最後に太陽をドーン! そんな訳でギャラクシーイカスミパスタの完成ですよー」
そうしててっぺんには太陽に見立てた卵黄を乗っけて、いよいよ美味しそうな『ギャラクシーイカスミパスタ』の完成だ!
歓声と喝采の中、漆黒の宇宙で輝く太陽と星々はお星様☆クッキングにピッタリ。そしてやっぱり味わってこその料理である。
咲幸はラブリンスターにフォークを差し出し一緒にパスタをパクリ。イカ墨とトマトの旨味がギュッと複雑に絡みあったソースに、塩気の強いカラスミをまろやかな卵黄が程よく整えコクを増加させた、そのお味はといえば──。
「美味しい~!」
もちろん、大満足の満点星だ!
二人から揃って飛び出す満足気な言葉と笑顔はステージを大いに盛り上げて、そしてもちろん観客たちの食欲を刺激するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
御影・彩香
アドリブアレンジOKです
弄られキャラです
星型のハンバーグに挑戦
うろ覚えのまま、ひき肉に切った玉ねぎ(みじん切りではない)を加えるのだけれど…
おかしいわ、くっつかない…もっと捏ねればいいの?(繋ぎを一切入れていない)
何度も肉を捏ねる中、玉ねぎが邪魔なのでは?と閃いて(UC使用)、いちど入れた玉ねぎと取り出しはじめます
途中で何度か司会に突っ込まれて、「え…そうなの?」と素のボケを見せながらなんとか進行
焼くときはもちろん強火
作った料理は責任をもって実食
ゴリっと音がして炭の味が広がるわ…そして中心は、もちょもちょする…
一緒に焼いた玉ねぎは、しゃくしゃくで瑞々しいわ
まぁまぁね。食べられるから成功よ!!!
「星型のハンバーグに挑戦するわ!」
ショーステージへ意気揚々と飛び込みそう宣言するのはエプロン姿の御影・彩香。
その堂々たる様子に期待も大!しかしその一方で、妙に勘の良い観客だけはザワッと不安を曇らせる。あえて挑戦というワードを選ぶ彩香のそのセンスに過る嫌な予感は──さっそく、大当たりだ!
「ふんっ」
ええー!?
彩香は材料を取り出し玉ねぎを豪快に掴むと、そのまま皮も剥かずに包丁を振り下ろす!
今の時期は新玉ねぎ、皮ごと使用もギリセーフ。とはいえその包丁の扱いに驚愕せずにはいられない。
「とってもダイナミックな包丁捌きですね?ギャップいっぱいのパフォーマンスです!」
「え、パフォーマンス?普通に切ってるだけよ」
ズコーッ!
しかしバラエティだと舵を切ったラビリンスターの渾身の実況にも彩香の天然ボケが炸裂し、ラブリンスターはずっこける。とはいえ彩香の人となりを察したならば更なる方向転換もお手の物。
「お野菜は洗ったほうがいいと思います!」
「……。わかってるわ。切ってから洗うのよ。…ああっ玉ねぎが散らばっちゃったわ!」
「ザルを使ってください!」
「次はひき肉を捏ねるわ」
「味付け忘れてますよーっ!」
突っ込みだかフォローだかを交えつつ調理は進むも、段取りは見るからにメチャクチャ。彩香のクールな見た目に似合わない惨状はもはやハラハラドキドキのサスペンス。
「あのー。繋ぎは使わないんですか?卵とか…」
「え…繋ぎ…?そんなの入ってるの…?」
さらに畳みかけて発覚する衝撃の事実。レシピはなんと|うろ覚え《オリジナル》だ!
彩香以外はアチャーと頭を抱えるが後戻りはできやしない。彩香はザク切り玉ねぎをブチ込んだ肉ダネを懸命にコーネコネ。
「おかしいわ、くっつかない…もっと捏ねればいいの?」
当然まとまらない肉ダネは触りすぎて脂が溶けだし指にネッチョリ、玉ねぎの水分とミンチの油脂は分離していくばかり。
だがその瞬間、彩香の脳裏に閃くのは、|内なるもうひとりの私《ダークネスノユウワク》の囁きだ。
「はっ!そうだわ!」
天使は囁く。繋ぎになるものを入手すべきと。悪魔は囁く。──玉ねぎが邪魔なのだと!
「おおっと一度入れた玉ねぎを取り出しています!食材ロスはショー的にマイナスですが!?」
「無駄にはしないわ。ちょっと除けるだけよ」
ようやく玉ねぎを取り除き、なんとなく纏まった肉ダネをフライパンの上にドン!どうにか星形に整えたら準備万端。
「愛情たっぷり全力で行くわよ!火力はもちろん、強火でいくわ!」
またしても悪魔の囁きに耳を傾けて、ドヤッと笑顔を浮かべ観客席に自信満々のアピール。
絶対間違えてると思う──!
観客席の心は一つだが、彩香は止まることなく忘れかけていた玉ねぎ(ザク切り)も途中からしっかり投入し、ハンバーグが燃え上がる事故も通過しフィニッシュ!
出来上がったのは『星形ハンバーグのような黒焦げ~炙られた玉ねぎ添えて~』だ。
「……実食するわ」
静まり返る視線の中で、いよいよ彩香はハンバーグを一口。僅かな沈黙の後、彩香の口から零れるのは気落ちした食レポだ。
「ゴリっと音がして炭の味が広がるわ…そして中心は、もちょもちょする…」
「外側を強火で焼きすぎて、しっかり火が通らなかったんですね。中心がこんもりしているのも要因でしょうか!」
「で、でも、途中から一緒に焼いた玉ねぎは、しゃくしゃくで瑞々しいわ!」
「生でも美味しい新玉ねぎの強み!程よく火を通せば甘味が引き立つ季節の野菜は活かせたようですねー!
では、最後に今回のまとめを一言でお願いしましょう!」
「…まぁまぁね。食べられるから成功よ!!!」
「彩香さん的には成功ですが良い子は真似せず、生焼けには気を付けて下さいね!以上、ポンコツクッキングでしたー!」
悔しまぎれの成功宣言にラブリンスターが注意喚起を返せば、観客席からはドッと笑い声が溢れ出す。お料理番組としては星は付けられずとも、ハラハラドキドキの盛り上がりは満点星だ。
「だっ、誰がポンコツよーっ!」
しっかり弄られキャラを果たした彩香の抗議もまた、お茶の間に笑顔を運んでくれるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ユウ・リバーサイド
それじゃよろしくお願いしまーす!
料理の前後にはファンサ的な笑顔の魔法を
料理を作りつつ手元をきちんと示したり
カメラからの撮影を意識する
今回はお星様、ということで
(スパイスを目の前にかざして)
名前もズバリ、スターアニスを使います!
いや、八角って名前のほうが有名だけどね!?
他にもスパイスはいっぱい
そして細かく砕いたアッサム産の茶葉…
気づいた人居るね?
そう、チャイの材料っ
声をソウルボード中に届けるための話芸を駆使
お茶を淹れるのも、お茶を使う料理も俺の得意分野
作るのはチャイラテ風のムースを
後は粗熱を取ってから、冷蔵庫で冷やす
…っと、同じレシピで冷やし固めた品がここにあります
さ、皆さん、味見をどうぞっ
「引き続き盛り上がって行きましょう!さあ、次のシェフはこちらの方です!」
「こんにちは、ユウです!それじゃ、よろしくお願いしまーす!」
エプロン姿のユウ・リバーサイドはステージへと上がり、爽やかに挨拶すると観客席へ向かって大きく手を振る。
今回のステージでは料理がメインといってもやっぱりバラエティ。回り込んできたカメラに向かって、ユウはウィンクのファンサと笑顔の魔法を忘れない。
「どんなお料理を作っていただけるんでしょうか?」
「今回はお星様、ということで…じゃんっ」
ラブリンスターだけではなく観客席にも見えるように、ユウがカメラの目の前へかざすのは星を形どるスパイスだ。
「名前もズバリ、スターアニスを使います!
いや、八角って名前のほうが有名だけどね!?」
ユウのテンポ良い言葉に観客席からはクスクス笑みが零れ落ちる。気さくな話術で掴みは充分な手応え。ユウは笑顔を絶やさずテキパキと卓上へ材料を並べてゆく。
「他にもスパイスはいっぱい使うよ。そして細かく砕いたアッサム産の茶葉…」
シナモン、カルダモン、グローブ、茶葉と牛乳に砂糖、粉ゼラチンに生クリーム。カメラがそれらの材料を映すのを待ってから一呼吸。ユウはパチンと指を鳴らし、正面カメラへ向かってとびっきりの笑顔を見せる。
「気づいた人居るね?そう、チャイの材料っ」
カメラの向こう、そして観客席へと語りかけるように正解発表。どこに居たってどこで見ていたって、観客の関心が途切れぬように。声をソウルボード中に届ける為に。ユウは親しみを抱かせる話芸を広げながら調理進めてゆく。
「ということは、お茶を使ったお料理ですか?」
「大正解!俺はお茶を淹れるのも得意なんだけど、お茶を使う料理も俺の得意分野なんだ」
水を入れた鍋を火にかけ、茶葉をいれたらしっかり蒸らして香りを立たせる。細々とありがちな調理の隙間を埋めるのはもちろんトークだ。
「紅茶は少し濃い目がオススメ。次はスパイスに砂糖、牛乳を入れて弱火にかけて…ここでもグツグツさせないように気をつけてね」
要所要所で手元と手順をきちんと示して、カメラへの意識も忘れない。
「フワッといい香りがステージ中に漂ってます〜!このままお茶を楽しみたくなっちゃいます!」
「もうちょっとだけ我慢してね!チャイがしっかり温まったら、火からおろしてゼラチンを混ぜて…粗熱を取ってる間に、生クリームを泡立てますっ」
「お菓子作りの定番の登場ですね!」
「綺麗に泡立てるには、直前まで冷蔵庫で冷やしたり、こうやって氷を当てながら混ぜるのがコツだよ」
更にちょっとしたコツもしっかりお届けしながら、生クリームのツノをツンと立たせたらひと呼吸。
「それじゃ飾り付けの分を分けて…っと。チャイと生クリームを混ぜ合わせたらカップに注いで、後は冷蔵庫でしっかり冷やすよ」
トレイに並べた小さなカップへ液を注いだら、後は冷蔵庫にお任せ。そしてやっぱり、最後はお料理番組の定番でお約束。
「そして…っと、同じレシピで冷やし固めた品がここにあります!」
「やったー!」
冷蔵庫から入れ替わりにしっかり冷えたトレイを引き出せば、さっき入れたばかりの物とそっくりな、冷え固まったムースの登場だ!
仕上げに星金口でチョンチョンっと生クリームを絞ったら、可愛い星がちょこんと顔を出していよいよ完成。
「お星様ムースの完成っ!」
ユウが星のような笑顔と共に『お星様ムース』をお披露目すれば、可愛いお菓子に鮮やかな調理、そして細やかなパフォーマンスに観客席の盛り上がりは満点星だ!
「とっても可愛いお星様の完成ですー!さてさて、お味はどうでしょう?」
「せっかくだから、皆さんに聞いてみよう!」
首を傾げるラブリンスターの前でユウが指を鳴らせば、高らかに嘶き現れるのは光り輝く白馬。ユウがエプロンを翻し白馬へ跨ると、白馬は星のように煌めき観客席へとテレポート。
「さ、皆さん、味見をどうぞっ」
観客席は白馬の王子様に驚くも、誘われるがままにお星様ムースをパクりと一口。途端にパッと広がるのは、とびっきりの笑顔の魔法!
優しく甘く、香り豊かにふわりと広がるそのお味はもちろん──輝くような満点星だ!
大成功
🔵🔵🔵
マグダレーナ・ブラウベルク
料理となったらアタシの出番!
まずUCで消費した大量の金貨で仕入れた材料で、
星をテーマにした料理のフルコースを作るわね。
締めは『ラブリン・シューティングスター』と名付けたカクテルよ。
(もちろん未成年向けに上のノンアルコール版も合わせて作るわ)
バラドルショーの方はよくわからないけど、
予め(UCで仕入れた)用意していた(撮影用の)資機材を使って、
このバラドルショーの様子をライブ配信。
それを上空のスクリーンに投影。
みんなで盛り上げていきましょう!
-ラブリンスターちゃん。このバラドルショー、上手くいくと良いわね。
アタシも影ながら応援するよ。
バラエティステージは宴もたけなわ、盛り上がりは最高潮!
楽しく美味しそうだからこそ、どうしてもお腹が空いてしまう。なんて事もありがちなのはクッキングショーだからこそ。
「料理となったらアタシの出番!お邪魔するわね、ラブリンスターちゃん!」
「おおっ豪快な飛び入り参加です!そういうのも大歓迎ですー!」
そんなタイミングに、大量の金貨で仕入れた大量の材料を引っさげて、バラエティステージへと登場するのは料理人、マグダレーナ・ブラウベルクだ。
「それじゃ、星をテーマにした料理のフルコースを作るわね」
「なんとここで、一品どころかフルコースです!期待が高まっちゃいますね!」
「任せてちょうだい。バラドルショーの方はよくわからないけど、いっぱい準備してきたんだから」
そう言ってマグダレーナがヨイショと最初に取り出したのは──食材ではなく、幾つもの撮影用の自動ドローンだ。空へ飛ばして上空のスクリーンに投影しつつ、ドローンのカメラによって更に、そしてより臨場感のあるライブ配信をお送りする事が可能だろう。
「これでもっとショーが見えるようになるでしょう。さ、みんなで盛り上げていきましょう!」
より一層盛り上げる準備は万端。そしてここからがマグダレーナの本領発揮だ。マグダレーナがさっそく取り出したのは特徴的な形の食材。
「おや?珍しい食材ですね」
「星がテーマだからね、スターフルーツを持ってきたの」
お星様☆クッキングにピッタリな食材と、野菜や果物、肉に魚と様々な食材を並べたら、いよいよキラリと輝くのはマグダレーナの眼差しとその包丁。
「ほっ!」
それは軽やかで華麗な包丁捌き。見栄えを意識しなくとも、熟練の技の冴えは自然と映えるもの。目を丸くするラブリンスターと観客たちの前で、マグダレーナが食材の下拵えを終わらせると、次はありったけのコンロを使いながら調理をマルチタスク!
長年宿屋を切り盛りしてきた女将の手際は伊達ではない。ドローンのカメラが足りない勢いで縦横無尽に動き回りながら、あっという間に完成させるのはチーズとスターフルーツのカナッペだ。
「まずは前菜よ。さあ召し上がれ」
「早い!さっそく一品出来上がりました。爽やかな酸味とチーズの組み合わせが鉄板の美味しさです!」
「まだまだいくわよ〜!」
星型に切った野菜のミネストローネ、白身魚のグリルにはフルーツソースと輪切りを添えて。肉料理にもスターフルーツとオレンジのリブ煮込み、サラダもやっぱり星を添えたフルーツサラダ、デザートにもオマケにスターフルーツの爽やかソルベ。
あれよこれよと完成し並ぶ料理に観客席は大いに盛り上がり、更にはそこかしこから空腹の悲鳴が響き渡る!
「そして締めは『ラブリン・シューティングスター』と名付けたカクテルよ!」
「わあっ可愛い色のカクテルです!」
シロップとジュースと炭酸のグラデーションに輪切りのスターフルーツを彩ったカクテルはスッキリと飲みやすく締めにピッタリ!もちろん未成年向けのノンアルバージョンもご用意済みだ。
「それにしても…すごい量です!」
ズラリと並ぶ料理の数々にラブリンスターは再び目を丸くして、マグダレーナはパチッとウインク。
「美味しそうな料理をみて、皆お腹が空いてるんじゃない?材料はいっぱい持ってきたから食べてってちょうだい!」
「なんと、突然バイキングが始まっちゃいましたー!これは観客の皆さんも遠慮なく食べるしかありませんねっ!」
美味しそうな料理を指を咥えて眺めるしかなかった観客席は、マグダレーナとラブリンスターの言葉にやんややんや!観客の盛り上がりだってお腹だって大満足の満点星だ。
マグダレーナは会場スタッフと手分けしてステージ前に料理を並べ、それからラブリンスターにそっと耳打ちする。
「ラブリンスターちゃん。このバラドルショー、上手くいくと良いわね」
戦争の中で不安がないとは言えないだろう。けれどラブリンスターも猟兵も、孤独な夜空の星ではない。
「はい!でも、大丈夫です。こうして皆さんが協力してくれて、こうして沢山のお客さんが応援してくれていますから!」
「ふふっ、そうだね。アタシも影ながら応援するよ。さあ、まだまだ張り切って作っていくわね!」
曇りのない満天の笑顔に、マグダレーナも笑顔を浮かべた。
大成功
🔵🔵🔵
エドゥアルト・ルーデル
おみまいしてやる
クッキングを盛り上げるには食べてリアクションする奴も必要だと思うんでござるよね
だが拙者はこの通り料理技能が一ミリもないでござる…出来る事はくったくたに作ったスターゲイジーパイをおみまいしてやる事だけでござる
じゃあ誰におみまいするかって?
という訳で食べさせに行こうぜ!第一戦線か?第二戦線の奴らか?そうだぁ拙者はステージから出張してオブリビオン共にどぉんどん、おみまいしていくぞぉ
いくぞぅ拙者は パイが腐らねぇうちに
一人ひとり食わせてやろうぜぇ六六六だろうが誰だろうが平等によぉ
どーもカットスローターズ氏
知ってるでしょう~?
エドゥアルトでございます
おい、 パ イ 食 わ ね ぇ か
「おみまいしてやる」
お星様と銘打たれたバラエティショーに似合わぬ不穏な眼差しと言葉を携えて、|無法の荒業《ヤベーヤツ》がステージへと現れる…そう、その名もエドゥアルト・ルーデルッ!!
しかしエドゥアルトには料理スキルが皆無!ならばどうするのか?その答えはただ一つ。
冷凍パイ生地に出来合いのマッシュポテトに出来合いのソースやニシン(丸ごと)を並べれば、メニューはもちろんその手順すら自ずと見えてくるだろう。
「こ、これはもしや…材料揃えて入れるだけ、男メシのラインナップです!」
「オフコース!」
エドゥアルトがラブリンスターにサムズアップすれば、いよいよ、やりたい放題過ぎるはじけた人がレッツクッキング!
「拙者はこの通り料理技能が一ミリもないでござるから、素手でいかせてもらうッ!」
可愛らしいお題チョイスを握り潰す勢いで、冷凍パイ生地を敷いた型にポテトやらを押し込みギュギュッとグシャッとオールマッシュ!更にニシンの頭をグギッとしながら空へ向かわせ並べれば、白いキャンバスに未処理の魚の血が事件のように滴って些かグロッキー。
「雑!雑です!あまりにも豪快、もはやクッキング界のストロングスタイルとなっていますー!」
ラブリンスターの表情もその光景に驚愕へと染まっていくも、エドゥアルトが気にすることはない。だってパイ生地を上に重ねたらすべて隠れるから!最後だけはちょっとだけ丁寧に、パイ生地から魚の頭を出したら、後はオーブンで思いっきりブン!
「そんでこちらが出来上がったパイでござる〜!」
「こ、これは…妙に馴染みがあったりなかったりして、もはや有名なあのパイですー!」
そうそれは皆様お察し、満天の星を見上げる魚のパイ…『スターゲイジーパイ』である!
くったくたになるまで焼かれ焦げた魚の頭は哀愁が漂いそう、しかし所詮この頭部は表現者。やっぱり重要なのはフィリングだが、まともな下拵えもせずに丸ごと青魚を使用しているので、味もそこそこお察しであろう!
しかしお察しなお味だからこそ、オチへ持っていく醍醐味がバラエティ。
「クッキングを盛り上げるには食べてリアクションする奴も必要だと思うんでござるよね!」
エドゥアルトの笑顔から飛び出す言葉には、早く逃げてラブリンスター!なんて野次が聞こえてこようが、ノンノン!今回のターゲットは可愛いアイドルじゃありません!じゃあ誰におみまいするかって?
「という訳で食べさせに行こうぜ!第一戦線か?第二戦線の奴らか?
そうだぁ拙者はステージから出張して、オブリビオン共にどぉんどん、おみまいしていくぞぉ」
エドゥアルトは熱々出来たてのパイを両手にゆらり。ヒートアップした|無法の荒業《ヤベーヤツ》に突っ込みをいれる者共は数多居ようとも、止められる者は居やしない。
「いくぞぅ拙者は。パイが腐らねぇうちに…!一人ひとり食わせてやろうぜぇ六六六だろうが誰だろうが平等によぉ!」
そうしてエドゥアルトはライブ中継してくれる撮影ドローンと並走しながら、戦場を駆けては投げて投げて投げまくる!
なにせ下処理無しの鉄分滴る魚肉とバランス配分無視なポテトとソースのフィリングだ。パイ全体に芳醇な生臭さが染み付く中身は熱すぎて誰でも火傷させようが、エドゥアルトは容赦なく顔面におみまいしてゆく。
そして──いよいよその足は、悪逆非道の元へと届きうる。
「どーもカットスローターズ氏。知ってるでしょう~?エドゥアルトでございます」
突っ込みも待たずパイを振りかぶるエドゥアルトのそのモーションはまるで必殺技?いえいえ、通常運転でございます。
「おい、 パ イ 食 わ ね ぇ か」
かくして──ライブ中継を見ていた観客達は後にこう語る。|パイを食らった者《オブリビオン》共のその顔は、どんなエンタメよりも痛快な光景で、盛り上がりは間違いなく満点星であった、と。
大成功
🔵🔵🔵
椎那・紗里亜
ラブリンさん、相変わらずお仕事は何でも行けちゃうんですね。
そのアイドル魂、尊敬しています。
「お星様☆クッキングですか。懐かしいですね」
学生時代は学園祭で星をテーマにした歌声喫茶をしていました。
そこで生まれたのが……
即興で歌い、踊りながら調理するクッキンミュージカル!
(アイドル風メイド服で登場)
小さな小さな星の海♪(シャンパングラスをスッと並べ)
グラスに生まれた星の海♪(ヨーグルトとマンゴーソースを紋様の様に注ぎ)
覗けばそこから広がる宇宙♪(グミやゼリーを星の様に散りばめ)
Milky Wayが広がるよー♪(スプーンとストローをセット)
はい『Milky Wayグラスヨーグルト』完成です♪(キメ!)
バラエティステージは猟兵たちの協力によってますます盛り上がってゆく──椎那・紗里亜はステージ袖で観客席の賑わいとラブリンスターの笑顔を見つめ、自身もまたその表情を自然に笑顔へと綻ばせる。
「ラブリンさん、相変わらずお仕事は何でも行けちゃうんですね」
懸命に観客席を楽しませ、そしてまたラブリンスター自身も楽しむ姿、そのアイドル魂に、紗里亜が抱くのはかつてと変わらぬ尊敬だ。
「お星様☆クッキング。懐かしいですね」
そして紗里亜は目を閉じ、少しばかり学生時代を振り返る。それはかつての学園祭…星をテーマにした歌声喫茶をした、懐かしくて楽しい記憶。そしてその記憶の扉が開くのは、歌声喫茶の中で生まれたもの。
「それは──今日にピッタリな、即興で歌い、踊りながら調理するクッキンミュージカル!」
楽しげな音楽が響き渡れば、それは登場の合図。紗里亜はアイドル風メイド服のフリルを軽やかに翻し、スポットライトが照らすキッチンへと華麗に登場!
「お次はアイドル紗里亜さんのクッキンミュージカルです!歌って踊って召し上がれ!皆もサイリウムを振って楽しんでくださーい!」
「よろしくお願いします。私のクッキンミュージカル、目一杯楽しんでくださいね!」
紗里亜が観客席へと大きく手を振って、その手に握るのはマイクではなくシャンパングラス。縁を指で軽くチリンと弾けば、煌めくように軽やかなミュージックスタート!
「小さな小さな星の海♪」
ステージから響く鈴の音色ののようなピアノ伴奏に合わせ、紗里亜は声を響かせると、両手にシャラリとシャンパングラスを絡めくるりと遊ばせながら並べてゆく。
「グラスに生まれた星の海♪」
スキップまじりに歌詞を紡ぎ、星飾りのスプーンでライトをキラリと反射させたら、お茶目に気まぐれなリズムを奏でて、グラスに注ぐのはヨーグルトとマンゴーソースの流れるように可愛い二色の紋様。
「覗けばそこから広がる宇宙♪」
グラスが満たされたら、今度は流れるメロディもテンポアップ!
ポップに心が踊るパッケージから選び取ってつまみ上げるのは、たくさんの可愛いグミやゼリー。幾つも星の欠片に見立てて、思い思いに星座の様に散りばめ描くステージは、シャンパングラスに覗く宇宙で銀河の広がり。
「Milky Wayが広がるよー♪」
声を膨らませ、よりいっそう声を響かせて、紗里亜の指先が楽しげに向かうのは観客席。銀河はこのシャンパングラスだけではない。このステージから見えるサイリウム輝く観客席だって、輝く星が散りばめられた一つの銀河のようなのだから!
最後はスプーンとストローをセットしたら、いよいよ完成するのは軽やかで可愛い天の川。
「はい『Milky Wayグラスヨーグルト』完成です♪」
最後はキラッとポーズに笑顔もキメたら、紗里亜特製『Milky Wayグラスヨーグルト』の完成だ!
歌声紡ぐ|お星様《アイドル》と出来上がったお星様に、観客席からは拍手が溢れ、盛り上がりはもちろん満点星!
歓声の中で紗里亜はラブリンスターを見つめ、笑顔でグラスを差し出す。
ラブリンスターのアイドル魂に尊敬を、一生懸命なその姿へ労いを込めて──この輝く銀河が少しでも彼女の糧になるように。キラキラ輝く満天の星がこの戦いにエールをくれるように。
「ラブリンさん、どうぞ」
「わあっありがとうございます。いただきますね。
甘酸っぱくて、どこか懐かしくて、とっても優しい味…美味しくって満点星です!」
ラブリンスターの笑顔と満点星に、紗里亜もまた嬉しそうな満天の笑みを浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
カーバンクル・スカルン
あんたか、色々と努力の方向を間違えていると噂のアイドル様は。ヒドイ? だって能力を使って色仕掛けに走ればもっと楽にド派手に売り込めたのにそれをしなかったんでしょ? その時点で十二分に変人……いや、変魔だよ。私はそのスタンス大好きだけど。
と、いうわけで私は焼きそばをどんどん作っていきます。フェスのご飯といったらやっぱり焼きそばは欠かせないでしょう。
大丈夫、他の世界のフェスで作った時には次が待ちきれなくて燃え盛る鉄板に直接ダイブする輩も出たくらい美味しいから。……でもそのままだとキラキラ感が少ないから人参とかを星型に切るくらいの手間はかけましょうかねー。
「あんたか、色々と努力の方向を間違えていると噂のアイドル様は」
「出会い頭に藪から棒!?なんだかヒドイ扱いをされていますね!?」
盛り上がり続けるバラエティステージは絶好調!そんな最中、躊躇のない毒舌を携えステージへ登場するのはカーバンクル・スカルン。毒舌に驚くラブリンスターの突っ込みなどどこ吹く風で、カーバンクルは腰に手を当て尚も言葉を続ける。
「だって能力を使って色仕掛けに走ればもっと楽にド派手に売り込めたのにそれをしなかったんでしょ? その時点で十二分に変人……いや、変魔だよ。私はそのスタンス大好きだけど」
「ええー!?さんざん貶してからのフォローなんて、今どき好感度も上がりませんからねっ!?」
流石に突っ込みが止まらないラブリンスターの姿と、キレのあるボケだかマジだかを広げるカーバンクル。あまりにバラエティらしさ十二分の掛け合いに観客席から笑いが零れ落ちてこよう。しかし当然カーバンクルとて、ラブリンスターと漫才を広げる為にこのステージに上がってきたのではない。例にもれずクッキングが目的だ!
「まあ、と、いうわけで。私も料理をどんどん作っていきます」
「こちらの話は聞く耳持たず!しかしステージに上がって料理を作ってくださるなら、私に拒否権はありませんが!メニューも聞いておきましょうか!」
「そりゃー、フェスのご飯といったらやっぱり焼きそばは欠かせないでしょう」
カーバンクルはさっくり漫才を切り上げればドドンと鉄板を登場させて、ニヤッと笑顔を見せてずらっと並べるのは中華麺やら野菜やら。ラブリンスターに言葉を返しながら、カーバンクルは黒炎の盾をスローイング。
鉄板はとたんに、激しい紅蓮の炎がゴウッと即着火!
「なるほど一理ありますね!これは盛り上がる…いえ、段違いに燃え盛ってますー!?」
もはやキャンプ場が如き燃焼風景の火責めに悲鳴が上がろうとも、カーバンクルは動じない。なにせ、ふっくら麺でもちっとソースの香ばしさがカリッと、そんな美味しい屋台焼きそばクオリティに火力は付き物なのだから!
「大丈夫、他の世界のフェスで作った時には次が待ちきれなくて燃え盛る鉄板に直接ダイブする輩も出たくらい美味しいから」
「その世界では焼死者が出ていませんか!?今は美味しさの心配じゃなくて火事の方が心配ですよーっ!」
カーバンクルのボケなのかマジなのかわかりきらない言葉と、燃え盛る鉄板に多少の不安は高まったとて、とにかくド派手なステージの光景に観客席は大盛り上がり!
盛り上がったら何でもオッケーの名目上としてはバッチリ盛り上がりに満点星を叩き出しながら、さりとてテーマを忘れてはいけないだろう。
「……そのままだとキラキラ感が少ないから星型に切るくらいの手間はかけましょうかねー」
「明らかにとって付けたお星様要素ですが、お題に準拠しているのでセーフです!」
ささっと各種食材をカットして、星形の人参をちょちょいと切ったら、カーバンクルは金属のヘラを両手にセット。後はとにかく全力で焼くべしだ!
「じゃんじゃん焼いていくよ~。あ、今回は飛び込み厳禁でお願いね」
「当たり前です!観客席の皆さんはステージに上がらないよう気を付けてくださいね。美味しそうな香りに釣られすぎたら、下手しなくても危ないですよー!」
再びちょっとした掛け合いも交えつつ『人参星の特製フェス焼きそば』はいっちょ上がり。自慢の火力で絶妙な塩梅に炒め、ちょっぴり焦がした香ばしソースの焼きそばは、カーバンクルの言葉に遜色のない満点星の美味しさだった。
大成功
🔵🔵🔵
黄・威龍
料理勝負と聞くとシャングリラ☆クライシスのイエロータイガーを思い出すが、今回は平和なバラエティショーと来たか
お題目は夜空に輝く星々、しかも観客の目も楽しませて場を盛り上げるとなりゃ…今回も|炒飯《チャーハン》でやらせて貰うか
まずは料理の基本、下拵えだ
華麗な中華包丁捌きで客らの視線を楽しませつつも料理は速さだ
ちゃちゃっと済ませたら特大中華鍋を火入れし、油が馴染んで煙が上がったところで細かく刻んだ肉と花椒に八角を投じ、タイミングを見計らって米も入れる
次に溶き卵、星型に刻んだ具材を入れ、『天灾通力』による炎の竜巻をコンロの上で舞い起こさせ一気に炒め上げれば…米がパラパラの星河蒼龍爆炎飯の完成だ
「盛り上がって召し上がって、そろそろお腹が満たされてますか?でも満腹にはまだ早いですよー!まだまだ、盛り上がって行きましょう!」
ノンストップのバラエティステージはまだまだ盛況!この勢いを落とさずに駆け抜ける為の助力に、次にステージへと上がったのは黄・威龍だ。
「今回は平和な料理勝負と来たか」
腕を組んだ威龍はぐるりとステージを鷹揚に見渡す。料理勝負と聞けば威龍が思い出すのは、シャングリラ☆クライシスで邂逅したイエロータイガーだ。
だが今回はその時の『勝負』とは違い、盛り上げることが目的のショーステージだという。
ならば、と威龍はその口元に僅かな笑みを浮かべる。
「お題目は夜空に輝く星々、しかも観客の目も楽しませて場を盛り上げるとなりゃ…今回も|炒飯《チャーハン》でやらせて貰うか」
お題も目的も違えど、選ぶメニューはかつてと同じ。観客席にも馴染みと親しみがあろうメニューを選べば、威龍はさっそく調理を開始する。
「お次はどんなお料理が飛び出してくれるでしょうかー!」
ラブリンスターの声が高らかに響く中、威龍は流れるように中華包丁を取り出すと、色とりどりの野菜を宙へ放り投げる。
「まずは料理の基本、下拵えだ」
宙の上で見せるのは華麗な中華包丁捌き。食材を適切な大きさへ均等に、しかも星型へ刻んでゆくその様子は、観客席の視線を存分すぎるほどに楽しませるものだ。
観客席からは溢れるように歓声が沸き立ち、盛大な盛り上がりと共に期待が膨らむ。だが、いくらバラエティだ盛り上げる為だといっても、威龍が手を止めることはない。
料理は速さ。こと特に『炒』に至っては食材へ素早く均等に火を通す事が、食材の旨さを損なわせない為に重要な要素なのだから。
下拵えを素早く済ませた威龍は、すぐさま特大中華鍋をガス火で火入れ。中華料理には強火が付き物だ。煙が上がる鍋に油を馴染ませたら、細かく刻んだ肉と花椒、そして八角を投じ香りを立たせ、タイミングを見計らって米も入れる。
中華鍋を大きく素早く振って米の一粒一粒に油をまとわせたら、次に溶き卵、星型に刻んだ具材を入れ、そのままラブリンスターの実況が入る隙間もないまま、威龍の調理は一気に加速する!
「骨の髄まで教えてやるぜ……荒れ狂う龍の恐ろしさをな!」
威龍の天灾通力が呼び起こすのは炎の竜巻。コンロの上で炎が舞い上がり、昇龍のとぐろで色とりどりの食材が輝くように宙を舞う銀河となる。ド派手なパフォーマンスに見える調理はそれでいて食材の旨さを引き出し、炒飯の命の最適解。
一気に炒め上げれば、お米の一粒一粒がパラッパラの『星河蒼龍爆炎飯』の完成だ!
お玉でキュッとまとめて皿に盛りつけようとも、パラパラになった米ははらりと自壊する…よく馴染み親しみのある炒飯だからこそ、観客席にもその旨さは見るだけで伝わるもの。
「す、すごいです…!お米はパラパラ、卵はフワフワ!
花椒と八角の華やかな香りで食欲もそそられて…止まりません!いくらでも食べれそうな美味しさですー!」
実食するラブリンスターがあっという間に完食してしまえば、盛り上がりも味も間違いなくの満点星の料理に、観客席からは惜しみなく歓声が沸きあがっていた。
大成功
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エリシャ・パルティエル
お料理でステージを盛り上げる…
それなら任せて!
せっかくだし猫耳メイドに変身するわね
お星様☆クッキング…まさにあたしにぴったりね
あたしがUDCアースで経営するこども食堂は『一番星』っていうの
いずれはこの世界でもって思ってたから宣伝になるかも?
作るのは星のオムライス
ケチャップで味付けしたチキンライスを
星型のカップに入れて形を整えお皿に盛りつけて
その上からふんわり焼き上げたたまごを乗せるわ
お皿には夜空を思わせるデミグラスソースを広げ
星型にしたチーズを浮かべて…
一番星オムライスの完成よ!
さ、最後の仕上げはラブリンスターにお願い
美味しくなるおまじないをかけてね
こうするのよ
美味しくな~れ♪
萌え萌えきゅん!
「お料理でステージを盛り上げるなら任せて!」
クライマックスまでノンストップで盛り上げべく、バラエティステージへ上がるのはエリシャ・パルティエル。お料理にも今回のテーマにもエリシャは意気込み充分!
そして更に、せっかくの機会を彩りステージに華を添えるならとネコミミ☆モード。手を丸めてニャンと決めポーズを決めれば、猫ちゃんに対する愛情でエリシャはクラシカルな猫耳メイドの姿へと変身する。
「ここで可愛い猫耳メイドさんのご登場です!これは可愛いお星様☆クッキングに期待大です!」
「まさにあたしにぴったりなテーマね!」
今回のお題にエリシャは自慢げに胸を張る。何せ彼女がUDCアースで経営するこども食堂の名は『一番星』の名を冠している。馴染みのある星がテーマのクッキングショーとなれば、エリシャにとっては得意中の大得意と言えるだろう。
「それに…」
エリシャはフフッと笑みを零れさせる。何せ、いずれはこのシルバーレインの世界にも食堂を、と常々思っていたところ。今回のショーは丁度良い宣伝にもなるだろう。
「頑張っちゃう!」
あれこれ噛みあったステージにエリシャの気合も満点星。持ち手が肉球のフライパンとフライ返しを両手に見せて、エリシャもいよいよレッツクッキング!
手際良く食材を切ってまず作るのは、刻んだ野菜にケチャップたっぷりのチキンライスだ。玉ねぎと鶏肉をたっぷりバターで炒めたら、べちゃっとし過ぎないようにケチャップをちょっぴり焦がしてお米をほぐし入れ、コーンにグリンピースで彩りをプラス。出来上がったチキンライスの形は、いつもはお布団に眠る猫の姿だが、今回はお星様☆クッキングの特別製。星型のカップにチキンライスをキュッキュと入れてお皿にひっくり返したら、ちょっぴり欠けたツノをちょちょんと手直し。
星のチキンライスの掛け布団には、たっぷりバターで卵を焼き上げてふんわり柔らか。お皿には夜空を思わせる特製デミグラスソースをそうっと広げて、最後は星型にくり抜いたプロセスチーズを浮かべたら、その盛り付けはまるでお皿の上の天の川。
「一番星オムライスの完成よ!」
「とっても美味しそうなお星様のオムライスですー!」
じゃじゃーんと観客席へ見せるのは、綺麗な黄色と食欲をそそるデミソースのコントラストが眩しい星形オムライス!
さっそくスプーンを手に取るラブリンスターに、しかしエリシャは笑顔を浮かべて指を振る。見た目に可愛くて間違いなく美味しいこの『一番星オムライス』は、だがしかし、ここで完璧とはいえない。最後の仕上げはラブリンスターにお願いだ。
「美味しくなるおまじないをかけてね」
「おまじないですか?」
エリシャがゴニョゴニョっと耳打ちしたらラブリンスターはニッコリ頷き、エリシャと一緒に観客席へ向き直る。
「美味しくな~れ♪」
「萌え萌えきゅん!」
それは両手で作ったハートマークとウィンクで、とびきり可愛く、とびきり美味しくなるおまじない。観客席をばっちり悩殺して心を掴んだら、満点星な『一番星オムライス』の完成だ!
「それでは、いただきます!」
並んで手を合わせたらさっそくひと匙。ふわふわ卵とちょっぴり甘いチキンライスにデミグラスソースは、大人も子供も大好きな満点星の美味しさ。笑顔が綻ぶステージに、観客席は大きな歓声と拍手を送る。
猟兵たちの作る数々の料理とパフォーマンスは、バラエティステージを大いに盛り上げ、満天の星のように輝かせるのだった。
大成功
🔵🔵🔵