第二次サイキックハーツ大戦④~我が闘争を燃やせ熱望
「よぉ、来てくれてありがとうよ。早速だが、「第二次サイキックハーツ大戦」についての予知をした。説明を始めるぜ」
忌塚・御門(RAIMEI・f03484)は、見る者が見ればいつも通り目の下にクマをべっとりとはりつけた顔で、自らの呼びかけに応じた猟兵たちにそう礼を述べた。
「お前らが戦うことになるのは、魔術師ソロモンに召喚されたソロモンの悪魔「アモン」。それと、アモン傘下の無数のデモノイド軍団だ」
デモノイド。もともとサイキックハーツ世界でも、ソロモンの悪魔「アモン」によって創造された、ダークネス種族の中では最新にして最後の種族だ。
「アモンの周辺には無数のデモノイドの軍勢が展開されていて、アモンを守ってる。つっても戦場にいるデモノイドは理性を持たない、統率された作戦行動を取れない奴らだが……何重にも展開した肉壁でもある。こいつらを突破しねえと、アモンに攻撃を届かせることは難しいだろうな」
逆を言えば、何とかしてデモノイドの壁を突破することができれば、アモンを撃破すること自体は難しくなくなるな、そう御門は陰鬱そうに言う。
「戦場は、武蔵坂学園に降臨した巨大ソウルボードの「図書室」を模した空間だが……ソウルボードなだけあって、実際の図書室とは違う。広ぇし天井も高ぇから、大技を撃つにも問題ねえだろうし、視界も確保されてる」
まぁ、俺は本物の武蔵坂学園の図書室ってやつには行ったことねえんだがな、とグリモア猟兵は一言零し。
「現地への転送は俺がやる。準備ができたやつから、俺に声をかけてくれ」
御門は空中に万年筆で何事か書きつける。インクは空中に残り、赤く光って転移の門を作り出した。
「そんじゃあ、頼んだぜ」
遊津
遊津です。第二次サイキックハーツ大戦の戦争シナリオをお届けします。
デモノイドと言えばデモノイドロードが生まれたデモノイドヒューマン闇堕ち事件が今も記憶に新しいです。
ボス戦一章、難易度はやや難となっております。
当シナリオには以下のプレイングボーナスが存在します。
※プレイングボーナス……デモノイドの壁を突破する。
「★注意★」
マスターの巨大ロボットへの知識が滅茶苦茶なため、基本的にキャバリア、メイガス、そうでなくても巨大ロボットの登場するプレイングは不採用となります。
ユーベルコードもキャバリア他巨大ロボが登場するものは採用できません。あらかじめご了承ください。
生身でキャバリア兵器を扱っている場合は採用可能です。
「戦場について」
武蔵坂学園に降臨した巨大ソウルボードの「図書室」を模した空間です。現実の図書室とは違い、以上に広く天井も高く、少なくともデモノイドたちがひしめいていても十分に戦闘を行うことができます。
また、太陽光由来ではない謎の光源により、視界も確保されています。暗闇ではありません。
戦闘に使用できそうなものは探せばあります。プレイングで指定したものは「あった」ことにします。何かを利用する場合には「何を」「どうやって」使うかプレイングに明記してください。「使える物は何でも使う」的なプレイングだと何かを利用する描写を行わない場合があります。
今回は接敵からすぐにリプレイが始まりますので、「身体の“パフォーマンス”を良くしておく」といった準備行動を行っておくことは出来ません。何らかの準備行動を行いたい場合、戦闘と並行して行うことになります。
「ボス敵 魔術師ソロモン・アモン召喚 について」
戦場に魔術師ソロモンは存在しません。大量のデモノイドと悪魔アモンが存在します。
アモンのレベルは猟兵のレベルと同じになります。猟兵がチームを組むなどした場合、最も高レベルの者と同レベルになります。
ボス戦であるため、リプレイではひとつひとつダメージを与えていく形となり、トドメは最後のリプレイでしか刺すことが出来ません。どのプレイングが最後のリプレイとなるかは、お預かりしたプレイングの内容と締め切りの日時から決定します。
猟兵がユーベルコードを使わず、技能とアイテムだけで戦った場合でも、召喚アンデッドや地獄の炎、召喚デモノイドなどによって戦います。
ただし、プレイング内容次第ではユーベルコードを使わせないといったリプレイになる場合もあります。
当シナリオのプレイング受付開始は、このシナリオが公開され次第即時となります。
上記タグやマスターページに受付中の文字がないことがありますが、公開されていればプレイングを送ってくださって構いません。
諸注意はマスターページに書いてありますので、必ずマスターページの【初めていらっしゃった方へ】部分を一読の上、プレイングを送信してください。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『魔術師ソロモン・アモン召喚』
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POW : 獄炎招来
【魔導書】からレベル個の【地獄の炎】を召喚する。[地獄の炎]は誰かが触れると爆発し、【炎上】の状態異常を与える。
SPD : デモノイド群召喚
敵1体を指定する。レベル秒後にレベル×1体の【デモノイドの群れ】が出現し、指定の敵だけを【巨体を活かした格闘】と【噛み付き】で攻撃する。
WIZ : デモノイド化ナイフアンデッド群
対象の周りにレベル×1体の【ナイフを持ったアンデッド】を召喚する。[ナイフを持ったアンデッド]は対象の思念に従い忠実に戦うが、一撃で消滅する。
イラスト:塩髄
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
月影・木乃葉
アモン、入学した際には既に灼滅されていたダークネスでしたね
では松明丸を召喚し
白炎蜃気楼と白炎で自身と一緒に包み姿を隠します
そのまま背を掴んでもらって|空を《空中機動・空中戦》
天井が高いのが幸いですね、そのまま音には気をつけてデモノイド達の上をこっそり通らせて頂きます
アモン相手に白き炎の遠距離攻撃と|五行符の火符《属性攻撃・爆破》にて爆撃を
ダメージを与えたことを確認して撤退ですね…
3次元的な空を活かして逃げに徹させていただきます
「ソロモンの悪魔、アモン……ボクが入学した際には、既に灼滅されていたダークネスでしたね」
月影・木乃葉(人育ちの仁狼・f43890)はデモノイドの群れと、その奥に立つアモンを見て嘗てのひとときを思い出す。人狼である木乃葉たちが武蔵坂学園に合流するまでには少々の時間がかかった。デモノイドを生み出した後、それほどの時を置かずして灼滅された悪魔アモンのことは話に聞いて知っている、程度だ。
「とはいえ、オブリビオンとして蘇ったのならばまた灼滅するのみ、ですね……松明丸!」
真っ赤に燃える炎の鳥の姿をした怪異、「松明丸」を呼び出すと、木乃葉はユーベルコード【|白炎蜃気楼《ビャクエンシンキロウ》】を発動させる。たちまち木乃葉は松明丸ごと白き炎によって覆われ、視覚、聴覚、嗅覚、そのどれによってでも感知されない状態になる。松明丸の脚に自分の背を掴ませて空を飛び、ソウルボードであるが故にデモノイドが群れをなしても溢れることのない、そして天井も高くなっている図書館の天井を通っていった。
デモノイドたち、そして悪魔アモンは木乃葉が訪れたことにすら気づいていなかったに違いない。或いはアモンが魔力による探知を試みていたならば、そこに自分達とは違う存在――木乃葉と松明丸だ――が存在するのを察知できていたかもしれないし、松明丸は燃える炎の鳥だ。熱源によってその存在を感知できていたかもしれない。恐らくは監視カメラのような機械越しでも【|白炎蜃気楼《ビャクエンシンキロウ》】の白き炎では誤魔化せなかっただろうが――そう、ここにデモノイドロードの一体でもいれば、それくらいの発想は出てきたかもしれない。だが、悪魔アモンはそんなことを思いつきもしなかった。魔術を操る悪魔であるアモンは、人間の魂に眠るダークネスを「デモノイド寄生体」に変異させる魔術儀式を行い、デモノイドを生み出した、それだけの技術力を持っていた悪魔は、しかし自ら創造したデモノイドたちに守られているという、驕りと油断によって、木乃葉と松明丸の接近をまんまと許したのだ。
自分たちを覆った白き炎をアモンに降らせ、そして次弾として五行符中の赤色の護符、炎を宿した火符でもって爆撃を行う。誰もいないと愚かにも思い込んでいた悪魔アモンは避けることも出来ずに炎に包まれる。
その炎が確実に悪魔アモンにダメージを与えている、それを確認すると、木乃葉は松明丸に命じる。
今の自分の役割は不意打ちに徹する事。アモンとて攻撃を浴びせられればそこに「敵」がいることを認識するだろう。このまま戦い続けるほどのリソースは今の木乃葉はない。
彼我の戦力差をしっかりと理解していた木乃葉は、アモンたちが未だ混乱している間に再び天井の空間を通って撤退してゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
トラスト・レッドライダー
模造とはいえ、知識の宝庫たる場で戦うとはな。
だが致し方なし……!!やるぞ!!!
転送直後から『レッド・ストームザンバー』を発動し【武器受け】アンガーブレードプラズマ大剣変形、【怪力】で保持し、回転!プラズマ竜巻と化し地獄の炎を防ぎ、その炎をプラズマ竜巻に巻き込み火力を増強、デモノイドたちを【なぎ払い焼却】斬り燃やし、肉壁を崩し、その先に居るソロモン、そしてアモン目掛け、超威力のプラズマ斬撃暴風域を解き放つ!!!
まだだ!まだ、俺は戦える!!
暴風域でこじ開けた道へと【切り込み】ソロモンへ肉薄し【追撃】
アンガーブレードで以てソロモンを【一刀両断】斬り裂く!!!
「模造とはいえ、知識の宝庫たる場で戦うとはな……だが、致し方なし……!!やるぞ!!!」
トラスト・レッドライダー(レプリカントのデスブリンガー・f43307)は戦場に転送されてすぐにユーベルコード【レッド・ストームザンバー】を発動する。高周波片手半剣「アンガーブレード」を赤きプラズマの大剣に変形させ、本来キャバリアでもって使用するその大剣をレプリカントのその身で保持し、そのままデモノイドの群れに飛び込むと、大回転する!!
巨大な赤きプラズマの竜巻と化しながらデモノイドたちを薙ぎ払い、焼き斬り燃やし、青い巨躯の怪物の肉壁たちを屠っていく。
この戦場においては、悪魔アモンはいても彼を召喚した魔術師ソロモンは存在しない。故にトラストが戦うべきは悪魔アモンであり、アモンが創造した青い怪物、デモノイドたちだけだ。肉壁の一部が崩れたことによってトラストの到来を理解したアモンは魔導書を開き、百六十の地獄の炎を召喚する。それは誰かが触れると爆発し、炎上の状態異常を与える獄炎。しかしプラズマの竜巻となったトラストのアンガーブレードはその爆炎すらも巻き込み、その火力を増強する。
爆炎によって更に狂暴な暴力と化したその時、トラストが【レッド・ストームザンバー】を発動してからちょうど百六十秒が経過し――そして天運はトラストに味方した。薙ぎ払われたデモノイドたちの肉壁が割れ、アモンへの道筋が開けたのである。
「怒り荒れろ、アンガーブレードッ!!」
超威力のプラズマ斬撃暴風域、【レッド・ストームザンバー】の真骨頂が悪魔アモンを飲み込んだ。ズタズタにその身を斬り裂かれる悪魔アモン。トラストはその場で叫んだ。
「まだだ!まだ、俺は戦える!!」
赤きプラズマの斬撃暴風域によってこじ開けたその道へと斬り込んで周囲のデモノイドを踏みつけ、更にアモンへとアンガーブレードを振るう。
赤いプラズマの大剣は、悪魔の君主の中でも最も強靱であるとも言われるアモンの肉体を、深々と食い込み、引き裂くのであった。
大成功
🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
わたくしは【暴力】がすべてを解決すると思っている節があります
実際、今までもそれでなんとかなったので間違っていないと思います
つまりね、邪魔するやつは全部轢き殺しちまえばいいってわけよ
はい、轢き殺すサメイドの術ー
前回はトワイライト・ザナドゥでしたっけ
今回もあんな感じで竜巻をまとったサメで超高速でつっこみます
デモノイドがどんだけがいようと竜巻で吹き飛ばしながら突っ込めば全部肉片っていうすんぽーです
後は勢いのままにアモンも轢き殺します
なんか炎を召喚してるらしいですが知ったこっちゃありません
【水中機動】の要領で空中を駆る自慢の【騎乗】テクで回避し、超高速で突っ込みます
ひゃっはー!サメは道交法の適用外!
「わたくしは――そうですね、暴力がすべてを解決すると思っている節があります」
エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)はそう、まるで神の前で罪を懺悔するかのように、或いは神父が信者達に神の教えを告げるかのように、そう言った。
「実際、今までもそれでなんとかなったので、間違っていないと思います」
青き巨躯の怪物デモノイドの群れと、それらを肉壁にして安全地帯にいると思っている悪魔アモンが目に入っているのかいないのか、エミリィは朗々とそう謳いあげる。地の文さんは嫌な予感がした。だが地の文さんに行動を止める力はあんまりない。ただの地の文なので当然であるが。
「……つまりね、邪魔する奴は全部轢き殺しちまえばいいってわけよ」
はい、【|轢《ひ》き|殺《ころ》すサメイドの|術《じゅつ》】ー。
とんでもなく物騒で、しかしとんでもなく気の抜けた言葉から繰り出される――サメ。
「前回はトワイライト・ザナドゥでしたっけ。今回もあんな感じで」
アッハイ。ちょっと待ってね読み返してきます。いつもご参加有難うございます。えーと二つあるな、どっちだ、オーケーこっちこっち。はい。
そんなわけで、竜巻を纏ったサメが召喚される。みんなサメ好きだよね。エミリィがサメに騎乗することでトルネードシャークが時速百六十五キロで疾走を始めた。早い話が、デモノイドの群れの中に超高速で突っ込んだのである。サメが。
「デモノイドがどんだけいようと、竜巻で吹き飛ばしながらサメが突っ込めば全部肉片っていうすんぽーです」
赤い血飛沫が舞い、青い肉片が飛び散る。サメは嬉々としてデモノイドを喰い散らすし、竜巻は自然現象なので人の心はない。ただそこにあるままにデモノイドを細切れにしていく。
「ひゃっはー!サメは道交法の適用外!」
合法的轢殺を目指してエミリィは空中を高速で泳ぐサメを乗りこなし、そのまま悪魔アモンへと突撃する。如何に悪魔アモンだってサメが竜巻纏いながら自分に突っ込んでくるとは思うまい。サメ映画とか観てなさそうだしな。そして仮に観ていたところで現状がどうこうできるとは地の文さんは思えない。イケメンは死なないって言ったイケメンは死ぬし。
アモンだって許されるならばユーベルコードを使いたかったに違いない、だけどサメも竜巻も無慈悲に犠牲者をぶっ殺す存在だ。大体サメって犠牲者を不意打ちで殺すし。
斯くして、悪魔アモンは超高速で突っ込んでくるサメに轢かれたのであった。
もう殺された方が幸福かも知れなかった。だがまだ🔵が足りてないので死ねないのである。そんなアモンをサメは幾度も幾度も轢くのであった。マジで可哀想。
大成功
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ギュスターヴ・ベルトラン
ヤダヤダ、阿佐ヶ谷地獄の時を思い出すわ
…主よ、我が為すことを見守り給え
ハンドルを握って、よし…ッシャア!行くぞオラァ!!
壁を突破するなら、魔導バイクのリミッター解除で一気に突っ切る
祈りを捧げ、結界術で防御を固めて飛び出す
デモノイドの攻撃は空中機動で捌きつつ、魔導書の出力を…断罪、神罰、破魔、破邪などで魔力増強で上げて弾き飛ばしながらアモンへ
目視できる距離まで来たら、そのままバイクで特攻
バイクの中から魔導書を武装召喚し、|魔導書Galgalim、起動《UC発動》!
本体だけじゃない、地獄の炎や周囲の机や椅子ごと禁呪で叩き潰す
こっちはUCの効果で火炎耐性付きだ、遠慮はしねえ
まとめて吹き飛べ、全部な
「あーヤダヤダ、阿佐ヶ谷地獄の時を思い出すわ……」
ギュスターヴ・ベルトラン(我が信仰、依然揺るぎなく・f44004)はかつてサイキックハーツ世界で起きた、デモノイドが最初に大量出現した事件を想起し、そう独り言ちる。
阿佐ヶ谷地獄。早朝の南阿佐ヶ谷駅の地下鉄の線路から突如アンデッドが出現したことを皮切りに、アンデッドの犠牲者の中から次々にデモノイドが出現する――そんな事件であった。この事件でデモノイドになったばかりの人々を「人間に近い姿」に戻すことに成功したことから、デモノイド寄生体に寄生されながら、それを克服した|灼滅者《スレイヤー》――デモノイドヒューマンが現れ、そして武蔵坂学園に合流することとなったきっかけでもある。
ギュスターヴがこの事件、阿佐ヶ谷地獄へと|灼滅者《スレイヤー》として赴いたとき、そのデモノイドを助けることはけれど叶わなかった。そうして助けることのできなかったデモノイドたちが、目の前の悪魔アモンの肉壁となって群れるデモノイドに重なって。ギュスターヴはかぶりを振ってその悪夢を吹き飛ばすと、十字を切る。
「……主よ、我が為すことを、見守り給え」
魔導書を内燃機関とした魔導バイク――或いは人を乗せて疾走することができる強靱なブックカバー「Galgalim」のハンドルを握ると、ギュスターヴは口を開いた。
「よし……ッシャア!行くぞオラァ!!」
エクソシストたるギュスターヴ自身の祈りをひとところに集め、結界として形成し、「Galgalim」の内燃機関である魔導書の出力を上げる。
断罪。
神罰。
破魔。
破邪。
あらゆる聖なる力の上書きをして「Galgalim」の機能を一段階上に引き上げ、デモノイドの壁へと向かって突っ込んでいくギュスターヴ。統率など取れることもなく襲い掛かってくるデモノイドを捌きつつ、悪魔アモンを捉えたギュスターヴは、「Galgalim」の中から一冊の魔導書を手元に召喚する。それは魔導バイクの内燃機関となっている、同じ名前を持つ書「Galgalim」。
【|Grimoire《魔導書》:|Galgalim《ガルガリン》】。手にした魔導書から物質・霊体を問わずに直接破壊する禁呪を連射する。悪魔アモンはバイクで突っ込んでくる闖入者に対し同じく手にした人皮によって装丁された魔導書を開き、触れれば爆ぜる地獄の炎を放ってくるが、【|Grimoire《魔導書》:|Galgalim《ガルガリン》】の効果はギュスターヴに火炎への耐性を与えるものだ。まるで神明裁判を行う聖者の如く、火の海を渡るギュスターヴの体には火傷ひとつなく、衣もまた焼け焦げることはない。周囲のあらゆるものを巻き添えにして、悪魔アモンに禁呪が襲い掛かる――!!
「まとめて吹き飛べ、全部な」
ギュルルル、と音を立てて魔導バイクのタイヤが停止する。その背後では、悪魔アモンは周囲のデモノイドたちとともに塵に還っていた。
大成功
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