それは大樹の頭上の空高く、円環に連なる浮島のクエストエリア。空に座する豊かな大地の更に上空に、突如姿を見せるのは、巨大な天空の浮遊城。
下から見上げても影を落とすばかりで、かといって遠目には雲の切れ間から城の姿が覗くだけ。その出で立ちに人々は蒼空を見上げ夢想する。
そこには一体、どんな風景が待ってるのだろう。どんなボスが待ち受けているのだろう。どんなお宝が眠っているのだろう。
口々に広がる噂は好奇心と冒険心を掻き立てて、何らかの手段を用いてプレイヤーたちは蒼空へと向かい飛び立ち、我先にと攻略へと向かってゆく。
──それがバグプロコトルの罠であるとも、知らずに。
●
「大変だよ、みんな!バグプロコトル・キャッスルの事件だよっ!
ゲームプレイヤーさん達が空の上のお城で、バグプロコトルに捕まってるんだ!」
大慌てで猟兵たちの前に飛び込み、布都御魂・アヤメは声を張り上げる。逸る気持ちをなんとか落ち着け、緊張の中で語り出すのはバグプロトコルが支配する謎の城──そして、城に囚われたゲームプレイヤーたちにまつわる予知。
浮島のクエストエリアに突如出現した浮遊城。そこで新たな|冒険《クエスト》を求めたプレイヤーに待っていたのは、バグプロコトルによる城攻めクエスト。そして成す術なく敗北した彼らに待っていたのは──牢獄での強制労働だった。
「類似事件は前々から発生していたんだけど…ゴッドゲームオンラインに城を築いて、何故かゲームプレイヤー達を殺さずに捕らえて奴隷労働させてるバグプロコトルがまた出たんだ。
捕まったプレイヤーさん達は今も無事だけど、いつまでも無事である保証なんかないよね?
|遺伝子番号《ジーンアカウント》はどうして焼却されないのか…そもそも、バグプロコトルはなんでそんな事してるのか…詳しい事は何もわからないままだけど、とにかくゲームプレイヤーさんを助けなくっちゃ!」
全容の掴めないバグプロコトルの行動に困惑はあれど、猟兵たちの役目はひとつ。助けを求めるゲームプレイヤーがいるならば、バグプロコトルの魔の手から助け出すだけだ。
「今回、ゲームプレイヤーさん達が捕まってるのは、空のお城の中。その最奥!
こっそり侵入して助け出す事は出来ないから、手段は正攻法一択。城攻めクエストに挑戦してもらう事になるよ!」
城攻めクエストは、本来500人規模のコンテンツ。高い戦略性を要求するコンテンツであるが故に、その堅牢なステージは正攻法以外での侵入者を拒む。バグプロコトルの支配下であってもそれは健在だ。猟兵たちは城攻め側アタッカーとなって、防衛側ディフェンスの強固な守りを打ち破って、プレイヤーの救助に向かう事になる。
「皆は城攻め側、バグプロコトルが防衛側だよ。
防衛側を倒しながら、制限時間内にキャッスルクリスタルを破壊するのが、城攻めクエストの基本!
エリア毎に配置されているクリスタルを破壊したら、今いるエリアを制圧できるんだ。城へ入ったらすぐに、すっごい数の敵バグプロコトルが押し寄せてくるんだけど…敵の全滅を狙わなくても、クリスタルを破壊しちゃえばクエスト目標はクリア。先に進めるよ!」
そしてクリスタルを破壊しながらダンジョンの奥へと進めば、いよいよボス戦だ。キャッスルクリスタルの座する最奥ではバグプロコトルが城主として立ちはだかる。
「最後はボス戦!強力なボスであるバグプロコトルとの戦闘になるんだけど…これが城攻めクエストって事は忘れないでね。
ここでも制限時間内にクリスタルを破壊しなきゃ、防衛側は敗北になってゲームプレイヤーさんを助けられなくなっちゃうんだよ」
防衛側の勝利となってしまえばクエストはやり直しとなる。囚われているゲームプレイヤーたちの為には、いち早くクリスタルの破壊を狙う事が必須となるだろう。
「負けても|再挑戦《リトライ》はできるだろうけど…これまでの事件から、ゲームプレイヤーさんたちはGGOのゲームの外、現実世界である|統制機構《コントロール》のどこかで|囚われている《・・・・・・》と思うんだ。
|遺伝子番号《ジーンアカウント》が焼却されてないとしても、早く助けてあげなくちゃ!」
アヤメは顔をあげると、気合を入れるように握りしめた拳を空へ突き上げる。
「急いで進んで倒して、クリスタルを破壊する!その後プレイヤーさん達を助ける!
最終的には統制機構に住んでいる猟兵さんじゃないと直接助けられないし、きっと大変だけど、みんななら大丈夫だよ!」
ボス部屋でキャッスルクリスタルを破壊すれば、クリスタルの向こうに現実世界──『統制機構』で囚われているゲームプレイヤーの姿が投影される。統制機構に住む猟兵以外は直接的な干渉はできないが、ゲーム内から誘導することで助ける事ができるだろう。
アヤメの信頼の眼差しに見送られ、猟兵たちはグリモアの輝きへと向かっていく。
●
グリモアの輝きが開けば、眼下に望むのは大樹の頭上で円環に連なる浮島と、その先で霞むほど遠い豊かな大地。見上げるのは蒼空に浮かぶ巨大な浮遊城──その堅牢な城門だ。猟兵たちは臆することなく城門を潜り、城内へと歩みを進める。
黄金色に輝く壁や柱に枝葉や蔦が這う城内は広く、そして見通せぬほどに天井が高い。翼の羽ばたきに猟兵たちが天を見上げれば、現れたのは盾と槍を携える戦乙女たち…『リバース・バルキリー』近接戦闘力に加え、対魔法力の高いバグプロコトルだ。
「勇敢なる戦士の魂よ、歓迎しよう。よくぞ、この城へと辿り着いた」
戦乙女のひとりが猟兵たちへと賞賛を口にするも、ヘルムから覗く剣呑な眼差しは揺るがない。警戒を強める猟兵たちの前で、戦乙女たちが一斉に槍を掲げればクリスタルが降り立ち、城内は音を立ててその姿を戦場へと変えてゆく。
頭上には幾つもの黄金の足場が浮かび、その更に上空ではキャッスルクリスタルの輝きが鎮座する──戦乙女たちは、その輝きを守る布陣を敷いていた。
猟兵たちはこの遮蔽物にもなりそうな足場を進み、クリスタルを破壊する必要がある。だがその足場は一定時間と共に崩れ落ち、後に再生する不安定なもの。一方で戦乙女はその翼で飛び交い、防戦ながら果敢に攻撃を仕掛けてくる。敵に優位なこの戦場の防戦を、どう切り崩すのかが重要になるだろう。
「さあ。我らと共に、戦という饗宴を!」
城攻めクエストの開幕と共に、リバース・バルキリーの集団は猟兵たちへと襲い掛かる!
後ノ塵
後ノ塵です。はじめまして、あるいはこんにちは。GGOで囚われのゲームプレイヤーを救う、三章構成のシナリオとなります。
二章からは断章追加後にプレイング受付となります。
一章は『リバース・バルキリー』との集団戦です。空を飛び防衛する戦乙女たちをくぐり抜けて、クリスタルを破壊しましょう。
二章は『セフィロト・エクス・マキナ』とのボス戦です。クリア条件はクリスタルの破壊です。ボスもまたクリスタルを守る行動を優先します。
三章は冒険です。統制機構の中でも囚われているプレイヤー達を誘導し助けてあげましょう。
統制機構に在住しているゲームプレイヤーの猟兵以外は直接的な干渉はできません。上手く誘導し、囚われている場所から脱出させてあげください。
皆様のプレイングお待ちしております。奮ってご参加のほど、どうぞよろしくお願いします。
第1章 集団戦
『リバース・バルキリー』
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POW : チャージ&バッシュ
【ランスチャージ】又は【シールドバッシュ】が命中した部位に【バグ】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD : リバースブレス
【反転祝福】を解放し、戦場の敵全員の【レジスト値】と【ラック値】を奪って不幸を与え、自身に「奪った総量に応じた幸運」を付与する。
WIZ : バニッシュサンダー
自身が装備する【ランス】から【障害物無視】の【マップ攻撃】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【感電】の状態異常を与える。
イラスト:こげこげ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ミノア・ラビリンスドラゴン
バグプロトコル・キャッスル?
以前にも潰したことがありますが、また発生したのですわね!!
しかし何度占拠しようと叩き潰してさしあげましてよ~!!
双龍剣を携えた|聖剣士《グラファイトフェンサー》の装いで入城!!(双剣使い)
そこかしこから湧き出るバグに汚染されたエネミーたち……遅いですわ~!!
ドレスアーマーに多重掛けされた速度バフ(ダッシュ・軽業・軽量化・早業)で瞬時に懐へ潜り込み、舞い躍るかのような華麗な斬撃!
後ろから迫る敵を強烈なキックで蹴り飛ばし! また斬り裂く!
止まることなき【龍の剣舞】!
雲霞の如き軍勢を怒涛の勢いで切り拓いて、クリスタル目掛けて【斬撃波】ですわ~!!
「バグプロトコル・キャッスル? 以前にも潰したことがありますが、また発生したのですわね!!
しかし何度占拠しようと叩き潰してさしあげましてよ~!!」
これまで幾度となく各地にその姿を見せては、その度に猟兵たちの手によって攻め落とされていたバグプロコトル・キャッスル──再び出現しゲームプレイヤーを害するというならば、ミノア・ラビリンスドラゴンの目的はひとつだ。ミノアは双龍剣を携えた|聖剣士《グラファイトフェンサー》の装いで意気揚々と入城する。
城攻めクエストが開始して早々に城内は戦場へと変化してゆき、上空のそこかしこから幾多の『リバース・バルキリー』の姿が湧き出る。普通のプレイヤーならば圧倒される程の戦乙女の数にも、この戦場の不安定な足場にも、しかしミノアがたじろぐ事はない。
双龍剣を構えると、ミノアは不敵な笑みを零し──ドレスアーマーに重ね掛けたてんこ盛りの速度バフでブーストし、ミノアの姿は凄まじい速度で足場を駆け上がる!
「遅いですわ~!!」
「何ッ!?」
「流麗なりし剣の舞い! とくとご覧あれ!!」
ドレスアーマーの裾を翻し瞬時に敵の懐へ潜り込めば、急接近に驚き怯む戦乙女に向かって、舞い踊るかのように斬撃を繰り出しクリティカルダメージを叩き出す。さらに、ミノアの動きは一撃で留まることはない。瞬時に後ろから迫る敵を強烈なキックで蹴り飛ばし、間髪入れずに目の前の戦乙女へ追撃。目にも止まらぬ華麗な斬撃でHPを削りきると、素早く背後へ振り返り戦乙女をまた斬り裂く。
敵の隙間を縫うように駆け抜け舞いながら、連鎖するように絶え間なくダメージを与え続けるミノアの姿はまさしく、止まることなき|龍の剣舞《ドラゴン・ダンス》!
ミノアが雲霞の如き軍勢を怒涛の勢いで次々に敵陣を切り拓いてゆけば、その動きに対応しようと戦乙女たちは強敵を取り囲む。だがいくらミノアを取り囲み四方八方からチャージ&バッシュを繰り出そうとも、即席の包囲だけで幾重ものバフが乗った聖剣士の機動力に追い付けるはずもなかった。
バグに汚染された軍勢など物ともせずに、ミノアは戦乙女を蹴散らし浮島の足場を駆け上がる。一騎当千の活躍に対応しきれぬ戦乙女の陣形はあっという間に崩れてゆき──ミノアは再び不敵に微笑む。なにせ、これは爽快感を味わうアクションバトルではなく城攻めクエストなのだ。障害となる敵軍が視線の先から消えたその刹那、ミノアは狙い澄ませた一撃を解き放つ。
「ごめんあそばせ。わたくしの狙いは、始めから一つですわ~!!」
「まさか、しまった!」
迸る斬撃波が向かう先にあるものは──上空に輝くクリスタル!
透き通るような炸裂音と共にクリスタルが砕け散れば光が瞬き、苦虫を噛み潰して戦乙女たちは上空に姿を消してゆく。高鳴るジングルはエリア制圧のファンファーレだ!
だが勝利の余韻に浸ることなく、猟兵は次なる戦場へと駆け抜けてゆく。
大成功
🔵🔵🔵
印旛院・ラビニア
久々に聞いた気がするね、バグプロトコルキャッスル。聞いてしまった以上は止めないとね!
ヴァルキリーにはヴァルキリーということで、【高速詠唱】【召喚術】で戦少女型モンスターを召喚して戦わせるよ
「相手の状態異常が厄介かな。そんな時は頼むよエイラ!」
【癒しの戦少女・エイラ】を召喚して癒しの波動を出して味方を回復&電撃への耐性を上げ、さらには自分を抱えて飛行してもらう
「空を飛べるのはそちらの専売特許じゃないんだよね!」
更に自分のアサルトライフルで敵のヴァルキリーを撃ち落としにかかる。更には戦いつつ【学習力】で相手の行動パターンを学んで、穴を見つければ、そこを突くよ
連携アドリブお任せだよ
続くエリアへと駆け抜ける猟兵たちを出迎えるのは、 バグプロコトル『リバース・バルキリー』たちと、やはり第一エリアと同じく浮島の足場が浮かぶ天空の戦場だ。
「久々に聞いた気がするね、バグプロトコルキャッスル。聞いてしまった以上は止めないとね!」
どれほどのバグプロコトルの軍勢を前にしても、印旛院・ラビニアの意志は揺るがず、気合も十二分!
上空で高々と輝くクリスタルを見上げ、高速詠唱によって瞬時にラビニアが召喚するのは戦少女型モンスター、癒しの戦乙女・エイラ。敵対者がヴァルキリーだというならば、ラビニアが選ぶ手段もまたヴァルキリーだ。
「相手の状態異常が厄介かな。そんな時は頼むよエイラ!」
エイラはラビニアの言葉に力強く頷くとその体を抱きかかえ、目にも止まらぬ速度で飛翔する。
「空を飛べるのはそちらの専売特許じゃないんだよね!」
無数の戦乙女に捉えられぬようエイラが飛翔する中で、ラビニアはアサルトライフルの弾をばら撒くように攻撃してゆく。撃ち落としにかかるにも、この数では囲まれてしまえば動きは制限されてしまうだろう。
城攻めクエストというコンテンツには制限時間があるからこそ、戦いながらしっかりと戦乙女の攻撃パターンを見極めてゆく。
「小賢しい翼など、撃ち落としてくれる!」
撹乱するように飛び交い攻撃を放つラビニアへ、戦乙女たちが息を揃えてランスから放つのはバニッシュサンダー。障害物無視のマップ攻撃は波状の脅威となって襲いかかり、攻撃を食らったラビニアとエイラは感電しその瞬間動きを鈍らせる。
「エイラ、全てを癒やし浄化して! ヘルブレーデ・エンブレイス!」
だが癒しの戦少女の癒やしの波動は、生半可な攻撃のダメージなど瞬時に回復させる。
さらにエイルの波動が防御力と状態異常耐性を上昇させてくれれば、電撃も感電もはやラビニアにとって恐ろしい脅威などではない。アサルトライフルで次々に戦乙女を撃ち落とし、ラビニアとエイルは徐々に戦乙女たちの包囲を削ってゆく。だが、戦乙女の殲滅は目的ではない。これは城攻めクエストなのだから。
「見えた!」
圧倒的な量の敵を削り崩しながら、ラビニアの瞳がこれまでの戦闘で学んだ攻撃パターンを学習し見極めたのは、戦乙女たちの僅かな『穴』──アサルトライフルの銃口から放たれる弾丸は敵陣をすり抜け、クリスタルを打ち砕く!
高らかなファンファーレが響けば、戦乙女たちは悔しげに猟兵が制圧したエリアから姿を消していった。
大成功
🔵🔵🔵
杓原・潤
500人規模かぁ、それはまた大きな戦いだねぇ。
そんなにプレイヤーが集まるってゆーのがまずすごい!
まぁ今回はこっちの人数が少ないから、召喚術でちょっとかさ増ししとこうかな。
とゆー事でおいで、うるうのサメ達!
うるうは箒飛行、サメ達は回転ノコギリで飛べるから足場に頼らなくても空中戦が出来る。
後はあの雷っぽい攻撃だけだね!
魔力防御で守ってあげたり、回復液を泡にして飛ばして治してあげたりすれば大丈夫かな?
サメ達が近付ければこっちのもん!
噛んだり回転ノコギリで切断してやっつけちゃえ!
その隙にうるうは魔法光線とかでクリスタルを壊して行こうっと。
敵が多いんだもん、体力はなるべく温存温存。
その上で急いでいこー!
浮遊城の城内部であるこの上空から、次々に出現する『リバース・バルキリー』の姿を見上げて、杓原・潤は感嘆を零す。
「これが500人規模かぁ、それはまた大きな戦いだねぇ。そんなにプレイヤーが集まるってゆーのがまずすごい!」
城攻めクエストという500人規模のコンテンツだからこそ、空を覆う程の敵の数が用意されているのは納得もできるもの──なのだが、それは正規のクエストでの話だ。今現在バグプロコトルに乗っ取られているこのクエストでは、そんな数の一般ゲームプレイヤーはもちろんおらず、参加しているのが猟兵のみとなっては、どうしたって頭数は足りない。
「まぁ今回はこっちの人数が少ないから、召喚術でちょっとかさ増ししとこうかな。とゆー事でおいで、うるうのサメ達!」
だが潤は鮫海の魔法使い。足りないというならば、潤の手で補えば良いだけのことだ。
箒のひと振りで潤は鮫魔術で170体ものサメを召喚すると、浮かばせた箒に飛び乗り指笛をひとつ吹かせる。臨戦態勢のサメの群れは回転ノコギリをニョキニョキ生やすと、まるでヘリコプターの羽のようにノコを唸らせ、そのまま戦乙女の軍勢へと勢いよく向かってゆく!
「そっちは翼があるみたいだけど、うるうは箒飛行、サメ達は回転ノコギリで飛べちゃうんだよねぇ!」
「なんだこのモンスターの群れは…!?」
異形のサメの軍勢が空を覆い尽くさん勢いで押し寄せる──まるでB級映画のようなその光景には、流石にバグプロコトルとて動揺を隠し切れないのだろう。思わず怯んだ戦乙女たちにサメの回転ノコギリが押し寄せれば、クリスタルを防衛する陣形をまんまと大きく後退させる。
しかしサメたちの攻撃はスプラッターよろしくなものといえど、戦乙女たちは勇猛な戦士である。数を削られながらもなんとか崩れた陣形を立て直すべく、ランスを掲げバニッシュサンダーを解き放つ。
「異形のモンスターなど、蹴散らしてくれる!」
「サメたち、そのまま突っ込んで!うるうが守ってあげるから大丈夫!」
障害物無視のマップ攻撃は電撃と感電の脅威となって襲いかかるも、サメたちは退く事なく進み、潤は魔力防御でなんとかサメたちのHPを持ち堪えさせる。更には削られたHPも感電も、バブルワンドでスライム・シャークの回復液を泡に飛ばしてすぐさま回復してあげれば、墜落しかけたサメだってそのノコギリが再び凄まじい速度で回り始める。
「よーしっ。一気に近付いて、噛んだり回転ノコギリで切断してやっつけちゃえ!」
「くっ、しぶとい…!」
すっかり立て直したサメの群れと戦乙女の軍勢が大乱闘を繰り広げる中を、潤は素早く飛び交いながら回復と援護にと忙しく立ち回りつつ、周囲の隙を目敏く伺い、輝くクリスタルへと近付いてゆく。
敵の多さは驚くほどのものでも、サメたちが近づければ戦況はこっちのもの。回復液の泡によって体力を維持したまま前線を押し上げ続ければ、いよいよ戦乙女たちの陣形が大きく割れた。
「隙ありーっ!」
その瞬間、潤が狙い澄まして放った魔法は煌き光線となって、クリスタルを打ち砕く!
またしても猟兵に敗北を喫した戦乙女たちは、制圧したエリアから悔しげに消していった。
大成功
🔵🔵🔵
アポリト・アペルピシア
ククク……丁重な出迎え、痛み入る
汝らに敬意を表し、我も一時のゲームに興じようではないか
定石通り、数には数で対抗するとしよう
来たれ、炎の魔王軍!
炎精やドラゴンといった空を駆け、炎を操る魔物の軍勢を喚び出し、共に戦乙女どもを焼き尽くしてやろうではないか
足場が悪い?此方も空を飛んでしまえば無意味よ!
それとは別に、密かに我が眷属ミクロイ・デモネス達を放ち、城の内部を探らせておく
そしてクリスタルを発見したなら、直ぐに情報伝達の魔法で知らせるのだ
正確な位置さえ判ってしまえば、何処であろうと我が念動力で捻り潰してくれようぞ!
幾度となく猟兵たちに敗れ城内への侵入を許し続けても尚、戦乙女たちが戦意を失うことはない。──次なる戦場でもまた彼女たちは高々とランスを掲げ、猟兵へと突きつける。
「勇敢なる戦士の魂たちよ。よくぞここまで辿り着いた。だが、ここから先には進ませはせぬ!」
「ククク……丁重な出迎え、痛み入る」
檄を飛ばし奮起するリバース・ヴァルキリーたちの軍勢を前に、魔王アポリト・アペルピシアは尊大に声を響かせる。
「汝らに敬意を表し、我も一時のゲームに興じようではないか」
魔王然として振舞うアポリトのその威圧的な眼差しは、圧倒的な軍勢の前でも揺らぐことはない。故に戦乙女たちが示すものも最大の敬意であり──容赦のない戦意だ。
ならばアポリトもまた、戦場の定石通り、数には数で対抗するまで。
「来たれ、炎の魔王軍!」
腕代わりの巨大なガントレットを大きく広げ、アポリトが召喚するのは143体もの炎を操る魔物の軍勢。足場の悪さなど、こちらも空を飛んでしまえば無意味なものとなるだろう。
「さて、我が眷属ミクロイ・デモネス達よ」
そして更にアポリトは魔物の軍勢を一斉に前線を見送りながら、密やかに眷属ミクロイ・デモネス達を解き放つ。戦乱に紛れ、羽の生えた目玉たちが探るのはただ一つ──。
炎精やドラゴンの軍勢は瞬く間に空を駆け、浮島ごと焼き尽くさん勢いで戦乙女たちへ猛威を奮ってゆく。
「怯むな!今こそ我らが力を見せる時だ!」
対する戦乙女たちは迫る強敵へチャージ&バッシュを繰り出し、軍勢へバグを浸食させてゆく。魔物たちが放つ火炎に紛れ爆発音がこだまする戦場で、アポリトは焦る事なく冷静にガントレットの腕を広げる。
ランスチャージによってバグが侵食したドラゴンの翼が大きく羽ばたき隊列を乱す。その瞬間、将を討たんと魔物の軍勢を切り抜ける戦乙女がアポリトへと迫りゆく。だがそれは僅かにあと一手遅い──いち早くミクロイ・デモネスの情報伝達の魔法が直ちに知らせるのは、正確なクリスタルのその位置。
「皆のもの、|時間稼ぎ《・・・・》御苦労であった。かの戦乙女らが守るクリスタルは既に我が手中に収まった。チェックメイトだ」
「はったりを!」
「ならば刮目せよ。今ここで、我が念動力で捻り潰してくれようぞ!」
「何──!?」
アポリトの言葉と共に、広げられたガントレットが勢い良く両手を組み何かを捻り潰す。その直後、響き渡るのは透き通るように甲高い炸裂音。音の在り処へ振り返る戦乙女たちが目にするのは、不可視の念動力がクリスタルを打ち砕いた破片が煌めく光景だ。
「ば、馬鹿な…そんな事が…!」
猟兵に制圧されたエリアから戦乙女たちは悔しげにその姿を消してゆき──戦場には魔物の軍勢を率いる魔王の勝鬨が高らかに響きわたっていた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『セフィロト・エクス・マキナ』
|
POW : アイン・ソフ・オウル
【セフィロト型魔力回路】から、レベル×5mの直線上に【魔力の奔流】を放出する。【コアの耐久力】を消費し続ければ、放出を持続可能。
SPD : マキナ・セフィラ
【セフィロト型魔力回路】から無限に供給される【美しく輝く魔力の矢】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。
WIZ : スターリー・トライアングル
【セフィロト型魔力回路】から【三角形型の光】を放ち攻撃する。その後、着弾点からレベルm半径内が、レベル秒間【移動不能】状態になる。
イラスト:傘魚
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
枝葉や蔦が生き物のように蠢き、黄金の城壁が崩れゆく。見通せぬ程の天井がにわかに開き、遥か頭上には雲海の蒼空と目映い輝きを讃える大きなクリスタルが浮かんでいた。
このクリスタルさえ破壊すれば、猟兵たちの勝利となるだろう!
しかし──クリスタルの輝きが照らす戦場に、それは舞い降りる。
蒼く輝く魔術回路|生命の樹《セフィロト》を背負う少女『セフィロト・エクス・マキナ』──この城に君臨する強力なバグプロコトル。
彼女の固く閉ざされた唇は、何かを紡ぐことはない。彼女の瞳が示すものは、何かの意思と猟兵たちへの強い敵意。彼女の背負うセフィロトは、その暴威を振るう機会を今か今かと待っているだけだった。
セフィロト・エクス・マキナがクリスタルの前へと座すれば、クエスト開始までのカウントダウンが猟兵たちの視界へ表示される。問答無用など不要とでも言わんばかりのボスの姿に、猟兵たちもまた陣を敷く。
立ち塞がるボスがどれほど強力なバグプロコトルだとしても、クエストの勝利条件はただ一つ──クリスタルの破壊だ。
変わらず蒼空にポツポツと散らばるこの黄金の足場は、大きなキャッスル・クリスタルへと繋がる階段を思わすものとなっている。その足場は一定時間と共に崩れ落ち、後に再生する不安定なものだが、クリスタルへの道程としても遮蔽物としても機能するだろう。
カウントが最後の示したと同時に、猟兵たちはセフィロト・エクス・マキナへと立ち向かってゆく!
ミノア・ラビリンスドラゴン
なかなかの露出度ですわね!
わたくしも負けていられませんわ!
布地を減らしてスピードアップ!(軽量化・軽業)
武器を双龍剣から超銀河救星剣エクスカリバーにチェンジ!
いきますわよ~!
【戦闘演算】で足場のパターンを見極め、【ジャンプ】で次々に跳び移って魔力の矢を回避!
そういえばあなた、かなり古参のバグプロトコルですわねぇ
安倍晴明とか、白の王セイメイとか、人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』とか、ご存知ありませんこと?
ま、仮に知っていたとしても教えてはくださらないでしょうけど
言ってみただけですわ~!
そろそろ射程内ですわね
剣は届かない? 心配ご無用!
【グラファイト・スピード】で剣から衝撃波を乱射ですわ~!
いよいよ姿を現したそのボス、バグプロコトル『セフィロト・エクス・マキナ』の姿にミノアはフフンと鼻を鳴らす。
「なかなかの露出度ですわね! わたくしも負けていられませんわ!」
なにせ露出過多の美少女や美女はゲームの華である(諸説あり)!
日頃から、そのけしからん衣装でプレイヤーの視線に魅惑のご褒美を振る舞っているドラゴンプロコトルとしては、強大なボスとてそこらのバグプロコトルなどにセクシー路線でも負けてはいられない!
勇んで強敵との戦いへ挑むミノアは、すごくけしからん純白の姫ドレスからズバッとオーバースカートを取り払い、衣装をあれこれ軽量化すればセクシー度アップの上に身軽な動きもチョチョイのチョイ。
「さらに~! 武器を双龍剣から超銀河救星剣エクスカリバーにチェンジ!」
前哨戦で扱った二刀の双龍剣から持ち変えて、ミノアがその手に握るのは煌めく大剣──統制機構が放送禁止にしたアニメ「超銀河救星主伝説」とのコラボ武器である『超銀河救星剣エクスカリバー』だ。
「いきますわよ~!」
年頃の少年の浪漫を体現するような出で立ちで、ミノアは鋭い眼差しを光らせジャンプ!
直後、先程まで立っていたその足元へ飛んでくるのは、セフィロト・エクス・マキナの魔力回路から無限に供給される美しく輝く魔力の矢。射出され続ける魔力の矢をミノアは機敏に足場から足場へ飛び移り、次から次へと回避する。
向こうが足を止めて攻撃速度を3倍に増して残弾が無限の攻撃を仕掛けてこようとも、スピードアップしたミノアの動きには数を撃とうと当たりはしない。
「そういえばあなた、かなり古参のバグプロトコルですわねぇ」
そうして着実に距離を詰めてゆく中で、ミノアがふと思い出すのはセフィロト・エクス・マキナの出現履歴──この少女は猟兵がGGOへと降り立った最初期から出現しゲームプレイヤーを脅かしてきたバグプロコトルだ。
「安倍晴明とか、白の王セイメイとか、人類管理者『ホワイト・ビヘイビア』とか、ご存知ありませんこと?」
古参ともならば、何かの情報を握っているかもしれないと推測もできようもの。しかしミノアの言葉に少女の唇はピクリとも動かず、返答の代わりには魔力の矢が飛んでくるだけだった。
「ま、そうでしょうね。言ってみただけですわ~!」
だがミノアに落胆などはなく、変わらぬ調子で階段状の足場を飛び乗り継ぎ、回避し続け接近してゆく。何一つ返答もないのもまたミノアの予想通り。何か知っていたとしても、そうそう教えてくれるはずもないのだから。
「そろそろ射程内ですわね」
呟くミノアは大きく一飛びして己の得物を構える。足場の先に遠く見えるのは、魔力の矢を撃ち切りクールダウン中のボスの姿。だがこの距離ではまだ剣は届かない? ──心配ご無用!
ミノアが超銀河救星剣エクスカリバーを振り上げれば、その刀身は力強い煌めきを増してゆく。
「いきますわよ! 乱射ですわ~!」
ミノアが勢い良く大剣を振り下ろせば、煌めき衝撃波が迸る。グラファイト・スピードによって放たれるそれは自身の装甲削減量に応じ、威力・速度・発射数が増加する。
凄まじい衝撃波は幾つもの数に枝分かれしながら、目にも止まらぬ速度でセフィロト・エクス・マキナの魔力回路と、その背後に守られるクリスタルへと命中すると、その耐久値を着実に減らしていった。
大成功
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