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トワイライト・ザナドゥ③〜礼を尽くし、力を尽くす戦

#サイバーザナドゥ #トワイライト・ザナドゥ #オスシ・アカダルマ #アカダルマファーマシー #第一戦線

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「ここからだ。私の戦いはここから始まる」

 オスシ・アカダルマは己の力を尽くしても尚遠かった場所が近づいたのを感じた。
 そこはオスシ・アカダルマが鍛錬、人体改造でもってサイバーニンジャの高みに登ってこそ初めて近づけた場所である。

「まだ、あるのだろう? オブリビオンの高み、ニンジャの高み、36世界の高みを超えた、その先が……! あらゆる手を尽くし、全て手に入れる。それがアカダルマの流儀だ……!」


「サイバーザナドゥ、滅びの危機です、猟兵=サン……」

 寧宮・澪(澪標・f04690)は忍者装束なだるまを揺らして猟兵へと声を掛ける。
 「骸の海」に侵食された世界、サイバーザナドゥを支配する『10大メガコーポ』のCEO達は究極兵器『調停機セプテントリオン』を用いてサイバーザナドゥを消滅、その際のエネルギーで他世界の侵略に乗り出そうとしている。

「そのうちの一人、サイバーザナドゥにて『最強』とも名高いサイバーニンジャ、オスシ・アカダルマ……彼との戦いの場が、あります」

 そこはオスシ・アカダルマが保有する専用サイバースペースだ。そこで待つアカダルマは訪れた猟兵達を丁寧に迎え入れ、サイバーニンジャの礼儀作法に則った「|忍びの決闘《ニンジャ・デュエル》」を挑んでくる。
 |忍びの決闘《ニンジャ・デュエル》とは、相手を戦士と認め、敬意を持って戦うことを良しとする作法に則った戦。戦う前のアイサツと名乗りを行い、敵への敬意を忘れず、己の力を、技を、智を尽くし全力で臨む戦である。
 もしもそれに従わない者が出れば、その瞬間にサイバースペースはその不届き者を死の電流で焼き尽くすだろう。
 と、澪は『アカダルマファーマシーより猟兵の皆様へのご連絡』なる文書を参照しながら説明する。

「大事なのは、アイサツと名乗り……手は合掌でも、こう握って合わせても、体の横でもOK、止まってることを示せれば良しだそうです……頭も可能なだけ下げたりする感じで……」

 人間型でないスタイルの猟兵もいるだろうから、そこはそのボディに合わせて礼を尽くせばいい。声の出ない猟兵も、鳴き声や駆動音、書や代理人にアイサツや名乗りを代行してもらってもいい。
 アイサツだって「コンニチハ」でも「ドーモ」でもいい。きちんとアカダルマと向かい合う、その心意気を示す声がけがあればいいのだ。
 アイサツが終われば戦いになる、そこでは倒すべき相手への敬意を忘れず、己の心技体、すべてを尽くして戦えば良い。多少ダーティでも術のうち、と己が胸を張れるならばアカダルマもそれがその猟兵なりの敬意である、と認めてくれるだろう。

「アカダルマは強敵、簡単な戦いにはならないでしょう……それでも礼儀を尽くせば、きっと彼に届くはずです。どうか力を貸していただきたいです」

 よろしくお願いします、と澪は猟兵に願うのだった。


 「アカダルマファーマシー」所有、オスシ・アカダルマ専用サイバースペースを訪ねれば、アカダルマ自ら空の手を示し猟兵達を迎え入れてくれる。
 彼は非礼にならぬ程度に距離を取り、すっとメカな手を合わせて猟兵へと頭を下げた。

「ドーモ、猟兵=サン。アカダルマファーマシーCEO、オスシ・アカダルマです」

 それはいっそ無防備なまで姿勢、目の前の戦士へ敬意を払った礼であった。


霧野
 ニンジャの作法、御覧じろ。霧野です、よろしくお願いします。

●シナリオについて
 このシナリオは、『トワイライト・ザナドゥ』のシナリオの一つです。
 1章だけのシナリオです。
 『最強』と名高い、サイバーニンジャ、オスシ・アカダルマ、彼とサイバーニンジャの礼儀作法に則った「|忍びの決闘《ニンジャ・デュエル》」を行い、打ち倒してください。もし礼儀を守らないようならば容赦なく死の電流で焼き尽くされてしまいます。
 このシナリオには以下のプレイングボーナスがあります。
=============================
 プレイングボーナス:ニンジャの作法に則り、「礼儀正しく」戦う。
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第1章 ボス戦 『オスシ・アカダルマ』

POW   :    アカダルマ・メイカー
【アカダルマ・イクサヨロイ】を最大駆動させ、【必殺断裂攻撃「アカダルマ・メイカー」】で対象の【腕や足の付け根】を攻撃する。既にダメージを受けている対象には威力2倍。
SPD   :    アカダルマ・エリクシール
自身が淹れた【ブーストドラッグ】を飲んだ対象を【アカダルマ・ムテキ・オーラ】で包み、24時間の自動回復能力と【精神攻撃】耐性を与える。
WIZ   :    アカダルマ・クナイ・レイン
【アカダルマ・ヒュージ・クナイダート】を手または足で射出する。任意の箇所でレベル×1個に分裂でき、そこからレベルm半径内に降り注ぐ。

イラスト:ゆひゃん

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 頭を下げたアカダルマは礼儀正しくアイサツを待っている。
 確かにこの状況、不意をつくならば絶好の機会である。だがしかし、butしかし、ここはすでに「|忍びの決闘《ニンジャ・デュエル》」の戦場である。アイサツも返さず隙ありしようものならば、死の電気がすぐに不埒者を焼き尽くすであろう。
 アイサツは大事だ。まずはアイサツ、その後は——死力を尽くすこそ礼儀である。
暁・紅華
出来れば戦いたくねぇんだが、ここに来た以上、やるしかねぇよな。
こちらも礼儀正しく、だな。

ご丁寧にどうも。暁・紅華だ。
手を腹に当てお辞儀し、敬意を払う。

俺の本気、見せてやる……!

『|紅血蝙蝠《ブラッド・バット》』で【牽制攻撃】しながら、〈|紅血殺牙《コウケツサイガ》〉で急所を狙う。
降り注ぐクナイは【なぎ払い/受け流し】で対処。

WIZ/連携・アドリブ歓迎




(出来れば戦いたくねぇんだが、ここに来た以上、やるしかねぇよな)

 本来であれば他者を傷つけることなどしたくはない。
 頭を下げたアカダルマを見ながら、暁・紅華(†・f14474)は苦い気持ちを噛み締めた。ただ心穏やかに、優しく過ごせたならばいかに幸せだっただろう。
 紅華とて覚悟はすでに決めていたが、相手の礼儀正しさにほんの少しだけ迷いが生じたまでのこと。その迷いを表に出すことも失礼に当たるとわかっている。
 故に、紅華は手を己の腹に添える。礼儀正しく手を見せて、頭を下げてお辞儀を返すのだ。

「ご丁寧にどうも。暁・紅華だ」
「ご挨拶ありがとう。では」
「ああ」

 ここにアイサツは交わされた。ならば後は、本気で死合うのみ。

「アカダルマ・クナイ・レイン!」

 アカダルマは人智を超える速度でばっと宙に飛び、人ほどの長さのアカダルマ・ヒュージ・クナイダートをメカの手で打ち出した。その刀身は無数と思えるほどに分かたれて、紅華を中心にした円を描いて降り注ぐ。

「俺の本気、見せてやる……!」

 紅華もただ打ち据えられるわけがない。ほんの少しだけ、その手から赤が流れる。
 零された血はわずか一滴、されどそこより生まれるは六百を優に超える小型のコウモリ達である。部屋を埋めつくほどに一気に増えたコウモリ達は、主の意を汲み取って、アカダルマの目を、手を、脚を打ち据えようと羽ばたいた。
 その攻撃はもちろん軽い、これだけで倒せるわけもない。
 故に紅華も前に出る。コウモリ達のその向こうより己の血脈と一体化した妖刀、紅血殺牙を両手に握り、降り注ぐクナイダートを払い除けて。
 そして、コウモリ達の連撃にアカダルマがほんのわずか目を眇めた一瞬に、紅華は一気に距離を詰め、彼のスーツの腹を貫いた。
 妖刀が血を啜る。薬の味が己の口内に伝わる錯覚に眉を寄せながらも、紅華はぐっとこらえて切り抜いた。

「なるほど覚悟と本気。確かに見せていただいた」

 アカダルマは紅華の礼儀正しさを賞賛し、今ひとたび瞬間移動めいた素早さで距離を取るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シリルーン・アーンスランド
礼儀作法を尊ばれますのね
わたくしも可能な限りかく在りたいと願うもの
礼節は大切にございます
その後の死合いは別のお話でございますから

堂々眼前へ参りまして
「初めまして」
微笑み優雅に一礼を
「わたくし、猟兵がひとり、シリルーン・アーンスランド
にございます」
お見知りおき下さいませ、と言い顔を上げ
お名乗りから構えられるまで一切動かず
仲間に向けると同じ温顔にて礼を尽くしまして後

起動にて即時戦闘開始
技能も用い攻撃をいなし飛び退ってから
メガリス・さまよえる舵輪を詠唱致します

此度はロボさまにいつも通り優雅に一礼し希います
「あれなる慮外者に鉄槌を!」

ロボさまのみにお任せはせず
わたくしも斬り込み悪逆を誅してくれましょう




 シリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)はそっと姿勢を正す。
 礼儀作法を尊ぶ、それは素晴らしいことだ。シリルーンととて可能な限りかく在りたいと願うものである。このあと死合うとしてもそれはそれ、まずは礼を尽くすというのは彼女としても歓迎する姿勢であった。

「初めまして」

 堂々とアカダルマの前へと進み出て、シリルーンは優雅に一礼する。顔には柔らかな微笑み浮かべ、声の調子も穏やかに。

「わたくし、猟兵がひとり、シリルーン・アーンスランドにございます。どうぞお見知りおき下さいませ」
「これはご丁寧に。ドーモ、オスシ・アカダルマです」

 丁寧な礼をしたシリルーンが顔を上げれば、アカダルマも手を合わせ、礼をする。仲間に向けるのと同じ微笑み浮かべ、彼の礼が終わるまで動かずに待つシリルーンの前で、アカダルマは折り目正しく礼をし、そして頭を起こした。
 その瞬間、この場は戦の場へと変わる。

「アカダルマ・クナイ・レイン!」

 目にも止まらぬ速度でニンジャの動き。アカダルマは人の背丈ほどもあるアカダルマ・ヒュージ・クナイダートを無骨なメカの腕で打ち出した。それは刀身を無数に思えるほどに分かち、シリルーン目掛けて降り注ぐ。
 無論、シリルーンとてただやられはしない。優雅にいなし受け流し、飛びすさってクナイダートの雨を避け、結界で直撃を避けて一つの願いを形にする。

「キャプテンさま……! ハナさま! 皆様! どうかお力お貸し下さいませ!」

 旧き世界より、「お前が持っていけ」と託された力、メガリスに宿った意思へ呼びかけて彼、彼女らの力を借り受ける。メガリスはその願いに応え、顕現する。

「あれなる慮外者に鉄槌を!」

 現れたメガリスロボットは、優雅な礼に応える。人と共にあらんと願う彼らが放つは、世界を破壊する者への怒りを乗せた電流だ。数秒数十秒とクナイダートを受け止め溜め込んで、素早く動き回るアカダルマを捉えるレーザーを放つ。
 アカダルマは幾つもの奔流に目を焼かれ、脚が一瞬止まった。
 その機を逃すことはない、キャプテン達を信じているからこそシリルーンは躍り出た。Les pas du ventに包まれた一蹴がアカダルマを強かに打ち据え、その体を蹴り飛ばす。

「確かな決意と礼、見せてもらった」

 アカダルマはぎゅいんと素早く体勢を直し、シリルーンと距離を取る。決して油断ならない敵と認め、礼を尽くしている故に。

成功 🔵​🔵​🔴​

鹿村・トーゴ
文明発展しすぎてオレには縁と追い世界と思ってたけど
強い忍…ニンジャが居るなら手合わせ死合いの誘惑に勝てねーのが羅刹のサガかねェ

サイバー世界にオレの常識がどこまで通用するか解んねーが礼儀を尽くすよ

離れた位置であぐらで座り肩幅に広げたこぶしを床に突き頭を下げ

お初に
アカダルマ殿
オレは羅刹、鹿村トーゴ
此方とは違う世界の忍者だ
では一手頼み申す

スッと立ち構えてから攻撃はへ転じ
【野生の勘と軽業】で身躱し動き【追跡】
腕や足付け根は大血管もある
生身のオレが斬られりゃ死に繋がるが相手の大技を近接誘発するのもテだ
【念動力】で分割七葉隠を操り諸攻撃【受け流し】
敵UCへ即【カウンター】
UCを至近で叩き撃ち込む
アドリブ可




 サイバーザナドゥ、そこは鹿村・トーゴ(鄙の伏鳥・f14519)とは縁遠い世界だった。
 トーゴが日々親しむ世界とは違う発展具合、かくも彼我の文明は遠くなりにけり。故に交わることもなし、と思ってはいたけれど、そこにも強者の忍、ニンジャがいるという。そして刃を重ねる好機も巡って来たと聞いたならば。

(手合わせ死合いの誘惑に勝てねーのが羅刹のサガかねェ)

 かの世界にトーゴの常識がどこまで通用するかは不明だが、それでも礼儀を尽くすのみ。
 目の前でアカダルマが彼の礼に乗っ取るアイサツをしたのを受けて、トーゴもざっとその場に胡座をかいた。肩幅に広げた拳を床に付いてみせ、頭を垂れてアイサツを交わす。

「お初に、アカダルマ殿。オレは羅刹、鹿村トーゴ、此方とは違う世界の忍者だ」
「ドーモ、鹿村トーゴ=サン。よろしくお願いいたします」

 同じニンジャの音を持つ者同士、世界は違えど何かが通じ合う。互いの礼を尽くし、今より死合う戦へのアイサツが成された、と直感でわかる瞬間であった。

「では」
「では、一手頼み申す」

 火蓋は切って落とされた。トーゴがすっと立ち構え、七葉隠を分けた七振りの刀をばらりと広げれば、アカダルマのメカの拳がまさに飛ぶ勢いで振るわれる。
 それを念動力で操る刀一振り二振り、三振り四振りでいなして勢い殺し、身軽くトーゴが拳を避けて、五、六、七を踊らせて追撃を受け流した。
 一合二合、そして数合と打ち合いいなして刀を揺らし、人を超えたる速度の拳を流していれば、アカダルマがメカメカし拳をぐっと握り直す。

「アカダルマ・メイカー!」

 気合裂帛、アカダルマ・イクサヨロイが最大速度、最大パワーで唸りを上げる。これぞ必殺の一撃と、狙うはトーゴの脚の付け根、その身軽さを封じようと断裂攻撃が振るわれた。

(腕や足付け根は大血管もある、生身のオレが斬られりゃ死に繋がるが)

 しかし、それこそトーゴの狙う隙、大技の瞬間でもある。

「“視ずの鳥其の嘴は此の指す先に”」

 至近に迫った必殺の一撃に、トーゴも引くことはなし。分割七葉隠七振りすべて受け流しに回し、直撃避けたその隙に、狙い通りの一撃を。

「……穿て大鉄嘴」

 単純故にただただ重く、それはアカダルマを押しつぶす。サイバースペースの床すら破壊して、アカダルマごと更に下へとめり込ませた。

「確かなワザマエ……見せていただいた」

 めり込む床より瓦礫を払いのけ、イクサヨロイが身を持ち上げる。
 アカダルマはニンジャを賛え、仕切り直しとばかりに構え直すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
ドーモ、オスシ・アカダルマ=サン。カシム・ディーンです。
「ドーモ、オスシ=サン。メルシーです」

あ、此方もどうぞ
焼きまんじゅうを進呈
「アカダルマには焼きまんじゅうだぞ☆」

焼きまんじゅうを食した後は

では…やろうか
【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の能力と動き…飲んでるブーストドラッグの解析
「あれは…梅ジュースだよ!」
くっ…クエン酸豊富で健康に良い奴か!

【念動力・属性攻撃・弾幕・空中戦】
UC発動
梅ジュースに負けてたまるか
「その回復力を上回るぞ☆」
超絶速度で飛び回りながら念動光弾と共に火炎弾と凍結弾を叩き込み
【二回攻撃・切断・電撃】
電撃を纏った鎌剣と打刀による連携連続斬撃を叩き込み
切り刻み続ける!!




「ドーモ、オスシ・アカダルマ=サン。カシム・ディーンです」
「ドーモ、オスシ=サン。メルシーです」
「ドーモ、カシム=サン、メルシー=サン」
「あ、此方もどうぞ」
「アカダルマには焼きまんじゅうだぞ☆」
「これはご丁寧に」

 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と彼のキャバリア、メルクリウスことメルシーはアカダルマにアイサツをする。そのまま流れるように焼きまんじゅうを差し出した。
 礼儀正しくアカダルマも焼きまんじゅうを受け取り、しばし三人で舌鼓を打ち。最後のひとくちを飲み込んで、視線を交わす。

「では……やろうか」
「いざ」

 これより始まるは死合いの戦、己の死力を尽くすのみである。何をしようと何を使おうと、全力で戦ったと胸を張れるならばいいのだ。
 アカダルマは目にも止まらぬ速さで自社製品のブーストドラッグを取り出した。くぴっと一気に蓋を開け、止める間もなく飲んでいく。

「メルシー、敵の能力と動き……飲んでるブーストドラッグの解析」
「あれは……梅ジュースだよ!」
「くっ……クエン酸豊富で健康に良い奴か!」
「数千倍に濃縮・凝縮して人間じゃ耐えられない効能のジュース……!」
「イヤーッ!!」

 どろりと個体に近い粘度のそれをサラリと飲み干して、アカダルマはムテキ・オーラに包まれる。そのままカシムとメルシー目掛けて人智を超えた素早さでヒュージ・クナイダートを手に飛びかかってきた。

「いくぞメルシー! 魔力と思考をリンクさせろ!」
「ラジャったよご主人サマ♪ メルシーとご主人サマのスペシャルアタック見せちゃうぞ☆」

 素早さならばカシムも負けてはいない、メルシーと息を合わせてアカダルマの振るう恐ろしい速度のクナイダートを、風を巻き込むメカの拳を空中すら足場にしながら走り回る。

「梅ジュースに負けてたまるか!」
「その回復力を上回るぞ☆」

 同時に操る念動光弾と火炎弾、凍結弾。当たって回復されるならば、それを上回る傷をつけ続けるべし。光と火に焼かれ、凍りついてもすぐに塞がる傷を更に深めるべくカシムとメルシーは空中を駆け巡る。
 電撃纏ったBX鎌剣『ハルペー』がメルシーによりぐるぐるぐるり円を描くようにアカダルマを切り刻み、カシムの打刀 魔禍祓霆裏『神雷』がメカの腕を切断せんとアカダルマに切りつけ続ける。互いのことならば見ずとも聞かずともわかるのだから、ひたすらに息を合わせて二人は切り込み続けていく。

「確かな決意と礼、見せてもらった」

 塞がりながらも増える傷、それはアカダルマに確かな負傷として積もっていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

増尾・雄吉
アドリブ/連携可

いつもの昭和サラリーマン状態でアカダルマと相対。
「アカダルマ様、どうも初めまして。私こういう者です。」
恭しく名刺をアカダルマに差し出す。そこには『シーコン・バード社副社長 増尾・雄吉』の文字が。
「ビジネスマンの流儀でアイサツさせていただきました。ではここからは戦士の流儀で参りましょう。」
装甲展開で頭からつま先まで全身サイバーアーマーを装着し、デスブレイドを構えてUC発動。
「ヤッゾオラァ!」
先制攻撃を仕掛けつつ、敵の攻撃はオウガメタルで衝撃吸収。こちらは重量攻撃で鎧砕きと装甲破壊を仕掛けて防御力低下を狙う。
(『24時間戦えますか』なら勝負は25時間目、そこまで立っていられるか)




 きっちり分けた前髪を整え、ぴっちり撫で付けて、スラックスの折り目もぴしっと決めて。スーツのボタンもしっかり止めた、昭和サラリーマン状態な増尾・雄吉(怪鳥の有能秘書・f42291)は腰からしっかり頭を下げる。

「アカダルマ様、どうも初めまして。私こういう者です」
「これはどうも。ではこちらも」
「頂戴します」

 恭しく差し出した名刺には、『シーコン・バード社副社長 増尾・雄吉』の文字が誇らしく並んでいる。はきはきとビジネスマンらしく自身の名を読み上げ渡せば、アカダルマもメカの手を丁寧に揃え受け取り、改めて自身の名刺を差し出した。
 両手で受け取り、丁寧に名刺ケースにアカダルマの名刺をしまった雄吉は背筋を正しアカダルマに向かい合う。

「まずはビジネスマンの流儀でアイサツさせていただきました。ではここからは戦士の流儀で参りましょう」
「ご丁寧にありがとうございます」

 お互い会釈をした次の瞬間、ビジネスマンのアイサツは終わりだ。ここからは戦士同士の死合いの戦である。
 瞬時に頭からつま先まで全身サイバースーツを纏った雄吉は、スーツ姿と同じほどに大型なデスブレイドを構えて一声吠えた。

「ヤッゾオラァ!」
「ヌウーッ!」

 勇ましく空気を揺るがす咆哮と共に、雄吉はデスブレイドをまるでただの竹光かと言わんばかりに振り回す。無論そんなはずもなく、確かな質量と重量がアカダルマへとぶつけられ、その装甲をぼこりとひしゃげさせた。
 同時に放たれるのは蜘蛛の糸、絡めば粘り、何人も押さえつけるかのような強靭なものだ。

「イヤーッ!!」
「ヌゥーッ……!」

 アカダルマも負けてはいない、懐より取り出したるアカダルマ印のブーストドラッグの瓶をグビリと飲み干して、その身をすぐにアカダルマ・ムテキ・オーラで包み込む。まるで装甲は最初からひしゃげてなどいなかったかのように、オーラで支えられた。
 そして貫手がぶんと突き出され、雄吉はその無情なまでの破壊力をオウガメタルで受け止め勢いを殺し受け止める。
 互いに引かず、負けず、場は高まり続ける。秒の間に無数の攻防、尽きることなく続くばかり。

「ヤッゾオラァ!!」
「イヤーッ!」

 流儀は異なれど戦士の気合は確かに通じ合っている。雄吉は大事な世界、恩人の、その家族の世界を守る意思を煌々と光る目に宿し、アカダルマへと相対しているのだ。どちらかが死ぬまで倒れない、その心構えを持って。

(『24時間戦えますか』なら勝負は25時間目、そこまで立っていられるか)

 その瞬間、この戦の決着もついているだろう。雄吉はずっしりとしたデスブレイドを改めて大きく振りかぶるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ガーネット・グレイローズ
自分達の利益のためには環境破壊も辞さない、
薬物中毒者を大量に生み出し、挙句に人体実験や殺人まで。
どうやらメガコーポの経営スタンスは、私とは相容れないものらしい。

「どうも、オスシ・アカダルマさん」
メガコーポと比べれば吹けば飛ぶような会社だが、私も企業人の端くれ。
《ビジネス知識》を駆使し、まずはアカダルマと名刺交換を。

それでは、いざ勝負!
スラッシュストリングを《念動力》で操り、クナイ型ブレードは
ブレイドウイングによる《流体装甲》《ウイングシールド》でガード。
そしてマシンガンを抜くのに合わせて【PSY-Teleport】を発動。
瞬間移動で銃弾を掻い潜り、《功夫》の《連続コンボ》をお見舞いしよう!




(自分達の利益のためには環境破壊も辞さない、薬物中毒者を大量に生み出し、挙句に人体実験や殺人まで)

 非道の限りを尽くして世界を貪ったあとは、残りを破壊してエネルギー変えてまた、暴利を貪りに他の世界を狙う。

(どうやらメガコーポの経営スタンスは、私とは相容れないものらしい)

 自分の利益だけではなく、他者の利益もあってこその商売である、というガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は、まさに世界を滅ぼそうとする彼らとは分かり合えないタイプの商人だ。世界を、人を未来へと繋いでいくビジネスをモットーにしている、と言えるかもしれない彼女もまた、サイバーザナドゥの滅びを止めるべくアカダルマの前に立つ。

「どうも、オスシ・アカダルマさん」
「これはどうも。ではこちらも」
「頂戴します」

 世界を股に掛ける商人ではあるが、おそらくその規模はメガコーポに比べれば微々たる、と言えるもの。それでもガーネットには企業人たる自負がある。
 すっとスマートに名刺を取り出しアカダルマへと差し出し、涼やかな所作でビジネススタイルなアイサツを堂々と交わしてみせた。
 互いに名刺を丁寧にしまったところで、場の空気は戦の場へと切り替わる。

「いざ勝負!」

 戦のアトモスフィアを追い風に、きゅっと瞬時に一本ブーストドラッグを飲んだアカダルマは、人の身の丈はあろうかというヒュージ・クナイダートを神速にて振り回した。轟音立てるその鋼がガーネットへと迫りくる。

「それでは、いざ勝負!」

 これよりは戦の流儀、ガーネットもしなやかに駆け抜ける。スラッシュストリングを手も使わず念動力のみにて操りアカダルマの動きを制限し、緩んだ勢いをブレイドウイングの流体装甲が包むように受け止め、勢いを押さえ込む。
 無論、アカダルマもそこで止まりはしない。受け止められたクナイダートはすっぱりと諦め、離したメカの手で以て、まるでマシンガンが如き数と勢いのある無数の突きを気合と共に繰り出してきた。

「イヤーッ!!」
「付いて来れるか?」

 ガーネットその合間を短い瞬間移動で掻い潜る。現れたと思えばすぐに移動し、アカダルマの間合いより気と衝撃を十二分に乗せた必殺の功夫コンビネーションを打ち込んだ。
 緋色がさらりと揺れ、四つ、確かに打った。しかし一発、追いつかれていなされたこともガーネットにはわかっている。

「確かなワザマエ、この身に届いた」
「しかしまだまだ健在、そうだろう?」

 ほんの少しだけ届かなかったが、しっかりダメージは与えられている。回復する前にさらなる深手を与えていくべく、ガーネットの姿はまたかき消えて、飛んでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

高崎・カント
世界を滅ぼすなんて絶対ダメなのです!
ニンジャ許すまじなのです!

きゅー、アイサツは実際大事なのです
奥ゆかしいモーラットとしてしめやかに行うのです

地面に着地し、手を揃えてもきゅっとお辞儀するのです
ドーモ、オスシ=サン、カントなのです
モーラット語なのですが、モラリンガルが人間語に翻訳してくれるので安心なのです

オスシ=サンはヤバイ級ニンジャ
アイサツ後のコンマ数秒が勝負なのです
オスシ=サンがお薬を飲んでいる間に突撃なのです【UC使用】
初撃を防がれることは前提
回転でできた竜巻の勢いを利用して上空に飛んで、相手の攻撃を躱すのです
マントを利用して滑空し、上空から追撃のパチパチ火花を放つのです!




 サイバーザナドゥ未曾有の危機に、高崎・カント(夢見るモーラット・f42195)はくわっと鳴いた。

「世界を滅ぼすなんて絶対ダメなのです! ニンジャ許すまじなのです!」

 きりりとつぶらな瞳に決意を宿し、カントはひらりと真っ赤なマントと共にサイバーザナドゥはアカダルマファーマシー所有、専用サイバースペースへと赴いたのだ。
 出迎えたアカダルマに、カントはすっと居住まいを正す。

(きゅー、アイサツは実際大事なのです)

 これより行うは戦の前の大事な儀式とも言える。奥ゆかしいモーラットであるカントも知っている。
 カントは真しめやかに、楚々とした振る舞いで地面へと手を揃え、もきゅっと淑やかに頭を下げた。


「|もっきゅ、もきゅきゅー、もきゅもきゅー《ドーモ、オスシ=サン、カントなのです》」
「ドーモ、カント=サン」

 人と同じ言葉は語れずとも、モラリンガルは流暢なニンジャ語へと翻訳してくれるので安心である。実際、アカダルマもその仕草に、言葉に頭を丁寧に下げ返した。
 互いになんとも見事なアイサツである。礼を尽くした戦士の行いであった。
 そして頭を上げるまでのコンマ数秒で、互いにすでに死合の戦に入っている。

(オスシ=サンはヤバイ級ニンジャ。アイサツ後のコンマ数秒が勝負なのです)

 まさに一瞬、頭を上げ終えたアカダルマは懐より瓶を取り出し目にも止まらぬ速さで封を切った。くいっと飲み込むその間こそ、カントの勝負所だ。

「もっきゅ!」

 バサリと赤いマントが翻る。先程のしめやかなモーラットの姿はそこにはない、勇ましき戦士の姿があるばかりだ。

「きゅぴぴぴぴぴぃーっ!!」
「ワザマエ!」

 掛け声に高らかにくるりくるりくるくる高速回転の勢い乗せて、カントの回転体当たりがアカダルマへと飛び込んでいった。
 しかしアカダルマはカントの言うとおりヤバイ級ニンジャ、その初撃はムテキ・オーラを纏った手がぎゅんっとカントの進行方向を下へとそらして受け流す。

(それは折り込み済みなのです)

 故に、カントはその力を逆に利用する。下へと変えられた力を反動とし、上へと向かうエネルギーに変えたのだ。
 回転する竜巻の勢いも相まってどんどん上昇していき、見る間にサイバースペースの高い高い天井近くまで浮き上がったカントは、ふわりと赤マントを使って滑るようにアカダルマへと改めて飛んでいく。

「|もっきゅー《パチパチ火花なのです》!!」
「ヌワーッ!」

 パチパチ火花はカントの思惑通り、アカダルマに吸い込まれていく。一度では弱いかもしれないが、ならば彼が倒れるまで諦めずに戦うのみである。
 今も軽い声のみですぐに体勢立て直すアカダルマに、ふわりと降り立ったカントは油断無く構え直すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サツキ・ウカガミ
ドーモ、オスシ・アカダルマさん。
サツキ・ウカガミです。いや、ボクも——

お辞儀から流れるように【姿写しの術】を使う。
顔をあげれば、自分の姿とご対面。

——オスシ・アカダルマを名乗ろうか。イザ!

[おどろかし]動揺を誘えれば儲けもの。
そうじゃなくても一手先んじれば充分!
速攻でアカダルマ・イクサヨロイを最大駆動、[不意打ちの急所突き]で
必殺断裂攻撃「アカダルマ・メイカー」!

何これすっごい威力!伊達に最強と呼ばれてないね。
でも、最強のニンジャは譲れないね!

腕も足も壊せば、武器はおろか、クナイもまともに投げれないはず。
[気配感知・見切り]で反撃をかわしつつ、
そのままキミの技と身体で潰してあげるよ!



●(f38892)

 サツキ・ウカガミ(忍夜皐曲者・f38892)は元気良く、はきはきとアイサツを行う。忍ぶことより好奇心のままに新たなことを、技を知りたい、その姿勢が今も溢れているようだった。

「ドーモ、オスシ・アカダルマさん。サツキ・ウカガミです」
「ドーモ、サツキ・ウカガミ=サン」

 忍者とサイバーニンジャ、互いに礼を尽くし、戦の場はここに成った。お辞儀から顔を上げる、サツキの姿がゆらりと揺らぐ。

「いや、ボクも——」

 そう、アイサツから数瞬、そこはもう戦の只中。アカダルマも飛び退り、人智を超える速度でもってクナイダートを投げつけようとしている。

「——オスシ・アカダルマを名乗ろうか。イザ!」
「イザ! イヤーッ!」

 伏せられていたサツキの顔が上がったとき、アカダルマが見たのはもう一人のアカダルマの姿だ。これはアマツカグラの忍者、サツキの技の一つ、姿写しの術である。存在そのものを映したかのように現れ、技をより増幅して使用する術である。
 アカダルマは一瞬動揺を見せるもそこは最強ニンジャ、揺れた気持ちはすぐに収めて手にしたクナイダートを裂帛の気合と共に投げつける。人の背丈程もあるような刃が無数に見紛う程に分かたれて、サツキへと降り掛かっていた。

「アカダルマ・イクサヨロイ、最大駆動」

 アカダルマ姿のサツキはそれを赤き腕で払いのける。頑丈な装甲は細かなクナイダートの刃を紙切れのように払い除け、かすかな傷を残すのみ。

「必殺断裂攻撃アカダルマ・メイカー!」

 駆動音を響かせて、イクサヨロイが思い切り風を、空を切る。サツキの一撃はアカダルマの腕の付け根を刳り、確かに断ち切った。

「ヌゥーッ!」
「何これすっごい威力! 伊達に最強と呼ばれてないね。でも、最強のニンジャは譲れないね! おっと!」

 はつらつと腕を殴り飛ばしたサツキは、新た投げつけられたクナイダートを避けていく。

(こうやって腕も足も壊せば、武器はおろか、クナイもまともに投げれないはず)

 相手に勝機を見出す暇を与えず、技の名の通り四肢を奪ってしまえばサツキの勝ち戦になるはずだ。
 簡単に奪えはしないだろう、実際一本腕をなくしたところでアカダルマのオーラも戦意もますます高ぶるばかり。余裕を見い出せば、ちぎれた腕すら再生してしまうかもしれない。
 サツキはそんな余裕を作り出すことなどさせはしないが。

「このままキミの技と身体で潰してあげるよ!」
「イヤーッ!!」

 忍者とニンジャ、どちらが上か。その証明はこの戦が終わったときに成されているはずだ。

成功 🔵​🔵​🔴​



「見事なワザマエ、素晴らしい術だった」

 猟兵の攻撃を受け、技を返し、逆に攻め込み、また応酬をする。
 その戦は数瞬、数秒の如くとも、一昼夜、数日の如くとも感じられた。
 アカダルマは今、床に膝を着く。すでにヨロイも改造じた体もボロボロ、クナイダートはひび割れ欠けていた。

「この場は君達の勝利だ。しかし、いずれまた見えるだろう。その時まで、オタッシャデ!!」

 最後の言葉と同時、アカダルマは爆発四散。この戦場には終わりの幕が下りたのだった。
 

最終結果:成功

完成日:2026年01月06日


挿絵イラスト