4
13
浅葱のシャチ達は鍛錬す

#獣人戦線 #戦後 #幻朧帝国 #【Q】 #ロシア戦線 #シャチ #アサギの街 #プレイング受付中 #送信可能な限りは受付中 #随時執筆予定 #再送歓迎

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#獣人戦線
🔒
#戦後
🔒
#幻朧帝国
🔒
#【Q】
#ロシア戦線
#シャチ
#アサギの街
#プレイング受付中
#送信可能な限りは受付中
#随時執筆予定
#再送歓迎


0




●三度、狙われて
 獣人戦線、ロシア東部のアサギの街。
『最近妙に襲撃が多くなってねえか?』
 この街を守るシャチの兵士の一人がそんな事を呟いた。
 幻朧帝国による二度の襲撃は猟兵の活躍によりどうにか退けられたが、しかし襲撃の頻度が上がってきたなら猟兵でも対処出来ないタイミングで襲われる危険もあるかもしれない。
『戦闘訓練をより厳しくしてしなければならないかもな』
『そろそろ冬ですし、氷上戦の訓練も兼ねて鍛えなければなりませんね』
 そんな事を呟きながら、シャチ獣人達は海での訓練計画を練り直していくのだった。

 グリモアベース。
「三度もかー……近いからなのか、勢力回復してきてるのかどっちなんだろうね」
 シャチ獣人のような外見のキマイラ、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)はまたため息を吐きつつ、集まった猟兵達に予知を語り始める。

「獣人戦線にあるシャチ獣人達の街でまた新たな事件が予知されたんだ。場所はロシア東部にある『アサギ』って街、ここ最近2回も幻朧帝国のエージェントに狙われ破壊工作を仕掛けられたんだけど、また逢魔弾道弾を使った破壊工作を仕掛けてくるみたいなんだ。諦めが悪いけども一度でも破壊工作を成功させてしまえば街は逢魔が辻……オブリビオン蠢く異形の都に変えられて街の獣人達は大変なことになっちゃうから、その破壊工作が実行される前にエージェントを探し出して撃破してほしいってのが今回の作戦になる」
 そうヴィクトルは語り、現在の街の様子について詳しく説明し始める。

「この街はロシア風の街並みに日本列島から移住してきた獣人達の影響で和風の雰囲気が合わさったような感じになってる。街の兵士たちに伝わる戦術もどっちかいえば和風で、陸上では刀とかの接近戦向きの武器を持ったシャチ達が集団で攻撃仕掛けて一気に崩すのが基本戦術みたい。それで、シャチだから当然水中戦もできる……というかそっちが得意な感じ。真冬だとこの近くの海も全面凍結することが多くて陸から渡って仕掛けてくる敵部隊も多いみたいで、その足元を崩して海中に引きずり込んで水中戦で仕留めるのが定石みたいだね。最近襲撃の頻度も増えてきてるから、海が凍る冬も近づいてるから海上に魔術とか獣呪術で氷の訓練場を作って猛特訓してるみたいだから、それにちょっと参加して色々教えたり教わったりしてみるのがいいんじゃないかな」
 一応海に落ちてもすぐにシャチ達が対応してくれるから、ちょっと寒い思いするぐらいで済むはず、とヴィクトルは言いつつ、次に破壊工作を仕掛けてくるオブリビオンについて説明を移す。

「今回狙ってくるのは『『骨牙陸将』サウラス』、恐竜の化石のようなオブリビオンだ。原始的な大剣使った攻撃とか化石にする咆哮だとかで仕掛けてくる。予知では訓練で疲れた所に襲撃、その訓練場を起点に逢魔弾道弾を仕掛けるみたいだから訓練に参加してれば見逃すことはないだろうね」
 そうヴィクトルは説明を終えて、グリモアである鍵を手に取って転送の準備を開始する。

「シャチ獣人はまだ猟兵に覚醒していない。何度も狙われてもユーベルコードで抗えないから幻朧帝国のエージェントに負けてしまう可能性は否定できないだろう。……いつか彼らが覚醒するのかはわからないけども、命が失われてしまうのはどうにか避けたいよね」
 頑張ってね、とヴィクトルは話を締め括り、猟兵達をシャチ獣人住まうアサギの街へと転送したのだった。




第2章 ボス戦 『『骨牙陸将』サウラス』

POW   :    原始の武装
敵より【装備品が原始的な】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
SPD   :    原始の咆哮
近接範囲内の全員を【化石】にする【原始の咆哮】を放ち、命中した敵にダメージと麻痺、味方に隠密効果を与える。
WIZ   :    原始の軍勢
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【骨牙兵】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。

イラスト:塚原脱兎

👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●襲来する骨竜の兵
 氷上での戦い方を練習し、新たな戦術を練り上げる猟兵とアサギの街のシャチ達。
 訓練を通し打ち解けていくうちに時間は経ち、そして日が暮れようとする頃に小型のボートに乗った恐竜めいた奇怪な人型が近づいて氷の訓練場に飛び移って来る。
『そろそろ疲れ切った頃……そうでもなさそうだな?』
 首を傾げるこの恐竜の化石のような存在こそアサギの街を狙う邪悪な幻朧帝国のエージェント『骨牙陸将』サウラス』、訓練で疲労が溜まったタイミングに襲撃をかけようとしたようだが、しかしその襲撃の情報は予め猟兵により伝えられていた。
 訓練の間もシャチ達は襲撃に備え体力を温存していたため、まるで疲労を感じさせず散開してオブリビオン迎撃の配置につく。
 氷を割り冷たい水へと飛び込み、或いは散開しながら足場を配置し薬剤を撒いていくシャチの兵士。そしてサーベルや槍を手に切り込むタイミングを窺う兵士たちが武器を掲げて、
『本格的な冬が来る前の景気づけだ! 叩きのめすぞ!』
『『『おう!!』』』
 吼えるシャチ達に骨牙兵は圧倒されたように一瞬怯むが原始的な大剣を構え迎撃態勢に入る。
 共に訓練したこともあり連携しようと思えばシャチの兵士達は猟兵に合わせ動いてくれる筈。心強いシャチ獣人達の助けを借りて、猟兵は悪しきオブリビオンとの戦いを開始するのだった。