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スレイブ・ファクトリー・オブ・ヘル

#サイバーザナドゥ #ミカド・ザイバツ #シナリオ運営中断(再開時期未定) #※詳細はマスターページをご覧ください

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#サイバーザナドゥ
#ミカド・ザイバツ
#シナリオ運営中断(再開時期未定)
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●キャン・ノット・エスケープ
「ハァ、ハァ……や、やった……で、出られたぞ……!」
 恐ろしく長い地下の階段を上り続け、地上に出てきた男の表情が歓喜に染まる。
 彼が先程までいた地下工場は、ハッキリ言って地獄以外の何物でもなかった。
 過酷で危険な労働環境、ごく最低限の休憩時間と粗末な食事、そしてあまりにも低すぎる労働の対価……表向きは好待遇で釣っておきながら、その実態はこれだ。
 ……それ故に、男は脱走を決意した。
 警備が極めて厳重な地下工場から逃げ出す事が出来たのは、幸運以外の何者でもないだろう。

「もうそろそろ工場の奴らは脱走に気付く頃のはずだろうし、急いで身を隠す場所を探さないとな……ひとまずスラムへ逃げ込むか」
 脱走に成功しても、まだ安心は出来ないと男は都市部へ向けて走り出した。
 その数分後には地下工場から差し向けられた追手に処分される事も知らずに……。

●アンダーグラウンド・ファクトリー・ブロウアウト
「サイバーザナドゥにて、メガコーポのミカド・ザイバツ傘下企業である『タナカ・トーフ・コーポレイション』の地下奴隷工場から脱走者が出る予知を見たわ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に、アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)がブリーフィングを始める。
 これまで猟兵達はメガコーポ傘下企業の違法施設や秘密工場を多数破壊してきた訳だが、それによる被害が大きくなってきた事をメガコーポ側も無視出来なくなってきたのか、違法労働施設を巧妙に隠蔽し余計な邪魔が入らない環境で低賃金労働者に奴隷労働を強いるようになってきていると言う。
 そんな警備の厳重な地下奴隷工場から今回、奇跡的に脱走者が現れたそうだ。
 つまりそれは工場ごと傘下企業を叩き潰すチャンスでもある、と言う事である。

「地下工場の詳しい所在は特定出来なかったけど、脱走者の逃走ルートは予知で確認出来たわ。まずはその人を助けて話を聞いて、地下工場の場所がどこにあるかを突き止めて」
 予知によれば、脱走から数分後にメガコーポの放った非人道的殺戮兵器『シェルタード』により脱走者の男は始末されてしまうそうだ。
 そうなる前に彼を助けるのが最初の任務である。
「脱走者から情報を得たら、そのまま地下工場へ乗り込んで。ただし工場内には警備のオブリビオンが多数常駐しているから、まずはそいつらを片付ける事になるわね」
 警備のオブリビオンを倒したら、後はそのままタナカ・トーフ・コーポレイションを率いるボスを倒し、奴隷を解放してから工場を叩き潰せば任務完了だ。

「隠蔽された奴隷工場はここ以外にも多数存在しているから、今回の件は氷山の一角でしかないのかもしれないけれど……それでも、メガコーポに打撃を与える重要なミッションになるわ。みんな、お願いね」
 その言葉と共にブリーフィングを〆ると、アヤカはグリモアを展開してゲートを開く。
 メガコーポに搾取される罪無き労働者を救うべく、猟兵達は脱走者の救助へと急ぎ向かうのであった。




第3章 ボス戦 『人型頭脳戦車T-DB』

POW   :    破壊の一撃
単純で重い【デスブレイド】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    デスランページ
【背部スラスター】から【プラズマジェット】を噴出しながら、レベル×5km/hで直進突撃する。2回まで方向転換可能。
WIZ   :    高速学習型頭脳戦車
敵を狙う時間に比例して、攻撃力・命中率・必殺率が上昇する【戦闘データの蓄積】をして【刃の超高熱化】を武器に充填し続ける。攻擊すると解除。

イラスト:エンシロウ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は加賀・依です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●リーサルウェポン・アプローチング
 かくしてクローンYの群れを倒しきった猟兵達。
 そこら中に奴らの死体が転がっており、奥から増援が出てくる気配はもうない。
 こうなれば後は工場を率いるボスを倒すだけだ。
 そこへ突然、スピーカーからノイズ混じりの声が大型搬入エリアに響く。
「……まさかこの工場の場所が突き止められるとはな。しかも警備のクローンYが全滅だと? お前達は一体何者だ? 何故我が社の邪魔をする?」
 その口調からして、おそらくはタナカ・トーフ・コーポレイションの社長だろう。
「我が社のトーフは貧民共の生活を支えているのだぞ? 我が社が無くなければ、多くの貧民が餓死する。お前達はそれをしようとしているのだぞ? 分かっておるのか?」
 そう主張する社長だが、それは詭弁に過ぎない。
 この会社の悪事を猟兵達は脱走者から全て聞いているのだ。

「まあよい、こうなればお前達にはここで死んでもらうとしよう。さあ、T-DBよ……やってしまえい!」
 社長の声と共に、トラックが駐車されているスライドドアが開くと中から全高2mの人型頭脳戦車が現れる。
 どうやらこいつが切り札のようだ。
「私はここからお前達が無様に死ぬところを見物させてもらうとしよう。精々足掻いてみせるのだな。ファー、ファー、ファー……」
「戦闘システム起動。敵、確認」
 珍妙な笑い声と共にスピーカー音声が途切れると、人型頭脳戦車T-DBが起動。
 戦闘体勢に入る。
 こいつを倒せば、この工場を叩き潰す事が出来るはずだ。
 さあ、安全な場所からふんぞり返って様子を見ている社長に一泡吹かせ、タナカ・トーフ・コーポレイションを終わらせてしまおう!