二人きりの秋祭り ~いちごと理緒のお祭りデート~
夏が終わり訪れる秋、むしろ急速に気温が下がった事で少し肌寒さすらも感じるこの季節。
最近こそハロウィンなどがあるものの夏や冬とは違ってイベントが重なる事は少なく、比較的まったり過ごす事が多いこの時期であるのだが、どんな時でも例外というのは起こりうるものであり。
「理緒さん、2人で地元の神社の秋祭りの縁日に行きませんか?」
「え……?」
唐突に自身の恋人へとデートのお誘いをしたのが恋華荘の管理人である彩波・いちご (ないしょの土地神様・f00301)、そしてそれを受けて状況を理解出来ずに一瞬フリーズしてしまっていたのが彼の恋人の一人である菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)であった。
普段の流れとしては積極的な女性達側からいちごを遊びへと誘い、それを承諾する事で出かけるのがいつものパターン、しかし今回に限ってはいちごの方から理緒をデートに誘っており、しかも複数人同時にではなく2人きりという話であり。
言葉が徐々に脳に染み込んできて自身が誘われている事を理解した瞬間、ぼんっと即座に真っ赤になってしまう彼女の顔、そして言葉で返事する前にこくこくと高速で頷く事により急ぎ承諾の意を示して。
嬉しそうに微笑みながら約束を取り付けるいちご、多少混乱しながらも舞い上がってしまう理緒。
二人っきりの秋祭りデートはそんな急な約束から始まり、あっという間に時が流れて訪れる当日、そして天気にも恵まれた事により無事にデートは開催されたのであった。
待ち合わせ場所へかなり早い時間に最初に到着したのは理緒であり、自身の出来る限りのおめかしをし浴衣に身を包んだ彼女はわくわくしつつ待つ彼の到着、そしてその少し後。
「お待たせしました。理緒さん、浴衣よくお似合いですよ」
「えっ!? いちごさんの浴衣姿……いえ、ありがとうございます!」
まだ約束の時間前にも関わらず来てくれたいちごに対して笑顔で迎えた理緒であったが、彼の姿を見た瞬間に見せた驚きの感情、その理由はいちごの浴衣姿があまりにも可愛過ぎたからであった。
いちごは男性ではあるもののその見た目は並みの女性では敵わない程に可愛く、デートを意識してしっかり準備した彼の浴衣姿は非常にレベルの高いものであり、釣り合ってはいないのではと少しだけ不安を感じてしまった理緒。
しかしその不安は褒めてくれた彼の感想を否定するものであり、何よりも今日彼の隣にいれるのは自分だけ、その事実を再認識し改めて自信を持った事により理緒は言葉を途中で飲み込み。
お礼を言いながら頬を染める理緒、それじゃ色々まわってみましょうかとエスコートを開始するいちご、こうして二人は縁日の夜道を歩き始めたのであった。
道の両端にずらりと並ぶ数々の屋台、道を歩きながらお祭りの雰囲気を享受する人々、そしてその中の一組として楽しんでいたのがいちごと理緒。
賑やかかつ人も多いその中を歩く二人ははぐれない様にしっかり手を繋ぎ合い、色々ある屋台を一つずつ見て回りながら行っていたデート、しかしそれと同時に様々な微笑ましいハプニングにも見舞われた二人。
例えば一つの綿あめを買って二人で同時に食べていた際、残りが少なくなるにつれて両者の顔はどんどん近づいていき、危うくそのままキスしてしまいそうになったハプニング。
キス程度は当然既に経験済みな二人だが人前でしてしまうのはやはり抵抗があり、少しだけ残った綿あめへと中々食べ進める事が出来なくなっていたいちごと理緒、その結果として最後は交互に一口ずつ食べる事で完食する事に成功し。
続いては射的に挑戦していた際に起きたハプニングであり、良いところを見せたかったのに中々上手く当たらない的、それにやきもきした理緒が行おうとしたのがUCを使用しての射撃。
確実に商品を落とす事は出来るだろうがフェアでない上に悪目立ちしてしまうのは明らかであり、軽く窘めてUCの使用を阻止したいちご、そしてそれを素直に聞き入れた事で理緒は射的に失敗してしまったものの、我慢出来た事を褒められた事で結果オーライとなり。
そしてそんな中でも一二を争う大きなハプニングが金魚掬いをしてた際に起きた出来事であり、挽回しようと集中して臨んだ結果自力で金魚を掬う事に成功した理緒、しかし力んでいたせいか金魚はポイを離れて宙を舞いそのまま彼女の浴衣の中へと入ってしまい。
驚き慌てふためく彼女の動きと激しく跳ねる金魚の動きが合わさった結果、見事浴衣の中から脱出してそのまま水槽の中へと戻る事が出来た金魚、ただしその代償として帯が解けて理緒の浴衣が思いっきりはだけてしまったのであった。
幸いにも展開を察知したいちごが素早く間に割って入ったおかげで他の人物に裸を見られる事は無かったものの、当のいちごにはばっちり裸体を見られてしまった理緒、しかもラインを気にしてブラジャーを着用しなかった事により胸が丸見えとなってしまい。
急いで胸を隠して羞恥心で動けなくなる理緒、そんな彼女を気遣いながらも素早く浴衣を羽織らせたいちごは人気のない場所へと連れていき、人目が無い事を確認しながら改めて行う着付け。
見られるだけじゃなく対応までしてくれた彼に申し訳なさを感じ謝る理緒、しかしいちごは彼氏ならこれくらい当然ですと笑いながら答え、その言葉で彼女は胸の奥が熱くなり。
着付けが完了して再びお祭りへと戻った二人、しかし暫くの間は理緒の頬の赤みが消える事は無かったのであった。
様々なハプニングに見舞われながらも健全なデートを行う二人、そして今彼らがいるのは人込みから外れた神社の境内の裏手であり、周りに誰もいない中で二人っきりとなったいちごと理緒。
その理由はもうすぐ始まる花火を落ち着いた場所で見る為の移動であったのだが、いざ二人きりになるとお互いに意識し合ってしまい、しかも直前には裸を見られてしまうというハプニングもあった事でなおさらであり。
そっといちごが抱きしめると理緒も静かにそれを受け入れて、熱っぽく見つめ合い視線を交差させる両者、そして昂る気持ちのままにゆっくり顔を二人は近づけて。
もしこの瞬間に花火が打ち上がったとしたならば、驚いた後おかしそうに笑い合いながら花火鑑賞へと移っていただろう二人、しかし空気を読んでか花火はまだ打ち上らず辺りは静寂に包まれたままであり、二人だけの空間の中で遂に二つの影は一つに重なり合い。
その直後に打ち上る花火、破裂音と共に夜空へ咲く大きな花、しかし既にキスへと至ってしまったいちごと理緒はもうお互いの事しか見えておらず、花火に気を取られる事なくそのまま行為を深め始めてしまうのであった。
何度も繰り返した軽めのキスは徐々にその激しさを増していき、深く口を合わせながら絡みつかせ始めたお互いの舌、その快感はより二人を大胆にさせてしまうのに十分であり、堪らず彼女の浴衣を脱がしにかかるいちご。
豊かな方でこそないものの綺麗な形の乳房へ手をやると愛おしむように触り始めて、軽く悶えながらキスの合間に甘い声を出し始めてしまう理緒、そしていちごが口から唇を離して代わりに胸先へ向かい含むとより一層声は漏れ出てしまい。
味わう様に舐め上げる舌、含み吸い上げ軽く甘噛みまでされる乳首、そんな刺激を受け続けた理緒はあまりの気持ち良さにすぐ達してしまいそうになってしまうも、もっとこの幸せな時間を味わいたいが為に指を噛みながら必死に耐えて。
理緒が耐えている事に気が付きつつもいちごは責めを緩める事はせず、むしろこのまま絶頂させてしまいたいという欲求にかられ始めてしまう彼、そしてそれを実現させる為にも手を下半身へと伸ばし始めて。
「もうすっかりトロトロですね」
「いちごさん、そこはっ……あっ、ひあぁあっ!」
蜜が溢れる蜜壺を指で軽く弄っただけで理緒は我慢出来ずに大声を上げ、激しさを増すまでもなくどんどん大きくなる痙攣、そしてあっという間に限界を超えさせられてしまった事によりそのまま彼女は失禁絶頂してしまうのであった。
崩れ落ちそうになる彼女を抱きかかえるように支えたいちごだがすぐにその動きは止まり、理由は他ならぬ彼女が浴衣の裾を広げいちごの大きくなっていたものを取り出したからであり、先程のお礼と言わんばかりにキスした後にゆっくり口へと含む理緒。
舌も使いながらの情熱的な口淫は瞬く間にいちごの剛直を昂らせていき、あまりの悦楽につい同じく声を漏らしてしまう彼、そしてそれに気を良くした理緒が更に優しくも激しく刺激を加えていけば。
より一層膨らむ肉棒、奥深くへと咥え込む理緒、そしてそのまま彼女の口の中で白濁は噴出され始めたのであった。
お互いに一回ずつ絶頂させ合った二人、しかしその程度で火がついてしまった淫欲が満たされるはずもなく、すぐさま二人は抱き合い体位を変えてながらより淫らな行為へ没頭していくのであった。
佳境に入り最後の連射を行う花火、それが照らし出すのは淫行に耽るいちごと理緒の姿であり、木に手をついて背中を向ける彼女へと後ろから挿入し至っていた本番行為。
避妊具をつけず生のまま行うそれは自身の子を産んでほしいといういちごの意思によるものであり、喜びながら理緒もそれを受け止めている事から完全に合意している両者、そしてそのまま同時に絶頂へと到達した事で起きた小さな奇跡。
ドクドクと注がれる大量の子種、結びつき新たな命を生み出す二人の遺伝子、しかし彼らの交わりはたった一度では終わらず何度も繰り返され。
花火が終わりお祭りがすっかり終了した後も、満足するまでいちごと理緒はお互いをひたすらに愛し合い続け、忘れられぬ思い出をしっかりその身に刻み込むのであった。
成功
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