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ドクターストップ

#ビブリオラビリンス #ぐるぐるバット #🌈 #レッツ・ゴー・サイクロン

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#ビブリオラビリンス
#ぐるぐるバット
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#レッツ・ゴー・サイクロン


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●良性発作性以下略症
 迷宮書架世界――ビブリオラビリンス――其処では、様々な小世界が侵略蔵書に閉じ込められていた。小世界が閉じ込められていると謂う事は、=で、住んでいる人々も囚われていると現実を意味した。そして、此処に一冊の侵略蔵書がある。その一冊は次の瞬間、展開される事が確定した。つまり、グリモア猟兵の予知が正確すぎた為である。
 一見するとアスリートアースを彷彿とさせる、極めて在り来たりなスタジアム。しかし、其処で練習に励んでいる面々は、はてさて、奇怪な構えを取っていた。得物はバット。野球をするのではなく。地面にしっかりと立てている。ああ、その通り。諸君も知っての通り、彼等、彼女等は、アスリートアースから切り離された『ぐるぐるバッター』達である!!!
 説明しよう!!!
 ぐるぐるバットとは!!!
 狂ったようにぐるぐるバットをして神との同一化を試みる、由緒正しき|儀式《スポーツ》なのである!!! あとはわかるね??? 詳しくはぐるぐるバットのタグを見てほしい!!! それでなんとなくわかるはずだ!!!
「……嘆かわしい。このような、不健康な儀式が、世界に存在している事が、おぞましい。眩暈に、吐き気に、嘔吐なんて、何が楽しくてこのような……」
 猟書家「ドクター・ルスキニア」の言の葉は尤もだ。成程、ぐるぐるバッターを『切除』するのは真に世界の為なのかもしれない。しかし、猟兵よ。多数の為に少数を切り捨てるなどあってはいけない事だ。猟書家に『ぐるぐるバット』の良さを教えてやると宜しい。

●言葉は要らない
「ぐるぐるバットの時間よ!!!」
 うわぁ。出た。
「レッツ・ゴー・サイクロン!!!」


にゃあら
 にゃあらです。
 遂に来た!!!

 第一章。
 小世界のぐるぐるバッター達とぐるぐるバットをしましょう。
 🌈の彼方に至りましょう。
 レッツ・ゴー・サイクロン!!!

 第二章。
 下級オブリビオンの群れを倒そう!!!

 第三章。
 お医者さん、この場合アナタは間違っていません。
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第1章 冒険 『ぐるぐる儀式』

POW   :    ぐるぐるバットをする🌈

SPD   :    ぐるぐるバットをする🌈

WIZ   :    ぐるぐるバットをする🌈

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 開かれた侵略蔵書――出現した小世界――広大無辺なスタジアム。
 今、まさに『ぐるぐるバット』による『儀式』が行われようとしていた! 君達は儀式に参加し、目を回し、🌈の彼方へと到達しなければならない! さもないと世界が滅びる! 何故かって問われたらたぶん猟書家の所為! おのれオブリビオン!!!
 基本姿勢はできているか? 神様の存在を意識できているか? できている? ならば、あとは、己を大渦巻きの中へと投げ込むのみ。躊躇してはいけない。躊躇をした瞬間、君は世界の破滅を目の当たりにするだろう!
 目を回していればぐにゃぐにゃしていて、よくわからなくなるのだ。がんばれ! きっと君の努力は報われる! 具体的にはエチケット袋の中身として!!!
花走・りな
あえてのおまかせで
にゃあらマスターにおまかせします。かっこいい花走・りなをお願いします!

ハイ、ガンバリマス



 ハイ、ガンバリマス

 努力の証――数多のアスリートが自分流の『それ』を手にしていた。勿論、彼等、彼女等、ぐるぐるバッター達も同じであり、その血と汗と涙と🌈の結晶は遍く人々を感動させる。いや、感動させるのではない。もらい🌈をさせるのだ。もらい🌈ってなんだよ。せめてぐるぐるバットしてから🌈をしてほしい。それに今回の文章はヤケに🌈が多い気もするのだが、兎も角。ああ、どうしてなんだろうねぇ。どうして、わたしは、ここまで来ちゃったんだろうねぇ。まあ、ぐるぐるバットも、全身全霊で挑まなきゃならない、スポーツなんだから、わたしらしいっちゃらしいけど。花走・りなは何処までも、彼方までも、心の底から『アスリート』なのだ。故に、たとえ如何様なトンチキスポーツであれ、眼球振盪すらも楽しまなければならない。そりゃあお医者さんも頭を抱えるよね。
 近代五種――彼女のメイン競技――その中には|馬術《●●》も含まれる。バランス感覚、平衡感覚、三半規管も問われる競技の筈だ。なのに目を回しても大丈夫なのか? たぶん大丈夫じゃない。だが、ぐるぐるバットだって競技なのだ。まかせて。わたしが、ぐるぐるバットを、アスリートアースの伝統を、儀式を、切除なんてさせないから。真剣な表情で基本姿勢、バットを構える姿はまさしく、神へと最も近づいたぐるぐるバッター!
 レッツ・ゴー・サイクロン!!!
 おお、視よ、神のオーラだ。回転流の神か、或いは、黄金色。神威を身に宿したアスリートとして、彼等、彼女等を魅了せよ。さ、流石は英雄様だ……俺達にだって、こんなに早く、神の光は拝めない……! しかも、ちゃんとおめめぐるぐるしている……! 説明しよう! ユーベルコード「レッツ・ゴー・サイクロン!!!」は数日間、己の三半規管がよわよわになるのだ! あはは……見ててね、ぐるめちゃん……わたしのぐるぐるバット……。数分後、其処には芋虫のように転がっている猟兵の姿が!
 素晴らしい……リアクションまで、神に対しての敬意まで、完璧だ。
 これが英雄……俺達も負けていられないな。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルシェ・ソーンブルク
ぐるぐる……? もう寒いですケド、スイカでも割るんですかネ……スイカだけ、もらえたりは……しない、ですかネ……。
エエ……ぐるぐるを、競う“だけ”ェ……? ご褒美のスイカは……せめてフルーツジュースとかはァ……?

ハハァ……でもまァ、儀式……儀式なら、仕方ないのカモしれないですネ……。
僕も、兄様人形にお供物したり、しなかったり……しますからネ……キヒヒ……。
れ、れっつご〜さぃくろん……?

「ルシェ、頑張れ♡ お前は私の可愛い弟だ♡」
ア゜ッ、兄様だ……兄様が応援してくれてるッ゛!
ンギョ〜〜〜兄様ァ゜〜〜〜。
兄様のためならァ、何回でもぐるぐるできりゅうぅぅ゛〜〜〜〜〜。
ピギーッ!! ピギーッ!!



 神様擬きも吃驚な――デウスエクスも仰天な――美貌の気配とは即ち、暗黒に近い場所からやってくる。英雄を望んでいた者達にとって、英雄を讃えていた者達にとって、成程、ルシェ・ソーンブルクは棚から牡丹餅だったのかもしれない。兎にも角にもヴァンパイア、貴種たるオマエに課せられた使命はぐるぐるバットだ。それも、只のぐるぐるバットではない。限界までぐるぐるして無様なリアクションを晒すまでがぐるぐるバットなのだ。ぐるぐる……? もう寒いですケド、スイカでも割るんですかネ……スイカだけ、もらえたりは……しない、ですかネ? ぐるぐるバッター達に囲まれてわいのわいの。渡されたバットからは強大な想いが伝わってくるのか。エエ……ぐるぐる回るだけェ……? ご褒美のスイカは……せめてフルーツジュースとかはァ……? そんなものはない。あるのは名誉と、🌈くらいなものであった。あとエチケット袋も忘れてはならない。
 ハハァ……でも、まァ……儀式なら、仕方ないのカモしれないですネ……僕も、兄様人形にお供え物したり、兄様人形の周りをぐるぐるしたり、毎日毎日、しますからネ……キヒヒ……。なんだか様子がおかしい。ざわつくぐるぐるバッター達を置き去りに|基本姿勢《●●●●》だ。つまりは、しっかりと額をバットに当てなければならない。そうしてお決まりの合図をするのだ。れ……れっつご~さぃくろん……?
 貴種ヴァンパイアであろうと、蝙蝠であろうと、ぐるぐるバットの魔力からは逃れられない。数回転した程度だが、ああ、頭の中、渦巻きのように撹拌をされているのか。あ、あれぇ……? 右も左も上も下も、何もかも、泥のようにぐちゃぐちゃだ。め、目がまわっ……? 倒れそうだ。しかし、ああ、兄様が見守っている……!
 ルシェ、頑張れ♡ お前は私の可愛い弟だ♡
 幻覚!!! 幻聴!!! 目を回しすぎて脳味噌までもぐるぐるしているのか。否! 弟にとって『これ』こそがユーベルコード。即ち、蹴り出されても当然な精神なのである。ア゜ッ、兄様だ……兄様が応援してくれてる゛ッ! 涎なのか🌈なのかも解せない何かしら。兄様のためならァ、何回でもぐるぐるできりゅうぅぅ゛~~~~~。
 成程、愚弟と呼ばれるに相応な愚行ではないか。
 繁殖している場合ではない!!!
 ピギー!! ピギー!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪

ぐるぐるバットをやるのは久しぶりだね♪
確か、時宮ちゃんとの試合以来だったかな?
よぅし、それじゃあ…あの時と同じ方法でいこうか★

UCを発動後、【高速回転】を開始するよ♪
回転後はガチと【演技】の混ざった面白リアクションをしながら全力で【ダッシュ】するね♪
目指すは🌈の彼方!気合入れていくよ~★

UCは『ワタシの殺人鬼変身』
ユーベルコードを『おさえて』発動、己を『殺人鬼』にする事で『ひと』の身体を再現するよ♪
これでブラックタールのクローネちゃんでも眼球振盪を起こす事が出来るね★



 シャーマンとしての儀式、取り入れてみるのも正解か。
 神へと至る為ならば、清濁併せ吞む為ならば、己の心身、相応なものとして扱わねばならない。脳天から爪先に至るまで、意識から無意識に至るまで、それこそ、一体とせねばならないのだ。クローネ・マックローネにとって『それ』は簒奪の二文字なのかもしれない。兎も角、今回も良い意味での|変態《●●》保つべきだと|神《ぐるぐる》は笑う。これをやるのは……儀式に参加するのは久しぶりだね♪ 確か、時宮ちゃんとの試合以来だったかな? 目が回るほどに度し難いお話だったが、成程、あの時だって大団円をしてくれた。よぅし、それじゃあ……あの時と同じ方法でいこうか★ 小世界に閉じ込められていたぐるぐるバッター達。ざわつく所以については、勿論、英雄の種族にあった。
 この姿になると、なんだか獣の数字に縛られるかのような、感覚にはなるんだけどね♪ でも、今のクローネちゃんなら大丈夫だよ★ 基本姿勢――額をバットに当てる――は上出来だ。レッツ・ゴー・サイクロンの掛け声と共に、ぐるぐる、タールな身体が高速回転していく。目指すは🌈の彼方! 気合い入れていくよ~★ どれほど回ったのかは置いておいて、ブラックタール。その身体に三半規管は存在しているのか。存在している! 何故か! 殺人鬼に変身したのだ。衝動だけを無理やり抑え込めば……彼等は人間に等しい!
 これでクローネちゃんでも眼球振盪を起こす事が出来るね★ 目は口程に物を言う! 殺人鬼として、人の身体として、メタモルフォーゼは完璧であった。あ……あれ……演技、混ぜるつもりだったんだけど~♪ 面白リアクションも神業が如く。いいや、きっと英雄は神に愛されているのだ。或いは、この台詞こそが演技なのかもしれない。ああ~頭が引っ張られる~★ 頭の上でぐるぐるとヤカマシイ★の群れ。ダッシュを試みた結果が、この、地面とのお友達か。学生服の女殺人鬼、このシチュエーションはおいしいものだ。
 つ、つぎは、もうちょっと、回れたら良いな♪

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『イービルブック』

POW   :    書架迷宮
レベルm半径内を【書架】製の迷宮に変える。壁の硬度はレベルに応じ、内部に弱い【複製イービルブック】を50体配置できる。
SPD   :    マジックハンド
最大「レベル×1トン」までの視界内の対象1体を【実体を持たない魔力の腕】で掴み、投げ飛ばすことができる。
WIZ   :    デスマジック
【眼球から放たれる、『死』を意味する秘文字】が命中した敵を一定確率で即死させる。即死率は、負傷や射程等で自身が不利な状況にある程上昇する。

イラスト:ぎんぼし

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 英雄達のぐるぐるバットを見たぐるぐるバッター達は『ぐるぐる』していないのに目を回していた。ぺたりと、座り込んで英雄達を……君達を、見ようとしている。勿論、ぐるぐるバッター達の眼球は振盪しており、ちゃんと見えているのかは不明だが。最初に治まったぐるぐるバッター、君達に対して『こう』告げる。
 私達は猟書家を倒す為に、自分達の世界を取り戻す為に、日々儀式をしてきました。ですが、私達の力では『あれら』の目を回す事ができなかったのです。ああ、そろそろ、やってくるでしょう。聞こえるんです。頁の開く音が……!
 次の瞬間! ぐるぐるバットの所為で若干気分の宜しくない君達の目の前! 無数の|本《オブリビオン》が飛来してきた。禍々しい牙と、無数の目玉を有している、嗚呼、|死《●》と運ぶ文字列か。……ん? 今目玉って言った? なら、あれらも目を回すのでは?
 だ、だめなんです。
 あれらには……器官がないのです!!!
 でもユーベルコードは絶対だから効くと思うよ。
 ……あ、えっと……実は、私達も、目が回っていて……。
 つまりはグダグダな戦闘だったということ。
 猟兵よ、ぐるぐるバットは一時中断だ。
 本の群れを討伐し、猟書家にぐるぐるバットの素晴らしさを伝えに行こう!!!
ルシェ・ソーンブルク
ウワァ、なんか不気味な本ですネェ……『死』とかナントカぁ、物騒な……。
楽しいお話なら、読んであげてもいいですケド……。
ア……絵がない本は難しいから、チョット……。

ハハァ……本が目を回すか、回さないか……本が、目を……?
なるほど……目がぐるぐるで、頭もぐるぐる……。
僕のぐるぐるは、大丈夫ですヨ……だって、兄様が見守ってくれてマスからネ……!
(※今度こそ幻覚・幻聴である)

エ……手? ピギーーッ!!゜
つつつつ、掴まれりゅ……僕をニギニギしたって、面白くないですヨ……!!
そんなに掴みたいなら、コウモリでも……掴んでてくだヒャイ!!

キヒヒ、数が多くて、掴みきれないデショ……。
……本に、血ってあるのカナ。



 自滅するのが得意な連中だ。ぐるぐるバッター達はすっかり目を回しており、使い物にならない。もし仮に、目を回す前であれば|大回転《ユーベルコード》、カオスな戦場とやらを演出できたのかもしれないが、今更、ないものを強請ったって仕方がない。ウワァ、なんか不気味な本ですねェ……『死』とかナントカぁ、物騒な……。種族的に思惟したならば、貴種的な思考をするならば、本来であれば、猟兵にとっては心地の良いものなのかもしれない。しかし、猟兵、オマエは勘当されてしまった異端児。ならば、怖気に晒されたって、兄様の幻覚を見たって、仕方なし。楽しいお話なら、イモムシさんが出てくるお話なら、読んであげてもいいけど……ア……絵がない、難しい本は、チョット……。兄様の爪の垢を煎じて飲んでくれ。え? 兄様の爪の垢を? 煎じて? 飲んでも良いの!? 如何やら此方も目を回しているようだ。イービル・ブックの群れも困惑を隠せていない。
 ハハァ……本が目を回すか、回さないか……本が、目を……??? なるほど……目がぐるぐるで、頭もぐるぐるで、文字がいっぱい……。僕のぐるぐるは、大丈夫ですヨ……だって、兄様が爪の垢を用意しながら、見守ってくれてマスからネ……! ルシェ・ソーンブルクはダメそうだ。幻覚、幻聴に加えて、香りや味まで認めている。あ、兄様の爪の垢、とってもおいしいネ……でも、残しておかないと、勿体なイ……。
 隙あり!!! 実体を持たない魔力の腕!!!
 エ……手? ピギーーッ!!゜
 パニック!!! 哀れ、猟兵は魔の手に囚われたのだ! つ、つつつ、掴まれりゅ……僕をニギニギしたって、面白くないですヨ……!! そんなに掴みたいなら……ア、でも、兄様なら、たくさん、掴んでみたいカモ……と、とにかく、コウモリでも、掴んでてくだヒャイ!! 吸血コウモリの群れが放たれた! 如何に不可視の腕だとしても、最早、全てを手にする事など不可能だ。キヒヒ、数が多くて、捕らえられないデショ……。
 ……本に、血ってあるのカナ。
 血液で記されているなら、あるのだろう。
 しっかりと鉄の味がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。

戦闘は確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。
「ここから先は行かせないよ、キリッ」
…ところで、なんでオブリビオン居るの?(前後の説明忘れた)

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)



 バットを構えている暇はない。
 今は、ちゃんと、英雄らしく振る舞っておけば宜しい。
 ぺらぺら、ぺらぺら、もくじの部分を捲ってみたところで、このコメディ以上の沙汰は見つからない。シュール・ギャグを極めていると謂うのに、真実、危機である事に変わりはないのか。死屍累々、視界いっぱいに広がっている、ぶっ倒れた彼等彼女等の正体は、果たして、想定していたよりも不可思議だった。こ……これが、噂の……。何を隠そう、ひっくり返っている彼等彼女等は『ぐるぐるバッター』なのだ。えっと……これって、もしかして、全員ぐるぐるバットをしたから……? いや、きっとオブリビオンの所為です。オブリビオンが、猟書家が、おめめをぐるぐるさせたに違いないのデス。ほら、あの気色の悪い本だって、目玉がいっぱいついてるし……。そんな事を考えている場合ではない。いいや、考えるよりも先に『動いている』のが、猟兵、城田・紗希なのであった。迷宮? ビブラビだけに??? まあ、フヨフヨしてるなら、落としながら、虱潰しに進めば問題ないね。今度はこっちの番だから。
 か弱い、か弱い、写本など重石にすらもなれやしない。歪曲させられた侵略蔵書モドキはビクビクと震える以外に赦されない。まあ、こんなものだよね。防御……? 先手必勝だよ。猟書家ならともかく、この程度の相手ならよゆーでしょ。ゴールするのにひどく時間が掛かったが、それでも、蹂躙するくらいの気力は残されている。それじゃあ、遠慮なく禁書に指定しておくね。燃えろよ、燃えろよ、教育によろしくない本の数々。
 焼き芋ができそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

花走・りな
広く、広く、あまねくすべての者に加護を

UC【黄金律:博施】+UC【レッツ・ゴー・サイクロン!!!】

イービルブックとぐるぐるバッター達に、神のオーラを。

三半規管耐性も低下させイービルブック達の動きを制限。その隙に黄金色の獄炎で攻撃します。


※アレンジ歓迎


クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪

こっちは目が回っているのに、あっちは目を回さないのはなんかちょっと不公平な感じがするね…♪
まあ、三半規管がないのなら仕方ないけどさ♪
猟書家を倒しに行く前に、まずはあの目を閉ざしてやろうか★

UCは『ワタシの六六六人衆変貌』
六六六人衆形態に変身して、六六六人衆ちゃん達を召喚するよ♪
六六六人衆ちゃん達は刃物による【切断】攻撃で、クローネちゃん自身はガンナイフによる【弾幕】で攻撃するね♪
敵の攻撃は【第六感/見切り/身かわし】で避けるよ♪



 耐性低下の|倍加《●●》を食らったようなものだ。
 病魔のように、喝采のように、めまいと吐き気は拡散していく。
 神の類を降ろす為には、黄金色を讃える為には、先ず、己の身体を酷使せねばならない。何度も、何度も、繰り返し、繰り返し、同じ方向に脳髄などを傾けなければ始まらないのだ。これを拷問だと、これを地獄だと、宣う輩も存在するのかもしれない。されど、ぐるぐる、勝手気儘に振盪をしてくれる目玉とやらは――輪郭を完全に追わない為の慈悲なのかもしれない。広く、広く、あまねくすべての者に|加護《ひかり》を――まさしく、八百万からの喝采だ。たとえ、相手がオブリビオンで在ろうと、書物で在ろうと、憧れとやらは止まらない。……わたしが、回ってみせるから、あとはよろしくね。
 こっちは目が回っているのに、あっちは目を回さないのはなんかちょっと不公平な感じがするね……♪ クローネ・マックローネ、不定形だった有利を棄て、人に近づいた結果がこの圧倒的な不利だ。ぐるぐるバッター達と地獄のような訓練を完遂したが故の眼球振盪である。まだ、治まらないけど……それより、本に三半規管がないのは仕方ないけどさ♪ よろよろ、ふらふら、それにしても、おかしい。幾らぐるぐるバットをしたとしても、如何して、此処まで長続きしているのか。猟書家を倒しに行く前に、まずはあの目を閉ざしてやろうか★ あ、あれ……そういえば、さっきから、身体が輝いているような……🌀
 ぐるぐるバットの神は差別をしない。目を回しているのだから、相手が誰であろうとも構わないのだ。まかせて、わたしが、回ってみせるから……動きを、制限してみせるから、その隙に……。分け与えられたが故の沈黙。焚書をするならば現だろうか。黄金色の獄炎が放たれ――数冊、|文字《🌈》を散らかすよりも前に。ついでにぐるぐるバッター達も大回転だ。最早、この場はカオス以外の何物でもない。
 ありがとう♪ クローネちゃんも頑張らないとね★
 六六六には足りていないが、彼女等の|漆黒《さつい》は十分である。召喚された彼女等の刃物が肉の代わりに表紙を裂いた。晒された内側への、内臓への、ガンナイフ。殺人技芸のキレは容赦なく――ラストの一冊までも鏖殺した。殺意でいっぱいなんだけど、目を回しているおかげか、いつもより熱っぽくないよ♪
 それにしても、本がちゃんと目を回すなんてビックリだよね★
 ……まだ、回れる。このくらい、今までの試合に比べれば……。
 大丈夫? 顔色わるいよ?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『猟書家「ドクター・ルスキニア」』

POW   :    ルスキニアワクチン
【注射器】で攻撃する。命中すると、その対象だけに致死毒or超回復を与える【ワクチン】を精製し、1回分充填する。
SPD   :    オーバードーズオペレーション
【触れた者を治療する魔導手術糸】を展開し、レベルm半径内の全員を高速治癒する。ただし1分以上治癒された者は【過剰に投与された魔力が暴走】して死ぬ。
WIZ   :    世界を癒やすもの
視界内の任意の全対象を完全治療する。ただし対象は【世界救済の意思】に汚染され、レベル分間、理性無き【ルスキニアの信奉者】と化す。

イラスト:砥部スカラ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 頭痛に苛まれているのか、めまいをもらったのか、猟書家「ドクター・ルスキニア」は頭を抱えたくなった。彼女は猟書家であるよりも前に『ドクター』なのだ。ぐるぐるバットのやりすぎは人体に悪影響を及ぼすと教えてやらねばならない。
 回転する、という行為が眼球振盪を……所謂、目が回ることを、知っていて、繰り返している。ええ、勿論、それが神秘的なもの、娯楽的な部分に繋がるというのは私も理解はしています。ですが……嘆かわしい。何故、めまい、だけではなく、頭痛や吐き気、嘔吐に至るまで『する』のでしょうか。ドクターストップをする他にないと、ハッキリと、言っておきます。もしも、それでも『ぐるぐるバット』を続けるのなら……。
 |悪性腫瘍《ぐるぐるバッター》を取り除く以外に、ありません。
 君達は猟書家に、彼女に、ぐるぐるバットを楽しんでもらわなければならない。説得は難しいかもしれないが、しかし、ぐるぐるバットを『させる』事は出来そうだ。頑張れ、ぐるぐるバッター! 頑張れ、猟兵! ぐるぐるバットの未来は君達に懸かっている!
ルシェ・ソーンブルク
ポェ~? ぐるぐるバットをォ、やめさせちゃうんですかァ〜……? 兄様(※幻覚)も、こんにゃに応援してくれてりゅのに〜?
ハハァ、おいしゃしゃん……それは、ドウモ……。

……ピギーーッ!! 『チックン』持ってりゅ゜ーー!! コワイ゛ーー!!!!
僕は元気いっぱいのぐるぐるですヨ゛ーーー!!!!
それはもう……兄様に、爪の垢をもらいましたからネ、ンドゥフフ……。
兄様、血は雑巾の搾り汁の味がするケド……。

そうなんですよネェ……。
僕がぐるぐるバットをしていればァ……兄様は見守っててくれりゅんですヨォ゜!!!!
コワイおいしゃしゃんはァ……超音波でェ!! ぐるぐるさせまヒュウ!!
ピギーーッ!! ピギーーッ!!



 むしゃあ!!! ドクター・ルスキニアの口上を、患者に対しての声掛けを、完全に遮断する為のオノマトペだ。音がする方向、ちらりと、目をやってしまったのが彼女の失態である。いや、そもそも、このような猟兵が――蹴り出されてしまった愚弟くんが――イレギュラーたる所以なのは、最初から最後まで決まっているのだ。ポェ~? ぐるぐるバットをォ、やめさせちゃうんですかァ~……? 困惑。混乱。ふたつが同時にやってきて脳味噌をこねくり回してきた。な……何を、しているのです。あなた、その雑草は食べ物では……。もしゃもしゃ。兄様もしゃもしゃ。こんにゃに応援してくれてりゅのに~? 食べるのか喋るのかどっちかにしてくれ。いいや、せめて、此方を見て喋ってくれないか、そんな状態である。ハハァ、おいしゃさん……それは、ドウモ……おいしゃさん……?
 ピギーーーッ!!!
 『チックン』持ってりゅ゜――!!
 コワイ゛――!!!
 シャウト!!! 猟兵の凄まじい大声がお医者さんに直撃だ。……ちょっと、落ち着いて。クラクラ、軽いめまいに襲われつつも、医者としての『心』を忘れない。最早、病室で泣いているオコサマへの、ナースなご対応である。僕は元気いっぱいのぐるぐるですヨ゛ーーー!!!! それはもう……兄様に、爪の垢をもらいましたからネ、ンドゥフフ……兄様、血は雑巾の搾り汁の味がするケド……。待ちなさい。もしかして、血族同士で『そういうこと』してるんじゃ……? お医者さんの勘は鋭い。でも、今はその話をしている暇はなさそうだ。そうなんですよネェ……僕がぐるぐるバットをしていればァ……兄様は見守っててくれりゅんですヨォ!!! ……しなくても、十分に目が回っているのでは?
 ウルシャァイ!!!
 コワイおいしゃしゃんはァ……『チックン』する前にィ……。
 ぐるぐるさせまヒュウ!!
 ピギーーッ!! ピギーーッ!!
 小さな蝙蝠による超音波だ。的が小さい故に注射器は命中せず、そのまま、脳味噌に染み込んでいく猟兵のユーベルコード。……厄介な。何が厄介なのかと謂うと長引くからだ。医者の謂う事を聞かない患者と超音波の挟み撃ち。立っていられないほどの悪夢である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪

普通の説得が通用しないのなら、普通じゃない手段でやろうかな★
UCを使用後、ドクターに「ぐるぐるバットをやってみたくなる」【催眠術】をかけるよ♪
どうして彼等がぐるぐるバットをするのか、そうするだけの魅力があるのか、自分で確かめてみてね♪

UCは『クローネちゃんの淫魔転身★』
淫魔形態に変身して、精神干渉能力を強化するよ♪
敵の攻撃は【第六感/見切り/身かわし】で避けるね♪



 歌うかのように、囁くかのように、下腹部、筆舌に尽くし難い熱量と謂うものを蓄える。胃袋に詰め込まれていた、遡ってくる、強烈なまでの甘酸っぱさについては誰も言及をしたがらないか。絡みつくかのような、粘つくかのような、舌の使い勝手についても、暗黒、おぞましさの代わりにシリアスを蹂躙するのか。……ようやく、めまいは治まったが……今度は、随分と、匙を投げたくなる患者だな。しかし、私は、たとえ相手が何で在ろうとも、切除を完遂するつもりで……。クローネ・マックローネは理解した。相手が『ひどく頑固な』お医者様であると。普通の説得が通用しないのなら、普通じゃない手段でやろうかな★ 突き付けたのはガンナイフ。脅して、ぐるぐるバットをさせるのかと思われたが、しかし。そのような|行為《脅し》は無意味であると猟兵も咀嚼出来ている。それならば、ガンナイフが齎すのは何か――嗚々、視よ、英雄の姿形を。殺意は失せ、ある種のお約束が具現化した。つまりは、サキュバスである。踊るかのように、揺らすかのように、トンボを捕まえるかのように。……ルスキニアちゃんはだんだん『ぐるぐるバットをやってみたくなる』……🌀 こ……こんな、こんなことで……私が……? 抗おうとはしたのだ。注射器を押し付けようとはしたのだ。しかし、最早、其処に注射器はなく。お医者さんの手にはバットひとつ。
 どうして彼等がぐるぐるバットをするのか、そうするだけの魅力があるのか、自分で確かめてみてね♪ そうしたら、きっと、ルスキニアちゃんもアイドルになれるよ★ まさか、そんな……いや、私は『ぐるぐるバット』をして、患者の気持ちを理解すべきなのか……? 基本姿勢をちゃんと教えてやると宜しい。掛け声の方が、ちょっと、恥ずかしいのかもしれないので。クローネ・マックローネ、合図は猟兵が出すと良い。
 レッツ・ゴー・サイクロン~★
 ぐるぐる、ぐるぐる、木乃伊取りが木乃伊になる。ほどほどにぐるぐるした結果が泥濘のような有り様だ。……これが……彼等の、味わっていた……気持ち悪い……。青々としたお顔で産まれたて。お医者さんはもうダメそうだ。でも、楽しかった筈だよ♪ ぐるぐるバットは世界に必要なんだよ★

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミーガン・クイン(サポート)
 はぁい♪
サキュバスの魔女、ミーガン・クインよ。

 私のユーベルコードの拡大魔法や縮小魔法、
アイテムの巨大化薬や縮小薬で色んなものを大きくしたり小さくしたり。
きっと楽しいことが出来るわね♪

 ミュールフォンは無口で無表情だけど従順で私を守ってくれる、
剣と盾で戦う天使ちゃん。
戦闘面はこの子にお任せ♪
巨大化で蹂躙しちゃいましょう♡

 サポートに不思議な魔法の力はいかがかしらぁ?
私のことを好きに使ってみてね♡



 猟書家「ドクター・ルスキニア」は足止めを食らっていた。目を回していた所為で、気分が優れなかった所為で、不意にやってきた|天使《●●》の存在に気づけなかったのだ。熾りを彷彿とさせる剣と盾は――成程、魅力的の一言に尽きる。それに加えて|復帰《●●》してきたぐるぐるバッター達の存在だ。手術糸を展開しようにも、嗚呼、対象を選択する事が難しい。多勢に無勢に、挙句の果て、目玉がマトモに動いてくれなくて大惨事だ。ぐるぐるバットを強制させられるよりかはマシかもしれないが、如何にも、ぶり返しが恐ろしい。
 そんな真っ蒼なお医者様、知らず知らずのうちに、世界が大きくなっていた。ぺたんと、女の子座りをしながら、ゆっくり顔をあげていく。強烈な振盪が続いた所為で、あまり、輪郭を追えやしないが――果たして、其処に存在していたのは巨大な、巨大な、桃である。途轍もなく嫌な予感がした。私は今、いったい、どのような|状態《●●》に……?
 はぁい♪
 サキュバスの魔女、ミーガン・クインよ。
 不思議な魔法の効果はいかがかしらぁ?
 矮小で、惨めで、かわいらしくなったわね♡
 猟書家「ドクター・ルスキニア」は――フェアリーも吃驚な――縮小にやられていた。お医者さんの顔色は最早、緑と謂っても差し支えない。わ、私を、小さくして……何をするつもり……ま、まさか……。ええ、その『まさか』よ♪ 今から私『ぐるぐるバット』をするから、頑張って『避けて』ちょうだいね♡ ひどい遊び方である。ひと思いに潰してくれるなら、まだしも、この恐怖を誘うかのような宣言は――。
 いーち……にーい……さーん……。
 ……じゅーう🌀
 ふらふら、よろよろ、ぐわんぐわん。すっかり目を回してしまったサキュバスの『桃』が迫ってくる。運が悪いのか、或いは、運が良かったのか。おしくらまんじゅうされてしまった。きゅう……。人権も尊厳も台無しだ。
 この遊び、思っていた以上に悪くないわね♡

成功 🔵​🔵​🔴​

ルシェ・ソーンブルク
キヒヒ……参りましたかッ゜、おいしゃしゃん……キヒヒ……。
ハァ……飛ぶの、疲れた……。

じゃァ……ぼきゅは、ぐるぐるバットをしマスんで……。
アレ゛……バットが、にゃい……?
にゃら、コレでいいかァ……。
れっつご〜……兄様サイクロ〜ン……。
(魔法剣を召喚し、バット代わりにぐるぐるぐる……)

ギョホホ……兄様、何言ってりゅんですかァ〜……? 何を言ってるのか聞き取れナイですヨォ゛〜……。
エ゜ェ〜? ウフフ……キヒヒ……。

なんですかァ゜!!!! おいしゃしゃんも……ぐるぐるしてくだチャイッ゜!!!!
(魔法剣シュババ!)

ぐるぐるバットは……合法ッ゜! 合法ッ゜!
おいしゃしゃんは、帰ってくだチャイッ゛!!


花走・りな
まだまだ頑張るつもりだったけど、もはやここまでかぁ……。

これまでの三半規管耐性低下デバフの影響が強く、りなにドクターストップがかかります。

ぐるぐるバットの未来はドクター、貴方に託したよぉ。

UC【アスリート・アシスト】使用
(ぐるぐるバットへの) 勇気とやる気を呼び起こすオーラを発生させ、ドクター・ルスキニアにぐるぐるバットの再行動をねだります。

※アレンジ歓迎



 神様からの慈悲、或いは、黄金からの変色。頭の中まで🌈色に輝きつつあった花走・りなはドクターストップを素直に受け入れた。ざわつくぐるぐるバッター達。まさか、英雄がバットを手放すなんて……いや、それほどまでに三半規管を酷使していたと謂うこと……! ごめんね、皆……まだまだ頑張るつもりだったけど、もう、私は、目が回ってダメ……ここまでかぁ……。がくりと、崩れ落ちた英雄を前にお医者さんはコクリと頷く。それで良いの。目を回す遊びは程々にしておきなさい。私も……今日はもう、回りたくないし……。お互い、口元を拭ったところで第三者からの横槍だ。いいや、第三者ではないが、匙を投げたくなる患者サマからのお告げである。キヒヒ……参りましたかッ゜、おいしゃしゃん……キヒヒ……。参った。参ったから、これ以上、私の頭の中を滅茶苦茶にしないで。
 あー……その、わたしは、ちょっと横になっているから、ヴァンパイアくんに任せるね。頼みの綱が、蜘蛛の糸が、完全に切れてしまった。マトモにお話しできるのがアスリートしかいなかったものだから、あとは惨事が起こる儘とせよ。じゃァ……ぼきゅは、ぐるぐるバットをしマスんで……アレ゛……バットが、にゃい……? 虚空を弄ったってバットは出てこない。あなたは……その、少し、落ち着いた方が……。ぶおん、不意に飛んできた魔法剣。辛うじて躱せたお医者様だったが、視よ、後の祭りである。にゃら、コレでいいかァ……れっつご~……兄様サイクロ~ン……。
 み、見ているだけで、目が回るよぉ。えっと、二人とも、頑張ってぇ。最早、何方を応援すべきか曖昧な状況だ。ギョホホ……兄様、何言ってりゅんですかァ~……? 何言ってるのか聞き取れナイですヨォ゛~……。エ゜ェ~? ウフフ……キヒヒ……アハアハ……。
 なんですかァ゜!!!! おいしゃしゃんも……ぐるぐるしてくだチャイ!!!!
 縦横無尽に、幾何学模様に、只、悪夢が迸る。
 治療を試みたところで、ああ、まったく、自信がない。
 ぐるぐるバットは……合法゜ッ! 合法゜ッ!
 おいしゃしゃんは帰ってくだチャイ!!!!
 ぶおん、ぶおん、混沌としている最中にひとつ、天啓。花走・りなの頭の中で神が微笑んだ。そうだなぁ。ぐるぐるバットの未来はドクター、貴女にも託したよぉ。は……? 躱し続けていた、避け続けていた、緊張感の内にやってくる熱気。勇気とやる気が導く先には、果たして、ぐるぐるバッターとしての『はじまり』が……。
 わ、私は、まさか、ぐるぐるバットを、受け入れているのか?
 この私が……? 選手として、試合に出たいと……?
 ひどく滑らかな基本姿勢だ。気がつけば魔法剣の雨は止んでいる。
 さあ、皆で叫ぶ時だ。あの言葉を……!
 レッツ・ゴー・サイクロン!!!
 虹の彼方、ドクター・ルスキニアはダメになった。
 こ、これが……ぐるぐるバットの魔力……もっと、もっと……気分が……🌈。
 いやぁ、ぐるめちゃんも喜ぶと思うよぉ。
 ピギーッ!!! ピギーッ!!! 兄様もぐるぐるバットしてりゅッ!
 こうして世界は守られた! ありがとう、英雄たち!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年11月07日


挿絵イラスト