これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●
「人の仔よ、|機械化義体《サイバーザナドゥ》を放棄せよ」
「人類の罪を償う、贖いの日が来た」
痛みを甘んじ、滅びを受け容れるべし――と。
そう念仏のように繰り返し、整然と列を成して行進する者達が、ある辺境の村にやってくる。
彼等は|機械化義体《サイバーザナドゥ》を「悪」と定義した宗教団体で、人類が|機械化義体《サイバーザナドゥ》を不可欠とするまでに至った環境破壊は人類自身の「咎」であり、繁栄の副産物として発生した有害物質『骸の海』を、神から与えられた「罰」として受け容れるべきと主張する、過激派組織でもある。
「人体に改造を施す行為は、神への冒涜である」
「神は、|機械化義体《サイバーザナドゥ》で永らえる命、魂の穢れを許されぬ」
何事かと集まってきた村人の前でそう告げると、自ら|機械化義体《サイバーザナドゥ》を引きちぎって天に掲げる狂人たち。
人々はあっと悲鳴を上げて目を背けるが、これだけ凄惨なパフォーマンスをして猶も生きているのは、連中が『骸の海』の過剰摂取によりオブリビオン化しているからに他無い。
悍ましい形で人外の領域に至り、圧倒的な力を手に入れた彼等は、この村にある|機械化義体《サイバーザナドゥ》の工場を襲いに掛かるのだった。
●
「サイバーザナドゥの人々は、環境破壊によって汚染した肉体を|機械化義体《サイバーザナドゥ》に換装しなければ、生命を維持できない……機械化に反対する彼等の主張は、人類は絶滅しろって言っているようなものよ」
そして、「滅びを受け容れろ」と主張するだけではない。
更に連中は他者を――此度は|機械化義体《サイバーザナドゥ》の工場を襲い、生産に携わる村人の生活を奪おうとしていると翠眉を顰めたニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)は、この過激派集団の暴挙を阻止して欲しいと願い出た。
「この人達は、|機械化義体《サイバーザナドゥ》を否定するだけでなく、|機械化義体《サイバーザナドゥ》を作る行為をも『悪』と見做しているみたいだから、憎悪の矛先が工場はおろか人々に向かわないか心配なの」
この村の者達は、確かに|機械化義体《サイバーザナドゥ》を生産して利益を上げているが、それは『骸の海』に汚染され、欠損した部位を補う為のもの。この活動自体に非は無い。
反機械化義体団体の過剰な活動が広がるのは危ういと懸念を示した花屋は、然し、グリモアベースに集まった者達を見るや安堵したか、パチンとウインクしてグリモアを召喚する。
「でも、皆が行ってくれるなら安心よね! 貴方達なら、きっと、工場も村の人達も守ってくれるわ」
大丈夫、うまいくいく――。
ニコリネが輝くような笑顔を見せて間もなく、彼女が信じる者達が光の波濤に送られるのだった。
夕狩こあら
オープニングをご覧下さり、ありがとうございます。
はじめまして、または、こんにちは。
夕狩(ユーカリ)こあらと申します。
こちらは、機械化義体の放棄を訴える過激派団体の暴挙を阻止する、三章仕立の『アンチ・サイバーザナドゥ・ムーブメント』シナリオ(難易度:普通)です。
●シナリオの舞台
サイバーザナドゥ、とある辺境の村。
反機械化義体団体(オブリビオン)が、機械化義体の工場がある村に侵襲し、生産者である住民達と衝突しています。
●シナリオ情報
第一章『サイバー・ディーコン』(集団戦)
カルト教団によって自我を破壊され、オブリビオン化した上級信徒です。
生身の部分は脳だけですが、それも骸の海に汚染されています。
第二章『サイバー・プリースト』(ボス戦)
骸の海の過剰摂取によって異端の教義に目覚めた、危険な邪神官です。
人類が機械化義体を不可欠とするまでに至った環境破壊は、人類自身の咎であると考えています。
第三章『月の庭にて』(日常)
辺境の村の奥の奥、喧騒から切り離された穏やかな世界で過ごします。
赤い彼岸花が咲き乱れる、どこか忘れられたような空間で、機械の世界の是非を考えましょう。
●リプレイ描写について
本シナリオは、サポート様のお力を借りて進めて参ります。
ソロ参加や、おまかせプレイングはお受けできます。
以上が猟兵が任務を遂行する為に提供できる情報です。
皆様の武運長久をお祈り申し上げます。
第1章 集団戦
『サイバー・ディーコン』
|
POW : 我らの教義は絶対なり
【教祖(あるいは企業重役)に仕える信徒】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[教祖(あるいは企業重役)に仕える信徒]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD : これぞ奇跡なり
【凝縮された骸の海の弾丸】を放ち、命中した敵を【猛毒の骸の海】に包み継続ダメージを与える。自身が【生身の部分を骸の海で汚染】していると威力アップ。
WIZ : 我らの狂信を見よ
【狂信】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
イラスト:100
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アラタマ・ミコト
此処は水面に浮かびし蓮の葉の上でございます。
邪なる心の持ち主には決して渡る事の出来ぬ場所にてございます。
……心を無にするのです。
さすれば、あらたまちゃんのこの集中砲火の突破口が僅かにでも見えるかもしれないのです!!
「――少なくとも、あらたまちゃんが奉じる神仏は『滅びよ』と命じる事はございません」
己を極樂淨土に導きしは。
己に妖討伐の力を授けしは。
凡そ御仏は死や滅びの爲に試練を與える訳では無いと、天啓により即身仏となったアラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)は、今や|決然《きっぱり》と斷言できる。
「御仏は生きるべく法具を取れと……即ち、“れああいてむをげっとせよ”と命じられるでしょう」
……少なくとも、『ゴッドゲームオンライン』に於いては。
目下、腥氣を漂わせて近付く反機械化義体団体に堂々正對した彼女は、村人が緊張して見守る中、スイッチをぽちり。
忽ちその手に光剱『|邪辻免斗聖刃亜《ジャッジメントセイバー》』を携えると、鋩を下に向けて大地に突き立て、聖性溢れる光を放射状に広げた。
「今より此處は蓮の葉の浮かぶ水面。邪なる心の持ち主は渡ることが叶いません」
『何を言うか。邪なるは、さんざ破壞した環境からも遁れようとする……貴樣らの……おおお!?』
「その歩みは波紋を立て、水面を搖らす者は宝劍に貫かれる事となりましょう」
『ッ、ッッ――!!』
淨土に至りし超越者が敷きたるは、心靜けき極樂の景色――【金葉水連陣】。
我が身を中心に半径166m圏内、此度は村と侵襲者の間に美しき水面を広げたミコトは、蓮の葉を搖らして踏み入る者に聖なる刃を突き立て、悪意の侵入を拒む。而してその刃は光にて、盡きる事が無い!
邪教の者達が次々と悲鳴を上げる中、ミコトは靜かに告げよう。
「……心を無にするのです」
『この状態で!? チックチクのグッサグサやぞ!?』
「さすれば、この集中砲火の突破口が僅かにでも見えるかもしれないのです!!」
『無~理~ッ!!』
悲しき哉、彼等が奉ずる神に|救済《すくい》の手立ては無かろう。
一同は自分達が希望する通り、贖いの爲に|苦痛《いたみ》を受け容れるしか無かった。
大成功
🔵🔵🔵
和田・忠信(サポート)
庶民の剣豪×力持ち、25歳の男です。
普段の口調は(僕、~君、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)、です。
成功のためには割と無茶をしますが没個性的なのであまり特殊なことはしません
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
|續々《ぞくぞく》と押し寄せる反|機械化義体《サイバーザナドゥ》団体を仲間の猟兵が足止める中、彼等に対抗せんと集まる村人に先んじる形で、和田・忠信(庶民の剣豪・f44346)が進み出る。
「……自身の|機械化義体《サイバーザナドゥ》を捥ぐなんて、随分と派手なパフォーマンスです」
没個性的な己からすると、實に|刺激的《ショッキング》で|扇情的《センセーショナル》。
蓋し無個性ほど飾り立てるものと、心靜かに退魔刀を構えた忠信は、鞘に封じられていた禍々しい氣を解き放つと、縮歩して敵前に接近した。
「何處を斬れば良いのか分かりませんので、全部斬っていきましょう」
おそるべき瞬足が起こした風に搖れる濡烏の髮、その艶々しい前髮から覗く瞳のさやかなること。
黑々と輝く虹彩に腥氣の塊を映した忠信は、敵懷に潜りざま【剣刃一閃】ッ! 素早く振り拔いては月光の如き光条一筋を走らせ、鋼鐵の躯を滑らかに兩斷した――!
『ぜァッ!!』
「――次、行きます」
よほど特殊な事は爲まいが、基本を|熟《こな》すだけでも十分。
眼前の一体がズル……と崩れ落ちるや、次なる標的に鋩を結ぶ忠信――|拔刀《ぬきみ》に映れるその白皙は、研ぎ澄まされた劍氣に溢れていた。
成功
🔵🔵🔴
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」「なのよさ」とかつく熱いアニソン好きな女の子
元気で正義感が強い
またわらわらと出てきただわさ…
まとめて倒すのよさ!
(虫系の敵は苦手でちょっと怯える)
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
故郷のキマイラフューチャーでは既に人類は滅亡したが、今や超高度文明の極致に至らんとするサイバーザナドゥに危機感を抱くのは、我が身に施されたプログラム――即ち人類の記録の影響か。
とまれ、世界を違えてもやる事は|變《か》わらぬと凛然を萌した轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)は、|接踵《ぞろぞろ》と列を成して來る腥氣に正対すると、繊手に握れるステッキをくるりんっ。腕を伸ばして大きく円を描き、その軌跡に七彩の光を輝かせた。
「わらわらと出てきて皆を怖がらせて……まとめて倒すのよさ!」
花のような佳顏がふっくり笑みを湛えた瞬間、燃えるような、萌えるような音樂が溢れ出す。
輕やかなメロディから紡がれるは、【ダイナマイト☆ソング!】――やゆよの熱い歌聲が滿ちると同時、狂信者たちの|機械化義体《サイバーザナドゥ》に換裝したハートを射拔いていく!
『ぐおお、鋼鐵の心臓にズキュンズキュンくる……!!』
『我等の世紀末思想が、希望に滿ちて爆発するッ!! グワーッ!!』
“心に響く”とは、正にこの事。
圧倒的な歌唱力で届けられる熱い想い、そして愛らしい音色から狂おしい萌えを受け取った連中は、胸を搔き抱きながらドンパンと爆発していく。
「あたしのアニソンを聽いて逝くのよさ!」
而してオブリビオン化した連中が向かう場所は一つ。
正義感溢れる少女は、彼等が正しく道を辿るよう歌い続けるのだった。
成功
🔵🔵🔴
オリヴィア・ローゼンタール
生身の身体を機械化する
その是非について、意見が分かれるのは必然でしょう
それを快く思わないのは個々人の思想の自由――だが、それなくば生きられぬ人々に強要する権利はない!
人々を襲わんとするカルトに躍りかかり、【怪力】を以って聖槍で【なぎ払う】!
直撃すれば義体ごと粉砕し(鎧砕き)、届かずとも【衝撃波】を成して【吹き飛ばす】!
放たれる骸の海の弾丸
込められた猛毒はしかし、我が身を侵すこと能わず
聖なる霊気、【戦女神の聖鎧】がその悉くを弾き返す!
聖槍で斬り、打ち、穿ち、拳で殴り、脚で蹴り、縦横無尽に【蹂躙】する!
『天より降るは神の啓示。人の仔よ、骸の雨を受け容れよ』
『機械と|訣別《わか》れる刻ぞ來たれり』
|機械化義体《サイバーザナドゥ》からの脱却を訴えるに、自ら捥いだ鋼鐵の腕を掲げる者達。
そのパフォーマンスは生産者たる村人らに大きな衝撃を與え、瞋りの儘に飛び出す者や、ショックの餘りその場に|頽《くずお》れる者も多々。
現地民の|足調《あしなみ》が揃わぬのを良い事に、整然と列を成した狂信者達が工場に押し寄せる中、目下、穂先煌びやかなる槍一突が腥氣を貫いた。
「カルトめ。その目の鱗、私が剥がして遣る!」
『ぜァッ!!』
引き拔いては|繊手《かいな》を大きく振り回し、石火と伸ばした石突で前列を薙ぎ払う――その煌々と耀く穂先に映れる人物こそ、聖女オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
腥氣の波濤の最前に躍り出た佳人は、聖槍一閃して狂信者らの鋼の躯を粉砕すると、次いで向けられる腕一本――肩より千切れて猶も稼働するアームガンの銃彈に、大きく開いた掌を翳した。
「そのような邪悪に我が身が貫かれようものか!」
『ッ、ッッ! 修道女よ、汝も神を知るなら機械を否定せよ』
「神を借りて|強要《しい》るなど|淺猿《あさまし》い!」
骸の海で凝縮された彈丸を、聖なる靈気で彈き返し、敵方が怯んだ隙に村人を背に隱す。
怒れる者も歎く者も等しく|聖鎧《アイギス》に護った戰乙女は、続々と襲い掛かる狂人めがけて大車輪! 槍の柄を旋回して起こした衝撃波を叩きつけながら云った。
「生身の身体を機械化する……それを快く思わないのは個々人の思想の自由として、それなくば生きられぬ人々に強要する権利はない!」
『グワーッ!』
|機械化義体《サイバーザナドゥ》、その是非について意見が分かれるのは必然。
然し一方的に悪と見做して排除しようとは、然も神を借りるとは「冒涜が過ぎる」と|強《キツ》く睨めたオリヴィアは、素早く踏み込んでは袈裟斬りに。身を抉られて崩れる者には、深いスリットから繰り出る美脚の飛び蹴りを喰らわせ、勢いよく吹ッ飛ばす!
「次はその口を封じて呉れる!」
『……ヒッ……ッッ……!』
「叫ぶ口があって炎の中に投げ込まれるよりマシだろう……!」
気高き戰女神の加護を得たオリヴィアは、普く邪を跳ね返す盾であり、攻めては無双の矛となる。
一切の矛盾なく狂信者らを地面に|轉《ころ》がしていく彼女に、村人は快哉を叫ぶのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
「|反機械化義体運動《アンチ・サイバーザナドゥ・ムーブメント》、か……|巨大企業群《メガコーポ》の道具にならなければ良いのだが」
彼等の思想が強大な権力に利用される可能性もあると懸念を示したのは、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)――嘗て或る研究所で実験体として利用されてきた靑年。
今回の工場襲撃を成功の嚆矢とさせる訳には往かぬと、村人達の騷然を縫って敵前に進み出た麗人は、左右に二挺携えた愛銃ブルーブラスターを合わせて構えると、靜かに銃爪を引いた。
「覺悟しろ。人類に|破滅《ほろび》を命じる『神』に、相應しい末路を呉れ遣る」
告ぐや刹那、蒼白い灼光が|迸發《ほとばし》り、美し白皙が照り上がる。
僞わりの神に狂った者達の陰翳を切り出すは、【コード:|神殺しの聖星槍《ギガンティック・アウト・ブレイカー》】――神を貫いた槍の如き|光熱線《レーザー》が機械の躯を灼き、照射部を一瞬で蒸発させた!
「他者に破滅を受け容れよと言うなら、先ずは自分達が然うすべきだろう」
『ぐァ、ッ!』
「――無論、その神も」
白銀の睫に縁取られるアイスブルーの瞳の烱々たること。
アスは壮絶な悲鳴を耳に掠めても沈着を崩さず、精確に、精緻に、連中の『骸の海』に淪没した腦天を撃ち拔いていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
アスカ・ユークレース(サポート)
時に敵を救うために倒すという心情で戦う
機動力が欲しいときはフェイルノート、破壊力が欲しいときはbinary starと状況に合わせて武器を使い分ける
動体視力、反射、隠密能力、空間把握認識能力等機動型射手に必要な能力が高いレベルで備わっており射出武器使いとして優秀。
ド派手な弾幕とは裏腹に射程武器の強みを活かした中遠距離からの仲間の援護、連携の穴を埋めるバランサーとしての役割を最も得意とする。
遠距離からの一発必中の隠密狙撃も行う。
肉弾戦は苦手だが近接が苦手なわけではなく下手に近づけばむしろゼロ距離射撃でボコボコに
後は状況に合わせて対応可能。
「成程、教義に從って『骸の海』を受け容れた結果、オブリビオン化してしまったと……」
狂信者の絶叫と悲鳴が入り亂れる中に、透き通った|音色《ソプラノ》が被さる。
骸の雨に濡れる灰色の空、|瀲灔《ちらちら》と靑白く輝くノイズが広がった瞬間、その煌きを光斑と浴びて|顕現《あらわ》れたのは、アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)。
『ッッ、空から新手が……撃てェ!』
「武器は|機械化義体《サイバーザナドゥ》仕込みの銃撃、戰術は集団による斉射。――分かりました!」
星彩閃々、仮想と現実の疆界を越えて來た|電子精靈《バーチャルキャラクター》の少女は、眼下の騷然を一瞬で理解すると、直ぐさま機械弩フェイルノートを構えて物理現象に干渉した。
「目には目を、齒には齒を、彈丸には彈丸を。彈幕勝負なら私にお任せを!」
『ッ、ッッ――!』
着地に至る刹那の間に撃ち放たれる弩は、自動裝填による速射で素早く腥氣の渦を切り裂く。
血飛沫の代わり機械の躯に突き刺さる鈍い音を受け取ったアスカは、グラ……と傾く軀の隙間から更に連射ッ! 己に結ばれる彈丸を躱しつつ、今度は彼等の唯一の生身の部分である腦を撃ち拔く!!
「一発必中です!」
反應と反射、そして空間把握認識能力。
凡そ機動型射手として必要な能力を高次元で備えたアスカは、射撃の応酬を見事に制し、反機械化義体団体の数の力を無にするのであった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『サイバー・プリースト』
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POW : 我が啓蒙の証を見よ
【骸の海のさらなる過剰摂取により『真理』】に覚醒して【常に変化と膨張を続ける『渾沌の怪物』】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 破滅は救いなり
【骸の海に沈むことが救いだという、破滅】の主張を込めて歌う事で、レベルm半径内の敵全てに【戦意喪失と自殺衝動】の状態異常を与える。
WIZ : これこそが我が教義である
レベル×1体の【破滅の教義に感化された従僕】を召喚する。[破滅の教義に感化された従僕]は【骸の海】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
イラスト:100
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ムルヘルベル・アーキロギア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
自らの腕を千切って攻撃していた者達の末路は、實に凄惨。
生命を維持する爲の機械を外して猶も生き永らえていた彼等は、心臓を貫かれても蠢き、腦を撃ち拔かれても蹲う――悍ましい光景が猟兵達の足元に転がり、村人達が思わず目を背ける。
彼等を嚮導した神官が現れたのは、此の時だった。
『兄弟よ、教義の通りに破滅する者達よ。汝らは今こそ救われる』
破滅は救いなり――と。
黃金の杖を地面に突くや、破滅の教義に從った“兄弟達”を機械化義体ごと取り込み、ぶくぶくと肉体の輪郭を波打たせて膨張する邪神官。
骸の海を過剰摂取した者達を「過剰に」取り込んだ神官は、機械という機械を組み込んだ巨大な『渾沌の怪物』となり、その大きな影に猟兵を翳らす。
『贖いの日ぞ來たれり。仔らよ、神に從って滅びよ』
今も膨れ上がる巨躯はギシギシと軋み、断末魔の叫びを歌うようだった。
キノ・コバルトリュフ
ナメコ!キノの足の早さを見せてあげるよ!!
どんな敵だってキノからは逃れることは出来ない、完璧な走りだよ!
マッシュルーム!あまりの早さに止まって見えるんだってね。
キノキノキノ!キノの爆走!キノコロードの前に敵なし!!
|反機械化義体主義《アンチ・サイバーザナドゥ》を掲げた“兄弟”を取り込み、躰を歪に膨らませていく邪神官。
その一方で膨大な躯を維持できず、手足は常に崩れ落ち、脇腹は臓腑を吐くように絶えず|機械化義体《サイバーザナドゥ》を零すのだが、この邪神官……否、この『渾沌の怪物』は、これぞ教義を体現した姿だと確言する。
『目下に仰ぐ我が姿こそ眞理である。我が教義である』
目眩めく成長し、再生し、そして滅びる――。
|贖罪《あがない》の日が來たのだと、今も膨張する巨影が猟兵に覆いかぶさらんとすれば、|透徹《すきとお》るような白皙を翳らせたキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)が、陰翳を拒むように駆け出した。
「ナメコ? 踏み潰そうとしているのかな? それなら、キノの瞬足を見せてあげるよ!!」
言うや踵を蹴って風を抱き、怪物の脚の間を擦り拔けるキノ。
最高速度165km/h、乗り物と違ってこの爆速の域に一瞬で達せられる彼女は、頭上から零れ落ちる|機械化義体《サイバーザナドゥ》をスルスルと躱し、怪物の脚に魔力を込めた菌糸を絡めていく。
「マッシュルーム! 餘りに|迅速《はや》いと、全てが止まって見えるんだってね」
嘗て打撃の神樣は「ボールが止まって見えた」と語ったが、今のキノが正にそれ。
悍ましい勢いで膨張する機械の躯も、そこから降る義体の雨も、スローモーションどころか靜止して見える佳人は、悠々と避けながら菌糸に絡げ取り、擧動を掣肘しながら状態異常を掛けていく――!
而して効果は間もなく現れよう。
『……なんだ、この……違和感は……っっ』
「キノキノ? それは多分、食中毒かな?」
『ぐぉぉおお……お腹が痛い……!!』
機械に覆われた邪神官が腹痛を起こすのは、その身に浸蝕しきった『骸の海』の影響か。
排出された過去に干渉するユーベルコードは、此度は中毒という症状で怪物を滅びへ導いていく。
『う゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛……おろおろおろおろ……っっ』
「わわ、また零れてきちゃった」
キノが爆走したキノコロード、その足跡を図らずとも|捺擦《なぞ》る事となった邪神官は、菌糸に毒され、毒胞子に中り、その巨大な鐵の躯をギシギシと呻らせて絶叫するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
その姿の何が真理だ
知的生命体の魂の全集結たるサイキックハーツの猿真似ではないか
そんなもの、真理の周りに漂い浮かぶ、どうにもならないノイズの群れでしかない
戦えるという事は、知恵を得るという事は、捕まえられるという事で、即ち弱くなるという事でもあり……
――何の記憶ですかね、これは
白き翼の姿に変身
炎を宿す聖槍で斬りつける
サイズが足りないならば――【巨躯変容・乾坤圧殺】!
邪神官を超えるスピードで巨大化!
その能力、偉そうな態度、「上から」殴られた経験などないのだろう?
巨大隕石の如き質量とスピードで拳骨を叩き込む――鉄拳制裁!(怪力・蹂躙)
『兄弟よ。我等は眞理に至れり』
教義に鎖がれた者を取り込み、機械の躯ながら液体のように波打って肥大化する邪神官。
その禍々しさは、常人なら一面に怯懦を萌すものだが、村人達を護る「盾」は――オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)は目を逸らさず、吃ッと巨影を睨め据えて言った。
「――その姿の何が眞理だ。知的生命体の魂の全集結たる、サイキックハーツの猿眞似ではないか」
『修道女が我を冒瀆するとは嘆かわしい』
「冒瀆ですら無い。猿眞似でなければ、眞理の周りに漂い浮かぶ、どうにもならないノイズの群れでしかない」
『……我が啓蒙が足らぬと見える』
今も膨れる巨躯がズズ……と動き、陰に覆ったオリヴィアに怪腕を振り下ろすが、その間際まで烱瞳を結んだ戰乙女は聖槍を水平に構えて防禦ッ! 凄まじい衝撃に後退りするも、この瞬間に空気を搏った羽音が花車を支える。
『! その姿は……』
佳人が広げた翼は、鴉の背に降掛かる雪より白く|美麗《うつく》しかろう。
その場で力強く羽搏いたオリヴィアは、槍を脇抱えにして猛進! 玲瓏と耀ける穂先に赫灼の炎を宿すと、豊かな銀髪を熱風に梳りながら反撃に出た――!
「戰えるという事は、知恵を得るという事は、捕まえられるという事で、即ち弱くなるという事でもあり……」
牙ッ! 听ッ! と火花を走らす聖槍が、異形の躯から|機械化義体《サイバーザナドゥ》を削り出す。
この時、食い縛りつつも花唇より轉び出る言の葉は、一体何處から――何の記憶がそうさせるのかは判然らないが、語る程に想いを強くさせたオリヴィアは、敵の膨張を超えるスピードで巨大化すると、羽音も音色も剱戟も、すべて上回る高度から叩きつけた!!
「その能力! 偉そうな態度! 『上から』毆られた経験など無いのだろう?」
『おぉぉぉっ……|煩《ぼん》ぼんぼんと、|臀《でん》でんでんと……大きい! でかい! すごい!!』
信者という取り込む数に|限界《かぎり》がある敵に対し、オリヴィアの巨大化は無制限。
而してこれより墜下する拳骨は隕石の如く、下心を萌した者に鉄槌を下す!!
「鉄・拳・制・裁!!」
『グヘヘヘ……グワーッ!!』
邪神官にとって今の状況は最悪だが、見晴らしは最高。
或いはこの瞬間、聖女が備えた二つの丘について、上も下も「おっきいとしあわせ」という新たな眞理に至ったか――あまりの|巨大《おおき》さに時を|鹵掠《うば》われた怪邪は、陶然に沈みながら腦天をカチ割られるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アラタマ・ミコト
此度の戦に向け長きに渡る修練を積み重ねてまいりました。
荒魂鎮神命、いつでも準備は出来ております。
……さあ、徳を積み『れあどろっぷ』確率を跳ね上げたあらたまちゃんの戦いが今始まるのです!
ここの『れあどろっぷ』は全てあらたまちゃんが頂くのです!!
今こそ|破滅《ほろび》の刻だとか、|贖罪《あがない》の日が來たとか。
|反機械化義体主義《アンチ・サイバーザナドゥ》を掲げる者は何かと「|現在《いま》」を語るが、眞の求道者は「|現在《いま》に至るまで」の|歩履《あゆみ》や足跡を重んじるもの。
來る刻に備えて“油を絶やすな”とは云うが、アラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)こそ|燭光《あかり》を絶やさぬ“|賢き乙女《the wise》”であったろう。
「此度の戰に向け、長きに渡る修練を積み重ねて參りました」
『……この日に備えていたと!?』
「無論でございます。荒魂鎮神命、何時いかなる時も準備は出來ております」
『なっ……その輝きは……美しさは!!』
耀くばかり花のおもてに、ふわり匂い立つ淡い|咲《え》み。
爪先を進める毎に華の咲くような神々しさを放つ金蓮歩は、ここに至るまでに行った【|死屍行軍《デスマーチ》】の成せる業に違いなく、昨日などは8時間も「だんじょん」に籠って「げーじ」を溜めた――恐ろしき|苦行修練《やりこみプレイ》の末の効果に他無い。
「……さぁ、德を積み『れあどろっぷ』確率を跳ね上げたあらたまちゃんの勇姿を見るのです」
ただのゲーマーでは? という疑問は、ミコトの超越した姿を前にして餘りに陳腐。
一切の迷いなく差し伸べられる繊手――ウルトラレアなドロップアイテムを摑み取るべく迫ったゴッドハンドは、怪物の巨躯にいとも容易く沈み、|機械化義体《サイバーザナドゥ》を捥ぎ取っていく。
「成功率も効率も限界突破しています。即ち、泥率が上がるのです……!」
『いだだだだストップストップ!! まだ滅んでない死んでない!!』
「この戰い、『れあどろっぷ』は全てあらたまちゃんが頂くのです!!」
『煩腦捨ててなくない? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!』
然う、ミコトが至った極樂淨土はゴッドゲームオンライン。
ドロ率がモノを言う世界で、彼女は最強至高の超越者なのであった。
大成功
🔵🔵🔵
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」「なのよさ」がつく熱いアニソン好きな女の子
元気で正義感が強い
あたしも駆けつけてきたのよさ!
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
『……グッ……“兄弟”が足りない……!』
教義に從う者達を取り込んでいた『渾沌の怪物』が、ここで膨張速度を弱まらせる。連れてきた信者の数に限りがあるからだ。
肥大化の限界を悟った怪物は、「ならば」と村の|機械化義体《サイバーザナドゥ》工場に向かって調達しに掛かるが、其は轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)が許さない。
「今、吸収されているのは、|先刻《さっき》あたしが|帰《おく》った人達……仲間を餌や道具にするなんて、酷過ぎるのだわさ!」
|電子の精靈《バーチャルキャラクター》ながら、慥かに存在する心が震える。魂が燃える。
ズズ……と巨躯を蠢かして進路を變える怪物の前に躍り出た佳人は、ぱちんと指を彈くや衣裝チェンジ!
淸らかなシュガーエンジェルコーデから、熱く血の滾るようなロックヒーローコーデにレイヤを変更すると、力強く、ヒロイックに歌い始めた。
「はい、注目! あたしのアニソンを聽くだわさ〜!」
燃える歌と萌える踊りで披露されるは、ポップでリズミカルな【チャーミング☆ソング】。
視聽覺を補完する|機械化義体《サイバーザナドゥ》を数多く取り入れた怪物には、そのメロディとダンスに強烈に惹きつけられようが、可愛らしい繊指を結ばれては離れられよう筈が無い。
「あたしの想い……歌に乗せれば、きっとその胸に届くのよさ!」
『ぐぅぉぉおお……目が離せない! 逸らせない!』
工場の襲撃は當初の目的でもあるのに、怪物はやゆよに釘付け!
この間にも巨躯は崩壞を続け、いよいよ破滅に向かうのだった。
成功
🔵🔵🔴
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
「巨きくなれば、力で威圧できると……その教義に説得力が増すと思ったか」
吸収と崩壞を繰り返して滅びゆく『渾沌の怪物』に、嚴粛なるバリトンが添えられる。
佳聲の主は、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)――彼もまた|先刻《さき》の戰鬪で狂信者達を|帰《おく》った一人だ。
先程は数にモノを言わせてきたが、今度は質量で仕掛けるかと、ギシギシと叫ぶ鋼鐵の異形を仰いだ麗人は、透徹たる白と靑が|繊麗《うつく》しいサイキックキャバリア『アクアブループラチナⅡ』に搭乗して云った。
「――貴樣の幕引き、俺が預かろう」
数には数を、質量には質量を、そして力には力を。
自身の専用機としてチューニングされた鐵騎を颯爽と走らせたアスは、吐瀉するように|機械化義体《サイバーザナドゥ》を零れさす巨躯の脚部を駆け拔けざま斬りつけると、旋回しては再び進路を怪物に定める。
「行くぞ、アクア。このまま……突っ込む!!」
『……ッ、ッッ……!!』
靑白く輝く光の剱、その鋩を異形の躯に結んで押し込む――【ブルーライト・インパクト】ッ!!
鋼鐵には鋼鐵をと、|機械化義体《サイバーザナドゥ》の塊にキャバリアを突進させたアスは、その|搭乗席《コクピット》の画面いっぱいに、金属と機械が破片となって散りゆく――終焉の景色を聢と見たろう。
「受け取れ。貴樣らの望んだ光景だ」
連中が叫ぶ通りに「|破滅《ほろび》」を導いたアスは、靜かに|吐息《いき》を置くのだった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 日常
『月の庭にて』
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POW : 蝶のあとを追い、花の中を歩く
SPD : 静かに月を仰ぐ
WIZ : 彼岸花のそばに腰を下ろす
イラスト:伊原
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
猟兵の活躍によって、|機械化義体《サイバーザナドゥ》の生産工場は破壞を免れた。
機械産業を主にする村人らも仕事と生活を守られて安心したか、自分達の爲に尽力してくれた彼等ならばと、村の奧の奧、まだ『骸の海』の汚染を受けていない“特別な場所”に案内した。
「この見事な自然は……祕境……?」
「祕境というより、ワシ等は特別な事がないと入らない……禁域のようなモンじゃな」
あたり一面に眞赫な彼岸花の咲き亂れる――神祕的で幻想的な平原。
サイバーザナドゥの多くの都市が汚染物質で汚れた灰色の雲に覆われる中、ここでは煌々たる滿月を仰げる他、月光の下で繊翅を翻す蝶を見る事が出來る。
「まるで此の世ではないような美しさだ」
「んむ。ワシも|彼《あ》の世との|境界《さかい》と思うておる」
村人が此處を「禁域」と呼ぶのも理解る。
なにせ奇跡的に自然環境を保持したまま存在する祕境の中でも、目前の景色は超自然的な雰囲気を醸し出していて、村人らも「大切な人を亡くした」とか「奇跡的に命を長らえた」とか、大事がないと足を踏み入れぬと言う。
「ワシ……人の爲に働いて村が生きるなら、|機械化義体《サイバーザナドゥ》を作るのはええと思ったんだがの」
「連中の言うように、地球に逆らっておるのかのぅ……」
人類は|機械化義体《サイバーザナドゥ》を放棄するべきなのだろうか――。
村人が小さく溜息する正面、おびただしく咲く彼岸花が紅の花色を搖らしていた。
シャイニー・デュール(サポート)
『拙者は剣士でござります故!』
ウォーマシンの剣豪×クロムキャバリアです
真面目な性格ですが勘違いや空回りも多く、かつ自分がズレているという自覚もありません
正々堂々とした戦い方を好みますが、それに拘泥して戦況を悪化させたりはしません
ユーベルコードは所持する物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
公序良俗に反する行為は(そういう依頼でない限り)しません
サムライというものに憧れていますが、正しい知識はありません
銃を使うことを嫌っているわけではなく、必要に応じて刀と内蔵兵器を使い分けます
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「……此度の|反機械化義体運動《アンチ・サイバーザナドゥ・ムーブメント》が、村人達に多少の気拙さを|與《あた》えてしまったようにござりまするな」
人類が機械を身に付けるまでに至った環境破壞は、人類自身の咎である――と。
狂信者達の主張は、義体なくして生きられぬ世界では荒唐無稽に思われるが、確かに、これほど美しい景色を前に「これらの自然が滅びゆく無念」を思うと、サイバーザナドゥの未來は危ういようにも思われる。
彼岸花の咲き亂れる村の禁域を訪れたシャイニー・デュール(シャイニングサムライ・f00386)は、煌々たる月光に繊翅を翻す蝶を目に追いつつ、ぽつりと零した。
「……。……拙者は何處とも知れぬ朽ちた製造所で覺醒めた人形。この肉は全て機械にござりまする」
造られた背景も、再起動した理由も判らず、放浪の末に猟兵となった。
己の存在が自然に反するか如何かも判然らないが、特にこの身を厭った事も無く、剱士として刀を使う事もあれば、|機械人形《ウォーマシン》として内蔵兵器を使うことも躊躇わず――それらの行爲が自然に反する事とも思わない。
「全ては世の爲、人の爲。猟兵としての活動が、ゆくゆくは地球を救う事になれば重畳にござりまする!」
機械を放棄せず、機械と生きる道がある。
この景色を守る爲にもそうでありたいと花唇を結んだシャイニーは、その佳顏を月下に輝かせるのであった。
成功
🔵🔵🔴
クローネ・マックローネ(サポート)
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
基本は一般人の安全を優先で♪
多少の怪我は厭わず積極的に動くね♪
他の猟兵に迷惑はかけないよ♪
シリアスな場面では状況の解決を優先するよ
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動くね♪
えっち系・状態変化系もばっちこい♪
絡みOK、NG無しだよ★
UCは状況に応じてMS様が好きなのを使ってね★
後はMS様におまかせするね♪
よろしくおねがいします★
「なんだろう……幻想的で、綺麗な|場所《ところ》だね♪ ザナドゥでこんな景色が見られるなんて♪」
まるで血のような紅色を搖らす彼岸花の、柔かな花葩を撫でる|濃艶《コケティッシュ》な音色。
佳聲の主たるクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)にとって、この此岸と彼岸の|疆界《さかい》とも呼ばれる禁域は、何かを思い出させるようで心地佳い。
「禁域って、謂わば神域みたいなものかな? 村の皆の“特別”っていうのも理解る気がする♪」
尋常の人なら畏れようものだが、長い|放浪《たび》の末に死者の魂を――ダークネスや灼滅者、デウスエクスやケルベロスの魂をその身に取り込んだクローネは、寧ろ郷愁のような念を抱きつつ、赫々と照り上がる月を見上げて云う。
「――誰かを助ける爲に|機械化義体《サイバーザナドゥ》を作る人達が、受ける咎なんてないよ☆」
そんな痛そうなものに預かる必要は無いと、輕やかに紡がれる音色は、聽く者を優しく慰めよう。
反機械化義体団体に烈しい悪意を向けられて動搖していた村人に、肩越しに柔かく告げたクローネは、妖しく光る滿月の下、漆黑の|繊指《ゆび》を彼岸花に掠めながら、楚々たる蓮歩で散策を樂しむ。
「少なくともこの場所を守るのは、みんな……人類だものね♪」
濡烏の如き艶髮を風に遊ばせつつ、赫の景色を漫歩くクローネ。
その麗姿は月光に映えて、妖しく、美しく――見る者の|時間《とき》を竊めるようであった。
成功
🔵🔵🔴
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
「――先ずは御礼を。皆樣の特別な場所にご案内して頂きました事に感謝いたしますわ」
煌々たる滿月の下、ボヘミア|硝子《ガラス》のように澄んだ音色が風に運ばれる。
上流階級の出らしく、氣品漂うカーテシーで挨拶した響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は、ゆったりと花のおもてを持ち上げて見る村人達の表情に不安の色を捉えると、穩やかな口調で語り掛けた。
「これまでの|生業《いとなみ》を悔いる事はありません。これからも胸を張って作り続けて下さい」
畢竟、|機械化義体《サイバーザナドゥ》なくして骸の雨降る世界は生きられない。
過激派団体に糾彈されて激しく動搖していた人々に、搖らがぬ音色でそう告げたリズは、月光を浴びて|皎《しろ》く耀く|羽翼《つばさ》を広げると、聖性溢れる光のオーラを纏いながら祈った。
「この村で生きる皆樣に、ご加護がありますように。多くの|祝福《めぐみ》がありますように」
――God bless you.
村人は知るまいが、目下、彼女の|聖痕《スティグマ》は皆々の|苦悶《いたみ》を引き受け、其を癒さんと慈愛の光を溢れさしていよう。
心地よい佳聲と柔和な|微咲《えみ》、そして温かな光に慰められた村人は、謂れなき悪意と戰う力を得たか、
「お嬢さん。ありがとう、ありがとう……!」
と、力強い語氣で感謝を伝えるのだった。
成功
🔵🔵🔴
オリヴィア・ローゼンタール
|義体化《それ》が主の御心に添わないのなら、きっとこんな自然は残されておらず、疾うに火と硫黄の雨で滅びているでしょう
主は人を楽園から追放し、罰を与えましたが、滅ぼしはしなかった
むしろ、産めよ、増えよ、地に満ちよ――すなわち「生きろ」とおっしゃられています
地に|骸の海《茨と薊》が溢れようと、土を耕し、野の草を食み、人は額に汗を流して糧を得る
その営みが間違っているとは思えません
どうか胸を張って、生きることに卑屈にならず、誇りを持ってください
【歓喜の謳】を歌い(歌唱)、人々の心が塞ぎ込んでしまわないように【鼓舞】する
オブリビオンにすら忘れ去られた教会に棲まう|修道女《シスター》は、祈りを捧げる日々に思う。
――「存在する」という事は、其處に在る事を認められ、許されているという事を。
「皆さん」
超自然的な景色を前に想いを零す村人達、彼等の苦惱に|觸《ふ》れたオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)は、さやかに澄める銀の鈴音で、穩やかに呼び掛けた。
「|義体化《それ》が主の御心に添わないのなら、きっとこんな自然は残されておらず、疾うに火と硫黃の雨で滅びているでしょう」
万物の創造主が與える|泯滅《ほろび》、天より降る瞋りは『骸の雨』の比では無い。
サイバーザナドゥも悪德と頽廃を極めれば、ソドムやゴモラの如くとなっていたろうと、神々しいまでに美しい彼岸花を見渡したオリヴィアは、次なる言葉を求める皆々に慈愛の|眼光《まなざし》を注いで云った。
「主は人を楽園から追放し、罰を与えましたが、滅ぼしはしなかった。むしろ、『産めよ、増えよ、地に滿ちよ』と――すなわち『生きろ』と仰られたのです」
――“生きろ”。
其は|反機械化義体《アンチサイバーザナドゥ》教団に過激な主張をぶつけられた者達に深く沁み入る言葉で、これまでの|生業《いとなみ》を認められ、これからも營むことを許される――温かな光が胸に燈る。
而して乙女の花唇を借りて伝えられる語は實に淸らかで、村人らは慰めを得たように聽き入った。
「地に|骸の海《茨と薊》が溢れようと、土を耕し、野の草を食み、人は額に汗を流して糧を得る――その営みが間違っているとは思えません」
「……うぅう、っ……ワシらは機械を、義体を作り続けて良いと……っ」
「どうか胸を張って、生きることに卑屈にならず、誇りを持ってください」
「……ありがとう、ありがとうじゃよ……美人さん……!」
背中を丸めて涙する者達に寄り添い、柔かく咲み掛ける。
彼等が再び誰かの爲に、身体を欠いた誰かを支えられるようにと、花のおもてを上げて月を仰いだオリヴィアは、靜かに深呼吸をひとつ。肺腑いっぱい澄んだ空気を取り込むと、冱え渡る空に七彩の音色を――【|歓喜の謳《ユーフォリア》】を澄み渡らせた。
「♪~」
なんと|美麗《うつく》しき旋律。なんと豊かな音階。
人々の心が塞ぎ込んでしまわぬよう、祈りを歌に綴って響かせたオリヴィアは、俯いていた人々が月下に希望の表情を照り上げるのを見て、|莞爾《ニッコリ》と頬笑むのだった。
大成功
🔵🔵🔵