ジャクオーの涙! 守れハロウィンナイトパーティー!
● battle or――.
星々の下、開けた公園でハロウィンナイトを彩っているのは、参加者だれでも歓迎のハロウィンナイトパーティー野外会場。
並ぶ露店では、ハロウィンと秋をテーマにした飲食物が売られている。
キャンドルバトモン、トケロウを灯りにして店を構えるのは、壮年の男性。
「暖かいパンプキンポタージュはいかが? ホットワインにサングリア、ノンアルコールもあるよ」
とある露店の年配の女性店主は、プリンバトモンのプチリンを相棒にして声を張っている。
「ミートパイキッシュ、ローストチキンはどうかな! かぼちゃのタルトやプリン、フルーツ盛り合わせも人気だよ!」
オレンジやみかん、いちじくやブドウなどのフルーツも盛りだくさん。
様々なバトモンをかたどったチョコレートやクッキーも売られている。
飲食用に複数の椅子と机が設けられ、バトモンと共に舌鼓を打つ老若男女が集まり、イベントは大盛況。
会場の中心にある円形ステージでは司会者の若い女性が声を上げる。
「ハロウィンスペシャルステージ! 飛び入り参加OK! 演奏を手伝ってくれるバトモンは、ガイコツ+音楽家バトモンのシャレコーベン! ヴァイオリンバトモン、ヴァイスト! トランペット+ペリカンバトモン、トラペリカン! ダンサーにはサーバルキャット+ダンサーバトモンの、サーブレイとダンサバル! ミュージックスタート!」
バトモン達によってノリの良いダンスミュージックが流れ、サーブレイとダンサバルによる圧巻のブレイクダンスに歓声が上がる。
ステージに飛び入り参加して、野生のあやつり影バトモン『シェイドール』と、ほうたいバトモン『マキ―』も踊り出す。
参加者も相棒バトモンと共にステージに上がって踊り、それらを見る人々も飲食物を頬張りながら体を揺らす。
そんなハロウィンナイトのイベント会場のいたるところには、かぼちゃオバケバトモンのジャクオー達が入り込んでいた。場所と時期ゆえ、警戒する人はいない。
全部で6体。露店の料理を見たり、楽しむ人とバトモンを見たり、ダンスステージを見たりしている。
そして、一人の忍者仮装少女がいる。ダンスステージを見上げながら、心底つまらなそうにしてバゲットをかじっていた。
「……脆弱な時代だ。戦いを忘れた兵器が、人と歌い踊り食べ、笑顔でいるなど。見るに忍びん。時間だ、洗脳ジャクオー達よ」
最終戦争の時代から呼び起こされた忍者にしてオブリビオン、クノイチD。
洗脳されたジャクオー達6体がクノイチDの元へ集結し、一緒にステージへ上がる。
「ドーモ、クノイチDです。ここにいるバトモンは全て、バゲット団がいただく。私が見せつけて、思いださせてやろう。バトモンとは、|戦闘《バトル》する|怪物《モンスター》なのだ!」
イベント会場が混乱に包まれ、悲鳴が上がる。しかし洗脳ジャクオーたちの動きに、どこか迷いがあることを、クノイチDだけが気づいていなかった。
●ブリーフィング
グリモアベースにて、カボチャマスクを被った糸島・夜々(鋏角衆のサイバーニンジャ・f45353)が元気に敬礼した。
「ハロウィンハロウィン♪ ドーモ、女子高生忍者こと猟兵、糸島・夜々です! 今回の任務はー、バトモン襲撃事件の阻止! 場所はこちらです!」
夜々が背中の蜘蛛足でモニターを掲げると、夜のハロウィンイベント会場が表示された。
「場所は街中の広い公園で毎年行われてる、夜のハロウィンイベント会場です。様々な露店、そして中央には360度開けた円形ステージがあります。ステージでは飛び入り参加OKのダンスイベントが行われます」
続いて、ジャクオーの映像が表示される。
「今回襲撃してくるのは、英雄忍者クノイチDと、洗脳されたジャクオー6体です。敵の動きとしては、前半は各所で洗脳ジャクオーが会場の偵察を行います。クノイチDは襲撃直前まで姿を隠しているようで、クノイチDには干渉できません。後半ではダンスステージが終わるころに、姿を現したクノイチDの元にジャクオーが集結して、ステージ上から襲撃を行います。幸い、襲撃時には一般人と一般バトモンはステージから降りているため、この予知を崩さず、ステージ上でクノイチDと洗脳ジャクオー達を迎え撃つ作戦を取ります」
今度は各露店や、ステージでバトモンと人が踊る様子が映される。その映像は過去のハロウィンイベントのもののため、中にはジャクオーもいる。
「予知で見た感じだと、ジャクオーたちの洗脳は完璧なものでなく、特に露店から料理をサービスしてもらったジャクオー1体が、ほとんど動いてなかったんすよね。ですので! 前半では、ハロウィンイベント楽しい! てことをジャクオーにわかってもらえば、洗脳も解けちゃうと思うんすよ! そうなれば後半、クノイチDがステージで襲撃するときに、ジャクオーの洗脳を全部解いて、彼女を孤立させることが可能だと思います。なんならジャクオーが味方になって戦ってくれるかも!」
最後に映し出されたのは、上から撮ったイベント会場の映像。中央の円形ステージを囲むように、色とりどりの露店が並んでいた。
「露店の料理、ダンスや音楽、大切な相棒と一緒に過ごしたり、色んな楽しみ方があると思います。きっと一番ジャクオーの心を動かすのは、本気で楽しむこと! ハロウィンナイトパーティーを楽しんで、最高の勝利で飾っちゃってください!」
大府安
第1章。
ハロウィンナイトパーティー会場で思いっきり楽しみましょう。
楽しむことで、イベント会場を偵察している洗脳ジャクオーの洗脳を解くことができます。
クノイチDは襲撃直前まで姿を隠しているため、干渉できません。
第2章。
ステージ上で、クノイチDと洗脳ジャクオー6体との戦闘となります。
一般人の避難誘導は必要ありません。
第1章の結果によって、洗脳ジャクオー6体の動きが分岐します。
第2章は解決後のエピローグ込みまで描写する予定ですので、
基本、参加者全員(サポート込みの場合有り)を連携してリプレイを行います。
あらかじめご了承ください。
第1章 日常
『バトモンとハロウィン!』
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POW : 大きな声を出してイベントを盛り上げる
SPD : バトモンと一緒にパフォーマンスを披露する
WIZ : バトモンを連れた他の参加者と積極的に話す
イラスト:del
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ナルニア・ネーネリア
猫たちは猫たちなので猫らしくあれば何でもOK
猫たちは猫たちなので人語を理解するが、人語は話しません、返事はにゃー
常に二匹一組で行動
猫たちは賢い猫たちなのでハロウィン風コスプレしてきた
猫たちはこれで可愛がられることを知っている
さあ、奴隷(人間)たち、猫たちに美味しいものを捧げるのだ
ネーネリア(キジ猫)は実は猫ではないので何でも食べれるし、飲める、美味しいものを寄越せ!
ナルニア(黒猫)にはぬるいミルクと茹でたささみだ!
ごろんごろんしてお腹を見せて、サービスでもしてやろう
どうだ、猫たちは可愛いだろう
お腹いっぱいになったら散歩でもして、南瓜のベッドでお昼寝しよう
「あらあら、かわいいお客さんだこと」
露店の年配の女性店主が笑みを向けたのは、露店の前のナルニア・ネーネリア(GoGo★キャッツ・f41802)。
黒猫のナルニアは、首輪にコウモリのような黒い小さなゴム製の翼をつけた悪魔コスチューム。キジ猫のネーネリアは黒いとんがり帽子にオレンジ色のマントの魔法使いコスチューム。
「なんの猫バトモンなのでしょう?」
すると露店の隣の壮年男性も寄って来て、
「バトモンじゃなくて猫みたいだぞ。飼い主がいそうだが…」
そんな推理はどうでもいいと言わんばかりに、ナルニアとネーネリアは「にゃー」と甘い鳴き声を出して、二人の店主を見つめ、そのコスチュームを見せつけるように練り歩く。
女性店主は「はいはーい♪」と言いながら、ぬるいミルクと茹でたささみを作って二匹へ差し出した。
「にゃ~♪」
ナルニアは喜んで舌を出したが、実は猫ではないネーネリアにとっては足りない。
「にゃー」
「あら、猫ちゃんが食べて他に大丈夫そうなのは…あ、ちょっと!」
女性店主が焦ったのは、ジャクオーが差し出したミートパイキッシュ。先ほど店主がジャクオーへサービスであげたもの。
ネーネリアはかじりつき、それを見た他の子供からタルトやフルーツなど、心配は無駄と言わんばかりにネーネリアは食べていく。
ネーネリアは感謝のしるしか、ゴロンと寝転がって腹を見せ、
「にゃーん。にゃんにゃんにゃあ~♪」
甘い鳴き声を出し、餌をくれた人とジャクオーの瞳を見つめる。ナルニアも喉を鳴らし、横腹と肉球を見せるように寝そべって「にゃあ、にゃー♪」と声を出した。
食後のお散歩をするナルニアとネーネリアの後ろには、魅了された子供たちとバトモンたちが二匹の間をついて行く。
ナルニアとネーネリアは満足したのか、会場内のバトモン用の南瓜のベッドでお昼寝。邪魔する存在はおらず、ゆらゆらと揺れる二匹の尻尾の軌跡を、餌を上げたジャクオーが瞳で追っていた。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
仲間にしたバトモン達と一緒にパーティーを楽しむよ♪
【大食い】技能で料理やお菓子をい~っぱい食べるね★
【存在感/愛嬌】で美味しそうに食べているところを周囲の人やバトモンに見てもらって、パーティーを楽しんでるなって感じてもらうよ♪
UCは『クローネちゃんの愛用品★』
【大食い】を100レベルにするよ♪
「みんなも一緒にパーティーを楽しむよ♪ シャッコイ、オンゾウ、ライバーン、チョゴン、トケロウ、トウレックス★」
クローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)の周りを行進するバトモン達。
並ぶ露店、ローストチキンの香ばしい匂いにつられ、進む先を変えたのはトウレックスとライバーン。
クローネはすぐに露店の女性へ微笑みかけ、
「ローストチキン二つお願い♪」
「あいよ! アスレチックステージとバトモンランで活躍した子達じゃないか! 多めにサービスしとくよ!」
さっそくチキンにかぶりつくトウレックスとライバーン。
豪快な食べっぷりは注目を集め、他のクローネのバトモンたちも露店をキョロキョロと見まわし、見当てのものを探す。
クローネはすぐに相棒たちの好みを察知して、
「チョゴンとトケロウには、バトモンの形のチョコレートとクッキー♪ オンゾウには、フルーツ盛り合わせ♪ シャッコイには…魚のキッシュってあるかな?」
「すぐにできるよ!」
露店の女性から出されたキッシュにかぶりつくシャッコイ。フルーツ盛り合わせからリンゴを器用に鼻で掴むオンゾウ。
「お嬢ちゃんはどうする?」
「同じの全部♪」
「全部ぅ!?」
バトモン達とテーブルにつき、今までバトモンたちに買い与えた食品と対峙するクローネ。
「なんだか凄いことになっちゃったぞ♪ クローネちゃんの愛用品★ い~っぱい食べるね★」
大食い技能をブーストし、バトモン達と一緒に味わっていくクローネ。この会場でこれほどの料理をバトモンたちと一緒に楽しんでいるのは、クローネが一番かもしれない。
「美味しい~♪ チョゴン、あーん♪」
チョゴンの口にクッキーをあーんすると、他のバトモン達もクローネにねだりはじめる。
「は~い♪ みんな順番ね★ トケロウにも♪ あれ、君は…♪」
いつのまにか混じっていたジャクオー。クローネは微笑んでチョコレートを差し出すと、ジャクオーも笑顔で受け取った。
大成功
🔵🔵🔵
暁・紅華
楽しんだもんがちってことで、食べ歩きでもしながら様子見するぜ。
一応コスプレもしてきてるが、今年仕立ててもらったアイドル風衣装だからハロウィンっぽくないかもだけどな。
さて、何を食おうか。
かぼちゃのデザートが美味そうだな。
タルトにプリン、他にも良さそうなものがあれば食べておきたいな。
飲み物は、ノンアルコールで頼むぜ。
ステージがあるなら、歌やダンスを披露するのもありかもな。
アイドル風衣装に身を包んだ暁・紅華(†・f14474)、露店の女性店主に声をかけられる。
「綺麗なアイドルお兄さん! サービスするよ!」
「ん、俺か? ありがとな。さて、何を食おうか。かぼちゃのデザートが美味そうだな。タルトにプリン、他にも良さそうなものがあれば食べておきたいな」
「それならバトモンチョコレートもどうぞ! ハロウィンバトモンセットだよ!」
「頼む。飲み物は、ノンアルコールで頼むぜ」
さっそく席につき、テーブル上にはかぼちゃのタルトやプリン、プリン、チョコレートにノンアルコールのサングリア。
「いただきます。かぼちゃのタルトからいくか…」
切り分けられたタルトを掴み、口に入れると、広がるのはタルト生地のサクサク感と、しっとりとしたカボチャの食感、ほんのりとした甘味。
「多彩な食感が合わさった絶妙なバランス、美味い…!」
しつこすぎない味に手が止まらず、続いてプリンをスプーンですくう。少しカボチャの香りがしたが、プリンはカスタード風味が濃厚で、キャラメルとの相性も抜群。かぼちゃのタルトと味わいが違い、飽きがこない。
さっぱりとしていながらフルーティなサングリアとも合い、あっという間にテーブル上のスイーツがなくなっていく。
紅華は最後にバトモンチョコを広げると、包み紙にはバトモンの名前が書かれていた。
「ホワイトチョコはあくりょうバトモンのバケラー、ビターなのが、かぼちゃオバケバトモンのジャクオーか…」
ステージからダンスミュージックがかかり、バトモンたちと参加者たちが踊り出す。
ステージを見上げるジャクオーの横をすり抜け、ステージにあがる紅華。ダンスと歌を披露すれば歓声が上がり、バトモンたちが紅華にステップを合わせる。
「こうやるんだぜ、ジャクオー! ハロウィン♪ トリック・オア・トリート♪」
ステージを心から楽しみ、笑顔で歌い踊る紅華のステップを見て、ジャクオーが自然と体を揺らし出す。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『英雄忍者「クノイチD」』
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POW : イヤーッ!
自身の【バトモン】を【一バトモン前のバトモンニンジャ】化して攻撃し、ダメージと【毒or麻痺】の状態異常を与える。
SPD : バトモンの…ニンジャ!
自身の【バトモン】に【ニンジャ】属性を付与し、レベルkm/hの飛翔能力・五感共有・捕縛能力「【とりもちだま」か「なわしばりのじゅつ】」を与える。
WIZ : オヌシにインストラクションを授けよう
自身と【接触】した対象を【バトモンニンジャ】に変身させ、指定した3種の技能「【忍術・バトモンカラテ・隠密】」のレベルをLVx10にする。
イラスト:きりとりせん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ブルーノ・ビアンペサント」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ステージ上のダンスミュージックが終わり、参加者たちがはけていく中、ステージに姿を現したのは、オブリビオン、英雄忍者クノイチD。
そして、6体の洗脳ジャクオー。
「ドーモ、クノイチDです。ふん、大人しく最後まで見たものの、私の心はいかほども波立たない。やはり、バトモンはバトルするモンスター! 道具と同じよ! このイベント会場のバトモン、全て! 私が率いるバゲット団の支配下に置かせてもらう。すでに会場の間取り、出入り口はジャクオーたちが把握済み! 逃げられると思うな! 行け! 洗脳ジャクオーたちよ!」
しかし、6体のジャクオーたちは顔を見合わせ、動きが鈍い。クノイチDは少し焦った様子でジャクオーたちを見回し、
「どうした!? 動けジャクオー! 洗脳が不完全だったか!? くそっ、ならもう一度洗脳して…!」
一斉に起こる参加者たちからのブーイング。クノイチDは「黙れ! いや、すぐ悲鳴に変えてやる!」と恫喝していたが、バゲット団は混乱していた。
この隙をうまくつけるだろうか。
ステージ上で演奏していたシャレコーベン、ヴァイスト、トラペリカン。ダンサーのサーブレイとダンサバル。野生の飛び入り参加シェイドール、マキー。このバトモン達もステージを見つめ、クノイチDがイベントを邪魔するものと認識しているようだ。彼らバトモンに協力を要請してもいいし、自分たちだけで立ち向かってもいい。
そして、ハロウィンイベントの楽しさによって、洗脳が解けかかっているジャクオーたち。声をかければ、彼らは味方になってくれるかもしれない。
このハロウィンイベントを無事終え、ジャクオー達を救うには、猟兵の到来が不可欠だ。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
ステージ上に現れた白い布を被った存在。クノイチDはその相手を見て、
「新種のバトモン!?」
と戦意を向けたが、彼女の名は納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)。
「ハロウィンといえど、いたずらもやりすぎはよくありませんわ」
白い布を被り、デコレーションされた勇者の剣と殺戮刃物の二刀流。
「今夜はハロウィンパーティー、殺伐としたシーンは起こしませんからご安心を。ただし、パーティーを乱す困ったちゃんには、お仕置きですわ!」
「ぬかせい! 行け、ジャクオー!」
のろのろと動きだすジャクオー、ピンチンはジャクオーの間を素早く通過し、クノイチD本体へと迫る。
飛び掛かりブレイブソードを放つピンチンに対し、クノイチDも「ニンッ!」という掛け声とともにクナイを構え迎撃。
金属同士がぶつかる甲高い音がしたあと、クノイチDは笑う。
「見切ったあ! 峰打ち狙いとは甘い奴よ!」
クノイチDには傷一つない。着地したピンチンを狙おうと、クノイチDが駆け出し、
「グワーッ!」
盛大にすっころんだ。ピンチンの斬撃は、胴体へは峰打ちと見せかけ、クノイチDの靴底のみをスライスしている。
「なにごとも、ほどほどが肝心ですわ。さあ、今ですわ!」
成功
🔵🔵🔴
暁・紅華
大府安マスターにおまかせします。かっこいい暁・紅華をお願いします!
後方支援と安全確保優先。
大切な人を殺めたという思い込みから他者を守らなければという脅迫概念に苛まれやすい。
結果、自身が犠牲になろうとも、庇いに飛び出す等、致命傷レベルの危機的状況に陥ることも。
危機的状況、致命傷になる攻撃を受ける等で、妖刀に意識を乗っ取られる事がある。
その際、好戦的になり戦闘力も向上するが、制御不能。
しかし、僅かに残る理性が味方への攻撃を本能的に拒む。
他者(敵であろうと)の血は、絶対に摂取しないと決めている。
他の猟兵に迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしません。
アドリブ、連携歓迎。
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
ドーモ、クノイチD=サン♪
クローネちゃんはクローネちゃんだよ♪
オブリビオン倒すべし、慈悲は無い★
【コミュ力/優しさ/声を届かせる】でさっき仲良くなったジャクオーやステージ周辺にいるバトモン達に声をかけてみるよ♪
上手くいけば味方になってくれるかも★
UCは『トケロウのロウかため★』
トケロウの蝋で敵の動きを封じて、味方してくれたバトモン達に攻撃してもらうよ♪
敵の攻撃は【第六感/見切り/身かわし】で避けるね♪
ナルニア・ネーネリア
猫たちは猫たちなので猫らしくあればなんでもOK。引き続き人語話さない、返事はにゃー。
猫たちが気持ちよく寝ていたところを騒がすとか、不敬。不届き者には猫の鉄槌、キジ猫ネーネリアグリムモードでGOにゃ!
ナルネアもなんか仕事すべき?ジャックオーにすりっと甘えてお手伝いのおねだりするにゃ。猫の誘惑には勝てにゃいはずだ。
何故なら猫は猫なので、猫であるだけで可愛い。これは世の真理、真実にゃ。一緒に狩るにゃ、かぼちゃさん。ゴロゴロゴロゴロ…
6体のジャクオーを解放する好機。顔を上げたクノイチDの前には、本命の猟兵たちが立ちはだかっている。
「誰だお前たちは!?」
クローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)は相棒のトケロウと共に丁寧にご挨拶。
「ドーモ、クノイチD=サン♪ クローネちゃんはクローネちゃんだよ♪」
「ドーモ、クローネ=サン。クノイチDです。ぬう貴様!? 二度会う出会いは三度ある!?」
「オブリビオン倒すべし、慈悲は無い★」
暁・紅華(†・f14474)にダンスで多少乱れた衣装を整え直し、紅血猫と紅血蝙蝠を従え、ジャクオー達に手を指し出す。
「過剰なトリックはいただけないな、ジャクオー。ダンスとディナーの誘いだ。一緒に踊りたいミュージックと、おすすめのスイーツとサングリアがある。ハロウィンナイトを楽しもうぜ!」
「い、イケメンがアタシを無視!? ナンデ!? アタシがニンジャだから!?」
そしてそんな状況は露知らず、ナルニア・ネーネリア(GoGo★キャッツ・f41802)は気持ちよく寝ていたところを、クノイチDの騒ぎで起こされ不機嫌気味。
「にゃにゃ!」
不届き者には猫の鉄槌を、キジ猫ネーネリアはグリムモードとなってステージ上に降り立つ。ナルニアは普通にジャンプして「にゃー」とステージに上がっていた。
クノイチDの敵意に猟兵たちが身構え、クノイチDがジャクオー達へ手をかざす。
「オヌシにインストラクションを授けよう! 行け、ジャクオーたちよ!」
一斉に忍装束となったジャクオー6体。しかし、ジャクオーたちはノロノロと動きながら、互いの顔を見あっている。
「な、何をしている!?」
クノイチDだけが知らない。このハロウィンパーティーの楽しさを知ったジャクオーたちは、洗脳が解けかけていることを。
ジャクオー達が紅華に接近。紅華が『紅血ノ紅涙(ブラッド・ティアーズ)』を発動するとジャクオーはナイフを構えたが、紅華は紅血猫と紅血蝙蝠と共に、攻撃の姿勢を見せずに一礼。ジャクオー達は戸惑いを見せた。
『紅血ノ紅涙』は心安らかに戦意を喪失する霧雨。そんな中、クローネはステージ下にはけていたバトモンたちと、観客たちへ声をかける。
「ミュージック、スタート♪ 一緒に楽しもう★ ほら君も♪」
クローネが手を伸ばした先には、一緒にハロウィンを楽しんだジャクオー1体。
どうやら観客たちはミュージカルだと勘違いしているようだ。音楽と歓声が響き始め、紅華もまた、
「さあ、最高の夜に招待してやる、ジャクオー!」
紅血猫がステップを踏み、紅血蝙蝠が飛行でビートを刻む。前に紅華のステージを見ていたジャクオー1体が、紅華が差し出した手を取った。
そんな中ナルニアはマイペース。先ほどネーネリアに餌を与えていたジャクオーを見つけると、すり寄って「にゃーん」と甘い声を出す。
3体のジャクオーの忍装束が弾け飛び、本来のジャクオーの姿に戻る。クローネの傍にいたジャクオーはクローネとハイタッチしてトケロウと顔を合わせ、紅華の手を取ったジャクオーは一緒にターンをして紅華と同じ決めポーズ。
「にゃあー」
ナルニアとネーネリアの傍のジャクオーは、ナルニアを撫でていたが、気まぐれナルニアがマイペースに歩き出し、ジャクオーはその後ろをついていく。
「なな、なんですとー!?」
驚愕するクノイチD。一気に戦力半減どころか、3体のジャクオーが猟兵たちの味方についた。
「まだだ! バトモンの…ニンジャ!」
残る3体の洗脳ジャクオーがナイフを振り、クローネ、紅華、ナルニア・ネーネリアへ迫る。
音楽がアップテンポに変わる中、クローネは笑顔を絶やさず、
「トケロウのロウかため★」
トケロウが自身の体を振ってロウを飛ばし、ジャクオーが3体の足を止める。
「ジャクオー♪」「ジャクオー!」「にゃー」
味方に付いた3体のジャクオーたちそれぞれ声をかけられ、洗脳ジャクオーへと飛び掛かる。クローネのジャクオーはナイフさばきで、紅華のジャクオーは紅血猫と連携して斬撃を加え、ナルニアを守るジャクオーが、洗脳ジャクオー1体にのしかかる。
その瞬間、残る3体の洗脳ジャクオーの忍装束が消し飛んだ。紅華の回復の霧が、全てのジャクオーたちを包み込む。
霧が晴れた時、全てのジャクオーは本来の姿を取り戻し、クローネとトケロウ、紅華、ナルニアの傍と共に立つ。
歓声が上がると共に、クノイチDは頭を抱えて焦った。
「ば、バカなあああ!? 戦略的撤退! ワッショイ!」
クノイチDが踵をかえしたが、退路にはネーネリアが先回りして「にゃあぁー」と欠伸をしていたため急ブレーキ。
そのクノイチDの背を、ジャクオー、トケロウ、紅血猫がプッシュ。クノイチDの体は、フィナーレ用の花火の砲塔の中へ吸い込まれた。
「にゃ」
ネーネリアがポチっと足元のスイッチを押すと、パーティー会場を花火が彩る。盛大な歓声、鳴り響く音楽、踊り出すバトモン達。
「サヨナラ!!」というクノイチDの叫びは、ハロウィンの夜空へ消えた。
紅華が右腕を上げて指を鳴らし、
「アンコールだ! ハロウィンを歌って踊りあかそうぜ!」
ジャクオー2体と、サーブレイとダンサバルが紅華の両脇に陣取り、一斉に合わせて手を広げると、会場全体がパッと花が開いたように明るくなる。
テーブル席ではクローネ、隣にはジャクオーとトケロウが座り、他のバトモン達に混じりながら、お互い笑顔でフルーツを食べさせ合っている。
「美味しい~♪ ありがとうジャクオー、トケロウ★ 露店の人たちに、たくさんサービスしてもらっちゃったね★ はい、あ~ん♪」
そしてカボチャのベッドの中で寝転がるのは、
「にゃ~……」
「……にゃあん……」
体を軽く重ねる、ナルニア・ネーネリア。隣で目を閉じるジャクオー。ステージの活躍でファンになった人たちによって毛布を掛けられ、温度管理はばっちりだった。
踊り歌う紅華とジャクオーとバトモン達。食べ明かすクローネとジャクオーとバトモン達。
一仕事終えて、暖かい眠りに向かうナルニア・ネーネリアとジャクオー。
ハロウィンナイトパーティーの夢の一時、楽しき思い出は永遠。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵