|土鈴工場《どれいこうじょう》じゃねぇかァァァァッ!!
#サイバーザナドゥ
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「いい音色だ。だが、それも無汚染人工天然粘土を惜しげもなく使ったからこそ……」
ヒモで吊るされたサンプルを鳴らして、感嘆の声をあげたのは工場の運営を任されているサイバーニンジャだ。傍らに置かれたのは、サイバーニンジャ用強化外骨格・サンダンメ。おそらくは、有事の際に着用する為のモノなのであろう。
「ライン作業で作り出されるコレを見ればどこかからの『|奴隷工場《低賃金労働者に奴隷労働を強いる工場》がある』と言ったタレコミで取り締まりに来た輩もこう叫ぶことだろう、『|土鈴《どれい》工場じゃねぇかァァァァッ!!』と」
わが工場の隠ぺいは完璧だと悦に浸るサイバーニンジャの視界の中、監視カメラの映像の一つには工場内を歩く警官の姿がある。
「そもそも我が工場は警官の視察や調査も受け入れているからな」
一見ただの警官に見えるが、それもメガコーポに忠実なサイボーグ警察官のサイバーニンジャであり、このサイバーニンジャの配下でもあった。つまり自演自作であり。
「これでこの工場も安泰よ」
監視カメラの映像を眺めたままで工場の主は高笑いをあげるのだった。
「と言うことがサイバーザナドゥの世界で起こってましてぇ」
これまでに猟兵の皆さんの手で傘下企業の地下工場を多数破壊されてきた為でしょうかぁ、メガコーポもより巧妙にそうした違法労働施設を隠蔽するようになってきているみたいなんですよねぇとカレン・ソウゲツ(サイボーグのハイウェイスター・f36589)は言う。
「そうしてぇ、余計な邪魔が入らない環境で低賃金労働者さんたちに奴隷労働を強いてるんですよぉ」
君たちに向かって欲しいのはそんな工場の一つ、と言う事なのだろう。
「その工場も厳重に隠匿されていてぇ、地下工場の詳しい所在はわたしの予知でも完全には分かりませんでけどぉ……奇跡的に、この地下工場からオブリビオン達の隙を突いて脱走することに成功したひとがいるようなんです」
ただ、この労働者は脱走に気づいたニンジャ警官に追われておりまずは脱走してきた労働者を見つけてオブリビオンの追っ手から助け出し、地下工場の情報を聞き出す必要があるとのこと。
「工場の敷地内かつ建物の外には脱走を防ぐために労働者は出して貰えないみたいなのでぇ、問題の人は見ればすぐわかると思いますぅ」
労働者っぽい恰好で屋外に居たなら間違いなく保護対象と言う事だろう。
「ただぁ、地下工場の場所がわかっても中にはたくさんのオブリビオンが常駐して労働者さんたちに終わりなき労働を強いているんですよぉ」
よって工場内部に侵入しても常駐しているオブリビオンを蹴散らす必要がある。ちなみに常駐しているのはカゲロウ級・駆逐型ニンジャたちで、変装工作諜報暗殺、カチコミから子守まで様々なメガコーポに供与され暗躍するアミダインダストリー製の新鋭サイボーグクローンニンジャであるとのこと。
「首尾よく常駐しているカゲロウ級・駆逐型ニンジャたちを倒して労働者さんたちを解放すればぁ、異変を察知した工場の主が姿を見せると思いますぅ」
サイバーニンジャ用強化外骨格を着用したそのサイバーニンジャを倒せば地下工場の実態も明るみに出てそこが違法労働施設として再稼働することは二度とないとのこと。
「かかわっていたメガコーポにもダメージを与えられますしぃ、労働者のひとたちも助けられて一石二鳥ですよねぇ」
大変な目に遭ってる労働者さんたちの為にもよろしくお願いしますぅとカレンは君たちに頭を下げるのだった。
聖山 葵
何年か前に焼き物の町に出かけた時にお土産屋さんの店先で見ました。
という訳で今回は隠ぺいされた違法労働施設を運営してるオブリビオンたちをやっつけるお話となっております。
尚、敵がニンジャで統一されてることについては深い意味はありません。
では、ご参加お待ちしておりますね?
第1章 集団戦
『ニンジャ警官』
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POW : サイバーステルス・ジツ
自身と武装を【サイバーステルス・ジツ】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[サイバーステルス・ジツ]に触れた敵からは【意識】を奪う。
SPD : エンザイタイホ・ジツ
指定した対象を【犯罪者】にする。対象が[犯罪者]でないならば、死角から【捏造した証拠品】を召喚して対象に粘着させる。
WIZ : デンノーヒョーイ・ジツ
【サイバー忍術】で【電子データ状態】になる。肉体は脆弱だが透明になり、任意の対象に憑依して【仮面】を生やし、操作あるいは強化できる。
イラスト:ちー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
攪乱という意味では間違っていない、のですかねぇ?
『FAS』で飛行して侵入し『FLS』で全『祭器』を召喚、『FPS』で敷地内の情報を調べ脱走者さんを探しましょう。
警官さんという追っ手がいる以上、其方から情報を得ることも出来るでしょうかぁ。
発見したら『FMS』のバリアで脱走者さんを覆い保護、【ジツ】による隠蔽は視聴嗅覚ではない『FPS』の生命探知で場所が把握出来ますので、【諐氛】を発動し『空間』を操作、警官さん達の居る『空間』ごと引き裂きますねぇ。
一部の方は敢えて生かして、『超注意力散漫』の状態異常で「入口や警備体制を吐く」様なミスを誘発、脱走者さんの情報と照合しましょう。
「攪乱という意味では間違っていない、のですかねぇ?」
転送されて|3対のオーラの翼《FAS》を用い空から侵入を果たした夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の呟きに応じる者は今のところ誰も居なかった。それは侵入が今のところ工場側からはまだ察知されていないからでもあるのだが。
「監視設備もあるでしょうし、何もせずこのままではそのうち見つかるかもしれませんねぇ」
|浮遊する16枚の札《FLS》によって祭器の数々を召喚したるこるは出したばかりの祭器の中から|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》を用い敷地内の情報を調べ出す。
「脱走者さんはどこに居るでしょうかぁ、警官さんという追っ手がいる以上、其方から情報を得ることも出来るかもしれませんが――」
いずれにしても情報源ともなる件の脱走者の発見と保護は急務であり。
「「あ」」
空に居ることもあって発見は意外と早かった。るこるが隠すもののない空に居たことで脱走者の方もほぼ同時にるこるを見つけたようではあるが。
「失礼しますねぇ」
「しまった」
急いで|浮遊する12枚の円盤《FMS》を使って脱走者の周囲にバリアを張ると何をされたのかをおおよそ察したらしい追手のニンジャ警官が苦々し気に顔を歪め。
「「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。ニンジャ警官です」」
後続のニンジャ警官も含めてるこるを認めた者はガッショウしオジギする。ニンジャである以上、アイサツすることは避けられなかったのであろう、だがしかしそれは明確な隙であった。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『数奇の加護』をお与え下さいませ」
るこる=サンが祈りを捧げることによって空間は操作され、その場にいたニンジャ警官らの一部は空間ごと引き裂かれた。
「「アバーッ! サヨナラーッ!」」
引き裂かれたニンジャ警官たちは爆発四散し。
「後の方にはちょっとお話していただきましょうかぁ」
|超注意力散漫《不可避の凡ミス連発》状態にすることで有用な情報を得ることを期待してわざと生かしておいたニンジャ警官たちの方をるこる=サンは一瞥するとすぐに顔を別方向に向ける。そこからわらわら出てくるのは追手とは別のニンジャ警官たちだった。戦闘音を聞きつけたのであろうか。
「先にあちらの対象ですねぇ。終わったら、脱走者さんの情報と照合しましょう」
脱走者がバリアで保護されているのを確認してからるこる=サンは敵の増援に向き直るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シモーヌ・イルネージュ
土鈴工場って、変なところに知恵が回るんだな。
そういう悪知恵ばかり働かせずに、もっとマシなことに頭を使えよな。
でも、そのおかげで?逃げ出させた労働者がいるそうだし。
ちゃんと救い出して、地下工場の場所を教えてもらわないとな。
相手するのは警官か。
メガコーポに雇われてるからには片棒担いでる悪徳警官ってわけだな。
それなら腕が鳴るよ。
まずは肩慣らし。
武器は使わずに拳で相手してやるよ。
UC【拳撃狂詩】を発動して、ニンジャ警官をぶっ飛ばそう。
警官殴れば立派な犯罪者だから、申し開きはしないよ。
ただ捕まえられるかは別だけどな。
「土鈴工場って、変なところに知恵が回るんだな」
呟いたシモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)の言は呆れ半分感心半分と言ったところであろうか。
「そういう悪知恵ばかり働かせずに、もっとマシなことに頭を使えよな」
と増援のニンジャ警官たちに言ったところでこの工場の運営者まで届くかどうかは定かでないが。
(でも、そのおかげで? 逃げ出させた労働者がいたそうだし)
件の労働者は先に転送された味方が既に保護済みでもあるらしい。
「このまま守り抜いて、地下工場の場所を教えてもらわないとな」
その為にも残る敵を片付けなくてはならない訳だが、シモーヌが戦闘の音を頼りにたどり着いた先ではちょうど増援のニンジャ警官たちが現れたところであった。
「相手するのは警官か。メガコーポに雇われてるからには片棒担いでる悪徳警官ってわけだな」
それなら腕が鳴るよ、と文字通りもう一方の手で拳を包み込みながらシモーヌはペキペキ音を鳴らし。
「「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。ニンジャ警官です」」
こちらを見つけて既に爆発四散した仲間同様律儀にアイサツしてくるニンジャ警官たちへ向き直るシモーヌの手に武器はない。
「まずは肩慣らし。武器は使わずに拳で相手してやるよ」
「その大言壮語、後悔させてくれる……イヤーッ!」
その言を侮辱と捕らえたのか物騒に笑ったニンジャ警官の一体がシモーヌに襲い掛かり。
「ファイト!」
「グワーッ!」
どこかで鳴ったコングと共に飛び出したシモーヌの目にも止まらぬジャブで逆に顔面へ拳を食らうと。
「次」
「グワーッ!」
流れるように軽やかな足さばきから繰り出したストレートも命中し。
「そらっ」
「アバーッ!」
さらには死角からのアッパーまで叩き込まれるがシモーヌの攻撃はまだ止まらない。
「な、何を見ているのだ! 本官らも加勢に加わるぞ!」
「「お、おう」」
一方的に殴られる仲間を見てこれはいかんと思った別のニンジャ警官が叫び、思い出したように他のニンジャ警官たちも動き出したが、シモーヌの動きは、機敏。
「「グワーッ!」」
一撃一撃の威力は高くなくても多い手数でニンジャ警官たちを近づけさせず、死角から飛んできた捏造された証拠品までをも叩き落として。
「警官殴れば立派な犯罪者だから、申し開きはしないよ。ただ捕まえられるかは別だけどな」
「おのれ……」
捕まえられるものなら捕まえて見ろと言いたげな様子に呻くニンジャ警官も居はしたが、ジッサイの所はシモーヌに殴り倒されて被害を増やしていくだけであった。
大成功
🔵🔵🔵
柳・芳
アド絡歓迎
まーじで土鈴工場じゃん
ちゃんと上質な土鈴なのがちと腹立つな(くすねてきた土鈴を鳴らしながら)
ま、脱走者さんの安全は確保されたみたいだし、とりあえず追っ手を蹴散らしますかっと
数で襲ってこられても攻撃を当てられないんじゃワケないね
舞うが如く敵の攻撃を避けて暗器で敵を着実に仕留めていく
もし奴さんのUCが当たってもニタリと笑い、「えぇ〜犯罪者〜〜??ちょっと土鈴を一個拝借しただけじゃん〜〜〜」と煽り散らかす
万が一脱走者のもとへちょっかいかけに行くやつがいるなら、暗器「黑线」で絡めとって足止めしましょうかね
なぁなぁ、まだ俺の相手終わってないのにそれはちょっと薄情なんじゃないの
「まーじで土鈴工場じゃん」
呆れた声が窓から見える工場の生産ラインを眺めていた柳・芳(柳大哥・f19008)の口から洩れる。雑技団で育った経歴の柳からするとある程度視界の確保できる高所も怖くはないらしい。もっとも、軽業が得意分野という訳ではないので落ちたらただでは済まない可能性はあったけれども、柳の居るのはメンテナンス用に設けられた梯子の途中。一般人でも登れるような場所であるし、柳には動きやすく丈夫で足元が危険な場所でも履いていける布靴がある。事故の可能性はほぼ皆無なのであろう。
「ちゃんと上質な土鈴なのがちと腹立つな」
くすねてきた土鈴を鳴らすと視線は下方へ。そこにはバリアによって守られた脱走者の姿が。
「ま、脱走者さんの安全は確保されたみたいだし、とりあえず追っ手を蹴散らしますかっと」
高所に居るからこそ敵の位置もどちらに注意が向いているかも手に取るようにわかり。
「グワーッ!」
「な、敵の増援か?!」
「いつの間に?!」
柳の存在にニンジャ警官らが気づいたのは、|笛の中に仕込まれた刺突用の小刀《暗器「笛子」》で刺された仲間が悲鳴を上げてから。
「「ドーモ、はじめまして。犯罪者=サン。ニンジャ警官です」」
このような状況においてもニンジャ警官らは一斉にガッショウしてオジギし、アイサツは欠かさない。ただ、他の猟兵と呼びようが違ったのは柳の手に工場の製品である土鈴が握られていたからか。
「えぇ~犯罪者~~?? ちょっと土鈴を一個拝借しただけじゃん~~~」
だが、さも心外だというような様子でにたりと笑った柳の様子は煽りにしか見えず。
「今までいろんな役を演じてきたんだ。名の知れた武人なら勇猛果敢、美姫なら綽約多姿。――さてあんたはどうだろうね」
相手の冷静さを呷ることで失わせた上で柳はその様子を観察する。
「イヤーッ!」
こらえきれず飛び出してきたニンジャ警官はまず、一体。だが、様々な役を演じた経験を活かし飛び出してきたニンジャ警官の思考を読取って行動予測していた柳には届かない、それどころか。
「グワーッ!」
射出された|黒色の金属線《暗器「黑线」》で絡めとられた別のニンジャ警官が引き寄せられて盾とされ。
「数で襲ってこられても攻撃を当てられないんじゃワケないね」
「うぐっ」
怯むニンジャ警官の中には後ずさろうとする者もあらわれるが。
「グワーッ!」
「なぁなぁ、まだ俺の相手終わってないのにそれはちょっと薄情なんじゃないの」
距離をとる前に黑线に絡め取られるとそれ以上どこかには行けず。暗器を駆使して柳は舞うが如く敵を仕留め始めた。
大成功
🔵🔵🔵
印旛院・ラビニア(サポート)
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(自分からは喋らない)
・基本的にはヘタレで気弱、慎重な面がありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキって墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいい
・やり込みゲーマーで現状を学ぶ【学習力】と自分のプレイに【チューニング】できる応用力が武器
・キャバリア・劫禍との関係はUCの秘密設定あたりで察してください
・キャバリア戦などでは劫禍のパーツに利用できそうなものは入手できそうなら回収
UCは活性化した物をどれでも使用し、例え依頼のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容
「保護対象は守られてて、倒す相手もかなり減ってるみたいだね」
戦いが始まってからしばらく経ち、ハイクも詠めず倒されたニンジャ警官の数ももうそれなりの数になっていた。応援に駆け付けた形となった印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)はこれなら勝つのも難しくなさそうと見ると、残るニンジャ警官たちを倒すべく動き出す。とはいっても実際にしたのはまだカードを取り出しただけであったが。
「ソグマ! 相手の力を引き剥がせ! スルーズグリーズ・ブレイク!!」
カードに描かれた|破邪の戦乙女《ソグマ》に呼びかけてラビニア=サンが召喚すると、魔槍に破魔のルーンを宿したソグマは他の猟兵の対応に手いっぱいだったニンジャ警官へと襲い掛かる。
「グワーッ!」
対峙した敵への注意をおろそかにすれば既にオタッシャした仲間の後を追いかねず、振り向けなかったニンジャ警官にとって背後から自身を貫いた魔槍は唐突にその身に降りかかった災厄であった。
「アバーッ! サヨナラーッ!」
刺し貫かれて動きが止まれば、繰り出された暗器の一撃を防げぬニンジャ警官はもう討たれるしかなかった。きわめて危うい状況、それは他の生き残っているニンジャ警官にとっても変わらない、だが。
「「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。ニンジャ警官です」」
「え、この状況でもそれはやるの?!」
スゴイシツレイにあたることは出来ないとばかりにラビニア=サンに気づいたニンジャ警官たちはガッショウしてオジギし。
「「アバーッ! サヨナラーッ!」」
何体かのニンジャ警官が空間ごと纏めて引き裂かれたり殴り倒されたりしてさらに数を減らしてゆく。
「この分なら保護した人に地下工場ってのの入り口の場所とかを聞けるのも時間の問題かもね」
呟く合間にも残り少なくなったニンジャ警官の断末魔がどこかで上がり。追手のニンジャ警官が壊滅し、猟兵たちが話を聞くことが出来たのは数分後のことだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『カゲロウ級・駆逐型ニンジャ』
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POW : カゲロウブンシン・タクティクス
【任意の数の自身の分身】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : スニーキング・イクサ・プログラム
【高周波サイバークサリガマ】【絶命鉄球爆弾】【瞬殺無音ブーツ】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
WIZ : フライ・シャドウ・カムアウト
【任意の数のニンジャ】と合体し、攻撃力を増加する【大型機動兵器に変形し、強靭な装甲】と、レベルm以内の敵を自動追尾する【誘導クナイ弾、ビルすら断つハイパー忍者刀】が使用可能になる。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「地上にあるのはダミーの工場で、私たちが働かされている地下工場の入り口はダミーである工場用の事務室から侵入できます」
とは、助けた労働者の話。従って降りてゆく猟兵の耳に聞こえるのは、工作機械の稼働し唸る音。やはり地下にも工場はあるようで。
「さあ、労働者ども。今日も滅私奉公で働いて下さりやがりなさい!」
「アイエエエエ!」
たどり着いた先では確かに常駐するオブリビオンが労働者に終わりなき労働を強いている真っ最中。近くに労働者が居るという状況ではあるが、目視できる範囲にオブリビオンの数はそれ程おらず、またこちらには気づいた様子がないことからも不意打ちも出来そうな状況であった。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・『祭器』召喚継続
・アド/絡◎
■行動
入口が隠されている分、内部の警戒は比較的緩いのですかねぇ?
参りましょう。
【匸勹】を発動、『祭礼の女神紋』により『祭器』共々『認識されない状態』になりますねぇ。
この状態であれば、其々のオブリビオンに気づかれること無く接近出来ますので、『FPS』で敵方の情報を探りつつ『刀』や『FBS』で不意打ちを仕掛け、『FES』の真空結界で悲鳴を上げても伝わらない状態にした上で、首や心臓等を[切断]し[部位破壊]しますぅ。
最初の一撃で仕留めてしまえば『分身』の形成も出来ませんので、後は並行して『FPS』を再現した『FVS』で人々や工場の情報を得つつ、順に仕留めますねぇ。
「入口が隠されている分、内部の警戒は比較的緩いのですかねぇ?」
疑問を覚えつつも夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の視線は、まだ自身に気づく様子のないカゲロウ級・駆逐型ニンジャへと向けられていた。
「参りましょう」
決断し手を合わせようとも、労働者を威嚇する為かぶんぶんとサイバークサリガマの分銅側を振り回すカゲロウ級・駆逐型ニンジャはるこるに背を向けたままで。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、窺いえぬ祝福の帷帳を此処に」
るこるが祈りを捧げたことにもこれによってるこるの用いる祭器の数々が強化されたことにも当然カゲロウ級・駆逐型ニンジャは気づかない、気づきようがない。なぜなら、祭器が強化されている間のるこるは他者から認識されないのだ。
「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。カゲロウ級・駆逐型ニンジャです」
もしるこるの存在に気づいて居ようものなら、ガッショウし、そうオジギして来たであろうがそんなことは一切なく。
(どうやら本当に気づいていないようですねぇ)
にもかかわらず|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》を用いて敵方の情報を探るるこるに油断の色は一切ない。|20枚の浮遊する布《FES》を用いて真空の結界内に閉じ込めると悲鳴もあげさせることなく不意打ちの一撃で首を刎ね。
「アイエエエエ! 生首、生首ナンデ?!」
先ほどまで終わりなき労働を強いていた相手の首が落ちてきて労働者は恐慌に至るもやはりこちらもるこるには気づくことなく。|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》を再現した|浮遊する32枚の絵馬《FVS》で情報を集めながら移動を開始する。同様に労働者に違法労働を強いるニンジャを討ち、工場の主をあぶり出すために。
大成功
🔵🔵🔵
シモーヌ・イルネージュ
地下工場の入り口がこんなところにあるとは。
ちょっとは考えてあるな。前言撤回だ。
さて、向こうはまだアタシらに気づいていないようだし、ここは最大限に利用させてもらおう。楽して勝てるんならそれが一番だ。
UC【重装鎧甲】を発動。光学迷彩をまとって回避率を上げていこう。
黒槍『新月極光』で最初にでかい一撃を喰らわせて、有利に戦いを進めていこうか。
「地下工場の入り口がこんなところにあるとは」
ちょっとは考えてあるな、と前言を撤回したシモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)が辿り居た先は、先を行く味方によって常駐していたカゲロウ級・駆逐型ニンジャが討たれ、違法労働を強いられていた労働者の一部はまだパニック状態にあった。
「さて、この様子だと騒ぎを嗅ぎつけてオブリビオンがやって来るのも時間の問題かもしれないが……」
あちらがここの異変に気づくまでであれば、まだ何も知らぬ他の区画のオブリビオンを奇襲することは十分可能にも思える。
「誰かがここにやって来る様子もないようだし、ここは最大限に利用させてもらおう。楽して勝てるんならそれが一番だ」
頷いたシモーヌは自身の纏う動力甲冑へと視線を落とし。
「地の精霊よ。我の鎧に力を与え、強靭な防壁となれ」
歩きながら動力甲冑を回避に特化した形状へと変化させながら光学迷彩を纏う。
「ここから私語は厳禁だな」
進みつつ、労働者のものらしいうめき声やオブリビオンのものと思われる怒声が遠くから聞こえるとシモーヌは口を閉じ、|ゆらゆらと穂先の光がきらめく黒檀の槍《黒槍『新月極光』》の柄を握って感触を確かめる。
「労働者ども、働き方が足りなくあるでございます!」
声の方に近づくうちにオブリビオンのものらしきそれもはっきりと聞き取れるようになり、サイバークサリガマを振り回してさせているのであろう風切り音も混じるようになってゆく。それは労働者を威圧することに夢中でシモーヌの存在には気づいていない証左。
「貰った!」
「アバーッ! サヨナラ!」
シモーヌが不意を突いて力を込めて黒槍を突き出せば、串刺しにされたカゲロウ級・駆逐型ニンジャはハイクも詠めず絶命する。いくら新鋭サイボーグクローンニンジャとは言えその名にクローンと付くような数を頼みとすることを前提として作り出された存在だ、全力の一撃に耐えられる筈もなかった。
「何だよ、あっさりだな。戦いを有利に進められれば程度に思って――」
拍子抜けしかけたところで、シモーヌの視界に一つの人影が現れる。
「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。カゲロウ級・駆逐型ニンジャです」
「へぇ」
シモーヌの踏み込んだ区画に常駐するニンジャは一体だけではなかったらしい。だが、カゲロウ級・駆逐型ニンジャがアイサツするうちにシモーヌはもう走り出しており。
「グワーッ!」
穂先の光に尾を引かせつつ繰り出された槍の突きはカゲロウ級・駆逐型ニンジャの身体に吸い込まれた。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・『祭器』召喚継続
・アド/絡◎
■行動
多数残っている様ですし、[追撃]と参りましょう。
【燦華】を発動、『祭礼の女神紋』により『祭器』共々、全身を不可視の『電磁波』に変換しますねぇ。
この状態であれば、隠密性に加えて先程以上の『速度』を出すことが出来ますし、すれ違いざまに一瞬だけ『刀』のみを実体化、『光速の斬撃』で首を[切断]すれば、先程と同様の処理が可能ですぅ。
一撃で仕留めてしまえば『分身』を封じられるのも同様ですので、『FPS』の探査を今度は「工場主の捜索」に回しつつ順に仕留めて参りましょう。
工場の方々の状態を考えますと、時間はかけない方が良さそうですので、出来るだけ早く仕留めたいですが。
「いくらか倒した筈ではありますが、多数残っている様ですし」
端的に言うなら、それは|浮遊する32枚の絵馬《FVS》で情報を集めながら夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が進んでいった結果わかったことでもある。カゲロウ級・駆逐型ニンジャが地下の秘密工場のあちこちに常駐することは、その役目が監視と監督にあるとしたならある意味当然でもある。一体のニンジャに工場の広範囲を任せては負担が馬鹿にならない。
「追撃と参りましょうかぁ」
今日も分担して労働者を虐げているであろう生き残りのニンジャたちにとってるこるの言は死の宣告であったかもしれない。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
祈りを捧げることで『祭器』共々、全身を不可視の『電磁波』に変えたるこるは|浮遊する32枚の絵馬《FVS》によって集めた情報を頼りに所在を割り出したカゲロウ級・駆逐型ニンジャの元に向かう。当然ながら不可視となっているるこるが近づいても、カゲロウ級・駆逐型ニンジャは気づかない。
「労働者ども、しっかり働いたので次の労働でございます!」
最初に屠ったものとは違い、位置関係の都合で真正面から迫ってゆく形になったが、それでも決定的な瞬間が訪れるまで疲労困憊な労働者に無理を強いて、すれ違う瞬間にるこるが一瞬だけ実体化した刀に首を刎ねられた。
「アバーッ! サヨナラーッ!」
倒れ込む首なし死体。カゲロウ級・駆逐型ニンジャの首はコンベアに落ちて乗っていた土鈴を弾き飛ばしそこへおさまった。あと数秒もすればコンベア担当の労働者の誰かが恐怖の叫びを発するだろう。
「やはり一撃で仕留めることが出来れば分身のしようもありませんねぇ」
同様の方法でカゲロウ級・駆逐型ニンジャを仕留め労働者たちを違法労働から解放しながらるこるは|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》の探査を今度は「工場主の捜索」に回し、話にあったサイバーニンジャをも探し始める。
「工場の方々の状態を考えますと、時間はかけない方が良さそうですので」
出来るだけ早く仕留めたいですがとしつつも地下工場はそれなりに広い。工場の主があぶり出されるのにはもう少し時間が必要そうにも思えた。
大成功
🔵🔵🔵
ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)
ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオン(最後の一体)に止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。
「くそ、何が起こっているでござりやがりましょうや?!」
本来なら違法労働を労働者たちに強いていたカゲロウ級・駆逐型ニンジャ=サンは混乱の極致にあった。突然連絡が取れなくなる仲間たち、慌てて仲間の常駐する持ち場に足を運べば無残な仲間の躯が転がるのみ。そこに居た労働者たちも居ない。
「いや、仲間がやられるほどの相手がカチコミかけて来てるならジッサイ労働者たちも逃げやがりますか」
本来なら仲間も逃げる労働者を制止するところだが、躯の状態からするにおそらくはそんな余裕もなかったに違いない。
「ええと、お悩みです?」
「は?」
何がどうしてこんな状況になったのかもわからぬカゲロウ級・駆逐型ニンジャ=サンは唐突に声をかけられ、振り返って思考を停止した。声をかけてきたのは水晶玉を片手に持った見知らぬ人物。
「悩み事なら占」
「っ、ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。カゲロウ級・駆逐型ニンジャです」
我に返ってほとばしり出そうな驚きの声をかみ殺し、カゲロウ級・駆逐型ニンジャ=サンは見知らぬ人物ことティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)へガッショウしてオジギした。
「仲間を殺しやがったのはお前でございますか……なるほど」
「困りごとなら相談に……納得しちゃった?」
直前まで気配も悟らせないとはとカゲロウ級・駆逐型ニンジャ=サンが関心と戦慄を同時にする一方で、応援に駆けつけてきたばかりのティモシーは状況がサッパリわかっていなかったおおよそいつものことである、たぶん。もちろん、戦闘になれば相応の立ち回りはするはずなのだが。
「アバーッ!」
ティモシーに襲い掛かろうとしたカゲロウ級・駆逐型ニンジャ=サンは次の瞬間、首を跳ね飛ばされていた。
「見落としに注意……え、頭?」
「サヨナラーッ!」
とりあえず占いに頼ったティモシーが結果を読み顔を上げると首なし死体が倒れ込んで来る。おそらく、このカゲロウ級・駆逐型ニンジャ=サンの仲間を斃した|猟兵《味方》が近くに居て、ティモシーがカゲロウ級・駆逐型ニンジャ=サンの注意を引いていたところを強襲したのであろう。
「びっくりした」
水晶玉を片手にティモシーはぽつりとつぶやき。
「おのれ、我が工場は安泰だったはず……何故だ? なぜこのような……」
そんなティモシーの頭上に影が差す。常駐したオブリビオンたちが尽く倒されたからであろう、現れたのはサイバーニンジャ用強化外骨格を着用した工場の主たるサイバーニンジャであった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『サイバーニンジャ用強化外骨格・サンダンメ』
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POW : イヤーッ!
【カラテ】が命中した敵をレベル×10m吹き飛ばす。
SPD : イヤーッ!
速度マッハ5.0以上の【カラテ】で攻撃する。軌跡にはしばらく【固体化したカラテ粒子】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
WIZ : イヤーッ!
【両拳の超振動ステーク】から【カラテ波動】を放ち、【カラテ】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:エンシロウ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ムルヘルベル・アーキロギア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「どうやってここを知ったかは知らんが、どうでもいい。秘密を知りカゲロウ級・駆逐型ニンジャたちを殺したからにはここで始末させてもらう」
そう言ってサイバーニンジャの着こんだ強化外骨格・サンダンメが動き出す。この地下工場最後の戦いはこうして始まろうとしていた。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・『祭器』召喚継続
・アド/絡◎
■行動
黒幕発見ですねぇ。
早目に片付けましょう。
『FPS』で敵方の動きを把握、『FGS』の重力波で「機体」の動きを抑制しまして。
『FMS』で周囲と隔離して流れ弾を防ぎ『FOS』を敵方後方に配置、『刀』を抜いて【廽釯】を発動しますねぇ。
『カラテ』の性質は不明ですが、形状から『近接攻撃』を仕掛けてくる可能性が高いですから、『FPS』で時機を図り『カラテ』による攻撃を受けつつ『完全無敵化』ですり抜け、そのまま[カウンター]の斬撃を行えば、火力増幅に加え『吹き飛ばし』の効果も載せられますぅ。
壁を破って周囲を巻込まないよう『FOS』に叩きつけ、そのまま擂り潰しますねぇ。
「黒幕発見ですねぇ」
工場の主をあぶり出しつつカゲロウ級・駆逐型ニンジャたちを討っていた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)からするとようやく出てきたという感じなのだろうか。
「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。この工場の責任者です」
他のニンジャの例に漏れずるこるを前に強化外骨格・サンダンメは両手を合わせてガッショウした後にオジギする。だがしかし、ニンジャでもないるこるはこれに付き合う理由もなく。
「早目に片付けましょう」
|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》によってサンダンメの動きを把握するとおこりを潰すように|浮遊する16本の錫《FGS》を用いて重力波をぶつける。
「グワーッ!」
サンダンメの着用者が機体の動きを押さえられながら幾らかダメージも追う中、るこるは|浮遊する12枚の円盤《FMS》によって周囲を隔離。流れ弾の発生を防ぎつつ、|浮遊するいくつもの立方体《FOS》をサンダンメの後方に配置すると刀を抜いた。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『武産の加護』をお与え下さいませ」
「イヤーッ!」
祈りを捧げ、斬撃を放つとサンダンメもカラテを繰り出すが、重力波の影響か明らかにるこるの斬撃の方が早く、そもそもがFPSにタイミングも読まれていたサンダンメの着用者にとってこのぶつかり合いに勝てる要素など皆無だったのだ。
「グワーッ!」
自身の放つカラテはすり抜けられ、ただカウンターの形で相手の斬撃だけを刻まれて吹っ飛んだサンダンメは装甲片をばら撒きながらFOS群に突っ込んでゆくとそのまま立方体たちに群がられ。
「アバーッ!」
動き出したFOS群によって擂り潰され始めた。
大成功
🔵🔵🔵
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
「ひゃっはー!」
ようやく抜け出せた、そう思ったサンダンメの着用者が認識したのは、赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)の声。
「な」
つられて顔をあげれば、見た瞬間は跳ね橋のミニチュアだったものがいつの間にか武器となってそれに乗っかる緋色ともども降って来たようなものだった。緋色からすると変形させた|ガジェット《割り橋》に騎乗して隙だらけだったサンダンメに襲い掛かったわけだが。
「グワーッ!」
疲弊していたところへの奇襲となったことで凌ぐことができずダメージを負ったサンダンメの着用者は地下工場の床に倒れ込み。
「ついげきいくよ!」
「うおおおっ!」
流石にそれまでくらう訳にはいかないとサンダンメの着用者は床を転がってその勢いで跳ね起きる。
「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。この工場の責任者です」
そうして起きてからしたことが緋色へのアイサツであるのはニンジャである以上仕方ないことなのだろう。
「イヤーッ!」
オジギし終わればすべきことはしたとでもいうように凄まじい速さで緋色目掛けてカラテをくりだすが、放つ一撃は緋色を捉え損ねる。
「私? いないよ」
そこにはと続く言葉を聞いた時、サンダンメの脇腹には武器に変形した|ガジェット《割り橋》がめり込んでおり。
「グワーッ!」
もんどりを打って吹っ飛んだサンダンメは再びパーツの破片をばら撒いた。
成功
🔵🔵🔴
シモーヌ・イルネージュ
ニンジャっていうから、もっと身軽なのだと思ってたけど、その身なりで動けるのか?
格好はともかくここのボスなのは間違いなさそうだ。ならば実力もそれなりにあるんだろう。きっとたぶん。
ここで倒してしまえば、この依頼もここで終わりだ。
張り切っていこう。
黒槍『新月極光』で戦うよ。
頑丈そうなスーツだから、手が痛くなりそうだ。ならばこちらも速度で押し返そう。
敵の攻撃は動体【視力】で回避しつつ、UC【神速疾駆】を発動。
水流の勢いでニンジャごとふっ飛ばそう。
外が固くても内はどうかな?
「ニンジャっていうから、もっと身軽なのだと思ってたけど、その身なりで動けるのか?」
疑問をシモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)からぶつけられた形のサンダンメはむくり起き上がるとへ両掌を合わせ、オジギする。
「ドーモ、はじめまして。侵入者=サン。この工場の責任者です」
「格好はともかくここのボスなのは間違いなさそうだ」
何せ自分から言っているぐらいである。
「ならば実力もそれなりにあるんだろう。きっとたぶん」
こう、ここまでに侵入者から擂り潰されたり吹っ飛ばされたりと良いようにやられている気もするが、それでもこうして起き上がってきているのだ。タフさを考えれば簡単ではなかろうが、標的は眼の前に居て。
「ここで倒してしまえば、この依頼もここで終わりだ」
張り切っていこうと己を奮い立たせたシモーヌが目を留めるのは、サンダンメという相手の着こんだ強化外骨格。
(頑丈そうなスーツだから、手が痛くなりそうだ)
それでも破損させられることはここまでに外骨格へつけられた傷が証明しており。
「イヤーッ!」
既にいくらか消耗している今、長期戦を嫌ったらしく最初に仕掛けたのはサンダンメの着用者の方だった。
「うおっ」
思わず声が漏れてしまったのは、繰り出されるカラテがマッハの域へ到達していたからであろう。それでも動体視力をもってシモーヌはすんでのところで躱し。
(速いな……ならばこちらも速度で押し返そう)
軌跡に残る固体化したカラテ粒子を視界に入れたままに黒槍『新月極光』を構える。
「楔となり、渦となり、敵を蹴散らし給え」
そうして纏うは渦巻く水の流れ。
「いくよ、ぶっ飛ばす!」
直後驚異的な加速を見せたシモーヌがサンダンメの着用者に追いつき、ぶちかましをしかけ。戦いを早期決着すべく先制攻撃することに意識を割き過ぎていたらしいサンダンメの着用者はシモーヌからの反撃に反応できなかった。
「ハヤイ! グワーッ!」
強化外骨格を纏った体躯は仰け反ってひっくり返り。
「外が固くても内はどうかな?」
「アバーッ!」
外骨格の傷へ槍の穂先を突き刺されると絶叫をあげたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・『祭器』召喚継続
・アド/絡◎
■行動
そろそろ、終劇と参りましょう?
『FPS』で周囲の情報を把握、【尅譴】を発動し全『祭器』と工場内の機材等のオブジェクトに『女神の波動』を注ぎますねぇ。
『波動』を浴びたオブジェクトは自在に変形してサンダンメさんを襲う上、『祭器』を含む何れかが触れれば、装甲が意味を持たない『存在吸収』のダメージとともに『治療不可』となりますので、このまま仕留めますぅ。
同時に『自在な操作』により、工場のデータや情報等も一通り抜き出すことができますので、使えそうな情報は奪取し『FPS』に記録、「猟兵の襲撃」は隠蔽し「違法労働のデータ」は取り出し易い状態にしておいておきますねぇ。
「そろそろ、終劇と参りましょう?」
余程こたえたのか刺された場所を押さえ膝をつくサンダンメを見た夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は口を開く|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》で周囲の状況を把握せずとも強化外骨格の着用者が追い詰められているのは明らかだった。それでもFPSを用いて周囲の情報を把握すれば、るこるは手を組み。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その刑台の理をここに」
祈りを捧げながら女神の波動を祭器の数々と工場内の機材等へと注ぎ込んでゆく。
「ぐ、何をするつもり――」
その様子を訝しみ、疑問を口にしていたサンダンメの着用者にこの直後、変形し出した工場内の機材が牙を剥いた。機材のパーツがスリケン・ジツの如くサンダンメ目掛けて射出されたのだ。
「グワーッ!」
いくら強化外骨格を着用しているとはいえ、その外骨格はこれまでの猟兵たちとの戦いで大きく破損していた。外骨格の割れ目から飛び込んだパーツは着用者の身体へと突き刺さり、サンダンメはぐらりよろめく。
「このようなところで、このような」
それでも踏みとどまろうとするサンダンメにるこるの祭器の幾つかが触れた。そうして齎される内部破壊は装甲では防げない。
「アバーッ!」
「このまま仕留めますぅ」
致命傷を受けるに至ったサンダンメの着用者へるこるの言葉に従った祭器の数々が一斉に攻撃を開始する。例外は抜き出された工場のデータや情報等を記録されている|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》くらいであろうか。
「サヨナラーッ!」
猟兵による襲撃の事実を隠蔽し、違法労働のデータは取り出しやすいように調整していたるこるの耳にサンダンメの爆散する音とその着用者の断末魔は届き。
「何とかなりましたねぇ」
では撤収いたしましょうかぁと作業を終えてるこるは他の猟兵たちと供にその場を後にしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵