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透ける翼は静穏を裂いて

#バハムートキャバリア #聖遺物 #エルロンド地方譚 #二章断章準備中 #一名さまサポートです

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 |鋼の竜騎が翔ける世界《バハムートキャバリア》、エルロンド地方。その一角の森の中に秘された妖精族の隠れ里。その隠れ里を、ばさり、ばさりと、羽が空を打つ音と共に影が覆う。

「――|百獣族《バルバロイ》」

 そう震える声を零したのは、この隠れ里の古老。

「この里に、我らが神の片翼が隠されているであろう」

 翼もつ|獣騎《バルバ》が、妖精たちを睥睨しながら告げる。

「還して貰おう。其れは我らが神の聖骸故に」

 古老はその言葉に首を傾げる。この隠れ里には、確かに聖遺物がある。だが、果たして|百獣族《バルバロイ》の神の骸であっただろうかと。“守護者”ならば知りえるのかもしれないが、妖精たちには知りえない。

「還す心算が無いのであれば、刃にて正統なる権利を主張するとしよう」

 日は改めると告げると、翼もつ|獣騎《バルバ》は隠れ里の上空から去っていった。

「長老、どうするのですか、我々では……」

 古老に向けて、里の民が駆け寄る。彼らも|百獣族《バルバロイ》の一席ではあったが、神の力たる|獣騎《バルバ》へ転じる力を喪って久しい。それ故にこの隠れ里に身を隠して生きているのだ。このままでは、決闘すらままならない。そうなれば、翼もつ|獣騎《バルバ》によって蹂躙されるのみであろう。



「最近やたら|百獣族《バルバロイ》が活発になってる気がするんだが」

 がしがしと頭を掻きながらそう切り出したのは、イウェイン・レオデグランス(狂飆の騎士・f44938)。

「だからって“視えた”モンを見ぬふりもできんからな」

 そういうと、ため息をひとつ吐いて、イウェインは話を進める。

「ある|百獣族《バルバロイ》が、星の妖精族と名乗る妖精族の隠れ里にある聖遺物を、神の骸だと主張している」

 妖精族がどういう経緯でその聖遺物を得たのかは、不明である。ただあるのは、|百獣族《バルバロイ》の「その聖遺物は我らが神の骸である」という主張のみ。

「知っての通り、妖精族は|獣騎《バルバ》へ転じる力を喪った種族。|獣騎《バルバ》が襲い来れば隠れ里なんざあっという間に消えるだろうな」

 彼らを救う為には、猟兵の力が不可欠になるが、既に|百獣族《バルバロイ》が宣戦布告をしたような状態である。その為、星の妖精族たちは、不可視の結界で護られた隠れ里に身を潜めている。
 猟兵達であれば結界を破壊、もしくは強制的に解除して隠れ里に向かう術もあるだろう。しかし、そのような形で里にたどり着いたとしても、妖精族たちは警戒どころか、敵対行動と受け取られかねない。

「とはいえ、突破する術はある筈だ。俺には出来ん事だが、魔力の流れを読むとかな」

 先ずはその結界を超えて、隠れ里にたどり着かねばならない。
 |獣騎《バルバ》への対抗手段がない状態の里である。|人造竜騎《キャバリア》(あるいは|鋼鉄機《キャバリア》)を駆る者が助力を申し出れば拒否する理由はないだろう。

「――と、いうわけでだ、今回もコイツの出番だ」

 件の妖精族の里は、不可視の結界に護られる隠れ里とは言え、人間を交流絶っている訳では無く、ある意味相互不可侵のような関係なのだという。しかし、生命の埒外ではない者では、|過去の残滓《オブリビオン》になり果てた|百獣族《バルバロイ》と渡り合うのは厳しい。

「|猟兵たち《お前さんら》の能力は一般の騎士とは比べるでもなくかけ離れているしな」

 隠れ里近くの砦で汎用型の|人造竜騎《キャバリア》を借り受ける事が可能なように取り計らえる書状が用意されていた。
 くれぐれも持ち逃げするなよと、毎度の念押しをした後、イウェインは続ける。

「汎用騎とはいえ、貴重な戦力だ。勝手に持ち逃げたらお縄になるぞ」




第2章 冒険 『結界を破れ』

POW   :    力技で突破

SPD   :    結界の綻びを見つけ出す

WIZ   :    結界を解析する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。