|鋼の竜騎が翔ける世界《バハムートキャバリア》、エルロンド地方。その一角の森の中に秘された妖精族の隠れ里。その隠れ里を、ばさり、ばさりと、羽が空を打つ音と共に影が覆う。
「――|百獣族《バルバロイ》」
そう震える声を零したのは、この隠れ里の古老。
「この里に、我らが神の片翼が隠されているであろう」
翼もつ|獣騎《バルバ》が、妖精たちを睥睨しながら告げる。
「還して貰おう。其れは我らが神の聖骸故に」
古老はその言葉に首を傾げる。この隠れ里には、確かに聖遺物がある。だが、果たして|百獣族《バルバロイ》の神の骸であっただろうかと。“守護者”ならば知りえるのかもしれないが、妖精たちには知りえない。
「還す心算が無いのであれば、刃にて正統なる権利を主張するとしよう」
日は改めると告げると、翼もつ|獣騎《バルバ》は隠れ里の上空から去っていった。
「長老、どうするのですか、我々では……」
古老に向けて、里の民が駆け寄る。彼らも|百獣族《バルバロイ》の一席ではあったが、神の力たる|獣騎《バルバ》へ転じる力を喪って久しい。それ故にこの隠れ里に身を隠して生きているのだ。このままでは、決闘すらままならない。そうなれば、翼もつ|獣騎《バルバ》によって蹂躙されるのみであろう。
●
「最近やたら|百獣族《バルバロイ》が活発になってる気がするんだが」
がしがしと頭を掻きながらそう切り出したのは、イウェイン・レオデグランス(狂飆の騎士・f44938)。
「だからって“視えた”モンを見ぬふりもできんからな」
そういうと、ため息をひとつ吐いて、イウェインは話を進める。
「ある|百獣族《バルバロイ》が、星の妖精族と名乗る妖精族の隠れ里にある聖遺物を、神の骸だと主張している」
妖精族がどういう経緯でその聖遺物を得たのかは、不明である。ただあるのは、|百獣族《バルバロイ》の「その聖遺物は我らが神の骸である」という主張のみ。
「知っての通り、妖精族は|獣騎《バルバ》へ転じる力を喪った種族。|獣騎《バルバ》が襲い来れば隠れ里なんざあっという間に消えるだろうな」
彼らを救う為には、猟兵の力が不可欠になるが、既に|百獣族《バルバロイ》が宣戦布告をしたような状態である。その為、星の妖精族たちは、不可視の結界で護られた隠れ里に身を潜めている。
猟兵達であれば結界を破壊、もしくは強制的に解除して隠れ里に向かう術もあるだろう。しかし、そのような形で里にたどり着いたとしても、妖精族たちは警戒どころか、敵対行動と受け取られかねない。
「とはいえ、突破する術はある筈だ。俺には出来ん事だが、魔力の流れを読むとかな」
先ずはその結界を超えて、隠れ里にたどり着かねばならない。
|獣騎《バルバ》への対抗手段がない状態の里である。|人造竜騎《キャバリア》(あるいは|鋼鉄機《キャバリア》)を駆る者が助力を申し出れば拒否する理由はないだろう。
「――と、いうわけでだ、今回もコイツの出番だ」
件の妖精族の里は、不可視の結界に護られる隠れ里とは言え、人間を交流絶っている訳では無く、ある意味相互不可侵のような関係なのだという。しかし、生命の埒外ではない者では、|過去の残滓《オブリビオン》になり果てた|百獣族《バルバロイ》と渡り合うのは厳しい。
「|猟兵たち《お前さんら》の能力は一般の騎士とは比べるでもなくかけ離れているしな」
隠れ里近くの砦で汎用型の|人造竜騎《キャバリア》を借り受ける事が可能なように取り計らえる書状が用意されていた。
くれぐれも持ち逃げするなよと、毎度の念押しをした後、イウェインは続ける。
「汎用騎とはいえ、貴重な戦力だ。勝手に持ち逃げたらお縄になるぞ」
白神 みや
初めましてのかたは初めまして。そして、そうでない方は、お世話になっておりますorご無沙汰しております。
そういえば|百獣族《バルバロイ》の神様って一体なんなんだろうなあ等と思っている|白神《しらかみ》です。
まだまだバハキャです。妖精族の隠れ里にある聖遺物と、|百獣族《バルバロイ》のお話です。
できれば年内に完結まで駆け抜けたい気持ちです。
⛺一章は隠れ里に乗り込むために結界をすり抜ける冒険。
イウェインが述べる通り、壊すのは得策ではないです。結界を壊さずすり抜けるのがベスト。
⛺二章は隠れ里にある聖遺物の封印を解く冒険。
👾三章はいよいよ襲来した|百獣族《バルバロイ》との戦闘です。
各章のより詳しい状況は、断章に譲ります。
●人造竜騎/キャバリアについて
今シナリオについては、人造竜騎/キャバリアをお持ちでない方については、イウェインがツテを生かして近隣の砦への紹介状をしたためております。そちらで汎用型の人造竜騎が貸与可能となります。(貸与騎体については後述)
プレイング内では「書状で借受ける」程度の表記で充分です。
●貸与騎体について
※この設定は白神のバハキャシナリオのみで有効なものですので、他のMSさんのシナリオには持ち込まないよう、お願いいたします。
エルロンド地方にてこの数十年で造られている、搭乗型の汎用騎体。ライオン系>>>グリフォン系>バハムート系 くらいの割合で地方に配備されている。どの性能も特に突出している事は無いし、この地方に数騎ある二つ名付きの騎体程爆発的な力は持っていない。ライオン系以外稀といっていい。
背景設定について以外は公式設定に記載されている通りであり、猟兵プレイヤーが所持するUCは制約無く使用可能。武装も基本的には猟兵達が製作/装備可能な武器種は揃っている様子。
●お願い
MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
指定日時より前のプレイング等はお返しすることとなりますので、ご了承ください。
諸々はタグとMSページに記載しますので、ご確認の程宜しくお願いします。
第1章 冒険
『不可視領域』
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POW : 手当たり次第に探しまくる
SPD : 周辺の違和感を見つけ出す
WIZ : 結界に干渉する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●星を包み隠す森
星の妖精族が住まうという里のある森近くの砦に転送された猟兵たちは、|人造竜騎《キャバリア》を持たぬ者はそこで借り受け、ある者は森についての情報を砦の騎士たちに求めたり、補給を受けるなどして森に向かう事になる。
砦から見える森はいたって普通の森であり、そんな里があるようには見えない。
「あの妖精族たちにはこの辺で暮らしてる奴らは何かとせわになっているんだ」
そんな猟兵達へ常から星の妖精族たちと関わりを持つ砦の騎士たちが声をかけてくる。
森の中では自給自足の生活を送るにも限度があるようで、砦がある村落と言ってみれば交易のような事も行っているのだという。彼らがその際に持ってくる「星の欠片」という鉱物のような結晶は、魔力が籠められており、都市部に持ち込むとそれなりの金銭にできるそうだ。
丁度そろそろ都市部へ行商に向かう頃合いだった為、「星の欠片」もある程度数が村落にあるらしく、必要なら多少分ける事も可能だという。これを利用すれば、森の不可視の結界を通り抜ける手段があるかもしれない。
先ずは結界をすり抜けて妖精たちと接触しなければ、事が始まらない。猟兵達は改めて作戦を考える者、当初たてた作戦通りに進めようとする者、それぞれのやり方で隠れ里を目指し始めた。
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
この地方凄く狙われちゃってる気がするね
百獣族とかとは別の要因で何かあるのかな…
「けど、乗りかかった船だし今回もガンバロだよ」
幾度かで大分操作慣れてきたし
今回もまた機体を借りるね
その上で村の人と話して陸井と俺で一つずつ
「星の欠片」を借り受けて
どんな結界にせよ
これを持つ者が通れない事はないと思うから
そこまですると不可侵ってか拒絶だし
ヤドリギ使いならもしかしたら楽かもね
とか言いつつ慎重に森を往く
妖精族って草花木を傷めるの絶対嫌うと思うし
此処は気を付けて…そう考えると
淡い杣道が見え星の欠片もあえかに光る
「きっと正しい道だよ!」
思わず声が弾んだ
惑わず隠れ里まで行けたら嬉しいな
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
ここ最近の様子からしても
確かに狙われてるみたいだよな
理由も突き止めたい所だが
「そうだな。今回もまずは解決しにいくか」
前と同じく機体は借りて
機体と一緒に星の破片を分けてほしい旨も伝えよう
無事受け取れたら感謝と共に持ち込んだ果物を渡すよ
「ありがとう。これ良かったらお礼代わりに」
相棒の言う通り、結界は拒絶とは感じないから
多分これでいけると思うな
「確かに。森や妖精とも相性良いからな」
談笑しながら、警戒も一応しながら進むよ
特に相棒と同じく森をむやみに傷付けないように
多分正解だったんだろうな
俺にも道が見えている
光るそれは招いてくれているようにも
「よし。ならこのまま進んでみよう」
●
「この地方凄く狙われちゃってる気がするね」
「ああ。ここ最近の様子からしても、確かに狙われてるみたいだよな」
エルロンド地方を訪う事になったのは、この数か月で幾度目だろうか。葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)は互いに言葉を交わす。
「|百獣族《バルバロイ》とかとは別の要因で何かあるのかな……」
「理由も突き止めたい所だが、俺達で判断するには情報が少ないな」
この世界に猟兵が訪れるようになってから間をおいての|百獣族《バルバロイ》の活性化に不自然さを抱くが、陸井が言う通り現状では事実情報しか二人の手元には無いのだ。
「けど、乗りかかった船だし、先ずは今回もガンバロだよ」
「そうだな。今回もまずは解決しにいくか」
二人は頷きあうと、|人造竜騎《キャバリア》を借り受ける為に砦へと足を向けた。
「ありがとう。これ良かったらお礼代わりに」
|人造竜騎《キャバリア》を起動するための長剣を受け取るのと引き換えに陸井が持ち込んだ果物の盛り合わせを渡すと、騎士たちの顔がほころんだ。
「珍しい果物ばかりだな!」
「……普通に齧って大丈夫なのか?」
「勿論! あ、でもこっちは皮を剥いた方が……」
食べ方を指南しながら集まってきた騎士たちや村落の人々と話を交わして、「星の欠片」を譲り受ける算段をつける。差し入れも功を奏したのか、あっさりと受け入れられ、二人はそれを手に森へと向かう。
「ヤドリギ使いならもしかしたら楽かもね」
「確かに。森や妖精とも相性良いからな」
二人の故郷には植物魔術の使い手たる者たちがいる。あらゆる植物が敬意を示す彼らであれば、森そのものが道を開けたのかもしれない。そんなことを思い言い交わす。
「やっぱりこれを持つ者が通れないってわけじゃなかったね」
「星の欠片」を木漏れ日に翳して時人が言う。そこまでの状況であれば拒絶と言った方が正しいかもしれない。しかし、そうではないという事は、二人の想定は恐らく正しいのだろう。そんな二人の手の中にある「星の欠片」が淡く光を放ち、その光が森の奥へと軌跡を描く。
「きっと正しい道だよ!」
「よし。ならこのまま進んでみよう」
里へ招くようなその光を追うように、二人をは歩を進めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シャリス・ルミエール
戦う力のない相手に刃を向けるなんて、それは決闘とは呼べません
騎士の道からも逸れた行いです
聖杯の乙女として見過ごす事なんてできない
結界に守られた隠れ里ですか…
村落と交易している以上、出入りする方法は必ずあると思うのですが…
もしや、星の欠片が鍵となっているのでは?
もしも星の欠片に精霊が宿っているなら、その言葉に耳を傾ければ手掛かりを得られるかもしれません
村落の方にひとつ分けて貰いましょう
●
(戦う力のない相手に刃を向けるなんて、それは決闘とは呼べません……!)
その|顔《かんばせ》を強張らせ、シャリス・ルミエール(聖杯の乙女・f44837)は事態を把握しようとする。|獣騎《バルバ》へ転じる、或いは、|人造竜騎《キャバリア》の類で対峙するのであれば、其れは正しく|聖なる決闘《トーナメント》の在り方であろう。
しかし、星の妖精族たちは既に|獣騎《バルバ》へと転じる力を喪っているのだ。であれば、|獣騎《バルバ》を以てしての蹂躙にしかなりえない行いは、|百獣族《バルバロイ》の|聖なる決闘《トーナメント》の在り方とも、人間族が創設した騎士の道の示すものからも逸れた行いではないのか。
それも、聖遺物が悪しき使い方をされる可能性を考えれば、猶の事だ。
(――聖杯の乙女として見過ごす事なんてできない)
騎士に祝福を与えるという『聖杯』の乙女の来訪に、砦は活気づいていた。そんな中、シャリスは人々のと言葉を交わして、考えを巡らせる。
村落の人々から隠れ里に向かう事は無いようだが、妖精族たちは定期的に出入りしているのであれば、何らかの方法はある筈だ。
(もしや、星の欠片が鍵となっているのでは?)
魔力が籠められているらしい「星の欠片」。どういった物なのかは判りかねるが、魔力ではなく精霊が宿っているのであれば、そこから手がかりを得られる可能性がある。
そう判断したシャリスは、「星の欠片」を分けて貰えないかと話をしてみる。『聖杯』の乙女の頼み事だからか、隠れ里の状況を察しているのか、すんなりと「星の欠片」を手に入れる事が出来た。
(精霊の気配は無さそうですけれど、魔力を辿るには十分ですね)
交易をしているのとの事だから、幾度も通っているのであろう。恐らくその道筋に沿って同質の魔力が、シャリスが手にする「星の欠片」と呼応するように煌めいて、その道筋を示していた。
大成功
🔵🔵🔵
シリルーン・アーンスランド
親友のリグノアさま(f09348)と
竜騎を使えぬ身でお役に立てるかどうかと
考えた所で親友のお顔が浮かびました
操縦をお教え頂きたく、とお願いに上がると
ご一緒頂けるとの事にて
お礼申し上げ共に参ります
人造竜騎をお借り致しますが
ロボさまはご自分で駆動されますゆえ
慣れぬわたくしではなかなか…
ですがリグノアさまがお手間を厭わず
丁寧にお教え下さり何とか形になりました
「お手数お掛け致しまして…」
恐縮しきりで深々と謝しました
わたくしはうかと失念しておりましたが
リグノアさまは欠片を借りられたとの事
「きっとその欠片にもひかれて」
道は通じます、とお声掛けし
静かに結界をぬい森を参ります
必ず妖精の里までたどり着けましょう
リグノア・ノイン
親友のシリル様(f35374)と
親友の頼みであれば
他に何を置いてもお受け致します
特に今回は竜騎の操縦との事
「|In der Tat《成程》.それであれば勿論、お任せを」
現地でお借りした竜騎は初めての物
シリル様は恐縮されておりますが
謝る事などないのですから
「大丈夫です、シリル様」
まずは一歩一歩を歩むよう丁寧にお伝えします
ですが流石シリル様です
ご自分ではお気付きになられないようですが
コツを掴めている様に見受けられます
そっと離れ、砦の方々に星の欠片をお借りしましょう
シリル様の所へ欠片をお持ちする頃には
もう形になっているご様子
欠片はお借りしたので、後は向かうだけです
「|Ja《肯定》.欠片の導くままに」
●
砦にある|人造竜騎《キャバリア》の訓練を行う広場で、汎用型の|人造竜騎《キャバリア》が訓練に勤しんでいた。
それは、初めて|人造竜騎《キャバリア》の操縦をすることになったシリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)と、彼女へ操縦の手解きをするリグノア・ノイン(感情の渇望者・f09348)だった。
二階建ての建物を越える程もある|獣騎《バルバ》との闘いとなる以上、生身での戦いは得策ではない。シリルーンの盟友であるメガリスの化身であれば渡り合う事も可能であるが、シリルーン自身の安全も含めて考えると、自身が|人造竜騎《キャバリア》に搭乗するしか無いと判断したのだ。それと共にシリルーンが思い浮かべたのは、|鋼鉄機《キャバリア》を駆るリグノアの顔。
「|In der Tat.《成程。》それであれば勿論、お任せを」
彼女であれば操縦のコツを伝授してくれるだろうと相談に行けば、そう言って依頼にも共に同道すると申し出てくれた。
「ロボさまはご自分で駆動されますゆえ……」
「大丈夫です、シリル様」
そんな経緯からか、リグノアも今回はシリルーンに併せる形で|人造竜騎《キャバリア》を借り受ける事にしていた。最初こそ、リグノアのサポートが無くては歩くのも何処か覚束なかったシリルーンの操縦だったが、徐々に動作がスムーズになっていく。
(ご自分ではお気付きになられないようですが、コツを掴めている様に見受けられます)
暫しの自習時間を設け、その間にリグノアは砦の騎士たちへ「星の欠片」を借り受けたいと話をしに行く。
「この程度ならそのまま持って行ってくれて構わないさ。星の妖精族たちには世話になってるしな」
「|Danke.《感謝を。》彼らは必ず」
そんなやり取りを交わして、広場へと戻ってくる頃にはシリルーンの操縦技術も最初に比べれば格段に慣れたものとなっていた。
「リグノアさまがお手間を厭わず丁寧にお教え下さり何とか形になりました。お手数お掛け致しまして……」
「謝る事などないのです。シリル様の頼みであれば他に何を置いてもお受け致しますから」
操縦席から降りてリグノアへと深々と頭を下げるシリルーンに、リグノアは彼女をよく知る者でなければ気付かないような淡く微かな笑みで応える。
「欠片はお借りしたので、後は向かうだけです」
「まあ! わたくし、うかと失念しておりました……」
リグノアがそう言って「星の欠片」のひとつ、シリルーンの掌に包むように乗せれば、再びシリルーンは驚きと恐縮で深々と頭を下げる。
そうして二人は|人造竜騎《キャバリア》起動するための長剣を手に、森へと向かう。
「きっとその欠片にもひかれて、道は通じます」
「|Ja.《肯定。》欠片の導くままに」
森を悪戯に刺激する事の無いように気を配りながら森を進む二人の掌で、「星の欠片」はその進むべき道筋を確かに示していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
カレワド・ルーメ
行商人と森の動物達に話を聞けば、凡その位置は分かろう。
その後は…おおよそ不可視だけでは人の立ち入りを退けるのは不可能。結界には人避けも含まれているはず…
そこからは、我が血と、認識阻害の魔力を持つ外套…これら妖精の縁が助けになるはず。
後は、竜騎で森の樹々も傷付けぬよう、浮いたまま降りる為の長い綱を備えておくべきか。
支度も整ったならば、此度も機体を借り受け、いざへと飛び立たん。
(動物と話す、認識阻害を提出)
●
カレワド・ルーメ(探求の騎士・f45404)は、砦で借り受ける|人造竜騎《キャバリア》の装備を確認しつつ思案する。
カレワドはこの地方の出身ではある。しかし、星の妖精族について、その存在は情報として知ってはいたものの、直接接触する機会があったわけではない。この砦と村落で得られる情報の方が、当然ながら詳細なものであった。
(……おおよそ不可視だけでは人や|百獣族《バルバロイ》の立ち入りを退けるのは不可能)
拒絶まではいかずとも、何かしらの人避けも含まれている可能性がある事は考慮に入れる必要があるだろう。
行商人が不在かつ、村落で里の位置の情報まで把握していた無かった事は想定外であったが、必要以上に妖精族とのやり取りをしていないという事なのだろう。半分とはいえ妖精族の血が混じるが故に、その距離感には納得がいく。
(……森の動物達に話を聞けば、凡その位置は分かろう)
補給した品を借り受けた|人造竜騎《キャバリア》に乗せると、森へと|人造竜騎《キャバリア》を飛翔させる。
要所要所で森をの樹々を痛める事ないよう村落で補充した綱を利用し、森の動物たちに里の方角を確認しながら森の上空を進み、時間をかけてカレワドもまた里へと向かっていった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『結界を破れ』
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POW : 力技で突破
SPD : 結界の綻びを見つけ出す
WIZ : 結界を解析する
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
「其れは手にする者の善き|希い《ねがい》に応えるもの。で、あれば、確かに貴方がたは我らへ力添えに来た|客人《まれびと》なのであろう」
辿り着いた隠れ里は、どうやら|獣騎《バルバ》となる事は出来ずとも、戦おうと態勢を整えようとしているようであった。
そんな中に辿りついたにも関わらず、妖精族たちは猟兵達の来訪をすんなりと受け入れた。
「更には今この地を統べるひとに連なる|騎士《もの》まで訪うたのであれば」
“星の欠片“を手にした猟兵たちを前にした古老は、そう言いながらその視線を上空――空中に静止させたまま操縦席からロープを垂らし降りようとしていた騎士の方へと視線を向けつつ言葉を続ける。
「猶の事、この危難を越えるには其の力を借りねばならぬのだと、星は示しているのだろう」
そう言うと古老は猟兵たちについてくるように促す。
●翼を封じ隠す鏡
そうして猟兵達が連れてこられたのは、 里にほど近いながらも森の中らしくない小さな洞窟だった。
「かの聖遺物――“|水晶鳥《クリスタ》の翼“の所有者は、我々ではない」
灯りがともされた洞窟を進みながら古老は言う。曰く、“|水晶鳥《クリスタ》の翼“はその名の通り、大いなる力をもつという|水晶鳥《クリスタ》の片翼。かつてある魔法使いにより捥ぎ取られてしまった其れは、時代と共に所有者を変え渡っていたのだという。
「今は、此処に」
そう言って古老が立ち止まったそこには、黒く光る壁。行き止まりだった。
古老に促されて近寄ってみてみれば、黒曜石の鏡のようにも見える壁だった。目視では己の姿を映すそこには、何かしらの力が篭っているという事は察せられた。
「この向こうに、翼を奪われた|水晶鳥《クリスタ》の嘆きが導いた“守護者”が、翼諸共に封印されている」
星の妖精族は、長く“守護者”と互いに護り護られていた。“守護者”が封印され、状況が変わる。“守護者”の力を借り受ける事で|獣騎《バルバ》としての力には及ばずとも力を振るう事が出来ていた彼等は、並みの妖精族と変わらぬ力を振るえるのみとなり、護りを固める為に住まう森の中へ特殊な力を巡らせる事で外敵の侵入を防ぐしかなくなったのだった。
「我々では封印を破る事は叶わなかったが、或いは」
彼らが猟兵という存在を知っているのかは、古老の言動から判断はできない。しかし、生命の埒外である猟兵であるならば、確かにこの封印を対処する事も出来るだろう。
しかし、洞窟ごと破壊すれば、全てが諸共に埋もれてしまう可能性が高い。この鏡のような壁だけを除去しなければならない。
|獣騎《バルバ》の襲来は刻一刻と迫っている。猟兵達は其々に方策を考え始めた。
リグノア・ノイン
親友のシリル様(f35374)と
謎が謎を呼んでおり
古老様とこの地のお話に興味は尽きませんが
今喫緊での問題は妖精族が戦える事と判断します
その為にも封印を解かねばと
「|Ja《肯定》.それでは、封印の対処に移ります」
|Jedoch《しかし》.封印は砕くだけで良いのでしょうか
更に洞窟が崩れないよう鏡のような壁だけを
器用に少しずつ削るしかないとナイフを持ちますが
シリル様のご提案に納得致します
「|Ich verstehe《成程》.祈り、ですか」
他の皆様の力が通るように行う事と
妖精族ではない私達の祈り
両方に意味があるかもしれません
ナイフを横へ置き、星の欠片を両手で包み
親友と共に祈りを捧げます
「守護の祝福を」
シリルーン・アーンスランド
親友のリグノアさま(f09348)と
「五里霧中にございますね…」
思案投げ首とはこの有様でありましょう
ですが
何としても越えねばなりませぬ
リグノアさまにご提案を
「武威に依って為すに非ず、やも知れません」
わたくしたちの手に星の欠片がございますれば
「これを捧げ、祈り、遠くより来たる力にて」
妖精さまのお力では届かぬものも
猟兵が為すのであれば
「源が違いますゆえ、届かせられるやも」
攻撃で破壊は出来ましょう
ですが生半では厳しいと感じます
故に少しでも力通せるよう
猟兵が意志と念にて
二人で跪き手に欠片宿し祈りを捧げます
少しでも寄与出来ます事を
眠りにおわす守護者さまに届きますよう
心より希い
打開の一助となれば幸いですわ
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
守護者が何故封印されたのか
何故妖精族には封印が解けないのか
奪われた水晶鳥の嘆きが導いたのであれば
守護者は翼を取り返しに来たのではないか
それなのになぜ妖精族に力を貸していたのか
「考えれば考える程、気になるな」
相棒は直接長老に話を聞くみたいだな
正直この封印も、経緯を知らないと
壊していいのかも不安な所だが
返事を聴けたら、念押しだけしておこう
「本当に、壊していいんだな」
相棒に合わせ、宙に文字を描く
俺は隼、時人は光鳥を呼び出して
鏡のような壁だけを破壊するように削いでいく
「これで封印は何とかなりそうだな」
攻撃で出た破片は外へ吹き飛ばしながら
綺麗にこの壁だけ破壊して、出してやろう
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
うーん…陸井の言う通り
「ていうか此処、無理に開けない方がともね」
封印の経緯が分かんないから
壊すとか開けて大丈夫なのかどうか
不明すぎて判断出来ない
だったら前で俺達が待ち受けて戦った方が
良いんじゃないかな?って長老に直接聞くよ
「あなたたちは守護者の復活を望むんだね?」
俺達は攻撃しか出来ない
その事も告げて
「勿論、此処だけ壊すようにするけど」
応諾を貰ったら悩まない
この壁だけを壊すのなら一点集中が一番
「うん、確かに時間も無いしね」
なら光鳥剣舞!
「破片とか危ないし離れてね」
長老に退避して貰って全力詠唱
指し示す先に一羽ずつ突撃させて
彼等にとっては異界の力で
此処だけを壊してしまおう
シャリス・ルミエール
鏡の封印…
ただの壁じゃなくて鏡にしたという事は、そこに何かの意味が秘められているのでしょうか?
鏡は自分の姿を映し出すもの…自分と向き合える者に封印は解かれる…?
星の欠片も関係している気がします
これは善き希いに応えるものと言われていました
なら、その希いも封印の鍵なのでは?
私は妖精族
身体を流れる血には、深い罪が刻み込まれています
ですが私はその罪から逃げません
逃げる事などできるはずもないのです
聖杯の神酒を騎士に振る舞う使命は、罪を褪せさせないために与えられたのだと思っています
そしてもう二度と、鋼の咎を繰り返さないために…
私が帯びた使命、それに込められた希いが誤りでないのなら、どうか道を開いてください
カレワド・ルーメ
まずは迎え入れてくださった里の人々に礼を
何者によるか存ぜぬが見事な結界である、術には術にて破らん。
雷霆の術を添え、稲光が歪み映る面や、雷の伝わりが歪む所を探れば、弱点を見つけられるかもしれぬ。
他の者を遮らぬように、力は抑え根気強く探らん。見つけてしまえば…後は必要十分のみで押し通れよう。
他に…この鏡面、我が外套に隠れた者がどう映るか、先に試してみるのもよいか。
術理によっては、見る者を惑わす、まやかしの魔力が思わぬように作用するかもしれぬ。
●
古老の言葉に一同は複雑な表情を浮かべ、思案に沈む。
やがて、何事もないように鏡の壁の前に進み出たのは二人。
カレワド・ルーメ(探求の騎士・f45404)は、その身に纏った姿隠しの外套故かその立ちが死角だったのか、他の猟兵や古老に誰何される事無くか鏡の壁へと手を伸ばす。
「――何者によるか存ぜぬが見事な結界である」
魔法使いに育てられた身故に、魔力を読む術は教えられているカレワドには、この鏡の壁が相当に精密な魔力で編まれた結界である事が理解できた。彼を知る者であれば姿隠しの外套の魔力を受け付けず、己の姿をはっきり映している事も裏付けとなっていたかもしれない。
「考えれば考える程、気になるな」
もう一人進み出た凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)は、鏡のようなそれに近寄りつつ呟いた。
“守護者”が何故封印されたのか。
そもそも“守護者”がこの地を訪れた事自体、その聖遺物を取り戻す為ではないのか。それならば何故妖精族に力を貸したのか。
勿論それは推察の域であるのだが、憂慮すべき点ではないかと思い、何か糸口を見つけられないかと鏡の壁を観察する。
「無理に開けない方がとも思うんだけど……あなたたちは守護者の復活を望むんだね?」
そんな陸井に目配せをした後、古老を真っ直ぐに見据えて口を開いたのは葛城・時人(光望護花・f35294)だった。“守護者”が聖遺物諸共に封印された経緯も判らぬまま解き放って問題は無いのか、時人には判断がつきかねた。それ故に、時人は直接古老に聞く事を選ぶ。
「我々としても、“守護者”がこのまま封印されている状況は捨て置けないのだよ」
|妖精族《彼等》にとっては、共に在り続けた存在。それが本人の望みとも彼等の望みでもなく、一方的に封じられてしまった。そんな状況での|百獣族《バルバロイ》の襲撃であったのだ。
「“星の欠片”が善き希いに応えるものであるならば、こちらの封印の鍵ともなりえるかと思いましたが……」
彼等の会話を聞いていたシャリス・ルミエール(聖杯の乙女・f44837)が手にした“星の欠片”を見つめて呟く。
「いいえ。恐らくは攻撃のみでは厳しいのではと……」
シリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)が、迷いなく言う。
「妖精さまのお力では届かぬものも、猟兵が為すのであれば」
「|Ich verstehe《成程》.祈り、ですか」
シリルーンの言葉に、ナイフを手に壁へと向かいかけていたリグノア・ノイン(感情の渇望者・f09348)が足を止め、シリルーンの方へと向き直る。どうやら封印を解くために、ナイフで壁を削ろうとしていたようだ。
「はい。源が違いますゆえ、届かせられるやも……と」
希いに応えて道を示したのであれば、この結界に対しても何かしら影響を与える可能性は高いだろう。
「ですので、攻撃は殿方の皆様にお任せしてよろしいでしょうか?」
そう言ってシリルーンは男性陣へと笑みを向ける。
「ふむ……レディが弓手、我々が矢とでもいう所か」
「オッケー。俺と陸井は攻撃しか出来ないっていうか、それが最善って思ってたし」
「壊していいのかも不安な所だが……」
カレワドが至極真面目な顔でそう応じ、時人が提案に頷くと、陸井は古老の方へと改めて確認するように視線を向ける。
「先ほども言った通り、“守護者”を助けられるのが我々の最善。我々では壊す事が叶わないのであれば、客人たちに頼るしかない」
その言葉で、猟兵達の方針は定まったのだった。
「話を進められている間に、雷霆の術を用いていくつか綻びにつながる箇所を見つけている」
「じゃあ、そこに攻撃をしたらいいね」
「攻撃で出た破片は外へ吹き飛ばした方がよさそうだ」
カレワドは術には術にて破るものと判断していた為、黙々と魔力の綻びを探っていた。時人と陸井は攻撃をそこに向けて集中させる事にする。
「では、私たちは此方で祈りを捧げましょう」
「はいっ!」
「|Ja《肯定》.それでは、封印の対処に移ります」
三人の様子を見ていたシリルーンの促しで、シャリスは共にその場に膝をつき、その傍らでリグノアも手にしたままだったナイフを置いて共に膝を付き、“星の欠片”に祈りを捧げ始める。
(身体を流れる血には、深い罪が刻み込まれています……ですが)
自身もまた妖精族であるシャリスは告解をするかのように、祈りを重ねる。自身が行った罪ではないが、その血に刻まれた罪はこの世界で生きる者の大半に深く刻まれているもの。で、ありながらシャリスは神酒の聖杯に“穢れなきもの”として選ばれたのだ。であれば目を背ける事は許されないのだろう。
(聖杯の神酒を騎士に振る舞う使命は、罪を褪せさせないために与えられたのだと思っています)
鋼の咎を繰り返してはならない。それは罪と共に、この世界に刻まれた悔恨であり、希い。
(私が帯びた使命、それに込められた希いが誤りでないのなら、どうか)
シャリスの手の中の“星の欠片”に淡く光が灯る。
(少しでも皆様に少しでも寄与出来ます事を。そして、眠りにおわす“守護者”さまに届きますよう……)
(他の皆様の力が通るように希う事と、妖精族ではない私達の祈り。その両方に意味があるかもしれません)
連なるように、重なるように、シリルーンとリグノアの手の中でも“星の欠片”が淡く光る。
三人の希いを乗せた光は1つに纏まって、攻撃を担う三人へと向かって漂うように流れて、彼らの力へと変わる。
「――これならば」
「よし! 『光鳥よ、剣翼で舞え!』」
「合わせるよ。『舞い裂け。刃翼隼』」
カレワドが放った雷霆の術が先刻見つけた歪みへと疾り、その後を追うように時人が喚び出した白光の剣翼鳥と、陸井が喚び出した黒墨の刃翼隼が舞い、鏡の壁へ吸い込まれるように向かっていく。
もしやただ吸収されてしまっただけなのかと、誰ともなく思ったその瞬間。鏡の壁が剣翼鳥と刃翼隼が雷と共に向かっていった箇所を起点に、罅割れ、砕けていく。
斯くして、得体知れぬ魔法使いの施した結界は、猟兵達の手により破られた。
猟兵達は聖遺物の“守護者”と邂逅するため、その奥へと足を踏み入れるのだった。
大成功
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第3章 集団戦
『獣騎ハルピュイア』
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POW : ハルピュイア・ストライク
【飛翔した状態からの超高速突撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【両足爪で掴み、振り回し、叩きつける攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : ハルピュイア・ウィングアロー
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【両翼】から【敵をある程度追尾する羽根】を放つ。
WIZ : ハルピュイア・ウィンドエッジ
【獣騎形態】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【毒性のある風の刃】を放ち続ける。
イラスト:三友 茶治
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
「――ゆめを、みていた気がする」
結界の向こう、洞窟の行き止まりで、何かの影が身じろぎした。
そこに居たのは獣めいた男。
「“守護者”よ」
そう呼びかけつつ進み出たのは、古老。古老の言葉に、男はほんの一瞬剣呑な光を宿した瞳を猟兵達へ向けた後、自らの元に進み出た古老と言葉を交わす。
「――古老が認め、忌まわしい結界をひとつ壊したその恩には報いなければな」
そう言って男が再度猟兵たちに向けた瞳からはその光は消えていた。
「“守護者”なら戦えと言いたそうな顔もあるか? 残念ながらオレは――|獣騎《バルバ》だったか? には成れんのでな」
急に様子が変わったように見えるのは其方が男の素なのか。
そんな思案にとらわれていた刹那に、気づけばその手には|蛋白石《オパール》のようにも見える、片翼があった。
「|水晶鳥《クリスタ》」
声音が柔らかくなったその言葉は、その掌の裡にある翼へと向けてのもの。応じる声は無いまま男は続ける。
「その輝きを、彼らに分けてやっておくれ」
その言葉を受けるかのように、翼が淡く光を放った。
●束ねる糸は絡まりて
「古老……!」
光が猟兵達を包み消えたのと同じくして、若い妖精が駆け込んでくる。
「|百獣族《バルバロイ》が、来ました……!」
荒い息の中で短く告げられた言葉に、緊張が走る。
足早に洞窟から出れば、その空には翼もつ|獣騎《バルバ》たちの姿があった。
「さあ、妖精ども。時は来た我らが神の骸を――」
渡して貰おうか。
恐らくそう続くはずだった言葉は、猟兵たちと共に洞窟より姿を見せた“守護者”が手にする翼を目にして止まった。
群れなして空を舞う|獣騎《バルバ》たちは、一様に動揺し戸惑いの表情を浮かべる。
「我々を謀ったか……ッ!」
「|水晶鳥《クリスタ》がお前らの神である訳がなかろうよ。そして、その怒りを向ける先はオレたちでも|猟兵たち《彼ら》でも無いのだがな……」
|獣騎《バルバ》の咆哮をいなすように“守護者”が溜息混じりに返すと、猟兵たちに視線を向ける。
「|水晶鳥《クリスタ》の力は貴殿らの望むように、彼らを払う力を与える。信じるままにその力を奮うがいい」
思惑の糸は幾重にも絡まって、聖遺物を巡る事態は最終局面へと向かう。
※トミーウォーカーからのお知らせ
ここからはトミーウォーカーの「猫目みなも」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
シリルーン・アーンスランド
親友のリグノア(f09348)さまと
是非や過去がどうあれ
数を頼み、圧す暴虐はなりませぬ
彼らに道理は通じず
またオブリビオンでありますれば
守護者さまのお言葉もわたくしたちの声も
届きますまい
ですがまず頂いた加護に光る我が身にて
守護者さまに御礼申し上げます
「ご助成痛み入ります」
その上で敢えてお尋ねを
「倒す以外に方法は無いのですね…?」
ご回答に否はございません
リグノアさまは最初から戦闘態勢にて
わたくしの決断をお待ちでございました
誰よりも戦闘に走るが如き冷徹に見えるお方ですが
実際はお優しく情の深いお方です
「参りましょう」
人造竜騎から降りてメガリス・さまよえる舵輪を詠唱し
いつも通り優雅に一礼を
そして
「偽りの生者を在るべき場所へ!」
と希い再騎乗します
ロボさまとリグノアさまの攻撃で堕ち逝くものは
あの優しき方々にお任せを
わたくしは撃ち漏れますものを人造竜騎の勢いも用いて
剣で一閃致します
「この世は既にあなた方のものに非ず…どうぞお覚悟を」
声が揃うのは嬉しゅうございます
お気の毒な方々といえど今は終わらせましょう
リグノア・ノイン
親友のシリル様(f35374)と
解らない事も理解の及ばぬ事も
この地にはまだ溢れていると感じます
特に守護者様の存在やこの輝き等
守護者様からご返答いただけるかは不明ですが
この先の戦いが待っているにも関わらず
私の理解したい欲求が出てしまうのです
「|Interessant《興味深い》.これは叶える力なのでしょうか」
それならば妖精族の力にもなり得ます
もし違うとしてもライブラリに保存し
また私の求める知識が埋まる感覚に
どこか安堵するのです
後は光に包まれる我が翼を呼び出して
迷いの気配を感じるシリル様をお待ち致します
親友の優しさも私はよく解っておりますから
「|Ja《肯定》.参りましょう。シリル様」
襲い来る敵の主張が正当であれば
きっとこの力は応えないのでしょう
多少残すはあれど、シリル様が倒しきると信じ
ロボ様と共に突撃致します
隣で戦わずともシリル様が語る言葉を感じます
親友の戦いに相対する気持ちが込められたその言葉を
私も口にしながら戦いましょう
「では、|Seien Sie vorbereitet《お覚悟を》.」
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
「戦えとか思わないよ」
守護者の言に柔らかく否を
俺達が来た理由はこの里の難を除く為だから
それに
「助力してもらえるだけで有難いから」
翼の光はどことなく
ククルカンが発するものにも似て
温かく柔らかい力をくれるように感じる
『この後』はあなたが護る場所
だけど『今』は猟兵が…
「俺達が護る場所だ!」
相棒と顔を見合わせ瞬間的に武器を合わせてから
搭乗して俺は一気に上昇
向こうは翼持つもので飛翔は激烈に速い
逃がすまいと追いすがられても必死さを見せながら空を征く
可能な限り連れてから
突然全力で急旋回し真正面を向く
追ってきた全てのソレと一瞬瞳を合わせてから
アークヘリオン詠唱!
俺を追うという事は俺を見ている、と言う事
光の刻印からは逃れ得ない!
創世の光に身体を翼を灼かれ落ちていく彼らに
今は憐憫はない
全力で背中を取られたけど
陸井が援護してくれてるから助かった
礼を叫んでも届かない分
高速・多重詠唱を駆使して更に敵を殲滅する
俺は落とし続けるのみ!
「お前達の望みは叶わない…何故なら俺達が護り抜くからだ」
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
元々封印を解いたのは
代わりに戦ってもらう為じゃないからな
守護者が真に必要になるのは
多分、この戦いを超えた先だろうから
だからこそ、今戦うのは俺達だ
「力を貸してもらえるだけで十分だよ」
身体に宿る柔らかい光は
あふれ出るような力強さはないが
今の俺達の背中を押してくれるような安心する気配だ
守護者自身の願いかそれとも里への想いか
心強さを感じながら、今を護る為に全力で向かおうか
「俺達に任せてくれ!」
相棒と一瞬武器を合わせたら
俺も搭乗して即座に出発だ
戦い方には打ち合わせも必要ない
相棒が空から、俺は地上から
離れていても問題ない
俺達の連携を見せつけてやろう
空を舞う相棒は流石の一言だ
敵を翻弄して注意を引き付けて
そこへ効果力の攻撃を放って
人造竜騎も当たり前に扱えている
「流石だな、時人」
俺も負けていられない
人造竜騎の兵器と戦文字「切裂弾」で
下から正確に、背中を取る敵や
相棒に放つ攻撃を貫き
燃え落ちていく敵には止めを放つ
冷静に正確に、確実に対応するよ
「里にも相棒にも、指一本触れさせない!」
幾対もの翼が空を舞う。彼らの闘志を示すかのように輝く鉤爪の群れを見上げ、葛城・時人は守護者の言葉にただ緩く首を振った。
「戦えとか思わないよ」
元より猟兵がこの地を訪れたのは、この里の難を除くため。一歩進み出る形で時人の傍らに並び立ち、凶月・陸井もまたそこへ言葉を続ける。
「守護者が真に必要になるのは多分、この戦いを越えた先だろうから」
だからこそ、今戦うのは俺達だ。確かな重さを備えた言葉に応えるかのように、猟兵達に宿った|水晶鳥《クリスタ》の光が今ひとたび淡く輝く。緩やかに色彩を変えながら明滅する光を受け入れ直すように一度瞑目したのち、リグノア・ノインは自らの掌を見つめて呟いた。
「|Interessant《興味深い》.これは叶える力なのでしょうか」
守護者の答えはない。ただ静かにこちらを見つめる視線が感じられるのみだ。だが、自らの推測の正誤はリグノアにとって重要ではなかった。たとえ答えが否であったとしても、知識が埋まる感覚は彼女に安堵をもたらすものだから。――そうして光に包まれた白き愛機を呼び出し、いつでも飛び出せるよう構えながら、けれど彼女はまだ動かない。
そんな傍らの親友の姿を視線で確かめた後、シリルーン・アーンスランドはまず守護者に向けて唇を開いた。
「ご助成痛み入ります」
そこで一度言葉を切り、視線を空へ向ければ、翼持つ獣騎達はこちらを威圧するように金切り声を上げ、爪を振りかざし――けれど未だ、こちらへ仕掛けてくる様子はない。勝負はあくまで正々堂々、互いの態勢が完全となってから――ということだろうか。ならば、まだこの迷いを言葉にする時間はある。
「倒す以外に方法は無いのですね……?」
「|Ja《肯定》.参りましょう。シリル様」
リグノアの答えは短い。けれどそれは、決して彼女の冷徹さを示すものではない。ただ静かに己の決断を待っていてくれたリグノアに深く一度だけ頷いて、シリルーンは自らの持つメガリスに手を触れる。
「キャプテンさま……! ハナさま! 皆様! どうかお力お貸し下さいませ!」
舵輪が彼女のもとを離れて浮き上がり、ひとりでに一機のロボットへとその姿を変えていく。『彼』と同じくバハムートキャバリアの大地にしかと足を付け、シリルーンは優雅に一礼してみせた。
「偽りの生者を在るべき場所へ!」
決意の声に、微かに武器の合わさる音が重なる。僅か一瞬互いの真正面に互いの表情を捕らえた時人と陸井が、そうしてそれぞれの竜騎に即座に飛び乗った。
「『この後』はあなたが護る場所。だけど『今』は猟兵が……俺達が守る場所だ!」
「俺達に任せろ!」
守護者への誓いと共に矢の如く空へ翔け上がるもの、或いは地にあってその影に寄り添うもの、合わせて四騎の竜騎が動き出すのとほぼ同時に、空舞う獣騎達もまた動き出す。「……来るが良い、人族の勇士よ! 我らが信仰への冒涜、刃にて正してくれよう!」
高く叫ぶなり一直線に空を翔けてくるハルピュイアを見上げたまま、リグノアは自らの中に蓄積された記憶を確かめる。――大丈夫だ。たとえ己に全てを倒し切ることが不可能だとて、同じ戦場に彼女がいるのであれば。
白き機体が、その名の通りの矢弾と化す。メガリスロボと並び飛翔するリグノアの強襲を迎え撃たんと、鋼の羽根が獣騎の翼から撃ち放たれた。追尾機能を備えたそれを射撃で相殺しながら一気に距離を詰めれば、獣騎の一騎からほうと声が漏れた。
「速いな。……人族にしては、だが!」
群れ成すハルピュイアが急上昇で突進を躱し、そのまま鋭く身を翻す。彼らの瞳が自身を見据えていることを確かめ、時人はキャバリアの操縦桿を握る手に力を込め直した。迫る翼に背を向け、遮るもののない空を行く。それを追って鋼の翼が空を打つ音が、戦いの太鼓に似て響いた。
「天空こそは我らが領域」
「人の身で思い上がらぬことだ」
「追え! ここで後れを取ることはまかりならぬ!」
空ゆく者の自負を持つ彼らにとって、飛翔する人造竜騎は見過ごしようのない敵。故にこそ追ってくるだろうという読みは当たった。徐々にこちらとの距離を詰めてくる敵の気配を冷静に数え――ある地点で、唐突に時人は機体を旋回させた。真紅に燃える幾対もの瞳が、青い瞳にはっきりと映り込む。
「始まりの刻印よ、創世の光もて敵を討て!」
声は、地上の陸井にまでは届かなかった。けれど炎の尾を引いて墜落していく翼を見れば、何が起きたかなど一目瞭然だ。流石だな、と呟き、その表情は変えないままに、陸井は低空を飛翔するハルピュイアに銃口を向ける。
「里にも相棒にも、指一本触れさせない!」
相棒に負けてはいられない。何より相棒に傷は負わせない。誓言を乗せた弾丸に戦文字が宿り、時人の背後に回ろうとしていた獣騎の翼を文字通り斬り落とす。
「……貴様!」
兄弟姉妹でも討たれたか、怒りに燃えた様子で急降下してきたハルピュイアの爪を、陽光に輝く剣が割って入って受け止める。いっそ優美なほどの一閃で敵の攻撃を真正面から押し返し、シリルーンがそこに立ちはだかっていた。
「是非や過去がどうあれ数を頼み、圧す暴虐はなりませぬ」
竜騎を駆る人の娘を空中から見下ろし、羽ばたきを続けながら獣騎は答える。
「なれば汝らも、我らに劣らぬ数を揃えてみせよ。或いは、力を」
既にオブリビオンと化した百獣族に、道理が通じるとは限らない。また彼らに、猟兵や守護者の言葉が届くとは限らない。……その覚悟を改めて確かめながら、シリルーンは正眼に剣を構えて慎重に言葉を紡ぐ。
「……では、わたくしどもがここで力を示せば?」
「その時は……その時は、そうだな」
羽ばたきの速度をわずかに緩め、ハルピュイアは悔しげに――或いは思案気に首を捻る。そうして、獣騎は低く言葉を返した。
「……汝らは既に、我らが神の光を浴びた。その上で、汝らが勝つのであれば……悔しいが、我らが神も汝らをお認めになったということやも知れぬ」
ばさりと鋼の翼が翻る。それきり言葉を切り、天を仰いで咆哮するハルピュイアを、リグノアは上空から見下ろしていた。
「この世は既にあなた方のものに非ず」
声が聞こえる距離にいなくとも、シリルーンが彼らに返す言葉は感じ取ることができた。彼女がそこに込めた思いも、また。故にこそ、コックピットからリグノアは同じ言葉を呟く。
「では、|Seien Sie vorbereitet《お覚悟を》.」
創世の光が天に眩しい。時人の放つそれは獣騎達を焼き続け、今は慈悲なく彼らを骸の海へと還し続けている。その白き輝きを背にするようにして、そして銃を取るリグノアに先んじて、メガリスロボが己の機体に溜め込んだエネルギーを解き放った。翼を失い落下していく獣騎の群れが、稲妻の如く枝分かれして放たれるレーザーに貫かれ、エルロンドの空に散っていく。それを嫌ってメガリスロボを墜とそうとする爪を、シリルーンの剣が斬り飛ばす。そちらを振り返るまでもなく冷静に銃口の先を定めて、陸井が静かに呟いた。
「逃がさないよ。逃げるつもりもないだろうけど」
里を侵す百獣族を、世界を滅ぼすオブリビオンを、ここで討ち漏らす訳にはいかない。片翼を折り、けれど残った翼でなおも風の刃を放とうと身を捻っていたハルピュイアの細い首に墨色の弾丸が突き刺さり、硬質な頭部が林檎のように滑って落ちる。
「お前達の望みは叶わない……何故なら俺達が護り抜くからだ」
「……見事なり、人族。しかし我らにも矜持がある」
時人の宣告に、ひときわ雄大な翼を持つハルピュイアはただそう答えた。創世の光に身を焼かれながら、背後からの弾丸に鋭い鉤爪を落とされながら、それでも獣騎は天を仰ぎ、叫ぶ。
「我らが神よご照覧あれ!」
落日を思わせる緋色の翼が、空を裂いて地へ翔ける。その心臓部に、リグノアが既に銃口を向けていた。放たれた弾丸はひび割れた装甲をあやまたず打ち砕き、その核を貫いて、最後の獣騎を沈黙せしめる。ハルピュイアの骸が地に落ちる音が、妖精の里にやけにはっきりと響き渡った。
そうして妖精達に感謝と共に送り出されながら、陸井はふと聖遺物の洞窟の方角を振り返る。涼やかな風が、その背を確かに撫でて去った。
大成功
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