|鋼の竜騎が翔ける世界《バハムートキャバリア》、エルロンド地方。その一角の森の中に秘された妖精族の隠れ里。その隠れ里を、ばさり、ばさりと、羽が空を打つ音と共に影が覆う。
古老はその言葉に首を傾げる。この隠れ里には、確かに聖遺物がある。だが、果たして|百獣族《バルバロイ》の神の骸であっただろうかと。“守護者”ならば知りえるのかもしれないが、妖精たちには知りえない。
古老に向けて、里の民が駆け寄る。彼らも|百獣族《バルバロイ》の一席ではあったが、神の力たる|獣騎《バルバ》へ転じる力を喪って久しい。それ故にこの隠れ里に身を隠して生きているのだ。このままでは、決闘すらままならない。そうなれば、翼もつ|獣騎《バルバ》によって蹂躙されるのみであろう。
彼らを救う為には、猟兵の力が不可欠になるが、既に|百獣族《バルバロイ》が宣戦布告をしたような状態である。その為、星の妖精族たちは、不可視の結界で護られた隠れ里に身を潜めている。
猟兵達であれば結界を破壊、もしくは強制的に解除して隠れ里に向かう術もあるだろう。しかし、そのような形で里にたどり着いたとしても、妖精族たちは警戒どころか、敵対行動と受け取られかねない。
|獣騎《バルバ》への対抗手段がない状態の里である。|人造竜騎《キャバリア》(あるいは|鋼鉄機《キャバリア》)を駆る者が助力を申し出れば拒否する理由はないだろう。
件の妖精族の里は、不可視の結界に護られる隠れ里とは言え、人間を交流絶っている訳では無く、ある意味相互不可侵のような関係なのだという。しかし、生命の埒外ではない者では、|過去の残滓《オブリビオン》になり果てた|百獣族《バルバロイ》と渡り合うのは厳しい。
白神 みや
初めましてのかたは初めまして。そして、そうでない方は、お世話になっておりますorご無沙汰しております。
そういえば|百獣族《バルバロイ》の神様って一体なんなんだろうなあ等と思っている|白神《しらかみ》です。
まだまだバハキャです。妖精族の隠れ里にある聖遺物と、|百獣族《バルバロイ》のお話です。
できれば年内に完結まで駆け抜けたい気持ちです。
⛺一章は隠れ里に乗り込むために結界をすり抜ける冒険。
イウェインが述べる通り、壊すのは得策ではないです。結界を壊さずすり抜けるのがベスト。
⛺二章は隠れ里にある聖遺物の封印を解く冒険。
👾三章はいよいよ襲来した|百獣族《バルバロイ》との戦闘です。
各章のより詳しい状況は、断章に譲ります。
●人造竜騎/キャバリアについて
今シナリオについては、人造竜騎/キャバリアをお持ちでない方については、イウェインがツテを生かして近隣の砦への紹介状をしたためております。そちらで汎用型の人造竜騎が貸与可能となります。(貸与騎体については後述)
プレイング内では「書状で借受ける」程度の表記で充分です。
●貸与騎体について
※この設定は白神のバハキャシナリオのみで有効なものですので、他のMSさんのシナリオには持ち込まないよう、お願いいたします。
エルロンド地方にてこの数十年で造られている、搭乗型の汎用騎体。ライオン系>>>グリフォン系>バハムート系 くらいの割合で地方に配備されている。どの性能も特に突出している事は無いし、この地方に数騎ある二つ名付きの騎体程爆発的な力は持っていない。ライオン系以外稀といっていい。
背景設定について以外は公式設定に記載されている通りであり、猟兵プレイヤーが所持するUCは制約無く使用可能。武装も基本的には猟兵達が製作/装備可能な武器種は揃っている様子。
●お願い
MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
指定日時より前のプレイング等はお返しすることとなりますので、ご了承ください。
諸々はタグとMSページに記載しますので、ご確認の程宜しくお願いします。
第1章 冒険
『不可視領域』
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POW : 手当たり次第に探しまくる
SPD : 周辺の違和感を見つけ出す
WIZ : 結界に干渉する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●星を包み隠す森
星の妖精族が住まうという里のある森近くの砦に転送された猟兵たちは、|人造竜騎《キャバリア》を持たぬ者はそこで借り受け、ある者は森についての情報を砦の騎士たちに求めたり、補給を受けるなどして森に向かう事になる。
砦から見える森はいたって普通の森であり、そんな里があるようには見えない。
「あの妖精族たちにはこの辺で暮らしてる奴らは何かとせわになっているんだ」
そんな猟兵達へ常から星の妖精族たちと関わりを持つ砦の騎士たちが声をかけてくる。
森の中では自給自足の生活を送るにも限度があるようで、砦がある村落と言ってみれば交易のような事も行っているのだという。彼らがその際に持ってくる「星の欠片」という鉱物のような結晶は、魔力が籠められており、都市部に持ち込むとそれなりの金銭にできるそうだ。
丁度そろそろ都市部へ行商に向かう頃合いだった為、「星の欠片」もある程度数が村落にあるらしく、必要なら多少分ける事も可能だという。これを利用すれば、森の不可視の結界を通り抜ける手段があるかもしれない。
先ずは結界をすり抜けて妖精たちと接触しなければ、事が始まらない。猟兵達は改めて作戦を考える者、当初たてた作戦通りに進めようとする者、それぞれのやり方で隠れ里を目指し始めた。
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
この地方凄く狙われちゃってる気がするね
百獣族とかとは別の要因で何かあるのかな…
「けど、乗りかかった船だし今回もガンバロだよ」
幾度かで大分操作慣れてきたし
今回もまた機体を借りるね
その上で村の人と話して陸井と俺で一つずつ
「星の欠片」を借り受けて
どんな結界にせよ
これを持つ者が通れない事はないと思うから
そこまですると不可侵ってか拒絶だし
ヤドリギ使いならもしかしたら楽かもね
とか言いつつ慎重に森を往く
妖精族って草花木を傷めるの絶対嫌うと思うし
此処は気を付けて…そう考えると
淡い杣道が見え星の欠片もあえかに光る
「きっと正しい道だよ!」
思わず声が弾んだ
惑わず隠れ里まで行けたら嬉しいな
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
ここ最近の様子からしても
確かに狙われてるみたいだよな
理由も突き止めたい所だが
「そうだな。今回もまずは解決しにいくか」
前と同じく機体は借りて
機体と一緒に星の破片を分けてほしい旨も伝えよう
無事受け取れたら感謝と共に持ち込んだ果物を渡すよ
「ありがとう。これ良かったらお礼代わりに」
相棒の言う通り、結界は拒絶とは感じないから
多分これでいけると思うな
「確かに。森や妖精とも相性良いからな」
談笑しながら、警戒も一応しながら進むよ
特に相棒と同じく森をむやみに傷付けないように
多分正解だったんだろうな
俺にも道が見えている
光るそれは招いてくれているようにも
「よし。ならこのまま進んでみよう」
●
「この地方凄く狙われちゃってる気がするね」
「ああ。ここ最近の様子からしても、確かに狙われてるみたいだよな」
エルロンド地方を訪う事になったのは、この数か月で幾度目だろうか。葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)は互いに言葉を交わす。
「|百獣族《バルバロイ》とかとは別の要因で何かあるのかな……」
「理由も突き止めたい所だが、俺達で判断するには情報が少ないな」
この世界に猟兵が訪れるようになってから間をおいての|百獣族《バルバロイ》の活性化に不自然さを抱くが、陸井が言う通り現状では事実情報しか二人の手元には無いのだ。
「けど、乗りかかった船だし、先ずは今回もガンバロだよ」
「そうだな。今回もまずは解決しにいくか」
二人は頷きあうと、|人造竜騎《キャバリア》を借り受ける為に砦へと足を向けた。
「ありがとう。これ良かったらお礼代わりに」
|人造竜騎《キャバリア》を起動するための長剣を受け取るのと引き換えに陸井が持ち込んだ果物の盛り合わせを渡すと、騎士たちの顔がほころんだ。
「珍しい果物ばかりだな!」
「……普通に齧って大丈夫なのか?」
「勿論! あ、でもこっちは皮を剥いた方が……」
食べ方を指南しながら集まってきた騎士たちや村落の人々と話を交わして、「星の欠片」を譲り受ける算段をつける。差し入れも功を奏したのか、あっさりと受け入れられ、二人はそれを手に森へと向かう。
「ヤドリギ使いならもしかしたら楽かもね」
「確かに。森や妖精とも相性良いからな」
二人の故郷には植物魔術の使い手たる者たちがいる。あらゆる植物が敬意を示す彼らであれば、森そのものが道を開けたのかもしれない。そんなことを思い言い交わす。
「やっぱりこれを持つ者が通れないってわけじゃなかったね」
「星の欠片」を木漏れ日に翳して時人が言う。そこまでの状況であれば拒絶と言った方が正しいかもしれない。しかし、そうではないという事は、二人の想定は恐らく正しいのだろう。そんな二人の手の中にある「星の欠片」が淡く光を放ち、その光が森の奥へと軌跡を描く。
「きっと正しい道だよ!」
「よし。ならこのまま進んでみよう」
里へ招くようなその光を追うように、二人をは歩を進めた。
大成功
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シャリス・ルミエール
戦う力のない相手に刃を向けるなんて、それは決闘とは呼べません
騎士の道からも逸れた行いです
聖杯の乙女として見過ごす事なんてできない
結界に守られた隠れ里ですか…
村落と交易している以上、出入りする方法は必ずあると思うのですが…
もしや、星の欠片が鍵となっているのでは?
もしも星の欠片に精霊が宿っているなら、その言葉に耳を傾ければ手掛かりを得られるかもしれません
村落の方にひとつ分けて貰いましょう
●
(戦う力のない相手に刃を向けるなんて、それは決闘とは呼べません……!)
その|顔《かんばせ》を強張らせ、シャリス・ルミエール(聖杯の乙女・f44837)は事態を把握しようとする。|獣騎《バルバ》へ転じる、或いは、|人造竜騎《キャバリア》の類で対峙するのであれば、其れは正しく|聖なる決闘《トーナメント》の在り方であろう。
しかし、星の妖精族たちは既に|獣騎《バルバ》へと転じる力を喪っているのだ。であれば、|獣騎《バルバ》を以てしての蹂躙にしかなりえない行いは、|百獣族《バルバロイ》の|聖なる決闘《トーナメント》の在り方とも、人間族が創設した騎士の道の示すものからも逸れた行いではないのか。
それも、聖遺物が悪しき使い方をされる可能性を考えれば、猶の事だ。
(――聖杯の乙女として見過ごす事なんてできない)
騎士に祝福を与えるという『聖杯』の乙女の来訪に、砦は活気づいていた。そんな中、シャリスは人々のと言葉を交わして、考えを巡らせる。
村落の人々から隠れ里に向かう事は無いようだが、妖精族たちは定期的に出入りしているのであれば、何らかの方法はある筈だ。
(もしや、星の欠片が鍵となっているのでは?)
魔力が籠められているらしい「星の欠片」。どういった物なのかは判りかねるが、魔力ではなく精霊が宿っているのであれば、そこから手がかりを得られる可能性がある。
そう判断したシャリスは、「星の欠片」を分けて貰えないかと話をしてみる。『聖杯』の乙女の頼み事だからか、隠れ里の状況を察しているのか、すんなりと「星の欠片」を手に入れる事が出来た。
(精霊の気配は無さそうですけれど、魔力を辿るには十分ですね)
交易をしているのとの事だから、幾度も通っているのであろう。恐らくその道筋に沿って同質の魔力が、シャリスが手にする「星の欠片」と呼応するように煌めいて、その道筋を示していた。
大成功
🔵🔵🔵
シリルーン・アーンスランド
親友のリグノアさま(f09348)と
竜騎を使えぬ身でお役に立てるかどうかと
考えた所で親友のお顔が浮かびました
操縦をお教え頂きたく、とお願いに上がると
ご一緒頂けるとの事にて
お礼申し上げ共に参ります
人造竜騎をお借り致しますが
ロボさまはご自分で駆動されますゆえ
慣れぬわたくしではなかなか…
ですがリグノアさまがお手間を厭わず
丁寧にお教え下さり何とか形になりました
「お手数お掛け致しまして…」
恐縮しきりで深々と謝しました
わたくしはうかと失念しておりましたが
リグノアさまは欠片を借りられたとの事
「きっとその欠片にもひかれて」
道は通じます、とお声掛けし
静かに結界をぬい森を参ります
必ず妖精の里までたどり着けましょう
リグノア・ノイン
親友のシリル様(f35374)と
親友の頼みであれば
他に何を置いてもお受け致します
特に今回は竜騎の操縦との事
「|In der Tat《成程》.それであれば勿論、お任せを」
現地でお借りした竜騎は初めての物
シリル様は恐縮されておりますが
謝る事などないのですから
「大丈夫です、シリル様」
まずは一歩一歩を歩むよう丁寧にお伝えします
ですが流石シリル様です
ご自分ではお気付きになられないようですが
コツを掴めている様に見受けられます
そっと離れ、砦の方々に星の欠片をお借りしましょう
シリル様の所へ欠片をお持ちする頃には
もう形になっているご様子
欠片はお借りしたので、後は向かうだけです
「|Ja《肯定》.欠片の導くままに」
●
砦にある|人造竜騎《キャバリア》の訓練を行う広場で、汎用型の|人造竜騎《キャバリア》が訓練に勤しんでいた。
それは、初めて|人造竜騎《キャバリア》の操縦をすることになったシリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)と、彼女へ操縦の手解きをするリグノア・ノイン(感情の渇望者・f09348)だった。
二階建ての建物を越える程もある|獣騎《バルバ》との闘いとなる以上、生身での戦いは得策ではない。シリルーンの盟友であるメガリスの化身であれば渡り合う事も可能であるが、シリルーン自身の安全も含めて考えると、自身が|人造竜騎《キャバリア》に搭乗するしか無いと判断したのだ。それと共にシリルーンが思い浮かべたのは、|鋼鉄機《キャバリア》を駆るリグノアの顔。
「|In der Tat.《成程。》それであれば勿論、お任せを」
彼女であれば操縦のコツを伝授してくれるだろうと相談に行けば、そう言って依頼にも共に同道すると申し出てくれた。
「ロボさまはご自分で駆動されますゆえ……」
「大丈夫です、シリル様」
そんな経緯からか、リグノアも今回はシリルーンに併せる形で|人造竜騎《キャバリア》を借り受ける事にしていた。最初こそ、リグノアのサポートが無くては歩くのも何処か覚束なかったシリルーンの操縦だったが、徐々に動作がスムーズになっていく。
(ご自分ではお気付きになられないようですが、コツを掴めている様に見受けられます)
暫しの自習時間を設け、その間にリグノアは砦の騎士たちへ「星の欠片」を借り受けたいと話をしに行く。
「この程度ならそのまま持って行ってくれて構わないさ。星の妖精族たちには世話になってるしな」
「|Danke.《感謝を。》彼らは必ず」
そんなやり取りを交わして、広場へと戻ってくる頃にはシリルーンの操縦技術も最初に比べれば格段に慣れたものとなっていた。
「リグノアさまがお手間を厭わず丁寧にお教え下さり何とか形になりました。お手数お掛け致しまして……」
「謝る事などないのです。シリル様の頼みであれば他に何を置いてもお受け致しますから」
操縦席から降りてリグノアへと深々と頭を下げるシリルーンに、リグノアは彼女をよく知る者でなければ気付かないような淡く微かな笑みで応える。
「欠片はお借りしたので、後は向かうだけです」
「まあ! わたくし、うかと失念しておりました……」
リグノアがそう言って「星の欠片」のひとつ、シリルーンの掌に包むように乗せれば、再びシリルーンは驚きと恐縮で深々と頭を下げる。
そうして二人は|人造竜騎《キャバリア》起動するための長剣を手に、森へと向かう。
「きっとその欠片にもひかれて、道は通じます」
「|Ja.《肯定。》欠片の導くままに」
森を悪戯に刺激する事の無いように気を配りながら森を進む二人の掌で、「星の欠片」はその進むべき道筋を確かに示していた。
大成功
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カレワド・ルーメ
行商人と森の動物達に話を聞けば、凡その位置は分かろう。
その後は…おおよそ不可視だけでは人の立ち入りを退けるのは不可能。結界には人避けも含まれているはず…
そこからは、我が血と、認識阻害の魔力を持つ外套…これら妖精の縁が助けになるはず。
後は、竜騎で森の樹々も傷付けぬよう、浮いたまま降りる為の長い綱を備えておくべきか。
支度も整ったならば、此度も機体を借り受け、いざへと飛び立たん。
(動物と話す、認識阻害を提出)
●
カレワド・ルーメ(探求の騎士・f45404)は、砦で借り受ける|人造竜騎《キャバリア》の装備を確認しつつ思案する。
カレワドはこの地方の出身ではある。しかし、星の妖精族について、その存在は情報として知ってはいたものの、直接接触する機会があったわけではない。この砦と村落で得られる情報の方が、当然ながら詳細なものであった。
(……おおよそ不可視だけでは人や|百獣族《バルバロイ》の立ち入りを退けるのは不可能)
拒絶まではいかずとも、何かしらの人避けも含まれている可能性がある事は考慮に入れる必要があるだろう。
行商人が不在かつ、村落で里の位置の情報まで把握していた無かった事は想定外であったが、必要以上に妖精族とのやり取りをしていないという事なのだろう。半分とはいえ妖精族の血が混じるが故に、その距離感には納得がいく。
(……森の動物達に話を聞けば、凡その位置は分かろう)
補給した品を借り受けた|人造竜騎《キャバリア》に乗せると、森へと|人造竜騎《キャバリア》を飛翔させる。
要所要所で森をの樹々を痛める事ないよう村落で補充した綱を利用し、森の動物たちに里の方角を確認しながら森の上空を進み、時間をかけてカレワドもまた里へと向かっていった。
大成功
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