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とある者達の人道支援

#クロムキャバリア #ノベル #カメリア大陸 #エルネイジェ王国

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リズ・ヴィアル
内容はオーレリアと同文となります。
よろしくお願いします。


オーレリア・ランベール
オーレリアとリズがカメリア合衆国に人道支援物資を届けるノベルをお願いします。
アドリブ歓迎です。

●人道支援
オーレリアとリズは、ローエングリン級大型戦艦バルムンクでカメリア合衆国を訪れます。
セルジュ侯爵の付託を受け、ランベール派閥を代表して物資を届けるためです。

物資の内容は、医薬品や水と食料などです。

「お初にお目にかかります。わたくしはオーレリア・ランベール。我が父、セルジュ・ランベール侯爵と、それに連なる協力団体からお預かりした物資をお届けにあがりました。僅かばかりですが、お役に立てれば幸いです」
オーレリアは礼節を尽くして挨拶します。

「ど、ども……り、リズ・ヴィアルです……ら、ランベール家にお仕えしてる……め、メイド……です……物資のお茶は、私がえら、選びました……オーレリアお嬢様もよくお召し上がりになる、おいし、おいしいお茶なので……でゅふっ」
リズはオーレリアの後ろに隠れるようにして挨拶します。

そしてオーレリアは戦況について訪ねます。
「失礼にあたるかも知れませんが、貴国はかなり苦しい状況に置かれているとお覗いしています。不足している物資などはございますか?」

「わたくしには祈る事しかできませんが、貴国にもどうかオリーブとポラリスのお導きがあらんことを」

「それと、防人准将殿にもお伝えいただけないでしょうか? ナタリーとランベール家は、防人准将殿の無事の帰還をお待ちしていますと」

KIA認定された事を知らされた場合、リズとオーレリアは以下のように答えます。

「ひぇ……し、死んじゃったんですか……? お嬢様、セルジュ旦那様とナタリーお嬢様にどぅ、どうお伝えしたら……?」

「そうですか……しかし、防人准将は使命を帯びた御方。その使命を果たすまで、命の輝きはポラリスのように、決して消えないと信じています」

そして、オーレリアとリズはカメリア合衆国を後にします。



 サクール帝国・ガイスエラ連邦共和国軍とカメリア合衆国・ヴァンガ共和国軍の戦いが続くカメリア大陸。形勢は帝国側が優勢であり、合衆国側は各地で劣勢に追い込まれていた。それは合衆国本土でも同様であり、東海岸側は帝国側の手に落ち、西海岸側の首都ファルケンD.C.までも帝国側によって陥落してしまい、残った本土は半分も残っていなかった。だが、それでも合衆国側は諦めず、残った拠点で抵抗を続けていた。いつか逆転出来る時が来ると信じて。

 そんな合衆国側の残った拠点の1つであるグランシスコの港には、合衆国では見られない大きな艦船が停泊しており、艦船の近くで重機やキャバリア達が艦船から降ろされる物資を降ろしていた。その艦船の名はローエングリン級大型戦艦バルムンク。エルネイジェ王国軍が少数運用する大型戦艦であり、所有する者も限られていた。その艦船の持ち主であるオーレリア・ランベール(オリーブとポラリス・f45591)と従者であるリズ・ヴィアル(コミュ障根暗陰キャメイド・f45322)が出迎えてくれた合衆国側のグリモア猟兵であるラリー・ホークと話をしていた。
「お初にお目にかかります。わたくしはオーレリア・ランベール。我が父、セルジュ・ランベール侯爵と、それに連なる協力団体からお預かりした物資をお届けにあがりました。僅かばかりですが、お役に立てれば幸いです」
「ど、ども……り、リズ・ヴィアルです……。ら、ランベール家にお仕えしてる……め、メイド……です……。物資のお茶は、私がえら、選びました……。オーレリアお嬢様もよくお召し上がりになる、おいし、おいしいお茶なので……でゅふっ」
オーレリアは礼節を尽くして挨拶しながら書類をラリーに渡し、リズはオーレリアの後ろに隠れるようにして挨拶をする。
「これはご丁寧にどうも。物資の内容は…医薬品や水と食料などですか。とても助かります。しかし、本来なら臨時大統領を務める国防大臣が出迎えるべきでしょうが、あの方は忙しくて…。大尉でしかない私の出迎えになってしまい、申し訳ない」
ラリーは書類をめくって確認した後、感謝しつつ頭を下げて謝罪する。
「いえ、お気になさらず。頭をお上げ下さいませ。失礼にあたるかも知れませんが、貴国はかなり苦しい状況に置かれているとお覗いしています。不足している物資などはございますか?」
オーレリアはラリーに頭を上げるように促しつつ、現在の戦況を尋ねる。
「オーレリアさんが仰る通り、我々の戦況は良くありません。南カメリア大陸では猟兵達の協力もあって、少しは押し返す事が出来たものの、まだ戦況を覆せる程ではありません。本土の方は未だに劣勢を強いられています。グランシスコ方面、オールドオーリンズ方面、カメリア中央平原方面の全3方面が劣勢のままです。敵軍が本気で侵攻してくればあっという間に陥落するでしょう」
「そんなに戦況が酷いのですか…」
「後はそちらが気になりそうな情報ですが…|CIO《中央諜報機関》によれば、サクール帝国とガイスエラ連邦共和国はカメリア合衆国軍を合衆国本土から追い出した後、バーラント南方軍に合衆国本土を譲渡するつもりのようです」
「えっ、バーラント南方軍に…ですか…?」
ラリーの情報にオーレリア達は驚く。普通なら占領した領土は自分の領土にするはずだ。
「サクール帝国の現大総統であるエドガー・ホークは合衆国本土の統治に興味は無いようで。合衆国を滅ぼせるのならそれで良いと考えているようです。因みにサクール帝国とガイスエラ連邦共和国は南カメリア大陸を分割統治するつもりらしいですよ」
「…もし合衆国本土をバーラント南方軍が支配する事になれば、恐ろしい事態になりますね。そういう事にならないように、合衆国と共和国の皆様に頑張ってもらいたいです。わたくしには祈る事しかできませんが、貴国にもどうかオリーブとポラリスのお導きがあらんことを」
「わ、私も…い、祈っています…」
「…祈るだけかぁ~。ま、そちらも事情があるから仕方ないよな」
オーレリア達の言葉にラリーは苦笑いを浮かべる。
「それと…防人准将殿にもお伝えいただけないでしょうか? ナタリーとランベール家は、防人准将殿の無事の帰還をお待ちしていますと」
オーレリアが拓也の話題を出すと、ラリーは表情を曇らせる。
「…オーレリアさん達は知らないようですね。防人拓也元准将は…KIA認定されました。つまり死亡扱いされたって事です」
「ひぇ……し、死んじゃったんですか……? お嬢様、セルジュ旦那様とナタリーお嬢様にどぅ、どうお伝えしたら……?」
ラリーの言葉にリズは戸惑い、オーレリアにそう尋ねる。
「そうですか……しかし、防人准将は使命を帯びた御方。その使命を果たすまで、命の輝きはポラリスのように、決して消えないと信じています」
対してオーレリアは戸惑う事無く、真っすぐラリーを見据えてそう言う。
「…オーレリアさん。元准将が誰に敗れたか、ご存知じゃないようですね。サクール帝国軍の最高戦力…大将の一角である『氷雪帝』に敗れたんです。大将は1人で国家を滅ぼせる程の力を有しています。実際、南カメリア大陸の同盟諸国の幾つかはもう1人の大将の一角である『風雷坊』に滅ぼされています」
「しょ、しょんなに強いんですか、大将…!?」
大将のあまりの強さにリズはオーレリアの背後に隠れながら、怯えてそう言う。
「…防人准将のその後の行方は?」
「氷雪帝に敗れた時点では氷漬けにされて捕らえられたと聞いていますが、それから数カ月経っても情報は全く入っていません。生存は絶望的かと思われます」
「………」
「……お嬢様?」
オーレリアはラリーの言葉を聞いて少しの間沈黙し、口を開く。
「…もし防人准将に関する情報が入りましたら、ご連絡をお願いします。たとえ生存が絶望的であっても、あの方は生きていると信じています。きっとナタリーも信じていますから」
「やれやれ…普通なら諦めて他の相手を探した方が家の為になると思いますがねぇ…。了解しました。何か分かったらお伝えしましょう」
「何卒、よろしくお願いします」
「わ、私からも…よろしく、お願いします…」
オーレリアはそう言って頭を下げてラリーに頼み込み、リズもオーレリアに倣って頭を下げる。その様子にラリーは頭を手で掻きながら苦笑いをするしかなかった。その後、物資を無事に降ろし終えたオーレリア達はバルムンクに乗り込み、エルネイジェ王国への帰路につくのであった。
「(ランベール家…拓也の奴を政治の道具に利用するだけかと思っていたが…本当に道具として利用するだけなら、普通ここまでしないよなぁ…。ま、実際はどうなのかは分からんがな)」
一方、オーレリア達を見送ったラリーは心の中でそう呟くのであった…。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2025年10月15日


挿絵イラスト