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MISSION:敵拠点攻撃作戦 Part2

#クロムキャバリア #ノベル #カメリア大陸 #ノベル企画 #敵拠点攻撃作戦 #敵エース参戦

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皇・銀静



アルジェン・カーム




 南カメリア大陸にて猟兵達の力を借り、ほんの少しずつではあるがサクール帝国・ガイスエラ連邦共和国軍に対して反撃し始めるヴァンガ共和国軍とカメリア合衆国軍。その反撃の一環として、猟兵達からの提案で敵エースがいると思われる拠点を攻撃する事を決定。攻撃部隊が編制され、猟兵の皇・銀静(陰月・f43999)とアルジェン・カーム(銀牙狼・f38896)の2人が部隊に参加するのであった…。

「ふふ…異世界の僕ともいえる方ですが…頼りにしていますよ銀静?」
「ふん…僕一人でも良かったがな。…というか僕と同じ顔で明るい雰囲気は虫唾が走る…!」
「まぁまぁ☆ 主も一人じゃ厳しいってわかってるから承諾したんでしょ☆ グリムちゃんとしても腐れマザコン義弟と共闘は業腹だよ☆」
「ちょっと! 腐れマザコン義弟ってどういう事だ、この腐れグリム! 精々、ボクらの足を引っ張るなよ!」
 敵拠点へと向かっている途中、銀静達は互いの愛機に搭乗して移動しながらそう雑談をする。
「こらぷっさん…相手はあのエースです。しっかりと力を合わせないと勝てませんよ」
「ぅう…判ったよアルジェン…」
「こちらオスカー3-1。そろそろ敵拠点が近いぞ。猟兵達、気を付けてくれ」
同行している友軍部隊の隊長であるオスカー3-1が雑談している銀静達に無線でそう伝える。
「了解だ」
「了解しました」
和やかな雰囲気から一変、2人の表情が戦闘時の真剣な表情になる。
「サリア…お前は友軍と共にエース以外を叩き潰せ」
「Grrrrr…!((分かったー! 人が乗ってる人はちゃんと助けないとね!)」
銀静がもう1機の相棒である巨大キャバリアのギガス・ゴライア『サリア』にそう伝えた時であった。
「…!? 皆、すぐにジャンプして!!」
何か嫌な予感を感じ取った銀静の愛機?である絶対神機『グリームニル』がそう言い、銀静とアルジェンは機体をすぐにジャンプ出来たが、他はすぐに反応する事が出来なかった。すると、ジャンプ出来なかった者達の地面に大きな魔法陣らしき物が浮かび上がり、魔法陣が光り輝いてジャンプ出来なかった者達を一瞬で光に包み込んだ瞬間、光に包まれた者達は一瞬で凍り付く。サリアも同様に一瞬で凍り付き、動かなくなる。
「サリア!!」
「トラップ式の氷の魔法?! まさか氷雪帝が敵拠点に…!?」
「冗談じゃない…敵エースがいるのは聞いていたが、大将がいるだなんて聞いていないぞ!?」
サリアが一瞬で凍り付いたを目撃した銀静達は、真っ先にサクール帝国最高戦力の大将の一角である氷雪帝を思い浮かべる。もし彼が敵拠点にいて、接近する敵部隊に対しての罠を仕掛けていたのなら説明が付く。
「おいおい…氷の魔法が使えるのは氷雪帝のアイツだけだと誰が決めたんだよ?」
突然、銀静達の無線に1人の男が割り込む。
「誰だ、僕達の無線に割り込んでくるのは…!?」
「お前達が言うトラップを仕掛けた張本人だよ」
「…銀静、警戒してください! 敵拠点から2機のキャバリアが来ます!」
アルジェンの言う通り、敵拠点から2機のキャバリアが出撃し、2人の前にその姿を現す。1機は青色のデストロイヤー・ゼロのような機体で、もう1機はアルジェンが良く知っているキャバリアであった。
「お久しぶりですね、アルジェン様。このような形で会うのは望んでいませんでしたが…」
「そんな…ルイーズさん、何故ここに!?」
それは護城神機『ミネルヴァ・ルイーズ』であった。かつて防人拓也が所有していた神機である。今はアラムに契約を上書きされて、アラムに強制的に従属しているのであった。
「何だ、知り合いだったのか。こいつにはカタリナの催眠術が効かなかったから、普通に話すぜ。まぁ、身体はアラムに逆らえないらしいがな。っと、危うく自己紹介を忘れるところだったぜ。俺が『氷使いのブラッド』だ。元ワイルド・ウォードッグ3番隊隊長。お前達が散々馬鹿にしたペロリストの1人ってところだ」
青色の機体に搭乗しているブラッドは銀静達にそう名乗る。
「氷使いのブラッド…確かそんな奴がいるという情報がありましたね」
「誰が相手だろうと関係無い! さっさとお前達を倒してサリア達を助けさせてもらうぞ!」
銀静の言葉を合図にブラッド達と銀静達が交戦を始める。まず、最初に動いたのは銀静であった。彼は絶対必中機構『槍の神』と『勝利の神』を同時に発動し、超高速で飛び回りながら念動光弾を乱射していく。おびただしい数の光弾がブラッド達に飛んで行くが、ルイーズの『神盾アイギス』によって完全に防がれてしまう。
「おい、防がれてるぞ、グリム!」
「格下神機のくせに生意気だぞ☆」
「じゃあ、次は僕達が…!」
続いてアルジェンが『英霊剣群展開』と『青龍門開門』、対神滅殺機構『冥界の神』を発動し、無数の神剣の幻影と水を纏った斬撃、万物を分解崩壊させる波動を怒涛の如く、ブラッド達に放っていく。
「おいおい…猟兵達ってのは本当に無茶苦茶な存在だな。その力でこの世界を牛耳ろうとする存在…エドガーが言っていた事はあながち間違っていねぇかもな」
それに対してブラッドは焦る事無く素早く術式を両手で組んで、機体の両手から冷気を放って水の斬撃を凍らせつつ、神剣の幻影はルイーズに任せて、万物を分解崩壊させる波動を回避していく。
「この連続攻撃でもダメなんですか…?!」
アルジェンはブラッド達が自身の攻撃を難なく凌いだ事に驚き、次はどう仕掛けるかを思案する。その時であった。
「ブラッド様、そろそろ退き際かと…」
「…あぁ、そうだな。無理に戦う必要はねぇ。なら、そろそろ打ち止めにするか」
ルイーズの言葉を合図にブラッドは素早く術式を両手で組んだ後、機体の両手から銀静達の視界を遮るかのように猛吹雪を展開する。
「くっ…逃げるつもりですか…!」
「逃がすか…!」
銀静達は追撃を試みるも、ブラッドに展開された猛吹雪のせいで思うように進む事が出来ない。
「悪いな。いつまでもお前達に構っている訳にはいかねぇんだよ。その代わりに俺達がいた拠点をくれてやるよ。まぁ、何も残ってはいないけどな。後、いい事を1つ教えてやるぜ。そう遠くない内、オールズヨークに駐屯しているサクール帝国軍の司令官にあの『氷雪帝』が就任するらしいぜ。けど、オールズヨークは厳重な警備が敷かれているから会いに行くのは到底無理だろうな」
銀静達に無線でブラッドはそう言い残して戦場から離脱していき、ルイーズはそれに続こうとする。
「ルイーズさん…!!」
無線でアルジェンは去り行くルイーズに呼び掛ける。
「…私から話す事はありません。私の元主様の末路を知りたいのなら、氷雪帝に聞いて下さい」
無線でアルジェンにそう返し、ルイーズも戦場を離脱していく。戦場に残ったのは銀静達と凍らされた者達だけであった。
「…とりあえず敵拠点はとれたが、これを勝利と言えるか…?」
「…ひとまず凍らされた人達を炎魔法で解凍しないと。その後に拠点を調べましょう」
この戦いの結果に釈然としなかった銀静達であったが、すぐに凍らされた者達の救助に移る。幸い、解凍した後、凍らされた者達は全員無事であり、死傷者は出なかった。その後、拠点を調べた銀静達であったが、ブラッドの言う通り、何も残っていなかった。
 こうして銀静達と合衆国軍は被害を出さずに敵拠点を奪取出来たものの、敵部隊にまんまと逃げられてしまったのであった…。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2025年10月13日


挿絵イラスト