3
クロムキャバリア弾丸地下鉄道輸送作戦!

#クロムキャバリア #プラント・イーター #科学連邦国ジャパニア #科学小国家ジャパニア

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#クロムキャバリア
🔒
#プラント・イーター
#科学連邦国ジャパニア
#科学小国家ジャパニア


0




 科学連邦国ジャパニアの荒野の片隅に突如として上空から降り注ぐ雷と共に、謎の無人オブリビオンマシンが姿を表した……恐らくは、新たな殲禍炎剣ホーリー・グレイルの使者だ。それは腹部に「捕食口」と眼球を備え、四つ足で大地を踏み鳴らす巨大な怪物めいた生体型オブリビオンマシンだ。それは……以後、識別名称「デッドハーレー」又は「プラントイーター」と称する……荒野で咆哮を上げると、都市部へ向けて進撃を開始した。目の前に立ちはだかる動物や植物、無機物も無差別に腹部の捕食口で喰らいながら突き進む。このままでは、都市部のありとあらゆる物体が奴に食い荒らされ、最終的には国家の生命線であるプラントすら食い尽くされることは明白であった。

「そうなる前に、急いで今から緊急出動してほしいなっ!」
 グリモアベースにて、この予知をグリモアから空間に投影した蛇塚・レモン(白鱗蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152)は招集に応じてくれた猟兵達へ作戦内容を告げた。
「今回の敵はかなりの速度でジャパニア郊外の地方都市へ急接近しているよっ! このまま何もしなければ、今からあと3時間でプラントは敵のお腹の中だよっ! そうなる前に足止めをみんなにお願いしたいんだよっ!」
 全力で追いついて足止めをする。簡単な任務だ、と誰もが思った矢先、レモンは更に言葉を足した。
「実は、ちょうど敵の真下を地下鉄道が走っててね? 貨物列車で新型兵器を輸送中なんだって!」
 それが地方都市にデッドハーレーが到着する前に輸送完了できれば強力な牽制として利用できるらしいが、予知ではその兵器が暴走して猟兵達に襲いかかるそうだ。
「地下鉄道に新型兵器を狙う他の小国家のスパイが紛れ込んでるらしくてねっ? こんな非常時だからこそ、どさくさに紛れて兵器を暴走させて列車を破壊して止めようとしてるっぽい! 電車が止まればプラントイーターに到底追いつけないから、なんとか列車を死守してほしいなっ! がんばってねっ!」
 地上ではプラントイーターが、地下では産業スパイが暴れ回るなんて!
 猟兵達はジャパニアの情勢に不安を覚えつつ、すぐさまグリモアの界渡りで現場へ急行するのだった。


七転 十五起
 地下列車内でのサバイバル! 地上でのロボバトル!
 まずは産業スパイと暴走する迎撃兵器を止めましょう!
 なぎてん はねおきです。

●概要
 第1章冒険、地下鉄道内部で貨物列車で運搬中の新兵器こと自動迎撃兵器が暴走します。他国の産業スパイの仕業です! 迫りくる自動迎撃兵器の攻撃から身を守りつつ、産業スパイを撃退してください!

 第2章はボス戦、どうにか兵器の暴走を止めることができれば、プラントイーターよりも早く地方都市へ到着できます。さあ、プラントイーターを迎撃しましょう! 第1章の内容が良ければ、そのまま地方都市駐屯のジャパニア国防軍が新兵器で援護攻撃を仕掛けてくれます!

 第3章は冒険。プラントイーターを撃破すると、腹の中から今まで食べた様々な物体……勿論、人間や動物などの生命体も含めた様々な「胃の内容物」が吐き出されます! 人間や動物は瀕死の状態ですが、素早く設備の整った病院へ搬送すれば命を繋ぐことが出来るかもしれません……。つまり、再び地下鉄道の出番です!
 もしも第1章で鉄道内部や列車への被害が大きくなった場合は、この章で大成功(🔵🔵🔵)判定が出なくなります。ご注意ください。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしてます!
211




第1章 冒険 『自動迎撃設備を越えて』

POW   :    気合で攻撃に耐える。あるいは設備を破壊して進む。

SPD   :    攻撃を的確に回避しつつ進む。

WIZ   :    迎撃システムの停止を試みる。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ノナ・レフティ
地下を通る鉄道、こういうものもあるんですね
訓練したこともない状況ですが、私の性能なら大丈夫、やってみせます

列車は勿論、レールや壁面も破壊されたらダメですよね
私の《翠雨》なら走行中の列車に追いつくことも、自動迎撃兵器の攻撃も回避はできるはず
でも重火器の攻撃を避けて周囲に被害が出てしまっては任務失敗、危険な機体は出力を絞った荷電粒子砲で撃墜します
敵機が軽量であれば蹴るか踏みつけるかでも墜とせそうですが、どの方法にしてもレールを避けるように気を付けないといけません

向かってくる全ての機体を相手にするより、暴走を引き起こしているスパイか装置を探して止めたいです
列車の何処かに隠れていないか警戒します



 ノナ・レフティ(雨蛙・f45543)は今回の任務を受領すると、早速この地下鉄道の輸送車両へ乗り込んだ。長い階段を降りてゆけば、そこは異世界めいた地下空間が広がっていた。
「地下を通る鉄道、こういうものもあるんですね。訓練したこともない状況ですが、私の性能なら大丈夫、やってみせます」
 既に関係各所には話が通っているので、ナノは自分が猟兵であると明かしただけで顔パスであっった。車両点検が終わると、輸送列車は暗い地下鉄道をライトで照らしながら進んでゆく。
「列車は勿論、レールや壁面も破壊されたらダメですよね」
 すぐさまナノはユーベルコードを発動させ、なんと列車と『並走』してみせる。推力偏向フィールドを纏うことで、最大でマッハ15の速度で飛翔可能だ。
「私の『|翠雨《プルウィア》』なら走行中の列車に追いつくことも、自動迎撃兵器の攻撃も回避はできるはず。でも重火器の攻撃を避けて周囲に被害が出てしまっては任務失敗、危険な機体は出力を絞った荷電粒子砲で撃墜するべきでしょう」
 グリモアの予知のお陰で対策が立てられたおかげで、ちょうど何らかの原因で暴走を始めた新型兵器を先んじて無力化するべく「NL-03K ラヴィーニ収束荷電粒子砲」が火を噴く。どうやら新型兵器とは、小型プラントを利用して攻撃ドローン自動を無限に自動生成するものらしい。
「敵機が軽量なのは助かりました。これなら蹴るか踏みつけるかでも墜とせそうです。ですが、どの方法にしてもレールを避けるように気を付けないといけません」
 束になって押し寄せる攻撃ドローンを集束荷電子砲でまとめて吹っ飛ばすナノは、兵器を破壊できないならこのドローン達を相手し続けるのは無駄だと判断すr。
「でしたら、向かってくる全ての機体を相手にするより、暴走を引き起こしているスパイか装置を探して止めたいです。列車の何処かに隠れていないか警戒しましょう」
 急いで車両内を捜索するナノ。すると仮面を被った工作員らしき男性とばったり遭遇してしまう。
「げ。なんでここに人がやってくるんだ? 関係者以外立入禁止だぞ?」
「私、関係者なんです。そして、部外者はあなた様ですね?」
「ちっ! あいつら、これは聞いてねぇぞ!?」
 どうやら、鉄道関係者に裏切り者がいるらしい。口が軽い奴で助かった。
「そのお話、詳しく聞かせてくれませんか?」
 ノナの判断は早かった。一瞬で自分の身長よりも高い男を捻り倒し、尋問の時間を始めてしまう。
「あだだだ!? い、嫌だ! 俺は簡単に仲間を売らねぇぞ、ってギャァァァ!」
「では、手荒にいきますのでご容赦ください」
 男の腕をギリギリと締め上げたことで、この列車に乗り込んでいる関係者に内通者がいることと、産業スパイがあと5人ほどいることが判明したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
「ご主人サマー!ジャパニアがピンチだよ!」
ジャパニアは金払いがいいからしっかりと助けねーとな!
「きっとジャパニア名物の焼きまんじゅうが狙われてるぞ☆」
彼奴焼きまんじゅう欲しさにきてんのかよ!?

【情報収集・視力・戦闘知識】
暴走自動迎撃兵器の解析
今どんな状態かを分析しつつ攻撃範囲や状況把握
そして敵の察知方法は細かく分析

「こうなったら幼女まt」
おめーは列車を木っ端微塵にする気かぼけぇ!三章で困るだろうが!
之で我慢しろ!
UC発動

「「わーい☆」」
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を全員に付与
光学迷彩で姿を消し水の障壁で熱源隠蔽
【念動力・弾幕】
念動障壁で列車防衛
念動光弾で自動兵器を抑えながらスパイを探して捕縛狙



「ご主人サマー! ジャパニアがピンチだよ!」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)の相棒メルシーが叫ぶ。彼女(?)にとって、ジャパニアは故郷だ。故郷というか、遙か昔に自分で建国した国なわけで、愛着があるのだから当然の反応だ。対してカシムはとても現実主義者だ。いや、現物主義というべきか。
「まじかよ? ジャパニアは金払いがいいから、しっかりと助けねーとな!」
 拝金主義の安定感あるカシムのクズぶりに、メルシーの心はメロメロだ。
「今日もご主人サマがクズでメロいぞ☆ あと、きっとジャパニア名物の焼きまんじゅうが狙われてるぞ☆」
「なんだってー!?彼奴め、焼きまんじゅう欲しさにきてんのかよ!? 許せねぇ!!」
 半分はツッコミの意味で発したカシムだったが、あんな美味いものを独り占めにしようとしているのかと思ったら、無性に腹が立ってきたカシムである。
「とりま暴走自動迎撃兵器の詳細がほしいな。急いで車掌を呼んでこい! つか車両の外が騒がしいな?」
 カシムは車窓の外に飛びまくる戦闘ドローンの大群に引きつった笑みがこぼれる。
「やばい! 光学迷彩魔術だ!」
 すぐさま自身とメルシーの姿をくらましたカシムの判断は正しかった。あと数瞬遅れていれば、機関銃の掃射で木っ端微塵になっていただろう。外の戦闘ドローンの砲口が全て彼らを向いていることがその証左だ。
「ご主人サマ! こうなったら幼女祭りで――」
「おめーは列車を木っ端微塵にする気か、ぼけぇ! |あと《三章》で困るだろうが! ええい、今はこれで我慢しろ!」
 カシムはメルシーをドラグナーガールのようなエキゾチックダンサーの衣装をまとわせた、167人の分身を召喚する。
「「わーい☆」」
 その全てに光学迷彩魔術を施すと、彼女らの力を借りて列車全体に強力な力場を形成してみせた。これで攻撃ドローンの射撃は念動力に阻まれて届くことが亡くなった。
「あとは列車にいる産業スパイを見つけ出せ!」
「「ラリホー☆」」
 ということで、車内を167人が一斉捜索すると、あっという間にスパイをカシムの前までつまみ出すドラグナーメルシー達。すぐさまスパイを捕縛すると、カシムはそいつの財布の中身を抜き取りながらインタビューする。
「他の仲間の情報を言え……でなきゃ、今からおめーのクレジットカードでエッッッな動画を大量に購入し続けてやるぞ? 違法サイトにもアクセスしてやる……個人情報が筒抜けだな?」
「来月の請求書を震えて眠りながら待つといいぞ☆」
 なんて地獄のような尋問か!
 結局、スパイは10本目の動画購入でギブアップし、持てる全ての情報を吐き出したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スイート・シュガーボックス
それじゃ、早速ディオちゃんよろしくッ!
「おけまる、スイート君☆【幻惑が紡ぐ、呑めや歌えやどんちゃん騒ぎ】ッ!」

これでこの場は大宴会空間に切り換わったよ。自動迎撃兵器も戦いを忘れてしまい、宴会を楽しんでしまうの法則で攻撃を止まるって訳さ。とりあえず新鮮なオイル燃料を注いで楽しんでもらおう。

そして産業スパイさん。今までのスパイ活動で張り詰めた生活には…。
「お☆さ☆け☆。キンキンに冷えたビールで乾杯だし♪」
本日の『極上食材』はマグロ。宴会芸がてらに解体ショーを楽しんでもらい、新鮮なお刺身をどうぞッ!お酒と一緒にジャンジャン楽しんでねッ!

そんな感じでスパイさんを酔い潰して無力化するよ。


【アドリブ歓迎】


メサイア・エルネイジェ
ごめんなすって~!
お残業してらっしゃるおスパイはどちら?こちら?
わたくしとヴリちゃんがお仕置きしてさしあげますのよ~!

本日のヴリちゃんはクロムジェノサイダーですわ~!
まずはアンカークローでお列車に掴まるのですわ
これで置いてけぼりされませんわ~!
わたくし天才ですわ~!

自動迎撃兵器がおかしくなっておりますの?
シールドでおガードすれば安心ですわ~!

その間に残業スパイを探すのですわ
残業スパイということは!
残業して疲れているに違いありませんわ!
お疲れの様子の方が犯人ですわ~!
わたくし賢いですわ~!いぇい!
悪い残業スパイはとっ捕まえてさしあげますのよ~!
ラースオブザパワー!
ぶん投げて強制定時退社ですわ~!



「ごめんなすって〜? お邪魔しますわ〜!」
メサイア・エルネイジェ(暴竜皇女・f34656)はパッキパキに見開いた眼で地下鉄道の輸送車両の中に転送されてきた。
「お残業してらっしゃるおスパイはどちら? こちらにいて遊ばせ? わたくしとヴリちゃんがお仕置きしてさしあげますのよ~!」
 メサイアは殺意と酒気切れのバフによって今や狂戦士と化していた。その証拠に、地下鉄道トンネル内に自身のキャバリア『ヴリトラ・クロムジェノサイダー』を召喚すると、車窓をぶち開けてダイナミックエントリーを果たす!
「本日のヴリちゃんはクロムジェノサイダーですわ~! まずはおアンカークローでお列車に掴まるのですわ、これで置いてけぼりされませんわ~! わたくし天才ですわ~!」
 クロムキャバリアの地下トンネルはキャバリアで作業する事を想定しているせいか、別世界の地下鉄よりも規模が大きい。キャバリアの数機くらいは余裕で通過できる。
 恐竜型キャバリアが輸送列車の一部に連結用鍵爪を引っ掛けたことで、列車と同じ速度で並走することになったメサイアは次の行動に移る。
「おや? 前方からえげつねぇ量のお弾幕が? 噂の自動迎撃兵器の暴走ですの? これではお列車が傷付いてしまいますわ〜! でもご安心遊ばせ? ヴリちゃんのシールドでおガードすれば安心ですわ~!」
 そのまま列車の護衛を愛機に任せると、メサイアは再び車内へ戻ってスパイを探す。
「産業スパイ……いえ、これはアナグラムですわ! 本当は残業スパイということですのね!? そして残業ということは! 残業して疲れているに違いありませんわ! きっとお疲れの様子の方がお犯人ですわ~! わたくし賢いですわ~! さすが酒を断ってる今のわたくしの灰色の脳細胞がフル回転中ですわ〜! いぇい! さぁて、そうと決まれば悪い残業スパイはとっ捕まえてさしあげますのよ~! ラースオブザパワー! ぶん投げて強制定時退社ですわ~!」
 殺意モリモリチョモランマモードで隣の車両へ乗り込むメサイア。
「ごめんあそばせ〜! そして見付けましたわ、残業スパイ! 死に晒せぇぇぇ〜!」
 ユーベルコード『|憤怒の剛力《ラースオブザパワー》』で、発見した産業スパイを掴んで投げようとした、まさにその時だった。

「ストーップ! 宴会の最中は『暴力行為は禁止』さッ!」

 スイート・シュガーボックス(おかしなミミック・f41114)――せっせと料理とお菓子作りに励むミミックがメサイアを制止する。その横で彼と同じリボンの色をした水色のショートヘアの女子校背らしき人物が何かを差し出した。
「レッツパーリータイム☆ おねーさんも一杯どうぞ☆」
 差し出されたのは、まさしく酒だった。しかもキンッキンンに冷えたビールだ!
「ど、どういうことですの? 車内で宴会だなんて、おマナー違反ですわ〜!?」
「まぁまぁカタいこと言わないで! こうやって、新型兵器さんとスパイさんもくつろいでるわけだし!」
 スイートは自身のユーベルコードによって、大宴会世界を周囲に形成していた。
「あ、これウチの権能! すごいべ?」
「ディオちゃんは幻惑神機『ディオニュソス』っていう神機っていうんだ! このジャパニアの神様の一柱だったんだって!」
「し、神機ですって!?」
 メサイアも少なからず関わる神機が目の前にいることに、眼を白黒させる。
 そんな彼女を差し置いて、スイートとディオニュソスは宴会を再開する。
「それじゃ、早速ディオちゃんよろしくッ!」
「おけまる、スイート君☆ 【幻惑が紡ぐ、呑めや歌えやどんちゃん騒ぎ】ッ!」
 これにより、一切の戦闘行為が禁止され、自動迎撃兵器も戦いを忘れてしまい、宴会を楽しんでしまう。
「とりあえず新鮮なオイル燃料を注いで楽しんでもらおっか!」
「めっちゃいい飲みっぷり☆」
「産業スパイさん。今までのスパイ活動で張り詰めた生活には……」
「お☆さ☆け☆ キンキンに冷えたビールで乾杯だし♪」
 本日の『極上食材』はマグロを使った会席料理。宴会芸がてらに解体ショーを楽しんでもらい、新鮮なお刺身を提供すれば、お酒と一緒にジャンジャン宴会を楽しむ残業スパイ。
「ええい、わたくしも飲みますわ〜!」
 メサイアもこうして宴会するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
星々
UC発動中
(某ゼラフィウムでぐすぐすしょんぼり
「て、テラ…今はジャパニアの危機ですからっ」
そうだったな…ジャパニアに生きる人達は助けないと…!
それに…あれ…多分人喰いキャバリアの一種だ…!

ぜっちゃん…あのプラントイーターにぜっちゃんチョコ食べさせるの禁止だからな!
っていやおれ達も…ふぎゅう
「ぐぶっ…!と、兎に角この暴走新兵器に耐えてスパイを探しますよ!」
【戦闘知識】
自動迎撃装置の構造と能力と攻撃範囲を解析
死霊魔術で亡霊達を使役
スパイの位置を捕捉できるよう試

迅雷発動
超重力や神聖魔術で迎撃装置の攻撃は可能な限り防ぎ列車の被害を最小限に努める様に立ち回る

スパイを見つけたら不殺徹底無力化


皇・絶華
星々
おお…なんと言う事だ…デッドハーレーという奴…まさか…このジャパニアに福音を齎したぜっちゃんチョコを狙いに来たというのか!
確かにジャパニアの民まっしぐらなぜっちゃんチョコを狙い圧倒的なパワーを求めるのは当然の理か…!
「ぴぇ」
「あわわわ」

む…そうか…ではぜっちゃんチョコはお前達とさっちゃんとジャパニアの民限定としよう( ´・x・)UC発動ねじこみねじこみ
「「ぐぎぎょげぇ」」

神機の主発動
さっちゃんころちゃんと共に溢れるパワーで迎撃装置の攻撃に耐えつつ可能な限り壊れないように無力化
必要時は列車をっ壊さないように庇いつつスパイ捜索
機械もさっちゃん達のようにぜっちゃんチョコで回復できればいいのだがな



 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は別の任務で起きた出来事のせいでしょんぼりしていた。
「うぅ……ヘカテぇえ……」
「テラ……今はジャパニアの危機です、しっかりしてくださいっ!」
 相棒兼保護者のヘカテエイアに気合を入れ直されたテラは、目尻に溜めていた涙を拭って顔を上げた。
「そうだったな……ジャパニアに生きる人達は助けないと……! それに……多分、予知で出たジャイアントキャバリアは、人喰いキャバリアの一種だ……!」
「プラントイーターと言ってたな! 人を食らい、プラントまでも食うとは、まさに底なしの食欲! 素晴らしい……!」
 今回、テラが協力を求めた相手が皇・絶華(影月・f40792)だ。彼はプラントイーター『デッドハーレー』の予知にいたく感銘を受けている。
「おお……なんと言う事だ……デッドハーレーよ……まさか……このジャパニアに福音を齎した『ぜっちゃんチョコ』を狙いに来たというのか! 確かに……ジャパニアの民まっしぐらなぜっちゃんチョコを狙い、圧倒的なパワーを求めるのは当然の理か……!」
「ぴぇ」
「あわわわ」
 絶華の下僕であるメイド服のサートゥルヌスと金髪幼女のコロニスが青ざめた顔でガタガタ震えてしまう。そしてヘカテエイアも怪訝な表情でテラへ小声で囁く。
「やっぱり、この人を頼るのは間違ってたのでは?」
「ヘカテ、ぜっちゃんはキチガイだけど実力は確かだからな! 大丈夫だ! おれがガツンと言い聞かせてやるぞ!」
 テラは咳払いをひとつした後、絶華へえ告げた。
「オホン! ぜっちゃん……あのプラントイーターにぜっちゃんチョコ食べさせるの禁止だからな!」
「む……そうか……では、やむを得ん。ぜっちゃんチョコはお前達とさっちゃんところちゃん、そしてジャパニアの民限定としよう。さあ、遠慮せずにパワーを摂取するんだ!」
「ギャァァァ!? テラぁ!? これ逆効果ですよおぼろろろろろろろ!」
 ヘカテイアの喉奥へ強制的に漢方薬と薬膳効果のある虫を配合した超高濃度カカオ汁が流し込まれてしまう。
「あっぎょぬるっぺぽ☆ フォオオオオー!!」
 あまりの不味さと高カフェインと薬膳効果で、ヘカテイアの言語機能が破壊された。でも何故か出力される魔力は数倍に膨れ上がっている!
「テラ! それにさっちゃんにころちゃんも! 食欲がないなら私が胃の中へ流し込んであげよう!」
「「「あばばばばばば!?」」」
 こうして3人は尊厳と引き換えにパワーを獲得した。

 そこからの活躍は目覚ましいものだった。
「ちんまんぽんおゆるぴっけりゅらんぐえうぇび!」
「ぺ!」
 ヘカテイアの指示にテラが列車の外で飛び回る自動迎撃ドローンを重力魔力で抑え付ける。
 一方、絶華はドローンの銃撃に撃ち抜かれながら、ぜっちゃんチョコの超再生力頼りに暴走する兵器の大元……ドローンの発射ターミナルが積まれた車両へ向かう。
「うむ! 弾丸が身体の中を通過してゆく度に細胞が活性化してゆくのを感じる! さすがは我がぜっちゃんチョコだ! 細胞の超再生力は今日も健在だな!」
 頭を銃弾で吹っ飛ばされた0.1秒後には完全に復元される絶華の肉体はもう人間離れしすぎていた。
「うわ、なにこのゾンビ戦術……ってえ痛ぇ! 痛すぎて言語野が復活したぞこの野郎が!」
「わぁ、わぁぁ……!」
「さっちゃん、ころちゃん! 自動迎撃ドローンから列車を守る肉盾になれ! 私は車内に戻って、スパイを探し出す! きっとこんな事をするスパイには、ぜっちゃんチョコによる脳へのパワーが足りてないはずだ! 急いで摂取させなければ!」
 そう告げると、下僕2名を肉盾にしつつ絶華は車内へ侵入。テラもヘカテイアにまかせてスパイ捜索に加わる。
「でぬゔぇりゅっるぼっきんちょ!」
「なに? この床下が怪しいだと? ならば、ふん!」
 絶華は凄まじいパワーで車両の床にある点検用の小さな扉を引き剥がす。そこにうずくまっていたスパイを発見するやいなや、片腕でつまみ出してニチャア……と笑みを浮かべた。
「ようこそジャパニアへ! これはウェルカムドリンクのぜっちゃんチョコドリンクだ! 遠慮せずに飲み干したまえ!」
「うわクッサ!? やめろ! 1週間は匂いが服に染み込むだろうが! つか何が入ってんだ??」
 スパイの問いに、絶華はドリンクのグラスの口を彼の顔面に押し付けてから答えた。
「それはもちろん……パワーだ!」
「おわぁぁぁ!?」
 こうしてスパイは全身ムキムキマッチョになり、服が弾け跳んで剥き剥きになって発狂したとさ。めでたしめでたし。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
緊急事態ですね!
ジャパニアの皆さんを守り抜きますよ

兵器も列車も共に傷つけさせはしません
ですから暴走した兵器の攻撃を避けません
避けたら列車に当たって
列車が壊れちゃいますからね

竪琴を爪弾いて練り上げた魔力で
水と風の防御バリアを纏って防御します
更に兵器さんの攻撃(弾丸やレーザー?)を
炎の魔力で溶解させたり威力を減じたりします

万が一列車に流れ弾が当たりそうな時には
防御バリアを広げて守ります

演奏しながら兵器に近づいて
事前に教えてもらったスイッチオフで停止させます
ふう

兵器が止まりましたら
今度は旋律に暴露の状態異常の力を込めます
そのまま車内をうろちょろすれば
スパイさんが自ら自分がスパイだと
我慢できずに暴露されるでしょう
見つけたら拘束します

…その他の方々も
何か秘密を暴露しまうかも知れませんが
緊急事態ですので…
そんなこんなは聞かなかったことにして
さあイーターさんを止めるためGOGO!です



 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は地下貨物列車の車両へ転送されるやいなや、懐中時計を懐から取り出して時間を確認した。
「緊急事態ですね! ジャパニアの皆さんを守り抜きますよ〜」
 猫の手が懐中時計のボタンを強く押し込めば、それは白い蒸気を噴射しながら竪琴へと変化した。
「兵器も列車も共に傷つけさせはしません。ですから、暴走した兵器の攻撃を避けません。避けたら列車に当たって、列車が壊れちゃいますからね」
 車窓から高速で疾走する地下貨物列車の屋根へよじ登った箒星は、周囲を飛び交う攻撃ドローンの群れを目の当たりにする。
「これは……思ってた以上に骨が折れそうですね?」
 竪琴を爪弾いて練り上げた魔力を織り上げ、水と風の魔力で防御バリアを自身の周囲へ展開する。水と暴風の鎧は、周囲から浴びせられる銃弾の弾幕をことごとく防いでくれる。更に炎の魔力で弾丸を溶解させ、ドローンを熱暴走させて攻撃行動をシャットダウンさせてしまう。
「いくら強力でも機械です。熱暴走すればプログラムがダウンするでしょう。おっと、列車の屋根にも水のバリアをて展開しておいて正解でした。危うく屋根が穴だらけになるところでしたよ」
 箒星はこうして攻撃を受け止めながら先頭車両を目指す。その間に演奏は欠かさない。
「スパイさん、聞こえていますか? もしも聞こえていたら、そのお身体と心はきっとおつらいはずです。楽になりませんか?」
 箒星の演奏は魔法であり、世界の法則さえ捻じ曲げる。それは時に、人々の感情さえ掌握してしまう。
「ぎゃぁぁぁ!? もう我慢できない! 俺が、俺がスパイなんだ! ごめんなさい! 病気の恋人の治療費のために大金が必要だったんだ! お願いだ、命だけは!! 俺が死んだら、彼女が一人ぼっちになっちまうんだ! 頼む、見逃してくれぇぇ!!」
 先頭車両の中から、発狂した男性の声が聞こえる。箒星の演奏が、隠れていたスパイの心に巣食う罪悪感を増幅させて告解するように仕向けたのだ。おいおいと泣きわめくスパイの男性は、外にいる箒星へ叫んだ。
「もう俺はこの仕事を降りる! 彼女を連れて、ジャパニアへ亡命する! だからこの曲を奏でる猟兵、聞こえるか!? 兵器の停止方法は――!」
 スパイが新型兵器の停止方法を叫ぶ。箒星はそのとおりに操作すると、程なくして兵器は暴走状態からスリーブモードへ移行した。
「ふう……ありがとうございます。本来ならあなたを拘束すべきですが、その必要はなさそうですね?」
 箒星は車内へスルスルと身体を滑らせて戻ると、バツが少々悪そうに言った。
「何か事情がおありの様子ですが、今は緊急事態ですので……聞かなかったことにしますね」
 地下列車の先に光が漏れる。もうすぐ目的地の地方都市に到着するべく、列車は地上へ顔を出す。
「さあイーターさんを止めるため、GOGO!です!」
 無事に兵器の運搬とスパイの身柄確保をやり遂げた猟兵達は、ひとまず安堵の溜息を吐いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『デッドハーレー』

POW   :    レディアント・ゾイレ
【眼球状の器官】から、レベル×5mの直線上に【無敵を含む防御効果を無視するレーザー】を放出する。【エネルギー】を消費し続ければ、放出を持続可能。
SPD   :    ドゥームファング・チャージ
【突進】で装甲を破り、【噛砕】でダウンさせ、【レディアント・ゾイレ】でとどめを刺す連続攻撃を行う。
WIZ   :    ブラッディストーム
【ハルバードの回転切り】で【斬撃の嵐】を発生させ、レベルm半径内の対象全てを攻撃する。連続で使うたび命中力と攻撃速度が上昇。

イラスト:もりさわともひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠桐嶋・水之江です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 地下鉄道で移動したおかげで、猟兵達は襲撃予測地点の地方都市へいち早く到着。
 最新の秘密兵器の『自動迎撃型ドローン射出ポッド』も現地に早速配備され、プラントイーターこと『デッドハーレー』を迎え撃つ準備ができた。

 そしてついに、地平線の向こうに砂埃が沸き立つ。巨体を轟かせる『デッドハーレー』が、目の前のあらゆる物体を喰らいながら猛進してくる!
 さあ猟兵達よ! 準備はいいか? 全力を賭して『デッドハーレー』を撃破せよ!
 必要ならば秘密兵器のドローン群が援護射撃をしてくれるぞ! 適宜指示を出してくれ!
スイート・シュガーボックス
神機形態になったディオちゃんに搭乗、『VOB』で地平線の向こうからくるデッドハーレーに向かって高速飛翔して接近するよ。

食いしん坊さんには何が必要か?そうだね、お菓子だねッ!
【甘く香る極上のお菓子街】ッ!これでジャパニア首都にも劣らない大きさのお菓子の街を作り上げる。これで進軍スピードを落とさせるよ。
更に…ディオちゃんッ!
「おけまる☆『豊穣葡萄』を敵頭上に展開、お酒を滝のように生成するし。しかもス・ピ・リ・タ・ス♪」
これで酔っ払わせて、ディオちゃんの権能で明後日の方向にジャパニアの街や俺達の幻影を見せて突進方向をズラして時間を稼ぎながらドローンと一緒にお酒レーザーで攻撃してくよ。


【アドリブ歓迎】


メサイア・エルネイジェ
あら~!怪獣みたいですわ~!
つぶらなお目々…んぎゃー!
すっげぇおビームを撃ってきましたわ!
あんなのに当たったらジュッ!ってなってしまいますわ!

はっ!閃きましたわ!
お目々からおビームを撃つということは!
お目々に見られなければよろしいのですわ!
つまり!お身体に張り付いていればおビームに撃たれないのですわ~!
わたくし天才ですわ~!

おドローンの皆様~!援護射撃してくださいまし~!
その隙にヴリちゃん!アンカークローですわ!
横か背中に張り付くのですわ!
振り落とされないようにクローでしがみつくのですわ~!
ブレードエッジもぶっ刺すのですわ!
ここでパイルブレイクをズドン!
痛いのをぶち込んで差し上げますわ~!



「来たよディオちゃん! 迎撃だッ!」
「おけまる水産☆」
 スイート・シュガーボックス(おかしなミミック・f41114)は水色のショートヘアの女子高生風の格好をしたディオニュソスと共にプラントイーター『デッドハーレー』へ立ち向かってゆく。ディオニュソスの身体が黄金に輝き出せば、みるみる内に巨大化して真の姿である幻惑神機『ディオニュソス』へと変身した。
『さあスイート君、ウチに乗って!』
「分かったよ、ディオちゃん!」
 ディオニュソスの手のひらに乗っかったミミックが彼女の胸元のコクピットの中へと飛び込んだ。

 一方、同タイミングで緊急発進したのはメサイア・エルネイジェ(暴竜皇女・f34656)が借るヴリトラ・クロムジェノサイダーだ。漆黒の装甲を陽光に怪しく照らして、凶暴性を顕わにした恐竜型サイキックキャバリアが疾走してゆく。
「あら~! あれがデッドハーレーですわね、まるで怪獣みたいですわ~! お腹のお口で何でもかんでもパクパクですわ〜! そしてまぁなんてつぶらなお腹の中のお目々……って、んぎゃー!」
 突如、デッドハーレーの腹の中の眼球から破壊光線が発射された! 間一髪で破壊光線を回避できたが、後ろの都市防壁が轟音を立てて崩れるほどの威力にメサイアの顔が一気に青ざめる。
「すっげぇおビームを撃ってきましたわ! あんなのに当たったら『ジュッ!』ってなってしまいますわ!」
 地上でこんな破壊光線を乱射されたら、後ろの都市が破壊されかねない。やむなくメサイアはヴリトラの戦闘形態を変更する。
「今回だけのハイブリッド兵装ですわ〜! 陸上型のヴリちゃんにおフライトユニットをドン! おイオンスラスターでのホバー走法で低空飛行ですわ〜! これならおビームを打つのに上空を狙わざるを得ませんわ〜」
 まるでニンジャめいて空中を走る漆黒の機竜が気を逸らしてくれている間に、スイートは攻撃を仕掛ける。
「食いしん坊さんには何が必要か?そうだね、お菓子だねッ! いくよ、【甘く香る極上のお菓子街】ッ!」
 ディオニュソスの背部に浮かぶ大小様々な宝玉から生成したワインを高圧縮で噴射することで飛翔しつつ、スイートはユーベルコードで戦場全体をお菓子の街へと作り変えてしまう。
「これでジャパニア首都にも劣らない大きさのお菓子の街を作り上げたよ。美味しいお菓子が目の前にあるのに、無視できるわけないよねッ? これで進軍スピードを落とさせるよッ!」
 デッドハーレーは目の前のユーベルコード製お菓子の家をバクバクと食らいつく。ビスケットの建物に突撃して粉々に砕き、長柄斧槍で叩き割って腹の口で咀嚼する。
「更に……ディオちゃんッ!」
「おけまる☆ 『豊穣葡萄』を敵頭上に展開! お酒を奴の上から滝のように生成するし。しかもス・ピ・リ・タ・ス♪」
「これで酔っ払わせて、ディオちゃんの権能で明後日の方向にジャパニアの街や俺達の幻影を見せれば、突進方向をズラして時間を稼ぎながらドローンと一緒にお酒レーザーで攻撃だッ!」
 酒の滝と高圧ワインビームを浴びて、急性アルコール中毒になったデッドハーレーがフラフラになっていく。そこへえ自動迎撃ドローン軍の射撃で確実にダメージを蓄積させていった。
「あらまぁ〜美味しそうなお菓子のお家ですわ〜! って、ハッ! わたくし、気付いちゃいましたわ〜!」
 お菓子の街に漂うアルコール臭で、メサイアの瞬間思考力が活性化される。
「お菓子パクパク中はデッドハーレーのお目々は塞がって、おビームを撃てませんわ! 更にお目々からおビームを撃つということは!? わたくしがお目々に見られなければよろしいのですわ! つまり! デッドハーレーのお身体に張り付いていれば、ヴリちゃんはおビームに撃たれないのですわ~! わたくし天才ですわ~!」
 そうと分かれば行動が早いメサイア。
「おドローンの皆様方~! 援護射撃してくださいまし~! その隙にヴリちゃん! アンカークローですわ! デッドハーレーの横か背中に張り付くのですわ! 振り落とされないようにクローでしがみつくのですわ~!」
 お菓子に夢中になっている酔っ払ったデッドハーレーに、漆黒の機竜が取り付く。背中に乗っかると、一気に爪やブレードを突き刺していった。
「ブレードエッジもぶっ刺すのですわ! そして、ここでパイルブレイクをズドンですわ〜! 風通しを良くして差し上げて、痛いの痛いの、ぶち込んで差し上げますわ~!」
 次の瞬間、爆発とともに巨大な鉄杭がデッドハーレーの背中の脊髄に打ち込まれる。更にスピリタスまみれの真紅の身体にパイルバンカーの火薬の火花が引火!
「おわー!? 燃えてますわー!? 退避ですわよヴリちゃん!」
 一気に火達磨になってゆくデッドハーレーは、その場で足が止まってしまっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ノナ・レフティ
デッドハーレーのレーザー、当たったら一瞬で蒸発しちゃいそうです
でも、当たらなければ問題ありません

敵が都市に入る前に仕留めます
《翠雨》の加速ならレーザーを躱せるでしょうけど、敵も私の機動パターンを分析して射撃の精度を高めてくるはず
ドローン群に援護を要請、私とは別方向から敵に接近して射撃してもらい、こちらを観測させる隙を与えないようにしたいです
私とドローン群、多数の小さな標的を同時に捕捉するのは難しいでしょう

獣のような見た目ですし荷電粒子砲も効きそうですが、通常の射撃が決定打にならないようなら切り札を使います
対大型目標エネルギー榴弾、イルマタル装填
敵に近接攻撃を仕掛けている味方に一時退避を要請、大きな目玉に撃ち込んでやります



 ノナ・レフティ(雨蛙・f45543)はプラントイーター『デッドハーレー』が都市へ侵入する前に食い止めるべく、行動を開始する。
「デッドハーレーのレーザー、当たったら一瞬で蒸発しちゃいそうです。でも、当たらなければ問題ありません。まだ、負けません」
 すぐさまノナはユーベルコードの『|翠雨《プルウィア》』を発動。全身を推力偏向フィールドで覆い、迫りくる困難に打ち克つ気概をみなぎらせる。するとノナの戦闘力はぐんぐんと右肩上がりに上昇し、機動力は最大マッハ15まで強化される。
「加速ならレーザーを躱せるでしょうけど、敵も私の機動パターンを分析して射撃の精度を高めてくるはず。ここはドローン群に援護を要請しましょう。私とは別方向から敵に接近して射撃してもらい、こちらを観測させる隙を与えないようにしたいです」
 都市から大量の迎撃ドローンが発進されると、デッドハーレーの死角から次々と弾幕が張られてゆく。敵の腹部の口と目玉、そして手にしている武器の射程外から数の暴力で圧倒してゆく。その間にノナはデッドハーレーに肉薄し、ラヴィーニ集束荷電粒子砲を撃ち込み続けた。
「私とドローン群、多数の小さな標的を同時に捕捉するのは難しいでしょう」
 デッドハーレーは攻撃を浴び続けることに痺れを切らしたのか、腹部の眼球状の器官から破壊光線を発射! エネルギーを使い続け、近寄るドローンとノナを牽制してゆく。
「ううん、獣のような見た目ですし荷電粒子砲も効いてるはずですが、あれでは迂闊に近付けませんね。やむを得ません、切り札を使います」
 ラヴィーニ集束荷電粒子砲へ対大型目標エネルギー榴弾イルマタルを装填。専用カードリッジが装着されると、ヴゥゥゥンと鈍い駆動音が響く。
「至急、ドローン群を退いてください。大きな目玉に撃ち込んでやります」
 迎撃ドローンを対比させたノナは、相手がエネルギー切れになった瞬間に砲口から極太の超威力のビームを発射した。超光熱プラズマ光線はデッドハーレーの腹部に突き刺さり、火花を散らして爆発を起こすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
少々出遅れてましたけれども頑張ります

なんとも禍々しいお姿です
マシンさんを海へと還して
囚われの操縦者さんをお救いしましょう

まずはドローンさん達の牽制です
よろしくです!

上空のドローンさん達が
ちょうど壁のようになって
イーターさんの視界を塞いでくれている機に
竪琴で
ジャパニアで流行りのポップスのメロディを奏でて
地中へと潜ります
私の姿を見失うでしょう

イーターさんは
ドローンさん達の攻撃や牽制で
釘付けにされたり
事前に打ち合わせていた地点へと
誘導されていますし
猫耳&風の魔力で振動を捉えて
動きは丸わかりです

今です!
地中からばっと飛び出せば
頭上はイーターさんの腹の真下です
レーザーや武器で攻撃することは出来ませんし
仮にあったとしてもそんな暇は上げませんよ

旋律を響かせながら
火の爆発力&水の噴出&風の飛翔で宙へ舞い上がり
そのまま装甲を貫通して内部へ

魔力ダッシュで勢いよく掘り進みダメージを与えて
途中操縦者さんを救出して脱出します

戦闘後も演奏を続けて
イーターさんへの鎮魂とします
海で静かにおやすみ下さいね



 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は徐々に都市部へ接近するデッドハーレーの侵攻を食い止めるべく、勢いよく指笛を吹いた。
「ランさん、お願いしますね」
 箒星の足元からメスのメカジキことランさんが飛び出し、5mの巨体で空中を泳ぎ始める。そのまま箒星を自身の背に乗せたランさんは、戦場の空をものすごい速度で駆け抜けてゆく。
「少々出遅れてましたけれども頑張りますよ。それにしても、デッドハーレーさん。なんとも禍々しいお姿です。ハーレーさんを骸の海へと還して、腹の中に囚われの人々をお救いしましょう」
 箒星は竪琴を構えると、早速演奏を開始する。ジャパニアで流行中のPOPソングで見方の戦闘意欲を向上させる。
「まずはドローンさん達の牽制です。よろしくです!」
 要請に応じて上空の迎撃ドローン部隊がデッドハーレーを取り囲む。それはちょうど壁のようになってデッドハーレーの視界を塞いでゆく。デッドハーレーは四方八方から射撃されることを嫌い、腹部の眼球器官から破壊光線を発射して、ドローン群の壁を切り崩し始めた。こうなると、デッドハーレーは箒星の事に構っていられなくなる。
「今のうちに作戦開始ですよ、ランさん。1、2、1、2♪  てくてく行きましょう!」
 箒星は炎と水と風の魔法を籠めた竪琴の旋律をランさんの全身に纏わせ、地中へ突撃させてゆく。ランさんの長い口吻が掘削機めいて地面を掘り進め、どんどん地中へと潜ってゆく。
「このユーベルコードは通常移動と同速度で地中を掘り進めることが出来ます。つまりランさんに乗っていれば、メカジキの遊泳速度である時速80kmで地面へ潜れるのです。そうすれば私の姿を見失うでしょう」
 自分の脚では徒歩と同じ速度だが、ランさんを呼び出せばこの点は大幅に改善される。この間に地上ではデッドハーレーがドローン部隊の攻撃と牽制で釘付けにされ、事前に打ち合わせていた地点へと誘導されてゆく。地中でもその動きは箒星の猫耳と風の魔力で頭上からの振動を捉えることで把握できる。そして誘導地点へ箒星とデッドハーレーが辿り着いた瞬間、総仕上げに入る。
「今です! ランさん、GO!」
 地中からばっと箒星とランさんが飛び出した場所は、デッドハーレーの腹の真下だ。
「ここならレーザーや武器で攻撃することは出来ませんし、仮にあったとしてもそんな暇は上げませんよ?」
 箒星は竪琴の旋律を響かせながら、炎の魔法で小さな爆発を起こして推進力へ変え、ランさんの巨体を水の噴出でお仕上げ、追い風を吹かせて更に上へと加速して舞い上がる。
「このユーベルコードは地中を掘り進めるだけではないです。ランさん、貫いてください!」
 ランさんの鋭い口吻に旋律の魔法が集中すると、デッドハーレーの腹部から背中まで一直線に貫通してみせたのだ。分厚いデッドハーレーの皮膚を裂き、内臓に多大なダメージを与える。その激痛でデッドハーレーが苦悶の絶叫を放った。
「流石にタフですね。まだ倒れませんか。ですが、そろそろ骸の海で静かにおやすみ下さいね」
 空中へと脱出する箒星は、デッドハーレーへの鎮魂曲を奏で続けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・絶華
神機
機神搭乗
おお…奴がぜっちゃんチョコを求めて現れた人食いキャバリアか

「うん…な…カイルスぅ…このドぐされ糞親父がぁぁ!」
うん?
「あれはカイルス様!?原初の神機シリーズ…須らく滅んだのではなかったのか!?」

「ふざけんなよてめぇ…産み出した俺達兄弟を「可愛くなくてむさいからヤダ!儂は美少年と美少女に囲まれたいんじゃもん!」ってタルタロスに墜としてくれたんだろうがこの腐れロリコン変態親父がぁ!!」
おお、さっちゃん…おこぷんなのは判ったが先ずはあの人食いを倒さねば…ぜっちゃんチョコ足りないかな?
「よし今は休戦だ!まずはこの怪物をシメるぞ!」(ぷるぷる

【戦闘知識】
敵機の能力を解析
特に構造と食べた存在を可能な限り分析

神機の主発動
ころちゃんも敵を殴るぞ
「生意気な奴だが朕の敵ではないわぁ!」(幼女パンチ

【空中機動・念動力・弾幕】
UC発動
超高速で飛び回りながら念動光弾を叩き込みその動きを封じ
次元転移で距離を詰
【二回攻撃・切断】
鎌剣による次元切断による猛攻…だが今回は鎌剣の範囲内のみ
中身に被害は及ばせない


カシム・ディーン
神機
…メルシー…奴の構造を徹底的に解析しろ
「??どうしたの?」
何…直感だ
惨たらしく痛めつけてやりたい奴があれに乗る可能性を考えたんでな

【情報収集・視力・戦闘知識】
敵機の構造と能力…武装を細かく解析
偶然カイルスの能力も解析

…!彼奴の能力…!
「うん?メルシーも初めて見るけどカイルス様じゃないかな?」
そうか…後で彼奴と接触するぞ…!(これからの戦いで…奴の能力は…利用できるかもしれねぇ

【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で熱源隠蔽

【空中戦・念動力・弾幕】
UC発動
超絶速度で飛び回りながら念動光弾を叩き込みその動きを封殺し
【二回攻撃・切断・盗み攻撃】
随分と防御破りに自信があるようだが…それなら避ければいいって話だごらぁ!
「メルシーもご主人サマも速さには自信ありだぞ☆」
鎌剣で切り刻み金目の物やなんかでっかいハルバードとかを強奪!
可能な限り取り込んだものは傷つけないように細心の注意を払う

…流石に食われた奴を巻き込むわけにはいかねぇからな
「しっかりと救出だぞ☆」


禰宜・麻斗
神機
機神搭乗
此処がじゃぱにあって国ですか
何だか僕らの世界に似てますねカイルス様…カイルス様?
「ぉ…ぉおおお…サ…サートゥルヌスゥ!貴様ぁ!よくも産みの親たる儂をあそこ迄貶めてくれたなこの愚息がぁ!」
ええ!?でもあの気配…絶華叔父様が乗ってますよ!?

……カイルス様…それ本当なんですか?(ドン引き
「え!?あ、いやその…!」
…兎に角今はこのじゃぱにあの危機を救う時です!内輪もめは後でやって下さい!!
「……はぃ」

【戦闘演算】
敵の能力と構造を解析
…!カイルス様!あの機神は僕らの防御を貫通する恐ろしい力を持っています!
「ふむ…なら今こそ儂の力の使い時よな?」
カイルス様!?流星は禁止ですよ!?
「流石に儂もここでは使わんよ!?ふふ…万象を司りし我が権能を馳走するとしよう!」
UC発動
レディアント・ゾイレを無力化!

姉さん!皆さん!
あの敵の能力を二分程封じました!その間に皆様の力をどうか振るって下さい!
「…何…二分で須らく決着はつくであろう…忌々しいがサートゥルヌスも危険な権能をもっておるでの」


禰宜・剣
神機
機神搭乗
此処がソー様の故郷なのね!
「応!懐かしいなぁ…もう滅んだと思ってたけどまだ残ってたんだ…それなら護らねーといけねぇな!」
ええ!遂にソー様の権能も復活したから頼りにしてるわよ!
「任せろぉ!」

「僕もいるんだよー?」(泰河叔父上も生身で同行

【鬼の手・地形破壊・結界術】
「先ずは僕が行くんだよー」
という訳で泰河が突撃!
「わー」
そして食われる!
泰河叔父様ぁぁぁ!!??

「という訳で食べられた人達を護らないとねー♪僕も御伽噺は憧れるんだよー♪今回は一寸法師だねー♪」
鬼の手で大暴れして内部を破壊しつつ食べられた人々を結界で護る

【電撃・切断】
UC発動
よくも…泰河叔父様の仇を取るわよ!
「あー…ツル公…多分泰河の奴わざと食われてるぞ…他の喰われた奴を助けるつもりじゃねーかな?」
なぁ!?
「ま…オレを信頼してだろーな…しゃーねー…調節電撃かますぞ!」
ハンマーで殴りながら電撃を流しつつその動きを封じ
手刀で切り刻みつつ必要なら中の人々も救出
敵の反撃は電磁波で敵の動きの方向性を把握して回避!


テラ・ウィンディア
神機
あれが…デッドハーレー…!
「確かに人食いキャバリア…!まさかジャパニアにも侵攻してくるとは思いませんでしたね…!」
剣お姉ちゃんも来てるのか…!頼りにしてるぞ!

【戦闘知識・第六感・見切り】
敵機の立ち回りや動きを見切り
特に敵の砲撃は警戒はしておく

【残像・属性攻撃・空中機動・弾幕・重量攻撃・貫通攻撃】
UC発動
ドリルビット
ガンドライド展開
飛び回り残像を残しながら幻惑しての火炎弾と重力弾を乱射してその動きを封じ
ドリルビットは手足とか食べたのに被害が及ばない様に突撃
【二回攻撃・切断・串刺し】
宝剣による連続斬撃から槍に切り替えての串刺しによる猛攻
常に動きや構造を把握しての猛攻を仕掛ける

人食いキャバリア…お前達は此処に生きる人達にきっと悲劇を引き起こす
申し訳ないけど…お前は此処でおれ達で止めさせてもらうぞ!
切り刻み中の人がいるなら救出して安全確保

助けられる人がいるなら…助けないとな…!
「テラ…(やはりあれがトラウマになっていますよね…」
罪深き刃…それでもその力が誰かを助ける事も出来るはずだ…!



 クロムキャバリア世界のジャパニアにて、かつて人間達を従え高度文明を築いた神機が集うのは必然的である。地下鉄道から降りて真っ先に迎撃に向かったカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と皇・絶華(影月・f40792)は、共に相棒達を本来の姿へと顕現させて乗り込んだ。
 界導神機『メルクリウス』に乗り込んだカシムは、咄嗟にプラントイーターことデッドハーレーへ鑑定の魔力感知を発動させた。
「……メルシー……奴の構造を徹底的に解析しろ。嫌な予感がする……」
「?? どうしたの?」
 コクピット内部のホログラム3D雄鶏が首を傾げる。
「何……ただの直感だ。あと……惨たらしく痛めつけてやりたい奴があれに乗る可能性を考えたんでな」
「ふ〜ん?」
 メルクリウスは深く意味を考えずに敵をスキャンする。すると、敵の内部に多数の生命反応を確認した。
「ご主人サマ! これ、多分だけど人間だよ!」
「ここへ来る道中、目の前のものをなんでも丸呑みか……そういうことかよ」
 カシムはいよいよ自分の直感が現実のものとなった事実に薄ら笑みを浮かべていた。
 一方、絶華は「何でも食べる」と評判のデッドハーレーに興味津々の様子だ。
「おお……奴がぜっちゃんチョコを求めて現れた、噂の人食いキャバリアか。待って色! 今たらふく食わせてやるからな! いくぞ、さっちゃんとコロちゃん!」
 連環神機『サートゥルヌス』に乗り込んだ絶華は、自律稼働する輝光神機『ロクシアス・コロニス』を引き連れてデッドハーレーの元へ向かおうとした。しかしサートゥルヌスとコロニスがそれを引き止める。
「おい、この気配は……なっ!? マジかよ、何しに来やがった、カイルスぅ……このドぐされ糞親父がぁぁ!」
「うん? なんだ、あの神機は?」
 絶華は突如として地方都市の城壁付近に出現した神機数体を中止する。コロニスも信じられないといった素振りでカイルスと呼ばれた神機に恐れ慄く。
「あれはカイルス様!? 原初の神機シリーズが何故ここに!? ……須らく滅んだのではなかったのか!?」

 少し時は遡り、カイルスと呼ばれた神機……天元神機『カイルス』を駆る禰宜・麻斗(平安貴族(従五位下)の臘月の陰陽師・f42869)は、姉の禰宜・剣(銀雷閃・f42842)が乗り込んだ雷帝神機『ソー』とともに、クロムキャバリア世界での事件解決に乗り出そうとしていた。
「此処が『じゃぱにあ』って国ですか。何だか僕らの世界に似てますねカイルス様」
「そして此処がソー様の故郷でもあるのね!」
 禰宜姉弟が見知らぬ風景を物珍しそうに神機のカメラアイで眺める。ソーは悠久の歳月を経て帰還したジャパにあの大地を踏みしめながら、感慨深く姉弟に語りだす。
「応! 懐かしいなぁ……もう滅んだと思ってたが、形を変えてまだ残ってたのか! それならば、神機の務めとして護らねーといけねぇな!」
「ええ! 遂にソー様の権能も復活したから、頼りにしてるわよ!」
「僕もいるよー♪」
 使役鬼にして姉弟の叔父でる泰河もコクピット内部にいる。ソーはテンション高めに叫ぶ。
「任せろぉ! なぁ、カイルス! お前もこの地が懐かしいだろ?」
 ソーが呼びかけるが、カイルスはずっと遠くのキャバリアを見詰め続けている。
「……どうされました、カイルス様? おや、あれは?」
「ぉ、ぉおおお……サ、サートゥルヌスゥ! 貴様ぁ! よくも産みの親たる儂をあそこまで貶めてくれたな、この愚息がぁ!」
「ええ!? でもあの気配……絶華叔父様が乗ってますよ!?」
 こうして、話は現在に戻る。状況として、前方10kmからデッドハーレーが何でも捕食しながら接近中。しかしサートゥルヌスとカイルスがいきなり睨み合いの一触即発状態になっていた。
「ふざけんなよてめぇ……産み出した俺達兄弟を『可愛くなくてむさいからヤダー! 儂は美少年と美少女に囲まれたいんじゃもん!』とか抜かして、まとめてタルタロスに墜としやがって……この腐れロリコン変態親父がぁ!! お陰で随分と悪夢にうなされちまったぜ!」
 その後もカイルスの悪行を全部暴露するサートゥルヌス。その内容は麻斗にとって衝撃的な事実であった。
「……カイルス様、それ本当なんですか?」
「え!? あ、いやその……! 脚色がだいぶ入ってるかなぁ〜?」
「あ〜ぁ、バレちまったなぁ、カイルス! 俺も当時の評判は耳にしていたし、お前が救いようのないゴミみてーなクソカスうんこ幼児性愛者って知ってたけど、敢えて黙ってやってたんだ!」
 ソーが悪びれなくとどめを刺すので、カイルスはソーをぶん殴った。
「おまっ!? お前な〜〜〜!? それっプライベートな内容だから!」
「いってぇ!? ふざけんな! 殴ることはないだろうが!?」
「ソーは黙ってろ! クソ親父ィィィィ! 今ここでぶっ殺す!」
 こうして、自我を持つキャバリア3柱は、なんと敵前で仲間割れを始めてしまった。

「なんだ? 神機同士がこんなの時に仲間割れしてやがるぞ? 迷惑だな……って、サートゥルヌス以外はメルシーの知り合いだったりするのか?」
「うーん、ご主人サマの認知が『迷惑な奴らはだいたいメルシーの知り合い』みたいな感覚なのつらいぞ☆ でもあれはメルシーも初めて見るけど……カイルス様とソー様じゃないかな? 原初の神機シリーズの1機だぞ☆」
「なるほど……カイルス……神話の内容のままなら……おいメルシー、彼奴らと共闘するぞ」
「ラジャったよ☆」

 更に、このカオスな状況を俯瞰する神機がいた。テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が乗り込んだ三界神機『ヘカテイア』である。
「あれが……デッドハーレー! もうすぐここへ辿り着くぞ!」
「確かに人食いキャバリア……! まさかジャパニアにも侵攻してくるとは思いませんでしたね……!」
「みろ、ヘカテ! ソーと剣お姉ちゃんも来てるぞ! 頼りにしてるぞ!」
「って、なんで神機同士でこんな時に殴り合いをしているのですか!?」
 ヘカテイアは思わず頭を抱える。すかさず止めに入ろうとした、そのときだった。

「い い か げ ん に し て く だ さ い !」

 麻斗の一喝で、その場の神機がピシャリと動きが止まる。彼の言葉は神を従える鎖めいた威圧感があった。
「兎に角! 今はこの『じゃぱにあ』の危機を救う時です! 内輪もめは後でやって下さい!! いいですね?」
「「……はぃ」」
 3柱は子犬のように打ち震えながら手を収めた。
 なおデッドハーレーはもう5km先まで迫っている。
「おお、さっちゃん……おこぷんなのは判ったが、先ずはあの人食いを倒さねばな……ぜっちゃんチョコ足りないかな? チョコを食べれば精神が安らぐぞ、どれ、コクピット内部に改造した注入口にぜっちゃんチョコをINッ!」
「やめてくれ! よしわかった! 今は休戦だ! まずはあの怪物をシメるぞ!」
「うわ、くっさ! お前のコクピット内部、超クッサ! あ、ああ。何故かは分からんが、今っ子では向かったらこっちも臭くなりそうだからな!」
「つか俺は殴られ損じゃないか?」
「ソー様はもっとデリカシーを持って発言してください!」
 剣のクレームに雷神はしょんぼりしてしまった。

 デッドハーレーは持てる全ての力を解放した。
レディアント・ゾイレ、眼球状の器官から直線上にあらゆる護りを無視するレーザーを放出して攻撃する。エネルギーを消費し続ければ、放出を持続可能な破壊光線だ。次にドゥームファング・チャージ。凄まじい突進で敵の装甲を破り、腹部の口による噛砕でダウンさせ、レディアント・ゾイレと故障する巨大な真紅の斧槍でとどめを刺す連続攻撃を行う。最後にブラッディストーム。ハルバードの回転切りで斬撃の嵐を発生させ、周囲の対象全てを攻撃する。連続で使うたび命中力と攻撃速度が上昇する厄介なユーベルコードだ。
 まずはコロニスが殴りかかる。
「生意気な奴だが朕の敵ではないわぁ!」
 黄金の拳のラッシュが、デッドハーレーの連撃を抑え込む。脇からヘカテイアが放ったドリフビット2基と浮遊砲台が破壊光線を惹き付ける。
「狙いは定めさせない……! グランディアよ……全ての存在がもつ原初の力よ。我が身に宿り力と成せ……! グラビティフィールド……展開!」
 テラはヘカテイアに超重力フィールドを纏わせると、マッハ16という超音速で飛翔する。あまりの速さに残像がいくつもジャパニアの上空を覆い尽くす。これではデッドハーレーはいくらエネルギーを消費しても本物を撃ち抜くことは非常に難しい。
「どこを見ているんだ!?」
 サートゥルヌスもまた超音速で飛翔して次元斬撃を何度も繰り出す。
 そしてカシムはメルクリウスにその3倍の速度で飛翔させると、光学迷彩魔術を施して気配を消した。
「随分と防御破りが得意そうだが……見えない敵かつ素早い敵にそれが使えるかやってみろ!」
「ご主人サマとメルシーは世界最速だぞ☆」
 地球の重力から解放された速度は、すれ違う度に衝撃波が発生してデッドハーレーの骨肉が粉砕されてゆく。
 そして禰宜姉弟は策を施している真っ最中だ。
「先ずは僕が行くんだよー」
 泰河がデッドハーレーへ突撃!
「わー」
 そして食われる!
「泰河叔父様ぁぁぁ!!?? よくも……泰河叔父様の仇を取るわよ、ソー様!」
「あーなんだ……ツル公、多分だが、泰河の奴……わざと食われてるぞ? 他の喰われた奴を助けるつもりじゃねーかな?」
「なぁ!?」
「ま……オレを信頼してだろーな? しゃーねー、調節電撃かますぞ!」
 ソーがハンマーで殴りながら電撃を流しつつ、デッドハーレーの動きを感電で封じる。
 麻斗も敵の性質をよく観察して、あることを思いついた。
「カイルス様! あの機神は僕らの防御を貫通する恐ろしい力を持っています!」
「ふむ……なら、今こそ儂の力の使い時よな?」
「カイルス様!? 流星は禁止ですよ!?」
「流石に儂もここでは使わんよ? ふふ……万象を司りし我が権能を馳走するとしよう! 六合須く我が理の内なり……禁!」
 天元神機『カイルス』から輝ける星の光が放出されると、戦場内全ての指定した事象を無力化する。ただし1日に149秒以上使用すると死ぬ。今回はデッドハーレーのユーベルコード『レディアント・ゾイレ』を無力化!
「姉さん! 皆さん! あの敵の能力を二分程封じました! その間に皆様の力をどうか振るって下さい!」
「なぁに……二分で須らく決着はつくであろう……忌々しいがサートゥルヌスも危険な権能をもっておるでの」
 そのサートゥルヌスの次元斬撃は離れていてもデッドハーレーの骨肉を解体することが可能だった。
 しかし、一番この場で怒りを抱いていたテラがとどめを刺す。
「人食いキャバリア……お前達は此処に生きる人達にきっと悲劇を引き起こす。申し訳ないけど……お前は此処でおれ達で止めさせてもらうぞ!」
 生命反応を感知した箇所へ超重力フィールドで防御すると、そこ以外を全てブラックホールキャノンで吹き飛ばす!
「助けられる人がいるなら……助けないとな……!」
「テラ……やはりあれがトラウマになっていますよね……」
 別の事件でテラは心に深い傷を負った。だからこそ、もう間違えないと誓う。
「罪深き刃……ユーベルコード……だとしても! その力が誰かを助ける事も出来るはずだ!」
 次の瞬間、漆黒のエネルギーがデッドハーレーを飲み込み、胃の中にいた人々以外を一瞬で消失させてしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 冒険 『クロムキャバリア地下鉄道護衛任務』

POW   :    障害物や敵からの攻撃から身を挺して庇う

SPD   :    障害物や敵を精密射撃で撃ち抜く

WIZ   :    防壁を構築し列車を守る

イラスト:エンドウフジブチ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 撃破したデッドハーレーの胃の内部から、未消化の人間達が大量に溢れ出てきた。おそらく、この地方都市へ来るまでの道中で食らった集落の人々であろう。まだかろうじて息がある。しかし、大量の重傷者達を受け入れる病院が、この地方都市には存在しないのだ……。

「なら、地下鉄道で他の都市へ搬送すればいい!」

 誰かがそう叫んだ。確かに、地下鉄道なら大都市と繋がっているし、受け入れ先もあるだろう!
 もはや迷っている時間はない。猟兵達は重傷者を地下列車への搬送を開始。医療の心得がある者は応急措置をとってもいいだろう。
 数百人の一般市民の命は、猟兵達に委ねられた……!
スイート・シュガーボックス
食べられた人達を助け出せたけど…錬金術師的見地から見ると列車で運んでも体力が持たず間に合わない人達もいるね、ディオちゃん。
「なら今こそジャパニアの元神様の一柱なウチの出番っしょッ!『豊穣葡萄』展開、【活力満たす神酒の雨】ッ!」
降り注ぐ雨が人も動物も漏れなく全て完全治療ッ!凄いよ、ディオちゃんッ!…でもなんか様子が?
「あ〜、ウチの神酒は一般人にはチョイ酔いやすいかも?」

瞬く間に宴会みたいな雰囲気に!?
とりあえず体力回復のため『キッチンカー』でおつまみを作っていくよ。唐揚げ、お刺身。
「ウチの豊穣葡萄でビールもワインも飲み放題だし☆
このまま勝利を祝って宴会と洒落込むべ☆かんぱーい♪」


【アドリブ歓迎】



 スイート・シュガーボックス(おかしなミミック・f41114)とズッ友のディオニュソスはすぐさま瀕死の民間人の『治療』に取り掛かる。
「まずいね、この状況。食べられた人達を助け出せたけど…錬金術師的見地から見ると列車で運んでも体力が持たず間に合わない人達もいるね、ディオちゃん」
「なら今こそジャパニアの元神様の一柱なウチの出番っしょッ! じゃじゃーん! ウチの『豊穣葡萄』を最大展開するしッ!」
 女子高生風のディオニュソスの周囲に、大小さまざまな大きさで七色の輝きを放つ宝玉が浮かび上がり、惑星軌道めいてぐるぐると周回を始めた。
「そんでウチの|神酒《ソーマ》をお裾分け☆ 怪我にも病にもバッチリっしょ! 【|活力満たす神酒の雨《ソーマ・レイン》】ッ!」
 次の瞬間、降り注ぐ神酒の雨が人も動物も漏れなく全て完全治療! 列車に乗せられないからと諦められた命が、再び芽吹いてゆく。
「凄いよ、ディオちゃんッ! あれ……でもなんか様子が? これって、酔っ払ってる??」
「あ〜、ウチの神酒は一般人にはチョイ酔いやすいかも?」
 神酒を浴びた民間人は総じて陽キャでウェイのウェイウェイ状態で騒ぎ出し、瞬く間に宴会みたいな雰囲気になってしまう。
「なんだろう、すごく緊迫した現場のはずなんだけどねッ!? とりあえず『キッチンカー』でおつまみを作っていくよ。お腹が空いたら元気でなくなっちゃうし? そういうわけで、唐揚げ、お刺身。ぱぱっと作るね。あと大根サラダもいいかも? もちろんお菓子もねッ!」
「ウチの豊穣葡萄でビールもワインも飲み放題だし☆ このまま勝利を祝って宴会と洒落込むべ☆かんぱーい♪」
 こうして野戦病院の一角で突発的酒宴が開催される運びとなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノナ・レフティ
命を選別することになりますし、最善の結果にはならないのかもしれません
それでも、できることを全力でやりたいんです

搬送が必要な人の内、特に一刻を争う程の重症の子供を抱えて、列車よりも先行して地下鉄道を通り、受け入れ可能な病院のある都市へ急行します
《翠雨》で最高速度を出しても、地下なら殲禍炎剣に捕捉される心配はありません
加速と減速は患者の負荷にならないように慎重に、でも迅速に搬送したいです

私には医療の知識も装備もなく、運搬能力も小さく、これくらいしかできません
この子を救えると、信じて進むだけです



 ノナ・レフティ(雨蛙・f45543)もまた、列車で搬送する前に命が尽きそうな民間人を優先的に救助していた。
「命を選別することになりますし、最善の結果にはならないのかもしれません。それでも、できることを全力でやりたいんです」
 ジャパニアの国防軍の兵士へそう語るノナ。搬送が必要な人の内、特に一刻を争う程の重症の子供を抱えると、彼女は列車よりも先行して地下鉄道を通り、受け入れ可能な病院のある都市へ急行する。
「間に合ってください……!」
 ユーベルコード『|翠雨《プルウィア》』で最高速度を出して地下トンネル内を飛翔する。
「地下なら殲禍炎剣に捕捉される心配はありません。このまま急ぎます」
 加速と減速は患者の負荷にならないように慎重に、でも迅速に搬送を心がける。
 抱えられた子供は呼吸が荒い。しかし、ノナの温もりに安心感を得てるのか、先程よりも表情は柔らかくなっていた。
「私には医療の知識も装備もなく、運搬能力も小さく、これくらいしかできません。今はこの子を救えると、信じて進むだけです」
 こうして列車よりも早く搬送先の病院へ到着したノナは、瀕死の子供の命を救うことに成功したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
なんと、こんな大勢の方々が!
急いで運びましょう

竪琴でジャパニアの童謡や流行の曲を
メドレーで奏でます
はっきりと音楽を聴き取れる状態では
ないでしょうけれど
瀕死だからこそ
聞き慣れたり懐かしいメロディが
それが思い起こさせてくれる思い出が
そこにある大切な家族やお友達の姿や声が
生きる力のよすがとなってくれるはずです

そして列車内に実体化した光の五線譜から
メロディと共に
色とりどりの🎶が放たれて
人々や動物さん達を癒して
何としても命を繋ぎ止めますよ

列車が大都市に着くまで
いいえ、全員が病院で治療を開始される
その時まで
演奏を続けます



 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)はプラントイーターの腹から大量の民間人達が出てきたことに驚きを隠せない。
「なんと、こんなに大勢の方々が! 急いで運びましょう! ですが、そのためにも皆さんの生命力を維持しなくてはなりませんね!」
 箒星は竪琴でジャパニアの童謡や流行の曲をメドレーで奏で始めた。こんな時に何を悠長な事を、と周りのジャパニア国防軍の救護班が顔をしかめる。しかし箒星の演奏が始まると、徐々に怪我人達のうめき声は減ってゆき、その表情は安らかなものへと変わってゆく。
「はっきりと音楽を聴き取れる状態ではないでしょうけれど、瀕死だからこそ聞き慣れたり懐かしいメロディが、それが思い起こさせてくれる思い出が、そこにある大切な家族やお友達の姿や声が……生きる力のよすがとなってくれるはずです」
 これこそが箒星のユーベルコード『シャンテ・フェスティヴァル』だ。竪琴に宿る光の五線譜を描く音楽の力は、怪我人達を埒外の力で癒やしてゆくのだ。
「要救護者の意識が戻りました、隊長!」
「なんと……! 失血死寸前の怪我人のはずだぞ!?」
 救護班が目を疑うも、すぐさま彼らを列車の中へと搬送してゆく。それに箒星は同行することに。列車内でも演奏を続け、実体化した光の五線譜からメロディと共に色とりどりの音符が放たれる。人々や動物達を癒し、それらの命を必死に繋ぎ止める。
「このユーベルコードは大怪我を癒やしますが、演奏を止めてしまえばまた患者さん達は大きな苦痛を味わいます。ですので、列車が大都市に着くまで……いいえ、全員が病院で治療を開始される
その時まで、私は演奏を続けます」
 こうして、箒星の演奏のお陰で、民間人の搬送はスムーズに行われていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・絶華
神機
おお…元気よく一杯出てきたぞ?
「いや瀕死ですよ主様!?」
【医術】
うむ!そのようだな…では応急処置の後は…圧倒的なパワーを与える時だ!
という訳でチョコドリンクで治療!

圧倒的なパワーに喜びの叫びを上げるがいい!
「「ぴぃ」」

「ってぎゃぁぁぁぁ!?何しやがるんだカイルスぅ!?」

皆元気があって宜しい(のほほん)
自力で動けるのは自力で乗って貰ってまだの人はちゃんと運ぶとしよう

ってカシム達はカイルス達の乗り手と話してるな
「あー…多分アーレス大陸での彼奴に対する対抗手段に利用するつもりだな?」
そうなのか?
「ほら主様…あの女…やっかいな兵器をお持ち帰りしただろ?確かに彼奴ならそれを封じられるだろうからな」


禰宜・麻斗
神機

機神から降りて救護活動開始

!まだ息があります!それなら助けないと剣姉様!

カイルス様も手伝って下さい
「う、うむ…任せるが良い」(童女の姿になり
UC発動
皆の技能も強化しつつ
【式神使い】
式神達に重症者達を運んでもらい

「おお!黒髪の美少女がおるな!」(サートゥルヌス吸い炸裂!

「って貴様サートゥルヌスぅ!?」(わちゃわちゃ

うん…やはり神も鬼同様に飛びぬけた処はあるんですね(無理矢理納得

と、猟兵の先輩ですね!僕は禰宜・麻斗といいます!宜しくお願いします!
ってお願いです…ぉおお!?(金塊に腰抜かす。之だけの金塊なら…領地の民にも…それに経済的発展も…!
こ、この世界ですか!その…悪い事でなければ…!


禰宜・剣
神機
(機神から降り…ソーも少女の姿に戻り)
何とか助けられたけど…このままじゃ危ないわね!
このれっしゃに乗せればいいのね!
「大変だったんだよー」(口からひょっこり。身を清め

泰河叔父様!
「どうやら皆無事だったようだねー?」
無事でよかった…と手伝って
【結界術・念動力・電撃】
「勿論だよー。完全無事ってわけじゃないからねー」
結界で保護しつつ念動力も使って運ぶ
「オレも手伝うぜー!」(電気調整して蘇生作業

「メルシー母ちゃんも復活したんだな!めでてぇな!」

カシム達に
あたしは剣…ってあたし達に…ってあわわわ(金塊にあたふた
こ、これをあたし達に!?(これなら領地の発展にも使える!
「これは凄い試練の予感かな?」


カシム・ディーン
神機
うし!まだ生きているならどうにかなるな
「ご主人サマー☆あれ使うんだね☆」
【情報収集・視力・医術】
一般市民の状態を解析
UC発動
まず市民達の傷病を治療

後は運ばねぇとな
流石にクラッシュ症候群とかないとは思うが慎重に…

落ち着いた所で
うん…(こほん)君達がカイルスとソーの契約者ですね?
「ソーちゃんお久☆カイルス様は初めましてかな☆」
君達にちょっと手伝って欲しい事がありましてね(そして前金として金塊どどーん
まず前金…受けてくれればお渡しします(内心血涙
ああ…この世界でちょっと手伝って欲しい事があるんですよ
多分君達の力が必要になりますからね
「あー…☆」(確かにカイルス様のあの力なら…☆



 皇・絶華(影月・f40792)、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)、禰宜・麻斗(平安貴族(従五位下)の臘月の陰陽師・f42869)、禰宜・剣(銀雷閃・f42842)はそれぞれ民間人の救助を行っている。
「おお……! 元気よく一杯出てきたぞ?」
「いや瀕死ですよ主様!?」
 絶華のズレた感想に下僕のサートゥルヌスがツッコミを入れた。絶華はユーベルコードでぜっちゃんチョコを生成しながら笑ってみせる。
「うむ! そのようだな! では応急処置だ! 圧倒的なパワーを与える時だ! くらええええええ! 圧倒的なパワーに喜びの叫びを上げるがいい!」
 怪我人の口の中へ強引に激マズ漢方薬チョコをねじ込む絶華! そのチョコの効果は細胞一欠片から人間を完全復元するほどの回復力を誇る!
「「絵rvfy部置いぽg@pjg68他7dSemNPBPOWEWj@PKクぇ、F[BM,STY@WQ」」
 味覚を破壊されながらも超生命力を獲得した民間人は、鼻血を流しながら復活してゆく!
 その脇では禰宜姉弟が応急処置に当たっている。
「まだ息があります! それなら助けないと剣姉様! カイルス様も手伝って下さい!」
「う、うむ……任せるが良い」
 カイルスと呼ばれた童女がおずおずと麻斗を手伝う。一方、剣は思考よりも先に体が動く。
「このままじゃ危ないわね! この『れっしゃ』に乗せればいいのね! って、叔父様!?」
「大変だったんだよー」
 口からひょっこり出てくる使役鬼。ゲロまみれなのですぐさま身を清めるべく式神から放水させた。
「泰河叔父様! もうあんなこと二度と止めてください!」
「ごめんねー? でも、どうやらみんな、無事だったようだねー?」
「というか人手が足りないんです、手伝ってください!」
「勿論だよー。完全無事ってわけじゃないからねー」
 すぐさま使役鬼は結界で怪我人を保護しつつ念動力も使って列車の中へ搬送してゆく。
「オレも手伝うぜー!」
 電気を司るソーがAEDとして蘇生作業を次々と行ってゆく。
 これらをカシムは呆れながら見守っていた。
「ったく、真面目にやりやがれ! おいメルシー! 息があるやつを治療しろ!」
「ご主人サマー☆ あれ使うんだね☆」
 メルシーへカシムは命じたのは治療のユーベルコードだ。
「アポロンソウル、リンク開始……ナノマシン……起動……システム『アスクレピオス』起動……! 太陽神の子よ……万物を癒せ……!」
 カシムの詠唱が終わると、メルシーに内蔵されたアポロンソウルから治療用ナノマシンが発散されてゆく。その威力は凄まじく、4人の中で一番貢献度が高い。
「流石にクラッシュ症候群とかないとは思うが慎重に搬送しろよ?」
「ダイジョウブイ☆」
 メルシーも念動力で怪我人達を慎重に搬送してみせた。
 と、ここでなにやら神機同士が揉めている様子。
「おお! 黒髪の美少女がおるな!」
 サートゥルヌスの艶のある黒髪に変態神機童女が飛びつき、地肌の匂いを吸引する。
「ぎゃぁぁぁっぁあぁぁぁ!?」
 サートゥルヌスのトラウマが蘇る!
「って貴様サートゥルヌスぅ!?」
「死ねぇぇ! クソ親父ィィィィ!」
「ぐわー!! サヨナラ!」
 哀れカイルス! サートゥルヌスの次元断で爆発四散!
「あーんカイルス様が死んだ!」
「勝手に殺すなぁぁ!」
 麻斗のツッコミに童女華に喰わぬ顔で虚無の空間から帰還してきた。
「賑やかねー?」
「ああ、そうだな!」
 剣とソーは天然ボケ炸裂でのほほんとしていた。

「こほん、君達がカイルスとソーの契約者ですね?
「ソーちゃんお久☆ カイルス様は初めましてかな☆」
 そこへカシムとメルシーが近付いてくる。麻斗と剣はお辞儀をして挨拶した。
「猟兵の先輩ですね! 僕は禰宜・麻斗といいます! 宜しくお願いします!」
「姉の剣よ!」
 カシムはいきなりメルシーの股間に手を突っ込んだ。
「んほぉ♥ 奥までお願いね☆」
 カシムはメルシーの股からなんと金の延べ棒を何本も引っこ抜くではないか!
「ゴールデン出産シーンだぞ☆」
「「意味がわからない!」」
 禰宜姉弟は大混乱! しかし眼前の金塊を渇望してしまう。
「……実は、君達にちょっと手伝って欲しい事がありましてね? これその前金……受けてくれればお渡しします」
 カシム、顔が笑ってない。むしろ死にそうなほど落胆している。
「ご主人サマが自腹を切る覚悟のお願い、聞いてほしいな☆」
「そういうことだ……この世界でちょっと手伝って欲しい事があるんですよ。多分、君達の力が必要になりますからね」
「特にカイルス様の力が重要だぞ☆」
 禰宜姉弟は顔を見合わせた。この金塊があれば、お家復興もできるし領地も潤う!
「やります! その、悪事でなければ!」
「なんか嫌な予感するけどね? でもやるわ!」
 こうしてカシムと禰宜姉弟はビジネスパートナーとなったのだった。

「ん? あれはどういう事だ?」
 絶華は相変わらずチョコを瀕死の重傷者へねじ込みながら『治療』している。サートゥルヌスは副作用でマッスルバキバキになった民間人を権能でしばいて勝機に戻しながら言った。
「ほら主様、あの女……やっかいな兵器をお持ち帰りしただろ? 確かに彼奴ならそれを封じられるだろうからな」
「ほう? 実に面白いな!」
 こうして新たな展開を絶華は予感するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

メサイア・エルネイジェ
うぎゃー!
みなさまドロドロのねっちゃねちゃですわ!
きったねぇですわ!
まるでおゲロですわ〜!

ばっちいのでお触りしたくないですわ!
わたくし綺麗好きですわ〜!
このままではお助けできませんわ!
まずは綺麗にお洗いするのですわ!

お水〜!お水はどちら〜!?
こちら?あちら?
お水がありませんわ〜!
これでは洗えませんわ!

困りましたわねぇ…
お水がないと…ん?
はっ!
わたくし閃きましたわ!
お水がないなら!
お酒で洗えばよろしいのですわ〜!
無限ストロングチューハイの出番でしてよ〜!
ちなみにお酒はお口から出ますわ
ヴォエェェェー!
アルコールお除菌もできて一石二鳥ですわ〜!
わたくし天才ですわ〜!いぇい!



「うぎゃー! みなさまドロドロのねっちゃねちゃですわ! きったねぇですわ! まるで二日酔い明けのおゲロですわ〜!」

 メサイア・エルネイジェ(暴竜皇女・f34656)は高貴な身分である。そう、高貴な身分なのだ。なので汚物まみれの民間人を見て、思わず鼻を摘んで目を背ける。
「ばっちいのでお触りしたくないですわ! わたくし、潔癖とまではいきませんが、とても綺麗好きですわ〜! でも皇女として民草を救わないのは論外ですわ〜! とはいえ、このままではお助けできませんわ! 汚物は消毒ですわ! まずは綺麗にお洗いするのですわ!」
 メサイアは早速、洗浄するための水源を探し始めた。
「お水〜! お水はどちら〜!? こちら? あちら? あらやだ〜! お水がどこんもありませんわ〜! これでは洗えませんわ!」
 それもそのはず、緊急事態宣言中のこの街で水は何よりも貴重だ。他国の皇女といえどもなかなか手に入れることができない。
「困りましたわねぇ……お水がないと洗えないですわ。せめて消毒液があれば……ん? 消毒液ってアルコール……? はっ! わたくし、閃きましたわ! お水がないなら! お酒で洗えばよろしいのですわ〜!」
 メサイアはユーベルコードでアルコール度数9%のチューハイが次々と放出してみせた!
「無限ストロングチューハイの出番でしてよ〜! ちなみにお酒はお口から出ますわヴォエェェェー!」
 まさかのゲロ洗浄! いやこれはゲロではなくれっきとした洗浄液である!
「おぼろろろろろろ! おぼろろろろ! ぼろぃ!」
(アルコールお除菌もできて一石二鳥ですわ〜! わたくし天才ですわ〜! いぇい!)
 洗浄された怪我人達達は後にこう語る。
「口から酒を出すってことは呼吸がしづらいってことだろ? 酸欠になりかけながらもゲロを洗ってくれたお姫様はすげぇよなぁ……」
「せめて脇から出るなら夢でうなされずに済んだ気がします」
「僕も大きくなったら、お口からお酒出して困った人を助ける! ワンカップマンになるよ!」

 こうして、ジャパニアの大地でメサイアは『酒の皇女』として名を馳せたのだった……。

<了>

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年11月15日


挿絵イラスト