シャングリラ☆クライシス㉑〜星砕きを撃ち滅ぼす者達
●グリモアベースにて
「数多くの星を滅ぼしてきたプラネットブレイカーを滅ぼす時が来たのさ!」
シャングリラ☆クライシスも終戦が近い中、臨時でグリモア猟兵を務めている、キラリンからプラネットブレイカーの討伐が猟兵達に依頼される。
「今まで無敵を誇ってきたプラネットブレイカーも、「背骨の中の弓」を完全に破壊する事で滅ぼすことができるの事が判明したのさ」
その為にはプラネットブレイカーの居る戦場を完全に制圧しなければならないのだが、ようやく掴めたチャンスである事には間違いない。
「でも向こうもこれまで以上に必死に抵抗して来るのさ」
プラネットブレイカーはユーベルコード『宇宙操作』によって宇宙を駆ける隕石群を多数呼び寄せ、その全てを『プラネット・ドラゴンロード』に変えて従えながら、猟兵達を逆に滅ぼさんと仕掛けて来るのだと、キラリンは告げる。
先の戦いでは『スイートメロディア』に変える事での防衛戦を展開していたが、その時とは攻めも守りもより強固なものとなるだろう。
「アイドルステージから応援の力を得られる事は可能だけれど、それでも厳しい戦いになるのは間違いないのさ」
プラネットブレイカー側の攻撃も苛烈を極める為、応援の力を集める間もなく返り討ちにされるというような事態も起こり得るのである。
1体1体は外殻のドラゴンロードに比べればかなり劣るものの、その数を頼みに攻めて来るのは、外殻以上に厄介であると言える。
「ドラゴンロード軍団の全てを相手にする事はまず無理なのさ。だから軍団を搔い潜って、プラネットブレイカー本体を倒して欲しいのさ」
今のプラネットブレイカーはここまで攻め込まれた事でかなり苛立っているのだという。
守りよりも猟兵達を殲滅する事を優先する傾向にあるようだ。
その傾向を逆に利用することが出来れば、ドラゴンロード軍団を突破し、プラネットブレイカーに直接攻撃を仕掛ける事も出来るかもしれない。
「当然、プラネットブレイカー自身も先に戦った時よりも、強くなっているから十分に対策を立ててから挑んで欲しいのさ」
でなければ幾多の星のように滅ぼされてしまうだろうと、キラリンは警告する。
「タイムリミットも迫る中での厳しい戦いになるけれど、この千載一遇のチャンスを皆なら必ず成し遂げてくれると信じているのさ!」
キラリンは景気づけに好物のドーナッツを平らげた後で、猟兵達をプラネットブレイカーが待つ戦場にへと送り届けるのであった。
吾妻 銀
吾妻 銀です。
シャングリラ☆クライシスの9本目のシナリオとなります。
シャングリラ☆クライシスとしては最後のシナリオとなる予定です。
戦争シナリオとなりますので、1章構成となります。
星壊神『プラネットブレイカー』とのボス戦となります。
難易度はやや難となりますので判定は厳しめとなります。
プレイングボーナスは「プラネット・ドラゴンロード軍団の特殊能力に対処する。/無数のプラネット・ドラゴンロードを掻い潜り、プラネットブレイカー本体と戦う。」となります。
ドラゴンロードはこれまでのシャングリラ☆クライシスに登場した全てのドラゴンロードが対象となります。
これまでの通りアイドルステージから応援の力を得る事は可能です。
参加受付はOP公開後からとなります。
断章はありません。
締め切りは参加状況を見て、タグに記載します。
終戦の10月1日までには完結させたいと考えております。
それでは皆様の参加をお待ちしております。
第1章 ボス戦
『星壊神『プラネットブレイカー』』
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POW : ドラゴニック・クェーサー
戦場に【小惑星サイズのドラゴン】を召喚する。[小惑星サイズのドラゴン]は指定した対象1体を自動的に追尾し、【ブレス】で攻撃し続ける。
SPD : 宇宙竜嵐
【超高速突撃】での攻撃のたびに、指定秒数後に遅れて敵を攻撃・麻痺させる、追尾型の【宇宙線】を放つ。
WIZ : 星を滅ぼすもの
自身の身体部位ひとつを【天体エネルギー】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
イラスト:塩さば
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
マシュマローネ・アラモード
◎アドリブ連携OKです
UC、魔法の装填に納めるのは、【ステイシスビーム】【偉大なる大王の破壊衝】
対応は、一点突破で、スイートメロディアの不死への対策として、ステイシスビームで一度動きを完全に封じますわ。
そして、偉大なる大王の破壊衝で加速して、プラネットブレイカーに接近、他のドラゴンロードが追いつく前に、吹き飛ばし(斥力)で攻撃を捌きつつ、一撃を見舞って離脱しましょう。
プラネットブレイカーは、宇宙の災厄、いずれ倒さなければ、星の世界を脅かす存在として再臨するでしょう。
かつて善竜スターゲイザーがそうであったように、ここでその存在を断ち切らせていただきますわ!
「モワ!第一皇女マシュマローネ・アラモード参りますわ!」
星壊神『プラネットブレイカー』と生み出されたドラゴンロード軍団に挑むのは、ラモード星第一皇女、マシュマローネ・アラモード(第一皇女『兎の皇女』・f38748)である。
既に準備は整っており、マシュマローネが手にしている杖には突破口を開くためのUCが2つ同時に籠められている。
それによって杖からUCの同時発動が可能となるのだ。
「グオオオオオ!!」
行く手を遮るのは外殻程ではないにしろ進路を阻むには十分の巨大さを誇る、プラネット・ドラゴンロードの1体スイートメロディアであった。
眼前のスイートメロディアを避け、迂回していてはすぐに他のドラゴンロードに包囲されて、身動きがとれなくなってしまうだろう。
「まずは足止めですわ!」
マシュマローネは杖に封じていたUCの一つである【ステイシスビーム】を杖から発射する。
「オオオオオ…………」
ビームに命中したスイートメロディアは、精神だけが時間停滞領域ステイシスフィールドに追放され、その場を立ちすくむだけの存在となる。
精神が帰還するまでの間は、動けない代わりに無敵になるのだが、足止め目的としてはこれ以上の手段はないと言えるだろう。
「モワ!加速しますわ!」
スイートメロディアをすり抜けてから、マシュマローネは杖からもう一つのUC【偉大なる大王の破壊衝】を発動して加速する。
「偉大なる王の力、生き様をこの一撃に賭して」
空高く飛翔する月のようにステージを駆け抜け、マシュマローネはプラネットブレイカーに急接近する。
「来たか!返り討ちにしてくれる」
プラネットブレイカーは身体部位ひとつを天体エネルギーに変異させ、突撃して来るマシュマローネを弾き返そうと身構える。
「宇宙の災厄、いずれ倒さなければ、星の世界を脅かす存在として再臨するでしょう。かつて善竜スターゲイザーがそうであったように、ここでその存在を断ち切らせていただきますわ!」
「ぐ…ば、馬鹿などこにそんな力が!!」
それに対しマシュマローネは更に加速して、身の丈よりも大きい大槌による破壊を伴った斥力を放ち、プラネットブレイカーが生み出した天体エネルギーを断ち切り、逆にプラネットブレイカーを遥か遠方にまで弾き飛ばすのであった。
「や、やりましたわ…」
手痛い一撃を与える事には成功したが、止めにはまだ程遠い。
追い打ちをかけようにも単身でドラゴンロード軍団を突破し、プラネットブレイカーの天体エネルギーをも打ち破っての一撃、それだけの事を成功させた反面、その消耗も激しく、マシュマローネがこのまま全力で戦い続けるにはあまりにも厳しいと言わざるを得ない。
「モワ…残念ですがここまでですわね」
追撃したい気持ちを抑えながら、マシュマローネは他のドラゴンロード達に追いつかれる前に、その場から離脱するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
祓戸・多喜
もうドラゴン塗れじゃない!
アイドルの世界に怪人…仮面かもだけど、怖い星壊神とか論外!
纏めて射抜いてくわよ!
狙い易いのは碎輝かしら?
成長する前に一気に神通力込めた矢弾の雨降らせて破壊していくわね!
他の竜の攻撃は野生の勘と威嚇射撃で矢を速射、突進は見切りオーラ纏いガードしつつダッシュで距離取って回避するわね。
撃つ時も観客席を意識、敵の体やステージに鮮やかな色の矢で絵を描いて歓声誘ったり…曲芸っぽい?
星壊神自身が突っ込んでくるかこっちから距離詰める事できたら、射程に入った瞬間UC起動。
超高速突撃に合わせプラブレの頭射抜きつつ他の竜達のでっかい体盾にして追尾宇宙線を防ぐわね!
※アドリブ絡み等お任せ🐘
「もうドラゴン塗れじゃない!アイドルの世界に怪人…仮面かもだけど、怖い星壊神とか論外!纏めて射抜いてくわよ!」
象獣人のような外見だが普段は普通の社会人である、祓戸・多喜(白象の射手・f21878)は、剛弓ハラダヌを手に無数のプラネット・ドラゴンロードを前に突破口を探す。
「狙い易いのはあそこかしら?」
多喜が目を付けたのはプラネット・ドラゴンロード【碎輝】が集まっている箇所であった。
【碎輝】の特性の為か、他のドラゴンロードよりも一回り小さく見える。
成長しきれば他のドラゴンロードよりも巨大になるのだろうが、その前に多喜は潰させてもらう事にした。
「グギャアアアアア!!」
「話に聞いていた通り、一体一体は大したことないわね」
成長する前に一気に神通力込めた矢弾の雨降らせて、【碎輝】の集団を破壊した多喜は、他のドラゴンロードが集まる前に、開けた道を突き進む。
「ガアアアアア!!」
その間、他の竜からも攻撃を受けるも、多喜は野生の勘を駆使して、威嚇射撃で矢を速射し、突進に対してはオーラ纏ってガードしつつダッシュで距離を取って回避する。
「観客達は見てくれているかしら?」
剛弓を撃つ際も多喜は観客席を意識して、敵の体やステージに鮮やかな色の矢で絵を描いて歓声誘ったり、曲芸っぽく見せたりして声援を受ける事で、自らの力にへと変えていく。
「応援ありがとう。これで存分に射抜けるわ」
「ええい、不甲斐ない奴等よ!」
一人の猟兵も仕留める事も出来ないドラゴンロード達の不甲斐なさに、苛立ちを覚えた星壊神『プラネットブレイカー』は自ら多喜を返り討ちにすべく、超高速突撃を敢行した。
「わざわざ射程内に入ってくれてありがとう!」
星壊神自身が、射程に入った瞬間、多喜はUCを起動する。
「これはとっておきよ!」
全力で引き絞られた剛弓から、神殺しの分裂する矢を放ち、的確にプラネットブレイカーの頭を射抜く事に成功する。
「グギャアアアアア!!」
神殺しの名に相応しく、放った矢には多喜よりも格上の敵には通常の倍以上のダメージを与える効果もあるのだ。
星壊神『プラネットブレイカー』なら猶更である。
「残念ながら矢も切れそうだし、ここまでね後は任せるわ」
プラネットブレイカーとドラゴンロード達を同時に相手にし続けるには、あまりにも矢が足りないのだ。
「ぐ…逃がしはせぬぞ!!」
頭部に矢を受け大ダメージを負いながらも、怒り狂った星壊神『プラネットブレイカー』は撤退しようとする多喜を追跡しようと宇宙竜嵐を引き起こすも、多喜は追いかけてきた他のドラゴンロードを盾代わりにすることでまんまと逃げおおせるのだった。
成功
🔵🔵🔴
カーバンクル・スカルン
分子レベルに分解されようとも死なないドラゴンロード「スイートメロディア」の自律鎧がたんまりといて、さらに小惑星サイズのドラゴンがセット。面倒臭いったらありゃしねぇ。
でもわざわざ1匹1匹死ぬまで叩き潰す必要はない、だって本丸さえ落とせばいいんだから。
のうのうと追いかけてきたドラゴンを蹴り飛ばして【通勤電車地獄】発動! ドラゴンの体という膨大な質量を持った存在を車輪に拘束、そのまま武器に応用して手当たり次第周りのドラゴンを轢いていきましょう!
棘にささってどんどん膨れ上がってきた固体が最後に向かう先は当然プラネットブレイカー。自分が作った物はちゃんと持ち帰ってくださいねー!
「分子レベルに分解されようとも死なないドラゴンロード『スイートメロディア』の自律鎧がたんまりといて、さらに小惑星サイズのドラゴンがセット。面倒臭いったらありゃしねぇ」
実際は面倒どころではない陣容を相手に、お転婆娘のカーバンクル・スカルン(クリスタリアンの懲罰騎士・f12355)は一歩も退く様子はない。
「でもわざわざ1匹1匹死ぬまで叩き潰す必要はない、だって本丸さえ落とせばいいんだから」
「猟兵如きがよくもほざいたな!」
カーバンクルが今まさに挑みかかろうとした所で、ドラゴンロード達の奥で引きこもるかと思われた、星壊神『プラネットブレイカー』がドラゴンロード達を引き連れて、自ら先頭に姿を現したのである。
どうやら先の猟兵達にこっぴどくやられたらしく、怒り心頭な様子である。
「それならそれで手間が省けるね!」
予想外の展開となったものの、向こうからやってきてくれた方がカーバンクルにとっては都合がよかった。
プラネットブレイカーの怒りをその身に受けながらも、カーバンクルは不敵な笑みを浮かべて、まずは手近にいたドラゴンロードを蹴り飛ばして、その膨大な質量を持った存在を車輪に拘束し、車輪の一部に組み込む。
「グギャアアアア!」
そのドラゴンロードは成長する前の【碎輝】だったようで、真っ先に車輪の犠牲となったのである。
「武器を引いてのご乗車にご協力くださーい!」
それからもカーバンクルはそのまま武器に応用して手当たり次第、プラネットブレイカーが召喚した小惑星サイズのドラゴンを轢いて回った。
思わぬ展開にサイリウム化した観客達も大いに受けているようである。
「盛り上がっているようで何よりだね」
「何をしている焼き払え!」
狼狽えている様子のプラネットブレイカーの命令を受け、ドラゴン達が一斉にブレスを発射するも、既に多くのドラゴンを取り込んだ超巨大な車輪はドラゴン達のブレスをも容易く弾き返すのであった。
「少しばかり大きくなりすぎたかな?」
もうそろそろいいかとばかりに、カーバンクルが操る、膨れるに膨れ上がった車輪が向かう先は、当然ながらプラネットブレイカーである。
「自分が作った物はちゃんと持ち帰ってくださいねー!」
「お、おのれえええええ!!」
あまりの巨大さに逃げる事すらもままならず、プラネットブレイカーはそのまま超巨大車輪の餌食となるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ベルベナ・ラウンドディー
成程、アレが悪竜
最後まで無粋ですよ
●
…ま、あの竜群は付き合えないので一撃離脱の戦術方針
攻撃手に乏しいメロディアを探して利用します、アレは頑丈で盾になる
敵群の穴はそこ、その横を宇宙バイクで狙い抜けてプラネットブレイカーへ接近しますよ
【ダッシュ&雷鳴ドリフト】…ついでに【姿をくらます】で逃げ回るのみ
大ボスへの叩きこみはユーベルコード
まず右腕一本を犠牲にした一発目は目眩ましと通行ルート確保用、この射線を突き抜け相手の背中に回り込むのです
本命の二本目は左腕を犠牲、背中にある弓を狙ったらバイクを足だけで操作、離脱します
今はシンデレラ3名が悪夢から目を覚ますシーンです
邪魔は謹んで貰いますよドラゴンロード
「絶対に許さんぞ貴様等…!!」
「成程、アレが悪竜、最後まで無粋ですよ」
SSW出身の竜派青年、ベルベナ・ラウンドディー(berbenah・|∂《ラウンドディー》・f07708)は、ドラゴンロード軍団を率いて迫り来る、星壊神『プラネットブレイカー』にまともに付き合えないとばかりに一度距離を取る。
「丁度盾になりそうなのがいましたね」
ベルベナが目を付けたのは、プラネット・ドラゴンロード【スイートメロディア】である。
外殻程ではないしろ、死なない能力は健在であり、相手側にとっては頼もしい頑丈な盾約となるのだが、ベルベナはそこが穴であると考えていた。
「さあ、いきますよ!」
ベルベナは宇宙バイクで【スイートメロディア】を逆に盾にしつつ、プラネットブレイカーを狙って接近を図る。
「構わん、焼き殺せ!」
プラネットブレイカーは他のプラネット・ドラゴンロード達に、同士討ちを覚悟でブレス攻撃を命じる。
「本当に無粋ですね。そして頑丈な盾ですね」
ベルベナは宇宙バイクを【スイートメロディア】の間近に移動させ、ブレス攻撃から身を守る。
「ギャアアアアア!」
代わりにブレス攻撃を受けた【スイートメロディア】から絶叫が上がるが、不死のドラゴンは伊達ではなく、その身体が焼失する事もなくベルベナはブレス攻撃から逃れることが出来た。
「どこだ、どこに隠れている!」
その後すぐにベルベナは、宇宙バイクを雷鳴の如く走らせ、プラネットブレイカーの視界から姿をくらませる。
「別に隠れてはいませんよ!」
プラネットブレイカーの死角から接近を果たしたベルベナは、レーザー状の生命波動を籠めた渾身の一撃を叩き込む。
「グオアアアアアア!!」
「まずは右腕を一本…と言っても自分のですが!」
プラネットブレイカーの巨体をも陥没させる程の一撃であったが、それはベルベナの右腕を犠牲にした捨て身の一撃だった。
そして今の一撃は目眩ましと通行ルート確保するため手段でしかない。
ベルベナは激痛を堪えながらも、宇宙バイクで突き抜け、プラネットブレイカーの背中に回り込んだのである。
「き、貴様、まさか!!」
「そのまさかですよ。弱点は分かっているのですから狙わない手はありませんからね!」
プラネットブレイカーの急所は背中の中に隠されている弓である事は、既に事前に判明しているのだ。
その弓ははっきりとは見えないが、ベルベナはいかにもな箇所を狙って二撃目を叩き込んだのである。
「グガアアアアアアアア!!」
すさまじい竜吼砲による一撃が、弓だけではなくプラネットブレイカーの背中の骨をも打ち砕くのであった。
「今はシンデレラ3名が悪夢から目を覚ますシーンです。邪魔は謹んで貰いますよドラゴンロード」
ステージを揺るがす絶叫の後、崩れ落ちるプラネットブレイカーの様子に、勝利を確信したベルベナは、両腕を犠牲にしながらも足だけでバイクを操作して、その場から離脱するのだった。
大成功
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