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ラーメンカーニバル防衛戦線

#UDCアース

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#UDCアース


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●負けられない戦いが此処にある
 ラーメン。それは日本人の愛する料理の一つ。最早和食に等しいと断言しても過言ではない――のかもしれないが、それは割と今回は関係ない。兎にも角にも此処、UDCアースの日本におけるラーメンの人気は未だ衰えず、今この瞬間にもラーメンカーニバルなる最強のラーメンを決める戦いが始まろうとしていた。
 ナンバーワンを決める。そして、そのナンバーワンという肩書は今後の宣伝に於いてかなり大きな意味を持つ。多くのラーメン屋が参加し、名前を売るべく必死になってこの瞬間を迎えたのだ――。

●そして全てが崩れ落ちる
 ――だが、そんな時だった。のそりのそりとゆったりとした動きで大勢の人々が会場へとやってきた。多くの客が来たのであればわかる。だが、時刻はまだ午前九時ちょうど。ラーメンカーニバルの開催は朝十時からという事を考えれば、この人々は客ではない。そして、スタッフである事を示す札を一人もつけていない事から、関係者でもない。
 正しく侵入者、闖入者。
 スタッフは慌ててこの人混みを一旦会場の外へと追いやろう、と人々に向かっていき会場外側へと押し込もうとする。だが、この人々も力が強くなかなか動かない。押しては押されてを繰り返しているその時だった――。
 ――突如、エンジン音が響き渡った。
 どういう事だろうとスタッフが後ろを見た時には、もう遅かった――。

●ブリーフィング~食べ物の恨みは大きい~
「いやホント、ラーメンカーニバルを犠牲にするとか本当に許せないんだけどさ」
 そう言ったのは、紅葉・智華(紅眼の射手/妹捜索中/自称・全サ連風紀委員・f07893)だった。21歳独身女性ながら、なぜか女子高校生のような服装でグリモアベースの一角に陣取っていた。いつものように背後にはホワイトボードが用意されている。
「とにかく、集まってくれてありがとう。え、口調? ごめんちょっとラーメンカーニバルに行こうとしたら、ちょうど其処で予知見ちゃったものだから、半分オフ気分がまだ抜けてないからこのままにさせて。――勿論、予知については真面目だからそこは安心して欲しい」
 口調よりも服装の方が問題ありそうなのだが、智華はそこは気にせずに話を進める。
「場所はUDCアース、日本のT県の某所。まあ、転移の術で直送だから気にしなくていいけど――ラーメンカーニバルが開催される会場に、寄生型オブリビオンに洗脳された人々と、その人々を運んできたトラックが襲撃してくるっていうものなんだ」
 ホワイトボードには、その人相やトラックの大まかな形状を投影。まあ、如何にもよくあるトラックである。
「少なくとも、この寄生型オブリビオンに洗脳された人々に関しては会場近くの雑居ビル内に何人も待機している。そこを強襲するのが今回の内容。トラックだけは場所が掴めなかったけど、決まった時間にトラックが人々をピックアップしてラーメンカーニバルを襲撃する予定だと推測できる。――まあ、理由なんてわからないけど許せない事に変わりはない。トラックは壊してしまって構わない」
 ただ――、と智華は言葉を濁しながら言葉を重ねる。
「くれぐれも、最初の洗脳された人々はあくまでも洗脳されただけだから、過度に人々を傷つけるのはご法度でお願い。気絶させるだとか、そういう方向で。まあ、人類防衛組織UDCが頑張ってくれるとは、思うけど……」

●戦いの後には
「まあ、とにかく敵を殲滅したらすぐ近くにはラーメンカーニバルだから、終わったらラーメンラーメンアンドラーメンと洒落込むのが良いと思う」
 今から既にラーメンの事を考えているのか、智華の腹の虫がぐう、と鳴る。その事に顔を少し赤らめながら口を開く。
「まあ、とにかく、どうか宜しくお願い致します」


暁文空
 どうも、2桁10作目のシナリオとなります。初めましての方は初めまして。そうでない方は今度も宜しくお願い致します。暁 文空(アカツキ フミアキ)です。9作目との同時進行ですが、きっとどうにかなると信じたい(定期)

 さて、さて。第1章:集団戦 , 第2章:ボス戦 , 第3章:日常 という構成となっております。
 日常パートについては智華も言っている通り、ラーメン尽くしとなります。当然、今回の予知を担当している智華も食べに行っている(予知がなくても行く予定だった)ので、同行希望であればプレイングに記載の上、その場合のみ智華が登場する形と致します。

 一応、プレイングについてですが、特定の他者との連携の場合は、その方のキャラ名とID、旅団単位であれば旅団名を最初に明記して頂きますようお願い致します。逆に連携NGの場合も冒頭に記載して頂けますよう、お願い致します。
 また、明確に技能を使用する場合は、本文中に【】等で囲って明記して頂けると、助かります。

 最後に、プレイング受付について、MSページにて締切などを公開する場合があります。一応、プレイング送信前に一度は目を通して頂ければ幸いです。

 それでは、今回もどうか、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『意思を封じられし者達』

POW   :    人海戦術
【身体能力以上の力を無理矢理】【引き出させることにより】【超人的な力】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
SPD   :    人海戦術
【対象に対して人海戦術】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    心無い声
【呻き声やつぶやき】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。

イラスト:にこなす

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ファランス・ゲヘナ
【心境】
「ラーメン…カ(じゅるり)」
ラーメン考えた最初の人類は偉大だよナ。
何故その名が歴史に残ってないのか人類三大謎歴史ダ…。

【戦闘】
行動:SPD

UC:大軍団を発動。
529体の分身と共に戦ウ。
分身を前面に展開。
一体に対して数体で当たらせル。

オレは宇宙バイク:龍星号に『騎乗』。
オレの『操縦』テクニックを魅せてやル。
『勇気』を胸に『ダッシュ』で加速しながら敵を轢き殺していク。
分身?あー、犠牲なくして、勝利なしダ(巻き込みながら/ぁ)


攻撃は『第六感』を頼りに『分身』が生れるスピードで『見切り』回避。
当たらなければどうということもなイ。
当たる攻撃は『覚悟』を持って『オーラ防御』ダ。

アドリブ:歓迎



●数には数で勝負すべし
 雑居ビルにて意思なく待機している人々は、突如何かが壊れる音がして反応すると、そこには数えきれない程の――なんと表現して良いのかわからないが、とりあえず敵が現れた事を彼らは自覚した。
 迎撃すべく、彼らはファランス・ゲヘナ(ブラックタールのスターライダー・f03011)が出した分身に立ち向かってゆく。そして、それを見て取ったファランスは愛機『龍星号』で雑居ビル内を疾走する。
 戦場ではファランスの分身と意思を奪われた人々とが交戦している。互いに戦闘能力としては決して優れているとは言えない。ファランス本人はともかくとして、そのファランスの分身、かつその数の多さに重点を置くとなればなんとも言えない。
 しかしながら、あくまでも身体能力は人間の範囲内でしかない今回の敵を相手にするのであれば、この分身は十分な役割を果たす。特に、一対一ではなく、多対一で戦っている以上、この善戦は当然とも言える。
 そして、ファランスは龍星号で敵を抑えつけている分身を轢いた。敵ではなく分身でいいのか、という点だが――あくまでも分身であり、その最大数は驚く事に三桁を優に超える。そんな分身が敵の抑えつける事に専念したところをファランスがその分身を轢く。そうすれば、分身が敵へと向かって吹っ飛んでいく。というだけだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

六代目・松座衛門
「ラーメンのイベントは、どこでも人が集まるからな。その人々を邪神の供物にするって算段か? でも開催前に襲撃してる?」
予知の内容に考えを巡らせつつ、洗脳された人々がいる雑居ビルへ向かう。

極力、気づかれずに相手がいる部屋へ行き、人形「暁闇」を先頭に自分を【武器受け】で【かばわせ】つつ突入する!

「おとなしく投降しろ!って洗脳されてるから、意味ないか。」
突入後、近くにいる敵は、人形と自分が揮う多節棍「双爪丸」の【だまし討ち】で、対処する。
そして、こう着状態になったら、UC「手繰り討ち」を発動。人形へ近くの【敵を盾にする】ように引き寄せ、多くの人を巻き込むようにへ投げつける!

アドリブ、連携歓迎



●密かに迫り、大胆に攻める
 軍勢で攻め込んだ猟兵の裏で、密かに静かに雑居ビルに入り込んだ者もいた。六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)は、豪快に真正面から行くのではなく、気づかれずに攻め入る事を選んだのだった。
「ラーメンのイベントは、どこでも人が集まるからな。その人々を邪神の供物にするって算段か?  でも開催前に襲撃してる?」
 あれこれ考えるが、どうにも結論は出ない。判断するための材料があまりにも足りていないのだ。だが、その材料がなかろうと確実な事がある。それは、誰にでもわかる事で、六代目・松座衛門もそれは理解していた。
 思案しつつも雑居ビルに人形『暁闇』を盾とできる位置にしつつ潜入に成功。他の猟兵がド派手に戦闘を開始した近くで、彼もまた交戦状態に入る。
「おとなしく投降しろ! ――って洗脳されてるから、意味ないか」
 人形『暁闇』と自身とで巧みな連携を見せ、大勢の敵人員を同時に相手にしつつ、それを苦に見せない。それでもなおやはり数で上回る敵が優位に立とうとするが――。
「させるか! 二ノ型 手繰り討ち!」
 人形『暁闇』が敵に糸を絡ませ、糸を巻き取る事で引き寄せる。これを敵の攻撃に合わせて敵同士に攻撃をあてさせる。更に、敵自身を武器として振り回す。――一応、この敵自身もただ操られているだけではあるのだが、まあ、この程度なら軽傷、人類防衛組織UDCがきっとどうにかするだろう――という信頼のもとの一撃である。
 大きな武器に依る一撃に、多くの人員が巻き込まれ、多くのノックダウンさせる。
 まだまだ敵戦力は残っているものの、戦況としては猟兵達にとって良い方向に向かっているのは、間違いなかった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

響・夜姫
無神論者だけど、祈っておこ。
「天におわし父よ、彼らと食欲に救いのあらんことを。……らーめん」
ちゃーしゅーましまし。

寄生型オブリビオンは外から見えるなら、それ撃ち抜くのが早そうなんだけど。
見えるなら【スナイパー/誘導弾/2回攻撃】、
【ダッシュ】で接近し【零距離射撃】あたりで直接攻撃。

見えないなら【気絶攻撃】を【範囲攻撃/一斉発射】。そういう銃弾やビームを使う。
あとは……【気絶攻撃/命力吸収/踏みつけ】で無力化?
ロープとかあれば縛って拘束もしたいけど。
最悪の場合は手足を狙って動けなくするとかも想定しておこ。
他の猟兵へ【援護射撃】もしとこ。

トラックには【誘導弾/2回攻撃/一斉発射】。壊そう。



●引き剥がしつつ撃ち穿つ
 猟兵達の働きにより、少しずつだが情報を手に入れていく。だが、それだけでは現状の戦いを打破するには至らないのだ。まだまだ猟兵達が各々の手段で動き、それに合わせた目標等を必須としている以上、まだまだ動ける状態にある事、というのが重要なのだった。
「天におわし父よ、彼らと食欲に救いのあらんことを。……らーめん」
 そんな真面目には聞こえない、そのような言葉を発したというものだ。だが、その言葉の中身に関係なく、その言葉を発した無神論者の猟兵――響・夜姫(真冬の月の夢・f11389)は銃を構える。
 狙いは一つ。この意志なき人員の、その原因。その人員の左目にの近くに微かに見える機械のような物体。普通の人間にはない特徴故に、見逃すわけにはいかないものだ。これを破壊する事によって、この敵の無力化ができるかもしれない――。
 となれば、後は早かった。
「ばーにんぐ、ちゃーじ。ふぁいやー」
 呑気そうな一言だが、これより起きる出来事は呑気ではない。銃より放たれた炎を纏った弾は寸分違わずある敵人員の、左目付近の機械のような物体に命中した。そして、その瞬間機械が燃え始める。これぞ、夜姫のユーベルコード『華焔(フレイムショット)』。そして、狙いを定めた一撃をテンポよく、他の人員、その機械を連続して撃ち抜いてゆく。
 連射、というものではないため、刈り尽くすにはまだ時間はかかるが――十分素早い狩りであり、順調であるのは間違いなかった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドロレス・コスタクルタ
【旅団:全サ連の皆様と参加します。連携・アドリブ歓迎です】

ラーメン…資料では見ましたが、食べた経験はありません。
とても美味しいらしいので任務完遂のご褒美に食べたいですね!

【見切り、戦闘知識、情報収集】で戦況と敵行動を計算・予測。
「敵の次位置を予測し攻撃・敵が狙わないと予測される場所に移動」
を行いゆっくりと戦場を歩きます。動きのイメージはガンカタ。

銃撃で敵の武器防具と手足等末端部分を狙います。
近接格闘を仕掛けます。急所を狙いすました打撃を放ち、
最小限の攻撃で意識を刈り取るよう心掛けます。
「過度に傷つけないようにと承っていますが、多少手荒なのは
どうかご容赦くださいませ」


クネウス・ウィギンシティ
旅団:全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎

「ラーメンカーニバルの技術スタッフとして潜入しますか……」

【SPD】

「【メカニック】の経験が活きますね」
技術スタッフとして潜入した私は、屋台や調理施設の設営を手伝いながら【武器改造】を施します。

店主のそれ何という質問に
「これが何か?食い逃げ犯を捕まえるための【撮影】機能付き防犯機器ですよ」
周囲の監視カメラを【ハッキング】しデータを連動させたセントリーガン。

非殺傷性のゴム【誘導弾】を組み込んだこれで【時間稼ぎ】しつつ、更に量産します。

屋台1軒に非殺傷性セントリーガン1台の時代が来ましたね。
「数には数で対抗させて貰いましょうか」


河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

●目的
洗脳された人々が、ラーメン屋に来られないようにする。

●心情
ラーメン食べたい。チャーハン食べたい。は、置いておいて。
洗脳された人々を攻撃できないなら、
その人々を運んでくるトラックを撃つしかない。
トラックは犠牲になったのだ。

●行動
各雑居ビルにサーチドローンを配置。
【第六感】【情報取集】であらかじめ目星を付けておき、
不自然にサスペンションが沈んでいるトラック(=沢山人間が乗っている)や、
今現在不審者たちが乗り込もうとしている
トラックがいたら、
タイヤを狙って攻撃。
敵部隊(?)の数を抑えておく。


ライアン・ウィルソン
アタシちゃんよ!【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】ね!アドリブも絡みもねっとりとした一夜も大歓迎よ!
他のみんなが探るならアタシちゃんは足止め最優先よ!バイクに乗って突撃して惹きつけるわよ!【騎乗】と【ダッシュ】ね!【地形利用】もつけちゃうわ!
ユベコは攻撃回数優先でお願いね!【2回攻撃】【属性攻撃】【武器落とし】【恐怖を与える】【早業】【援護射撃】【気絶攻撃】【武器改造】【誘導弾】【見切り】【先制攻撃】【クイックドロウ】【勇気】【フェイント】【残像】【鎧砕き】【スナイパー】全部まるっとつかって撃ちまくりパーティよ!バイクに乗りつつね!怯えろ!すくめ!って殺しちゃ駄目ね。非殺傷でお願い


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の皆と参加
アドリブ&絡みOK

「こういう相手が、一番やり辛いんですよね…」
言いつつ、非殺傷かつ極力後遺症も残らない様。頑張って手加減します

『盾受け&オーラ防御&見切り&第六感』で、攻撃を捌きつつ
全力範囲のUC【Akashic Shaker】にて敵の足止めを図り
バレットをスタンモードにしたサイバレット・ガトリングと
シールドザンバーのみを使い、敵を昏倒させる事に専念
(先制攻撃orカウンター&零距離射撃&スナイパー)
数は相当居る様ですが、ここは根気よく手際よく
地道に倒していく事にします

「全く…折角の美味しいご飯を堪能できるイベントに
襲撃をかけてくるなんて…無粋も甚だしいです!」



●謎のメカニック野郎
 一方その頃。ラーメンカーニバル会場にて。せっせと何やら作業する猟兵の姿がそこにあった。既に戦いは始まっている。そんなところではなく、戦場に向かい戦闘するべき――というのも本来はあるのだが、彼――クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)の場合は、この作業もまた、戦闘において貢献しうるものなのだ。
「なあ、それはなんだい?」
 唐突に会場で見慣れぬ機械を弄るクネウスの姿に、ラーメンカーニバルのスタッフは気になって声をかける。声をかけられたクネウスもまた、この為にこの日のラーメンカーニバルでは、同じく技術担当のスタッフとして紛れ込んでいたのだ。そして、会場設備関係の整備をしつつも、このようなものを彼は用意していた。
「これが何か? 食い逃げ犯を捕まえるための【撮影】機能付き防犯機器ですよ」
 確かに、そのような用途としても使える物ではある。だが、本来の用途は食い逃げ用ではなく、今回の意志なき敵人員の制圧用のものである。
「……数には数で対抗させて貰いましょうか」
 この呟きには、他のスタッフは首を傾げるだけ。だが、クネウスはこの手ごたえに笑みを漏らすのだった。

●パインサラダではなくラーメンを用意せよ
「ラーメン……資料では見ましたが、食べた経験はありません。とても美味しいらしいので任務完遂のご褒美に食べたいですね!」
 戦場たる雑居ビルに立ち入る前、ドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)はそんな思いを口にした。特にその想いを否定するような者はおらず、各々がこの戦闘後の事を少し考え、だが思考はすぐに戦闘の事へと切り替わる。
 雑居ビルへの突入を行ったのは、ドロレスの他、ライアン・ウィルソン(美少女美少年傭兵・f02049)とウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)、そして先ほどクネウスが準備していたセントリーガン等々。
 彼、彼女たちは皆、『全世界サイボーグ連盟』という団体の一員であり、全員がサイボーグという共通点を持つ。そして、その長である河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)もまた、この戦場に姿を現していた。
「私は敵戦力を運んでいるらしい、トラックを狙うわぁ、みんなは雑居ビル内の制圧をお願い!」
 今回の敵戦力は非常に厄介である。これが例えばUDCの怪物だとか邪神の眷属だとか、そういったものであればただ屠るだけでよかった。だが、今回のケースは操られた一般人なのだ。気分の良いものでは決してない。また、その数の暴力も相当なものだ。故に、修羅雪姫はトラックを探し出し、更なる増援を防ぐ事を主目的としていた。
 とはいえ、雑居ビル内も無視できない。故に、他の面子はそのまま突入を開始する。

●雑居ビル制圧作戦
 そして、雑居ビルに唐突だがバイクのエンジン音が聞こえ始める。外をバイクが走っているだけかと思われたが、違う。――向かってきているのだ。そして、そのバイクはどういう訳か雑居ビルの窓を大きな音をたてながら割り、そのまま屋内にエントリー。
 そのバイクを駆るはライアン。意志なき敵とはいえ、ここまで想定外の動きであれば、驚きで動きが止まるというもの。その硬直の隙を逃す事なく、内蔵した武器や手持ちの武器などを連射。しかし、それらは一撃で仕留めるものではなく、その手数を優先。更に言えば、狙う場所もその人員を仕留めるのではなく、無力化を図るために手足を掠らせたり、あるいは目に見えて違和感のある目付近の機械を正確に撃ちぬく。
「撃ちまくりパーティよ! 怯えろ! すくめ! ――って殺しちゃ駄目ね」
 如何にも派手に撃ちまくって敵を倒すような物言いだが、その態度とは裏腹にその緻密な攻撃が敵の動きを鈍らす時間稼ぎとなっていた。
 そして、それに併せて動くのがウィンディだった。「こういう相手が、一番やり辛いんですよね……」と言葉を漏らしながらも、その対策は既に用意してあった。
「複合センサ展開。システム完動確認。Akashic Shaker……行きます!」
 ウィンディのユーベルコード、Akashic Shaker(アカシック・シェイカー)――これは、彼女の両耳にある複合センサから振鳴波を放ち、敵を無力化するというもの。原理を書き出すには余白が不足しているため割愛必至だが、確かなのはこれにより、敵の動きは更に鈍くなったという事。
 そうして殆ど動きを見せなくなったところを、ライアンとウィンディ、クネウスのセントリーガン、そしてドロレスがしっかりと身動きができないように制圧しにかかる。鈍い攻撃を軽くいなしながら、昏倒させることに各々が注力する。
「過度に傷つけないようにと承っていますが、多少手荒なのはどうかご容赦くださいませ」
 近距離から正確に命は奪わず無力化する箇所だけを狙い撃ち、その為に物理演算や統計などを駆使しながらの連続攻撃をしかけながら、ドロレスはそう言った。味方の援護もあり、手荒な手段ではあるが、そこには本当に最小限の傷しか見当たらない。
「全く……折角の美味しいご飯を堪能できるイベントに襲撃をかけてくるなんて……無粋も甚だしいです!」
 ウィンディもまた、シールドなどでの昏倒をメインに、地道に無力化を図り、クネウスのセントリーガンも非殺傷の弾丸での無力化に成功。少なくともこの雑居ビル内の制圧はこれにて完了、となったのだった。

●走れ走れ幽霊トラック
 トラックを警戒していた修羅雪姫は、異常に気が付いた。予知にはトラックについて言及はあったが、その情報があまりにもない。しかしながら、この人員を運んでラーメンカーニバルの会場へと運ぶのであれば、最初から雑居ビルの近くに停めて会ってしかるべきなのだ。無線誘導攻撃型浮遊ドローン・修羅雪姫カスタム(ジゴクマンダラ)で周囲を探しても、その姿は確認できない。それらしいトラックはどこにも見当たらないのだ。
 幾ら後からピックアップするにせよ、遠くから来る必要もない。その事に若干の焦りを覚えつつ――ある一つの可能性に思い至り、その可能性に備え、ラーメンカーニバル会場側で手持ちの銃をいつでも撃てるように準備する。
 そして、雑居ビルの中に轟音が鳴り響く。
 そこに唐突に顕現したのは、トラックだった。そう、時間になればそこに現れる。その人員を運ぶだけにそこに顕現する。幽霊トラック。
 運ぶものは既にない。だが、目の前には幽霊トラックの行く先を阻む猟兵達がいる。フロントのライトがキラリと光る。エンジンも轟音を鳴らす。とはいえ、流石にこのビルの中はまずいと判断したのか、トラックはそのままエンジンの回転数を上げてビルを飛び出してゆく。物理法則の外にあるのか、壁は当然のように貫通し、道路へと飛び出す。
 ラーメンカーニバルの方向へと向かおうと旋回しようとしたところに、修羅雪姫が愛銃を放つ。その一撃を避けるべくトラックは逆方向へと旋回し、会場を離れてゆく。一先ずは、会場へのトラックの侵入を猟兵達は防いだのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『幽霊トラック』

POW   :    「亡霊運転手」
【伝説のトラックドライバーの霊】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
SPD   :    「異世界直行便」
【限界まで加速しての轢き当て】による素早い一撃を放つ。また、【貨物を投棄し、その貨物をぶつけて攻撃する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    「殺人怪光線」
【ヘッドライト】から【人間を焼き尽くす程の超高出力のライト】を放ち、【また対策の無い者相手には目を眩ませる事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:純志

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●現代日本の市街地戦(人類防衛組織裏工作奮闘中)
 猟兵達のリアルタイムの報告を受け、人類防衛組織UDCは慌てて交通整理や人払いを行う。他の通行車、一般人は其処にはいない。
 また、適宜防錆組織が用意した固定火器による牽制で幽霊トラックは包囲網を抜ける事なく、超高速でぐるぐると決まったコースを回るだけ。とはいえ、その動きは素早く、車線を無視して縦横無尽に駆ける様は最早クルマではなくモンスター。
 どことなく不思議な市街地戦闘が今、始まろうとしていた――。
ファランス・ゲヘナ
【心境】
「面白イ。トラックとバイク…。どっちが上か勝負してやろうではないカ…。」
海賊の流儀…魅せてやル。

【行動】
判定:SPD

宇宙バイク:龍星号の力を魅せてやるゼ。
流星号に『騎乗』し『操縦』すル。まずは『力溜め』でエンジンを最大に吹かせル。いい具合にエンジンが温まったラ、オレの最強の武器である『勇気』と『覚悟』を胸ニ、最大加速の『ダッシュ』で駆け抜けル
UC:ゴットスピードライドで加速シ…トップスピードで正面からトラック野郎に突撃してやるゼ、ヒャッハー!!
激突する寸前に『オーラ防御』を展開、オーラごと全力で激突ダ。
良い子は真似しちゃいけないゼ。オレは訓練された猟兵だから大丈夫なんダ。

アドリブ:OK


六代目・松座衛門
「まさに走る凶器だな!UDCの情報工作が効いているうちに倒そう!」
周回コース内で、直角に曲がる箇所を探し、そこで待機する。

「こちらも本気出すか!「錬成カミヤドリ」!」
ヤドリガミとしての仮初の肉体を霧散させ、UC「錬成カミヤドリ」で複製し、浮遊する本体器物の操作板と共に、人形「暁闇」へ無数の操作糸を伸ばす。【真の姿】
自身の機能(本能)である「人形を操る」ことを十分に発揮できる状態で、迎撃に備える!

。〇(勝負は一瞬! 演目「疾風」!)
UDCの牽制で曲がる幽霊トラックへ人形を突進させ、エンジンやシャフトを壊すようにUC「疾風」を繰り出す!
攻撃後は弾かれつつ、路地裏へ退避しよう。

アドリブ、連携歓迎



●星は吠えて霊は駆ける
 不気味な静寂に包まれた環状型の高速輸送路。日中、本来であれば一般車両が多く通行し、混沌とした光景が広がっている筈なのだが、そこへ大きな音を立てながら加速するトラックが路を往く。
 今は人類防衛組織UDCによる工作が機能し、環状型の路へと封じ込む事ができているのだが――これがいつか外に出てきてしまっても、おかしくない。だが、だからこそこのトラックは今の内に早く屠らなければならないのだ。
「まさに走る凶器だな!UDCの情報工作が効いているうちに倒そう!」
 角でトラックを待ち構えるは六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)と、ファランス・ゲヘナ(ブラックタールのスターライダー・f03011)だった。質量だけで見ればトラックの方が強力そうに見えるが――だが、しかし。それを打倒してこその猟兵なのだ。
「面白イ。トラックとバイク……。どっちが上か勝負してやろうではないカ……」
 バイクのアクセルを少しだけ動かし、エンジン音を鳴らせる。そして、遠くから聞こえる別のエンジン音は――近づいてきている。そう、亡霊トラックは少しずつコーナー度に近づくにあたり、コーナリングをリアを流しながらクリアしていく。その最中めがけて、動く影が二つ。
 一つは松座衛門が用意している人形。それらがトラックの進行方向を塞ぐ。そして、もう一つはファランスのエンジン音。どれもが心地よいエンジン音を響かせている。
 そうして、コーナーを一つ抜けた亡霊トラックは二人による包囲網に気づいた様子が見られやすい。だが、そのまま更に加速を重ね、このままなら猟兵とその道具すらも破壊してしまうだろう。
 だが――そう易々と猟兵がやられる筈もなく。
「その身に刻め! 演目『疾風』!」
 素早い一撃を人形とともに放つ。これにより、このままだと危険が伴うが――しかしながら、真正面からの力勝負ではなく、うまく流す事に松座衛門は決める。そのままうまく距離をとると、そこへ間髪開けずに自身の愛車でそのまま敵へと突っ込んでゆく。
「トップスピードで正面からトラック野郎に突撃してやるゼ、ヒャッハー!!」
 急加速してそのままトラックへと突っ込んでゆく。これにはトラックも勘弁だったのか、トラックを避けるつもりでもなお避け切れなかったダメージをトラックを襲う。倒すには結びつかないが――無傷ではない。車体の傷を増やしながら、トラックは環状型の路を更に行く。トラックはまだ、止まらない――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

●目的
幽霊トラックの撃破。

●心情
まさかトラックの方が本命だとは思わなかったわぁ。
ラーメンラーメンラーメン、
美味しいラーメンのために、
後腐れなく倒させていただくわよぉ!

●行動
包囲網を抜けることなく、決まったコースを回るだけなら、
カーブ等でスピードは落とさざるを得ないはず。

クネウスさんの狙撃に合わせて、
エンジン部に愛用の巨銃「フリークスハンター」で射撃する。

まだ止まらない?
仕方ないわね、UCミライエンザンソウチ発動!
ワイヤーアンカーを使い、未来位置を予測しトラックの天井に飛び乗る。
「と・ま・れーーっ!」
操縦席(?)を射撃して仕留める。


クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟で参加】
アドリブ&絡み歓迎

「アレを超えてくるとは………」

【SPD】
●準備

「出現場所不明故、高台で待機していました」
第1章での作業後、会場周辺の高層ビルの屋上まで移動。

「出現場所に質量(貨物)が生じる以上、空間に歪みが出るはず」
サーチドローンを展開し、周辺を【撮影】し【情報収集】。

●狙撃
「出現予測地点入力、環境情報フィードバック完了。CODE:ARTEMIS」
【スナイパー】としてトラックの出現地点までの障害ごと貫き(【鎧無視攻撃】)ます。

「狙いはタイヤとエンジン………」
【2回攻撃】と【誘導弾】で狙うのは走行に必須の部位の【破壊工作】。

「確保はお任せします……」


ライアン・ウィルソン
今日も全サ連のみんなと行くわ!トラックだろうとなんだろうと機械なら一個壊せばあとはなし崩しのラフランスよ!バイクに【騎乗】して【ダッシュ】で追いかけちゃうわ!【地形利用】もして並走して撃ちまくって速度落とさせちゃうわ!追い抜いちゃ駄目よ。撃てないからタイヤと運転席も撃ちまくってドライバーも狙うわよ!【武器改造】【属性攻撃】で対悪霊弾にしてぶっ放しちゃう!【鎧砕き】で装甲も貫いちゃうわ!最終的にフィニッシュの時は【援護射撃】で撃ちまくっちゃうわ!覚悟なさい!
余裕があったら運転席に火炎瓶投げ込んじゃう!お焚き上げよ!オ~オ~オ~モエルネコ~♪


ドロレス・コスタクルタ
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

「この状況は新しいUCの出番ですね」
戦闘用自閉モードで脳機能を戦闘に特化し人格を封印。
戦闘マシンと化す。
「叩キ潰シマス!」

弾丸よりも速く動ける高速状態なので接近しての斬撃のほうが
射撃より命中させやすくまた自身の運動エネルギーも加わり
与えるダメージも増す筈。

【見切り、戦闘知識】を駆使し味方の攻撃とタインミングを合わせ
側面及び背面からの攻撃を心掛ける。
ライアン様とはトラックを挟んだ反対側に位置し同様にタイヤに攻撃。
敵の攻撃はUCによって強化された反応速度で躱す。

戦闘後は風邪の症状に似た倦怠感を堪えつつ
「さあ! ラーメンですわ!」と笑う。


藤原・紫苑
全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)
●目的 幽霊トラックの撃破。

「自分も援護します!みんなと、智華お姉ちゃんと外食するんです!」

トラックが暴れるのは迷惑なので停止させていただく!
霊符を投げつけて【七星七縛符】で足止めを試みる。
またみんなが止めてくれた亡霊トラックにはとどめとして霊札を投げつけて亡霊を【破魔】します。
皆さんが危ない場合は光線銃を抜いて【援護射撃】で支援。
「破魔の札を喰らい成仏せよ!」
「ご飯はみんなで楽しくゆっくり食べるものです!」

可能なら戦闘終了後智華お姉ちゃんに会って伝えたい
「お姉ちゃんやったよ!みんなでラーメンカーニバル守ったよ!」


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎

「先程は散々と、チマチマやらされましたからね…
今度は少々派手に、やらせて頂きましょう!」

敵トラックは同じコースを周回しているとの事なので
コース上にあるマンホールの中に潜り込み
敵がその上を通る様に、通信で皆さんにお願いしておきます

マンホールの縦穴で、各バーニア&スラスタを暖めて
即時に最高出力を出せる様に構え
敵がマンホール上に到達した瞬間を狙って一気に飛び出し
(視力&見切り&第六感&カウンター&空中戦&ダッシュ)
『スナイパー&カウンター&鎧無視攻撃&怪力』付UC【Influx Burst】を
敵の腹へ叩き込みます!

「車両の弱点は、大抵その真下ですからね」


響・夜姫
らーめん食べに来たのに。
どうして市街地戦なのか。ぐぬぬ。
「決めた。ちゃーしゅーましましにしよう」

・POW
道路の中央に陣取り、トラックが見えたら【クイックドロウ/誘導弾/2回攻撃/一斉発射/範囲攻撃】、華焔で面の攻撃。
「ふぁいやー」

攻撃の後は、即離脱・回避。
敵の攻撃は車型、真横へ動くには限度がある筈。
来るとわかっていれば、事故と違って回避は可能。
すれ違うように、敵の斜め後方に抜ける様に【ダッシュ】で回避。
駆け抜けながら【零距離射撃】で攻撃おかわり。

他の猟兵には【援護射撃】
想定外の攻撃に備えサバーニャ【武器受け/オーラ防御/拠点防御】状態を展開しておく。


回避されたら「…良い腕、してる」
ぐぬぬ。



●高所から敵を捕らえる眼
 ところどころ車体を汚しつつ、傷をつけつつもその速度を大きく落とす事はなく、環状型の路をエンジン音を響かせながら往く。なんとかしてこのトラックを撃破する必要があるが――この速度で動くものを排除するのは至難というもの。
 故に――このトラックの動きを止める、というのはこの場の猟兵達がとり得る作戦の一つとして、有用なものであるのは間違いなかった。
「出現場所不明故、高台で待機していました」
 そう口にし、実際に高台にて待機していたのは、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)だった。先ほどは自身は戦場には赴かず、手作りの兵器が自律して援護射撃を行い火力支援は行っている最中、予知にもあったトラックを探るべく、今受け持っている作業を手早く片付けた後、敵を探すという意味でも高い位置――会場周辺の高層ビルの屋上に陣取ったのだった。
 そうして、サーチドローンも展開し、結果的を見つける事に至ったのだ。
「出現予測地点入力、環境情報フィードバック完了。CODE:ARTEMIS」
 ドローンによる情報をリアルタイムで処理し、精密射撃による狙撃を敢行するクネウスのユーベルコード『ARTEMIS(アルテミス)』。女神の名を関する弾を構えたまま、クネウスはただ敵トラックが最適な場所に到達するのを構えながら待つ。

●状況開始
 クネウスの索敵情報は他の猟兵達にも逐次共有されている。その為、先ほどまでは他所で戦闘状態にあった猟兵も、必要最低限度の動きでここまで辿りついたのだ。
「まさかトラックの方が本命だとは思わなかったわぁ」
 そう言ったのは、河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)。先ほどまで、敵の本命はトラックの中の人員、と考えていたものの蓋を開けてみれば其処にはトラックこそがラーメンカーニバルを襲った中軸。読みが外れた事に意外そうな声を漏らす他ない。
 だが、だからどうしたというのか。その程度で腐るようなものが身の回りにある筈がないのだから。
「ラーメンラーメンラーメン、美味しいラーメンのために、後腐れなく倒させていただくわよぉ!」
 そう修羅雪姫が声を上げると、それに賛同するように「決めた。ちゃーしゅーましましにしよう」とつぶやく声。その主は響・夜姫(真冬の月の夢・f11389)。今回の事件については、ラーメンを目当てにしてみたらなんとオブリビオンを倒す任務となてしまった、というのが夜姫にとっての事実。
 本来ならとっとともうラーメンを食べている筈だったのに、なぜ市街地戦闘なのか。という疑問に「ぐぬぬ」と声を漏らさずにいられないが、そこまでに留めた。

●必倒の腹撃
 一方、クネウスのサーチドローンからの情報を意外な位置で受信をしている猟兵が一人。それが、ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)だった。作戦領域の路の下――そう、マンホールの下に待機し上を通るトラックにタイミングよく協力な一撃を放つというのが今回の肝でもあった。
 ビルから飛び出る際のトラックの挙動を考えるに、前後左右を攻める場合には詳細は不明だが、少なくともこのトラックは『路を走っている』。大地をしっかりとタイヤで踏み、回って加速する。そうなっているからには、このトラックは下とは触れ合っていないといけない。――故に、真下からの攻撃に、トラックは無事でいられる筈もない。
 しかし、この路にしても2射線ある。違う射線に行ってしまえば、ウィンディの真下からの一撃を加える事はできない。故に、確実にそうなるべく違う角度の攻撃を加えようとしていた。
「ばーにんぐ、ちゃーじ。ふぁいやー」
 気の抜けた言葉を発しながら、路の中央に陣取り、夜姫が炎を放った。これに対し、トラックは射線を変えることなく、部分的に幽霊のように透き通る車体へと変換しながらそのまま突き進む。
「自分も援護します! みんなと外食するんです!」
 そこに更に援護に入ったのは藤原・紫苑(鋼の符術師・f10097)。手持ちの
 クネウスからの合図に、「はい!」と返事しつつ、そのままタイミングよく霊符を投げつけてユーベルコード『七星七縛符』で足止めを試みる。当然、此方も透明にして避けるかと思われたが、そうではない。トラックはここで初めて射線変更を行う。だが、避けた先に更に連続で紫苑は霊符を投げつけ、トラックの動きは更に制限される。
 ウィンディが潜むマンホールまでの動きが鈍くなる。そして、大事なウィンディのいる場所までは後、参、弐、壱――。
「今です!」
 クネウスの言葉にウィンディは「はい!」と答えながら、既に構えていた強力な一撃をトラックの腹めがけて叩き込む。
「一閃必倒……インフラックス・バンカー!」
 自身を鼓舞するように叫び、放った一撃はかなり強力なもの。真下からの攻撃に対し、トラックが何かできたわけがなく。ただ、これによって道路との接地がなくなり、一時的にトラックが地に浮いて一つ、二つ、三つ程バウンドする。
「車両の弱点は、大抵その真下ですからね」

●トドメのお時間
 ボロボロになりつつも、バウンドの後、再び走り始めるトラック。先ほどよりは随分と遅くはなっているが、トラックと銘打ってはいてもオブリビオン。機械ではありえないが、自動的に少しずつその状態が快復していく。故に、継続してダメージを与える必要があった。
 高台からクネウスが正確な狙撃を敢行する。一発だけだとビルから抜け出した瞬間の応用で回避、というのが先ほどまでのものだったがウィンディの一撃等が効いたのか、その手法は取らずに車線変更による回避で乗り切ろうとしていた。
 だが、其処に対して更なる一撃を加えようとしたのが修羅雪姫だった。手持ちの凡そ拳銃と呼ぶには大きすぎた愛銃を構え、一つ、二つ、三つを弾丸を放つ。
 更にそのトラックの後ろからライアン・ウィルソン(美少女美少年傭兵・f02049)がバイクで追走しながら武器でのタイヤへの攻撃を敢行する。
「撃ちまくっちゃうわ! 覚悟なさい!」
 これも前までなら無効化されていただろう攻撃だが、既に敵も限界が近い。その牽制も意味が出てくる。タイヤの一つをダメにしたことで、トラックはその速度を一時的に遅くする。
 本来ならここでスピンの一つや二つ、ではあるが、少しずつタイヤを直そうともしているため、そうともならない。――だが、緩まった速度を見てライアンは追走から並走へと切り替える。更にはライアンの反対側にドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)が回り込む。
 その際、そのための速度を得るためにドロレスは戦闘用自閉モードで脳機能を戦闘に特化し人格を封印した。後はこの作戦中については、予め決めておいた作戦の通り、あるいは条件毎の行動をとるのみである。
「叩キ潰シマス!」
 その宣言を以って、ライアンと同時に再度タイヤへの一撃を加える。弾丸よりも速く動ける高速状態での一撃は、銃を放つよりも驚異的な一撃。そして、ライアンのにしても、対悪霊用の弾丸という事で、このトラックにとってはあまりにも効果があった。
 だが、まだあきらめていないのか、最後の悪上がりだろうか。此処に来て再びエンジン音が強く響き渡り、再度の加速。よく見れば、運転席には先ほどまで無人で動いていた筈のそれに、顔は見えないが凄腕そうなドライバーが席に座り、その速度を以って、目の前に陣取っていた修羅雪姫を仕留めようと加速していた。
 だが、修羅雪姫はそれを見ても自身のユーベルコードにより回避する術を持っていた。その上で、ワイヤーアンカーを利用してトラックの上に陣取る。
 その際の上がっていく最中に愛銃を運転席に向けて連続で放つ。「と・ま・れーーっ!」だが、それでも止まる気配はない。
「お焚き上げよ!」
「破魔の札を喰らい成仏せよ!」
 だが、そこにライアンは火炎瓶を、紫苑が霊符を放つ。すると、これまでの蓄積ダメージのせいか、はたまた火炎と霊符が化学反応を起こしたのか。理由はともかくとして、トラックはこれにて爆発四散。散り散りになり、そのまま霧散していった。幽霊がどうして爆発するのか、という疑問は消えないが、だが一つ大事な事実がある。
 危険は去った。人類防衛組織UDCがやるべき仕事はまだまだあるが、猟兵達のやるべき事は、これにて終了となったのだった。
「さあ! ラーメンですわ!」
 その場を締めるように、ドロレスは先ほどまでの戦闘モードを解除して、そう言ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『行こう! ラーメンストリート』

POW   :    店をはしごして色々な味のラーメンを味わいます!

SPD   :    お目当ての味のラーメン屋に素早く一直線に向かいます!

WIZ   :    口コミなどを調べて、人気店に並びます!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ラーメンカーニバル!
 猟兵達の戦いを知るものはあまりにも少ない。なんか高速道路に爆発物が仕掛けられてたらしい、いやなんか車の整備不良の爆発だったらしい――等と、カバーストーリーが作られ、目撃者もゼロ。此処には猟兵を称える現地人はいない。
 ――だが、戦いに疲れた猟兵達を受け入れる場所が此処にはある。それがラーメンカーニバルだ。大勢にラーメンを振る舞うイベント。本来ならばちゃんと建物で店を構えるような店舗が、わざわざ屋台でラーメンを振る舞う。そして、その隣にもラーメン屋がいるのだ。密集地帯なんてものじゃない。正しくこれは紛争地帯だ。
 互いのラーメン屋の誇りをかけた戦争。その戦争の立会人として――なんて事は考えず、単にラーメンを楽しめば良い。なぜなら、カーニバル――「お祭り」なのだから。
ファランス・ゲヘナ
【心境】
「ら、ラーメン…。」
は、腹が減っタ…。

【行動】
判定:POW

ラーメンを味わい尽ス。
それがオレの今の望ミ…海賊らしく…いただいてゆク(注:ちゃんと金払いまス)
まずは【情報収集】。美味しいラーメン屋の評判や待ち時間などを聞きこミ、今日一日で一件でも回れるように計算すル。
ふっふっふっふっふ~。食うのは一店一品。こー言うのは一店で多く食うよリ、多くの店でいろんなのを食うのが醍醐味ダ。味噌、塩、醤油、とんこつ…じゅるリ…。



●宙を駆けるモノの場合
 幽霊トラックが暴走していた事など誰も知らない。ラーメンカーニバルは無事に行われ、とても賑やかな様子だ。その人混みの中を、ファランス・ゲヘナ(f03011)は疲労困憊になりながら往く。
 既に空腹。何か食べたいそんな時――という訳ではないが、兎にも角にもラーメンを食べたい、と考えていた。とはいえ、ラーメンカーニバルというイベントな以上、予めの情報収集に基づいて、より多くの店で、より豊富な種類のラーメンを食そうとも考えていた。そうして、ふらふらになりながらも目的の一軒目のブースにたどり着いた。
 行列に並ぶような事はしない。勿論、行列に並ぶ事によって得られるものも当然ある。だがしかし、より多くのラーメンを食べようと考えた場合には、人気店を梯子するのではなく、比較的無名な店をピックアップして梯子する方が良いのだ。
「ら、ラーメン……」
 漸くの一杯を前に、口から出る言葉はもうラーメンのみ。提供されたラーメンを軽く息で冷まして、音を立てて啜る。最初の一杯は塩。標準的なものはUDCアースの関東地方であれば醤油だろうし、場所によっては豚骨が主流だったりもするが――こういった時、薄味のものから食べた方が、より味わえるとファランスは知っていた。
「味噌、塩、醤油、とんこつ……じゅるり」
 一店舗目の一つ目を食しながら、次に食べるラーメンの味を想像しながら、ファランスは涎を垂らすのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

響・夜姫
「かーにばるだよ」

・POW
私のらーめん欲が、ふるばーすとまきしまむ。
動きやすい服装に着替えて。
髪がスープに入らないよう、ヘアピン等を装着。
「神よ。迷える空腹を救いたまえ。らーめん」
ラーメン大好き響さん。参上。

手近な所から入っていこう。
サイズは小さめの器で。でもちゃーしゅーはマシマシで。
味噌、醤油、とんこつ。
色んなラーメンを食べる。
あ、でも辛いのはちょっと見送り。

スープまで飲み干し、恍惚の表情で
「ごちそうさま。美味しかった」
では、次の屋台へ。めざせ全店制覇。



●ふるばーすとまきしまむのばあい
「かーにばるだよ」
 ヘアピンで髪を留め、動き易い格好に着替えた響・夜姫(真冬の月の夢・f11389)もまた、ラーメンを食す為に此処に来ていた。動き易い格好にヘアピンとあいうあたり、ある意味ここでは戦闘服に等しいのかもしれない。
「神よ。迷える空腹を救いたまえ。らーめん」
 訳せば、頂きますの一言である。ラーメンカーニバル入口近くから欲に身を任せ、ふらふらと最初の一店目のブースへ。多くの店舗が出店し、食べ比べをする事がメインの事イベントでは、元々容器も小さい方なのだが、一応更に小さめにする。更に、チャーシューに関しては追加投入。肉をとにかく食する。
 この店舗では多くのラーメンを取り扱っていた。凡そ人気店というのは何らかの特定の種類のラーメンを極めている事が多い。しかし、この店舗に限って言えば、醤油に豚骨に味噌、塩等この店舗だけでも食べ比べが十分にできてしまうのだ。
 だが、だからこそ満足げに、恍惚の表情でスープを飲み干す。
「ごちそうさま。美味しかった」
 そう言って彼女はこの店を後にする。全店舗全メニュー制覇(辛いスープを除く)のため、響・夜姫は次の店舗へと急ぐのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

POW
店をはしごして色々な味のラーメンを味わいます!

●特記事項
グリモア猟兵の紅葉・智華さんをラーメンカーニバルに誘う。

●心情
せっかくのカーニバル(お祭り)、楽しまなければソンソン。
全サ連の皆とラーメンを食べ歩きたいわねぇ。
もちろん智華さん、貴方も全サ連の一員なんだからねぇ!

●行動
多分ラーメンカーニバルに存在するであろう、
ワンコイン(500円)ミニラーメンを食べて回る。
どのラーメンも美味しそうねぇ。
でも、豚骨ラーメンだけ、こっそり替え玉しちゃう!


ライアン・ウィルソン
【全世界サイボーグ連盟】で参加よ!アドリブでもなんでも好きにしなさいよ!絡んじゃうわよ!ラーメンなだけに!【POW】でいくわよ!食えるだけくってやるわ!【ダッシュ】で巡るわよ!ラーメンはたらふく食べてなんぼ!美味しいものを褒めちぎる【優しさ】と店の人の財布に【恐怖を与える】食べっぷり見せてあげる!全部の店回ってやるから覚悟なさい!サイドメニューもレビューしてあげるから覚悟なさい!せっかくなら楽しくやりたいしラーメンマニア共とも喋りたいわね!アタシちゃんの【コミュ力】みせてやるわ!!


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎

折角なので、智華さん(f07893)も誘って
全サ連で机を囲って、色々食べ比べてみたい所です

【POW】お目当ては特に見繕って来なかったので
美味しそうなお店に片端から突撃します!
今日の気分は、魚介醤油や塩ラーメンな感じですね
できれば、つけ麺も食べたい所ですが…
こういった、数出して幾らなイベントでは望み薄でしょうか

実はボクは、あまり味噌ラーメンを食べないんですよね…
出汁は様々ですが、タレは醤油系のラーメンをよく食べてる気がします
美味しい味噌ラーメンを教えて貰うのも、良いかも知れません
何気に餃子も『ラーメンのサイドとして美味しい餃子』って
案外難度高いですよね


クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎

「本日は魚介系ラーメンと参りましょう」
【SPD】目当てのラーメン屋へ

先ず、スタッフ(第1章)参加で貰った割引券を仲間内に配ります。
狙うは秋刀魚をベースに旨味成分を凝縮したスープ、ワンタンを具に添え大量のネギを投入したラーメン。

「今日の戦場は此処ですか……味噌ラーメンをお願いします」
待ち時間の間に、大量に作ったセントリーガンをUCで“ガン”を外し一般的な監視カメラに遠隔から改修(【メカニック】)します。

ラーメンが出来たら大きめのテーブルとイスを確保し、各人用にイスの高さを調整し用意したウォーターサーバを設置。
「では、いただきましょうか」


藤原・紫苑
全世界サイボーグ連盟で参加 アドリブ&絡み歓迎
智華お姉ちゃんをお誘いしてみんなでラーメン食べたい
【POW】折角なのでいっぱい色んなラーメンを頂きます
お姉ちゃんこっちですよ!
自分外食は久しぶりなので色々迷いますけど、ここはみんなの食べるオススメを順番に幸せそうに黙々と食べていきます。
クネウスさんのチケットを頂きつつみんなの食べっぷりに感心しながらミニラーメンを食べます
皆さんラーメン大好きなんですね!あ、このラーメンも美味しい!
みんなで食べるご飯は美味しいです♪
自分は普段醤油派ですが、色々食べ比べられていいですね。
お姉ちゃんこっちのラーメンは如何でしょうか?


ドロレス・コスタクルタ
【全世界サイボーグ連盟】の皆様と参加します。
紅葉・智華様とご一緒したいです。
「初めてですので、ご指導お願いしますね」

行動方針は
『POW 店をはしごして色々な味のラーメンを味わいます!』

見た目のインパクト重視です。
蟹ラーメンやローストビーフラーメンや伊勢海老ラーメンなどを
探し出し、器をいくつも器用に持って意気揚々と戻ります。
「こんなラーメンがありましたわ!」
子供みたいに大喜び。

「少しずつシェアいたしましょう。あ、こちらもおいしいです。
魚介系ですか。なるほど…」

出店しているお店のパンフを集めてUCにしまっておきます。
「また皆様とラーメンを食べに出かける機会があればいいなと思いますので、そのために」



●特権は使うもの
「割引券、ですか」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)はそう言って、券を受け取る。聞けば、スタッフの一員として参加する際の報酬として割引券を渡しているとの事。断る理由もないクネウスは、「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にする。
 割引券を持ってクネウスは往く。仲間たちのいる場所へ。
 ――新たな戦場、食べる者として、ラーメンカーニバルを戦う為に。
(※戦いません)

●集まれ、サイボーグ!
「あれ、智華お姉ちゃんは?」
 仲間達――全世界サイボーグ連盟で参加した今回の戦い、その面々が集まっているなか、同じ全世界サイボーグ連盟であり、グリモア猟兵として今回の事件の予知を行った紅葉智華の姿がない事に気づき、藤原・紫苑(鋼の符術師・f10097)はそう口にした。すると、その直後に全世界サイボーグ連盟の面々の持っていた通信端末にメッセージが届く。
 ――ごめん、すこし遅れる。先に始めてて。追いつくから。
「折角のカーニバル、頭から楽しみたかったけど、来るのなら良し! とりあえず、智華さんがそう言うのなら、一先ずは先に始めるとしましょう!」
 メッセージを読み、少しだけ残念そうにしつつ、気分を切り替えて河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)は楽しむ事を宣言したのだった。
「あ。出発前に渡しておきますね」
 おー! という掛け声の直後、クネウスは集まっている面々に先ほど手に入れた割引券を配っていく。
「これは?」
「先ほどまで、技術班として手伝ってましたので。その駄賃という奴です」
 得意げにクネウスはそう言うと、目当ての店へとクネウスは突撃するのだった。

●第一印象は味じゃなく見た目
「初めてですので、ご指導お願いしますね」
 そう言ったのは、ドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)。こうして大勢での外食という機会や、ラーメンの小さな屋台が幾つも並んでいる光景といい、見慣れぬ光景が広がっている以上、そう口にするのも無理もない話である。
 そして、気になるものを見つけてドロレスは声を上げる。
「こんなラーメンがありましたわ!」
 香りに釣られて少し動いて、そして戻って報告する。特に此処に行く、と決めてなかった面々は、まず一軒目はそこにしようとそのブースへと向かう。
「蟹、伊勢海老……」
 赤。鮮やかな赤。毒々しくはない。ただ、美味しそうな赤がそこに広がっていた。
 見た目も華やか。これは、見た目で惹かれてもおかしくない。また、それ以外にも以下にも魚介系といったラーメンも扱っているようである。とにかく、魚介系スープや具材に自信を持つ店のようである。
「魚介系ですね……」
 ちょうど、魚介醤油を口にしたいという気分であったウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)はごくりと唾を飲む。
「ラーメンはたらふく食ってなんぼ! とにかく此処も食べて、他も食べればいいのよ!」
 そう言って、ライアン・ウィルソン(美少女美少年傭兵・f02049)は既に財布の準備をしていた。そうして、会計を済ますとラーメンカーニバル用の少し小さめの容器にラーメンが入れられ、それを渡される。
 近くの簡易机で、それぞれがラーメンを啜る。
「おいしい!」
 誰が言ったか。それが特定できない位に、一口食べてそう口にする以外他にない代物。そんな代物を然程並ばずに買って食べれたのは正しく奇跡。次回も開催されるのなら、次回はきっと行列が出来上がるのだろう、と感じられるものだった。

●オータムソードフィッシュの輝きと人助け
 二軒目もまた、魚介系が続く。するとそこには先ほど別れたクネウスの姿もあった。
「来ると思って、実は既に人数分頼んでおります」
「え、それいいの?」
「実は此処の店主の機材、開催前に直したのが良かったらしく、ダメ元で聞いてみたらあっさりと」
 情けは人の為ならず。しっかりと善行は返ってくる。そんなシーンがそこにはあった。
「なぁに、あんたがいなければ、無事にこの祭りをやれなかったかもしれないんだ。ちょっとしたお願いなら問題ねぇさ! ほんと、ありがとな!」
 そう言って笑う店主がニコリと笑う。当然、予備の機材などもあったのだろうが、だとしても本命の機材がダメになれば質が下がるのは明白。故に、その窮地を救ったクネウスであれば、問題ないという事だったのだろう。
「ところで、此処はどんなラーメンなんです?」
「秋刀魚をベースに旨味成分を凝縮したスープ、ワンタンを具に添え大量のネギを投入したラーメンです」
 そんな説明を聞いたところで、興味は満たされるが食欲は満たされない。とにかく食すのみ。その場にいた誰もが、クネウスも含めてとにかくラーメンを口にする。
「これもおいしい!」
 食べ回れるようにボリュームは控え目に作られているとはいえ、二杯目ともなれば十分食欲を満たすに相応しい量である。だが、この面々の食欲は未だ止まらない。先ほどまで戦っていたのだから、それなりの疲労があって当然なのだ。ならば、食べるのが自然というもの。
 あっという間に容器を空にして「ご馳走様でした!」と感謝の言葉を忘れずに口にして、次の戦場へと往く。

●縦横無尽のサイボーグ!
「ごめん、遅れた」
 そう言って現れたのは紅葉・智華(f07893)。今回の戦闘は、市街地での戦闘となり、後処理も大がかりとなってしまった。人類防衛組織UDCの尽力もあり今回の一件はただのトラック暴走事件として片づけられたものの、その手伝いとしてグリモア猟兵の智華が駆り出されていたのだった。
「お姉ちゃん!」
「智華さん!」
 とりあえず、ラーメンを一緒に食べて回ろう、と言っていた面々はこれで集合。改めて、全世界サイボーグ連盟による祭りが始まったのだった。
 各々が気になるラーメンを買っては集まり、その感想を言い合う。
「少しずつシェアいたしましょう。あ、こちらもおいしいです。……魚介系ですか。なるほど……」
「皆さんラーメン大好きなんですね! あ、このラーメンも美味しい!」
 和気藹々とラーメンを啜り、時には分け合う。食べ比べがメインとなるこういった催しならではの楽しみ方と言える。
「お姉ちゃんこっちのラーメンは如何でしょうか?」
「あ、うん、頂きます、紫苑……ん。これも美味しい」
 傍らにはいつの間にやらクネウスが用意していたウォーターサーバーもあり、完全にこのテーブルのあたりは全世界サイボーグ連盟の拠点と化していた。
 また、遠征(遠くのブースへと言っていた)していたライアンは「なるほど、そういうのもあるのね……」とまた反対側のブースへと向かう。どうやら、現地のラーメンマニアから更なる掘り出し物の情報を得たようであり、暫くすると拠点へと戻っては仲間達とシェアするのだった。
 いろいろな種類を食べる、という目的は大方達成されつつあるなか、修羅雪姫はと言えば、豚骨ラーメンをこっそりと替え玉していた。それでもなお、他のラーメンも腹に収まっているのだから、脅威的な容量だと言える。
「まさか、こういう催しでつけ麺も食べれるなんて……」
「かなり大きなイベントのようですからね。こういう種類の店も呼んだのでしょう」
 つけ麺を食べ終え、ふぅと一息つくウィンディと、その情報をもたらしたクネウス。「次は味噌ラーメンを食べようと思っていますが、どうでしょう」とクネウスが言えば、「普段は醤油を食べるんですけど、美味しい味噌ラーメンを教えて貰うのも、良いかも知れません……是非」と返し、味噌ラーメンも口にする。
 そうこうしているうちに、時間は過ぎてゆき、あっという間に終了時間を迎えるのでった。その間際、ドロレスは入口近くにあったパンフレットをささっと自身のユーベルコード、『インベントリ』へと放り込んでゆく。
「また皆様とラーメンを食べに出かける機会があればいいなと思いますので、そのために」
 きっと、また食べに行こう。
 誰かと一緒に食べるご飯。きっと、それにはただ食べる以上の意味がある。ラーメンカーニバルもまた、きっとそういうお祭りなのだろう。

 そうして、お祭りは終わる。だが、日常は終わらない。
 次のお祭りに備えて、人々は日々を過ごす。
 次もまた、楽しめると信じて。

 なお、本筋には一切何も関係ないが、ラーメンカーニバルを全店制覇した強者がこの祭りに何人もいたらしい――と、UDCアースのラーメンマニアの中で暫く噂になったのだった――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月11日


挿絵イラスト