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シャングリラ☆クライシス⑦〜何度だって、希望は花咲く!

#アイドル☆フロンティア #シャングリラ☆クライシス #第一戦線 #クオリア・シンフォナー

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●暗闇の中で嘆く少女
 巨大な檻に禍々しい薔薇が咲き誇り、暗闇に閉ざされたアイドルステージ『薔薇の鳥籠』。その中に一人の少女が囚われていた。その暗闇は応援席のサイリウム達の光すらも減衰させていた。
「わたしはわたしを止められない……」
 アイドル☆フロンティア最強のオブリビオンのひとり『クオリア・シンフォナー』はオブリビオン化しても記憶を失わずにいた。しかしその身体は意思に反してオブリビオンとして行動してしまう。
「だから、誰か、わたしを止めて……」
 助けを求める声。しかし誰かの無念や悲しみから実体化した空間は、強烈な負の感情のオーラに包まれていて、あらゆる存在を拒絶していた……。

●グリモアベース
「『シャングリラ☆クライシス』の次の相手は、『クオリア・シンフォナー』になるよ。クオリア・シンフォナーは心を保ちながらオブリビオン化してしまってるんだよ」
 ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が『クオリア・シンフォナー』の苦しい現状を伝える。
「助けるには倒すしかないんだけど、暗闇に包まれたアイドルステージ「薔薇の鳥籠」に籠ってるみたいなんだ。そこは強烈な負の感情のオーラが噴出してて、猟兵を包み込んで心身を蝕んで、重力に圧し潰されるみたいに弱体化される危険なステージなんだよ」
 薔薇の鳥籠ステージでは、猟兵は弱体化された状態で戦わねばならない。
「こっちがすごく不利な状況でクオリア・シンフォナーと戦うことになるんだけど、「負けない・逃げない・あきらめない心」って心を奮い立たせて、何度倒れたって起き上がって戦い続ければ、そのがんばる姿に応援席のサイリウム達が盛り上がって、大きな応援がみんなの力になって、負の感情になんて負けない力を得られるはずだよ!」
 やられても何度も立ち上がり輝くサイリウム達の応援を受けることで、逆境を跳ね除ける力とすることが出来る。

「心を持ったままオブリビオンになるなんて、想像しただけで苦しいよね。大変な戦いになると思うけど、苦しむクオリア・シンフォナーを止めてあげよう!」
 決して諦めない猟兵ならどんな逆境も乗り越えて救えるはずだと、ラフィロワは信じて暗闇に包まれたステージへと送り出した――。


天木一
 こんにちは天木一です。
 シャングリラ☆クライシスの戦いで、『クオリア・シンフォナー』を撃破する作戦となります。

 戦場となる「薔薇の鳥籠」ステージは、真っ暗で噴出する負の感情のオーラが、猟兵を包み込み心身を蝕みます。重力に圧し潰されるように弱体化を受ける事になります。
 圧倒的に不利な状況で「負けない・逃げない・あきらめない心」を持って戦うのが重要になります。

 あきらめない心で何度でも立ち上がり、戦うとプレイングボーナスを得られます。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第タグにて。
 それでは、決して諦めずに立ち上がり、クオリア・シンフォナーを倒しましょう!
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第1章 ボス戦 『『クオリア・シンフォナー』』

POW   :    ブラック・シンフォニア
【漆黒の最強アイドル】に変身する。隠密力・速度・【ユーベルコード】の攻撃力が上昇し、自身を目撃した全員に【崇拝】の感情を与える。
SPD   :    クオリア・カプリース
レベルm半径内を【高速回転する時計のオーラ】で覆い、範囲内のあらゆる物質を【時間操作】で加速、もしくは【時間操作】で減速できる。
WIZ   :    クロノス・アリア
【懐中時計】に宿る【時間操作の歌】を解き放ち、レベルm半径内の敵には[時間操作の歌]で足止めを、味方には【治癒速度向上】で癒しを与える。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カンナハ・アスモダイ
※アドリブ連携等歓迎
震えが止まらない。


──プリンセスハート、メークアップ!

戦力差は絶望的だ。
正直、怖くないと言ったら嘘になる。


でも……今、私の後ろには|契約者《ファン》がいる。
だったら、悪魔法少女的には『諦める』なんてノーサンキューでしょ?
己を<鼓舞>し、奮い立たせる。何度だってやってやるわ。


ボロボロにされる私を見て、不安げな|契約者《ファン》の顔が見える。

心配しないで、大丈夫だから。
|笑顔の魔法《とびきりのえがお》を向ける。

……嘘。それでも立ち上がる。

だって私はアイドルだから。

<歌唱><パフォーマンス>で<アイドル力>を高め、反撃の準備。
昂るままに<歌魔法>を詠唱。力の限り、乙女魔法を放つ。



●闇に差す希望の光
「来てしまったの……」
 暗闇の中で少女の声が囁かれる。
「わたしはわたしを止められない……どうか、わたしを止めて……」
 願うように囚われの『クオリア・シンフォナー』が懇願する。だが意思に反して身体は負の感情のオーラを放つ!
 無数の薔薇と深い暗闇に包まれた「薔薇の鳥籠」ステージは、噴出する負の感情のオーラでやって来た猟兵の心身を包み込む。
(震えが止まらない)
 ステージに立ったカンナハ・アスモダイ(悪魔法少女★あすも☆デウス・f29830)は震えに耐えて声を上げる。

「──プリンセスハート、メークアップ!」

 ユーベルコード『|変身☆悪魔法少女★あすも☆デウス《プリンセスハート・メークアップ》』を発動して魔法少女★あすも☆デウス】に変身する。
(戦力差は絶望的だ。正直、怖くないと言ったら嘘になる)
 変身しても心までは変わらない。負の感情が重く圧し掛かって、前に立つクオリア・シンフォナーに恐怖を覚える。
「でも……今、私の後ろには|契約者《ファン》がいる。だったら、悪魔法少女的には『諦める』なんてノーサンキューでしょ?」
 己を鼓舞して奮い立たせると、そこへ静かに歌が響く。クオリアの懐中時計から聴こえる歌が、カンナハの動きを止めた。その間も負のオーラは浸食し、カンナハは力尽きたように崩れ落ちた。
 それでも、カンナハは立ち上がろうとするが、負のオーラは重くカンナハを地面に押し付ける!
 そんなボロボロにされるカンナハの姿に、|契約者《ファン》が不安げな顔となった。
「心配しないで、大丈夫だから」
 顔を上げたカンナハが|笑顔の魔法《とびきりのえがお》を向ける――。
(……嘘。本当は辛い……でも………何度だって立ち上がる)
 それでも歯を食いしばって立ち上がった。

(だって私はアイドルだから――)

 歌い始めてアイドルらしくポーズを決めると、悪魔的カリスマオーラを纏って昂るままに歌魔法を詠唱する。その姿に観客のサイリウム達が輝き闇を照らす!
「これが……完全無敵★最強アイドル! 悪魔法少女★あすも☆デウス!」
 応援を受けたカンナハが力の限り歌い、乙女魔法を放つ!
「温かい歌……わたしを救ってくれるの……?」
 クオリアはその歌の輝きに希望を見出し、身に纏う闇が僅かに晴れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

佐藤・和鏡子
『もう苦しむ必要はありませんよ。これから、楽にしてあげますね』

敵が特に強力なため、ユーベルコードで出力と耐久力を最大まで上げて槍斧で斬りかかります。
具体的には、機械故の加速で距離を詰め、槍斧の重量とリーチに私の力と遠心力を乗せて叩き込みます。
動く物を無差別に攻撃するだけの機械には負の感情は関係ありませんし、元から諦めも敗北もプログラムされていませんから。
負の感情による重圧は出力上昇(リミッター解除)で、隠密力はセンサーの感度上昇(サーチビーム)で対応します。
破損して機能を停止しても自己修復機能(回復力)で修復・再起動して相手の機能が停止するまで攻撃を続けます。



「まだ闇は消えない……もう戦いたくなんてないのに……」
 闇の中でクオリアが苦しみに声を漏らす。
「もう苦しむ必要はありませんよ。これから、楽にしてあげますね」
 看護用ミレナリィドールの佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)が優しくクオリアに呼びかける。

「排除サブルーチン起動――」

 そしてユーベルコード『|惨殺《キルムーブ》』を発動し、脅威緊急排除モードとなって襲い来る負の感情のオーラに耐え、機械故の加速で距離を詰め、【|抗体兵器《槍斧》】を思い切り振り回して遠心力を乗せて叩き込む!
「にげて……」
 対して意思に反してクオリアの身体が勝手に動き、漆黒の最強アイドルに変身すると超高速で飛び退きながら崇拝の感情を与える!
 だが和鏡子は動きを止めず、さらに踏み込んで横薙ぎに槍斧を振るってクオリアを吹き飛ばす!
「動く物を無差別に攻撃するだけの機械には負の感情は関係ありませんし、元から諦めも敗北もプログラムされていませんから」
 さらに追撃しようと足を踏み出すと、強烈な重圧が圧し掛かってがくっと勢いが落ちる。その間にクオリアの姿が闇に紛れた。
「出力上昇……センサーの感度上昇します」
 和鏡子は倒れ込みそうになるのを踏み留まり、周囲をサーチしてクオリアの位置を探り出した。

「そこです」
「だめ、よけて……」
 見つけた場所に突っ込むが、クオリアから放たれた黒いオーラが和鏡子を吹き飛ばす!
(損傷……脚部機能停止……自己修復機能起動。修復……)
 地面を転がった和鏡子が槍斧を杖代わりに立ち上がる! するとサイリウム達が光り、和鏡子を応援して照らし力を湧き上がらせる!
「おねがい、逃げて……」
「安心してください。このくらいでは私は止まりません」
 心配するクオリアに笑みを見せ、和鏡子が再び突っ込む! そこに同じように黒いオーラが放たれるが、和鏡子は力を増して槍斧を叩きつけて勢いを弱め、オーラを突破して槍斧を振り下ろしクオリアをぶっ飛ばした!
「すごい……負のオーラを吹き飛ばすような力……」
 その衝撃で、ステージを覆う闇が少し薄くなっていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

熊ヶ谷・咲幸
「この力は、困っている誰かを助ける為に!闇に足踏みしている場合じゃないんです!」
負の感情のオーラに【怪力】【気合い】【根性】で突き進む
「勇気、奇跡、見せ続けます!それがアイドルですから!」
クオリアさんには最強アイドルになられても、何とか食いついて捕まえようとします。その頑張りで応援もらえるといいな
捕まえたら手を繋いで、そのままUCを仕掛けて【希望の力】で【浄化】です
「うおりゃあああ!!」

「クオリアさん、お友達になりましょう。あたしだけでなく猟兵みんなと。あなたの事、助けたいから」
マイチケの一部をパキッと折ってクオリアさんに渡したいです。フレンド交換できるか分かりませんが、気持ちです。心意気です



「この力は、困っている誰かを助ける為に! 闇に足踏みしている場合じゃないんです!」
 熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)は恐ろし負の感情のオーラに満たされている暗闇に足を踏み入れる!
「危ない……!」
 クオリアの警告と共に真っ暗なオーラが押し寄せ、まるで大勢の人に圧し掛かれるような負荷が掛かる。
 それでも怪力で耐え、気合と根性をパワーにして突き進む!
「勇気、奇跡、見せ続けます! それがアイドルですから!」
 咲幸はアイドルとしての矜持を胸に、暗闇の中に居るクオリアへと近づく。

「アイドル……ああ、ダメ。わたしもアイドルになってしまう……気を付けて………」
 クオリアが苦しそうに忠告すると同時に、その姿が漆黒の最強アイドルへと変身した!
「それが最強アイドルの姿ですか! しかし、あたしもアイドルとして負けてはいられません!」
 その姿を見た咲幸に崇拝の感情が湧き上がり、思わず膝をつきそうになる。しかしぐっと拳を握って耐え、重々しい体に喝を入れて足を踏み出す!
 その姿を見た観客のサイリウム達が輝き、闇を照らすように頑張れと応援して咲幸にパワーを与えた。
「ダメ……まだ、終わっていない」
 クオリアの姿が闇に消え、超スピードで四方から闇のオーラを叩きつけられる!
「このくらい、みんなの応援を受けたアイドルなら、なんてことありません!」
 咲幸は力強く踏み留まり、闇のオーラを掻き分けて突き進み、手を伸ばしてクオリアと手を繋ぐ。
「うおりゃあああ!!」
 咲幸はそのまま気合を入れてユーベルコード『|シェイクハンド⭐︎フォルテッシモ《チアフル・スープレックス》』を発動し、希望の力による浄化のパワーを込めて手を繋いだままバックドロップを決めた!

「クオリアさん、お友達になりましょう。あたしだけでなく猟兵みんなと。あなたの事、助けたいから」
 そう言って咲幸はマイチケの一部をパキッと折って、クオリアに手渡した。
「くらくらする……お友達……なりたい。わたしもあなたのように闇に抗いたい……!」
 その心意気を感じてクオリアの意思が光を発する。しかし周囲を包む闇はまだ晴れず、重く圧し掛かってステージを閉ざしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

音駆螺・鬱詐偽
かつて鬱詐偽小屋に引き籠った私とあのアイドル、どこか親近感が……湧かないわね。
属性も私が完全に闇なのに、あっちは時とか虚とか絶対上位属性よね。
それにあのセリフ、どう見てもヒロインじゃないの。
勝ち組よ、あの娘。

「負けない・逃げない・あきらめない心」
私にそんな言葉は求められていないのよ。
負け組の私には「負けられない・逃げられない・あきらめられない心」のチャンスは一度だけなの。
倒れちゃいけないのよ。
倒れたら起き上がれないから、絶対。
絶対に倒れない精神であがき続けるわ。



「闇がわたしを逃がさないように広がってる。どうか、無理をしないで……」
 クオリアは自分を助けようとしている猟兵達を気遣う。しかしその身体は意思に反して猟兵を倒そうと闇を広げていた。

「かつて鬱詐偽小屋に引き籠った私とあのアイドル、どこか親近感が……湧かないわね」
 闇の重苦しいオーラを受けた音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)は、闇に囚われているクオリアと自分を比べる。
「属性も私が完全に闇なのに、あっちは時とか虚とか絶対上位属性よね。それにあのセリフ、どう見てもヒロインじゃないの。勝ち組よ、あの娘」
 悲劇のヒロインとして完成されている相手を見て、何だか劣等感を覚えてしまう。それは決して負のオーラだけの影響だけではなかった。
「「負けない・逃げない・あきらめない心」私にそんな言葉は求められていないのよ。負け組の私には「負けられない・逃げられない・あきらめられない心」のチャンスは一度だけなの」
 そしてネガティブな陰の心で鬱詐偽はぶつぶつと呟く。不幸に見舞われる自身の経験から、逃げられないなら足掻き続けるしかないと身に染みて理解していた。
「倒れちゃいけないのよ。倒れたら起き上がれないから、絶対」
 襲い掛かる負の感情を受けても、こんなもの慣れっこだと耐える。その姿はユーベルコード『グッドナイス・ブレイヴァー』によって召喚された動画撮影ドローンによって『鬱るな!鬱詐偽さん』という番組がLIVE配信され、視聴者は楽しんだり心配したりとコメントを書き込み、鬱詐偽にエネルギーを送り込む!

「無理をしないで……ああ、危ない、逃げて……」
 クオリアが懐中時計を手にすると時間操作の歌が流れ、鬱詐偽の動きが鈍り重く負のオーラが襲い掛かった!
「うぐっ…………!」
 まるでステージを包む闇が質量を持ったような重さに鬱詐偽が大きくよろめく。しかし、ふらふらしながらも倒れない。
「言ったはずよ。負け組の私が一度でも倒れたらもう起き上がれない……なら立ち続けるしかないのよ」
 顔色を悪くしながらも鬱詐偽は絶対に倒れない精神であがき続ける。するとステージを囲む観客のサイリウム達が眩しく輝き、その光が鬱詐偽を照らして応援パワーを与えた!
「私には眩しすぎる光りね。だけど、今はありがたく受け取っておくわ」
 光の中でも鬱々とした鬱詐偽が歌い始め、その負のオーラにも負けないネガティブな歌が暗闇に対抗して浸食してく。
「アイドルなのに……負のオーラを放ってる。そんなアイドルもいるんだ……」
 クオリアは驚いて鬱詐偽を見つめ、その歌声に心を動かされて纏う闇が弱まっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユウ・リバーサイド
絡み、アドリブ歓迎

♪きっと君と同じだった
僕の中で燻る絶望
大切なものを傷つけて自分を呪い今日を拒んだ

静かに歌い出す
何度押し潰されようと根性で限界突破し
この歌は途切れさせない
騙り手でしか無い俺だろうと
今だけは本当の気持ちを会場中に届ける!

♪それでも

ダンスと軽技に回避を組み込み
王子様の力で蒼き煌めきをオーラとして纏い防御に

♪同じ痛みを抱える誰かに
半歩先の未来を魅せる
明日へと生きる理由となる
そんな存在が確かにある

歌魔法と笑顔の魔法に希望の力を込め力強く
この絶望の世界を改革する誓いで革命剣を輝かせ
心眼で見抜いた急所を剣舞で貫く

♪今、君を救う|希望《アイドル》に成れるなら
僕の絶望を砕いて歌い続けると誓う!



(光を通さない闇の中でも歌は届く。なら届けてみせよう)
 ユウ・リバーサイド(Re-Play・f19432)が静かに歌い出す――。

「きっと君と同じだった 僕の中で燻る絶望 大切なものを傷つけて自分を呪い今日を拒んだ」
「歌が聴こえる……でもダメ、わたしの身体は拒絶しようと動いてしまう……」
 クオリアの懐中時計から時間操作の歌が響き渡り、闇のオーラが放たれ動きを止めたユウを負の感情で押し潰す!
 しかし、膝をついたユウはぐっと脚に力を込めて再び立ち上がる。そして根性で歌を続けて途切れさせない。
(騙り手でしか無い俺だろうと、今だけは本当の気持ちを会場中に届ける!)

「それでも――」

 ユーベルコード『|その役は血と肉に成り、戯曲は真実へと至る《ベスト・バイプレイヤー》』を発動して、UC|残された願い《プレイ・オンリィ》の効果を使用する。救いたいという願いで碧く煌く光を纏い、希望の力と革命の意思で負の感情のプレッシャーに抗い、踊るように床を蹴ってクオリアに近づく。
 その歌と負の感情を浴びても決して負けない意思に観客のサイリウム達が光を放ち、闇を追いやってユウの輝きをさらに増した!

「同じ痛みを抱える誰かに 半歩先の未来を魅せる
 明日へと生きる理由となる そんな存在が確かにある」
 歌魔法と笑顔の魔法に希望の力を込め、この絶望の世界を改革する誓いで革命剣を力強く輝かせた。

「今、君を救う|希望《アイドル》に成れるなら 僕の絶望を砕いて歌い続けると誓う!」

 心眼で闇を見抜き、革命剣は闇を裂きクオリアの中心を剣舞で貫く!
「ああ……希望の光がわたしのなかに流れ込んでくる……温かな光………」
 一瞬クオリアの目に光が宿り、その身に光りが血液のように流れる。しかし深い闇は再び光を閉ざし、クオリアを捕らえてしまう。
「ああ、ああ……光が消えてしまう……」
「何度だって、君を救う為に光を届けよう。だから絶望しないで」
 ユウは励ますように声を掛け、勇気を与えるように負の感情の中であっても笑顔を見せた。
「はい、みなさんが助けようとしてくれるなら、わたしは、諦めません……!」
 勇気づけられたクオリアの心に消えぬ光が灯る――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

李・玉明
アドリブ連携歓迎

うむ! お主の頼み、聞き届けたのじゃ!
妾たちが止めて、助けるのじゃ!

むう。暗闇のステージ……鳥籠の檻が、すごく嫌な雰囲気を醸すのじゃ……。
クオリアの辛い思いがよーく伝わるのじゃ……。
だけど……だからといって屈する訳にはいかぬのぅ!
さあ! 顔をあげて、ライブの始まりなのじゃ!
奏でるはブラッドスター!

もしもクオリア願うのなら、妾たちが引き金を引いてみせる!
怨嗟の無い明日は在りはしない、それでも!
出口のない|空《未来》に向かって飛び出すのじゃー!

時が止められようと諦めることはしない。
重く苦しく潰れそうになっても、笑顔を浮かべて歌おう!
だって、過去にだって、想いはちゃんとあるのだから!



「暗闇はもう嫌……誰かを傷つけるのも嫌……だから、わたしを止めて……!」
 クオリアが猟兵へ救ってほしいと願う。
「うむ! お主の頼み、聞き届けたのじゃ! 妾たちが止めて、助けるのじゃ!」
 その声を聞いた李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)が頷いて真っ暗な暗闇のステージに上がる。
「むう。暗闇のステージ……鳥籠の檻が、すごく嫌な雰囲気を醸すのじゃ……」
 その場に居るだけで、負のオーラがずずんと気分を落ち込ませて重圧となる。
「クオリアの辛い思いがよーく伝わるのじゃ……。だけど……だからといって屈する訳にはいかぬのぅ!」
 ぐっと足に力を入れて前を見る!

「さあ! 顔をあげて、ライブの始まりなのじゃ!」

 笑顔を浮かべ玉明はユーベルコード『|特別暴力鮮血流星《バオイレンス・ブラッドスター》』を発動し、ギター【スペシャル☆ディザスター】をかき鳴らし「ブラッドスター」を奏でる!
「もしもクオリアが願うのなら、妾たちが引き金を引いてみせる! 怨嗟の無い明日は在りはしない、それでも! 出口のない|空《未来》に向かって飛び出すのじゃー!」
 心揺さぶる激しい音色が暗闇を跳ね退けるようにクオリアに届く――。

「わたしは……この暗闇から、飛び出したい……!」
 闇に囚われるクオリアが心から願う。しかし体はそれに反して懐中時計から時間操作の歌を鳴らし、玉明の演奏を止めようとする。

「時を止めたってこの演奏を止められはしないのじゃ!」

 負けじと演奏に乗せて玉明が歌い、重く苦しく潰されそうになっても、それがどうしたと笑う!
(だって、過去にだって、想いはちゃんとあるのだから!)
 その音楽にノッて観客のサイリウムが一斉に光って振られる。それが玉明を応援してエネルギーを与え、強く奏でる想いがクオリアに届く。
「あ、ああ……体が、心が震える……わたしも、こんな風に、自由に歌ってみたい……」
 クオリアの鼓動がビートを刻み、そのハートに未来への希望が刻まれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

儀水・芽亜
まるで悪夢の世界のようですね。ですが、ナイトメア適合者として、そんな夢は何度度なく塗り替えてきました。
どんな|舞台《ステージ》だろうと、私は負けません。

「全力魔法」眠りの「属性攻撃」「範囲攻撃」「結界術」「精神攻撃」「回復力」でサイコフィールド。
負のオーラごと戦場を包み、私は防御力を引き上げ、クオリアさんには強烈な眠気をもたらします。

眠気に襲われていれば、ユーベルコードを使う瞬間も遅れようというもの。
生命賛歌を「歌唱」して自身を「鼓舞」しながら、「ダンス」「アイドルダンス」を踊って、それに合わせ裁断鋏で攻撃を仕掛けます。

何度倒されても、この結界の中では私は何度でも立ち上がれますよ。
さあ、覚悟!



「まるで悪夢の世界のようですね。ですが、ナイトメア適合者として、そんな夢は何度度なく塗り替えてきました。どんな|舞台《ステージ》だろうと、私は負けません」
 儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)は舞台に立つと、押し寄せてくる負の感情のオーラに対抗して、ユーベルコード『サイコフィールド』を発動し鴇色の陽炎を纏った結界で負のオーラごと戦場を包み、自信の防御力を引き上げ、クオリアには強烈な眠気をもたらす――。
「なんだか……眠い…………」
 うつらうつらとクオリアの身体が揺れる。意識が飛びそうになるが、体はそれを拒否してオーラを放つ。
「眠気で僅かに動きが鈍っている今が好機です」
 その隙を見逃さず、芽亜は生命賛歌を歌に変え、自身を鼓舞してアイドルダンスを踊り、それに合わせリズミカルに【生命賛歌を「歌唱」して自身を「鼓舞」しながら、「ダンス」「アイドルダンス」を踊って、それに合わせ【裁断鋏『Gemeinde』】で斬りつける! 刃がクオリアを捕らえると、切り裂くたびに纏う闇が薄れていく。

「眠い……でも、なんだか、心が軽くなるような……ああ、気を付けて、体が嫌がっている……」
 クオリアの意識は波に揺蕩うようになっているが、体の方が勝手に動き高速回転する時計のオーラで周囲を覆って、芽亜を時間操作で減速させた。
 動きがスローモーションになるが、負の感情のオーラは変わらずに芽亜の心身を蝕んでいき、疲労が一気に増してよろけて床に手をつく。
「時間が減速しているようですね」
 自分の時間感覚は変わらないが、負のオーラの圧力が加速度的に増えたことで時間操作が行われていることを悟る。
「ですが、倒されようとも立ち上がるだけです」
 裁断鋏を床に刺して支えにして芽亜は立ち上がる。
「何度倒されても、この結界の中では私は何度でも立ち上がれますよ」
 夢幻のもたらす癒やしが疲労を回復させ、活力を取り戻す。

「さあ、覚悟!」

 その不屈の意思にサイリウム達が光って応援し、芽亜は送り込まれるエネルギーで時間操作の影響に対抗して裁断鋏でクオリアごと闇を大きく切り裂いた!
「まるで夢のよう……でも、わたしを止めようとしてくれている猟兵は現実……どうか、夢のように消えてしまわないで……」
 クオリアが眠ってしまいそうなのに耐え、しっかりと猟兵の勇姿を目に焼き付けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ポーラリア・ベル
なおなお(f01298)と一緒に参加。

ふぇあっ、ポーラ鳥かごに入れられちゃう……なおなおも入れられちゃう!?
UC『雪降る聖夜の奇跡』で、浄化の結晶を以て相手をキレイキレイしちゃうよ!
速度を上げても隠れても駄目だけど、ポーラどんどんテンション下がっちゃう……
なおなお、手を繋いで……うん、居ると安心する。絶対にあきらめないわ!

絶えず雪を展開し飛ばして、暗い世界も相手も浄化しちゃうんだから!


日野・尚人
ポーラ(f06947)と参戦

何だよポーラ? 鳥籠で飼われたいのか?
だったら綺麗な籠にでも入れて愛でてやるぞーなんて冗談言ってる場合じゃないな。
そもそも俺はどんな悪徳貴族だよ;
強烈な負の感情に中てられて思考が変な方向に爆走してるなぁ・・・って、そのせいだよな?

ともあれ|魔力障壁《<環境耐性+魔力制御>》で自分とポーラを守りつつクオリアを<鼓舞>。
UCで懐中時計を奪い取り・・・ポーラ?
おう♪ 俺たちの力でクオリアをこの重苦しい暗闇から救い出してやろうぜ♪
ポーラと<手をつなぐ>事で<愛を伝える>。
アイドルステージに降り注ぐ浄化の雪が|綺麗な音色を奏で《<アート+楽器演奏>》<希望の力>となるように。



「ふぇあっ、ポーラ鳥かごに入れられちゃう……なおなおも入れられちゃう!?」
「何だよポーラ? 鳥籠で飼われたいのか? だったら綺麗な籠にでも入れて愛でてやるぞーなんて冗談言ってる場合じゃないな」
 真っ暗なアイドルステージ『薔薇の鳥籠』に入ると、負の感情オーラに包まれて心身が蝕まれ、不安そうなポーラリア・ベル(冬告精・f06947)を日野・尚人(あーちゃんの早朝襲撃に断固抵抗する会終身(?)会長・f01298)が揶揄うが、気を引き締めて負の感情に抗う。
「そもそも俺はどんな悪徳貴族だよ; 強烈な負の感情に中てられて思考が変な方向に爆走してるなぁ……って、そのせいだよな?」
 先ほど口走ったのは決して本心ではないはずだと、負の感情に当てられて少々混乱しながらも尚人はパチンと自分の頬を叩いて気合を入れ、|魔力障壁《<環境耐性+魔力制御>》で自分とポーラリアを守りつつ、暗闇に一人佇むクオリアへと視線を向ける。

「仲良しさんですね……わたしも、そんな風に、誰かと穏やかに会話を交わしたい……」
 心は平穏を求めていても、クオリアの体は勝手に排除しようと動き、闇を集め漆黒の最強アイドルへと変身して崇拝の感情を与える!
「かわいいアイドルでも、鳥かごに閉じ込められるのはイヤ!」
 拒絶したポーラリアはユーベルコード『|雪降る聖夜の奇跡《ミラクル・オブ・スノーウィー・ホーリーナイト》』を発動する!
「浄化の結晶でキレイキレイしちゃうよ!」
 浄化の雪を叩き込もうとすると、クオリアの姿は素早く闇の中に消えた。
「速度を上げても隠れても駄目だけど、ポーラどんどんテンション下がっちゃう……」
 それを追おうとしたポーラリアが闇に浸食されてやる気をどんどん下げられていた。

「ダメ、懐中時計が使われてしまう……」
「その厄介な懐中時計はこっちで預かっとくぜ」
 使われる前に尚人がユーベルコード『|略奪者の鋼線《プラエドー・フィールム・カリュプス》』を発動し、声のした方に魔力を帯びさせた極細のワイヤーを放ち、懐中時計を奪い取った!
「あ……よかったです……」
 安堵の声が闇に溶け込む。その姿は隠れて負のオーラが強まる。
「よし、これで……ポーラ?」
「なおなお、手を繋いで……」
 敵の攻撃手段を奪った尚人が反撃しようとしたところで、ポーラリアが弱々しい声で名前を呼んで手を伸ばした。
「うん、居ると安心する。絶対にあきらめないわ!」
「おう♪ 俺たちの力でクオリアをこの重苦しい暗闇から救い出してやろうぜ♪」
 手を繋ぐと冬の妖精に変身した尚人の愛が伝わり、心乱す不安が吹き飛んでいく。
 その二人の姿に観客も盛り上がり、サイリウム達が光ってパワーを注ぎ込む――。

「暗い世界も相手も浄化しちゃうんだから!」
 二人の愛の力を籠めた浄化の雪が降り注ぎ、闇の世界を氷の世界へと変えていく!
「世界が……白く……・…」
 闇が白く染められ、凍った薔薇でステージが彩られた。
「これが愛の力だぜ」
 尚人が氷のベルを鳴らし、|綺麗な音色を奏で《<アート+楽器演奏>》て心に響かせる。
「綺麗な音色……心まで綺麗になっていく……」
 クオリアの身体もまた浄化されていく。しかしその深き闇は雪に抗い、再び黒で浸食してその手にいつの間にか時計が戻る。
「いや、わたしはもう戦いたくない……」
「大丈夫だぜ、希望を失わなければいずれ光が差すもんだ!」
「いっしょにお話ししたいんでしょ? だったら絶対にみんなで助けるから、あきらめないで!」
 不安そうなクオリアを尚人とポーラリアが勇気づける。
「うん……わたしも、諦めない……!」
 猟兵が居れば希望はあるのだと、クオリアは心を強く持って闇に抗い続ける……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

霧島・絶奈
◆心情
どれ程の強敵が相手だろうとも、其れは私が歩みを止める理由にはなりません
「諦めない限り人は歩み続けられる」
そう言った人の持つ美しさを私に思い出させてくれると言うのならば…
共に愉しみましょう
此の『逢瀬』を

◆行動
其れに【不眠不休】で闘い続けられる【継戦能力】は伊達ではありません

負傷を【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減させ【生命力吸収】と【リジェネレート】で回復し戦闘続行
更に【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置
私が膝をつく一瞬とて我が刃は貴女を脅かし続けます

私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

勝つまで戦い続けられるのならば敗北はありません
其れをこれ程の強敵相手に演じられるのは【幸運】と言う物です

<真の姿を開放>

『涅槃寂静』にて「浄化」属性の「吹雪」と「死」属性の「濃霧」を行使
【範囲攻撃】の【二回攻撃】を見舞いましょう

…此処は薔薇の鳥籠でしたね
虹色の薔薇の花言葉は「無限の可能性」だそうです
どうか貴女の歩みの先にも無限の可能性が在らん事を…



「ああ……わたしではないわたしが抗っている……どうか気を付けて……」
 クオリアは猟兵を受け入れたいと願うが、その身体は拒絶して撃退しようとステージに満ちる負の感情を高めていく。

「どれ程の強敵が相手だろうとも、其れは私が歩みを止める理由にはなりません」
 霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は負の感情が渦巻く暗闇の中、その姿を堂々と晒す。
「「諦めない限り人は歩み続けられる」。そう言った人の持つ美しさを私に思い出させてくれると言うのならば……共に愉しみましょう。此の『逢瀬』を――」
 負のオーラが重く圧し掛かろうとも、闘志を昂らせ笑ってみせる。
「この負のオーラの中で、笑ってる……」
 クオリアが笑っていられる胆力に驚く。しかし体の方は負のオーラを撒き散らし、絶奈の身体をさらに覆う。
「其れに不眠不休で闘い続けられる、継戦能力は伊達ではありません」
 心身へと負の感情のオーラは浸食を行う。常人ならばすぐに疲労困憊となり精神が摩耗する恐ろしい環境。それでも絶奈は耐性とオーラを纏うことで負荷を軽減し、リジェネレートによって戦闘能力を保ち、さらにはサーメートを暗闇に設置していく。
 ただ罠を設置するだけの作業でも、体は疲労を覚えた。
「其れでも負荷の方が高ければ、直接生命力を吸収すればいいだけのこと」
 白槍と黒剣を振るって衝撃波を飛ばしてクオリアへと攻撃を叩き込み、散る生命エネルギーを吸い上げる。
「あ、懐中時計が……時間操作が行われてしまう……」
 クオリアがそう警告すると、懐中時計から時間操作の歌が流れ出す。すると絶奈の時間が狂い動きが止められる。
「時間操作ですか」
 その間も負のオーラが襲い掛かり、じわじわと守りを浸食して心身へとダメージを与える。
「私が膝をつく一瞬とて我が刃は貴女を脅かし続けます」
 しかし先に仕掛けてあったサーメートが起爆し、クオリアを吹き飛ばす。そうして耐えながら絶奈はゆっくりと立ち上がる。
 その姿に観客が湧き、サイリウム達の輝きが届けられて絶奈の力となる!

「勝つまで戦い続けられるのならば敗北はありません。其れをこれ程の強敵相手に演じられるのは幸運と言う物です」
 戦いを楽しむ絶奈にとって、厳しい環境も恐るべき敵も歓迎するものだった。不利であればあるほど、その不屈の闘志を燃やして真の姿を開放する――。
 異端の神の姿となり、ユーベルコード『|涅槃寂静《ヨクト》』を発動して浄化させる吹雪と死を与える濃霧を行使する。
 真っ白な雪が闇を浸食し、黒き濃霧が広がっていく。
「雪……神々しい光景……生と死が混在している……」
 クオリアはその光景に目が奪われる。身体は必至に抵抗し、闇に紛れて暗闇の鳥籠を維持する。
「……此処は薔薇の鳥籠でしたね。虹色の薔薇の花言葉は「無限の可能性」だそうです。どうか貴女の歩みの先にも無限の可能性が在らん事を……」
 天変地異は鳥籠の中を荒々しく蹂躙し、ステージが大きく揺らいで形が歪になっていく。それでも何とか闇を維持しようと、鳥籠は強引に穴を塞ぎ暗く閉ざしていく。
「無限の可能性……わたしにも、そんな可能性が………」
 その闇を吹き飛ばすような圧倒的な自然の力に、クオリアはじっと目を向けて、絶奈の言葉は大きく心を揺らし、そのうちに芽生えている希望の光を強く輝かせていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ローズ・ベルシュタイン
【薔薇園の古城】
※アドリブ歓迎

■心情
薔薇に囲まれたアイドルステージ、薔薇の大好きな私には最高の舞台ですわね。
ですが、何故でしょう、ノブリス・オブリージュのプレッシャーが重く圧し掛かって
ネガティブな思考ばかりが浮かんでしまいますわ、このままではいけませんわね。

■行動
円光炸砲谷(UC)を使用しますわね。
ダーティ、そうですわよ、貴女は頑張れば出来る子なのですから、
落ち込んでいる場合ではありませんわ。と激励を掛けて「プリンセス・ローズ」を強化。
私も、ダーティを励ます事で、私自らの自信も取り戻すよう試みますわ。
相手が隠密力や速度が上昇しても、光の粒子散弾で広範囲を攻撃すれば、避けられはしませんわ。


ダーティ・ゲイズコレクター
【薔薇園の古城】
※アドリブ大歓迎

私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

闇のステージ…ワルな私にぴったりの戦場です!
いざ突撃!

うぅ…所詮私は黒板消し落としさえ成功しないダメ悪魔なんだ~!

(UC【害悪!穢憐人形魔叶令】が勝手に発動)

(「諦めるな…諦めるな!」)
え、誰?

(「頑張れ頑張れできるできる絶対できる!積極的にポジティブに!ローズさんのように頑張るんだ!」)
ありがとう知らない私!

私は負けぬ!挫けぬ!省みぬ!
8thキング(予定)に逃走はありません!

声援を受けて今、必殺の!ダーティ・アタック!
(『衝撃波』を推進力に、相手に向かって突撃する)



「薔薇に囲まれたアイドルステージ、薔薇の大好きな私には最高の舞台ですわね」
 ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は薔薇の花が咲き誇る薔薇の鳥籠と聞いて、嬉々としてステージにやってきていた。
「ですが、何故でしょう、ノブリス・オブリージュのプレッシャーが重く圧し掛かって
ネガティブな思考ばかりが浮かんでしまいますわ、このままではいけませんわね」
 中は暗闇に満たされ、薔薇を眺めるどころか、逆に心身に負荷か掛かり押し潰されてしまいそうな重い空気が圧し掛かっていた。

「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
 その隣で一緒に【薔薇園の古城】からやってきていたダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)が元気いっぱいに堂々の名乗りを上げた!
「闇のステージ……ワルな私にぴったりの戦場です! いざ突撃!」
 気合十分に闇の中を突っ切ろうと駆け出す!
「魔王? ……ダメ……危ない………」
 クオリアの意思とは関係なく体が動き、懐中時計から時間操作の歌が聴こえ、ダーティの足が止まってしまう。
「このくらい!」
 それでも前に進もうと足掻くが、負の感情がどんどん気力体力を奪ってクオリアの元に辿り着く前に、ダーティはへなへなと力尽きて膝をついてしまっていた。
「うぅ……所詮私は黒板消し落としさえ成功しないダメ悪魔なんだ~!」
 負のオーラによってネガティブな感情を刺激され、ダーティは泣き言を口にし始めてしまった。

「大丈夫ですか?」
 負のオーラにオーラ防御で何とか耐えるローズが心配そうにダーティに声をかける。だがダーティはダメダメだと自分をなじるばかり。しかしその時、ユーベルコード『|害悪!穢憐人形魔叶令《アイレイニンギョウマキョウレイ》』が勝手に発動し自分そっくりの自動人形が現れる!
(「諦めるな……諦めるな!」)
「え、誰?」
 驚いてダーティは声のする方に顔を向ける。
(「頑張れ頑張れできるできる絶対できる! 積極的にポジティブに! ローズさんのように頑張るんだ!」)
「ダーティ、そうですわよ、貴女は頑張れば出来る子なのですから、落ち込んでいる場合ではありませんわ」
 自動人形の声に合わせ、ローズも激励を掛けてユーベルコード『|円光炸砲谷《アリガタキシアワセヲアタエシヒカリノタマニカエテ》』を発動し、真紅の薔薇を思わせる銃【プリンセス・ローズ】を構えてダーティを励ます事で、自らの自信も取り戻して銃を強化する。
「ローズさんのように……ありがとう知らない私!」
 美しくも凛々しいローズの理想的な姿を思い浮かべ、ローズのようになりたいと負のオーラの圧力に耐え、ポジティブさが戻ったダーティは目の前の|自動人形《自分》に感謝し、力強く立ち上がった!
「私は負けぬ! 挫けぬ! 省みぬ! 8thキング(予定)に逃走はありません!」
 その二人の姿に、観客であるサイリウム達が大きく振られて光を増し、応援によってパワーを高める。

「あんなにへこんでたのに立った……省みないんだ………」
 変なところに感心しているクオリアに向かって突撃する!
「声援を受けて今、必殺の! ダーティ・アタック!」
 ダーティは【ダーティガントレット】で後方に衝撃波を放って推進力に変え、加速すると反対の拳を叩き込んだ!
「わたしの中から暗い感情が薄れていく……あ、でもダメ、まだ諦めてない……」
 吹きとばされたクオリアが漆黒の最強アイドルに変身し、闇に溶け込むように姿を消した。
「隠れてしまったのなら、広範囲を攻撃すればいいだけですわ」
 そこへローズが銃口を向けて引金を引くと、光の粒子散弾が放たれる! 光のシャワーのように闇を打ち消しながら降り注ぎ、隠れるクオリアを炙り出してその全身を包み込んだ!
「眩しい……光が、闇を消えていく………」
 目を細めたクオリアの姿が光の中にはっきりと見える。
「やはり薔薇は光に照らされた方が美しいですわ。さあ、貴女もネガティブは放り捨てて、薔薇のように光の下に出るべきですわ」
 ローズは光によってはっきり見えるようになった周囲の薔薇を見渡し、クオリアにも優しく声をかける。
「そうです! 諦めなければこんな闇になんて負けません!」
 ダーティも励ましの言葉を伝えた。
「光……わたしも、そっちに立ってみたい………」
 クオリアが足を踏み出そうとする。しかしそれを妨害するように周囲の闇が押し寄せ再びステージを暗く染めてしまう。しかし、その闇は猟兵達の攻撃によって確実に薄れてきていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【対の華】
僕と百鬼さんの諦めたくない理由
多分おんなじなんだよね

僕は、沢山の人を不幸にした
囚われる時に故郷は滅ぼされたし
囚われた後も僕のせいで命を落とした人は沢山いた
例え直接手を下したわけじゃなくても

その分沢山の人を幸せにしたいし
頑張ったと誇れる自分を目指すことが
きっと天国の両親への手向けにもなると信じてる

だからどんなに辛くても苦しくても
絶対諦めない
絶対…負けない

破魔を乗せたオーラ防御で身を護りつつ
誘惑、催眠術を乗せた希望の歌唱で気を引きながら
合間に高速詠唱、多重詠唱
破魔の光魔法で浄化したり
氷魔法の凍結で足止めしたりと百鬼さんを魔法援護

更に優しい祈りで痛みを与えないようにしながら
指定UCで追撃


百鬼・智夢
【対の華】

幼い頃、父が車から私を庇って死にました
私を虐める同級生は
中学の時に皆…お友達(霊)が呪い殺しました

母に虐めの事は話せなかったけど
いつだって私の味方をしてくれて…
きっと今も…沢山心配…かけてると、思います

私は罪人
だけど…澪君が教えてくれたんです
両親の為を思うなら、私が幸せになるべきだと

変わると、誓ったから
負けられない
沢山の人を幸せにして
自分が誇れる自分になって
前を、向くんです…

善霊さん達に霊的防護をお願いしながら
破魔の薙刀で剣舞のように接近戦
体が重くても、傷を負っても負けません

更に呼び出した黒死蝶の呪詛で一時的でも歌を封じ
澪君とタイミングを合わせ指定UC
破魔の光による浄化で攻撃します



「幼い頃、父が車から私を庇って死にました。私を虐める同級生は、中学の時に皆……お友達(霊)が呪い殺しました」
 百鬼・智夢(慈愛の巫女・f20354)は悲惨な過去の出来事を語り出す。
「母に虐めの事は話せなかったけど、いつだって私の味方をしてくれて……きっと今も……沢山心配……かけてると、思います」
 そんな辛いことも優しい母がいてくれたから耐えられた。
「私は罪人。だけど……澪君が教えてくれたんです。両親の為を思うなら、私が幸せになるべきだと」
 自分が不幸だと、亡くなった父も、愛してくれる母も悲しませることになる。幸せになることが両親を喜ばせることなのだと今は知っている。
「変わると、誓ったから……負けられない」
 ステージを覆う暗闇が襲い掛かって、負の感情が浸食して心身が深海に溺れたように重く苦しくなってくる。
「沢山の人を幸せにして、自分が誇れる自分になって、前を、向くんです……」
 それでも、前を向いて、善霊さん達に霊的防護をお願いして少しでも緩和して前に進む。

「僕と百鬼さんの諦めたくない理由。多分おんなじなんだよね」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は智夢の話を聞いて、自らの過去を思い出す。
「僕は、沢山の人を不幸にした。囚われる時に故郷は滅ぼされたし、囚われた後も僕のせいで命を落とした人は沢山いた。例え直接手を下したわけじゃなくても――」
 その悲惨な光景は脳裏に焼き付いていて、今でもはっきりと思い出せる。
「その分沢山の人を幸せにしたいし、頑張ったと誇れる自分を目指すことが、きっと天国の両親への手向けにもなると信じてる」
 智夢を勇気づけるように語ったことは、自らを鼓舞する言葉でもあった。
「だからどんなに辛くても苦しくても、絶対諦めない。絶対……負けない」
 そこに居るだけでどんどん息苦しくなり、負のオーラによって今にもネガティブな心になりそうなのを破魔を乗せたオーラ防御で耐える。

「不幸なのはわたしだけじゃない……でも、みんな自分の足で立ち上がってる……わたしも、こんな不幸に抗いたい……」
 二人の強い意思と決意を見たクオリアは、勇気が湧き上がり心に宿る光が強まる。しかし、それを覆い尽くすように闇が蠢き、体が勝手に動いて懐中時計に宿る時間操作の歌を解き放つ! それは智夢と澪の時を止めるように足止めし、その間に負の感情が心と体を蝕んで闇に堕とそうとする!
「ダメ……!」
 クオリアは抗おうとするが、体は暗き負のオーラを放ち続ける。
「大丈夫。こんな負の感情なんかに負けはしないから――」
 澪が希望に満ちた歌を紡ぎ、クオリアの注意を引き付ける。
「体が重くても、傷を負っても負けません」
 その隙に智夢が【黒死蝶】の呪詛で僅かでも歌の効果を弱め、【破魔の薙刀】を剣舞のように振るって闇を切り払い、クオリアに斬撃を浴びせる!
「わたしも、負けたくない……!」
 クオリアの内から闇が漏れ出る。しかしその闇はさらに周囲を色濃く染めて、負荷を高めていく。
「強く心を持って、その闇から解放してみせるから」
「そうです。諦めずに前に進めば、きっと希望を掴めます」
 澪が破魔の光魔法で少しでも闇を浄化し、智夢が薙刀を一閃してクオリアを斬りつけた!
 その姿に、観客席でサイリウム達が光り輝き、二人を応援して力を湧き上がらせる。

「希望……わたしも、誰かといっしょに、笑い合う未来が欲しい……」
 しかしクオリアが未来を望むほど、反発するように体から放たれる闇は増し、智夢と澪を苦しめる。
「どんなに苦しめようと、絶対に諦めないよ」
「そうです。悪意に負けはしません……」
 澪と智夢が視線を交わして頷き合い、ユーベルコード『|浄化と祝福《ピュリフィカシオン・エト・ベネディクション》』と『|流聖の煌めき《エトワール・フィラント》』を同時に発動する!
「鳥たちよ、この暗闇に迷うあの人を導いてあげて」
 澪が鳥の姿を模した無数の飛翔する破魔の炎を放つ!
「負の感情を退ける、光の裁きを……」
 智夢が天から降り注ぐ破魔の流星群を放ち、炎と光が入り乱れて闇を裂いた!
「闇が、晴れた………」
 クオリアの目に眩い光りだけが映り、全てが浄化されて美しい薔薇がステージの一面に咲き誇る。
「止めてくれてありがとう……わたしはもう諦めません。いつか、いっしょにお喋りしましょう」
「はい、約束です」
「その時を楽しみにしてるね」
 智夢と澪が笑いかけ、クオリアは自分を止める為に尽力してくれた猟兵達を見渡し、またねと微笑んで光の中に消滅した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年09月12日


挿絵イラスト