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UDC支部跡の怪物ども

#UDCアース #プレイング募集中

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 ねぇ様、ねぇ様。なぜ、返事をしてくださらないのですか?ここには、ねぇ様はいらっしゃらないのですか?
 いいえ。ねぇ様なら、きっと来てくださる。だから、ここに来るのはねぇ様だけのはずなのです。

●グリモアベース
 依頼を探しているグリモアベースの猟兵達の耳元に、赤いランプを灯らせ、プロペラがついている蒸気機械が飛んできた。
『音声通信、良好。指定された猟兵との通信を開始』
 極めて無機質な音声が流れると、蒸気機械のランプが赤から緑に変わった。
 いきなりの飛来に、戸惑う猟兵も慣れっこな猟兵もまばらにいる。

「初めまして。いきなりですが、あなた達に依頼があります」
 ノイズ混じりの音声とともに、ケーカク・スレッド(人間のガジェッティア・f45568)と名乗る男の猟兵が依頼の内容を伝える。機械越しであることを考慮しても、先ほどの無機質な音声と同じぐらい淡々とした声音だった。
 依頼と知った猟兵たちは蒸気機械からの音声を、プロペラの風切り音によって一言一句聞き逃さぬように姿勢を正した。

 日本の片田舎に放棄された、とあるUDC支部跡の廃墟。かつてはUDC組織の研究室やオフィスが存在した場所の地下深くに、実はまだ過去に収容されたUDC怪物が残されていることが、グリモア猟兵の予知によって発覚した。
 どのようないきさつで収容状態のUDC怪物が残されていたのかは今のところ不明であるが、どうあれ放置すればこの怪物はいずれ封印を破り、廃墟の外に出て事件を起こし始めるかもしれないとのこと。
 閉鎖された支部跡に赴き、廃墟を探索して、このUDC怪物への対処を行ってほしい。また、支部跡には怪物の資料が残されているかもしれない。それらを回収し、怪物の対処に活用すること。
「UDC怪物の情報は現在のところは不明です。残された資料で確認してください」
 また、と付け加えるようにケーカクが続ける。
 今回のUDC支部跡調査に、UDCからの人員派遣は無し。そのため、支部跡で遭遇した人型存在は全て敵である可能性を考慮して動くこと。

「UDCは撃破を望んでいますが、僕個人は研究続行のために再封印が好ましいと考えています。いずれにせよ、この案件を放置するわけにはいきません。もしあなたが依頼を受けてくださるなら、蒸気ドローンの案内に従って、指定のグリモア猟兵と合流してください」
 猟兵からの間接的な依頼。それを受けることにした猟兵はとりあえず、ゆらゆら漂う蒸気ドローンについていくことにした。
「依頼を受けてくださる猟兵へ、僕から協力への感謝を伝えておきます。そして、武運を祈っています」




第3章 ボス戦 『『『夜』の吸精姫』セレナ・ロックハーツ』

POW   :    ねぇ様の素晴らしさを知るがいいです
全長=年齢mの【ねぇ様ミュージアム】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【ねぇ様語りによる洗脳と化術肉体改造】による攻撃を可能にする。
SPD   :    おまえもねぇ様にしてやるです
自身の【かぶってる大きな猫(比喩)】を捨て【対象を化術肉体改造でねぇ様にする変態淑女】に変身する。防御力10倍と欠損部位再生力を得るが、太陽光でダメージを受ける。
WIZ   :    ねぇ様になってセレナを甘やかすです
【ねぇ様へと変える化術肉体改造】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。

イラスト:しらゆき

👑11
🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アリス・セカンドカラーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

薬師丸・優樹
……えっ、人間? いや、話が通じそうにない、っていうか正直コワイよ。

見た目通りと思ったらヤバイな……殺す気で戦おう

【森を植える者】を使用。
辺り一面に森の様に触手を生やし、その数134本
相手は意味不明な速度で吹っ飛ぶようだけど
最初から狂気に染まった触手に洗脳も改造も通用はしない
触手の群れを取り付かせ狂気を狂気で染め返してやろう

これでトドメを刺せるかは分からないけど、うまくいかなくても後に続く猟兵がきっと倒してくれるはずだ。



 リフトを降りた先は、おとぎ話で見るような奇妙な空間だった。メルヘンを濃縮して作られたようなピンク色のレンガ作りの壁。何も写さない鏡。玉座に座る少女。おそらくは彼女が封印されていた存在だろう。
『あっ!ねぇ様!』
 薬師丸・優樹(黒仔山羊・f35311)の姿を見た少女は、嬉しそうに玉座から立ち上がる。ねぇ様?と薬師丸が警戒すると、玉座の前で、本当の少女のようにくるくると回って笑いだす。
『やっとセレナをお迎えに来てくれたのです!ここには誰もいないから寂しかったのです!』
「……人間? いや、話が通じそうにない、っていうか正直コワイよ」
 その言葉を聞いたのか、少女が怒りだす。
『ねぇ様はそんなこと言わない!ねぇ様には、ねぇ様の良さを教えてやるのです……!』
 瞬間、セレナがありえない速度で薬師丸に接近する。ギリギリのところで触手を呼び出し、接触を避ける。
「み、見た目通りと思ったらヤバイな……殺す気で戦おう」
 触手でセレナを遠ざけ、距離を取る。
「切り取られし千の指は千の苗となり千の地に繁栄を成す……」
 うんざりするほどのメルヘン空間に、触手が次々と出現していく。その数は134本に達し、セレナを攻撃するために待機していた。
「本当はこの空間を僕の城にしたいですが……それを許してくれるほどゆっくりしてないですよね」
 再び薬師丸に高速で接近するセレナを、触手が手足に巻きつき拘束する。
「その狂気、僕の触手で染め返す……」
 動けないセレナを、触手が球状に囲む。触手が持つ精神汚染の能力で、彼女の力を弱める。
『ねぇ様を奪わないで!』
 その一声と共に、触手の檻を破った。崩れた触手が消滅していくが、薬師丸は触手を操り、精神への干渉で隙を見せたセレナを思いきり壁に叩きつける。
 ピンクの煙で包まれ、彼女の姿が見えなくなる。叩きつけたはずの場所に影はなく、玉座の前に、少女の姿があった。
『許さないのです……!ねぇ様!ねぇ様!ねぇ様!』
「これでもダメか……!」
 しょうがない。これでトドメが刺せなくても、後の猟兵がきっと倒してくれるはずだ。

成功 🔵​🔵​🔴​