●ダバンの採掘場
ゴッドゲームオンラインのダンジョンの一つ、「ダバンの採掘場」は人気のダンジョンだ。
鉱山の中では生産に必要なレアな素材アイテムが手に入る上に、入口にある鍛冶場でNPCから何度でもクエストが受けられるという、金策にはもってこいの場所である。
ところが、このNPCがいつの間にかバグプロトコルと入れ替わってしまったのだ。
見た目は一見可愛らしい、兎耳の鍛冶師たち。
本来の彼らは、鉱山の奥にあるレア素材を持ってきてほしいとプレイヤーたちを待っていた。
だが、バグプロトコルが化けた鍛冶師は、素材を目にすると凶暴化し、力ずくで奪い取ろうとしてくる。
彼らは可愛い外見に似合わないとんでもない腕力を持っている。
また、鍛冶師の能力を使い、プレイヤーの装備を破壊する、バグを仕込むなどの悪さもし放題であった。
●グリモアベース
「大変だよ! 今回は人気の金策場をバグプロトコルが乗っ取ってしまったんだ」
猟兵達に説明しているのはシャロン・アイテール(電脳忍者配信者・f28974)。
彼はゲームが好きなのでゴッドゲームオンラインの予知を見て、慌てて協力者を探しに来たのだ。
「このままじゃニセ鍛冶師にプレイヤーが倒されて、|遺伝子番号《ジーンアカウント》を焼却されてしまうかもしれない。その前に元凶のバグプロトコルを見つけ出して倒さないと」
このダンジョンを乗っ取り、NPCを入れ替えたのは「フリーズポリアフ」という氷の女神の姿をしたバグプロトコルだ。
彼女を見つけ出して倒さなければならないが、今はどこに隠れているのかわからない。
「そうだね。フリーズポリアフを見つけるには、まず通常通りクエストを受けて、鍛冶師のバグプロトコルと戦ってみるしかないよ。それを返り討ちにすれば、きっと彼女は出てくるはず」
シャロンの話によれば、クエスト通り素材を持ち帰ると、鍛冶師に化けたバグプロトコルたちが襲いかかってくるという。
彼らを返り討ちにすれば、フリーズポリアフが姿を現すはずだというのだ。
彼女を倒せば、ダンジョンは元通りになるだろう。
「ダバンの採掘場は人気の金策ダンジョンだから、このままでは大きな被害が起きてしまうかもしれない。その前になんとかバグプロトコルを退治してほしいんだ。どうかお願いするよ」
シャロンはそう言うと、猟兵達をゴッドゲームオンラインへと送り出した。
青猫格子
こんにちは、青猫格子です。
ゴッドゲームオンラインのシナリオをお送りします。
「ダバンの採掘場」はこの世界にあるダンジョンの一つで、入口の鍛冶場で反復クエストを受けて探索し、素材を持ち帰ることができる人気の金策場となっております。
第1章 (ゲームとして)通常通り、クエストを受けて鉱山へ向かいましょう。クエストは「レア素材」を規定数探して地上へ戻るのが目的です。採掘したり、隠されているアイテムを探したりしましょう。罠や彷徨うモンスターと遭遇するかもしれません。
第2章 地上の鍛冶場へ戻るとバグプロトコルが化けた鍛冶師たちが襲いかかってきます。バグプロトコルを返り討ちにしてください。もしかしたら「鍛冶師の工具」が手に入るかもしれません。
第3章 この異変の元凶であるバグプロトコル「フリーズポリアフ」との戦いになります。彼女は手強いですが、ここまでで手に入れた「レア素材」や「鍛冶師の工具」を使うと彼女に対して有利な効果を持つ装備を生み出せるかもしれません。
第1章・第2章で手に入れたアイテムを活用することでプレイングボーナスが発生します。
オープニング公開後、すぐにプレイング受付を開始します。
どうぞご参加をお待ちしております。
第1章 冒険
『採掘! 発掘! 一攫千金を掘り当てろ!!』
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POW : 力の限りツルハシを振って採掘する!
SPD : 精査して効率的に発掘する!
WIZ : アイテムや魔法で楽々に掘る!
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●鍛冶場
ダバンの採掘場は人気の狩場のため、いつも賑わっている。
「冒険者さん、いいお仕事がありますよ〜!」
入口で呼びかけるNPC鍛冶師の周囲には、たくさんのプレイヤーが集まっていた。
プレイヤーはクエストを受けて次々に採掘場の中へ入っていく。
普段と変わらない、平和なゲームの光景のはずであったが……。
暗都・魎夜
【心情】
たしかにこの手のゲームで狩場と言えば、何度もお世話になるもんだ
そういう所を狩場にするって辺り、抜け目のない連中だぜ
余計な被害者が出る前にどうにかしねえとな
【行動】
UCを使って「運搬」が得意なモーラットを召喚
こういう場合は人海戦術が一番だからな
「第六感」「勝負勘」を使って採掘ポイントを選ぶ
国外での活動は多かったが、人並にゲームは遊んで育った身だ
こういうのがありそうな場所なら、勘所はあるつもりだぜ
当たりを付けて採掘して、拾ったものはモーラットに運んでもらう
結局最後は試行回数だからな
余ったのは後で売るか
この手のレベル上げ作業は苦手だが、暇つぶしに戦闘して出るまでやるぜ
ゴッドゲームオンラインはゲームであるが、他世界の猟兵が訪れた時はゲームの中に生身で出現することができる。
「話には聞いていたが、驚いたな」
暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)は周囲を見回して、ゲームの中とはとても思えないリアルな光景に驚いた。
魎夜は世界を旅して回っていた時期が長いが、ゲームは人並みに遊んできたつもりだ。
こうしたオンラインゲームの知識も一応あるといえるだろう。
採掘場は目の前だったので、すぐにクエストを受けて採掘に向かうことにする。
「それでは、『光輝な緑石』を100個お願いします」
NPCに指定されたアイテム、『光輝な緑石』がどれくらいの頻度で出るのか定かでないが、100個も必要となると集めるのに時間がかかりそうだ。
「こういう場合は人海戦術が一番だ」
鉱山に入ってすぐに、魎夜はモーラットたちを呼び出す。
「もきゅ〜」
呼び出されたモーラットは木でできたカートを引いている。運搬に特化したタイプだ。
一緒に奥へ進んでいくと、採掘ポイントと思われる鉱石の塊が見えてきた。
「どこで目的のアイテムが出るかわからないからな。片っ端から掘っていこう」
魎夜は手にしたツルハシで採掘ポイントを次々に掘っていく。掘り出された鉱石は即座にモーラットがカートへ回収していく。
しばらくするとアイテムが出なくなるが、また次のポイントに移動して採掘を繰り返した。
どうやら様々な種類の鉱石がドロップするようだ。
光輝な緑石も徐々に溜まっていたが、他の種類のアイテムも貴重なものかもしれない。
「モーラットに運んでもらえば、全部持ち帰ることができそうだな」
魎夜はレベル上げなどの地味な作業は苦手な方だが、後で売れそうなアイテムを期待して採掘を続けていった。
大成功
🔵🔵🔵
風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携可
約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ヴァンパイアを狩るため、あるいは次に狩るべきヴァンパイアの手掛かりを得るためにここにいる。
【世界知識】ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも【情報収集】の伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。
ベルト・ラムバルド(サポート)
騎士道精神を胸にシナリオ攻略を目指します
キャバリアを使用できる環境なら愛用のキャバリアを操縦します
キャバリアの操縦技術は優れています
キャバリア使用不可なら生身とその時の装備してる物で戦いますが残念ながら生身だとそんなに強くありません
それを補助するのが己のハイカラなオーラとセンスと瞬間思考力とUCによる謎の召喚術で頑張ります
ダバンの採掘場の鉱山内は広いが、通路はそれほど大きくない。
ベルト・ラムバルド(自称、光明の暗黒騎士・f36452)は今回はキャバリアを持ち込まずに、レンタルしたツルハシを装備して採掘に臨むことにした。
通路は暗い箇所もあったが、ベルトは自らの感情に応じて光を発することができたので、迷わず奥に進むことができそうだ。
「多くの人々が利用する鉱山の平和を守ることも、騎士の務めと言えよう」
「そうだろうか。まあ、少なくとも俺には似合いの狩り場だ……」
同行していた風雷堂・顕吉(吸血鬼狩人・f03119)が呟く。
彼はダークセイヴァーでヴァンパイアとの死闘を繰り返してきたダンピールだ。
普段の戦いに比べれば、鉱山の採掘は随分と平和な仕事に思えた。たまにはこういう依頼も悪くはないだろう。
二人はやがて鉱山の奥深い洞窟内にたどり着いた。
壁面には大きな緑色の鉱石の塊が埋まっているのが見える。
「よし、ここで一気に鉱石を集めよう」
ベルトが早速採掘しようと、ツルハシを打ち込むと、突然壁が震え始めた。
「な、なんだ?」
ベルトは咄嗟に身を引く、地響きが鳴り、壁が崩れ始める。
鉱石の塊が人の形をとって立ち上がった。
壁に埋まっている鉱石だと思ったものは、なんとクリスタルゴーレムであった。
輝くゴーレムは二人を敵と認識し、大きな腕を振りかざしてくる。
「こんな時でも戦いを避けられないとはな……力を貸せ」
顕吉は意識を集中し、吸血コウモリの群れを呼び出しゴーレムに放つ。
ゴーレムに血があるのか定かでないが、暗い場所なのでコウモリたちは普段より凶暴だ。
纏わりつかれて動けなくなったゴーレムを見て、ベルトも咄嗟に召喚術を使う。
「見よ、超銀河☆暗黒騎士としての我が姿を!」
光り輝く暗黒騎士のキャバリアの姿に変身し、ゴーレムに鉄拳を加える。
「騎士の鉄拳を受けてみよ!」
一撃でゴーレムは粉砕され、鉱石の破片となって洞窟内に散らばった。
「……どうやら採掘も片付きそうだな」
ベルトが元の姿に戻る横で、顕吉は周囲を見回す。
鉱石の破片を回収すれば、クエストに必要な数をすぐに満たせるだろう。
一時はどうなるかと思ったが、お互いの特技を活かして採掘を滞りなく進めることができそうだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『兎詐欺の鍛治師達』
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POW : |成功するまで鍛えてあげる《絶対成功しないけど》
【装備弱体、破壊効果のあるハンマー 】を【付与された必中効果】で加速し攻撃する。装甲で防がれた場合、装甲を破壊し本体に命中するまで攻撃を継続する。
SPD : |特殊効果を付与してあげよう《弱体効果だけどね》
【相手の装備や肉体 】からレベル×1個の【様々な種類の弱体化バグ(累積可能)】を召喚する。[様々な種類の弱体化バグ(累積可能)]に触れた対象は【装備や心身】の状態異常を受ける。
WIZ : |神は細部に宿る《疫病神だけどね》
【装備や体が勝手に動くバグ(レベル×1個)】が命中した部位にレベル×1個の【命中数に比例して被害がひどくなるバグ】を刻み、その部位の使用と回復が困難な状態にする。
イラスト:塚原脱兎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●クエストの罠
鍛冶師たちの依頼通り、『光輝な緑石』を必要数集めた猟兵たちは、鉱山の外へ戻ることにした。
ところが、出入り口付近に何かの影が見える。
「お待ちしておりました、冒険者様たち」
先程まで入口にいた兎の鍛冶師たちだ。
横一列に並び、出入り口を通さない構えであった。
「ここを出たければ、その石を全部置いて行きなさい」
鍛冶師たちは目を光らせ、ハンマーを構えている。
一見弱そうな兎の姿をしているが、見た目で油断してはいけない。
「拒否するのなら、力ずくで頂きますよ!」
暗都・魎夜
【心情】
まあ、何処の世界にだってかわいらしい外見して油断させるタイプの奴はいるよな
ここがゲームの世界だって言うのならなおさらだ
手間暇かけて集めた素材、そう簡単に渡してたまるかよ
【戦闘】
何と言うか、ゲームの敵らしく、こっちをメタった面倒な能力をしていやがる
こいつは真面目に相手してられんな
「自分らだってだまし討ちしようとしていたんだ。自分がだまし討ちされて文句言うなよ?」
UCを発動して「闇に紛れる」からの「斬撃波」
「地形の利用」を行い、場所を変えて、狙い撃ちされないようにして攻撃
必中の攻撃だって、そもそもタゲが取れなきゃどうしようもないだろ?
鍛冶師の工具も適当に探してもらっていくぜ
「だまし討ちなんて卑怯だぞ」
暗都・魎夜は入口を塞ぐ兎鍛冶師たちを見て声を上げた。
「アハハハ、簡単な稼ぎがあるなんて思うのが甘いのですよー! 最後は力こそが全て!」
魎夜のカートに積まれた鉱石を目掛けて、兎鍛冶師たちが飛びかかってくる。
ゲームのお使いクエストに甘いも何もない気がするが、それはバグプロトコルの言うことなので気にしないでいいだろう。
それより問題は彼らの攻撃である。
彼らのハンマーはバグの力で命中率が操作されており必中と化していた。
しかも攻撃を受けたら装備が弱体、下手をすると破壊まであるという厄介な代物であった。
「せっかく手間暇かけて集めた素材だ。そう簡単に渡してたまるかよ」
魎夜は意識を集中し、ユーベルコードで自らの周囲に闇のオーラを発生させた。
彼の姿がカートごと鉱山の闇の中に紛れていく。
飛びかかってきた兎鍛冶師たちは、ハンマーを空振りして地面に転がってしまう。
「いてて……逃げるつもりですか!!」
起き上がりながら耳を立て周囲の様子を探るが、魎夜の気配が感じられない。
いくら必中効果のあるハンマーを振り回していようと、当てられなければどうにもならない。
「出口を絶対に通すな!」
兎たちは魎夜が逃げないよう、出入り口に固まるように集まった。
だが、その時。
「……このタイミングを待っていた!」
隠れていた魎夜が、剣の斬撃を出入り口に向かって放ち、兎たちをまとめて一網打尽にする。
身を隠していたのは逃げるためではない。
彼らが集まったところで確実な一撃を放つ目的であった。
「ぎゃあ! 隠れて攻撃なんて卑怯だぞー!」
まとめて斬られた兎たちが叫ぶ。
「何言ってるんだ。自分らが先にだまし討ちをしてきたんじゃないか。文句言うなよ?」
魎夜は倒れた兎たちの荷物から、「鍛冶師の工具」を見つけたので持っていくことにした。
「これはクエスト報酬代わりに貰っていくぜ」
カートを引き、余裕の表情で鉱山の入口を通っていった。
大成功
🔵🔵🔵
ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)
探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ
戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!
「めずらしい そざいたくさん あつまったね」
ネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)はダバンの採掘場の鉱山内で集めた素材を大事そうに運んでいた。
普段から遺跡で素材集めをしている彼にとって、採掘場のクエストはお手の物だ。
もちろん、こうした珍しい素材を持ち帰ることが大変なことも、経験上知っている。
出入り口近くで、ネッドは兎の鍛冶師たちに囲まれてしまった。
「そこのお前、ここを通りたければ持ち物を全ておいていけ!」
元はといえば彼らが素材集めを依頼してきたというのに、ひどい裏切りだ。
実際は、バグプロトコルが化けた偽NPCなのだが。
「こういうときは にげるがかち」
ネッドは即座に逃げようとするが、兎鍛冶師の一人に腕を掴まれてしまう。
「出さないと言うなら、差し出させてやるぜ」
バグプロトコルのバグがネッドに入り込もうとしていた。
体が勝手に動いてしまう状態異常にして、素材を手に入れようとしているのだ。
(どうすれば? そうだ!)
ネッドはまだ動く方の手に意識を集中させる。ユーベルコードで作り出された『おいしいみず』の瓶が現れた。
急いで瓶から水を飲むネッド。
みるみるうちに、爽やかな気分になり、体に元気がみなぎっていく。
「なぜ動けるんだ!?」
兎鍛冶師たちは、自分たちのバグが効かない事に気づいて驚く。
「おいしい おみずで げんきになったよ!」
水は回復の力だけでなく、状態異常抵抗の力を与え、兎たちの力を防ぐ効果ももたらしたのだ。
これで、彼らの技を再び受けても自由を奪われる心配はない。
ネッドは素材をしっかり抱え、戸惑う兎たちの間を素早く通り抜けその場を後にした。
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥
それはまるでチートのような、とんでもない才能であると便利な|舞台装置《デウス・エクス・マーキナー》役な|狂言回し《サポート》。
瞬間的に|主観の世界観を切り替える魔術的パラダイムシフト《高速詠唱早業先制攻撃多重詠唱拠点構築化術結界術》で妄想を魔力具現化する|混沌魔術《欲望開放》で|戦闘、諜報、輜重《多重詠唱×各種技能》とマルチに活動可能。
|大概のことは高水準でこなせるわ《高性能を駆使する、応用力》
依頼の成功を大前提に、あわよくば己の欲望を満たそうとするかも?
大食い×魔力供給×料理で|えっちなのうみそおいしいです♥《感情エネルギーをエナジードレイン》
鉱山の奥から一人の少女がやってくる。
彼女はアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師艶魔少女・f05202)。
ゴッドゲームオンラインでは、どんな姿の者がダンジョンにいてもおかしくない。
それにも関わらず、彼女はこの場で不思議と異彩を放っていた。
「おい、そこのお前!」
入口にいた兎の鍛冶師たちが少女を見て声を上げる。
彼らはバグプロトコルで、素材を持ち帰ろうとしているプレイヤーを見るや襲っているのである。
アリスは手ぶらだったが、お構い無しに兎鍛冶師たちは取り囲んだ。
「どこかに鉱石を隠してるだろう。大人しく出せ。さもないと……」
アリスより大きな兎たちがじりじりと距離を詰めてくる。
「何するつもり……?」
アリスが弱々しく呟く。
ふと、兎は性欲が強いらしい、という知識が頭をよぎった。彼らがそうとは限らないが。
「このハンマーでそのきれいな|装備《ドレス》をずたずたにしてやるぜ」
兎が下卑た笑いを浮かべながらハンマーを振り上げた。
「そう。それだけ?」
答えを聞いた直後、アリスの姿がその場から消えていた。
兎たちは驚いて辺りを見回す。
すると、いままで鉱山の中だったはずの周囲の風景がすっかり変わっていた。
音楽と明かりで彩られた、夜の賑やかな酒場へと。
「あら、お兄さんたち。お仕事お疲れ様〜♪」
「え、え?」
兎たちは、気づくと酒場の中で美女に囲まれていた。
バニーガール姿の兎獣人の美女たちである。
「今夜は一緒に遊びましょう♡」
「はーい!」
すっかり今までのことを忘れ、兎たちは美女に夢中であった。
もちろん、これは幻である。
「わたしが相手するまでもないわ。おやすみなさい。良い夢を」
兎たちはアリスの模倣結界術『デモンズ・コール』によって作られた分霊に囚われ、夢を見続けている。
ゲームの中であろうと、彼女は自在に介入して独自の世界を作り出せるのだ。
目覚める気配のない彼らを横目に、アリスは鉱山を後にした。
成功
🔵🔵🔴
アウル・トールフォレスト(サポート)
「今日はどんなところに行けるのかな?」
神秘的な雰囲気を纏う、植物の特徴を持つバイオモンスター
性格は楽観的でマイペース
大きな体躯の割に子供っぽく無邪気で天真爛漫。それでいて根本が人でない故に残酷
神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
常に楽しい、面白いで物事を判断し好奇心の赴くままに動く
猟兵としての役割は理解している
過去が、死が、今ある生命を侵すことは、間違っていると思うから
戦闘では主に鋭い爪を用い、身体の巨大化や変身等、無尽蔵の生命力に物を言わせた野性味溢れる肉弾戦を好む
魔力理力の扱いも原始的だが規格外であり、時に周囲の環境すら操り、植物による防御や捕縛等のサポートも行わせる
鉱山の奥から、ゆっくりと大きな影が近づいてくる。
「今日はいろいろな鉱石が見つけられたな〜」
アウル・トールフォレスト(瑞々しき夏の怪物・f16860)。植物の特徴をもつバイオモンスターの彼女は見た目通りにマイペースで、無警戒に見える。
そんな彼女をバグプロトコルの兎鍛冶師たちは容赦なく取り囲んだ。
「こんな奴、クエスト受けに来たっけ?」
「違っても構うものか。さ、何か素材を持っていたら置いていくんだな!」
彼らは鉱山の入口で依頼するふりをしながら、帰ってくるプレイヤーを待ち伏せして素材を奪い取っているのである。
アウルのような大きな体躯を持っていても、大勢に囲まれては成す術が無さそうに見えた。
「ねえ、今なんて言ったの?」
アウルが頭を傾け、脅してきた兎鍛冶師の一人を見つめる。
「……!」
たちまち彼は凍ったように動けなくなってしまった。
まるで、天敵に見つめられているかのように。
(ただの女のはずなのに、命の危機を感じるだと……?)
周りの兎鍛冶師たちも、異常な気配に気づいていた。
彼女がただ強い冒険者であるなら、兎たちにはまだ対処方法があった。
バグプロトコルの力を使って自分たちに都合のいい異常状態を与えてしまえばいい。
しかし、もはやその行動を取る勇気すら彼らは出せない。
「そんなに怖がらなくても大丈夫よ。『兎さん』たち」
アウルが無邪気に話せば話すほど、周りの兎たちは恐怖に包まれ、顔も上げられなくなる。
|戴冠・百獣支配《ドミネーション・ビーストキング》。
それは、森のすべての獣よりも、強い力を持つ者の声であった。
兎たちの奥底にある、獣としての本能が、彼女には絶対に逆らえないと警告を発していた。
「何だったんだろう? まあいいか」
すっかり押し黙り、動かなくなってしまった兎たちを、アウルは不思議そうに見ながらその場を後にした。
成功
🔵🔵🔴
イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のものよ、それがどうかしたの?』
アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う
ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしている
恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません
アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗らず生身で戦います(他の人のキャバリアを足場にする等はあり)
「今日のダンジョン、やけに様子がおかしくねぇか? 冒険者たちも少ないしさ……」
採掘場の入口近くで待ち構えていたバグプロトコル兎鍛冶師の一人が呟いた。
「そうか? ほら、ちょうど一人来たところだ」
別の一人が坑道の奥を指す。
一人の女戦士が、鉱山の奥深くから歩いてくる。
彼女はイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)。ビキニアーマーを着用した女戦士である。
兎鍛冶師たちは仲間を引き連れて、即座にイオスの前に立ち塞がった。
「へへ……いい格好してるじゃねえか。おっと、ここを通りたければ素材を置いていくんだな」
「あなた達、盗賊の真似などおやめなさい」
イネスが冷静に返すと、兎たちは鼻で笑う。
「そっちこそ、戦士の真似みたいなもんじゃねえか」
「……この鎧は、一族伝統のものよ。侮辱するものは許さない」
イネスは自らの鎧を馬鹿にされたと感じ、兎たちを睨みつけた。
それでも兎たちは笑うのを止めず、ハンマーを彼女に向かって振り下ろす。
命中すれば、装備にバグを与えて自由に動かすことすら可能だ。
「聖域よ……鎧を汚す者たちから守って!」
イネスが集中すると周囲に光が放たれ、次の瞬間彼女の姿が消えていた。
「どこへいった!?」
兎たちは驚く。しかし彼女は隠れたのではなかった。
いまこの場所は聖域となり、ビキニアーマーを身につける者こそが最強となる空間となっていたのだ。
イネスは高速で兎たちのハンマーを躱し、彼らの背後に回っていたのだ。
彼女の振るった槍で兎たちは一気に弾き飛ばされる。
「あなた達も、伝統の鎧をつけていれば少しは戦えたでしょうね」
地面に伸びた兎たちを省みることなく、イネスは鉱山を後にするのだった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『フリーズポリアフ』
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POW : 凍結氷剣ペレバスター
速度マッハ5.0以上の【巨大な氷の斬撃 】で攻撃する。軌跡にはしばらく【巨大な氷の斬撃波】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
SPD : ユニラテラル・マウナ・ケア
【戦場全体を氷漬けにするムービー演出 】から【そのままフリーズした世界で、白い冷気】を噴出する「真の姿」に変身し、戦闘中に合計20回まで追加行動が可能となる。
WIZ : ヘイル・ストーム・レイド
【戦場全体に、空 】からレベル×1個の【巨大な円柱状の氷の嵐】を召喚する。[巨大な円柱状の氷の嵐]に触れた対象は【(フリーズにより回復等の干渉不能な)氷結】の状態異常を受ける。
イラスト:らぬき
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポーラリア・ベル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●雪景色の鉱山
ダバンの採掘場にいた兎鍛冶師のバグプロトコルたちを、殆ど倒した頃であった。
採掘場の入口の周囲が急に寒くなってきたのは。
いつの間にか、白い雪がちらついてくる。
「もう……まったく役立たずなんだから」
はるか上空から女性の声が聞こえてくる。
同時に周囲が急に暗くなってきた。
周りにいたプレイヤーたちは驚いた。
上空に大きな氷漬けの浮遊大陸が浮かび、採掘場の近くまで降下してきたのだ。
浮遊大陸には一人の女性が腰を下ろしており、地上を見下ろしていた。
彼女こそ、この採掘場を変化させた張本人、女神『フリーズポリアフ』であった。
「こうなったら更なるテコ入れのために、このダンジョンは封鎖するしかないわ。メンテ開始よ~!」
もちろん、彼女はドラゴンプロトコルではなく、バグプロトコルなので、プレイヤーのことなど考慮していない。
メンテというのも彼女が勝手に言っているだけで、実態は力技で周囲の空間を氷漬けにすることだ。
すでに採掘場の周囲が徐々に凍り始めていた。
このままではプレイヤーも凍結に巻き込まれ、大きな被害が起きてしまうだろう。
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
「一体なにが起きてるの!?」
ダバンの採掘場の入口にたどり着いた諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)は声を上げた。
ダンジョンや周辺にいたプレイヤーたちが次々に凍りつき始めていたのだ。
それはこのダンジョンの変異の原因であるバグプロトコル、『フリーズポリアフ』の仕業であった。
「この空間そのものを、氷漬けにするって決めたんだから。NPCもプレイヤーも関係ないわ」
浮遊大陸に腰を下ろしたフリーズポリアフが手を挙げると、ダンジョンの上空に幾つもの氷柱が浮かび上がる。
だが、よく見ると何かがおかしい。
実はそれは氷柱ではなく、円柱状に渦巻く氷の嵐であったのだ。
落下してきた氷の嵐に触れてしまった生き物は、プレイヤーもNPCも関係なく、全て凍りついていく。
「このままじゃまずいよ!」
みすずはこの惨状を見て、なんとか止めなければと思う。
とにかく、氷の嵐を発生させているフリーズポリアフに一撃を入れれば止められるのではないか。
そう考えて、彼女は脚に装備していたレガリアスシューズに力を込めた。
「これで、決めるよ――!」
レガリアスシューズが蒸気エンジンの力で強化される。
出力を最大にして、みすずは一気に跳躍した。
「なに!?」
浮遊大陸で高みの見物をしていたフリーズポリアフは、みすずが一跳びで自分と同じ高さまで飛び上がったことに驚いた。
そして、彼女の足が自分に向かって飛んでくることに気づくが、避けるには遅すぎた。
みすずの蹴りが命中したフリーズポリアフは弧を描いて飛ばされ、地面へと落下していくのであった。
成功
🔵🔵🔴
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
変身時に出現したキラキラエフェクトはしばらく物質化しており、攻撃を防いだり掴んで投げたり出来ます
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用します。また、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
「まずい……!」
フリーズポリアフは地面へと真っ逆さまに落ちていく。
凍りつき始めていた地面に激突したら、流石に無事ではすまないだろう。
咄嗟に、彼女は再び周囲に円柱状の氷の嵐を実体化させる。
氷の嵐を間に挟むことで、地面への衝撃を軽減しようとしていたのだ。
「大変! あの氷の嵐をなんとか止めないと、戦いが長引くことになっちゃうかも」
上空を見上げていた熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)が心配そうに言った。
力持ちが取り柄の彼女は、突っ込んでいって正面突破するのは得意だが、敵の策略を打ち消すとなるとどうすればいいかわからなかった。
「困っているようなら、力を貸すぞ……」
いつの間にか隣にいたアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)が咲幸に声を掛ける。
「でもどうやって?」
「俺のアクアの上に乗るといい。俺はそのまま大きく跳躍し、氷の嵐を突破する。あなたは向かってくるフリーズポリアフに一撃を入れるんだ」
キャバリアの機動力で、氷の嵐を突破するという単純明快な作戦だ。
咲幸はそれなら可能そうだと思い、さっそくアクアの上に飛び乗った。
「いくぞ……!」
アスは咲幸がしっかりと捕まっているのを確認すると、キャバリアで上空へ向かって大きく飛び上がった。
そしてそのまま氷の嵐の中へと突入する。
(さ、寒い〜〜!!)
咲幸のおしゃれコーデだけでは氷の嵐の寒さまでは防ぎきれない。
「でも、アイドルならきっとこれくらい耐えてみせる!」
彼女の憧れのアイドルなら、きっとこれくらいの寒さも平気なはずだ。そう信じることで彼女は嵐を耐え続ける。
「なんとか耐えた……はっ!」
氷の嵐を抜けて暖かい空に包まれるが、咲幸のすぐ上にフリーズポリアフが迫っていた。
彼女はアクアの上で立ち上がると、大きくジャンプしフリーズポリアフへと飛びかかる。
「クレッシェンド・ツイスター!! いっきますよ〜!」
両手を大きくワニの顎のように広げ、フリーズポリアフを掴む。
そしてぐるぐると何回も回転させて、上空へと放り投げた。
「目が回る〜!」
咲幸も何回も回るので無事では済まない。よろめいたところを、アスが慌ててキャバリアで受け止めた。
「きゃあ〜!!」
一方、フリーズポリアフはというと、今度は浮遊大陸よりもはるか上空に投げ飛ばされたのであった。
戻ってくるまでしばらく時間がかかるだろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
上空へ投げ飛ばされたフリーズポリアフであったが、なんとか元の浮遊大陸に着陸することができた。
「今回のメンテは少し手間取っているわね。でも、もう邪魔をするものはいないはず……」
周りに敵対する者がいないのを確認し、ゆっくり降下してきたその時であった。
「あなたがこの鉱山をめちゃくちゃにした張本人ね!」
突然、下方から威勢のいい声が飛んできた。
声の正体は仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)であった。
今の人格はネイルという女性のもののようだ。
「きれいな鉱石の産地を汚すなんて、許さないんだから」
美しいものが好きなネイルにとって、鉱石に被害が出ることなどあってはならないのだ。
「ふふ、一人で何ができるの?」
フリーズポリアフはそんな彼女を笑いながら手を上げる。
上空に巨大な氷でできた剣『凍結氷剣ペレバスター』が召喚される。
彼女はこの巨大な剣を超高速で振るうことで、遠くの敵に斬撃で攻撃することも可能なのだ。
「素晴らしい剣ね。でも、破壊に使うなら、戦うしか無いわ」
ネイルは攻撃が飛んでくる前に、黒影剣を発動させて姿を消す。
そして、飛んできた斬撃を避けつつ足場として飛び乗り、浮遊大陸へと飛び上がった。
「どこにいるの……?」
「ここよ!」
フリーズポリアフの後ろに回り込んだネイルが、袖口から隠し武器のダガーを取り出して斬りつける。
とっさに氷剣で防御したフリーズポリアフは、致命傷を逃れたが、剣が真っ二つに折れてしまう。
「言ったでしょう。芸術でもバトルでも負けないんだから」
美しいものこそ、戦いでも強い。ネイルはそう信じていた。
成功
🔵🔵🔴
暗都・魎夜
【心情】
なるほどな、当人にバグプロトコルの自覚は無くて、まじめに仕事しているつもりって訳だ
そういう意味じゃあ可哀そうだが、放っておくとさっきの鍛冶師たちみたいな連中が蔓延ることになっちまう
ここで終わらせてやるぜ
「(誰何の声に)通りすがりの能力者さ、覚えておきな、イグニッション!」
【戦闘】
ボスキャラだから当然だが、随分と派手な技が揃ってやがる
攻撃範囲も広けりゃ、スピードも速いし、初見殺しも良いとこだぜ
「天候操作」で気温低下に対抗して、冒険者たちを庇う
武器を「鍛冶師の工具」と手に入れた鉱石で火属性を強化
UCを発動して、攻撃を「見切り」
「あばよ、ボスキャラ。ちゃんとしたあんたになったら、また来るぜ」
採掘場の入口から出た暗都・魎夜は、白い雪に覆われた周囲を目にして驚いた。
「これがすべて、彼女の仕業なのか?」
そう言って上空にいる『フリーズポリアフ』の姿を見る。
彼女はプレイヤーを攻撃しているというより、この場全体を敵も味方も関係なく凍らせているようだ。
「なるほど……一応真面目に仕事しているつもりなのか。ずいぶん乱暴だけどな」
とはいえ、放っておけば被害が広がるばかりだ。
魎夜はこの変異を終わらせるために、彼女を倒す決意をする。
「イグニッション!」
掛け声とともに、彼の姿が戦闘装備へと切り替わる。
フリーズポリアフはその時、最大の武器を失ってピンチに追い詰められていた。
しかし、まだ彼女は諦めない。
浮遊大陸を地表近くまで降下させ、『ある手段』に出ようとしていた。
「ここまでよくも邪魔してくれたわね! こうなったら、本気ですべてを凍らせるしかないわ……!」
これまで空間を凍らせるのに使っていた力を全て手元に集中させる。浮遊大陸を中心に周囲がさらに凍りついていく。
まるで、周囲の時間すら凍って停止したかのようであった。
フリーズポリアフだけがその場で白い冷気を噴出させながら立っている。これが彼女の真の姿であった。
(空気まで凍ったみたいな寒さだ……!)
魎夜は寒さのため、十分なスピードが出せないことに気づく。
このままではフリーズポリアフに先手を打たれてしまう。
「そうはさせるか……!」
魎夜はダバンの採掘場で手に入れた鉱石と、鍛冶師の工具を取り出す。
使い方がわかるか不安だったが、工具を手にすると鉱石が輝きながら吸収され、同時に自らの装備が輝き始めた。
どうやら、一時的に鉱石の力で強化されたようだ。
「今のうちに決める!」
まさにその時、スピードを増したフリーズポリアフの攻撃の手が魎夜に及ぼうとしていた。
その寸前に、魎夜は彼女の攻撃を完全に読み切り躱す。
「知らねえのか? 銀誓館の能力者に一度見せた技は通じねえよ」
魎夜の抜いた魔剣が炎を纏い、一閃でフリーズポリアフを仕留めた。
「そんな……!」
「あばよ、ボスキャラ」
地面に倒れた彼女は、そのまま起き上がることはなかった。
バグプロトコルが倒されたことで、ダバンの採掘場の異変は収まった。
凍りついていた周囲の土地は元に戻り、プレイヤーもNPCも動き回れるようになったようだ。
元々ここは人気の狩り場であるため、すぐに賑わいが戻ってくるだろう。
魎夜はその様子を見て安心し、元の世界へ戻ることにした。
大成功
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