#UDCアース
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とある山間部のスーパー。地域色の強いそのスーパーには、遠方から運ばれてくる贖罪だけでなく地元で取れる新鮮な山菜や魚が並ぶ。
「ねぇ、どれ買っていく?」
「んー、どうせならこの辺りでしか手に入らないやつが良くないか?」
行楽シーズンに先駆け、都会からやってきたカップルがそれを見ながら話をしている。
丁度天気も良く程よく暖かくなってきたところだ、どこかしこで日帰りのキャンプやバーベキューでもと思っているのだろう。
彼氏の言うようにこの山間部でしか買えないものを、と鮮魚コーナーを見る。先日解禁になったばかりの渓流魚、イワナやヤマメなどが並ぶ中、見覚えのある魚体が横たわっている。
「あ、サバもあるんだね。」
「まぁそりゃ昔じゃないんだ、ここでも買えるだろ。」
背の唐草模様、色合いは見慣れた物より少し褐色掛かっているが、そんな個体もいるだろう。
ワイワイと二人でサバ料理について話すカップル。そこに、忍び寄る影がある。
「俺は、サバじゃねぇっ!!!」
「カワサバだ。」
麦わら帽子に白いTシャツ、色落ちしたジーンズに身を包んだ少年が眼光鋭く釣竿を構えるイラストが描かれた漫画を置き、叢雲・秋星(悪を削ぐ太刀・f02120)が集まった猟兵に言葉少なくそう言った。
聞きなれない単語に?を浮かべる皆に、改めて向かい直り説明を始める。
山間部にある都市伝説だ。スーパーに並んだ魚の中でとある魚を指して「サバ」と呼称すると突然怒鳴られるという噂が流れている。その背後には魚型のオブリビオンの存在がある事が解かった。
当然、倒さねばならない敵だ。まずは主婦たちから噂話を集めて情報を得てくれ、というのが秋星からの説明だ。
皆からの視線が言う。違うんだ、カワサバってなんなんだっていう視線が。
「そうだな…。渓流釣りを嗜まないと解かりづらいか。」
カワサバという魚は、日本の魚類に標準和名として存在していない。というより、正確には日本に魚類として種が無いと言う方が正しい。
カワサバは、イワナとヤマメの繁殖能力のない一代限りのハイブリッド、交雑種だ。水玉模様のイワナと側面に小判型の斑点模様が並ぶヤマメの交雑で生まれる個体には独特のサバににた唐草模様が浮かぶ。
こういった一代限りの交雑種は繁殖能力が無い為それに体力、栄養を使う事が無いので大型化、長命化する。また、味も良くなる為一部の〇〇サーモンと言われる魚は敢えて交雑したオリジナルの魚種を使用しているものもある。
まぁ、そんな魚だから山間部で漁獲されたものが地元に卸されていたという事だろう。そしてサバと間違われる事がある、という事だ。
「面倒な相手かもしれないが、皆、頑張ってくれ。」
宗嗣
いつもお世話になっております、マスターの宗嗣です。
3月1日で全国の渓流が解禁になりました。綺麗な魚が多いのでとても楽しい釣りです。皆さんも良ければやってみてくださいね(宣伝)。
今回はギャグシナリオになります。いつもの血飛沫は控えめになります。ノリ優先で頑張ります。
あとお魚関係の豆知識はぶっこんでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 冒険
『主婦たちの噂』
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POW : 力仕事を手伝って仲良くなる/強引に聞き込みをする
SPD : 主婦たちの会話をこっそり聞く/尾行をする
WIZ : コミュニケーション能力を活かし情報を聞き出す/ネットを活用する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
二天堂・たま
サバじゃないけどサバの名がついた魚…か。
味はサバなのか?それともイワナやヤマメに近いのか?
よく分からんなー。
とりあえず「聞き耳」で話しかける相手を決めて「コミュ力」で話題に入らせてもらおう。
得意なサバ料理とか、家族は喜んで食べてくれるのかとか色々サバに関わる話題を引き出してみよう。
正直、サバもどきには少しだけ親近感が湧くのだ。
見た目がそっくりで間違われるという点では。
ワタシはねこではない、ケットシーだ。
ねこではないからチョコレートや玉葱を食べても平気だし、イカを食べても腰を抜かさないのだ。
またたびキメてヒャッハーとかもしないが、普通のねこからみてもワタシはねこに見えるらしいのだよなぁ。
フルム・サーブル
魚の事は良く分からないけど否定形は「燦然ッ!」ってやつだろう、懐かしいね。
…それはさておき、僕は力仕事を手伝って主婦層に取り入ることにしよう。
お米や大量のドリンクを代わりにお持ちしたり、かさばるものを運んだりね。
困っているレディを助けるのは紳士のたしなみなので
妖精さんのたしなみによる能力値増加も望めるはずだ。
魚の事はわからないけど西洋野菜のことには多少詳しいつもりだ。
情報交換ということで、世間話がてら噂話の方面に切り込んでいけたらいいな。
「サバじゃないけどサバの名がついた魚…か。味はサバなのか?それともイワナやヤマメに近いのか?よく分からんなー。」
「どうなんだろうねぇ。魚の事はあまりわからないからなぁ、僕は。」
そう言葉を交わす二人の猟兵。二天堂・たま(ケットシー・f14723)とフルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)の二人は近い視線の高さで頷き合い、さてどの主婦へと話しかけようかと迷った。
彼らの立ち寄った古びたスーパーには、夕飯の食材を求める主婦の女性や近所の友人と買い物に来た手押し車を押す老女がいる。
尚、カワサバは名にサバとついてはいるがあくまで外見でそう呼ばれるだけであり、味は渓流魚だ。当然、一尾を串に刺しての塩焼きが美味。焼く時は強火の遠火で基本通りに。じっくり焼くのがコツだ。
さて、そうして声を掛ける相手を物色していると、丁度良いと言っては悪いが年老いた女性が買い物カートに一升瓶の醤油を入れようと難儀している。
「失礼、苦労しているようですのでお手伝いしてもよろしいでしょうか?」
「え?ええ…それじゃあお願いできるかい。」
紳士的な態度は額縁に入れて飾っておきたいほど見事に堂に入ったものだ。フルムの所作はそれほどに洗練されており、流れるように彼女を助ける。
「ああ、ありがとうねぇお兄さん。最近、めっきり力が入らなくなってねぇ。」
「む、それは大変だな。我々で良ければ手伝おう。」
【コミュ力】に長けたたまがひょっこりと顔を出した。好意には甘えようと、老女が相好を崩す。
「悪いねぇお兄さんにたまちゃん、色々手伝ってもらってねぇ。」
「困っているレディを助けるのは紳士のたしなみ、気になさらず。」
「うむ、ワタシにとっては朝飯前だ。」
買い物と言っても、狭いスーパーだ。そう何時間もかかる物ではない。常温でおいておける食材からカゴに入れ、野菜や肉類のコーナーを回って。
「お兄さん詳しいんだねぇ。こんな野菜、料理の仕方なんて知らなかったよ。」
西洋野菜に関しては知識のあるフルムの勧めで、カゴにはこんなスーパーには似つかわしくないような野菜が入っている。ルッコラやチコリなど、田舎の村でどれだけ売れるんだろう?どちらも生食に向いた野菜なのでサラダなどでどうぞ。
そして今は鮮魚コーナーだ。
「おや、今日はサバが安いねぇ。たまちゃん、ちょっと三匹ほど取っておくれ。」
「良かろう。しかし御婦人よ、ワタシはサバが好きなのだが、御婦人はどんな料理が得意なのだ?」
手際よくサバをトングで掴んで袋に入れ、口を縛ったたまがカゴに入れる。そうだねぇ、と指を折る老女。
「塩焼きや味噌煮…まぁ定番所だねぇ。」
「定番、良いではないか。それだけ美味ということだ。」
うんうん、と頷くたま。そこで何気ない風を装い、フルムが口を開く。
「そういえば御婦人、最近このあたりでサバがどうのこうのという変な噂を聞いたのですが…。」
「ああ、あれかい。なんぞ、サバに似た魚の事をサバ扱いすると出てくるとかいう。」
こくりと頷いたフルムが、彼女の知る事を言葉巧みに聞き出した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
葛乃葉・やすな
熱意は伝わったぞ。
これからは気に留めてみるとしよう。
しかし妙ちくりんなオブリビオンじゃ。面白いから早く会ってみたいものじゃのう。
まずは【情報収集】をするとしよう。
主婦たちの会話に入り【コミュ力】【存在感】を使い、件のオブリビオンの話題に話の流れを誘導してみる。
どんな噂が飛び出すか。
多少話が長くなっても笑顔で付き合うとしようかのう。
榎木・葵桜
以前のマグロに引き続き、ってとこだね!
私、カワサバって今回初めて知ったかも、そういうお魚も居るんだね?
確かに間違えられるのって気分は良くないとは思う
でも、だからって悪さをしていいわけじゃないから、止めなくちゃ、だね
事件は現場で起こっている!
なら、やっぱり現場で聞き込みが一番かな
今回も【コミュ力】で買い物客な主婦の皆さんの
お話聞いての【情報収集】を頑張ってみるね
聞く内容はサバとカワサバの違いについて
由来もだけど料理方法の違いとかから取っ掛かりを得たいところ
その上で、声が聞こえる場所の特徴やタイミングとか、気になる事があるかを聞いてみたいな
目上の方々がほとんどなので【礼儀作法】にも十分気をつけるね
「熱意は伝わったぞ。これからは気に留めてみるとしよう。しかし妙ちくりんなオブリビオンじゃ。面白いから早く会ってみたいものじゃのう。」
「私、カワサバって今回初めて知ったかも、そういうお魚も居るんだね?確かに間違えられるのって気分は良くないとは思う。でも、だからって悪さをしていいわけじゃないから、止めなくちゃ、だね。」
スーパーを隣り合って歩く、小柄な女性の二人組。金髪の葛乃葉・やすな(子ども扱いされる事に定評のある妖狐・f14023)と黒髪の榎木・葵桜(桜舞・f06218)の組み合わせだ。
愛らしい容姿の二人の歩く姿は、井戸端会議に花を咲かせるおばさま方の相好を緩ませる。
「妙なオブリビオンだと、前にいたマグロに引き続きってとこなのかな。」
「マグロ?マグロもおったのか?」
以前出会ったオブリビオンがしていた主張を思い出す葵桜。魚類シリーズ、第二弾といったところだろう。
「まぁ取り敢えず、主婦たちに話を聞いてみるとしようかの。」
「うん。事件は現場で起こっている!なら、やっぱり現場で聞き込みが一番だよね。」
「すいません、ちょっとよろしいですか?」
「うん?どうかしたかい?」
可愛らしい二人の女性に話しかけられ、魚を物色していた手を止めて主婦が二人を見る。
くたびれた緑色の持ち帰り用バスケットが実に年季が入っている。ベテラン主婦の風格だ。
「わしらはちょっと旅行であちこちを回っておるのじゃが、この辺はスーパーで珍しい魚が売っておるんじゃのう。」
そう言ってやすなが見せたのは、パックに詰められた白い水玉模様を持つ褐色の魚、イワナだ。
「ああ、イワナね。このあたりは山でしょう?その辺りの川でも良く捕れるのよ。勿論、海の魚も売ってるけどね。」
主婦のおばちゃんはそう言ってサバの切り身を手にし、値段を精査。更に切り身の状態を見て、カゴに入れる。
切り身を選ぶときは、パックに血の溜まっていないものを選ぶのが鉄則だ。また、身の血合い部分が茶色く変色しているものは捌いてから時間が経っているので避けた方がいい。
「そういえば、サバに似たお魚も売ってるとか。」
「サバに似た…ああ、カワサバかしら。たまに捕れたら仕入れてるみたいねぇ。」
名前の由来はやはりその模様からだそうだ。と言っても、彼女も直接知っていたわけでなく彼女の父から教えてもらったらしい。
本来、イワナとヤマメは同じ渓流魚だが生息域が微妙に異なる。そのため交雑は起きにくいのだが、そこに自然の要因、あるいは人的要因で二種の生息域が重なる事で起こるそうだ。
「そうそう、なんか変な噂話があるけど…。名前を間違えると、変な声が聞こえたり変なのに絡まれたりするらしいわよ。」
二人とも可愛いから、気を付けてね。
そう言って彼女は、彼女の戦場(家の台所)へ向けて出撃していった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
碧海・紗
【SPD】
結さん(f06365)、私スーパーって初めてなんです…!
まずはカワサバがどこにいるのか探しましょう
スーパーと言えば主婦。
奥様方は噂話がお好きだとお聞きしたことがありますので
カゴを片手に目指すは鮮魚コーナーへ主婦になりきって情報収集を
私、あまり魚には詳しくなくて…
サバもカワサバも見分けがつかないから、第六感で選びましょう
サバに興味を持っているような素振りをしながら
奥様方の噂話に聞き耳を立てて情報収集を
って、結さんたら…完全に奥様方に混ざってますね
一緒くたにされると嫌みたいだから敢えてそんな台詞を
周囲に注意、若しもカワサバらしい影を見つけたなら
目立たないように追跡をしましょう
アドリブ歓迎
雨霧・結
紗さん(f04532)と一緒にお買い物!
スーパー良いわよー!美味しい試食販売とか、つい買っちゃうお菓子とか!
スーパーの事は結先生にお任せ!
へぇぇカワサバ初耳でした
依頼前にカワサバを調べ特徴を頭に叩き込んでくわ!
主婦の井戸端会議に混ざり、一緒に歓談…じゃなくて情報収集するわ
怪しい雰囲気察知は紗さんにお任せ
買い物カゴには、依頼ついでに晩御飯の材料を、シチューです。紗さんも食べる?
【コミュ力】駆使し、するり話題に入り込み一緒に井戸端会議に参加。もはや主婦
「丸魚を焼くとき、薄めたみりんを塗ると綺麗な焼き目つくわよねー
魚と言えば、お魚のお化けが出るって聞いたんだけど…ほんとなの?」
アドリブアレンジ超歓迎
ケース・バイケース
ぴっちぴっち
(鯉は鮮魚コーナーで跳ねている。)
ぴっちぴっち
(【SPD】鯉は鮮魚コーナーで跳ねながら、主婦の噂に耳を傾けている。)
ぴっちぴっち
(鯉はなんと陸で6時間くらい生きてるので、死なずに話を聞けるのである。)
ぴっちぴっち
(だがしかし鯉は鯉。主婦の噂話を覚えていられないのである。無力。)
ぴっちぴっち!
(けれども今はなんと!ボイスレコーダーが付属されている!これで完璧!)
ぴちぴち
(そして買われかけていく1.5m こんなところで違和感の無さが仇となるとは、誰も思わなかった事だろう。)
ぴっちぴっち
(鯉は無事に事件が解決するのを、応援しています。ぴちぴち)
松本・るり遥
SPD】
鯉。お前なら違和感を持たれずに主婦の話を聞ける。
例え1.5mクラスの伝説の鯉だろうが。
猟兵の力で、違和感なく鯉として鮮魚コーナーに並べる。
これだ。
(ボイスレコーダーを鯉の口に入れる)(かみくだかれる)(虚無)
(レコーダーを鯉のお腹に入れようと押し当てる)(都合よく開かないタール腹)(クソッッ)
(体にベルトで括り付ける)(完成)
重っ(鯉を鮮魚コーナーに並べた)
(様子を見ている)
(見ている)
(買い物をしながら様子を見ている)
ぉあ"!?鯉が違和感を持たれなさすぎて買われかけて!?やばい!
ああああ待ってくださいその鯉あのあのそのえの
俺が先にツバつけてたんです!!!!!!!
何か
失った気がする。
河南・光
ねぇ、今邪神って……ま た か。
なに、クロマグロの次はカワサバ?
魚類流行ってんの?
世界紛らわしい名前の魚選手権でもやってんの?
名前に〇〇と入ってるけど〇〇の仲間じゃないとか世の中にどれだけあると思ってんの?
なんか絶対これ倒しても第三弾第四弾があるような気がするわー……。
さておき、前回同様まずは情報収集ね。
ひとまずスマホで匿名掲示板とか色々見て目撃情報とか噂とか探してみましょ。
●ねぇ、今邪神って……ま た か
膝を抱えるようにしてスマートフォンをいじる少女がはぁ、と深くため息をついた。
邪神と聞いては黙っていられないタチの河南・光(神殺し・f12216)だったが、またこの手の相手かと思えば脱力が止まらない。
「なに、クロマグロの次はカワサバ?魚類流行ってんの?世界紛らわしい名前の魚選手権でもやってんの?」
などとぶつくさと文句を言いながら、スマートフォンで掲示板などを巡り様々な情報を探している。
魚類が流行っているのかは定かではないが、そういう邪神を喜々として取り上げるような存在がいるのは確かだろう。
「名前に〇〇と入ってるけど〇〇の仲間じゃないとか世の中にどれだけあると思ってんの?なんか絶対これ倒しても第三弾第四弾があるような気がするわー……。」
諦観と共に片目でスマートフォンを見る。きっとそういう邪神が存在していればあるだろう。そんな気がする。次が鯛になるかサンマになるかは解からないけども。
そう思っていると、丁度良く掲示板で目撃情報があった。
どうやら以前やってきて遭遇してしまったらしい。見ると、サバと間違えると出てくるとか。
「ん、まぁ取り敢えずそれならなんとかなるでしょ。」
スマートフォンの画面を切り、ポケットに押し込んで一つ伸びをする。妙に、身体が重く感じた…。
●井戸端情報収集
「結さん、私スーパーって初めてなんです…!一体なにがあったりどんなものがあるんでしょう!」
碧海・紗(闇雲・f04532)がキラキラと目を輝かせながらスーパーに並ぶ商品を見る。まるで少女のようなその姿に微笑ましく笑みを浮かべ、彼女と共にやってきた相方、雨霧・結(雪の足音・f06365)が応じる。
「スーパー良いわよー!美味しい試食販売とか、つい買っちゃうお菓子とか!スーパーの事は結先生にお任せ!」
とはいえ、その結先生とはいえカワサバに関しては初耳。その為出来る限りの事を頭に叩き込んでやってきた彼。事前用意は万全、主婦へと話を聞くために切り込み…の前に、買い物も。
「今晩はシチューにしましょうか、紗さんも食べる?」
「いいんですか?それじゃあご相伴に預かります。」
二人の手にした買い物かごには、鶏肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん等の食材を放り込む。そしていよいよ問題の鮮魚コーナーへとやってくる。
なんかぴちぴちしてるのがいるが(下記参照)敢えて視界には入れない。
「あ、奥さん。何かいいものありました?」
「え?そうねぇ…今日はアジが安いわよ。」
高い【コミュ力】を活かし、わいわいと主婦と話し込む結。そこから会話に聞き耳を立て、少し離れてサバを物色するふりを見せる紗。
(結さんたら…完全に奥様方に混ざってますね。)
ちらりと横目に見ると、にこにこと微笑みながら話し込む彼。まるで数年来の主婦仲間のように見えるそれはある意味凄い。一緒くたにされたくないらしいので、口には出さないのだが。
「丸魚を焼くとき、薄めたみりんを塗ると綺麗な焼き目つくわよねー。魚と言えば、お魚のお化けが出るって聞いたんだけど…ほんとなの?」
「そうよねぇ。でもみりんは焦げやすいから気を付けないと真っ黒になっちゃうからよく見てないとね。…ええ、そうみたいよ。サバとカワサバ?を間違えると出るんだって。」
そうそう聞いて奥さんって動きでぼそぼそと囁く様に主婦のおばさんが結に口にする。
あ、丸魚のヒレを綺麗に残すならヒレ部分にしっかり塩を振ると綺麗に残るよ。パリッとしたヒレはいい食感のアクセントになるね。
その時、紗は見た。カワサバ、の単語に反応したように黒い影が物陰に蠢いた事を。
●ぴっちぴっち
「鯉。お前なら違和感を持たれずに主婦の話を聞ける。例え1.5mクラスの伝説の鯉だろうが。猟兵の力で、違和感なく鯉として鮮魚コーナーに並べる。」
これだ。これしかない。何か天の声が聞こえるような天啓を受けた顔をして、鯉と格闘する男。松本・るり遥(蛙鳴戦争・f00727)。
鯉…ケース・バイケース(鯉・f03188)にボイスレコーダーを仕込もうと、その口に押し込む。押し込まれたボイスレコーダーは、喉の奥までしっかりと入り込み…ぼり、ぼりと音を立てた。
ぴちぴち
虚無感に打ち砕かれたるり遥。鯉の歯は喉にあり(咽頭歯という)、タニシなどの貝類すら砕く強靭なモノ。
「くっ…なら腹の中に…。」
ぴっちぴっち!
ブラックタールであるケースならその腹を開いて押し込めるのだ。押し込めるのだが……こいつ、いう事を聞かない。都合よく開かない腹。
舌打ちを一つ、仕方なく次の手段に出る。ベルトで固定するのだ。
「重っ…。」
ぴっちぴっちと跳ねる体を抱え込み、ベルトでしっかりと固定した鯉を売り場へと運ぶ。ちなみに全力で暴れる1.5mクラスの魚を抱えるような真似は非常に困難どころか危険すらある。猟兵以外は気を付けよう。
そして鮮魚コーナーに並べられたケースを物陰から満足気にるり遥が見守る構図が出来上がった。
ぴっちぴっち
空気中で息が出来るのか?鯉は非常に生命力が強い、暫くの間ならば水から上げても生きていられる。ただし体の周りのぬめりを取ってしまうとすぐに弱るので注意。
ぴっちぴっち!
主婦の話を聞く(?)ケース。ボイスレコーダーが録音してくれるので安心だ。丁度、他の猟兵が現れたが(上記参照)スルーしてくれたのは優しさか否か。
びっちびっち!
「あれ、いい鯉ね。」
鯉を食する習慣はあまり広くにはないが、古くから日本であった食文化だ。特に山間部では貴重な栄養源として重宝されていた魚。
独特の臭みがあるため、鯉こくや煮付けなどの強い味付けの料理が好まれる。
ぴちぴちぴちぴち
そして。鯉を調理する時には活けの魚を捌くのが最良とされる。生きたままの鯉の頭部を出刃包丁の峰などで殴打して気絶させ、生きたまま三枚に降ろすのだ。つまり、元気に生きているケースは最高の食材に見えるということで…。
「大きいから出来たら向かいの奥さんとこにもお裾分けしようかしら…。よっこいしょっと。」
ぴちぴ…
鯉に限らず魚類は目を隠されると暴れるのをやめる。それを良く知っているのだろう、主婦はタオルでケースの目を隠すとビニール袋で頭と尻尾から包んでカゴに入れようとする。
ぴくぴく
(ぉあ"!?鯉が違和感を持たれなさすぎて買われかけて!?やばい!)
流れるようにレジへと向かおうとする主婦へと必死で駆け寄るるり遥。
「ああああ待ってくださいその鯉あのあのそのえの、俺が先にツバつけてたんです!!!!!!!」
必死過ぎないこの人?そんな目で見てくる主婦に、何かが折れる音が聞こえた…。
ケースはちゃんと譲って貰えました。
ちなみに。ボイスレコーダーには鯉の暴れる音しか記録されていなかった。1.5mの魚が暴れる音?ぴっちぴっちなんてもんじゃないよ!どったんばったんおおさわぎだよ!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『アングラーフィッシュ・レイダース』
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POW : 丸呑み攻撃
【頭部の誘因突起から放つ催眠光】が命中した対象に対し、高威力高命中の【丸呑み攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 祭儀場の召喚
【口から吐く霧状の催眠ガス】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を邪神復活の儀式空間に変える霧で満たし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : 胃袋空間
小さな【体躯】で【丸呑みした口】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【広大な胃袋空間】で、いつでも外に出られる。
イラスト:蛭野摩耶
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ずずず…。
眷属が動き出す。主であるカワサバを探す天敵、忌まわしい秩序の飼い犬共。それを喰らうべく、倒すべく。
蠢く黒い影、深き暗い水の底から現れるその姿は……アンコウだ。
葛乃葉・やすな
わーっ!
あんこうじゃ。
あんこうといえば鍋や唐揚げが好きじゃが材料が無いのう。
うーむ。
仕方ない。
距離をとってUC【フォックスファイア】と【料理】であやつらを柳焼きにしてくれるわ。
丸焼けになるだろうからちと勿体無いがのう…。
わしは柳焼きも好きなんじゃよ。
是非、他の猟兵にも振る舞いたいのう。
まぁでも、
そもそも食べれるのかのぅ…?
※アドリブや絡み歓迎じゃ。
二天堂・たま
【方針】
とりあえずコミュ力と動物と話す技能を使って、アンコウ達とサバの主従関係にヒビでもいれてみるか。
戦いになったら真の姿(ひよこの着ぐるみ)を開放してUC:ピヨの波動でへろへろにしてやろう。
その後は…戦闘が得意な者に任せる。ここは逃げ足の出番だな!
何だその姿は。宇宙人?地底人?
何、アンコウだと?分かった、海底人だな!…で、何か用か?
深海出身のアンコウが、渓流魚と主従の間柄にあるなど訳が分からんぞ。
“ペンギンこそダチョウを支配するに相応しい種なのだ”と言っているような可笑しさだ。
アンコウは確か、タラに近い種なのだろう?
イワナもヤマメもサケの親戚ではないか。
何かおかしくないか?
ヌルヌルと濡れた体躯。魚にあるまじき二本足で歩くその様。だが、どれほど魚と乖離していても。頭部からぴょこんと伸びた発光器官と横に大きく裂けた口、丸々とした体はどう見ても深海魚。冬場、鍋にすると美味しいあいつだ。
「わーっ!あんこうじゃ。あんこうといえば鍋や唐揚げが好きじゃが材料が無いのう。」
無邪気に喜ぶ葛乃葉・やすな(賭け事に弱い妖狐・f14023)。幼い外見の彼女が言うには些か渋い好物だが、実年齢を考えれば致し方ない。
「深海出身のアンコウが、渓流魚と主従の間柄にあるなど訳が分からんぞ。“ペンギンこそダチョウを支配するに相応しい種なのだ”と言っているような可笑しさだ。」
頭を悩ませる二天堂・たま(ケットシー・f14723)。確かにその通りだろう。まぁ、眷属とはいえ支配しているわけではなく、お互い魚類なので他の種と主従になるよりも都合がよかったのだろう。どっちも鰓呼吸だし。
そんなやり取りをしていると、のっそりとアンコウが二人に近づく。
その動きは、あまり早くはない。仕方のないことだ。餌を捉える為に瞬間的な速度こそ早いものの、遊泳能力は高くないアンコウ。その能力の本質は、カウンターを合わせる事にこそある。
「ふぅむ。近づくと些か厄介じゃのう。」
その動きからそれを読み取ったやすなが、広げた指の先に狐火を灯して呟く。このままの動きならば当てることは容易だろう。だが、瞬間的な速度は速いのだ。狙った瞬間を避けられ、カウンターで何かしらの攻撃を受ければ元も子もない。
「ふむ、ではワタシが動きを止めよう。その後は任せるぞ。」
それを受けて一歩前に出たたま。それと同時に、真の姿を解放する。灰色の毛並みを覆い包む、黄色い衣。指は一つに纏めれられ、足には鋭い爪と硬く強固な表皮。口元には尖った口吻が伸びるその姿…ひよこだ。
ひよこ…。どこからどう見てもひよこでしかないが、自信満々の彼の姿に何らかの策を感じ取り、やすなが頷く。
「受けよ、我が叫びを。ぴよーっ!!!!!!」
「ぴよーっ!!!?」
その時、彼女は見た。彼から放たれる、黄色い波動を。【常識を塗りつぶすピヨの波動】の波動を受けたアンコウ達は不意を打たれて吹き飛ばされ、思わずといった様子でひよこの鳴き声と同じ叫びをあげる。
成程、これは確かにチャンスだ。見れば、たまはもう敵から逃げており後は任せた、とばかり親指をグッと立てている。
「うむ、十分じゃっ!」
隙を逃さずやすはの指先から【フォックスファイア】が放たれる。30にも迫ろうかという狐火が当たるを幸い、動きを止めたアンコウに直撃。その皮を、身を、焼いていく。
ちりちりと燻る炎の残滓を、息で吹き消す仕草と共に消して。焼け残った姿を見て、ぽつりとつぶやく。
「わしは柳焼きも好きなんじゃが…そもそも食べれるのかのう?」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
雨霧・結
アドリブアレンジ超歓迎
カワサバとアンコウ同盟なの?ちょっとよくわかんない…
で、この子らは食べたら美味しいのかしら?
骨多そうに見えるけど、良い出汁は出るかも
(焼け跡から良い匂いするかなぁ、焦げ跡をつんつん)
ふむ、大きなお口に鋭い歯……噛まれると大変そうね
じゃあ、【薄紅六花】で口を凍らせ塞いじゃいましょうか
牙の間合いに入らぬよう十分距離をとり遠距離攻撃、狙うは口
【属性攻撃】【早業】凍らせでお口にチャック
アンコウといえば吊るし切り、刃は通りにくそうだけど
ぬめぬめしたお肌してますし、凍らせるにはもってこいじゃない?
そのまま全身凍らせて、最後は粉々に叩き割って差し上げましょうか
フルム・サーブル
アンコウにしては胴体が人の形のような…まぁ、細かいことはいいか
丸呑み攻撃を甘んじて受けることにしよう
普通の人間まで入るような大きな胃袋なら、僕なら余裕で入れるはずだ
催眠状態から正気に戻れるかがネックになるかな…
そこはまぁ、気合で何とか
しばらく力溜めで怪力の威力を上昇させ、油断した頃を見計らって
内側から脱出も兼ねて妖精さんチョップで攻撃、いい感じの鍋具材サイズに捌いてみよう
警戒して呑んでこなくなってしまったら普通に攻撃しよう
「カワサバとアンコウ同盟なの?ちょっとよくわかんない…。」
焼け焦げたアンコウの死体をつんつんとつつく。
(この子らは食べたら美味しいのかしら?骨多そうに見えるけど、良い出汁は出るかも。)
と思い、雨霧・結(雪の足音・f06365)は指先に付いた黒いすすを匂いを嗅いでみる。見た目は人体じみた体が付属しているため食指の動きづらい姿だが、匂いは焼き魚っぽい。
とはいえ、だ。やはり見た目は重要。あまり食べるには適さない外見で、匂いは良くてもお腹に訴えてくることは無かった。
「アンコウにしては胴体が人の形のような…まぁ、細かいことはいいか。」
同じように、その外見に起因する問題から思案するフルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)。
そんな彼に、背後より忍び寄る姿。低く、海底を泳ぐように姿勢を下げたアンコウだ。ぎろりと、その体が獲物を捕らえる。
一応は魚類に分類されるこのオブリビオンだ。魚類のように、獲物を感知する器官は目だけではない。寧ろ、人間と異なり目は補助的器官で、身体側面の側線により、微弱な振動を感知して獲物を狩る。
精緻な感覚器官であるそれでしっかりとフルムの姿を捉えると、大きく口を開けてぱっくりと、彼を丸呑みする。
「…この大きさなら、僕なら余裕で入れるな。」
喰われる寸前、そう呟いた彼の眼には油断ではなくそれが策であることの光が宿っていた。
「ふむ、大きなお口に鋭い歯……噛まれると大変そうね。」
フルムが飲み込まれるのを見ていた結が、冷静にそう口にする。正しくは、努めて冷静であろうと振る舞っているのだが。
飲み込まれた瞬間は、それこそ耳や尾が飛び出そうな程に驚いた。咄嗟に飛び出して助けようと駆け寄る寸前だった程だ。
それが落ち着くことが出来たのは、直前で交わしたフルムの視線が大丈夫だと言っていたからに他ならない。
ならばこそ、自分は自分でこの敵の相手をせねばならない。
手に生み出したのは、大気中の水分を凝固、氷結させた『バールのようなモノ』だ。一度、二度と振りその具合を確かめる。
のそりとその顎を開き、次の獲物である結へと向かってくるアンコウ。それに向かい、彼はその手の凶器を振るう。
「さて、覚悟は宜しいかしら?」
放たれた斬撃波は、三日月状を成して敵の巨大な顎へと突き刺さる。その大きな口を半ばまで断ち切ったソレ。
瞬間、爆発するかのように勢いよく、その口から氷の華が咲く。【薄紅六花】が、噴出した血液すらも瞬時に凝固させ、それ自体の水と混ざり合って薄紅色の桜となる。
「アンコウといえば吊るし切り、刃は通りにくそうだけどぬめぬめしたお肌してますし、凍らせるにはもってこいじゃない?」
徐々に浸食を広げる氷。それが体の動きを鈍らせていく。
時を同じくして、【力溜め】を終えたフルムが、外見よりもはるかに広い異空間と化している胃袋の中で、呟く。
「さて、十分だな…。唐竹のように割れるがいい…っ!」
ドスリッ!!!
不意に、アンコウの人体部分、その腹から手刀が飛び出す。人よりも小柄なそれだが、そこに込められた力は並大抵のものではなく。
振り下ろされた刃【妖精さんチョップ】は、文字通り唐竹に腹から股下までを斬り裂いた。
血と胃液に塗れながら躍り出た小さな修羅は、臨死でもがく敵を見下ろす。結のユーベルコードで氷結し、動くこともままならなくなってきた敵へ、二人の視線が交錯する。
「その五体、斬り裂くっ!」
刹那、疾駆したフルムの放った手刀。五体は愚か、更に細かく。一拍の交錯でバラバラに解体してのけた彼の後を、氷のバールが追う。
「粉々に叩き割って差し上げましょうか…っ。」
一閃。文字通りに粉砕してのけた結の一撃。パラパラとダイヤモンドダストのように、アンコウの五体が散る。
横にならんだフルムと結が、小さく笑みを浮かべて互いの拳を打ちつけた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
榎木・葵桜
おお、アンコウ!
…って、カワサバとアンコウって…仲間?(ぱちくり)
でも細かい事気にしちゃダメだよね!お腹に入ったら一緒だもんね!
…あれ?食べられないんだっけ?残念ー
まいっか、ともあれ今回も【サモニング・ガイスト】使用して
田中さん(霊)と一緒にお相手させてもらうね!
んーっと、アンコウは通常のお魚と捌き方が違う感じ?
これってヌメヌメは洗って取らないといけないんだっけ?
教えて田中さんー!
綺麗な捌き方はさておき、
戦いなので【戦闘知識】【第六感】をフル活用して
【情報取集】しながら隙を狙っていくね!
田中さんには【槍】で
私は「胡蝶楽刀」で【なぎ払い】ながらできる限りで攻撃仕掛けていくよ
*絡み・アドリブ大歓迎
ケース・バイケース
びちびち!
(鯉はびちびちしている。どうやら敵が現れた様だ。)
びたん!びっちびっち!
(床に落ちて跳ねる!一般人に手出しはさせない!何故なら猟兵だから!※おびき寄せる持ちなので多分敵もこっちに来ると思います。)
びっちびっち!!
(鯉は跳ねている!鯉vsアンコウ!)
びっちびっち!!
(鯉vsアンコウ!!!)
びっちびっち!
(しかしなにも起こらない!何故なら鯉だから! 無力。)
びっちびっち
(他の猟兵が怪我していたら、ユーベルコードで回復します。鯉だけどユーベルコードは使えます。猟兵だから。すごい。)
びっちびっち!
(鯉も応援しています!びっちびっち!)
河南・光
そういえば前回はタコだったんだっけ?合流遅れちゃって見てないんだけど。
で、今回は半魚人……じゃなくてアンコウなの?
……うん、何かもうある意味慣れちゃって冷静な自分にびっくりだわ。
とりあえず相手は集団みたいだし、何とかしないとね。
しかしアンコウか……。
確か釣ったらすぐ吊るして
……えーっと、思いっきり殴るんだっけ?
でも生憎と近接戦は苦手なのよね。
あの頭から放つ光もやばそうだし
いつも通り距離を取って戦いましょ。
拳銃ではあの光の射程外から撃つのは無理かもしれないけど、バトルライフルの射程ならどうかしらね。
「おお、アンコウ!…って、カワサバとアンコウって…仲間?」
大雑把なくくりで言えば仲間じゃないだろうか。魚類って括りでは。ぱっちりとした瞳をぱちくりと可愛らしく瞬き、榎木・葵桜(桜舞・f06218)は首を傾げる。
「そういえば前回はタコだったんだっけ?合流遅れちゃって見てないんだけど。で、今回は半魚人……じゃなくてアンコウなの?」
色々と正気度が削れそうな見た目の相手だが、冷静に反応する河南・光(神殺し・f12216)は、自分自身が冷静である事に慣れてしまった事を嘆くべきかと悩む。
若干光の無いような気がする目は、現実を正視するのに少し疲れてしまったのかもしれない。仕方ないね。
「うん、マグロの時はタコだったねぇ。でも細かい事気にしちゃダメだよね!お腹に入ったら一緒だもんね!…あれ?食べられないんだっけ?残念ー。」
以前、マグロ退治の時に一緒だったことを思い出し、葵桜が光に答える。あまり、食べない方がいいかな。ほら、正気度無くなりそうだし。
びちびち!と元気よく跳ねる鯉がいるが、あれは何だろう。巨大な鯉の姿をしたケース・バイケース(鯉・f03188)が、猟兵を応援している。
びったんびったんと床を転げ回る彼の姿に刺激されたのか、アンコウが猟兵達に襲い掛かった。
「さぁ、行くよ田中さん!…んーっと、アンコウは通常のお魚と捌き方が違う感じ?これってヌメヌメは洗って取らないといけないんだっけ?教えて田中さんー!」
「確か釣ったらすぐ吊るして……えーっと、思いっきり殴るんだっけ?」
愛銃『バスタープリンセス』を手にした光が、葵桜の問いに答える。それと同時、葵桜が【サモニング・ガイスト】で召喚したのは、槍を手にした戦士。通称田中さん。
『胡蝶楽刀』と田中さんの槍が、敵軍を薙ぎ払う。大きく吹き飛ばされたアンコウに、精密に光の放った銃撃が突き刺さる。
びっちびっち(しかし 何も 起こらない !)。
吹き飛ばされたアンコウを指す、田中さん。アンコウに限らず、魚類は捌く前にぬめりは取らねばならない。ぬめり成分は魚の体表を保護する成分であると同時に、それには細菌や汚れが含まれているためだ。可能ならば、ぬめりを取って鱗を取り、三枚に降ろした後の身は同じまな板に触れないようにするのがベストだぞ。
と、田中さん。びっちびっちと跳ねまわる鯉をアンコウが追いかけているのを、間に割り込んでアンコウを切り裂く。
「なるほどー、そうなんだね。勉強になるなぁー。」
「あ、殴らないのね。」
ぽんと納得したように光が手を打つ。殴る、という言葉に、田中さんは鯉を指し示す。
鯉のように活けで扱う魚は、まずその頭部を包丁の柄や麺棒で殴り気絶させるのだ。ビクンビクンと痙攣したら成功だぞ。
ぶるぶる、と鯉が震える。言葉が解かったのかは不明だ。
鯉にアンコウはなかなか追い付けない。遊泳力の差か。いやでもここ地上だけどね。
「よし、一気にやるよ!」
ケースが気を引いた隙を突き、葵桜と田中さんが正反対からアンコウの群れを挟撃する。
振るわれた二振りの刃。弧を描く二重の三日月が、大きく敵を【薙ぎ払う】。
一か所に纏められた敵へと、ぎらりと銃口が狙いを定める。
「ナイスアシスト、全部纏めて弾け飛べ!」
それを待っていた!光の装備する全ての銃口が火を噴く。艦砲射撃すら思わせる彼女の【フルバースト】。焼き魚どころではなく、残る全ての敵を焼き尽くす。
びっちびっち!(お疲れ様!)
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『青光る邪神・鯖』
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POW : アニサキス・デッドエンド
【傷口から放った血 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【寄生虫アニサキス毒爆弾】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : ジェノサイド・サバカン・ストーム
【数多の鯖缶 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : Omega3・エンハンス
【ドコサヘキサエン酸(DHA) 】【ドコサペンタエン酸(DPA)】【エイコサペンタエン酸(EPA)】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
イラスト:井渡
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠蓮賀・蓮也」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
榎木・葵桜
出たね、鯖!
引き続き【サモニング・ガイスト】で
田中さん(霊)に解説お願いしながら戦っちゃうよー!
【戦闘知識】に「胡蝶楽刀」使って【なぎ払い】ながら捌くのも頑張るね!
攻撃は【見切り】で回避試みるよ!
前回のマグロに今回のアンコウと鯉、
そして鯖までプラスしたら私もお魚道(謎)マスターも夢じゃない!?
血抜きって鮮度保つためのって思ってたけど
他の意味もあるの?(ふと)
そいえば、鯖缶は骨まで食べられてお得感高いんだけど
生の鯖って骨、けっこー多いよね?
鮮度の問題もあるけど
できるなら撃破後に捌いて食べたいとこなんだけどなー
可能なら、頑張って【料理】してみようかな
(田中さんに)お願いできるとなおいいんだけどね♪
二天堂・たま
真の姿(ひよこの着ぐるみ)を開放
うん、川魚じゃなくサバだな。あの真っ青な姿…やはりサバだな。
とりあえずUDCにおけるオブリビオン、つまり邪神なのだよな。
ならあるべき場所へ還さねばなるまい。…海じゃダメかな?
UC:守護霊降臨で呼びだした相棒達の半数で取り囲み、もふもふぼでぃーあたっくで足止めだ。
残りの半数は一歩引いたところからめろめろういんくで攻撃し、奴の鮮度を奪っていこう。
こちらへ迫ってくるようなら、ボビンケースの鋼糸で簡易的な網で罠にはめてしまおう。
成功すれば、気分はさながら漁師だな!
すぅ、と。それは、肉食性の魚類が岩陰から獲物へ向けて狙いを定めるような動きに似ていた。見えている範囲にいたはずなのに、どこにいたのかまるで分らないような隠形の技は、まさに自然界で生き延びる命だからこそ身に着けることの出来る技術。そんな力を有するオブリビオン、その姿は――。
「出たね、鯖!前回のマグロに今回のアンコウと鯉、そして鯖までプラスしたら私もお魚道(謎)マスターも夢じゃない!?」
ビシッ!と榎木・葵桜(桜舞・f06218)が現れたサバっぽい魚を指差す。【サモニング・ガイスト】によって呼ばれた田中さんも彼女の横でビシィッ!!と指差している。こう、指鉄砲を作った腕をクロスして右手で魚を指し、片足を緩く曲げたポーズで。
「鯖じゃねぇっ!カワサバって呼べっ、この秩序の飼い犬共が!」
吊り上げた眼差しで彼女らを睨む、推定カワサバと呼ばれる魚。そんな成りでも猟兵の事をちょっと気取った言い回しをするあたり怒りには大分余裕がありそうな気もする。
「うん、川魚じゃなくサバだな。あの真っ青な姿…やはりサバだな。とりあえずUDCにおけるオブリビオン、つまり邪神なのだよな。ならあるべき場所へ還さねばなるまい。…海じゃダメかな?」
「海じゃだめだっ、浸透圧差で死ぬ!」
そのやり取りを見ていた、ひよこの着ぐるみ姿の二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)がぽつりと呟く。うん、一応サケマス類なのだ、川魚の分類なのだ。まぁ、カワサバがああツッコミを入れているが、イワナもヤマメも陸封されただけで海洋へ降下する習性はあるので、海に行くことも可能かもしれない。そうなった場合は、更に強大なオブリビオンとなるだろう。30センチ程のイワナが、海でアメマスとなって80センチに迫る巨魚になるように。
「ええい、お前らふざけやがって…ここでぶっ飛ばしてやるッ!」
そう叫び、カワサバが【Omega3・エンハンス】にてその攻撃力を強化する。取り敢えず、ふざけているかどうか鏡を見て欲しい。
そうやって凄まじい速度で突進してくるカワサバに、阻むように立ちはだかったのは100を超えるひよこの群れだ。
「ワタシの秘められた力を見せよう!もふもふぼでぃーあたっく!」
ふわふわのひよこの群れが、カワサバに立ち向かう。激突する双方。攻撃力に勝るカワサバが、ひよこの群れを頭の一振り、尾の一薙ぎで吹き飛ばしていく。
それでもその数だ。後衛の攻撃力を下げようと頑張るひよこにもじきに尾が届きそうだとはいえ、確実にその足を止めている。足は無いが。
「今だ、お嬢ちゃん!」
「よーし、いっくよー田中さんっ!」
そのタイミングを逃さず、たまが葵桜に声を掛ける。『胡蝶楽刀』を構えた葵桜と槍を手にする田中さんが疾駆する。
上段から【薙ぎ払い】を仕掛ける葵桜の斬撃が、カワサバの鰓の僅か上を裂く。浅い、それは致命には髪が二重ほど足りない。だがそれに怯んだ瞬間を逃さず、田中さんの刺突。その狙いは、頭部正面の鼻と目の中間点。ぞわりと、カワサバに悪寒が走る――。
「うおっ!!?」
必死で体を捩ったカワサバ。その体の側面に深く一閃が刻まれる。舌打ちしかねんばかりの田中さんが、石突でカワサバを払いながら葵桜を抱えて離脱する。
「おま、お前今神経締めしようとしただろっ!!?」
「神経締め?そういえば、血抜きって鮮度保つためのって思ってたけど他の意味もあるの?」
無邪気に問う葵桜だが、カワサバの血抜きしようと鰓を狙うあたり彼女もなかなかクレバーな料理人になれそうだ。
ふむ、とばかり田中さんが人差し指を立てる。
血抜きは鮮度を保つ目的もあるが、血が劣化することによる味の低下や臭いの発生を抑える意味も強い。特に、筋肉中の血液量の多い高速回遊魚は血抜きをしてある魚としていない魚では雲泥の差が出てしまうのだ。また、血抜きする時は一気に絞めてしまってはいけない。心臓が動いている方が、血液がしっかり抜ける為だ。尤もこれは諸説あるので即殺を良しとする漁師や釣り人もいる。
「あと神経締めってのはな、脊椎の中の神経を壊すことで死後硬直の時間を遅らせる技法だ。それによって魚の味が保たれる。」
田中さんの説明に、カワサバが追従する。いや、お前はされる側だからな?
「へぇー、勉強になるなぁ。そいえば、鯖缶は骨まで食べられてお得感高いんだけど
生の鯖って骨、けっこー多いよね?」
「確かに多いものだな、ワタシも魚の骨は取るのがおっくうだ。」
魚類の骨の多いのは仕方ない、脊椎動物だからね。三枚に卸した時に、まず腹骨を鋤いてから側線に沿ってある小骨を身をVの字に切り取ってやると少しいいかもしれないな。
「あと、鯖じゃねぇ!」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
葛乃葉・やすな
おぬしがカワサバじゃな。
覚えたぞ。
しかし残念じゃがおぬしもここまでよ。
わしが美味しく【料理】してくれるわ!
UC【フォックスファイア】を使用。
炎は直接ぶつけるのでなくカワサバの周りに漂わせて炙り焼きじゃよ。
ほれほれ、逃げろ逃げろこのままじゃと美味しく焼けてしまうぞ?
こちらに攻撃してきた場合は【見切り】で回避、回避できないと分かれば【オーラ防御】じゃ。
※アドリブや絡み歓迎じゃ。
雨霧・結
アドリブアレンジ超歓迎
わぁ、でっかいお魚。焼き魚にして食べたいけど、
私火使えないもんなぁ…ねぇ誰か焼いて頂戴?え、ダメ?
ねぇねぇ鯖さん鯖さーん、こっちおいで神経締めてあげますよっ!
自分で言うあたり、されたいんでしょ?そうなんでしょ?
わざと名前間違えて怒らせる、隙が出来るかもですし
ところで、急速冷凍とかありますけどそれも鮮度保つのに有効なのかなぁ?
真の姿を少し解放し、全身に冷気を纏う
【第六感】を駆使し攻撃をかわし、【地形の利用】で周囲の物を盾にしたり足場にしたりし接近、【白悪掌打】かましてたげましょう
ところで、飛んでる鯖缶は食べれるの???あ、真面目に戦ってますよ!
「くっ…この、秩序の飼い犬共がぁっ…!」
怒りを滲ませた声音で咆える唐草模様の魚体。それを目に焼き付け、葛乃葉・やすな(賭け事に弱い妖狐・f14023)がビシッと指を突き付ける。
「おぬしがカワサバじゃな。覚えたぞ。しかし残念じゃがおぬしもここまでよ。わしが美味しく【料理】してくれるわ!」
そう宣言したやすなに、思わずカワサバが震える。魚類の天敵は鳥類だが、一番魚類の命を奪う生き物は人類に他ならないからだ…資源は大切にな!
「あら、私火を使えなかったから助かるわぁ。焼き魚にして食べたいって思ってたの。」
ぱちんと手を叩き、雨霧・結(雪の足音・f06365)が嬉しそうに微笑む。魚の調理法の最たる有名どころとしては、やはり塩焼きは譲れないだろう。脂ののった旬の魚の溢れるような旨味もさることながら、脂だけでは語れない身の奥にある滋味にこそ良さがあるという魚もいる。渓流魚はどちらかと言えば後者だろうか。
「俺を食おうとするんじゃねぇっ!」
渓流の生態系上位に君臨するものとして、オブリビオンは猟兵達に相対した。
「ねぇねぇ鯖さん鯖さーん、こっちおいで神経締めてあげますよっ!自分で言うあたり、されたいんでしょ?そうなんでしょ?」
あからさまな結の挑発。だが、頭に血の上ったカワサバには効果絶大だ。折角血抜きしてくれたというのに…。
「俺の名前を間違えるんじゃねぇっ!」
そう咆えたカワサバが、傷口から球体場の血液弾を放つ。ボーリング玉ほどもあるそれだ、当たるとろくなものではないだろう。
咄嗟、飛び退いた結の足元で血が炸裂する。ぱしゃりと、血と魚の臭いが混じり合った独特の臭気。慣れない人には些かキツイものに、結の眉根が寄せられる。
その赤い液体の中に、うねうねと蠢く細長いモノが見える。
「む…寄生虫か?」
やすなの呟きは正鵠を射ている。
「そう、俺の【アニサキス・デッドエンド】、当たるとただじゃ済まないからなっ。」
なお、アニサキスは血液中ではなく内臓に主に生息する寄生虫である。宿主の死亡と共に、内臓から筋肉内に移動する性質を持つ。魚類や頭足類を中間宿主として、鯨類への寄生を最終とする生物だ。
「人体へ寄生する性質は無いが胃に居つくと激痛が走るぞ!まれにアレルギー症状を起こす人間もいるしな。」
「あー…いやねぇ、それ…。」
80度以上で数分の加熱、もしくはマイナス20度以下で24時間以上の冷凍で完全死滅するぞ。また、アニサキスが居ることは天然魚類では仕方のないことなので必要以上に恐れず、美味しく魚を食べよう!
「鮮度を保つのに急速冷凍は有効みたいだけど、ソレにも有効なのねぇ。」
真の姿を僅かばかり解放した結。氷結を纏った狼の肉球を右手に宿す。
「成程、焼けば問題なく食べれるということか。良いことを聞いた。」
対して、やすなが生み出したのは炎だ。狐火を左手の上に宿し、にぃ、と捕食者の笑みを浮かべる。
冷や汗を流すカワサバに向け、炎と氷、アニサキスの天敵となる二種の攻撃が放たれる。
「ほれほれ、逃げろ逃げろこのままじゃと美味しく焼けてしまうぞ?」
「ふふっ、私の肉球は優しくないわよ?」
【フォックス・ファイア】の狐火の群れ、獲物を追い詰める獣のように、カワサバの行く手を塞いでいく。そうして逃げ道を失ったそれの眼前に、狼の掌打が迫る。【白魔掌撃】の氷撃と炎、同時に二種、真逆の攻撃がカワサバを襲った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
二天堂・たま
引き続き真の姿(ひよこの着ぐるみ)を開放。
UC:ケットシー・インパクトで攻撃。
今までに取得した●を威力を変えるこの奥義、ワタシはすこしだけ期待しているのだ。
キミ(オブリビオン)が、自ら俎上に上がることを!
ワタシ(とUC:フレンズ・コールで呼びだした相棒達)が料理してくれよう。
ご近所の、そして猟兵の今夜のおかずとして天に召されておくれ。
これだけデカければサバキ甲斐があるな。
ワタシはサバ料理より、サバ節でダシをとる方がいいのだが、それは胸の奥にしまっておこう。
アレクシア・アークライト
UDCから応援に来たわよ……って、えー。
帰っちゃ駄目かしら。駄目よね。アレでもオブリビオンだし。
それにしても、また私達を秩序の飼い犬呼ばわりしているのね。
ってことはアレは……混沌の鯖?
・「混沌 鯖」で検索。しかし、ヒットするのはスマホゲー。
えっと、アレはきっとアレね。
護岸工事で川の自然が失われていくことへの警鐘とかなんとか……違うの? 名前だけ?
あーもう! 面倒だからUCでボコって倒す!
第一私は、内陸の旅館なら魚料理よりも山菜料理が出てきた方が嬉しいの!
あの鯖が最後の一匹だとは思えないわ。
もし、同類がまた世界の何処かへ現れてきたら、どんな顔をすればいいのかしら。
(苦笑いをすればいいと思うよ)
河南・光
オーケー予想通りの鯖ね。あ、カワサバだっけ?まぁどっちでもいいけど。
しかしあれね。
前回の反省を踏まえてあの後火炎放射器でも買っておこうかと思ったけど、魚(の邪神)の為に高いお金出して火炎放射器買うのも勿体ないなぁと思い直して止めちゃったのよね。
アニサキスかー。やっぱ買っとけばよかったかしら、火炎放射器。
ま、無いものねだりしてもしゃーなし。
とりあえず数撃って無駄に傷増やすよりは【破滅の牙】一発撃ちこんで内部から破壊して即離脱戦法でいきますか。
……今回は食べる人……え、いるの?
手加減した方がいいかしら……。
※アドリブ、連携歓迎
「UDCから応援に来たわよ……って、えー。帰っちゃ駄目かしら。駄目よね。アレでもオブリビオンだし。」
アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)が戦場へと駆けつけた時、彼女が目の当たりにしたのは冷凍されつつ焼かれているというシュールな現状の魚類の姿だった。
そうしてビッチビッチと暴れる様は、オブリビオンではなくただの巨大な魚にしか見えない。いや、外見は確かにただの巨大な魚でしかないのだが。
「オーケー予想通りの鯖ね。あ、カワサバだっけ?まぁどっちでもいいけど。」
河南・光(神殺し・f12216)の言葉に、諦観の念が込められていたことはうん、些か仕方がないかもしれない。マグロ、そしてカワサバ。彼女がこれまで相対したオブリビオンには、そんな輩が含まれている。
「鯖じゃねぇ、カワサバだって言ってるだろう!この秩序の飼い犬共めっ!」
そんな有様になっても、尚自身の事を訂正することに余念のないカワサバ。その根性だけは大したものだと認めざるを得ないだろう。
「また私達を秩序の飼い犬呼ばわりしているのね。ってことはアレは……混沌の鯖?」
「どうだろう?普通の鯖が勘違いしてるフシもあるしねー。あー、でも前回の反省を踏まえてあの後火炎放射器でも買っておこうかと思ったけど、止めちゃったのよね。アニサキスかー。やっぱ買っとけばよかったかしら、火炎放射器。」
思わず、アレクシアは手持ちのスマホで検索する。相槌を打った光は、やっぱり買っておけばよかったと後悔。今後も出てくる可能性は無きにしも非ず、だ。
ちなみに、ヒットしたのはスマホゲーばかり。地雷臭漂う香ばしいもの。検索単語がそれじゃあ、仕方がないよね。
「だから鯖じゃねぇっ!!」
「えっと、アレはきっとアレね。護岸工事で川の自然が失われていくことへの警鐘とかなんとか……違うの? 名前だけ?」
はい、ただのオブリビオンです。あ、でも護岸工事で失われる生態系って外来種による生態系の破壊よりも遥かに深刻です。自然、大事だよ。
突っ込んでくる(物理的にも)カワサバに対し、アレクシアの【サイコキネシス】が放たれる。
不可視の衝撃波と正面衝突。巨大魚とはいえ、軽自動車が正面衝突でもしたかのような轟音。びしり、びしりと彼女のサイキックエナジーに罅の入る感覚が、五感の外にある感覚で伝わる。
「あーもう! 面倒だからUCでボコって倒す!第一私は、内陸の旅館なら魚料理よりも山菜料理が出てきた方が嬉しいの!」
「魚ッ!?」
半分キレながら、アレクシアはサイキックエナジーを最大まで引き上げる。色々と危険な悲鳴を上げ、カワサバが吹き飛ばされる。その先にいる光と、アレクシアは目配せ。それでその意図を察し、光は愛銃へと弾丸を込める。
「無いものねだりしてもしゃーなし。一発撃ちこんで内部から破壊して即離脱戦法でいきますか、爆ぜ散れ!」
吹き飛んできたカワサバの胴体、丁度腹びれのある部分に銃口が押し当てられる。爆ぜ散れ、の言葉と共に引鉄を引く。
「ハゼじゃねゲフゥ!?」
魚類のハゼの事ではない。そんなことは光も解かっている。放たれた【破滅の牙】、込められた特殊弾頭は過たず敵の肉体に潜り込み、その内部から炸裂、食い破る。
丁度いい具合、それは内臓を収めた腹部へと押し当てられて放たれた。結果、体内で炸裂したソレはカワサバの内臓を吹き飛ばし、ワタを抜いて処理した状態となる。
そして。その瞬間をこそ、待っていた者がいる。
「この奥義、ワタシはすこしだけ期待しているのだ。
キミ(オブリビオン)が、自ら俎上に上がることを!ワタシが料理してくれよう。ご近所の、そして猟兵の今夜のおかずとして天に召されておくれ。」
す、と。優しく添えられた肉球。ひよこの着ぐるみ姿にも関わらず何故か触れることが出来る肉球。二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)の放つユーベルコード、【ケットシー・インパクト】。
「ぐ、ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
悪意、殺意を浄化する衝撃波に飲み込まれるカワサバ。猟兵達への敵意を失い、その魂は天へと還っていく。
残されたのは、巨大な魚の体。丁度、猟兵達の攻撃により血抜きされ、冷凍と加熱により寄生虫を処理され、挙句内臓も抜かれた魚が残った。
ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ。
たまと彼の呼び出したひよこの群れがカワサバを解体していく。鱗を取り頭を落とし、三枚に。流れるような手際は、それがひよこ(着ぐるみのたま含む)によるものとはとても思えないほどだ。
それを見ながら、光とアレクシア(及び戦った猟兵達)は何とも言えない表情をしている。
「食べる、食べるのね…。あ、私はいいわ、遠慮しておく…。」
「あの鯖が最後の一匹だとは思えないわ。もし、同類がまた世界の何処かへ現れてきたら、どんな顔をすればいいのかしら。」
(苦)笑えばいいと思うよ…。アレクシア含め、全ての猟兵の心が一つになった瞬間だった…。
大成功
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